面接の「最後に一言」は何が評価される? 好印象を残す8例文も紹介

この記事にコメントしたキャリアアドバイザー

  • 早川 峻

    Shun Hayakawa〇大手就活メディアの営業を経て、…続きを見る

  • 長谷川 晴美

    Harumi Hasegawa〇大学では心理学を専攻。ベン…続きを見る

  • 上原 正光

    Masamitsu Uehara〇会社員時代は人事部として…続きを見る

この記事のまとめ

  • 面接で求められる「最後に一言」は周りと差がつくアピールチャンス
  • 「最後に一言」には好印象を残す4つの必勝パターンがある
  • 何を言うべきかわからない人のために回答例文8選を紹介

面接の終盤に聞かれることが多い「最後に一言ありますか」という質問。この漠然とした問いに「面接経験が少なく想定外の質問で用意していなかった」「どのように回答をすれば良いのかわからない」と悩む就活生は多くいます。

面接での「最後に一言」は面接官の印象に残りやすい場面であるため、答え方によってはその面接全体の評価が左右されかねません。「最後に一言」は、対策をするかしないかで他の就活生との間に大きな差が生まれます。

この記事では、キャリアアドバイザーの早川さん、長谷川さん、上原さんのアドバイスを交えつつ解説します。面接を控えていて、より合格の可能性を上げたい人はぜひ実践してみてくださいね。

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目次

面接の「最後に一言」は合格に近付くチャンス

面接での「最後に一言」はアピールのラストチャンスです。最後は面接官の印象に強く残りやすいため、内容や答えるときのポイントを押さえることで合格にぐっと近付きます。

記事では、まずは面接官の評価ポイントを知るべく「最後に一言を求められる理由」を解説。その後で、「最後に一言」で好印象につながる内容や答えるときのポイントを説明します。

また、好印象につながる回答例文8選やよくある失敗パターンも解説しているので、自分の回答と比べながら参考にしてくださいね。

面接で「最後に一言」を求められる2つの理由

面接で「最後に一言」を求められる2つの理由

  • 学生に最後のアピールチャンスを与えるため
  • 学生の不安や疑問を解消しミスマッチを防ぐため

面接官がどのような意図で「最後に一言」を求めているのか、その理由を知ることは回答を考えるうえで大切です。意図がわからなければ、面接官が求める回答をすることはできません。

面接官が限られた時間の中で、そして面接の最後で「最後に一言」を求めるのには明確な理由があります。面接官の意図に沿った回答をして、「最後に一言」を有意義な回答としてくださいね。

①学生に最後のアピールチャンスを与えるため

数々の面接を受ける中では、緊張やその日の面接の流れから思うようにアピールできないこともあるでしょう。面接官は、面接の中で学生が最も伝えたい熱意や思い、言いそびれた重要なことを「最後に一言」で確認したいという狙いがあります

また企業としても「学生を採用する理由」が必要です。たとえば、上司や同僚にその学生を採用する理由を求められた際に「この学生は△△の理由から採用をした」と言えるようにしなければなりません。

そのため最後のアピールチャンスである「最後に一言」の回答によって、それが学生を合格とする決め手となるケースもありますよ。

早川 峻

最後のアピールチャンスだからこそ、そこで話す内容はとても重要です。「最後に一言はきっと面接で聞かれる」という心構えを持ち、聞かれることを前提に念入りに準備しましょう。

また最後に面接官に自分の話と表情の印象を残すためにも、必ず相手の目を見て話すことを忘れないでくださいね。

②学生の不安や疑問を解消しミスマッチを防ぐため

選考は企業が学生の人物像を探るだけでなく、学生側が企業への理解を深める場でもあります。

企業としても、入社後のミスマッチから生じる早期離職を防ぐために、入社前の学生の疑問や不安はなるべく解消しておきたいのです。

そのため面接の中で聞きそびれたことや現時点での疑問がないかを確認するという目的で、「最後に一言」を聞くケースもありますよ

キャリアアドバイザーコメント

「最後に一言」は面接官からの配慮

面接官が「最後に一言」の質問をする意図は大きく2つあります。

1つ目は「学生の会社に対する思いを最大限に出し切ってもらうこと」です。面接本番は緊張もあってうまく話せなかったり、話したかったことを言い忘れることもあるでしょう。

こうした消化不良を起こさないためにも、学生に最後に一言だけ話せるチャンスを与えています。特に面接の最後であればそれなりに緊張も解けているため、学生の熱意や本音を聞けることを面接官は期待しています。

「最後に一言」で企業と自分とのギャップをなくそう

2つ目は「学生が会社に抱いている疑問点や不安を最小限に減らすこと」です。会社のことでわからないことや不安なことがある場合、企業としてはなるべく早くそれを解消しておきたいと考えます。

なぜなら選考の途中で辞退をされたり、内定を出したあとも学生が不安を抱えたまま他社の選考に参加し、最終的にそちらの会社へ入社してしまうという内定辞退の可能性があるからです。

以上2点の理由から面接官は「最後に一言」を聞いているのだと考えてください。

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面接での「最後に一言」にきちんと答えるべき理由

面接での「最後に一言」にきちんと答えるべき理由

  • 合否判定にプラスの影響を与えることもあるため
  • 最後の印象は強く残るため

面接において「最後に一言」は必ずしも質問されるわけではありません。そのため志望動機やガクチカの対策はおこなっても、「最後に一言」の対策はしないで面接に臨む就活生もいます。

しかし、結論から言えば「最後に一言」はきちんと答えるべき重要な質問です。

重要視していない就活生も多いからこそ「最後に一言」は就活生同士の差が大きくなる質問でもあります。「最後に一言」にしっかりと答えるべき理由を知り、万全を期して面接に臨んでくださいね。

合否判定にプラスの影響を与えることもあるため

面接の短い時間では、面接官にとって学生の発言一つひとつが評価対象です。そのため、当然この「最後に一言」の回答内容によっては合否判定にプラスの影響を与えることもあるでしょう。

たとえば集団面接で、面接官が2人の学生のどちらを通過させるか迷っていたとします。そこで「最後に一言」を求めた際、「特にありません」と回答した学生と、「絶対に入社したい」という熱意を伝えた学生とでは、後者の学生を通過させようと考えますよね。

最後にあなたの魅力や熱意を念押しすることで、それが合格の決め手となる場合もあります。だからこそ、アピールチャンスとして有効活用する必要があるのです。

面接で求められる「最後に一言」は実際どの程度評価に影響するんですか?

上原 正光

時には合否が分かれることもある

今回の面接での面接官の判断はほぼ終了している段階です。しかし、「最後の一押し」ができると良い結果につながるとも言えます。

「他社ではなく御社でぜひ活躍したい」と熱意を込めて面接官に訴えることで、面接官に「志望度の高い学生」と印象付けることができます。そして、面接官もそれを期待して質問しています。

その面接の評価はほとんど終わっていても、最後のひと押しとして「この学生と一緒に働きたい」「この学生には頑張ってもらいたい」と印象付けることが大切です。

最後の最後で、面接官に不安を感じさせるような一言を言ってしまうと、「この学生はギリギリ合格だと思っていたが、不合格だな」などと合否をわける判断をされることも考えられます。

最後の印象は強く残るため

ピーク・エンドの法則とは?

「終わり良ければすべて良し」という言葉や、 「ピーク・エンド法則」があるように最初と最後は印象に残りやすい場面です。

面接の最後の質問である「最後に一言」での印象は、面接全体の印象に影響すると考えられます

ピーク・エンドの法則とは?

ある事柄に対して記憶や印象に残っているものは、最も感情が動いたとき(ピーク)と、一連の出来事が終わったとき(エンド)の記憶だけであり、それらが全体的な影響を決定づけるという法則

たとえばレストランの雰囲気や食事が気に入っても退店時の店員の対応が不快であれば全体の印象が下がったり、逆に隣の席が騒がしく不快に感じても店員が最後に丁寧に謝罪をしてくれると印象が上がったりすることもありますよね。

面接でも同じように、「最後に一言」で何を話すかがあなたの印象に大きく影響します。面接全体の印象を左右するからこそ「最後に一言」は必ず対策が必要で、きちんと答える必要があるのです。

面接の「最後に一言」で好印象につながる内容

面接の「最後に一言」で好印象につながる内容

  • 面接で伝えた自分の強みの補足
  • 熱意や志望度の高さのアピール
  • 面接のお礼
  • 面接官への質問

面接で問われる「最後に一言」には、面接官に好印象を持たれやすい内容があります。適切に内容を選べば「やはりこの学生は合格」「迷っていたけど合格にしよう」と合否判断の後押しにもなるでしょう。

面接官が「最後に一言」を問う理由を踏まえて、これから解説する好印象につながる内容を理解していきましょう。そして自分が実際に何を伝えるべきか考えてみてくださいね。

①面接で伝えた自分の強みの補足

面接を突破するには、面接官に自分を売り込み採用メリットを感じてもらう必要があります。だからこそ最後に自分の強みを強調し、面接官に採用メリットを印象付けると効果的です。

特に面接で自分の強みを伝える機会が少なかったり上手く話せなかったりした人は、最後のチャンスとして積極的に強みをアピールしましょう。

たとえば、自己PRで伝えた強みをどのような場面で発揮してきたのか、どのように入社後に活かせるかなど伝えきれなかった部分を補足する内容がおすすめです

強みの補足として伝える内容

  • 自己PRで話した強みを裏付ける別のエピソード
  • 強みの具体的な仕事での活かし方
「最後に一言」が、自己PRの繰り返しになってしまいそうなのですがどうしたら良いですか?

長谷川 晴美

面接で新たに知り得た情報と絡めて「やりたい事」を伝えよう

なるべく自己PRと同じことの繰り返しになってしまわないような準備と工夫が必要です。「最後に一言」では、事前に準備した自己PRをもとに、面接の時間内で新たに知り得た情報と絡めて企業で自分が「やりたい事」を伝えるようにしましょう。

自分のやりたい事を整理するために一人でもおこなえるブレイン・ストーミング「マインド・マップ」を作っておくと良いでしょう。マインド・マップ(ツリー方式)を作ることで、そのためにやるべき事や優先順位も可視化できます。

マインド・マップを作るときは、まず紙の真ん中に「やりたい事」や「なりたい自分」を書きます(文字だけではなく絵でも構いません)。次に、関係するキーワードをツリーのように分岐するように線でつなげて追加、そして更にキーワードを線でつないで追加させていきます。

書き終えると「なりたい自分のための、自分だけのマップ」が完成します。面接の際はマップのイメージを思い出しながら伝えるようにしましょう。

②熱意や志望度の高さのアピール

面接全体を通して熱意をアピールしていたとしても、「最後に一言」でも今一度その企業を志望する理由や入社したいという思いを伝えることも有効です。

自分の明確な「志望をする理由」と「志望度の高さ」を再度アピールしましょう。面接官が自信をもって「この学生は熱意があり志望度も高い」と合格への意思決定を促すことにつながります

志望動機を再度述べるのではなく、自分が一番伝えたい企業の魅力に感じている部分や貢献できる点を述べましょう。

熱意や志望度の高さをアピールする内容

  • その企業でなければならない理由
  • 入社後にやり遂げたいこと
  • 入社後に貢献できること

③面接官への質問

面接官に企業や業務に関する質問をするのも好印象につながる内容の1つです。入社を見据えて気になる点を質問することで、志望度や入社意欲のアピールにもなります。

「最後に一言」では、その企業で実際に働くことに焦点を当て、社内の人でなければ答えられない踏み込んだ質問をすることが望ましいでしょう。学生の意欲あふれる質問があると、面接官は自信をもって「やはりやる気のある学生だから合格」という意思決定をしやすくなります。

志望度の高さや企業研究の深さをアピールする逆質問も良いですが、単純に自分の疑問や不安を解消するための質問を面接官に投げかけてももちろん問題ありませんよ。

面接官への質問例

  • 入社後のキャリアについて
  • 入社後の業務内容について
  • 企業の文化や社風について
  • 入社までに身に付けておくべき知識や資格について

長谷川 晴美

逆質問の時間が設けられていた場合でも「最後に一言」で面接官に質問をして構いません。「最後の一言」は自分に与えられたフリートークの時間だと思ってください。

自分の得意なことを自己PRより更に発展させてアピールするためにも、企業側に「どのようなことを学んだら良いか」など逆質問すると意欲を評価されます。

最後の印象はとても大切なので、ぜひこの時間を有効活用できるようにしましょう。

④面接のお礼

「伝えたいことは伝えきれた」と満足のいく面接となった場合は、無理に「最後に一言」を絞りだそうとせずに、面接のお礼を述べて感謝を伝えることがおすすめです。

お礼や感謝の気持ちを伝えられて嫌な気持ちになる面接官はいません。さらに礼儀正しさや真面目さのアピールにつながりますよ。

「本日はありがとうございました」という一言だけではなく感想も添えて、自分らしいお礼を伝えてくださいね

面接のお礼で伝えるべき内容の例

  • 感謝の言葉
  • 面接で印象に残ったこと
  • 今後の選考や入社への意気込み

「最後に一言」と似た質問として逆質問があります。逆質問の対策をしたい学生は以下の記事を参考にしてください。
面接で「質問はありますか」と聞かれたら? 回答例66選を大公開

キャリアアドバイザーコメント

「最後に一言」は感謝の気持ちを込めて伝えよう

大前提として、面接官は自社を選んで面接を受けに来てくれた学生を歓迎していて、そのことを嬉しく思っています。そして面接の時間でいくつか質問をしますが、それは学生を試すための質問ではなく「自社で働いてくれたらどんな活躍をしてくれるかな」と答えを聞くのを楽しみにしているものです。

そのため「ちゃんと言わないといけない」と気にするばかりに緊張しすぎて、自分の普段の良さが出せないことはとても残念なことです。自分だけのために面接の時間を用意してくれた企業側へ感謝の気持ちを持ち、「最後の一言」ではまずは感謝の気持ちを伝えましょう。

帰り際は最も面接官の記憶に残りやすい

実は、面接を受ける側だけではなく、面接する側も意外と疲れています。いたわる気持ちを持って、基本的な礼儀正しい態度や返答に気を使いましょう。最後の印象というのは「終末効果」とも言い、最後に見たものや情報は頭にも残りやすく、去り際は一番印象に残るものです。

たとえ、それまでの面接の時間でうまくいかなかったと思っていたとしても、「先程あのようにお伝えしてしまいましたが、お話をお聞きしてこのように感じ、考えました」などミスをフォローする時間でもあります。面接会場を退出するまでは諦めずに「最後の一言」まで大切にしてください。

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面接での「最後に一言」に答えるときのポイント

面接での「最後に一言」に答えるときのポイント

  • 面接で話した内容と一貫性を持たせる
  • クッション言葉を入れる
  • 話し方にも気を配る

「最後に一言」で伝える内容のイメージがついたら、次は実際に答えるときのポイントを確認していきましょう。

面接は一方的に思いを伝えるのではなく、コミュニケーションの場です。せっかく好印象につながる内容の「最後に一言」を考えても、今から解説するポイントを理解していないと面接官には響きません。必ず「最後に一言」に答えるときのポイントを念頭に置いて面接に臨んでください。

面接で話した内容と一貫性を持たせる

「最後に一言」は面接の内容全てを踏まえたうえでの回答です。そのため面接で伝えた内容と矛盾しないようにしましょう。

最後に自分の違った良さをアピールしようとして矛盾した内容を伝えてしまえば、面接官はあなたの人柄がイメージできなくなり、また話の信憑性を疑われる可能性もあります

たとえば、面接全体を通して「計画性がある」性格をアピールしていたとします。そこで「最後に一言」で「思い立ったらすぐに動く行動力がある」と話すと矛盾が生じますよね。必ず面接全体を通して、回答に一貫性を持たせることを意識しましょう。

上原 正光

「どうしても御社で働きたい」という強い意志や熱意を軸に持ってアピールをすると一貫性を持たせることができます。

面接では、全体を通じてこのぶれない想いをさまざまな観点で表現して、面接官にあなたの思いを伝えきりましょう。

クッション言葉を入れる

面接ですでに伝えた内容をさらに補足して伝えると、同じ回答の繰り返しのように面接官に捉えられてしまうこともあります。

「最後に一言」で強みや志望動機の補足をすることは望ましい内容ですが、クッション言葉を入れてより良い印象を面接官に抱いてもらいましょう

「最後に一言」で使えるクッション言葉の例

  • 志望動機でも申し上げましたが
  • 再度のアピールとなってしまうのですが
  • 資格の欄にも記載しているのですが
  • 繰り返しになりますが

話し方にも気を配る

面接はコミュニケーションの場であり、内容はもちろん就活生の話し方によっても面接官が抱く印象は大きく異なります。せっかく好印象を抱かれやすい内容にしても自信がない話し方では十分に面接官には伝わりません。

そのため話し方にも気を配りましょう。特に熱意や強み、志望度の高さなどをアピールするときは、その熱が伝わるように意識してくださいね

面接官が好印象を抱く話し方

  • ゆっくりはっきりと話す
  • 抑揚をつける
  • 語尾までしっかり聞こえるように話す
  • 面接官の目を見て話す
  • 身振り手振りをつける

早川 峻

「最後に一言」を伝える際には、まず今一度姿勢を正し、背筋を伸ばし、面接官の目を見てから話し始めるようにしましょう。

そして、声の大きさに気をつけながらゆっくりハキハキ話します。語尾までしっかり話し切ることで面接全体の印象が良くなりますよ。

面接で「最後に一言」を求められた場合の回答例文8選

上記で解説した面接の「最後に一言」で好印象につながる内容を踏まえて、回答例文を紹介していきます。

自分の強みの補足や熱意のアピール、面接官への質問、面接のお礼などそれぞれの例文を実際に見ていきましょう。例文を読むことで、具体的にどんな内容を盛り込むべきかがわかってきます。

「この部分はあのエピソードを入れてみよう」「自分だったらこれを伝えたい」など自分の状況と照らし合わせながら読み進めてくださいね。

面接で伝えた自分の強みの補足

例文①

本日は貴重なお時間を頂きましてありがとうございます。

すでにお伝えしていますが、私の強みは働きかけ力です。この強みは地域活性化ボランティアでの利害関係が異なる人との折衝をする経験の中で手に入れました。

本日の面接で発展途上国開拓のお話を詳しく聞くことができ、私の強みを存分に発揮し貢献できると考えています。

入社後は発展途上国開拓においてマレーシア進出に尽力したいと考えておりますので何卒よろしくお願いいたします。本日はありがとうございました。

長谷川 晴美

強みである「働きかけ力」を、相手の立場になって考える経験を重ねて、折衝力をもって発揮してきたとよく伝わってきます。

面接の間に企業側から詳しい話を聞けた場合はチャンスです。ぜひ、あなたが身に付けた「働きかけ力」をどのように発展途上国開拓のマレーシア進出の際に発揮できるか、自分なりの考えを伝えてみましょう。

例文②

この度はお忙しい中、お時間を割いてくださりありがとうございました。

自己PRでもお伝えしましたが、私は学生時代のカフェでのアルバイトにて客単価アップのための施策をおこなってきました。

○○様(面接官)が活躍する人物像の特徴として「創意工夫がある人」と挙げられたことからも、私は御社の企画職において経験や強みである創造力を活かせると感じています。

入社後は自ら進んで行動を起こし、より良い企画を立案したい所存です。本日はありがとうございました。

上原 正光

企画職として役に立ちたいという発言は、面接官からすると「企画職以外であれば不採用で構わない」という強いこだわりとも捉えられる可能性があります。

職種採用でない場合は、希望以外の職種でも頑張れることをアピールできるとさらに良くなりますよ。

熱意や志望度の高さのアピール

例文①

本日は面接の機会を頂きありがとうございます。

繰り返しになりますが、私は御社の「世界はつながる、笑顔とともに」という企業理念に魅力を感じたため志望しています。

本日、○○様(面接官)から具体的な業務内容や働き方を聞くことができ、企業理念が浸透していると感じ、より一層御社に入社したいという気持ちが強固なものとなりました。

もしご縁ありまして内定を頂けましたら、企業理念を体現し、より世界をつないで笑顔あふれるものとなるように貢献させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

早川 峻

企業理念に触れている点は好印象につながりやすく良いですね。

ただし「社員の話を聞いて企業理念が浸透していると感じた」という発言は少し「上から目線」に取られかねないので、言い回しを変えるとさらによくなると思います。

例文②

本日はお時間いただきありがとうございました。

自己PRや志望動機でもお伝えしましたが、バレーボールサークルの経験からチームで働くことのできる環境に身を置きたいと考えています。

御社のインターンシップに参加したときやOB・OG訪問をしたときに社員の皆さんがチームで働くことのやりがいについて熱意をもって語っており、その社風に魅力を感じ御社を第一志望としています。

御社であれば十二分に私の強みである発信力を発揮できると考えていますので、どうぞよろしくお願いいたします。

長谷川 晴美

チームの中で「発信力」が強みである根拠も伝えてみましょう。

また、チームワークの中での自分の「役割」や「強み」が組織の中でどのように役割を果たせるか、企業の中でどのような事を実現していきたいかを具体的に伝えるとより熱意が伝わるでしょう。

面接官への質問

例文①

本日はお時間いただきありがとうございます。新規事業創出の具体的なお話を聞くことができ、第一志望である御社で働きたいという気持ちがより強くなりました。

質問ですが、もしご縁頂いて内定となった際には入社までに何か身につけておく知識や資格などがございましたらご教示いただけますと幸いです。

上原 正光

内容自体は問題ありませんが、多くの学生が使う質問方法でもあるため、面接官に「またか」と思われるかもしれません。

その企業に入社したいという強い意志を併せて伝えられるとより良くなります。

例文②

本日は面接のご機会を頂きありがとうございます。

私の強みである「状況把握力」や、志望動機である地域に寄り添い、地域の再建を図る御社で営業をしたいという気持ちをお伝え出来たかと思っております。

最後に質問なのですが、御社の営業職で活躍する人に共通する点が何かあれば教えていただきたいです。

早川 峻

営業の仕事に対する興味度の高さが伝わって非常に良いですね。ただし面接官が現場関係者でなければ簡単には答えられないかもしれないので、誰に質問するかは要注意です。

また、相手が回答する時は敬意をもってしっかりと耳を傾けるようにしましょう。最後にお礼を言うことも忘れないでくださいね。

面接のお礼

例文①

本日は面接の機会を頂き、心より感謝申し上げます。

面接では「保育とテクノロジー」という御社独自のサービスについての理解を深めることができました。同時にサービス普及のために尽力する熱い考えを深く知ることができ、より一層御社で働きたいという気持ちが高まりました。

お忙しい中、丁寧なご対応誠にありがとうございました。

長谷川 晴美

面接の時間内に企業独自のサービスについてより理解を深められたことが伝わってきます。

自身が「得意」としている事を、そのサービスの中でやりたい事やできそうな事として伝えられるとなお良いでしょう。企業側へ「共感力」と「考える力」の両方をアピールすることにつながります。

例文②

本日は貴重なお時間ありがとうございました。

本日の面接を通じて、〇〇様から御社の強みや事業方針を伺い、不動産業界の営業の中でもテクノロジーを用いて独自の立ち位置を確立している御社で売り上げをあげられる営業になりたいという気持ちが強まりました。

改めまして本日はお忙しい中、私の質問に丁寧にご回答いただき誠にありがとうございます。

上原 正光

面接官との対話を通じてその中で出てきた具体的なやりとりを元にお礼を述べているのが良いですね。

新たな企業の魅力に気づき更に志望度が高まったという説明は、面接官にとって気持ちが良いものです。「ぜひとも入社をしたい」という熱い想いを加えるとなお良いでしょう。

この他にも面接の質問対策がしたい学生は以下の記事を参考にしてください。
面接の質問150選!回答例から答え方まで質問対策を完全網羅

面接で「最後に一言」を求められたときの失敗4パターン 

面接で「最後に一言」を求められたときの失敗4パターン 

  • 「特にありません」と回答する
  • 業務に関係のない内容や待遇面に関する質問をする
  • 面接で話した内容を繰り返す
  • 冗長なアピールとなっている

面接に真剣に取り組んでうまくアピールができていたのにもかかわらず、「最後に一言」で失敗をして面接全体の評価を下げてしまうことは避けたいですよね。

ここでは「最後に一言」を求められた際に就活生がやりがちな失敗パターンを紹介します。面接で与えられる最後のチャンスをものにするためにも、失敗パターンを理解して避けるべき回答を把握しましょう。

①「特にありません」と回答する

何も伝えることが思い浮かばないときや、面接で全てを伝えきれたと感じた時でも「特にありません」という回答は避けましょう。

せっかく与えられた最後のアピールチャンスで何も伝えないのはもったいないだけでなく、熱意や志望度の高さが面接官には伝わりません。

どうしても伝えるべきことが思いつかないときはお礼を伝えるなどして、せっかくのアピールチャンスを十分に活かしてくださいね

②業務に関係のない内容や待遇面に関する質問をする

最も記憶に残りやすい最後の質問で業務に関係のない内容や待遇面に関する質問をすると、面接官は学生に対して、仕事への熱意が弱いと捉える可能性があります。

福利厚生や給与など待遇面ばかりを聞こうとすると、「業務にはあまり興味がないのではないか」と懸念点が浮かび上がってきてしまいます。

面接官は最後のアピールチャンスとして「最後に一言」を求めているという背景を考えても、アピールにつながらない内容は避けた方が安心です

業務に関係のない内容の例

  • 普段皆さんはランチに何を食べていますか
  • 出社をするときはオフィスカジュアルですか
  • 会社の近くに駐輪場はありますか

③面接で話した内容を繰り返す

「最後に一言」ではそれまでの回答と一貫性のある内容が求められています。しかし面接で伝えた回答を一言一句まったく同じように繰り返しをしてしまうと、新たなアピールにはつながりません。

むしろ面接官は「面接の回答を丸暗記している学生なのかな」「応用力がないのでは」と感じ、マイナス評価につながる可能性もあります

面接ですでに伝えた内容をまったく同じように繰り返すのではなく、要点をまとめたり伝えきれなかった補足をすることを心掛けましょう。

早川 峻

「最後に一言」は自由回答であるがゆえ、面接官からするとどんな話が出てくるかわからない不安もあります。

そのため、話の冒頭で「先程話した内容を補足させていただきますと」など一言入れることで、面接官も心の準備ができてより伝わりやすくなります。

④冗長なアピールとなっている

「最後に一言」では「一言」という言葉がある通り、伝えたい内容を明確かつ端的に話すようにする必要があります。どんなに長くても1分以内、文字数でいうと300字以内に抑えると良いですね

NG例文

私の強みは〇〇で、志望動機は△△です。特技は~~で、学生時代に力を入れたことは□□です

このように自己PR、志望動機、特技、学生時代に力を入れたことなどを全て伝えようとしても、何が言いたいのか面接官には要点が伝わりません。

要点をまとめ、合格の決め手となるようなアピールができるようにしましょう。

キャリアアドバイザーコメント

「最後に一言」では簡潔に個性を感じさせる回答をしよう

学生がその他にやりがちな失敗は、「①面接官が回答に困り時間を要するような質問をしてしまうこと」「②多くの就活生と同じような型にはめた表現をしてしまうこと」の2つが挙げられます。

「最後に一言」と言われている意味をよく考えましょう。「簡潔に時間をかけずにお願いしますね」ということです。簡潔に短い時間で個性を感じさせ、そして印象を深く持ってもらえる話で完結することを心掛けてください。

面接官の立場になって考えることが大切

また、面接の評価やフィードバックを求めるような質問も、面接官から正直な返答をもらえるか疑問なうえ、「どう返答したものか」と面接官を困らせてしまう可能性が大きいため避けましょう。

面接官の立場になって、最終決断の際に最後の一押しとして何を伝えることが有効であるかを考えてください。丁寧に面接のお礼を言い、「御社に入社をしたい」という強い熱意を自分の言葉で簡潔に述べるのが良いですね。

面接で「最後に一言」を聞かれなかったときは?

せっかく「最後に一言」の対策をしても、面接で聞かれなかった場合もあるでしょう。そんなときはどうすれば良いのか解説します。

事前に最後に一言を聞かれない状況を理解しておけば、大きな不安に駆られることもなくなるでしょう。

また「最後に一言」を聞かれなかったときの対応を知ることで、より自分自身が満足した状態で面接を終えられるようになりますよ。

不合格フラグとは限らない

面接は限られた時間の中でおこなわれます。他の質問と同様に「最後に一言」が必ずしも聞かれるとは限りません

最後のアピールチャンスである「最後に一言」を求められなかったために「不合格じゃないか」と考える人もいますが、それだけで不合格フラグとはなりません。

しかし「最後に一言」が聞かれなかったため、伝えたい内容を伝えきれなかったと後々後悔をしないためにも、一つひとつの質問にはアピールしたい内容をしっかりと反映させておきましょう。

長谷川 晴美

「最後の一言」が聞かれないときは、その前の時間内で十分に聞けている合図です。企業によっては最後の一言は聞かない担当者もいます。

そのため、聞かれなかった場合は「十分に伝えられたんだ」と思って笑顔で最後の挨拶をするようにしましょう。

自分から切り出すのもあり

面接でどうしても伝えたかったことが伝えきれなかった、手ごたえを感じなかったと不安が残る学生もいるかもしれませんね。

そんな不安が大きく残りそうなときには、自分から「最後に少しだけお時間を頂いてもよろしいでしょうか」「最後に一言よろしいでしょうか」と「最後に一言」を切り出しても良いでしょう

自分から「最後に一言」を切り出す場合は長くなる逆質問などは避けることがおすすめです。30秒を目安に熱意や志望度の高さをアピールをしてみましょう。

長々と話してしまうとマイナス評価を受けやすくなってしまうため注意してくださいね。

上原 正光

基本的に「最後に一言ありますか」と面接官から聞かれない限りは、自分から切り出さなくても問題ありません。

「最後に一言」を聞かないと判断した面接官からしてみれば、予定した面接時間は経過し、聞きたいことは全て聞き、合否の判断が確定している状態です。それでも「あえて」最後の一言を切り出したいのであれば、30秒以内で話すのが望ましいです。

面接の「最後に一言」は熱意でもう一押しして合格を掴もう

ここまで解説した通り、面接で求められる「最後に一言」は学生にとって最後のアピールチャンスです。面接の最後は面接官の印象に残りやすいため、好印象につながる内容や伝え方をする必要があります。

今回解説した面接で「最後に一言」が求められる理由を踏まえて、対策を実践しましょう。そして熱意のアピールとして「最後に一言」を活用し、合格を掴んでくださいね。

キャリアアドバイザーコメント

「最後に一言」は最後のダメ押しや逆転のチャンスと捉えよう

「最後に一言」を聞かれた時の答え方や注意するポイントは理解できたでしょうか。ここまでの説明を読んでもらうと、最後の一言というのが決して軽い内容ではないことがよくわかりますね。

ある意味では「面接の集大成」とも言える大切なパートです。最後の一言は、面接全体でうまく答えられた人にとっては「ダメ押し」になります。自分の思いや考えを思うように伝えられなかった人にとっては「逆転のチャンス」となりえます。

「最後に一言」を成功させるには準備が最重要

これは就職活動全般に言えることですが、慣れないシチュエーションでうまくアピールするためには「準備」が最も重要です。いきなり「最後に一言」と聞かれて面食らっていてはせっかくのアピールの場が台無しです。

会社説明会に参加したときや応募をしたときに、「ここが気になるから質問をしてみよう」「自分のこの部分をアピールしよう」とあらかじめ準備しておきましょう。そうすれば、面接本番でうまく話せるだけでなく、面接官にあなたの良い印象を残すことができるはずです。「最後に一言」まで事前準備を怠ることなく、万全の状態で面接に臨みましょう。頑張ってくださいね。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は大手人材サービス企業で、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援・女性活躍推進事業に従事。NPOでの勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。