この記事のまとめ
- 面接前にやるべき3つの準備
- 面接の質問150選と回答例文を紹介
- 面接の質問は内容だけでなく「結論ファースト」という答え方も重要
- 面接力診断ツール
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書類選考を晴れて通過し、次に不安の種となるのが面接の質問対策。「面接はまだ受けたことがないからどんな質問が来るかわからない」「どんな回答を準備すれば良いんだろう」と質問への受け答えに悩む就活生は多くいます。
ただでさえ緊張する面接という場面で的確に受け答えをするには、事前にどれだけ質問を想定して準備できるかが鍵です。また面接の質問への回答内容はもちろん、ほんの少しの伝え方の差によっても合否が大きく分かれます。
この記事では、キャリアアドバイザーの上原さん、木村さん、松田さんのアドバイスを交えつつ解説します。面接の質問の対策をしたい人はぜひ実践してみてくださいね。
面接の質問への回答は事前準備が重要
面接の質問にうまく回答するには事前にどんな質問をされるのかを押さえ、そしてその質問に対する答え方や伝え方のコツを知ることが大切です。
記事では面接官が質問をする4つの目的や、回答をするための準備などを基礎の基礎から徹底解説しています。答えるためのコツや、もしも答えられなかったときの対処法といった応用編まであるので、面接の質問が不安な学生必見です。
また頻出質問である「学生時代に力を入れたこと」や「自己PR」「志望動機」はもちろん、少し答えづらい「他社の選考状況」「勤務条件」などの回答例文も紹介します。
さらに他の就活生との差をつけるため、業界ごとの質問例も紹介しているので参考にしてくださいね。
就活がうまくいかなくて悩んでいる人は、こちらの記事を参考にしてくださいね。今すぐできる対策方法を解説しています。
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面接官が質問をする4つの目的
面接官が質問をする4つの目的
- 学生の経験やスキルを知りたい
- 自社の社風や求める人物像とマッチするか確認したい
- 自社で長く働いてくれるか判断したい
- 学生の志望度や熱意を知りたい
面接官は「あなた自身」がどんな人かを知るため、さまざまな質問をします。
そのため、質問の意図として「あなた自身の何について知ることが目的であるのか」をわかっていないと適切な回答はできません。質問の意図を理解することは必須なのです。
いくら自分なりに質問の回答を準備してみても、それが面接官の意図に沿ったものでなければ評価されません。「面接官はこういう目的で質問をしているのだな」と理解することで、あなたが何を伝えるべきかが明確になります。
質問の意図をはき違えて、まったくアピールにならない回答をするのはもったいないですよね。自分の回答から面接官が見出したいものはなにかを押さえて、面接官が求める回答ができるようにしましょう。
①学生の経験やスキルを知りたい
そもそも面接をする理由は、応募者である学生が自社の求めるスキルやポテンシャルなどの基準を満たしているか否か判断することです。
そのため面接官は質問に対する学生の回答を通して、学生が過去にどんな経験をしてきたのか、その経験を通してどんな学びやスキルを身に付けてきたのかを見たいと考えています。
②自社の社風や求める人物像とマッチするか確認したい
学生自身のスキルや能力、そしてポテンシャルももちろん大切です。しかし会社では人と人とのつながりの中で働くことになるため人柄も注視されます。
面接官は学生の質問への回答内容から、学生の思考方法や人柄といった人物像を掴み、自社とマッチする人材か確認しています。
面接官は質問を通して「採用後にこの学生と一緒に働きたいか」「部署のメンバーとうまくやっていけるか」と考えていることを忘れてはいけません。
面接では人物像を確認するために、「周りからどんな人だと思われていますか」と質問されることがよくあります。次の記事では、その回答方法について詳しく解説しているのでぜひ参考にしてみてください。
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③自社で長く働いてくれるか判断したい
多大な労力とお金をかけて学生を採用したにもかかわらず、入社後すぐに退職されてしまうことを面接官は危惧しています。面接での質問を通し、学生のやりきる力や責任感などといった特性を見ています。
また学生のやりたいことやキャリアプランと自社が今後進む方向性に相違がなく、ギャップが生まれないかといった判断もしています。
多くの企業では、学生が入社後長く働いてくれるかどうかを重要視する傾向にあります。
しかし、事業の方針として新規事業を同時かつ多角的に推進している企業やベンチャー企業など、一部の企業では少し異なることもあります。
これらの企業では組織の成長につれて必要な人材が多様化するスピードが早いことなどを理由に、「長く働く」ことは重視されないこともありますよ。自分の応募企業はどのタイプか確認してみましょう。
④学生の志望度や熱意を知りたい
面接での質問は学生自身の過去の経験の他、企業や仕事への熱意を聞くこともあります。当然ながら、企業にとって内定後の辞退は避けたいものです。また、入社意欲の強い学生の方が、入社後仕事に前向きに取り組む姿がイメージできますよね。
そのため、学生の自社に対する熱意や志望度を質問を通して確認したいのです。自社についてどれだけ知っているのか、なぜ志望するのか、学生の価値観や就職の軸とズレが生じていないかなど質問全体を通してトータル的に志望度や熱意を確認しています。
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質問の回答を考える前に! 面接前にやるべき3つの準備
質問の回答を考える前に! 面接前にやるべき3つの準備
- 自己分析をする
- 業界・企業研究をする
- 提出した書類を再確認する
書類選考である程度の質問には回答しているから大丈夫だろうと、いきなり面接の回答を準備するのでは良い回答を考えられません。面接前にはやるべき3つの準備があります。
今から紹介する3つの準備をすることで、面接全体を通して一貫性のある回答を作成できるようになります。また念入りな事前準備は面接官にも伝わります。熱意や志望度の高さのアピールにもつながりますよ。
①自己分析をする
就活を進めているとさまざまな企業や社会人との出会いがありますよね。その中で自分自身の価値観が変化したり、新たな気づきがあったのではないでしょうか。
質問の回答を考えるにあたって自分自身のことを明確にするために、すでにやったことがある人ももう一度自己分析をしてみましょう。自分の過去の経験や気持ちを洗い出し、どんな環境であれば頑張れたのか、どんな価値観を大切にしたいのか整理し直しましょう。
面接では書類よりも深掘りをした質問をされます。自己分析をしていれば、「なぜその行動を起こしたのか」「どのような課題や苦労があったのか」「どのような工夫をしたのか」「その経験から何を得たのか」などが整理できるため、深掘りにも対応できるようになりますよ。
自己分析は就活の明暗を分けるためとても大切です。自己分析のやり方を詳しく押さえたい人は、以下の記事を参考にしてくださいね。
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面接では大切な価値観について質問されることがあります。以下の記事では大切な価値観を聞かれたときの答え方をまとめているので参考にしてみてください。
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アドバイザーコメント
上原 正光
プロフィールを見る自己分析をして自分の特徴をわかりやすい言葉で伝えよう
面接官は「あなた自身」がどんな人なのかを知るため、さまざまな質問をします。どの質問にも答えるためには自己分析をおこない、自身の特徴や性質を他人にわかりやすい言葉で表現できるようにしておくことが必要です。
今までの経験に対してどのように取り組んだかなどを具体例を使って説明すると、面接官は納得感をもって聞いてくれますよ。
面接では「今までどのようなことをどのような判断でやってきたのか」「強みや弱みは何なのか」について聞かれることが多くあります。それらの質問に適切に答え、自分が企業に合う人材であることをアピールするための自己分析を徹底しましょう。
等身大の自分を表現することが大切
注意したいのは自分自身を良く見せようとして、思っていることや過去の経験について事実と違う話をしてしまうことです。
会社側は毎回の面接について記録を残しているため、何度もある面接の中で一貫性が崩れれば学生が嘘をついていることはすぐにわかります。自己分析を用いて事実に基づいた話をしていれば、いくら深掘りされても問題は生じません。
②業界・企業研究をする
面接では自分自身の価値観や過去の経験をもとに、なぜこの業界・企業を志望するか理由を問われることが一般的です。
業界・企業を志望する軸がブレていたり、説得力がない回答をすると、面接官に「この学生は熱意がないな、志望度が高くないな」と判断されかねません。そのため業界・企業研究をすることで知識を深め、質問で深掘りをされても一貫性と熱意をアピールしましょう。
もしも、製品を実際に使ったことがあるか、競合他社との差別化は何かなど企業に関する深い質問をされたときにも業界・企業研究ができていれば対応できますね。
業界研究のやり方
- 業界地図を見る
- 業界に関する書籍やニュースをチェックする
- 業界団体のホームページ(HP)を見る
- 世の中のトレンドなどに対してアンテナを高く持つ
企業研究のやり方
- 就活四季報を見る
- 企業HPを見る
- 企業に関する書籍やニュースをチェックする
- 同業他社のHPも見て違いを見つける
- 実際に企業の商品やサービスを利用してみる
業界理解に自信がない人やそもそもどんな業界があるかわからない人は、こちらの記事も併せて確認しましょう。
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- 面接まであまり時間がありません。最低限やっておくべき業界・企業研究は何ですか?
ざっくりと企業HPを見よう
まずはその企業HPの企業情報と事業内容をざっくり把握しておくことが大切です。
また面接で的外れな受け答えをしないで済むように、「①その企業が業界でどのような位置づけにあるか(シェアなどの数字よりも業界内の立ち位置)」「②その会社の一番の競合他社はどこで、どんな違いがあるか」「③その企業が取り組んでいる事業の特長や方向性と自分が惹かれる点、改善の余地があると思う点」の3つを把握しましょう。
③提出した書類を再確認する
自分をアピールしたい気持ちが先行して書類と一貫性のない強みや志望動機などをアピールしないためにも、提出した書類を再確認しましょう。
たとえばESで継続力を強みに挙げたにもかかわらず、面接で好奇心旺盛な性格をアピールしてしまうと面接官はあなたの人物像をイメージできないですよね。
面接は書類を元に深掘りの質問をされたり、付随した質問をされるケースが一般的です。提出した書類を確認をして、行動の動機やそう考える理由などを「なぜなのか」と自問自答を繰り返し、より具体的な回答ができるように準備を進めましょう。
面接でよく聞かれる質問150選と回答例
「面接ではどんな質問が来るんだろう」と不安に思う人も多いでしょう。しかし基本的にどの企業も面接官が質問をする意図は共通しています。そのため、頻出する質問内容やパターンは決まっています。
ここからは面接で聞かれやすい質問をジャンルごとに紹介します。どんな角度から質問をされても焦らないように、事前に回答を考えておきましょう。
また「志望動機」「ガクチカ」などの頻出質問だけでなく、学生の緊張をほぐすためのアイスブレイクや少し答えづらい他社の選考状況、勤務条件なども解説しています。面接前の不安が大きい学生こそぜひ参考にしてくださいね。
面接は質問対策以外にも準備が必要です。質問以外の準備が気になる就活生は以下の記事を参考にしてください。
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面接は、身だしなみやマナー、頻出質問の回答など、網羅的に抜かりなく準備をすることが面接突破につながります。前日・会場到着前後・面接直前に切り分けて準備するべきことや心構えについて、3名のキャリアコンサルタントの意見を交えて解説します。
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そもそも面接ではどんな流れなのか気になる学生は以下の記事を参考にしてください。状況別に詳しく解説しています。
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選考突破のカギは、就活独特の面接の流れを押さえることです。面接の一連の流れを押さえるだけでなく、選考の種類別の流れも押さえておきましょう。入退室の所作と頻出質問が要です。専門家であるキャリアコンサルタントと面接の流れを解説するので、参考にして、実力を発揮できるよう準備してください。
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次の記事では、面接でよく聞かれることに対しての対策方法について解説しています。よく聞かれることについても厳選して紹介しているので、ぜひ読んでみてくださいね。
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面接でよく聞かれる質問①アイスブレイク
質問例
- 今日はどうやってここまで来ましたか?
- 最近は寒いですね。体調を崩していませんか?
- 履歴書に映画が趣味と書いてありましたがどんなジャンルを観るのですか?
- 最近晴れ続きですね。○○さんのお住まいの地域の天気はどうですか?
- (Web面接で)接続状況はどうですか?
- (Web面接で)オンライン面接の経験はありますか?
学生が意外と忘れがちな面接の質問はアイスブレイクです。アイスブレイクは難しいことを聞かれるわけではなく、場の雰囲気を和らげ、学生の緊張をほぐすことが目的です。
つまりアイスブレイクでは内容を見るというよりも学生の基礎的なコミュニケーション力が見られます。初めての面接でアイスブレイクを振られ戸惑うことがないように、あらかじめ心の準備をしておきましょう。
アイスブレイクには予想外の質問があることも。面接で本当にあった面白い質問をこちらで解説しています。
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回答例
例文:最近は寒いですね。体調を崩していませんか?
はい、崩していないです。
昨日は今日の面接に備えて暖かく過ごしていました。
例文:オンライン面接の経験はありますか?
はい、以前一度だけオンライン面接をしました。
しかし久しぶりのオンライン面接なので少し緊張しています。
- アイスブレイクで面接官はどんなことを評価していますか?
あなたの「素」と「姿勢」を評価する
アイスブレイクでは学生を評価するという目的よりも、素の状態に近い反応や言葉使い、表情などを観察しています。雑談力やオープンマインドで積極的に会話をつなげようとする姿勢が大切です。
また面接官が投げかけたフレーズに対して肯定的な言葉のチョイスや笑顔などの反応を心掛けましょう。
そうして面接官は学生の緊張がほぐれてきたのを確認し、徐々に本題へと進んでいきます。また最近はストレス耐性を観察している場合もあるため、落ち着いて答えるようにしましょう。
アイスブレイクでよく聞かれる質問の一つに趣味がありましたが、伝え方ではアピールする手段になるかもしれません。次の記事では、面接で趣味について回答する方法について詳しく解説しています。ぜひチェックしてみてくださいね。
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例文21選|面接で趣味はどう答える? 個性が伝わる回答方法を伝授
面接で趣味を聞かれたときの回答方法を解説しています。面接官が趣味を聞く意図を踏まえ、キャリアコンサルタントの視点も取り入れた回答を作りましょう。また、面接官の誤解を招きやすい趣味やマイナスな印象を残さない回答の方法も伝授します。21例文も用意しているので、自分らしい回答に役立てていきましょう。
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面接でよく聞かれる質問②自己紹介
質問例
- 簡単に自己紹介をしてください。
- 30秒で自己紹介をしてください。
- 3分間で自己紹介をしてください。
- なぜその大学に進学したのですか?
- あなたの特徴を教えてください。
面接の序盤に求められることが多い自己紹介ですが、自己紹介の質問1つとっても問われ方はさまざまあるため、どのような聞かれ方をするか押さえておきましょう。
1分間程度の自己紹介しか考えていないときに、急に3分で自己紹介をしてくださいと言われても焦らないように自己紹介の種類もいくつか用意してくださいね。
また自己紹介を求められているのに自己PRをしないようにしましょう。自己紹介はその後の面接で触れてほしい内容を盛り込んだり、自分という人間の特徴を伝えるものです。自己紹介で自分のすべてを面接官に知ってもらおうと思うのではなく、「もっと知りたい」と思ってもらうような内容にしましょう。
回答例
例文:自己紹介をしてください。
〇〇大学〇〇学部〇〇学科から参りました〇〇です。
大学では法社会学ゼミに所属し、社会学と法律の関係性をもとに人間心理と法律の結びつきについて研究をしています。最近では地元の弁護士事務所である〇〇社の方々に協力をして頂き過去10年分の離婚調停の分析を進めております。
学業以外ではボランティア活動として非行少年の自立支援もおこなっています。こちらではさまざまな立場の人と協働しているため、いつも新たな発見をすることにつながっています。
本日は面接の機会を頂きありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。
積極性や行動力、貢献力など活動的な様子がシンプルにまとまっています。
離婚調停の分析を進めてみた感想やボランティアでの気づきを一言加えると、面接官はあなたの人となりにさらに興味を持つことでしょう。
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面接でよく聞かれる質問③学生時代の経験
質問例
- 学生時代に力を入れたことを教えてください。
- 最も苦労したことを教えてください。
- リーダーシップを発揮した経験を教えてください。
- 学部で学んでいることを教えてください。
- ゼミではどのような活動をしていますか?
- 学生時代にやり遂げたことを教えてください。
- 学生時代にあなたにしかない価値を発揮した経験を教えてください。
- 挫折した経験を教えてください。
面接官は学生時代の経験に関する質問をすることで、学生の人柄や物事への取り組み方などを知ろうとしています。過去の経験を通して、入社後どのような働き方をするか学生の再現性を確認しているのです。
「学生時代に頑張ったこと」というざっくりとした質問だけでなく、挫折した経験やゼミでの活動などピンポイントで質問をされることもありますよ。
いずれにせよ学生時代の経験によって培った学びや強みが入社後にどう活かせるか意識して回答しましょう。
「学生時代に頑張ったこと」についての対策方法はこちらの記事を確認してくださいね。ガクチカ作成の手順を解説しています。
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ガクチカは企業での再現性があるエピソードを伝えることが重要です。ガクチカの作成ステップや高評価を得るポイント、NGパターンをキャリアコンサルタントと解説します。再現性が伝わるガクチカを作成し、内定を掴み取りましょう。
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面接で聞かれる挫折経験は、ネガティブに思える質問内容です。しかし企業側の意図を理解できればアピールのチャンスにもなります。挫折経験を高評価につなげるための伝え方をOK例文、NG例文を交えてキャリアコンサルタントが解説します。
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失敗談を聞かれたときの対策もしたい学生は以下の記事を参考にしてくださいね。失敗談聞かれた時のポイントを解説しています。
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面接で失敗談を聞かれたときは学びと今後への活かし方を回答することが重要。一見マイナスイメージを与えかねない質問ですが、回答のコツを知れば好印象につながります。失敗談の見つけ方や適切な伝え方をキャリアコンサルタントが解説するので参考にしてください。
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回答例
例文:学生時代に力を入れたことを教えてください。
私が学生時代に力を入れたことはラクロス部での活動です。部活動を通じて人へ働きかける大切さを学びました。ラクロス部では部員58名が週5日練習に励んでいます。私は主務を担っており、大会参加への諸手続きや練習メニューを考えていました。
3位入賞を目標としていた春の県大会に参加した際、初戦敗退をしてしまいました。普段練習ではできているフォーメーションがうまくいかなかったことが理由です。そこで私は練習メニューを再考する必要があると考えました。同時に部員全員に聞き込み調査をしたところ、実戦形式の場が欲しいという声が多く上がりました。
そのため私は練習メニューに試合形式を加えるほか、今までほとんどおこなっていなかった練習試合を組むために他大学へ連絡を試みました。なかなか練習試合の承諾をしてもらえないという苦難もありましたが、次第に部員や他大学の協力も得られ、前年対比3倍の練習試合を組むことができました。
その結果、秋の県大会では優勝をすることができました。部活動の経験から得た人への働きかけ力を発揮して、御社に入社後も課題を積極的に見つけ解決のために社内社外問わずに協力をし貢献していきたいです。
部活の課題をどのように解決したか具体的に書かれていて、活躍の様子がよくわかります。
課題は1人で解決できたのではないはずです。周りのメンバーをどのように巻き込み、議論し協力しながら目標を達成したか書けるとリーダーシップ、協調性、コミュニケーション能力などを示すことができるのでなお良いでしょう。
学生時代の経験として、部活動で学んだことをアピールしたい人は以下の記事を参考にしてくださいね。
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例文10選|部活動で学んだことの回答で面接をリードするコツ
部活動で学んだことへの回答は、入社後の成長イメージを伝えることが重要です。部活動で学んだことを伝える構成や伝える際のコツを、例文を交えてキャリアコンサルタントと解説します。入社後を見据えた内容を伝えるカギにしてください。
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面接でよく聞かれる質問④スキルや能力
質問例
- 自己PRをしてください。
- あなたの強みを教えてください。
- あなたを採用するメリットを教えてください。
- あなたは入社後どんな貢献ができますか?
- 誰にも負けない特徴はありますか?
- その強みをどのように手に入れましたか?
これまでの経験で培ったスキルや能力をわかりやすく説明できるようにしましょう。新卒就活は「ポテンシャル採用」とも言われています。そのため、基本的に面接官は、すぐに仕事に役立つ実践的なスキルや能力を知りたいわけでありません。
一緒に働く姿や今後の成長をイメージできるようなスキルや能力を、誰が聞いてもわかりやすく伝えましょう。具体的になぜ・どのようにそのスキルや能力を手に入れ、入社後にどう活かすのかを明確にすることがポイントです。
回答例
例文:自己PRをしてください。
私の強みは「責任感」が強いところです。どんなことでも自分事として物事を捉え結果にコミットをします。
私は大学1年生から現在にかけて駅構内のせんべい屋でアルバイトをしています。私はバイトリーダーを任されており、その仕事として売上管理がありました。売上管理をする中で冬場の寒い時期の売り上げが伸び悩んでいる課題を発見しました。
理由を他のアルバイトの人たちと協力して究明したところ、お客様は寒い時期は店舗に立ち寄らず足早に電車の中に入っていくことがわかりました。そこで私は電車が到着する時間にホームに行き試食ができるようにしました。その結果、冬場の売り上げが前年比より2割アップしました。
御社に入社後もこの責任感を発揮し、どんな課題も究明して売り上げアップに貢献したいです。
「どんなことでも自分事とする」は少し極端な言い方かもしれませんね。
バイトリーダーとしての実際の責任範囲を説明し、それについてどう考えていたか、なぜ強い責任感で取り組み続けることができたのかを結果と共に伝えると現実味と説得力が増します。
自己PRを対策したい就活生はこちらの記事も参考になりますよ。面接官を惹きつける自己PRの答え方をまとめています。
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面接官を惹きつける自己PRの答え方|例文12選
面接の自己PRは独自性のあるエピソードが求められます。キャリアコンサルタントが自己PRで盛り込むべき内容や作成方法を例文と解説。記事を参考に独自性のある自己PRを作成し、他の学生と差別化して面接を突破しましょう。
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面接でよく聞かれる質問⑤性格や価値観
質問例
- 長所と短所を教えてください。
- あなたは友達からどのような人物と言われますか?
- モチベーション高く頑張れるのはどんなときですか?
- どんなときに嫌だと感じますか?
- いきがいは何ですか?
- あなたにとって仕事はなんですか?
- 自分を物にたとえるとなんですか?
- 自分を動物にたとえるとなんですか?
面接官は応募者である学生と会社の社風がマッチするかを見ています。学生と会社の相性を確かめるために、性格や考え方、価値観について質問します。
この性格や価値観を問われる質問では、企業の求める人物像にマッチした回答ができるように心掛けましょう。
また「動物にたとえるとなんですか」など想定外な質問もされることがあります。いずれの質問であっても、「性格や価値観を問われている」と質問の意図を理解し、自分をどんな人物像としてアピールしたいのかを考えて回答しましょう。
回答例
例文:長所と短所を教えてください。
私の長所はやり抜く力があることです。目標を立てたら苦手なことでも積極的に取り組み、成果を上げることができます。
大学時代ダンスサークルで広報を務めていました。発表会での来場者数100名を目標に、苦手としていたSNS運用と数値管理を始め、その結果目標達成をしました。御社でもどんな目標に対してもやり抜く力を発揮し貢献できると考えています。
短所は少し頑固なところです。一度決めたことをやり遂げたいあまり、視野が狭くなりがちです。しかし、目標を定めた時こそ周囲と会話を積極的にかわし、柔軟性を持って連携して物事を進めていくことを意識しています。
次の記事では、想定外の質問である「動物にたとえるとなんですか」について詳しく解説しています。ぜひ読んでみてくださいね。
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「自分を動物にたとえると?」への答え方|40種類の動物を一挙紹介
面接での「動物にたとえると?」に対する回答のコツをキャリアコンサルタントとともに徹底解説。40種類の動物の特徴や、回答例15選も公開。自分を象徴するのにぴったりな動物を見つけて、選考突破につなげましょう。
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こちらの記事では、面接で長所について聞かれたときの回答方法をより詳しく解説しています。ぜひあわせてチェックしてみてくださいね。
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例文25選|面接での長所の答え方で差別化する方法を解説
面接における長所の答え方をキャリアアドバイザーの視点から解説しています。結論となる長所を最初に述べて、根拠となるエピソード、入社後の活かし方の順番で話します。例文も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
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苦手なことにも果敢にチャレンジをしてやり抜く姿勢から、目標を達成する熱意が感じられます。
もしサークル仲間と協力して達成したのであれば、その点も付け加えると調整力やリーダーシップのさりげないアピールになりますね。
短所では長所の裏返しであることをアピールすると有効です。「一度決めたことをやり遂げたい”意志の強さ”が、頑固に感じられてしまう点です」と述べてからの後半の内容につなげていくとより良いでしょう。
長所と短所がわからず悩んでいる就活生は以下の記事を参考にしてください。原因別の対策法をまとめています。
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長所と短所がわからない場合は、まず原因を知ることが大切です。この記事では選考で伝えるべき長所と短所を見つける方法や基準、効果的に伝える方法などをキャリアコンサルタントがプロの目線で解説します。例文や注意点も紹介するので参考にしてください。
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面接で短所を心配性と伝えたい学生は以下の記事を参考にしてください。面接官を惹きつけるコツとNG例もまとめています。
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面接で短所を心配性だと回答する際は周囲と差別化することが重要です。この記事では差別化するコツや伝え方のコツを例文を交えてキャリアコンサルタントが解説します。周囲と差別化して選考を突破しましょう。
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面接でよく聞かれる質問⑥志望動機
質問例
- 志望動機を教えてください。
- なぜこの業界なのですか?
- 弊社は第一志望ですか?
- 知名度はあまり高くないですが、なぜ弊社ですか?
- 弊社に落ちたらどうしますか?
- 弊社のことをどう思いますか?
面接で必ずと言っていいほど聞かれる質問が志望動機です。なぜこの会社なのか、なぜほかの会社ではいけないのか、どのような軸があって選んでいるのかを明確に伝えましょう。
説得力のある志望動機を伝えるためには業界・企業研究が不可欠です。業界での位置づけ、競合他社との比較もおこない、熱意と志望度の高さをアピールしましょう。
回答例
例文:志望動機を教えてください。
御社の「私たちは、故郷である地球を救うためにビジネスを営む」という理念に共感し、志望しています。
私は学生時代に自然保護のボランティア団体を立ち上げ、活動をしていました。立ち上げる際に、ボランティアへの参加を募ると環境問題について知らない学生も多くいることに気が付きました。
より多くの人に環境保護の意識をもってもらうための活動として、植樹体験を開催するほか、マイ箸やエコバックの開発・配布に取り組んでいます。実際にボランティア活動を通して、地域の人々の「街が豊かになった」という笑顔溢れる声からも、地球を思いやる営みが将来的により多くの人々の笑顔になると実感しています。
御社に入社後も、この地球と共存する意識をもって貢献していきたいです。
環境問題への思いや取り組みが具体的に書かれていて良いですね。
入社後の仕事を通じて具体的にどのようなことに取り組み実現したいと考えているのか表現できるとさらに良くなりますよ。
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面接でよく聞かれる質問⑦就活の軸
質問例
- 就活の軸を教えてください。
- 企業を選ぶうえで大切にしている価値観を教えてください。
- ほかの業界も受けているようですがどんな選び方をしていますか?
- 就職をするのに絶対に譲れない条件を3つ教えてください。
- どんな企業には入社をしたくないですか?
- なぜそのような軸があなたにはあるのですか?
面接官は就活の軸に関する質問から、学生の価値観や自社にマッチする人柄であるか、また志望度の高さなどを確認しようとしています。
軸についてなぜそのように考えるようになったのか、過去の経験とその企業であれば実現できることを合わせて伝えましょう。具体的なエピソードを加えることによって自分ならではのオリジナリティーのある回答になりますよ。
軸がしっかりと定まることで、他の質問をされた場合にも回答に一貫性がでてきます。必ず就活の軸を定め、質問に対する回答に矛盾が生じないように注意してくださいね。
回答例
例文:就活の軸を教えてください。
私が就職活動をおこなうにあたって軸としていることは2つあります。1つ目が「付加価値を生み出せること」、2つ目が「チームワークを発揮して働ける環境であること」です。
学生時代、文化祭実行委員会に所属し企画・実行をおこなってきました。活動をする中で、より良い結果を出すためには付加価値が必要不可欠であることとチームで動く重要性を実感してきました。
そのため就職後も高い付加価値を持ってチームで協働していきたいです。御社は、「素材と技術によって他の追随できない価値を社会と産業のために生み出す」ことを企業規範としており、より高い付加価値を生み出し続けられると感じました。
またOB・OG訪問をした際にはチームで働く重要性をみなさん熱心に語っており、そのチームで働く社風のもとで働きたいと考え、御社を志望しています。
どちらの軸も大切な視点ですね。「付加価値を生み出せること」とは、誰にとっての付加価値のことなのか、具体的にどのようなものを「付加価値」と認識しているのかを例を挙げて明確にするとよりわかりやすくなります。
面接でよく聞かれる質問⑧自社について
質問例
- この業界は今後どうなると思いますか?
- 企業理念についてどう思いますか?
- 弊社のビジネスモデルについてどう思いますか?
- 弊社の商品を知っていますか?
- 弊社の強みや弱みを教えてください。
- 社長について知っていますか?
- OB・OG訪問はしましたか?
- 企業説明会には参加しましたか?
- インターンシップには参加しましたか?
たとえ滑り止めとして受けている企業であっても「御社が第一志望です」と伝える学生は多くいます。面接官もそれは理解しているので、自社について掘り下げた質問をすることで志望度の高さを確認するケースもあります。
上辺の知識だけでなく、より深い企業理解が求められているというわけです。この自社についての質問は、選考が進んだ二次面接以降で問われやすい傾向にあります。しかし一次面接で問われても焦らないように回答の事前準備を怠らないようにしましょう。
回答例
例文:この業界は今後どうなると思いますか? (広告業界の場合)
今後、広告業はインターネット広告費が益々売り上げを伸ばすと考えています。それに伴って広告の形がより個人に合ったものを制作する必要が出てきます。そのためよりパーソナライズされた広告を打つためにも、大量の個人データを保有する企業が有利となり、中小企業は新たな戦略が求められてくるはずです。
またVR(バーチャルリアリティ)の台頭に伴い、没入型広告が新たな広告の形としてでてくると言われています。広告業界全体として転機である今、御社の「クリエイティブに生きる」という企業理念のもと、自身の強みである発想力を活かして誰もが魅入るような広告作成をして貢献したいです。
没入広告といった今後の業界の展望を的確に捉えている点は良いですね。ネット広告では最先端を行くアメリカとの比較や根拠となるデータまで添えられているとなお好印象です。
個人データの収集の規制が強まる傾向にある中で、「どのようなインターネット広告が売り上げを伸ばすのか」「中小企業にとっての新たな戦略とは何か」といった点についても触れることができると後半の発想に真実味が増してきます。
面接でよく聞かれる質問⑨目標・キャリアプラン
質問例
- 今後のキャリアプランについて教えてください。
- 3年後どうなっていたいですか?
- 5年後どうなっていたいですか?
- 10年後どうなっていたいですか?
- 入社後、何かやり遂げたいことはありますか?
- 就職後はどのようなことがしたいですか?
- もし何でも挑戦できるとしたら何に挑戦しますか?
- 仕事以外で今後やりたいことを教えてください。
社会人経験のない学生にとって、キャリアプランを考えることは難しいかもしれません。しかし新卒入社をするうえで、自分が今後働くイメージを持つことは重要です。
社会人経験がなく、スキルもない新入社員を採用することは多大な採用コストや教育コストがかかっています。そのため、採用するからには長く勤めてほしいと面接官は考えています。将来のことを何も考えずとりあえず就活をしている学生よりも、自社でのプランがしっかりイメージできている学生の方が長期的な活躍を期待できますよね。
その企業で実現できるキャリアプランを入社後、3年後、5年後、と細かく具体的に考えておいて、仕事へのやる気をアピールしましょう。
回答例
例文:5年後どうなっていたいですか? (メーカー技術職の場合)
生産技術職として現場で技術を極めるに留まらず、技術営業として顧客の課題解決に尽力したいです。
入社後、学生時代に研究した有機ELの知識を活かしてまずは製品に関する知識を習得しすぐに一人立ちできるよう尽力します。
そして5年後には技術職ならではのバックグラウンドを活かし、専門性をもった技術営業として製品の販促をすることはもちろん、必要に応じて製品カスタマイズや設計をおこない貢献していきたいです。
専門性を活かしてさまざまな職種で活躍していきたいという思いが伝わってきます。
ただ将来にわたり大学で研究してきた研究内容に携わり続けることができるとは限らないため、変化があった際にどのように向き合っていくのか記載があるとなお良いでしょう。
入社後にやりたいことについて問われた場合はこちらの記事も参考になりますよ。どんな業界や企業でも対応できる回答をまとめています。
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企業が入社後にやりたいことを質問するのは、就活生の希望を知りたい意向が強いためです。入社後にやりたいことを見つけるための方法やどうしても見つからなかったときの対処法をキャリアコンサルタントが解説します。
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面接では目標やキャリアプランのほかに将来の夢を聞かれることもあります。学生とのマッチ度を判断することもあり答え方が大切です。以下の記事では将来の夢で好印象を残すコツをまとめているので参考にしてみてください。
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将来の夢は面接でよく聞かれる項目の一つです。工夫次第で企業とのマッチ度の高さをアピールできるので、スムーズに答えられるように対策しましょう。この記事では、キャリアコンサルタントのアドバイスを交えつつ、将来の夢を企業へのアピールにつなげるコツを解説します。
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面接でよく聞かれる質問⑩他社の選考状況
質問例
- 他にどの業界を受けていますか?
- 他にどの企業を受けていますか?
- どんな業種の選考を受けていますか?
- 内定を貰った企業はありますか?
- もし弊社の内定が出た場合、いつまでに回答してもらえますか?
- 〇〇社の選考を受けてどのように感じましたか?
この質問から、面接官は「なぜ自社なのか」「志望度は他と比べて高いのか」という判断をしています。「就活の軸」と合わせて一貫性を意識した回答を心掛けましょう。
この他社の選考状況に関する質問では、第一志望であることをアピールしましょう。受けている企業すべてを伝える必要はなく、回答に一貫性が出るような回答を準備してくださいね。
たとえば、複数業界の選考を受けている場合は、その企業と同じか似た業界だけを伝えても問題ありません。また大手企業やベンチャー企業・外資系企業・中小企業など企業規模に関係なく選考を受けている場合は、志望先の企業と同じような企業規模の選考状況を伝えても良いでしょう。
回答例
例文:他にどの企業を受けていますか?
「人々の人生の転機に携わりたいこと」と「成長できる環境であること」のこの2つの観点から人材業界を中心に選考を受けています。
A社からは内定をすでにいただいていて、B社は次が2次面接で、C社は最終面接を控えています。
その中でも御社の「組織とヒトの活性化を通じ、付加価値の高い組織とヒトの創出に貢献すること」という企業理念や活気のある社風に魅力を感じたことから御社を第一志望として就職活動をしています。
しっかり自分の就活の軸を伝えている点は良いですね。ただし、受けている他の企業について全てを具体的に答える必要はありません。
自分の就活の軸に従って数社受けていると伝えたうえで、面接に臨んでいる企業が第一志望であることを伝えましょう。
次の記事では、他社の選考状況について聞かれたときの回答方法をより詳しく解説しています。ぜひ併せて読んでみてくださいね。
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面接でよく聞かれる質問⑪勤務条件
質問例
- なぜ総合職を志望しているのですか?
- なぜエリア総合職を志望しているのですか?
- なぜ一般職を志望しているのですか?
- 希望する部署への配属にならなかったときはどうしますか?
- 残業が月平均30時間ほどありますが大丈夫ですか?
- 転勤についてどう思いますか?
- 最初の3か月は現場で夜勤も含む研修がありますが夜は得意なほうですか?
- 海外での勤務についてはどう考えていますか?
- 入寮することが必須ですが問題ないですか?
- 部署によっては土日祝に出勤をすることになります。どのように感じていますか?
実際の勤務条件と学生の認識に不一致がないか確かめることが目的とした質問です。気になる点があればその場で質問をしても良いですが、基本的には事前に勤務条件を調べておきましょう。そして熱意をアピールできるように回答を準備しておきましょうね。
熱意が伝わる回答としては、何事も前向きに捉える姿勢が大切です。まず第一に「その勤務条件で問題ない」ということを伝え、面接官に安心をしてもらいます。そして自身の強みや過去の経験を交えて、問題ないと考える理由を述べましょう。
たとえば、「残業が月平均30時間ほどありますが大丈夫ですか?」と聞かれた場合、「はい、大丈夫です。サッカー部の経験から体力には自信があります。また部活の後にはアルバイトに行くなどしていたため問題ありません。」と根拠まで伝えることで説得力や前向きさが伝わりますね。
回答例
例文:なぜ総合職を志望しているのですか?
より責任のある仕事を通して、挑戦を続け企業の成長に貢献していきたいからです。
私は学生時代のアウトドアショップでのアルバイトの経験から新たな挑戦を続けることにやりがいを感じています。挑戦を続けるためには責任を担い、より幅広い視野で動く必要があると考えています。
そのため御社の総合職であれば、若手の裁量権もあり2~3年に1度の転勤を通して会社の全貌を知りより深く貢献していけると考えました。そのため御社の総合職を志望しています。
挑戦や責任、貢献というフレーズからリーダーシップが、柔軟性というフレーズから異動などジョブローテーションといった環境の変化にも対応できるという熱意が感じられます。
アルバイトの経験では、リーダーシップを発揮したエピソードやストレス耐性についても触れておくと良いでしょう。
面接でよく聞かれる質問⑫時事ネタ
質問例
- 最近気になるニュースを教えてください。
- 最近読んだ本を教えてください。
- 〇〇のニュースについてどう考えましたか?
- 弊社の株価を知っていますか?
- この業界に関するニュースで興味のあるものはありますか?
- 弊社が最近〇〇社と業務提携したことについてどう思いますか?
- 最近半導体不足が騒がれていますがどう思いますか?
面接で時事ネタに関する質問をされたときは焦らずコミュニケーションを意識して回答をしましょう。面接官はこの質問から、学生の社会に対する興味や問題意識、物事の考え方を知りたいと考えています。
注意点としては、ただニュースの内容を伝えるだけでなく自分の考えや感じたことを述べましょう。また政治や宗教問題などセンシティブな話題は避けましょう。
時事ネタに関する質問で回答する対策は、日ごろから新聞やニュースを見た際に自分の考えを持つことです。また志望業界に関するニュースにアンテナを高く持ち、常に最新の情報をキャッチアップできるようにしましょう。
時事ネタ質問の対策
- テレビやアプリなどでニュースを見る
- 業界や経済に関する雑誌・書籍を読む
- 各ニュースに対する自分の意見を持つ
- SNSなどで各ニュースに対する世間の意見を知る
回答例
例文:最近気になるニュースを教えてください。(ゲーム業界の場合)
Facebook社が社名を「Meta」に変更したニュースが気になりました。
「Meta」の由来は「メタバース」であり、ゲーム業界においても注目されている技術であることに驚きました。
メタバースが今後普及することでゲーム上でもコミュニケーションの在り方が従来と変化し、新しい経済圏を作り出しビジネスチャンスが増えるのではないかと期待しています。御社もメタバースに参入を検討していると中期経営計画で述べており、私もより臨場感のあるゲームを制作したいと改めて強く思うニュースとなりました。
次の記事では、最近読んだ本について聞かれたときの回答法をより詳しく解説しています。ぜひ併せて読んでみてくださいね。
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面接でよく聞かれる質問⑬逆質問
質問例
- 何か質問はありますか?
- 最後に一言ありますか?
- 何か言い残したことはありますか?
面接の最後に「何か質問はありますか」と問われることを逆質問と言います。逆質問では調べてもわからなかった詳しい事業内容や社風、実際の業務内容や働き方などについて質問をすると良いですね。また企業が求める人物像から逆算して、自分の強みやスキルをアピールしつつ質問をすることもできます。
つまり逆質問は学生自身の不安や疑問を払拭するだけでなく、アピールの場にもなるということです。「特にありません」と答えてしまうと熱意が感じられませんよね。必ず面接前に事前準備をして臨みましょう。
逆質問の準備としては面接を担当する人の立場を考えたうえで、5つほど質問を用意しましょう。たとえば、人事部が面接官の場合は会社全体に関する逆質問を、現場責任者が面接官の場合はより業務にフォーカスした逆質問を、そして役員や社長が面接官の場合は経営方針などについて逆質問を用意します。
NGな逆質問の例
- 従業員はどれくらいいますか?
- 勉強できる環境はありますか?
- 御社ではどんな研修が受けられますか?
- 有給取得率や残業時間はどれくらいですか?
- 御社の企業理念は何ですか?
- 御社の不祥事である〇〇はなぜ発生したのですか?
回答例
逆質問の例文
・私の強みは〇〇なのですが、この〇〇が活きる業務はどのような物があるのでしょうか?
・入社後を見据えて〇〇の資格を取得しました。具体的に活用シーンはどのような場面でしょうか?
・実際に御社で活躍している人の特徴を教えてください。
・御社の社風は〇〇とお聞きしています。社風が顕著に出る場面を教えてください。
・御社でより活躍をするためには入社までにどんなスキルを身に付けておくべきですか?
・入社後の良いギャップと悪いギャップがあれば教えてください。
・〇〇様(面接官)が入社してから最も困難だったことを教えてください。
逆質問は、その企業のことをよく調べていることや関連業界に強い関心を持って学んでいるという前向きな姿勢が伝わる質問を考えておきましょう。
逆に、気になる質問があってもその企業にとってネガティブな話題は避けてください。
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質問例を紹介! 面接の質問は業界ごとに準備しよう
面接で質問される内容は業界によっても特徴があります。業界研究をしっかりとおこない、業界ごとの特徴を押さえてより志望度の高さや熱意をアピールできるよう質問に備えることが大切です。
業界らしい質問としては、ビジネスモデルに沿った質問や回答に対する深掘り、自社の製品・サービスについてなど一歩踏み込んだ質問が挙げられます。
面接官は「なぜこの業界で、なぜ自社なのか」を重視しています。一貫性を持った、そして独自のエピソードを加えたオリジナリティのある回答ができるように幅広く質問を押さえてくださいね。
メーカー
質問例
- 弊社の製品を知っていますか?
- 弊社の製品を使ったことはありますか?
- なぜBtoCメーカーなのですか?
- なぜBtoBメーカーなのですか?
- なぜ川上企業である弊社を志望しているのですか?
- 「安全」についてどう考えていますか?
- ものづくりに興味を持った経験はありますか?
- 地方勤務になることが多いですが大丈夫ですか?
メーカーは製造業とも呼ばれ、一般的にモノづくりの会社です。モノづくりといっても私たち消費者が慣れ親しんでいる食品や家電など身の回りにあるものを製造するBtoCの企業だけでなく、ウェハーや樹脂、フィルムなどを製造するBtoBと呼ばれる企業もあります。
BtoCとは?
「Business to Consumer」の略。
「企業対消費者間取引」とも呼ばれ、企業が商品やサービスを直接一般消費者に提供するビジネスモデル。
BtoBとは?
「Business to Business」の略。
「企業間取引」とも呼ばれ、企業対企業で商品やサービスの取引を行うビジネスモデル。
いずれにせよ、「なぜモノづくりに興味があるのか」「なぜメーカーの中でもこの業界なのか」を明確にしておく必要があります。
一言でメーカーといっても企業によって製造する物は大きく異なるため、製品の特長や企業理念、社風を理解し「メーカーならでは、御社ならでは」の回答を伝えられるように整理しましょう。
面接企業や同業他社の製品の感想は、志望度の高さや企業理解の深さを確認するために聞かれることもあるようです。面接企業の製品の良い点だけでなく、「私だったら」という意見も考えておきましょう。
たとえば、水回りメーカーの場合であれば「私だったら掃除の必要のない浴槽があったら良いなと思います」などの意見です。
商社
質問例
- なぜ専門商社なのですか?
- なぜ総合商社なのですか?
- 海外勤務についてどう考えていますか?
- 商社の付加価値は何だと思いますか?
- メーカーとの違いは何だと思いますか?
- 事業領域が広いのですがどの部署で働きたいですか?
- 体育会の多いカンパニーでもやっていけそうですか?
商社は学生の就職先として根強い人気を誇っている業界です。そのため面接ではいかに他の学生と差別化できるかが重要です。「商社とはどんなビジネスモデルか」「商社で何を成し遂げたいのか」を明確にして一歩踏み込んだ回答を心掛けましょう。
それぞれの企業が携わっている事業や、国・地域の特徴を押さえ、自分は具体的になにをやりたいのか、どのように貢献できるのかを整理してくださいね。OB・OG訪問も積極的におこない、社風の違いなども理解して面接の質問に備えましょう。
商社では、同業他社ではなくなぜ当社なのか回答できるようにすることが必須です。特に専門商社の場合には総合商社との区別を意識した説明も必要になります。
幅広い事業分野の中で何を志望するのか、また配属が希望の部署ではなかった場合への回答や時事問題への関心についても要注意です。
小売
質問例
- 提供者側としてお客様とかかわった経験はありますか?
- 理不尽なことにはどう対応してきましたか?
- EC市場が発展する中で実店舗が存在する意義を教えてください
- EC市場にどのように対抗していく必要があると思いますか?
- サブスクリプション型のサービスについてどう考えていますか?
小売業界は、商品を仕入れて消費者に直接販売をしています。商品が一般的に私たち消費者の手元に届くまでにはメーカー→卸売業→小売業→消費者という流れをたどります。消費者と直接かかわる小売業界は学生にとってもなじみが深く、志望する学生も多いです。
なじみが深いからこそ、企業研究がおざなりになるため注意が必要です。一般消費者の立場からではなく、ビジネスをおこなう側の視点に立った面接の質問対策をしましょう。そのためにはビジネスモデルや販売戦略を理解し、競合他社と差別化できるポイントを探しておくと良いですね。
小売業界の種類
- 百貨店
- スーパーマーケット
- ホームセンター
- コンビニエンスストア
- ドラッグストア
- 家電量販店
- 家具・インテリア
小売業界は扱う商品やサービスによってその企業の業態や規模が大きく異なります。面接官の質問の意図に合った回答ができるように準備することが重要です。
そのため、面接を受ける企業の商材やビジネスモデル、販路について事前によく理解しておきましょう。
金融
質問例
- 怒っている人に対応した経験ありますか?
- 銀行・証券会社の存在理由や役割はなんだと思いますか?
- 対人交渉の経験はありますか?
- ストレス耐性はありますか?
- 目標に向かって努力した経験はありますか?
- お客様が当行を選ぶ理由はなんだと考えますか?
- 経済を回したいとのことですが具体的にどういうことですか?
- 若年層の保険離れが進んでいますがあなたならどう解決しますか?
- 目標達成が難しいと感じた時はどう対応しますか?
金融業界の面接を受ける際には金融業界のビジネスモデルを理解しましょう。金融業界は銀行や証券、保険など多くの事業でノルマを課せられることが一般的です。ノルマが達成できなさそうなときには大きなプレッシャーとなりストレスを感じることも多いでしょう。
そんなハイプレッシャーな環境を事前に理解し、それを前向きにとらえた回答ができるようにしましょう。
金融業界の中でもなぜその業種を選んだのかという質問は聞かれやすい傾向にあります。
たとえば銀行ならば、「なぜ金融の中の銀行なのか」といった質問です。数ある銀行のうちその銀行の理由、そこで何をやりたいのかを明確にしましょう。
サービス・インフラ
質問例
- ホスピタリティを発揮した経験はありますか?
- アルバイトは何をしていましたか?
- 海外のお客様を対応したことはありますか?
- 弊社のクレドを知っていますか?
- あなたが何かサービスを受けるとき、価格以上の価値を感じたことは何かありますか?
- チームで何か成し遂げた経験はありますか?
- 不規則な業務時間ですが大丈夫ですか?
- 最近人から感謝された経験はありますか?
質問例(コンサル業界の場合)
- 日本には信号がいくつあるか考え方も合わせて教えてください。
- 〇〇を前提条件としてコンビニの売上推計と売り上げを+ 20%にする方法を教えてください。
- 今後転職を考えていますか?
サービス・インフラ業界と一口に言ってもビジネスモデルはさまざまです。一般的にイメージのされやすい飲食・ホテルの他、教育や医療・福祉、さらには電気やガス、鉄道、航空、不動産、コンサルティングなども含まれています。
ただし共通してなんらかのサービスを通じて個人や企業の要望を満たし、満足感や充足感を提供しています。
そのためサービスを提供した経験や、サービスを受けて感じたことを質問されやすい傾向にあります。またチームで働くことが求められやすい業界のため、学生の価値観がマッチするかどうかという観点でも質問をされます。
「サービスを受ける側として感動した経験はありますか」など、顧客側の立場になれるかを試される質問の傾向は押さえておきたいですね。
コンサルタント業では、論理性やコミュニケーションの一貫性を試されるケースもあります。フェルミ推定やケース面談といった質問がきても、慌てないよう質問の意図をしっかり押さえておきましょう。
広告・出版・マスコミ
質問例
- どんな番組・広告・書籍を手掛けたいですか?
- デジタル化が進んでいますがこの業界にはどのような影響を与えると思いますか?
- テレビ(ラジオ)離れにどう対応をしますか?
- 理不尽に怒られたらどう対応しますか?
- 好きな(番組・広告・書籍)を理由も合わせて教えてください
- 流行に敏感な方ですか?
- 何かを考え出したりすることは好きですか?
広告・出版・マスコミ業界では、発想力、トレンドを読むことなどが求められるため、企業が関係するサービスや商品に踏み込んだ質問をされることもあります。その場合は、業界の動向やその企業ならではの特徴を踏まえて客観的事実を述べるとともに自分自身の考えも合わせて述べるようにしましょう。
また変化球の質問も多い業界です。たとえば「流行に敏感なほうですか? 」や「何かを考え出したりすることは好きですか? 」などといった漠然とした質問です。必ず自分の軸をもって他の回答との整合性を保つためにも一貫性のある回答を心掛けてくださいね。
現在のトレンドや時代の流れをいかに読み、ユーザーの求めていることを把握する能力が必要とされます。そのため想定外な質問が来ても柔軟性をみせた回答ができるようにしましょう。
企業によって独特な質問が用意されていることも多く、面接の質問を想像しづらいのがこの業界でしょう。どんな質問が来ても慌てないことが大切です。
ユーモアのセンスをもって相手にわかりやすい言葉で自分の考えを言語化できるように、日頃からトレーニングしておくのは有効な準備方法ですよ。
たとえば、テレビやネットニュースなどを自分に関連づけて、30秒程度で自分の言葉で面白く話すというトレーニングを継続してみてください。
マスコミ業界の中でもテレビ局に興味がある人は、以下の記事も参考にしましょう。選考突破に向けた有効な対策を解説しています。
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ソフトウェア・通信
質問例
- 弊社の製品を使ったことがありますか?
- 一般消費者向けではない製品ですがどこで使われているか知っていますか?
- IT化をすることでなにか改善をするとしたらどんな改善をしたいですか?
- 突発的な対応が多く求められますが大丈夫ですか?
- リリース前など繁忙期はかなり忙しくなりますが大丈夫ですか?
- プログラミング技術を学ぶことに抵抗はありませんか?
- 情報のキャッチアップが日々求められますが、普段から勉強はする方ですか?
インターネットやコンピュータといった情報技術を扱い、今まさに成長している業界です。ソフトウェア・通信業界の質問の傾向としては変化の速さに伴った質問がされるところにあります。
今後IT技術の需要はますます増えることとなるため、時にはハードワークにもなるということを想定した質問をされることもあります。またAIやIotなど最新技術の話題も多く、日常でそれらのニュースなどをキャッチアップし質問に備えましょう。
志望動機や最近興味のある技術、情報収集の方法を聞くことでIT業界への感度の高さがみられます。
またどんな仕事をしたいのか、入社後の勤務イメージを確認することでIT業界独特の仕事のやり方への理解度が問われる傾向にあります。
官公庁・公社・団体
質問例
- なぜ民間企業ではないのですか?
- 民間企業と公務員の違いを教えてください
- なぜ国家公務員(地方公務員)を志望するのですか?
- 地方分権で地方に仕事が任されていく傾向についてどう思いますか?
- 苦手な人とはどのようにかかわりますか?
- 人と接する仕事とデスクワークではどちらが良いですか?
- 意見が対立したらどうしますか?
- 公務員とはどうあるべきだと考えますか?
- ルールやマナーは何のためにあると考えますか?
- 人とかかわりたいと言っていますがそれでは民間企業のほうが良いのではないですか?
官公庁・公社・団体においては「なぜ民間企業ではないのか」といった趣旨の質問がされる傾向があります。国家公務員も地方公務員も仕事の範囲は広いため、仕事内容を押さえましょう。
そのうえで、面接官が納得する回答をするために自身の実体験を元にした自分の価値観やキャリアプランを交えて回答をしていきます。
官公庁・公社・団体業界は国民や住民の生活をより良くするために働く業界とも言われています。そのためキャリアプランを伝える際には、人の役に立ち、堅実に業務を遂行できるような素直さや誠実さ、真面目さが伝わるようなエピソードを選んでくださいね。
「民間ではなく、なぜ公務員なのか」は定番です。また職種によっては、地域住民とのかかわりも重要視されるため、家族・友人との関係性について聞かれた例もあります。
公務員と言っても職種はさまざまなので、希望する職種に関連する質問は事前にしっかり傾向を押さえておきましょう。
面接で「苦手な人」を伝えるのが難しいと感じる就活生は以下の記事を参考にしてください。
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これらの質問をされるのは面接だけとは限らず、リクルーター面談でもされることがあります。リクルーター面談を予定している学生は以下の記事を参考にしてください。
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面接の質問は答え方も重要! 回答の4つのポイント
ここでは面接での質問に対する回答の4つのポイントを解説します。
上記で紹介した幅広い質問を押さえ、どんな質問へも的確にわかりやすく回答できるようにしましょう。的確に答えるために必須のポイントなのでぜひ参考にしてくださいね。
アドバイザーコメント
木村 千恵子
プロフィールを見る質問へ答えるときは「どのように伝えるか」が重要
面接の質問に答える準備として、しっかりと回答の「内容」を考えて作ることは重要です。とはいえ、回答の内容が完璧であれば必ずしも面接官に良い印象を残せるのか、または面接の合格に近づくのかというと実はそれだけではありません。
面接官が選考基準の大きなポイントとして見ているのは、さまざまな質問に対してどんな内容(英語で言うwhat)を答えるかというよりも、むしろどのように答えるか(英語で言うhow)に重点が置かれている場合が多いからです。
飾らず自分の言葉で伝えよう
質問の答えに対して一人ひとりがどんな態度で答えるか、本音を話しているかなどといった鋭い視点で面接官は学生の様子を観察しています。
そのため、面接の場では「正しい内容を答える」ことにとらわれ過ぎないでくださいね。真剣にその企業に対する関心をもって学んで準備をし、飾らずに自分の言葉で考えや想いを伝えましょう。熱意の伝わる答え方を意識することが、面接官に好印象を残す秘訣です。
①面接官の質問の意図を理解する
質問に対して適切な回答をするためには、まず面接官の出題意図を理解する必要があります。面接官はこの質問を通して何を知りたいのか、何を確認したいのかを把握しましょう。
事前に面接で聞かれやすい質問を幅広く把握して、面接官が質問をする意図を理解しておくと面接本番で焦らなくて済みますよ。また実際に質問されたときにも改めて意図を考えましょう。
面接官の質問の意図がわからない、または理解ができているか怪しいと思ったときは、間違った解釈で質問に答えないように内容を聞き返しましょう。
その場合、「今のご質問は〇〇という理解でよろしいでしょうか」のように丁寧に聞き返してくださいね。
②結論ファーストで端的に伝える
「結論から伝える」これが面接の質問に対する受け答えの鉄則です。どんなに良い内容を話そうとも、結論から伝えなければ面接官は話の全体像を掴むことができません。
「結局何が言いたいのか、何を伝えたかったのかわからない」と思われないようにまずは結論、これを忘れないでくださいね。
結論ファーストで話すことで、想定外の質問をされても話が脱線しづらくなりますよ。結論ファーストのメリットは次の通りです。
結論ファーストのメリット
- 面接官に伝わりやすい
- 自分自身が言いたいことを整理しやすい
- 論理性をアピールできる
③客観的事実や数値を用いる
過去の経験を交えたオリジナリティーのある回答ができても、そこに説得力がなければ面接官に伝わりません。
そこで、自分の主張を強調したいときや面接官に納得してもらいたいときに客観的事実や数値を用いましょう。
たとえば「私にはやり抜く力があります」と言われても面接官は納得しません。しかし「合格率10%である〇〇の資格を取得しました」と伝えたら説得力がありますよね。
客観的事実や数値を用いる例
- 〇〇の資格を取得した
- 全体対比で売上を10%UPした
- 会員登録者数が100名を突破した
- 客単価が2割UPした
- 応募者2000人の中から10人の優秀賞に選ばれた
④目を見てハキハキと話す
ボソボソとした声で伏し目がちに「人を巻き込む力があります」と言われても面接官は納得するでしょうか。せっかく説得力のある内容でも自信のない姿・表情・声では面接官に伝わりません。背筋を伸ばし、面接官の目を見て大きな声でハキハキと話しましょう。
メラビアンの法則が示すように、人は話す内容以外にも、声のトーンや動作、表情などから多くの影響を受けます。そのため、質問に答えるときに目を見てハキハキと話すことでより良い印象となります。
メラビアンの法則とは?
相手に伝える情報が矛盾するとき、人に与える影響度は表情や視線など見た目や仕草による「視覚情報」が55%、声の大きさや話すスピードなどの「聴覚情報」は38%、会話そのものの内容である「言語情報」は7%であるという法則
面接官の目を見ることは重要ですが、目を見るとどうしても緊張してしまうという人はネクタイの結び目や眉毛辺りを見ると良いでしょう。
伝え方で意識すること
- 大きな声でハキハキと話す
- 棒読みではなく抑揚をつける
- ジェスチャーをつける
- 普段からハキハキ話すことが得意ではありません。どうしたら良いですか?
ハキハキ話すことができない原因は何でしょうか。「考えがまとまっていないから」「自信がないから」などさまざまな原因が思いつくなら、その原因を解決しないといけません。
このような場合、さまざまな想定質問について前もって考えをまとめておくと良いでしょう。本番で違う質問をされても応用が利きます。
想定回答について実際に声に出して回答練習をしておくこともおすすめです。滑舌が悪いなど話し方自体が問題ならば、友達の前で指摘してもらいながら練習することで改善できます。
面接の質問に答えられないときの対処法
面接の質問に答えられないときの対処法
- 考える時間を貰う
- 完璧でなくても答えられる範囲で答える
- 素直にわからないと伝える
面接の質問をどんなに幅広く押さえたとしても、時には答えられないこともあるでしょう。そんな事態にも対応すべく、質問に答えられないときの対処法を学びましょう。
面接の質問に答えられないから即不合格となるわけではなりません。仕事をするうえでも回答できない場面、対処が難しい場面があります。そんな場面でも柔軟に対応できることを面接の場でもアピールしましょう。
想定外の質問に戸惑ってしまう就活生もいるかもしれませんね。
そのときの面接官は、学生が回答を考える姿勢などの反応から「質問の意図が伝わったかな」「本音で答えてくれるかな」「まだ緊張しているのかな」「どう答えるかな」と柔軟性やストレス耐性について観察しています。
つまりわからないという事実の良し悪しを評価するというよりも、わからない質問に学生がどう対応するかを観察しているのです。
考える時間を貰う
想定外の質問で頭が真っ白になりパニックになったり、慌てて見当違いな回答をしてしまうことは避けたいですよね。焦ったときこそ一度冷静になるために考える時間をもらいましょう。
考える時間は長くても1分程度です。あくまで面接はコミュニケーションの場であるという認識を忘れずに、聞く側である面接官が「長すぎる」と感じない程度に考える時間をもらってくださいね。
また質問の意図を尋ねたり、質問をかみ砕いてもう一度言ってもらえないか面接官にお願いするのも1つの手です。
考える時間をもらう場合の伝え方
- 考えを整理する時間をいただけますか?
- 申し訳ございませんがすぐに回答が出てこないため、少し考えさせていただきます。
- 質問の意図は〇〇ということでしょうか?
- 申し訳ございませんがもう少し具体的にご教示いただけますと幸いです。
完璧でなくても答えられる範囲で答える
業界やビジネスにおける知見は圧倒的に面接官のほうが深いです。そのため必ずしも正しく完璧に答える必要はありません。面接官はわからないなりにも仮説を立てて、自分の考えを反映させて回答する学生の姿勢を評価します。
もちろん、間違っていたら恥ずかしい、不合格になってしまうという考えが頭に浮かぶ学生も多いはずです。しかし、面接の場では仮説を立てる能力やできる限り善処する姿勢が大切ということを忘れないでくださいね。
完璧でなくてもこたえられる範囲で回答するために、幅広い業界知識や企業知識を身に付けることを意識して対策を取りましょう。また普段からニュースなどを見た時に「自分ならどう感じるか、どう考えるか」という意識を持っておくことが大切ですよ。
素直にわからないと伝える
考える時間をもらってもどうしても回答が出てこないときもあるでしょう。そんな時はむやみに考える時間を延ばすのではなく素直に「わかりません」と伝えてください。
わからないと伝えるときの注意点ですが、必ず面接後に勉強をする姿勢をみせましょう。成長する姿勢を面接官に見せることは「この学生は入社後もわからないことがあっても勉強をして知識を吸収しそうだな」と再現性を見出すことができるため好印象につながります。
回答できなかったときのリカバリーの例
- この面接の後すぐに調べます。
- 今後はアンテナを高く持ち業界知識の収集に努めます。
- 今後は仮説検証をする思考の癖を付けていきたいと思います。
「わからない」と回答するには勇気がいるため、面接官に伝えづらいと感じる就活生もいるでしょう。
しかし、わからないことを知ったかぶりやつじつまを合わせようとして回答すると、さらに質問された際に回答ができなくなってしまいますよ。
わからないものは、「わからない」としか回答できません。わからない質問をされたときに、自分は今後どう向き合っていくのかを正直に話すことで正直さと誠実さが伝わります。
質問の事前準備を徹底して面接突破につなげよう
新卒就活でよく聞かれる質問例やちょっと答えづらい質問例、さらに業界ごとの特徴的な質問例を見てきました。面接に苦手意識や不安を持っている人は、まずは質問される内容を押さえることで準備を万全にしましょう。
面接の質問は事前準備が鍵です。この記事の質問例を参考に、質問の意図を理解し自分自身の回答の軸をもって面接に臨み突破してください。
アドバイザーコメント
松田 竹雄
プロフィールを見る面接前には自己理解と仕事理解を深めておくことがポイント
面接が近づくと、「どのような質問をされるのか」と不安になるのは当然のことです。そのため、面接までに自己理解と仕事(職場)理解を深めておきましょう。
自己理解では学生時代から子供の頃までの過去を振り返り棚卸しをおこなってください。これまでの人生における成功体験や頑張ったこと、困難を乗り越えたこと、自身の強みを理解しておくと自信につながります。顕在的なエピソードだけでなく、感情面や心理面まで掘り下げてみましょう。1人での実践が難しいときは専門家のサポートを活用するのもおすすめです。
仕事理解では、仕事内容や企業理念を押さえるだけに留まりません。企業の新たな取り組みを事前に調査しておくことや、社風や教育・評価制度、業界の展望を押さえます。そして入社後に「強みをどのように活かして貢献するのか」「数年後どのようになっていたいのか」をイメージしておきましょう。
面接官が応援したくなるような熱意を伝えよう
面接官は採用のプロのため、付け焼き刃のテクニックで答えても粗を見破られてしまいます。しかし面接官も1人の人間です。熱意を感じれば、応援したい気持ちになります。
ロールプレイングやイメージトレーニングで事前準備をしっかりとおこない、「これだけやったのだから」と思えたならば、後は「人事を尽くして天命を待つ」、そのような気持ちで面接に臨んでください。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Masamitsu Uehara〇会社員時代は人事部として3000人以上の学生と面談を実施。大学でも多くの学生のキャリア支援をおこなう。独立後は、就活生からシニア層までさまざまなキャリア相談に携わる
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/Koyoriキャリアワールド代表取締役
Chieko Kimura〇2度のアメリカ留学、20年以上の外資系IT企業勤務を経て、現在は留学生向け就職支援をおこなう。また、企業のキャリア支援や新入社員のクラウドコーチングなどにも幅広くたずさわる
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Takeo Matsuda〇新卒・若手・管理職・経営者のキャリア等の相談を1万件以上受けた実績。一般企業では主にサービス業を中心に幅広い職種のキャリア支援に携わる
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