この記事のまとめ
- 履歴書にスポーツ経験を書くのはアピールポイントになる
- スポーツ経験を履歴書に書くときの例文5選を紹介
- スポーツ経験を書くときのNG例も把握しておこう
部活動をはじめ、これまでスポーツを経験し履歴書でアピールしたいと考える人もいるでしょう。しかし、「そもそもスポーツの経験は履歴書でアピールポイントになるのか」や「どうしたらスポーツ経験を効果的にアピールできるのか」と気になる人も多いのではないでしょうか。
履歴書にスポーツ経験を書くと、スポーツを通して学生が何を学んできたのかがわかり、採用担当者の印象に残りやすくなります。スポーツ経験を履歴書に書くのは効果的と言えるため、アピールするのがおすすめです。
この記事では、キャリアコンサルタントの高尾さん、古田さん、瀧本さんのアドバイスを交えつつ、履歴書でスポーツ経験をアピールする方法を解説します。履歴書でスポーツ経験のアピール方法に悩む人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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履歴書にスポーツ経験を書くと強みや人柄をアピール可能
履歴書に書いたスポーツ経験は、自己PRや志望動機とは違った観点から自分の強みや人柄を採用担当者に伝えられます。履歴書で自分をアピールできる方法には限りがあり、なるべく多くの場所で自分がどのような人間か採用担当者に伝えられると、選考突破が近づきます。
この記事では、まず就活のプロであるキャリアコンサルタントから、スポーツ経験が書かれた履歴書の印象を解説します。そもそも書くべきなのか、どんなことを書くべきなのか参考にしましょう。
そのうえで、履歴書に書くと自分をアピールしやすいスポーツ経験を解説します。自分のおこなってきたスポーツ経験がアピールに適しているか確認してください。さらに、スポーツ経験の中で特にアピールできる強みを解説します。ただ経験を伝えるのではなく強みを書き込み、自分の人柄を存分にアピールしてください。
最後に例文も紹介にするので、参考に完成形をイメージして、スポーツ経験を効果的にアピールしましょう。
スポーツ経験の有無に関わらずスポーツが好きという人もいると思います。以下の記事ではスポーツ好きな人に向いている仕事をまとめているので参考にしてみてください。
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履歴書を書く時間がない時は、「履歴書完全マニュアル」を活用しよう!
履歴書に何を書けばいいか困っていませんか?就活は限られた時間の中で準備する必要があるので、履歴書だけに時間をかけてはいけません。
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実際に利用できるテンプレートもついているので、書き方を参考にしながら志望企業の選考を突破しましょう。
履歴書でスポーツ経験を書くとどんな印象? 採用担当者が本音で解説!
履歴書にスポーツ経験を書くと、採用担当者にはどのような印象を持たれているのか気になる人はいるでしょう。
履歴書を書き始める前にスポーツの経験がどのような印象を持たれるのかを知っておけば、書くべき内容が明確になります。
ここからは採用担当者が履歴書を見たときの印象を本音で解説します。スポーツにかけてきた時間を今後に活かすため、必要な知識を身に付けましょう。
アドバイザーコメント
高尾 有沙
プロフィールを見るスポーツ経験は自身の能力や他人との違いをアピールできる
前提として、履歴書に差別化できる経験が記載されていることは、求職者自身がどのような能力や性格を持っているのか、あるいはそれがどう卓越しているのかを示す有効な手段となります。
特に、チームスポーツの経験は、協調性やリーダーシップ、問題解決能力などを象徴するものと見なされがちです。
このような特性は職場でのチームワークやプロジェクト管理において非常に重要です。
チームワークは企業において共通の目標に向かって努力する姿勢にもつながり、リーダーシップは職場でのプロジェクトリードに直結します。自己管理能力や他人を動かす能力は仕事に直接的に活かすことができるのです。
結果だけでなく試合に臨む過程も十分な評価対象となる
また、チームスポーツでなくても厳しいトレーニングや緊張する試合に臨んだ経験、成果に向けた工夫やプロセスは、高いプレッシャーの中で冷静に対応する能力として捉えられ、仕事においても再現性のあるものとみなされ高く評価されます。
そのため、履歴書にこれらの経験に関する具体的なシチュエーションを示したり、応募する職種や業界との共通点を示したりするなどの工夫をすることで、採用の文脈において有利に動くことができるでしょう。
企業はここを見ている! 履歴書のスポーツ経験で得られる情報
企業はここを見ている! 履歴書のスポーツ経験で得られる情報
- スポーツ経験から学んだこと
- 成果に至るまでの過程での努力
- 人柄・考え方
履歴書を書く前に、企業が履歴書のスポーツ経験のどのような部分を見ているのかを把握することが大切です。企業が見るポイントを把握すれば、企業が求める情報を提示できる履歴書が作成できるようになるからです。
企業の意向に沿った履歴書を作成するためにも、いきなり書き始めるのではなく、まずは自分がスポーツで何を経験したのか、何を学んだのか、スポーツを通してどう成長したのかなどを整理しましょう。これらを整理して書き出せば、採用担当者にも伝わりやすい内容になります。
スポーツ経験から学んだこと
スポーツは他者とのかかわりが多く、勝ち負けもはっきりするのが特徴です。勝つためにした努力や負けた要因をどのように考えているかなど、スポーツを通して就活生が何を学んだのか興味を持っています。
努力してきた時間からどのような経験を得られたかは、就活生の人格や考え方を形成する重要な部分です。社会に出てからも活かせる強みや経験があれば、入社後も活躍できるか想像できます。
スポーツ経験で得た内容を自分の口から説明できるようにしておけば、採用担当者に聞かれたときも自信を持って答えられます。自分らしい強みとしてアピールできる経験がないか、考えてみましょう。
成果に至るまでの過程での努力
スポーツは1日で成果が出るわけではありません。成果を出すためにも日々努力を積み重ねることが大切です。
企業で働く以上、売り上げや契約数といった目に見える成果は常に存在します。スポーツで成果を出すまでの努力を書くことで、企業側は就活生が目標に向けて努力できる人材なのかどうかを見極められるのです。
企業は成果を得るために努力した内容を知り、目標に対してどのように行動したのかを見ています。採用担当者に、入社した後も努力を続ける姿を想像してもらえるような内容を書きましょう。
目標を達成できなかったとしても、目標に対して諦めずに取り組んでいる姿勢をアピールしましょう。そして、目標に向かって現在も努力し続けているとアピールするのは有効ですよ。
人柄・考え方
スポーツは、ただ勝ち負けを競うものではありません。チームメンバーとの接し方や問題に対する行動力を養うこともできます。このように、スポーツは楽しいだけのものではないからこそ、企業は就活生がつらいときにどのように感じ、乗り越えたのかを知りたいと思っているのです。
スポーツは他者とのかかわりも多く、チームで役割を持っていた人もいるでしょう。部長やリーダーといった目立つ立場でなくても、チームを支えていたならば履歴書でアピールして問題ありません。
人柄や考え方を知ることで、企業は入社後に組織内で良い関係を築ける人材かを確認しています。一緒に働きたいと思ってもらえれば、選考も有利になるでしょう。
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履歴書でアピールできるスポーツ経験とは
履歴書でアピールできるスポーツ経験
- 部活動やサークルでの活動
- スポーツ観戦
- ウォーキングや筋トレ
- マネージャー経験
- 高校までに取り組んでいたスポーツ
- 最近始めたスポーツ
ひとことでスポーツ経験といっても、始めたばかりのスポーツやマネージャー経験など、経験として書いて良いのか悩む人もいるのではないでしょうか。結論、スポーツにかかわる経験の多くはアピールポイントとなるため、積極的に書いていくのがおすすめです。
ここからは、自分が持つスポーツ経験を履歴書でアピールする方法を解説します。アピール方法がわからず悩んだときも、ぜひ参考にしてください。
部活動やサークルでの活動
部活動やサークルは多くの人が経験するものですが、立派なスポーツ経験であるため履歴書でアピール可能です。学内でおこなうスポーツ経験は個人競技でも協調性が必要となり、会社という社会に出たシーンでもその空間にいた経験は活かせます。
部活動やサークルでの活動を書くときは、実績だけでなく、成果を得られるまでに実際に直面した挫折や克服した方法まで記入しましょう。そして、エピソードを合わせて書けば、採用担当者もあなたの経験が想像しやすくなり、さらに人柄や考え方などが伝えられるようになります。
自分が経験したからこそ書ける独自のエピソードを盛り込んで、具体的な克服方法を伝えましょう。
中学校や高校からスポーツの種類を変えた場合は、その理由も併せて考えておくと安心です。面接に進んだときに聞かれる可能性があるため、事前に考えておけばスムーズに返答できます。
スポーツ観戦
自分自身はスポーツをしていないものの、野球やサッカーをはじめとして、自分以外がスポーツする姿を観戦するのが好きな人も多くいるでしょう。このようなスポーツ観戦も履歴書に書くことができます。
そして、履歴書にスポーツ観戦を書くときは趣味として書きましょう。スポーツ観戦を趣味とする人は多いため、採用担当者からの共感も得られやすく、以降の面接でも雑談で話が弾み明るい雰囲気になるかもしれません。
趣味で記載するスポーツは、なるべく知名度の高いものがおすすめです。採用担当者が知っている場合も多く、話が盛り上がる可能性があります。マイナーなスポーツを書くときは、採用担当者がさらに話を聞きたくなるような具体的なエピソードを盛り込みましょう。
また、スポーツ観戦を楽しむにはルールを理解したり、メンバーを覚えたりする必要があります。スポーツ観戦をするために知識を付けた点をアピールすれば、理解力や学習力を伝えるポイントになります。
ウォーキングや筋トレ
一見スポーツではないと思われがちなウォーキングや筋トレも、立派なスポーツ経験といえます。どちらも自分で目標を立て、立てた目標に向かって努力する継続力が必要な種目だからです。
なかには、健康のためにウォーキングを続ける人も少なくなく「アピールポイントにならないのではないか」とう人もいるでしょう。しかし、ウォーキングや筋トレにおいて成果を出すために重要なのは継続力です。一度決めたことを継続することは、努力なくては成り立ちません。
わかりやすい成果がないジャンルだからこそ、人間性をアピールしやすいポイントです。なぜウォーキングや筋トレを始めたのかも踏まえ、採用担当者に説明しましょう。多くの人がチャレンジした経験のある分野のため、話が盛り上がる可能性もあります。
マネージャー経験
マネージャーは、自分がスポーツをするわけではないですが、スポーツ経験としてアピールしても問題ありません。マネージャーは選手へのサポートする力や、多くのメンバーとかかわりを持てる協調性、試合に合わせたスケジュール管理・タイムマネジメント能力を鍛えられます。
決められた時間内で仕事を終える必要がある社会人は、マネージャーで培うような能力が欠かせません。チームで仕事をすることが多い職場であれば、協調性も必要になります。
マネージャー経験は仕事でも活かせるポイントが多くあるため、履歴書に書いてアピールするのがおすすめです。また、「自身はスポーツ経験があるのか」「どうしてマネージャーになったのか」は質問される可能性があります。事前に答えを用意しておくと、焦らずに対応できます。
高校までに取り組んでいたスポーツ
中学校や高校では部活動をやっていたものの、大学生になってからは何もやっていないという人も多いでしょう。しかし、高校まで取り組んでいたスポーツであっても履歴書でアピール可能です。
現在はおこなっていないスポーツであれば、アピールするポイントを変えましょう。協調性やリーダーシップなど、スポーツに取り組んだことによって得られた能力をアピールすれば問題ありません。
採用担当者にとって重要なのは、「今就活生がスポーツを続けているか」ではなく、「スポーツでどんな強みを得たのか」です。現在はスポーツをやっていなくても、協調性やリーダーシップは失われるわけではありません。そのスポーツをおこなっていたから得られた強みとして、自信を持ってアピールしましょう。
高校時代の経験を履歴書に書きたい人には、下記の記事もおすすめです。
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最近始めたスポーツ
今までスポーツ経験はないものの、大学生の途中から興味が出てスポーツを始める人もいますよね。中学生・高校生時代から続けている人に比べれば継続している期間が短く印象は薄くなりますが、人柄のアピールにはつながるので、始めるに至った理由を整理しましょう。
スポーツを始める際には理由があるはずです。なぜ始めようと思ったのか伝えると、採用担当者も就活生が何に関心があるのか理解しやすくなります。履歴書に書いたスポーツ経験の話に深みを持たせるために、始めた理由を整理しておきましょう。
また、スポーツを始めた結果で自分に起きた変化があれば、立派なスポーツ経験になります。目標に向けて努力する姿をアピールできれば、入社後も努力できる人材だと考えられるのがメリットです。
長期間続けているスポーツは、自己PR欄で「継続力」「協調性」「ストレス耐性」といった強みを示す良い材料になります。
たとえば、小学生から始めたスポーツを大学でも続けている場合、その長期間の経験は企業に良い印象を与えるので、小学生まで遡っても問題ありません。
知っておこう! 履歴書のスポーツ経験を書ける場所

履歴書にスポーツ経験を書ける場所は、3カ所あります。使用している履歴書の形式によっても変わるため、持っている履歴書に合わせて変えましょう。
また、スポーツ経験を書く場所によって内容の調整が必要です。書く場所によってアピールの方法や量が変わり、同じままでは使えません。書く場所に合わせて内容を用意しておくと、慌てずに履歴書を準備することができるでしょう。
趣味・特技
趣味・特技の欄は、スポーツ以外にもさまざまな用途で使える便利な記入項目です。部活動やサークルに所属しておらず、趣味でおこなっていたスポーツについても書くことができます。
また、趣味・特技の欄に書くときは、文章だけでなく箇条書きで書く方法があります。箇条書きが書きやすい場合は、書きたい内容を整理して端的に記載しましょう。
趣味・特技欄に書く例文
私の趣味は、ウォーキングです。元々陸上部に所属して長距離選手として活動しておりましたが、靭帯を痛め選手として続けるのが難しくなりました。
しかし、走っているときに風景が流れていく光景が好きで、足に負担がかからないウォーキングを今の趣味としています。スポーツで培った継続力が活きており、ほぼ毎日ウォーキングを続けられています。
自己PR欄
自己PR欄は、自分の強みや人柄を伝えられる項目です。スポーツ経験を履歴書の自己PR欄にを書くときは、文章で記載しましょう。
また、スポーツで得た経験を実際に働き始めたらどのように活かしたいか書くのも重要です。スポーツ経験を活かして入社後にどのような人材になりたいかを踏まえたエピソードを書き、採用担当者の印象に残る自己PRを書きましょう。
自己PR欄に書く例文
私の強みは、テニス部で培った粘り強さです。
私は大学時代にテニスサークルに所属していました。テニスは大学から始めたため、最初は高校生以前からテニス経験がある人に追いつけずつらい思いをしました。
しかし、経験の差は努力で埋めることが不可能でないと思い、プライベートで練習をおこない、サークル内で試合をしたときはなぜ勝てなかったのかを研究するようにしました。
粘り強く努力を続けた結果、卒業時の試合では大会で準優勝の結果を残せました。
貴社に入社させていただいた際にはこの経験を活かし、粘り強く課題に取り組める人材になりたいと思っております。
履歴書での自己PRの書き方は以下の記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてください。
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スポーツ・部活動・文化活動
スポーツ・部活動・文化活動の欄は、部活動やサークルなどに所属して得たスポーツ経験を書くときにおすすめです。文章ではなく、箇条書きで書く人も多い項目になります。
箇条書きで書く場合は、スポーツの種類だけでなくどの程度の年数続けたのか、実績やチームで与えられていた役割も書きましょう。より当時の状況が想像しやすくなり、採用担当者とのミスマッチがなくなると考えられます。
さらに、企業が知りたい得られた能力や人柄・考え方は項目を分けて書くとわかりやすくなります。
スポーツ・部活動・文化活動に書く例文
私は大学でサッカー部に所属しており、副部長を任されています。部長一人で負担が多くならないよう、常にコミュニケーションをとりながら部活をおこなっています。
部員ともよく声をかけあい、不満がたまらないよう配慮しています。結果的に、部活以外でも遊びに出かけられるような人間関係が構築できました。
箇条書きのメリットは、情報を簡潔かつ明瞭に伝えられる点です。多くの実績やポジションを簡潔に伝えたい場合は、箇条書きが適しています。
一方、文章形式のメリットは、スポーツを通じて得た学びや成長を具体的にアピールできる点です。スポーツから得た教訓や自分の成長をアピールしたい場合は、文章形式が効果的でしょう。
どちらの形式が良いかは、スポーツ経験の内容や応募先企業の特性によっても異なり、アピールしたい自身の性格にもよるでしょう。たとえば、「スポーツ・部活動・文化活動」欄は箇条書きで簡潔に記載し、「自己PR」欄で文章形式でスポーツ経験を掘り下げて説明する、といった使い分けも可能です。
どちらが良いというものではありません。どちらの形式にせよ、スポーツ経験を通じて得た自分の強みと、それが職務とどう関連するかを明確に伝えることが重要です。
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(リーダーシップが強みの場合)
履歴書でアピールして差別化しよう! スポーツで得られる強み5選
スポーツで得られる強み5選
- リーダーシップ
- 協調性
- ストレス耐性
- 体力
- 継続力
企業によって欲しい人材は変わります。スポーツで得られる強みはいくつかありますが、より効果的にアピールするには、企業の求める人物像に合わせた強みを理解して書くことが大切です。
スポーツによってどのような強みを得られるか知っておけば、自分に当てはまる部分がないか確認しやすくなります。採用担当者に自分を知ってもらうためにも、アピールできる強みがないか考えましょう。
リーダーシップ
部活動・サークルの部長や、チームのキャプテンをした経験がある人は、リーダーシップをアピールできます。特にリーダー経験がない場合も、自分の働きかけでチームが変化したことがあればリーダーシップをとったといえ、アピールすることが可能です。
新入社員にリーダーシップが必要なのか疑問に思う人もいるでしょう。新入社員も将来的には先輩となり責任ある業務を任されます。しかし、リーダーシップを持たない人は将来的に責任ある仕事を任せられないのではと懸念されてしまうのです。
リーダーシップを持っている人は、主体性があり積極的に行動できる傾向やチームをまとめるて引っ張っていく能力があります。長く働いてもらう将来を考えるからこそ、企業はリーダーシップを持つ人材を求めています。
協調性
野球やサッカーなどの団体競技は、チーム内での結束力は欠かせません。協調性がない人がいては、チームの輪を乱し、求める結果を手に入れられなくなります。また、個人競技であっても、スポーツをしているならコーチやマネージャーなどかかわる人はいるはずです。
複数の人が働く企業においても、協調性が重要なのはスポーツと変わりません。どの企業にも求められる能力であり、履歴書でもアピールしやすい強みです。
協調性をアピールするには、チームメンバーとうまくいくためにした努力や提案を伝えましょう。最高の結果を出すために何をしたのかが明確になれば、伝えたい内容がうまく伝わります。
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協調性はどの企業でも必要とされる特徴のため、うまく自己PRで伝えられれば高評価をもらえます。企業が求める人物像にリンクした方向性やほかの就活生と差別化されたエピソードを盛り込み、的確にアピールする方法をキャリアコンサルタントとともに解説します。
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ストレス耐性
スポーツの世界は努力して必ず結果が出るわけでなく、挫折や敗北感を味わうケースも少なくありません。怪我や天候の影響で練習ができず、思うような結果が残せない場合もあります。
社会に出たときも、スポーツと同じように思うとおりにいかずストレスを感じるシーンは多くあります。ただ、スポーツで培ったストレス耐性があれば、大変な場面でも踏ん張れる人材だと判断される傾向にあります。
採用には、一人を採用するまでに長い時間や費用がかかっています。せっかく採用するならば、長く続けてほしいと考えている人がほとんどです。そのため、メンタル面の強さやストレス耐性をアピールし、どんなことがあっても長く働き続けられることを伝えれば選考突破の可能性が高くなります。
ストレス耐性があるだけでなく、ストレス解消などの自己管理ができていると判断されることにもつながるため評価は高くなります。同じようなスキル、条件の人材がいれば、ストレス耐性がある方を採用したくなるでしょう。
就活ではストレス耐性を測る質問をされることもあります。以下の記事で「ストレスを感じるとき」の質問の考え方や答え方を解説しているので、併せて確認してください。
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体力
スポーツを続けている人は、スポーツをしていない人に比べると体力があると判断されるのが一般的です。体力がないと疲れたときに体調を崩しやすくなり、仕事を休む危険性が出てきます。
一方で体力があれば、持久力がついて疲れづらいだけでなく、免疫力が上がって風邪をひく可能性が低くなります。
会社としても、他の人の負担を増やさないためになるべく休まない人を採用したいのです。
また、若いときに身に付けた体力は、働き始めてからの健康管理にとても役立ちます。採用担当者からの見え方も良く、体力があるという点は十分なアピールポイントになりますよ。
継続力
昔から同じスポーツを続けている人は、採用担当者から見ても継続力がある人材だと判断されやすくなります。継続力がある人材は、仕事を途中で投げ出さず根気よく続けられる印象を持たれるでしょう。
企業に入社すれば、毎日仕事を続けるのは避けられません。職業によっては、同じ仕事を繰り返す場合もあります。長期的なプロジェクトが始動したときも、任せるのであれば継続力がある人の方が安心です。
採用した就活生に長く勤めてほしいのは、どの企業も変わりません、スポーツ経験により継続力をアピールできれば、採用担当者から見ても魅力的な人材になります。同じスポーツを続けている人は、ぜひ積極的にアピールしていきましょう。
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継続力は幅広い業界や職種で評価されやすい力の1つです。企業が求める継続力を見極めてアピールしましょう。求められる継続力の見極め方やアピール方法、留意点をキャリアコンサルタントとともに解説します。例文を参考に人事に響く自己PRを作成しましょう。
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レベル感を示せる! 受賞歴があれば併せてアピールしよう
スポーツを続けていると、大会で入賞したり個人で記録を残したりする人も多くいます。今までのスポーツ経験のなかで伝えられる受賞歴があれば、積極的に伝えましょう。
具体的なエピソードでおこなった努力や培った強みはアピールできますが、どうしても目には見えません。しかし、受賞歴を伝えると内容に説得力が増します。アピールしたスポーツに対する知識がない採用担当者でもレベル感がわかり、伝わりやすくなるのがメリットです。
受賞歴がない場合は、無理して伝える必要はありません。アピールできる受賞歴がある場合のみ、積極的に履歴書に書いておきましょう。
アドバイザーコメント
高尾 有沙
プロフィールを見る受賞歴がある場合は能力の高さや目標達成に向けて努力できることをアピールできる
受賞歴がある場合、候補者の能力の高さや、目標に向けて努力を重ねる姿勢が高く評価されます。特に、全国大会での入賞や、競争率の高い賞の獲得は、候補者の卓越した能力を示すものとして評価されます。
また、受賞に至るまでの過程で、候補者が目標達成のために継続的な努力を重ねてきたこともアピール可能です。困難な状況でも諦めずに努力を続ける姿勢は、仕事でも高い成果を挙げることができる資質として捉えられます。
受賞歴がなくても培った能力や過程で得た成長をアピール可能
一方、受賞歴がない場合でも、スポーツ経験から得た学びや成長を具体的にアピールすることで、採用担当者に良い印象を与えることができます。
たとえば、チームスポーツであれば、チームメイトと協力して目標に向かって努力した経験や、チームを引っ張るリーダーシップを発揮した事例などをアピールすることで、職場でのチームワークやリーダーシップ能力の高さを示すものとして評価されます。
また、個人競技の場合は、自己管理能力や計画的に努力を重ねる姿勢をアピールすることで、仕事でも高い目標を設定し、計画的に取り組める人材であると判断されやすくなるのです。
受賞歴の有無にかかわらず、スポーツを通じて得た教訓や、克服した困難なども重要なアピールポイントです。たとえば、怪我からの復帰過程で培った忍耐力や、あきらめない心など、精神的な強さを示す事例を挙げることで、仕事での粘り強さや、困難な状況でも前向きに取り組める姿勢をアピールできます。
スポーツ経験を伝える構成3ステップ
スポーツ経験を伝える構成3ステップ
- どんなスポーツ経験があるのか
- どんなエピソードがあるか
- 仕事の場面でスポーツ経験をどう活かすか
実際に履歴書にスポーツ経験を書くときは、文章の構成にも注意しましょう。文章は読みやすい流れが決まっていて、順を追って書けば初めてでも読み手に気持ちが伝わりやすい文章が書けます。
一方で、読みづらい構成で書いてしまうと、記載されているエピソードが魅力的でも印象に残りにくくなってしまいます。
文章の書き方は、覚えておくとさまざまなシーンで利用できます。この機会に身に付けておき、就職活動に活かしましょう。
どんなスポーツ経験があるのか
文章の始めは、最も伝えたい内容を書きましょう。スポーツ経験を印象的にアピールしたいときは、どのようなスポーツ経験があるのか始めに書くと効果的です。
結論を後回しにしてしまうと、読み手側が何を伝えているのかわかりづらくなります。せっかく書いた履歴書も、最後まで読んでもらえないリスクすらもあるのです。最後まで履歴書を読んでもらえなければ、選考突破は望めません。
伝えたい内容を結論ファーストで伝えると、話の主題がわかり採用担当者が話に集中しやすくなります。採用担当者が理解しやすいよう、文章の最初はどんなスポーツ経験があるのかから書き始めましょう。
どんなエピソードがあるか
始めに書いたスポーツ経験で、どのようなエピソードがあったのかを記載しましょう。最初に結論を書いたことで、次にくるエピソードの内容を理解しやすくなります。
エピソードを書くときは、その場にいなかった採用担当者が想像しやすいよう具体的に記載しましょう。文章のなかに数字や名称をいれると、具体性が増します。他の就活生と差別化できるポイントのため、自分だけのエピソードを探しましょう。
また、文章内に書くエピソードは1つに絞るのも大切です。複数のエピソードを混在させると、情報が増えて混乱しやすくなり採用担当者には伝わりづらくなります。一番アピールしたい内容を絞って、エピソードとして盛り込みましょう。
実績だけでなく成果を得られるまでの過程が重要
スポーツを続けたうえで、優勝や残した記録といった明確な実績がある場合はアピールするのがおすすめです。採用担当者にも就活生がどの程度のレベル感でスポーツをしていたのかがわかり、内容に説得力が増します。
しかし、実績を書くのであれば、成果を得るまでの過程もしっかり書きましょう。成果を得るためにした努力がわかりやすく、より目的のために前進できる人材だとアピールできます。
成果を得られるまでの過程を書くと、自分の強み以外にも人柄や考え方を採用担当者に理解してもらいやすくなるのがメリットです。魅力的な人材に感じられれば、選考突破できる可能性が高くなります。
- スポーツの実績はあるもののうまくエピソードを伝えられません……。
人物像を伝えるためにどのようにスキルを得たのか掘り起こしておこう
履歴書にスポーツの実績のみを記載することは、実績が単に結果として記されるだけではなく、それを通じてどのようなスキルや経験を得たのかを伝える機会を逃すことになります。
たとえば、チームスポーツをしていた場合、協調性やリーダーシップ、目標達成への貢献の仕方などを示すことが重要です。
そのため、単に「実績あり」と書くだけではなく、その経験が自分の成長にどのように役立ったかを具体的なエピソードとして加えるべきです。これにより、履歴書はより人物像を伝え、選考においても有利に働く可能性が高まります。
仕事の場面でスポーツ経験をどう活かすか
文章の最後は、今までのスポーツ経験で培った強みを入社後はどのように活かしたいかでまとめます。就活生のゴールは企業への就職ではなく、就職した企業での活躍です。経験の活かし方を伝えれば、採用担当者にも将来的なことまで考えられているとアピールできます。
また、スポーツ経験の仕事での活かし方を文章にすると、一緒に働いている姿が想像しやすくなるのも大切なポイントです。採用担当者に働いてからの姿を想像してもらえば、社風や仕事内容に合っているかわかりやすくなり、一緒に働きたいと思われる可能性が高まります。
履歴書の文章がまとまるよう、自分の強みは希望する仕事でどう活かせるかまで考えましょう。入社後にどのような人材になれるか考えておけば、面接に進んでも自信を持って答えられます。
入社後にやりたいことをどのように答えるか悩む場合は、以下の記事を参考にしてください。
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例文10選|入社後にやりたいことの回答で押さえるべきコツは?
企業が入社後にやりたいことを質問するのは、就活生の希望を知りたい意向が強いためです。入社後にやりたいことを見つけるための方法やどうしても見つからなかったときの対処法をキャリアコンサルタントが解説します。
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キャリアコンサルタントが解説! 履歴書にスポーツ経験を書く際のコツ
履歴書にスポーツ経験を書く就活生は多く、他者との差別化に悩む人は少なくないでしょう。
この章では、キャリアコンサルタントが履歴書にスポーツ経験を書く際のコツを解説します。
履歴書を書くのに慣れていない人は、まずは自分のスポーツ経験を整理して、書けるエピソードを探しましょう。どのようなポイントを意識して書けばいいかわかれば、採用担当者に伝わりやすい内容の履歴書が作成できます。
アドバイザーコメント
古田 文子
プロフィールを見る取り組み方や向き合い方が大事! 嘘偽りのない経験談で信頼を得よう
嘘偽りのない経験談は、他者と差別化する一番のポイントです。1つのスポーツを長く経験した人も、合わないと感じて複数のスポーツを経験した人も、途中で挫折した経験がある人も、すべてそれぞれが経験した事実です。
自分に自信がないあまり、大会で3位だったのに準優勝したという話や、出していない結果を出したなどと話を盛ってしまうと、書類選考を通過して面接になった際、それらに関した質問をされた時に辻褄が合わない回答をすることになってしまいます。
仮に、嘘偽りなく自分がした経験を書いた時に、どこかで聞いたような話だと感じたとしても、面接でそのことについて質問された時にきちんと答えることができれば、それは信頼を得ることにつながるはずです。
採用担当者はスポーツ経験から物事との向き合い方を見ている
面接官は、スポーツの大会で優勝したから採用するわけではなく、物事との向き合い方や取り組み方、スポーツを通して学んだことを知りたいと思っています。
他者との差別化を意識しすぎるあまり、あることないことを書くより、等身大の自分をアピールしましょう。
スポーツ経験別! 履歴書に書くときの例文6選
スポーツ経験別! 履歴書に書くときの例文6選
履歴書にスポーツ経験を書くコツがわかったら、実際に履歴書にスポーツ経験を書いていきましょう。しかし、実際に書き始めると筆が進まず、何を書いたらいいかわからない人も多くいます。具体的なエピソードが思い浮かばず、困る人もいるでしょう。
ここでは、スポーツ経験別に活かせる例文を5つ解説します。自分のスポーツ経験を照らし合わせて、ぜひ参考にしてみてください。
部活動やサークルでの活動
部活動やサークルでの活動を書く例文
私の強みは、中学校の頃から続けているテニスで得た継続力です。大学生になってからもサークルはテニスサークルを選び、練習や大会に欠かさず参加していました。長くテニスを続けていくなかで、怪我をした経験も少なくありません。大会でなかなか勝てず、やめてしまおうかと考えたときもあります。
しかし、せっかく続けていたのに諦めてはもったいないと感じ、つらいときも練習を続けました。努力を続けた結果、最後の大会では県大会3位に入賞しています。
貴社に入社させていただいた際には、この経験を活かして困難な仕事にも諦めず立ち向かっていける人材になりたいと思っております。
- 部活動をする中で感動的な出来事や多くの人に影響を与えた経験がありません……。
培った強みをアピールできれば印象付けられる
部活動で感動的な出来事や多くの人に影響を与えた経験や入賞経験がなくても、部活動を通じて培ったさまざまな強みを具体的なエピソードとともにアピールすることで、好印象を与えることができるでしょう。
たとえば部活動に長期間取り組み、着実に技術や体力を向上させてきた過程から「継続的な努力と向上心」を、チームメイトと協力して目標に向かって取り組んだ経験を通じて「チームワークとコミュニケーション能力」を、怪我や悔しい敗北などを乗り越えた出来事から「困難な状況での粘り強さと問題解決能力」などをアピールすることができます。
入賞経験がなくても、部活動に打ち込んだ経験から得た教訓や成長を、具体的なエピソードと共に伝えることが重要です。
スポーツ観戦
スポーツ観戦を書く例文
私の強みは、趣味の野球観戦で身に付けたコミュニケーション能力です。私自身には野球の経験がありませんが、大学生になり一人暮らしを始めたことで見る機会が増えました。
始めはルールがわからず理解できませんでしたが、せっかく見るなら理解したいと思いルールを覚え選手の知識を身に付けました。球場にも足を伸ばし、選手のプレーに感動と勇気をもらっています。
今では、球場で見知らぬ人と会話して一緒に楽しめる空間を作れるようになりました。
この経験を活かし、貴社に入社させていただいた際には、先輩方とコミュニケーションをしっかりとり、一緒に努力していける人材になりたいと思っております。
ウォーキングや筋トレ
ウォーキングや筋トレを書く例文
私の強みは、趣味筋トレで身に付けた忍耐力です。今までスポーツ経験はありませんが、大学に入ったタイミングから健康のために筋トレを始めるようになりました。
始めはなかなかうまくいかずモチベーションが保てませんでしたが、自分がどのような体になりたいか考え目標設定をしっかりおこないました。目標設定に向けて努力を続け、初めは30kgだったベンチプレスが今では70kgを持ち上げられるようになりました。
この経験を活かし、貴社に入社させていただいた際には、チームメンバーと目標に向けて粘り強く努力ができる人材になりたいと考えております。
選考では専門用語は避けるようにしましょう。
ベンチプレスのような比較的一般的な用語は問題ないですが、あえて理解しやすい言葉を選ぶなら「胸の筋肉を使ってバーベルを持ち上げる運動」と表現しても良いですね。
マネージャー経験
マネージャー経験を書く例文
私の強みは、バスケットボール部のマネージャー経験で培ったタイムマネジメント能力です。マネージャーの仕事は、部員のドリンク作りやトレーニングの時間管理です。
部員がトレーニングに集中できるよう、時間管理には特に気を使いました。具体的には、トレーニングが変わる時間になったら自分だけにわかるよう時計にアラームを設定し行動しています。部員に伝えるときはタイミングを読んで伝えるため、集中力を切らさずに済みます。
この経験を活かし、貴社に入社させていただいた際は、スケジュール管理やタスク処理を効率的におこなえる人材になりたいと考えております。
高校までに取り組んでいたスポーツ
高校までに取り組んでいたスポーツ
私の強みは、中学生と高校生の6年間継続したバレーボール部で得たリーダーシップです。中学校と高校どちらも部長を任せていただき、部員全員で一丸となって努力しました。部員の人数が多いため揉め事も少なくなく、それぞれの不満を軽減するためにヒアリングを重ねました。
揉め事の原因はモチベーションにムラがあることだったため、チームの結束力を高めるために部活以外でも楽しめるイベントを企画し交流する機会を増やしました。
最終的に入賞までは至りませんでしたが、上級生下級生関係なく最後の試合は協力しておこなえたと感じています。
貴社に入社させていただいた際にはこの経験を活かし、社内がより良くなる方法を考えられる人材になりたいと思っております。
最近始めたスポーツ
最近始めたスポーツを書く例文
私の強みは、大学時代から始めたテニスで得たコミュニケーション能力です。
もともと高校生まではバスケットボールをしていましたが、大学では別のスポーツに挑戦したいと思いテニスを始めました。始めたばかりは勝手が違い苦戦しましたが、経験者の先輩方に率先して質問や練習試合をお願いし、大会でも準々決勝まで上がれるようになりました。慣れないからと諦めず、先輩方に教えてもらった結果だと感じています。
この経験を活かし、貴社に入社させていただいた際には、わからないことをそのままにせずきちんと解決し仕事の結果を残せる人材になりたいと思っております。
提出前に見直そう! 履歴書にスポーツ経験を書くときのNG例
履歴書にスポーツ経験を書くときのNG例
- 成果だけの内容になっている
- 端的な文章になっていない
- 専門用語ばかり書いている
履歴書にスポーツ経験を書き終えたら、提出前に必ず見直しましょう。書いた直後は達成感から良いと思っている内容も、見返せばアピールポイントがわかりづらい文章になっている可能性があります。
見直すときは12時間程度時間を置くと、客観的な視点から読み返せます。自分だけで心配なときは、家族や友人など身近な人にも読んでもらうとより客観的な視点からアドバイスをもらえるためおすすめです。
成果だけの内容になっている
スポーツ経験を履歴書に書くときにやりがちなのは、受賞や残した記録を書いた、成果だけの内容になっているケースです。
採用担当者が知りたいのは、就活生がスポーツ経験から得た強みや考え方です。成果だけの内容になっていると、就活生がスポーツから何を得たのかがわからず伝えたい内容が伝わりません。
成果を伝えるのは重要ですが、そこに至るまでのエピソードがなければ採用担当者の印象には残らない履歴書になってしまいます。採用担当者によっては、「この成果を出すためにどのような努力をしたんだろう?」と思われる可能性があります。
読み返したときに成果だけになっている場合は、成果を得るためにおこなった努力を書き足しましょう。
端的な文章になっていない
端的になっておらず何が言いたいのかわからない文章も、選考突破できない履歴書の特徴です。採用担当者は1日に何枚もの履歴書を読むため、読みづらい履歴書はそれだけで最後まで読んでもらえません。読んでもらうためには、端的で伝わりやすい文章を目指しましょう。
端的な文章とは、余計な装飾や語句を省いた文章です。一般的には、「のような」「ことができ」などの冗長表現をさします。冗長表現はなくても文章が成り立つため、なるべく省くと文章が読みやすくなります。
文章の書き方は癖があるため、自分では気付けない場合も多いです。不安なときは、家族や友人に読みづらい文章になっていないか確認してもらいましょう。
- 書いた履歴書を最後まで読んでもらえるための文章を書く際のコツはありますか?
採用担当者が最後まで読める文章を意識しよう
応募書類を最後まで読んでもらうコツは、短く簡潔に、要点をまとめて箇条書きにするなど、採用担当(第三者)が理解しやすい書き方をすることです。
私が採用担当をしていた頃、求人広告を出した途端に多くの応募書類が届き、限られた就業時間で、少人数の採用担当で多くの応募書類に目を通し、書類選考しなければならない状況でした。
そのため、日記のように長いものや何が言いたいのか伝わりにくい文章は、読んでいて疲れてしまうため、途中で見るのを止めることもありました。
履歴書に限らず、応募書類は採用担当者に見てもらえないと何も始まりません。必ず自分以外の人に読んでもらってから応募するようにしましょう。
専門用語ばかり書いている
具体的にしようとした結果、専門用語ばかりになっている人もいるでしょう。専門用語はスポーツへの知識がある採用担当者であれば問題ありませんが、必ずしも知識がある人が担当するとは限りません。知識がない人が読んだときに意味がわからなければ、読みづらい履歴書になってしまいます。
履歴書にスポーツ経験を書くときは、専門用語はなるべく最低限に抑え、誰が読んでも情景が思い浮かびやすいエピソードを考えましょう。多くの人が理解できる履歴書を書けば、採用担当者にスポーツ経験がなくても当時の状況をイメージしてもらいやすくなります。
アピールするのはあくまで経験や得た強みのため、専門用語は必須でない限りは避けると安心です。
コツを活かして他者と差別化できるスポーツ経験を履歴書に書こう!
ここまで解説した通り、履歴書にスポーツ経験を書くと企業からはプラスの印象を持たれる可能性があります。しかし、スポーツ経験を持つ就活生は多いため、どのように他者と差別化するかが重要です。
スポーツの経験を履歴書に書くときは、スポーツによって自分が得た強みや考え方を整理しましょう。具体的なエピソードを添えると、採用担当者にもわかりやすい内容になります。
文章が思い浮かばないときは、今回解説した例文を参考にして採用担当者の印象に残る履歴書を作成しましょう。
アドバイザーコメント
瀧本博史
プロフィールを見る経験したスポーツによってアピールできる能力・スキルが異なる
履歴書にスポーツ経験を含める場合、その経験がどのように職場でのスキルとつながるかを具体的に示すことが大切です。
たとえば、スポーツチームのキャプテンとしての経験は、リーダーシップ、チームワーク、目標達成へのコミットメントといった職場で求められる資質を示しています。
一方で、個人スポーツでの競争の中で培われた成果は、自己管理能力やストレス耐性の高さをアピールする材料となります。履歴書にスポーツ経験を記載する際は、取り組んでいたスポーツの種類や果たした役割、挙げた成果を明確に書くことが重要です。
具体的なエピソードや仕事への活かし方を加えて説得力のある内容にしよう
また、志望動機を作成する際は、スポーツで培ったコミュニケーション能力やチームでの協働、リーダーシップなどの転換可能なスキルを強調し、それがどのように職場で役立つかをリンクさせます。
さらに、競技での勝利や記録、チームを率いた経験などを成果として具体的な事例を挙げて説明することで、より説得力のある内容に仕上がります。これらのポイントを押さえることで、スポーツ経験が個人の成長にどう貢献したかを伝え、就職活動においてポジティブな印象を与えることができるでしょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント
Arisa Takao〇第二新卒を中心にキャリア相談を手掛け、異業種への転職をサポートする。管理職向けの1on1やコンサルティング業界を目指す新卒学生の支援など年齢や経歴にとらわれない支援が持ち味
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士
Hiroshi Takimoto〇年間約2000件以上の就活相談を受け、これまでの相談実績は40000件超。25年以上の実務経験をもとに、就活本を複数出版し、NHK総合の就活番組の監修もおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/上級心理カウンセラー
Fumiko Furuta〇キャリアに関する記事の執筆・監修や、転職フェアの講演、キャリア相談、企業や学校でのセミナー講師など幅広く活動。キャリア教育に関心があり、学童クラブの支援員も務める
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