質問者さんが聞いている「遅い」「遅くない」は何を求めているかによって変わります。

たとえば、競争率の高い有名企業から内定を獲得するには「遅い」という回答になります。一方「就職先を決める」ことだけを考えるなら4年生の春からでも可能です、つまり「遅くない」といえるでしょう。

もし質問者さんが、どうしても有名企業が良いとか、学生に人気の企業が良いというのであれば、内定獲得は厳しい競争になるでしょう。質問者さんが学生時代に何かほかの人にはない強いアピール材料や実績があれば、それを使って選考を突破することはできるかもしれません。

たとえば、部活動で全国優勝したとか、語学を3カ国語ほぼネイティブレベルで使えるとか、もしくは公認会計士試験などの超難関資格に合格しているなどです。

もしそういう特殊な実績がないのであれば、有名企業に就職するにはほかの学生同様、企業分析と自己分析、ESの書き方の研究、面接練習などを繰り返して選考を突破するということになると思うので不利な面があるでしょう。

型にはまった就活の進め方をする必要は必ずしもない

逆に有名企業、人気企業にこだわりはなく、「自分にとっていいと思えるところがいい」と思えるのであればまったく問題ありません。

そもそも、多くの学生がおこなうような就活サイトからエントリーして、ESを送り、面接を2〜3度して内定が決まるというやり方でなくても就職する方法は数多くあります。

たとえば検索エンジンで「求人」「新卒」と検索をして出てくるところに直接応募したり、ハローワークや学校に来ている求人などから応募することもできるので、そういうところも見てみるのもいいかもしれません。

一般的な就活は大学3年生の3月に解禁されますが、最近ではその時点で内々定を持っている学生は多数います。こうした背景から大学4年の春から就活を始めるのは遅いといえます。

企業によっては募集が終了してしまっていることもあるでしょう。早い段階で自分の行きたい業界や企業を決めて履歴書やエントリーシートの作成、面接対策などに時間を割いた方が納得のいく就職活動をおこなえる可能性が高いです。

スタートが遅れても就職先が見つかる可能性は十分にある

一方で、学校の勉強や留学、部活動などで、思うように就職活動をスタートできないこともあると思います。

大学4年の春から就活を始めたとしてもきちんと間に合わせることは十分可能なので安心してくださいね。4月以降から選考を始める企業もありますし、内定辞退により欠員が生まれ、二次募集をおこなうケースもあります。

PORTキャリアのカテゴリで必要となる項目について読み進めながら準備をおこなうことで、効率よく、準備時間を圧縮して就職活動を乗り切ることができます。

入社式までは約1年あります。周囲の状況と比較して焦ることなく、一つひとつに納得感を持って取り組んでいってくださいね。