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秋入社をする際の就活のコツを教えてください。

留学に行っていた関係で、就活が遅れました。

皆と同じタイミングで入社するのは厳しいなと思いつつ、1年遅れるのは遅すぎると感じたので秋入社を希望しているのですが、周りにそのような人がいないのでどうやって就活を進めれば良いのかわかりません。

そもそも秋入社ってどんな制度なのか、可能なのかという点もよくわかっていないので、専門家の方たちに秋入社について詳しく教えていただきたいです。

また秋入社を受け入れる会社って少ないと思うのですが、どれくらいの会社があるのでしょうか。どんな会社で募集をしているのか事情もご存じでしたら教えてください。

2人のアドバイザーが回答しています

質問日 :

※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています

キャリアコンサルタント/勉強カフェ札幌大通スタジオ代表

渡邊 裕樹

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秋採用をするのは一部の企業だけで採用人数も少なめ

まず質問者さんが書いている「秋入社」の定義から押さえておきましょう。

企業視点から見るという意味で「秋採用」と言い換えますが、一般的に「秋採用」とは8〜11月くらいまでの時期の採用活動を指したものです(通常は6〜8月くらいに採用決定するのが夏採用)。

なぜ企業が秋にも採用活動をおこなうのかというと、夏採用で求める人材を獲得できなかった、内定者に欠員が出たといった理由が考えられます。

内定の難易度としては夏採用より上がる傾向があります。理由は採用人数が少ないからです。「秋入社を受け入れる会社って少ないと思うのですが」という質問に対しては「その通り」というのが回答です。

夏採用の段階で約8割の学生が内定を決めているため秋採用に臨む学生は全体の1~2割ほどと考えられ、質問者さんの「周りにそのような人(秋採用に臨む人)がいないので」というのも、このような理由から理解できるかと思います。

コツは「複数の方法を使う×たくさんエントリーする×幅広く見る」こと!

ここまで厳しめの状況を説明してきましたが、ここからは秋採用を成功させるためのポイントをお伝えしますね。まずは秋採用の募集情報を入手することです。ポイントは「複数の方法を併用する」こと。

就活サイトで秋採用の企業情報を入手する、秋採用の合同説明会に参加する、スカウトサービスに登録する、就職エージェントを活用する、といったやり方が考えられます。

秋採用は夏採用と比べて募集件数自体が少ないので、情報収集を熱心にすることが大切になります。ここが1番の手間のかけどころといっても良いでしょう。

そのうえで「エントリーの数を増やすこと」が必須です。情報収集のやり方について、就活サイトを使うというのはイメージしやすいと思います。合同説明会はまずネットで開催情報を検索してみましょう。

「東京(自分のいる地域)」「就活」「合同説明会」「就職フェア」といったキーワードで検索すると直近で開催されるイベントがヒットします。

スカウトサービスは企業から直接オファーが届くので、これもぜひ活用してみてください。有名どころでいうとキャリアチケットです。

就職エージェントもおすすめです。なんといっても非公開求人を扱っていることがある、エントリーシート(ES)や面接などのアドバイスをしてくれるといったサポートもあるのでいろいろと安心です。

秋採用は夏と時期はずれていますが、基本的にすることは同じです。

自己分析をして強みや弱み、興味関心を言語化してESを作成する、業界研究や企業研究をして自分の興味のあるところにエントリーする、面接練習をして面接に臨むなどです。

ただし企業も「何とかして採用人数を確保しなければ」という思いが強いので、割と反応が良いケースも多いです。特に大企業より中小企業が採用に苦労していることが多いので、秋採用では中小企業が狙い目です。

ちなみに一般的に「大企業」の定義は、資本金3億円以上、社員数100人以上と言われていて、全体の0.3%の割合です。「中小企業ってなんだか不安」という人もよくいますが、日本にある企業の9割は中小企業なのです。

そのため特に秋採用という採用人数が少ない状況では「大企業が良い」とこだわりを持ちすぎることなく、幅広く見ていくことも就職を成功させるコツです。

キャリアコンサルタント/一般社団法人テツナグ代表理事

若林 宏美

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秋採用も基本の就活と変わらないが倍率が高くなる

4月入社の就活は春スタートですが、秋採用の就活は夏休み明けから始まります。現在は求職者に対して求人数の方が多く、企業によっては想定していた新卒の人数を春採用だけでは確保できていないケースも増えてきています。

中でも、グループ会社などで大量に採用する企業、地方を拠点とした企業、中小企業などにその傾向が顕著で、秋採用をおこなう企業が多いようです。

基本的な就活の方法は4月入社の場合と変わりませんが、求人数が少なくなるため倍率が上がる傾向にあります。

そのためより深い企業研究や、業種・業界に絞った研究など事前準備が必須です。ほかの学生も同様に対策をしてくるため、採用されたいからとあらゆる業種に手を出すと、逆に採用が遠のいてしまうかもしれません。

秋採用ならではの質問にきちんと備えることがポイント

秋入社の面接では、秋入社ならではの質問が頻出です。「なぜ秋入社を希望するのか」「これまで何をしてきたのか」など。今回は留学をしていたので、留学体験を自己PRなどに絡めておくと企業側に事前に情報が伝わり、印象にも残りますよ。

秋採用を目指す学生は春より少ないので不安に思うかもしれませんが、しっかりと事前準備をおこなって頑張ってくださいね。応援しています!

秋に選考を受けて4月に入社する「秋採用」もあります。秋採用の実態は以下のQ&Aコンテンツでキャリアコンサルタントが詳しく解説しているので、就活は遅れてしまったが入社のタイミングは揃えたい……という人はぜひチェックしてくださいね。

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