この記事のまとめ
- 二次面接は一次面接よりも深掘り対策が重要
- 二次面接は学生の人柄や能力、熱意が重視される
- 二次面接の逆質問では熱意をアピールすることがポイント
- 面接力診断ツール
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一次面接合格後、次なる壁は二次面接。「二次面接では何が評価されるのかわからず不安」「二次面接ではどんな質問をされるんだろう」と二次面接に必要な対策がわからず頭を悩せる就活生が多くいます。
一次面接と比較して、学生の人柄や企業とのマッチ度をより重要視されることが二次面接の特徴。評価基準が異なるからこそ、一次面接と同じ対策では突破は難しいと言えます。
この記事では、キャリアアドバイザーの早川さん、上原さん、松田さんのアドバイスを交えつつ解説します。二次面接を控えている人はぜひ実践してみてくださいね。
二次面接は一次面接よりも深掘り対策が重要
二次面接で苦戦する学生に多いのが「深掘りをする質問に答えられない」というもの。二次面接は一次面接よりも一歩踏み込んだ質問が多くなるため、深掘り対策の有無が合否に大きく影響します。
記事ではまず、根幹でもある二次面接の特徴や一次面接との違いを始め、面接官が見ているポイントや二次面接後の流れまでを説明します。
そして二次面接対策では必須ともいえる「二次面接ならではの深掘りに対する回答」を理解できるように回答例文を交えて詳しく解説。
また、「他の就活生との差別化をしたい! 」という人のために、面接官に好印象を抱いてもらうための二次面接ならではの逆質問や周りの学生と差別化するコツも紹介しています。熱意をアピールしたい人はぜひ参考にしてくださいね。
二次面接ってどんな面接? 企業ごとの位置づけを理解しよう
二次面接と一言で言っても、面接が3回の企業と5回以上の企業とでは二次面接が持つ役割は当然異なります。
まずは企業や選考フローによって二次面接の役割が異なることを理解しましょう。そのうえで、この記事では二次面接を一次面接と最終面接の間にある、選考フローの中間として解説します。
まずは自分が受ける企業の選考フローを確認したうえで、これから解説する内容を参考にしてくださいね。
上記の一般的な二次面接以外に、面接回数が多い企業の二次面接では、一次面接と同様に足切りの要素が強くなる傾向にあります。
そのため企業が評価をする一定の水準以上になるためにも、言葉遣いやマナーなど基礎的な部分は特に注意しましょう。
また選考フローの中間に位置する二次面接と同様に、一次面接で聞かれた質問内容などは再度振り返ることも大切です。
二次面接の特徴は? 一次面接との違いを理解しよう
一次面接 | 二次面接 | |
役割 | 学生の基礎的な部分を確認する | 採用したい人を見極める |
面接官 | 人事や若手社員 | 現場の責任者や管理職 |
面接時間 | 15~30分 | 30~60分 |
質問内容 | 形式的な質問が多い | 深掘りをされやすい |
一次面接と二次面接とでは企業の目的や評価基準などが異なるため、一次面接と同じ対策で二次面接を突破することは難しいでしょう。
ときどき「一次面接には受かるのに二次面接で受からない」という就活生がいますが、それは二次面接ならではの特徴を理解できていないからです。これから解説する特徴を押さえ、必要な対策を考えましょう。
一次面接についても押さえたい就活生は以下の記事を参考にしてください。一次面接を突破するコツを解説しています。
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役割:採用したい人を見極める
特に人気企業や大手企業の場合、面接に参加する学生の人数は膨大です。そのため多くの企業では、その中から限られた時間で内定者を見極めるため、まずはある程度の人数まで絞り、その中から採用したい人を選びます。
つまり一次面接では、一定の基準の下、身だしなみやマナー、コミュニケーション能力など社会人としての最低限の素質があるかを見る、いわば落とす人を見極める役割があります。
そして一次面接を通過した一定の素質がある人の中から、次に「自社で働いてほしい」と採用したい人を見極めるのが二次面接の役割です。
面接官:現場の責任者や管理職が多い
一次面接の面接官が人事や現場の若手社員だったのに対して、二次面接では現場の責任者や管理職が面接官となる傾向が強いです。
二次面接では実際に学生が入社後働く姿をイメージして学生の人柄やポテンシャルを見極めるために、業務内容に詳しい現場の責任者や管理職が担当します。
面接官が現場の人ということは、一緒に働くときの相性も見られています。面接官が「この学生と一緒に働きたい」「この学生はポテンシャルが高く将来に期待ができる」と思ってもらえるような人柄を魅せる姿勢・回答をすることが大切ですね。
面接官である現場責任者や管理職は、学生が一緒に働きたい人材かどうか見極めるという観点で面接しています。
組織風土とのマッチング度や志望度、自分のチームに在籍したことをイメージして一緒に仕事がしたいと思えるかを考えていますよ。
また、現場で活かせるような思考力やコミュニケーション能力が備わっているかなども見ています。
面接時間:30~60分程度
多くの応募者の中から落とす人を選ぶ一次面接では、効率良く選考する必要があるため集団面接がおこなわれたり、個人面接だったとしても1人当たり15~30分程度と短時間なことが多いです。
しかし二次面接では、学生のスキルや人柄が自社の求める人物像にマッチしているか、そして志望度が高いかなど多角的な観点から合否を判断します。
つまり一次面接よりも学生について深く知る必要があります。そのため一次面接よりも二次面接のほうが面接時間が長い傾向にあり、30〜60分程度が一般的です。
また、こちらの記事で二次面接にかかる時間を詳細に解説しているので、参考にしてくださいね。
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質問内容:一次面接より深掘りをされやすい
一次面接は、志望動機や自己PRなど基礎的な質問が多かったのではないでしょうか。しかし二次面接では学生の内面をより詳しく知り、自社の求める人物像であるか確かめたいと面接官は考えています。
そのため一次面接よりも「なぜそう考えたのか」「なぜその行動をとったのか」などと1つの質問に対して深掘りをされる質問が多くなりますよ。
合格率:一次面接より高いが難易度も高い
もちろん企業によって異なりますが、応募者の人数を一次面接で絞っているため、二次面接は一次面接よりも合格率が高い傾向にあります。
二次面接は、一次面接で絞られた人数の中からさらに絞り込むという選考とも言えます。大量に学生がいた一次面接よりも二次面接は合格率が高いと言われているのです。
選考フェーズごとの参加学生と合格率の例
一次面接:200人
↓(合格率は25%)
二次面接:50人
↓(合格率は40%)
最終面接:20人
しかし、二次面接の合格率が高いからといって難易度が下がるわけではありません。二次面接は一次面接を突破してきた学生がライバルとなります。そのため二次面接の難易度は一次面接よりも高い傾向にあります。
応募倍率の高い企業や人気のある一部上場企業などでは、学生の人数が一次面接では絞り切れないため二次面接でも通過率が低い傾向にあります。
また中小企業の一部では、二次面接を採用を前提とした面接として位置付けている場合もあるでしょう。
その場合、企業のトップや役員クラスが面接官となり、二次面接であっても通過率が低くなる傾向にあります。
一次面接の通過率はこちらの記事で詳細に解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
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二次面接で重視される評価基準
面接対策を考えるにあたって重要なのは、面接官が学生の何を見ているのかを知ることです。
まずは面接官の評価ポイントを理解することで、どんな対策をして何に気を付けるべきかが見えてきます。
二次面接だからこそ面接官が見ているポイントを解説するので、そこを理解したうえで対策を進めていきましょう。
①人柄や価値観が企業にマッチするか
一次面接で面接官は、社会人として必要な素質を基準に合否を判断していました。そして二次面接で面接官は、その最低限の素質を満たした学生の中から、自社によりマッチした学生を選ぶ狙いがあります。
一緒に働きたいと思える人柄か、会社の社風に合う価値観かなど、人柄や価値観が企業にマッチするかが二次面接では評価基準となります。
②求めるスキルや能力を保持しているか
一次面接では最低限のスキルを身に付けた学生かどうかで合否を判断してきました。そして二次面接では、その最低限のスキルを持ち合わせた学生の中でも自社で活躍できる学生を採用したいと面接官は考えています。
また二次面接の面接官の多くは、現場の責任者や管理職など部下やチームのメンバーを率いる存在です。だからこそ「一緒に働くうえで必要なスキルや能力を持っているか」という観点で評価されやすいとも言えますね。
③学生の入社意欲
学生に内定を出すにあたって「本当に自社に入社するのか」「後から辞退されないか」といった入社意思を企業は慎重に見極めています。
二次面接は次が最終面接というケースも多くあります。内定を出す最終面接に向けて、二次面接であらかじめ入社意欲の高い学生を通過させたいという狙いから、一次面接よりも入社意欲が見られやすいでしょう。
アドバイザーコメント
早川 峻
プロフィールを見る「その企業に合っているか」が二次面接の評価ポイント
二次面接では「人柄や価値観が企業にマッチするか」というポイントが特によく見られます。一次面接を通過した学生たちが集まっているため、そこには一般的に優秀な学生がたくさんいるでしょう。
しかし優秀であれば内定が出るかと言えば、必ずしもそうではありません。自社に合わないと面接官が判断すれば、たとえ優秀であっても不合格にすることもあります。企業が望んでいることは「自社に合う人材に、出来るだけ長く働いてもらうこと」です。
企業の社風や価値観への理解を示してマッチ度を伝えよう
言い換えれば、社風や価値観に合わない人材に長く働いてもらうことや、優秀な人材に短期間で辞められることを企業は好みません。二次面接では自分の能力や経験をアピールすることも大切ですが、それと同時にあなたがどれだけ会社の社風や価値観を理解しているかを伝える必要があります。
なお中小企業の選考の場合、最終選考があるにもかかわらず二次面接で社長が出てくるというケースがまれにあります。そのような事態も想定して、企業の社風や価値観をあらかじめ調べておくことは非常に大切です。
二次面接で失敗しがちな学生の特徴4選
二次面接で失敗しがちな学生の特徴4選
- ESや一次面接の回答との一貫性がない
- 企業の求める人物像を意識できていない
- 業界や企業研究が不十分
- 入社後のイメージを持てていない
二次面接で失敗しがちな学生の特徴を押さえることは、事前によくある失敗を回避できるだけでなく、自分の対策では足りない点に気付くことに役立ちます。
「自分にはこの考えが足りてないのだな」と事前に気付くことができるはずです。
今から紹介する二次面接で失敗しがちな学生の特徴4選を押さえて、自分が意識できていない二次面接の落とし穴を確認し、二次面接に備え合格を掴みましょう。
①ESや一次面接の回答との一貫性がない
当然ですが二次面接は、提出したエントリーシート(ES)や一次面接が評価され、合格をもらった結果たどり着いています。
二次面接では、ESや一次面接の内容を踏まえて深掘りをされることも多くあります。たとえばESや一次面接では「目標を明確に定め、達成するための計画性がある」とアピールしていたのに、二次面接で「思い立ったらすぐ行動をする行動力」をアピールするのでは矛盾が生じていしまいます。
ESや一次面接の回答との一貫性がないと面接官に「この学生は嘘をついているのか」と思われ、通過が難しくなりますよ。
- 一次面接と二次面接ではまったく同じ回答をしても良いのですか?
回答の趣旨が一致していれば大丈夫
一次面接と同じ質問をされているのに、二次面接でまったく異なる回答をすると面接官は不思議に感じます。企業側は記録を残しているため、一次面接とまるっきり違う回答は避けましょう。
ただし全く同じ回答をしなければいけないわけではありません。回答の趣旨が一致していれば良いため、「全く同じことを答えなきゃ」と緊張する必要はありませんよ。
注意しなくてはいけないのは、良く見せようと架空のことや思ってもいないことを回答してしまうことです。就活生の皆さんは多くの企業の選考を受ける中で、どの会社の一次面接で何を回答したかを事細かには覚えていられないでしょう。
そのため、実際に体験したことや考えの中で嘘のない回答を心掛けてください。実際に体験したことや本当に考えていることは、どれだけ深く聞かれても一貫性があります。
②企業の求める人物像を意識できていない
二次面接は一次面接よりも企業と学生とのマッチ度が重視される傾向にあります。一次面接の選考を通過できたとしても、二次面接は企業が求める人物像を意識していない回答だと良い評価を得られません。
たとえば、調和を意識した社風の企業に対して「とにかくガツガツ頑張り、昇進を目指し頑張り続けます」といったアピールは企業が求める人材にマッチしていないですよね。
「企業がどんな人材を求めているか」を念頭に置いたうえでアピール内容を考えましょう。
③業界や企業研究が不十分
繰り返しになりますが二次面接では、一次面接よりも深掘りをした質問が多くなります。1つの回答に対して「なぜ、どのように、どうやって」などと掘り下げられるでしょう。
とくに志望度の高さはよく見られるポイントの1つのため、「なぜ自社なのか」「なぜその職種なのか」「何をどうやって成し遂げたいのか」など聞かれやすくなります。
業界や企業研究が不十分だとそういった深掘りをした質問に回答ができません。突っ込んだ質問への回答ができないため「熱意が低い」「他の企業でも良いのではないか」など全体を通して志望度が低いと面接官に見なされてマイナス評価となってしまいます。
業界・企業研究のやり方
- 業界地図や就活四季報を活用する
- 企業ホームページ(HP)を見る
- 新聞・ニュースを見る
- 企業説明会に参加する
- OB・OG訪問をする
企業と業界のことをそれぞれ調べるのに最低でも丸一日ずつはかけましょう。
会社の事業内容や強み、今後の展望については就活サイトだけでなく新聞や経済誌、ニュースサイトなどのメディアからもチェックをすることがおすすめです。
④入社後のイメージを持てていない
企業が求めているのは自社で活躍できる人材です。面接官は学生の受け答えから、入社後の働く姿を想像します。
しかし全体を通しての回答、特にキャリアプランが漠然としていると面接官は学生の入社後の働く姿がイメージできません。
また一次面接よりも志望度の高さが見られやすい二次面接において、入社後の具体的なイメージが湧いていないとマイナス評価につながります。自社への志望度が高く、より活躍を期待できる人材を評価するため、入社後のイメージがない学生は二次面接を通過しにくいでしょう。
他にも志望動機や入社後にやりたいこととして、「これを絶対にやりたい」と特定分野にこだわりすぎてしまう学生は二次面接で失敗しがちです。
学生が希望と異なる分野の仕事をすることに強い拒否感を抱いている場合、面接官は「柔軟性がない学生」という印象を抱き、マイナス評価につながります。
興味のある1つの分野を熱心に見るあまり、将来の働き方について視野が狭くなり過ぎている学生は要注意ですよ。
入社後にやりたいことが思い浮かばない学生はこちらの記事を参考にしてください。志望動機との違いもまとめています。
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企業が入社後にやりたいことを質問するのは、就活生の希望を知りたい意向が強いためです。入社後にやりたいことを見つけるための方法やどうしても見つからなかったときの対処法をキャリアコンサルタントが解説します。
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二次面接突破に必須の5つの対策
二次面接突破に必須の5つの対策
- ESや一次面接を振り返る
- 企業が求める人物像を研究する
- 自己分析でエピソードを整理しておく
- 自分の回答に「なぜ」を繰り返し深掘りする
- 業務内容を把握しキャリアプランを具体的にする
二次面接では一次面接と異なり深掘りをした質問をされることが多いです。一次面接では聞かれなかった、さらに詳しい内容を回答できるように対策する必要があります。
深掘り質問といっても、どのような回答を準備をしたら良いのかわからないという就活生も多いですよね。そんな二次面接ならではの疑問を解決し突破するための5つの対策を解説していきます。
面接全般の準備に関しては以下の記事が参考になります。差別化できる準備もまとめています。
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①ESや一次面接を振り返る
回答に一貫性と整合性を出すために、必ず提出したESや一次面接の内容を振り返りましょう。特に一次面接で聞かれた質問を思い出してください。二次面接は一次面接とのつながりの中にあります。
一次面接と二次面接は面接官は異なりますが、大まかな学生のプロフィールや一次面接の評価内容は担当する面接官に共有されていることがほとんどです。
一次面接との一貫性がなければ違和感を持たれてしまうため、事前にどんな回答をしたのか思い返しておきましょう。
②企業が求める人物像を研究する
先に伝えた通り、二次面接では学生の人柄や価値観が自社の社風とマッチするかを面接官は見ています。そのため学生は「私は御社にぴったりな人物です」とアピールする必要があります。
単に言葉で「御社に合っています」と伝えても面接官の心は動きません。企業が求める人物像を研究してどんな人が多く働いているのか、どんな社内コミュニケーションがなされているのかを具体的に導き出しましょう。
つまり企業が求める人物像を研究することで、質問に対する回答の節々で「御社にマッチしている」とアピールができ高評価を得られるでしょう。
求める人物像の研究方法
- 採用HPや求人票を見る
- 企業に関連する書籍を調べる
- 企業が取り上げられている記事をネットで調べる
- 企業HPにある「社長メッセージ」などを読む
- 中期経営計画など今後の企業方針から考える
- 社歴から企業の事業に対する姿勢を見い出す
- 企業HPにある「社員紹介」などを読む
③自己分析でエピソードを整理しておく
1つ目の対策で「ESや一次面接を振り返る」と伝えましたね。ESや一次面接で回答に困った部分や一貫性がない部分などはありませんでしたか。
二次面接は自分の回答に対して面接官が「なぜなのか」と深掘りをしてきます。そのためどのような質問が来ても回答の軸がぶれないように、自己分析をしましょう。自分の感情や動機、価値観などを今一度自己分析によって整理しておくことが大切です。
また一次面接では聞かれなかった新しい質問をされることもあります。自己分析で過去のエピソードを整理しておくことは想定外の事態にも対応ができるため必ずおこないましょう。
自己分析は就活の明暗を分けるとても重要です。自己分析のやり方を詳しく押さえたい人は、以下の記事を参考にしてください。
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④自分の回答に「なぜ」を繰り返し深掘りする
深掘りの例
回答
学生時代に、サッカー部での活動に最も力を入れて取り組んだ
なぜ①なぜサッカー部に所属したのか?
→サッカーを15年間続けてきたから
なぜ②なぜサッカーを長い間続けられたのか?
→サッカーが好きだから
なぜ③なぜサッカーが好きなのか?
→みんなで戦うことができるから
なぜ④なぜみんなで戦うことができると良いのか?
→勝つ瞬間の喜びを共有できるから
なぜ⑤なぜ勝つ瞬間の喜びを共有できると良いのか?
→1人よりもみんなで共有する方が喜びを強く感じられるから
ESや一次面接を振り返り、自己分析で考えやエピソードを整理できたところで次は、質問への回答を「なぜなのか」と自問自答を繰り返し、深掘りをしていきましょう。1つの質問に対して「なぜ」と5回ほど繰り返すとより良いですよ。
自分の回答に「なぜ」と繰り返していくことは自分を客観的に捉えることにもつながり、面接官が気になるポイントが見えてきます。
ESや一次面接の補足説明ができるように、そして面接官が納得をするような回答になるようになぜを繰り返しましょう。
⑤業務内容を把握しキャリアプランを具体的にする
二次面接は一次面接よりもキャリアプランについての質問をされることが多くなります。
キャリアプランを具体的にする方法
- 仕事やプライベートを問わず理想の将来像から考える
- 企業HPの社員紹介を見て、業務のイメージを膨らませる
- 現在の自分と将来像の差をどう埋めるか業務内容を交えて考える
- 1年後、3年後、5年後、10年後と数字で区切る
- 結婚や出産などライフプランと合わせて考える
キャリアプランは柔軟に修正していくものです。そのため「面接でこのキャリアプランを伝えたから絶対このキャリアプランを歩まなければいけないんだ」と難しく考える必要はありません。
面接官が入社後の活躍イメージを持てるように、現時点での具体的なキャリアプランを考えておきましょう。
- キャリアプランはどこまで具体的にするべきなのでしょうか? 目安があれば教えてください。
実現するためのリアルな行動計画を言語化しよう
「①目標」「②いつまでに達成したいか」「③それを実現するためにこれから具体的に何をしていけば良いか」の3点は最低でもおさえておきましょう。
たとえば「一流のITエンジニアになる」という目標があるとします。そうであれば、そもそもどんな人物が一流と言えるのかを定義しましょう。
そのうえで、「10年以内になる」「入社してからまず3年でプログラミング言語をいくつ覚える」「5年目までに○○業界の案件を担当させてもらう」「7年目までにメンバーを率いて複数のプロジェクトを動かす」など明確にしていきます。
キャリアプランは途方も無い夢物語を語ることではありません。実現するために何度も軌道修正しながら進めていくものなのです。
39点以下は要注意!
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「面接に自信がない」「今のままで選考通過できるか不安」そんな就活生は自分の面接力を知ることからはじめましょう!
たった30秒で面接力を把握できる「面接力診断」がおすすめです!。簡単な質問に答えるだけで、“あなたの強み”と“改善点”が明確になり、対策もしやすくなります!
・面接でなぜ落ちたかわからない人
・自信を持って、面接に臨みたい人
二次面接で他の学生と差別化するコツ
二次面接では、ライバルとなる他の就活生も一次面接の評価基準をクリアしています。一次面接よりも就活生のレベルが高い中、二次面接の対策を周りと同じようにやっているのでは、面接官の印象に残りづらいですよね。
また基本的に二次面接の評価は次の選考の面接官にも伝わります。二次面接を高評価で合格した人とどうにか合格した人とでは、次の面接官が持つあなたへの印象も異なりますよ。
二次面接で他の就活生と差別化をするコツを押さえて、面接官からより高評価を獲得して合格を掴みましょう。
経営方針・計画まで押さえて企業理解を深める
二次面接は一次面接と比べて企業とのマッチ度や入社意欲が見られやすいため、深い企業理解が必要とされています。
多くの就活生は二次面接の対策として企業の公式HPや採用ページを見ることで企業および業務への理解を深めているでしょう。しかし企業の経営方針まで調べるなど、経営者視点に立った企業研究をする就活生は少ないです。
そのため企業の経営方針や中期経営計画などを押さえて企業理解を深めることは、他の就活生と差別化をすることにつながります。
企業理解を深めて差別化する方法
- 公式HPの社長あいさつを読む
- 企業のIRニュースを読む
- 決算説明資料を読む
- 中期経営計画を読む
- 社長や役員など高役職者の書籍やSNSを見る
面接官の立場に近い人や就活のプロと模擬面接をする
一次面接を突破するために、すでに面接練習をしてきた就活生も多いかもしれませんね。しかし二次面接には二次面接ならではの面接練習がありますよ。
二次面接では現場責任者や管理職などが面接官となるケースが多く、社員を率いる立場から「一緒に働きたいか」という観点で見られる傾向にあります。
そのためより本番の二次面接に近い形で練習し、また二次面接の面接官と近い考えでフィードバックを貰うために、友人や年の近い先輩よりも、面接官の立場に近い人や就活のプロと模擬面接をすることがおすすめです。
面接官の立場に近い人や就活のプロと模擬面接をする方法
- 親や親せきにお願いする
- OB・OG訪問で模擬面接をする
- 大学のキャリアセンターを利用する
- 就職エージェントを利用する
- キャリアコンサルタントと練習する
他の就活生と差別化をするためには、二次面接で想定される質問をボイスレーコーダーに録音し実際に答えてみましょう。
また模擬面接をビデオに撮影し振り返るのもおすすめです。模擬面接では二次面接らしい掘り下げた質問への対策として、「なぜそう答えたのか」「なぜそう考えたのか」まで掘り下げてみましょう。
模擬面接は大切な面接対策ですが何を準備すればいいのかわからない人もいると思います。模擬面接の詳しいやり方はこちらの記事を参考にしてください。
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模擬面接の効果を発揮させる6つのコツ|準備から進め方まで一挙解説
模擬面接は、面接の緊張感や雰囲気を体験しながら練習することが大切です。模擬面接の事前準備から実施方法までキャリアコンサルタントが解説します。模擬面接をおこなうメリットを把握し、活用することで選考突破に役立ててください。
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模擬面接以外にも面接の練習方法がわからない就活生は以下の記事を参考にしましょう。
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二次面接の頻出質問! 深掘りに対する回答例文6選
二次面接の頻出質問! 深掘りに対する回答例文6選
二次面接では、面接官はあなたをより深く知るために、1つの回答に対してさまざまな角度から質問をしてきます。
深掘りをされても一貫して回答ができるように、事前に頻出質問の回答を整理し、さらにそれに対する「なぜ、どうやって、どのように」といった深掘り対策をしましょう。
深掘り対策をすることは、自分自身の思考が整理され、一次面接で聞かれなかった想定外のまったく新しい質問をされたときにも回答をしやすくなるというメリットもありますよ。
①「学生時代に力を入れたことを教えてください」
学生時代の経験はどの企業でも、そしてどの面接でも聞かれることが多いです。恐らく一次面接でも「学生時代に力を入れたこと」(ガクチカ)を聞かれた学生も多いのではないでしょうか。
二次面接では、自身が一次面接で回答した内容を踏まえて一貫性をもって回答をしましょう。そして、自己分析を通してガクチカに関する動機や理由などを明確にしておくことが二次面接の対策として重要です。
ガクチカで深掘りして考えておくべきこと
- どんなことをしたのか
- なぜ取り組んだのか
- そのときどんな事を感じたのか
- どんな課題や苦労があったのか
- どのような工夫をしたのか
- どのような改善や結果を出せたのか
- この経験から何を学んだのか
- 学びを今後どのように活かせるのか
回答例
私は学生時代にラグビー部のマネージャーとしての活動に力を入れました。私は主にけが人のサポートを担っています。この経験から人へ働きかけることの大切さを学びました。
練習は激しいため、けが人も多く出ます。私は部員が練習を続けられるようにけが人を減らすことはできないかと考えました。そこで私はけが予防のためのテーピング療法を学んだり、整体でアルバイトを始めました。
これらの知識でけが人は減少傾向になったものの、私1人の力では全員には施せない問題が発生しました。そのため部員に相談をして、練習外で私が部員にテーピングやマッサージをレクチャーする時間を設けました。一人ひとりがケアの仕方を覚えたことで、去年よりもけが人は2割減りました。
御社に入社後も率先して課題を発見します。そしてその課題解決のため日々の自己研鑽を怠らず、人へ働きかけることを意識して御社の営業部で活躍したいと考えています。
深掘り例①
なぜマネージャーになったのですか?
私は高校生までラグビーの選手として活躍をしていました。しかし途中でけがをしてしまい選手生命が絶たれました。
それでも好きなラグビーにかかわっていたいという思いと、私のようにけがでプレーを続けられなくなる選手を減らしたいという思いからマネージャーになりました。
マネージャーになった理由が簡潔かつ明確な理由として述べられているため、聞き手の面接官にとって話を理解しやすいでしょう。
また具体的なエピソードやラグビーに対する熱意も盛り込まれており、面接官にも良い印象を抱かれやすい回答です。
深掘り例②
周囲を巻き込む際にはどんな困難があり、どんなアプローチをしましたか?
困難と感じたことは、最初に私が練習時間外でテーピングやマッサージについてレクチャーをしたいと伝えた時には面倒くさいといった反応が多くあり、なかなか集まる人数を確保できなかったことです。
アプローチ方法としては、まずは練習中にけがをした部員と対話をして、そうした部員からレクチャーに参加してもらうようにしました。その他の部員にも根気強く予防の必要性を訴えたり、部室に書籍を置いたりしていました。
苦労しながら周囲を巻き込んだ様子がよくわかります。具体的にどんな対話をして何がきっかけになって参加してくれるようになったのか、協力してくれる人はいなかったのかなどを加えると臨場感が増しますよ。
ガクチカの深掘り質問の例
- 具体的に取り組んだ内容を詳しく教えてください。
- その取り組みで挫折をしそうにはならなかったのですか?
- なぜそこまで頑張ろうと思えたのですか?
- 学びを弊社ではどのように活かせそうですか?
ガクチカの対策方法はこちらの記事でも解説しています。高評価を得るポイントを解説しています。
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例文13選|誰でも「刺さるガクチカ」が完成する4ステップを解説
ガクチカは企業での再現性があるエピソードを伝えることが重要です。ガクチカの作成ステップや高評価を得るポイント、NGパターンをキャリアコンサルタントと解説します。再現性が伝わるガクチカを作成し、内定を掴み取りましょう。
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②「自己PRをしてください」
二次面接では、企業が求める人物像と自分の持つ能力や人柄がマッチする必要があります。そのため面接官は学生がどのような人間なのか念入りにチェックをします。
自己PRではどんな深掘りをされても強みに一貫性が出るように、他の質問に対する回答や提出済みの書類、一次面接での回答と相違がないようにしましょう。
回答例
私の強みは「実行力」です。目標を設定したら、周囲と協力をしつつ確実に行動をすることができます。
私はアカペラサークルに所属しています。アカペラサークルでは発表の機会が年1回しか無く部員全員のモチベーションが下がっていました。このままではいけないと思い、講演会の開催を計画しました。
部員は「観客が集まらないから」と言って最初は非協力的でしたが、私が宣伝を続ける姿を見て協力をしてくれるようになりました。普段の練習も講演会が決まったことで一人ひとりが真剣に取り組むようになり全体としての底力が上がりました。
その結果、講演会では100人を超える観客が集まり大成功となりました。
この経験を活かして御社でも目標設定をしたら確実にそれを達成すべく実行力を持って働き貢献したいです。
深掘り例①
宣伝をしたとありますがどのような宣伝をしたのですか? そこにはどんな困難がありましたか?
宣伝をするためにSNSアカウントを0から立ち上げました。困難だと感じたことは最初は反応がまったくないため心が折れかけたことです。
しかし諦めずに大学の講義前の朝の時間や移動時間などの隙間時間、夜の自由な時間をフル活用することで毎日投稿を続けました。
またより多くの人の目に留めてもらうためにもマーケティングを独学で学び、その学びを部員に共有してテクニカルな発信をすることでフォロワーが3000人を超えました。
最初に強みが「実行力」であると言い切っている点が良いですね。
困難を乗り越えた経験や周囲と協力して行動できる強みを、その企業でどのように発揮できるかまで伝えることができるとなお良いでしょう。
深掘り例②
実行力が強みとのことですが、具体的に弊社ではどのように活かせそうですか?
実行力を御社の営業職で活かせると考えています。売上数値を決めたら、その目標を達成するための道筋を考え周囲と協力をします。
そしてこの実行力をもって既存営業のみならず、新たな顧客リストを自ら製作し新規営業にも取り組み、何事も決してあきらめずに工夫をしていきたいです。
売上数字を決めることや顧客リストを作成することなど、具体的なアクションプランが書かれているのが素晴らしいですね。
一方で、実行力を活かすための工夫をもう少し具体的に伝えられるとなお良いでしょう。
自己PRの深掘り質問の例
- 課題を解決しようと思った動機を詳しく教えてください。
- 人と協力をするうえで意識したことはありますか?
- 強みを入社後どのように活かせますか?
自己PRについてもっと詳しく対策をしたい学生はこちらの記事を参考にしてください。
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③「長所と短所を教えてください」
長所は仕事において具体的にどう活かすことができるのか、その汎用性を問う深掘りをされやすいです。
また短所では自己理解ができているか、どんな失敗をしてどのように改善を試みているのかという観点の深掘りがよくあります。
つまり深掘りを踏まえて伝えるべきことは、長所では仕事に取り組む姿勢や、対人関係の構築、協働するイメージが湧くような内容です。短所は長所の言い換え表現を心掛け、弱みとなる部分をどのように補っていくのか、その姿勢を表現するような内容にしましょう。
長所から短所の言い換え例
- 何事も落ち着いて対処できる→マイペース
- 忍耐力がある→諦めが悪い
- 集中力がある→視野が狭い
- 意思が強い→頑固
長所から短所の言い換え方法はこちらの記事で詳しく解説しています。自分の長所と短所で悩んでいる人は参考にしてください。
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回答例
私の長所は「コミュニケーション力」があるところです。感情的になっている人の気持ちを穏やかにするようなコミュニケーションを取ることができます。
大学時代に動物保護センターでボランティア活動をしていた際、動物の保護希望の来訪者の様子を見て積極的に声かけをしていました。
最初は悲しい顔やお怒りの顔をしていた来訪者の方も、帰るころにはおだやかな表情となり「また保護をするための条件を満たせるようになったら保護をしにくるね」と言ってもらうことが増えました。御社でもこのコミュケーション力を活かし貢献したいです。
短所は少しお節介なところです。ゼミでは後輩の研究の補助をしているのですが、気にかけるあまり後輩の行動を先回りして「こうする方が効率的だよ」などとアドバイスをしてしまうことがありました。
このままでは後輩の学ぶ機会や自主性を失わせてしまうと気づきました。現在は何かアドバイスをしたくなるようなことがあっても一歩下がって見守ったり、回答を言うのではなくヒントを伝え一緒に考えるようにしています。
長所と短所がわからない就活生は以下の記事を参考にしてください。原因別の対策法をまとめています。
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深掘り例①
長所に関してですが具体的にどのように行動をしたのですか?
動物の保護を希望しても受理されなかった来訪者様に対して、事務的作業とは別に改めてお声がけをして、ご足労頂いたお礼と保護を受理できなかったお詫びを伝えていました。
意識していた点としては、保護の受理ができなかった来訪者様は気を落とされていることが多いため、気持ちに寄り添いまた訪問していただけるようにしていました。
具体的にどのような声かけをし、どのようなやりとりがあった後に来訪者がどう変化したのかをもう少し加えるとなお良いでしょう。
また、気持ちに寄り添えた理由を加えるとあなたのコミュニケーション力がより鮮明に面接官に伝わります。
深掘り例②
他にお節介という短所で失敗をしたと感じたことは何かありますか?
はい、あります。アルバイト先でも後輩や新しく入ってきた子に対してついつい先回りで補助をしてしまっていました。
しかし繰り返しになりますが、今は一歩下がり、一呼吸おいて見守ることを意識しています。
簡潔に「はい、あります」と答えているのは素直な印象を受けます。
「一呼吸おいて見守る」ことをした後、長所であるコミュニケーション力を発揮したエピソードを添えると面倒見の良い人物としての評価につながるでしょう。
長所・短所の深掘り質問の例
- 長所はどのような経験から身についたと考えていますか?
- 長所を弊社の仕事でどのように活かせられそうですか?
- 短所を改善するためにおこなっていることを具体的に教えてください。
- 短所とどのように向き合っていますか?
④「志望動機を教えてください」
企業が志望動機を求めるのは、学生の入社に対する熱意を見極めたいからです。一次面接よりも熱意や志望度の高さが求められるため、より具体的に回答をしましょう。
志望動機は特に深掘りをされやすい質問です。「なぜこの業界か」「なぜ弊社か」「なぜこの事業か」「入社をしたらなにを成し遂げたいか」など、一つひとつの意味を深掘りされると思って臨みましょう。
回答例
御社の「私たちは“みんなと暮らすマチ”を幸せにします。」というグループ理念に魅力を感じ志望しています。御社の店舗開発に従事し、暮らしやすいマチを形にしていきたいです。
企業説明会のときやOB・OG訪問をさせていただいたときに、御社の社員の皆さんが共通して「幸せを作りたい、マチのため存在したい」と熱く語っていらっしゃることに魅力を感じ、またグループ理念が浸透していると感銘を受けました。
私は異文化交流のゼミに所属し、自身の強みであるコミュケーション力をもって地域の外国人とのつながりを大切にしてきました。異なる文化に馴染めず孤立しがちな外国人が感じる不便や疑問を聞き出し、さまざまな支援をおこなってきました。私たちが暮らす町の全員で幸せになりたいという思いで活動をしていたため、御社の社員のみなさんの地域を幸せにしたいという思いに深く共感しました。
入社後は常に勉強を重ね、強みであるコミュケーション力を発揮し顧客やマチに寄り添って提案や問題解決をしたいです。そして自身の成長を通じ御社の成長につなげ貢献したいと考えています。
深掘り例①
なぜ小売業界で、その中でもなぜ弊社なのですか?
小売業界を志望している理由は、人々により近い環境で支えたいと感じているからです。その中でも御社は特別な買い物ではなく、まさにマチに寄り添ったビジネスをしているため志望しています。
また御社の「町一番の笑顔あふれるお店を作ろう」といった価値観にも共感しているため志望しています。
業界の志望理由は明確ですが、会社の志望理由が少し抽象的かもしれません。「マチに寄り添ったビジネス」として具体的に何をしているかについても触れておくと良いですね。
深掘り例②
競合他社と比較して弊社が優れている部分はどこだと思いますか?
御社はオーガニックな商品を押し出した店舗や低価格な商品が多い店舗などの店舗形態の差別化を業界でいち早く取り組み始めたことが優れていると思います。
この店舗形態によって日用品を買い求めやすくなると同時に「コンビニ商品は体に良くない」という価値観を覆していると感じています。
店舗形態の差別化に焦点をあてて特徴を良く表現できています。
ただし「コンビニ商品は体に良くない」という独特なものの見方を持ちだす場合には、その価値観について自身の考えをきちんと語れるようにしておきましょう。
志望動機の深掘り質問の例
- なぜこの業界に興味を持ったのですか?
- 企業理念に魅力を感じる理由を詳しく教えてください。
- 弊社では具体的にどんなことをやりたいのですか?
面接ならではの志望動機を伝えるためには以下の記事を参考にしてください。答え方を10例文で解説しています。
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面接の志望動機は、書類よりも深掘りをした内容にすることが重要です。面接で志望動機を答えるための3つの構成を理解し、4ステップで面接の志望動機を考えましょう。回答例文や伝え方のコツを踏まえてキャリアコンサルタントが解説します。
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⑤「今後のキャリアプランを教えてください」
企業が新卒の採用活動において懸念している事は、入社後の早期離職です。そのため学生が思い描く将来像と企業が今後歩んで行く方向性にギャップがないかキャリアプランについて問うことで確認をします。
また具体的なキャリアプランが回答できると「向上心がある学生」「思考力のある学生」
「企業研究をして熱意のある学生」といった良いイメージを面接官に抱いてもらえますよ。
キャリアプランでは「いつ」「どのような業務で」「なにを成し遂げたいか」などの深掘りをされます。そのため理由や根拠、実現に向けた道筋を整理しておきましょう。
回答例
まずは入社後、御社のリテール営業としてお客様に寄り添いつつも数値目標を常に達成し続けます。その後はリテール営業の経験を活かし法人営業へと移行し、M&Aのアドバイスを始めとした金融にかかわる事業全般をサポートしていきたいです。
私は御社の多様な場面における「デジタルとリアルのベストミックス」を追求しお客様に安心と利便性を提供する姿勢に共感し、それを御社の一員として体現したいと考えています。この思いを忘れずに、自身の成長と企業の成長を結び付け一歩ずつキャリアを歩んで行きたいです。
深掘り例①
あなたが入社後貢献できることを教えてください。
私には体育会サッカー部での経験で手に入れたどんな困難があっても創意工夫をしてやり抜く力があります。
そのためこのやり抜く力をリテール営業として発揮し、数値がなかなか上がらないときでも諦めずお客様を訪問し必ず目標達成をして貢献いたします。
熱意と力強さを感じます。リテール営業ではどんな困難を想定してどのように乗り越えるのかを語れると良いでしょう。
また困難を予想しているにもかかわらず、なぜやりたいと思っているのかを述べるとなお良いですね。
深掘り例②
この会社で成し遂げたいことを教えてください。
将来的には御社のM&Aアドバイザーとして法人の成長を手助けすることや後継者問題から存続の危機にある企業を救いたいという思いがあります。
そのため「1人でも多くの企業経営者を笑顔にする」ということが御社で成し遂げたいことの1つです。
M&Aアドバイザーとして貢献したいと明確に伝えている点は評価できます。
M&Aアドバイザーとなるまでの過程として、経営や財務・法律の知識やプレゼン能力や交渉術といったコミュニケーション術を学ぶこととなるでしょう。
そういった地道なキャリアへの理解を示すとさらに良くなります。
キャリアプランの深掘り質問の例
- 初期配属後はどのような成果を上げたいですか?
- そのようなキャリアプランを考えた理由を詳しく教えてください。
- その他に挑戦したいことはありますか?
⑥「他社の選考状況を教えてください」
二次面接は一次面接よりも学生の入社に対する意欲が見られやすい選考です。面接官は学生が他にも複数の企業の選考を受けていることはわかっているので、その中でも自社が学生にとってどんな立ち位置なのかを知る狙いがあります。
他社の選考状況に関する質問では、企業選びの軸や志望度の高さを深掘りをされることも多くあります。
熱意や志望度の高さが求められていることを念頭に置き、一貫性を持った企業選びをしていることとその企業が第一志望であることを明確に伝えましょう。
回答例
私は、人々に豊かな生活と笑顔を届けたいという思いからゲーム業界を中心に見ています。
そのうえで選考状況を申し上げますと、A社からはすでに内定を頂いていて、B社は明後日二次面接を控えています。またC社は来週に最終面接を予定しており、D社は二次面接の結果待ちという状況です。
- もし複数業界の選考を受けている場合、選考状況についてどう答えるべきですか?
企業選びにおいてブレがない点をアピールしよう
もしも複数業界の選考を受けている場合、選考状況については嘘はつかず正直に答えましょう。嘘をつくと目の動きや挙動に不自然さが現れたり、その後の質問に対する回答で一貫性がなくなる可能性があります。
複数業界の選考を受けているケースでは、他社で内定が出ていることもあるでしょう。正直に答えることで志望度が低いと思われそうな時は、まず面接企業が現時点で第一志望であることを明確に伝えてくださいね。
そのうえで選考を受けている各企業の理念やビジョン、業界の地位(企業側)、企業で活かせる専攻や強み(就活生側)などの共通点を意識し、企業選びにおいてブレがない点をアピールすることがおすすめです。
面接官は、その学生を自社で採用したいと考えている場合、他社の選考状況を聞きながら採用に向けてのアプローチを考えています。また、「答えにくい質問に対して誠実に向き合える人物か」「希望の業界や職種に一貫性があるか」なども確認していると考えてください。
深掘り例①
企業選びの軸を教えてください。
私の企業選びの軸は、自分自身も企業も成長をしていける環境かどうかです。より良い成果を出すためには個人としても企業としても双方が相乗効果をもって成長を続けなけばらないと考えています。また成長することが働くモチベーションになるからです。
私は中国に1年間語学留学をしました。最初は言語能力が足りないことで外国人とコミュニケーションが取れず、日本人とばかりかかわっていました。
しかしこのままでは成長がないと思い、日本人同士でも英語や中国語のみで会話をしたりコミュニティを広げました。自分も周囲も成長をする環境ではモチベーション高くより良い時間を過ごせました。
御社の新しいエンターテインメントを追求し変化と挑戦を続ける風土であれば、今後も私個人としても企業としても成長できると感じ、御社を第一志望としております。
モチベーションの高さが伝わる回答です。しかし、「成長」という単語の使い方には注意が必要です。
ともすれば「会社に育ててほしい」という受け身な印象に取られかねないので、「新しい事業に挑戦して成長したい」など言い換えができるとより良いでしょう。
こちらの記事では企業選びの軸の回答方法を詳しく解説しているので、まだ軸が定まっていない人や回答に自信がない人は併せて参考にしましょう。
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企業選びの軸は就活が成功するかどうかを左右する重要な要素です。企業選びの軸の見つけ方や選考でわかりやすく伝えるための構成をキャリアコンサルタントが解説します。例文を交えて解説するので、参考にして就活を成功させましょう。
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深掘り例②
弊社は第一志望ですか?
はい、第一志望です。私は中国に1年間留学していた経験から世界を舞台にビジネスをしたいという思いがあります。
ゲーム業界の中でも御社は「最新のテクノロジーと、独創的なアイデアで”新しい体験”を届ける」というミッションのもと、中期経営計画においても英語圏でのリリースを皮切りに現在アジア全域に提供エリアを広げていると謳っています。
御社であれば学生時代の経験を活かし、成長する海外市場へチャレンジできると思い御社を第一志望とさせて頂いています。
第一志望であることを冒頭と最後に伝え、その強い想いが響きますね。海外市場へのチャレンジについて、学生時代のどのような強みを活かすのかを伝えるとより良くなります。
さらに中期経営計画や提供エリアのシェアなどについては数値面まで調べて伝えると、第一志望という響きにより根拠を持たせることができ、面接官の印象に残るでしょう。
- 第一志望ではない企業の場合、「第一志望か」と聞かれたらなんて答えれば良いですか?
「第一志望です」と自信を持って答えよう
学生の立場では、多かれ少なかれ受けている会社はすべて入社したいという思いがあるはずです。そのためどこも「第一志望です」と答えるのをおすすめします。
多くの企業は志望度が少しでも高い学生を採りたいと思っています。そのような企業の思いを背景に、第一志望でない企業に対しても「第一志望です」と伝える傾向があるということも事実です。
多くの学生が「第一志望」と答える状況で、第一志望と言われない限り志望度は低いと受け取ってしまうため注意が必要です。企業は志望度も重要な判断基準の1つとして、学生の回答を確認していますよ。
他社の選考状況の深掘り質問の例
- なぜゲーム業界と広告業界を受けているのですか?
- 他に5社選考を受けているとのことですが、志望度の高さをそれぞれ教えてください。
- 「人々に豊かな生活と笑顔を届けたいという思い」が理由なら他の業界でも当てはまるかと思いますが、なぜゲーム業界なのですか?
面接は事前にどれだけ質問を想定できるかがカギとなります。面接の質問対策をしたい学生は以下の記事を参考にしてください。
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面接の質問に回答するためには、事前準備が重要です。面接でよく聞かれる質問と回答例に加えて、質問に答えられない時の対処法についてもキャリアコンサルタントが解説します。伝え方を意識して、面接の質問対策をしましょう。
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例文付き! 面接で他社の選考状況を質問されたときの答え方
就活の面接で他社の選考状況を聞かれた際にどのように答えれば良いかわからない人もいるでしょう。他社の選考状況を聞かれたときの回答には意識するべきことがあります。その答え方をキャリアアドバイザーとともに例文付きで解説します。
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熱意を伝えるチャンス! 二次面接での逆質問例
面接の後半では面接官に「なにか質問はありますか」と質問を求められることがよくあります。これは一般的に「逆質問」と呼ばれ、応募者である学生が企業に関して不安や疑問に感じていること、気になっていることを面接官に対して聞くことができます。
発言の自由度が高いからこそ、他の就活生との差別化にもつながります。企業研究をしてきた姿勢や志望度の高さがアピールできるような逆質問をするように心掛けましょう。
また二次面接では面接官が現場責任者や管理職である傾向にあります。面接官の業務内容や職位を踏まえて、現場の人だからこそ知っているような内容を逆質問してくださいね。
逆質問は最低2つは用意しましょう。逆質問がないと、面接官は学生の自社に対する興味が弱く、志望度が高くないと考えます。
1つの質問が終わって「もうありませんか?」と面接官から問われることも考え、複数質問を考えておきましょう。
面接官から「質問はありますか」と聞かれて焦らないために事前対策をしたい学生は以下の記事を参考にしてください。
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面接の最後に聞かれる「質問はありますか」、いわゆる逆質問は、評価を左右する対策必須の質問。逆質問に回答するための準備や回答例、NG行動などについてキャリアコンサルタントが解説します。面接の「質問はありますか」で周りと差をつけるコツも紹介するので、参考にしてください。
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企業や業務内容への理解を深める逆質問
企業や業務内容への理解を深める逆質問例
- 御社の〇〇職は△△が他社と比較した際の優位性だと考えています。▢▢様は実際に働く中でどのような優位性があると感じていますか?
- 御社の〇〇は近年急激な成長を遂げているとお聞きしました。▢▢様が業務に携わる中で最もやりがいに感じたことや困難に感じたことをお聞きしたいです。
- 御社の〇〇職は他部門と協力をするとのことでしたが、具体的にどのような協力をして働いているのか教えて頂きたいです。
繰り返しになりますが、二次面接は現場の社員が面接官になる可能性も高いです。そのためより業務内容を詳しく理解するチャンスです。
二次面接の面接官はその企業での一定の経歴があり、また現場を率いる立場の人が多い傾向にあります。そんな企業の現場をよく知る人物だからこそ聞いてみたい内容を考えましょう。
また二次面接は一次面接よりも入社意欲が見られやすい選考です。自分なりに企業や業務について調べたうえで踏み込んだ内容の逆質問をすると、企業への熱意もアピールできますよ。
入社・仕事への意欲を伝える逆質問
入社・仕事への意欲を伝える逆質問例
- 御社は積極性がある学生を求める人物像に挙げていましたが具体的にどのような場面で発揮されるのでしょうか。
- 未経験ではありますが一日でも早く一人立ちをして業務に貢献していきたいと考えています。もし御社の内定を頂けたら入社までに取っておくべき資格や、やっておくべき勉強や経験などあれば教えて頂きたいです。
- 御社の企業理念の〇〇に魅力を感じています。企業理念の〇〇が社内で活きていると感じる場面があれば教えていただきたいです。
二次面接は一次面接よりも志望度が見られているため、志望度の高さのアピールも欠かせません。一次面接よりも深い企業理解をしていて、さらにその理解を今後の仕事に活かしたいという意欲を逆質問で伝えましょう。
これによって志望度の高さや熱意をアピールをすることに主軸を置きつつ、気になる情報を入手するための逆質問ができますよ。
逆質問は、企業に対して志望度の高さや強い入社意欲を伝えるアピールチャンスの場です。
しかし、就活生の皆さんに覚えていてほしいことは、疑問があれば率直に質問をして解消できる良い機会でもあるということ。
二次面接は現場に詳しい人が面接官となる場合も多いため、自身が思い描いているキャリアや業務に関する不安や疑問を質問して、入社してから「こんなはずじゃなかった」と後悔しないようにしましょう。
先を見据えた最終面接ならではの逆質問が気になる学生は以下の記事を参考にしてください。
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最終面接の逆質問30選! 内定をつかむ必須準備と差別化のコツを解説
最終面接の逆質問は今までと同じではいけません。最終面接の特徴を押さえ、万全の準備をしましょう。この記事では最終面接の逆質問例や周囲と差別化するポイントなどをキャリアコンサルタントが解説しますので、参考に内定を勝ち取ってください。
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二次面接は一次面接よりも深い内容を聞かれる傾向があるので、逆質問も気を抜かずに対策しておくことが重要です。この記事では二次面接での逆質問例をキャリアアドバイザーのアドバイスを交えつつ解説します。これから二次面接を控えている人は、ぜひ参考にしてくださいね。
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二次面接後の流れを把握し不安を払拭しよう
二次面接が無事に終わったらホッと一息つきたいところですが、まだまだ不安が残っている就活生も多いですよね。
次の面接に備える前に、二次面接が終わった後の流れを事前に確認して心配事をなくしておきましょう。事前に二次面接後の流れを知ることは、するべきことや考えるべきことが何か理解できるため、二次面接そのものに集中することにつながります。
次の面接の対策や他の企業の面接対策に集中できるように、二次面接を終えた後の流れを把握していきましょう。
二次面接ではお礼メールを送るべき?
二次面接が終わった後に、面接をしてもらったお礼としてお礼メールを送るべきかどうか悩む人も多いですよね。
結論、お礼メールは必ず送らなければならないというわけではありません。しかし、お礼メールを送ることで企業側に良いイメージを抱いてもらえる可能性があります。
基本的に選考結果に影響を及ぼすことは少ないですが、送って損はありません。志望度の高い企業であれば特に、お礼メールを送ることをおすすめします。
お礼メールのポイント
- 送るタイミング:できれば面接当日中
- 内容:テンプレートはNG! お礼や熱意を伝えよう
お礼メールの構成は通常のメールと同じく、「宛先→挨拶→本文→締め→署名」です。下記の例文を参考に内容を考えてみましょう。
送信メッセージ
TO〇〇〇〇@theport.jp
CC△△△△△@portcarrier.com
件名Re: 【本日の面接のお礼】〇〇大学 港太郎□□□□
株式会社〇〇
採用ご担当 △△様
お世話になっております。
本日、11時より面接をしていただきました○○大学○○学部○○ 港太郎です。
この度は、お忙しい中お時間をいただきありがとうございました。
△△様のお話を伺う中で、貴社の営業部での働き方や今後の海外への進出の動きについて理解することができました。
以前より貴社を第一志望とし就職活動をしていましたが、より一層御社に入社をしたい気持ちが強まりました。
取り急ぎ、面接のお礼を申し上げたく、ご連絡させていただきました。
末筆ながら貴社と△△様のますますのご活躍をお祈りしております。
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港 太郎(みなと・たろう)
○○大学○○学部○○学科○年
携帯電話:080-○○○○-○○○○
メール:minato@○○○○○○.ab.jp
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二次面接の結果はいつわかる?
一次面接や二次面接に限らず、面接終了から結果通知の期間は決まった日数はありませんが、1週間以内に結果連絡が来ることが一般的です。
二次面接の最後に「1週間以内に合否関わらず連絡をします」「合格の場合のみ3日以内に連絡をします」などと言われていたらその日数を参考に待ちましょう。
二次面接の結果の連絡が来るのが遅いからと言っても不合格になるとも限りません。
二次面接の結果の連絡が遅くなってしまう理由はさまざまありますが、あれこれ考えるよりも次の対策をすることが大切です。過度に不安がらず他の企業の就活準備を進めましょう。
- 結果の連絡がなかなかこない場合、こちらから問い合わせても良いんですか? その場合、期間の目安はありますか?
合否連絡予定日の翌日午前までは待とう
結果の連絡が来ない場合は、企業へ問い合わせをしても結構です。
ただし合否連絡予定日の翌日午前中くらいまでは辛抱強く待ちましょう。人事担当者の業務の都合で遅くなっている可能性や、急な体調不良の可能性もあるため、当日の連絡は控えることをオススメします。
とはいえ担当者のミスによる連絡漏れもあり得ます。問い合わせをするのであれば、確実に次の選考に呼んでもらうためにも遅すぎる連絡は避けてくださいね。連絡予定日の翌日午後以降であればそれほど悪い印象は持たれないでしょう。
二次面接のみならず、さまざまな面接のコツはこちらの記事で解説しているので、併せて参考にしてくださいね。
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面接のコツ|通過率を飛躍的に上げる初心者必見の対策を解説
面接のコツをつかむには、評価されるポイントを理解することが不可欠です。さらに、種類別の面接のコツをつかめば差別化できます。この記事では、面接を突破するための質問への回答方法や立ち振る舞いなどをキャリアコンサルタントと解説します。
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こちらのQ&Aでも二次面接の結果連絡についてキャリアコンサルタントが回答しています。併せて参考にしてみてください。
一次面接よりも一歩踏み込んだ対策で二次面接を突破しよう
ここまで解説してきた通り、二次面接は学生の人柄や価値観、スキル・能力、そして熱意や志望度の部分が見られやすい選考です。
この二次面接ならではの深掘りに特化した対策をすることで、二次面接を突破する確率は格段に上がります。
今回解説した内容を参考に、一次面接よりも一歩踏み込んだ、そして他の就活生と差別化をした対策で二次面接に臨んでくださいね。
アドバイザーコメント
松田 竹雄
プロフィールを見る二次面接は一貫性と深掘り対策が鍵
二次面接では現場のトップや管理職層が面接官となる傾向が強いです。そんな現場に詳しい面接官が就活生の本音を引き出すため、一次面接より深掘りするような質問となります。書類選考で記載した内容や一次面接での回答を振り返り、二次面接の質問で深掘りされても矛盾のないよう整理しておきましょう。
自分が回答した後に「なぜそのように思ったのか」「なぜそのように考えたか」、そして「仮に◯◯だとしたら」「(未来に向けて)どのようにすればよいか」「(未来に向けて)どうしたいか」と言った深掘り質問がくることを想定して練習を積んでください。他の就活生と差別化をするために、模擬面接やボイスレコーダーを活用した練習もぜひやってみてくださいね。
「自分らしさ」を忘れずに二次面接に臨もう
二次面接に進んだということは、内定に近い位置にまできていると考えて良いでしょう。二次面接へと向かう前は、鏡を見ながらの発声練習や表情筋をほぐし笑顔の練習をすることもおすすめです。どのような結果だったとしても悔いが残らないように、「自分らしさ」という最高の武器も忘れず面接に臨みましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/留学カウンセラー
Shun Hayakawa〇大手就活メディアの営業を経て、現在は留学支援をおこなうアナザーストーリーの代表取締役を務める。キャリアコンサルタントとして学生の強みの発見から選考対策など幅広く支援
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Masamitsu Uehara〇会社員時代は人事部として3000人以上の学生と面談を実施。大学でも多くの学生のキャリア支援をおこなう。独立後は、就活生からシニア層までさまざまなキャリア相談に携わる
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Takeo Matsuda〇新卒・若手・管理職・経営者のキャリア等の相談を1万件以上受けた実績。一般企業では主にサービス業を中心に幅広い職種のキャリア支援に携わる
プロフィール詳細