性格検査で落ちる可能性は? 採否への影響が大きい企業の特徴を解説

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この記事にコメントしたアドバイザー

  • 瀧本博史

    キャリコンリンク代表 保有資格:国家資格キャリアコンサルタント(登録番号16235717)/2級キャリアコンサルティング技能士(第12S17408980号)/産業カウンセラー(登録番号11007524) 著書:オンライン就活は面接が9割(青春出版社)/本気で内定! 面接対策(新星出版社)他  

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  • 田邉 健

    なべけんブログ・よちきゃり派遣 保有資格:国家資格キャリアコンサルタント(登録番号19005362) SNS:X(旧Twitter)/Instagram

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  • 木村 千恵子

    Koyori キャリアワールド代表 保有資格:国家資格キャリアコンサルタント(登録番号16050754)/キャリア・デベロップメント・アドバイザー SNS:X(旧Twitter)/Facebook

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この記事のまとめ

  • 性格企業で落ちる可能性はある
  • 性格検査で落ちるかどうかは企業の実施目的による
  • 回答が矛盾していたりミスが多いと性格検査で落ちやすい
  • この記事を読んでいる人におすすめ

  • WEBテストパーフェクト問題集

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選考プロセスの中で実施する企業も多い性格検査。学生の中には、「性格検査で落ちることってあるのかな」「性格検査が突破できない人はどのくらいいるのだろう」と疑問に思っている人も多いのではないでしょうか。

落ちる可能性があるなら対策をして臨みたいという人もいますよね。事前の対策をしておくことで、本来の自分の魅力が性格検査を通してより企業に伝わりやすくなりますよ。

この記事では、キャリアアドバイザーの瀧本さん、田邉さん、木村さんのアドバイスを交えつつ、性格検査の実態や落ちないための対策を解説します。性格検査について知りたい人は、ぜひ参考にしてくださいね。

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性格検査で落ちることはある? 企業の意図やNGな回答を押さえよう

能力検査や面接対策と比較して、性格検査を重視している学生はごくわずかです。しかし、採用可否を決める過程で性格検査の結果を重視している企業は少なくありません。性格検査で落ちることも十分にありえるのです。

この記事ではまず、性格検査の種類や問題内容を説明。そして、採用プロセスにおける性格検査の重要性、企業の実施目的を解説します。性格検査で落ちる回答の特徴も挙げるので、NGな回答はしないように注意しましょう。

性格検査の対策で重要なのは、すべての設問に対して自分を偽らずに回答できるようになることです。企業の意図やNGな回答を押さえたうえで、ありのままの自分を伝えて、自分らしく働ける仕事とマッチすることを目指しましょう。

性格検査で落ちることはよくありますか?

木村 千恵子

プロフィール

それほど珍しくない

性格検査とはいえ、ほかの応募者との比較もあるため、対策せずに受けてしまって落ちることはそれほど珍しくはありません。

そのため、企業が実施する性格検査の特徴をよく把握して、最低限の準備をすることは必須といえるでしょう。

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そもそも性格検査とは

そもそも性格検査とは

  • SPIの性格検査
  • 玉手箱の性格検査
  •  TALの性格検査

性格検査とは

パーソナリティを確認するための心理検査

性格検査は、名称の通り受検者の性格を確認する検査です。採用選考の中で実施される性格検査では、日頃の行動や考え方に関する質問を重ねておこない、周囲との関係の築き方や仕事への取り組み方などに関係する性格を測ります。

そもそも「性格検査を受けたことがない」「どんな問題が出るのか知らない」という人もいますよね。一口に性格検査といっても、検査の種類によって形式や質問内容は異なります。

まずは、性格検査の種類と問題形式を押さえて、性格検査に対するイメージを具体化させましょう。

こちらの記事では、性格検査の種類や能力検査との違い、受検スタイルについて詳しく解説しています。
性格適性検査マニュアル|問題例付きで選考を有利に進める対策を解説

SPIの性格検査

SPIは、リクルートマネジメントソリューションズが提供する適性検査です。適性検査にはさまざまな種類がありますが、中でもSPIは数多くの企業で採用されています。

能力検査とセットで実施する企業が多く、能力検査の回答が完了した後に性格検査が始まります。SPIの性格検査の問題数は約300問で、3部構成になっています。出題形式は下記の2パターンです。

1つ目は、AとBの行動や思考パターンを比較して、「Aに近い」「どちらかといえばAに近い」「どちらかといえばBに近い」「Bに近い」の4つの選択肢から選ぶもの。

例題

A:思い立ったらすぐに行動に移す
B:動き出す前に入念に計画を練る

【選択肢】
・Aに近い
・どちらかといえばAに近い
・どちらかといえばBに近い
・Bに近い

2つ目は1つの質問に対して、「あてはまる」「どちらかといえばあてはまる」「どちらかといえばあてはまらない」「あてはまらない」の4つの選択肢から選ぶという形式です。

例題

負けず嫌いだ

【選択肢】
・あてはまる
・どちらかといえばあてはまる
・どちらかといえばあてはまらない
・あてはまらない

シンプルな回答形式ですが、設問を最後まで読まなければ、意図するものと真逆の回答をしてしまうこともあるので落ち着いて解き進めましょう

SPIの概要については以下の記事で詳しく解説しています。性格検査の解き方や例題も掲載しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
SPI3とは? 例題付きで基本の対策から攻略のコツまで完全網羅

性格検査と併せて能力検査の対策もしておきたい人は、こちらの記事を参考にしてくださいね。
効率抜群なSPIの勉強法|出題形式と頻出問題を踏まえた対策を伝授

玉手箱の性格検査

玉手箱は、日本エス・エイチ・エル(SHL社)が提供している適性検査です。SPIと同様、能力検査とセットで実施されることが多いです。性格検査では、「性格」と「意欲」の2つを測定し、それぞれの傾向から自社へのマッチ度を測っています。

また、正式版と簡易版があり、問題数が下記のように異なります。

問題内容問題数
正式版
問題数
簡易版
性格日頃の行動や思考に関する質問68問30問
意欲希望する仕事内容や働き方に関する質問36問36問
または48問
玉手箱の性格検査

出題形式は1パターンで、一つの問題の中で4つの行動や考え方が挙げられ、その中からもっとも自分に近いものをYESで、もっとも遠いものをNOで選びます。

YESNO質問項目
Aあまり緊張することがない
B緻密な作業が得意だ
C一人でいることが好き
Dサポート役に徹することが多い
玉手箱の例題

自分の性格を自覚するだけでなく、物事に取り組むときの優先順位まで明らかにしていなければ回答しづらい問題が多くあります

玉手箱の問題内容や受検形式については、こちらの記事で詳しく解説しています。
玉手箱とは? 出題内容や突破するための解き方のコツを徹底解説

TALの性格検査

適性検査TALの図形貼付問題の例

TALはビビッド・ジャパンが脳科学・統計学に基づいて開発した適性検査です。TALには計算問題や長文読解などの能力検査はなく、ストレス耐性やメンタル傾向を測る性格検査に特化しています。

出題形式は2パターンあります。1つ目は、テーマごとに複数の選択肢の中から1つもしくは2つ、自分の考えに当てはまるものを選ぶ問題です。

2つ目は図形貼付問題です。問題文に従って10個〜18個ほどの図形を枠内に貼り付けます。たとえば、「入社後に活躍する私」とテーマが出されて、上記の画像の左にあるような図形を並べて表現します。

TALはSPIや玉手箱のような日頃の行動パターンや価値観を問うのではなく、どちらかというと、心理テストのような何を測っているのかがわかりづらい問題内容になっています。対策をするのは難しいですが、出題内容は押さえておいて、受検時にスムーズに回答できるようにしておきましょう

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落ちることもありえる! 採用における性格検査の重要性

学生にとって性格検査は、対策の仕方がわからなかったり、優劣があるものではないという認識からあまり重視されていません。しかし、選考プロセスの中で性格検査を重視している企業は少なくありません。

ここでは、採用において企業が性格検査をどのくらい重視しているのか、どのような位置づけなのか、データをもとに解説していきます。企業側の事情を踏まえて、性格検査の重要性を正しく認識しましょう。

学生の人柄を重視する企業は多い

企業が採用基準で重視する項目上位5位

就職みらい研究所による就職白書2023では、23卒の採用活動時に企業が採用基準で重視した項目を調査しています。

もっとも多くの企業が「重視した」と答えたのは、学生の人柄でした。性格検査の結果も、学生の物事へ取り組むときの考え方や人との接し方がわかるため、人柄を判断する際に重要な情報となり得ます

性格検査の結果自体も42.3%で、20項目以上の中で4番目に多くの企業から重視されています。

瀧本博史

プロフィール

人柄を重視する企業が多いのは、今いる社員とうまくやってもらいたいと願う企業が多いからです。そして、できるだけ長く働いてもらいたいと考えています。

企業は学生の性格や人柄を重視しています。面接で自覚している性格について聞く企業もあります。以下の記事では自覚している性格についての回答のコツをまとめているので参考にしてみてください。
例文10選|「自覚している性格」を問う企業の真意と回答のコツ

能力検査よりも性格検査の方が重視される傾向にある

適正検査の結果を重視する企業と学生の割合

適性検査というと、性格検査よりも能力検査の方が採用に影響しそうと考える人は多いのではないでしょうか。就職白書2023の調査でも、能力適性検査に注力した学生が4.6%に対し性格適性検査は3.9%で、わずかですが能力適性検査の方が重視されていることがわかります。

一方、企業側の調査を見てみると、能力適性検査の結果を重視した企業が32.4%であるのに対し、性格適性検査の結果は42.3%の企業が重視した項目としています。企業側としては、能力検査よりも性格検査の方が採用可否を判断する際に重視しやすい項目なのです

アドバイザーコメント

性格検査は企業とのマッチ度を多角的に見極める手段の一つ

一般的に、筆記試験を選考プロセスに取り入れている企業の割合は全体の約5割といわれています。

その中でも、性格検査をおこなう主な目的は、面接だけでは判断しきれない、一人ひとりの特徴の把握、向いている仕事内容や部署などを判断し、選考プロセスの助けとする目的があると考えられます。

面接では判断しきれない一面が性格検査で明らかになることも

企業には、対外的に明示するかどうかは別として、必ずターゲットとする理想の人物像があります。そのため、応募者をさまざまな角度から、自社が求める人物像に近いか遠いかを見極めるために性格検査をおこなうのです。

特に、同じ職場で働く人材として、ほかの社員とうまくコミュニケーションが取れそうか、チームの方針や雰囲気になじめそうか、などについて面接だけではわからない部分を性格検査によって情報を補うという明確な考えがあることも少なくありません。

性格検査で落ちるかは企業が性格検査を実施する目的による

性格検査で落ちる可能性と実施目的

性格検査の重要性について解説してきましたが、重視されているからといってすべての企業で採用可否に直結するわけではありません。性格検査は多くの企業で実施されていますが、実施する意図や目的は企業によってさまざまです。

企業が何を目的に性格検査をおこなっているのか、という点を押さえれば、性格検査で落ちるかどうかが見えてきますよ。

合否への影響大! 性格検査で落とす企業の実施目的

合否への影響大! 性格検査で落とす企業の実施目的

  • 応募者をふるいにかけるため
  • 企業とミスマッチな人材を見抜くため

まずは、合否への影響が大きい企業について解説していきます。ここで解説する目的で性格検査を実施している企業では、性格検査で落ちることも考えられます。

該当する企業の特徴なども解説するので、志望企業に合致するかどうかも確かめてくださいね。

応募者をふるいにかけるため

性格検査を面接よりも前に実施する場合、応募者をふるいにかける目的で実施している可能性があります。

特に、学生の応募が殺到するような人気企業では、応募者全員と面接を実施するのは難しいため、性格検査で自社への適性が低い人を落として、見込みのある学生のみを次の選考フェーズへ進めるというやり方が一般的です

応募者をふるいにかけようという目的で性格検査を実施している場合、性格検査の結果次第で次の選考フェーズに進めるかどうかが変わってきます。

応募者をふるいにかける目的で性格検査を実施している企業は、ストレス耐性を重視している可能性があります。

ストレス耐性が求めるレベルに達していない人は、就職後に活躍できずミスマッチになってしまいますよね。ミスマッチを防ぐために性格検査でふるいにかけるのです。

企業とミスマッチな人材を見抜くため

仕事の内容が特殊であったり、専門性が高い仕事などは、求められる性格特徴や能力が限定的になることがあります。そうすると、性格検査によって適性が判断しやすくなります。

たとえば、性格検査の中にはストレス耐性を測るものも多くあります。強度なストレス耐性が求められる仕事では「ストレス耐性が低い人材を見抜こう」という目的で性格検査を実施します。

ストレス耐性が低い人材だと、どんなにほかの能力が秀でていても長期的に活躍できる可能性は低いと言わざるを得ません。つまり、ミスマッチな人材を見抜く目的で性格検査を実施している場合、採用可否への影響は大きいといえるのです

ストレス耐性は求めるレベルに違いはあれ、多くの企業で求められています。その理由や、ストレス耐性の的確なアピール方法をこちらの記事で解説しているので、参考にしてくださいね。
例文7選|面接で「ストレスを感じるとき」を的確に伝える方法を解説

木村 千恵子

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応募者が多く集まる企業の場合、書類と面接だけで選考上の合否を判断するのは難しい場合があります。そのため、性格検査の結果である程度特徴的な違いが見られれば、それを踏まえてより自社に合った人材を見極めたいという事情があります。

性格検査に落ちるってことは、人格に問題があるということなのでしょうか。

瀧本博史

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人格の問題ではなく採用基準に達していなかったことが理由

性格検査には、大きく分けて4つの役割があります。

1つ目は、単純に応募者の絞り込みをするため。2つ目は、応募者をランク分けして、採用するための優先順位をつけるため。3つ目は、面接のときの補助ツールとして使うため。4つ目は、採用した後の配属を決めたり、教育研修をおこなうときの資料として使うためです。

性格検査で落ちるということはその企業の採用基準に達していないというだけで、人格に問題があるということではありません。

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合否への影響低め! 性格検査で落とさない企業の実施目的

合否への影響低め! 性格検査で落とさない企業の実施目的

  • 面接での参考資料にするため
  • 入社後の配属を決めるときに参考にするため

企業側は提供会社にコストを支払って性格検査を実施しています。企業がわざわざ資金を費やしておこなっている以上、性格検査の結果が軽視されることはないと考えてください。

では採用可否を決める以外に、どのような目的で性格検査を実施するのでしょうか。ここからは、採用可否を決める以外の、企業が性格検査を実施する目的について解説していきます。

面接での参考資料にするため

先に面接の前に性格検査を実施する企業は、応募者をふるいにかける目的が考えられると述べましたが、面接に通すことを前提として性格検査を実施する企業もあります。

あらかじめ性格検査を実施することで、応募者の性格が総合的に把握でき、質問したい項目や掘り下げたい部分をピックアップできるのです。面接を効率良く実施するために性格検査を実施する企業は、性格検査の結果が採用可否に直結しにくいと考えられます。

入社後の配属を決めるときに参考にするため

一つの会社の中でも、配属先によって求められる特性や向いている人の特徴は異なります。新入社員が能力を発揮しやすい部署でスタートを切るためにも、配属先を決めるときは、それぞれの細かい特性や行動パターンを考慮する必要があるのです

その判断材料として性格検査を重視している企業も多くあります。特に、内定後や最終面接の前に性格検査を実施する企業では、採用可否よりも配属を決める目的の方が大きいと推測されます。

アドバイザーコメント

性格検査で落とす企業には厳格な選考基準がある

企業によっては、任される仕事の責任感が大きく、求めるスキルやスタンスのレベルが高いことがあります。すると、厳格な採用基準があるため、性格検査で落ちる可能性が高くなります。

たとえば、コンサルタントは企業の経営状況を判断して、適切なコンサルティングをします。コンサルタントのアドバイスによって企業の経営が傾いてしまう可能性もあるのです。そのため、ストレス耐性やロジカルに考える思考力などが性格検査でも重視されます。

性格検査で落とさない企業は人材の多様性を重視している

一方で、多様な人材が活躍することを推進している企業では、厳格な選考基準を設けていないことが多いです。そのため、性格検査では落ちない可能性が高いですよ。

たとえば、Web業界はトレンドの移り変わりが早かったり、さまざまなアイデアが求められたりするため、多様な人材が求められています。 そのため、性格検査で落とされる可能性は低く、面接でより深い考え方などをヒアリングされることが多くあります。

性格検査で落ちる回答の5つの特徴

性格検査で落ちる回答の5つの特徴

  • 全体を通した回答内容が矛盾している
  • 回答にミスが多い
  • 時間がかかりすぎている
  • あいまいな回答が多い
  • 極端な回答が多い

性格検査で落ちる可能性もあるということがわかると、「どのような人が落ちるのだろう」「NGな回答ってあるのかな」と疑問が湧いてくる人もいますよね。

ここでは、性格検査で落ちる回答の5つの特徴を解説します。落ちる回答の特徴を押さえて対策に役立てましょう。

①全体を通した回答内容が矛盾している

性格検査では、本質が同じ質問を文言を変えて複数回おこなうことがよくあります。たとえば、「自分の意見を最後まで押し通すことが多いか」という質問の数問後に、「周りの意見に流されやすいか」という質問が出題されたりします。

前者に対して「当てはまる」と回答していたのに、後者も「当てはまる」と回答していると、一貫性がない回答になってしまいますよね。全体を通して結果をみたときに、矛盾した回答をしていると、回答に信頼性がなくなり、落ちてしまうこともあるのです

瀧本博史

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性格検査は情緒が安定しているかどうかも見ています。回答に矛盾が多くなると情緒が安定していない、もしくは常識的な回答ができないと見なされて信頼性が低くなってしまいます。

②回答にミスが多い

選択肢の中から2つ選ばなければならないのに1つしか選べていなかったり、問題を見落として空欄のまま提出してしまっているなど、回答にミスが見受けられるケースもあります。

パソコンやスマホで受けられるWEBテストであれば、ミスしている状態では次の質問に進めないケースが多いため提出前に気づけますが、ペーパーテストでは要注意です。

ミスがあると、結果は測定できたとしても信頼性に欠けてしまったり、企業に「ミスが多い人」という印象を与えて、合格から遠ざかってしまうことが考えられます

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志望度が高い企業にWEBテストで落ちてしまうのは本当にもったいないです。しかし何冊も問題集を解くのは時間が足りないですよね。

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③時間がかかりすぎている

性格検査は時間制限が設定されているものがほとんどです。性格検査の質問の多くはシンプルな内容で、受検者が問題を読んだらすぐに回答することを前提として作成されています。一つひとつの質問に対して深く考えてしまうと、すべての質問に回答することができません。

最後まで解ききれていない状態で回答を提出すると、「すぐに答えられなかったということは嘘をつこうとしていたのかな」「正直に回答していないのかな」というように、不信感を抱かれかねません

④あいまいな回答が多い

SPIのように、「あてはまる」「どちらかといえばあてはまる」「どちらかといえばあてはまらない」「あてはまらない」の4つの選択肢が用意されている性格検査は多々あります。

質問のほとんどで、「どちらかいえば」に続く選択肢ばかりを選んでいると、受検者の性格が明確にならないうえに、優柔不断な印象が強くなってしまう可能性があります

⑤極端な回答が多い

性格検査の中には、回答によっては「協調性に欠けている」「倫理観に問題がある」と判断されてしまいかねないものもあります。

たとえば、「団体行動が苦手」や「人と話すのが好きではない」という質問に対して「あてはまる」と回答していた場合、回答だけ見ると、適応力やコミュニケーション能力の低さを予感してしまいかねません。

面接に置き換えてみた場合、「団体行動が苦手ですか?」と聞かれて、「はい。苦手です」と回答するのは憚れますよね。苦手だという人も、「どちらかといえば苦手です」や「あまり得意ではありません」というように回答するのではないでしょうか。性格検査では、面接では回答しないような極端な回答をしやすいのです

「どちらかといえばあてはまる」「どちらかといえばあてはまらない」の回答も適宜検討して、もっとも妥当なものを選択する必要があります。

性格検査は落ちないことよりもミスマッチの回避を目指そう!

「性格検査で落ちたくない」「企業が求めている回答をしたい」と学生が考えるのは当然です。しかし、性格検査では、落ちないことよりもミスマッチの回避を目指して対策に取り組みましょう。

嘘の回答をして性格検査を突破したとしても、自分には備わっていない能力を求められたり、自分の良さが活かせない職場で働くことになってしまい、結果的に未来の自分を苦しめてしまうことになりかねません。

自分らしく働ける企業とマッチするには、自分の本当の性格を性格検査を通して正しく伝えることに徹しましょう。

アドバイザーコメント

性格検査は等身大としての自分で回答しよう

学生の中には、志望企業からの内定を得るために、性格を偽って回答しようと考えている人がいるかもしれません。確かに、企業が求める人材を正しく把握して、その通りに回答すれば内定に近づくかもしれません。

しかし、自分の性格を偽って回答すると、就職後にミスマッチとなってしまう可能性が高いためおすすめはできません。

また、企業に合わせて回答しようとしても、企業が求めている回答を正しく予測すること自体が困難です。予測が間違う可能性もあり、偽って回答することで、逆に選考落ちになるケースもありえるのです。

性格検査の結果は配属先や任される仕事の内容に影響することも

たとえば、リーダーシップに自信がないにもかかわらず、企業が求めるリーダーシップがある人材に合わせて偽った回答をしたとします。

すると入社後、リーダーシップが求められる配属をする可能性もあります。マッチ度が低い環境で働くことになり、あなたの強みを発揮する機会も少なくなってしまいます。

このように内定を獲得することが目的になってしまうと、就職後に強みを発揮できず、成長しづらくなってしまいます。自分の強みを発揮して、社会人として成長するためにも、自分を偽らずに回答することが大切です。

性格検査で自分を偽らず合格するには? 落ちないための対策を押さえよう

性格検査で自分を偽らず合格するには? 落ちないための対策を押さえよう

  • 自分の性格や価値観を自覚する
  • 設問と選択肢をしっかり確かめたうえで回答する
  • 次ページに進む前に回答漏れがないかチェックする
  • あらかじめ例題を解いて検査に慣れる
  • 社会人としてアウトな回答はしない
  • 迷ったらポジティブな回答を意識する

能力検査と違い、性格検査は対策の必要性を感じづらい人が多いでしょう。そのうえ企業に合わせて繕うべきではないのであれば、「対策せずにその場で正直に答えるしかないのでは」と考える人もいるかもしれません。

しかし、性格検査では「正直に回答しよう」という意志はあっても、意図せず回答が矛盾してしまっていたり、自分の考え方には合わないものを選択してしまうケースがあります。そのような事態を回避するために、ここからは性格検査で自分の性格を正しく伝えるための対策を解説していきます。

①自分の性格や価値観を自覚する

性格検査の問題内容はシンプルなものが多いですが、いざ聞かれると回答に迷うものも多々あります。

たとえば「想像力がある人より実行力がある人の方が気が合うか」という質問に対して、即時に答えられない人もいますよね。即時に答えられないような質問は、違う文言で出されたときには、矛盾した回答をしてしまう可能性が高いです。

「Aに当てはまる気がするけどBも心当たりがある」のように回答に悩んで、制限時間内に解ききれないケースもあります。これは、自分の日頃の思考や行動パターンを整理して、正確に自覚できていないことが原因です。

よって性格検査を受検する前に、自分の性格や価値観の全体像を理解しておきましょう。自分の性格や価値観を自覚するには自己分析が効果的です。過去の自分の言動や思考を振り返って、自覚できていない自分の性格や価値観を見つけましょう。

自己分析のやり方は以下の記事で解説しています。まだ自己分析ができていない人、充分ではないなと思う人はぜひ参考にしてくださいね。
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説

マインドマップやシートを使ったやり方もおすすめです。自分がやりやすい方法を実践してください。

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自分の性格や特性を自覚せずに性格検査へ回答してしまうと、回答に一貫性がなくなってしまいます。すると、企業があなたの性格を正しく判断できず、選考落ちになってしまう可能性もあります。

落ちないためにも、自分の価値観や性格は適性検査前に言語化しておくことが大切です。

あらかじめ自覚しておくべき行動パターン

先に解説したとおり、性格検査の中では、本質は同じ質問を文言を変えて問うものが複数出されます。一貫した回答をするために、下記の行動パターンについてはあらかじめ自分の中でAとBのどちらに該当するかを自覚するようにしてください

たとえば、思い立ったらすぐ行動するより計画を練ってから動き出すタイプと自覚できていれば、「考える前に行動してしまう」や「何か思いついたらとりあえずやってみる」のような本質の同じ質問に対して「あてはまらない」というように、一貫した回答ができるようになります。

AB
好きなのは?一人行動団体行動
グループ行動における役割は?リーダー役サポート役
普段の行動するときは?思い立ったらすぐ計画を練ってから
仕事に求めるのは?安定性成長の可能性
向いているのは?マニュアルがある仕事自分でやり方を探していく仕事
あらかじめ自覚しておくべき行動パターン

②設問と選択肢をしっかり確かめたうえで回答する

設問を最後まで読まずに思い込みで回答すると、自分が意図しているものとは真逆の回答をしてしまうことも。

たとえば、計画を練ってから動き出すタイプの人は「考える前に行動してしまう」という質問に対しては「あてはまらない」が妥当ですが、もし質問が「考える前に行動した経験はない」であれば、「あてはまる」が妥当です。文末の少しの違いにより、選ぶべき選択肢は異なります。

性格検査では似通った問題が淡々と続くため、集中力を維持できない人も見受けられます。設問と選択肢をしっかり確かめなければ意図と正反対の回答をしてしまうことになることを留意して、危機感を持って回答を進めるようにしましょう

③次ページに進む前に回答漏れがないかチェックする

性格検査では、次ページに進む前に回答漏れがないかさっとチェックする習慣を付けましょう。

WEBテストでは回答に不備があると、次に進もうとした際にエラー表示が出て知らせてくれるものも多いですが、就活中はさまざまな種類のテストを実施することになります。どのテストでも漏れがない回答をするために、習慣化しておくのがおすすめです。

また、WEBテストでは一度次のページに進むともとに戻れないものが多くあります。この場合、時間が余っても後からまとめて見直すことはできないため、次のページに進む前のチェックが最終確認です。

一つひとつじっくり確認している時間はありませんが、設問に応じた回答ができているかを素早く確認するように徹底しましょう

④あらかじめ例題を解いて検査に慣れる

性格検査は能力検査のように、公式を暗記したり、語句の意味を覚えたりするなどの時間をかけた対策は必要はありませんが、スピーディーかつ正確に回答するためにもあらかじめ例題を解いて検査に慣れておくのがおすすめです。

問題内容はシンプルでも、あてはまるものを瞬時に判断するには訓練が必要です。書籍や診断ツールを使って、性格検査に慣れましょう。

瀧本博史

プロフィール

性格検査にも望ましい答えがあるので、何の準備もなくぶっつけ本番で受検して戸惑ってしまわないように、それぞれの性格検査の特徴を理解して慣れておくことが重要です。

おすすめの書籍

適性検査の問題集には、性格検査の例題が掲載されている書籍もあります。自分が受検するテストの対策ができる書籍を購入しましょう

しかし中には、能力検査の例題のみを掲載していて、性格検査の対策はできない対策本もあるので、購入前に目次にて性格検査の対策ができるかチェックしてくださいね。

おすすめの診断ツール

採用向けの性格検査ではなくても、質問の内容や回答形式は共通していることが多いです。下記のような診断ツールで問題に慣れると、採用選考時の性格検査でもスムーズに回答しやすくなりますよ。

⑤社会人としてアウトな回答はしない

たとえば「イライラしたときに人やものに当たる」という質問に対し、「あてはまる」と答える人は倫理観に問題があると思われかねません。社会人として問題がある行動に結びつく回答をすると、どんな企業からも一緒に働きたいと思ってもらえなくなってしまいます

先に述べたとおり、性格検査では面接で口頭で聞かれて答える場合と比べて極端な回答をしやすい傾向があります。社会人としてアウトな回答はしないように、「どちらかといえば」の選択肢も検討して、自分にもっとも妥当なものを選択するようにしてください。

社会人としてアウトな回答の例

  • 壊したくなる衝動に駆られやすい
  • 感情をコントロールできないことが多い
  • 急いでいるときはルールを守らなくても良い

瀧本博史

プロフィール

まず、常識にかなう答えを考えましょう。そして、すべての質問に答える。文章を読んで答える形式のものなら、何を聞かれているのかを理解し、どういう答えをすれば良いのかを判断してから答えるようにしましょう。

⑥迷ったらポジティブな回答を意識する

自己理解を深めたうえで性格検査に臨んだとしても、「どちらの選択肢も自分に当てはまる気がする」というように、回答に迷う質問もあるでしょう。その場合は、ポジティブな回答を意識するようにしましょう。

たとえば、「プレッシャーに弱い」という項目で悩むのであれば、あてはまるよりはあてはまらない方がポジティブな選択です。ポジティブな性格の方が、適応力は高い場合が多いので仕事での活躍が期待できます

回答で悩むのであれば、ポジティブな方を選択するようにしましょう。

木村 千恵子

プロフィール

回答に迷ったときは、応募している会社の理念やビジョンの方向性から考えて、どの回答がその企業にとってふさわしいと思われるかを考えてみてください。その視点からも迷う場合は、自分が感じた直感で決めても良いでしょう。

正直かつ正確に性格検査に回答して自分らしく働ける会社とマッチしよう

性格検査の重要性や落ちないための対策を解説してきました。繰り返しになりますが、性格検査では企業に合わせて自分を偽ったり嘘の回答をしたりせずに、正直に回答するべきです。

しかし、正直に回答しようとしても回答に矛盾が生じたり、ミスをしてしまうことはあります。そうすると、自分の性格が正しく企業に伝わらなくなってしまいます。

検査全体を通して一貫した回答をするためには、あらかじめ自分の性格を自覚したり、例題を解いて問題に慣れるなどの対策が有効です。記事内で解説している対策を実践して、自分らしく働ける会社とマッチしましょう。

アドバイザーコメント

性格検査の結果は仮説で採用可否を判断する材料の一つ

性格検査の結果を見ただけで、その人の性格を結論づける研究者や実務家はいません。

性格検査は人の性格を結論づける完全なものではなく、あくまでその応募者の性格についての仮説でしかありません。仮説を元に企業は、応募者が入社して活躍できる可能性があるかどうかの判断材料としたり、応募者が多い企業では、ふるい分けをするためにおこないます。

対策によって結果が大きく変わることも

まずはいくつかの性格検査を練習しておいた方が安心できます。性格検査には、「はい」や「いいえ」で答えるだけのもののほかにも、「子どもの頃、私は」に続く文章を考えるようなものもあります。

この場合、単純に「活発だった」のような型通りの回答を入れるよりも、「運動が好きだったので、休憩時間になるとクラスの友達と校庭でよくドッジボールをするほど活発だった」というように具体的な内容にした方が自分の人柄を詳しく伝えられます。

こういったルールを知っておくだけでも性格検査の突破につながるので、あらかじめ対策をして臨むようにすると良いでしょう。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了
全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-220824001-02942)
国家資格キャリアコンサルタント

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