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圧迫面接にはどういった意味や目的があるのでしょうか?
先日、第一希望の企業の面接を受けました。自分がとても興味のある業界で書類選考に通過できたので、絶対に内定を勝ち取りたいと意気込んで当日臨みました。
しかし、当日の面接は最悪で、いわゆる圧迫面接を受けました。面接官は最初の自己紹介から一度も笑顔を作ることはなく、厳しい質問を次々と投げかけてきて、緊張とプレッシャーから涙を流してしまいました。
面接官からは「こんなので泣いていたら社会じゃ通用しないよ」と冷たくいわれ、パニック状態となってしまいましたが、何とか最後まで面接を進めることができました。
面接は無事に終わりましたが、企業への志望度は一気に薄れ、面接に対して苦手意識を植え付けられたことに、非常に憤りを感じています。
なぜ、企業はこのような圧迫面接をおこなうのでしょうか? 圧迫面接の意味や目的がまったくわかりません。
面接官がどういった意図で圧迫面接をおこなうのか、圧迫面接ではどのように対応すれば良いのかについて教えてください。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
企業は採用するべき人材なのかを判断するために厳しい目で見ている
第一志望の面接で悔しい思いをしたのですね。今後の面接で、良いパフォーマンスを発揮できるように、今回のことを振り返っておきましょう。まず、なぜ企業が圧迫面接をおこなうのか、そして圧迫面接にどのように対応すれば良いのかということについて答えますね。
面接の状況を質問内容から辿っていくと「面接官は最初の自己紹介から一度も笑顔を作ることなく、厳しい質問を次々と投げかけてきました」とのこと。あくまでもこの1文からだけの判断であることを踏まえて聞いてください。
まず、面接官が笑顔を見せないことは普通にあります。面接を受ける側からすると「笑顔で面接してくれたほうが、お互いリラックスして素の部分を見せられるのに」と思うでしょう。しかし、企業からすると仕事をするなかで、上司や顧客が笑顔を見せなければパフォーマンスを発揮できないようでは困る、と考えているかもしれません。特に顧客はこちら側がやりやすいように接する必要もないわけです。
また、「この会社で成果を上げることができる人材かどうか」を判断したいと考えて、そのようにしている可能性もあります。企業が社員を一人採用するということは非常にコストがかかる行為です。もしそこで判断を間違ってしまうと、想定したとおりの成果を上げられない人に対して給料を支払い続けることになってしまいます。
それくらい社員を採用するということは、企業にとって非常に重いことなので、採用側も厳しい目で見るわけですね。企業側の事情を解説するとそのような面があるということなのです。
普通のやり取りを圧迫面接だととらえてしまっている可能性もある
ほかにも、面接側としては圧迫しているつもりがなくても、圧迫を与えてしまっているケースもあります。たとえば上司が部下に対して「それってどういうこと?」「その根拠は?」「それ意味あるの?」といった形で質問を重ねることはよくあることです。
上司としては普段の仕事でやっている通りのやり取りをしているだけなのですが、そういったことに慣れていない学生にとっては「厳しい質問」と感じることもあります。
このように企業が意図的に「厳しい環境で成果をあげられる人なのか」を見極めようとするケースもあり、意図せず普段のビジネスでやっている通りのやり取りをして、結果的に圧迫となっているケースもあります。どちらにしろ「感情的にならない」「冷静に冷静にと言い聞かせる」ことを意識して、自分が準備してきたことを最大限伝えるようにするのがセオリーです。
そのうえで、それでも自分がこの会社で働きたいと思うかどうかを振り返ってみてください。「こんな圧迫をしてくる会社は嫌だ」と感じるのであれば、ほかの会社を選ぶのも選択肢の一つかと思います。
応募者にストレス耐性があるのかをみるために圧迫面接をおこなう場合がある
圧迫面接は、応募者に対して意図的に威圧的な態度や質問をおこなうことで、応募者のプレッシャーへの対処能力やストレス耐性を評価する手法です。応募者の回答が不明瞭で本質を見極めにくい場合、より厳しい質問が投げかけられることもあります。
「こんなことで泣いていたら社会では通用しない」と冷たく言う面接官がいる企業は、倫理観や社風に問題がある可能性があるため、入社前にその企業の本質を理解できて良かったと考えることもできるでしょう。
一方で、面接官のなかには、圧迫面接ととらえず、応募者を採用したいがゆえに厳しい質問をする場合もあります。
圧迫面接に対応できるように事前に深掘り質問対策をしておこう
圧迫面接を受けたときは、いきなり反論することは避け、面接官の指摘に対して「確かにそう思われるかもしれませんが……」と述べたうえで自分の意見を主張することが重要です。面接官の挑発に乗らず、採用したいために厳しい質問をしていると考え、冷静に対応するようにしましょう。
また、圧迫面接では「なぜ?」といった深掘り質問がおこなわれることがあるため、揺るがない回答をするために複数のエピソードを用意するなど、事前の準備が重要です。
すべての企業が圧迫面接を実施するわけではないため、面接に対して苦手意識を持つ必要はありません。人格を否定するようなひどい態度や質問を受けた場合は、面接の途中でも面接を継続することが難しいといって離席してもかまいませんし、面接後企業に相談することもできます。自分に合う企業かどうか面接官の言動から見極めることも大切です。
深掘り質問の対策は、こちらの記事を参考にしてみてください。二次面接の記事ですが、深掘り対策の重要性や深掘りに対する回答例を解説しています。
就活の情報収集をしているなかで、圧迫面接という言葉を耳にした人も多いのではないでしょうか。こちらの記事では、圧迫面接を受けた際の対処法などを解説しています。面接で焦らないように事前の知識として、記事を参考にしてみてください。
圧迫面接を受けたことで「この企業は自分には合わないかも」と考える人もいるかもしれません。こちらの記事では、圧迫面接を受けた際に企業に辞退の連絡をする方法についてアドバイザーが解説しています。気になる人は、参考にしてみてください。
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