この記事のまとめ
- 協調性の自己PRはありきたりになりがち! 差別化を徹底しよう
- 職種別・社風別にアピールすべき協調性のポイントを解説
- 協調性の自己PR例文17選をシチュエーション別・職種別に紹介
エントリーシート(ES)や面接の中で協調性を自己PRしたいと考えたことはありませんか。その中で特に多いのが「協調性に関するネタやエピソードが思いつかない」「そもそも自己PRで協調性をアピールして良いのか」といった悩みや疑問です。
うまく協調性をアピールできない人は、企業や採用側が求める協調性を正しく理解できていないのかもしれません。また、応募企業の職種や社風によってもアピールすべき協調性の種類は異なります。
この記事では、キャリアアドバイザーの谷所さん、横山さん、遠藤さんのアドバイスを交えつつ、職種別・社風別にアピールすべき協調性のポイントや例文17選を紹介します。協調性の自己PRで内定を掴み取りたい人はぜひ実践してみてくださいね。
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協調性の自己PRはありきたりになりがち! 差別化を徹底しよう
就活において避けては通れない自己PR作成。そこで協調性を魅力的にアピールできれば就活において大きな武器となり、合格の可能性が格段に上がります。一方で、協調性は目立った実績を持たない人の定番エピソードであるため、差別化が必須です。
そもそも自身の協調性を強みだと自覚していない人は多くいます。しかし、客観的に見れば非常に魅力的な強みであるため、しっかりアピールできるようにしていきましょう。
この記事では、特別な実績がなくても協調性で自己PRが作れる4ステップを解説します。いきなり協調性のエピソードをひねり出そうとすると、思いつかず挫折してしまいかねません。しかし、この4ステップに沿って進めることで、どんな職種・社風の企業においてもスラスラと自己PRが思い浮かぶようになります。
また、シチュエーションや志望職種ごとに協調性の自己PR例文を17個紹介するので、自身の協調性をうまく言語化できない人は参考にしてみてください。
漠然と協調性があると伝えただけでは、アピールになりません。協調性が発揮された具体的な経験を伝えたうえで、応募企業が求めている人材として、協調性を仕事に活かせるとアピールすることが差別化につながります。
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(リーダーシップが強みの場合)
そもそも就活で伝える「協調性」とは
学生と企業では、イメージする「協調性」の方向性が異なるケースが多いです。この違いを理解しておかないと、協調性の高さをアピールしているつもりが、逆に「協調性がない人だ」と判断されてしまうこともあります。
ESや面接で的はずれなアピールをしてしまえば、合格からも遠ざかってしまい、非常にもったいないです。間違った協調性をアピールし続けてしまうのが最も怖いところです。
協調性の自己PRで失敗したくない人は、就活で伝えるべき「協調性」の認識が間違っていないかどうか確認しながら読み進めてくださいね。
「周囲と連携して物事を進める力」のこと
企業が学生に求める協調性は、「周囲と連携して物事を進める力」のことです。入社した後は、年代や価値観が異なる人とかかわりながら仕事を進めなければなりません。
どんな仕事も1人では完結しないため、適切にコミュニケーションを取れる人材は企業に重宝されます。たとえば、周りの状況をよく観察しながら気配りができることも立派な協調性です。
企業が求める協調性を正しくアピールできれば、自己PRの質が格段にアップし、他の学生に対して大きくリードできるでしょう。
「みんなと仲良く」は協調性ではない
学生にありがちなのが、「みんなと仲良くできる」ことを協調性としてアピールしてしまうケースです。確かに、周りの人と衝突せずにかかわることもときには必要でしょう。しかし、採用側からは「主体性がない人」というマイナスな印象を与えてしまう危険性があります。
たとえば、「波風が立たないよう周りに合わせるのが得意です」という伝え方では、「自分の意見を持っていない」と捉えられ、協調性に欠けると判断されてしまうかもしれません。
企業が目指すのは、価値観の異なる人同士が力を合わせて一つの目標を達成することです。意見の衝突を恐れて空気を読みすぎることは、企業が求める協調性とは異なることを覚えておきましょう。
会社や組織は、基本的に多くの人が関与して成果を出しています。組織では一人ひとりは役割を担い、全体として一つの結果を出すので、それぞれお互いの役割をしっかりと認識して連携しなければなりません。
就活における協調性とは、このような連携ができるコミュニケーション能力のことを指しています。
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(チームワーク力が強みの場合)
企業が協調性のある人を求める4つの理由
企業が協調性のある人を求める4つの理由
- 職場に早くなじんでくれそうだから
- チームワークに貢献し成果を残してくれそうだから
- 取引先と良い関係性を築いてくれそうだから
- 企業理念に共感してキャリアを築いてくれそうだから
仕事を進めるうえで協調性は欠かせない要素ですが、なぜそこまで協調性のある人材が求められるのでしょうか。
以下では、企業が協調性のある人を求める理由を4つ紹介します。企業が学生に求めるニーズを把握するためにも、しっかり理解してくださいね。
①職場に早くなじんでくれそうだから
新しい環境に飛び込む際は少なからずストレスがかかるもの。したがって、企業側は学生が入社したら、できるだけ早く職場になじんでほしいと思っています。
ここでの「職場になじむ」とは、上司や先輩など周囲とコミュニケーションを取りながら仕事に必要な知識やスキルを習得し、いち早く活躍できる一員となることです。協調性があることをアピールできれば、企業側も安心して内定を出すことができます。
また、職場になじむことでチームや組織全体の雰囲気が良くなるという相乗効果も期待されます。職場の風通しが良くなれば社員の仕事に対するモチベーションも向上するため、企業側のメリットは大きいといえるでしょう。
職場に早くなじめる人を周囲は仲間として受け入れ、「どんどん仕事を教えたい」「任せていきたい」という気持ちになります。その反対になかなかなじめない人には、慣れるまでそっとしておこうと気を遣ったり心配になったりします。
②チームワークに貢献し成果を残してくれそうだから
社会人は周りの人と協力しながら仕事を進めるケースがほとんどであり、1人で完結する仕事は存在しません。協調性がある人は良好なチームワークを形成できる能力があると評価され、仕事を進めるうえで重宝されます。
たとえば、チームの一人ひとりが意見を言いやすくなれば仕事の効率が上がります。また、チームの連帯感が高まることで他の社員のモチベーションも高まるなど、組織にとって良い影響を与える素質を持っているのも協調性がある人の特徴です。
したがって、協調性を自己PRする際には周囲と協力しながら成果を最大化できる点をアピールすると効果的でしょう。
たとえば繁忙期のため製造が間に合わない状況で、本部スタッフなどが製造ラインに応援として入り全社一丸となり無事欠品なく納品ができた事例があります。部門の垣根を超えた目的を達成するための行動力が、チーム力のある組織になり伸びていきます。
チームワーク力をアピールしたい人は以下の記事を参考にしてみてください。詳しく解説しています。
例文8選|自己PRでチームワーク力の高さを効果的に伝える方法
③取引先と良い関係性を築いてくれそうだから
仕事においては、社内だけでなく社外の人とかかわるケースもあるでしょう。取引先と良好な関係を築くうえでも協調性は良い効果を発揮します。
一つの取引先との関係が悪化してしまうと、悪い口コミや評判が広まり、会社全体の利益を落としてしまうリスクがあります。
取引先と長期的に良好な信頼関係を築けるのが協調性のある人の強みといえます。
④企業理念に共感してキャリアを築いてくれそうだから
企業理念とは、企業が目指す方向性や社会貢献への想いを言葉にしたものです。組織が一丸となって目標を達成するためには、企業理念への共感は必須といえます。
企業理念と働く人の想いが一致していれば、自ら学んで大きな成果を上げられ、会社に必要不可欠な人材として認められるでしょう。
協調性がある人は、企業理念に共感し、企業目標の達成に尽力してくれる傾向にあるため、企業から求められるのです。
企業理念に共感する人は、志望動機の題材に企業理念を取り入れてアピールしましょう。こちらの記事では、企業理念の志望動機の作り方を解説しているので、ぜひ参考にしてください。
例文9選|志望動機で企業理念への共感を伝えて唸らせる4ステップ
テンプレを活用すれば受かる自己PR文が作れます
自己PRのネタを決めても、それを裏付けるエピソードに悩む学生は多いです。しかし、特別なエピソードがなくても受かる自己PRを作ることはできます。
そこで紹介したいのが「自己PR作成ツール」です。自己PR作成ツールなら、簡単な質問に答えるだけで誰であっても、分かりやすいテンプレであなたの強みが完璧に伝わる自己PRが完成します。
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(主体性が強みの場合)
企業が新卒に求める協調性の例
企業が新卒に求める協調性の例
- 思いやりがある
- 観察能力に長けている
- 初対面でもすぐに打ち解けられる
- 人当たりが良い
- 相手の意見に耳を傾けられる
- 自分の意見を主張できる
- 他人の長所を見つけるのが得意である
「協調性」という言葉は抽象的なので少しわかりにくいと感じるかもしれませんね。では、企業は新卒に対してどういった協調性を求めているのでしょうか。
以下の項目に1つでも当てはまる場合は、協調性を十分にアピールできるといえます。自身の強みを自覚するためにも、当てはまる項目はメモを取りながら読み進めましょう。
思いやりがある
思いやりのある人は組織に必須といえます。意見の異なる人と働くうえで、相手を思いやる心がなければ対人トラブルが発生してしまうからです。
たとえば、小さなことでも「ありがとう」と伝えることも、協調性の一つです。また、手が空いているときに「何かお手伝いできることはありませんか」というのも立派な思いやり。
思いやりがある人は良好な人間関係が築けるため、会社全体の雰囲気も良くなり、会社にとって良い影響を与えます。皆が気持ちよく仕事をするためには、思いやりのある人は想像以上に大切な存在といえます。
活動の中で誰かをサポートしたり、ボランティアに参加したりした経験があれば、思いやりをアピールできるチャンス。思いやりは立派な協調性であることを認識し、積極的にアピールしましょう。
「思いやり」を自己PRでアピールしたいと考えている人はこちらの記事をチェックしてください。効果を上げる言い換えを例文付きでまとめています。
自己PRで「思いやり」はアリ? 効果アップの言い換えと例文5選
観察能力に長けている
観察能力に長けていることも協調性につながります。周囲を気遣い、先回りして行動できるからです。組織では、周囲と意思疎通を図りながら仕事を進める必要があります。
観察能力があれば、組織の中で自分勝手な行動はしないはず。そのことを面接官に納得してもらえれば、面接官も安心してあなたを採用できるでしょう。
初対面でもすぐに打ち解けられる
人見知りせず他人とかかわれる人は、協調性の素質があるといえます。仕事を進めるうえで疑問点があったらすぐに質問できるフットワークの軽い行動ができるのが特徴です。
また、抵抗なく話しかけられる人は好かれやすい傾向にあります。この行動が自然にできる人は、無意識のうちに職場に良い雰囲気を与えられるため、企業にとっては欲しい人材といえます。
人当たりが良い
人当たりの良さは仕事において人間関係の潤滑油となるため、チームになくてはならない存在といえます。また、取引先とも良い関係が築けるため、企業にとってもプラスに働くでしょう。
周りから「人当たりが良いね」と言われる人は仕事でも活躍できるシチュエーションが多いため、自己PRに取り入れるのがおすすめです。
相手の意見に耳を傾けられる
相手の話に耳を傾ける「傾聴」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。傾聴は、良好な人間関係を築くうえでも重要です。
特に企業では、さまざまな人と意見をすり合わせながら問題解決に向かう必要があります。話すことが苦手でも聞くことには自信があるという人は、傾聴力の観点から協調性をアピールしてみると良いでしょう。
自分の意見を主張できる
自分の意見を主張することは一見、協調性と逆のことのように思えるかもしれません。しかし、企業においては「わたしはこう思います」といえる人は協調性があると評価されます。意見を出し合うことは、チームの目標達成に近づく立派な協調性の一つだからです。
また、目標達成につながる意見を主張できなくても、「ここがわからないので教えてもらえませんか」と素直に人を頼れることも協調性といえます。わからないことを質問することで、チームの一員として責任を持ち仕事を果たそうとする姿勢が感じられますよね。
- 「協調性があるね」と言われることがありますが、自分の意見を主張できる方ではありません……。この場合、協調性はアピールにはならないのでしょうか?
自覚していないだけで特定の場面で主張できている場合もあり得る
そう言ってくれるのが友人だとすると、相手と異なる意見でもすり合わせられるという意味の協調性ではなく、相手の意見に寄り添えるということを認めてくれているのかもしれません。
柔軟性など、協調性以外のキーワードの方がしっくりくるか検討してみてください。
一方、あなたが自分の意見を主張できる人ではないと思っていても、周囲は具体的な場面で主張できていると見てくれているのであれば、協調性のアピールにつなげられるでしょう。
柔軟性の自己PRの作り方、伝え方はこちらの記事で詳しく解説しています。併せてチェックしてくださいね。
13例文|柔軟性の自己PRで理解必須の注意点と伝え方のコツ
他人の長所を見つけるのが得意である
他人の長所を見つけられる人は、チームのモチベーション向上に貢献できるため、協調性があると評価されやすいです。
人には得意不得意があるため、お互いに協力しながら仕事を進める必要があります。そこで、他人の強みを素直に認められれば得意なことを任せられ、逆に自分が得意なことを率先して引き受けることも可能です。
チーム全体が気持ちよく仕事をするうえで、他人の長所を見つけられる人の存在は必要不可欠といえるでしょう。
アドバイザーコメント
横山 慶一
プロフィールを見る些細なコミュニケーションが協調性の基礎となる
協調性は社会に出てから大きく伸展していく能力の一つですが、日頃から身に付けられる経験を積めるように意識してください。
採用担当者は、新卒の人は人と交流する経験も浅く、未熟で、成長の余地がまだまだあると考えています。したがって、日頃からどのような姿勢や態度を取っているのかとても知りたいはずです。
振り返ったときに自信が持てる行動を日頃から心がけよう
具体的には、日頃から相手に対する気配りや配慮ができているのか、挨拶やお礼などがきちんと伝えられているのかなど、些細なことですが、しっかりと意識してコミュニケーションを取る力をつけましょう。
そうすることで、自分自身の行動に自信が持てるようになり、背伸びをせずに相手と同じ目線で対話をおこない、協調的な行動が取れるようになっていきます。
職種別! 自己PRでアピールすべき協調性のポイント
職種別! 自己PRでアピールすべき協調性のポイント
- 営業職:相手の課題に寄り添い解決できる
- 事務職・品質管理職:他者のトラブルにも気づき改善できる
- 企画職:ニーズをくみ取って形にできる
- 医療・福祉職:チームワークを発揮しサポートできる
- 公務員:多くの人のために尽くすことができる
自己PRでアピールすべき協調性は、職種によって異なる傾向にあります。以下では職種別に刺さる協調性の自己PRについて解説します。
志望職種に合わせてどのように協調性を伝えたらいいか確認してみてくださいね。
営業職:相手の課題に寄り添い解決できる
営業職は自社の商品やサービスを売るのが仕事ですが、そのためには相手の悩みを把握する必要があります。先方がどういった課題を抱えているのかというニーズをヒアリングすることで良い営業ができます。
相手の悩みを解決するためにベストな提案ができれば、顧客からの満足度もアップし感謝されるでしょう。したがって、自己PRでは常に思いやりの心を持って相手に寄り添えることをアピールできれば、優秀な営業マンとしての未来を採用側に感じさせられるはずです。
- 課題を解決し目に見える成果を出したわけではないのですが、アピールになるのでしょうか。
目に見える成果だけがすべてではない
協調性を持ち課題解決したことが、応募職種で活かせるものであれば、目に見える成果を出していなくてもアピール材料になります。
直接的な成果が出なくても、課題を解決したプロセスや解決することで周囲に与えた影響などをアピールすると良いでしょう。また成果は数値でなく、周囲からの評価でもアピール材料になります。
思いやりを持って課題解決をした具体的なプロセスに加えて、周囲にどのような影響を与え、さらにどういった評価をされたかを伝えると良いでしょう。
営業職を目指すなら、こちらの記事で営業職の志望動機の作り方、伝え方を解説しているので、併せて参考にしてくださいね。
例文18選|営業職の志望動機で採用担当者を惹きつけるコツ
事務職・品質管理職:他者のトラブルにも気づき改善できる
事務職や品質管理職は、他者に起こったトラブルや、今後チームに起きそうな課題も発見して改善提案できるという協調性が武器となります。協調性がある人は、広い視野を持っているため自分だけでなく周囲のために働きかけられるのです。
事務職は、各社員のサポートをする必要があります。そこで、協調性を持ち周囲に手を差し伸べ、課題を解決できる人は重宝されます。
また、商品の安全を管理する品質管理職は、一つのミスが大きな事故につながりかねず、自分一人の作業に集中せず周囲を広く見渡す協調性が重要となるのです。
事務職は品質管理職を目指す人は、周囲に気を配り、他者の課題をも解決できる協調性をアピールすると効果的です。
事務の業務の中では、確認が重要な場面が数多くあります。
協調性という視点から、たとえば、間違いを発見した際に、単に間違っていると指摘するだけではなく、間違えた事情を考慮して、次回ミスが起こらないようなアドバイスをするなど相手本意の行動をすることが大切です。
事務職を目指すなら、こちらの記事で事務職の志望動機の作り方、伝え方を解説しているので、ぜひ読んでみてください。
例文20選|事務職の志望動機を職種別・業界別に徹底解説
企画職:ニーズをくみ取って形にできる
企画職は、新しい商品やサービスを生み出すのが仕事です。顧客や世の中のニーズに合った価値を提供するには、相手がどんなことに困っているのかを正確に聞き出す必要があります。
相手のニーズを正しく聞き出すには、相手の話をじっくりと聞く傾聴力が必須です。もし十分にニーズを聞き出さず企画を進めてしまった場合、顧客からクレームがくるなど大きな損失を被ることになるでしょう。
企画職を志望している人は、人の話を深く聞く能力があるかどうか改めて振り返り、関連するエピソードがあればぜひ積極的にアピールしてみると良いでしょう。
医療・福祉職:チームワークを発揮しサポートできる
医療・福祉職は、チームワークの観点から協調性が強く求められる職種です。たとえば病院であれば、医師や看護師などさまざまな立場の人と協力しなければ、患者を救えません。
連携がうまく取れなければ、患者の命を奪ってしまうことにもなります。立場が違う人とも力を合わせ、ときにはお互いにサポートし合うことが大切といえますね。
学生時代に発揮してきたチームワーク形成力を言語化し、自己PRで伝えることを心掛けてみてください。
公務員:多くの人のために尽くすことができる
公務員は、国民や地域社会に対して直接的に貢献する仕事を担当します。
社会が求めるニーズを的確に把握するだけでなく、国民のために尽くして笑顔を届けたいといった思いやりの心が必要です。
公務員を目指す人は、そういった信念を持っている人もいるのではないでしょうか。理念として掲げられていることもあるので、思いやりの観点で協調性をアピールすると効果的でしょう。
公務員はすべての人に公平に、同じルールに基づいて対応する必要があります。一人だけ違った解釈で動いたりすることなく、組織としてまとまりのある動きができるという協調性も求められます。
- さまざまな職種で協調性がアピールになることはわかりましたが、協調性が特に求められる職種はありますか?
協調性は人とかかわるあらゆる仕事で必要とされる
協調性は、対話が発生するどのような職種でもとても重要です。就活時のアピールのためではなく、就職後により充実した仕事人生を送るために必須な能力だと考えましょう。
営業や企画の仕事では、結果として相手に購入してもらう、提案を理解して受理してもらうといった、人を動かすことが必要です。そのためには相手のことも理解する協調性がないと納得感のある商談や、承認になりません。
またプロジェクト活動の多くは、たくさんの人がかかわる仕事なので、お互いの理解がないと進めることができません。そう考えるとほとんどの仕事、職種で協調性が求められています。
公務員と民間を併願して就活を進める人は、こちらの記事でノウハウを解説しているので、ぜひ見てみてくださいね。
公務員と民間企業の併願で共倒れ? 状況別で両立のコツを解説
社風別! 自己PRでアピールすべき協調性のポイント
社風別! 自己PRでアピールすべき協調性のポイント
- 開放的な社風:率先して協力できる
- ルール重視の社風:周りに配慮して行動できる
- チームワーク重視の社風:他人の意見を尊重できる
企業の社風によっても、求められる協調性はさまざまです。社風に合わせた協調性の自己PRができれば、「うちの会社にピッタリな人材だ」「すぐになじんでくれそう」と思ってもらえるでしょう。
以下では、応募企業の社風に合わせた協調性のアピール方法を解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。
開放的な社風:率先して協力できる
風通しが良い開放的な社風の場合、お互いに活発なコミュニケーションを取りながら仕事を進める場面が多いでしょう。「手が空いたので、何かお手伝いできることはありませんか?」と率先して協力できる人材は重宝されます。
人の世話をすることが好きだったり、誰かを助けることで幸せを感じたりする人は、そのエピソードを伝えることで協調性があると評価され、内定に一歩近づけるはずです。
開放的な社風では、周囲に気配りができ、損得ではなく、必要としている人のために行動できる人材が求められています。またタイプが違う人とも相手の考えや行動に共感でき、協調性を持ちながら良好な人間関係を構築できる人材が活躍できます。
ルール重視の社風:周りに配慮して行動できる
歴史の長い企業や規模が大きい職場の場合は、ルールに厳格なケースが多いでしょう。会社ルールとは、社員一人ひとりがトラブルなく働けるように制定されるものです。組織の輪を乱さないためにも、ルールを守れる人は協調性があると評価されます。
周りに迷惑をかけないよう、相手の気持ちに配慮して行動したエピソードがあれば、採用側にも好印象を与えられるはずです。また、学校で一度も遅刻や早退をしたことがない人は、そのエピソードを主張することで時間を守るというアピールも可能といえますね。
ルール重視の社風では、ルールありきで堅く活気のない雰囲気が生まれやすいので、ルールの背景や部門間の関係性、立場などを配慮し、ときには柔軟な対応をする必要が出てきます。このときには、社員の協調性がとても大切になってきます。
チームワーク重視の社風:他人の意見を尊重できる
個人ではなくチームとしての働きが重視される職場では、他人の意見を尊重できるという協調性が評価されます。人それぞれ異なった意見を持つ場合、まずは相手の意見を否定せず肯定して受け入れることが必要です。
相手の意見を尊重できれば、チーム全体としても意見が言いやすい雰囲気となるため、さらにチームワークが深まり仕事がしやすくなります。
自己PRとしてアピールする際は、誰かと意見が衝突した場合にその状況をどう解決したかをエピソードとして挙げることで、協調性に説得力を持たせられるでしょう。
アドバイザーコメント
谷所 健一郎
プロフィールを見る社風によって求められる協調性の方向性は異なる
生活環境に合わせた働き方ができる社風:思いやりのある行動ができる
社員の生活環境に合わせた働き方をおこなっている企業では、子育てのために短時間労働をしている社員がいます。夕方退社時間に急な仕事が入ってしまったとき、周囲の社員が思いやりを持ってサポートできる環境であれば、社員同士が気持ちよく仕事ができます。
相手が困っているとき積極的にサポートをおこなえる職場環境が、働きやすい環境を構築できるのです。
正社員以外の雇用形態が多い社風:相手の立場を汲み取り行動できる
契約社員、パート社員、アルバイト社員、嘱託社員、派遣社員といった雇用形態が違うスタッフに対して、それぞれの立場を汲み取り行動ができ、年齢や立場が違っても協調性を活かして、良好な人間関係が構築できる人材が求められやすいです。
カリスマ性の強い経営者がいる社風:目的達成のために一致団結した行動ができる
カリスマ性の強い経営者の企業では、経営者が掲げる企業の目標に共感でき、目標に向かって一致団結して行動できる人材が求められています。やることさえやれば良いといった考えではなく、目標を達成するために社員同士が協調性を持ちながら、組織力を活かして活躍したいと考えている人に向いています。
協調性のエピソードがない人必見! 自己PR作成4ステップ
自己PRで協調性をアピールする際に、「就活で使えるようなエピソードなんてない……」「何か特別に頑張ってきた経験なんてない……」と壁にぶつかってしまう人は多いでしょう。
「生徒会長として活躍した」「全国大会で優勝した」などのキラキラしたエピソードを持つ人はほんの一握りです。また、他の人と比較すればするほど、自分が持つ協調性のエピソードの弱さに落ち込み自信をなくしてしまうこともあるかもしれません。
実際、ほとんどの学生が苦戦するのが自己PRです。特に、自分に自信がない人はアピール内容を見つけにくいのではないかと思います。しかし協調性の自己PRにおいては、誰もがうらやむような輝かしいエピソードは必要ありません。
以下で紹介する協調性の正しい伝え方4ステップを理解すれば、応募企業にとって魅力的な自己PRがスラスラ作れるようになります。他の学生と比べて頭一つ抜けられ、自分に自信がつくことで内定率アップにもつながるので、ぜひ実践してみてください。
ステップ①分析:求める人物像をリサーチする
どれだけ魅力的なエピソードがあっても、企業のニーズにマッチしていなければ内定は難しいでしょう。そこでまず、企業がどんな人を採用したいのかリサーチする必要があります。
逆に言えば、協調性のエピソード自体はありがちでも、企業が求める人物像にマッチしていれば好印象につながりやすいです。
求める人物像をリサーチする方法は、以下が挙げられます。
求める人物像をリサーチする方法
- インターンシップ
- OB・OG訪問
- 会社説明会
- 募集要項
- 採用サイト
- 企業理念
- 口コミサイト
インターンやOB・OG訪問を通して企業研究する方法はこちらの記事で詳しく解説しているので、併せて参考にしてくださいね。
インターン
インターンでおすすめの質問70選|深い情報を引き出す5つのコツ
OB・OG訪問
OB・OG訪問は質問選びが鍵! おすすめ質問100選を紹介
- 求める人物像に合わない協調性をアピールする学生に対して、企業はどのような印象を持ちますか?
企業理解が不足していると判断されてしまう
たとえば主体的な人物を求めているのに、「初対面の人と仲良くなれる」「団体行動が得意」というような意味で協調性をアピールされても、思いはすれ違うばかりです。
価値観や意見の異なる相手とわかりあうために主体的に働きかけることができる、などの切り口で協調性をアピールしてほしいところです。
ステップ②発掘:これまでの人生経験を洗い出しエピソードを見つける
エピソードとして使えそうなネタを発掘するフェーズです。「エピソードとしては弱いかも……」と思う内容であっても、まずは気にせず書き出すことで頭の中が整理できます。
一方で、「考えてもエピソードが思いつかないから悩んでいる」という人もいるでしょう。特に、自信がない人ほど「こんなことエピソードにしていいのかな……」と思ってしまいがちです。
そこで以下では、協調性のエピソードを見つけるためのコツやテクニックについて紹介します。
自分史を作成する
自分史とは
時間と要素に分けて抜け漏れなく経験やエピソードを書き出した表
「どんな経験をしてきたのか」「そのときどう感じたのか」などを書き出すことで、自分を客観的かつ的確に分析できます。「自分にとっては普通」と思っていることこそ、言葉にしてみるとあなたの強みになります。
また、協調性をアピールできる経験はしているが、覚えていないだけというケースも多くあります。自分史を作成することで、「感謝されてうれしかった経験」など些細な出来事であっても協調性のエピソードにつながると気付けるはずです。
紙とペンさえあればできる手軽な自己分析メソッドの一つなので、ぜひ取り組んでみてくださいね。
人生グラフを作成する
過去の経験から協調性のエピソードを具体化するのが難しい場合は、人生グラフを描いてみましょう。
人生グラフとは
横軸を生まれてからの年数、縦軸を充実度の高さとして、充実度の変化を時系列で示した図
年齢ごとに区切り、そのときに生じた出来事と充実度が変化した理由やそのときの感情をメモするのがコツです。そもそも人生グラフに書き出す出来事が思い浮かばない場合は、自分史で書き出した出来事をピックアップしてみましょう。
また、成功したことだけでなく失敗したことも書き出すのがおすすめです。上手くいかなかった状態から、どのようにして成功につなげられたのかを説明できると、協調性の自己PRとしての説得力が増します。
たとえば、「部員同士の仲が悪く練習も捗らない」という充実度が低い時期から「チームが団結力を取り戻した」という充実度が高い時期へと移行したケースを考えてみましょう。
状況が変化し充実度が改善したことには、何か理由が存在するはずです。「部内で話し合いの場を設けるよう働きかけた」など協調性につながる行動をしたかどうか振り返ってみてください。
褒められた経験を思い返す
協調性のエピソードを見つける方法として、褒められた経験を思い返すのもおすすめです。
「自分にとっては大したことない出来事だ」と思っていても、他人から見れば大きな才能と評価されているケースは多いもの。褒められるということは、他の人にはない魅力を持っているともいえますね。
たとえば、「本当に助かった、手伝ってくれてありがとう」と言われた経験があれば、協調性のエピソードにつなげられるはずです。
自分史や人生グラフで書き出した各フェーズをヒントに、今一度振り返ってみましょう。
他己分析をする
協調性のエピソードをうまく言語化できないのは、自分自身を客観的に見れていないからです。そんなときは自分の印象を他人に直接聞いてみるのがおすすめ。この方法を他己分析といいます。
他己分析を依頼する相手は、身近な存在である家族や友人でも良く、部活動の後輩やアルバイト先の仲間でも問題ありません。できるだけ多くの人から意見をもらうことで、自分自身も気づけなかった良さに気づけるはずです。ESや面接では、協調性があると他人から評価されていると伝えることで、信ぴょう性も高まります。
協調性の自己PRに使える回答を引き出す質問内容としては、「自分の長所はどんなところか」「自分は集団の中でどんな役割・立ち位置だと思うか」について尋ねるのがおすすめです。
「相手の気持ちに配慮した発言が得意」「チームのまとめ役として必要な存在」など、自身が持つ協調性のヒントを得られるでしょう。
ステップ③整合:求める人物像と自分の経験をリンクさせる
このステップでは、企業が求める人物像と自分の経験・エピソードをリンクさせましょう。企業が欲しい人材につながるように、逆算して自己PRを作るイメージです。
たとえば、求める人物像が「サポート精神がありチームワークを築くのが得意な人」の場合は、自分がそういった協調性を発揮できる人物であるとアピールしましょう。そして「チームをサポートして活躍した」というエピソードがあれば、その企業に刺さる協調性として自己PRできるはずです。
企業が求める協調性と自分のエピソードがリンクしない場合、一度立ち戻って、他に適切なエピソードがないか洗い出してみましょう。
そのうえで適切なエピソードが思いつかないなら、協調性以外のテーマで自己PRを探してみてください。協調性にこだわりすぎず、あくまでも企業のニーズに応えることが重要です。
こちらの記事では、就活で使える長所50選を紹介しています。自分に合う長所が必ず見つかるので、ぜひ参考にしてください。
長所一覧表50選|自分に合うアピールポイントを受ける職種別に解説
ステップ④成形:入社後に協調性をどう活かせるか言語化する
ここまでのステップ①〜③はすべてこのステップ④「入社後に協調性をどう活かせるか」につなげることが目的です。自己満足で協調性を伝えたとしても、面接官には刺さらないエピソードとなってしまいます。
「入社後にどう活躍してくれるか」という点に企業は着目しています。エピソードに説得力を持たせられるだけでなく、志望の本気度を伝えるチャンスでもあります。
面接官の心をつかむためにも、あなたを採用することで企業にメリットがあると明確に伝えましょう。
アドバイザーコメント
谷所 健一郎
プロフィールを見る褒められた経験や感謝された経験を目的・プロセス・成果に分解しよう
協調性のエピソードをうまく言語化するために、これまで褒められた経験や感謝された経験を振り返り、目的、プロセス、成果に分解して書き出してみると、具体的なアピール材料を見つけることができます。
普段特に何も考えず行動していることでも、分解して考えてみると協調性のある行動がより具体的になり、自己PRとして整理することができます。
何をして評価されたのか(目的)、評価されるためにどういった行動を取ったか(プロセス)、そしてそれをどのように活かせるか(成果)について具体的に考えてみることが重要です。
活躍がイメージしやすい経験をピックアップしよう
企業が求める人材を見極めたうえで、掘り起こした協調性のアピール材料のなかから、より応募企業で活かせる経験を伝えると良いでしょう。
協調性のある経験を入社後どのように活かせるかを盛り込んだ自己PRをすることで、採用担当者は自己PRから、応募者が自社で活躍する姿をイメージすることができます。
採用担当者は、協調性のある経験を自社でどのように活かすことができるかを知りたいと思っています。応募企業で活かせる能力の信ぴょう性を示す材料が、これまでの具体的な経験だと考えてみると良いでしょう。これまでの協調性のある経験だけでなく、応募企業でどのように活かせるかを伝えてください。
差別化に効果あり! 「協調性」の言い換えテクニック
差別化に効果あり! 「協調性」の言い換えテクニック
- 洞察力
- 臨機応変
- 巻き込み力
- チームワーク
- ヒアリング力
- サポート力
「協調性」という言葉は抽象的であるため、他の学生と似たような自己PRになりがち。「私は協調性があります」というフレーズは多くの学生が用いるため、差別化するためには工夫が必要です。
もちろん、協調性という言葉を使うこと自体は問題ありませんが、どういった協調性なのかを別の言葉でも具体的に示すことで、あなたのことをよく知らない面接官にも伝わる、説得力の高い自己PRができます。また、具体的な表現を用いることで自分自身もエピソードを説明しやすくなるでしょう。
以下では、他の学生と自己PRで差をつけるための「協調性」の言い換えテクニックを紹介します。
洞察力
洞察力がある人は、相手をよく観察して気持ちを読み取ったり、物事の本質を捉えたうえで改善提案できるという素質があります。これらの特徴はまさに協調性と直結する重要なポイントです。
たとえば、相手の気持ちがわかるからこそ、慎重に言葉を選びながら社内や取引先と良好なコミュニケーションが取れます。また、非効率な仕事に気づけるからこそ業務効率化の提案が可能です。
周りから「気が利くよね」などと言われる人は、洞察力を強みとしてアピールできるかもしれませんね。
臨機応変
入社後は、仕事の中でイレギュラーなトラブルにぶつかるケースがあるでしょう。そんなとき、臨機応変に行動できることをアピールできれば大きな武器となります。
周りに配慮せず自分勝手な発言や行動ばかりしてしまう人は、決して協調性があるとはいえません。反対に、自分本位にならず、周囲の状況から臨機応変に対応できる力を持つ人は協調性があると言えます。
臨機応変な人はチームに一人いると重宝されるので、関連するエピソードがあればぜひ積極的に取り入れてみてください。
臨機応変さとしてアピールする場合は、こちらの記事で臨機応変の自己PRの作り方、伝え方を解説しているので、併せてチェックしてください。
例文8選|臨機応変に対応する力の自己PRで印象に残す4ステップ
巻き込み力
巻き込み力とは、周りから積極的に協力してもらうよう働きかけるスキルのことです。
企業においては、複数人が力を合わせて一つの目標を達成するケースが多いでしょう。その際に、巻き込み力について自己PRできれば入社後もチームの一員として活躍できるイメージを与えられます。
「自分の行動によって周りの行動が変わり目標達成に近づいた」といったエピソードがあれば、巻き込み力の自己PRにつなげやすいです。
周りを巻き込むには相手の感情を把握したうえで、協力してもらう目的やメリットを伝える力も重要です。特にリーダー気質の人の多くは巻き込み力があるため、協調性の高さをアピールしやすいでしょう。
- 自分主体で何かをするというよりは、リーダーについて協調性を発揮するタイプです。その場合巻き込み力があるとは言えないのでしょうか。
リーダーを補佐にして後押しするのも巻き込み力の一つ
自分自身がリーダーシップを発揮するのではなく、リーダーを補佐したり、人を巻き込んでいくリーダーシップの発揮の仕方があります。
一つはサーバント型リーダーシップと呼ばれ、参謀としてリーダーの相談相手としてリーダーを補佐します。
もう一つは、優秀なマネジメントをおこなうマネージャーです。リーダーとマネージャーはよく混同されていますが、「すごいリーダー」と「できるマネージャー」などといい、かなり性質が違うものです。
ここで解説はできませんが、その違いをイメージしてみてください。協調性を発揮し、リーダーの口から発信させるリーダーシップも立派な巻き込み力と言えます。
チームワーク
組織で働く以上、チームワークは必須です。特に、大きなプロジェクトほど他部署との連携が必要となるでしょう。また、社内だけでなく社外の人ともコミュニケーションを取るケースもあります。
率先して周りに協力しようという行動ができる人は、チームワークの観点から協調性をアピールするのがおすすめです。
たとえば、学校のイベントや部活動・サークル、アルバイトなどのシチュエーションからチームワークのエピソードに結び付けられないか考えてみましょう。チームにおける自分の役割を理解して働きかけたことをアピールできると良いですね。
ただし、チームワークは協調性のエピソードとして定番といえるので、差別化を図るためにも具体的なストーリーを交えて伝えることを意識してみてください。
ヒアリング力
ヒアリング力も立派な協調性の一つです。相手の意見をよく聞いて心地良いコミュニケーションが取れる人は、協調性があると判断されるでしょう。
特に、営業職や企画職を志望する人は、他人の意見を聞けることが大きな武器となります。相手のニーズを把握できなければ、良い仕事はできないからです。
「人からよく相談される」「話し合いで聞き手に回れる」といった些細なエピソードも立派なヒアリング力につなげられます。悩みや問題点を引き出して解決に導いたというストーリーまで提示できるとかなり効果的ですね。
サポート力
企業では、多くの人が協力し合いながら課題を解決する必要があるため、お互いにサポートし合う意識が重要です。
チームのメンバーが困っていたら声を掛け率先して手伝うといった行動をエピソードに組み込める場合は、サポート力を積極的にアピールしましょう。
また、他人をサポートすることに喜びを感じる人は、その感情も自己PRに含めると説得力が増しますね。
陰で他人を支える努力や苦労ができる人を「縁の下の力持ち」と言います。サポート力に自信がある人は縁の下の力持ちとしてアピールしてみるのもおすすめですよ。
縁の下の力持ちとは? 魅力が伝わる自己PRのコツと例文15選
アドバイザーコメント
遠藤 美穂子
プロフィールを見る「柔軟性」や「チームプレーができる」にも言い換え可能
相手の主張する内容を理解して、良いと思えればそれを受け入れてより良いものを作り上げていくという意味で協調性を説明したいのであれば、「柔軟性」と言い換えることができます。
自分の意見に固執せず、視野を広く持ち、他の人のアイデアを認めることができる人は、仕事の場でも活躍できそうですね。
言い換え表現であなたらしさをアピールしよう
個人プレーではなく、チームとしてどうあるべきかを考え、メンバーで協力して物事に取り組んだという経験がある人は、「チームプレーができる」と言うことができます。
チームの中で司令塔的な立場だった人は、各人の得意なことややりたいことを汲み取って適材適所の役割分担をおこない、一丸となって目標に向かって努力したとアピールできます。
また、当初希望していたポジションではなくても、任せられた以上は組織の一員として、全体のパフォーマンスを上げるよう精いっぱい頑張る姿勢をアピールできる人もいるでしょう。
協調性と聞いて想像する姿は人によって異なります。あなたらしさを詳しく説明してくださいね。
自己PRが思いつかない人は、ChatGPTを活用して自己PRを完成させよう
ChatGPTを使った自己PR作成ツールはもう試しましたでしょうか?
簡単な質問に答えていくだけでChatGPTが自動で魅力的な自己PRを作成します。
作った自己PRは選考で活用できるものになっているので、ぜひ活用して採用される自己PRを完成させましょう。
自己PRで協調性をアピールする注意点
協調性のエピソードは自己PRで非常に有効ですが、いくつか注意点もあります。多くの学生がやりがちな失敗であり、企業に懸念を残してしまう可能性があります。
あなたが持つ協調性の自己PRを魅力的に伝えるためにも、以下の項目に当てはまらないかどうか確認してみてくださいね。
受け身な人と思われるエピソードは避ける
協調性をアピールするあまり、主体性がないと判断されてしまうリスクがあります。たとえば、「とにかく聞き手に徹した」というエピソードだけ伝えた場合、「自分の意見が言えない人なのかな」「受け身な人なのかな」と勘違いされてしまうかもしれません。
「周りに同調することでトラブルが生じないよう立ち回った」というエピソードは面接官に誤解を与えやすいです。社会人としては、周りに同調することよりもチームの一員として意見を述べることのほうが重要です。
「他人の意見を聞きつつ、そのうえで自分の意見も主張してきた」という形で協調性をアピールすれば、協調性と主体性を両立した自己PRができますね。
優柔不断なイメージを残さないようにする
協調性の自己PRは、面接官によっては「決断力がない」と判断されてしまう可能性があります。たとえば、思いやりがあることを協調性としてアピールする場合、相手の気持ちを理解しようとするあまり、「いざというときに行動できないのでは?」と思われてしまうかもしれません。
エピソードの中で、思いやりを持ちつつ積極的な行動や決断も心掛けてきたとアピールすることで、優柔不断なイメージを残さず面接官を安心させられます。
アドバイザーコメント
横山 慶一
プロフィールを見る「優柔不断」「主体性のなさ」「指示待ち」を懸念されやすい点に注意
基本的には協調性がある人は高く評価されることが多いのですが、協調性が「優柔不断」「主体性のなさ」「指示待ち」などと捉えられると大きなマイナスになってしまいます。
記載されたエピソードよりも、実際の面談の時などの直接行動が大きく影響します。考えることなくすぐに肯定的に回答してしまう(この人ちゃんと考えているのかな、という印象を与える)。自分の意見を言わない(過剰に防衛的、遠慮している?)など、無意識にとってしまう態度に要注意です。
話し方も含めて等身大の自分を表現するように心がけよう
また協調性などのアピールは、外向的か内向的かという性格特性や、明るい、ものしずかといった印象とかなり親密に結びついています。
一般的に、話をしている人物像と、話される内容が大きく乖離する違和感は、マイナスに捉えられがちです。多面性を持っていることで協調性をアピールする場合は、意識してアピールしましょう。
自己PRとガクチカで同じ協調性のエピソードを使うとさらに効果的
自己PR作成において「自己PRとガクチカは両方とも協調性のエピソードで良いのか?」と悩む人は多いですよね。結論としては、いずれも協調性をアピールする形で問題ありません。むしろ一貫性を持たせることで説得力がアップします。
ただし、自己PRとガクチカでまったく同じシチュエーションとエピソードを用いてしまうと、内容が薄っぺらくなる点に注意しましょう。
たとえば、自己PRでは洞察力を持って臨機応変に行動することを心掛けたエピソードを伝える場合、ガクチカではチームワークを高めるために意識したことをアピールするといった形です。
いずれも協調性に関するエピソードですが、このように協調性を表現する切り口を変えることをおすすめします。
- むしろ自己PRは協調性、ガクチカは別の強みをアピールしようとしていたのですが、同じ強みをアピールした方が良いのでしょうか。
関連性が強いアピールにするのがおすすめ
応募企業でインパクトのあるものであれば別の強みでも問題ありませんが、そうでなければ、別のアピールをしてしまうと、アピールすべき焦点がぼけてしまう可能性があります。
自己PRと関連性のあるガクチカを、たとえば思いやりとチームワークなど表現を変えて回答することを考えてみてください。採用担当者に統一性のある強い印象を残すことができます。
自己PRで悩んだらまずは作成ツールを使ってみよう!
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協調性をアピールした自己PRの例文17選
「協調性のアピール方法は理解したが、肝心の文章がなかなか作れない!」という人は多いでしょう。そこで、以下では協調性をアピールした自己PRの例文を17個紹介します。
あなたの経験や志望職種に応じて、活用できそうな例文を組み合わせながら自己PR文を作ってみてくださいね。
経験別自己PR例文9選
経験別自己PR例文9選
- ボランティア
- 部活動
- サークル
- アルバイト
- ゼミ
- 委員会
- インターンシップ
- 留学
- 趣味
アルバイトや部活動、ゼミなど、学生時代の経験は人それぞれだと思うので、まずは経験別で自己PR例文を9個紹介します。自身の経験に合う例文を参考に、「自分ならどういう切り口で協調性をアピールできるだろうか」と考えてみましょう。
協調性をアピールした自己PRの例文①ボランティア
例文①ボランティア
私は、思いやりの心を持って人と接することが得意です。
大学在学中、私は福祉・介護関連のボランティア活動に参加しました。普段は高齢者とかかわる機会があまりないため、最初はどうかかわったらいいかわかりませんでした。
そこで私は、高齢者に対して優しい口調でゆっくり話しかけることを心掛けました。その結果、「いつもわかりやすく話してくれてありがとうね」と感謝された経験があります。
このように、相手の立場に立ち、柔らかなコミュニケーションができるのは私の強みだと思っています。入社後も思いやりの心を忘れず、一緒に働くチームのメンバーと良好な関係を築きながら活躍していきたいと思います。
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優しいお人柄が伝わってきます。柔らかなコミュニケーション以外にも思いやりの表し方はありますね。協調性をアピールしたいのであれば、相手に合わせてコミュニケーションできるという表現も検討してみてください。
ボランティアで学んだことをアピールする方法はこちらの記事で詳しく解説しているので、ボランティア経験がある人は参考にしてください。
ボランティアで学んだ事を効果的にアピールする方法|例文付き
以下の記事ではボランティアを題材にした自己PRの作り方を例文11選とともに解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
例文11選|ボランティアを題材に自己PRが作れる簡単4ステップ!
協調性をアピールした自己PRの例文②部活動
例文②部活動
私の強みは、周囲へのサポート力です。
私は大学時代、テニス部に所属しており、大会で成果を残すべく日々練習を重ねてきました。しかし、最終的にはレギュラーから外れてしまったため、自分の役割を見つけたいと思い、裏方として部員をサポートしたり、後輩を指導したりすることに徹しました。
他人を客観的に観察することで適切なアドバイスができるようになり、周りから「いつもありがとう」と感謝の言葉をもらえることも増えました。このように、マネージャー的な立ち位置で活躍することにより、チームの能力を最大限発揮するためのサポート力が身に付きました。
この経験を活かすことで、御社でも周囲の状況を観察しながら率先して周りをサポートし、チームの一員として活躍していきたいと考えています。
サポート側にまわった経緯、そこから得たこと、周囲の言葉、さらに応募企業で活かせる内容が盛り込まれており、とても好感が持てます。
サポート力が活かせる仕事であれば有効なアピールになりますが、応募企業が求めている人材を見極めてアピールしましょう。
部活動で学んだことをアピールする方法は、こちらの記事で詳しく解説しているので、学生時代部活動に注力した人は参考にしてください。
例文10選|部活動で学んだことの回答で面接をリードするコツ
協調性をアピールした自己PRの例文③サークル
例文③サークル
私の強みは、チームを巻き込む力です。
私は大学で軽音楽サークルに所属していました。文化祭での演奏に向けて楽曲のアレンジ決めをしたり練習を重ねたりする中で、バンドメンバーのモチベーションが徐々に下がっていることに気づきました。
このままではまずいと思い、私は自らメンバーを集めて話し合いの場を設けました。自分達がやりたい演奏や目指す姿について意見を出し合い共有することで、サークルのメンバーが一つの目標に向けて一致団結できるようになりました。
結果として、メンバーのモチベーションが回復し、文化祭当日の演奏も無事に成功させることができました。
良い結果を残せたのは、バンドメンバーを積極的に巻き込む力を発揮できたからだと思います。御社でもこの巻き込み力を活かすことで、チームとして質の高い仕事をこなせるよう活躍したいと思います。
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モチベーションの低下を課題として捉え、それを回復させるため皆を巻き込み、腹を割って話し合ったことで結果を出せたということですね。
どのような話し合いをすることでモチベーションが上がったのでしょうか。担当者はそこをさらに詳しく聞きたがっていると思います。
協調性をアピールした自己PRの例文④アルバイト
例文④アルバイト
私は、他人に対して気遣いや思いやりの心を持って接するのが得意です。
大学時代、フードコートの飲食店でアルバイトを経験しました。人気のある店舗だったためとても忙しく、アルバイト仲間が休憩に入るタイミングを見失っていました。
そこで私は、「ここは私が担当するからそろそろ休憩に入っても大丈夫だよ」と気遣いの心を持って接するよう心掛けました。その結果、忙しいながらも一人ひとりが思いやりを持てる働きやすいアルバイト環境に変えることができました。
この経験を活かし、入社後も社内の人だけでなく社外の人に対しても気持ちの良いコミュニケーションを心掛けていきたいと思います。
あなたが思いやりを示すことで、他の人たちにもその輪が広がったのですね。
気遣いの心だけではなく、交代できるタイミングを臨機応変に判断したという行動面もアピールできると思います。仕事に活かせそうなポイントを選んでみてください。
アルバイトの自己PRの作り方はこちらの記事で解説しています。アルバイトを頑張った人は、併せてこちらの記事を確認しましょう。
例文10選|アルバイト経験の自己PR必勝法を企業目線で解説
協調性をアピールした自己PRの例文⑤ゼミ
例文⑤ゼミ
私の強みは、チームワークを発揮できることです。
大学時代のゼミでは、当初、メンバー同士の人間関係があまり良くなく、意見が対立しがちでした。特にメンバーのうち2人が感情的になりすぎており、結果的にお互いの意見が食い違っていたように思えました。
そこで私は、客観的な立場から2人の気持ちを汲み取り、本音の橋渡しをすることで人間関係の修復に貢献でき、最終的には仲の良いゼミメンバーとして良好な関係が築けています。
このように、私は相手の気持ちになって考え円滑な人間関係を築くことが得意なので、入社後も良好な人間関係を築きつつ顧客のニーズに最大限応えていきたいと思います。
本音の橋渡しをすることで、どうして人間関係が修復できたのか、もう少し説明するとよりインパクトのある自己PRになります。
同様に入社後相手の気持ちになって考えてどのようにして円滑な人間関係を構築できるのか、簡潔に説明すると良いでしょう。
協調性をアピールした自己PRの例文⑥委員会
例文⑥委員会
私の強みはヒヤリング力・傾聴力です。
大学時代、文化祭の実行委員として活動しておりました。文化祭の企画を決めるにあたり意見を出し合ったのですが、メンバーごとに主張やこだわりが強かったため、意見がなかなかまとまらないという事態に陥りました。
そこで私は、出てきた意見を一度整理し、各主張の良い点と課題を洗い出して対策案を提示することで、みんなが納得する形の結論へとまとめ上げることができました。他人の意見や意図をしっかりと聞き取ることで達成できた実績だと感じています。
御社に入社後は、持ち前の聞く力を活かしながら仕事に取り組んでいけたらと思います。
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出てきた意見を洗い出して提示し、一人ひとりの意見を聞きながら集約する方法は企業でも充分通用する手法です。傾聴力や協調性がないとうまく進められないことです。また、具体的に書かれているので非常に伝わりやすいですね。
協調性をアピールした自己PRの例文⑦インターンシップ
例文⑦インターンシップ
私の強みは、恐れず自分の意見が言えることです。
私は御社のインターンシップに参加しました。数人のチームでグループワークを進める場面があり、最初は「こんなこと言っていいのかな……」と正直あまり自信が持てませんでした。
しかし、「どんな意見であっても主張することでチームに貢献できるはずだ」と考え直し、自分から積極的に発言できるようになりました。
また、作業を進めるうえでわからないことはすぐに質問することで、チームの一員として活躍する責任感を強く持ちながら取り組みました。
このように、自分の意見が言えることは、協調性の観点からも重要なことだと感じています。御社に入社した際には、積極的に発言することでチームの成果に貢献したいと考えています。
※「AI自己PR作成ツール」
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チームの一員として積極的・主体的にかかわって貢献したいという意識が伝わってきます。
あなたの発言や質問が一方的なものではなくチームでどう受け止められたか、ということも伝えられるとさらに良くなると思います。
インターン経験を面接でアピールする方法はこちらの記事で詳細に解説しています。インターンの選考を勝ち抜くために、ぜひ参考にしてください。
インターンシップの面接を突破する3つのカギ|質問と回答例12選
協調性をアピールした自己PRの例文⑧留学
例文⑧留学
私は、チームワークを発揮するのが得意です。
大学2年生のとき、語学を学びながら海外文化に触れるため、1年間留学しました。
授業の中では外国人とチームになってワークをする場面がありましたが、外国人とは文化や価値観がまったく異なるため、最初はお互いのことがほとんど理解できませんでした。
しかしこのままでは良くないと思い、まずは相手の意見や考え方を受け入れ肯定するという意識を心掛けました。
すると相手も徐々に心をひらいてくれるようになり、価値観が異なる中でも落としどころを見つけられる良いチームワークを形成できました。
入社後もさまざまな人とかかわる機会があると思うので、留学経験で得たチームワーク形成力を活かして活躍したいと思います。
価値観が異なる中でも、相手に共感して落しどころを見つけてチームワークを形成した状況が伝わってきます。入社後に活かせるチームワーク形成力について、具体的にどういった手法なのかを、ここでも伝えるとさらにインパクトのある内容になります。
協調性をアピールした自己PRの例文⑨趣味
例文⑨趣味
相手の意見を尊重できることから、協調性がある点が私の強みです。
私には、仲の良い友達と定期的に旅行へ出掛けるという趣味があります。友達も大の旅行好きであるため、計画段階で行きたい場所ややりたいことなど、お互いの希望がぶつかり合い険悪な空気になることも少なくありません。
しかし、そこは決して感情的にならず、まずは相手の主張を最後まで聞き入れることを心掛けています。また、そのうえで自分の主張とその理由を論理的に伝えることで、お互いが納得できる旅行プランを立てることができ、結果的に旅行を楽しむことができました。
入社後も目標達成にあたってさまざまな意見が衝突する場面はあるかと思います。そんな時も、相手の意見を尊重しながら御社の一員として活躍したいと考えています。
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相手の意見を充分聴くこと、論理的に自分の主張を伝えることができていて、良いPRになっています。
さらに加えるならば、自分の主張を論理的に伝えるだけではなく、さらに自分も十分に納得感のある結論に持っていける(アサーティブといわれます)ことを伝えてみましょう。
協調性を発揮した相手別例文2選
協調性を発揮した相手別例文2選
- 友人関係
- 家族関係
身近でかかわる相手として、友人や家族が挙げられるでしょう。何気なくかかわっているようで、実はその行動の中に協調性の種が隠されているかもしれません。
以下では、友人関係と家族関係における協調性のエピソード例文を紹介します。あなたの自己PRに使えそうなエピソードがあるかどうかイメージしながら読んでみてくださいね。
協調性をアピールした自己PRの例文①友人関係
友人に対して何か働きかけた経験があれば、協調性としてアピールできるエピソードはないか考えてみましょう。
例文①友人関係
私の強みは、洞察力やヒアリング力を武器にして他人に寄り添える点です。
私には特に仲の良い友人が1人いますが、ある日少し元気がなさそうであることに気づきました。心配になり話を聞いてみると、どうやら家族と喧嘩になってしまったとのことでした。
この状況を改善すべく、喧嘩になってしまったきっかけやそのときの感情、家族の反応などをヒアリングしたうえで、客観的な意見を伝えました。その結果、友人は気持ちが楽になり、家族とも正直に話し合いができ関係を修復できたとのことです。
このように、友人の異変にいち早く気づき解決に向けた動きが取れるなどの洞察力やヒアリング力は、私の強みだと思っています。御社に入社した後も、良好な人間関係を築きながらチームの一員として活躍したいと思います。
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協調性という言葉には同じ目標に向けて一緒に取り組むというイメージがあります。
このエピソードは相手に働きかけている内容なので、傾聴力や洞察力、相手に寄り添う姿勢という言葉通りの内容のアピールであれば納得です。
協調性をアピールした自己PRの例文②家族関係
もっとも身近な家族関係からも、協調性をアピールできるエピソードは作れます。
例文②家族関係
私の強みは、他人の長所を認め、素直に伝えられるところです。
私の弟は人付き合いに苦手意識を感じており、クラスメイトに対して積極的に発言できないことに悩んでいました。
しかし私は、弟が感じている短所は長所として捉えることもできると感じました。思ったことをすぐに口に出せないのは、相手を傷つけないように言葉を選んでいる証拠だと考えたからです。
「弟には弟の良さがある」ということを素直に伝えることで弟は前向きになり、以前よりもストレスなくコミュニケーションが取れるようになったとのことです。
このように、目の前の人の短所から長所を見つけ出せるところは私の強みだと感じています。入社後もこの特徴を活かし、一緒に働く人の良いところを見つけてお互いにモチベーションを高め合いながら活躍していきたいと思います。
長所を素直に伝えることで、弟が改善した内容が具体的に説明されており、姉の温かい気持ちが伝わってきます。入社後も良いところを見つけてモチベーションを高め合っていける状況が理解でき、好感が持てるアピールです。
志望職種別自己PR例文6選
志望職種別自己PR例文6選
- 営業職
- 事務職
- 接客・販売職
- 品質管理
- 保育士
- 警察官
職種によって、求められる協調性の傾向は異なります。たとえば、営業職では相手に寄り添える点をアピールするのが効果的ですが、事務職では細かい点に気づき改善に向けて行動できる人材が重宝されます。
以下では、職種別で協調性をアピールした自己PRの例文を6個紹介します。あなたの志望職種における例文があれば、重点的に確認してみてくださいね。
協調性をアピールした自己PRの例文①営業職
営業職は、相手のニーズを確実に捉えて解決に導くことが重要です。接客などのアルバイト経験があれば、営業の仕事と直接結びつけやすいのでおすすめです。
例文①営業職
私は、相手の課題に寄り添い解決することが得意です。
大学時代におこなっていたアルバイトでは、レストランの接客を担当していました。顧客と直接かかわるやりがいのある仕事でしたが、ときどきクレーム・不満の意見をいただくこともありました。
しかし、私はその意見を一つひとつ受け止め、満足度を向上させるにはどうしたら良いか考え、具体的な手段を店長に提案しました。結果としてその提案は受け入れられ、それ以降は顧客からのクレームも減ったように思います。
上記の改善提案ができたのも、顧客の不満を解決したいという想いがあったからこそだと思っています。御社の営業職においても、取引先のニーズを汲み取りながら顧客に満足してもらえるような働きをして、成果を挙げたいと考えています。
※「AI自己PR作成ツール」
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協調性のアピールに寄せる場合、自分自身の課題解決志向よりも相手の身になって問題を考えることができる共感力や相手本意志向を前面にアピールすると良いと思います。
具体的には問題点を見つけて解決するのではなく、どうやったらさらに顧客に満足してもらえるか、気持ちに寄り添うことでより共感力をアピールできます。
協調性をアピールした自己PRの例文②事務職
事務職では、細かいところにも気づき改善できる点をアピールすると良いでしょう。
例文②事務職
私の強みは、自ら問題点を見つけ、改善に向けて行動できる点です。
大学時代は本屋でアルバイトを経験してきました。探している本の場所についてお客様にたずねられることも多く、その都度説明することで対応していましたが、お客様対応以外の仕事も多かったため、もっと効率的に仕事をこなす方法を検討しました。
お客様から本の場所について問い合わせを多く受けるのは、何がどこにあるかわかりづらいからだと考え、本の配置をわかりやすく店内に表示するよう店長に改善提案しました。その結果、お客様が自分の力で本を見つけやすくなり、満足度が向上したと実感しています。
ただ言われた仕事をこなすのではなく、問題点を見つけたうえで解決するにはどうしたらいいかを考えられる点は私の強みだと思っています。御社の事務職においても、従業員の負担を減らせるような施策を積極的に考えながら活躍していきたいと考えています。
顧客のために、お店のために改善の視点を持ってアルバイトに取り組んでいる様子が伝わります。
このエピソードで協調性の要素を伝えたいのであれば、他のアルバイトの人とのかかわりについての記述があると良いでしょう。
協調性をアピールした自己PRの例文③接客・販売職
接客・販売職ではチームワークが重要です。以下では、チームワークをアピールした例文を紹介したので、ぜひ参考にしてください。
例文③接客・販売職
私の強みは、良好なチームワークを築けることです。
私は、スーパーマーケットでアルバイトをしてきた経験があり、その中で新人の教育も任されました。新人は何もわからない状態からのスタートなので、相手の目線に立って手取り足取り教えるだけではなく、「わからないことがあったら遠慮なく聞いてね」と声掛けもしました。
その結果、アルバイトのメンバー間で気兼ねなく話せる良好なチームワークが築けました。このチームワークにより、お互いに協力しながら仕事を進める意識が高まり、生産性が向上しました。
接客業においてチームワークは非常に重要だと痛感しています。御社に入社した際には、チームワークの形成力を活かして活躍していきたいと思います。
気兼ねなく話せる良好な関係を築き、協力しながら生産性を高めた状況がわかりやすく伝えられていて、好感が持てる内容です。接客業におけるチームワークの重要性も理解しており、入社後活躍する姿がイメージできます。
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協調性をアピールした自己PRの例文④品質管理
品質管理の仕事では、小さなミスが大きな損失につながりかねません。ミスを最小限に抑えるための行動ができることをアピールすると良いでしょう。
例文④品質管理
私の強みは、周囲をよく観察しながら行動できることです。
学生時代のアルバイトでは、飲食店のホールスタッフを経験しました。私はすでに1年以上働いていた実績があったため、新人に対して仕事を教える立場でした。
そこで私は、自分が新人だった頃を思い返しながら「新人がミスしやすいポイントはどこだろうか?」と想像しながらわかりやすく伝えることを心掛けました。
また、新人がミスしそうな場面を見かけたら注意するなど、細かい部分にも気を配るようにしました。その結果、「いつも丁寧に教えてくれてありがとうございます」と感謝された経験があります。
些細なことにも気づき改善できるという強みを活かし、御社でも活躍していきたいと考えています。
協調性には、相手に対する配慮や気配りが含まれています。相手視点に立ちミスしやすいポイントや困るであろうポイントを自分で考え先手を打ってサポートできていることはすばらしいです。
加えて、感謝された時にはこちらも感謝の気持ちを持てるように心がけましょう。
協調性をアピールした自己PRの例文⑤保育士
保育士の仕事においてはチームワークが重要です。誰もがうらやむエピソードでなくても構いません。課題に対してどう取り組んだか自信を持って主張しましょう。
例文⑤保育士
私の強みは、チームワークを発揮できることです。
私は学生時代、バレー部に所属していました。日々練習を重ねておりましたが、納得のいく成果が出ず、チームの雰囲気も悪くなっていったことに危機感を感じました。
そこで私は、練習メニューやスケジュールに関して部員と話し合い、チームで一丸となって努力できるように働きかけをおこないました。
その結果、次の地域大会では2回戦を通過し自己最高記録を達成できました。
結果自体は輝かしいものではありませんが、自分の働きかけによってチームを立て直し、過去最高の成果を出せたことは誇りに思っています。
保育士として働くことになった際には、持ち前のチームワークを発揮することで、雰囲気の良い園を作っていきたいと考えています。
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チームメンバーに働きかけ、良い方向にチームを動かすことができることが伝わってきます。
まとめの「雰囲気の良い園づくり」の部分は、子どもたちにとっても働く仲間同士にとっても良い環境づくりに貢献したいといった表現の仕方もあります。
協調性をアピールした自己PRの例文⑥警察官
警察官は国民の安全を守るのが仕事であるため、人の役に立てることをアピールポイントにすると良いでしょう。
例文⑥警察官
私の強みは、相手を第一に考え行動できる点です。
私は、荷物の仕分けのアルバイトを経験してきました。荷物はかなり重いものが多く、体を傷めてしまう人も少なからずおりました。
当時一緒に働いていたアルバイト仲間も体調を崩しかけていました。一方で私は作業にも慣れていたため、余裕がありました。そこで、アルバイト仲間がこれ以上体調を悪化させないよう、社員に相談しました。
その結果、社員には事情を理解してもらい、アルバイト仲間の体調を配慮した仕事分担となりました。アルバイト仲間のことを想い、第一に考え行動できた結果だと感じています。
警察官は国民の安全を守るのが仕事であるため、相手のことを第一に考えることは重要だと思っています。警察官として働く際には、このことを意識して活躍していきます。
相手を思いやり、相手のことを第一に考えて行動できる人だと実感できます。また警察官として取り組む姿勢も好感が持てます。
警察官の自己PRについては以下の記事をチェックしてください。説得力で差別化するコツをまとめています。
警察官の自己PRの書き方|説得力で差別化する秘訣を解説
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職種別・社風別に刺さる協調性の自己PRをおこない内定をつかもう!
魅力的な協調性のエピソードを伝えるには、企業が求める人物像から、どんな協調性が刺さるのか把握することが大切です。また、志望する職種や企業の社風によって協調性のエピソードに工夫を加えることも必要です。
一方、特別なエピソードや経験がなくても、企業が欲しい人材を把握できれば誰でも協調性の自己PRは作れます。今回紹介した例文も参考にしながら、ESや面接に臨んでくださいね。
アドバイザーコメント
遠藤 美穂子
プロフィールを見る協調性の中にも自分らしさを見出そう
仕事は一人でおこなうものではなく、たくさんの人とかかわりながら進めていくものです。考え方や立場の異なる人と一緒に良いものを作り上げていったり、良い結果を出したりするために、協調性は欠かせません。
一口に協調性と言っても切り口は十人十色
関係者の意見を調整する。臨機応変に状況を判断して動く。相手の話を傾聴する。自分と違う立場や気持ちを理解して柔軟に受け止める。優しく寄り添い思いやる。
独りよがりや一方通行で人とかかわるのではなく、コミュニケーションを大切にする。チームの一員としてチーム全体に働きかける。集団行動で規律性を重視するなど、協調性の特性はさまざまあります。
まずは自分なりに、アピールしたい点とそれを裏付けるエピソードを選んでください。
「私の強みは協調性です」と始めて、あなたらしい協調性を詳しく説明したら、それを仕事の場面でどう活かすかを伝えましょう。特殊な場合だけではなく、どのような時でも協調性が再現でき、役に立てるということをアピールしてくださいね。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリア・デベロップメント・アドバイザー/キャリアドメイン代表
Kenichiro Yadokoro〇大学でキャリアデザイン講座を担当した経験を持つ。現在は転職希望者や大学生向けの個別支援、転職者向けのセミナー、採用担当者向けのセミナーのほか、書籍の執筆をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/インテグラルキャリア研究所所長
Keiichi Yokoyama〇20歳後半からカウンセリングの勉強を始め、キャリアに比重をおくコンサルティング、人材育成を企業内で推進。独立後は大学のキャリアセンターで学生の就職支援にもかかわる
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Mihoko Endo〇メガバンクで法人営業や新人研修講師、採用面接に携わる。現在は「その人らしさを引き出すカウンセリング」をモットーに、大学での就活支援、社会人向けキャリア開発研修をおこなう
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