Q
専門外の業界で就活するためにどうすべきでしょうか?
第一志望の最終面接に落ちてしまいました。
その業界に就職するために美術大学で専門的に学んできていたため、違う業界で自分をアピールできる材料がなく、今後どうするべきなのかとても悩んでいます。
専門と違う業界に向けて就活するにあたってどうすれば良いか教えていただきたいです。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
目標に向かい努力してきた経験はきっと役に立つ
表面的なことだけ見てしまうと今の状況は「挫折」や「失敗」に感じるかもしれませんが、少し抽象度を高く考えてみれば、ここまでの過程は「目標に向かって努力してきたこと」です。
その具体的な行動は目標が変わってもそのままPRになるうえに、新たな目標が見つかりさえすれば決して無駄にはならないものです。美術に関連した業界を目指していたのであれば、その周辺にある違う業界にも目を向けましょう。
美術系の仕事だけでなく強みを活かす道もある
絵画を例に取れば、絵を描くのはアーティストの仕事ですが、絵を売る仕事もありますし、展示会をプロデュースする仕事、スクールなどの育てる仕事もあります。
また、絵の具や筆を作る仕事、広告をする仕事、スペースをデザインする仕事なども、美術に関する知識や経験を活かせる仕事になり得ます。もっと広げていけば、場所を管理する仕事やまちづくりなども関連するかもしれません。
業界ではなく職種や行動特性で広げていく考え方もあります。
たとえば絵を描いてきた人なら、手先が器用だったり、色彩感覚が優れていたりするかもしれませんし、コツコツと地道に制作を続けることができるかもしれません。それはモノづくりの現場などで、幅広く応用が利くスキルになる可能性があります。
固定観念に捉われず、広い視野を持つことを意識してみましょう。
自分の強みが見つからない人は、こちらの記事を参考にしてください。強みを見つけるための自己分析の仕方やアピール方法を解説しています。
アピールできる能力に気付いていないだけでたくさんあるはず
結論からお伝えすると、今捉えている自分の能力をさらに細かく「言語化すること」をおすすめします。あなたのように専門分野に深く携わって生きてきた人は、その経験を通してさまざまな能力を獲得していることが多いです。
しかし、それを就職でアピールできる材料だと認識しておらず、言語化できていないことがよくあります。
たとえば音大を出た人が音楽業界ではない業界に就職する際も似たように悩むことがあります。自分は音楽ばかりをしてきてアルバイトもしたことがないなど、就職に際しどうアピールすれば良いかと困るのです。
実は音大出身の人は、一つの目標に向かって継続的に努力することに慣れていたり、指導者からの厳しい指導に耐性があったりすることもあります。またオーケストラなどの経験があればチームで協力して何かを成し遂げる力もあります。
これらは社会で仕事をするうえで非常に役立ちます。きちんと言語化すれば、企業にとって魅力的なアピールになるのです。
これまでの勉強を通してどんな力が付いたのか言語化していこう
あなたは美大で専門的に学んできたとのことなので、そこで身に付けた能力や経験を振り返って言語化してみましょう。
たとえば物事を深く観察する力や多角的に見る力、一つのことに没頭して集中する力、それを継続する力、また常識や前提を疑う力など、芸術に携わってきた人には仕事をするうえで役立つ魅力的な力がたくさんあります。
これらをノートに書き出すなどして言語化してみてください。
コツは「自分がどのように芸術に向き合ってきたのか」「課題に取り組むときに心掛けていたことは」「他人から評価されたときの言葉は」というように、さまざまな問いを自分自身に投げかけ、思いつくことをそのまま記録することです。
もし可能であれば第三者と対話しながらできるとより簡単で、新たな発見もしやすいですよ。
自己分析のやり方を詳しく知りたい人は、以下のチェックしてみてください。自己分析のやり方と就活への活かし方を網羅的に解説しています。
自分に合う仕事は、以下の記事を参考にして見つけてみましょう。4つのステップで探す方法を詳しく解説しています。
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