この記事のまとめ
- CUBIC適性検査では基礎能力検査と採用適性検査の2つがおこなわれる
- 出題傾向は毎年ほぼ同じなので解答パターンを理解して攻略しよう
- CUBIC適性検査の6つの例題を解説付きで紹介
就職活動を進めるなかで多くの人が経験する適性検査ですが、「CUBIC」という適性検査を受検するよう伝えられる場面があるかもしれません。
CUBIC適性検査は受検者の性格や適性、社会性を見るテストで、入社試験の一貫として取り入れる企業が増えてきています。
適性検査は選考の一つなので、何もわからないまま適性検査に取り組むと、面接にすら進めない可能性もあります。志望企業の選考を進めるためにも、検査の内容を知ったうえで臨んで、落ち着いて回答をして突破を目指しましょう。
この記事では、キャリアアドバイザーの古田さん、板谷さん、瀧本さんのアドバイスを交えつつ、CUBIC適性検査では一体どんなテストが出題されるのか、どういった対策をすれば良いのかを解説します。CUBIC適性検査を攻略して内定に一歩近付きましょう。
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CUBIC適性検査は特徴を理解して対策すれば攻略できる!
CUBIC適性検査に限らずですが、どんな問題が出題されるのか、どんな傾向があるのかを知らずにテストに臨むと、時間配分がわからなかったり本当は答えられた問題も答えられなかったりといったことが起こります。
だからこそ、あらかじめ出題される問題を把握して、どのように解けば良いのか、どれくらいのペースで問題を解けば良いのかなどを事前に考えることで、テスト当日も落ち着いて問題を解くことができます。
この記事では、まずはCUBIC適性検査がどういったテストなのか、どんな特徴があるのかを紹介します。概要を理解して、対策の準備をしましょう。
そして記事後半では、実際の対策方法と練習問題を紹介します。どんな対策をおこなえば良いのかを把握したうえで、例題を活用した本番を見すえた対策でCUBIC適性検査を突破しましょう。
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まずはCUBIC適性検査の概要を把握しよう!
CUBIC適性検査の概要
- 検査内容:能力検査/適性検査
- 受検形式:Web/紙の2種類
- 難易度:中高生レベル
CUBIC適性検査は、受検者の個性や適性を把握するためにおこなわれる検査です。SPIなどは聞きなじみがあるかもしれませんが、CUBIC適性検査は初めて聞いたという人も多いのではないでしょうか。
しかし対策をすれば問題なく解けるので、まずはCUBIC適性検査が一体どういったものかを把握して、対策の準備をしていきましょう。
検査内容:能力検査/適性検査
CUBIC適性検査は、ほかの適性検査と同じように、大きくは基礎能力検査と採用適性検査の2つに分かれています。
基礎能力検査・採用適性検査の内容は判断する能力も問題数も異なるので、この2つをそれぞれ詳しく解説していきます。
基礎能力検査
基礎能力検査は言語・数理・図形・論理・英語の5科目から出題されます。
出題範囲 | |
---|---|
言語 | 語句の意味・長文の読解・文章の並び替えなど |
数理 | 四則演算・濃度算・二次方程式・資料とデータの読み取りなど |
図形 | 立体の展開図・図形の分割など |
論理 | 論理的思考を試される問題 |
英語 | 単語の意味・長文の読解など |
上記のなかでも、図形や論理の問題はほかの適性検査にはあまり出題されない範囲なので、重点的に対策をおこないましょう。
とはいえ難易度としてはそれほど高くなく、図形の問題は基本的にパターン化されているので何度も問題を解いて慣れることが大切です。
また論理の問題は、たとえばアルファベットの羅列から規則性を見出し、空白部分に入るアルファベットを答えるといった問題が出題されます。こちらも慣れれば出題パターンをつかめるので、しっかり対策をしていきましょう。
出題される問題はいずれも高校までに学校で習う内容なので、自分が苦手とする科目を復習することが大切です。
CUBIC適性検査は例年似た問題が出題されます。とにかく過去問題の苦手な科目を復習すると良いでしょう。
採用適性検査
採用適性検査は、ある単語を見て連想するものに近いものを選択肢から選ぶという、正解はなく直感的に答えるテストです。心理テストや性格診断などがイメージに近いでしょう。
こうした問題を100問以上回答し、意欲・性格・価値観・社会性という4つの判断軸で評価することで、その人の性格や適性が見えてきます。
アンケート形式の問題で時間制限もあるので、極力素早く回答していくことと、自分の回答に矛盾がないように答えていくことが大切です。
採用適性検査は対策が不要だと思っている人もいるかもしれませんが、対策をすることで限られた時間内で問題を解答する時間感覚を身に付けることができます。
試験当日の緊張も緩和できるので、安心して採用適性検査に臨めますよ。
採用適性検査は、自分自身がどんな人かを客観的に見て知っておくと答えやすくなります。自己分析の詳しいやり方についてはこちらの記事で解説しているので、併せて参考にしてくださいね。
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受検形式:Web/紙の2種類
CUBIC適性検査は、Web上で実施するものと筆記で実施するものの2種類があります。どちらの形式で実施するかは企業側に委ねられているので、どちらの特徴も事前に把握しておきましょう。
それぞれの受検形式について、気を付けたいポイントを紹介します。
Web形式
CUBIC適性検査をWeb上で実施する場合、メールで「この試験を実施してください」と案内が届きます。
CUBIC適正検査のURLが送られてくるのでページを開き、テストを実施しましょう。テストの実施方法については先方から指示されるので、その指示に従ってテストを進めるように注意しましょう。
Web上で実施する場合、自分のタイミングで受けることができるので、納得いくまで対策してから臨むことができます。ただし、一度試験を始めてしまったら途中で中断することができないので、電波が通じ、しっかり集中して取り組める環境で試験に臨むようにしましょう。
ペーパー形式
CUBIC適性検査は紙でおこなうこともあります。紙の場合、面接と同じ日に実施されることが多いでしょう。
特に注意したいのは、企業が事前に告知をせずに面接の当日にCUBIC適性検査を抜き打ちでおこなうという場合です。抜き打ちでおこなわれた場合、何の対策もしていなければ本来の実力を問われることになります。
しかし応募者のなかには、別の企業でCUBIC適性検査を受けていたことで要領をつかんでいるという人もいるかもしれません。CUBIC適性検査の対策をしていない場合、抜き打ちでおこなわれた場合に周りと差をつけられてしまいます。
こうした企業もあるため、ホームページ(HP)にはCUBIC適性検査についての記載がなくても対策を講じておいた方が安心ですよ。
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問題集を活用して準備を整えよう
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難易度:中高生レベル
CUBIC適性検査は科目が多く難しそうなイメージがあるかもしれませんが、難易度は中高生レベルと言われており、基礎的な学力があれば問題なく解けます。
しかし、中学・高校では習ったものも日常生活で使わないと忘れてしまいます。2次方程式の解き方など意外と忘れているものもあるので、今一度これまで習ってきた問題を解けるよう復習しておきましょう。
逆に、難しすぎる内容を復習してもCUBIC適性検査では出題されず、せっかくの復習が無駄になってしまうこともあります。CUBIC適性検査の対策本を見て、復習する範囲を明確にしましょう。
CUBIC適性検査は一見簡単に思えますが、短時間で高得点を取るには対策が必須です。
中学・高校レベルだからと油断せず、過去問や模擬試験を活用してしっかりと準備しましょう。
CUBIC適性検査に限らず、Webテスト全般の攻略方法については以下の記事で解説しています。共通する対策もあるので、目を通しておきましょう。
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効率的に対策するために知っておこう! CUBIC適性検査の3つの特徴
CUBIC適性検査の3つの特徴
- 出題範囲が広く問題数が多い
- 毎年問題の傾向がほとんど変わらない
- 「信頼係数」という指標がある
ここまでCUBIC適性検査の概要について解説しました。CUBIC適性検査は、基礎能力検査と採用適性検査の2種類に分かれていて、基礎能力検査では一般的な学力が問われ、採用適性検査ではその人の考え方や性格が問われています。
そんなCUBIC適性検査ですが、ほかの適性検査と比較してどういった特徴があるのでしょうか。CUBIC適性検査で高得点を狙うためにも、事前に把握しておきたい3つの特徴を解説します。
特徴①出題範囲が広く問題数が多い
CUBIC適性検査の能力検査は、ほかの適性検査と比較しても出題範囲が広いため、広範囲を対策しておかないと解けない問題が出てきてしまいます。
また問題数が多いということは、一問に使える時間もそれほど多くないため、本番でも残り時間と残りの問題数を見ながらペース配分を確認して問題を解く必要があります。
採用適性検査は直感的に答えればそれほど時間がかかりませんが、基礎能力検査に関しては問題を解かないといけないので、比較的時間がかかってしまいます。ここをいかにスピーディーに解けるかが勝負になります。
特徴②毎年問題の傾向がほとんど変わらない
問題数が多いと聞くと対策が大変そうだと思う人も多いかもしれませんが、実はCUBIC適性検査は問題の傾向が毎年ほぼ変わらないため、対策がしやすくなっています。そのためCUBIC適性検査は対策をおこなうことで、確実に内定に近付きやすくなります。
逆に言うと、対策をしっかりすれば点数が取れる試験なので、周りが対策をしていて自分だけ対策していないと、大きく差をつけられることにもなります。
これまで出題されてきた問題を見て、どんな問題が出題されているのかを分析して傾向をつかみ、それぞれの出題パターンでどのように問題を解けば良いのかを取得していきましょう。
- 傾向が変わらないなら、一度問題を解けば対策できてしまうのでしょうか?
一度で対策できるとは考えずに十分に準備しよう
傾向が変わらないからといって侮らない方が良いでしょう。なぜなら、予想していた出題範囲が外れてしまえば対策が無意味なものになるうえに、回答に時間制限があることが人によってはネックになることもあるからです。
そのため一度練習したくらいで慣れるのは難しいのではないでしょうか。
また、過去の問題集で練習するとしても、得意な科目はある程度できても、苦手な科目や論理などはくり返し練習しても慣れるまでの時間は個人差があります。
対策にかかる時間は苦手な科目がどの程度あるか、または論理が得意かどうかで違いが出るといえるでしょう。
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特徴③「信頼係数」という指標がある
信頼係数とは、この診断結果自体が信頼できるものかを見る指標です。この信頼係数を使い、受検者が嘘をつかずに正直に問いに答えているかを見抜けるのも、CUBIC適性検査の特徴です。
受検生のなかには、自分のことをよく見せようとして、本当は当てはまっていないのに当てはまっていると嘘をつく人も出てきます。しかしこうした嘘を見破る仕組みがCUBIC適性検査には備わっており、それが信頼係数なのです。
受検者が意図的に印象を操作しようと思い回答したり、嘘をついて答えると信頼係数が下がります。ある一定のラインを下回るとその検査結果の信憑性は薄くなるため、企業によっては再度受検するよう伝えられる場合もあるので注意しましょう。
信頼係数とは、解答の一貫性や信頼性を測る指標です。
さまざまな角度の質問に対して一貫性のある解答をおこなうことで信頼係数が高くなり、信頼性の高い解答をしていると評価されます。
性格検査に限らず、Webテストを通過したいがために不正をおこなってしまう人もいます。Webテストで不正をするとどうなるのかについては、以下のQ&Aコンテンツで解説しています。
CUBIC適性検査で企業が確認しているポイント
ここまでCUBIC適性検査の特徴を解説してきました。CUBIC適性検査は出題範囲は広いものの問題の傾向は決まっているので対策がしやすいという特徴が挙げられました。
それでは、CUBIC適性検査を実施することで、企業は学生の何を知りたいのでしょうか。
ここを知っておくとCUBIC適性検査の対策のヒントになり、選考突破にも近付けるので、企業目線でCUBIC適正検査に求めるものとは一体何かを理解しましょう。
人柄が自社にマッチしているか
働くうえで企業の理念とその人の考え方がマッチしているかは、長期的なキャリアを築くうえで学生にとっても企業にとっても大切です。そのためCUBIC適性検査を通して、受検者が自社にマッチしているかを見極めています。
特に今は価値観が多様化していて、誰と働くかを重視するようにもなってきています。企業側としては、せっかく採用したものの社風と合わずに辞めてしまうというのは教育コストもかかり、一番避けたい結果です。そのため、適性検査を実施して、この人なら社風に合って長く働いてもらえるだろうという人を選んでいるのです。
学生としても、せっかく内定をもらえたものの思っていたのと違うとなると、働いている期間がつらく感じますよね。そのため、お互いのミスマッチを防ぐためにもCUBIC適性検査が活用されています。
ストレス耐性があるか
大きな責任をともなう仕事が多い業種では、ストレスに強い人を採用したいというニーズを持っている企業もあります。CUBIC適性検査を実施することで、その人のストレス耐性も調べています。
CUBIC適性検査では、対人・目標・繁忙・拘束・総合の5つのストレスを数値化することができます。この結果を見て、その人がどんなストレスに耐性があり、どういったストレスに弱いかを知ることができます。
こちらの結果は、入社後に対人関係でうまくいかない、メンタルが原因で不調になるといったケースを防いだり、配置や職場、任せる業務を工夫したりするための判断材料として用いられています。
- ストレス耐性がなさすぎるとマイナス評価になることもあるのでしょうか?
ストレス耐性は評価の対象になり得る
CUBIC適性検査におけるストレス耐性の評価は、採用試験でのマイナス評価につながる可能性があります。
たとえば、対人ストレス耐性が低いと評価された場合、企業はその候補者がチームでの協働に問題があると判断することがあります。
しかし、評価結果がすべてを決定するわけではなく、企業は総合的に判断します。ストレス耐性が低くとも、違うスキルや強みをアピールすることでバランスを取ることは可能です。
対策としては、自己分析を通じて自己理解を深め、面接で自己改善の努力やほかのスキルを強調することが重要になります。
企業が求めるのは総合的なポテンシャルなので、適性検査の結果に一喜一憂せず、ほかの強みをしっかりとアピールすることが大切です。
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WEBテスト対策問題集&模試が受け取れます
志望度が高い企業にWEBテストで落ちてしまうのは本当にもったいないです。しかし何冊も問題集を解くのは時間が足りないですよね。
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また本番形式の模試も付いているので、前もって本番の感覚をつかむことができますよ。
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職業に対する適性があるか
適材適所という言葉があるように、企業はその人が最大限力を発揮できるよう配置を決定したいと考えています。そこでCUBIC適性検査を実施することで、企業は受検者の職業や業務に対する適性を見ています。
適性が合わない職業で働いているとなかなか結果を出せなかったり、業務自体がつらくなったりして、離職率が上がってしまいます。
せっかく採用したものの、つらいと感じながら働いてもらうようだと、お互いにとってメリットがありませんよね。事前にそうしたミスマッチを防ぐために、職業に対して適性があるかを見るという意図でも、CUBIC適性検査が活用されているのです。
CUBIC適性検査の結果はA~Eの5段階あり、Aに近いほどさまざまな職務に適正があるとされています。
面接官は結果を無視できないため、もしE判定が出た場合、応募職種に対する志望動機への質問などに影響が出る可能性は十分あるでしょう。
性格面を問われる適性検査は、CUBIC適性検査以外にも複数あります。これらの対策を理解しておくと、CUBIC適性検査でも活かされます。こちらの記事では性格適性検査の例題や対策を解説しているので、併せて参考にしてくださいね。
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ここからは、希望の企業から内定をもらうため、CUBIC適性検査で良い結果を残すためには、どういった対策をおこなえば良いのか、対策について解説します。何から始めたら良いかわからないという人は順番に実践してみてくださいね。
適性検査の勉強方法について、こちらの記事でも解説しています。SPIの記事ですが、CUBIC適性検査に応用もできますよ。
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①対策本で問題の形式に慣れる
まずは出題形式に慣れることが大切です。CUBIC適性検査は出題傾向が変わらない可能性が高いので、何度も問題を解いてその形式に慣れましょう。
出題形式に慣れてくると、適切な時間配分もおこなえるようになり、高得点ゲットにつながってきます。また見慣れた問題を解くことになるので、試験本番の焦りがなくなり落ち着いて問題を解けるようになります。
CUBIC適性検査は出題の傾向が似ているので対策しやすく、対策の効果も結果に現れやすいです。そのため、自己分析や面接対策などたくさんやるべきことがあるかもしれませんが、優先度を高くして取り組むことで高得点を狙いましょう。
②基本レベルの解き方や公式を復習しておく
前述のとおり、CUBIC適性検査では中高生レベルの問題が出題されます。かなり基礎的な問題が出題されることがあるので、こうした問題をとり逃さないように対策をしましょう。
具体的には、基本的な問題の解き方や公式を復習しておくことで、簡単な問題の取り逃しやケアレスミスを防ぐことができます。特に数理の科目に関しては公式や解き方を忘れてしまっている人も多いので、一度中学・高校の数学の内容を復習しておきましょう。
CUBIC適性検査で出題されやすい数理分野の例
- 推論
- 場合の数
- 確率
- 集合
- 分割払い
- 損益算
- 速度算
- 代金の精算
CUBIC適性検査の数理の問題は、SPIの非言語問題と似ているので、非言語の対策も応用して高得点を狙いましょう。
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③反復練習で解法パターンをつかむ
CUBIC適性検査の特徴として、問題がパターン化されているということが挙げられます。つまり、一度パターンをつかんでしまえばスラスラと問題が解けてしまいます。
そのためにおこないたい対策が、対策本を活用して何度もくり返し問題を解くことです。反復して問題を解くことで、問題の出題パターンをつかむことができ、本番でも「この問題はこうやれば解ける」というように、よりスムーズに解答できるようになります。
何度も問題を解いて、問題の解き方を頭の中に叩き込んで試験に臨みましょう。
- 何回くらい解けば良いのでしょうか? 何か目安があれば教えてほしいです。
過去問はステップを決めて3回以上解こう
過去問対策としては、くり返し学習をおすすめします。1回目は問題の形式や出題パターンを理解し、どのような解答が求められているのかを把握します。2回目は、1回目の学習をもとにして解答のスピードと正確性を向上させることを目指します。
そして、3回目は、すでに問題形式に慣れているため、自信を持ってスラスラと解けることを目指します。
この目標設定は例ですが、くり返し学習はこのように進めましょう。そのため、一般的には最低でも3回は対策本を解くことがおすすめです。
問題パターンをしっかりと体得すれば、本番でも落ち着いて対応することができるようになります。このプロセスを踏むことで、試験に対する不安を大幅に軽減し、より良い結果を得ることが可能となります。
④苦手分野を重点的に勉強する
CUBIC適性検査に限らず、Webテストは苦手分野を特に意識的に勉強した方が点数が伸びやすいと言われています。100点満点中90点なら、あと10点しか点数を伸ばせないですが、100点満点中30点しか取れていないのであれば、70点分伸ばせる余地があるためです。
苦手意識を持っている分野の勉強は少しつらく感じるかもしれませんが、それだけ大幅に点数を伸ばせるチャンスでもあるので、苦手部分を克服して内定獲得に近付きましょう。
基礎能力検査は言語・数理・図形・論理・英語の5科目から出題されているので、一度すべての問題を解き、どの科目が苦手だったか把握しましょう。そのうえで、まずは最も点数が取れなかった科目を重点的に対策してみてくださいね。
⑤制限時間を意識して問題を解く
CUBIC適性検査は、問題数が多いのが特徴として挙げられます。そのため、ゆっくり解いているとすべての問題を解ききれないということが起こります。
解けない問題があるとそれだけで大幅に点数のロスになってしまうので、すべての問題を解けるよう時間配分には注意しましょう。
とはいえいきなり本番のテストで時間配分を意識しようと思っても難しいので、くり返し問題を解くなかで、どういった時間配分が良いかを見つけていくのがおすすめです。
科目の得意・苦手があると思うので、「この科目は何分で解く」と具体的に時間を決めるとペースが早いのか遅いのかを試験中に把握できるので、あらかじめ時間配分を決めて試験に臨みましょう。
アドバイザーコメント
板谷 侑香里
プロフィールを見る解けなかった問題を克服することでCUBIC適性検査は攻略できる
CUBIC適性検査は、毎年出題の傾向がほぼ同じと言われているので、まずは時間を計り、本番さながらの環境ですべての科目を解くことで苦手科目を見つけましょう。続いて、その中から解き方がわからなかった問題をピックアップし、どのように解けば良いかを確認してください。
そして、解けなかった問題を解けるようにしていく対策に最も力を入れましょう。解けなかった問題が解けるようになると一気に得点を上げることができます。
解き方に自信がない問題に関しても、複数回問題を解き直し、どのような道筋で解答できるか解き方をインプットします。
出題傾向が変わらないからこそパターン学習で本番に備えよう
詳細が変わっても解き方は同じなので、出題パターンさえつかめれば、スラスラと解けるようになります。解き方がわからないと苦戦して時間を使ってしまい、すべての問題に解答する前に制限時間を迎えることになり、最後の問題まで辿りつけないということになりかねません。
本番に備えた対策をおこなうことで、自信を持って適性試験に臨んでくださいね。
解説付き! CUBIC適性検査の練習問題
ここまでCUBIC適性検査の対策法を解説してきましたが、実際の問題がないとどんな問題が出題されるのかイメージが湧かず、対策もやりづらいと感じる人もいるでしょう。
ここからはCUBIC適性検査の練習問題を紹介していくので、実際の問題を解く感覚をつかんでいきましょう。
CUBIC適性検査の問題はSPIにも似ている部分があるので、SPIの例題でも練習しておきたいという人は、この記事もおすすめです。
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言語の例題・答え
言語科目では、漢字や語句の意味を問う問題が出題されます。たとえば、芸術・音楽という二語が提示され、それと同じ組み合わせになっている二語を選択するという問題や、複数の熟語の中で意味が異なるものを選ぶ問題などが出題されます。
基本的には中学生レベルの知識があれば解けるようになっています。しかし、なかには論理的に考えなければ解けない問題も含まれているので、出題形式に慣れておくことが大切です。
言語科目の例題
以下の言葉のなかで、1つだけ「 」内の漢字の意味が違うものはどれか。
「序」
序幕
序盤
序論
序奏
序曲
序列
6つの語句の意味をそれぞれ見ていくと、1つだけ意味が異なるものが使われているのがわかります。
序幕は、物事の初めの段階という意味を持ちます。序盤も将棋で勝負を始めた初期の局面のことを指し、そこから転じて物事の始めの状況という意味を持ちます。
また序論は、論文などで本文への導入部分として最初に述べられる論説を指し、序奏は音楽の主要部に入る前の導入部分のことです。序列は年功序列という言葉もあるように、一定の規律に従って並べることを表します。
このように、序列以外の「序」という漢字は「物事の始め」という意味で使われていて、序列の「序」は並び方という意味で用いられています。このことから「序列」が、意味が異なるもので正解となります。
答え
序列
数理の例題・答え
数理科目では、二次方程式や濃度算、n進数など幅広く問題が出されます。そのため問題数をこなしてすべてのパターンでの解法を身に付けておく必要があります。
中学生、高校生で習った内容ではあるものの、決められた制限時間のなかで解かないといけないというプレッシャーもあり、意外と苦戦する人が多いのも事実です。本番で焦らないように、丁寧に対策をするようにしましょう。
数理科目の例題
2つの正の整数の差が10、積が144である。大きい方の数字は?
大きい方の数字をX、小さい方の数字をYとおくと以下のようになります。
X-Y=10 ①
XY=144 ②
そして、①を変形すると「Y=X-10」となり、これを②に代入すると「X(X-10)=144」になり、計算をすると以下のようXを求められます。
X(X-10)=144
X2-10X-144=0
(X+8)(X-18)=0
X=-8, 18
求める数字は正の整数なので、答えは18です。
答え
18
- 普段は解けたはずなのに、数理問題が特に本番だと解けなくなってしまいます……。
普段と本番で何が違うのか原因を究明しよう
原因として考えられることの一つに、本番での緊張が考えられます。もし緊張からできなくなるのであれば、呼吸法などを取り入れてリラックスするための練習も必要かもしれません。
また、原因が解答に時間制限があることで焦って解けなくなるのであれば、やはりくり返し練習し、制限時間内に問題を解く練習をするしかないでしょう。
普段はできることが本番でできなくなるのには必ず原因があるはずなので、どこに原因があるのかを分析してみましょう。原因がわかれば対策を練りやすくなります。
まずは落ち着いて、原因を究明するところから始めましょう。
図形の例題・答え
図形の問題は、頭のなかで立体を描かないといけないため、想像力も必要となります。しかし慣れてくると問題がパターン化されていることに気付いたり、頭のなかで図形を処理できるようになります。
最初は紙に図形を書き出しても良いので、丁寧に問題を解いていき慣れていきましょう。
図形科目の例題
立方体ABCD-EFGHがある。辺AD、辺CD、辺EF、辺FGの中点をそれぞれ、I、J、K、Lとした。I、J、K、Lを通る平面で切断した場合の切り口の形を求めよ。
上記の図のように、線分AE、線分CGのちょうど中点を通るため、切り口は正六角形になります。
答え
正六角形
論理の例題・答え
論理の問題は論理は難しい印象を持つ学生が多い科目ですが、やはり出題パターンが決まっています。
解けなかった問題の解法を見て、くり返し似た問題を解くことで慣れてきます。慣れてしまえば他の科目と難易度も変わらないので、苦手意識のある方も挑戦しましょう。
論理科目の例題
数字がある規則に沿って並んでいます。_に当てはまる数字を答えよ。
3 5 7 12 16 29 35 66 _
まずはどういった規則で数字が並んでいるのかを見ていきましょう。1番目と2番目、2番目と3番目、3番目と4番目、というように隣り合った数字同士の関係性を見ていくと、規則性に気付きやすいです。
今回の問題の場合、3と5、3と7の関係を見ると、5は「3×2-1」、7は「3×2+1」です。
続いて7と12、7と16の関係を見ると、12は「7×2-2」、16は「7×2+2」となります。同じように16と29、16と35の関係は「16×2-3」、「16×2+3」となっています。
この法則性を当てはめると、35と66の関係は、「35×2-4=66」であることから、66の次の数は「35×2+4」で74となります。
答え
74
論理問題は問題文の途中で必要に応じてメモを取りましょう。
途中式が必要となる問題の場合には途中式を丁寧に記載することをおすすめします。途中式があることで、見直しの際に確認もしやすくなります。
間違えた場合にも、どこでミスをしたのか効率良く把握できるでしょう。
英語の例題・答え
英語は空欄補充問題や言い換え、長文読解といったテストが出題されます。問題の内容は基礎的なものが多くなっています。
英語の能力検査は中学から大学受験レベルの問題が出題されます。なるべく多くの問題を反復して解き、問題の解き方に慣れておくのがポイントです。
英語科目の例題
( )に当てはまる、最も適切なものはどれか。
Peter, as ( ) as you, was transferred to the Sales Department.
short
far
many
much
well
close
上記文章を和訳すると、「あなたと同じく、ピーターも営業部に異動になった」という意味になります。そのため空欄部分は「あなたと同じく」という熟語になるので、「well」が正解となります。
答え
well
採用適性検査の例題・答え
採用適性検査は、回答者がどういった性格か、どういった価値観を持っているのかを見る検査なので、正解がない問題が出題されます。
前述のとおり、この検査では信頼係数というものが測定され、この数値は解答に矛盾があると下がっていき、ある一定の基準を下回ると検査の信頼性が薄いとみなされて無効になることがあります。そのため、直感で正直に回答することが大切です。
採用適性検査の例題
「まじめな人間で、ル-ル(規則)に違反した行動はとれない。」
1.いいえ
2.少しそうだ
3.かなりそうだ
4.非常にそうだ
CUBIC適性検査は例題を参考にした入念な対策で高得点を狙おう!
この記事では、CUBIC適性検査とは一体どういった試験なのか、どういった問題が出題されどのように対策すれば良いのかを解説してきました。
CUBIC適性検査は基礎能力検査と採用適性検査の2つに分かれていて、基礎学力と受検者の性格・適性を調べる検査があります。
基礎能力検査は中高生レベルの問題が出題され、出題パターンが決まっているため、対策本で何度も問題を解き、問題に慣れてパターンを把握することが大切です。また、採用適性検査は信頼係数という、受検者が嘘をついていないかを見抜く指標を一緒に取っているため、直感で正直に答える必要があります。
問題数が多く時間内にすべて解き切ることが難しいといわれていますが、この記事を参考にしっかり対策をおこなって、選考突破に一歩近付きましょう。
アドバイザーコメント
瀧本博史
プロフィールを見るCUBIC適性検査はバランス良く対策を進めることが重要
CUBIC適性検査は、多くの企業が採用選考の一環として実施している重要な試験です。
この検査は、基礎能力検査と性格検査の2つの部分から構成されています。基礎能力検査は、言語・数理・図形・論理・英語の5科目に分かれており、それぞれが異なる分野の基本的な学力を問います。
たとえば、言語では語句や文章の理解、数理では数学的な問題解決能力、図形では視覚的な認識力、論理では推理力、英語では基礎的な英語力が問われます。このように、出題範囲が広いため、各分野においてバランスよく対策をすることが求められます。
性格検査は、受検者の意欲・性格・価値観・社会性を評価するもので、短時間で多くの質問に答える形式です。特にこの検査では、回答の信頼性を確認するための仕組みがあり、正直に答えることが非常に重要です。
制限時間対策とパターン学習を万全にして本番の結果につなげよう
対策としては、まず時間配分の練習が重要です。各科目には制限時間が設定されており、たとえば数理は20分、言語は4分といった具合です。そのため、過去問や模擬試験を通じて時間内に全問を解答する練習が効果的です。
また、図形や論理の問題はパターン化されているため、これらの分野ではくり返し練習することで対応力が向上します。
CUBIC適性検査はあなたの能力や性格を客観的に評価する良い機会です。不安な気持ちもあるかもしれませんが、しっかりと対策を立てて臨むことで、きっと良い結果が得られます。焦らずに自分のペースで準備を進めてください。皆さんの努力が実を結ぶよう心から応援しています。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/上級心理カウンセラー
Fumiko Furuta〇キャリアに関する記事の執筆・監修や、転職フェアの講演、キャリア相談、企業や学校でのセミナー講師など幅広く活動。キャリア教育に関心があり、学童クラブの支援員も務める
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/コラボレーター代表
Yukari Itaya〇未就学児から大学生、キャリア層まで多様な世代のキャリアを支援。大企業からベンチャー、起業・副業など、幅広いキャリアに対応。ユニークな生き方も提案するパーソナルコーチとして活躍
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士
Hiroshi Takimoto〇年間約2000件以上の就活相談を受け、これまでの相談実績は40000件超。25年以上の実務経験をもとに、就活本を複数出版し、NHK総合の就活番組の監修もおこなう
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