面接の自己紹介の作り方・伝え方|やってはいけないNG例も紹介

3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました

  • キャリアコンサルタント/HR&Sパートナーズ代表

    Chinatsu Iwasaki〇大学理系学部卒業、大手インフラ企業の人事として勤務。開業後、企業の採用コンサルティングや就職支援などをおこなう。現場感と対話を大切にしている

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  • キャリアコンサルタント/留学カウンセラー

    Shun Hayakawa〇大手就活メディアの営業を経て、現在は留学支援をおこなうアナザーストーリーの代表取締役を務める。キャリアコンサルタントとして学生の強みの発見から選考対策など幅広く支援

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  • キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士

    Masamitsu Uehara〇会社員時代は人事部として3000人以上の学生と面談を実施。大学でも多くの学生のキャリア支援をおこなう。独立後は、就活生からシニア層までさまざまなキャリア相談に携わる

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この記事のまとめ

面接の最初に必ずと言っていいほど求められるのが自己紹介。「面接の自己紹介って何を言えばいいんだろう」「どうしたら好印象を残す自己紹介ができるのかな」と、面接の自己紹介を考えるために頭を悩ませる人は多くいます。

そもそも自己紹介は、面接官と向き合って最初に発する内容であり、第一印象を決定づけるものでもあります。面接という限られた時間では、第一印象を左右する自己紹介が非常に重要です。

この記事では、自己紹介に必ず入れるべき3つの要素を解説。そのうえで、他の就活生と差を付ける9つのポイントについて解説していきます。

キャリアアドバイザーの岩﨑さん、早川さん、上原さんのアドバイスを踏まえつつ解説していくので、面接官を惹きつけられる自己紹介を作成しましょう。

自己紹介に限らず、就活の面接全般の対策をしたい人はこちらの記事を参考にしてください。押さえるべきポイントを解説しています。

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目次

面接での第一印象が重要である3つの理由

面接で第一印象が重要な理由

  • 第一印象は簡単には覆せないから
  • 面接全体の雰囲気が作られるから
  • その後の話に興味を持ってもらえるかが決まるから

自己紹介は第一印象を決定づける重要なものと説明しましたが、そもそもなぜ面接は第一印象が重要となるのでしょうか。

第一印象が面接に与える影響を理解できれば、何を意識して自己紹介を考えればいいかが見えてきます。より魅力的な自己紹介をおこなうために、まずはなぜ面接で第一印象が重要となるのか理解していきましょう。

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①第一印象は簡単には覆せないから

初頭効果

「初頭効果」という言葉があるように、第一印象は面接全体での印象に影響を与えると考えられます。

初頭効果

第一印象でのイメージがそのあとの印象にも大きな影響を与えるという心理学の用語

さらにいえば面接という短い時間の中で、応募者の全てを知ることは難しいですよね。だからこそ、第一印象が評価にも影響します。

その後の会話の中でいくら人柄や魅力をアピールしても、自己紹介でマイナスの第一印象を残してしまえば挽回は難しくなるでしょう

岩﨑 千夏

プロフィール

自己紹介は、たいていの場合が面接の冒頭でおこなわれ、限られた時間で何を話すのか非常に注目されています。

そこでその人の印象付けがおこなわれ、その後の話よりも強く印象に残ります。そのため念入りな準備が必要なのです。

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②面接全体の雰囲気が作られるから

第一印象で「活躍してくれそうだな」「自社にいそうだな」などと好印象を残すことができれば、その後の面接でもそのままの印象を持ったまま質問が開始されます。

何事も始めが肝心。最初に良い空気を作れば、その後の面接も話しやすい雰囲気で進められますよ。

良い印象を残すことができれば、面接官の好意的な気持ちが続き、明るい雰囲気で進むこととなるでしょう。また、雰囲気次第で就活生にとっても居心地が良くなり、リラックスできるため、より魅力を発揮することができますよ。

③その後の話に興味を持ってもらえるかが決まるから

第一印象で面接官に「優秀そう」「活躍してくれそう」などと好意的に感じてもらえる人は、企業にとって興味がある人材になります。皆さんも、第一印象が良かった人に対して「もっと知りたい」「仲良くなりたい」と感じたことがあるのではないでしょうか。

その就活生についてもっと知りたいと面接官が感じれば、より多くの材料を集めようとさまざまな角度で質問をする可能性が高いです

過去に最初の自己紹介で決めゼリフを用意していた就活生がいました。最初に明るい印象を持ったことで面接官も緊張が和らいだのか、質問を深堀りしてもらいやすくなったり、ときには面接官も冗談を言うなどリラックスした雰囲気が生まれていましたよ。

反対に、第一印象が悪ければ、質問も定型的なものになり、結果的にあなたの魅力が伝わらないかもしれません。

アドバイザーコメント

第一印象を作る自己紹介は面接の正念場

良い第一印象を残せるかどうかで、面接官に好意的に思われるかどうかが変わります。自己紹介は、その第一印象を決定づける大切な場面です。

たとえば、行動力や自主性を求めているベンチャー企業で、自己紹介で特技を披露して「度胸がある」「面白い学生だ」と高評価をもらえたという話もありました。

第一印象が選考通過の決め手になることも

つまり、自己紹介で残した印象がその後の評価を大きく左右すると考えられます。

求める人物像と近しいという印象を持ってもらえれば、その後の話も弾み、「一緒に働きたい」というポジティブな印象につながります。

迷ったとき、最後は主観で選ぶという企業も多いので、自己紹介の第一印象で好意的に思われることが大切なのです。

企業が自己紹介を求める3つの目的を理解しよう

企業が自己紹介を求める3つの目的

  • 基本情報や人柄を知りたい
  • コミュニケーションのきっかけを作りたい
  • 入社後に顧客などに良い第一印象を残せるか確認したい

良い第一印象を残すためには、自己紹介の役割をしっかりと理解する必要があります。

自己紹介に求められていることを理解していないと、自己PRと混同し長々とアピールしてしまったり、見当違いな発言をして第一印象がマイナスとなる可能性がありますよ。

そのため、まずは企業がなぜ自己紹介を求めるのか、目的を理解することが大切です。

自己紹介と自己PRの違いが混同している人は以下の記事を参考にしてみてください。自己紹介と自己PRの違いを詳しく解説しています。

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面接では、「自己紹介」と「自己PR」が求められます。学生の中には、「どちらも同じようなもの」と考えている人も多いですが、自己紹介と自己PRの目的を混同すると評価を下げる原因になりかねません。記事ではキャリアアドバイザーと自己紹介と自己PRの違いを解説します。

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①基本情報を知りたい

面接官は自己紹介を通して、どこに所属しどのような活動をしてきた人なのか、基本情報や人柄を知りたいと考えています。

相手がどんな人なのか、身元がわからない人と話していても、信頼関係を築くことはできないですよね。

将来一緒に働くかもしれない人と関係を築くファーストステップとして、まずは基本的な情報を把握しようとしているのです

岩﨑 千夏

プロフィール

基本情報は履歴書などにも記載しているので、面接官はおおかたの印象を持っており、書面からこういう人なのだろうなと想像しています。

そこで実際に自己紹介を通して、持ったイメージをそのままあらわすような人物なのか、想像とは異なる人物なのかを確認しているのです。活発なイメージを持っていたが実際会ってみるとおとなしかったというようなこともよくあります。

②コミュニケーションのきっかけを作りたい

自己紹介を通して、面接官は面接を進めるコミュニケーションのきっかけを作りたいと考えています。自己紹介で関心を持った話題に紐づく内容から面接が始まる場合もありますよ。

また、本格的な面接に入る前に、アイスブレイクとして自己紹介の内容を広げ、就活生の緊張をほぐしたいと考える面接官もいます。

何もきっかけがないまま突然面接が始まってしまっては、就活生は緊張した状態で臨むことになりますよね。それでは面接を通して人柄や価値観を知ることが難しくなってしまうため、まずはきっかけとして自己紹介を設定しているのです

上原 正光

プロフィール

部活が同じであったり、スポーツや地名の話題であったりと何らかの共通点があると、気楽なコミュニケーションに進展するきっかけになりますよ。

③入社後に顧客などに良い第一印象を残せるか確認したい

入社後は顧客や外部の企業とのコミュニケーションが発生する場面もあるでしょう。その際に、「きちんと良い第一印象を残し関係性を構築できるか」も自己紹介から確認したいと考えている場合もあります。

たとえば自己紹介で印象が良くないと、「これでは顧客に会わせられない」と入社後のイメージも悪くなってしまいます。

特に、顧客とかかわることが多い接客などの職種では、良い第一印象を残せる人材であることが評価ポイントとなりやすいでしょう。面接は、入社後の姿をイメージしてもらう場でもあることを意識すると良いですよ。

アドバイザーコメント

自己紹介は記憶に残りやすいため内容の工夫が大切

「記憶をする」というのも企業が自己紹介を求める大きな目的です。

面接に臨む就活生にとっては、面接を受けるのはせいぜい1日あたり1社から3社程度ではないでしょうか。

一方で企業の面接官は1日に何十人、ときには100人以上の学生を相手にすることもあります。しかも大手企業であれば1日ではとても終わらないため、いくら手元に履歴書やエントリーシートが残っているとしても、1人1人の学生の印象を全て記憶するのは至難の業です。

印象に残るようにキーワードを使おう

そのため面接官は学生一人ひとりを「○○な人」といったようにシンプルに記憶するためにも、最初に自己紹介をしてもらうことで記憶に残る材料を見つけようとするのです。

「背が高いラグビー部の学生」「フィリピンで留学をしていた学生」「九州から面接のために上京してきた学生」など自己紹介から簡単に印象を記憶に残します。

言い換えると自己紹介はそれだけわかりやすく自分のことを伝える工夫が必要になるので、くれぐれも注意して下さい。名前と大学名だけではすぐに忘れられてしまうと思ったほうが良いですよ。

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自己紹介で伝えるべき3つの情報

自己紹介で伝える3つの情報

  • 氏名や所属などの基本情報
  • 自己PRやガクチカなどにつながる内容
  • 選考や入社に対する意欲

ここまで解説した企業が自己紹介を求める目的を踏まえ、伝えるべき情報は上の3つです。ここでは、自己紹介で伝えるべき内容について、詳細に解説していきます。

ここで紹介する内容を入れることで、必ずしも高い評価につながるわけではありませんが、過不足があればマイナス評価になる可能性が高くなります。抜け漏れなく面接官が知りたい情報を伝えられるようにしましょう。

①氏名や所属などの基本情報

まずは、氏名や、大学、学部、研究室、などどのような場所に所属しているのか、基本情報を伝えるようにしましょう。

自分が何者なのか説明するには、まずどこに所属している誰なのかを相手に伝える必要があります。氏名に加え、大学生が所属している場所として、基本的には所属する大学に関する情報を伝えることとなります

自己紹介で伝えるべき基本情報

  • 氏名
  • 大学
  • 学部

基本情報を伝える例

・〇〇大学××学部に所属している△△と申します

・〇〇大学××学部で現在◇◇を研究している△△と申します

②自己PRやガクチカなどにつながる内容

自己紹介はコミュニケーションのきっかけとなる場です。

アルバイトやサークル活動など、自己PRやガクチカでアピールしたい内容の概要を伝えましょう。ただ所属しているものを伝えるのではなく、面接官がもっと聞きたいと思うような内容を伝えられるといいですね

たとえば強みを一言で表したり、成果を簡潔に伝えたり、記憶に残るキャッチコピーを使用したりすることで、面接官が興味を持つきっかけとなりますよ。

自己PRやガクチカなどにつながる話題

  • アルバイト
  • サークル活動
  • ゼミ
  • 留学経験

自己PRやガクチカにつなげる例

・テニスサークルで幹事長として計画力を発揮していました

・〇〇経営ゼミでチームを優勝に導くリーダーとして活動していました

・野球部では「〇大学の左腕」と言われるほど実績のあるサウスポーとして活躍していました

自己PRやガクチカでアルバイト、ゼミ、サークルそれぞれのエピソードを用意しているのですが、自己紹介では1つに絞るべきですか?

上原 正光

プロフィール

もっとも自分らしさが出るエピソード1つに絞ろう

さまざまな話題を入れてしまうと、話が長くなりピントが絞りづらく、何を伝えたいのかがわからなくなってしまいます。

まずは自分らしさを最も表現しやすいテーマに絞って話をしてみましょう。その後質問が出た際に追加で話ができるように、さまざまな話題についてエピソードを準備しておくと良いですね。

そもそも自己PRに不安があるという人は、こちらの記事を参考にしてくださいね。内容の考え方や面接での伝え方を解説しています。

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③選考や入社に対する意欲

最後に、選考や入社に対する意欲で締め、熱意を伝えるようにしましょう。

「入社後活躍してくれそうだな」と思われる人の特徴の1つとして、熱意があることが挙げられます。なぜなら、入社後も強いモチベーションを持って努力してくれそうな印象があるためです。

自己PRとは異なるので、長いアピールにはならないように、一言二言で締めるようにしてくださいね

選考や入社に対する意欲を伝える締めの例

・OB・OG訪問や説明会を通して御社に強い魅力を感じており、本日の面接を心待ちにしておりました。一生懸命頑張りますのでよろしくお願いいたします

・ラクロス部で培った粘り強さで御社に貢献したいと思い、選考を受けさせていただきました。本日はよろしくお願いいたします

上原 正光

プロフィール

自己紹介の最後に意欲を伝えるためには、自分のどのような性格や特徴が、企業のどのような仕事で活きそうだと感じているのか話ると良いですよ。なぜその企業で働きたいのか熱い思いを伝えましょう。

ここまでの内容をふまえて、こちらの動画を見て実際の自己紹介のイメージをつかみましょう。面接での自己紹介を実践しています。話すスピードや声のトーン、表情も参考にしてくださいね。

周りと差がつく! 自己紹介で意識すべき9のポイント

自己紹介で第一印象に差をつけるポイント

ここまで、自己紹介で伝えるべき要素について紹介しました。ただしこれらの要素を伝える学生はたくさんいます。他の就活生と差をつけるためには、良い第一印象を得る工夫が必要です。

ここでは、周囲と差をつけて良い印象を残す方法を紹介します。特に印象に影響しやすいことから、主に非言語コミュニケーションを攻略することがポイントです。

自己紹介をするのは30秒~1分程度と短い時間ですが、他の就活生よりも良い印象を残せるポイントはかなり多くあります。企業が就活生に持つ印象を理解しながら、どのような工夫ができるか考えていきましょう。

具体的に「〇秒でお願いします」などと時間制限をつけられることがあります。1分間の指示があるとわかっている場合は、こちらの記事をチェックして対策しておきましょう。まとめ方や伝え方のコツを解説しています。

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①面接官と目を合わせる

面接官と目を合わせて話すことで、自然と顔が上がるため、明るい印象を持ってもらいやすくなります。

目線が合っていないと、暗く自信がないように見える可能性があるので、まっすぐ面接官の目を見るようにしましょう。目を合わせることが苦手な人は、眉間を見つめることでも問題ありませんよ

面接官が複数いる場合は、それぞれの面接官と目を合わせながら話すようにしましょう。

岩﨑 千夏

プロフィール

オンライン面接の場合は、基本的にはカメラを見るようにしましょう。かつ面接官をピン止めにして、面接官の表情を見るときは対面しているときと同じように顔を正面から見られる状態にすると、会話のキャッチボールがしやすくなります。

②強調したい点に身振り手振りをつける

身振り手振りをつけながら話している人を見ると、話し上手である、自信があるという印象を持ちますよね。面接でも同様で、身振り手振りを使うことで「もっと聞いてみたい」と面接の内容により一層の関心を持ってもらうことができますよ。

身振り手振りは、通常強調したい点に合わせて自然に動かしましょう。

まだ慣れていなければ、強調したいワードで手を前に出してみることがおすすめです。アピールポイントや、最も力を入れた活動などを伝える際に動かしてみるのが良いですよ。自己紹介のどこか1箇所に1回入れてみることから心掛けてみましょう。

身振り手振りのコツは、手の位置を顔や胸の高さにすることです。自信がない人が身振り手振りをつけると、つい手の位置が下がり、逆に自信の無さが伝わってしまいます。

また手の位置を高くすることで、同時に表情も見てもらえるメリットもありますよ。

③明るい表情で話す

楽しそうな人とつまらなさそうに話す人では、楽しそうに話す人の話を聞きたくなりますよね。「話を聞きたい」と思わせるために、明るい表情で話すことが大切です。

明るい表情のポイント

  • 口角が上がっている
  • 目をしっかりと開く
  • 面接官をまっすぐと見る
  • 眉毛を少し上げる

また、明るい表情で話すことで面接全体が明るい雰囲気で進み、より話しやすくなるでしょう。面接の時間を楽しい時間にするというつもりで、明るい表情で話すようにしてみましょう。意識的に口角を上げることで声のトーンを上げることができますよ。

④言葉尻と礼を区別する

最後に締めの言葉を伝えた後、言葉を言い終わった後に礼をするようにしましょう。

言葉を言いながら礼をしてしまうと、言葉尻が聞こえにくく自信がない印象になってしまったり、少し抜けた印象になってしまいます

締めの言葉を言い終わった後に一呼吸置いてから礼をすると、礼儀正しくしっかりとした印象を残すことができますよ。

⑤第一声をはっきり言う

自己紹介の第一声をはっきりと伝え、明るい第一印象を残すようにしましょう。最初が聞き取りづらいと、暗いイメージや自信のないイメージを持たれてしまいます

またはきはきと話すことで、自分の緊張をほぐすことにもつながりますよ。

第一印象は最初の数秒で決定すると言われています。そのため、自己紹介の中でも特に第一声が重要であるという意識を持って、はっきり大きな声で伝えるようにしましょう。

緊張して第一声をはっきり言える自信がない人は、まずはゆっくり話し始めるよう心がけてください。ゆっくり落ち着いて話すことで聞き取りやすく、結果はっきり話しているように聞こえますよ。

⑥抑揚をつける

たとえば学校の授業など、トーンが一定の話を聞いていると、眠くなってしまった経験はないでしょうか。それと同じように、面接官も一本調子で話されてしまうと、内容に興味を失ってしまい印象に残りません。

そのため、話す際には抑揚をつけて話すことが効果的です。以下の通り伝えられると抑揚を付けられるので、参考にしてみましょう。また、身振り手振りと同時に抑揚をつけることを意識してみると、自然な話し方をすることができますよ

抑揚をつける方法

  • 強調したい言葉をゆっくり話す
  • 強調したい言葉の前に一瞬間を置く
  • 強調したい言葉を大きく言う

⑦自信を持ってゆっくり話す

自信がない人は、本当にこの企業に入るべきなのか、入る資格があるのか、などと迷ったり、不安を持っているといった印象を残してしまいます。自信の無さが伝わると、面接官もその就活生を採用して良いのか判断に迷ってしまうでしょう

反対に、自信があるように見えると信頼感が増し、「一緒に働きたい」と思ってもらうことにつながります。

緊張している就活生が多い中、自信を持って堂々と話す姿はそれだけで差別化することができますよ。根拠がなくても問題ないので、自信を持ってゆっくりと話すようにしましょう。

岩﨑 千夏

プロフィール

自信を持って話すことが難しい学生は、とにかく練習を重ねましょう。そもそも、初対面で自分のことをアピールするわけなので、緊張するのは当たり前ですし、うまくいったと自信を持てる人は少ないのです。

自信を持つには、とにかく緊張を緩和できるよう経験を積むことが大切です。また、うまく話そう、ではなく、自分のことを伝えようとするのも良いですね。

⑧印象をつけられるキーワードを用いる

自己紹介で印象に残らなければ、その後話す内容に関心を持ってもらえない可能性があります。キーワードや数字を使用してインパクトを残せるようにしましょう。

たとえば、「カフェのアルバイトでは行動力を発揮して活躍していました」といった表現よりも、「カフェアルバイトのリーダーとして売上を20%アップさせました」の方が、さらに詳細を聞きたくなるインパクトがありますよね。印象に残る表現を用いて興味を持たせるように工夫しましょう

「山岳サークルでは地図を見ないでリードしていたので、伊能忠敬と呼ばれていました」「野球部では声が人一倍大きく歩くメガホンとの異名があります」など、キャッチフレーズを用いるのもおすすめです。

就活で印象づけるテクニックのキャッチフレーズの作り方は、こちらの記事で詳しく解説しています。

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上原 正光

プロフィール

同じ人生を歩んできた人はいないので、自身が経験したことやそこから学んだことを、相手にいかにわかりやすく端的に伝えられるかが大切です。

会社のホームページ(HP)などで求める人物像を理解し、将来そのような人材になれると思ってもらえるように、それにマッチする内容を端的にアピールできるとインパクトを残せますよ。

次の記事では、仕事ができる人の特徴について解説しています。企業が求める人物像のキーワードの参考として、ぜひチェックしてみてくださいね。

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⑨正しい言葉遣いをする

自己紹介の内容が良くても、言葉遣いが誤っていると内容に集中されなくなってしまいます。使用する単語や敬語表現などに、誤りがないように留意しましょう。

特に、「〇〇に所属させていただいております」と「させていただく」を使用する人は多いですが、「させていただく」を使用するケースは、相手や第三者の許可を得ていること、そのことによって恩恵を受けていることが条件になっています

そのため、「〇〇に所属しております」と伝えられれば問題ありません。

自己紹介で避けるべき表現

  • させていただいています→しています
  • うかがわせていただきました(二重敬語)→うかがいました
  • 貴社(書き言葉)→御社(話し言葉)
  • 「っす」→「です」「ます」
自分が正しい敬語を話せているか不安です。どのように確かめれば良いでしょうか?

社会人にチェックしてもらうと効果的

事前に敬語を話す練習を友人や家族に見てもらいましょう。

できれば社会人にチェックしてもらうとより正確なフィードバックがもらえるはずです。1人で練習する際は、YouTubeなどの面接動画を真似るのもおすすめですよ。

アドバイザーコメント

自分の経験に自信を持って自己紹介しよう

人の印象には第一印象の影響が大きいものです。特に第一声をはっきりと明るい表情で話すことで強く印象づけることができます。

自分では「自分の経験は大したことない」と思い自信がなくなりがちですが、どんな経験にもあなたらしさが表れています。自信を持って話してくださいね。

その後の受け答えの導線になるような経験を伝えよう

また、自己紹介で伝える経験から感じ取れるあなたらしさが、会社の求める人物像にいかに合致しているかが伝わる事も大切です。

面接では、当社の目指す姿と自分の目指す姿が一致し、自分の特性がどのように活かせるかを語ることで、「将来きっと自社に貢献できる」と思ってもらえることが決め手になります。自己紹介ではそれを伝える導線を話すようにしましょう。

9のパターン別に解説! 自己紹介のOK例

自己紹介で盛り込むべき要素や、差別化できるポイントを押さえたら、早速自己紹介を作っていきましょう。ここでは、自己紹介の例をパターン別に紹介していきます。

まずは自己紹介の良い例を紹介していきます。シーンやパターン別に紹介するので、自分に合った自己紹介がないか探して参考にしてみてくださいね。

また以下の記事で、就活の状況に応じた自己紹介の例文や話す長さに応じた自己紹介の例文も紹介しています。こちらもぜひ参考にしてみてください。

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①部活動経験を伝える

部活動経験を伝える場合、何部に所属しどのような役割を担い何をしたのか簡潔に伝えるようにしましょう

部活動経験を伝える例

〇〇大学××学部の△△と申します。

大学4年間は体育会ラクロス部でアタッカーを務めており、目標に向かって着実に努力する力と瞬時の判断力を発揮し、部内一の得点率を誇っていました。

世間のニーズを捉え柔軟にビジネスモデルを変化させている御社でも、ラクロス部で培ったここぞという時に決める力を発揮して貢献させていただきたいです。

本日はよろしくお願いいたします。

上原 正光

プロフィール

上記の例文は、ここぞという時に決める力があるのだなということはよくわかります。

それは集中力なのか、思い切りの良さなのか、判断力なのか、もう少し表現を加えると印象に残りますよ。また、個人で突き進むということが得意だという印象を受けるため、チームでプレーできる観点で伝えられるとなお良いですね。

部活経験は自己PRでもアピールできます。効果的なアピール方法はこちらを参考にしてください。

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②サークル活動について述べる

サークル活動について述べる場合も部活動経験と同様に、どのようなサークルでどんな活動をしたのか概要を伝えるようにしてくださいね

サークル活動を伝える例

〇〇大学××学部の△△と申します。

大学時代は障害のある児童を相手にレクリエーションを企画するボランティアサークルに所属しており、そこで培った相手のニーズを察知し応えるコミュニケーション能力に誰よりも自信があります。

本日は私の思いやりやコミュニケーション能力をお伝えできればと思い、意気込んで参りました。

どうぞよろしくお願いいたします。

上記の例文では、強調するためにコミュニケーション能力というワードを繰り返し使うことで、相手の印象に残りやすくしていますね。またサークル経験を自己紹介に入れる時は、思い出話ではなく自分らしさが見えるエピソードを選ぶとより良いですよ。

③アルバイト経験を交える

アルバイト経験は、売り上げなど結果が数字ではっきりとわかる場合も多いでしょう。数字を用いて成果を伝えることで、簡潔ながらもインパクトを与えることができますよ

アルバイト経験を伝える例

〇〇大学××学部の△△と申します。

私は学生時代居酒屋のアルバイトをしており地域売上1位に貢献しました。そこで培ったリーダーシップと実行力では誰にも負けません。

御社でもいち早く周囲を巻き込む存在として活躍できればと思っています。本日はよろしくお願いいたします。

岩﨑 千夏

プロフィール

上記の例文では「地域売上1位」というのは非常にインパクトがあり、面接官も興味を示してくれそうですね。

ただ、「そこで培った~」の文が端的にまとめられすぎていて、もう少し具体的なことが知りたいです。どういったことを利用客にしてきたのか、店舗内の役割はなんだったのか、売上1位になって変わったことなど、補足も入れてみると良くなるでしょう。

自己紹介でアルバイト経験を話す際は、他にアルバイト経験のアピールができる機会があればなお良いです。自己PRで伝える際は、こちらの記事をチェックして、自己PRの内容も見直しておきましょう。

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④長期インターンについて言及する

長期インターンについては、成果を求められるケースが多いと考えられます。そのため、そこで何を成し遂げたのかも簡単に伝えられると良いですよ

長期インターンの経験を伝える例

〇〇大学××学部の△△と申します。

私は人材会社の長期インターンにおいて、インターン生の中で契約率1位を飾りました。負けず嫌いな課題解決力を発揮し御社でも結果を残せると考えています。

本日はよろしくお願いいたします。

上記の例文は契約率1位という具体的な実績を挙げている点が良いですね。インターン経験を盛り込む時は、できるだけ応募企業に関連する仕事の話をすると、応募企業でも活躍するイメージを持たせることができます。

⑤留学経験をアピールする

留学経験を伝える際は、あくまで語学は手段であることから、「何を目的に語学を達成したのか」「語学を活かして何をしたのか」を簡潔に話せると良いですね

留学経験を伝える例

〇〇大学××学部の△△と申します。

私は2年間バンクーバーに留学しており、休日は毎週アメリカやアラスカなど国内外に旅行する行動力を発揮していました。そこで培った積極性とコミュニケーション能力は誰にも負けない自信があります。

本日はよろしくお願いいたします。

上原 正光

プロフィール

貴重な体験をしたことが伝わり、この後深掘り質問をされることが想定されます。

具体的には、どんな楽しいことがあり、またどんな困難に遭遇しどのように解決したのか、その経験を通じて何を感じ、自身にどんな変化があったのかを話せるようにすると良いでしょう。

自己PRが思いつかない人は、ChatGPTを活用して自己PRを完成させよう

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⑥趣味から得たことを話す

長期的に取り組んだ趣味を伝えることも効果的です。ただ、趣味はビジネスと対峙するものと捉えられるリスクがあるため、ビジネスにも活かせる力を発揮したことを簡潔に伝えられると良いですね

趣味から得たことを伝える例

〇〇大学××学部の△△と申します。

小学生の頃から約15年間ピアノを習い、高い目標を追い続ける継続力に自信があります。ピアノコンクールでは30人の出場者の中で1位を飾りました。

御社でもどんなに難しい壁に当たったとしてもタフに突破できる自信があります。本日はよろしくお願いいたします。

岩﨑 千夏

プロフィール

上記は趣味といっても、部活動に近しい習い事ですよね。こういった目標を定めて練習をするような活動は、ただ楽しいだけの趣味とは異なり良いアピールになります。

またここでアピールしている継続力は、「難しいことも諦めず続けることで実力を培える」という点で多くの企業で評価につながるはずです。

自己紹介で趣味を伝える方法はこちらの記事で詳しく解説しているので、併せて参考にしてくださいね。

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⑦ボランティア経験を伝える

ボランティア経験は、自分に見返りを求めず他者に価値を提供するものであることから、「何をモチベーションに活動したのか」を簡潔に伝えられると良いですね

ボランティア経験を伝える例

〇〇大学××学部の△△と申します。

私は将来人の役に立ちたいと考え、直接困っている人に手を差し伸べられる介護施設のボランティアに参加し、積極性を発揮しました。

本日はよろしくお願いいたします。

上原 正光

プロフィール

上記の例文は、活動の背景が具体的に伝えられていますね。「どのような場面で積極性を発揮したのか」などもう少し具体的な経験を入れるようにすると、印象に残りやすくなりますよ。

自己紹介以外の場面で、ボランティアから学んだことを詳細に伝える際は、こちらの記事もチェックしてみてくださいね。

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⑧ゼミ活動について話す

ゼミ活動は、学術的な高度な知識や分析力を発揮できることが多く、そこで残した成果を端的に伝えられると印象に残りやすいですよ

ゼミ活動を伝える例

〇〇大学××学部の△△と申します。

所属していたゲーム市場のマーケティングゼミでは、ゼミ長として企業とタイアップして商品開発したものがヒットを記録し、表彰していただきました。

御社でもユーザーのニーズを分析する力を発揮して貢献させていただければと思います。本日はよろしくお願いいたします。

上記の例文は、ゼミ長という立場と表彰という実績が印象に残るので良いですね。ゼミ活動は内容によっては相手に難しい印象を与えます。自己紹介に盛り込む時はわかりやすい例なども入れて説明するようにしましょう。

⑨キャッチコピーを使う

キャッチコピーを使うと、ユーモアや伝える力もアピールすることができ、また記憶に残りやすいため効果的ですよ

キャッチコピーを使用する例

〇〇大学××学部の△△と申します。

2年間サンフランシスコに留学し、現地では日米交流会を開催しました。フットワークの軽さと行動力で「ニンジャ」と呼ばれていました。御社でも物怖じしない行動力を活かして貢献させていただければと思います。

本日はよろしくお願いいたします。

岩﨑 千夏

プロフィール

上記の例文は珍しい経験を印象深くアピールできていますね。ただ、少しさっぱりしすぎている印象があるため、もう少しキーワードのニンジャについて、どのような行動をとったからニンジャと呼ばれるようになったのかなど、具体的なエピソードを入れるようにするとさらに良くなります。

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   ・たったの3分で簡単に作れる
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自己紹介の3つのNG例

自己紹介は第一印象を決定づけるものとなるので、悪い印象を残したくはないですよね。自己紹介におけるNG例を紹介していくので、まずは自己紹介を作成してみて、紹介する例に当てはまるNGポイントがないか確認してみましょう。

①自己PRやガクチカと混同している

自己PRやガクチカと混同してしまい、冗長な自己紹介となっている例を紹介します。

自己紹介で良い印象を残さなくてはと思うあまり長くなってしまっては、面接官が関心を持たなくなってしまうでしょう。また、面接中に言うこともなくなってしまうため、自己紹介は長くなり過ぎないように、簡潔に伝えることが大切です。

自己PRやガクチカと混同している例

〇〇大学××学部の△△と申します。

私は学生時代居酒屋のアルバイトをしていました。私の店舗は地域内で最も低い売り上げを記録しており、店内全体に活気がありませんでした。

そこで思い切って店内のリノベーションを提案し、若年層に人気のグランピングをイメージしたデザインにしました。結果、元々中高年が多かった客層が若年層まで広がり、地域内売上1位にすることができました。

御社でもこのような発想力と実行力を活かして貢献させていただければと思います。

本日はよろしくお願いいたします。

上原 正光

プロフィール

特に自己紹介と自己PRは混同する人も少なくありません。自己紹介は「あいさつ」と「話題のきっかけ作り」で、自己PRは「能力や意欲のアピール」が目的であることを意識しましょう。

②伝えたいことがわからない

自己紹介で面接中にアピールしたいことの概要をすべて伝えようと、一貫性のない事実を並べただけでは、かえって印象に残りにくくなってしまいます。

複数のことをアピールしたい場合は、たとえば「コツコツと頑張る力を発揮してオーケストラサークルでは会計係を、メロンパン屋のアルバイトでは副店長に近いポジションを任されていました」など、一貫性を見出して伝えるようにしましょう

伝えたいことがわからない例

〇〇大学××学部の△△と申します。

私は学生時代居酒屋のアルバイトをしていました。また、テニスサークルでは幹事長を務め、リーダーシップを発揮していました。加えて、経営学を研究するゼミに所属していました。

本日の選考では自分のアピールポイントを伝えられればと思います。

よろしくお願いいたします。

複数のアピールをすることは良いですが、バラバラな内容では相手の記憶に残りません。たとえばアルバイト、サークル、ゼミそれぞれの話から共通して見い出せる自分の強みなどを伝えられると、一貫したあなたの魅力が伝わります。

③極端な表現をしている

インパクトを残そうとするあまり、立場をわきまえていなかったり、面接の場にふさわしくない言い方をしてしまう人がいます。しかし、あくまで社会人としての信頼は最低限求められていることであり、失礼のないように伝えることが大前提となりますよ

極端な表現をしている例

〇〇大学××学部の△△と申します。

私は塾講師のアルバイトに尽力し、自分の勉強ノウハウを伝えることで担当生徒の偏差値を20伸ばすことに成功しています。その実力を買われてアルバイトリーダーに就任しました。生徒からは、正社員の方よりもわかりやすい説明だと言われたこともあり、私なしでは塾の経営は回っていなかったと感じています。

御社でも最も早く成長し誰よりも活躍したいと考えています。

よろしくお願いいたします。

岩﨑 千夏

プロフィール

社会人になっていない時期に社会人のことをわかったような口ぶりは、良い印象を持たない面接官もいます。

たとえば長期インターンでは社会人と同様のことをしているかもしれませんが、それは企業の活動の切り取られた一部であり、すべてではないのでわかった気になるのは危険です。取り組んだことを謙虚に伝えられると好印象です。

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好印象は1日にしてならず! 印象に残る自己紹介をするための3つの練習法

自己紹介の練習法

  • 録画して自分で確認する
  • 友達と見せ合う
  • キャリアセンターや就職エージェントで見てもらう

いざ本番を迎えると自己紹介のポイントが抜けてしまったり、スムーズに伝えられなかったりする可能性があります。また、それによって焦り、その不安が面接官に伝わってしまうでしょう。

要素やポイントを理解したら、確実に実践できるように練習を繰り返すことが大切ですよ。

ここでは、効果的な練習方法について説明していきます。ただ口に出してみるよりも成果が出る練習法なので、自分に合う方法を見つけましょう。

①録画して自分で確認する

自己紹介の内容を考えられたら口に出し、その様子を録画してみましょう。実際に口に出してみなければ、違和感に気づけないことは多くあります。また、抑揚や身振り手振りは慣れていなければつけるのは難しいです。

録画を確認する際は、下記のチェックポイントを満たしているか照らし合わせながら見てみましょう。録画しては振り返ることを繰り返すことで、格段にレベルアップさせることができますよ

録画を見返す際のチェック方法

  1. 第一声がはっきりしているか
  2. 目線が泳いでいないか
  3. 印象に残るキーワードを用いられているか
  4. 強調したい点に身振り手振りがつけられているか
  5. 抑揚をつけられているか
  6. 表情は明るいか
  7. 自信を持ってゆっくり話せているか
  8. 正しい言葉遣いができているか
  9. 締めの言葉を最後まで言い終わった後に礼ができているか

また、録画すると同時に基本情報、自己PRやガクチカなどへの導入、意欲をそれぞれ5秒、15秒、10秒を目安に測ってみると良いでしょう。

上原 正光

プロフィール

録画を見返す際は、背筋が伸びているか、表情が穏やかでハキハキと明るい印象になっているか、語尾をはっきりと言い切っているかをチェックしてみてください。また、誰かに見てもらって癖を見つけるのが特におすすめです。友達や家族などに手伝ってもらいましょう。

一番はじめの練習動画は消去せずに保存しておきましょう。時々見返してみることで進歩を実感できますよ。

②友達と見せ合う

面接までに時間がある場合は、友人とお互いに自己紹介をしてみましょう。

実際に自己紹介を聞く側になることで、面接官の立場に立つことができるため、新たな発見があるでしょう。また、自分では気づかない印象に言及してもらえる可能性があるので、より多面的に改善することができます

ただし慣れ親しんだ友達の場合、今までの印象が影響し、第一印象が良いかどうか正しく判断できない可能性があることを踏まえ、参考程度にしましょう。

友達同士だとお互いのことをよく知っていますが、あくまでも初対面の第三者として見た場合の印象をフィードバックするようにしましょう。

「普段より真面目そうに見える」など、今までの印象を踏まえたフィードバックは避けてもらうようにしてください。

③キャリアセンターや就職エージェントで見てもらう

最も有効な手段は、大学のキャリアセンターや就職エージェントのキャリアアドバイザーに見てもらうことです。初対面であり、かつ多くの就活生を見てきているので、面接官と似た目線で見てもらうことができます

キャリアセンターや就職エージェントなどのサービスは、1回1時間程度見てもらえるケースが多いため、自己紹介のみではなく他に面接で聞かれそうなことも合わせて見てもらうと良いですね。

就職エージェントの利用を検討している人は、キャリアパーク!就職エージェントがおすすめです。企業選びから面接対策まで、専属アドバイザーの手厚いサポートを受けられますよ。

ここまで自己紹介の攻略法を解説してきましたが、自己紹介以外にも面接全般に不安を感じている人はたくさんいますよね。こちらの記事では、ほぼすべての面接のコツを解説しているので参考にしてくださいね。

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自己紹介で良い第一印象を残して面接を優位に進めよう

自己紹介は、面接で良い第一印象を残すための重要な時間です。面接官と対面してから開口一番に発するものであり、緊張してうまく伝えられない就活生は少なくありません。

そこでここまで解説したポイントを意識して伝えることで、他の就活生と差別化し、面接を優位に進めることができますよ。

自己紹介に与えられる時間は短いですが、第一印象は覆すことが難しいことから、自己紹介で合否が決まるくらいの意気込みで臨めると良いですね。

アドバイザーコメント

面接官の印象に残る自己紹介を目指して準備しよう

皆さん自身のことを面接官に印象づけるために、自己紹介は非常に重要なパートです。

面接官にとってたくさんの応募者を細かく記憶することは難しいため、今回紹介した4つの要素と9つのポイントを上手く駆使して印象に残るような自己紹介をしましょう。

どんなに内容がよくても、相手に伝わらなければ意味がありません。声の大きさ1つとっても相手のことを意識する必要があります。

自己紹介は1つの経験に絞って伝えよう

また内容も一貫性があるものが望ましく、欲張ってあれこれアピールしても相手の記憶に残らなければ無意味です。

自分のことは自分がよく理解しているからこそ、自己紹介はついついいろいろなことを話したくなりますよね。しかし、むしろここでは「何を残して何を削るか」を考えなくてはいけません。

自己紹介がわかりにくくないか、話し方はどうか、エピソードの選び方は適切か、といったポイントはぜひ家族や友人、社会人の先輩にもチェックしてもらいましょう。

どんな会社でも自己紹介は求められるため、面接対策の第一歩だと思ってしっかり準備してくださいね。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了

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