この記事のまとめ
- 面接の一連の流れを回答例文と併せて紹介
- 集団面接の流れは個人面接と異なるため対策必須
- Web面接の流れをスムーズにするためには環境面などの事前準備が不可欠
- 面接力診断ツール
【面接前必須】たった3分であなたの面接力がわかる!
この記事を読んでいる人におすすめ
書類選考を通過し、いよいよ迎える初めての面接。「面接はどんな流れで進むのだろう……」「面接の流れがわからないからミスをしてしまいそうで心配」といった悩みの声が多く寄せられます。
面接のイメージが湧かないと不安も募ると思いますが、流れさえ理解できれば自然と対策すべきことも見えてきます。余計な心配をせずに、自信を持って堂々と自分をアピールできるようになりますよ。
この記事では、キャリアアドバイザーの木村さん、三好さん、鈴木さん、マナー講師の樋口さんのアドバイスを交えつつ解説します。面接を控えている人はぜひ参考にしてくださいね。
面接の種類の中には、一部の企業で実施されているコンピテンシー面接というものもありますよ。面接の内容や質問例なども詳しく解説していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。
関連記事
コンピテンシー面接必勝法|面接の流れや準備・実践の対策を徹底解説
コンピテンシー面接は、従来の面接と評価基準や実施内容が異なるため別途対策が必要です。この記事では、コンピテンシー面接の流れや質問例をキャリアコンサルタントと解説します。応募企業で実施されても焦らずに済むよう、事前に対策しておきましょう。
記事を読む
面接の流れは「状況別」で「網羅的」に押さえることが成功の鍵
大学受験や資格試験、アルバイトなどで面接を受けたことのある学生もいるかもしれません。しかし、就職活動の面接は初めてで、慣れていない学生は多いものです。就活独特の面接の流れを押さえることで、ミスや減点を減らすことができます。
記事では、面接中の流れを頻出質問の例文6選付きで解説し、さらに面接当日までの流れや面接後の流れも一気通貫で解説します。
また、集団面接やオンラインでおこなわれるWeb面接の流れも解説。面接は「基本の流れ」があるため、この記事の内容を押さえることで一次面接から最終面接まで流れの不安が激減します。面接の全体感をつかみ、対策していきましょう。
面接当日までの流れを確認することで安心して面接に臨もう!
面接を間近に控えて不安になっている学生が多いかもしれませんね。面接当日の流れを押さえることはもちろん必須事項ですが、面接当日までの事前準備の流れも押さえていきましょう。
面接当日までの流れを確認することで、ただ不安を募らせるのではなく、自分が今やるべきことが明確になります。また面接当日に焦ることが激減するため、「自分は大丈夫」と甘く考えずに対策をしていきましょう。
①企業研究や自己分析をする
エントリーシート(ES)や履歴書を提出した際に、すでに企業研究や自己分析は済んでいるかもしれません。
しかし、企業の状況はときにはM&Aや事業提携などの新しい変化が起きていたり、就活を進める中で自分の価値観は変化したりするものです。
そのため、面接が決まったら改めて企業研究や自己分析をして、面接までに最新の企業情報や自分を認識しておきましょう。
企業研究のやり方
- 就活四季報を見る
- 企業ホームページ(HP)を見る
- OB・OG訪問をする
- 企業の口コミサイトを見る
- 社長や役員が著書の書籍を読む
自己分析は自分史を作成することがおすすめです。面接では書類に記載してある自己PRやガクチカなどに対して深掘り質問されることが多いです。
そのため、面接官から書類には書いていなかった内容を問われた際に回答が矛盾しないように、自分の軸を自己分析で明確にしておく必要があります。
また、志望動機も同様に深掘り質問をされる可能性があるため、他社との比較をしたうえで、その企業ならではの志望理由を明確にしなければなりません。書類選考の段階よりも深い企業研究をしておくことで、熱意や志望度の高さを伝えられますよ。
自分史の作り方
①ノートとペン、もしくはwordなどまとめられるものを用意する
②以下の内容を参考に小学校から現在までの出来事を年代別に洗い出していく
一番大変だったこと
一番頑張ったこと
気づいたこと
当時、熱中していたこと
大きな失敗や挫折
困難を乗り越えたこと
自分から率先しておこなったこと
③過去の経験を喜怒哀楽などで考え方が似ているエピソードをまとめる
④まとめた内容が自分の価値観を表す
- 面接本番まで時間がありません。すぐできる企業研究や自己分析の方法を教えてください。
Web上にあるまとめサイトや診断ツールを用いてみよう
企業研究と自己分析をおこなう時間があまりない場合は、就活サイトを使うことをおすすめします。
Webで検索すると企業の情報を収集しているまとめサイトも多くあります。そこである程度まとまった情報収集が可能であり、企業研究をすることも可能です。
また、自己分析についても入力するだけであなたの自己分析を手助けしてくれるツールも存在します。
ただし、準備をする時間がない他の学生も同様にあなたと同じ行動をするため、内容が被ってしまうことには注意してください。
自己分析や企業研究の内容は面接ノートにまとめて定期的に振り返るようにしましょう。以下の記事では面接ノートの作り方や書き方をまとめています。
関連記事
面接ノートの作り方は? 書き方を工夫し就職活動を効率的に進めよう
面接ノートは、書き方のコツを押さえることで内定に向けて大きく活用できます。この記事ではキャリアコンサルタントとともに面接ノートに書くべき11項目と、内容を深める5ステップを解説します。ぜひ参考にして内定につなげましょう。
記事を読む
②頻出質問の回答を準備する
自己分析ができていれば、自分の回答の軸ができているため、面接で聞かれるさまざま質問に対応することができます。
とはいえ、面接官にわかりやすくそして適切なアピールをするためにも、最低限頻出質問の回答をあらかじめ作成して、どのように答えて、どのような深掘り質問が来るのかを整理しておきましょう。
この章のあとに頻出質問と例文を解説します。先に気になる学生はこちらから確認してくださいね。
また面接をする予定の企業では、どのような質問をされるか調べておくのも面接本番で焦らないための1つの方法です。面接まで時間がある場合は、OB・OG訪問でどのような質問をされたのか聞いてみましょう。面接まで時間がない場合は、就活口コミサイトなどを確認してくださいね。
OB・OGの話は企業の良い面ばかりを話す人もいます。また、就活口コミサイトの口コミは、投稿者を特定できない場合が多いです。
そのため、「半信半疑」程度に信用することをおすすめします。まったくの嘘ばかりとは言いませんが、すべて事実とも限りません。
その企業に対する口コミの全体として、ポジティブなものとネガティブなもののどちらの傾向が強いかを参考にしましょう。
あなたの選考通過見込を採点!
今すぐ面接力を確認してください
内定獲得のためには、入社への熱意を伝え、いかに面接官に好印象を与えるかが鍵となります。あなたは自分の面接力に自信を持っていますか?
自身がない人はたった30秒で面接力を把握できる「面接力診断」を活用しましょう。簡単な質問に答えるだけで、“合格ライン”と“改善点”が明確になります。
もし39点以下だった場合は要注意なのでまずは自分の面接力を把握しましょう!
・面接でなぜ落ちたかわからない人
・自信を持って、面接に臨みたい人
③身だしなみや持ち物を確認する
面接の流れや頻出質問は確認をしているものの、服装や髪型、持ち物に関しては見落としがちな学生も中にはいます。
メラビアンの法則が示す通り、人は見た目の情報から多くの影響を受けます。そのため、面接官に好印象を残すためにも身だしなみを整えることを意識しましょう。
メラビアンの法則とは?
言葉の内容と表情、声のトーンなどが矛盾をしてメッセージが発せられたとき、人は「視覚情報:55%」「聴覚情報:38%」「言語情報:7%」という割合で影響を与えていることを示した心理学上の法則のこと
当日までに必要なものを用意したり、必要であれば美容室に行くなどをして身なりを整えることが大切です。
面接で適切な髪型
- 眉毛が見えるようにする
- 耳に髪がかからないようにする
- 地毛か地毛に近い髪色にする
- 髪が長い場合は束ねる
- お辞儀をしたときに崩れないように整髪剤を使用する
面接で適切な服装
- スーツ:無地の黒や紺で自分の体に合ったサイズ
- シャツ:白色無地のYシャツ
- 靴:基本的には黒で清潔感のあるもの
- カバン:床に置いたときに自立するタイプのもの
- コート:トレンチコートかチェスターコートが定番
地毛が明るく悩んでいる人はこちらのQ&Aを参考にしてみてください。キャリアコンサルタントが対処法を回答しています。
また忘れ物が1つあるだけで、「準備不足な学生」「仕事でもミスをするのではないか」とマイナスイメージにつながりかねません。必ず面接の前日までに持ち物の確認を済ませておきましょう。
面接に必須の持ち物
- A4サイズが入るバッグ
- スマートフォン
- 腕時計
- ES・履歴書(提出用)
- ES・履歴書(コピー)
- クリアファイル
- 筆記用具
- スケジュール帳
- ノート・メモ帳
- 現金・交通系ICカード
- ハンカチ
- ティッシュ
面接全体のマナーや適切な身だしなみが気になる学生は以下の記事を参考にしてください。形式別に詳しくまとめています。
関連記事
絶対に落とせない面接のマナー! 「即不合格」にならないための作法
面接のマナーは合否をわける重要要素。念入りな対策が欠かせません。面接時の一連のマナーから身だしなみのマナーまでキャリアコンサルタントが徹底解説します。集団面接やWEB面接のマナーも紹介するので、参考にしてください。
記事を読む
面接での服装のマナーや注意点はこちらの記事で詳しく解説しているので、身だしなみの参考にしてください。
関連記事
面接の服装に迷う就活生必見! 基本マナーから私服対策まで完全網羅
面接で服装を整えることは最低限のマナー。面接における服装の基本マナーを押さえましょう。この記事では服装の意識すべきポイントや評価に与える影響などをキャリアコンサルタントがプロの現場目線で解説します。
記事を読む
④会場までの所要時間を調べる
面接に遅刻は厳禁です。慣れない土地や場所に行くときは、道に迷ってしまったり、電車に乗り間違えてしまう可能性もあります。そのため、会場までにどのようなルートで行くのかを含めて所要時間を調べておきましょう。
5~10分前には受付をする必要があるため、会場周辺には15分前には着くようにすることがおすすめです。駅から会場が遠い場合もあるため、駅への到着時間ではなく、会場への到着時間を意識するようにしましょう。
オフィスビルの何階で受付をするのかまでを確認しておくと安心ですね。下調べや準備を入念におこなうことで、面接当日に焦らずに済みます。
アドバイザーコメント
三好 真代
プロフィールを見る面接に至るまでの流れを振り返ることが重要
当たり前ですが面接は、一連の選考過程の中の一つです。面接に至るまでの、企業説明会やOB・OG訪問、インターンなどのすべてのやりとりを改めて振り返りましょう。
企業は「この学生と会って話をしてみたい」と判断するまでに、さまざまな情報から総合的に評価してきています。ESや応募フォームなど選考に直結する内容はもちろん、メールやメッセージ、電話など、選考に付随するやりとりも含めて、どのようなところが評価されて面接に至ることができたのかを改めて振り返り、自己評価すると良いでしょう。
企業が自分のどこを評価したのかを考えよう
自分の何が評価されたのかを考えることは、企業研究の一環です。面接は「実際に会って話をする」ことで、その評価されたポイントを強化したり、広げたり、深めることができる場と言えます。
「一貫性のある学生」としてアピールできれば、入社後に安定して活躍できる人材として企業からの期待が高まります。逆に、選考のたびにコロコロと印象が変わってしまっては、企業は評価したくてもできなくなってしまいます。「会ってみたら全然違った」と思われないよう、「一貫した自分らしさ」を明確にしましょう。
ときには面接直前まで十分な対策ができないときもあるかもしれません。こちらの記事では面接前日に通過率を最大限高める方法を解説しているので、併せて確認しましょう。
関連記事
明日面接なのに何もしてない人必見! 3時間で通過を勝ち取る方法
「明日が面接なのに何もしてない………」と直前で焦る人は意外に多いものです。この記事では「最短3時間」で効果を発揮する面接対策をキャリアドバイザーが解説し、回答例や使いやすい逆質問も紹介。自信をつけて面接に向かい、選考を突破しましょう。
記事を読む
面接の一連の流れを回答例文とともに押さえよう!
面接の一連の流れ
- 受付:5~10分前には受付をする
- 控え室:騒がずに静かに待つ
- 入室:ドアを3回ノックする
- 面接中:話し方・表情・姿勢に気を付ける
- 退室:挨拶を忘れない
- 帰宅:家に着くまで気を抜かない
面接当日は誰でも緊張しますよね。そんな緊張を和らげるには、面接の一連の流れを押さえて、いつ何をするのか把握をして不安を減らすことが有効です。
受付から帰宅までの流れを解説するので、自分が実際に面接をしているシーンを思い浮かべながら読み進めてください。さらに頻出質問の回答例文を紹介しているため、自分は回答が準備できているか、自分ならどう答えるかという視点で確認しましょう。
必ずしも同じ流れで進むわけではありませんが、基本の流れを押さえて当日慌てないようにしてくださいね。
面接は「失敗できない」という思いから緊張してしまう人も多いと思います。以下の記事では面接で緊張しない方法と緊張してしまったときの対処法をまとめているので参考にしてみてください。
関連記事
面接で緊張しない方法を徹底解説|本領を発揮して選考を突破しよう
面接は将来が左右される重要な場面。そのため、「緊張で話が飛んでしまったらどうしよう……」と不安な人も多いでしょう。この記事では、面接で緊張しない方法について、キャリアコンサルタントのアドバイスを交えつつ解説します。
記事を読む
①受付:5~10分前には受付をする
家で身だしなみを整えて、時間を逆算したうえで面接会場に向かいます。到着したら受付をする前に、今一度髪型が崩れていないか、服装が乱れていないかを確認しましょう。
自分の身なりに問題がないことを確認ができたら、5〜10分前には受付をします。受付に人がいる有人受付の場合はそのまま挨拶をして要件を述べます。人がいない無人受付の場合は、電話機から担当者を呼ぶこともあるため状況に応じて対応してくださいね。
受付での挨拶
こんにちは。本日13時より面接をお願いしておりました、〇〇大学〇〇学部〇〇学科の〇〇と申します。人事ご担当の〇〇様にお取次ぎをお願いします。
受付の仕方は企業ごとに異なります。さまざまなケースに応じた適切な挨拶をこちらの記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
以下の記事では、面接で遅刻しそうなときの対処方法を解説しています。万が一遅刻しても慌てないように、事前に対処方法を確認しておきましょう。
関連記事
面接は最初の挨拶が肝心! タイミングや適切なフレーズを詳しく解説
面接最初の挨拶はどのタイミングでどんな文言でするべき? キャリアコンサルタントとともに、受付の担当者、控え室の担当者、面接官との第一声でするべき挨拶を解説。オンライン面接での挨拶についても詳しく説明しています。
記事を読む
遅刻しそうな場合は、必ず面接の担当者や担当部署に電話連絡をいれてください。
理由にもよりますが、ギリギリ間に合いそうだという場合も先に連絡を入れることによってあなたへの評価を下げずに済みます。
関連記事
面接に遅刻=不採用とは限らない! 正しい対応方法や注意点を徹底解説
「面接に遅刻=不採用」というわけではありません。遅刻しそうなことがわかったら、すぐに連絡して挽回しましょう。この記事では、面接に遅刻しそうなときの連絡方法について、キャリアコンサルタントのアドバイスを交えつつ解説します。
記事を読む
- 書類を持参して手渡しをする必要があるのですが、どのタイミングで渡せば良いのでしょうか?
面接官が名乗った後に手渡す
基本的には、面接が始まる前のタイミングで面接官に渡します。面接官に名前を名乗った後に「こちらが私の応募書類です。よろしくお願いします」と言葉を添えて渡すとスムーズですね。
受付のときなど、面接官以外の人に提出を求められる場合もあるため、速やかに渡せるようにしておきましょう。すぐにさっと取り出せるようにカバンに準備しておくと慌てなくてすみます。
「応募書類」は自分の分身です。「ただ渡す」ではなく「自分自身を預ける」つもりで、丁寧に気持ちを込めて扱うように心掛けましょう。両手を添えて、向きは相手に向けて。アイコンタクトやお辞儀などにも心がともなうことで、印象がぐっと良くなります。
②控え室:騒がずに静かに待つ
受付を済ませると、「こちらでお待ちください」などと言われて控え室に案内されることも多いです。周囲に他の学生がいた場合でもおしゃべりなどをして騒がないようにしましょう。
またスマホを触ったり、飲食をすることは避けたほうが無難です。どこから採用担当者が見ているかわからないため、減点ポイントとなってしまうかもしれません。
企業によっては控え室に案内されずに、そのまま面接部屋に案内されることもあります。そのため、受付段階で気持ちを面接モードに切り替えておきましょう。
控え室や面接中にお茶を出されたときは、「恐れ入ります」「ありがとうございます」など、会釈とともに感謝の気持ちを伝えましょう。
会話中の場合は会釈だけでも構いません。企業の配慮やおもてなしの気持ちの表れです。「いただきます」と一言添えて口をつけてくださいね。
③入室:ドアを3回ノックする
控え室で待っていると「それでは面接が始まります」などと案内役社員から言われます。「こちらの部屋です」と面接をする部屋の前まで案内されることもあります。ドアを3回ノックして、面接官から「どうぞ」と言われたら「失礼します」といって入室しましょう。
ドアが開いている場合やドアがない場合は、ノックはせずに「失礼します」といってから入室をします。
そのまま出入口に最も近い「下座」椅子の横に立ち、「〇〇大学〇〇学部〇〇学科の〇〇と申します。本日はよろしくお願いします」と挨拶をします。面接官から「お座りください」と指示があったら座りましょう。
入室の流れは、動画を見つつ練習しましょう。合わせて動くとすぐ身に付けることができます。
- 面接官が後から入室するときはどのように対応すれば良いですか?
面接官が正面に座るまでは視線を向けない
通常は、会場にはすでに面接官が入室していて、面接のスケジュールに従って学生が順番に入室して面接を受けるケースが多いです。
しかし、まれに学生が入室した後に面接官が入室するケースもあります。その場合、面接会場の規模や動線などによって、どのように対応するのが適切かをとっさに判断するのが難しいと感じるかも知れません。
面接官が後から入ってくる方向がどの方向であっても、面接官が着席するまでは面接官の方に視線は向けずに、自席で正面を向いて静かに待つのが基本マナーと心得ておきましょう。
どんな面接官なのか気になるかもしれませんが、入室してきた面接官をジロジロ見ているような印象を抱かれないように視線を落ち着かせるようにしてください。
第一印象を左右する入室についてはこちらの記事で詳しく解説しています。併せて参考にしてみてください。
関連記事
面接の入室・退室マナーを攻略! 挨拶やお辞儀の仕方もプロが解説
面接で最も緊張するのは、入室する瞬間ではないでしょうか。入室の際はノックの回数などマナーがあるので、間違えていたら減点されるのではないかと思い、ハラハラしますよね。 しかし、面接の入室・退室は流れがあるので、正しいマナー […]
記事を読む
④面接中:話し方・表情・姿勢に気を付ける
面接開始時には面接官から名刺を渡されることもあるかもしれません。そのときは、必ず両手で名刺を受け取りましょう。そして、面接官からの挨拶後に自己紹介をしてください。
社会人の場合は、受け取る際に名刺入れを持って、名刺入れの上に名刺を置きます。
しかし、学生の場合は机があれば机上に、ない場合は「失礼します」と言ってカバンにしまうようにしてください。
面接は質問の意図を踏まえて、適切に答えましょう。答える際は結論ファーストを意識して、1分程度で簡潔にわかりやすく伝えることが大切です。
また、面接は選考の場であると同時にコミュニケーションの場。一方的にプレゼンテーションをするのではなく、会話を意識した話し方で、表情豊かにアピールできると良いですね。
面接時間は30分〜1時間程度あるため、後半になるにつれて姿勢が悪くなってしまう学生もいます。背筋を伸ばすことを意識しましょう。
面接中に意識しておくべきポイント
- 胸を張り背筋を伸ばして座る
- 女性:手は太ももの上で重ねる
男性:手は軽く握って太ももの上に置く - 目線は面接官の目か眉間を見る
39点以下は要注意!
あなたの面接力を診断してください
「面接に自信がない」「今のままで選考通過できるか不安」そんな就活生は自分の面接力を知ることからはじめましょう!
たった30秒で面接力を把握できる「面接力診断」がおすすめです!。簡単な質問に答えるだけで、“あなたの強み”と“改善点”が明確になり、対策もしやすくなります!
・面接でなぜ落ちたかわからない人
・自信を持って、面接に臨みたい人
自己紹介
面接の始めには自己紹介を求められることが一般的です。面接官は自己紹介を聞くことで、書類選考ではわからなかった学生の表情や雰囲気などから人柄を判断しようとしています。
長々と自己紹介をしてしまうと、基礎的なコミュニケーション能力を疑われる可能性があります。また、短すぎると人柄が伝わらないため、1分程度で簡潔に伝えることがおすすめです。
また伝え方としては、自分のこれまでの経験が伝わるような自己紹介をしましょう。面接で深掘りしてほしい経験に触れるのもおすすめです。
1分で自己紹介をする具体的な方法を知りたい学生は以下の記事を参考にしてください。話し方のコツや注意点を解説しています。
関連記事
自己紹介は1分で印象付けられるかが鍵! まとめ方や例文を徹底解説
自己紹介は1分程度が基本。1分で伝える基礎構成を理解し、5ステップで自己紹介を作成しましょう。自己紹介を1分間でまとめる秘訣や注意点についてキャリアコンサルタントが解説します。話題別で例文も紹介するので、参考にしてください。
記事を読む
自己紹介の例
〇〇大学〇〇学部〇〇学科から参りました〇〇と申します。
私はテニスを15年間続けており、大学でも体育会テニス部で週6日練習に励んできました。チームメイトと協働するなかで県大会1位を取ったこともあります。また部活動だけでなく、少年犯罪に関するボランティア活動にも参加をするなど積極的な行動をしてきました。
今までの経験で培った忍耐力と折衝力を活かして御社に貢献したいと考えています。本日は貴重なお時間をいただきありがとうございます。よろしくお願いします。
継続的な取り組みや、仲間と協力し、力を高め合い大きな成果をあげたことが伝わるエピソードですね。
そのほかの活動からも、アクティブな印象付けをすることができます。「忍耐力」「折衝力」よりも「継続力」「積極性」「協働する力」の方が、貢献するイメージが伝わりやすいかもしれません。
アイスブレイク
面接開始直後は特に緊張をしやすいもの。そんな学生の緊張をほぐすために、アイスブレイクとして世間話やその日の訪問経路などの簡単な話題を話す面接官が多いです。
面接全体の時間のなかでは数分というごくわずかな時間ですが、ここで緊張をほぐせるかがその後の面接の流れをスムーズに進められるかにも影響します。
基礎的なコミュニケーション能力が備わっていることを示すためにも、面接の数ある質問の中で、特にアイスブレイクは面接官との会話を意識した答え方を心掛けましょう。
アイスブレイクの例
Q: 今日はお越しいただきありがとうございます。〇〇さんの趣味は音楽を聴くことなのですね。どんな曲を聞くのですか?
こちらこそお呼びいただきありがとうございます。最近はK-POPにハマっていて、〇〇というグループの曲をよく聞いています。
アイスブレイクでは、面接官の「質問に回答する」というよりも、面接官への親しみを込めた笑顔に軽く言葉を添えるというイメージで答えることがおすすめです。
提出書類に書いた趣味や特技が話題になることも多いため、軽いコメントを考えておくと会話をスムーズにすることができますよ。
志望動機
自己紹介やアイスブレイクが終わると、いよいよ本格的に面接官からの質問が始まります。その中でも頻出するのが志望動機です。
面接官は志望動機を聞くことで、自社に対する志望度の高さを確認しています。また、仕事への意欲や、自社の社風や方向性にマッチして長く勤められるかどうかを確かめたいという意図があります。
志望動機は面接のフェーズが進むにつれ、深掘り質問をされやすくなります。「なぜその企業なのか」「どのような経験から志望するのか」「入社後には何に貢献できるのか」を明確にしておきましょう。
志望動機の詳しい考え方や答え方を知りたい人はこちらの記事を参考にしてください。好印象の残し方や他の学生との差別化についてまとめています。
関連記事
面接の志望動機の答え方を10例文で解説! 書類と同じ対策はNG
面接の志望動機は、書類よりも深掘りをした内容にすることが重要です。面接で志望動機を答えるための3つの構成を理解し、4ステップで面接の志望動機を考えましょう。回答例文や伝え方のコツを踏まえてキャリアコンサルタントが解説します。
記事を読む
志望動機の例
私は御社の「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」という企業理念に魅力を感じ、志望しています。
御社の夏の5daysインターンシップに参加した際に、先端技術を駆使して顧客とダイレクトにつながる難しさと楽しさを痛感しました。また、服が変わることで常識が変わる循環を自分の手で作り上げていきたいと感じました。OB・OG訪問をした際には、社員の皆さんが口をそろえて「世界を変えたい」と語っており、企業理念が浸透していると痛感しました。
私は学生時代に軽音楽サークルの広報として、今まで取り組んでいなかったYouTubeでの情報拡散に着手してきた経験もあり、今までの状況を変え、常識を変え、環境を変えていくことにやりがいを感じています。そのため、御社の環境であれば強みである発想力を十分に発揮して貢献していけると感じています。
御社に入社をしたら、企業理念に則り世界の人々へ幸せと変化を届けて貢献していきたいです。
企業理念に関して分析をし、実際にインターンに参加をして企業理念が社員に根付いているということを伝えられている点が良いですね。
学生時代の経験で広報活動を「発想力」と捉えていますが、具体的にどんな発想をしたのかまで盛り込めるとより良くなります。
社風を盛り込んだ志望動機を検討している人はこちらの記事を参考に考えてみましょう。例文とともに詳しくまとめています。
関連記事
「社風の志望動機」は注意が必要! 例文付きで受かるコツを伝授
安易に社風を志望動機にすると選考通過は難しくなります。社風を志望動機とするメリットを理解し、盛り込むべき内容を押さえて志望動機を作成しましょう。キャリアコンサルタント監修の例文も紹介するので参考にしてください。
記事を読む
自己PR
面接官は自己PRを聞くことで、学生の人柄や強みを知りたいと考えています。これらを知ることで「一緒に働きたい」と思えるかどうかが面接の評価に大きく影響します。
また学生の過去の経験を聞くことで、仕事への再現性を見出しています。どのような環境でどんな強みを発揮して活躍をしてきたのか、入社後はどこで活躍できそうかを見られています。
自己PRのエピソードがうまく思い浮かばない学生は以下の記事を参考にしてください。効果的に伝えるコツをまとめています。
関連記事
面接官を惹きつける自己PRの答え方|例文12選
面接の自己PRは独自性のあるエピソードが求められます。キャリアコンサルタントが自己PRで盛り込むべき内容や作成方法を例文と解説。記事を参考に独自性のある自己PRを作成し、他の学生と差別化して面接を突破しましょう。
記事を読む
自己PRの例
私の強みは「傾聴力」です。相手が最も伝えたいことをうまく引き出すことができます。
学生時代、電力プランを紹介するテレフォンアポインターのアルバイトをしていました。アポイント獲得してからの成約率が20%と低く、問題に感じていました。
そこで、アポイントを無理やり取るのではなく、顧客が最も何に懸念を感じているのか、現在不満に感じていることは何かを丁寧にヒアリングするようにしました。そして、アポイント獲得後に成約したケースの録音を聞いて、マニュアル化をしました。
その結果、顧客が抱く不安や懸念を視覚的にわかりやすくすることができ、成約率を10%アップさせることができました。
このように相手が抱く感情をうまく引き出す力は御社の営業職としても発揮できると考えています。
全体的に良いエピソードとなっています。「現状から課題を発見し、自ら解決する力」を発揮して獲得した成果が「傾聴力」とも言えますね。
そのため、営業に活かせるスキルであれば「傾聴力」よりも、「現状から課題を発見し、自ら解決する力」と明確にアピールするとさらに良くなります。
学生時代に力を入れたこと
学生時代に力を入れたこと、通称「ガクチカ」は、面接での頻出質問の1つです。面接官は学生時代に力を入れたことを聞くことで、物事に対する打ち込み具合を知り、仕事にも打ち込めるのか再現性を見出しています。
また経験の内容から、どんな仕事や環境に合っているのか、社風や職種へのマッチ度も見られています。
ガクチカの伝え方や考え方がわからない学生はこちらの記事を参考にしてください。企業がガクチカを聞く目的や作成の手順を解説しています。
関連記事
例文13選|誰でも「刺さるガクチカ」が完成する4ステップを解説
ガクチカは企業での再現性があるエピソードを伝えることが重要です。ガクチカの作成ステップや高評価を得るポイント、NGパターンをキャリアコンサルタントと解説します。再現性が伝わるガクチカを作成し、内定を掴み取りましょう。
記事を読む
学生時代に力を入れたことの例
私が学生時代に最も力を入れたことは、体育会柔道部での活動です。
私の所属する柔道部は、部員34名で週5日練習に励んでいます。私は主務として、練習試合の設定などをおこなっていました。しかし、ここ数年は年1〜2回程度しか練習試合をしていないことに危機感を感じていました。
実際に部員に練習試合に関するアンケート調査をおこなったところ、部員の8割が練習試合の数を増やしたいという想いを抱いていることがわかりました。そのため、私は練習試合の実施回数を増やすために、他の大学の柔道部の主務に直接連絡をするとともに、部内広報と連携して練習試合の相手を募集していることを周知しました。さらに、部活のOBと連絡を取ることで警察の柔道部とも練習試合をお願いしました。
その結果、年12回の練習試合を設けることができました。練習試合があることで部員のモチベーションが上がり、練習にも熱が入り、関東大会では3位入賞をすることもできました。
この経験から、周囲の声を聞き行動に移すことの重要性を学びました。御社でも、現状に満足することなく、PDCAサイクルを回してより良い結果を出すために貢献したいです。
もう少し自分の想いや行動を具体的に表現すると、何を頑張ったのかが伝わりやすくなります。
たとえば、「問題がどれほど深刻で大変な状況だったのか」「なぜ危機感を感じたのか」「アンケート調査の結果だけで本当に練習試合の数を増やすことができたのか」などを具体的に表現できるとより良くなりますよ。
逆質問
面接官からの質問に学生が答えていた状況から異なり、面接の最後は、学生が面接官に自由に質問できる流れが一般的です。これは「逆質問」と呼ばれ、面接での最後のアピールチャンスとも言えます。
逆質問では、学生が自由に発言できるからこそ、学生の熱意や志望度の高さがどれくらいあるのかが表れやすい質問です。
そのため、面接官は学生の意欲を確かめようとしています。企業研究を深くおこない、「この学生は自社のことをよく調べたうえで質問をしているな」と面接官が感じられるよう準備しておきましょう。
面接での逆質問を成功させたいという学生は以下の記事を参考にしてください。状況別、業界別に詳しくまとめています。
関連記事
面接で「質問はありますか」と聞かれたら? 回答例66選を大公開
面接の最後に聞かれる「質問はありますか」、いわゆる逆質問は、評価を左右する対策必須の質問。逆質問に回答するための準備や回答例、NG行動などについてキャリアコンサルタントが解説します。面接の「質問はありますか」で周りと差をつけるコツも紹介するので、参考にしてください。
記事を読む
逆質問の例
- 御社で活躍する人に共通する強みや特徴があれば教えてください。
- M&Aを積極的におこなっていますが、新卒採用で買収直後の事業内容に関する部署に配属されることはあるのでしょうか?
- 研究職の1日のスケジュールを教えていただきたいです。
- 御社の営業職のやりがいは顧客の人生を大きく左右する場面に立ち会い、幸せに導くことだと考えています。〇〇様が思う営業職のやりがいはなんですか?
- 御社の社風は「おだやかな討論をする」とOB・OG訪問をした際に聞きました。〇〇様が感じる社風はどのようなもので、どんな場面で実感していますか?
逆質問を考える際は、面接官の部署や役職に応じた質問内容を場合分けして、用意しておきましょう。
たとえば、人事部の面接官であれば、会社の全体像を聞く質問をしたり、営業部長の面接官であれば、営業活動での考え方を聞くなど相手に合った逆質問をしましょう。
そのほかによく聞かれる質問
面接では想定外の質問をされることもあります。いずれの質問にしても、質問の裏には学生の人柄や価値観を知りたいという意図があることが多いです。また、学生の志望度の高さや社風とのマッチ度などが確認されています。
突然の想定外な質問にパニックにならずに、「この質問にはこんな意図があるのだな」と冷静に対応しましょう。
また、他の質問と矛盾がないようにすることが大切です。とくに、自己PRで伝えた自分の強みや、ガクチカで伝えた学び、志望動機の理由と整合性がとれるようにしてください。
たとえば、強みで「コミュニケーション能力」と伝えているのに、短所で「人見知り」と伝えてしまうと矛盾してしまうため、「相手の気持ちを考えすぎてしまう」などが良いですね。
面接の質問は何を聞かれるのか不安に感じる人も多いと思います。面接の質問を網羅的に対策したいという学生は以下の記事を参考にしてください。
関連記事
面接の質問150選! 回答例から答え方まで質問対策を完全網羅
面接の質問に回答するためには、事前準備が重要です。面接でよく聞かれる質問と回答例に加えて、質問に答えられない時の対処法についてもキャリアコンサルタントが解説します。伝え方を意識して、面接の質問対策をしましょう。
記事を読む
そのほかによく聞かれる質問の例
- 長所と短所を教えてください。
- 企業選びの軸を教えてください。
- キャリアビジョンを教えてください。
- 挫折経験を教えてください。
- あなたは周りからどんな人だと言われますか。
- 他に受けている企業について教えてください。
- あなたを採用することでのメリットを教えてください。
- あなたの現在の課題は何ですか。
- 予想外の質問がきて回答が思い浮かばない場合はどうしたら良いですか?
質問内容を繰り返すことでワンクッション置こう
予想外の質問がきて即答することができなくとも慌てる必要はありません。
回答をすぐに出せないようであれば、まずは「自分を動物にたとえると、ということですね」などと面接官からの質問を繰り返して、面接官に質問の内容を確認する作業をしてください。
このようにオウム返しをしてワンクッション挟むことで、冷静に回答を考えることができます。その後、ゆっくりでいいので何かしらの回答をするようにしてください。
⑤退室:挨拶を忘れない
面接官から「それでは面接を終わりにします」と言われたら、「本日はありがとうございました」とお礼を言って立ち上がります。
その際に、「御社に入社をしたいという思いがますます強くなりました」など入社に対する前向きな発言ができると、最後に良い印象で終えることができます。
そして「本日はありがとうございました」といって、ドアへ向かい、ドアの前で面接官の方へ向き直り、「失礼します」と挨拶をして礼をしてください。会釈をしてドアを閉めたら退室完了です。
退室の見本の動きも、動画を見るとわかりやすいです。見ながら一緒に動き、流れをマスターしましょう。
- 面接官がエレベーターまで見送ってくれるときは、どういう対応をするべきでしょうか?
最後まで信頼関係を築くコミュニケーションを怠らない
志望する企業の「人を大切にする姿勢」が伺えるシチュエーションですね。「恐れ入ります」「ありがとうございます」など、会釈とともに敬意と感謝の気持ちを伝え、面接官の誘導に従いましょう。
エレベーターボタンは面接官が押してくれることが多いです。リラックスした会話をしつつ、最後まで信頼関係をつくるコミュニケーションを心掛けてくださいね。
扉が開いたら速やかに乗り込み、行き先ボタンと「閉」ボタンを押します。扉が閉まる際はしっかりと目線を合わせて「ありがとうございました」と伝え、しっかりとお辞儀をします。
扉が閉まり切るまで姿勢を保ち、相手への感謝の気持ちを伝え尽くしたら、やり切った自分を労いましょう。
⑥帰宅:家に着くまで気を抜かない
面接をした部屋やオフィスから出ても、まだ気を抜かないようにしてください。
オフィスでは通常業務をしている社員もいるため、他の学生と騒いだり、スマホなどで電話をしないようにしましょう。
また会社の近くで騒いだりすることも避けたほうが無難です。どこでだれがあなたを見て評価をしているかわからないため、家着くまでは気を抜かないでくださいね。
面接終了後のNG行動の例
- オフィスの近くでたむろする
- オフィスの近くの飲食店で他の学生と選考の話をする
アドバイザーコメント
樋口 智香子
プロフィールを見る違和感を持たれないよう身だしなみを整えることは不可欠
面接時に好印象を持たれるためには、外見的な要素を整えておくことが大前提です。具体的には、身だしなみ・姿勢・表情といった、見た目で判断される要素です。
人は視覚から入ってくる情報に強く影響されます。そのため、どんなに説得力のある話をしても、見た目に違和感があると、台無しになってしまうのです。
イメージダウンしない話し方を心掛けよう
次に、話し方にも意識を向けましょう。話の内容以上に「どのように伝えるか」ということが、印象を左右するからです。
イメージダウンしてしまうのは、以下のような話し方です。
・声が小さい、聞きとりにくい
・口の開きが小さく、ぼそぼそ話す
・語尾まで丁寧に発音できない (「そうです」を「そうっす」と言ってしまう等)
・抑揚がないため、感情がこもっていないように聞こえる
好印象を持たれるためには、上記の逆を意識してください。
・いつもより、大きめの声で話す(緊張していると、声が小さくなりがちです)
・口を大きく動かし、はっきり話す
・一音一音、丁寧に発音する
・話のポイントになる箇所にはアクセントをつけるなど、感情をこめて話す
これは、自分ではわかりづらいので、誰かに見てもらうといいでしょう。
面接であまり手応えを感じられず落ち込むこともあるのではないでしょうか。面接の手応えを判断する基準を知り、次につなげる方法を知りたい人はこちらの記事を参考にしてみてくださいね。
関連記事
面接の手応えがわからないときの判断基準12選|次につなげる対策も
面接の手応えがわからないときの判断基準をキャリアアドバイザーの谷所さん、渡部さん、田邊さんと一緒に解説しています。面接の手応えばかりを気にしてはいけない理由も併せて説明しているので、面接の手応えを気にしている人にとって参考になるでしょう。
記事を読む
面接だけではなく就活についても、いつ何をするべきなのかを理解すると、不安が和らぐかもしれません。次の記事では、就活全体の流れについて解説しています。あわせてチェックしてみてくださいね。
関連記事
就活の流れを5ステップで解説! 時期別の選考対策も紹介
就活の流れを事前に理解しておくと、本格的に就活が始まったときに慌てず対応することができます。記事では、キャリアアドバイザーの谷所さん、平井さん、鈴木さんと一緒に就活の流れや必要な準備について解説していきます。
記事を読む
面接後の流れも完璧に! 次の面接に備えよう
面接後の流れも完璧に! 次の面接に備えよう
- 当日中にお礼メールを送る
- 面接内容を整理しておく
- 次の面接の対策をしつつ結果連絡を待つ
面接が終わっても就活が終わったわけではありません。面接を終えて、帰宅してからの流れをきちんと押さえることで、先を見すえた行動ができ、次の選考にも活かすことができます。面接後の流れまで押さえておきましょう。
①当日中にお礼メールを送る
面接に対応してもらったお礼のメールを当日中に送るようにしましょう。お礼メールで合否が分かれることは少ないですが、社会人になるマナーとして送ることがおすすめです。
最終面接などの学生の人数が絞られた段階や、中小企業など応募人数が少ない企業では特に、お礼メールが担当者の印象に残りやすいとも考えられます。感謝の気持ちを伝えて、最後まで良い印象を残しましょう。
送信メッセージ
TO〇〇〇〇@theport.jp
CC△△△△△@portcarrier.com
件名Re: 【本日の面接のお礼】〇〇大学 港太郎
株式会社〇〇採用ご担当
△△様
お世話になっています。
本日、13時より面接をしていただきました○○大学○○学部○○ 港 太郎です。
このたびは、お忙しい中お時間をいただきありがとうございました。
△△様のお話を伺う中で、貴社の企画職での働き方や付加価値の生み出し方について理解を促進させることができました。以前より貴社を第一志望とし就職活動をしていましたが、よりいっそう御社に入社をしたい気持ちが強まりました。
取り急ぎ、面接のお礼を申し上げたく、ご連絡させていただきました。末筆ながら貴社や△△様のますますのご活躍をお祈りしています。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
港 太郎(みなと・たろう)
○○大学○○学部○○学科○年
携帯電話:080-○○○○-○○○○
メール:minato@○○○○○○.ab.jp
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
- お礼メールを送り忘れてしまいました。面接当日以降に送っても問題ありませんか?
面接2日以内程度ならOK! 遅れる場合はお詫びを忘れずに
お礼のメールは、当日中か遅くても翌日朝には送信しておきたいところです。もし送り忘れてしまったとしても、2日以内程度ならば送っておきましょう。
それ以上の場合は、遅れたことを丁寧にお詫びしつつ、改めて志望の意思が強いことを伝えて送るようにしましょう。面接のお礼メールを送らなかったことそのものが面接不合格の決定打になるとは考えにくいです。しかし、他の応募者との比較の観点から、自社への志望熱意が低いとみなされてしまう可能性はあります。
うっかり忘れてしまったというミスをなくすため、面接のスケジュールが確定した時点で、お礼のメールを送るスケジュールも同時に設定しておくと忘れずにすみますよ。
②面接内容を整理しておく
面接が無事終了して、一息つきたくなる人も多いのではないでしょうか。しかし、最終面接でない限り次の面接に続きます。そのため、面接で話した内容や聞いた話などを忘れないうちにメモとして書き出すなど整理しておきましょう。
面接内容を整理しておくことで、うまく答えられなかった箇所や深掘りをされやすい箇所を理解できるようになり、次の面接に向けて対策をとることができます。
また、次の選考で同じような質問をされたときに、矛盾なく答えられるというメリットもあります。
面接終了後、面接の内容を整理するためには、まず面接で話した「事実」を時系列ですべて書き出します。具体的には、聞かれた内容や自分の回答などです。
手書きの場合は途中で思い出したことを差し込めるよう、付箋を使いましょう。事実が書き終わったら、面接官の質問の意図や、答えた内容で伝わったことなどを振り返ることがおすすめです。
③次の面接の対策をしつつ結果連絡を待つ
企業からの指定が特になければ、面接の結果連絡は1週間前後でくることが多いです。1週間ただ結果を待つのではなく、次の面接や他の企業の面接の対策をしながら待ちましょう。
あくまで1週間で連絡がくるというのは目安です。連絡が遅いからといって、過度に不安がる必要はありません。
アドバイザーコメント
樋口 智香子
プロフィールを見る具体的なエピソードを交えることで好印象なメールが書ける
御礼のメールで好印象を持たれるコツは、面接時の具体的なエピソードを交えた文章を書くことです。
どんなに礼儀正しい文章を書いたとしても、定型文のようなありきたりな内容では、面接官の心に残ることはありません。たとえば、こんなエピソードを交えてください。
①印象に残った面接官の言葉
例:食品メーカー
「食を通じて、子供たちの未来を守るというお言葉が、特に印象に残りました。私には、まだ小学生の弟がおり、彼らがいつまでも心身ともに健康でいてほしいと、強く感じたからです。」
②面接官の話を聞いて、心を揺さぶられたこと
例:コンサルティング業界
「経営者は、人が思うよりも孤独であり、外部のサポートを必要としているというお話が、強く印象に残りました。知見を広げ、お役に立てる人材になりたいと強く感じました。」
誰にでも通用するような言葉ではなく、そのときに面接をしてくれたオンリーワンの人物に送るメッセージだと思えば、自然とこうしたエピソードを交えることができるでしょう。
集団面接の流れも押さえよう
集団面接の流れも押さえよう
- 入室:最初に入る人がノックする
- 面接中:他の学生の話も傾聴する
- 退室:最後の人がドアを閉める
個人面接の流れは押さえているものの、「集団面接の流れは今ひとつわからない……」という学生も多いものです。
他の学生がいるからこそ、面接の流れを止めてしまう学生は目立ってしまいマイナス評価となりやすいです。集団面接にいつでも対応できるように、集団面接ならではの流れを確認していきましょう。
集団面接について詳しく対策をしたい学生は以下の記事を参考にしてください。陥りがちな失敗例もまとめています。
関連記事
グループ面接を確実に攻略する8つの極意! 陥りがちな失敗も解説
グループ面接の通過率は、他の選考と比較して低い傾向にあるので、通過するには入念な対策が必要です。キャリアコンサルタントが、よく聞かれる質問と回答例を挙げて解説します。グループ面接のポイントと落とし穴を押さえて他者と差をつけましょう。
記事を読む
①入室:最初に入る人がノックする
集団面接では、先頭の人が代表してドアを3回ノックします。面接官から「どうぞ」と合図があったら「失礼します」と挨拶をしましょう。お辞儀をして順番に入室をしていきます。
最後に入室をする人は、面接官に背を向けないようにしてドアを閉めます。
入室後は1番最初に入室した人が1番奥の椅子に座るようにして、全員がイスの横に移動できたら面接官から「お座りください」など合図があります。自信がないからといってキョロキョロ周りを見ないようにしてくださいね。
②面接中:他の学生の話も傾聴する
集団面接で聞かれる頻出質問も、基本的には個別面接と同じような質問が多いです。集団面接では他の学生がアピールをしているときに気を抜かないようにしましょう。面接官から「あなたは今の話を聞いてどう思った」などと質問されることもあります。
他の学生の回答を気にしすぎる必要はありませんが、似たような回答になるときは「先ほど〇〇さんがおっしゃった内容と似てしまうのですが」などワンクッション入れると安心です。
また複数の学生を同時に面接をする集団面接では、面接官は平等に時間配分をしたいと考えています。そのため、長々と回答してしまわないように基本は1分以内で答えるということを忘れないでくださいね。
集団面接は、企業の目的として選考プロセスを効率的に進めることが挙げられます。
一方で、個人面接と同様に応募者一人ひとりの良さや特長を見極めたいという目的もあるため、その両方に配慮したバランス感覚を意識して面接に臨むようにしましょう。
③退室:最後の人がドアを閉める
面接官が「これにて面接を終了します。ありがとうございました」などと面接終了の合図をしたら、全員で立ち上がり「本日はありがとうございました」と挨拶をして45度の角度で礼をしましょう。
その後、最後に入室をした出入り口に近い人から順に退室をしていきます。ドアの前で「失礼します」と述べ、30度の角度で礼をすることを忘れないでくださいね。
最後に退室をする人は、挨拶を済ませたうえで、ドアを静かに締めて退室完了です。
アドバイザーコメント
樋口 智香子
プロフィールを見る集団面接では場にいる全員への配慮を示そう
集団面接で好印象を残すには、場にいる全員の行動がスムーズになるよう、心遣いをすることでしょう。たとえば、以下のことを心がけてみてください。
・待機時には、小声で雑談などをしない(他の就活生の集中力を削ぐことになります)
・立つ、歩く、入室するなどの動きは、周囲に合わせる
・全員が均等に発言できるよう、発言の時間配分に気を遣う
・他の就活生が話しているときには、よく聞く
・話にうなずくなどの、リアクションをする
集団面接では「他の就活生に差をつけよう」「自分だけ目立とう」という、あからさまな自己PRは逆効果になる場合があります。
どのような場面でも、周囲の人を気遣えるかという人間性を見られていることもあるからです。
周囲への敬意を示すことが人柄の美しさの証明にもなる
世界的な、某ミスコンテストのエピソードをご紹介します。審査員は、待機している参加者の様子も、よく見ているそうです。
他の参加者がプレゼンをしているときに、きちんと見ているか、拍手をしているかといった様子を見ているのだそうです。他の参加者への敬意があるか、人柄の誠実さも、美しさであると捉えるのでしょう。
就活にも、少し通じる部分があるかもしれません。意識の中に、入れておいてくださいね。
Web面接の流れも押さえよう
Web面接の流れも押さえよう
- 家の中の環境を整える
- 開始5分前にはパソコンの前で待機をする
- 面接中は対面よりも大きな声でハキハキと話す
- 接続を切って面接終了する
最近では対面の面接に限らず、オンラインでWeb面接をする企業も増えてきています。Web面接の流れを押さえることで、Webならではの必要な事前準備がわかってきますよ。
Web面接が間近に迫り、焦って準備をしなければならない状況に陥らないためにも、今のうちにWeb面接の流れを確認していきましょう。
Web面接を控えている学生はこちらの記事で詳しく対策ができるため参考にしてください。WEB面接の特徴や流れもまとめています。
関連記事
WEB面接の流れと攻略法! やってしまいがちな失敗も紹介
WEB面接は、対面面接と異なる対策が必要です。WEB面接に必要な準備や好印象を残すポイント、トラブル時の対処法をキャリアコンサルタントが解説します。WEB面接の特徴を押さえて選考を勝ち進みましょう。
記事を読む
また、WEB面接ではなく電話で面接をおこなう企業もあります。電話面接の対策を知りたい人は、以下の記事をチェックしてみてくださいね。
関連記事
初めての電話面接を成功に導く5つのコツ|便利なフレーズも紹介
コロナ禍により実施する企業が増えている電話面接ですが、マナーや実施方法が不明な人も多くいます。記事ではキャリアアドバイザーの解説を交えながら、電話面接における基本的なマナーや流れ、成功のコツなどを解説します。
記事を読む
①家の中の環境を整える
まずはWeb面接当日までに家の中のネット環境を整えましょう。
そして、可能であれば音声が綺麗に聞こえるようにヘッドホンやマイク、表情が明るく見えるようにリングライトなども準備しておくと流れを滞らせることなく、アピールをしやすくなります。
ネット環境を整える準備
- Wi-Fiに問題なくつながる環境を選ぶ
- PCを用意する
- スマホの場合は位置を固定する
- スマホの場合は通信制限にかからないようにする
また、Web面接に使用するオンラインコミュニケーションツールをインストールしたり、実際に起動して使えるようにアカウントを作成しておくことも大切です。
アカウント作成のポイント
- 氏名:漢字でフルネーム
- 画像:なし、またはフォーマルな写真
- メールアドレス:本名に近いものが望ましい
さらに、カメラに映る背景へも意識を向け、壁になる位置を探したり、物が映り込まないように整理しておきましょう
②開始5分前にはパソコンの前で待機をする
面接当日は、面接に必要ないソフト・アプリを非通知設定にして、インターホンなどもならないようにしておきましょう。
そして開始5分前にはパソコンの前で待機をして、身だしなみや通信環境に問題がないか確認します。
面接官からビデオ通話の通知などがきたら面接開始です。また企業によっては後から面接官がログインする場合もあるため、正しい身だしなみや心構えで待ちましょう。
- 突然通信環境が悪くなってログインできなくなりました……。まだ遅刻をするのは確定じゃないのですが、面接開始時間を過ぎてしまうかもしれません。どうしたら良いですか?
必ず現状を面接官に電話で伝えよう
時間に遅れてしまう可能性が少しでも生じた場合は、必ず現状を伝えましょう。そのために、採用担当者の連絡先(電話番号)は事前に手元に準備しておくことが必要です。
連絡後はログインしなおす、PCやアプリを立ち上げなおす、など、落ち着いて対処をしましょう。通信環境による不具合が起こること自体は「よくあること」であり、面接の結果に影響することは一切ありません。
ただし、「その不具合が起こったときにどのように対処できるか」は、評価の対象となる可能性があります。臨機応変な対応力をアピールできるチャンスと捉えると良いですね。
③面接中は対面よりも大きな声でハキハキと話す
Web面接中の流れは通常の面接の流れと大差ありませんが、アイスブレイクの前に、通信環境の確認をされることがあります。
たとえば、「今、声は聞こえていますか」「音声が聞き取りづらかったら教えてくださいね」「Web面接は受けたことありますか」などです。これもWeb面接ならではのアイスブレイクの一環だと思って、会話を意識して「問題ありません」「以前1度だけWeb面接を受けたことがあります」などと回答しましょう。
Web面接では画面越しで声が聞こえにくいこともあるため、大きな声でハキハキと話すようにしてくださいね。
Web面接については、面接をする場所とWeb面接をする機器について気をつけてください。
場所は周囲の雑音が入らない場所、Web機器については、面接をする場合に画面が映らない、音声が入らないということがないようにしてください。
④接続を切って面接終了する
面接官から「それでは面接を終了します。ありがとうございました」と言われたら、座ったまま「本日はありがとうございました」と挨拶をして会釈をします。
退室をするタイミングとしては企業側が先に接続を切るのを待つのが無難です。ただし、面接官から「どうぞ退室してください」と促されることも少なくありません。その場合は、「失礼します」といってから「退室」ボタンや「終了」ボタンを押しましょう。
アドバイザーコメント
樋口 智香子
プロフィールを見るWEB面接では3つのマナーを意識し好印象を残そう
WEB面接で好印象を残すためには、基本的な準備に加え、以下のことを意識してください。
①カメラ映りと目線を調整する
カメラ映りは、クリアであればあるほど良いです。パソコン内蔵のカメラでは、きれいに映らない場合がありますので、その場合はWEBカメラを別途用意すると良いでしょう。
明るさ、背景に加えて、自分の座り位置も調整します。
証明写真のように、鎖骨から上が見えるようにし、画面の中央に位置します。
目線の位置も調整しましょう。
面接官を見下ろしたり、見上げているように見えるのはNGです。カメラのレンズと目線の高さが同じになるようにすれば、丁度良い視線の高さになります。
②相手の発言後、ワンテンポおいてから話す
相手の様子がわかりにくいWEB面接では、互いにかぶせ言葉になりがちです。
相手が発言したら、ワンテンポおいてから答えるようにすれば、おちついた印象にもなり好感を持たれます。
③質問を受けたら、返事+相手の言葉を繰り返してから答える
たとえば「学生生活で力を入れたことは何ですか」と尋ねられたら、「はい。私が、学生生活で力を入れたことは……」というように答えます。
返事と相手の言葉を繰り返すことが「あなたの質問をきちんと理解しています」というメッセージになります。
いきなり「学生生活では~」と話し始めるよりも、好印象ですね。
面接の流れが思い通りに進まなくても冷静に対応することが大切!
面接には基本の流れがあるものの、思い通り進むとは限りません。突然、予想外の事態に対して頭が真っ白になりパニックに陥ってしまう学生もいるかもしれませんが、それではせっかく準備をしてきた努力がもったいないですよね。
面接の流れは思い通りに進まなくても冷静に、自分を良く見せられるようなアピールにつなげていくことが大切です。面接は選考の場ですが、コミュニケーションの場でもあります。会話を意識して、自分のことを知ってもらうという心構えで臨んでくださいね。
アドバイザーコメント
鈴木 洵市
プロフィールを見る1つの失敗だけで面接の評価は決まらない
面接の流れが思い通りに進まないときは、誰もが「さっきの回答はこれで良かったのかな」と不安になり、気持ちが焦ってしまうものです。このような場合に備えて、面接前に心構えをもっておくことで面接中の気持ちを落ち着かせることができます。
まずは面接を、客観的に捉えることです。面接というものは、選考を受けているときは学生にとって一連の流れのように感じます。しかし、評価する側である面接官にとっては、各質問の評価項目ごとに点数をつけていることが多いです。面接官はそれぞれの学生ごとに、強みや弱みがあり、完璧な人物はいないという前提を持って皆さんと対面します。
面接は1つの質問を失敗したとしても、次の質問に集中することが重要
そして、皆さんをそれぞれの質問を通して知ることで、評価をつけているということを認識してください。このように評価する側の面接官視点で面接を捉えて臨むだけでも、冷静になることができます。
この心構えがあると「失敗したかな」と思ったときにも、焦って次の質疑応答に影響を与えてしまうのではなく、集中して臨むことができます。トータルの点数を高めることを意識すれば、面接を落ち着いて進めることができますよ。
面接をうまく進めるコツを知りたいという人は、こちらの記事を参考にしてください。企業が評価する目線を踏まえて解説していますよ。
関連記事
面接のコツ|通過率を飛躍的に上げる初心者必見の対策を解説
面接のコツをつかむには、評価されるポイントを理解することが不可欠です。さらに、種類別の面接のコツをつかめば差別化できます。この記事では、面接を突破するための質問への回答方法や立ち振る舞いなどをキャリアコンサルタントと解説します。
記事を読む
面接の流れを押さえて落ち着いて実力を発揮し合格をつかもう!
ここまで解説したとおり、面接当日の流れだけでなく、面接の前にも後にも押さえておくべき流れがあります。さらに集団面接やWeb面接の流れを押さえることで、就活全体を通して必要な準備や対策が明確になってきます。
不安は、漠然とした曖昧な状況で感じやすいものです。面接の流れを押さえると曖昧さがなくなり、あなたが抱く不安は激減しますよ。今回解説した面接の流れを踏まえて、万全を期して面接に臨み合格をつかみましょう。
アドバイザーコメント
木村 千恵子
プロフィールを見る面接の内容だけでなく、全体の雰囲気を掴もう
面接の流れについては、双方向のやり取りを意識しておくようにしましょう。面接の流れを意識した準備では自分がどう対応するかばかりが気になりがちです。しかし、自分が応募している企業はどんな組織なのか、採用担当者はどんな視点で面接をおこなう人なのかを自分の五感で感じる貴重な機会です。
面接は自分が選考される場です。しかし、同時に企業を観察する場でもあります。これからの数年間、1日の3分の1以上を過ごす場所になるかもしれない環境を観察できる、またとない場面でもあるということです。
面接中に新しい発見があることも! 観察する気持ちで臨もう
面接会場で周囲をよく観察していると、その企業のことがよく見えてくるものです。もし社員同士が乱暴な言葉遣いで対応していたら、その会社で活躍する将来の自分を想像できるでしょうか。
また、本命ではない企業の面接会場で、期待に反してとても気持ちよく応対してくれる複数社員を見て、場合によっては志望の優先順位が変わるかもしれません。
面接の流れの中で、企業は学生を非常に真剣に観察しています。そして、応募する側のあなたも、面接官も含めてその企業で働く人の様子をよく観察することをおすすめします。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
4名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/Koyoriキャリアワールド代表取締役
Chieko Kimura〇2度のアメリカ留学、20年以上の外資系IT企業勤務を経て、現在は留学生向け就職支援をおこなう。また、企業のキャリア支援や新入社員のクラウドコーチングなどにも幅広くたずさわる
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/atWill代表
Masayo Miyoshi〇幅広い領域においてキャリアコンサルティングの経験を積み、行政や企業向けのキャリア研修PG開発、講師業などにも携わる。対個人・対組織の支援を両輪でおこなっている
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/ブルーバード合同会社代表取締役
Junichi Suzuki〇1982年宮城県⽣まれ。⼤学卒業後、上場企業の営業・管理部⾨を経験し、家業を継ぐ。2017年にブルーバードを設⽴し、企業の経営支援などを展開する
プロフィール詳細マナー講師/アカデミー・なないろスタイル代表
Chikako Higuchi〇元資生堂ビューティーコンサルタント。現在は全国の企業・自治体でマナーとコミュニケーションの研修を実施。月間約1000人の新入社員に、社会人に必要なビジネスマナーを伝授
プロフィール詳細