面接でボロボロでも受かったケース6選|途中で挽回する方法も伝授

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この記事にコメントしたアドバイザー

  • 若林 宏美

    一般社団法人テツナグ代表理事/クリエイティブチームRutsubo代表 保有資格:国家資格キャリアコンサルタント(登録番号21086984) SNS:Instagram

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  • 小峰 一朗

    保有資格:国家資格キャリアコンサルタント(登録番号20009724) / トラストコーチングスクール認定コーチングスキルアドバイザー / システムエンジニア・プロジェクトマネジメント・品質保証コンサルタント SNS:ブログ/note/X(旧Twitter)

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  • 渡部 俊和

    合同会社渡部俊和事務所代表 保有資格:国家資格キャリアコンサルタント(登録番号16029675) SNS:Facebook

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この記事のまとめ

  • 面接でボロボロでも「受かった」ケースは実際にある
  • 面接でボロボロの状態からでも挽回できるので諦めないことが大切
  • そもそも面接でボロボロにならないように万全に準備しよう
  • この記事を読んでいる人におすすめ

  • 面接力診断ツール

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入念に準備した状態で面接に臨んでも、緊張して実力を発揮できなかったり、してきた準備が通用しなくて「ボロボロだった……」と感じてしまう人はいるでしょう。

しかし面接でボロボロだったからといって、必ずしも不採用になるとは限りません。面接でボロボロでも受かったケースはあるので、不安になりすぎずに結果を待ちましょう。

この記事では、キャリアアドバイザーの若林さん、小峰さん、渡部さんのアドバイスを交えつつ、面接でボロボロでも受かったケース6選を解説していきます。参考にして、あまり悲観的にならずに就活を乗り切りましょう。

面接でボロボロでも「受かった」人はいる! 最後まで諦めないことが大切

面接で上手く受け答えができなかったり、面接官の反応が悪かったりすると、「落ちたんじゃないか……」と不安になる人も多いのではないでしょうか。

しかし、面接でボロボロでも「受かった」人は実際にいます。ボロボロの状態からでも挽回することは十分に可能なので、最後まで諦めないで面接に臨むことが大切です。

この記事では、始めに面接でボロボロになってしまう理由を解説します。原因がわかれば、ボロボロにならないように対策を取ることができます。

そのうえで、面接でボロボロでも受かったケース6選を紹介します。自分の状況と照らし合わせながら確認してみてくださいね。

最後に、面接でボロボロだったときに挽回する方法を解説するので、必ず目を通しておきましょう。

若林 宏美

プロフィール

採用側の話を聞いてみると、受け答えが上手にできていなかったり極度に緊張した様子であっても、熱意や能力、「この会社に入りたい」という強い想いが伝われば採用するケースもあるようです。

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そもそも面接で「ボロボロだった」と感じてしまう3つの理由

そもそも面接で「ボロボロだった」と感じてしまう3つの理由

  • 面接官の反応が悪かったため
  • 質問に対して上手く回答できなかったため
  • 遅刻や忘れ物などマナーを守れなかったため

そもそも面接で「ボロボロだった……」と感じてしまう理由は何なのでしょうか。

ここでは、面接で「ボロボロだった」と感じてしまう3つの理由を解説します。自分がなぜ面接でボロボロになってしまうのか原因がわかれば、そうならないように対策を取ることができます。

①面接官の反応が悪かったため

面接中に面接官の反応が悪いと「自分に何かダメなところがあったのではないか」と不安になって「面接でボロボロだった」と感じてしまいます

たとえば、「目がほとんど合わない」「あまり質問をしてくれない」「回答に対するリアクションが薄い」などのようなそっけない反応であった場合や、「そうですか」「わかりました」など必要最低限の返事しかされない場合、面接官の反応が悪いと感じて不安になってしまうでしょう。

「面接官の反応が悪い」と感じる例

  • 目がほとんど合わない
  • 笑顔をまったく見せない
  • あまり質問してくれない
  • 回答に対するリアクションが薄い
  • 面接中にメモを取っていない
  • 必要最低限の返事しかしない

面接中の合否サインは、以下の記事で紹介しています。紹介されているサインは必ずしも合否につながるわけではないので、あくまでも参考程度に確認してみてくださいね。
面接の合否サイン32選! 落ちたサインを出されたときの対策も解説

小峰 一朗

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面接官の反応が悪かったからといって、「面接でボロボロだった」と思い込んだり決めつけたりするのは良くありません。

決めつけて何かメリットがあれば良いですが、わからないことを悔やんでいても成長にはつながりません。「ボロボロだった」と思うのであればその要因をしっかり内省して、次への対策や行動へつなげていきましょう。

②質問に対して上手く回答できなかったため

面接官からの質問に対して上手く回答できなかった場合、「面接でボロボロだった」と感じてしまう人も多いのではないでしょうか。面接での回答は事前に準備していないととっさに回答するのが難しいうえに、想定外の質問が来て頭が真っ白になってしまうこともあるでしょう

特に志望企業の面接は、事前に準備していたとしても緊張で上手く回答できない場合があります。本来の自分を上手くアピールできずに落ち込んでしまう人もいるでしょう。

以下の記事でも、面接でよく聞かれる質問に対する回答方法を解説しています。こちらも併せてチェックしてみてください。
面接の質問150選!回答例から答え方まで質問対策を完全網羅

渡部 俊和

プロフィール

質問に対して上手く答えられない学生は、「極度に緊張しているのか」「準備不足なのか」のどちらかに見えます。

前者の場合は、思いが強すぎて緊張してしまうこともあり得るので意欲の面をきちんと見ます。逆に後者の場合は、「準備次第で改善するかどうか」というスキルの部分を見ています。

③遅刻や忘れ物などマナーを守れなかったため

いくら面接で上手く受け答えできても、当日遅刻してしまったり、提出書類を忘れてきてしまったりするなどマナーを守れなかった場合、「面接でボロボロだった」と感じてしまうでしょう。

面接では、質問への受け答えだけでなく、面接での基本マナーが守れているかという点も見られています。たとえば、「髪型や服装はマナーの範囲内か」「入室の際は3回ノックをしているか」などが挙げられます。

面接官によっては、面接のマナーが守れていない学生を「社会人としての礼儀がなっていない」と判断することもあるので注意しましょう

以下の記事では、面接に遅刻してしまった場合の対処法を解説しています。万が一、面接で遅刻しそうになったときに対応できるように、事前に目を通しておきましょう。
面接に遅刻=不採用とは限らない! 正しい対応方法や注意点を徹底解説

面接でマナーを守れずに「即不合格」とならないためにも、事前に面接マナーについて確認しておきましょう。
絶対に落とせない面接のマナー! 「即不合格」にならないための作法

面接時の服装のマナーに迷う人は、以下の記事で対策を進めておきましょう。
面接の服装に迷う就活生必見! 基本マナーから私服対策まで完全網羅

忘れ物をしてしまうと面接官からの印象もマイナスになってしまいます。以下の記事では面接に必須な持ち物をまとめているので参考にしてみてください。
面接に必須な持ち物12選! あると役立つアイテムも紹介

あなたは当てはまる? 面接でボロボロになりやすい人の3つの特徴

面接でボロボロになりやすい人の3つの特徴

  • 緊張しやすい
  • 事前準備が足りていない
  • これまでに面接の経験が少ない

そもそも、あなたは客観的に見るとボロボロではなかったかもしれません。そこでここでは、面接でボロボロになりやすい人の3つの特徴を解説します。

まずは本当に自分がボロボロであったか確認しましょう。そのうえで、面接でボロボロになりやすい人の特徴を押さえられれば、今後ボロボロにならないためにどうすれば良いかがわかりますよ。

①緊張しやすい

面接は将来がかかっている重要な局面だからこそ、志望度が強ければ強いほど「絶対に失敗できない」という心理から過度に緊張してしまうのです。

特に、もともと人前で話すのが苦手だったり緊張しやすい人は、面接の場ではより緊張してしまって上手く受け答えできずにボロボロになりやすいと言えます

面接中に緊張してボロボロになってしまわないためにも、以下の記事を参考にしながら対策を進めていってくださいね。
面接で緊張しないためには? 事前準備~当日の対策方法を徹底解説

若林 宏美

プロフィール

どんなにちゃんと練習をしていても、緊張してしまう学生はいます。

採用側も「面接は緊張するもの」とわかっているので、多少緊張して受け答えが上手でなくても、会話が成立しているならあまり気にならないことが多いようです。

面接で緊張しやすい人は、以下の記事を参考にしながら対策してみてください。
面接で緊張しないためには? 事前準備~当日の対策方法を徹底解説

②事前準備が足りていない

面接は事前準備が万全な状態で臨んだとしても、簡単に突破できるものではありません。面接の準備とは、企業研究や面接での受け答えの対策だけでなく、当日の持ち物や企業までの行き方を調べることも含まれます

このような事前準備が足りていないと、面接で自分を上手くアピールできなかったり、想定外の質問をされて言葉に詰まったり、そもそも面接を受けられなくなったりするなどしてボロボロになってしまう可能性が高まります。

面接でボロボロにならないためには、事前準備が必須です。以下の記事を参考にしながら、面接の準備を進めていきましょう。
面接の準備完全版|あなたを最大限に魅せる17の土台作り

小峰 一朗

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事前準備の足りていない学生は、面接官に気付かれると思います。なぜなら、企業のことを調べていなければ志望理由がありきたりになるからです。

自己分析ができていなければ、入社する目的をしっかりと語れないでしょう。また、準備不足だと言葉や態度にすぐ表れてしまうと思います。

③これまでに面接の経験が少ない

面接を何回か受けるようになると、「この質問が来たらこう答えれば良い」などといった実際の面接の流れやコツがわかるようになります。

そのため、これまでに面接の経験が少ない人は、面接の流れやコツを掴めていないことが多く、実際の面接を迎えると戸惑う可能性が高くなります。

面接の流れを把握しないまま本番の面接に臨んでしまって、結果的にボロボロになってしまったというケースはよく見られます

「面接でボロボロ=不採用」とは限らない!心配しすぎないようにしよう

この記事を読んでいる人の中には、面接でボロボロで「絶対不採用だ……」と落ち込んでしまっている人もいるかもしれません。しかし、「面接でボロボロだった」という自己評価はあくまでも主観的なものにすぎないので、結果が出るまで心配しすぎずに待ちましょう。

次の章では、面接でボロボロでも受かったケース6選を解説するので、合格の可能性に期待しつつ次の面接の準備やほかの企業への応募も並行しておこなってくださいね。

アドバイザーコメント

合否を決めるのは企業なので落ちたと決めつけずに結果を待とう

面接でボロボロと思っているのは自分であり、不採用かどうかを決めるのは企業です。そのため、自分ではボロボロと感じていても、落ちたと決めつけたり心配したりしても仕方がありません。企業側が決めることはコントロールできませんからね。

ただ、次の面接や今後の社会人人生に向けて同じような後悔をしないように、しっかり成長できる機会だと捉えて自分の面接を振り返ってみることをおすすめします。そのときは自分目線ではなく、企業目線で自分の面接を振り返ってみると良いでしょう。

面接でボロボロと感じたら企業目線になって振り返ってみよう

「企業がどんな意図でその質問をしたのか」「その質問の意図に対して自分は何と答えたのか」などを文字に書き起こしてみて振り返ってみると効果的です。

「企業がどのような人材を求めていてどんな答えを期待して質問しているのか」その意図に対して、「どのような観点で答えたらより良くなるのか」そんなことが見えてくると、次への面接に活かせそうですね。

また、仕事というのは誰かの役に立つことでないと価値がありません。「相手が何を求めていてその期待に自分は何をすれば役に立てるのか」そういった思考力を鍛えていくことで、面接力も仕事力も格段に成長していけると思います。

相手の立場に立って考える力は、面接でアピールすると好印象を持たれる強みの一つです。以下の記事では、相手の立場に立って考える力を魅力的に伝えるコツを解説しているのでぜひ参考にしてみてくださいね。
例文5選! 相手の立場に立って考える力を魅力的に伝える3ステップ

かんたん30秒!まずはあなたの面接力を診断してください!

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面接でボロボロでも受かったケース6選

面接でボロボロだと、気分が落ち込み、次の選考対策もままならないと思います。しかし、ボロボロと感じていた面接でも、通過することはあるのです。

では、面接でボロボロでも受かったケースとはどんなケースなのでしょうか。

ここでは、面接でボロボロでも受かったケース6選を紹介します。自分の状況と照らし合わせながら確認してみてくださいね。

①面接官に熱意や誠実さが伝わった

面接中に緊張で上手く話せずにボロボロだったとしても、あきらめずに一生懸命面接に臨めば、面接官に熱意や誠実さが伝わって合格の可能性が高くなります。

たしかに面接での受け答えの内容は採用において重視されますが、面接中の姿勢や態度なども評価の対象になっています

真剣な態度は自然と面接官に伝わるものです。仮にボロボロでも一生懸命な姿を見せられれば、「本当にうちに入りたいんだな」と志望意欲を感じてもらえますよ。

②面接官が知りたいポイントを答えられていた

そもそも面接をおこなう理由は、応募者にさまざまな質問をしてその人が自社にマッチするかどうかを見定めるためです

面接経験が浅い人は、緊張して質問に対する回答を上手く言葉にできないことも考えられます。自分では「面接で上手く答えられなかった」と思っても、面接官が知りたいポイントをしっかりと答えられていればきちんと評価されて、結果的に採用というケースもあります。

③企業が求める人物像にマッチしていた

面接官はさまざまな質問をすることで、応募者が「自社にマッチするかどうか」や「自社で活躍できそうか」を見極めます

たとえ面接で上手く答えられずにボロボロだったとしても、企業が求める人物像にマッチしていれば採用につながるでしょう。

面接では受け答えができていなくても、人物像など中身で判断しますか?

若林 宏美

プロフィール

頑張って受け答えしようとすれば中身で判断してもらえる

前述している通り、面接官は学生が緊張して上手に受け答えできないこともあると十分にわかっています。

そのうえで何を見ているかというと、「どんなに緊張していても、きちんと受け答えをしようと努力しているか」の部分です。

採用担当をしている友人に話を聞くと、多くの学生を面接する中で、緊張のあまりか質問に対しての返答がなかったり、質問の意図とは違った答えを繰り返してしまったり、中には途中であきらめたような態度を取ってしまう学生もいるようです。

こうした学生はマイナスイメージを持たれてしまいますが、逆にしどろもどろでも頑張って受け答えをすれば中身で判断してもらえることもあります。

④企業が求めるスキルを持っていた

たとえ面接でボロボロでも、募集している職種で役立つ資格やスキルを持っていた場合は採用につながるケースはあり得ます。特に高難易度の資格はその傾向にあるのです。

とはいえ、企業によっては新卒採用はスキルよりも人柄やポテンシャルを重視する場合も多くあります。資格やスキルを持っているからといって、必ずしも有利になるわけではないので気を付けてください。

資格やスキルを持っていることにおごらず、面接対策も万全におこなったうえで面接に臨みましょう。

就職で有利な資格は以下の記事で解説しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。
就職に有利な資格33選|業界・状況別であなたに合った資格を解説

難関な資格やスキルを持っている学生は、たとえ面接でボロボロでも採用したいと思いますか?

小峰 一朗

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特別な資格やスキルを持っていれば採用されやすい

特別な資格やスキルを持っている人は、面接でボロボロでも採用される可能性は高いと思います。その企業の意図にもよりますが、仕事というのは一定程度、資格やスキルがないと携われない業務があるからですね。

また、企業によっては資格やスキル保有者の目標人数を定めている場合もあります。

そういった背景があると、面接の結果よりも資格やスキルの保有状況を優先して採用するという傾向はあるでしょう。

39点以下は要注意!
あなたの面接力を診断してください

内定獲得のためには、面接での印象が大きなポイントとなります。あなたは自分の面接に自信を持っていますか?

少しでも不安に感じる人はたった30秒で面接力を把握できる「面接力診断」を活用しましょう。簡単な質問に答えるだけで、“あなたの強み”“改善点”が明確になります。

もし39点以下だった場合は要注意です。今すぐ診断で面接力をアップし、就職で失敗する可能性をグッと下げましょう。

こんな人に「面接力診断」はおすすめ
・まだ面接を受けたことがない人
・面接でなぜ落ちたかわからない人
・自信を持って、面接に臨みたい人

⑤面接以外の時間も気を抜いていなかった

面接中の評価ポイントは、受け答えだけでなくマナー面も見られています。たとえば、面接会場の受付での対応、面接開始までの待機時の態度、面接後のお礼のメールなど、面接時間以外でもさまざまな場面で評価されています。

仮に面接でボロボロでも受かったという人は、そのような面接以外のマナー面をしっかりと守れて好印象を与えていたという可能性があります

知らず知らずのうちに面接での暗黙のルールを破ってしまうこともあり得ます。事前に以下の記事で面接で注意すべきルールを確認しておきましょう。
面接初心者は要注意! ルール違反になるパターンやマナーを徹底解説

⑥そもそも面接の自己評価が低かった

「落ちたと思っていたのに受かっていた」という人の中には、そもそも自己評価が低かっただけで、実際の面接は上手くいっていたという可能性もあります。「自分なんて評価されるわけがない」と思い込んでいるケースです。

普段から自己評価が低い人は仮に「面接でボロボロだった」と感じても、実際は上手くいっているケースもあり得るので、不安になりすぎずないようにしましょう。

アドバイザーコメント

面接でボロボロでも受かったケースは存在する

面接の当日に遅刻してしまい、受け答えも焦ってうまくいかなかった学生がいました。その学生がその日の夕方に、採用担当者である私のところに真っ青な顔でお詫びを言いに来たのです。

結果の確認や問い合わせではなく、当日の場を台なしにした「お詫び」だけの用件でした。遠方から参加していたはずなのですが、時間を空けて終業近くになってから連絡があり、それまでは近くで時間を潰していたらしいのです。

面接の最終評価はまだ出ていなかったのですが、その面接は役員面接だったので、すでに遅刻のみで採用NGという雰囲気でした。また、実際役員も人事部長も評価に「×」をつけていました。

改めてじっくり話を聞いたところ、遅刻の理由は寝坊や準備不足ではなく不可抗力が原因だったのですが、彼はその言い訳は当日まったくしていませんでした。

誠実な行動によって不採用が採用に変わることも

その会社はスポーツやアパレルの流通業でしたが、顧客対応では誠実さや顧客視点が強く求められました。その点で、その日の彼の行動は自分の時間を犠牲にしてこちらの都合もよく考えられた行動でした。

また、人物的にも誠実さや潔さを感じられたので、再受験の機会を設けて通常の状態で面接を受けてもらいました。その結果無事に入社することとなり、以来20年以上、今でも中核社員として活躍してくれています。

最善を尽くそう! 面接でボロボロになったときにすること6選

面接でボロボロになったときにすること6選

面接でボロボロになってしまうと、「このままだと不採用だ……」とパニックになるかもしれません。しかし、最後まであきらめずに挽回すれば、採用のチャンスは十分にありますよ。

ここからは、ボロボロだと感じた際に面接の途中で挽回する方法と、面接が終わった後にすべきことを解説するので、まだ可能性はあると信じてぜひ参考にしてみてください。

面接でボロボロの状態から挽回するためにすること

面接でボロボロの状態から挽回するためにすること

  • 明るくハキハキと聞き取りやすい声で話す
  • 最後まであきらめず気を抜かない
  • 逆質問で熱意の高さをアピールする

ここでは、面接の途中でボロボロの状態になったときの挽回方法を解説します。面接中に「どうせ不採用だろう……」と諦めモードになってしまうと、本当に不採用になってしまいます。

面接中に受け答えをミスしたりしても、最後まで気を抜かずにあきらめなければ挽回の十分に余地はありますよ

①明るくハキハキと聞き取りやすい声で話す

面接中に上手く答えられなかったりすると、「ミスをしてしまった……」「どうしよう……」という不安や焦りから話し方や表情などが暗くなってしまうこともあるでしょう。

上手く答えられないうえに話し方や表情まで暗くなってしまうと、面接官に「この学生は覇気がないな」「あまり準備をしてこなかったのかな」などと悪印象を与えてしまいます。

面接でボロボロになってしまったときこそ、明るくハキハキと聞き取りやすい声で話すことを意識しましょう。面接中に上手く答えられなかったとしても、そのミスを挽回する姿勢を評価されますよ

②最後まであきらめず気を抜かない

もし面接の途中で回答を間違えたり、上手く答えられずに沈黙してしまったりしても、諦めずに挽回する姿勢でいることが大切です

失敗をしたときに落ち込んだまま面接を受け続けるのと、明るく前向きに面接を受けるのでは印象が大きく異なりますよね。

もちろん面接では、明るく前向きな姿勢が好まれます。どれだけボロボロになっても、最後まであきらめずに気を抜かなければ、その姿勢が評価される場合もありますよ。

小峰 一朗

プロフィール

最後までやりきるという姿勢は、仕事ではとても大切になってきます。途中であきらめたりやめたりしていては、次への成長につながりにくいからですね。

そのため、失敗してもあきらめない姿勢を保てる学生には好印象を抱くと思います。

③逆質問で熱意の高さをアピールする

面接で上手く受け答えができずにボロボロになっても、最後の逆質問の時間で挽回できる可能性があります

逆質問で前向きな質問をすることで、意欲の高さや熱意をアピールすることができます。面接中でボロボロでも、この最後の逆質問でイメージを払拭してもらえる可能性が高まりますよ。

逆質問の例

  • 最短で入社後何年でリーダーになれますか
  • 御社で活躍している人に共通する特徴を教えてください
  • 入社までにやっておいた方が良いことを教えてください

以下の記事では、面接中に「何か質問はありますか」と聞かれた場合の回答例を解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
面接で「質問はありますか」と聞かれたら?  回答例66選を大公開

以下の記事では、より基礎的な部分を踏まえて逆質問の考え方を解説しています。まだ逆質問をしたことがない人は併せてチェックしてみてくださいね。
面接の逆質問50例|熱意を伝えつつ企業とのマッチ度を見極めよう

上記以外で、熱意をアピールできる逆質問があれば教えてください。

渡部 俊和

プロフィール

「顧客や他社、市場について知りたい」という質問には意欲を感じる

質問だけで逆転できるかと言われると難しいかもしれません。そういう質問ができるくらいならそこまでボロボロにもならないだろうと思います。

しかし、質問に何らかの労力や相手のメリットをプラスすれば、ユニークな逆質問もできるかもしれません。

これまで経験したものでは、「ライバル会社を調べてきたいのですが、どの会社のどんな点を見たら良いでしょうか」というのがありました。

これはたまたま小売業だったからかもしれませんが、ライバル会社をじっくり調べに行くことは同業他社だとなかなかできません。

この学生は実際に後日5社を回り歩きレポートも出してくれたので、トップも役員もその視点と労力に好印象を抱きすぐに内定が決まりました。

業種にもよりますが、「顧客や他社、市場についてよく知りたいので教えてほしい」という質問は意欲を感じさせる要素があると思います。

面接でボロボロになってしまった日にすること

面接でボロボロになってしまった日にすること

  • 面接当日中にお礼メールを送る
  • ボロボロになった原因を振り返る
  • 頑張った自分を褒めてねぎらう

面接でボロボロになってしまった日は、「緊張して思うように話せなかった……」「もっと事前に対策をしておけば良かった……」などといった気持ちになって、就活を投げ出してしまいたくなるかもしれません。

面接でボロボロだったからといって自暴自棄にならず、当日中に挽回できることをやっておきましょう。それでもダメだった場合は、「ご縁がなかったんだな」と別の企業の面接に切り替えてくださいね。

①面接当日中にお礼メールを送る

お礼メールは、面接でボロボロだった印象を払拭できる方法の一つです。お礼メールを送ることで、「社会人としてのマナーが備わっている」と誠実な印象を与えることができます。

お礼メールは面接の当日中に、難しい場合は遅くても翌日の午前中までには送ってくださいね。お礼メールの内容は、以下の例文を参考にしてみてください。

送信メッセージ

TO〇〇〇〇@theport.jp

CC

件名〇月〇日 〇次面接のお礼(氏名)

株式会社〇〇
人事部 〇〇様

お世話になっております。
先日はお忙しいところ、面接の機会をいただきありがとうございます。
〇月〇日に面接をしていただきました〇〇大学の港 太郎と申します。

本日はお忙しい中、面接の機会をいただき誠にありがとうございました。
△△様のお話を伺う中で、貴社の〇〇職への理解が深まり、
貴社で働きたいという気持ちがますます強くなりました。

面接いただきました△△様に、くれぐれもよろしくお伝えください。
ご多忙かと存じますので、ご返信いただかなくても結構です。

末筆ながら、面接のお礼を申し上げますとともに、
貴社ますますのご発展と社員皆様のご多幸をお祈りいたします。

―――――――――――――――
港 太郎(みなと・たろう)
○○大学○○学部○○学科○年
携帯電話:080-○○○○-○○○○
メール:minato@○○○○○○.ab.jp
―――――――――――――――

②ボロボロになった原因を振り返る

面接でボロボロだったときは、落ち込んで自分を責めてしまう人もいるかもしれません。しかし、振り返らずに何も対策せずにいると、次の面接でも同じことを繰り返してしまう恐れがあります。

面接でボロボロだったといっても、「面接で上手く答えられなかった」「緊張して頭が真っ白になってしまった」「当日遅刻してしまった」などと人によって原因はさまざまでしょう。

心理的につらくても、「なぜ面接でボロボロになってしまったのか」を早めに振り返って、原因に対してどのような対策を取るのかをしっかりと考えることが大切です

面接でボロボロになったときの原因と対策の例

  • 面接で上手く答えられなかった→よく聞かれる質問の回答内容を考える
  • 緊張して頭が真っ白になってしまった→模擬面接を受けて面接に慣れる
  • 当日遅刻してしまった→前日に準備をして当日は早めに家を出る

面接でボロボロになった人は、就活ノートを使って自分を振り返ることをおすすめします。就活ノートのまとめ方は以下の記事で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
就活ノートとは? まとめ方を工夫して選考の心強い味方にしよう

面接でボロボロになってしまう学生の原因は何が多いと思いますか?

若林 宏美

プロフィール

面接でボロボロになってしまう学生の多くが準備不足

就活では、志望動機やガクチカなど想定される質問がいくつかあります。

面接でボロボロになってしまう学生の中には、こうしたよくある質問に対しての返答をしっかりと準備していなかったケースが多いです。

基本的な質問には答えを必ず準備して、スラスラと言えるようになるまで練習しましょう。

面接でボロボロになる人はこのように準備不足のケースが多いので、やはり納得いくまで事前準備をおこなって、面接でしっかりと受け答えができるようにしておいてくださいね。

③頑張った自分を褒めてねぎらう

就活は長期戦になることも多いので、モチベーションを維持するためにも気持ちを上手く切り替えることも大切です。就活を前向きに続けていくためにも、まずはボロボロになりながらも面接を一生懸命頑張った自分を褒めてあげましょう。

美味しいものを食べたり、好きなことをしたり、睡眠時間を多めに取ったりするなど、頑張った自分をねぎらってあげてくださいね。

面接でボロボロだった日に自分をねぎらう方法の例

  • 美味しいものを食べる
  • 親しい人と話す
  • 好きなことをする
  • ゆっくりお風呂に浸かる
  • 睡眠時間を多めに取る

若林 宏美

プロフィール

もし私が学生で面接でボロボロだった場合、「ま、しょうがないか」とすぐに気持ちを切り替えると思います。

もし何かするのであれば、友人と飲みに行って就活のことは一旦忘れてパーっと楽しみます。

以下のQ&Aでは、就活中の気分転換の方法についてアドバイザーが回答しています。こちらも併せて参考にしてみてくださいね。

そもそも面接でボロボロにならないための事前対策

そもそも面接でボロボロにならないための事前対策

  • 自己分析や企業研究を入念におこなう
  • よく聞かれる質問に対する回答を準備しておく
  • 模擬面接を受けて面接そのものに慣れておく

面接のたびにボロボロになっていては、就活に対するモチベーションが下がり、挙句の果てには自己肯定感も下がってしまいます。そこでここでは、そもそも面接でボロボロにならないための事前対策を解説します。

面接を受けるたびにボロボロになっている人は、ここで紹介する対策をおこなって同じ失敗を繰り返さないようにしてくださいね。

①自己分析や企業研究を入念におこなう

そもそも面接でボロボロになっている人は、自己分析や企業研究が十分におこなえていない人もいるのではないでしょうか

面接官が重視する自己PRや志望動機の回答の元になる自己分析がしっかりとできていないと、自分を上手くアピールできなくなったり、説得力のある回答ができなくなってしまいます。

また、企業研究が不十分な場合も、面接で深掘りされた際に上手く答えられなくなってしまうので入念におこなっておきましょう。

「そもそも自己分析のやり方がわからない……」という人は、以下の自己分析マニュアルを参考に自己分析を進めていきましょう。
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説

企業研究はノートにまとめる方法がおすすめです。以下の記事では、企業研究ノートのまとめ方を解説しているのでぜひ参考にしてみてくださいね。
作り方例4選|企業研究ノートのまとめ方をイラスト付きで解説!

②よく聞かれる質問に対する回答を準備しておく

面接でボロボロにならないためには、よく聞かれる質問の回答を考えておく必要があります。

特に自己紹介や志望動機、自己PRなどはどの面接でも共通して聞かれることが多いので、スラスラと答えられるように、回答内容をじっくり考えましょう。事前に回答内容を準備しておけば、安心して面接に臨むことができますよ。

面接でよく聞かれる質問の例

  • 自己紹介
  • 自己PR
  • 志望動機
  • 学生時代に力を入れたこと
  • キャリアプラン
  • 就活の軸

渡部 俊和

プロフィール

上記以外だと、やりたい仕事(企業研究によって答えのレベルが違ってくる)や、価値観(何を大事にしているか、もしくは何を大事にしていないか)、いろいろな切り口での将来像(世界や地球、わが国の、わが社の、わが業界の、自分自身の)などが面接でよく聞かれます。

面接でよく聞かれる質問に対する対策は、以下の記事で詳しく解説しています。一つひとつ確認して対策していきましょう。

自己紹介
面接の自己紹介の作り方・伝え方|やってはいけないNG例も紹介

自己PR
面接官を惹きつける自己PRの答え方|例文12選

志望動機
面接の志望動機の答え方を10例文で解説! 書類と同じ対策はNG

学生時代に力を入れたこと
例文13選|学生時代に最も打ち込んだことは過程の伝え方で差がつく

キャリアプラン
例文14選|面接で聞かれるキャリアプランを効果的に伝えるコツ4選

就活の軸
就活の軸一覧90選! 納得できる企業選びの基準の見つけ方も解説

③模擬面接を受けて面接そのものに慣れておく

面接でよく聞かれる質問に対する回答を準備できたら、模擬面接を受けて面接そのものに慣れておきましょう

模擬面接を繰り返すうちにすらすらと回答できるようになるので、「面接中に頭が真っ白になって何も答えられなかった……」という事態を回避できます。

模擬面接は大学のキャリアセンターで申し込んだり、就職エージェントに模擬面接の時間を作ってもらいましょう。

おすすめの就職エージェント

志望企業の面接を受ける前には、必ず模擬面接をおこなっておきましょう。以下の記事では模擬面接のやり方を解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
模擬面接の効果を発揮させる6つのコツ|準備から進め方まで一挙解説

志望度の低い企業を面接の練習として受けるのはありですか?

渡部 俊和

プロフィール

企業へのリスペクトを持って臨むなら「あり」

企業側からはありがたくないことですが、これは「あり」です。志望度が低ければリラックスして臨むことができるだけでなく、本番なのでそれなりに緊張感もあって場に慣れるという経験を積むことができるでしょう。

しかし相手に対してのリスペクトは忘れないでください。本命企業に落ちてしまって、練習として受けて内定をもらった企業に仕方なく入るというケースもないわけではありません。

また、練習のつもりで受けてみたら良い職場だったので志望度が上がったという報告も受けたことがあります。どこでご縁があるかわからないものなので、どのような企業が相手でも失礼のないように振る舞ってください。

面接でボロボロにならないように事前にしっかりと準備しておこう

面接でボロボロだと、「落ちたんじゃないか……」と不安になる人も多いでしょう。しかし、面接でボロボロだったからといって、必ずしも不採用になるとは限りません。

面接の途中や面接が終わった後にも十分に挽回することは可能です。この記事を参考にして、面接でボロボロの状態から挽回できるように最善を尽くしましょう。

また、そもそも面接でボロボロにならないようにするために、事前の準備も怠らないようにしてくださいね。

アドバイザーコメント

「面接でボロボロだった=自己評価が低い」ケースも多い

自分の中で「今回の面接はボロボロだったな……」と思ったら、「不採用だったらどうしよう……」「ほかの会社でもボロボロだったら……」と不安になってしまうでしょう。

しかし、実は採用側からすると決してマイナスではなく「返答がしどろもどろでもしっかりと答えようと努力していた」「聞かれた内容に適切な答えは返ってきていた」など、コミュニケーションがきちんと取れていたら、返答がよどみなくできなくてもマイナス評価にはならないこともあるのです。

志望度の高い企業にはお礼メールを送って熱意をアピールしよう

自分がこの会社に入りたいという熱意を追加で伝えるためには、面接のお礼メールも有効です。

ただしどんなに熱意があったとしても、あまりにも長文になってしまうと読み手が疲れて読んでもらえない可能性が高くなるので、お礼メールの内容はシンプルにするのが基本です。就活用のメールアドレスから、例文を参考にメールを送って熱意を伝えましょう。

学生の話を聞いていると、自分ではボロボロだと思っていても、私からすると「そんなにボロボロじゃないけどなあ」と思うこともあります。

少しの失敗をネガティブに捉えがちな人は、そもそもそこまで失敗してない可能性もあります。もし落ちてしまっていても、これを活かせるように自己分析して、次の会社ではボロボロにならないように対策してくださいね。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了
全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-220824001-02942)
国家資格キャリアコンサルタント

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