テンプレ付き|モチベーショングラフを駆使して自己分析を深めるコツ

3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました

  • キャリアコンサルタント/なべけんブログ運営者

    Ken Tanabe〇新卒で大手人材会社へ入社し、人材コーディネーターや採用、育成などを担当。その後独立し、現在はカウンセリングや個人メディアによる情報発信など幅広くキャリア支援に携わる

    プロフィール詳細
  • キャリアコンサルタント/一般社団法人テツナグ代表理事

    Hiromi Wakabayashi〇女性や学生向けのキャリア講座、行政主催の就職フェアでのキャリア相談に従事。また、ライター経歴を活かし、各種サイトでキャリアについて考えている人に向けた記事を監修

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  • キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士

    Hiroshi Takimoto〇年間約2000件以上の就活相談を受け、これまでの相談実績は40000件超。25年以上の実務経験をもとに、就活本を複数出版し、NHK総合の就活番組の監修もおこなう

    プロフィール詳細

自己分析の手法として「モチベーショングラフ」を聞いたことがある人も多いでしょう。モチベーショングラフは、自分のこれまでの経験を振り返って客観的に自己分析を深めるのに有効な手段です。

しかし、書き方次第では何も思い浮かばなかったり、起伏のないグラフになったりして自己分析につながるヒントを得られません。また書いた後の使い方も知らないと、そのメリットを十分に活かせないので注意が必要です。

この記事ではキャリアアドバイザーの田邉さん、若林さん、瀧本さんのアドバイスを交えて、就活に役立つモチベーショングラフの書き方と選考への活かし方を解説します。ぜひ参考にして、モチベーショングラフの効果を大きく引き出しましょう。

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モチベーショングラフは抜け漏れない書き方で就活に最大限活かそう

モチベーショングラフは、自分の価値観や性格を新たに発見するのに便利な手法です。書き方にはコツがあるので、正しい方法で過去を丁寧に振り返ることで、自己分析だけでなく選考対策にも効果を発揮するツールとなります。

この記事ではまず、モチベーショングラフから読み取れる具体的な内容と、就活にもたらすメリットを説明します。

後半では、モチベーショングラフの作成前にやるべき効果的な準備と、書く際のポイントを解説します。すぐに使えるテンプレや作成後の活用方法も紹介するので、モチベーショングラフを駆使して就活を有利に進めてくださいね。

瀧本博史

プロフィール

モチベーショングラフは自己分析に便利ですが、大切なのは完璧に作ることではありません。

振り返った過程での自分自身の動機や感情の変化を理解し、そのときの思いを書き出して、具体的な出来事を振り返りながら共通項を見つけていくことがポイントです。

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モチベーショングラフとは? 就活にもたらす3つのメリット

モチベーショングラフが就活にもたらす3つのメリット

  • 人生をくまなく振り返ることで新しいエピソードを発見できる
  • 仕事に求めることや自分に合う環境がわかる
  • 面接でよくある質問への回答が見つかる

モチベーショングラフは、過去の出来事をモチベーションの起伏とともに書き起こすことで、自分自身の価値観や性格を見つめ直すことができる自己分析の手法です。

モチベーショングラフの例

画像のように、横軸に時間、縦軸にその時期ごとのモチベーションを表して、原因となった出来事を記入していきます。自分の人生とモチベーションの変化が一目でわかるため、過去の経験をもとに自己分析をおこなうのに便利なのです。

自己分析は自分の考えや価値観を言語化して、やりたいことを明確にしたり企業選びの軸を固めたりなど、就活に不可欠な対策です。モチベーショングラフを使うと自己分析をさらに深めることができるので、ここではまずそのメリットを押さえましょう。

そもそも自己分析の方法をよく知らないという人は、こちらの記事もおすすめです。自己分析の基本や業界・企業選びに活かす方法を解説しています。
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説

①人生をくまなく振り返ることで新しいエピソードを発見できる

自己分析をしようと思っても、頑張ったことや挫折経験が何も思い浮かばず、苦労した人もいるのではないでしょうか。しかし、一人ひとりが違う人生を歩んでいるので、自分なりに夢中だったことや努力したこと、大変だったことは必ずあるはずです。

モチベーショングラフを使って過去を振り返ると、自分では自覚していなかった分岐点や、小さくても自分にとって大切だった出来事などに気づくことができます

このように、「人生で頑張ったことは特にない」「何が好きで何が嫌いかわからない」と自己分析に悩んでいる人も、モチベーショングラフを書くことで新しいエピソードを発見できますよ。

アピールポイントに悩んでいる人はこちらの記事も読んでみましょう。就活で高評価を得るポイントや見つけ方を解説しています。
自己PRがない人必見! 就活必勝の題材の見つけ方を例文付きで解説

選考ではガクチカ(学生時代に力を入れたこと)もよく聞かれます。エピソードが思い浮かばない人はこちらの記事を参考に見つけてみましょう。
例文16選|ガクチカがない悩みから必ず抜け出せる3つの方法!

ガクチカが本当にないと悩んでいる人にはこちらの記事がおすすめです。やるべき対処法と、今から取り組めるおすすめテーマも解説しています。
ガクチカが本当にない人がすべきことは? おすすめのテーマも解説

②仕事に求めることや自分に合う環境がわかる

就活では「なんとなくこれが好きだから」「有名な企業だから」という理由だけで企業を選んでしまうと、働き始めてから仕事内容や環境が合わずに後悔する可能性が高いです。そのため自己分析をして、強みや弱み、価値観を言語化することが不可欠です。

その際、何をしたいか、どうなりたいかなど、つい未来のことばかり考えてしまうかもしれませんが、過去を振り返ってどんな環境やどんな役割だと自分の能力を発揮できるかという視点を持つと、さらに自己分析の精度が高まります

モチベーショングラフを書くと、過去の経験から自分がどんなときにモチベーション高く取り組めるか、反対にどんなときにやる気をなくすかということが見えてくるので、仕事に求める価値観やマッチする環境を正しく分析することができるのです。

仕事に求める価値観にはどんなものがあるのか知りたい人は、こちらを参考にしてください。就活の軸90選と自分らしい軸の見つけ方を解説しています。
就活の軸一覧90選! 納得できる企業選びの基準の見つけ方も解説

企業選びの軸に悩んでいる人は、こちらの記事もおすすめです。選考での答え方のコツや例文50選を紹介しています。
意欲が伝わる「企業選びの軸」の回答例50選|見つけ方も解説

業界研究をしたり説明会に参加したりすると、知らなかったことがわかりさまざまな興味を持つと思います。

しかし就活では興味を持てる仕事を探すだけでなく、やりがいを持って働けるかを判断することがポイントです。

価値観とのマッチ度を確かめるためにも、企業や仕事を調べるだけでなく、モチベーショングラフなどで過去を振り返って自己分析することが重要ですよ。

③面接でよくある質問への回答が見つかる

面接で頻出の質問として、「自己PR」「強み・弱み」「長所・短所」などが挙げられます。これらはすべて過去の経験や出来事から考える必要がありますが、良いエピソードが思い浮かばず悩む人もいるでしょう。

しかし過去を丁寧に振り返れば、自分では無意識でも実は頑張って取り組んでいたことや、自分では気づいていない強み・弱みが見つかるものです。そこで役立つのがモチベーショングラフです。

自分を正しく理解して人に説明するのは難しいですが、モチベーショングラフを使うことで客観的に分析し、言語化するのが楽になります。

同時に、過去の出来事やターニングポイントも整理することができるので、面接で根拠として伝えるエピソードを見つけることも可能です。面接対策に困っている人は、ぜひモチベーショングラフを活用しましょう。

面接でよくある質問はこちらの記事に詳しくまとめています。質問70選と準備のコツを紹介しているので、面接対策の参考にしてください。
就活の面接の質問70選! 完全攻略できる準備や回答方法を解説

モチベーショングラフは特にどんな人におすすめですか?

就活対策を始めたばかりの人は特におすすめ

モチベーショングラフは誰でも簡単に1人で自己分析ができる方法なので、これから就活対策をする人には特におすすめです。

モチベーショングラフがあることで、深掘りすべき過去の出来事が可視化されるため、効率的に自己分析できるようになりますよ。

もちろんすでに就活対策を始めている人であっても、グラフで可視化することで自己分析の納得感が高まるので、活用するのがおすすめです。

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モチベーショングラフを書く前の準備! 人生を振り返る際の2つのコツ

モチベーショングラフは、いきなり書き出すと起伏のないグラフになったり、大事な出来事を書き漏らしたりして正しく活用できません。書く前に準備をすることで、自己分析の効果を高めることができます。

簡単で構わないので、下記の図をノートやパソコンで作ってみて、これまでの人生を丁寧に振り返ってみましょう。

年齢と時期ごとに主な出来事や当時の感情を書き出します。その際にはこれから紹介する2つのコツがあるので、参考にしながら実践してみてください。

0~5歳6~12歳13~15歳16~18歳18歳~
段階幼少期小学校中学校高校大学など
好きだったこと・楽しかったこと
頑張ったこと・努力したこと
嫌だったこと・ネガティブな思い出
変化・そのほか印象的なこと
満足度
(+100~-100)
人生の振り返りシート

①就活で使えるかは考えずささいなことでも書き出す

人生を振り返る際は、選考でどう思われるかは気にせず思いついたことをどんどん書いていきましょう。「こんなことを書いても良いのかな」「これは面接官に知られたくないな」と考えて書く内容を変えてしまうと、肝心の自己分析が正しくできません。

まずは自分を正しく理解するために、人にどう思われるかは気にせず正直に書いてくださいね

②短所や弱みも気づいたら書き出す

出来事や感情を書き出すうちに、自分の考えや性格の特徴が見えてくるはずです。その際に、短所や弱みはつい見ないようにしがちですが、気づいたことは何でも書き出してみましょう。

短所や弱みも、自分の適性や合う環境を見つける大事な要素になります。また選考ではアピールポイントだけでなく、自分の弱点とその対処法を理解しているかも聞かれることが多いです。ネガティブなことも書き込んで、自己分析につなげてください。

若林 宏美

プロフィール

過去を振り返るときには、出来事とともに自分の感情を振り返ることも重要です。

ポイントは「今ではなく、そのときどう感じたか」。

当時はネガティブな感情を抱いていても、今の自分はネガティブに感じていないこともあるでしょう。そうした出来事は、当時のネガティブな感情のまま書き出してください。

過去を振り返ってみても短所をどう表現すれば良いのかわからない人は、こちらの記事を参考にしてください。短所の一覧と選考で使える例文60選を紹介しています。
短所一覧と例文60選|面接の印象をぐんと上げる短所の伝え方のコツ

短所を見つけたら、伝え方を工夫することで選考で好印象を残せます。選考で自分の弱みを答えるときのコツは、こちらの記事で解説しています。
就活で使える弱み100選! 短所を悪印象なくプラスに見せる秘策

モチベーショングラフは「人生曲線」とも呼ばれます。こちらのQ&Aコンテンツでもキャリアアドバイザーが書き方を簡単にまとめているので、併せて確認してみてください。

6ステップですぐできる! モチベーショングラフの書き方

モチベーショングラフを書く前の準備方法を解説しましたが、十分な準備ができたでしょうか。ここからは実際の書き方を6ステップに分けて紹介するので、紙とペンを用意して作ってみましょう。

モチベーショングラフは正しい書き方を知らないとせっかくの準備も活かせないので、ステップごとの注意点やキャリアアドバイザーのアドバイスを理解して作成してくださいね。

瀧本博史

プロフィール

モチベーショングラフをうまく書くためには、これらの6つのステップを理解することが重要です。

これらの6ステップは自己分析を進めるうえで非常に重要なガイドラインとなります。あなたの理想のゴール像を明確化するためにも、しっかりと手順通りにおこないましょう。

自己分析をするなら自己分析ツールが一番おすすめ!

自分の弱みはわかっていても、強みは思いつかないものですよね。「それ、強みって言えないよ」と思われたくない人も多いはず。

そんな時は「自己分析ツール」を活用しましょう。このツールを使えば簡単な質問に答えていくだけで、あなたの強み・弱みが簡単にわかります。

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①モチベーションの縦軸と時間の横軸を設定する

モチベーショングラフの書き方①

紙を用意したら、グラフの縦軸と横軸を設定します。縦軸はモチベーションの度合いを、横軸は時間を表します。

できるだけ正しく過去を振り返るために、時間は「幼少期」「小学校」「中学校」「高校」「大学」のように細かく分けてみましょう。モチベーションの変化ごとの出来事や理由を書き込めるように、幅を広く取るのがポイントです。

縦軸のモチベーションの度合いも、単に「高い」「低い」とするよりは、「+ 100〜-100」のように具体的な数値を設定すると、時期ごとのモチベーションを正確に表すことができますよ

モチベーショングラフの横軸の年齢は、1歳ごとなどできるだけ細かく分けた方が良いですか?

若林 宏美

プロフィール

年齢の正確さよりも思考や感情の内容が大切

結論からいうと、年齢は特に細かくする必要はありません。

モチベーショングラフの目的は「何歳のときにどんな経験をしたか、どう感じたか」というよりは、「自分の思考の傾向」をつかむためのものです。

自分がどんなときにポジティブまたはネガティブな感情を抱き、それがどうモチベーションにつながるかを理解するためのものなので、思い出した出来事の正確な年齢がわからないときは、大体の年齢で問題ありません。

②時期ごとのモチベーションの高さに点を置いて線でつなぐ

モチベーショングラフの書き方②

モチベーショングラフの軸を設定したら、準備で作成した過去の振り返りシートをもとに、時期ごとのモチベーションの高さに点を置いていき、線でつなぎます。

できるだけ正確なモチベーションの度合いを書き込むのが理想ですが、数字の正確さにこだわるよりは出来事によるモチベーションの変化を表すことが大切です。悩むよりはまず書いてみて、間違いがあれば後から修正しましょう。

③モチベーションの推移ごとの出来事や理由を書く

モチベーショングラフの書き方③

モチベーションの線が書けたら、その推移ごとにきっかけや理由を記入していきます。先述の振り返りシートを参照しましょう。

特に自分にとって意味があるものや、大きな転換点となった出来事などは、色を分けたりマークをつけたりするとわかりやすいです。ただし自己分析を深めるためにも、小さい出来事やささいなことでもまずはより分けせず書いていくことがポイントです。

モチベーショングラフにすべて書こうと思うとゴチャゴチャしてしまいます。どこまで細かく書けば良いのでしょうか。

瀧本博史

プロフィール

細かすぎると目的を見失うので焦点を定めて書こう

モチベーショングラフはあくまで道具なので、それがあなたにとって役立つ形となるように使うことが最も重要です。

あまりに細かすぎると情報過多になり、逆に全体像を見失う可能性があります。まずは大枠を把握し、自分の感情とモチベーションを理解する手助けとなる程度の詳細さがベストとなるでしょう。

たとえば重要な出来事については、新しい取り組みの開始、重要な人間関係の変化、健康問題などに注目しても良く、感情面ではその日のあなたがどのような喜び・悲しみ・怒り・驚き・恐怖などを感じたかなどに焦点を当ててみるのも良いですね。

加えてモチベーションの変化については、その出来事があなたのモチベーションを上げたか下げたかだけを特定してみるのも良いでしょう。

出来事の反省と学習についても、グラフを見直して、特定のパターンや傾向を見つけるようにするといったやり方もあります。目的に沿って活用しましょう。

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就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。

そこで活用したいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。

強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。

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④それぞれの時点の感情や思考を深掘りする

モチベーショングラフは、モチベーションの推移とそのときの出来事を書いて終わってしまう人が多いですが、それでは非常にもったいないです。それぞれの時点で自分は何を考えて、どんな感情だったのかを深掘りすることが大切なのです

たとえばモチベーションが上がった理由が「部活でレギュラーになった」だった場合、「練習に夢中で楽しかった」「自分の得意なことを見つけて自信がついた」「コーチに褒められるのがうれしかった」など、そのときの思考や感情を書き出します。

こうすると、その出来事からは「夢中になれるものがあるとモチベーションが上がる」「人に褒められると自信がつく」というように、自分の性格や特徴を導くことができます。

深掘りをする中で「楽しかった」や「つまらなかった」程度の感情しか出てこないこともありますよね。そのときは、5W1Hを使って深掘りをしましょう。

5W1Hとは、When(いつ)・Where(どこで)・Who(誰が)・What(何を)・Why(なぜ)・How(どのように)の頭文字を取った言葉で、思考や説明をわかりやすくするひな型です。

特に「どう楽しかったのか(How)」や「なぜ楽しかったのか(Why)」を考えると、ほかの経験とは違う感情を見つけて整理できますよ。

⑤モチベーションの山と谷ごとに共通点を整理する

すべての起伏ごとの感情や思考を整理できたら、モチベーションの山と谷ごとの共通点を考えてみましょう。モチベーションが高いときにはどんな共通点があるでしょうか。反対に、低くなったのはどのようなときでしょうか。

山と谷ごとの共通点を出す例

  • 山の共通点:目標がハッキリしているとき、新しい人間関係が広がったとき、良い結果が得られたとき
  • 谷の共通点:目標を見失ったとき、人間関係に悩みがあるとき、結果がすぐに出ないとき

例のように共通点をまとめると、山の部分からは「目標がハッキリしていると頑張れる」「良い結果が出るとさらにモチベーションが上がる」のように、強みや頑張れる環境がわかります。

谷の部分からは、苦手なことや合わない環境がわかるだけでなく、たとえば「結果がすぐに出ないと飽きる」のように弱点も見つけられます。

このように山と谷ごとの共通点を言語化して、自己分析に大いに活かしてください。

若林 宏美

プロフィール

山と谷ごとの共通点の要素を見つけられないときは、自分でグラフを見直すのも良いですが、家族や友人、大学のキャリアセンターなどに相談すると良いでしょう。

「人に相談するのはちょっと……」という人は、山の部分と谷の部分をそれぞれ書き出し、自分が行動した結果なのか、誰かからいわれた/されたことなのかなど、共通点を細かく分類するのがおすすめです。

長所と短所は選考でよく聞かれるテーマです。モチベーショングラフからうまく見つけられなかった人は、こちらの記事も参考にしましょう。
「長所と短所がわからない」の脱出方法10選|例文や伝え方も紹介

⑥共通点から仕事で大事にしたいことを言語化する

モチベーションの山と谷からは自分の適性や能力がわかりました。さらに、そこから仕事に求める価値観も考えてみましょう。

山と谷ごとの共通点の例

  • 山の共通点:目標がハッキリしているとき、新しい人間関係が広がったとき、良い結果が得られたとき
  • 谷の共通点:目標を見失ったとき、人間関係に悩みがあるとき、結果がすぐに出ないとき

上記の例の場合は、「明確な目標を持てること」「人間関係が柔軟なこと」などが、モチベーションを保って行動するのに大事なポイントになりそうです。

このように仕事に求める価値観を明確にすると、業界・企業選びをする際にとても参考になります。モチベーショングラフを読み取って仕事選びの軸は何か考えてみてください。

仕事に求める価値観や選ぶ基準は、人によってさまざまです。まだ自分の軸が定まっていない人は、こちらのQ&Aコンテンツも参考になるので併せて確認しましょう。

アドバイザーコメント

モチベーショングラフから価値観や人格がどう作られたか分析しよう

モチベーショングラフの書き方では、まず印象深い出来事や経験を選び、それが自分の思考や行動にどう影響を与えたかを考察するのがポイントです。

たとえば留学や課外活動、家族の影響などを考えると良いでしょう。次に、これらの経験があなたの人格形成やキャリア選択、価値観にどのように影響したかを具体的に書きます。

最後にあなたが特定の企業や職業を選んだ理由と、これらの選択がどのように自身の経験や価値観と連動しているかを説明します。

企業分析や面接・グループディスカッションも有利に進められる

就活での活かし方の一つは、企業調査です。

企業のビジョンやミッション、企業文化を理解することで、自分がその企業でどのように自己実現できるか、どのように成長できるかを具体的にイメージすることができます。これはモチベーショングラフを作成してからおこなうことで効果が高まります。

また面接やグループディスカッションなどの場でも、自分の価値観や経験を活かし、自己主張をすることが求められます。これについても、モチベーショングラフを通して自分自身を知ることで、より具体的かつ説得力のある意見の作成が可能となります。

以上のように、モチベーショングラフの書き方や結果を就活に活用すると、自己分析とコミュニケーション能力の向上に重点を置いた対策ができるようになります。

それぞれのステップを丁寧に進めていけば、あなた自身の可能性を最大限に引き出すことができるでしょう。

企業分析は正しい方法でおこなうことでさらに効果的になります。こちらの記事で3ステップで簡単にできるコツを解説しているので、ぜひ参考にしてください。
企業分析のやり方を完璧にマスターする3ステップ|よくある注意点も

グループディスカッションは就活ならではの面接形式であり、企業が見ているポイントを知らないと減点される恐れがあります。こちらの記事で必ず事前に対策しましょう。
グループディスカッションが初めての人必見! すぐに実践できるコツ

書いて終わりはもったいない! モチベーショングラフの活用方法

モチベーショングラフは丁寧に書くだけでもさまざまな発見がありますが、そこで終わってしまうと効果としては不十分です。書いた後に応用することで、就活にさらに活かすことができます。

ここではモチベーショングラフの活用方法を4つ紹介するので、選考対策や自己分析をさらにレベルアップさせて、周囲と差を付けましょう。

①節目ごとに見直して柔軟に変更する

就活ではいろいろな企業を見たり面接を受けたりする中で、考えが変わったり迷いが出てきたりすることが多くあります。そのためモチベーショングラフも、節目ごとに書き直すのが効果的です。

業界・企業研究中、選考中、内定後に迷いがあるときなど、就活のステップごとに繰り返しおこなって、自己理解を深めていきましょう

その中で気づいたことを書き足したり、特に大事だと思ったことはマーカーで強調したりなど、柔軟に変更していくことが大切です。

瀧本博史

プロフィール

上記以外にもモチベーショングラフを書き直すのにおすすめなタイミングは、セミナーやキャリアフェア、合同企業説明会などに参加した後です。

これらのイベントは新しい視点を提供し、新たな興味から今までとは違う機会につながる可能性があるからです。

それらを反映させるためにも、就活イベントへ参加した後にモチベーショングラフを見直すと良いでしょう。

②第三者に自分の人生をプレゼンして質問してもらう

モチベーショングラフを書いた後は、ぜひそれを使って自分の人生をプレゼンしてみましょう。選考では過去の経験や自分の考えについて繰り返し質問されますが、エピソードを書き出すだけでは初めて会う面接官にわかりやすく伝えるのは難しいからです。

プレゼンの際はグラフから自分にとって特に大事なターニングポイントを3つ選び、それぞれ「どんな理由でどう行動し、その結果どうなったか」というようにストーリーにしてみましょう。自分の価値観の変遷や思考の特徴などがわかり、過去の経験から自分を表現することができます。

また友人や家族、先生などに協力してもらうのがおすすめです。わかりにくいところや気になる点を質問してもらい、そのフィードバックも踏まえて改善すると、自己分析がさらに深まり、自分の考えを論理的に説明する練習にもなりますよ。

モチベーショングラフのプレゼンで伝えるべきポイントや注意点はありますか?

モチベーショングラフのプレゼンではPREP法を意識しよう

PREP法とは、「結論(Point)→理由(Reason)→具体例(Example)→結論(Point)」の順番で話す、ビジネスでは基本のコミュニケーションの手法です。

PREP法を活用してプレゼンすることで、グラフの内容をわかりやすく伝えることができます。たとえば以下のように当てはめてプレゼンすると、グループ面接などの選考で高評価が得やすいです。

・P(結論):私の成功体験は学生時代に海外留学試験に合格したことです。
・R(理由):留学のために必要なTOEFLスコアを3カ月で30点伸ばしたためです。
・E(具体例):当初は120点満点中30点でしたが、学習計画を作り毎日5時間学習しました。
・P(結論):この経験を活かして留学先での語学学習で高評価が得られました。

やや簡略的な内容ですが、例のようにPREP法に沿って具体的に伝えると、グラフの内容をよりわかりやすく伝えることができますよ。

③挫折経験をどう乗り越えたか話せるようにする

選考では挫折経験について非常によく聞かれます。仕事でも思い通りにいかないことや落ち込むことはあるので、学生が困難を乗り越える力があるのか、壁にぶつかったときにどう捉えてどう対処するのかという課題解決力や精神力を企業は知りたいのです

そのため「挫折経験はない」と答える人や、挫折をどう克服したかをうまく伝えられない人は、アピールチャンスを逃してしまいます。せっかくモチベーショングラフを書いたら、グラフの谷の部分から自分にとっての挫折経験を見つけて選考で話せるように整理してみましょう。

挫折経験を伝える構成

  1. 挫折経験の概要
  2. 挫折の原因
  3. 挫折へのアクション
  4. 行動の結果
  5. その経験から学んだこと

その際は、何がつらかったかだけではなく、上記の構成に沿って学びや反省まで話せるようにすると、今後同じような事態に陥っても克服できるとアピールできます。これらを端的に説明できるように練習しておけば、面接で挫折経験を聞かれたときも安心です。

挫折経験の選考での伝え方はこちらの記事にもまとめています。頻出の質問なので、注意点やアピール方法を押さえておきましょう。
例文7選! 挫折経験をESや面接で魅力的にアピールする方法を伝授

「選考で話せるような挫折経験が思い浮かばない」という人もいますよね。こちらのQ&Aコンテンツでキャリアアドバイザーが同じような悩みに回答しているので、ぜひ参考にしてください。

④ほかの自己分析方法と組み合わせる

モチベーショングラフは、ほかの自己分析方法と組み合わせて利用するとさらに選考対策を強化できます。

モチベーショングラフからは自分の能力、性格、合う環境などはわかりますが、あくまで過去を分析する手法のため、「これから挑戦したいこと」「どんな社会人になりたいか」「どんな人生にしたいか」など未来のことは見えにくいです

そのため、興味関心や社会貢献の方向を考えられる自己分析方法と組み合わせると、過去・現在・未来のさまざまな視点で自己分析ができ、就活に迷いがなくなります。特に以下の3つがおすすめの手法なので、ぜひモチベーショングラフと併せて取り入れてみてください。

will・can・must

「やりたいこと・できることや得意なこと・やるべきこと」の3つから、自分が得意で興味もあり、かつ社会から必要とされていることを見つけ出す方法

ikigaiチャート

「好きなこと・得意なこと・得たい報酬・社会貢献になること」の4項目から、やりがいを長く感じられることを見つける方法

マインドマップ

頭の中の思考を紙などに「見える化」することでアイデアを出し切り、新しい気づきを得る方法

「will・can・must」や「ikigaiチャート」などの自己分析方法は、こちらの記事で詳しく解説しています。全部で6つの方法をフォーマット付きで説明しているのでぜひ参考にしてください。
簡単15分! 自己分析シートのフォーマット6選

マインドマップでの自己分析のやり方は、こちらの記事で特集しています。気になる人はぜひ活用して自己分析を深めましょう。
マインドマップで自己分析を極めよう! 活用方法や注意点を徹底解説

モチベーショングラフからは見えにくいですが、面接では「どんな社会人になりたいか」と質問されることがあります。以下の記事では答え方を詳しくまとめているので参考にしてみてください。
16例文| 面接で「どんな社会人になりたいか」に答える4つの方法

モチベーショングラフの作成に便利なツール

モチベーショングラフの作成に便利なツール

  • 手書きのフォーマット
  • Excel・Word・PowerPoint
  • モチベーショングラフを作成できるサービス

ここまでモチベーショングラフの書き方や選考への活かし方を説明しましたが、実際に書く際に便利なように、モチベーショングラフの作成に便利なツールもいくつか紹介します。

記事で説明したポイントを意識して使えばどの方法でも問題ないので、自分がやりやすい方法を選んで活用してくださいね。

手書きのフォーマット

モチベーショングラフのフォーマット

モチベーショングラフを初めて書く人には手書きが一番おすすめです。手書きであればモチベーションの数値や詳しい時期はあまり気にせず、どんどん書き込んでいくことができます

手書きで作りたい人は、こちらのフォーマットを印刷するかノートなどに書き写して使ってください。

ある程度完成したらパソコンツールに書き写して、より正確なグラフを保存しておくと後から振り返りやすいのでおすすめです。

自己分析をノートでやる方法は、以下の記事で詳しく解説しているので併せて参考にしてみてください。

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自己分析ノートの効果的なやり方4ステップ|就活での活用法も解説

この記事では、ノートを使った自己分析法のやり方がわからない人に向けて、自己分析ノートの種類やメリットを紹介しています。自己分析をノートでやるときは目的に合わせた工夫が重要です。キャリアコンサルタントとともに手順も説明するので、自己分析ノートを就活に役立てたい人は参考にしてくださいね。

記事を読む

自己分析ノートの効果的なやり方4ステップ|就活での活用法も解説

Excel・Word・PowerPoint

モチベーショングラフをパソコンで作りたい人は、Microsoft ExcelMicrosoft WordMicrosoft PowerPointなどで作成することも可能です。どの場合でも先述の書き方通りに、縦軸と横軸を設定してから内容を書き込んでいきましょう。

パソコンで作ると後から簡単に変更でき、また選考でモチベーショングラフの提出を求められた際にもすぐ用意ができるため便利です

モチベーショングラフを作成できるサービス

モチベーショングラフは手書きやパソコンでの自作以外にも、既存の作成ツールを使用することも可能です

モチベーショングラフ作成ツールの例

  • Lifelog:出来事を5つまで入力できる簡易的な人生曲線。メールアドレスなどを登録すると無料で利用可能。
  • MotivationGraph+:写真なども使ってカラフルで詳しいグラフを作れる。2カ月は無料で利用可能。

上記のサイトは誰でも利用できるので、まずは既存のフォーマットに入力する形で、簡単に作ってみたいという人はぜひ試してみてください。

企業からモチベーショングラフの提出を求められることがありますが、その際は既存のツールを活用して作成するのがおすすめです。

Excelなどでも作成できますが、グラフ作成ツールを活用した方がデザインがきれいで、過去の経験を記述しやすいという特徴があります。

企業からモチベーショングラフの提出を求められた場合、面接でどんなことを質問されるのでしょうか?

若林 宏美

プロフィール

モチベーションの源泉は特に聞かれやすい

モチベーショングラフは自己分析をするツールの一つなので、ただ作成するのではなくそこから何を分析したのかが重要です。

そのため面接では、「モチベーションの源泉は何なのか?」と聞かれることが多いようです。

特にモチベーショングラフと返答が合致しているか、きちんと自己分析ができているかを見られます。モチベーショングラフを事前に読み解くことが大切です。

モチベーションの源泉は、モチベーショングラフを提出しない場合でも聞かれることがあるので、想定問答の一つとして答えを準備しておくと安心ですよ。

モチベーショングラフは作って終わりではなく選考に活かすことが大切です。作成後にすぐに選考対策をしたい人は、こちらの記事を活用して質問への回答を考えてみましょう。
面接の質問150選!回答例から答え方まで質問対策を完全網羅

モチベーショングラフで自己分析を極めて選考対策をリードしよう

モチベーショングラフは使い方次第で効果をさらに高められます。この記事ではモチベーショングラフを最大限活用するための正しい準備や書き方を解説しました。

自分の性格や能力、価値観を新たに発見したい人は、モチベーショングラフで自己分析を深めてください。

またモチベーショングラフは、作成後のアクションによってその後の就活も有利に進めることができます。解説した方法をもとにモチベーショングラフを徹底的に活用して、自己分析や選考対策で周囲をリードしていきましょう。

アドバイザーコメント

モチベーショングラフは自分を振り返る楽しい作業

モチベーショングラフは自分のこれまでの人生を振り返るので、「作成するのが楽しかった」という学生も多いですよ。皆さんもぜひ肩の力を抜いて、楽しみながら自分の人生を振り返ってみましょう。

小さい頃の記憶が曖昧な人もいると思いますが、そんなときは親や家族に思い出話を聞くと、そのときの感情や出来事を思い出せることもあります。

なるべく全体を埋めるようにして、子ども時代から今まで、自分がどういう出来事をポジティブまたはネガティブに捉えるのか、それは一貫しているのか、変化しているのかなど多方面から分析するのも大切です。

書くことで就活に役立つ新しい発見につながる

グラフにまとめる作業は面倒に感じる人もいるかもしれませんが、頭の中だけで考えるのではなく、書き出すことで思考を整理することができますよ。

自己分析は、就活や今後のキャリアプランを考えるうえでとても重要です。これまで自己分析をしたことがない人は、思わぬ自分の特性に気づくことがあるかもしれません。

モチベーショングラフを使った自己分析から自分に向いている業界を絞り込むこともできるので、皆さんもぜひ活用してくださいね。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了

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