この記事のまとめ
- エントリーシート(ES)の手書きは熱意や個性をアピールできる
- 形式よりも相手の読みやすさを意識することが大切
- 綺麗なESを作成するためには5つの鉄則が不可欠
ES提出にあたり「手書きとPCどっちで作成すればいいのかな」「手書きで書きたいけれどうまくできる自信がない」などと悩むと思います。
ESは企業とのファーストコンタクトであり、次の選考に進むことができるかどうかの重要な書類です。また、企業には多くのESが届くことから、完成度の高いESを仕上げて目を引かなければなりません。
この記事を読めば、書くことが苦手な人でも手書きで綺麗なESを作成することができるようになります。
キャリアアドバイザーの谷所さん、平井さん、柴田さんのアドバイスを交えながらESの書き方について詳しく解説していきます。これからES作成をおこなう人はぜひ参考にしてみてくださいね。
「そもそもESって何?」「何を書くの?」と疑問に思っている人は以下の記事をチェックしてください。ESについて詳しく解説しています。
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ESは手書きにすべき? 綺麗に作成する5つのポイントを解説
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さらに、綺麗に手書きをするため5つの方法を解説しています。これから手書きでESを作成する人はぜひ参考にして綺麗なESを作成し、書類選考を突破しましょう。
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ESが悩んでいる就活生は
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まず押さえておきたい! ESの形式について把握しよう
まず押さえておきたい! ESの形式について把握しよう
- 近年増えているwebES
- 従来からの紙のES
- 手書きかPC入力をPDF化したES
まずESの形式にはどんなものがあるのかについて把握しましょう。どんな形式があるかを把握しておくことで、企業から指定されなかったときに、企業の特徴に合わせて適切なES形式を選択して提出できるようになります。一般的に用いられているESの形式は3つあります。
一つひとつどんな形式なのか詳しく見ていきましょう。
①近年増えているwebES
インターネットの発達から、web上でES作成〜提出までをおこなうwebESを導入する企業が近年増加しています。
手書きに比べてコピーアンドペーストの利用など効率良く作成できる点や、郵送による到着期間の配慮や送料などを気にしなくて良いということが、学生にとっての大きなメリットです。企業にとっても多くのESを紙で処理するという煩雑さを回避できるというメリットがあります。
しかし、webESはインターネット環境に大きく依存しています。サーバーダウンやインターネット回線の切断により、提出期限に間に合わないという事態を招く恐れがあることには注意が必要です。
②従来からの紙のES
紙に直接手書きをおこなうES提出は従来から使用され、現在でも利用する企業は多くあります。
手書きの場合は、郵送方法や郵送期間を想定したうえでの期限内の提出、紙の種類や印刷方法、封筒の作成など留意する点がたくさんあるのが特徴です。
ES作成を手書きでおこなうメリットや書き方、綺麗に作成する方法や注意点など手書きESに関する情報をこの記事で徹底的に解説しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。
紙は企業から指定されることもある
紙による提出の場合、企業から指定されることがあります。企業の採用ホームページ(HP)からダウンロードする方法や、エントリー者だけにメールでESのデータが送られてくる方法など企業によってさまざまです。
気をつけたいのは、紙媒体で提出用のES本体を受け取った場合です。なくしてしまったり、何度も修正を施したりすることができません。紙媒体でもらった際は、なくさないように管理することはもとより、複数枚印刷をしておきましょう。
そのほか、大学の履歴書用紙を指定したり、特に指定がない企業もあります。
③手書きかPC入力をPDF化したES
企業から指定されたデータや紙のESを受け取って、手書きかPC入力したものをPDF化して提出する方法もあります。
ビジネス上では、WordやExcelで作成したものをPDFファイルに置き換えて文書を送ることが一般的とされ、この方法を採用している企業も多いです。PDFファイルにすることで、同じアプリケーションソフトを持っていない相手も閲覧可能で、他者が編集できないというメリットがあります。
メールでPDFファイルを添付して送る場合は、件名にESの提出であることがわかるようにしましょう。また、ファイル名も「大学名+名前+日付」などわかりやすいように変更してください。
webESは紙のESのように郵送で受け付ける必要がなく管理もしやすいことから、webESを好む採用担当者が増えています。
その反面、手書きのESは人柄がわかると考え紙のESを好む採用担当者もいます。
ただ、今後はwebESがより普及していくと思います。
ESは手書き・PC、どちらが良いの?
ESを手書きにするかPCで作成するかどちらが良いかと悩む学生は多いです。それもそのはず、ESは選考の一番始めに提出を求められることが多く、企業とのファーストコンタクトになります。
ESを通過することができないと、どんなに面接練習やグループディスカッションの対策をしても次の選考へと進むことはできません。
この記事を通して、ESは手書き・パソコンどちらが良いのかということをわかりやすく解説していきます。
私の意見としては、断然PCでの作成をおすすめします。字の美しさに自信があるのなら手書きも良いのですが、手書きは「これぐらいの文書もPCで作成できないのか」と思わせてしまうかもしれません。
また、一文字でも間違えば一から書き直す必要のある応募書類を、手書きでたくさん書くのは大変な作業です。少しでも負担を減らすためにも、PCで作成した方が良いでしょう。
基本は指定された方法で提出しよう
ESの形式についてですが、基本は企業から指定された方法で提出しましょう。
指定された方法と異なった方法で提出してしまうと、仮に入社しても決められた仕事を忠実におこなうことができない人だと思われてしまいます。そもそも指定と異なる方法で提出されたESは、確認すらしないという企業もあります。
決められたことをミスなくおこなうことはとても重要です。ESを作成し始める前に、もう一度指定されている形式や期限の確認からおこないましょう。
指定されなかった場合はPCで作成しよう
企業からESの形式について指定されない場合もあります。そのような場合、基本はPCで作成することをおすすめします。
ESの形式について手書き・パソコンどちらが良いのかと悩む人は多いですが、指定されていない場合はどちらでも良いというのが結論になります。手書きで書こうとPCで作成しようと、最も大切なことは、相手の見やすさへの配慮と説得力のある文章を書くことです。
この後に解説しますが、手書きのメリットも存在します。しかし、それ以上に相手にアピールするための文章構築の方がよっぽど大切です。すべての企業に対して手書きをおこなっていては、アピールする文章を「考える」という時間を十分に確保できず、結果的に良いESを作成できなくなってしまいます。各企業の特徴と志望度合を考慮して、手書きかPC作成かを正しく選択しましょう。
志望度が高い・手書きが評価されやすい企業は手書きにしよう
指定されていない場合は、PCによる作成がおすすめであると解説しました。しかし、志望度が高い・手書きが評価されやすい企業はできるだけ手書きにしましょう。
現代では、業務効率のためにデジタル化を進める企業も増えてきましたが、従来は手書きであることが当たり前とされる風潮もありました。古くからある伝統を重んじる企業やそのような時代を経験してきた人が多い企業では、依然として手書きの方が良いとされることもあります。
また、手書きには手間や時間はかかるものの、熱意や自己をアピールするには効果的です。志望度の高い企業には手書きで作成すると良いでしょう。手書きが好まれやすい企業の特徴については後述します。
ただし、手書きとは程遠い業種や職種を志望する場合は、PC作成にしておいた方が良いでしょう。
たとえばIT企業や技術系の職種であれば、そもそも手書きの書類に慣れておらず、手書きで想いを伝えるという習慣もないため、手書きによる効果が期待できないからです。
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企業が手書きのESを求める2つの理由
企業が手書きのESを求める2つの理由
- 手書きにすること自体がふるい分けになるため
- 学生の性格・熱意を把握するため
従来では手書きが当たり前とされてきたES。その名残りから現在でも手書きのESを求める企業が多く存在します。そのような企業はなぜ手書きのESを求めるのか考えたことはありますか 。
企業が手書きのESを求める理由としては大きく2つあります。
ここからは、その理由を解説するので、企業がわざわざ手書きのESを求める理由や意図を正しく把握し、相手の心に刺さるESを作成していきましょう。
①手書きにすること自体がふるい分けになるため
手書きでESを作成した経験のある人は実感していることと思いますが、手書きはPCでの作成に比べて手間や時間がかかります。たとえば手書きだと以下の作業が発生します。
手書きの場合発生する作業
- 文字が真っすぐになるように罫線を引く
- 下書きをしてから清書をおこなう
- 間違えたら一から書き直す
PCであれば、これらの作業をおこなう必要はありません。また、一字一字丁寧に書くことは多くの時間を要し、PCで入力した方が断然早く、修正も簡単におこなえます。
このようにESの手書き作成には、手間と時間がかかるというハードルの高さがあります。応募が殺到しやすい人気企業では、1枚1枚のESを確認するのが非常に大変です。
そこで、手間と時間がかかる手書きによる提出にすることで、エントリーのハードルを上げているという企業もあるのです。
②学生の性格・熱意を把握するため
手書きのESは、一人ひとり文字の形や大きさ、筆圧などが異なり、個性が出ます。企業は、ESも学生の性格・熱意を把握する材料の1つにしているのです。
企業の採用活動において最も大事なことは、自社に適性のある人材を採用することです。
多くは面接の対話を通じて応募者のことを理解していくわけですが、他にも理解を促すツールの1つとして提出されたESを用います。文字の形や大きさ、筆圧から人柄を想像したり、指定されていないのに手書きで丁寧なESを提出することに熱意を感じたりするのです。
アドバイザーコメント
平井 厚子
プロフィールを見る企業が手書きを求める最大の理由は「熱意を見ること」
企業が手書きのESにこだわる理由でもっとも大きいのは、「応募者の志望度を見たい」です。
手書きのESを書くには、「パソコンや別紙で書く内容を検討する」「予備の指定用紙に鉛筆で罫線をひく」「予備の指定用紙に下書きをして文字数を確認する」。ここまで準備できたら清書です。
そして、「清書用の指定用紙に鉛筆で罫線を引く」「清書用の指定用紙に鉛筆で下書きをする」「清書用の指定用紙に清書する」「乾くのをまって下書きを消しゴムで消す」。これで完了です。
いかがですか。これだけの準備と清書をして書類を提出することは、志望度の高い企業でないとできないのでは。その熱意は企業に伝わります。
志望度が高いなら手間を惜しまず手書きでESを作成しよう
加えて記入欄にブランクなく書かれていれば、さらに志望度が高いと判断されるでしょう。
企業が恐れるのは内定辞退です。その可能性を減らすために志望度を判断したく、あえて手書きのESを求めるのです。
手書きで応募すると決めたら、手間を惜しまず丁寧に準備して、手書きESのメリットを最大限活用しましょう。
手書きESが評価されやすい企業の特徴
手書きESが評価されやすい企業の特徴
- 伝統を重んじる企業
- 人と人との関係が重視される企業
- 社員の年齢層が高い企業
- 志望する学生の人数が多い企業
ESにおける手書きの歴史は長く、現在でもPC作成に比べて手書きのESを評価しやすい企業があるというのも事実です。
すべての企業が必ず当てはまるというわけではありませんが、ここからは手書きのESが評価されやすい企業の特徴について解説していきます。以下の特徴に該当するような企業でかつ志望度が高い企業であれば、手書きで作成することをおすすめします。
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伝統を重んじる企業
伝統を重んじる企業体質では、インターネットの技術がなかった時代が当たり前という考え方が残っているところもあります。
インターネットの発達は目まぐるしく、その早い変化に対応し切れていない場合もあるでしょう。また、業界の慣習や法令への配慮から新しい技術を取り入れることに消極的な企業もあります。
伝統を重んじる傾向にある業界の例
- 農業・林業・水産業業界
- 金融業界
- 介護業界
人と人との関係が重視される企業
業務を遂行するにあたり、人と人との関係が重視される企業では、従来から存在している手書きを好む傾向にあります。
業務においても、たとえばオンラインによる商談ではなく、直接会って綿密なコミュニケーションを取るというような、対面での関係構築に重きを置いて遂行するケースが多いです。
手書きはPC作成に比べて手間と時間を掛けるからこそ、相手との信頼関係を構築できる要素となります。
人と人との関係を重視する企業は、業界や職種で一概には言えませんが、特徴としては体育会系の企業が挙げられます。
体育会の企業の特徴や、選考を突破するコツはこちらの記事で解説しているので、確認してくださいね。
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社員の年齢層が高い企業
社員の年齢層が高い企業では、従来からある文化を引き継いで経営を進める傾向にあります。このような企業では、今までの経験に基づくノウハウが豊富にある一方で、新しい技術に消極的なことが多いです。
毎年新卒入社で若い人材を採用している企業でも、経営方針など重要な決定は経営幹部などキャリアの長い上位層がおこなうことが多いでしょう。
そのため、社員の平均年齢が高いわけではなくても、最終的な決断はこれまで通りの方法を採用する企業も多く、評価するESの形式も年次の高い人の意見によることが多いです。
また、大手企業に比べて中小企業ではデジタル化に移行するコストを掛けられないというケースもあります。
志望する学生の人数が多い企業
前述したように、志望する学生の人数が多い企業ではESを確認する作業量が膨大になります。
多くの学生がPCによるESを提出しているなかで、手書きのESは視覚的に目立ちます。志望する学生の人数が多い有名企業などでは、手書きのESがあると内容を読む前にパッと見た印象が良く、直感的に興味を持ち、好印象につながりやすくなります。
- 手書きが評価されやすい企業の特徴に当てはまる会社ばかり受けています。すべての企業に手書きで提出するべきでしょうか?
後悔しないよう評価されやすい企業では手書きにしよう
手書きが評価されやすい企業の特徴に当てはまるのであれば、原則として手書きで提出したほうが良いでしょう。
手書きが評価されやすいとわかっていながら、手間暇を惜しんでPCで作成し不採用になった場合、手書きで作成すればよかったと後悔するかもしれません。
ただし、丁寧な文字で書いてもマイナスな印象を与える可能性があるならば、すべての企業を手書きで書く必要はありません。
企業の指示を読み取り企業の特徴を踏まえたうえで、採用担当者に好印象を与える選択をしてくださいね。
PC作成のESが評価されやすい企業の特徴
PC作成のESが評価されやすい企業の特徴
- ベンチャー企業
- IT企業
- 社員の年齢層が若い企業
ここまで、手書きのESが評価されやすい企業の特徴について解説しました。一方、手書きよりPC作成の方が評価されやすい企業もあります。
ここからは、PC作成のESが評価されやすい企業に共通する特徴を解説していきます。以下で解説する企業の選考を受けていて、形式を指定されていない場合は、PCで効率的にES作成をおこないましょう。
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ベンチャー企業
少ない社員数で事業を展開するベンチャーは、成長性が高い企業が多く、スピード感のある業務をおこなっています。そのため、紙による煩雑な作業をデジタル化によって効率化し、結果を出すことに重きを置いているような企業が多いです。
このような企業風土に対して、自社で働く適性があるかという判断材料の1つとして、PC作成で無駄な作業を効率化する学生を評価する傾向にあります。一方、手書きのESを管理するのは非効率的であり、また手間がかかることをわざわざおこなう学生は自社の風土や価値観とは合わないと評価する企業もあるのです。
決して手書きが悪いわけではなく、ベンチャー企業のような企業との相性は良くない傾向にあるということなので、その点は取り違えないようにしましょう。
IT企業
IT企業に入社すると、当然ですがITに関する仕事をおこなうことになり、ITリテラシーも求められます。PCで作成することで、基本的なITリテラシーを有していることを間接的にアピールすることができるのです。
しかし、手書きでESを作成すると、IT機器の利用が苦手で仕事への適性が低い可能性があると思われてしまいかねません。
IT企業は直接ITに携わる仕事をしていることから、業務において紙で管理・処理することも少ない傾向にあります。そのような企業の特色を押さえて、IT企業ではPCでESを作成すれば、自社で活躍できる基本的な素質を持つ人材だとアピールできます。
IT業界に入社したい人は、こちらの記事で志望動機の作り方、伝え方のコツを解説しているので、参考にしてくださいね。
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社員の年齢層が若い企業
社員の年齢層が若い企業では、年齢層が高い企業に比べてデジタル化に積極的です。
学生である皆さんもスマートフォンやタブレット、PCの利用に普段から慣れていますよね。そのような若いデジタルネイティブ世代にとって、紙による処理は面倒に感じる人が多いのです。
デバイスの利用が当たり前であるからこそ、面倒な作業をおこないたくないと思うのも当然でしょう。
それゆえPCでESを作成すれば、手書きのESよりも好印象を残すことができます。
アドバイザーコメント
平井 厚子
プロフィールを見る外資系企業もPCでのES作成がおすすめ
外資系企業では英文経歴書を求められるところもあり、それは必ずPC作成なので、「応募書類はPC作成が常識」といえます。
そのような外資系企業や、一部のIT系企業、ベンチャー企業では「PCでの作成が評価される」から一歩進んで、手書きESが評価を下げることもあります。
「今どき手書きなんて効率が悪い」「DXの時代にパソコンを使いこなせていない」「ペーパーレス時代に逆行している」と判断されるのです。
PCだからといって手抜きはせずに充実したESを作ろう
ESをPCで作成する際に絶対やってはいけないことは、ネットや書籍からのコピーアンドペーストと、他社への応募書類の使いまわしです。
PCでESを作成するのは手抜きのためではありません。下書き→清書の時間を少なくすることで内容を検討する時間を確保し、充実させるためです。その点を間違えると本末転倒になってしまいます。気をつけましょう。
ESを手書きするメリット・デメリット
ESを手書きするメリット・デメリット
- メリット①入社に対する熱意や意欲の高さを伝えることができる
- メリット②個性を表現できる
- デメリット①手間と時間がかかる
- デメリット②丁寧に執筆しないと読みづらくなる
ESの手書きにはメリット・デメリット両方が存在します。双方の観点を理解することで、手書きによって享受できるメリットはデメリットを受け入れられるほどのものなのか、自身の状況に合わせて判断できるようになります。
メリット・デメリットそれぞれを詳しく見ていきましょう。
メリット①入社に対する熱意や意欲の高さを伝えることができる
一字一字丁寧に時間を掛けて作成したESは、PC作成のESに比べて、入社に対する熱意や意欲を高く伝えることができます。
実際、手紙や年賀はがきをもらったときに、すべてPCで書いたものより、一部でも手書きの文字が書いてあると相手の想いが伝わり、うれしいですよね。
内容面を万全に仕上げたうえで、より入社意欲や志望度の高さをアピールしたい人は、手書きを選択すると良いです。
メリット②個性を表現できる
PC作成のESは、誰が作成しても基本的には同じように見えます。一方、手書きで作成すると、それぞれの個性が出ます。
多くの人が綺麗に書くことは意識しているものの、人によって几帳面な性格や大胆な性格、慎重な性格など文字から伝わってくる印象がありますよね。
このように、内容面以外の観点から個性を表現できるのが手書きのメリットといえます。
- 実際に、ESの文字から伝わってきた印象と面接で話した時の印象は合致するものなのでしょうか?
手書きの文字と面接での印象はほとんど合致する
ESの文字から学生の印象をイメージする面接官は多く、ESの文字から伝わってくる印象と面接の時の印象はほぼ合致します。
丁寧な文字でESを作成している学生は、回答も丁寧で好感が持てます。逆に雑に書いている学生は、回答も雑であまり良い印象を受けないことが多いです。
字が上手、下手ではなく、丁寧な字で思いを込めてESを書いている人は、面接の回答でも応募企業に対する本気度を感じることが多いです。
デメリット①手間と時間がかかる
手書きで作成するには、以下のようにPC作成では不要な作業をおこなう必要があります。
手書きをするときに必要な作業
- 罫線を引く
- 下書きをしてから清書をおこなう
- 1字1字丁寧に書く
また、PC作成であればコピーアンドペーストや修正が簡単におこなえるのに対して、手書きでは多くの時間を必要とします。特に、完成の目前で失敗してしまい書き直しになるとより多くの時間が必要となるうえに、丁寧に書くモチベーションも下がってしまうでしょう。
ESに悩んでいる就活生は
大手内定者の「ES回答例100選」を活用しよう!
・内定者のESを参考にしたい
・大手志望で就活準備をしている
デメリット②丁寧に執筆しないと読みづらくなる
手書きの際は、まっすぐ読みやすい字の大きさで書き続けることが難しく、非常に神経を使いますよね。
人によっては手書きに慣れていなくて、読みづらいESになってしまうこともあります。
自分をアピールするために、せっかく時間を掛けて手書きで作成しても、読みづらく見栄えの悪いESになってしまっては印象を落としてしまいかねません。
手書きに自信がない人は、PCで作成するのがおすすめです。志望度が高く、手書きで綺麗にESを作成したいという人は、綺麗に書く方法を後述するので、参考にしてみてください。
アドバイザーコメント
柴田 登子
プロフィールを見る手書きすることでアピールポイントを強調できる
たとえば、豪胆・おおらかなどの性格やエピソードを伝えるときに大きくて濃い文字で書かれていると、確かにそんな感じがすると思わせることができます。
また、作業や仕事の丁寧さをアピールするときも、字がきれいで大きさや向きがそろっているとより納得してもらえるでしょう。また、誠実さ、親しみやすさなどをアピールするときには手書きはより効果的に作用します。
手書きはフォーマット(用紙)が汚れやすい
手書きで文書を作成すると、丁寧に書こうとするあまりに下書きする、罫線を鉛筆で引くなどの工夫をしますよね。ペンで記入後にこれらを消しゴムで消すと、フォーマットがどうしても多少ヨレてしまいます。
また、記入している間にずっと用紙に触れているので、凹凸ができたりシワになったりすることもあります。そのため、どうしてもPCで作成するものに比べて「人が触れていた」という形跡を残してしまいがちです。
作成の際には極力汚れを残さないように気を付けましょう。
ESを手書きする4ステップ
ESを手書きする4ステップ
- PCで内容を作成する
- ESに鉛筆で薄く罫線を入れる
- 下書きをする
- 1字1字丁寧に書く
ESを効率良くかつ綺麗に手書きするための4ステップを解説していきます。手書きはPCでの作成に比べて手間と時間の掛かる作業ですが、以下のように正しい手順で進めることで、時間を短縮しながら完成度の高いものを仕上げることができますよ。
また、ステップ1〜4をすべて一気におこなう必要はありません。時間を見つけて少しずつ取り組むという方法でも良いでしょう。
こちらの記事ではESの書き方について詳しく解説しています。どのように書くべきか悩んでいる人は参考にしてみてくださいね。
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エントリーシートの書き方完全版! 提出前の最終チェック項目も紹介
エントリーシート(ES)は9項目の書き方に注意することが大切です。記事では企業が見ているESのポイントをキャリアコンサルタントが解説。書き方の前提を確認したあとは、項目別に詳しく注意点を説明していきます。内容のブラッシュアップ方法や提出前の確認リストで提出の準備が整います。
記事を読む
①PCで内容を作成する
ESを手書きする際、いきなり用紙に書いて内容を考えるのではなく、まずはPCで内容を完成させましょう。
文書を作成するにあたって、PCであればコピーアンドペーストを含めた修正作業を効率良くできます。何回も消したり書いたりの繰り返しをおこなう手書きよりも断然効率的です。手書きは下書きや清書などPCでの作成・提出に比べて時間がかかるので、効率化できるところは効率化し、時間を捻出しましょう。
手書きをおこなう前の内容面や文章量とバランスの調整はPC上でおこない、手書きはPCで作成したものを真似して書くだけという状態にしましょう。
文字数カウントができ、自動保存してくれるGoogleドキュメントで文章を作成し、専用のフォーマットに貼り付けするのが、PCでESを作成するには最もおすすめの方法です。
②ESに鉛筆で薄く罫線を入れる
PCで内容を完成させたら、ESに鉛筆で薄く罫線を入れて下書きする準備を整えましょう。
罫線が引かれていない欄に文章をまっすぐ書くのは、慣れている人でも難しいものです。近年は、スマホやPCを利用する機会が増え、手書きに慣れていない人も多く、なおさら罫線を引いてから下書きをするのが安心です。
罫線を入れるときは、定規と濃さの薄いHB〜Hの鉛筆を用意し、筆圧を弱く書いてあとで消しやすいようにしましょう。
③下書きをする
罫線を引いたら、PCで作成した文章を見ながら下書きをしていきます。
下書きでは、罫線を入れた鉛筆と同様にHB〜Hのものを用意し薄く書きましょう。完成した時に下書きをしたことがわからないようにするため、薄く書くことはとても重要です。
シャープペンシルや消せるボールペンは跡が残ってしまったり綺麗に消せなかったりするので、下書きでは鉛筆を準備しましょう。
- 友人に聞いたところ、下書きをしていないと言っていました。私は下書きをして完成させるまでに3時間以上かかるのですが、時間を掛けすぎでしょうか?
問題ないが、綺麗に作る前提で工夫してみよう
時間を掛けすぎかどうかが問題ではなく、作成したESに誤字脱字がなく、丁寧な字で応募企業向けに書かれたESかどうかが大切です。
友人を真似る必要はありませんが、下書きをせずに現在書かれているESと同様のものが作成できるならば、あえて下書きをする必要はありません。
時間を掛けすぎだと感じているならば、下書きではなくパソコンで作成したものを書き写すなど、時間を削減できないか考えてみるのも良いでしょう。ただし1社ずつ応募企業向けに自分の言葉で丁寧に書くことは忘れないでください。
④一字一字丁寧に書く
一字一字想いを込めて書かれたESは、担当者に入社意欲の高さを伝えることができます。
一字一字丁寧に書くには、集中できる環境を整えることが大切です。誰かから声を掛けられるような注意散漫な環境から離れ、静かで落ち着いた1人の空間を作りましょう。そのほかにも丁寧に書くには以下のことに留意すると良いですよ。
文字を丁寧に書くためのポイント
- 鉛筆を正しく持つ
- 姿勢を正す
- 一字一字正しい書き順で書く
- 十分な時間を確保し焦らない
見やすいESの鉄則! 手書きのESを綺麗に書く5つの方法
見やすいESの鉄則! 手書きのESを綺麗に書く5つの方法
- とめ・はね・はらいを意識する
- 文字のサイズを意識する
- 文頭をそろえる
- 改行を入れる
- 表記を統一する
手書きで作成するからにはできるだけ綺麗に書きたいものですよね。
ここからは、見やすく綺麗なESを仕上げるための方法を5つ解説していきます。「字が汚くて綺麗に書けない」「自分のESは見づらいし読みづらいけど、何がいけないのかわからない」と悩む人は必見です。
以下で解説する5つを一つひとつ忠実におこなうことで、綺麗で見やすいESを完成させることができるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
①とめ・はね・はらいを意識する
字が汚くて悩んでいる人は、「とめ・はね・はらい」を意識すると綺麗に書くことができますよ。日本語は、「とめ・はね・はらい」が特徴の1つとして挙げられる言語だからです。
この「とめ・はね・はらい」を意識するためには、必然的に1字1字丁寧に書くようになります。その丁寧さがESを確認する相手にも伝わることでしょう。一方、普段綺麗な字の人でも急いで書いたときは、「とめ・はね・はらい」がきちんとできておらず、煩雑な印象を与えてしまいます。
習字のように毛筆で書いているイメージを持つと、「とめ・はね・はらい」を意識しやすくなりますよ。
②文字のサイズを意識する
文字のサイズを意識すると、ESを見た時の第一印象に良い影響を与えることができます。
よく自分をアピールするために小さな字でぎっしりと書いている人を見かけます。そのようなESは、読みづらく、担当者は見る気を失ってしまいます。
詳細や深掘りについては面接でアピールするとし、ESではポイントを押さえゆとりのある文字の大きさで書いていきましょう。具体的には、枠の高さに対して文字の大きさを8〜9割程度に心掛けると、文字が小さすぎるということはなく、ゆとりとなる余白も生むことができます。
また、ひらがな・カタカナより漢字を、画数が少ない文字より多い文字をやや大きめに書くと綺麗に見えます。フォントサイズを設定するPCとは異なり、手書きでは文字の大きさを厳密にそろえるのではなく、全体のバランスを整えるという意識を持つことが大切です。
③文頭をそろえる
文頭が揃っていないバラバラな状態だと煩雑な印象を受けます。
気をつけたいのは段落分けをおこなうときです。段落の始まりを1マス空け、各段落の文頭をそろえましょう。
ただしWebESの場合は、段落分けをしても文字が自動的に詰めて入力されてしまう場合があり、段落分けや文頭そろえによる見やすさの工夫ができません。そのため、WebESでは指定された文字数のギリギリまで文章を作成し、熱意や説得力のある内容の構築に努めましょう。
④改行を入れる
ずらっと文字が並ぶ文章を見ると、相手は読む気を失せてしまいます。適度に改行を入れて文章全体にゆとりを持たせることでこの圧迫感を解消できます。
改行は、内容や伝えるべき役割が変わるタイミングで入れましょう。たとえば、以下4つをそれぞれのブロックとして捉え、改行を入れるとわかりやすいですよ。
文章のブロック
- 結論
- 理由
- エピソード
- 結論
ESを作成する際は、まず構成を組み立ててから文章を考えていきましょう。
改行を入れて段落を分ける注意点は、文字数です。段落分けをすると余白ができ、文字数が少ない印象を受けてしまうことがあります。9割以上の多い文字数で字の大きさとバランスを取りながら見やすいESを仕上げていきましょう。
⑤表記を統一する
文章内に同じ言葉が出てきたとき、正しい表記で統一されているか確認しましょう。
正しい表記を統一して用いられないというミスがあると「文書作成が適切にできない=ビジネスでも基本的なことができない」と思われても仕方がありません。どんなに内容が良くても高い評価を得ることが難しくなってしまいます。
表記に関して、特に漢数字と算用数字が入り混じっている学生をよく見かけます。ESは横書きであるため、数字は固有名詞を除いて算用数字を用いるのが一般的です。
- 手書きの文字に自信がありません……。それでも上記に倣い丁寧に書けば気持ちが伝わるものなのでしょうか?
上手下手にかかわらず丁寧に書けば想いは伝わる
はい、伝わります。上手下手ではなく、丁寧に書いている字は好感が持てます。
上手な字でも、とめやはらいをいい加減に書いた字は見ればわかります。
しっかり内容を検討して、ブランクのないように内容をつくりましょう。
どうしても字に自信がない場合は、PCで下書きした文章を教科書体のフォントで印刷して、お手本にすることをおすすめします。教科書体はいわゆる「美文字」に近いフォントです。
アドバイザーコメント
柴田 登子
プロフィールを見る見やすい手書きのESを作成するために3点に注意しよう
手書きのESを作成する際は、以下3つのポイントに気を付けてみてください。
①文章が長すぎない
文章が長すぎると、読み手は要点を把握するのが難しくなります。極力文章は短めにしておきましょう。
さまざまな説がありますが、私は30文字~60文字ぐらいをおすすめしています。1つの文章の中に読点(、)を一度だけに留めるようにしましょう。
2つ以上あると主語に対する述語(動詞)がどれなのか見分けづらくなるため、わかりにくい文章になります。
②1つの文章の中で同じ単語を複数用いない
「良いタブレットはスマホより少し大きめサイズのタブレットである」のように、1つの文章の中に同じ単語を複数回用いるとくどい感じがします。
そのことで読みにくいと感じさせるため、「良いタブレットはスマホより少し大きめのサイズである」などと置き換えるようにしましょう。
③ 「こと」を多用しない
文章を書きなれていない、文末で自信を持って言い切りができない場合に「こと」を多用する人がいます。
「こと」が示す内容をできるだけ具体的な言葉に置き換え、「~ということだと思います」は「~です」「~と考えます」と文章を締めくくるようにしましょう。
マイナスな印象を避けるために! ESを手書きする10の注意点
マイナスな印象を避けるために! ESを手書きする10の注意点
- インクが完全に乾いてから消しゴムで下書きを消す
- 下書きの消し忘れに注意する
- 誤字・脱字がないか確認する
- 略語は使用しない
- 修正液や訂正印は使わずに書き直す
- 消せるボールペンは使用しない
- スキャンする場合もボールペンで記載する
- 手書きのコピーは使わない
- 基本的に文字の装飾はおこなわない
- 一般的にイラストや写真は使わない
ここからは、ESを手書きする際の注意点について10個解説していきます。
これらを留意しないと、内容が優れていても第一印象が悪く、評価の対象にならない危険があります。
コミュニケーションを取る面接では第一印象が大切とよく言われますよね。それはESでも同じことが言えます。内容をしっかり読んでもらうには、見た目を整えて相手が読みやすいESを作成していきましょう。
①インクが完全に乾いてから消しゴムで下書きを消す
「ESを手書きする4ステップ」で下書きをしてから清書をすると解説しました。下書きをしたら必ず消しゴムで消しましょう。
消す時の注意点は、インクが完全に乾いてから消しゴムで消すことです。乾いていない状態だと、インクが広がってしまい、せっかく綺麗な字で書いたESが汚れて台無しになってしまいます。
完全に乾き切るまで、十分な時間を空けてください。
乾かないまま消しゴムで消したためインクが伸びているESは、せっかく一生懸命書かれていても、書かれている内容が読みにくく印象が悪くなります。インクが伸びていると、雑な仕事をするイメージを与えてしまう可能性もあります。
②下書きの消し忘れに注意する
下書きは消し切れていないことがないように念入りにチェックしましょう。下書きをすること自体は悪いことではありませんが、消し忘れがあるという不完全な状態で提出することはよくありません。
よく、ESの本文の方は消してあるものの、名前や大学名など基本情報欄を消し忘れている人がいます。
大きく手を動かして全体を消すのではなく、小刻みに手を動かし、1字1字消していくと消し忘れを防止することができます。最後に全体をよく見て、消し忘れがないか念入りに確認しましょう。
③誤字・脱字がないか確認する
PCで文章を考える段階で誤字・脱字がないかの確認をしましょう。誤字・脱字があると、基本的にはもう一度書き直す必要があり、手間がかかります。
誤字・脱字があると、「注意力が欠けている人」「ミスの多い人」という印象を受けてしまいます。人間には、始めに受けた1つの側面の情報によって、他の側面までそれに釣られて歪んだ見方をする「ハロー効果」という心理があります。
ファーストコンタクトとなるESの段階で、マイナスな印象を与えないように注意深く誤字・脱字を含めたチェックをおこないましょう。
- 誤字・脱字を提出したあとに気づきました……。企業に誤りである旨とお詫びを伝える連絡を入れた方が良いでしょうか? また、提出期限内であれば書き直して再度提出しても良いでしょうか?
連絡はせず、次の選考に失敗を活かしたり、面接で挽回しよう
提出した後で誤字・脱字に気づくと、いてもたってもいられなくなりますね。なんとかそのミスを取り戻したい気持ちはわかりますが、何もしないほうが良いです。
してしまったことを悔やむよりは、原因を把握して、次から同じミスをしないことを考えてください。
1人で見直しただけでは不十分なら誰かに見直しを頼む、締切間際で焦っていたのなら時間に余裕を持って準備できる計画を立てるなど、再発防止を考えましょう。
書類選考に通ったら、面接でミスを取り戻すつもりで準備すれば良いのです。
④略語は使用しない
就活では、ESでも面接でも略語は用いずに正式名称を用いるようにしましょう。略語を用いると、緊張感のない印象を受けます。以下は学生が使ってしまいがちな略語なので、注意してください。
学生が使いがちな略語と正式名称の例
- (株)→株式会社
- バイト→アルバイト
- 部活→部活動
- サークル→サークル活動
- 高校→高等学校
- 新歓→新入生歓迎会
- 学祭→学園祭
- メアド→メールアドレス
- スマホ→スマートフォン
- 携帯→携帯電話
- コスパ→コストパフォーマンス
- モチベ→モチベーション
- コンサル→コンサルティング
- 地銀→地方銀行
- コンビニ→コンビニエンスストア
- スーパー→スーパーマーケット
普段何気なく使用している略語は、意識しないと正式名称が出てこないことがあります。ES作成の段階で、辞書などを用いて正式名称を調べましょう。
上記のほかに気を付けたほうが良い略語は、ガクチカ(=学生時代に一番力を入れたこと)、卒論(=卒業論文)、合説(=合同説明会)、などがあります。
また、就活(=就職活動)も注意が必要です。普段から言い慣れているとつい使ってしまうので、正しい用語を用いるよう気を付けましょう。
⑤修正液や訂正印は使わずに書き直す
書いている途中で間違えてしまった場合は、修正液や訂正印を使わずに一から書き直しましょう。
修正液や訂正印を使用していると、熱意が低いように感じられてしまうことがあります。ESでは、いかに文章を読んでもらえるかが大切です。修正液や訂正印があることで、読んでもらえなくなったりしてはもったいないです。
時間は掛かりますが、その時間を掛けた分だけ、担当者にESを読んでもらい次の選考へ進むことができるという大きなリターンを得ることができます。集中して下書き・清書をおこないつつ、間違えてしまった場合は、修正液や訂正印を使わずに書き直すことで、納得のいく状態のESを提出しましょう。
⑥消せるボールペンは使用しない
ESは正式な応募書類であるため、消せるボールペンなどインクが消えてしまう可能性のあるものは使用しないようにしましょう。
下書きをおこなう際も、消せるボールペンは綺麗に消しきれないことがあるので、使用を避けてください。
清書で用いるペンは、太さ0.5〜0.7mmの黒で油性かゲルインクのボールペンを使用するのがおすすめです。また、ペンは使い慣れているものや手にフィットする書きやすいものだと綺麗に書くことができるので、自分に合ったものを用意しましょう。
⑦スキャンする場合もボールペンで記載する
スキャンをおこなう場合、スキャナの設定で濃度補正をおこなうことができます。鉛筆で書いたものをスキャンして、薄ければスキャナの設定で濃度調整すればボールペンで書く手間を削減できるのではないかと感じる人もいるでしょう。
確かに、濃度調整をおこなえば、一見ボールペンで書いたような色の濃さに見えます。
ただ、提出はネット上でおこない、面接時に「原本を持ってきてください」と指示を出す企業があります。その際に、スキャナの設定と同じような濃さやその時に書いた文字を再現するのは難しく、提出したものと見栄えが異なれば、書類の信ぴょう性を疑われてしまいます。
時間に余裕を持って、提出時の段階からボールペンを使用しましょう。
⑧手書きのコピーは使わない
たとえば途中で書き間違えをしてしまった際に、修正テープを引き、それがわからないように手書きのコピーを使用すれば書き直す手間を省けるのではと思う人もいるかもしれません。
しかし、案外コピーというのは気づかれやすいものです。コピーであることがバレたときには、「なぜコピーしたものを提出しているのだろうか」と不信感を持たれやすく印象が悪くなります。
そもそも手書きで書くことは熱意や自己をアピールするためであるにもかかわらず、コピーしたものではそれが適切に伝わりませんよね。時間は掛かるかもしれませんが、次の選考へ進むチャンスを得るために、間違えたら一から直しましょう。
⑨基本的に文字の装飾はおこなわない
効果的に伝えるために、強調をしたいという思いから「!」などの記号や顔文字、絵文字、下線、文字色の変更といった装飾を加えたいと考える人もいることでしょう。しかし、ESは正式な書類である特性上、基本的に文字の装飾はおこなわないのが無難です。
個性や表現力、自由を大切にしている企業では、装飾が容認されていることもあるので、一概に禁止というわけではありません。選考を受ける企業の社風や特徴を押さえ、できることならばOB・OG訪問でどのようなESが好まれるのか質問してみると良いでしょう。
迷った場合は、基本的に文字の装飾はおこなわず、内容面で他の学生と差別化できるようなESを作成していきましょう。
⑩一般的にイラストや写真は使わない
前述の装飾と同様に、特に指定されていない場合は、イラストや写真は使わないのが無難です。
ただし、自由記入欄を設けている場合や、体裁や内容について完全に自由なES作成を求める企業もあります。そのような場合は、例外としてイラストや写真を用いることが認められるケースも存在します。OB・OGや採用担当者に、ESでイラストや写真を使って良いか確認しておくと安心ですね。
OB・OG訪問のやり方や質問の方法は、こちらの記事で詳しく解説しているので、参考にしてくださいね。
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OB・OG訪問は社員のリアルな声を聞ける貴重な機会です。万全の準備をして最大限に活用しましょう。この記事ではOB・OG訪問の準備方法やマナーなどについてキャリアコンサルタントが解説します。OB・OG訪問を実施し、就活を成功させましょう。
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アドバイザーコメント
平井 厚子
プロフィールを見るESはビジネス文書であり装飾などは悪目立ちすることがある
まず、履歴書とESはビジネス文書であることを理解しましょう。ビジネス文書とは企業が扱う公式文書で、報告書・通達書・稟議書・上申書などさまざまな種類があります。
皆さんはまだ業務経験はありませんが、ビジネス文書がどんなものかは知っておいてください。ネットで検索して、どんな書き方をするものなのか目を通しておくことをおすすめします。
採用担当者はそういう文書を見慣れているのです。約束事から外れた文章は悪い意味で目立ちます。
差別化するなら内容で勝負! 深掘りして考えよう
他の学生との差別化を考えるなら、やはり内容で勝負です。「なぜこの業界・この仕事をしたいのか」「なぜこの会社なのか」「入社したら何をしたいのか」を、根拠をもって伝えましょう。
ガクチカもこの3点のどれかの根拠として用意します。こんな経験をした→こう考えた→だから貴社でこんな仕事をしたい、の軸をしっかり持ってください。
学生時代力を入れたこと(ガクチカ)のエピソードの作り方、伝え方はこちらの記事で解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
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ガクチカは企業での再現性があるエピソードを伝えることが重要です。ガクチカの作成ステップや高評価を得るポイント、NGパターンをキャリアコンサルタントと解説します。再現性が伝わるガクチカを作成し、内定を掴み取りましょう。
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手書きのESを提出する前に確認したいこと
手書きのESを提出する前に確認したいこと
提出前には、手書きをしたESに不備がなく、きちんと提出できる状態になっているかを確認することが大切です。時間を掛けたESに不備があって、期限までに送ることができないなんてことは避けたいですよね。
ここでは、手書きES提出前に確認したいことをまとめているので、提出前に必ず念入りに確認しましょう。
誤字脱字はないか
PCで文章を考える段階で誤字・脱字の確認をすることを前述しました。しかし、PCの画面上で黙読をしていても誤字・脱字に気づかないことがあります。いったん完成した文章を印刷して、音読しながら確認すると誤字・脱字を含めたミスを見つけやすくなりますよ。
しかし、自分で見つけるのには限界があるので、家族や教授など身近な人にチェックをお願いしてみてください。また、誤字脱字チェックツールを使用するのも良いでしょう。無料で使用でき、精度の高い誤字脱字チェックツールとして以下のものがあります。
- 誤字・脱字をする人は実際にいますか? また、誤字・脱字をしていても内容が良ければ選考を進ませることはありますか?
誤字脱字は案外多く、それにより落ちてしまうこともある
就職活動中の人の応募書類の添削をしていると、誤字脱字が実に目立ちます。添削の段階で見つけるのはまだ良いのですが、すでに提出したものを面接対策会などで手渡されて、驚くほどの間違いを見つけることも少なくありません。
内容が良ければ選考を進ませる会社もなくはないですが、外資などではスペルミスが1つでもあれば落とす、というケースもあるようです。
応募した会社がどのような基準を持っているのかわからないので、極力誤字脱字はゼロの状態になるよう、しっかりチェックしてから提出しましょう。
文字の大きさがそろっているか
ESを綺麗に書く方法の1つとして「文字のサイズを意識する」ことを前述しました。手書きの場合は、もちろんPCのように文字の大きさを数値で完全にそろえる必要はなく、パッと見た時に字の大きさに統一感があるかを確認してください。
字の大きさに統一感があるかどうかを見るときは、枠に対して均等な空間を空けて書けているか、枠から文字がはみ出ていないかという全体に対する文字のバランスもチェックしましょう。
清書をしてから文字の大きさに問題があると、再度書き直すという手間が掛かるので、下書きの段階で確認して、必要であれば修正しましょう。
適度な改行や行間があるか
圧迫感を感じずにすらすらと読んでもらうには適度な改行や行間を持たせることが大切です。
綺麗に書く5つの方法の「④改行を入れる」の部分で改行を入れるタイミングを解説しているので、再度確認してみてください。
文字の大きさの確認と同様に、下書きが完成した段階でおこないましょう。
コピーやデータで内容を保管したか
完成したESは、コピーやデータとして内容を必ず保管しておきましょう。面接ではESに記載されていることに基づいて深掘りされます。つまり、ESの内容が企業と学生の前提・共有事項になるのです。そのため、面接前にESで書いたことを必ず確認し、さらに深堀りをされたときのためにエピソードの想起までしておきましょう。
1番避けたいのは、ESで書いている内容を忘れて、矛盾したことを面接時に伝えてしまうことです。ESと異なることを面接で伝えてしまうと、面接官はどちらが本当のことなのかと疑問を感じてしまいます。
また、ほかの企業に応募する際、一度作成したESの内容を保管しておくことで、資格など企業によって内容が変わらない部分について、改めて調べる手間を削減することができます。
アドバイザーコメント
谷所 健一郎
プロフィールを見る適語な改行や行間がある読みやすいESになっているかチェックしよう
手書きのESでは丁寧な文字で書かれているか、手書きとPCで作成されたESは、文字の大きさが適当か、適度な改行や行間があるかなど、読み手の立場を考えた読みやすいESかどうかに注目します。
読みにくいESの場合イメージが悪くなり、書かれている内容についても悪い先入観を持ってしまうことがあります。
ESが自分の言葉で自社向けに書かれたものかどうか、採用担当者は注目しています。立派な文章でも例文などをそのままコピーしたESでは、会ってみたいとは思いません。
企業が求める人材像とマッチしたアピールになっているかも改めて確認しよう
自社の特徴を理解したうえで、学生の具体的な経験をベースに書かれた「自己PR」や「学生時代に打ち込んだこと」は、学生の能力や人間性を読み取ることができ注目するポイントです。
また志望動機から自社への入社意欲と学生の仕事に対する軸や価値観を感じとることができます。
通常、採用担当者同士でESに書かれている内容が自社が求めている人材とマッチングしているか話し合われます。
自社の仕事や社風と若干違っていても、興味のある経験やアピールであれば、新たな風を吹き込む人材かもしれないと考え、会ってみるべきではないかと協議します。
封筒の書き方は適切か
webESであれば、適切な送信方法を用いてネット上で完結しますが、手書きのESでは、郵送に関する事項まで気を配る必要があります。手書きのESを郵送するために入れる封筒は、A4用紙が入る角形2号(角2)で、中身が透けない白色の封筒を準備しましょう。
封筒の表には、右側に宛名の住所、中央に宛名である会社名・送付先部署名・個人名、左下に赤字で応募書類在中と記載します。
宛名の住所は、郵便番号の欄から1文字分空け、丁目や番地は縦書きであるため漢数字で書きましょう。宛名は個人名が一番大きくなるように書き、人の名前には「様」を、部署や役職名には「御中」と記載し、両者を併用しないのがマナーです。
裏面には、自分の住所、大学・学部・学科名、名前を中央を挟んだ下側に、投函日を左側に記載します。ESは重要な書類であるため、封筒の綴じ目中央に締めマークである「〆」も忘れずに記載しましょう。
送付書の書き方は適切か
ESなどの書類を送付する際は、封筒の中身に何が入っているかという送付状を同封するのがマナーです。学生のうちから正式な書類を送付することも少ないため、送付状の正しい書き方を理解していない学生も多いのではないでしょうか。適切な送付状の書き方をマスターして、相手への配慮を心掛けましょう。
送付状の書き方
- 右上に投函日を書く
- ①より1段下げて左そろえで宛先を書く
- ②より複数段下げて右そろえで自分の情報を書く
- 書面の中央にタイトルを書く
- 頭語・用件・結語を書く
- 箇条書き中央そろえで送付内容を書く
送付状は、上の手順で書きましょう。特に③の自分の情報の記載については、封筒に書いた内容と相違がないように確認してください。
送付書に関しては、ビジネス上のやりとりにおいてPC作成が一般的です。そのため、指定されていない場合はPCで作成し、他の企業の宛先など必要な部分だけを変更し、使い回すと良いでしょう。
送付状の記載内容の例(コピー用)
令和〇年〇月〇日
株式会社〇〇〇〇
人事部採用担当課
〇〇〇〇様
〇〇大学〇〇学部〇〇学科
〇〇〇〇
連絡先 000-0000-0000
email:[email protected]
応募書類送付につきまして
拝啓 桜花の候、貴社におかれましてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
〇〇大学〇〇学部の〇〇〇〇と申します。
この度、貴社の新卒採用に応募させていただきたく、下記の書類をお送りさせていただきます。
ご査収くださいますよう、お願い申し上げます。
敬具
記
エントリーシート 1枚
自己分析課題シート 1枚
以上
- 送付状を同封するのを忘れてしまいました。評価に影響する可能性はありますか?
送付状は評価を大きく左右するものではない
それほど大きな影響はないでしょう。実際、送付状なしの応募書類も少なくありません。
多くの場合、送付状と中身を突き合わせて確認をすれば、送付状は破棄されます。送付状が書類選考の対象になることはありません。
ではなぜ送付状をつけるのか。一般にビジネス文書を郵送する場合には挨拶として送付状をつけることが、ビジネスマナーになっているからです。
送付状があると印象は良いですが、それが原因で採用・不採用に影響するほど重要なものではありません。次からは忘れないようにすれば良いです。
書類の不備はないか
提出前に書類の不備がないか再度確認しましょう。
ESの内容面や記載事項はもとより、ESとともに他の書類提出を求められていないかも改めて確認し、必要書類を忘れずに準備しましょう。
送付状は、必要な部分を訂正して使い回すと便利であることを前述しました。しかし、宛先が他の企業名のままであったり送付内容に記載漏れがあったりすると失礼にあたります。同封する書類には、すべて細心の注意を払って確認をおこないましょう。
意外と目につくのが書類の汚れです。
手書きの場合はインクが乾いていない間に文字に触れてしまい、にじんでいるものを見かけることがあります。
シャープペンシルなどで下書きをした場合は、用紙を汚したり折ったりしないように丁寧に、そして完全に消しましょう。
普通郵便による提出にしているか
ESは大事な書類であるため、確実に到着しているかがわかる書留サービスを利用しようか考えている人もいることでしょう。
しかし、書留は受取時に受領印や署名が必要になり、企業側の仕事を増やすことになります。多くの書類を管理する企業にとって少しでも業務を削減したいのが企業の本音であり、こちらから企業の手間を増やすことは避けたいところです。
基本的には、郵便ポストに投函可能な普通郵便による提出をおこないましょう。しかし、普通郵便は日曜祝日に配達がおこなわれないため、提出期限に間に合わないようであれば速達を利用して、期限遅れだけは回避してください。
webESではデータ化した写真を添付し忘れていないか
webESではデータ化した写真を添付し忘れていないか確認しましょう。
写真のデータ化は、写真館や証明写真機で撮影した場合、データを入手することができます。今ではスマホアプリで撮影することもできますが、写真は第一印象に大きな影響を与えるため、できるだけ写真館で撮影したものにしましょう。
写真のサイズは「縦560px × 横420px」もしくは「縦600px × 横450px」の「縦4:横3」であることが一般的です。しかし、ESによってはこれとは異なる場合やサイズが指定されている場合があります。
企業によって異なることも想定されるので、データを入手する際は大きめのサイズを入手して必要に応じてトリミングすると良いでしょう。また、データ容量が大きいとエラーになってしまうことがあるので、「〇〇KB以下」といった指定がないか確認し、必要に応じて調整をおこないましょう。とくに指定がない場合は、2MBまでに容量を抑えるようにしてください。
- 多くのESを確認する中で、写真館で撮影した写真と証明写真機やアプリで撮影した写真の違いって実際あるのでしょうか?
見栄えが異なる可能性があるためできれば写真館で撮影しよう
採用担当者は、写真の印象から仕事の姿勢や性格などをイメージします。
写真館でプロが撮影した写真は、意欲のある表情などがうまく撮影されており、好印象を与えます。
良く撮れる証明写真機やアプリもありますが、他の応募者が写真館で撮影していると、見劣りしてしまう可能性があります。就活を後悔しないためにも、できれば写真館での撮影をおすすめします。
画像を貼り付ける方法は、WebES画面を開いて、「顔写真」や「画像添付」などの項目があるはずなのでそれをクリックし、画像ファイルをアップロードしましょう。
ファイル名は指定がなければ「大学名+名前+日付」などわかりやすいものにしておきましょう。
証明写真をデータ化する方法は、こちらの記事で詳しく解説しているので、併せて確認してください。
関連記事
証明写真をデータ化する方法4選! 活用方法や注意点など徹底解説
証明写真はデータ化することで就活を効率的に進められます。この記事ではデータ化する際に押さえておくポイントやデータ化する方法、注意点などをキャリアコンサルタントが解説します。参考にして書類選考を突破するカギにしてください。
記事を読む
以下の記事では、ESで好印象を残す写真の撮り方を解説しています。こちらも併せてチェックしてみてください。
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好印象が残せるES用の写真の撮り方|注意すべき身だしなみも解説
あらゆる企業のESには必ず写真を添付する必要があります。書類選考時に好印象を残すためにも、事前に準備してから撮影に臨みましょう。この記事では、ES用の写真の撮り方や、ESに写真を添付する方法をキャリアコンサルタントのアドバイスを交えつつ解説します
記事を読む
不備のない読みやすいESで選考を突破しよう
ESを手書きにするべきか、手書きではどんなことに気をつけながら作成するのかについて徹底解説してきました。
一番大切なのは、相手の立場に立って読みやすいESを作成することです。不備のない読みやすく綺麗なESを作成できるように十分な時間を確保し、選考を突破していきましょう。
アドバイザーコメント
平井 厚子
プロフィールを見る会社との縁を取りにいくつもりでESを作成しよう
「『エントリーシート』は『縁取りシート』。応募先とのご縁を取りにいくシート」といったら、皆さんはどう感じますか。「おやじギャグを」とあきれてしまいますか。
でもこれは、言い得て妙なのです。ESは皆さんと企業の最初の接点。今度はどんな学生が応募してきてくれたのかと、採用担当者は楽しみでもあるそうです。
もちろんたくさんのESを読む苦労はありますが、それぞれのESの向こうにいる学生を想像しながら読むのは、わくわくするそうですよ。
一字一句丁寧に書き思いを伝えることが大切
そのESが手書きで丁寧に一字一画おろそかにせず書かれていて、空欄もなく、読めば一生懸命さが伝わってきたらどうでしょう。採用担当者がぜひ会ってみたいと思っても、不思議ではありません。
手書きでESを書くのは確かに手間がかかります。しかし、それだけに伝わる熱意も強くなります。志望度の高い企業にはぜひ手書きESで応募してみてください。ペンに思いをこめて、会社とのご縁をつかんでください。応援しています。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Takako Shibata〇製造業を中心とした大手~中小企業において、従業員のキャリア形成や職場の課題改善を支援。若者自立支援センター埼玉や、公共職業訓練校での就職支援もおこなう
プロフィール詳細キャリア・デベロップメント・アドバイザー/キャリアドメイン代表
Kenichiro Yadokoro〇大学でキャリアデザイン講座を担当した経験を持つ。現在は転職希望者や大学生向けの個別支援、転職者向けのセミナー、採用担当者向けのセミナーのほか、書籍の執筆をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/産業カウンセラー
Atsuko Hirai〇ITメーカーで25年間人材育成に携わり、述べ1,000人と面談を実施。退職後は職業訓練校、就労支援施設などの勤務を経て、現在はフリーで就職・キャリア相談、研修講師などを務める
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