この記事のまとめ
- 本番に近い形でできるグループディスカッションの練習法
- 1人での対策におすすめのグループディスカッションの練習法
- グループディスカッションの練習を効率化するコツとは
就活の選考では、グループディスカッションが組み込まれている場合があります。どんなことをするのかのイメージは付いていても「どのように練習すれば良いのだろう?」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
グループディスカッションは、就活生が数名でグループを組み、そのなかである議題に関して議論し結論を導き出すというものです。テーマは当日に発表されることが多いため、事前の対策は意味がないのではないかと思う人もいると思います。しかし、グループディスカッションはしっかり練習したうえで取り組まないと、思った通りの結果を出せません。
グループディスカッションは事前の練習が非常に有効なのです。しっかりと練習をしたうえで臨み、企業にアピールできるように準備していきましょう。
この記事では、キャリアコンサルタントの塚本さん、高尾さん、瀧本さん、吉田さんの4名と、グループディスカッションの練習法について解説します。
特に、就活番組の監修にも携わる瀧本さん、そして、これまでに3,000名以上のキャリア支援をおこなってきた吉田さんからは、普段から学生におすすめしている練習法の紹介があるので、グループディスカッションの練習法で悩む学生は必見です。
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グループディスカッションは10個の練習方法がある! 選考突破につなげよう
企業の採用面接に、グループディスカッションを取り入れる企業が増えてきました。グループディスカッションは単にグループで話し合うだけではありません。さまざまな役割があったり、進め方の基本の型があったりします。それらを理解しないままグループディスカッションに臨むと、チームの輪を乱してしまい、合格からも遠ざかってしまうのです。
そのため、グループディスカッションは事前に練習をおこない、当日の動きを把握しておく必要があります。とはいえ、どのように練習をすれば良いかわからない人も多いでしょう。
この記事ではまず、グループディスカッションの基本的な練習法と1人でもできる練習法をそれぞれ紹介します。自身の環境に合わせて取り組みやすい練習法を選択しましょう。
そのうえで、効率よくおこなうコツやNGな練習法についての解説を読むことで、より無駄なく練習することができます。
最後に、グループディスカッションで企業が見ているポイントや事前準備についても解説しているので、企業からどう見られているのかを知りたい人は参考にしてみてください。
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グループディスカッションで高評価を狙える練習方法はこれ!
グループディスカッションで高評価を狙える練習方法はこれ!
グループディスカッションは選考ステップのなかで重要な位置付けにあるので、しっかり対策をおこなわないと、良い評価を得られない可能性があります。
それでは具体的に、グループディスカッションで内定を勝ち取るためにどういった対策や練習をおこなえば良いのでしょうか。
ここでは、グループディスカッションの練習方法について解説していきます。どの対策も実際に人とおこなうものになるので、初めてのグループディスカッションの前には必ず実施しておきましょう。
インターンを活用する
まずはインターンシップを活用する方法です。インターンとは、就活生が就業前に企業で実際に就職した際の仕事を体験することができる就活イベントのことを指します。
インターンのなかには1日で終了するものもありますが、グループディスカッションの練習としてインターンを活用するのであれば、長期のインターンを活用するのがおすすめです。
インターン中はその会社の社員として仕事に取り組むことになります。仕事をするなかでさまざまな課題が生じ、その課題を解決するにはどうすれば良いかを考える場面が多々あるでしょう。
こうした課題に対してどうすべきかを考える経験は、そのままグループディスカッションに活きてきます。
たとえば「売り上げをあげるためにはどんな施策を打てば良いか?」というテーマが与えられた場合、売り上げにかかわる業務のインターン経験があれば、そのときの経験から意見を述べることができるのです。
また実際の仕事を通して課題をこなしていくことで、課題解決能力も身に付き、どんなテーマの課題であっても解決できるようになりますよ。
インターン先の選び方については別の記事でも解説しているので、併せてこちらも参考にしてください。
授業やゼミを活用する
大学の授業のなかには、ディスカッション形式で進んでいく講義やゼミ研究がありますよね。こうした講義やゼミに参加することでも、グループディスカッションの良い練習になります。
そもそも、1つのテーマに対してチームで解決策を導き出す、という経験がないという場合は、まずは模擬的に取り組める授業やゼミを活用すると、一連の流れがつかみやすいです。
もしディスカッション形式の授業がなかったとしても、授業のなかで出題される課題に対して、同級生と一緒に答えを考えたり、教授に自分の考えを伝えてフィードバックをもらったりすることで、グループディスカッションに必要な論理的思考力や発言力が培われます。
友達や家族と練習する
友達や家族とグループディスカッションの練習をするのもありです。たとえば「愛とは何か?」などとテーマを決めて、友達や家族と議論をおこないましょう。
いつも話している相手なので自分の考えを気さくに伝えられ、リラックスして取り組めることがメリットとして挙げられます。
友達や家族と練習するときは、意見を述べて終わりではなく、意見を述べた後に論理的に話せていたか、表情は硬くなかったかなどのフィードバックをもらえると、改善点も見つかりグループディスカッションの対策になるでしょう。
就活アドバイザーと練習する
就活アドバイザーを活用して、グループディスカッションの練習をおこなうのも手です。
就活アドバイザーは数多くの就活生を見てきているので、どんな人がグループディスカッションで結果を残すかその特徴を知っています。
一度就活アドバイザーとグループディスカッションをおこなうと、今足りない能力が何なのかを客観的に指摘してくれるため、その点を改善することで効率的に成果を出すことができます。
- 就活アドバイザーはグループディスカッションの練習が本来の仕事ではないと思うのですが、週に何回くらいだったらお願いしても大丈夫でしょうか?
自分が必要だと感じる回数を打診してみることをおすすめする
有償・無償などさまざまな形式がありますが、あなたの就活を成功させることが、あなたにとっては最も必要なことです。
前提として就活アドバイザーは、就職活動全般に関するサポートをおこなうプロフェッショナルです。グループディスカッションの練習もその一環としておこなっているので、グループディスカッションの練習をお願いすることに心苦しさを感じる必要はありません。
むしろ、就活アドバイザーの経験と知識を活用することで、効率的に練習を重ねて自分の課題を見つけ、改善していくことができるでしょう。
それでも頻度に悩む人には、アドバイザーとの関係性や状況によりますが、一般的には週に1〜2回が妥当な目安と考えてください。
これくらいの頻度であれば、アドバイザーにとって負担にならず、またあなた自身も継続的に練習をおこなうことで、徐々にスキルを向上させることができます。
その際、事前に具体的なテーマや目標を設定しておき、具体的な練習内容を提案することで、短い時間であっても効果的な指導が受けられる確率が高まりますよ。
イベントに参加する
グループディスカッションの練習をおこなうイベントや練習会が開催されているので、そうしたところに積極的に足を運んでみましょう。
オンラインで練習会が開催されていることもあるので、場所を問わず参加できるかつ、実践的な経験を積めるのでおすすめです。
実際の採用試験では対面でディスカッションをおこなうことが多いので、できれば現地に足を運んで練習会やイベントに参加しましょう。
グループディスカッションの練習会は、おもに9月から2月頃の秋から冬にかけて活発におこなわれます。
地方でも大学内でおこなう対面形式、オンライン形式で参加が可能な練習会も開催されるため、全国どこからでも質の高い練習会に参加することができますよ。
企業の面接で練習する
選考フローにグループディスカッションがある企業の面接を受け、そこでグループディスカッションの練習をする、というのも方法として挙げられます。
本番ならではの緊張感を味わうことができるため、一度雰囲気を味わうという意味で、本命としている企業のグループディスカッションに臨む前に練習で企業の面接を活用しても良いでしょう。
ただし、ディスカッション自体の練習としては効率が悪くなってしまうので、本番の空気を味わうという目的で活用するのが良いです。
アドバイザーからワンポイントアドバイス流れを理解したうえで企業の選考やイベントで実践を積み重ねよう
吉田 隼人
プロフィールを見るまずは、グループディスカッションの流れを理解しましょう。いきなり練習しろと言われても、「何がわからないかがわからない」状態になってしまい、苦手意識をもってしまいます。
今はYouTubeで検索すればいろいろなグループディスカッションの実戦動画や解説動画がアップされているので、まずはいくつか視聴してみて、全体の流れや構造を把握しましょう。
次に、とにかく実践あるのみです。ベストは実際の企業の選考なのですが、難しければ就活塾やエージェントのイベントを活用すると良いですね。
誰とやるかも大切! 適切なフィードバックを貰える人を選ぼう
そして大切なのは、第三者からのフィードバックです。自分の発言内容はもちろん、立ち居振る舞いやコミュニケーション力がチェックされているため、それらをフィードバックしてくれる人と練習をすることが、最短・最速でグループディスカッションを上達させる方法です。
グループディスカッションは、練習が難しいため、対策をしている人としていない人で大きな差がついてしまいます。これを読んでいるあなたは、ぜひグループディスカッションの効果的な練習をおこない、選考に臨んでいきましょう。
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面接でどんな質問がされるか、そして答えられるか不安ですよね。ただ、企業によって何を質問されるか分からない人も多いはず。
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1人でもできるグループディスカッションの練習方法
1人でもできるグループディスカッションの練習方法
- グループディスカッションの問題を調べて解く
- ケース面接の問題を解く
- SNSで情報発信する
- 広告を活用してその意図をを考える
ここまで紹介してきたように、グループディスカッションはさまざまな練習方法があります。
しかしここまで紹介してきた方法は、友達や就活アドバイザーなど他人がいないと練習できないというデメリットがあるのも事実です。友達や家族と時間を合わせて練習する必要があるため、練習の時間が限られてしまいます。
実は、グループディスカッションの練習は1人でも可能です。時間がなかったり、一緒に練習する人が見つからなかったりする場合は、今から紹介する1人でできる練習方法を取り入れてみましょう。
グループディスカッションの問題を調べて解く
グループディスカッションの問題自体は、ネットで調べればたくさん出てきます。こうした問題を自分で解くというのは、1人でできるグループディスカッションの練習方法の1つです。
どんな問題が出題されるのかわからなかったり、問題に対しての回答を出すのが苦手な場合、まずはじっくり時間をかけても大丈夫なので、テーマに対して自分なりに結論を導き出す練習をおこないましょう。
まずは自分の意見がないと議論に移れないので、なかなか自分の力で結論を導き出すのが苦手だという人はこの練習方法がおすすめです。
グループディスカッションの問題には難易度があります。対策をする際は、まずは具体的で身近なテーマや、テーマがシンプルで結論が一つに絞られるタイプの問題から始めてみましょう。
慣れてきたら、多角的な視点が求められるような抽象的で複雑なテーマに挑戦して、論理的思考力や柔軟な発想力を鍛えましょう。徐々に難易度を上げていくことで、確実にステップアップすることが可能です。
ケース面接の問題を解く
ケース面接では、たとえば「カフェの市場規模を答えよ」のように、面接中に計算などを用いて1つの結論を導き出す問題が出題されます。こうした問題を解くことも、グループディスカッションの練習になります。
ケース面接で出題される問題も、グループディスカッションで求められる論理的思考が問われるものが多いです。
特にグループディスカッションの中で、論理的に答えを導き出したり、相手に導き出した結論を論理的に伝えるのが苦手だという人におすすめの練習方法です。
ケース面接の例題についてはこちらの記事でまとめているので、併せて参考にしてください。
SNSで情報発信する
SNSで情報発信することも、グループディスカッションの練習になります。SNSはプライベートで起きたことを発信するイメージがあるかもしれませんが、それとは別で自分の考えをしっかりとまとめて発信するアカウントを作ると良いです。
たとえば、就活をおこなうなかで学んだことを発信するアカウントを作り、日々の学びを発信してみましょう。毎日何を学んだか振り返る習慣がつくのと同時に、相手に伝わるように言語化する力も身に付きます。
グループディスカッションでは、ある事柄に対してどんな考えを持っているのか、そしてその考えをいかに相手にわかりやすく伝えるかがポイントになります。SNSで情報発信するということは、まさにこれと同じことをおこなっているといえるでしょう。
就活用のアカウントを作成して発信している人は、それなりにいる印象です。
また、ほとんどが原則実名での発信が多い個別のSNSでは、就活用で使っている人が見受けられます。熱量のある大人たちが熱心に学生の質問や投稿に返信しています。
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・面接でなぜ落ちたかわからない人
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広告を活用してその意図を考える
街中にある広告や看板を見て、その広告や看板がどういう意図でそこにあるのか、どういう意図でその言葉や色が使われているのかを考える、というのも1人でできるグループディスカッションの練習として挙げられます。
グループディスカッションの頻出問題として、売り上げを上げるためにどうすれば良いかというものが挙げられます。この質問に答えるためには、ビジネスやマーケティングの知識が必要です。
広告はマーケティングを学ぶための題材として非常に有効です。そのため、ある程度ビジネスやマーケティングについて学んだうえで、街中にある広告が作られた意図を考えてみたり、自分だったらこんな広告や看板を作る、ということを考えられると、グループディスカッションでも良いアイデアを出せるようになります。
アドバイザーからワンポイントアドバイス1人で練習する際には録画をして見返す方法が効果的
吉田 隼人
プロフィールを見る1人でのグループディスカッションの練習におすすめなのが「役割分担型・録画レビュー法」です。
まず、テーマを決めて5分間で「目的・制約・評価軸」をA4用紙に書き、7分間で論点マップを作成してください。次に仮想メンバーを3~4人設け、司会、推進派、慎重派など役割を順に演じ、発言はPoint(結論・要点)→Reason(理由)→Example(具体例)→Point(結論の繰り返し(PREP法)に沿って1分以内にまとめます。
また、2回に1回は要約や合意確認を含めるのが理想です。過程は録画し、倍速再生で「発言時間」、「被せ率」、「要約頻度」などを自分なりにチェックすると効果的ですが、これらの細かい指標は経験や状況に応じて柔軟に調整しましょう。
うまく場を回すためにフレーズを用意しておくのもおすすめ
練習のゴールは、結論が「なぜ・どうやって」まで一貫しており、異論も評価軸に活かして比較検討したうえで、全員が次の行動を言語化できる状態です。
表現のコツとして、「◯◯さんの指摘はリスク面の軸ですね。評価軸に加えて良いですか?」「今は選択肢の比較に絞りましょう」など具体的なキーフレーズを用意し活用すると良いでしょう。
最後に、1分ほどで「結論→根拠3点→反対意見取り込み→次アクション」をまとめて話せるかを確認します。この方法で自走力が付けば、本番でもスムーズに進行や合意形成ができるようになるでしょう。時間配分や評価指標はあくまで目安として、自分に合う形で練習してみてください。
グループディスカッションの練習をする前に押さえておくべき基本情報
ここまでの解説で、グループディスカッションの練習方法を理解できたと思います。実際に練習する前に、グループディスカッションの基本情報を押さえておきましょう。
ここでは、グループディスカッションの種類と議論の進め方について解説していきます。あらかじめ基本的な情報を把握しておくことで、さまざまなシチュエーションを想定した練習が可能となるため、まずはこの章を確認してから進めていきましょう。
①実施形式

グループディスカッションはおもに画像で挙げられている4つの形式に分類されます。
1つ目は課題解決形式です。これは「売上を伸ばすには?」といった経営課題や、「ポイ捨てをなくすには?」といった日常生活にかかわる課題など、与えられた課題に対する解決策を議論し、導き出す形式を指します。
2つ目はディベート形式です。「お金があれば幸せか?」のようなYes/Noで意見が分かれるテーマに対し、賛成・反対の立場に分かれて論理的に討論します。採用担当者がグループ分けをする場合もあるため、自分の本心とは異なる立場でも説得力のある主張をすることが求められるディスカッション形式といえます。
3つ目は選択形式です。「自分の子どもに勧めるなら、医者、作家、公務員のどれ?」というように、お題と回答の選択肢が提示され、そのなかからグループとして最適なものを1つ選び出すために議論する形式を指します。グループのなかで意見が分かれることもあるため、自分が適切だと思う回答を選んだ理由をしっかり主張することがポイントです。
そして4つ目が自由討論形式です。「自由とは何か?」といった抽象的なテーマや、「無人島に一つだけ持っていくなら?」といった問いに対し、決まった正解がないなかで自由に意見を交わします。この形式では、発想力や自分の考えを明確に伝える力が試されています。
これら4つの出題形式で具体的にどんなテーマが与えられるかについて、別の記事で詳しく解説しているので、こちらの記事も併せて参考にしてください。
頻出のものというと、社会課題やCSRに絡めたお題が多いでしょう。インターンの説明会後やインターン中は、売り上げ向上・新製品開発・新規市場参入・新規事業立ち上げ、などが出される可能性もあります。
また選考では、業界・企業の基礎的な知識必須の課題解決形式のお題が増えます。
- 課題が抽象的すぎてありきたりな答えしか思いつきません。自由討論形式では誰もが思いつかないような回答をしたほうが良いのでしょうか?
奇抜な回答よりも根拠のある回答のほうが評価される
誰もが思いつかないような奇抜な回答であることよりも、論理的な思考にもとづいて自分の意見を展開することや、コミュニケーションを通じて他者の意見を取り入れて柔軟にブラッシュアップし、他者との協力を通じて最良の結論を導くことのほうが重要です。
答えが一見ありきたりに見えても、その回答をした背景となる思考を明確に整理し、理由をしっかりと説明することで評価されます。また、ほかの意見を取り入れつつ、自分の視点を調整する柔軟性や、議論の中で新しい視点を提供することなども評価の対象となるのです。
さらに自分の意見のブラッシュアップだけでなく、ほかの参加者の意見をしっかりと聞き、それに対して建設的なフィードバックをおこなうことで、チーム全体の議論がより深まります。
いずれにせよ重要なのは、チームとして協力しながら結論を導くことです。最終的な結論がありきたりであっても、議論を深めたことは十分に評価されるでしょう。
②流れ

①テーマ発表 | 採用担当者から形式とテーマが発表される |
②自己紹介 | 【自己紹介で話す内容】 ・名前 ・大学名 ・専攻 ディスカッションをするメンバーとのアイスブレイクに活用するのもおすすめ |
③役割決定 | 【おもな役割】 ・議論を進行する「司会」 ・意見をまとめる「書記」 ・時間を管理する「タイムキーパー」 ・結論を報告する「発表者」 |
④時間配分 | 【おすすめの時間配分比率】 6割:アイデア出し 3割:意見の集約とまとめ 1割:予備の時間 |
⑤意見・アイデア出し | 自分の意見を主張することだけではなく、相手の意見を聞く姿勢も見られている |
⑥意見の集約 | 集まったアイデアから導き出した回答だけではなく、その回答に行きついた理由を明確にすることがポイント |
⑦結論の発表 | グループから1名が代表でグループの意見を発表する形が多い |
グループディスカッションの大まかな流れは上記の通りとなります。
それぞれの項目はどれも大切ですが、特に重要なのが、④の時間配分です。時間配分を最初にしっかりと決めておくことで、最後に時間が足らなくなってしまうという事態を防ぐことができます。
また、最も時間をかけるべきなのが⑤意見・アイデア出しです。ここでは、言葉の定義を全員で決めましょう。認識を揃えることで、その後の議論がスムーズに進みます。
全体の流れを頭に入れておくことで、当日焦ることなく進行できるでしょう。
グループディスカッションは役割や進め方など、理解しておくべきことが多くあります。下記の記事では、グループディスカッションについて解説しているので、気になる人は参考にしてみてください。
初心者向け
グループディスカッションが初めての人必見! すぐに実践できるコツ
役割
グループディスカッションの役割完全ガイド! 種類や役割の決め方も
時間配分
グループディスカッションの時間配分術! 高評価を得るコツと注意点
進め方
グループディスカッションの進め方|選考を通過する7つの極意
- グループディスカッションの役割はどのようにして決まるのでしょうか?もし話し合いの場合、自分がやりたい役割をもらうために意識するべきことがあれば知りたいです。
一般的に役割はグループ内での話し合いによって決定される
役割としては、司会・書記・タイムキーパー・発表者などがあり、議論が円滑に進行するためにはこれらの役割をグループで適切に分担することが重要です。
自分がやりたい役割を得るためには、まずは自己紹介時に積極的な姿勢を見せ、役割に対する希望を早めに示すことが効果的でしょう。
また、ほかのメンバーの特性や希望を理解して全体のバランスを考慮して役割を提案すると、スムーズに自分の希望が通ることが多いと思います。
たとえば司会を希望する場合は、自己紹介時に進行役としての自信とリーダーシップをアピールしつつ、ほかのメンバーが得意とする分野に配慮した発言を心掛けると良いでしょう。
結論を発表する際に一番大切なのは、明確かつ簡潔に伝えることです。まず一言目でグループの結論を述べ、その後に、結論の背景となる理由やプロセスを順を追って説明します。
一文が長くならないよう工夫し、言い切りの形で明快に相手に伝わるようにしましょう。
全員を代表して話すとなるとつい緊張してしまいますが、自信を持って話し、視線を相手に向けることを意識してみてください。
グループディスカッションの練習を効率良くおこなうコツ
グループディスカッションの練習を効率良くおこなうコツ
- とにかく場数をこなす
- うまい人から意識していることを聞く
- 話す内容だけでなく話し方も意識する
- 毎回必ずフィードバックをもらう
ここまでの解説で、グループディスカッションの練習方法について大枠理解できた人が多いでしょう。しかし、「就活はただでさえ時間との戦いなのに練習に割く時間はあるかな……」と不安を感じている人もいるのではないでしょうか。
ここからは、グループディスカッションの練習を効率よくおこなうコツを紹介していきます。効果を最大限に引き出すために一つひとつ確認しておきましょう。
とにかく場数をこなす
グループディスカッションの練習は1度おこなったら終了ではありません。何度も練習をおこない精度を上げていく必要があります。
部活動を経験したことがあれば理解しやすいかと思いますが、たとえば野球の練習をイメージしてみてください。素振りを1日100回やったからといって、次の日にはホームランを打てるようにはならないですよね。毎日コツコツ練習を繰り返すことで、徐々にホームランを打てる確率が上がっていくと思います。
グループディスカッションも同じで、何度も練習をおこなっていくなかで、少しずつ議論がうまくなっていきます。1回だけで終わらせるのではなく、習慣的に練習するように意識しましょう。
うまい人から意識していることを聞く
グループディスカッションの練習をおこなっていると、この人は議論が上手だなと感じる人が出てくると思います。そういった人を見つけたら、普段どんなことを意識しているのか聞いてみましょう。
練習相手で上手だと感じる人がいなければ、就活アドバイザーの人などもグループディスカッションについて熟知しているので、そういった人に聞いてみるのもおすすめです。
どうしてその人はディスカッションがうまくなったのか、今現在何を意識しているのか、自分にはどんな部分が足りないかなどを聞いて、自分は何を意識すれば今以上に上達するかを意識して取り組むことを決めましょう。
メンバーの意見をしっかりと聞き、全員が参加しやすい雰囲気が作れる人はグループディスカッションがうまいと感じます。自分の意見を明確かつ簡潔に伝えることができ、チーム全体の議論を前に進める役割を果たせる人も好印象です。
さらに、相手の名前を呼んで意見を求めるなど、チーム内でのコミュニケーションを円滑にできるスキルを持っている人も高評価につながります。
話す内容だけでなく話し方も意識する
グループディスカッションの練習をしていると、どうしても話している内容に意識がいきがちになります。ですが、何を話すかも大切ですが、話し方の部分も大切なのです。
採用担当者はグループディスカッションの中で、ハキハキと元気に話しているかも採用の基準として見ています。そのため、せっかく話している内容は素晴らしくても、話し方が悪ければマイナスポイントになってしまうのです。
相手の目を見てハキハキ大きな声で話し、余裕があれば身振り手振りを意識したり、口角を上げて元気な表情で話せるよう意識してみてください。
毎回必ずフィードバックをもらう
グループディスカッションの練習は、振り返りがとても大切です。議論がすべて終わったらそこで終了ではなく、フィードバックをもらうようにしましょう。
フィードバックをもらうことで、今の自分には何が足りていないのか、どこを改善するとさらに良くなるのかがわかります。また、今の自分はどんなところが良くて、どこを採用担当者にアピールすると良い評価を得られるかも見えてくるでしょう。
グループディスカッション終了後にフィードバックの時間を設けて、指摘してもらったポイントを改善するために何を取り組んでいくかやるべきことを書き出して取り組んでみてください。
定期的にフィードバックをもらうことで、前の自分と比べて進歩していることも実感できるので、練習の成果も感じやすくモチベーションにもつながります。
- グループディスカッションのフィードバックではどんな項目を見ていますか?
5つの項目をメインに意識して挑んでみよう
その学生のタイプにもよりますが、一般的には以下のような5つの項目でフィードバックすることが多いです。
①論理的思考
意見をわかりやすく、論理的に根拠や理由を示しながら話すことができるかをチェックしています。
②グループでの役割(立ち位置)や貢献度
実際に担った役割はもちろん、その人が「果たしていた役割」も含めた役割です。結論を導き出すためにグループへどのように貢献していたかを見ています。
③発言量はどうだったか
発言そのものがないと評価することができません。
④積極性
自分から主体的に議論にかかわっていたかを確認しています。
⑤協調性
発言していない人への配慮ができているか、結論を導くために協力的であったかをチェックしています。
これはNG! やってはいけないグループディスカッションの練習方法
これはNG! やってはいけないグループディスカッションの練習方法
ここまでグループディスカッションの練習方法や基本的な情報について解説してきました。
ここまでで紹介してきた練習方法を取り入れれば、グループディスカッションがどんどん上達していくことは間違いありません。
しかし、練習をおこなううえで間違った練習方法もあり、そうした方法で練習をしているとまったくグループディスカッションが上達しません。
ここでは、間違ったグループディスカッションの練習方法を紹介するので、こうした方法はおこなわないよう注意してください。
まったく異業種の面接を活用する
まずは、まったく異業種の面接を活用するという練習方法です。たとえばコンサルティング業界に就職したいと考えているのに食品業界の面接を活用してグループディスカッションの練習をおこなう、という場合などを指します。
コンサルティング業界の場合、「〇〇の商品を販売するための企画を考えてください」「A社の売り上げを伸ばすために必要な施策を考えてください」などのテーマが出題されることが多いです。
一方食品業界では、「新製品を作るなら何を作るか」「飲料メーカーの製造計画を立てよ」といったように食品業界に寄った内容のテーマが出されることがあります。
このように、業種によって出題されるテーマが異なるため、自分が入りたいと考えている業種とはまったく異なる業種の面接でグループディスカッションをおこなっても、練習の効果は小さくなってしまいます。
グループディスカッションの練習として面接を活用する場合、自分が志望している業界と同じ業界の企業の面接を活用しましょう。
業界の知識ばかりを学ぶ
就活対策では業界研究が必要になりますが、それだけではグループディスカッションを乗り切ることはできません。
グループディスカッションでは「飲食店の全面禁煙に賛成かどうか」といったように、倫理観を問う問題が出題されたり、「パワハラをなくすにはどうすれば良いか」といった抽象的な課題が出されることもあります。
グループディスカッションでは最低限の業界に関する知識も必要ですが、それ以上に議論を進めて課題を解決する力やコミュニケーション能力、自分の意見を持ち言語化する能力などが求められるのです。
業界の知識だけでなく、グループディスカッションの練習を通して実践的な能力も身に付けていきましょう。
一方、業界研究がまったくできていない、やり方がわからないという人はこちらの記事を参考に業界研究を進めてみてください。
- 業界の知識を学ぶ時間とディスカッションの練習の時間はどれくらいの比率でおこなうのが良いでしょうか?
業界知識の勉強に重きを置きつつディスカッションの練習をしよう
業界知識とディスカッションの練習の時間配分については両方とも重要であり、バランスを取ることが求められます。
業界知識は、エントリーシート(ES)や面接での説得力を高めるために不可欠です。一方、グループディスカッションは、チームワークやコミュニケーション能力を評価される重要な選考過程となります。
一般的には、業界知識の学習とグループディスカッションの練習に対して「6:4」または「7:3」の比率で時間を割くことが推奨されています。ディスカッションの練習は回数を重ねることが重要であり、異なるテーマやメンバーと練習することで対応力が養われるでしょう。
このような時間配分を心掛けることで、全体的な就活対策がバランス良く進み、選考においても好印象を残すことができます。
身内ばかりと練習する
グループディスカッションの練習方法として、友達や家族と練習するという方法がありますが、この方法ばかりおこなっていても成長は頭打ちになってしまいます。
友達や家族は気を許せる間柄なので、実際の面接の雰囲気とは大きくかけ離れていることが多いです。
採用試験では初対面の人と議論することになるので、練習でも初対面の人とグループを組んで議論するということはおこなっておいたほうが良いでしょう。
いろいろな人と練習することで多角的なフィードバックをもらえ、自分の成長にもつながりやすいので、身内だけでなくイベントや練習会などを活用していろいろな人とグループディスカッションの練習をおこないましょう。
同じ役割ばかりで練習する
グループディスカッションでは、タイムキーパーや書記、ファシリテーターなど役割を分けて議論を進めていきます。しかし、毎回同じ役割で練習するのは避けましょう。
採用試験のときには、自分がどの役割に割り当てられるかわかりません。書記はできてもファシリテーターはできないという場合、試験当日にファシリテーターになってしまったらこれまで練習してきたことが水の泡になってしまいます。
そのため、グループディスカッションの練習は同じ役割ばかりではなく、試験当日どの役割になっても大丈夫なように、すべての役割で練習をおこなうようにしましょう。
意図を持たずに練習する
グループディスカッションの練習をおこなうときは、何を意識するかを明確にしたうえで取り組むようにしましょう。
たとえば、「今回は笑顔でハキハキ話せるように意識する」「相手の意見を尊重しながら自分の意見も述べるように意識する」といったように、今の自分の課題に合わせて、グループディスカッションの練習をおこなう理由を明確にしましょう。
このように意図を持って練習に臨むことで、成長スピードが何倍にも変わります。ただやみくもに数をこなすだけではなく、毎回の練習で意識すること、吸収することを明確にしたうえで練習をおこなってみてください。
グループディスカッションの練習で陥りやすい4つの失敗パターン
グループディスカッションの練習で陥りやすい4つの失敗パターン
- やるだけで満足してしまう
- アドバイスを素直に受け入れられない
- 周りと比べて悲観的になる
- 自分の意見ばかり主張しようとする
グループディスカッションはコツを押さえて練習に取り組むと、上達のスピードが早くなっていきます。
しかし、グループディスカッションの練習では陥りやすい失敗パターンもあるのです。このパターンにはまってしまうと、上達のスピードも遅くなってしまい、練習はしているのになかなか上達せずモチベーションも上がらなくなってしまいます。
ここでは、4つの失敗パターンを解説していくので、自分が当てはまらないように事前に把握しておきましょう。
①やるだけで満足してしまう
まずは、グループディスカッションの練習をやるだけで満足してしまう、ということが挙げられます。
グループディスカッションの練習はやらないよりはやったほうが上達はします。しかし、それだけだと上達のスピードは遅いです。
練習をしたうえで、必ずフィードバックをもらうようにしましょう。そして、ただフィードバックをもらうだけではなく、改善点を克服するために何に取り組めば良いかを明確にし、やると決めたことを必ず実施するようにしてください。
たとえば、笑顔が少ないというフィードバックを受け、「次回から笑顔を意識しよう!」と決めるだけではなく、自然に笑顔を作れるよう毎日鏡に向かって笑顔の練習をする、というタスクを決めます。
このように、「次は〇〇を意識しよう!」だけではなく、毎日やるべきタスクにまで落とし込み実践することで、改善していきます。
練習をやるだけで満足せず、その練習で見えた課題を克服するために、実施すべきことをしっかりおこなうように意識しましょう。
②アドバイスを素直に受け入れられない
グループディスカッションの練習の後フィードバックをもらうことになりますが、その内容を素直に受け入れられないと上達スピードが遅くなります。
自分ではできているつもりだと感じていても、相手からするとできていないということは多くあります。
せっかく改善点を指摘してもらっても、「それは自分はできているはず」「そこを改善しても効果は小さいだろう」「自分に嫌味を言っているだけなのでは?」という受け取り方をしてしまうといくら練習しても上達しません。
相手からのフィードバックを素直に受け取り、改善できるように努めましょう。
- 相手からの指摘が厳しく感じてなかなか受け入れられません……。
客観的な視点を持つことで成長につなげられる可能性がある
厳しい指摘を受け入れるのは、誰にとっても簡単なことではありませんし、あなたの人格を傷つけるようなものであれば受け取る必要はありません。
ただ、いくつかのことを念頭に置くことで、有益な指摘を素直に受け入れ、改善に活かすことが可能になります。
まず、相手のフィードバックを「自分の成長のためのヒント」ととらえることです。相手からあなたへの期待の表れだと思い、ポジティブに受け止めてみましょう。
次に重要なのは、自分を客観的に見ることです。フィードバックは、他人から見た自分だけでなく、自分では気付かない欠点や改善点を知る貴重な機会です。
自分がどう見られているか、何が改善点なのかを、自我と切り離して冷静に考えてみましょう。
またフィードバックを受けた後は、小さな改善でも良いので具体的な改善策を立てて実行に移すことで自分の成長を実感しやすくなり、モチベーションも上がります。
最後に、フィードバックをくれた相手に感謝の気持ちを持つことも、アドバイスを受け入れやすくなる一つのコツです。
③周りと比べて悲観的になる
グループディスカッションの練習をしていると、周りに議論が上手な人が多くいるなと目につくことがあると思います。そうした人を見て、自分は下手だな、大丈夫だろうか、と悲観的になることがあるかもしれませんが、そう考えているだけでは何も始まりません。
もし上手な人がいて、その人のようにディスカッションできるようになりたいなら、その人がどんなことを意識しているのかなどを聞いてみましょう。
採用試験ではほかの人と比較されることにはなりますが、自分自身の成長が伴わないとほかの人より優れた結果を出せませんし、内定獲得にも近づきません。
他人と比較することも大事ではありますが、過去の自分と比較し、今の自分はどのように成長したか、ここからさらにどんな部分を伸ばしていけるかを考えるようにしましょう。
④自分の意見ばかり主張しようとする
特に自分の意見をしっかり伝えるという課題がある場合、グループディスカッションの練習中に、自分の意見をばかりを主張してしまいがちです。
しかし、グループディスカッションは相手の意見も聞き、その意見を踏まえたうえで自分の意見を述べるということが求められます。
そのため、自分の意見をしっかり持って主張することも大切ですが、相手の話も聞いてその意見を取り入れながら自分の意見を述べる練習もおこないましょう。
相手の意見に真っ向から反対したり、相手が話しているときに被せて自分の意見を話すというのは良くありません。相手が話し終えるまで意見を聞き、相手の意見にも共感しながら自分の意見を述べる、ということを意識してみてください。
グループディスカッションで企業が見ている3つのポイント
グループディスカッションで企業が見ている3つのポイント
- 積極的に参加しているか
- 論理的に考えられるか
- 協調性があるか
採用面接でグループディスカッションを取り入れる企業が増えてきていますが、企業側はグループディスカッションを通して就活生のどんな能力を見たいと考えているのでしょうか。
企業側の意図がわかると、グループディスカッションで対策すべきことや、グループディスカッション中に意識したいことも見えてきます。
ここでは、企業がグループディスカッションで就活生のどんなポイントに着目しているのかを紹介していくので、参考にしてみてください。
積極的に参加しているか
採用担当者は、就活生が積極的にディスカッションに参加しているか、自分の意見をしっかりと述べているかをチェックしています。グループで1つの結論を導くため、1人くらい欠けていても大丈夫、という考え方もあるかもしれません。
しかし組織で仕事をするとなると、グループのなかの1人として役割を果たすということになります。グループディスカッションのなかで積極的に発言しないということは、組織に属しても積極的に仕事をしない可能性があると見なされてしまい、マイナス評価を下されてしまうのです。
まずは自分がどう考えているのかを明確にし、その意見が間違っていたとしても自信を持ってグループディスカッションのなかで主張することが大切です。議論に積極的に参加する姿勢をアピールしましょう。
論理的に考えられるか
論理的に物事を考えられるかも、グループディスカッションで採用担当者がチェックしているポイントです。
議論をおこない解決策を導いていく中で、論理的に話を展開していく能力が求められます。採用担当者は議論の内容を聞き、どれだけ論理的に話が進められているかをチェックしています。
自分の主観や感覚、根拠のない数字ではなく、いかにデータにもとづき、客観的な事実を基に論理を展開できるかがポイントです。
- 採用担当者は、就活生のどんな発言から論理的に考えているかどうかを判断しているのでしょうか?
自己表現・他者との協働・議論の構造把握力から判断される
グループディスカッションで就活生の論理的思考力を評価するために、採用担当者は就活生が自分の意見を明確かつ具体的に伝える能力を有しているかをチェックしています。自分の考えを整理し、他者に理解しやすい形で表現できるように常に意識しておきましょう。
また、ほかの参加者の意見に対して適切なフィードバックをおこない、議論を発展させようとする姿勢の有無も採用担当者は確認しています。他者の意見を尊重しながら自分の意見を加えて発言し、論理性のなかにも強調性も持ち合わせているのかを知ろうとしているのです。
さらに、議論をリードする際には結論に向けた議論の進行を的確に管理できるかどうかもポイントです。状況を把握しつつ適切な判断を下す能力があるかを見ているのです。
協調性があるか
グループディスカッションでは、自分の意見を押し通すことが正解ではありません。いかに他人の意見も尊重しながら適切な結論を導けるかが重要で、採用担当者もここをチェックしています。
グループディスカッションとは、役割分担をおこない、それぞれの役割を果たしながら議論を進めていくものです。また、足りていない部分があればお互い協力し合って結論を導いていく必要があります。
組織に属して働くためには協調性はとても重要です。採用担当者はグループディスカッションを通して、助け合いができ、チーム全体のパフォーマンスを底上げできる人材かどうかを見極めています。
グループディスカッションは自分の意見を通そうとするのではなく、他人の意見も聞いたうえで最適な答えを出そう、というスタンスで臨みましょう。
グループディスカッションで採用担当に見られているポイントについては、別の記事でも詳しく解説しているので、併せてこちらも参考にしてください。
相手の意見を聞く際には、まずは否定しないということを意識しておきましょう。どんな意見であってもまずは受け止めてから、反対意見はそのあとに伝えることが重要になります。
ディスカッション中は「頷く」「相槌を打つ」などの反応をしながら聞くことが大前提なことを覚えておいてください。
グループディスカッション本番までやっておきたい事前準備
グループディスカッション本番までやっておきたい事前準備
- 頻出テーマについてリサーチする
- クラッシャーを想定した対策を考える
- ニュースを見て社会情勢を知る
グループディスカッションの練習方法や企業が見ているポイントについて解説してきました。残るは当日を迎えるのみとなりましたが、練習をおこなっただけではまだ対策としては不十分といえます。練習を無駄にしないためにも、本番までの間に対策を進めていくことが大切です。
ここでは、グループディスカッションに参加する前にやっておくべき事前準備について解説していきます。実際に参加する前に、この章を読んで準備を進めておきましょう。
頻出テーマについてリサーチする
グループディスカッションはよく出題されるテーマが決まっています。よく問われるテーマに関して予備知識をつけておくと、グループディスカッションのなかでも有利に働くでしょう。
頻出テーマとしては、売り上げに関する問題や自治問題、倫理に関する問題などが挙げられます。売り上げに関する問題に関しては、ビジネスに関する知識が問われますし、自治問題に関しては、最近の社会情勢を知らないと自分の考えがまとまらない場合もあるのです。
これらのテーマに関して、日頃からニュースなどで情報を集めるのと同時に、本などを読んで積極的に情報を得ていきましょう。
クラッシャーを想定した対策を考える
グループディスカッションでは、一定の割合でクラッシャーに遭遇すると考えておいてください。そのときにどれだけ冷静に対処できるかが、グループディスカッション成功の鍵です。
クラッシャーを想定した対策を考えるのも、事前準備として有効な手段となります。どんなタイプのクラッシャーがいるのか、その場合どう対処するのかを自分の頭のなかでシミュレーションしておくことが大切です。
紙に書き出したり、実際にその場面を想像して自分がどう対処するかをその場で話してみるというのも良い練習になります。
グループディスカッションのクラッシャーへの対応について下記の記事で、キャリアコンサルタントが解説しています。気になる人は参考にしてみてください。
ニュースを見て社会情勢を知る
グループディスカッションでは、たとえば「SDGsを成功に導くために必要なものは何か?」のように、今の社会情勢についての質問を投げかけられることもあります。
こうした課題が出されたときに、そもそもSDGsについて知らないと何も考えることができないですし、SDGsという言葉は知っていても、そのなかで今どんな問題が上がっているのかを知らなければ答えを議論できません。
こうしたことから、ニュースを見て今の社会情勢を知ることは、グループディスカッションに参加する前の事前準備として必須といえます。
ニュースを見る習慣があまりない人は、まずは1日5分から、毎日のスキマ時間でニュースをチェックできるようにするところから始めましょう。最初は興味のある分野から、徐々に範囲を広げましょう。
また、ニュースを読んだあとには読みっぱなしにせず、自分の意見や感想をアウトプットすることで論理的思考力も鍛えることができ、おすすめですよ。
グループディスカッションに関するQ&A集
グループディスカッションに関するQ&A集
- 時間配分はどうすれば良い?
- 苦手意識を克服するには?
- 役割分担のコツが知りたい!
- 練習方法は?
グループディスカッションは、事前知識として理解しておくべき項目が多岐にわたります。そのため、「時間配分は?」「役割分担のコツは?」とさまざまな悩みを抱えている人も多いでしょう。
ここからは、グループディスカッションに関する質問を紹介していきます。キャリアコンサルタントが解説しているため、自分の悩みに当てはまるものを参考にしてみてくださいね。
時間配分はどうすれば良い?
グループディスカッションの時間配分について知りたい人はこちらを参考にしてみてください。
時間配分に関するよくある質問をQ&A形式で紹介していきます。当日に焦らなくて済むように事前に把握しておきましょう。
30分のグループディスカッションの時間配分のコツを教えてください!
15分間のグループディスカッションでは、どのような時間配分が効果的ですか?
苦手意識を克服するには?
グループディスカッションに苦手意識を持っている人もいるでしょう。そんな人におすすめのQAが下記になります。
苦手意識を少しでも減らして、自信を持って臨んでくださいね。
グループディスカッションで落ちる人の特徴は?
グループディスカッションが苦手です。コツはありますか?
グループディスカッションで話せないと選考に落ちてしまいますか?
グループディスカッションの発表が下手なのでどうにかしたいです……。
役割分担のコツが知りたい!
グループディスカッションは最初の役割分担が鍵となります。役割分担のコツを知りたい人向けのQAは下記になります。
自分にはどのような役割が向いているのか、当日どのように役割分担をすれば良いのかを理解して臨んでくださいね。
練習方法は?
この記事でも詳しく解説しましたが、グループディスカッションの練習方法はさまざまです。練習方法についてほかのキャリアコンサルタントからのアドバイスも見てみたい人はこちらのQAを確認してみてください。
自分に合った練習を見つけて事前準備を進めていきましょう。
グルディス練習会に参加するメリットは何ですか?
一人でグループディスカッションの練習する方法はありますか?
グループディスカッションは練習で上達する! 継続して内定をつかみ取ろう
この記事では、グループディスカッションの練習方法や基本情報、練習のコツなどを紹介してきました。グループディスカッションは4つの形式に分かれているうえに、役割もさまざまです。そのため、形式・役割共に練習を積んで慣れていく必要があります。
グループディスカッションはコツコツ練習することが大切です。毎日の積み重ねで内定獲得に近づいていきます。
たくさん練習方法を紹介してきましたが、今日から取り組めることは何かを考え、押さえておきたいポイントも意識しながら実践に移してみてください。
アドバイザーからあなたにエール全体の役割を一通り経験してから向いている役割を見つけていこう
高尾 有沙
プロフィールを見るおすすめのグループディスカッションの練習は、実際のディスカッションに挑戦することです。異なるテーマやメンバーと、できれば複数回練習を重ねることで、対応力が養われます。
その際、すべての役割を一通り経験しておくと良いでしょう。実際のグループディスカッションでは自分がどの役割に回るかわからないからです。自分が担いやすい役割を見つけておくことで、より自分らしさが発揮しやすくなりますよ。
また、練習する際には毎回意識するポイントを明確にすることで、より改善が可能となります。
練習を重ねればグループディスカッションの対策は可能になる
グループディスカッションは対策も含めて難しいと感じる人も多いかもしれませんが、練習を積み重ねて自分のやりやすい役割を見つけることを通じて、確実に上達できます。
内定獲得は簡単な道のりではありませんが、あなたが真剣に努力を続けていけば、必ず結果はついてきます。自分を信じて、できることから一つずつやっていきましょう。
努力は必ず実を結びます。応援しています!
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/2級ファイナンシャルプランニング技能士
Tomomi Tsukamoto〇航空会社CAとして育成担当を経験。その後複数大学でキャリアセンター相談員を務め、就活サイトの講師も担当。採用代行や新入社員研修講師、転職支援など幅広い就活領域で活躍
プロフィール詳細キャリアコンサルタント
Arisa Takao〇第二新卒を中心にキャリア相談を手掛け、異業種への転職をサポートする。管理職向けの1on1やコンサルティング業界を目指す新卒学生の支援など年齢や経歴にとらわれない支援が持ち味
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士
Hiroshi Takimoto〇年間約2000件以上の就活相談を受け、これまでの相談実績は40000件超。25年以上の実務経験をもとに、就活本を複数出版し、NHK総合の就活番組の監修もおこなう
プロフィール詳細就活塾「我究館」副館長/キャリアコンサルタント
Hayato Yoshida〇東証一部上場の人材会社で入社2年半で支店長に抜擢。これまで3,000名以上のキャリアを支援。現在はベストセラー書籍「絶対内定」シリーズを監修する我究館で副館長として従事
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