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研究職と開発職の違いって何ですか?

就職活動を始めたばかりの大学3年生、理系です。メーカーに興味があり、理系が活躍できる仕事として「研究職」と「開発職」に興味があるのですが、違いをよくわかっていません。

どちらもものづくりをする仕事というイメージはあるのですが、具体的にどんな違いがありますか? 仕事の目的やスキル、やりがいなどの違いがあれば教えていただきたいです!

どちらもなんとなく面白そうだなと思いつつ、具体的なことを何もわかっていないので、恐れ入りますがかみ砕いて教えていただけると嬉しいです。

自分がどちらの仕事に向いているかを考えるヒントになればと思っています!

2人のアドバイザーが回答しています

質問日 :

※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています

キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士

瀧本博史

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研究職と開発職の違いは成果が出るまでのスパンにある

メーカーにおける研究職と開発職は、どちらも先端技術の探求とものづくりにかかわる重要な職種ですが、その役割や求められるスキル、仕事のやりがいには大きな違いがあると感じています。

研究職は、理論的検討や実験を通して新たな知見や技術を生み出すことを目的とし、基礎から応用まで幅広い課題に取り組むため、じっくりと時間をかけて探究することが必要とされます。

研究の過程で得られる自らの発見が、将来的な技術革新や社会の進歩に対して貢献できることにやりがいを感じられるでしょう。ただ一方で研究職は、成果が形になるまでに忍耐と継続的な努力が求められる側面もあります。

開発職は、既存の研究成果を実用的な製品へと昇華させる役割を担い、顧客や市場のニーズにこたえるため、実務的な解決策をスピーディに導き出す必要があります。

実際の製品に落とし込む過程では、チームでの協働や迅速な意思決定が不可欠になります。開発職の人たちは、具体的な成果や社会的なインパクトを直に感じられる点が大きな魅力といえます。

適性があるかや興味のあることを実現できるかでキャリア選択をしよう

いずれの職種も、専門知識や論理的思考、創造力が必要とされる点は共通していますが、ご自身の興味や適性、将来実現したいビジョンと、それぞれの仕事の特性をしっかりと照らし合わせましょう。

今後もメーカーにおいて理系人材が果たす役割はますます重要性を増していくため、専門性を磨き続ければ充実したキャリアが築ける可能性は大いにあると思います。

まずはご自身の興味や能力を客観的に見極め、専門性を磨くという明確な目的意識を持って、大学での学びを深めていってください。

キャリアコンサルタント/キャリアシンク・オフィス代表

野村 芳克

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ものづくりにおいて研究職は発想、開発職は実現の役割を担う

理系の力を活かせる仕事として「研究職」と「開発職」に興味をお持ちとのこと、まさにものづくりの最前線で活躍できる道ですね。

ただ、違いがわかりづらいというのもよくある声です。そこで、身近な例を使って違いを伝えます。たとえば「スマートフォン」を例に考えてみましょう。

研究職の人は、「もっと軽くて強い素材はないか?」「バッテリーを長持ちさせる新しい原理は?」といった、まだ世の中にない新しい可能性を追い求めます。つまり、未来のタネを見つけることが研究職の役割です。研究職は既存の枠にとらわれない自由な発想が重視される傾向にあります。

一方、開発職は「この新素材をどうやってスマホの部品にする?」「どう組み立てたら安全でコストも抑えられる?」といった、見つかった技術を「製品として形にする」のが仕事です。

つまり、研究職で見つけたタネを育てて花を咲かせるのが開発職ということになります。開発職には、研究段階の成果を具体的な製品へと落とし込む実現力が求められます。

「追いかけたい未来」か「届けたいカタチ」かで適性を判断しよう

研究職には、粘り強く取り組む探究心や、新しい発想力が求められます。逆に開発職は、設計やものづくりの工夫を楽しめる力、チームで協力する力が大切です。

研究職は個人での深い探求が中心となる一方、開発職は複数部署との連携が不可欠となるケースが多いと感じています。

自分がどちらに向いているか迷ったら、「まだ誰も知らないことを追いかけたいのか」「形あるものをつくって社会に届けたいのか」という視点で考えると、自分らしい道が見えてくると思いますよ。

研究職との違いのほか、実際の詳しい仕事内容ややりがい、働くメリット・デメリットなどについても興味がある人は以下の記事もぜひ読んでみてください。

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