この記事のまとめ
- 体を動かす仕事44選を分野別に紹介
- 体を動かす仕事は体調不良や加齢で働けなくなる可能性がある
- 体を動かす仕事に就くには日々の健康管理が大切
- 適職診断
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この記事を読んでいる人に
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数ある仕事のなかでも頭を使うことより、体を動かすことが求められる仕事に就職したい人もいるのではないでしょうか。
ただし、体を動かす仕事はさまざまな業界にあり、職種が多いため自身に合った仕事を見つけることが重要です。体を動かす仕事のなかでも、興味がある分野や得意なことを活かせる仕事に就ければ、長期的に働きやすくなるでしょう。
この記事では、キャリアアドバイザーの永田さん、桑田さん、塚本さんのアドバイスを交えつつ、体を動かす仕事について解説します。就活の方向性を決めたい人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
体を動かす仕事は種類が多い! 働き方から自身に合う仕事を見つけよう
体を動かす仕事には、土木系やスポーツ系のように明確なものだけでなく、体をあまり動かさないように見える業界にも存在します。自身が想定しなかったような業界も含めて幅広い仕事に目を通すことで、就職候補となる職種が見つかるかもしれません。
この記事では体を動かす仕事44選や、体を動かす仕事に向いている人の特徴などを解説します。自己理解を深めることで、効率よく就職先を見極めやすくなりますよ。
記事の後半では、体を動かす仕事に就くためのポイントも解説します。内定を獲得するために早めに準備を進めましょう。
まずは一通り見てみよう! 体を動かす仕事44選を分野別に紹介
体を動かす仕事44選
体を動かす仕事は、幅広い業界にさまざまな職種があります。ここでは体を動かす仕事を分野別に紹介するので、それぞれの分野にどのような仕事があるのかチェックしましょう。どの仕事なら自身の強みを活かして、理想の働き方が実現できるかという観点で、目を通してみてくださいね。
サービス系の体を動かす仕事
サービス系の体を動かす仕事には、以下のようなものがあります。
サービス系の体を動かす仕事の例
- 飲食店スタッフ
- 販売スタッフ
- キャビンアテンダント
- ホテルスタッフ
- 家事代行サービス
- 飼育員
飲食店スタッフや販売スタッフは、料理を運んだりレジの対応をしたりする際に、商品・サービスの説明や案内をおこないます。
キャビンアテンダントやホテルスタッフは、常に顧客の安全と快適さを確保する仕事です。フライト中のサービスやホテル内の清掃・荷物の運搬など、幅広い業務をこなします。
家事代行サービスでは掃除や洗濯・買い物など、家庭内のさまざまな作業をおこなうため、体力が必要です。
飼育員は餌やりや清掃・動物の健康管理など、動物の世話にかかわる仕事をおこないます。動物の健康や快適な環境を維持するために、動物の動きを注視することが求められます。
このように体を動かす仕事のなかでもサービス系の仕事は、顧客対応やサービスの質が求められるので、細かい配慮ができる人におすすめです。
サービス系の体を動かす仕事に向いているのは、人の喜びを自分のことのように喜べる人や顧客が気持ちよく過ごしてくれ、喜んでくれる姿を見ることが何よりも嬉しいと感じられる人、そのために裏で動くことを厭わない人、そして疲れても笑顔を絶やさず接客できる人だと感じます。
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運輸・物流系の体を動かす仕事
運輸・物流系の体を動かす仕事には、以下のようなものがあります。
運輸・物流系の体を動かす仕事の例
- 引っ越し作業員
- 宅配便ドライバー
- 倉庫作業員
- 鉄道運転手
引越し作業員は重い家具や荷物を運び、効率よく梱包・解梱するために、持久力と技術が必要です。宅配便ドライバーも荷物を運ぶ仕事ですが、広範囲にわたって数多くの場所に配送するうえで、車の乗り降りや動き回る距離が長くなりやすいため、より体力を使います。
倉庫作業員は、商品の入出庫作業や在庫管理がおもな業務です。商品のピッキングや積み込みを繰り返すため、倉庫内を歩く距離が長くなります。またフォークリフトの操作をおこなうケースもあるので、高度な運転技術や集中力が求められるでしょう。
鉄道運転手は一見体を動かさないイメージがありますが、乗客の乗り降り前後の点検があり、長時間勤務や夜勤が多いので、体力管理が求められる仕事です。さらに運転中に集中力を維持する必要があるため、忍耐力や精神力も求められます。
運輸・物流系の仕事は繰り返し業務のように思いがちですが、「顧客の荷物・家財道具などをその人にとってどんな意味があるのかを想像して大事に扱える人」や、「顧客の移動の手伝いや、レジャー、仕事などその移動の先にあるものに役立っていると思える人」が向いていると思います。
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建築・土木系の体を動かす仕事
建築・土木系の体を動かす仕事には、以下のようなものがあります。
建築・土木系の体を動かす仕事の例
- 現場監督
- 大工
- 土木作業員
現場監督は、建設現場での作業全般を監督し、工程と安全を管理する仕事です。現場を巡回して、作業員とコミュニケーションをとりながら作業の進行状況を確認するため、歩き回ることが多くなります。
大工は建物の骨組みや内装を作るのがおもな業務です。木材を切ったり、釘を打ったりするので筋力が必要です。また高所での作業が多い点で、慎重に業務を進められる人に最適といえます。
土木作業員は、道路や橋などのインフラを建設する仕事です。重機を操作して資材を運搬したり、人力で掘削作業をおこなったりする点で、体力を使います。季節によっては過酷な環境で作業するケースがあるため、忍耐力も必要な仕事です。
これらの建築・土木系の体を動かす仕事は、チームで作業することがほとんどなので、個人よりもチームで仕事をしたい人に向いています。身体的な負担は多くなりますが、建物やインフラが完成した際にやりがい・達成感を感じられるのは、建築・土木系の仕事ならではのポイントです。
建築・土木系の仕事は厳しい天候のなかで働くこともあるため、屋外で暑さ・寒さがあっても長時間耐えることができる人は建築・土木の職種に向いていると思われます。
スポーツが得意だったり運動能力に自信があったりする人がこの仕事に就く傾向があります。
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かんたん3分!受けない方がいい職種がわかる適職診断
就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。
そこで活用したいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
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強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
通信・インフラ系の体を動かす仕事
通信・インフラ系の体を動かす仕事には、以下のようなものがあります。
通信・インフラ系の体を動かす仕事の例
- 通信設備技術者
- 電気工事士
- データセンター技術者
- 発電設備技術者
通信設備技術者は、通信インフラの設置・保守をおこないます。携帯電話や無線通信などの電波を送受信する基地局や、インターネット回線に用いられる光ファイバーケーブルの敷設作業、ネットワーク機器の設置や機器やケーブルの運搬がおもな業務です。なお高所での作業もあるため慎重に作業する必要があります。
電気工事士は、建物や工場の電気設備の設置・保守をおこなう仕事です。配線工事や電気機器の設置・修理作業をおこなうため、細かい作業力と力作業が多くなります。また高所や狭い場所で正確性が求められる作業をすることがあるので、集中力が必要です。
データセンター技術者は、サーバーやネットワーク機器の管理・運用をおこないます。機器の設置や移動・故障対応などをするうえで、重い機器を扱うことが多いのが特徴です。また24時間体制での運用をすることが多いので、シフト勤務となる可能性が高いでしょう。さらに夜勤も多いため、体力とともにストレス耐性も必要です。
通信・インフラ系はライフラインを預かる仕事です。
インフラは確実に動作することが求められるため、細かい作業や屋外の過酷な作業が続いても正確で確実、安全な仕事ができる人や、障害が取り除けるまで諦めずに取り組むことのできる人が向いているでしょう。
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管理・警備系の体を動かす仕事
管理・警備系の体を動かす仕事には、以下のようなものがあります。
管理・警備系の体を動かす仕事の例
- 警備員
- ビルメンテナンススタッフ
- 清掃員
- 空港保安検査員
警備員は、施設やイベント会場などで警備をおこなう仕事です。現場や顧客の監視、来訪者の対応・巡回など、歩き回ることが多く、警戒心と体力が必要となります。夜勤や長時間勤務も一般的なので、緊張感や集中力を保てる人に最適です。
ビルメンテナンススタッフは、建物の設備点検・修繕をおこないます。空調設備や電気設備の点検・修理・清掃がおもな業務です。日々の点検作業や修理作業は、階段や梯子を使って移動するケースが多いため、体力と技術力が求められます。
清掃員は、施設や公共スペースで清掃する仕事です。フロアやトイレ・窓などを清掃し、衛生的な環境を保ちます。掃除機やモップを使った掃除がおもな作業なので、腕や腰への負担が大きく、体力が必要です。また現場によっては、早朝や深夜の勤務もあるでしょう。
空港保安検査員は、空港での手荷物検査や身体検査をおこないます。乗客の手荷物チェックをおこなうのがおもな業務です。立ち仕事が多く、業務は機内の安全を保つことに直結する点で体力と集中力が求められます。
管理・警備系の仕事は体力と集中力、責任感などが求められます。直接的に表に出ることは多くないですが、担当するビルや施設を陰ながら支えることはとても重要な役割と言えます。
そのため、目立たなくても縁の下の力持ちの存在にやりがいを感じる人が向いているのではないでしょうか。
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教育系の体を動かす仕事
教育系の体を動かす仕事には、以下のようなものがあります。
教育系の体を動かす仕事の例
- 教師
- 保育士
- 塾講師
- 大学の実験実習助手
教師は授業のみならず、運動会や部活動の指導など、子どもと一緒に活動することが多い仕事です。立ち仕事や移動、またイベントの準備などの業務が多く、勤務時間も長いため体力が求められます。また保護者対応をするケースも多いので、コミュニケーション能力も必要です。
保育士は、幼児の世話や教育をおこなう仕事です。教師よりも抱っこやおんぶなど体力を使う場面があるので、中腰やしゃがみ姿勢での作業が多く、足腰への負担が大きくなりやすいでしょう。
塾講師は集団授業や個別指導で生徒の学習をサポートする仕事です。授業中は板書をしたり生徒の質問に答えたりするため、体力やコミュニケーション能力が求められます。また、授業後の個別指導や面談も多いのが特徴です。
大学の実験実習助手は、実験や実習のサポートをおこないます。実験器具の準備や片付けや学生の指導などをおこなううえで、実験室内を動き回ることが多いため、細やかな注意力と体力が求められます。
教育系の体を動かす仕事は、多くの人々の成長を支えることにつながるため、人々の成長や目標達成をサポートすることにやりがいを感じられる人におすすめです。
教育系の仕事に向いている人は、一言で表すと「情熱家タイプ」だと思います。
自分よりも未熟な人に対して知識を与えて向上させたいという強い思いがあり、かつ、体育会系の体力も持ち合わせている人には向いているでしょう。
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スポーツ系の体を動かす仕事
スポーツ系の体を動かす仕事には、以下のようなものがあります。
スポーツ系の体を動かす仕事の例
- 部活動の指導員
- フィットネスインストラクター
- スポーツトレーナー
部活動の指導員は、部活で学生を指導します。練習メニューの作成や実技指導・試合の運営など、幅広い業務をおこなうため、体力と指導力が求められます。
フィットネスインストラクターは、ジムやフィットネスクラブで指導する仕事です。エアロビクスやヨガ・筋力トレーニングなど、さまざまな運動を指導して、参加者の健康維持や体力向上をサポートします。レッスン中は常に動き回り、実演することも多いため、体力が必要です。
スポーツトレーナーは、トレーニングやリハビリテーションを指導する仕事です。個々のニーズに応じたトレーニングプランを作成・実施するほか、けがの予防やケアもおこないます。
これらのスポーツ系の体を動かす仕事は、常に動き回り体を動かす仕事なので、特に運動量が多い仕事がしたい人におすすめです。また特定のスポーツにおける実績がある人は、活躍しやすいでしょう。
- スポーツの経験が豊富でないとスポーツ系の仕事への就職は難しいのでしょうか?
スポーツの経験が少なくても就職できる
スポーツ経験が少ない場合でも、指導をすることは可能です。またスポーツ医療の分野であれば、ケアや治療をおこなったり、そのためのプランを立てたりする役割もあります。さらにマネージャー的な仕事も考えられるでしょう。
スポーツ系の仕事を続けられる人は、スポーツの経験よりもスポーツを愛し自分のできることでその素晴らしさを伝えたい、広めたいという思いを持った人です。
思うようにいかないこともたくさんあると思いますが、メンタルが強く信念と情熱を持って粘り強く取り組める人なら、必ずスポーツ分野で良い仕事ができるでしょう。
まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください
就活では自分のやりたいことはもちろん、そのなかで適性ある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうリスクが高く、適職の理解が重要です。
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まずは強みを理解し、自分がどの職業で活躍できるか診断してみましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
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医療福祉系の体を動かす仕事
医療福祉系の体を動かす仕事には、以下のようなものがあります。
医療福祉系の体を動かす仕事の例
- 看護師
- 歯科助手
- 介護福祉士
- デイサービススタッフ
- 訪問介護員
看護師は病院やクリニックで患者の世話をするうえで病室や診察室を行き来するため、歩き回ることが多いです。また急患対応やナースコールへの対応もおこなうので、体力と瞬発力が必要です。
歯科助手は、歯科医院での診療補助や器具の準備・患者の誘導などをおこないます。施術中は常に立っている必要があるため、体力が必要です。さらに患者から症状をヒアリングしたり、施術の説明・アフターケアをおこなうので、コミュニケーション能力も求められます。
介護福祉士・デイサービススタッフは、高齢者や障がい者の日常生活をサポートする仕事です。食事や入浴・排泄などの介助をするうえで、身体を持ち上げたり、支えたりする作業が多く、体力や筋力が求められます。
ただし、近年では介護者の身体的な負担を軽減するパワーアシストスーツや、利用者の入浴を支援する介護ロボットなどもあります。これらの導入が進んでいる現場では、働きやすいかもしれません。
これらの医療福祉系の仕事は、体を動かすのに加えてコミュニケーション能力が必要なので、体力とコミュニケーション能力の両方がある人に向いています。
- 夜勤やシフト制の仕事を選ぶデメリットはありますか?
どちらにもほかの仕事にはあまりないデメリットがある
まず夜勤を選ぶデメリットですが、単純に「眠い」です。夜型の人は良いかもしれませんが、朝早く起きるのは得意で夜は早く眠りについてきた人にとっては、どこまでいっても体が慣れにくく離職につながるパターンも多々あります。
生活のために仕方ない部分もありますが、無理をすると心身ともに健康を害する可能性も否定できません。
続いてシフト制を選ぶデメリットですが「毎週固定で土日を休みたい」ということがなかなかできないことが多いです。
勤務先の状況や相談に応じて可能だとも思いますが、シフトである以上長期連休や土日は基本的に稼働しているので、自分の都合だけ考慮してもらって固定で休みを入れることは難しくなります。
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観光・エンターテインメント系の体を動かす仕事
観光・エンターテインメント系の体を動かす仕事には、以下のようなものがあります。
観光・エンターテインメント系の体を動かす仕事の例
- イベントスタッフ
- ツアーガイド
- アミューズメントパークスタッフ
- リゾート施設スタッフ
イベントスタッフは、コンサート・スポーツイベントなどの会場設営・撤収、来場者の誘導などを担当します。業務全般で立ち仕事が中心で、1日のスケジュールが細かく決まっているため、体力と柔軟な対応力が必要です。
ツアーガイドは、観光地を訪れる旅行者に対して案内・説明をおこなう仕事です。観光地を歩き回りながら案内するため、長時間歩くことになります。また、旅行者からの質問に答えたり、要望をヒアリングしたりするため、わかりやすい言葉遣いやヒアリング力が必須です。
アミューズメントパークスタッフ・リゾート施設スタッフは、テーマパークや遊園地・リゾート施設・ホテルでの接客や施設の運営・清掃・安全管理などをおこないます。広い施設内を歩き回りながらさまざまな業務をこなすため、足腰の強さや体力が必要です。また顧客に楽しんでもらうためにサービス精神と笑顔が必須といえます。
観光・エンターテイメント系の仕事には想定外のアクシデントが付き物です。
そのため、観光・エンターテインメント系の体を動かす仕事は、想定外のことが起きてもそれを逆に楽しんでしまうくらい精神的にも肉体的にもタフな人が向いているでしょう。
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官公庁・自治体系の体を動かす仕事
官公庁・自治体系の体を動かす仕事には、以下のようなものがあります。
官公庁・自治体系の体を動かす仕事の例
- 警察官
- 消防士
- 海上保安官
- 公共施設管理人
警察官は犯罪の防止や捜査・交通案内などをおこない、市民の安全を守るために日夜活躍します。パトロールをおこなうため、動き回ったり市民と会話したりする機会が多く、コミュニケーション能力が求められるのが特徴です。なお、緊急時には迅速で的確な対応が必要となります。
消防士は火災の消火・救助活動、災害時の支援などをおこないます。火災や事故・災害時などの緊急時に、だれよりも早く現場に駆けつけて過酷な環境で救助活動をおこなうため、体力と精神的な強さが必要です。
海上保安官は、海上での犯罪防止や救難活動・海洋環境の保護を担当します。災害発生時には現場での救助活動や物資の搬送・船舶で起きた火災の消火活動までおこなうので、体力を使う業務が多いのが特徴です。
公共施設管理人は、公園や図書館・スポーツ施設などの管理・運営をします。運動場のような広い施設では、点検や施錠などの業務に伴い、長い距離を歩き回るケースがあります。
官公庁・自治体系の体を動かす仕事は、体力や機動力が求められるうえ、公共の利益・安全を第一に考える必要があるため、責任感が強い人におすすめです。
公務員を目指している人は、以下の記事もチェックしておきましょう。公務員に特化したエントリーシート(ES)の書き方や、公務員を目指すうえで有利な資格を解説しています。
公務員に特化したESの書き方
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公務員で有利な資格
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農林水産系の体を動かす仕事
農林水産系の体を動かす仕事には、以下のようなものがあります。
農林水産系の体を動かす仕事の例
- 農業にかかわる仕事
- 漁業にかかわる仕事
- 林業にかかわる仕事
農業には、おもに以下の種類があります。
農業のおもな種類
- 耕種農業:稲作・穀物・野菜・果樹・花など
- 畜産農業:牛・豚・鶏・馬など
耕種農業では、種まきから収穫まで膨大な数の作物を取り扱ううえで、広い畑や田んぼを移動する必要があります。一方、畜産農業では、毎日餌やりや畜舎の清掃などをおこなう必要があるので、体を動かして作業する時間が長いのが特徴です。
漁業には、おもに以下の種類があります。
漁業のおもな種類
- 沖合漁業:沿岸部から200海里内でおこなう
- 遠洋漁業:1年ほど海に出ることもある大規模な漁業
- 沿岸漁業:沿岸でおこなう漁業で日本の漁業のうち約8割を占める
- 養殖漁業:水槽やいけすで育てて販売する漁業
漁業にかかわる仕事は、海での作業が中心となり、天候や海の状態によっては過酷な環境で魚を捕獲するため、体力と忍耐力が求められます。
林業にかかわる仕事は、おもに森林で作業します。木の伐採・搬出・植林などは、足元の悪いなかでおこなわれるため、バランス感覚が必要です。重機を持ち運べない山の斜面や森林で作業するので、林業の仕事は人の手でおこなうことが多くなります。そのため、筋力や体力に自信がある人に最適です。
- 未経験から農業・漁業・林業にかかわる仕事への就職は難しいですか?
未経験でも不可能ではないが知識があった方が選考に有利になる
農業・漁業・林業にかかわる仕事は未経験でも無理はないとは思いますが、求人が出されている地域が限られていて、ある程度専門的な知識があった方が有利なため、専門の高校や大学で科目を納めている状態が望ましいです。
農業に関しては「農業おしごとナビ」、漁業に関しては「全国漁業就業者確保育成センター」、林業は「緑の雇用」という専用のサイトがあります。
そこから詳しく調べてみると未経験の人でも詳しくさまざまな業界のことが知れるのではないかと思います。
農業にかかわる仕事に就くことを検討している人には、以下の記事もおすすめです。農業の種類別の志望動機例文や、業種別の仕事内容まで解説しています。
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農業の志望動機は、応募先の仕事内容を把握し、他社との違いを理解するのが大切です。この記事では、農業の志望動機の書き方や例文をキャリアコンサルタントとともに解説します。面接官の心に響く志望動機を作り、選考突破につなげましょう。
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自分に合っている? 体を動かす仕事に向いている人の特徴
自分に合っている? 体を動かす仕事に向いている人の特徴
- 体を動かすこと自体に楽しさを感じる
- 体力に自信があり仕事に活かしたい
- デスクワークよりも動き回っている方が好き
ここまでで体を動かす仕事を解説してきましたが、体を動かす仕事が自分に合っているのか、まだわからない人もいるのではないでしょうか。長期的に職場で活躍したいなら、自身が納得したうえで仕事を選ぶことが大切です。
ここでは体を動かす仕事に向いている人の特徴を解説するので、自身の性格や価値観と照らし合わせて就活の方向性を検討してみてください。
体を動かすこと自体に楽しさを感じる
体を動かす仕事では、勤務時間を通して体を動かしている時間が長いため、体を動かすこと自体に楽しさを感じる人に最適です。たとえば、スポーツや筋トレ・ウォーキングなどをしていて、苦を感じるよりも楽しさを感じられるような人は、体を動かす仕事に向いています。
なお、体を動かすことは楽しめても、運動が不得意な人もいるのではないでしょうか。仕事では得意であるよりも、楽しめることのほうが日々の勤務を充実させる要因となりやすいです。そのため、運動が不得意でも体を動かすことを楽しめる人は、体を動かす仕事に向いている可能性が高いといえます。
人によっては、「得意だけど好きではない」ということがあるかもしれません。
もちろん、苦手よりも得意のほうが良いのですが、好きでやっている人と「やれるけど好きではない人」では、アウトプットにも差が出ることがあるため、体を動かすことが好きな人や楽しさを覚える人の方が向いているでしょう。
体力に自信があり仕事に活かしたい
体を動かす仕事は、勤務時間のうちほとんどの時間を立って過ごしたり、歩き回ったりします。たとえば、ホテルスタッフは宿泊者の案内や受付業務をおこなうため、施設内を歩き回ったり、宿泊者が少ない状況でも立ち続ける必要があります。混雑する日では、1日7時間近く体を動かしていることも多いので、体力に自信がある人にぴったりです。
また、体力に自信がある人は、体を動かす仕事で成果を上げやすくなります。ほかの従業員が疲れているときでも、積極的に仕事を巻き取って活動的になれるため、企業から評価されやすくなります。
- 体力に自信があるのですが、仕事で活かさないともったいないでしょうか?
体力があるということは仕事のチャンスが広がるということ
もちろん体力に自信があれば警察や消防のような過酷な現場で動き回る仕事で活躍することもできるでしょう。体力があれば社会にとって必要不可欠な仕事ができるチャンスも広がります。
しかし考えてみれば、世の中の仕事のほとんどは体力を必要とする場面があります。営業や事務といった一見普通に思える仕事でも、重い商材や資料を持って出張に出たり、イベントの準備に走り回ったりすることもあるでしょう。
体力があるということは、どんな仕事についてもそれだけアドバンテージがあるということです。
多くの経営者が望む人材の条件として「体力があること」を挙げると思います。体力があるという特徴と他の適性を総合的に見極めて冷静に仕事を選んでいきましょう。
デスクワークよりも動き回っている方が好き
デスクワークはおもにオフィスでのパソコン作業や書類整理をおこなうので、長時間座りっぱなしになりやすいですが、動き回る仕事は1日中立っていたり、移動していたりすることが多い傾向があります。
たとえば、飲食店の店員は接客業務として、顧客の案内や注文の取りまとめ・料理の提供をするのに絶えず動き回ります。これによって日々の業務が一定ではなくなり、飽きることなく仕事に取り組めるでしょう。
また動き回る仕事は適度な運動になるので、健康維持につながります。長時間座りっぱなしのデスクワークは体力が低下したり、姿勢が悪くなったりすることがありますが、動き回る仕事では自然と身体を使うため、筋力や持久力を維持しやすくなります。
さらに、動き回っている方が好きな人にとっては、体を動かす仕事をして動き回っていること自体がストレス発散になるかもしれません。
- デスクワークがまったくない仕事に就くデメリットはありますか?
日常生活や将来の選択に支障が出る可能性がある
世の中の動きが速い昨今、多少のデジタル環境に慣れておくのは、仕事をするうえだけでなく日常生活においても役立つことが多いと思われます。
それを仕事でまったく使用しないと、たとえばオンライン配信、ネット決済、予約システムなどでも戸惑うことが出てくるかもしれません。
また、体を動かす仕事以外に転職したくなった際に「再トレーニング」などで知識や技能を習得することが必要になるかもしれません。この先の「見通しの利かない時代」を生きていくうえでは、公私双方の場面で意識しておきたい視点です。
大変な面も理解しよう! 体を動かす仕事のデメリット
大変な面も理解しよう! 体を動かす仕事のデメリット
- 体調不良や加齢によって働けなくなる可能性がある
- 仕事によってはスキルアップしづらい
- 働く場所や働き方が固定されている
ここまでで体を動かす仕事に向いている人の特徴を解説しましたが、どんな仕事にもデメリットは存在します。どれだけ適性が高い人でも、デメリットを理解したうえで、キャリアを選ぶことが大切です。
ここでは体を動かす仕事のデメリットを解説するので、一通り目を通しておきましょう。
体調不良や加齢によって働けなくなる可能性がある
体を動かす仕事は、デスクワークのような座っている時間が長い仕事よりも体力を使うため、体調不良や年齢を重ねることでの体力低下によって働けなくなる可能性があります。特に仕事で酷使するところを怪我してしまうと、症状が良くなるまで出勤できなくなってしまうかもしれません。
デスクワークでも体調不良や怪我で働けなくなることはありますが、体を動かす仕事のほうが体調や身体の状態が直接影響します。さらに加齢によって思うように働けなくなるリスクも、体を動かす仕事のほうが大きいといえます。
- 体を動かす仕事に就いた後の健康リスクについて教えてください。
万が一のときに働くこと自体ができなくなる可能性がある
デスクワークの場合は何か大きな怪我や感染症にかかってしまったときなど、どうしてもやらなければいけない仕事があった場合には最悪の場合自宅でおこなうことができます。
しかし、自分の体を使っておこなう仕事の場合は、そのような対応がなかなか難しくなってしまいます。
そのため、体を動かす仕事に就く際は常に健康状態でいられるように体調管理に気をつけて日々を過ごすように意識しておくことが基本となってくるでしょう。
仕事によってはスキルアップしづらい
体を動かす仕事はデスクワークと比べて、業務がルーティンワークになりやすくなっています。そのため日々の業務が似たような内容だと、新しいスキルが身に付かないため、スキルアップしづらい可能性があります。
ただし、体を動かす仕事にも新しい業務が増えやすかったり、歩合制が導入されていたりする場合、この限りではありません。日々の業務で自身の工夫が求められるなら、スキルアップにつながりやすいといえます。
なお日々の業務が変わりづらく成長を感じづらいなら、業務外の時間で自己研鑽して新しい知識やスキルを身につけられるように行動するのがおすすめです。
働く場所や働き方が固定されている
体を動かす仕事は働く場所や働き方が固定されているケースが多いため、デスクワークと比べて仕事の自由度が低くなりやすくなっています。
たとえば、フィットネスインストラクターは勤務しているジムや施設に出勤する必要があり、決まった時間にレッスンをおこなう必要があります。
一方、デスクワークの仕事なら、リモートワークやフレックスタイム制が導入されている企業もあり、自宅で仕事ができたり日によって出勤・退勤時間を変えたりすることができるのです。
体を動かす仕事に就くなら、職種ならではの働く場所や働き方も理解したうえで検討しましょう。
フレックスタイム制とは
従業員自身で出勤・退勤時間を自由に決めることができる制度。コアタイムと呼ばれる必ず労働していなければならない時間を設ける企業もある
キャリアの専門家に聞いた! 体を動かす仕事の気になる実態
体を動かす仕事のデメリットを知って「ほかの仕事よりもきついのでは?」と実態が気になる人もいるでしょう。またデメリットに加えて、より現実的なキャリアの方向性まで理解しておきたい人もいるかもしれません。
ここでは多くの求職者を支援したさまざまな職種に詳しいキャリアアドバイザーに、体を動かす仕事の実態について詳しく聞きました。
体を動かす仕事で高収入を目指せるものは?
体を動かす仕事が自身に向いていることがわかっても、その仕事で高収入を目指せるかわからない人もいるのではないでしょうか。
長期的なキャリアで収入をどこまで上げられるかは、職種や業界によって異なります。ここではキャリアコンサルタントの桑田さんに体を動かす仕事で高収入を目指せるものについて詳しく聞きました。
アドバイザーコメント
桒田 里絵
プロフィールを見る高収入を目指すためにはどんな職種でもまずは専門性を伸ばすことが必須
ここまで解説した仕事は、体を動かす、つまり現場仕事が多く取り上げられています。つまりいわゆる「作業員」の一人として動き回る人材イメージです。
正直言うと、これらの仕事で現場を走り回っているだけでは高収入にはつながりません。また、年齢が上がるにつれて現場仕事を続けることは難しくなります。
まずは自信のある体力を大いに使って経験を積み、できる限り専門性を上げることが重要です。たとえば建築・土木系の仕事であれば一級施工管理技士の資格で現場管理ができるようになる、といったルートです。
そのほか、スポーツ・観光・エンタメ・医療福祉・官公庁などでも、いずれマネージャー職に移行していけるようにキャリアパスを積むことです。それによって高収入が目指せるようになります。
どんな職種や業界でも唯一無二になることが高収入を得ることにつながる
上記で述べたことは、どの職種、業界でも高収入を目指せるという簡単な話ではなく、体を動かす仕事だからというわけでもなく、仕事というものの原則です。
年齢が上がると共に、収入を上げるためには、ほかの人よりも専門性が高い人、またはほかの人にできない仕事ができる人のように何かのプロフェッショナルになるか、体ではなく頭を使い人を使う側の仕事をするかのどちらかしかありません。
何よりも体力のあるうちにたくさん吸収し、将来のための選択肢を広げていくことが重要なのです。
デスクワークに比べて労働環境が悪いって本当?
体を動かす仕事をしたくても「労働環境が悪いのでは?」と心配な人もいるでしょう。働く労働環境を事前に知ることで、入社後のギャップも少なくすることができます。
ここではキャリアアドバイザーの塚本さんに、体を動かす仕事の労働環境について詳しく聞きました。
アドバイザーコメント
塚本 智美
プロフィールを見る労働環境への納得度は人によって異なるため断言できない
労働環境が悪いと言っても、価値観や考え方が大きく影響するので一概には言えません。たとえば、医療現場やホテル、航空会社などは土日休みではなく、深夜もシフトで働くことが多いです。さらに国際線の客室乗務員などは、時差もあります。
一方で、平日に休みがあることで人混みを避けられたり、平日ならではのお得なサービスも受けられたりと、良いこともあります。慣れてしまえば、何事もゆっくりじっくり取り組めるというメリットもあります。
企業選びは周りの基準に流されずに自分の基準を持つことが大切
自分の中で「悪い労働環境とは何を指すのか」という価値・判断基準を言語化しておくことをおすすめします。それを明確にしたうえで、企業説明会などに臨みましょう。そして、疑問があれば質問をして納得のうえで入社試験を受けるようにしてください。
企業選び、職種選びもそうですが、ほかの人と同じ価値基準では判断できないということを心の片隅に置いておいてください。
さらに、ときには「正義感」「社会貢献」など、労働者のやりがいに頼りすぎている企業もあるかもしれない、という前提は持っておいた方が良いでしょう。
体を動かす仕事で長くキャリアを築くには?
体を動かす仕事は体力が必要なので、定年まで働けるか気になる人もいるでしょう。体を動かす仕事に就くとしても、無理のないキャリア形成をしたいですよね。
ここではキャリアアドバイザーの永田さんに、体を動かす仕事で長くキャリアを築く方法について詳しく聞きました。
アドバイザーコメント
永田 修也
プロフィールを見る人生の先輩はルーティーンを大切にして長いキャリアを積んでいる
私自身が体を使う仕事で長くキャリアを築いているわけではないので実体験とはいかないのですが、私の父は電気工事業をこれまで45年ほど続けてきています。70歳近くなっても今なお現役で仕事を続けています。
そんな父を見ていて思うのは、毎日のルーティーンを大切にしているということです。生活のリズムという方が近いかもしれません。
朝7時頃に起きて、和食の朝食を取り、仕事に行って一日やるべき業務をこなし、夕方帰ってきてから決まった飲み屋でお酒を飲んで帰ってきて21時には眠る。
それを基本として平日は過ごし、週末はゴルフに行ったり少年野球の指導をしたりと余暇を楽しんで鋭気を養ってまた平日に望むという繰り返しです。
自己管理をしっかりとすることが長期的なキャリアを築くカギ
以前父の話を聞いたときには、「仕事を続けるためには自己管理が一番の仕事だ」とも言っていました。そのような意識がキャリアを長く続ける秘訣なのかもしれませんね。
そこまで最初から一つのことを徹底してやろうとするのは大変だと思いますが、1日1日を大切に過ごしていこうという気持ちが、結果的に長いキャリアにつながるのだと思います。
ミスマッチを防ぐ! 体を動かす仕事を選ぶための3ステップ
ミスマッチを防ぐ! 体を動かす仕事を選ぶための3ステップ
- 自己分析で「体を動かす」以外の軸も明確にする
- 気になる仕事の業界研究をして理解を深める
- 体を動かす仕事ならではの観点に留意して仕事を選ぶ
体を動かす仕事の実態を理解して、実際にこれから就職を目指す仕事を選ぼうとしている人もいるのではないでしょうか。
ただし体を動かす仕事は正しい順序で選ばないと、自身の適性に合わない仕事を選んでしまうかもしれません。ここでは体を動かす仕事を選ぶための3ステップを解説するので、ミスマッチを防ぐために順番に進めましょう。
①自己分析で「体を動かす」以外の軸も明確にする
体を動かす仕事を選ぶ前に、自己分析で就活の軸を明確にすることで、自身に合った仕事を見つけやすくなります。業務で体を動かすことが多い以外にも、職場に求めることや希望する条件があるはずです。
体を動かすことを仕事にしたいことが決まっているなら、以下の方法で自己分析するのがおすすめです。
自己分析で「体を動かす」以外の軸も明確にする方法
- 体を動かすことを仕事にしたい理由をすべて洗い出す
- それぞれの理由に「なぜ?」と深堀りする
- 深堀りして出た自身の考えに「なぜ?」を繰り返していく
- 出てきた考えや理由から自身が大切にしている価値観を見つける
「なぜ?」を深堀りする際は、具体的に理由を挙げることで、自身の価値観や仕事に求めることが明確にわかりやすくなります。可能であれば1つのテーマに5回以上「なぜ?」を繰り返すと良いでしょう。
- 体を動かす仕事以外の軸が見つからないと、就活は失敗しやすいですか?
軸がない人や一つに固執する人は就活に苦戦する場合がある
もちろん、軸は一つよりも複数ある方が選択肢を広げるという意味では重要です。最後まで苦戦する人は「これしかない」と悪い意味で固執されているケースが多いです。
自分のやりたいことを実現する手段は、本当にそれだけなのか。もう一度、考えてみることも大切でしょう。
どうしてもほかに考えられないようなら「自分にとっての体を動かす仕事の魅力」を言語化してみてください。その魅力がほかの仕事では実現不可能なのかという問いを持って、企業の説明会に参加することをおすすめします。
こちらのQ&Aでも、自己分析で自分に合った仕事を見つける方法についてキャリアコンサルタントが解説しています。併せてチェックして理解を深めましょう。
②気になる仕事の業界研究をして理解を深める
体を動かす仕事でも、気になる職種や業界がいくつか見つかった人も多いのではないでしょうか。気になる仕事が複数あるならそれぞれ業界研究をおこない、仕事に対する理解を深めていきましょう。
業界の現状や職種ならではの傾向を理解して、気になる仕事をそれぞれ比較すれば、どの仕事が自身の適性に合うか判断しやすくなります。
また業界研究をすることで、質の高い志望動機を考えたり面接の質問に答えやすくなったりして、選考対策にもつながります。就活を成功させるためにも、気になる仕事が見つかったら業界研究を必ずおこないましょう。
業界研究をする前に、以下の記事もチェックしておきましょう。業界研究をおこなう目的からおこなうタイミングまで解説しています。
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業界研究のやり方|業界全体を捉えたうえで気になる業界を研究しよう
「就活を始めたけど、業界研究のやり方がわからない……」という人は多いでしょう。この記事では、業界研究のやり方について、キャリアコンサルタントのアドバイスを交えつつ解説します。志望業界を見つけるためにも、早めに業界研究をおこなってくださいね。
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③体を動かす仕事ならではの観点に留意して仕事を選ぶ
体を動かす仕事の選び方
- 興味のある仕事内容を選ぶ
- 自分の体力に見合った仕事を選ぶ
- 職場環境を考慮して選ぶ
体を動かす仕事を選ぶ際は、ほかの仕事よりも体力を消耗しやすいことや働く場所や働き方が固定されやすい点を理解したうえで検討する必要があります。
ここでは体を動かす仕事の選び方を解説するので、選び方がわからないときや迷ったときの参考にしてくださいね。
興味のある仕事内容を選ぶ
長期的なキャリアを見すえると、興味のある仕事に就くことは重要です。たとえば、興味がない仕事内容で給与や待遇が良い仕事に就いた場合、体を動かす仕事だったとしても、5年後・10年後まで興味がない業務をこなし続けられるのでしょうか。
給与が良いとしても日々の仕事が退屈だった場合、精神的に消耗してしまう可能性があります。体を動かす仕事のなかでも、興味のある仕事内容のほうがモチベーションが上がって、仕事の成果を出しやすくなります。
このように長期的にみると、興味のある仕事を選んだほうがキャリアアップしやすくなるので、可能な限り具体的な業務内容まで確認したうえで、興味のある、もしくは興味を持てそうな仕事を選びましょう。
自分の体力に見合った仕事を選ぶ
体を動かす仕事を選ぶ際は、自分の体力に見合った仕事を選ばないと、後悔するかもしれません。実際に働いてみないと、どれくらい体力を使うかはわからないものですが、興味がある業界の体を動かす仕事に就けたとしても、自分の体力に見合わない場合、体調を崩したり長期的に働き続けられなかったりするかもしれません。
そのため体を動かす仕事を選ぶなら、自身のこれまでの経験を振り返ったり、業界研究をおこなったりして、本当に体力的に問題なく働き続けられるか考えましょう。10年以上その職種で働き続けることが現実的に想像できないなら、新卒で就職する時点で慎重になる必要があります。
短期間で離職してキャリア形成が遅れてしまうのを避けるためにも、自分の体力に見合った仕事を選びましょう。
- 自分の体力では難しそうな仕事にチャレンジするのは、やめたほうがいいですか?
一概にやめたほうが良いとは言えない
仕事にはもちろん体力だけで測れない難しさが無数に存在すると思いますが、生まれ持った体力はすぐ獲得できるものではないので、慎重かつ冷静に考えて決める必要があります。
しかし、同じ業界で体力を必要としない仕事を選ぶという手もあります。たとえばスポーツ業界であれば、体を使うトレーナーの仕事は無理でも、トレーニングに必要なデータを分析する担当ならできるかもしれません。
昨今、スポーツの世界ではデータ分析の重要性が増しているので、今後非常に重要なポジションとなっていくでしょう。
このように時代によって必要とされる職種は変化します。今後有望な仕事は何かという長期視点で考えることも必要です。
職場環境を考慮して選ぶ
仕事を選ぶ際は、誰でも理想の職場環境があります。たとえば、スポーツトレーナーを目指すなら、古い施設よりも新しくてきれいな施設・ジムで働きたいと考える人も多いのではないでしょうか。
職場環境は働くモチベーションや日々のストレスにも直結するため、長期的に働いていくうえで、可能な限りこだわることが大切です。また施設のような物理的なものだけでなく、同僚や上司とのコミュニケーションのしやすさや仕事の裁量権のような精神的なものまで、考慮できるとより自身の働きやすさにつながります。
そのため実際に志望先のサービスを利用したり、インターンシップに参加したりして、職場環境をチェックしたうえで応募する企業を選ぶのがおすすめです。
就活を有利に進めよう! 体を動かす仕事に就くためのポイント
就活を有利に進めよう! 体を動かす仕事に就くためのポイント
体を動かす仕事のなかで自身が目指す職種が決まったら、就活に向けて行動しやすくなります。就活を有利に進めるためにも、早い段階から準備するのがおすすめです。
ここでは体を動かす仕事に就くためのポイントを解説するので、内定を獲得するために押さえておきましょう。準備と選考パートに分けているため、効果的な対策をとれるように順番に目を通してくださいね。
準備編①:アルバイトやインターンシップで経験を積む
仕事を始める前にどれだけ情報収集したとしても、現場で働くまでわからないことはあるものです。そのため、実際の選考が始まる前にアルバイトやインターンで経験を積むことができれば、より理解を深められます。
たとえば、ホテルマンを目指している人が、ベルマンとしてアルバイトを始めたとします。アルバイトを始める前は豪華な施設内かつ落ち着いた空間で働くことを想定していましたが、施設内が混雑して顧客対応に追われ、慌ただしくなるケースが多いことがわかるかもしれません。
就活が始まる前にこのような現場の事情を知れれば、採用側からどのような人材が求められているか、より具体的に理解しやすくなります。志望する職種が決まった時点で、少しでも経験を積めるように行動しましょう。
これからインターンに参加しようとしている人は、以下の記事もおすすめです。インターンの面接対策や、志望動機を考える方法について解説しています。
インターンの面接対策
インターンシップの面接を突破する3つのカギ|質問と回答例12選
インターンの志望動機を考える方法
例文19選|インターンシップの志望動機づくりはこれで完璧!
準備編②:志望職種に関連する資格を取得する
目指したい仕事が決まったら、関連する資格を取得することで就活を有利に進められます。どんな職種にも業務で活かせる資格はあるため、就活が始まる前に取得を目指せる資格にはどんなものがあるか調べましょう。取得する資格を選ぶなら、以下の観点で検討するのがおすすめです。
資格を選ぶ際に重要な観点
- ESに記載して採用担当者の目を引けるか
- 業界で資格に一定以上の認知はあるか
- 実際の業務で活かせるか
- 取得することで周りの学生と差別化できるか
なお就活が始まる前に取得が間に合わないとしても、資格をとるために勉強しているだけで、就活に役立ちます。仕事に関する知識が増えたり、自己研鑽の一つとして選考でアピールしたりできます。
準備編③:健康管理を意識して体力をアピールする
就活が始まるまでに健康管理を意識して、体力をアピールできるようにすれば、選考で採用担当者にポジティブな印象を与えやすくなります。
体を動かす仕事に共通することは、体力を使うことです。どんな仕事でも連日勤務が続いたり、残業が多くなったりすると体力を消耗しますが、体を動かす仕事ではこの傾向が強くなります。
そのため、採用担当者は長期的に活躍し続けられる人材を探すために、業務に耐えられるような体力があるかもチェックしている可能性が高いといえます。
ただし、生まれつき体調を崩しやすい人や持病がある人は、無理をする必要はありません。ランニングのような適度な運動を心掛けたり、健康的な食事を意識したりするなど、自身にできることをやっていけば、実際の業務に向けて準備・行動していることを選考でアピールできますよ。
選考編①:志望動機を差別化する
就活では膨大な数の学生がエントリーするため、志望動機を差別化して採用担当者から注目してもらうことが重要です。志望動機を差別化するには、以下のようなほかの応募者と異なる内容でアピールする必要があります。
志望動機を差別化するためのコツ
- 個人的な体験やエピソードを盛り込む
- 独自の目標を盛り込む
- 企業や業界への熱意を含める
- 自身ならではのスキルをアピールする
- 仕事への理解や興味を示す
上記のような内容を盛り込むことで、自身しか持ち得ない観点で志望動機を書きやすくなるため、ほかの応募者との差別化を図れます。
なお差別化を意識しすぎると、志望動機の軸がぶれやすくなります。特に体を動かす仕事に応募するなら、運動したり体力を消耗することをしたりしても問題ないことをアピールするような、押さえるべき点を含めたうえで、差別化を狙いましょう。
- どのようなエピソードが体を動かす仕事の志望動機に役立ちますか?
実際に体を動かすことや直接現場に出ることが好きなエピソードは有効
運動経験、体力に自信があることを裏付ける経験、体を動かすことが好き、などのエピソードは直接的に役立つでしょう。
さらには、企画したりマネジメントしたりなど管理することではなく、現場で動くほうが好きなこと、相手の反応を間接的ではなく直接感じることが好きなことなどは、現場職など体を動かす仕事と共通する「やりがい」として志望動機のストーリーにしやすいと思います。
志望動機をこれから考える人は、以下の記事もチェックしておきましょう。志望動機の書き出しで差別化する方法や、本気度を伝えるために見せ方を工夫する方法まで解説しています。
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例文8選|志望動機の書き出しで本気度を見せ差別化する方法
志望動機の書き出しは、志望動機全体を印象付ける大事な部分です。書き出しのコツは「本気度」を伝えること。書き出しの基本的な考え方や高評価を得るコツ、やりがちな失敗についてキャリアコンサルタントとともに解説します。そのまま使える便利なフォーマットも紹介しているので、参考にしてください。
記事を読む
選考編②:実現したいキャリアや目標まで伝える
選考では実現したいキャリアや目標まで伝えることで、長期的に働きたいことをアピールできます。企業の採用担当者は長期的に活躍してくれる人材を求めているため、選考で早期離職しないことや適性が高いことを裏付けるような発言ができると、内定に近づきやすくなるでしょう。
実現したいキャリアや目標を伝える際は、具体的にいつまでに何を実現したいかまで伝えることが重要です。たとえば、飲食店スタッフであれば、以下のような目標設定ができます。
飲食店スタッフが目標設定する際の例
- 3年後:店舗での業務をすべて問題なくこなす
- 5年後:店長になる
- 10年後:エリアマネージャーになってマネジメントも対応できるようになる
上記のように、期間ごとに具体的な目標を決めたうえで、それに向けて今どんな自己研鑽をしているか、入社後はどのように行動していくかまでアピールしましょう。
選考編③:自分ならではの強みを伝えられるようにする
自分ならではの強みを伝えることで、自身が体を動かす仕事でどのように活躍できるかアピールしやすくなります。強みを伝える際は、仕事に直結する強みをこれまでどのように発揮してきたかを話せるようにしましょう。
どれだけ差別化できる強みだったとしても、体を動かす仕事に直接活かせる強みでないと、選考では役に立ちづらくなります。たとえば、スポーツをやっていたことやアルバイトで体を動かす仕事をしていたことなど、入社後の業務で活かせる強みを発揮したエピソードを活用することが大切です。
また自分ならではの強みを伝えるには、期間や結果・実績を交えて伝えるのがおすすめです。もしスポーツをやっていたなら何年やってどれくらいの成果・実績があったかを盛り込むことで、自身独自の強みとしてアピールできます。
体を動かす仕事は自身の適性や実現したいキャリアを見据えて選ぼう
体を動かす仕事は幅広い業界や職種にあるので、自身の興味がある分野や適性に合わせて検討できます。体を動かす仕事のなかでも、これまでの学校生活で得た経験や知識・スキルを活かせる仕事が見つかれば、就活で有利になったり、就職後のキャリアアップがしやすくなったりしますよ。
記事では体を動かす仕事44選や、体を動かす仕事に向いている人の特徴まで解説したので、自身の就職先や実現したいキャリアを検討しましょう。
就きたい職種が決まったら体を動かす仕事に就くためのポイントを参考に、選考に向けて準備を進めてみてくださいね。
アドバイザーコメント
永田 修也
プロフィールを見る体を動かす仕事は将来の自分が今と同じように働けるとは限らない
この記事を読んでいる人は、恐らく「自分はスポーツとかも好きだし、座りっぱなしでパソコン作業とかするよりも体を動かせる仕事の方が良いな」というように考えていることでしょう。
しかし、私の周りの人の話を聞いているとやはり加齢と共に体力的にキツイなと感じることが多いようです。いつまでも若い頃のようにバリバリ動くことは難しく、なかなか思うように体が動かなくなってくるのも自然なことだと言えます。
将来のキャリアをイメージしながら仕事を選択することが大切
若い頃と比較して体力がなくなってくると、次第に「頭を使う仕事」へシフトしていく必要があります。
そのため、体を動かす仕事に就いたとしても「若年期・中年期・高齢期」とステージを分けてそれぞれ自分がどのようにキャリアを積んでいきたいかをイメージしておくと良いでしょう。
職場で自分より先輩の姿を見て感じたり、実際にどう考えているか聞いてみたりするのも良いと思います。できるだけ早期の段階で将来をしっかりイメージしながら「体を動かす仕事」を選択していきましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/メンタル心理カウンセラー
Syuya Nagata〇自動車部品、アパレル、福祉企業勤務を経て、キャリアコンサルタントとして開業。YouTubeやブログでのカウンセリングや、自殺防止パトロール、元受刑者の就労支援活動をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級ファイナンシャルプランニング技能士
Tomomi Tsukamoto〇航空会社CAとして育成担当を経験。その後複数大学でキャリアセンター相談員を務め、就活サイトの講師も担当。採用代行や新入社員研修講師、転職支援など幅広い就活領域で活躍
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/キャリア・デベロップメント・アドバイザー
Rie Kuwata〇2018年にキャリアコンサルタントとして独立。企業対象の研修講師や各学校でのキャリアカウンセラーを経てハローワーク就職支援ナビゲーターを務め、年間約3,000名の相談を受けている
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