この記事のまとめ
- 集団面接は一連の流れとマナーを押さえることが合格への第一歩
- 集団面接ならではの落とし穴を把握して対策しよう
- 集団面接の当日の流れを対面・オンライン別に解説
応募人数が多い会社の初期段階の選考で実施されることの多い「集団面接」。しかし、練習する機会が少ないため「個人面接との違いは何だろう」「集団面接がどのような流れで進むかわからない」など不安に思う人も多いのではないでしょうか。
集団面接は個人面接にはない段取りが多く、不慣れさからその場に相応しくない振る舞いで悪目立ちをしてしまったり、自分の伝えたいことを十分に表現できずに終わってしまう場合も考えられます。そうならないためにも、まずは集団面接の流れを正しく理解することが大切です。
記事では、キャリアアドバイザーの岩﨑さん、木村さん、隈本さんのアドバイスを交えながら、集団面接ならではの流れや押さえるべきマナーなど対策ポイントを解説します。面接の手順を知らずに思わぬ減点をされることがないように確認していきましょう。
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集団面接の流れを押さえて自信を持って面接に臨もう
複数の学生が同時に受ける「集団面接」。個人面接と共通する部分もありますが、集団面接ならではのやり方や注意すべきマナーもあります。集団面接の特徴を理解し、個人面接とは異なる手順やマナーを対策できていないと選考突破は難しいでしょう。
記事では、まず集団面接の特徴を説明。そして集団面接の進め方を対面・オンライン別に解説していきます。あらかじめ集団面接の流れをしっかり押さえておき、集団面接に対する不安を少しでも減らしておきましょう。
また、手順以外にも面接直前にやっておきたい対策やよくある失敗例も解説しています。集団面接の対策ポイントを把握し、効果的に面接官にアプローチをして他の就活生と差別化を図りましょう。
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集団面接とは?まずは特徴を理解しよう
集団面接とは、複数の就活生が同時に受ける面接のことです。多くの場合、就活生は4~6人で横並びで椅子に着席し、面接官に聞かれた質問に対して、順番に回答していきます。面接官は1名のこともあれば複数人が担当する場合もあります。
企業によっては個人面接に先立って集団面接をおこなうケースがあります。個人面接とどんな点が違うのかを把握し集団面接の特徴を理解することで、どうすれば選考に通過するのか、対策がしやすくなります。
ここからは集団面接の特徴を3つ説明していきます。ポイントを押さえて対策の準備をしていきましょう。
こちらの記事では集団面接の特徴や対策をさらに詳しく解説しています。面接を受ける前に併せて確認しておきましょう。
グループ面接を確実に攻略する8つの極意! 陥りがちな失敗も解説
①一次面接など選考の初期段階でおこなわれることが多い
集団面接は一般的に、一次面接などの初期の選考で実施される場合が多いです。最近では、Web形式で複数の学生が参加する集団面接も多くなっています。
応募者が多い大企業などで、多数のエントリーがある中で個人面接に進んでもらいたい就活生を選ぶふるい落としの目的や、挨拶や立ち居振る舞いといった基本的なビジネスマナーができているかチェックし、自社の採用要件を最低限満たしているか見極めるためにおこなわれることがあります。
じっくり時間をかけて人となりを理解してもらおうとするのではなく、「限られた時間のなかで良い印象を残す」ことを意識しましょう。
一次面接の対策方法や評価ポイントはこちらの記事で解説しているので、併せて確認しておきましょう。
一次面接を突破する4つの秘訣|頻出質問や落ちる人の特徴も解説
②面接時間が短い
集団面接では、複数人数がいるため一人あたりに与えられる時間は個人面接よりも少なくなります。
たとえば面接時間が60分で学生が5人だった場合、一人あたりのアピール時間は12分程になります。面接時間と学生の数は企業によって異なりますが、いずれにしても集団面接は一人あたりのアピール時間が少ないため、面接官にわかりやすく簡潔に内容を伝えることがより重要視されます。
また、集団面接では1人の応募者のみが発言を続けてしまうと他の応募者の発言時間を奪ってしまうことにもつながり、「自己中心的である」というマイナスな評価につながる可能性があります。応募者が1人ではないということを念頭におき、短い時間の中でしっかりアピールできるよう準備しておきましょう。
面接時間の傾向はこちらの記事で解説しているので、不安な人は確認しておきましょう。時間別の対策も解説しています。
面接の時間はどれくらい? 選考別の時間を把握して対策を効率化しよう
③他の就活生と比較されて評価が決まる
個人面接とは異なり、他の学生と比較しながら評価されるのが集団面接の特徴です。受け答えの内容はもちろん、面接時のマナーや人柄、入社への熱意などさまざまな要素が相対評価されやすくなります。
複数の就活生を同時に面接している面接官からすれば、就活生同士の差は目立つものです。マナーがなっていなかったり表情が暗かったりすると悪目立ちしてしまうので注意しなければなりません。逆に言えば自分だけ目立てる場合もあり、上手にアピールできれば個人面接よりも好印象を与えやすいのもポイントです。
他の就活生と比較されるという意識を持つことは大切です。しかし、他の人の意見や発言などを批判したり他の人と張り合おうとすることは避けましょう。協調性のない人物だと懸念されてしまいます。
アドバイザーコメント
岩﨑 千夏
プロフィールを見る集団面接の実態はさまざま! 事前準備を万全にしておこう
企業が集団面接を実施する目的は、応募者が膨大な場合、一定ライン以上かどうかを効率的に見極めるといったことが挙げられます。
また、選考フローのはじめ頃に集団面接がおこなわれることが多いですが、複数人の役員のスケジュールを合わせることが難しいという理由で、最終チェック段階で集団面接がおこなわれる場合があります。
ここで就活生のみなさんに注意してほしいのは、伝えていることはあくまで傾向や事例であり、企業によってその事情はさまざまということです。
どのような方向からどんなボールが飛んできても打ち返せるような心構えと準備をしておきましょう。「自分で考える」ということが社会人には非常に大切です。
オンライン面接が増えても対面面接のマナーも身に付けておこう
オンライン面接が増えても、やはり対面面接とは緊張感もマナーで見られている点も異なります。コートの畳み方やノックの回数、ドアの閉め方をチェックしている場合もあるので、話の内容だけでなく対面のビジネスマナーを身に付けておくことも大切です。
また仕事はチームでおこなうものなので、複数人での振る舞いを見られていることも覚えておきましょう。たとえば、「5名中3〜4名が合格するように合否調整する」「〇〇といった言動が見られたら不合格」など、どちらかといえば不合格者になる就活生を見極めている傾向が強くなります。
対面編:集団面接の基本的な流れ
対面編:集団面接の基本的な流れ
- 受付:10分前には受付を済ませる
- 待機:控え室で携帯をいじらない
- 入室:入室順番ごとのマナーを把握する
- 着席:面接官の許可が出てから着席する
- 自己紹介:指定された条件を必ず守る
- 面接:他の人の回答にリアクションする
- 逆質問:挙手をして積極性をアピールする
- 退室:会場を出るまで気を抜かない
集団面接は導入していない企業も多いため、個別面接の流れを知っている人は多いかもしれませんが、集団面接となるとあまり経験がなく、流れがわからないという人も多いかと思います。
集団面接は基本的に個人面接と同じような流れでおこなわれますが、集団面接ならではの手順や注意すべきマナーもあります。流れを知らないまま参加すると「こんなときどうすれば良いの?」と慌ててしまい実力が発揮できない可能性があります。そうならないためにも集団面接の基本的な流れを確認し、理解しておくことが大切です。
ここからは対面における集団面接の手順を解説していきます。落ち着いて面接に臨めるようにしっかり確認しておきましょう。
集団面接は個人面接と比べて、流れや質問される内容はもちろん、評価されるポイントも異なります。
他の学生に引っ張られて自分の強みを発揮できない恐れもあるため、事前に集団面接について把握して、しっかりと準備することが欠かせません。
個人面接の経験がない人など、そもそも基本的な面接の流れがわからない人は、まずはこちらの記事で基本の流れを押さえておくと、個人面接との違いをイメージしながら集団面接の対策ができるようになります。
直前でも間に合う! 面接の流れを頻出質問6例文付きで徹底解説
①受付:10分前には受付を済ませる
面接会場に着いたら、まずは受付を済ませます。
面接会場は、面接を受ける企業のオフィスであったり、面接のために用意された会議室のような場所であったり、企業によってさまざまです。しかし、どんな面接会場であってもほとんど必ず受付があります。
受付での会話例
こんにちは。○○大学の△△です。御社の集団面接を受けるため、参りました。採用担当の〇〇様にお取り次ぎいただけますか。
上記のように、挨拶、自己紹介、来訪目的、担当者の呼び出し依頼、の順に伝えましょう。採用担当者の名前がわからない場合は、受付にその旨伝えておきましょう。
受付に向かう時間については、早すぎるのはあまりよくありません。受付の準備が整っておらず迷惑をかけてしまうケースがあります。受付に向かうのは、指定されている受付時間の10分前を目安とするのが良いでしょう。
案内に従い面接会場に向かったあと、最後はきちんと笑顔でお礼を伝えることを忘れないでくださいね。
②待機:控え室で携帯をいじらない
受付を済ませると、待合室や待合スペースに案内されます。面接の時間になると採用担当者が面接会場へ案内をしてくれるのでそれまで待機します。
待機時間はつい気を抜いてしまいがちですが、面接と同じく待機時間も悪目立ちしないよう振る舞いに注意することが大切です。
特に、携帯・スマートフォンの扱いには注意が必要です。携帯やスマホに保存している就職活動のメモを確認しているだけだとしても、誰かと連絡を取っていたり、遊んでいると思われてしまう可能性があります。
誤解をされてしまってはもったいないので、受付前に電源を切るかマナーモードに設定しておくのが無難です。待機中は面接のシミュレーションをしたり、履歴書や紙に書いた就職活動のメモを再確認したりする時間にしましょう。
- 待機の時間に他の学生に声をかけられた場合、話をしても良いのでしょうか?
見られている場合もあるので挨拶や軽い雑談程度に留めておこう
面接のために集まっているので、マナーを守り節度を保つことを心がけましょう。
将来的に同期になる可能性もあるので、無視や不愛想な態度は避けたいですね。ただ、見られている場合もあるのでほどほどにしましょう。
挨拶や軽い雑談程度にして、自分のことに集中するのがトラブルを避けることにもつながります。面接前はもちろん、面接後に気が緩んでも笑い声が響くなどないようにしてください。
③入室:入室順番ごとのマナーを把握する
集団面接では、他の応募者も同席する関係もあり、想像以上に面接官からしっかりと見られています。
入室時には、たとえ予想外の場面に遭遇しても、節度あるマナーと落ち着いた振る舞いができるかどうかが、非常に重要です。
集団面接と個人面接で異なるのが入退出の仕方です。グループの先頭、2番目以降、最後尾によってそれぞれ手順やマナーが異なります。
ここからは入室順番ごとに手順を解説していきます。面接直前まで入室で自分が何番目になるかわからない場合がほとんどなので、どの位置でもスムーズに動けるようにしっかり確認しておきましょう。
入室
ドアを開けて挨拶と一礼
先頭:
ドアをゆっくりと3回ノックします。面接官から「どうぞ」などの声がかかってから入室します。ドアの前で「失礼します」といい、一礼してから入室しましょう。たとえドアが開いている状態でもノックするのがマナーです。
集団面接の場合には、一緒に面接を受ける応募者が同時に入室するため、先頭で入室する人が代表してノックするのが一般的です。
入室の場合、「最初に名前を呼ばれた人」もしくは「ドアに一番近い位置にいる人」が先頭になることが多いです。面接控え室において、入室時の流れに関する説明があればその指示に従って入室していきましょう。
2番目以降:
ドアが開いているのでノックの必要はありません。ドアの前で立ち止まり「失礼します」と言って一礼してから入室しましょう。
緊張からか挨拶と一礼を同時にしてしまう人が多いですが、社会人のマナーとしてはふさわしくありません。「失礼します」と一礼は分けておこなうようにしましょう。
最後尾:
最後に入室する場合は、入室したらドアのほうに向き直り、ドアを静かに閉めます。閉め終わったら、面接担当者のほうに向き直り扉の前で「失礼します」と一礼してから入室します。後ろの手でドアを閉めるのは避けてください。
椅子の前(横)に立つ
全員:
入室後は、1番目に入室した応募者から順に奥の椅子を利用します。椅子の前(もしくは横)に立って、「お掛けください」などと面接官から声をかけられるまでは立って待っていましょう。
この時、目をキョロキョロさせたりフラフラしていると落ち着きがないような印象を持たれかねません。姿勢を正して前を向いて指示を待ちましょう。
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④着席:面接官の許可が出てから着席する
面接官から「座ってください」などと声がかかってから着席します。面接官から着席を促されたら、「失礼します」と言って15度程度の軽い会釈をしてから着席してカバンを置きます。
この時、カバンは着席と同時に自分が座る椅子の横に置きます。 自分が立っていた位置に置くと、横の人と被ることがなくスムーズに置くことができますよ。上着を持ってきている場合は、コートをコンパクトにたたんでカバンの上に置きます。椅子の背もたれにかけたり、無操作にカバンにかけたりすることなどないようにしてください。
また、傘を持っている場合は、邪魔にならないようにバッグの隣に置くようにしてください。この時、傘の先が面接官側に向かないよう注意が必要です。
複数人で同時に同じ動きをするため、ほかの人の邪魔にならないように気をつけましょう。
⑤自己紹介:指定された条件を必ず守る
全員が着席すると、面接官からの質問が始まります。最初は1番目の人から順番に自己紹介をすることが多いです。自己紹介をする際は以下のような内容が基本情報になります。スムーズに回答できるように覚えておいてくださいね。
自己紹介で話すべき基本情報
- 大学名
- 学部
- 学科名
- 氏名
集団面接の中で「初めての発言」とも言えるのが自己紹介です。つまり、自己紹介であなたの第一印象が決まるといっても過言ではありません。自己紹介で面接官に好印象を与え、良いスタートダッシュを切りましょう。
好印象を与える自己紹介のポイントは、指定された条件を守ることです。当然のことと思うかもしれませんが、できていない就活生は意外と多いものです。
集団面接の自己紹介では以下のような条件を指定されることが多くあります。
集団面接の自己紹介の条件の例
- 30秒で自己紹介をお願いします。
- 簡単な自己紹介と弊社の志望動機を1分程度でお願いします。
一般的に、集団面接の自己紹介は1分程度が望ましいとされていますが、30秒と指定されている場合は30秒程度に収める必要があります。自己紹介と志望動機を求められている場合には、自己紹介とともに志望動機を述べ、それを1分程度に収めなければなりません。
もし志望動機だけでなく自己PRまで話してしまい2分近くも時間を使ってしまったりすると他の応募者の時間を奪ってしまうことにもつながり、面接官からの評価は一気に下がってしまいます。
具体的な自己紹介の例文や回答方法はこちらの記事で解説しているので、参考にして内容を考えましょう。
面接の自己紹介の作り方・伝え方|やってはいけないNG例も紹介
集団面接は特に簡潔な自己紹介が求められます。こちらの記事では自己紹介を1分にまとめるコツを解説しているので、併せて参考にしてください。
自己紹介は1分で印象付けられるかが鍵! まとめ方や例文を徹底解説
⑥面接:他の人の回答にリアクションする
自己紹介が終わるといよいよ面接がスタートします。集団面接では一人ずつ質問されて、答える形式や質問に対して挙手制など質問の仕方は企業によってさまざまです。
面接中に注意すべきポイントは、他の人が回答しているときの振る舞いです。他の人の話をしっかり聞く姿勢が重要です。人の話を聞く時間が多い集団面接では、自分が答えていないときに少し気を抜いてしまう傾向があります。
気が緩んでボーっとしていたり、人の話を聞いていなかったりすると、傾聴力や協調性がないとみなされてマイナスな評価につながる可能性があります。
協調性や空気を読む力をアピールするには、話し手のテンションに合わせながらリアクションをすることが大切です。適度にあいづちを打ちながらほかの人の話を聞くようにしましょう。話に対して共感をしたり、話の内容によって表情を変えたりなどすれば耳を傾けていることを示せます。
面接の頻出質問はこちらの記事で解説しているので、併せて参考にして回答を考えておきましょう。
面接の質問150選!回答例から答え方まで質問対策を完全網羅
集団面接ではどんなことが聞かれるのか、どう回答すれば良いのか悩んでいる人もいますよね。以下の記事では集団面接の頻出質問11選と答え方を解説しているので、参考にしてみてください。
集団面接で対策必須の質問11選! 短い回答で勝ち抜く5つの秘訣も
⑦逆質問:挙手をして積極性をアピールする
面接官からの質問が終わると、個人面接と同様に逆質問の時間を設けられる場合があります。集団面接では順に答えるよりも、挙手制となるケースが多いです。逆質問は面接官に印象を残す最後のチャンスです。積極的に挙手をして最低でも一度は質問をしましょう。
逆質問をするときも周りへの気配りが必要です。集団面接は質問時間が限られているので、一人でも多く質問ができるよう、自分ばかりが長く話すのではなく端的にまとめて質問をするようにしてください。また、他の学生と同じ質問をしたり他の学生が質問しているのに話を被せたりするのはマナー違反です。注意してくださいね。
集団面接では一人のアピール時間が少ないので、逆質問は熱意をアピールする絶好の機会です。会社の今後の事業展開や仕事内容など業務に関する質問や自分の強みをアピールするような質問をして好印象を残しましょう。
逆質問の例はこちらの記事で紹介しているので、参考にして質問を考えておきましょう。
面接で「質問はありますか」と聞かれたら? 回答例66選を大公開
- 用意していた逆質問が他の学生と被ってしまった場合はどうすれば良いのでしょうか?
面接官が回答した内容を深掘りする質問をしてみよう
できれば別の質問をした方が良いですが、他の学生の質問に対して面接官が回答した内容にさらに深く質問するという方法もあります。
他の参加者の質問や回答内容に対して、臨機応変に対応できそうにないと不安に思うこともあるでしょう。
その対策としては、事業内容や仕事内容など大枠の質問項目を考えておき、それぞれに対して深掘りする質問も含めていくつか準備しておくのが良いでしょう。
同じような質問でも、ポイントを絞ったり、少しずらしたり、自分なりの考えを添えたうえで質問するなどすれば、いろいろなパターンの逆質問が作れます。
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⑧退室:会場を出るまで気を抜かない
面接が終わったら着席したまま一度「ありがとうございました」と感謝の言葉を伝え、一礼します。お礼の言葉と一礼のタイミングは他の応募者と合わせましょう。
そのあとに起立をし、荷物を持って椅子の横で再度お礼と一礼をします。退室の際は入室とは逆の順番で、ドアに近い人から順に退室していきます。
入室と同様に、退室の仕方はグループの先頭、2番目以降、最後尾によってそれぞれ手順やマナーが異なります。ここからは退室順番ごとに手順を解説していくので、最後まで正しい振る舞いができるようしっかり確認しておきましょう。
退室
先頭:
最初に退出する人はドアのところまで行ったら面接官に向き直り、「失礼します」と挨拶をして一礼します。挨拶を終えたらドアを開けて退室します。この時、ドアは開けたまま次の人に渡しましょう。退出後は次の人が挨拶しやすいようドアを押さえてあげると、入室時と同様に細かい気配りができていると思われます。
2番目以降:
最初の人が退出したのを確認してから、ドアの前で面接官に向き直り、挨拶と一礼をして退出します。爽やかな印象を残せるよう、最後の挨拶も笑顔を心がけることが大切です。
最後尾:
最後に退出する人もドアの前で面接官に向き直り、挨拶と一礼をして退出します。退出後はドアを両手で押さえつつ、大きな音を立てないように注意しながら静かにドアを閉めます。
無事に面接が終わり緊張から解放されてホッとするかもしれませんが、退室後も気を抜かないように注意が必要です。
集団面接では、一緒に面接を受けた人同士で親近感が湧き、エレベーターの中やトイレなどで終わった面接についての感想を言ったり、情報交換をしたりしがちです。しかし、その場に社員が居合わせる可能性は十分にあります。
軽く挨拶をするくらいなら問題ありませんが、気が緩んで他の学生と話をして盛り上がりすぎることのないよう、面接が終わった後も緊張感を保っておきましょう。
社員は面接以外の所でも学生の振る舞いを見ている場合もあります。「常に誰かから見られている」という意識を持ち、社会人らしい立派な行動を心がけることが大切です。
入退室など面接で重要なマナーはこちらの記事で解説しています。相対評価となる集団面接で印象を下げないために、事前に確認しておきましょう。
絶対に落とせない面接のマナー! 「即不合格」にならないための作法
こちらの記事では面接の入退室についてプロが詳しく解説しているので併せて参考にしてみてください。
面接の入室・退室マナーを攻略! 挨拶やお辞儀の仕方もプロが解説
アドバイザーコメント
木村 千恵子
プロフィールを見る周囲へのリスペクトや配慮を表現することで自分自身をアピールしよう
集団面接は、同じ会社に応募している学生同士が同時に面接を受ける場面であるため、同席の学生が皆自分よりも優秀に見えてしまい、圧倒されるかもしれないと、不安に思う人もいるでしょう。
応募者が殺到する企業側から見れば、もちろん選考の都合上応募者をふるいにかけるという意味合いも考えられます。しかし同時に、面接に一緒に参加している他の学生が、将来自分と共にこの企業で同期として働くことになるかもしれないと考えてみてください。
集団面接の流れを把握したうえで適切に存在感を示そう
そのような視点で集団面接を考えると、集団面接の流れをよく把握して、自分が発言していないときに、いかに他者とその発言に対するリスペクトや配慮を自然に表現することができるかは、自分自身の発言の内容を完璧にしたり、インパクトを与えようとしたりする努力よりも価値があると評価される場合もあります。
集団面接は自分が発言する時間よりもはるかに周囲へのリアクションの時間が多くなるため、面接の全体の流れを的確に把握して、押しつけがましくない形で自分の存在感を示す受け身の工夫が重要になります。
面接官からの評価が点数でわかる! 本番に備えて面接力を測定しよう!
自分が面接官の目にどう映っているか、きちんと把握できていますか?
「面接力診断」では、あなたが面接本番でどれほどの力を発揮できるかを100点満点で測ります。
39点以下だと実力を発揮できていない可能性が高いです。診断結果から改善策を提案するので、本番に向けて対策しましょう。
- もうすぐ初めての面接がある人
- 自信のあった面接に落ちてしまった人
- 面接への不安を和らげたい人
オンライン編:集団面接の基本的な流れ
オンライン編:集団面接の基本的な流れ
- 入室:10分前にはログインしておく
- 自己紹介:他の人が話すときはマイクをオフにする
- 面接:対面の面接よりも大きなリアクションを心がける
- 逆質問:指名された後にマイクをオンにして話し始める
- 退室:面接官の指示に従って退出する
オンラインでも実施される集団面接。対面の場合と基本的な手順は変わりません。
ただ、オンライン特有の手順があるため把握しておく必要があります。流れを知らないままオンライン集団面接に参加しようとすると、入室に手間取ったり、マナーを知らなかったりして、本来の実力を発揮できない可能性があります。
また、ほかの就活生に迷惑をかけてしまうかもしれません。ここからはオンラインでの集団面接の手順を解説していきます。落ち着いて面接に臨めるようにしっかり確認しておきましょう。
Web面接の基本的な手順や対策はこちらの記事で詳しく解説しているので、初めてWeb面接を受ける人は事前に確認しておきましょう。
WEB面接の流れと攻略法! やってしまいがちな失敗も紹介
①入室:10分前にはログインしておく
オンライン面接では、電波や機器の不具合が発生する可能性があります。開始時間ぎりぎりにログインしようとした際に不具合が起きると、面接の時間に間に合わないかもしれません。
社会人にとって遅刻は厳禁です。時間を守れない時点で面接を突破するのは難しく、面接内容がどれだけ良くても挽回が難しくなります。
また、早めにログインすることでカメラの写り方やマイク、通信環境に問題ないか確認できます。特に指示がなければ10分前にはログインして待機しておくのがおすすめです。
ぎりぎりで入室すると、落ち着いて対応することが難しくなり、すでにルームが開放されていた場合、面接官がすでに待っているという状況も考えられます。
早めに入室して「待つ」側にまわることで、空気を作る側になれるので、緊張も和らぐでしょう。
②自己紹介:他の人が話すときはマイクをオフにする
マイクがオンになっていると、生活音が入ったり、ハウリングしたりすることがあります。他の人の話をさえぎらないために、マイクはオフにしておきましょう。
マイクをミュートにせずに他の人の話の邪魔をしていると、「気遣いができない」という印象を与える可能性があります。
ただし、話が終わってすぐにミュートにするのは避けましょう。面接官が質問を続ける可能性があるからです。
発言後にすぐにミュートにしたら「面接に前向きではない」と判断されてしまう可能性もあります。回答者が他の人に移ってからマイクをオフにしましょう。
③面接:対面の面接よりも大きなリアクションを心がける
相手に良い印象を与える効果があり、面接で重要視されるリアクション。オンラインでは対面の面接よりも大きなリアクションを心がけてください。なぜなら、オンラインでは反応が相手に伝わりづらいからです。
面接はコミュニケーションなので、学生は面接官が聞きやすい空気感を作れるとベスト。一方で反応が薄く、無愛想な学生に質問する意欲は湧きにくいでしょう。
リアクションが豊かな学生に対して面接官は良い印象を抱きます。良い所を引き出すために興味を持って質問してくれる可能性が高まります。魅力を最大限に伝えるために、オンライン面接では大きめのリアクションを心がけましょう。
- 集団面接でリアクションを大きく心掛けるのはわかりましたが、わざとらしくなりそうで不安です……。
対面とオンラインの両方をロールプレイして第三者に印象を聞いてみよう
どのくらいのリアクションが良いかは主観的な感覚ですが、いくつかパターンを用意して、試してみるのがおすすめです。
友人やキャリアコンサルタントなどに手伝ってもらい、同じサンプル質問を対面の場合とオンラインの場合で両方ロールプレイをしてみてください。
特にオンラインの場合は、自分が想像しているよりもかなりオーバーリアクションをするぐらいでちょうど良いということを、ロールプレイによって実感することができるはずです。
自分のリアクションに対する相手の印象について事前にフィードバックを得ておくことで、どの程度までやると相手がわざとらしいと感じるのか、自分なりの判断基準を持てるため、本番に向けての自信にもつながります。
面接の不安を解消! 本番前に面接力を測って弱点を発見しよう
不安を抱えたまま面接本番に臨むと、面接官に好印象を残せず、内定が遠のいてしまう可能性があります。
そんなときこそ「面接力診断」を受けましょう。
簡単な質問に答えるだけで自分の弱点がわかり、改善方法も提案してもらえます。ぜひ活用して面接を突破してください。
- 近く面接本番を控えている人
- 自分の面接の改善点を知りたい人
- 過去の面接で力を発揮しきれなかった人
④逆質問:指名された後にマイクをオンにして話し始める
集団面接でも面接の終盤に、学生から面接官に向けた逆質問が多くの企業で実施されます。順番に指名されるのか挙手制なのかは面接によりますが、どちらの場合も指名された後にマイクをオンにして話し始めましょう。
挙手制の場合は積極的に手を挙げて質問してください。なかなか手を上げないと、消極的な印象を与える可能性があります。オンラインミーティングの大半のサービスは「手を挙げる」という機能が付いているので、活用しましょう。
逆質問では何を聞けば良いかわからないという人もいるでしょう。逆質問の例は以下の記事で紹介しています。
面接で「質問はありますか」と聞かれたら? 回答例66選を大公開
- 逆質問が挙手制の場合、1人で何回も質問して良いのでしょうか?
質問の回数は他の参加者の様子を見つつ判断しよう
他の人に配慮することは重要なので、1人で何回も挙手して質問するのは控えましょう。一度の質問で面接官が答えたことに対して、そのまま深掘りしていくのは良いですが、何度も手を挙げて違う質問をするのは好ましくありません。
最初に率先して質問したうえで、他の参加者に時間を譲りつつ、まったく質問をする気配がないならば追加で質問しても問題ありませんが、2回程度を上限と考えておきましょう。
⑤退室:面接官の指示に従って退出する
オンライン面接が終了したら、面接官へお礼の言葉を伝え、指示に従って退出してください。面接官が接続を切るまで待つのがマナーです。
ただ、面接官も学生の退出を待っている場合があります。そのような場合は、「失礼いたします」と伝えて退出してください。
入室・退室時のイレギュラーパターンを押さえて臨機応変に対応しよう
集団面接の流れを説明しましたが、入室や退室をイレギュラーなパターンでおこなう企業もあります。イレギュラーを想定していないと、焦ってしまい面接官に話が伝わりきらないかもしれません。
個人面接では質問に回答していると落ち着いてくることもあるでしょう。しかし、集団面接は1人当たりの時間が短い傾向があり、焦っているうちに終わってしまう可能性があります。そのため、入退室のイレギュラーパターンを押さえておくのは必須です。
ここからは入室・退出時のイレギュラーパターンを紹介。本番で戸惑わないようにしっかり確認しておきましょう。
入室時のイレギュラーパターン
集団面接の入室は基本的なパターンが決まっていますが、企業や面接官によってはイレギュラーな形式でおこなわれます。通常と違う入室方法に戸惑い、マナー違反をしてしまうと良い第一印象を残せません。
面接は第一印象が非常に大切なので、入室で悪い印象を与えてしまうと挽回が難しくなります。入室がイレギュラーな場合も焦らないよう、今から紹介するイレギュラーパターンの入室方法を把握しておきましょう。
①面接官が後から入室する場合
学生が先に面接会場に案内されて、後から面接官が入室するケースがあります。「お掛けになってお待ちください」のような指示がない場合は、面接官が来るまで立って待っておきましょう。
一方で、指示が出た場合は指示通りに座って大丈夫です。ただ、面接官が到着したら立ち上がって挨拶してください。集団面接では他の学生もいるので、自己紹介などはせず、挨拶のみに留めておきましょう。
待ち時間が長いからといって、携帯を触ったり、他の学生と喋ったりするのは避けてください。面接官の到着を静かに待ってください。
基本的にはそのまま黙って座っておきましょう。携帯を扱うのはもちろんNGです。また、緊張をほぐそうと他の学生と話す必要もありません。
面接官がノックしたタイミングで立ち上がるので、カバンや応募書類などを膝の上に置くのも止めておきましょう。
②面接官から名刺を渡された場合
面接時に名刺を渡す面接官もいます。学生生活で名刺のやり取りをしたことがある人は少ないでしょう。そのため、多くの学生は名刺を受け取る際のマナーを知りません。
面接官も学生が名刺の受け取りマナーを知らないことを理解しているので、細かいルールを知らなくても合否に大きな影響はありません。ただ、「片手で受け取る」「名刺を折る」など、非常識に思える行為は印象を下げてしまいます。
また、「自分も名刺を渡さなければいけない」と考えて焦る人もいるかもしれませんが、学生が面接官に渡す必要はありません。
もし、面接官から名刺を渡されたら、両手で受け取ってください。机が目の前にある場合は面接が終わるまで机の上に置いておきましょう。
- 名刺の受け渡しをしたことがなく、マナーがまったくわかりません。名刺の受け取り方も評価対象になりますか?
相手に失礼のないように対応できれば評価に影響はない
名刺交換を上手にできることは最も大切なことではありません。失礼のないように、相手を不快にさせないように対応できたら問題ないと思いますよ。
社会人になってからも挨拶は非常に大切なので、自然にできる人であること、笑顔で対応できることを表現しましょう。
もらった名刺は丁寧に扱い、面接が終わるまではしまわず机上に置いておきます。そうすれば、もし質問するタイミングなどがあれば名前を呼ぶこともできますね。
退室時のイレギュラーパターン
入室時と同様に退室時もイレギュラーなパターンがあります。集団面接が終了し、油断しがちなのが退室。しかし、最後の印象は頭に残りやすいので、悪いイメージを与えてしまうと選考突破が難しくなる可能性があります。
退室時のイレギュラーパターンを把握して、本番で焦って悪いイメージを残さないようにしましょう。
①面接官が出口まで見送ってくれる場合
面接終了後、出口やエレベーターまで面接官が見送ってくれるケースがあります。そのような場合は、面接官の後ろについて歩いてください。
歩いている間に面接官が話を振ってきたら、笑顔で質問に答えましょう。学生側から無理に話をする必要はありません。話しかけられたら答えるスタンスで大丈夫です。
また、エレベーターに乗ったら面接官がボタンの位置に立つ可能性が高いので、到着したら先に降りてください。
歩きスマホはもちろんNGです。出口から出て面接官が見えなくなるまでは、カバンからスマホを出さないようにしてください。
- 面接官と歩いている時間が気まずいです。何か会話をした方が良いのでしょうか。
話しかけられたら会話に応じよう
基本的には、面接官から何か話しかけられない限り、沈黙のままで問題ありません。ただし、面接官または誘導係がリラックスさせようとして何か話題を提供してくれたときは、笑顔で二言三言、会話に応じるようにしましょう。
そのような場合、提供された話題について、他愛もないことで問題ないので、にこやかに伝えられるように練習しておくことがおすすめです。
そうは言っても、面接官から何も話しかけられずに沈黙のまま面接会場に行く道のりはとても長く感じられるでしょう。
その場合は、「何か話した方が良いのかな」などと思いながら悶々とするよりも、「話しかけなくて問題なし」と割り切って、終始笑顔を絶やさず面接官の後を歩いてくださいね。
②面接官から退出の指示がない場合
面接が終了しても、面接官から指示がないケースがごく稀にあります。基本的に面接が終わると面接官は指示をしてくれるので、指示があるまで待っておきましょう。
しばらく待っても指示がない場合は面接の感謝を伝えて、指示を仰いでください。指示があるまでは面接会場を退出しない方が無難です。
集団面接の直前でやっておきたい3つの対策
集団面接の直前でやっておきたい3つの対策
- 身だしなみの最終チェック
- 入室から退室の流れを再確認
- 「これだけは伝えたい!」という点を明確にする
他の学生との比較によって、マイナスポイントをチェックする傾向にある集団面接。減点される可能性を少しでも潰しておくべきです。
とはいえ、集団面接の直前は緊張している人が多いでしょう。何も手につかないという人もいるかもしれません。しかし、直前にやることで選考突破の確率を高められる対策があります。
ここからは、集団面接の直前にやっておきたい3つの対策を紹介します。知っているだけで対策できるものばかりなので、集団面接を突破するために、参考にしてみてください。
面接の準備は、直前にやっておくべきことだけはありません。こちらの記事では段階ごとに必要な準備を解説しているので、万全に対策したい人は参考にしましょう。
面接の準備完全版|あなたを最大限に魅せる17の土台作り
①身だしなみの最終チェック
身だしなみを整えて家を出ても、集団面接に向かう道中で乱れることがあるでしょう。身だしなみが整っていないと、面接官に悪い印象を与えます。必ず確認して面接に挑みましょう。
比較対象がいる集団面接は、身だしなみの乱れが目につきやすいです。対面・オンライン問わず、面接直前の身だしなみチェックは必ずおこないましょう。チェックすべきポイントは以下の通りです。
身だしなみのチェックポイント
- スーツやシャツは汚れていないか
- ネクタイは曲がっていないか
- 髪型は乱れていないか
- ストッキングは破れていないか
- 靴は汚れていないか
- ひげの剃り残しはないか
- メイクは濃過ぎないか
- アクセサリーはついていないか
服装や身だしなみに関しては以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
面接の服装に迷う就活生必見! 基本マナーから私服対策まで完全網羅
集団面接は短時間で合否を判断しなければなりません。一人当たりにかけられる時間が短いため、印象は非常に大切です。
メラビアンの法則でも人の印象を決めるのは話の内容ではなく見た目だと言われています。比較対象がいる集団面接では合格者を決めるより不合格者を決めることも多いので、減点されることのないようにしましょう。
②入室から退室の流れを再確認
集団面接では緊張から、入室や退室の手順を忘れてしまう可能性があります。面接本番で焦ることがないよう、直前に手順を再確認しておきましょう。
「他の学生の真似をすれば良い」と考えている人もいるかもしれませんが、入室や退出の順番は本番にならないとわからないものです。先頭だった場合、他の学生の真似はできません。
また、入室や退室の手順は誰でも確認できるので、できていないと「準備不足」「熱意が足りない」というイメージを抱かれる可能性もあります。入社や退出の手順は必ず再確認してから面接に挑んでくださいね。
③「これだけは伝えたい!」という点を明確にする
集団面接が始まると、緊張や焦りで話す内容が飛ぶ可能性があります。また、話す内容がまとまっていないと、面接官に内容がうまく伝わりません。
集団面接では、1人の話す時間が限られています。自分の魅力や強みをアピールするために、「これだけは伝えたい!」という点を明確にしておきましょう。
直前に確認して話す内容を明確にしておくことで、伝えたい内容を忘れる可能性を低くできます。
- 集団面接でアピールしたいことがたくさんあって、「これだけは伝えたい」というポイントを厳選できません……。
企業が求める「自分の強み」に焦点を当てて絞り込もう
面接官が聞きたいのは「自分が伝えたい」ことではなく、企業側が求めている人材像とどういった点がマッチしているかです。
そのため、集団面接とはいえ、基本的には企業が求めている人材像であることをアピールすることを第一に考えてください。
アピールするポイントは「自分の強み」に焦点を当てて絞り込みましょう。そのうえで、企業理念や求人票の情報などを参考に関連の深いキーワードを盛り込み、求めている人材に近いことまでしっかりとアピールしましょう。
流れと一緒に押さえておきたい! 集団面接でやりがちな3つの失敗例
集団面接でやりがちな3つの失敗例
- 周りのマナー違反に流されてしまう
- 自分の出番が終わって油断してしまう
- 周りの発言に気をとられて集中力が途切れてしまう
集団面接は比較対象がいるため、「できていないポイント」が目立ちます。選考の初期に学生を選別する狙いが強い集団面接。大きなマイナス評価があると、途中まで高評価を得ていても選考を突破できない可能性があります。
ここからはやりがちな3つの失敗例を紹介します。よくある失敗例を把握して、集団面接でマイナス評価を受けないように対策しましょう。
①周りのマナー違反に流されてしまう
集団面接では、「周りと同じ行動をしていれば安心」と考えている人もいるでしょう。誤った行動をしているマナー違反な学生に流されてしまう人がいます。
「どうぞと言われてないのに着席」「退室前にお辞儀をして失礼いたしますと言わない」など、前の人を参考にして、減点されてしまう可能性があります。
周りの人のマナー違反に流されないように、面接時のマナーは必ず把握しておきましょう。
周りに流されやすいマナー違反
- どうぞと言われる前に着席する
- 指定の時間より長く話す
- 入り口で一礼しない
- 待機時間に携帯を触る
- 面接官以外に挨拶をしない
その他の面接のマナーについては以下の記事で解説しています。
面接マナーを攻略! 不合格を避ける基本からWeb対策まで完全網羅
②自分の出番が終わって油断してしまう
集団面接は、回答時間だけが評価対象ではありません。他の人が話している間、面接官は他の学生のこともチェックしています。自分の出番が終わっても、油断しないようにしましょう。
話を聞いているか確認する目的で、「〇〇さんはどう思いますか」など、質問されるケースがあります。また、「〇〇さんに何か質問はありますか」と、話をしっかり聞いていないと難しい逆質問を求められる可能性もあります。
自分の出番が終わっても集団面接は終了ではありません。最後まで油断せずに、他の人の話を聞きましょう。
③周りの発言に気をとられて集中力が途切れてしまう
集団面接に参加する学生にはさまざまな人がいて、話す内容は人それぞれです。ただ、前の人が自分と似た内容を話す可能性があります。同じ内容を話すことに不安を感じるかもしれませんが、自信を持って話をしてください。
また、「部活動の全国大会に出場した」「長期インターンシップで営業成績1位を獲得した」など、優秀なエピソードを話す学生もいます。自分のエピソードの小ささに動揺する人もいるでしょう。
しかし、大事なのはエピソードのすごさではありません。アプローチの方法や考え方が重要です。周りの発言に気をとられて集中力が途切れないようにしましょう。
- 前の学生が自分が準備した回答と似た内容を話した場合、どうすれば良いですか?
あらかじめエピソードの伝え方を複数用意しておくと安心
必ずしも自分の回答を変える必要はありませんが、準備に余裕があれば、事前にエピソードのバリエーションを複数準備しておくことがベストかもしれません。
ただし、他の学生の回答やエピソードと異なる回答やエピソードを準備できるとは限らないでしょう。
もし似たような回答とエピソードを先に他の学生が話して他のエピソードがない場合は、前に話した学生と自分との視点や経験の違いについて自分なりの分析と理解を伝え、自信を持って自分のエピソードのポイントをわかりやすく話すようにしましょう。
自分が話せるエピソードの伝え方をあらかじめ複数準備しておくと、精神的にも余裕を持って面接に臨めるのでおすすめです。
集団面接の流れを事前に整理して余裕を持って面接に挑もう!
選考の初期に実施され、周囲と比較されることの多い集団面接。目に留まりやすいマイナスポイントをなくす必要があります。そして、プラスポイントのアピールも欠かせません。本番で良い評価を与えるために、集団面接の直前にできる対策や注意点を把握しておきましょう。
対策を積んでいる就活生の中でアピールするのは難しいものです。集団面接の流れを事前に整理して、余裕を持って面接に挑んでくださいね。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/HR&Sパートナーズ代表
Chinatsu Iwasaki〇大学理系学部卒業、大手インフラ企業の人事として勤務。開業後、企業の採用コンサルティングや就職支援などをおこなう。現場感と対話を大切にしている
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/Koyoriキャリアワールド代表取締役
Chieko Kimura〇2度のアメリカ留学、20年以上の外資系IT企業勤務を経て、現在は留学生向け就職支援をおこなう。また、企業のキャリア支援や新入社員のクラウドコーチングなどにも幅広くたずさわる
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/性格応用心理士1級
Minoru Kumamoto〇就職・転職サイト「職りんく」運営者。これまで300名以上のキャリア相談を受けた実績。応募書類や採用面接の対策支援をする他、自己分析の考え方セミナーを実施
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