この記事のまとめ
- 就活の面接は企業の視点を踏まえて振る舞うことが大切
- 好印象を残すためには4つの基本が欠かせない
- 就活の面接で聞かれる質問例70選と回答例をパターン別に紹介
- 面接力診断ツール
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就活が始まり、初めての面接を控えているものの、何も勝手がわからず焦る人もいるのではないでしょうか。「就活の面接ってどんなもの?」「何を話せば良いの?」と悩みがたくさんあると思います。
就活の面接は、押さえるべきことがたくさんあります。特徴や面接固有のマナーの理解、回答の仕方など、さまざまなことを頭に入れてから臨まなければ、選考は突破できません。
記事では、キャリアアドバイザーの瀧本さん、遠藤さん、小峰さん、マナー講師の樋口さんと、就活の面接の特徴や準備することなど、押さえるべきポイントを解説するのでぜひ参考にしてください。
就活の面接は企業の視点を踏まえれば攻略できる
就活の面接で重要なのは、企業の視点を踏まえた対策をすることです。企業の視点を踏まえなければ、たとえ準備しても企業が求めるものとミスマッチを起こし、評価を得にくくなってしまいます。
記事では、まず就活の面接の特徴を解説します。形式別、選考段階別にさまざまな面接があるので、それぞれの特徴をチェックしていきましょう。そのうえで、企業が面接で見ている内容を解説します。これを踏まえると面接対策がしやすくなりますよ。
さらに、面接の基本となるマナーや、面接に必須の準備を説明するので、漏れなくチェックしましょう。
最後に面接でよくある質問70選と回答例を紹介します。参考にして回答をシミュレーションしておけば、面接対策は万全です。
こちらの記事では、効率的に面接対策をおこなえるよう、面接のコツを解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
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そもそも就活の面接とは
そもそも就活の面接がどのようなものか、イメージできていない人もいるのではないでしょうか。
面接とは、企業と学生が対話を通じて、互いのマッチ度を確認する場です。企業は、学生の性格や意欲や適性、能力を知るために、さまざまな質問をおこないます。
面接に対し、「企業から一方的に評価を受ける場」という印象を持っている人もいるかもしれませんが、企業が学生を見ると同時に、学生が企業を見極める場でもあります。
面接では、企業は学生の人柄や能力を見ますが、学生は企業の雰囲気や風土を感じ取り、企業の選定に活用することができます。
学生にも選ぶ権利があり、あくまでも対等でフラットな立場であることを忘れず、自分らしくアピールしてくださいね。
面接にはさまざまな種類があり、それぞれ特徴があります。ここからは、形式別、選考段階別に面接の特徴を解説するので、どのような面接にあたっても対応できるよう心構えをしましょう。
形式別の特徴
形式別の特徴
- 個人面接
- 集団面接
- グループディスカッション型面接
- プレゼンテーション型面接
- WEB面接
面接の形式は、大きく分けて5つあります。それぞれ気を付けるべきことがあり、特徴を踏まえて準備しなければ高評価を得ることは難しくなります。
オーソドックスなのは個人面接ですが、それ以外の形式の対策もおこない、何にあたっても対応できるよう準備しましょう。
個人面接
まずは一般的な面接形式である個人面接です。学生1名に対して面接官が1~複数人で、短いもので15分程度、長くて1時間程度かけておこなわれます。
学生時代に力を入れたことや自己PR、志望動機などを聞かれ、さらに個人をよく知るための深掘り質問もなされます。
学生一人ひとりの本質を知り、マッチ度を測るための面接といえます。
集団面接
集団面接とは、学生複数人が同時に面接を受ける形式です。1つの質問に対し、学生が順番に答えます。
個人面接と比べ一人ひとりを見る時間が短くなるため、人材をじっくりと見極める必要がある二次面接、最終面接よりも、一次面接など、選考の初期段階に多い形式です。
集団面接は、ほかの学生と比べられやすい面接です。マナーを押さえ、はきはきと明るい声で回答したり、深い企業研究をしたうえで臨んだりと、差別化できるようにしましょう。
また、ほかの学生が話しているときの聞く姿勢も見られています。ときに面接官から、ほかの学生の回答に対する意見を求められることもあるため、面接官のみならず周囲の学生の話もしっかりと聞くことが大切です。
集団面接の特徴や臨み方、突破する方法はこちらの記事で解説しているので、併せて参考にしてくださいね。
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- 集団面接と個人面接で選考通過率は異なりますか?
集団面接の方が選考通過率は高い傾向にあり、準備しやすい
集団面接の方が選考通過率は高い傾向にあります。集団面接は採用試験の前半のほうで導入されることが多く、質問に対して的確な回答ができるかどうかというコミュニケーション能力の有無を確認することが多くなります。
そのため、自己紹介や長所・短所、専攻している学部の内容など、比較的事前準備がしやすい質問が続きます。
個人面接は、応募者の個性が採用したい人物像と一致しているかどうかを確認するため、志望動機の詳細や応募先の業務に関すること、将来の展望など、個人的で狭い範囲の質問内容が多くなります。
グループディスカッション型面接
グループディスカッション型の面接は、1つのテーマを与えられ、学生複数人でディスカッションをおこない、答えを導きます。面接官から何か質問されるわけではなく、議論を進める様子を見られています。
グループディスカッション型面接で見られるポイント
- 議論を率いるリーダーシップがあるか
- ほかの人に配慮できる協調性があるか
- 論理的に考えて発言できるか
グループディスカッション型面接では、
・議論がまとまりかけた時に、この視点だけで良いのか、そもそものテーマと合っているかとクリティカルに見直す
・ただきれいにまとめるのではなく、自分事として考えて議論する
の2点を意識して臨みましょう。
発言しない人や、人の話を遮ったり、聞かない人は評価を得られません。皆が気持ちよく発言できる環境づくりをおこないつつ、積極的に発言し、最終的には全員が納得する回答を導くことがポイントです。
プレゼンテーション型面接
プレゼンテーション型面接とは、面接官の前でスライドを用いてプレゼンをおこなう面接です。テーマは「自己PR」「新商品の提案」「自社商品のPR」などがあります。見やすいスライド作りは重要で、以下に注意する必要があります。プリントアウトして気になるところがないかチェックしておくと良いです。
プレゼンテーション型面接のスライド作成のポイント
- レイアウトを統一する
- 1つのスライドに1つの主張で収める
- アニメーションや色は多用し過ぎずシンプルにする
プレゼンテーション型面接で見られるポイント
- 話に一貫性があるか
- 制限時間内に終わっているか
- 内容が印象に残るか
- 論理的に考えて話を構成しているか
プレゼンテーション型面接をおこなう企業は、インフラ、通信、メーカーなどさまざまです。プレゼンテーションに慣れていると、この形式の面接もこなしやすくなるため、あらかじめたくさん練習しておきましょう。
プレゼンテーション型面接をおこなう企業の特徴としては、顧客に向けて、企画や提案、デザイン、設計など、プレゼンできるスキルを必要としている企業が多いかと思います。
最近はオンラインでのミーティングも増えてきたので、プレゼン資料の作成スキルも含めたプレゼン能力が重要視されてきています。
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WEB面接
近年では選考のオンライン化が進み、WEB面接を実施している企業は多くあります。
マイナビの2023年度(24年卒版)新卒採用・就職戦線総括によると、1次面接を「すべてWEBで実施する」と回答した企業は27.6%にも上ります。「どちらかというとWEB」「対面とWEBが半々」まで含めると、合計46.3%の企業がWEB面接を導入しています。
WEB面接と対面面接は、見られる点に違いはありませんが、気を付けたいのは画面への映り方です。白い背景を使ったり、明るい設定にしたりするなど暗い印象を残さないようにしましょう。
また、目線も重要です。目線の位置にカメラを置き、話すときはカメラを見て、面接官を見下ろしているような映り方にならないよう留意してください。
以下のイラストのOK事例のように映ると印象が良くなります。
選考段階別の特徴
選考段階別の特徴
- 一次面接
- 二次面接
- 最終面接
面接は、一次面接、二次面接といくつかの段階にわかれていますが、段階別にも特徴があります。それぞれの特徴を踏まえることで、いつ、どれくらいの対策をすれば良いのかがわかり、効率的に就活を進められます。
ここから解説する段階別の面接の特徴を参考に、それぞれの面接で良いパフォーマンスができるようにしましょう。
一次面接
一次面接は多くの応募者の中から、次の選考に進ませたいと思える人材を探す、「落とす人を見極める」面接です。じっくりと人柄を見極めるというよりも、基本的なビジネスマナーやコミュニケーションができているかなどが見られます。面接官は若手社員が多いです。
基本的なことを見られるからといって、何も対策しないで臨むのは危険です。一次面接の通過率は低く、平均30%と言われています。そのため、少しでも基本ができていなければ落ちてしまうと考えられるため、ぬかりなく対策することが重要なのです。
一次面接の特徴や対策方法は以下の記事で詳しく解説しているので、チェックしてくださいね。
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一次面接の通過率はこちらの記事で説明しています。企業ごとの通過率の特徴も説明しているので、受ける企業に合うものを探してください。
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二次面接
二次面接は、一次面接で選ばれた中から、一緒に働きたい、自社で活躍できそうと思える人材を選ぶ場です。人柄をじっくりと見て、企業とのマッチ度を測ることになります。面接官は管理職クラスの人が多いです。
「なぜそう考えたのですか?」「何かきっかけになったことはありますか?」など、深掘り質問が多くなります。そのため、深く自己分析をして、どんな質問にも臨機応変に答えられるよう対策する必要があります。
また、企業への入社熱意も問われます。一次面接では、熱意が低いもののとりあえず選考を受けているという学生も多いですが、二次面接以降は入社や仕事への熱意が高い学生が多くなり、そうでなければ周囲と引けを取ります。前向きな姿勢を見せられるよう、深い企業研究も欠かせません。
二次面接の特徴や対策方法は、こちらの記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
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二次面接では、応募書類に書いた内容以外についても聞かれることがあるので、油断せずにしっかりと面接練習をして臨みましょう。
練習では、覚えて話すのではなく、自分の発言内容に一貫性があるかどうかを確認してみましょう。
最終面接
最終面接は、それまでの面接で採用することが決まっていて、内定を言い渡すだけの企業もあれば、しっかりと選考する企業もあります。面接官は役員や社長などです。
しっかり選考される場合は、一緒に働くにふさわしい強みやスキルがあるか、深く企業を理解しているのか、仕事や会社への熱意があるのかなどを見られることになります。
「この業界は今後どうなると思いますか」などと、広い視点や思考力が必要な質問をされたり、「同業他社ではなくなぜ当社なのですか」「弊社が第一志望ですか」などと熱意を確認する質問が多くなされるため、企業研究をしっかりとおこない、また熱意を伝えられるよう準備をしていきましょう。
最終面接の特徴や対策方法はこちらの記事で解説しています。よくある質問も掲載しているのでぜひチェックしてください。
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最終面接は、トップとの顔合わせや入社の意思確認の場、というだけではありません。ここでも「自分なりにこのように貢献したい」「この会社の将来をしっかり担っていきたい」ということを伝えましょう。
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何を見られる? 就活の面接で企業がチェックしていること
就活の面接で企業がチェックしていること
- 学生の人柄と企業とのマッチ度
- 入社や仕事への熱意
- 今後活躍できる可能性があるか
就活の面接で重要なのは、企業の目線を捉えて準備することです。回答を用意しても、それが企業に刺さらなければ意味がありません。
ここからは、就活の面接で企業がチェックしていることを解説するので、しっかりと捉えて面接対策につなげましょう。
①学生の人柄と企業とのマッチ度
企業が就職みらい研究所の就職白書2023によると、企業が採用基準で最も重視するのは人柄となっています。仕事内容や企業のカルチャーが、学生の人柄とマッチするかを見ているのです。
そのため、各質問ではあなたの人柄を伝えることに加え、それが企業にマッチしていることをアピールすれば、「ぜひ入社してほしい」と好印象につながります。
たとえば、会社の求める人物像が「チャレンジを恐れない人材」なのであれば、チャレンジ精神を強みに持つ学生は好印象です。
チャレンジ精神の自己PRの方法はこちらの記事で解説しているので、併せて確認してくださいね。他社と差別化する方法を説明しています。
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多くの企業がチャレンジ精神のある人材を求めているため、アピールすること自体は効果的です。しかし、チャレンジ精神をアピールする就活生は多くいるため、差別化が大切です。記事では、周囲と差をつけるチャレンジ精神のアピール方法をキャリアコンサルタントと解説します。
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面接は、この先ともに働く仲間としてやっていけるか確認する場です。立派なガクチカや、ほかの人にまねのできない強みを聞きたいというよりも、その人らしく業務で貢献できる人材であるかを確認しています。
- 面接官は数回の面接で本当に自分の人柄がわかるのでしょうか? 面接でいう「人柄」って何を見ているのでしょうか?
採用方針とのマッチ度や実際の社員と重なるかを見られる
「人柄」とは、その応募者が企業風土に合いそうかどうか、将来の活躍が期待できそうかという視点です。
面接の担当者は、採用方針や実在する社員と照らし合わせて採用選考をする傾向にあるので、「この応募者は〇〇課の□□さんに似ている」と実在する人物と重なれば、働く姿も想像しやすくなり、採用の可能性は高まります。
また、素直で明るく、ハキハキと意欲的な答えが返ってくる積極的な人は、好まれる傾向にあります。
②入社や仕事への熱意
上と同じ、就職みらい研究所の就職白書2023によると、企業が採用基準で2番目に重視する項目は熱意となっています。面接や入社、仕事への熱意などが伝わる学生は、入社後も一生懸命業務に励むイメージが残り好印象になります。
熱意を伝えるには、深い企業研究をおこなって志望動機などでアピールしたり、最後に「質問はありますか?」と聞かれたときに、前向きな印象を残せる質問をすると良いです。
熱意を伝えるには、その企業で働きたい、という気持ちを素直に表現したいところです。
社内にはさまざまな業務があります。「機会があればいろいろなことに取り組んでみたい」と伝えるのも良いでしょう。
具体的な例は後述するので、参考にして熱意を伝えるアピールをしましょう。
③今後活躍できる可能性があるか
上と同じ企業が就職みらい研究所の就職白書2023によると、企業が採用基準で3番目に重視しているのは今後の可能性となっています。つまり、入社後活躍できる可能性があるかを見られるということです。
企業で働いているイメージが浮かんだり、会社が目指す方向にマッチした強みやスキルを持っていたりすると、活躍できるポテンシャルがあると見込まれます。
他に活躍できそうなポテンシャルとしては、成長意欲がどれだけ強いか、ということも大切になってくると思います。
将来の目標やキャリアビジョンを持っていて、そこに向けて成長していきたいという意欲をアピールできると、将来の可能性をより評価されやすいです。
志望動機や自己PRなどで、今後企業でどう活躍するのか、どう貢献できるのかを明確にアピールすることが大切です。
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好印象を残すために不可欠! 就活の面接の4つの基本
就活の面接の4つの基本
- マナーを守る
- エントリーシートと整合させる
- 明るくはきはきと話す
- 結論ファーストで簡潔に伝える
面接には、固有のルールがあります。ここまで企業の評価の視点を解説しましたが、そもそもルールを押さえていなければ、評価の対象にはなりません。
ここからは、面接で好印象を残すために、基本となる4つのルールや作法を解説します。まずはこれらを抜かりなく押さえましょう。
①マナーを守る
当然のことですが、社会人としてのマナーを守ることは欠かせません。マナーを守らなければ、基本的なことができない人として捉えられ、もちろん「一緒に働きたい」とは思ってもらえません。
以下は必ず守りましょう。
面接で求められるマナー
- 会場には余裕を持って到着する
目安は10分前に到着 - 正しい敬語を話す
NG例:~っす(砕けた表現)
伺わせていただきました(二重敬語)
(自分のことを言うとき)お聞きになりました(尊敬語と謙譲語の混在) - 感染症対策によるマスクは、対面の面接ではつけたまま臨む
上記以外にも、押さえるべき面接のマナーは多くあります。以下の記事では、面接のマナーを徹底的に解説しているので併せて参考にしてくださいね。
関連記事
絶対に落とせない面接のマナー! 「即不合格」にならないための作法
面接のマナーは合否をわける重要要素。念入りな対策が欠かせません。面接時の一連のマナーから身だしなみのマナーまでキャリアコンサルタントが徹底解説します。集団面接やWEB面接のマナーも紹介するので、参考にしてください。
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「ありがとうございます」など、相手への感謝を伝える回数が少ない人がいます。
案内をされたり、何かを受け取ったら「ありがとうございます」などと、自分とかかわる人に対して、常に敬意と感謝の気持ちを持つことも大事です。
それができる人は、好印象をもたれる傾向にありますよ。
②エントリーシートと整合させる
面接前に提出するエントリーシート(ES)と、マッチした内容を話すことも大切です。
面接官は事前に応募書類に目を通しています。そこで、その内容とまったく異なる回答をしてしまうと、面接官は混乱してしまいます。
書類と同じ質問をされることも多いですが、無理に変えようとしたりせず、基本的には整合した内容を伝えましょう。一言一句同じ内容を伝える必要もありませんが、大枠の内容でずれがないようにしてください。
内容が変わる場合は断りを入れる
書類選考提出時と考えが変わり、面接では回答を変えたいということがあると思います。急に変更してしまうと面接官が混乱してしまうため、ESと異なる内容を伝える場合は、断りを入れましょう。
断りを入れる例
大変恐れ入りますが、企業研究を進めるうえで、エントリーシートを記載したときと考えが変わり、別の内容をお伝えしたく存じます。
断りを入れれば、混乱させずに回答を聞いてもらうことができます。なぜ異なる内容を伝えるに至ったのか、経緯を深掘りされることもあるので、考え方の変化も説明できるようにしておくと良いです。
③明るくはきはきと話す
新入社員に求められるのは、明るくはきはきとさわやかな印象であることが多いです。当然ですが、暗い人よりも明るい人の方が、一緒に働きたいという印象につながります。
明るくはきはき話すためのポイント
- しっかり面接官の目を見て話す
- 口角を自然に上げる
- 身振り手振りを付けて話す
- 普段より1トーン高い声で話す
- 聞き取りやすいゆっくりとしたペースで話す
- 身振り手振りをつけるのに慣れていないので難しいと感じますが、コツはありますか?
あくまで自然に動かすことを意識しよう
身振り手振りは大げさなものでなくていいです。慣れないまま変に身振りを意識しすぎるとわざとらしくなってしまいます。
たとえば「ここからここまで」といいながら幅や角度を示したり、「こちらへとお客さまをご案内しました」と誘導の手ぶりを付けたりすると、自然に手がついてきた感じになります。
話す時に身振り手振りが多すぎると、うるさい印象になるので、身近な人に自分が話す時の癖をチェックしてもらうのも良いでしょう。
まずは自己分析ツールで自分の強み・弱みを確認しよう!
・自己PRや志望動機に使える長所を知りたい人
・自分にあった仕事を知りたい人
④結論ファーストで簡潔に伝える
PREP法とは
「結論(Point)→理由(Reason)→具体例(Example)→結論」の頭文字であり、この順番で伝える構成
面接では、聞かれたことに対する結論をまず伝えることが大切です。結論から伝える方法はPREP法と言われ、基本的なビジネスのコミュニケーションの1つです。
結論から伝えなければ、話の行き先がわからず、全体的にわかりにくい印象になってしまいます。そうすると、「うまくコミュニケーションできない人」という印象を持たれかねません。
結論から伝え、かつ簡潔にまとめるようにすると、聞き手も理解しやすくなります。
基本は結論から伝える必要がありますが、何かのきっかけを聞かれた場合は、結論よりもその経緯を伝えることが中心となるので、結論を先に伝えるというよりも、古い出来事から順番に、時系列に並べて話しましょう。
アドバイザーコメント
小峰 一朗
プロフィールを見る面接では無意識になってしまいがちな「在り方」を押さえよう
ほかに面接で確実に押さえておきたい基本的なポイントとしては、「在り方を整えておく」ということがあります。面接で「何をするか」も大事ですが、「どう在るか」がより大事になってくるのです。
人はその在り方を無意識に体現しています。姿勢・態度・表情・口癖・話し方・声質・歩き方・ペースなど、いろいろなことを無意識にして生きています。
その無意識に体現してしまっていることを、いまいちど客観視してみて、それで良いのかどうか自問自答してみてください。
たとえば「姿勢」であれば、いつも猫背で俯きがちになってはいませんか? 胸を張り、凛とした姿勢で在りたいと思うのであれば、いつも意識して修正しましょう。
面接でマイナスイメージを残さないよう在り方を整えて臨もう
始めは意識しないとすぐに戻ってしまいますが、3週間も意識していけば、習慣化して無意識にできるようになっていきます。
人は人の在り方を見て、その関係性を決めているところがあります。いくら良いことを言っても、素晴らしいことを書いても、面接でのあなたの無意識の在り方で、残念な印象を持たれないよう、まずは自分の在り方を点検してみてください。
ぶっつけ本番は避けよう! 面接に必要な準備
面接に臨むために最も重要なこと、それは準備です。どんなに優秀な人でも、準備なしには成功を収められません。
ここからは、面接に必要な準備を解説します。1、2か月前から余裕を持っておこなう準備と、前日までにおこなう準備をそれぞれ解説するので、参考にして計画を立てましょう。
面接の準備は、あなたに興味を持ち時間をとってくれた相手に対する礼儀です。聞かれたことに的確に答えられるよう、準備をしておきましょう。
「自然体の自分を見てもらう」というのは、準備せずただ臨むということではなく、正直な自分を見てもらうということです。
面接の準備の方法はこちらの記事で解説しています。具体的な期間と必要なものを説明しているので、しっかりチェックして準備しましょう。
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面接の準備完全版|あなたを最大限に魅せる17の土台作り
面接は、身だしなみやマナー、頻出質問の回答など、網羅的に抜かりなく準備をすることが面接突破につながります。前日・会場到着前後・面接直前に切り分けて準備するべきことや心構えについて、3名のキャリアコンサルタントの意見を交えて解説します。
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1、2か月前からの準備①業界・企業研究をする
面接では、企業と自身のマッチ度を伝えることが大切です。マッチ度をアピールするには、業界や企業について深く理解しなければなりません。
まず、企業ホームページ(HP)やパンフレット、中期経営計画などを見て、以下の基本的な情報については調べておきましょう。
企業HPなどで調べるべき企業についての基本情報
- 企業理念
- 設立年
- 資本金
- 株式公開
- 商品やサービス
- 顧客のターゲット
- 売上高
- 営業利益
- 今後展開する新規事業
- 職種
- 給与や勤務地などの労働条件
ただ、企業HPなどではわからない情報も多くあります。たとえば以下の情報は、説明会への参加やOB・OG訪問を通して、社員から直接聞きリアルな情報を得ましょう。
社員に直接聞くべき情報
- 仕事の大変さ・やりがい
- 社風
- キャリア形成の環境(昇進のしやすさや女性登用など)
- ビジョンの浸透度
- OB・OG訪問は対面、WEBどちらが良いですか? 感染症の影響などで、WEBでお願いした方が印象は良いのでしょうか。
あなたがOB・OG訪問で何を求めるのか明確にして決めよう
まず、あなたがどちらを希望したいのかを明確にしておくことが大事です。
対面を希望したいのか、WEBを希望したいのか、その理由はどこにあるのか、OB・OG訪問する目的によって、あるいはその人との関係性によっても変わるかもしれませんね。
どっちが良いですか? という受け身な姿勢では、何を得たいのかわかりません。
訪問したほうが良いと言われているから訪問する。という姿勢ではなく、得たいものを得るために訪問する。という姿勢でお願いすることが、相手に時間を割いてもらうための礼儀でもあると思います。
OB・OG訪問の臨み方や、良い情報を引き出す質問例はこちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
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OB・OG訪問は社員のリアルな声を聞ける貴重な機会です。万全の準備をして最大限に活用しましょう。この記事ではOB・OG訪問の準備方法やマナーなどについてキャリアコンサルタントが解説します。OB・OG訪問を実施し、就活を成功させましょう。
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1、2か月前からの準備②自己分析をする
さらに重要なのは自己分析です。面接は企業と自身のマッチ度を伝えることが大切と解説しましたが、自身のことを深く理解していなければマッチ度は伝えられません。具体的には以下について分析する必要があります。
自分について分析すること
- 企業選びで重視していること
→やりがいを感じること、得意なこと、大切にしている価値観など - どんな形で企業に貢献できるか
→長所、持っているスキルなど
企業と自分の分析をおこなったうえで、「活躍できそう」「スキルを活かせそう」などと感じるような、マッチしているポイントを見つけ出しておくと、面接で回答しやすくなります。
自己分析の方法はこちらの記事で詳しく解説しているので、併せて参考にしてくださいね。
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自己分析は就活の明暗を分ける重要なポイント。自己分析をするメリットや自己分析のやり方、注意点などをキャリアコンサルタントが解説します。自分に合った自己分析方法を見つけて選考や企業選びに活かしましょう。
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アドバイザーコメント
遠藤 美穂子
プロフィールを見る面接前に3つのポイントを踏まえて自己分析をしておくことが重要
就活の自己分析は、面接で自分のことをきちんと相手に理解してもらうためにおこないます。仕事の場で再現性があることを伝えるために、過去の自分のエピソードを抽象化し、仕事にどう活かせるかに変換できると良いです。そのために、以下3つのポイントを踏まえてください。
①これまで目の前の課題に対してどう取り組んできたか、というガクチカの内容をふまえて、こういう仕事の場面でこのように行動できるということを言えるようにします。
②自分の強みや長所といった自己PRの内容は、仕事のこういったところで、あるいはこういう顧客に対して力を発揮することができると展開できるようにします。
また、ほかの人と自分の違うところや自分が特に意識しているのはここだといえるようにしておくと、その他大勢に埋もれてしまうことがなくなります。
③就活の軸や志望動機では、自分はどんな人のどんな役に立ちたくて、それはこの会社でならできると思う、入社後はこういう仕事に挑戦してみたいということを言語化しておきます。
自己分析はESを書く段階でじっくり取り組み、面接の前に、内容を口に出してみて、簡潔に話す練習をしておけば大丈夫です。
前日までの準備①面接の時間や会場、前後の予定を確認する
面接前日までに、面接の時間や会場、前後の予定を確認し、計画を立て、当日は遅刻を避けましょう。
特に、1日に数社の面接を受ける場合は注意が必要です。移動時間や昼食時間の確保ができるのかしっかり確認しましょう。また、前の面接が長引く場合に備えて、最悪何時に会場を出れば間に合うのか、ぎりぎりのラインも確認しておくと良いです。
ただ、当日交通機関の遅延が発生することもあるため、最低でも15分程度余裕を持ったスケジュールを組んでおきましょう。
前日までの準備②持ち物を確認する
面接では忘れ物も避けなければなりません。企業から指定されているものに加え、身だしなみを整えるものなど、マイナスな印象を残さず、かつ好印象につながるものをしっかり準備していきましょう。
以下は必須の持ち物と、あると便利な持ち物です。スマートフォンのメモ帳などにコピーして、チェックしつつそろえましょう。
チェック! | 必需品 | 備考 |
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鞄 | A4サイズの書類が入るもの | |
携帯電話 | 企業の連絡先を登録したもの | |
モバイルバッテリー | ||
企業から配布された資料 | 直前まで見返すことができる | |
提出書類 | ||
ES・履歴書のコピー | 企業情報や自己分析の見直しで整理した内容を メモしておくと便利 | |
クリアファイル | 当日資料を配布される可能性がある | |
ボールペン | 書類に使用したものと同じものを | |
スケジュール帳 | 面接日程の確認に使用。メモにも使える | |
現金 | 交通費+食費またはカフェ代+α | |
交通系ICカード | チャージしておく | |
腕時計 | スマートフォンで確認するのは×。 | |
ハンカチ・ティッシュ |
チェック! | あると良いもの | 特徴 |
---|---|---|
会場の地図(紙) | スマホが壊れた時に備える | |
折りたたみ傘 | 急な雨に濡れないように | |
履歴書用の予備の写真 | 写真が取れてしまった時に備える | |
のり | 写真の貼り付け | |
はさみ | 写真の切り取り | |
印鑑 | 書類の押印忘れに備える | |
学生証 | 身分証が求められることも | |
ストッキングの予備(女性) | ||
手鏡 | 身だしなみチェックに | |
整髪料、櫛 | ||
エチケットブラシ | ほこりなどがついていると清潔感に欠ける | |
化粧直し | 血色が良く見えると明るい印象に | |
ミニソーイングセット | ボタンや糸のほつれに | |
口臭ケア | 午後の面接は特に注意 | |
衣服用の消臭スプレー | ||
メガネ | ||
携帯用靴磨き | ||
薬 | 腹痛や胸焼けに備えて |
面接の持ち物として、以下もおすすめですよ。
・メガネふき用のクロス
・付箋(備忘録や重要事項の整理になる)
・エコバッグ(ノベルティなど少し大きめのものをもらったときに入れる)
・ペットボトル飲料などのフタのついた飲み物(熱中症対策)
・絆創膏(靴擦れ対策)
・靴のクッション中敷き(長時間歩行での疲れ防止)
・セロハンテープ
・テープのり(スティックのりより使い勝手が良い)
前日までの準備③面接の流れを確認する
対面面接であれば、受付から退室までの流れにも決まった動作があるため、覚えてから臨みましょう。頭ではわかっていても、本番動けなくなってしまう例もあるため、体にしみこむまで何度も動いて練習してくださいね。
後ほど面接の流れを解説するので、イメージ画像を参考にしつつ動いてみましょう。
前日までの準備④よく聞かれる質問と回答を確認する
面接は、ある程度回答を準備していくことが重要です。何を言うべきか、どんなことがアピールになるのかをしっかり考えていなければ、当日あなたの魅力を最大限伝えることは困難です。
特に、自己PRや志望動機など、面接でよくある質問の回答を準備していかなければ、想定できることにも準備しない熱意不足、注意不足な人だと捉えられかねません。
後ほど、面接でよくある質問と回答例を紹介するので、参考にして回答を準備していきましょう。
アドバイザーコメント
小峰 一朗
プロフィールを見るあなたの笑顔や姿勢など在り方を最終チェックしておこう
ぜひ、鏡の前で、笑顔の確認、姿勢の確認、話すときの視線の確認、など本番で話すことをイメージして自分の在り方を最終チェックしてみましょう。
自分ではできていると思っていても、普段見えないもの、無意識なものは意外と自分のイメージと異なっているものです。
満面の笑みで話していると思っていたら意外と目元が暗いとか、話し出すと上を見ていて相手の目をぜんぜん見ていないとか、知らず知らずに偉そうな態度で話していたとか、自分のことは自分で見えないので、意図に反してやっていることが多いものです。
面接でまず見られるのは、あなたの在り方です。あなたはどんな在り方を相手に見せたいかという観点で普段から意識して、練習して、最終チェックをして面接に望んでほしいと思います。
本番をイメージしよう! 就活の面接の流れ
面接の流れ
- 受付
- 待機
- 入室
- 面接
- 退室
先ほど面接の流れを確認することが大切だと解説しました。ここからは、受付から退室までの流れを説明します。
まずはここで説明する内容を読んで、本番で動く様子をイメージトレーニングしましょう。その後、実際に体を動かして覚えてください。何も見ずに、止まらずに動けるようになるまで練習しましょう。
こちらの記事では、入室から退室まで、一連の流れを練習する際のチェックすべき観点や練習法を解説しています。1人でできる練習方法も説明しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
関連記事
効果絶大な面接練習|最短で内定に近づく状況別練習法を紹介
面接の練習は目的意識をしっかり持つことが大切です。この記事では基本的な面接練習方法だけでなく、状況別の練習方法についてもキャリアコンサルタントが解説します。自分に合う練習方法を見極めて、本番の面接を突破しましょう。
記事を読む
①受付
受付会場には15分程度余裕を持って到着し、お手洗いなどで身だしなみを整え、5分前には受付に行きましょう。受付係の人に大学名と氏名、用件を言います。以下の通り伝えましょう。
受付での伝え方の例
〇〇大学の〇〇と申します。11時からの面接のため伺いました。
②待機
受付が完了したら、面接開始まで待機することになります。面接室の近くの会議室であったり、廊下の椅子などで待機します。
企業の社員が見ていることがあるため、スマホなどは触らずに、良い姿勢で待ちましょう。
また、スマホが鳴ると印象が悪いため、マナーモードかつ、バイブレーション機能はオフに設定しておきましょう。
③入室
入室時は、ドアを3回ノックし、面接官から「どうぞお入りください」などと合図があったら「失礼します」と伝えドアを開けます。そしてドアを閉め、ドアの前で再度挨拶し、再び礼をしましょう。
椅子の前まで進み、面接官から「どうぞお座りください」との声があった後に「失礼します」と述べ着席します。
ここで注意するのは礼のタイミングです。「失礼します」などの声と同時に礼をするのではなく、最後までしっかりと言い終わってから頭を下げましょう。同時におこなってしまうと、メリハリがつかずだらしない印象が残ってしまいます。
入室時のノック3回は、ゆっくりおちついたリズムでおこなってください。
トントントン! と連続で叩くと、相手を急かしているような、乱暴な印象になってしまいます。
トン、トン、トンと、一つひとつを丁寧に叩くようにしてみてくださいね。丁寧にノックすることで、自分の緊張感を落ち着かせることもできますよ。
入室の流れは動画で見ると理解を深められます。ぜひ動画の学生と一緒に動いてみましょう。
④面接
面接中は良い姿勢をキープすることが大切です。良い姿勢であれば自信があるように見え、発言に説得力が増します。しっかりとした印象を残すこともできます。
特に長時間にわたる面接は、疲れるとつい姿勢が緩みがちです。常に「頭に糸がついていて、天井から引っ張られている状態」をイメージすると良いです。
顔は前に出ないよう顎を引き、背もたれには寄りかからず、椅子に浅く座ることも心掛けてくださいね。
- 面接中は会話に気を取られがちなのですが、面接官もそうではないんですか? 姿勢はどれくらい見られているのでしょう?
面接中も姿勢や態度はしっかり見ている
たとえ会話中であっても、姿勢が悪くなっていたり、態度が不遜になっていたら、面接官もすぐに気がつきます。
ただ、姿勢や態度を意識しながら話をするというのはとても難しいものです。話に集中し出すとつい姿勢や態度がいつものように戻ってしまいます。
そのため、姿勢や態度というのは、面接のときだけ意識するものではなく、常日頃からチェックし、ありたい姿勢や態度に修正する癖をつけておくことが、社会人としても大切になってきます。
⑤退室
面接が終了したら、立ち上がり、「本日はありがとうございました」といって挨拶し、礼をします。
その後ドアの前に進み、再度面接官に向き直ります。そして「失礼します」と挨拶しドアを開けます。ドアを開ける際は、完全に面接官に背を向けないように注意しましょう。
そして出る時は、体は面接官の方を向いて、頭を下げながらドアを閉めます。静かにドアを閉めたら終了です。
どんなに面接での回答が良くても、最後の印象が悪ければその印象が強く残ります。このような現象を、心理学の言葉で親近効果といいます。
親近効果
最後に提示された情報が、全体的な印象に強く影響する現象
最後まで丁寧さを心掛けて動作をおこないましょう。
退室の流れも動画を見て、実際に体を動かして覚えてみましょう。
盲点になりやすいのが「椅子からの立ち上がり方」です。
会話が終わり緊張がほぐれるのか、立ち上がるときにふらついてしまったり、椅子に脚があたり大きな音を立ててしまうことがあります。
スムーズに立ち上がるには、ひざと足の動かし方を意識することです。
座り姿勢で身体の前にあった両足を、ひざを曲げて椅子のほうに引き寄せます。このときに、右足・左足を、軽く前後にずらしてから立ち上がると、ふらつきません。
どちらの足を前に出すかは、人によってやりやすさがあるので、一度練習してみてくださいね。
回答を準備しておこう! 質問例70選と回答例をパターン別に解説
パターン別の質問例70選と回答例
ここからは、面接でよくある質問のパターン別に、質問例70選と、回答例を解説していきます。
企業は「学生の人柄と企業とのマッチ度」「入社や仕事への熱意」「今後活躍できる可能性があるか」を見ていると解説しましたが、それらがアピールできるように回答を考えると、好印象を残しやすくなります。
それぞれの質問別に、企業が知ろうとしていることや、伝えるべき内容も解説するので、参考にして回答を考えていきましょう。
次の記事では、この記事の例には挙げられていない質問内容の回答方法について解説しています。こちらも併せて確認してみてくださいね。
「周りからどう思われているか」
21例文付き|面接の「周りからどう思われているか」の回答法は?
「最近読んだ本について」
面接で「最近読んだ本」を聞かれたら? 答え方と回答例12選を公開
面接で健康状態について質問されたときの回答についてはこちらのQ&Aを参考にしてみてください。
自己紹介をしてください
自己紹介は、あなたがどんな人なのか、基本情報を知るために聞くものです。あなたの人となりがわかる情報を簡潔に伝えましょう。具体的には以下を話すと良いです。
自己紹介で伝える内容
- 大学・学部名
- 氏名
- 学生時代力を入れたことなど、アピールしたい内容
- 熱意を込めた締めの挨拶
自己紹介の例文
〇〇大学〇〇学部の〇〇〇〇と申します。
学生時代はラグビー部で主将を務めており、粘り強さとメンバーから信頼を得る力は誰にも負けない自信があります。
第一志望の御社に私のことをすべてお伝えできるよう努めるので、どうぞよろしくお願いします。
自己紹介の内容は学生が最初に面接官と取るコミュニケーションであり、第一印象を作ります。初頭効果といい、第一印象はその後の印象にも強く影響を与えます。つまり、悪い印象を残してしまうと、面接という短い時間の中で挽回するのは難しいのです。
初頭効果
最初に与えられた情報が、後の情報に大きな影響を及ぼす現象のこと
自己紹介は、特に明るくはきはきと伝え、良い印象を残せるようにしましょう。
なお、自己紹介に類似する質問は以下があります。
「自己紹介をしてください」に類似する質問
- 自分を一言で表すと何だと思いますか。
- 得意科目や得意分野を教えてください。
- あなた自身をものでたとえると何か、理由も合わせて教えてください。
- 友達や周囲の人からどのような人だといわれますか。
自己紹介の考え方、伝え方はこちらの記事で詳しく解説しているので、併せて参考にしてくださいね。
関連記事
面接の自己紹介の作り方・伝え方|やってはいけないNG例も紹介
面接での自己紹介は、第一印象を左右するものなので非常に重要です。自己紹介をするのは短時間ですが、他の就活生よりも良い印象を残せるポイントは多くあります。ポイントや自己紹介例、練習法についてキャリアコンサルタントの意見も交えて解説します。
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「自分を一言で表すと何ですか」と質問をされて答え方がわからない……と悩んでいる人は以下の記事を参考にしてみてください。回答のコツをまとめています。
関連記事
例文20選|「自分を一言で表すと」の回答を考える簡単な3つの方法
就活の「自分を一言で表すと」は3つの方法で考えることができます。まずは下準備をしっかりおこなったうえで魅力的な個性を伝えましょう。記事では、キャリアコンサルタントと「自分を一言で表すと」の回答の考え方・伝え方を解説します。
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自己紹介の注意として、突拍子もない「奇をてらった行動」は、TPOをわきまえない非常識な学生というマイナス評価を受ける可能性があるので慎みましょう。
ウケを狙ったネタは事前にリハーサルをおこない、誰もが良い反応をしてくれるものだけを使うようにしましょう。
自己PRをしてください
自己PRとは、あなたがどのような強みを持ち、どのように企業に貢献できるのかをアピールする場です。具体的には以下の内容を伝えます。
自己PRで伝える内容
- 強みは何か
- 強みを証明する具体的なエピソード
- 強みを活かして企業にどう貢献するか
自己PRの例文
私の強みは課題解決力です。
私は学生時代、個人経営の居酒屋でアルバイトをしていましたが、売り上げが赤字続きであることを店長から打ち明けられ、なんとか店を救いたいと考えました。そこで以下2点を店長に提案しました。
①挨拶を増やして活気づける
②店の装飾のコンセプトを統一し雰囲気を大事にする顧客をターゲットにする
特に②については、地域柄若者が多いということや、流行りのコンセプトをSNSでキャッチしたことから、ぜひ反映したいと思いました。
個人経営で、こだわりが強い店長であったため、特に②は、最初はなかなか受け入れてもらえませんでした。しかし、顧客層のニーズに答える重要性を根気強く伝えたところ、最後は受け入れてもらえました。
①に関しては、店舗固有の掛け声を作り、活気あふれる雰囲気づくりに成功しました。また、②については、知り合いのデザイナーに頼み、店舗のデザインを設計してもらいました。その結果、売り上げを着々と伸ばし、半年後には黒字化することができました。
コンサル業界の御社でも、さまざまな情報をキャッチし、周囲を説得し、課題を解決する力が必要になると考えています。私の課題解決力を活かして、御社の売り上げに貢献したいです。
自己PRをおこなうには、しっかりと自己分析をして、企業にマッチするアピールポイントを見つける必要があります。
特に、自己PRはエピソードが重要です。強みは他者と重複してしまうことがあるので、エピソードで自分らしさを出して差別化しましょう。「どう考えたのか」「なぜそう考えたのか」「考えを踏まえ行動したのか」を具体的に示すとあなたの人柄が伝わります。
「自己PRをしてください」に類似する質問
- アピールポイントは何ですか
- あなたの強みは何ですか
- どのような強みが当社に活かせると思いますか
- 誰にも負けない自信があることを教えてください
面接の自己PRの考え方や伝え方のコツはこちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひチェックしてください。
関連記事
面接官を惹きつける自己PRの答え方|例文12選
面接の自己PRは独自性のあるエピソードが求められます。キャリアコンサルタントが自己PRで盛り込むべき内容や作成方法を例文と解説。記事を参考に独自性のある自己PRを作成し、他の学生と差別化して面接を突破しましょう。
記事を読む
企業が聞きたいのは「あなたらしさ」です。「〇〇力」という言葉1つにも解釈はさまざまあります。あなたのいう〇〇力はどういうことなのか、わかりやすく言い換えた後、その証拠としてのエピソードにつなげると伝わりやすくなります。
志望動機を教えてください
志望動機は企業への入社熱意を聞く質問です。企業に魅力を感じたことを、自分の特徴や強みにつなげて伝えます。以下の内容を盛り込みましょう。
志望動機の内容
- なぜその会社を志望したか
- 志望するに至る具体的なエピソード
- 企業でどう貢献するか
志望動機の例文
私が御社を志望するのは、御社の「日常に幸せを」の企業理念に共感したためです。
私は「困っている人を救いたい」という思いから難民支援のボランティア活動に毎月参加していますが、それでも救える人はごく一部の、ごくわずかな時間でしかないということを毎回痛感し、歯がゆい思いをしています。
そこで、メイン事業として「安い・おしゃれ・機能性がある」を兼ね備えた衣服を取り扱い、日頃から多くの人の生活を支え、さらに社会貢献事業として難民問題を解決するための衣服提供ボランティアをおこなっている御社を大変魅力に感じました。
御社に入社後は、多くの人の日常の支えになるような衣服の商品開発や管理に注力し、さらに社会貢献事業にも参加して、多くの人の支持を得られる事業の成長に貢献します
志望動機に類似している質問は以下です。スムーズに回答できるか考えてみましょう。
「志望動機を教えてください」に類似する質問
- 弊社を志望するきっかけとなった経験を教えてください
- 〇〇業界を志望している理由を教えてください
- 弊社のイベントに参加した経験はありますか
- 弊社を知った経緯を教えてください
面接の志望動機の作り方、伝え方がわからない人はこちらの記事で豊富な例文とともに解説しています。ぜひ、参考にしてみてください。
関連記事
面接の志望動機の最適な長さは? 時間別の例文付きで解説
面接の志望動機の長さは1分間程度が目安です。1分間でまとめる基本構成やどんな長さでも話せるようになる準備方法などをキャリアコンサルタントが解説します。基本を押さえて柔軟に対応できるようになりましょう。
記事を読む
志望動機で企業が聞きたいことは、企業理念やビジョン、価値観などにどれだけ共感しているか、ということが大きなポイントになると思います。
ただ、単に共感していると力説しても伝わりにくいので、その共感に至った経緯や背景・経験など根拠となる理由をより具体的に伝えることを意識すると良いですね。
学生時代力を入れたことはなんですか
学生時代力を入れたこと(ガクチカ)の質問は、あなたがモチベーションを感じる対象や、努力の仕方などを知る質問です。
この質問は、企業での再現性がある内容で答えることが重要です。たとえば、チームワークが重視される企業で、1人でコツコツ取り組んだことを伝えてもアピールになりにくくなってしまいます。
企業が求める人物像を踏まえて、どんなエピソードを伝えるか考えましょう。
学生時代に力をいれたことの内容
- 何に力を入れたのか
- 具体的なエピソード
- 何を学び企業でどう活かすのか
学生時代に力を入れたことの例文
私が学生時代に力を入れたことは、80名のテニスサークルでの活動です。
私は年3回おこなわれる合宿の幹事を務めていました。
毎年合宿幹事が合宿場所を決めたり、練習計画を立てたりするのですが、毎年メンバーの中は、テニスをしっかり練習したい人と、テニスをするよりも飲み会などを楽しみたいという人に分かれ、特に練習計画を立てるのに大変苦労しました。
そこで、合宿前に改めて話し合いの場を設け、それぞれが納得できる練習計画を立てることにしました。その結果、合宿後にとったアンケートでは、大変満足度が高い結果を得ることができました。
幹事長からは、「合宿前に話し合いの場を設けたのは今回初めてであったが、それが上手くいった。〇〇さんの、皆の意見を組もうとする姿勢が良い結果を導いたね」と言われうれしく思いました。
貴社に入社後も、異なる立場の人の言い分を聞き、互いが納得できる結果を導ける力を活かし、商談や社内折衝に活かして売上成長に貢献したいです
「学生時代力を入れたことは何ですか」に類似する質問
- アルバイト経験はありますか
- 部活動やサークル活動はおこなっていましたか
- ボランティア活動をしたことはありますか
- 卒業論文のテーマは何ですか
- 研究で一番大変だったことは何ですか
- 感染症の影響でサークルもアルバイトもできず、ガクチカがありません。何を伝えたら良いのでしょうか。
主体的に考えておこなった取り組みについて伝えよう
「ガクチカ」では、就職のための準備期間にあたる学生時代に、どのような目的をもって過ごすことができたのかを評価しています。
面接官は、学業以外にも何か自分を成長させることができるものはないかと探し、実行する行動力をもつ人を好みます。
人から指図されたことだけしかやらない人ではなく、自ら考えて未来を切り開き、行動できる人間を評価するのです。
ただ、感染症の影響から、多くの人が行動制限を受けていると思うので、学生の本分である学業について話しても問題はありません。
ガクチカの伝え方、考え方は、こちらの記事で詳しく解説しています。豊富な例文とともに説明しているのでぜひ参考にしてくださいね。
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例文13選|誰でも「刺さるガクチカ」が完成する4ステップを解説
ガクチカは企業での再現性があるエピソードを伝えることが重要です。ガクチカの作成ステップや高評価を得るポイント、NGパターンをキャリアコンサルタントと解説します。再現性が伝わるガクチカを作成し、内定を掴み取りましょう。
記事を読む
就職後にやりたいことを教えてください
就職後にやりたいことの質問は、どのようなビジョンを持っているのか、それが自社にマッチしているのか、活躍できそうかなどを知るために聞きます。入社直後だけでなく、5年後、10年後と長期的なキャリアプランも聞かれることがあります。
この質問には、徹底的な自己分析が必要です。まず理想の社会人像を思い浮かべてみましょう。そのうえで、その姿になるためにどんなキャリアを歩むべきか考えてみると良いです。
就職後にやりたいことの内容
- 就職後にやりたいことは何か
- 根拠づけるエピソード
- 何に携わりどのように貢献するか
就職後にやりたいことの例文
私が入社後にやりたいことは、学校教育へのコンサルです。
私は中高生のときから、塾に通う生徒とそうでない生徒に学力の差が生まれることに疑問を感じていました。学校教育で必要なことをすべて学べる体制にすべきではないかと考えたのです。
その思いから、大学では教育学部に在籍し、教育現場の課題や解決法などを学習しました。ただ、ニュースなどを見る限り、それでも解決に至っていない現状を課題に感じており、将来は学校教育を根本から改善する仕事に携わりたいと考えました。
教育委員会への就職も考えましたが、教育理念の浸透や教員の指導力向上など、幅広く改善に携われるコンサル業界に魅力を感じました。
中でも御社は、業界内で最も多い学校数を顧客にし、学校教育のコンサル事業に注力されています。入社後はすべての生徒が納得して通学できるような制度作りをおこない、御社の売り上げにも貢献したいです。
「就職後にやりたいことを教えてください」に類似する質問
- 当社の業務の中で携わりたい業務や希望の配属はありますか
- 入社後のキャリアプランを教えてください
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- 将来の夢はありますか
- 当社の事業で関心のあるものはありますか
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企業が入社後にやりたいことを質問するのは、就活生の希望を知りたい意向が強いためです。入社後にやりたいことを見つけるための方法やどうしても見つからなかったときの対処法をキャリアコンサルタントが解説します。
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就職後にやりたいことを回答するケースで、もしやりたいことが入社後すぐにできないとわかっているとしたら、たとえば「ゆくゆくは商品開発に携わりたいです」と述べ、「そのためにまずは現場で顧客と接する中で経験を積みたいと考えています」と伝えましょう。
地に足の着いた人という印象になります。
長所を教えてください
長所は、あなたの人柄が企業にマッチするかを確認したり、入社後に活躍できる素質があるかを確認する質問です。あなたの魅力を直接的にアピールできる場でもあるので、自信を持って伝えましょう。
長所は、人から褒められた経験を洗い出すなど、自己分析をして見つけてみましょう。周囲に「自分の長所は何だと思う?」と聞いてみるのも効果的です。
長所の内容
- 自分の長所は何か
- 根拠づけるエピソード
- 長所を活かしてどう貢献するか
長所の例文
私の長所は責任感があることです。
私は100名規模で、週3回活動するオーケストラサークルの幹事長を務めていました。サークル活動は大学4年生の冬まで続き、かつ4年生が中心に動くため、今年が最も忙しくなります。
演奏会は年に2回、春と冬にあります。特に春の演奏会では、就活に集中したいと考える人が多く、ほとんど活動に参加せず、後輩に迷惑をかける人が多いと感じました。
私も就活に集中したいという気持ちがありましたが、責任を感じたため、サークルの日は極力就活の予定は入れないこと、万が一予定が入る場合はあらかじめ後輩に練習内容を共有することで、サークルに迷惑をかけず、就活も納得いくまで続けることができました。
御社では、一人ひとりに裁量権が大きく、企業の業績は個人による部分が多いと伺っています。私の責任感を活かし、しっかりと業務を遂行し御社の売り上げに貢献したいです。
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すぐには長所は思い浮かばないかもしれません。この記事の長所一覧表50選を参考に、あなたに合う長所を見つけるのも効果的ですよ。企業に評価されやすい長所20個も解説しています。
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多くはありませんが、「あなたを動物にたとえるとなんですか?」と質問する企業もあります。実はこの質問は長所をアピールするチャンスです。こちらの記事を参考にして、効果的なアピールになる回答を考えてみましょう。
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「自分を動物にたとえると?」への答え方|40種類の動物を一挙紹介
面接での「動物にたとえると?」に対する回答のコツをキャリアコンサルタントとともに徹底解説。40種類の動物の特徴や、回答例15選も公開。自分を象徴するのにぴったりな動物を見つけて、選考突破につなげましょう。
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長所で「すごい」と思わせる必要はありません。大学時代にかかわらず、頑張ることで人から感謝されたり、評価を受けたことを中心に振り返り、回答すると良いでしょう。
短所を教えてください
企業が短所を聞く目的は、企業は仕事をするうえで致命的な部分がないか、客観的に自分を分析できているか、短所に向き合い成長しようとする意欲があるかを確認しようとしています。
誰にでも短所はありますが、目を向けたくないと考える人も多いですよね。しかし、仕事をするためには短所を克服しなければならない場面が多々あります。そこで、短所から逃げるのではなくしっかり向き合い、成長できる人材か確かめようとしているのです。
短所を聞かれた際は、まずは短所を伝えつつ、それを改善していることを伝えると良いです。
短所の内容
- 短所は何か
- 具体的なエピソード
- 短所への向き合い方、どう改善しているか
短所の例文
私の短所は、芯が強く主張を曲げられないところです。
学生時代塾講師のアルバイトをしていました。毎週講師のミーティングで、教育方法などを先輩からアドバイスしてもらう機会がありましたが、始めたばかりの頃は「自分のやり方でやりたい」と考えあまり真剣に聞いていませんでした。
しかし、その様子を見かねた社員から「自分の意見を持つのも大事だが、他人の意見をまずは受け入れなければ成長はできないよ」と言われ目が覚めました。
そこで、現在は態度を改め、まずは先輩のアドバイスをすべて実践し、そのうえで今後その方法を取り入れるか判断するようにしています。
まずは受け入れることを意識することで、教育技術の成長に加え、社内での人間関係も良くなったように感じます。今後も主張を曲げないのではなく、まずは他人の意見を聞き入れるよう意識します。
短所に類似する質問
- 仕事をするうえで能力面やスキル面で不安な点はありますか
- 改善しなければならないと思うことはありますか
短所を回答するコツとして少し補足すると、短所だからといって悪いところと決め付けないことです。
短所とはいえ、それが裏目に出る場面もあれば、それがあるからこそ活きる場面も多々あるものです。そのため、〇〇という場面ではなく、〇〇という場面では逆にこの短所を強みとして活かしていきたい、と説明することもできますね。
挫折経験はありますか
挫折経験の質問は、仕事で困難にあった場合や高い目標を課されても乗り越えることができるか、努力を継続することはできるかなどを見極めるために聞かれます。
そのため、ただ苦労した話だけを伝えるのではなく、挫折経験への向き合い方や乗り越え方までしっかりと伝えましょう。
自分1人で乗り越えた内容よりも、周囲とともに解決したエピソードが良いです。企業は集団活動なので、他者と協力しつつ課題を乗り越えることが求められるためです。
挫折経験の内容
- 挫折経験で伝える内容
- 挫折経験は何か
- 具体的なエピソード
- 経験を活かし企業にどう貢献するか
挫折経験の例文
私の挫折経験は、大学の学園祭の企画が、開催間際に頓挫しそうになったことです。
私は建築デザイン学科に所属していますが、学園祭では、学科の出し物として5m超の神輿を作り、それを掲げて練り歩くことになりました。
私はその企画のリーダーとして、神輿の設計から作成まで、半年前から準備してきました。ときには連日夜12時くらいまでかかることもありましたが、1週間前になってようやく完成するというときに、台風があり、保管場所ごとすべて壊れてしまったのです。
ショックが大きく、今年は出し物をなしにしようとまで考えましたが、ここまで頑張ってきたのだから何とか形にしたいという思いが自身にあったため、学科のメンバーを奮い立たせ再挑戦しました。ほかの学科の学生が「手伝うよ」と声をかけてくれたことも励みになり、なんとか本番の朝に完成させることができました。
入賞は逃してしまいましたが、強い意志があれば大きな挫折も一丸となって乗り越えられると感じました。
御社に入社後も、一度決めたことはやり通し、困難な課題や高い目標を乗り越え貢献したいです。
「挫折経験はありますか」に類似した質問
- 課題を乗り越えた経験について教えてください
- 努力を継続した経験はありますか
- つらいことがあってもモチベーションを保った経験はありますか
- ストレス解消法を教えてください
- つらいことや悲しいことは自分の力で乗り越えますか、他者に助けを求めますか
- チームで困難を乗り越えた経験はありますか
- 正直、特に挫折した経験はないのですが、どうしたら良いでしょうか。
大きな出来事でなくとも、頑張ったけれど上手くいかなかった経験を探してみよう
挫折経験の質問は「頑張ったけれどうまくいかなかった場合、それをどう乗り越えたか」ということを聞いています。けがをして全国大会に出られなかったというような大きな挫折でなくて構いません。
また、「挫折がない」=「うまく行かない時に諦めずに努力を続けた結果うまくおこなった」ということかもしれません。
それであれば努力してもなかなか成果が出なかった時が小さな挫折で、それでも諦めずに頑張ったら乗り越えられたということになりますね。
挫折経験の見つけ方、面接官へのわかりやすい伝え方は、こちらの記事で解説しているので、併せてチェックしてください。
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例文7選! 挫折経験をESや面接で魅力的にアピールする方法を伝授
面接で聞かれる挫折経験は、ネガティブに思える質問内容です。しかし企業側の意図を理解できればアピールのチャンスにもなります。挫折経験を高評価につなげるための伝え方をOK例文、NG例文を交えてキャリアコンサルタントが解説します。
記事を読む
ほかの企業の選考状況を教えてください
他社の選考状況を聞くのは、どのような企業を受けているのか、学生が自社に入社する可能性はどれほどあるかなどを知る目的があります。
この質問には、まず選考状況を回答したうえで、なぜその状況にあるかを併せて伝えましょう。
たとえば、同業他社の選考が残っている場合、その会社が第一志望であるものの、その業界のビジネス自体に関心があるため念のため受けているといったニュアンスを伝えると良いです。
ほかの企業の選考状況の回答例文
同業他社であるA社が次回最終面接、B社の内定をいただいています。御社が第一志望ですが、その業界のビジネス自体に関心があるため、受けている状態です。
また、IT業界の選考も受けています。就活の軸として「裁量権が大きい仕事」を求めており、IT業界のベンチャー企業で、個人の裁量が大きい会社を受けています。
- その会社しか選考が残っていないんですか、正直に伝えて良いのでしょうか?
入社意思を確認するための質問なので正直に伝えて問題ない
正直に伝えて問題ありません。選考を受けに来たということは、面接官は入社意思があると前向きにとらえてくれるので、良いご縁につながればと期待しています。
企業によっては、他社との併願があると入社が確実にならない可能性があるということで、内定の言い渡しを敬遠する会社もあります。
また、併願企業がないからといって就活に熱心でない学生と決めつけられることもないので、安心してください。
「ほかの企業の選考状況を教えてください」に類似する質問
- 他社から内定が出ても自社に入社しますか
- 企業の優先順位を教えてください
次の記事では、他社の選考状況について聞かれたときの回答方法を詳しく解説しています。ぜひ併せて読んでみてくださいね。
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就活の軸は何ですか
就活の軸についての質問は、ほかの企業の選考状況と併せて聞かれやすいです。なぜそれらの企業を受けているのかが気になるためです。また、自社はどのような思いから受けているのかを聞こうとしています。
「特段理由がなく受けている」といった印象を持たれないよう、就活の軸を明確にしておきましょう。
就活の軸は、過去から自分を振り返り自分が大切にしている価値観を見つけたり、なりたい社会人像を考えて、仕事に求めることを見つけ出すと良いです。
就活の軸の例
- 社風とのマッチ度が高い
- 自分の強みを活かせる
- やりがいを得られる
- 社会課題を解決できる
- 企業理念に共感できる
- 社員に魅力を感じる
- 将来性がある
就活の軸の例文(就活の軸:やりがいがある)
私の就活の軸は自分の知識で顧客の課題を解決できることです。
私は学生時代塾講師のアルバイトをしていました。私は元々勉強が苦手でしたが、努力して自分なりの勉強法を編み出し、その結果第一志望の大学に合格できました。
そこで得た知識やノウハウを活かしたいと考えたのがアルバイトを始めたきっかけであり、実際に私が惜しみなくそれらを教えることで生徒が成績を伸ばすのを見て、やりがいを感じていました。
将来も自分の知識で顧客の課題を解決できる仕事をしたいと考えています。
化粧品メーカーの御社では、化粧品の専門的知識を吸収することが不可欠です。継続して学び、それをもとに顧客のニーズに合う商品開発をおこなったり、商品を提案することにより、課題を解決していきたいです。
「就活の軸はなんですか」に類似する質問
- 志望度が高い企業の共通点はありますか
- あなたにとって仕事とは何ですか
- 仕事をするうえで大切なことは何ですか
- 同業他社から内定が得た場合、当社に入社しますか。理由とともに教えてください。
就活の軸に類似する質問として、「あなたにとって仕事とは」と聞かれた場合の回答方法はこちらの記事で解説しています。企業に良い印象を残せる方法も説明しているのでぜひ参考にしてくださいね。
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アドバイザーコメント
遠藤 美穂子
プロフィールを見る就活の軸は各企業の共通点から見出してみよう
就活の軸は、なぜこの業界・企業を選んだかという志望動機につながるものです。
興味がある企業、業界が一見バラバラに見えても、何かしら共通している部分があるのではないでしょうか。
たとえば「困っている人の助けになる」「楽しい時間を届ける」「社会の基盤となる」など、大まかなもので良いのです。
面接を受ける企業がその要素を満たしていれば、手当たり次第ではなく軸に沿った就活をおこなっているということになりますね。
自分起点の軸を持っているなら、会社の魅力も言語化できるようにしておこう
また、軸は1本でなくても構いません。人の興味や関心は複数あってもおかしくないので、それぞれの軸に沿った業界・企業選びをおこなっていれば、業界・企業研究もしやすくなり、「ほかにどこを受けていますか」という質問にも対応できます。
一方で、「会社の雰囲気」「成長できる場所」という、自分起点の軸を挙げる人もいるでしょう。
その場合は、「そういう会社はたくさんあると思いますが、なぜ当社なのですか?」という質問に答えられるよう、その会社のビジネスモデルや魅力などの言語化が必要になります。
最近気になるニュースはありますか
最近気になるニュースを聞く企業も多く、情報への感度の高さや興味の方向性を知りたい、社会問題の理解度を測りたいという意図があります。ニュースは以下のポイントを心得て選んでみましょう。
ニュースを選ぶポイント
- 直近1年以内
- 信頼できる情報源から出ている
例:官公庁、新聞 - 仕事や企業に関係がある
- 自分なりの意見を持てる
- 芸能や宗教、政治関係以外のもの
直近1年以内であれば最近のニュースとはいえません。また、匿名の人が出しているニュースなど、情報源がわからない、信頼できないものは誤情報の可能性があるので、面接での回答として使わない方が良いです。
宗教や政治関係のものは、面接官によってはそれらに良い印象を抱いていない人もいるため、避けた方が無難です。
最近のニュースを伝える内容
- 取り上げるニュースの説明
- なぜそのニュースに興味を抱いたのか
- ニュースに対しての自分なりの意見
- 今後自分がどんな行動を取るのか
「最近気になるニュースはありますか」に類似する質問
- 関心を持っている社会問題を教えてください
- 最近の日経株価の値上がりについてどう思いますか
- 先日発表した自社の新規事業についてどう思いますか
- 最近気になるニュースはどんなタイミングで質問されることが多いですか?
一通り質問し終わった後に聞かれることが多い
最近気になるニュースは、志望動機や自己PRなどの話を一通り聞いたあとに質問されることが多いかと思います。
志望動機や自己PRは就活として改めて考えてきたものになりますが、気になるニュースは、あなたが普段どういうことを考えて過ごしているのかというのを垣間見ることができるからです。
ということは、普段から目にしたことについて、自分なりにいろんな視点で考えてみる、ということが大事ですね。
最近のニュースを見つける方法や、それを面接で伝えて良い印象を残す方法はこちらの記事で解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
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尊敬する人はいますか
学生の価値観を知るために、尊敬する人を聞くこともあります。基本的に誰を選んでも問題ありませんが、多数の人が嫌悪感を抱くような犯罪者などの人物は避けましょう。宗教家や政治家なども、場合によっては嫌悪感を抱く人もいる可能性があるので、避けた方が無難です。
また、「尊敬」と「好き」は混同させないよう注意しましょう。どちらも好意的な感情には違いありませんが、「見習いたい」と思えるかを考えると良いです。
尊敬する人の例
- 家族
- 友人
- 学校の先生
- 先輩
- 歴史上の偉人
- 創作上の人物
尊敬する人の内容
- 尊敬する人は誰か
- 尊敬するに至ったまでのエピソード
- どんな影響を受けたのか
- 受けた影響を今後どう活かすか
尊敬する人の回答例文
私が尊敬する人は祖母です。
私の祖母は5歳の時に戦争孤児になり、その後親戚の家で育ちました。親戚の家ではほかの子どもと差別的な扱いを受けるなど、つらい思いをしたこともあるそうです。
そのような厳しい環境で育ってきた祖母ですが、子や孫に厳しいことを言うことはなく、いつも温かく接してくれます。その理由を聞くと、祖母は「自分がつらい目にあったので、ほかの人に同じ思いをしてほしくない」と言っていました。
そんな祖母を見て、私も、どんなにつらい目にあっても周囲は幸せにできる人になりたいと思いました。行動力がある分失敗することも多いですが、社会人になってからも、自分が先陣を切って行動し、失敗し、その経験を周囲の人に共有して、チームとしての成功を導きたいと思います。
「尊敬する人はいますか」に類似する質問
- 偉人の好きな言葉や座右の銘はありますか
- 尊敬する人と比べ、自分に足りないものは何だと思いますか
- 「周囲から尊敬される人材」とはどのような人だと思いますか
- 尊敬している作家はいますか
- 一緒に働くにあたりって、どんな仲間や先輩に魅力を感じますか
尊敬する人の考え方や、説得力を持たせて伝える方法はこちらの記事で解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
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尊敬する人に類似する質問に「座右の銘は何ですか」というものがあります。価値観などを多角的に伝えられる質問なので、こちらの記事をチェックしてコツを押さえましょう。
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弊社が第一希望ですか
特に面接後半では熱意が重視される傾向にあり、第一志望なのかを聞かれることが多いです。
また、内定辞退があると、企業は新たに募集をかけなければなりません。つまりさらなる採用コストがかかることとなるため、内定を出したら入社してくれるのか、この質問で見極めようとしています。
同じ能力の人を見比べた場合、企業としてはやる気のある人に入社してほしいと考えています。
「第一志望」はつまり、「入社する意思がある」と伝える言葉であり、たとえ最も志望度が高い企業ではないとしても、第一志望と伝えた方が無難です。
- ほとんどの人が第一志望と回答するに決まっているのに、なぜ企業は第一志望か聞くのですか?
話す様子から思いの強さを知るために聞く
迷いがないか確認するためです。心から第一志望といっているのか、どこかと迷って「第一志望群」と本当は答えたいのか、とにかく第一志望と言っておこうと思っているのか。顔を見て言葉を聞くことで学生の気持ちは伝わってきます。
企業としては自社に入りたい! と思ってくれている人に来てほしいと感じています。また、魅力を感じている学生が、迷いを持っているようであれば、じっくり話をしてくれますよ。
第一希望か聞かれたときの回答例文
はい、第一志望です。
出版業界を志望していますが、やはり御社の作品に対する思いが最も強く、ぜひ入社させていただきたいと思っています。
また、他社にもそれぞれ5人ずつ程度OB・OG訪問をおこないましたが、社員のお人柄の点からも御社に最も強く惹かれています
「弊社が第一希望ですか」に類似する質問
- 同業他社よりもなぜ弊社に入社したいと考えますか
- 弊社で内定が出た場合、就活は終了しますか
最後に質問はありますか
面接の最後に、「質問はありますか」と面接官側から質問されます。逆質問とも言いますが、この質問ではできるだけ深い情報を得られるような質問をしましょう。
調べればわかるような質問ではなく、仕事の大変さややりがい、社風など、社員にしかわからないことを聞くと企業理解が深まります。
また、逆質問は熱意をアピールするチャンスでもあります。教育制度や評価基準についてや、入社前につけておくべきスキルなどを聞いておくと、前向きさをアピールできます。いくつか質問した後に、改めて第一志望であることを伝えるのも良いですね。
質問の例
- 御社で活躍するために身に付けるべきスキルはありますか?
- 入社までに取得すべき資格はありますか?
- 御社で働くうえで、最も大切にすべきことは何ですか?
- 〇〇様から見て、御社で仕事をするうえで大切にしていることがあれば教えていただきたいです
- 〇〇様がやりがいを感じた仕事は何ですか?
- 〇〇様が最もつらかった経験を教えてください。
- 〇〇様の1日のスケジュールを教えてください。
- 若手社員で活躍している人の共通点はありますか?
- 新入社員には何を期待しますか?
- これからの商社業界に必要なものは何だと考えられますか?
逆質問のやり方は、こちらの記事で豊富な例文とともに解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
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面接の最後に聞かれる「質問はありますか」、いわゆる逆質問は、評価を左右する対策必須の質問。逆質問に回答するための準備や回答例、NG行動などについてキャリアコンサルタントが解説します。面接の「質問はありますか」で周りと差をつけるコツも紹介するので、参考にしてください。
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最後まで丁寧に! 面接終了後は御礼メールを送るとなお良い
面接終了後は、御礼のメールを送りましょう。必須ではありませんが、メールを送った方が丁寧な印象が残り、ほかの学生と差別化できます。
メールはなるべく当日中、遅くても24時間以内には送るようにしましょう。ただ、営業時間外の送信は避けた方がベターです。
タイトルは、メールの内容が一目でわかるようにしましょう。メール本文は、読みやすいように改行します。
上のイラストおよび下のメールの例を参考に、作成し、送りましょう。
送信メッセージ
TO〇〇〇〇@theport.jp
CC
件名<面接のお礼>◯◯大学△△学部◯◯◯◯
お世話になっています。
本日◯◯時より面接をしていただきました、◯◯大学△△学部の◯◯◯◯と申します。
お忙しいなか、貴重な機会をいただき誠にありがとうございます。
面接を通じて貴社の事業や社風についての理解が深まり、より一層御社の社員として働かせていただきたいという思いが強くなりました。
特に◯◯様には、若手社員に期待することを教えていただき大変勉強になりました。もし良い結果をいただけた際には、入社までに自己研鑽をおこない、即戦力として活躍できるよう精進します。
ご多忙と存じるので、ご返信にはおよびません。
末筆ながら、貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます。
以上
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〇〇大学〇〇学部〇〇学科
〇〇〇〇(氏名)
〒〇〇〇-〇〇〇〇
東京都新宿区〇〇〇
電話:070-〇〇〇〇-〇〇〇〇
メールアドレス:〇〇〇〇@××××.com
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就活の面接は企業の視点を踏まえ、準備や練習を徹底して臨もう
就活の面接は押さえるべきことがたくさんあります。しかし、企業の視点を踏まえればコツがおのずとわかってきます。
ここで解説した内容を踏まえしっかり準備をしていきましょう。また、面接独自のマナーは体にしみこませるように、練習を徹底し、万全な状態で面接に臨みましょう。
アドバイザーコメント
瀧本博史
プロフィールを見る面接は想いが大切! 自己分析や企業研究を徹底して臨もう
面接試験では、応募者が心を開かないと面接官も心を開いてくれません。想定問答の回答が、面接官の深掘りを避けるような内容になっていないか、事前準備してきた原稿にあなたの気持ちがしっかりと入っているか、もう一度確認をしましょう。
面接官も人なので、最終的には一緒に働きたいと思えるかどうかが採否につながります。その入り口として自己分析があり、企業研究があるのです。
意欲や努力を伝えてマッチ度をアピールしよう
自社のことを一所懸命に調べてくれて、入社してからやりたいことが次から次へと湧き出てくる学生はやはり好意的に感じます。
自分の将来のために、学業だけでなく、自社のために何かできることがないかと努力をしてきた学生には、その努力を認めたいと思っています。
いつの時代も変わらず、意欲的で積極的な学生が、就活では好まれるのです。理想の就職先とつながるためにも自分のことをよく知り、職業観を養う努力を普段から怠らないようにしましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Mihoko Endo〇メガバンクで法人営業や新人研修講師、採用面接に携わる。現在は「その人らしさを引き出すカウンセリング」をモットーに、大学での就活支援、社会人向けキャリア開発研修をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント / システムエンジニア
Ichiro Komine〇大手電機メーカーでシステムエンジニアとして従事。若者の人生や成長にかかわりたいと思い、キャリアコンサルタントの資格取得。現在はコンサルティングや自己分析支援をおこなっている
プロフィール詳細マナー講師/アカデミー・なないろスタイル代表
Chikako Higuchi〇元資生堂ビューティーコンサルタント。現在は全国の企業・自治体でマナーとコミュニケーションの研修を実施。月間約1000人の新入社員に、社会人に必要なビジネスマナーを伝授
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士
Hiroshi Takimoto〇年間約2000件以上の就活相談を受け、これまでの相談実績は40000件超。25年以上の実務経験をもとに、就活本を複数出版し、NHK総合の就活番組の監修もおこなう
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