グループ面接を確実に攻略する8つの極意! 陥りがちな失敗も解説

グループ面接で飛びぬける極意|陥りがちな失敗を攻略しようのサムネイル

この記事にコメントしたアドバイザー

  • 上原 正光

    上原コンサルティングオフィス代表 保有資格:国家資格キャリアコンサルタント(登録番号20038717)/2級キャリアコンサルティング技能士(第21S17400467号) SNS:X(旧Twitter)/Facebook

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  • 鈴木 洵市

    ブルーバード合同会社代表取締役 保有資格:国家資格キャリアコンサルタント(登録番号21041822) SNS:Instagram/Facebook

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  • 木村 千恵子

    Koyori キャリアワールド代表 保有資格:国家資格キャリアコンサルタント(登録番号16050754)/キャリア・デベロップメント・アドバイザー SNS:X(旧Twitter)/Facebook

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この記事のまとめ

  • グループ面接には個人面接にはない落とし穴がある
  • 高評価ポイントと落とし穴を踏まえた攻略法8点をマスターすれば安心
  • WEBのグループ面接は環境・目線・配慮が大切
  • この記事を読んでいる人におすすめ

  • 面接力診断ツール

    【面接前必須】たった3分であなたの面接力がわかる!

特に応募者の多い人気企業などで実施されることの多い集団面接。「個人面接との違いは何だろう」「グループ面接ならではの選考対策はあるのかな」など、グループ面接を設定する企業の意図や、受け方がわからず悩む人は多くいます。

グループ面接は他の就活生と比較をされながら進みます。そのため「他の人よりもできている部分」以上に、「他の人よりできていない部分」があると目立ってしまう選考です。高評価ポイントに加え、どのような落とし穴があるか理解することが欠かせません。

この記事では、キャリアアドバイザーの上原さん、鈴木さん、木村さんのアドバイスを交えながら、グループ面接の特徴を踏まえた攻略法を解説します。これからグループ面接を控えている人はぜひ実践してみてくださいね。

目次

グループ面接は落とし穴と攻略法の把握が必須

グループ面接に失敗してしまう人に多いのは、グループ面接ならではの評価のポイントや落とし穴を把握できていないケース。グループ面接の特徴を理解し、個人面接やグループディスカッションとは異なる独自の対策ができていないと、選考突破は難しくなるでしょう。

記事では、まずグループ面接の特徴を説明。そして面接官の目線を踏まえた評価ポイント・減点ポイントを解説するので、それを踏まえて攻略法を理解していきましょう。

攻略法は8つ。第一印象を左右する立ち振る舞い編と、より好印象を狙う回答編に分けて紹介していきます。それぞれ社会人として求められる内容も含まれているため、「入社後すぐに活躍してくれそう」「一緒に働きたい」という好印象につながります。

また、WEBのグループ面接対策についても紹介しているので、WEBで受ける場合は合わせて参考にしてくださいね。

グループ面接に限らず、就活の面接全般対策したい人はこちらの記事を参考にしてください。
就活の面接の質問70選! 完全攻略できる準備や回答方法を解説

面接であまり手応えを感じられず落ち込んだ経験がある人もいるのではないでしょうか。面接の手応えを判断する基準を知り、次につなげる方法を知りたい人はこちらの記事を参考にしてみてくださいね。
面接の手応えがわからないときの判断基準12選|次につなげる対策も

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まずはグループ面接の特徴を理解しよう

受けるタイミング選考序盤が多い
就活生・面接官の人数就活生:2~6人、面接官:1、2人が多い
面接の流れ入室:先頭の人がノックし他の就活生と同時に入る
面接中:順番もしくは挙手制で回答
退室:全員で挨拶し最後の人がドアを閉める
グループ面接の特徴

グループ面接の対策をするには、まずはグループ面接の特徴を理解することが大切です。

特徴が理解できていないと、これから紹介するグループ面接の対策方法について、どのような場面でどのように活用するのかイメージできないですよね。

ここで紹介するグループ面接の特徴を押さえて、対策の準備をしていきましょう。

受けるタイミング

グループ面接の企業側のメリットとしては、企業は一度に複数の就活生を見ることができることです。

人気企業であれば応募者も多いため、全員と個人面接をすると莫大な時間がかかってしまいます。そのため、採用活動の効率化を目的にグループ面接を取り入れていることが多いです。

ただその分、一人ひとりとしっかり向き合うことは難しくなります。そのため、より厳密な選考が求められる傾向のある選考の後半よりも、一次面接といった序盤に設定されるケースが多い傾向にあります

上原 正光

プロフィール

面接の後半では役員が面接官になるケースがありますが、役員の時間設定が難しい企業では、時間短縮のためグループ面接を後半に設定する企業もありますよ。

一次面接の対策方法はこちらの記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてくださいね。
一次面接を突破する4つの秘訣|頻出質問や落ちる人の特徴も解説

就活生・面接官の人数

就活生の人数は2~6人、対して面接官は1、2人で設定されているケースが一般的です。面接官が質問を1つするごとに、就活生がそれぞれ回答していくことが基本となります。

人数が多ければ多いほど比較される対象が多くなる、つまり比べられるポイントが増えるため、多くのことに配慮しなければなりません

また、アピールが弱ければ印象が薄くなる可能性が高く、マイナスな印象を作らないようにしつつ飛びぬけて良い印象を残す必要があります。

グループ面接を担当する面接官はどのような人ですか?

上原 正光

プロフィール

選考序盤ならマネージャー職、終盤なら役員や人事部長

初期段階で実施する場合、面接官はマネージャー職など多くの人を見て実際に評価する立場にある人になることが多いでしょう。

逆に最終段階で実施される場合は、役員や人事部長などが担当することになります。どの段階で実施されるかによって面接官の役職は異なってきますよ。

個人面接、グループディスカッションとの相違点

個人面接と比較し、グループ面接は他に就活生がいるため、面接官にアピールできる時間が短いこと、他の就活生と比べた相対評価になるケースが多いことが相違点となります。

またグループディスカッションと比較すると、他の就活生との意見交換などは求められておらず、他者の発言に声を出してあいづちを打ったり、意見を出したりなどはかえってマイナス評価になる可能性があるという違いがあります。

グループ面接は、「個人面接を効率化するために複数人で受けている面接」という意識を持ちましょう。他者と比べられている意識は持って、周りに配慮しつつ、干渉はせず個々人がそれぞれしっかりとアピールすることが大切です。

グループディスカッションについてより詳しく知りたい人はぜひ次の記事を読んでみてくださいね。よく出るテーマを紹介しています。
グループディスカッションのテーマ50選|1人でできる練習法も紹介

通過率

一般的にグループ面接の通過率は他の選考と比較して低い傾向にあります。

グループ面接は応募者数が多い企業で採用活動の効率化を狙うために導入されるケースが多く、その場合就活生を大幅に絞るための絞り込みとして、通過率を低く設定しているのです。

通過率が低いということは、選考を通過するには徹底的な対策が必要ということです。グループ面接は特に、企業ごとに何を求められているのか、どんな準備が必要なのか入念に調べて準備することが大切ですよ。

鈴木 洵市

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中にはグループ面接の通過率を高く設定している企業もありますが、その場合は面接の雰囲気がフランクなことが多いです。この場合は、基本的なマナーや行動、受け答えができているかを見て合否を判断していると考えられます。

面接の流れとマナー

グループ面接は他の就活生がいる分、「流れやマナーがわかっていなくても他の人についていけば良い」「他の人の真似をすれば良い」と油断しがちです。しかし他の就活生との相対評価になるグループ面接だからこそ、こうした意識は面接官に見抜かれて目立ってしまいます。

特にマナーは、間違えてしまうと「基本的な部分ができていない」とマイナス評価につながります。主体的に正確に動けるように、流れとともに面接中のマナーをしっかり覚えておきましょう。

所作は一瞬で比較されてしまうものです。そのため、細部まで気を抜かないようにしていけると良いですね。

入室

入室の流れとマナー

まずは入室の流れとマナーです。入室は第一印象を決める重要なタイミングです。

入室の際、先頭の人はドアを3回ノックします。「お入りください」などと会場の中から声があったら、「失礼します」と言ってドアを開けます。

入室するタイミングでそれぞれもう一度「失礼します」と言ってドアの前で30度程度で礼をし、奥から順番に席に向かいましょう。最後の人はドアの方を向いて閉め、面接官に向き直り席に向かいます。

バッグやコートは椅子の脇に置いて良いですが、面接官から指示があるまで座らないようにしてくださいね。

面接

面接では、面接官の指示によりそれぞれ順番に回答していきます。もしくは、挙手を指示されることもあります。

面接中のマナーとして、他の就活生が話している間は、話を聞くようにしましょう。適度にうなずき、聞いている姿勢を見せることが大切です。

自分が回答する際は、個人面接と同じように、明るくはきはきと答えましょう。他の就活生がいることを踏まえて、回答に時間がかかりすぎないように、端的に回答するようにしてくださいね。

退室

退室の流れとマナー

「これで面接は終了です」などと合図があったら、他の就活生と合わせて「ありがとうございました」とお礼の言葉を言って礼をしましょう。この際、言葉尻までしっかりと言い終わってから礼をするようにしてくださいね

そして立ち上がり、ドアの前まで歩いた後、1人ずつ面接官の方を向いて「失礼いたします」と言い、礼をします。ドアを開け、面接官の目を見て再度一礼して出ます。最後の人がドアを締めて終了となります。

退室で特に気を抜きやすいのは表情です。脱力感から、笑顔が消えてしまったり、下を向いてしまったりすることがあるため、最後まで笑顔や面接官の目を見ることを忘れないようにしましょう。

面接の詳しいマナーはこちらの記事で紹介しているので併せてチェックしてみてくださいね。
面接マナーを攻略! 不合格を避ける基本からWeb対策まで完全網羅

アドバイザーコメント

グループ面接は基本の所作を徹底しよう

グループ面接は、基本的なマナーやエチケットができていないと比較されて目立ってしまいます。特に身だしなみや基本動作には注意が必要です。

周りの人がやっていないからといって基本の所作を怠ると、全員が悪い評価に引きずられることもあります。周りに流されず、自分がやるべきと思ったことは自分だけでもきちんとやることが大切です。

話していない間も気を抜かないようにしよう

そして明るくハキハキとした受け答えを心掛けましょう。緊張のためか、目線が定まらなくなってキョロキョロしてしまう人もいます。人の話を聞かず、興味がなさそうな態度を取っていても気になります。

他の就活生と異なる行動をするとかなり目立ってしまうものです。面接官は、話をしていない就活生も観察しているので、話をしていないからといって気を抜かないように注意しましょう。

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押さえておこう! グループ面接での4つの評価ポイント

グループ面接の4つの評価ポイント

  • 周囲に配慮できているか
  • 端的に回答する力があるか
  • 傾聴力があるか
  • 他の就活生と比べて魅力的か

グループ面接は選考の通過率が低いことから、評価されるポイントをいかにマスターできるかが合否を分けることとなります。評価ポイントを把握することで、より効率的に対策をすることができますよ。

他の就活生から一歩も引けをとらないように、評価されるポイントをすべて理解していきましょうね。

①周囲に配慮できているか

まずは、自己主張をし過ぎず、周囲に配慮できる人であることが評価の対象となります。グループ面接では他の就活生がいる分、ライバル意識が燃え、自分をアピールしたい思いが強くなってしまいますよね。

しかし、選考に通過したいという気持ちは皆同じです。そのため、敵対心を持ちやすい環境下で、周囲に配慮できることが評価の対象となるのです。以下の点が評価される可能性があるため、意識してみましょう。

周囲に配慮できるか確認されるポイントの例

  • 他者の回答を遮ることはないか
  • 我先にと入室したりするようなことがないか
  • 他の就活性が話している時に笑顔で聞けているか
  • 挙手制の際は積極性がありつつも譲り合いの精神も持っているか

木村 千恵子

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周囲への配慮は、急に身につくものではありません。日頃から他者の立場や考えへの理解を示し、思いやりのある行動をしているかどうかが見られます。

その場だけの対応かそうでないかは、面接官にはすぐにわかるので、日頃から努力するようにしましょう。

②端的に回答する力があるか

グループ面接は個人面接よりも1人がアピールできる時間が限られています。そのため、長々とアピールするのではなく、端的にわかりやすく回答することが求められているのです

1時間の面接で就活生が5、6人いる場合は、1人約10分の持ち時間となります。よって、各質問1分以内を目安に答えられるかを意識することが大切です。

回答が長すぎる人に対しては、「他の就活生の回答時間を考慮できていない」というマイナス評価につながります。

上原 正光

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端的に回答できないと、何を言いたいのかがよく伝わりません。自分の意見をうまくまとめて伝えることができないということで、コミュニケーション力がないという印象を持ちます。致命傷になりかねませんよ。

③傾聴力があるか

他の就活生が発言している間に話をしっかりと聞いているかどうかも、評価の対象です。

面接中は前の人が話している際に何を回答すべきか考えていたり、自分の回答が終わって上の空になってしまったりする就活生もいるでしょう。

しかし、周囲の話を聞くことは仕事をするうえでの最低限のコミュニケーション能力です。そのため、グループ面接を通じて基礎的な社会人スキルが見られていると考えましょう

鈴木 洵市

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傾聴力があるかを確認することで、企業側はコミュニケーションスキルを評価していると思ってくださいね。

人の話を聞くことがコミュニケーションの基本であるため、他の就活生の話をきちんと聞けているかどうかでコミュニケーション力を測っています。

④他の就活生と比べて魅力的か

他の就活生よりもはつらつとしていたり、周囲に配慮する力があったり、回答する内容が印象的であったりと、周囲と比較した際に魅力的であるかどうかも評価の対象となります。

周囲よりも魅力的であると思われるためには、回答内容や面接での振る舞いで人柄や能力をアピールしたり、志望動機や自己PR、逆質問などで他の人よりも強い熱意を伝えられると良いですね

効果的な回答例を後半で紹介しているので、合わせて参考にしましょう。

企業にとって「一緒に働きたい」「活躍できそう」と思われるような、魅力的な就活生になるにはどうしたら良いですか?

鈴木 洵市

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「自分の意見を持った素直な人」アピールが効果的

「素直さ」があるかが基本になると思います。「素直さ」とは、まず人の話を聞くことができ、わからない時には上司に自分から相談ができる人材です。特に新入社員の場合、このような人材が企業で活躍できると考える面接官も多くいます。

個々のエピソードで、「他人の意見をきくことによって成功を収めた」「上級生だが後輩からもらったアドバイスを活かしてチームを成功に導いた」といったような話ができれば、その素直さが伝わります。

ただ、自分の意見を持っていないという印象を持たれるリスクがあるため、自分の意見を持ったうえで他人の意見を素直に受け入れたといった伝え方をすると好印象になりますよ。

グループ面接で身振り手振りを有効に使うと、他の就活生と差をつけることができます。こちらの記事を読んで、ぜひ身振り手振りを取り入れてください。
面接は身振り手振りを適切に使って制す! 好印象を残すコツを解説

アドバイザーコメント

自分の意見に自信を持つことが大切

グループ面接で評価されるポイントとして、もう1つ押さえて欲しい点としては、「周囲の意見に流されていないか」という点です。

グループ面接は、個人面接ではなく、競争相手が一緒にアピールをおこない、意見交換する場にもなります。

このような場面で、自分の意見と異なる意見が大多数出る場合もあります。しかし、その場合でも自分の意見に自信をもってください。

見られているのは結論に至ったプロセス! 回答に誤りはないと考えよう

このような場面で、面接官はその意見が正しいか間違っているかの評価をするわけではなく、どのような考えからその結論に至ったかを見ています。

その内容について、論理的な回答ができているかもチェックされます。もし自分の意見を曲げてしまうと、流されやすい学生という印象を持たれてしまいますよ。自分の意見には自信を持ってくださいね。

グループ面接の3つの落とし穴に注意しよう

グループ面接の3つの落とし穴

  • 他の就活生の発言に左右される
  • 面接官の不意打ちがある
  • 回答時間が短い

グループ面接は比較対象がいることから、「他の就活生よりできている部分」よりも、「できていない部分」があるとすぐに目立ってしまいます。

そのため、どんなに高評価を得られるポイントをマスターしていたとしても、マイナスな評価が1つあるだけで不合格となってしまう可能性があるのです。

ここでは、グループ面接で減点されてしまうポイントについて解説していきます。よくある失敗例を把握して、グループ面接に潜む落とし穴を踏まないように対策していきましょう。

落とし穴①他の就活生の発言に左右される

他の就活生の話を聞いていると、自分が話す内容に影響を受けてしまうことがあります。グループ面接では他の人の発言を聞く傾聴力が試されますが、最も重要なのは、個人面接と同様に自分を最大限アピールすることです

ここでは、どのようなケースで左右されやすいのか、結果どのような失敗を起こしてしまうのか解説するので、他の人の発言を聞く際に留意してくださいね。

回答の重複や優秀なエピソードを気にして動揺してしまう

自分がアピールしようとしていた内容と類似した内容を、他の就活生がアピールしてしまうケースがあります。また、似ている話題で他の就活生の方が成果を上げているケースもあります。

たとえば、カフェのアルバイト経験をアピールしようとしたら、他の就活生はカフェアルバイトのリーダーとして活躍していた、といった場合です。ただ、結果が同じ、もしくは他の就活生の方が良いと思える場合も、そこに行きつくまでのアプローチや考え方は人によって異なります

回答が重複していても、内容を変更したりせずに、自信を持って話すようにしましょう。

木村 千恵子

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自分が考えていた回答内容が前の人と重複していても、気にすることはありません。

考え方が同じであっても、そう考えた理由の違いや見解を追加することで自分らしい意見となるため、自信を持って自分の意見を伝えることが大切です。

前の人の誤った回答を参考にしてしまう

面接官の質問の意図に沿わない回答を、前の人から続けてしまう可能性があります。

たとえば、前の人が「挫折経験」を聞かれているのに「学生時代力を入れたこと」を回答してしまい、自分も倣ってしまうといったケースです。「自分が誤っていたらどうしよう」という不安から、誤りに気づいても正せないことが考えられます。

グループ面接は他の人の回答を聞くことが重要となりますが、面接官の質問内容と合わせて聞くことが大切です。前の人が質問の意図と逸れているなと感じたら、自分は自信を持って質問に対する回答を伝えるようにしましょう

少し勇気がいるかもしれませんが、違和感を感じたら、軌道修正することも大切ですよ。

前の人が意図を間違えていて、質問の意図が不安になったら面接官に質問をしても良いのでしょうか?

木村 千恵子

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基本的には質問をしても問題ない

状況によって判断が難しい場合もあるのですが、自分が2番目の場合、前の人が意図を理解し間違えている可能性が高いと思ったら、「質問の意図をこう解釈しました」と前置きをして回答を始めることは可能です。

自分の前に数名同じ意図で答えていた後に、自分の直前の人だけ意図を間違えたと思われた場合は、あえて意図を面接官に聞かずに直前以外の人と同じ意図で回答をすることが無難でしょう。

聞いたからと言って減点されるわけではないので、不安なまま進めるよりは、勇気を出して本当の意図を確認すると良いですね。

落とし穴②面接官の不意打ちがある

他の就活生がいることの安心感により、自分の番でない時間は、気が抜けてしまう可能性があります。それを利用し、面接官から突如発言を促されることがあります。

面接官からの不意打ちにもきちんと対応できれば、常に緊張感を持って臨んでいることを伝えられたり、堂々としている印象を持ってもらうことができますよ。ここでは、どのような不意打ちがあるのか確認し対応できるようにしておきましょう。

他の就活生の話を聞いていたか確認されるケースがある

自分の番が終わったり、自分の前の人が話していたりすると、気が抜けていたり、自分が発言する予定の内容を考えたりして、他の人の話を聞いていない人もいます。

面接官はそれを見越して、「〇〇さんの発言についてどう思いますか」「〇〇さんと同じ立場であったらどうしますか」などと、他の就活生の発言を踏まえた意見を求めることがあります。ここで答えられなければ、傾聴力や周囲への配慮がない人と捉えられてしまうかもしれません。

他の就活生の発言を聞きながら、頭の中で概要を整理するよう意識すると良いですよ。そして、自分なりの意見を軽くまとめておくと、他の就活生の話に言及する質問を振られた際に、対応できるようになります。

他の人の話を良く理解できなかったため、それをふまえた自分の意見をうまく言えませんでした。評価が下がってしまうのでしょうか?

上原 正光

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よく理解しないまま話すのが伝わると評価は悪くなる

よくわかっていないのに勝手な解釈で話を進めると、印象は悪くなると考えましょう。

他の人の話の意味がよくわからなかった場合には、きちんと質問して何を言っているのか理解してから話をするようにしてください。

ピントのずれた発言をするよりも、意図をきちんと捉えたうえで自分の意見を述べる方が良いです。質問することは悪いことではありません。

挙手を求められる可能性がある

不意に発言の順番を挙手制で決められることがあります。その場合、積極性や熱意を確かめられているケースが多いのです。そのため、できるだけ早い段階で手を上げましょう。

すぐに手を上げられるように、想定される質問の回答は用意しておくことが大切です。この記事の後半で、想定問答集を掲載しているので、合わせて確認してくださいね。

発言したい内容がまとまっていないうちに手を上げると印象が悪くなってしまうため、自信がない場合は無理をして挙手しなくても問題ありません。順番が後になってしまっても、不安な表情を見せず堂々と回答することが大切ですよ。

上原 正光

プロフィール

面接官が不意打ちをするケースとして、発言者が偏っていたり、発言した直後に同じ話題が出たり、発言のチャンスが少ない人がいる場合には意見を聞こうと指名する場合がありますよ。

そのため、他の人の話には神経を集中して、いつでも答えることができるように心構えておくことが必要です。

落とし穴③回答時間が短い

グループ面接は個人面接と比較して、1人当たりの回答時間が短いことが特徴です。そのため、だらだらと話してしまっては周囲に配慮できない人といった印象がつき、マイナス評価になるかもしれません

目安の回答時間と、時間内にわかりやすく伝えられる方法を解説していくので、チェックしてくださいね。

面接1時間とすれば1人の回答時間は合計約10分

1時間の面接で、就活生が5、6人いる面接では、1人当たりの回答時間は約10分となります。企業にもよりますが、面接での質問数はおおよそ10個。そのため、1つの回答は約1分程度で回答できるように準備しておきましょう。

長く話してしまい、かつ要点がわかりにくい場合は、他の就活生に配慮ができない、準備不足といった印象を持たれてしまいます

会社は複数の人と一緒に活動する場であるため、他者に考慮しつつ与えられた時間で能力を最大限発揮できるようにすることが求められます。その力があることをアピールするために、限られた時間内で回答する練習をしましょう。

アドバイザーコメント

個人面接と同じように長々と話してしまう点にも注意

よくある失敗例の1つとしては、つい発言が長くなってしまいがちな点です。

自分の持ち時間に意識を向けつつも自分らしい発言ができるかは、入社後に仕事をする環境でも求められるスキルなので、1分程度でポイントを押さえて、わかりやすく意見を伝える必要があります。

話している時や聞いている時の表情にも気を付けよう

また、話すときの声の大きさやスピードと顔の表情についても気をつけるようにしましょう。暗記してきた回答を必死な表情で話すのでは、内容がどんなに立派でも印象が良くありません。

自分の意見をどんな表情で伝えるかについて気を配れるように、自分の回答する姿をビデオに撮って練習してみると良いでしょう。

同様に、自分以外の人が話す番の時は、自分の番に話すことを忘れないようにしようとして注意がそれてしまったり、前の人の話に圧倒されて頭が真っ白になってしまい、それが顔の表情に出てしまったりというのも、やりがちな失敗です。

これも模擬面接をおこなうなどして、ほかの人の話を聞いているときの自分をビデオに撮って観察することで対策できますよ。

グループ面接の8つの攻略法を押さえよう

ここまで、高評価を狙うポイントと、グループ面接におけるよくある失敗例を紹介してきました。

グループ面接では大幅な絞り込みがおこなわれることが多く、少しの減点が命取りになり、また群を抜いて評価される必要があるのです。

マイナスを作らずプラスを作るには、攻略法があります。ここからは、落とし穴を踏まず、かつ良い印象を残すためにはどのように臨むべきか、グループ面接をマスターする方法を解説していきます。グループ面接を通過するために、ぜひ参考にしてくださいね。

立ち振る舞い編

グループ面接の立ち振る舞いの攻略法

  • 他の就活生が話している内容に集中する
  • 求める人材像に合った所作を意識する

最初に、他の就活生との違いがすぐにわかる立ち振る舞いについて、攻略法を説明していきます。

「一緒に働きたい」と思わせる人柄や「活躍してくれそう」と感じさせる熱意は、回答のみならず、立ち振る舞いからもアピールすることができますよ。採用したいと思わせる所作について、攻略していきましょう。

①他の就活生が話している内容に集中する

まずは、他の人の話に集中して聞くようにしましょう。面接官から、他の人の発言を踏まえて話すよう振られる可能性があります。

自分のことで頭がいっぱいになるのではなく、周囲の人も将来の同期になる可能性があると考えて、関心を持って集中して聞くようにしてくださいね。

他の就活生の面接の様子を見られる機会は多くないので、どんなところを参考にできるか、あるいは反面教師にするかなどの観点を持ちながら聞いてみても良いですね

他の人の話を聞くときのポイント

  • 笑顔でうなずきながら聞く
  • 頭の中で概要をまとめる
  • 他の人の発言に対する自分なりの意見をまとめておく
他の人が話している時は緊張しそうで、これだけのことを覚えていられる自信がありません…。どうしたら良いですか?

鈴木 洵市

プロフィール

「結論」「気づき」「行動」に気を付けて聞いてみよう

特に重要なポイントは、他の就活生の話を「結論」「気づき」「行動」の観点で情報処理をすることです。

話の構成はほとんど上記の3点に絞れるため、それに留意して冷静に情報処理をおこなうことが大切です。そうすれば急な意見を求められたとしても、冷静に自分の意見を述べやすくなりますよ。

②求める人材像に合った所作を意識する

社風に合った自分の長所など、アピールしたい特徴に合わせた所作を意識してみましょう。そうすることで、「企業に合っている人」「魅力的な強みがある人」という印象を残すことができますよ。

たとえば、協調性をアピールしたいのであれば、謙虚な態度を示すことが1つの方法です。

「努力家」「継続力がある」「問題解決能力がある」など、物事に取り組む姿勢や課題があってこその強み、能力的なアピールポイントは、回答の中でないとアピールが難しいですよね。対して「冷静さ」「協調性」「積極性」など人柄に関する長所は、所作でもアピールできますよ

アピールする内容に合わせた所作の例

  • 冷静沈着である:堂々と落ち着いた様子で回答する
  • 協調性がある:順番を譲ったり、笑顔で聞いたりと和やかな雰囲気づくりをする
  • 積極性がある:真っ先に発言をしたり面接官に対し大きなリアクションをする

鈴木 洵市

プロフィール

グループ面接では、自分の番よりも、他の学生が話したことに対しどのように反応するかが高評価につながる差別化ポイントです。

自分が話す内容は、他の就活生もあなたと同様に十分に準備してきます。他の学生の話の内容に対して肯定的に受け入れ、指名されたときにはそれを伝えられると、良い評価を得ることができるでしょう。

アドバイザーコメント

場の雰囲気に飲まれ過ぎないよう気を付けよう

集団面接で怖いのが、雰囲気にのまれてしまう総崩れです。集団の1人に惑わされて場の雰囲気が雑になる、もしくは度を過ぎた親しみやすさが出てしまうとといったケースがあります。

雰囲気の良い面接だったと就活生は思うかもしれませんが、全員が失格ということもあります。そのため、自分の姿勢をきちんと保つことが大切です。

他者に敬意を払った振る舞いをしよう

また、高評価を狙うあまりに出しゃばった発言をしたり、目立つ立ち振る舞いをしてしまう人がいます。これもグループ面接で低評価につながるリスクがあります。

他の就活生を押しのけてでも自分だけが目立てばよいという過剰な意識を持っていると逆効果に働くことが多いものです。

明るくはきはきと発言し、他の就活生を思いやる気持ちが自然に表れる振る舞いや発言は好感が持たれますよ。

回答編

グループ面接の回答の攻略法

  • 1分以内を意識して回答する
  • 他の就活生の回答をふまえて答える
  • 自分の考えや価値観を伝えられるエピソードを話す
  • 企業の方向性に合ったキャリアプランを伝える
  • 具体的な企業理解を示して志望度の高さをアピールする
  • 逆質問で差をつける

回答内容で他の就活生と差をつけるためには、人柄を伝えられるように話すことが大切です。

就職みらい研究所の就職白書2023によると、採用基準として就活生の人柄を重視する企業が最も多くなっています。そのため、自身の人柄を伝えられる工夫をすることが重要になります

また、どんなに内容が良くても構成がしっかりとしていないと面接官に伝わらないため、構成方法についても理解しておきましょう。

①1分以内を意識して回答する

PREP法

グループ面接は、就活生が5、6人いる場合、1人当たりアピールできる時間は1時間の面接で10分程度となります。10問質問があるとすれば、1つの質問に使える時間は1分程度となることを意識して練習しておきましょう

短い時間内でわかりやすく説明するには、上記のPREP法を用いると良いですよ。まずは何を言いたいのか結論を先に言い切ってから、エピソードなどを交えた理由を話し、締めの言葉で終わらせるようにしましょう。

この記事の後半で紹介する、具体的な回答例を参考に組み立ててみてくださいね。

②他の就活生の回答をふまえて答える

まずは自分で用意してきた内容を伝えることが大切ですが、さらに差を付けるためには、他の就活生の話した内容を応用することも1つの攻略法です。

志望動機や学生時代力を入れたことなどの回答では難しいですが、たとえば逆質問で他の就活生の回答をさらに深掘りする質問をしたり、展開させる質問をすると良いですよ

具体的には、「御社の強みはチームワークとおっしゃっていましたが、それが御社の事業展開に活かされた例などがありましたら教えていただきたいです」などといった質問が挙げられます。

無理をして他者の回答を踏まえた質問をする必要はありませんが、逆質問が重複していた際に応用してみてくださいね。

木村 千恵子

プロフィール

他の就活生の発言をふまえて答える場合は、中途半端な理解で他者の発言に言及せずに、よく発言の内容を理解することが大切です。

そして、同意見の方向で自分の視点を加えるか異なる意見の方向で展開するかを決め、他の就活生の意見への尊重を示すことを忘れずに、自分の意見を伝えましょう。

③自分の考えや価値観を伝えられるエピソードを話す

グループ面接は比較対象がいる分、他者との違いを強調することが大切です。違いは、エピソードで自分の人柄や価値観を伝えることでアピールすることができますよ。人柄や価値観は千差万別です。

たとえばガクチカや志望動機、自己PRなどに含ませるエピソードとして、行動や残した結果だけではなく、ベースとなる考え方を伝えられると人柄をアピールすることができますよ。

人柄をアピールできるエピソードの例

  • 全員にとって居心地が良い環境になっていないことに課題を感じたため、一人ひとりと信頼関係を築けるようにコミュニケーションの機会を増やした
  • 長年果たせなかった全国大会出場を成し遂げたいと思い部員の分析をすることに注力した

④企業の方向性に合ったキャリアプランを伝える

自分のビジョンが企業とマッチしていなければ、面接官はあなたが長期的に活躍するイメージを持つことができません。そのため、企業の方向性とキャリアプランが合っていることを伝えるなど、企業と自分がマッチしていることを伝えることが大切です。

企業とのマッチ度をアピールするために、企業独自の特徴を掴み、自分が描いているキャリアプランがその企業でしか叶えられないということを伝えられると、その企業と自分がマッチしていることを効果的に伝えられます

志望動機や自己PRで、その企業独自の特徴を踏まえてどのように活躍したいか、どのようなビジョンを描いているかを伝えられると良いですね。

上原 正光

プロフィール

キャリアプランを聞かれてきちんと答えられる就活生は少ない傾向にあることから、きちんと語れるだけでもしっかりした人だという好印象を与えることができますよ。

キャリアビジョンが「将来ありたい姿や理想の姿」であるのに対して、そのビジョンを達成するための「具体的な計画」がキャリアプランです。

つまり、目標に至るまでの道筋を具体的にイメージできているかが重要です。道筋とは「会社で何年目までにどんなことに取り組みたいか」という具体的な計画です。これが当社で実現可能なのかその整合性が判断されますよ。

⑤具体的な企業理解を示して志望度の高さをアピールする

入社後熱意を持って働いてもらうために、企業は志望度が高い就活生を見極めようとします。グループ面接でも入社への熱意や志望度の高さをアピールすることが重要です。

志望度の高さは、企業研究をどれほど深くできているかで測ることができます。誤ったりあいまいになったりしないように、企業研究を徹底しましょう。

その企業ならではの特徴を正確に掴んでアピールできると志望度の高さが伝わりますよ

企業ならではの特徴をつかんだアピールの例

  • 実際に〇〇サービスや△△商品など、企業理念の『すべてのお客様を食を通じて幸せ』をあらゆる方面に活かしている点に惹かれた
  • 御社の漫画事業は海外進出を進められており、留学先で日本の漫画文化を広める力を活かせると感じた
企業研究で最低限確認した方が良い情報は何ですか?

木村 千恵子

プロフィール

2つ以上の媒体から企業の事業展開を確認しよう

企業研究のために収集した情報をそのまま志望理由と結びつけるのではなく、関連した話題やテーマに関連付けて、自分なりの分析や仮説を立てて考えを述べることが大切です。

複数の情報源から多面的な情報収集をしましょう。

その企業が従事している事業や業界に関連する情報について、最低限2つ以上の異なる媒体(信頼性のあるニュースサイトとニュースサイト以外など)からの情報をチェックして、同じトピックに関する取り上げ方が異なる視点を把握することで、なぜ視点が異なるのかを考えられるようになります。

そうすることで、その企業がどのような立場や姿勢で事業をおこなっているのか、自分なりの分析をする習慣が身に付きますよ。

⑥逆質問で差をつける

初頭効果と終末効果

逆質問は、面接で良い印象を残す最後のチャンスです。「終末効果」と言い、人は多くの情報を与えられた際に、最後の情報による印象が強く残ると言われています。そのため、面接の最後である逆質問も気を抜かずに、アピールできるような問いを投げられるようにしましょう。

面接官は「活躍してくれそう」「一緒に働きたい」などと思う人材を採用したいと考える傾向にあります。そう思ってもらえるように、強みをアピールしたり、熱意や意欲、関心を伝えられるような質問ができるようにしましょう

たとえば、熱意をアピールする例では「入社後すぐにでも活躍させていただきたいと思っているのですが、入社前に勉強すべきことはありますか」などの質問が挙げられます。この記事の後半で、目的別の例文12選を紹介しているので、参考にしてみてくださいね。

アドバイザーコメント

企業と自己についての情報をマッチさせることがカギ

攻略法の回答編について特に重要なポイントとしては、「企業理解」と「自己理解」が一致した発言ができるかということになるでしょう。

企業側は採用活動の準備の段階から、新入社員を育成して自社で活躍してもらうための育成計画を考えています。

長い目で見て企業で活躍できることを回答しよう

面接官は、入社後すぐに活躍できる人材でなくとも、継続的に自社に勤めてもらうことで、自社に合った社員として成長してもらいたいということを考えているのです。

この場合は、企業の社風・企業理念などの環境要因が就活生の個性にどれくらい合っているかがポイントになるので、企業理念やCSR活動などできる限りの企業の情報収集と分析を実施し、自分の特徴をうまく企業環境に合わせて回答を作り上げることを意識しましょう。

39点以下は要注意!
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内定獲得のためには、面接での印象が大きなポイントとなります。あなたは自分の面接に自信を持っていますか?

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個別面接と同じ? よく聞かれる質問と回答例

よく聞かれる質問の例

  • 自己紹介
  • 自己PR
  • 志望動機
  • 学生時代力を入れたこと
  • 逆質問

グループ面接は、1つの質問に対し1人あたり約1分間とアピールの時間は短くなっています。限られたチャンスを活かすために、想定できる質問にはあらかじめ回答を準備して、万全な状態で臨むことが大切です。

1分間に話せる字数は300字前後となりますので、それを目安に想定される質問に対し回答を作成してみましょう。ここでは、よく聞かれる質問に対する回答例を紹介するので、想定問答集を作成する際に参考にしてみてくださいね。

個人面接の流れが気になる学生は以下の記事を参考にしてください。
直前でも間に合う! 面接の流れを頻出質問6例文付きで徹底解説

自己紹介をしてください

自己紹介は、入室してから着席するまでの間など面接序盤に求められることが一般的です。

グループ面接は「上位〇名を合格にする」といった相対評価をされるケースもあり、いかに他の人よりもインパクトをつけられるかがポイント。最初に印象づけられれば、その後も強い関心を持ってもらえる可能性がありますよ

ただ、自己紹介は自分の概要を話すことを求められている場であるため、長々とアピールせず簡潔にまとめましょう。目安としては30秒程度で伝えられるようにしてくださいね。構成は下記を参考にしてみましょう。

自己紹介の構成

  1. 大学、学部、氏名など基本情報
  2. その後の面接につながる導入の内容
  3. 面接や入社への意気込み
  4. 締めの挨拶

自己紹介の例文

〇〇大学〇〇学部から参りました〇〇と申します。

大学4年間はテニスサークルに所属し、周囲を巻き込む力を発揮していました。

本日はそのようなアピールポイントを伝えられればと思います。よろしくお願いいたします。

鈴木 洵市

プロフィール

グループ面接の自己紹介では、メラビアンの法則(コミュニケーションにおいて「言語情報7%」「聴覚情報38%」「視覚情報55%」という割合で影響を与えていることを示した心理学上の法則)を意識すると良いです。

グループ面接はその場で学生同士を比較することができてしまう環境です。できる限り好意的なふるまいで、選ぶ言葉はポジティブな言葉を選んで明るい表情を作るようにしてください。

自己紹介の詳しい作り方や例文はこちらの記事で解説しています。グループ面接のみならず、自己紹介の対策を徹底しておこないたい人は参考にしてくださいね。
面接は自己紹介が命運を握る! 良い第一印象を残す秘訣と例文12選

自己PRをしてください

自己PRは、自分の強みと企業がマッチしていることをアピールするものです。アピールポイントを端的に言い切り、その後どのような場面で発揮したのかアピールし、企業の特徴を踏まえてどう活かせるか伝えるようにしましょう

企業が求めるアピールポイントでなければ自己PRにならないため、企業HPなどを通して、企業の求める人物像の特徴を正確に理解するようにしてくださいね。

自己PRの構成

  1. 自分のアピールポイント
  2. アピールポイントを発揮したエピソード
  3. 企業でどう活かせるか

自己PRの例文

私のアピールポイントは課題解決能力があることです。

100名規模のテニスサークルの幹事長をしていましたが、出席率が悪いことが課題で、存続が危うい状態に追い込まれていました。幹事長としての責任感から、存続させるためにどうすれば良いか考えました。

原因を突き止めるために部員何名かと食事をして話を聞くと、人間関係に悩んでいる人が多く、出席率が低くなっていることがわかりました。そこで、団結力を高めるため毎週異なるメンバーでチーム戦をする制度にしたところ、テニスを通してお互いに真剣に向き合うようになり、出席率を50%改善することができました。

御社は顧客の課題を解決し「幸せ」を提供することを企業理念に掲げられており、私の課題解決能力で貢献させていただけるのではないかと感じています。

木村 千恵子

プロフィール

結果的に他者と同じような自己PRにならないようにするための準備が必要です。そのためには、企業が求めている人物像と自分の共通項を見つけて、自己PRのポイントとそれが伝わるエピソードを複数パターン用意しておくのがおすすめですよ。

自己PRは、自分を企業に売り込む大切な機会です。以下の記事を読んで徹底的な対策をおこないましょう。
例文12選|面接必勝の自己PRはエピソードが最重要!

志望動機を教えてください

志望動機は、企業への入社熱意を示すために大変重要なものです。一緒に受ける就活生の能力が似通っている場合も多いため、グループ面接では志望動機を通して熱意の高さを比べられる可能性がありますよ。

志望動機では、「企業のどの点に惹かれたのか」を伝えることとなり、その内容によって企業研究の深さや熱心さを推し量られ、企業への関心を評価されることとなります

レベルの高い志望動機を作成できれば、ただ「第一志望です」と伝えるよりも、熱意の説得力が上がります。短い時間に十分に意欲を伝えられるように、惹かれた部分を具体的に以下のように伝えていきましょう。

志望動機の構成

  1. なぜ志望するのかの結論
  2. 業界・その企業を志望する理由
  3. 具体的なエピソード
  4. 入社後どのように活躍するのか

志望動機の例文

私は食を通じて世界中の人々を笑顔にできる御社を志望します。

世界中の人々を幸せにできるのは、身近にある食なのではないかと考え食品業界を志望しており、中でも御社は人々を幸せにする国際的な取り組みを数多くされているところに惹かれています。

学生時代、途上国の子どもたちに配膳するボランティアを通して日本食を教えたところ、子どもたちの笑顔があふれ、帰国する際には「美味しいものを教えてもらったことで幸せな感情になった」という言葉を聞き、将来も食を通じて人々の笑顔を作りたいと感じました。

その時渡した日本食が御社の〇〇であったこと、また御社が福利厚生の一環として食品ロス削減の国際取り組みに署名されていることから、御社で活躍することで世界中の人々を食を通して幸せにしたいと強く思い、志望させていただきました。

木村 千恵子

プロフィール

なぜその業界なのか、なぜその企業なのか、どのように貢献したいかを簡潔に論理立てて話しましょう。

たとえばインフラを扱っている企業を志望する就活生の例では、発展途上国のインフラ整備に貢献したいと語る人が多いですが、あなた自身が何をしたいのかが語られていません。

発展途上国に行って工事をしたいのでしょうか。それとも別のことでしょうか。具体的なあなた自身の働く姿が見えるような志望動機を作成しましょう。

志望動機に不安がある人は、こちらの記事で作り方や伝え方をチェックしてみましょう。例文も交えて解説しています。
面接の志望動機の答え方を10例文で解説! 書類と同じ対策はNG

志望動機を伝えるには適切な長さがあります。以下の記事を読んで、作成した志望動機が丁度良い長さになっているか確認してくださいね。
面接の志望動機の最適な長さは? 時間別の例文付きで解説

学生時代力を入れたことを教えてください

学生時代に力を入れたことは、人柄や強みが伝わるエピソードを伝えましょう。独自性を出すために人柄をしっかりと伝えることで、周りの就活生との差別化につながりますよ

自己PRのように、強みをどう企業で活かすか直接的に伝える必要はありませんが、その企業が求めている強みを発揮したエピソードを話すことが効果的です。

数字や固有名詞を入れ、短い時間の中でも面接官が具体的にイメージできてインパクトを残せるように工夫すると良いですよ。

学生時代力を入れたことの構成

  1. 何に力を入れたのか
  2. どのような困難や課題があったのか
  3. どう考えどう乗り越えたのか
  4. どんな学びがあったか

学生時代力を入れたことの例文

私が学生時代力を入れたことは、塾講師のアルバイトです。

大学受験の指導をする立場でしたが、担当生徒の成績が伸びず、受験の半年前に志望校と生徒の偏差値の差が15あることを課題に感じていました。

そこで、志望校に合格する対策に特化することに専念し、過去の試験問題の傾向と生徒の得意・苦手分野から、生徒専用の対策問題集を作成しました。また、得意・苦手分野に変化が現れたら、それに応じて問題集を作成し直すようにしました。志望校と生徒に合ったオーダーメイド式の指導法により、生徒は第一志望に合格することができました。

このように、アルバイトを通して、人に寄り添い尽力する力を発揮することで、高い目標を達成しました。

鈴木 洵市

プロフィール

グループ面接でガクチカを伝える際、他の就活生よりも人柄をしっかりと伝えられると良いでしょう。そのためには、最近の出来事を例にあげると良いです。

今までの積み上げがあなたの人格や特性を形成しています。そのため、最近の出来事であれば面接時のあなたの人格に近いものをアピールできるでしょう。最近のことなので思い出しやすく深掘り質問にも対応しやすいですよ。

学生時代力を入れたことのエピソードが見つからない、どう書けばよいかわからないという人はこちらの記事をチェックしてみましょう。作成方法を丁寧に解説しています。
例文13選|誰でも「刺さるガクチカ」が完成する4ステップを解説

質問はありますか

面接の最後に、面接官から逆質問を求められることがあります。逆質問はインパクトをつけられる最後のチャンスです。ここで他の就活生よりも強い熱意が伝わる質問をしましょう。

ただし、グループ面接では逆質問が他の就活生と重複してしまう可能性があります。逆質問が重複すると「話を聞いていない」と思われてしまう可能性があるので、いくつか候補を用意しておきましょう

ここでは、他の就活生と差を付けられる逆質問の例12選を目的別に紹介するので、参考にしてみてください。

企業研究の深さをアピールする逆質問

企業研究の深さをアピールするためには、「調べたうえでわからなかったこと」を質問すると良いですよ。自分なりに勉強した姿勢を示しましょう。

企業研究の深さをアピールする逆質問の例

  • 競合他社の中でも、御社は社員の方のチームワークに強みがあると考えているのですが、実際に働かれたうえで、〇〇様がチームワークの強さを感じられる瞬間があれば教えていただきたいです。
  • コミュニケーションツールを使用したサービスなど、業界の中でも御社はいち早くデジタル化に着手されている印象ですが、それを実践できる御社ならではの強みがあればおしえてください。
  • 海外進出に注力していくとの記事を拝見いたしましたが、今後どの地域にどのようなビジネスモデルを展開していくのか教えてください。
  • 同業他社と異なり企画から販売まで自社で完結するビジネスモデルを取られている中で、困難さや大変さを感じるエピソードがあれば教えていただきたいです。

鈴木 洵市

プロフィール

ネット検索すれば答えが得られるような逆質問は、明らかに研究が浅いと判断され、他の就活生と差をつけられてしまいます。

また、消極性が見える質問や、その答えを聞いて就活生が次の行動を起こすことにつながらない質問は熱意が伝わらないと思われる可能性が高いです。

たとえば、福利厚生や入社後の研修内容などは、どうしても知りたい場合でも最終面接の段階まで待つべきです。

自分の強みをアピールする逆質問

自分の強みは既に面接で伝えていることが多いと思います。その場合は簡潔にまとめて逆質問をしましょう。もしくは、まだ伝えていない強みを含めて逆質問するとより魅力をアピールできますよ

グループ面接は他者よりも強い印象を残すことがポイントです。そのため、逆質問で強みをアピールする際も具体的なエピソードを含めたり、キャッチーな単語を使用したりすることが効果的ですよ。

自分の強みをアピールする逆質問の例

  • 私は周囲を巻き込んで目標に到達できる強みを持っており、それを活かせる、新入社員に求められる役割があれば教えていただきたいです。
  • 大学時代は300名規模のダンスサークルに所属し、リーダーとして全体を統括していました。こうしたリーダーシップを活かせる機会があればご教示ください。
  • 日本一周旅行の経験から、何事も行動力を発揮することが重要と感じており、御社で行動力を活かせる場面があれば教えていただきたいです。

上原 正光

プロフィール

自分の強みをアピールできる逆質問のコツとして、入社意欲を示す質問や社員として活躍したいという心意気を示す質問の中で自分の強みを伝えることをおすすめします。

「こういった強みを活かしてこう活躍したい」といった形で伝えられると良いでしょう。

熱意をアピールする逆質問

逆質問で熱意を伝えるには、向上心をアピールすることも一つの手。評価体制や将来を見据えた質問をすると効果的です

グループ面接では、「同じグループの中で最も熱意を感じた」など、熱意の大きさが比較対象になるケースも多いため、逆質問にて念押しで伝えられると良いですね。

熱意をアピールする逆質問の例

  • 〇〇様は、御社で活躍されている人にはどのような特徴があると感じられますか。
  • どのような人がどのように評価されるのか、御社の評価基準について教えていただきたいです。
  • 御社の管理職の方は、どのようなキャリアを歩まれている方が多いのですか。
  • 入社までに勉強したほうが良い内容があれば教えていただきたいです。
  • 入社後最初に挫折する人が多いシーンがあれば教えていただきたいです。

鈴木 洵市

プロフィール

グループ面接で熱意を伝えるコツとしては、「入社後に自分がどのような部署で活躍したいか」ということを伝えて、「そのためにはどのような準備をしたらよいか」というような聞き方をすると良いでしょう。

面接官が、あなたが入社後活躍しているイメージを持ちやすくなります。

企業に質問すべきことが全く思いつかないという人は、こちらの記事を参考にしてください。すぐに使える例文をたくさん紹介しています。
面接で「質問はありますか」と聞かれたら? 回答例66選を大公開

グループ面接や集団面接では回答時間が短く、質問の対策が必須です。以下の記事では集団面接で頻出の質問11選と回答のコツをまとめているので参考にしてみてください。
集団面接で対策必須の質問11選! 短い回答で勝ち抜く5つの秘訣も

WEBのグループ面接での3つのポイント

WEBのグループ面接での3つのポイント

  • 環境を確認しよう
  • 目線を意識しよう
  • 他の人を配慮した振る舞いをしよう

昨今は、WEBでグループ面接をおこなう企業も増えています。WEBの場合、入退室のマナーなどはありませんが、WEBならではの評価ポイントや落とし穴があるので注意してくださいね。

1つの画面上で最大限アピールできるように、WEBのグループ面接でのポイントを確認していきましょう。

①環境を確認しよう

面接を受ける環境の確認は必須です。環境面の確認不足によりトラブルが発生すると、面接官からの印象が下がるだけでなく、自分自身が動揺してしまい実力を発揮できない可能性もあります

環境面については特に入念に確認していきましょう。

ネットワークが安定しているか

まずは、ネット環境を確認しましょう。ネット環境が乱れることで、音声が聞こえなくなったり、画面が停止してしまったりする可能性があります

他の就活生がいる中、途中で声を上げることは勇気がいるので、ネットワークの安定性はしっかりと確保しましょう。確保の仕方は以下を確認してみてくださいね。

有線ネットワークの安定性を確保する方法

  • 通信速度の目安である10Mbps以上となっているか調べておく
  • 有線用変換アダプタなどがセットできているか確認する

無線ネットワークの安定性を確保する方法

  • 他の端末の接続は切っておく
  • ルーターの容量や状態を確認する
  • 同時接続している人がいないかチェックする
万が一ネットトラブルがあった時はどうしたら良いですか?

上原 正光

プロフィール

すぐに緊急連絡先に電話をしよう

まずはあらかじめトラブルの際の連絡先や対処方法を確認しておき、万一の際には真っ先に当日の連絡先に連絡を入れましょう。

また、慌てているときには何が起こるかわかりません。トラブルついでに全身が写ってしまったり、部屋が写ってしまう可能性があります。何が起きてもいいようにきちんとした格好と環境でネットでの面接に臨みましょう。

そして心に余裕ができたら、なるべく早くチャットなどで不都合が起きて迷惑をかけたことを面接官を含む参加者全員にお詫びする気遣いも大切になります。

部屋が十分明るいか

WEBの面接では、画面の印象が全てです。つまり、画面の明るさも印象にもかかわるので注意しましょう。

明るさを確保する方法は以下の通りです。テスト環境などを利用して、明るい印象かどうか確認しながら調節してみましょう

明るさを確保する方法

  • 日当たりの良い場所を選ぶ
  • 専用の証明スタンドを顔に当てる
  • 画面の設定で明るさを調整する

静かな場所か

発言中に他の音声が入ってしまうと、内容に集中してもらうことができず、不利になってしまう可能性もあります

おすすめの場所は以下の通りですので、参考にしてみてくださいね。

おすすめの場所

  • 自宅
  • 個室のネットカフェ
  • 通信環境が整っているレンタルスペース

②目線を意識しよう

WEBのグループ面接で迷う人が多いのが目線。自分が話している時、面接官が話している時、他の就活生が話している時など、場面によってどこを見るべきか悩んでしまいますよね。

ここでは、それぞれのシーン別に目線の置き場を解説します。目線の置き方は、特に明るさや真剣さの印象を左右してしまうので、気を付けましょう

面接官が話している時や回答する時はカメラを見る

面接官の話を聞く時や回答中は、カメラを見るようにしましょう。画面に写った面接官の方を見ると、目線が下がり、暗い印象となってしまいます。カメラを見ることで、面接官の目を見て話しているような目線になるので意識してみてくださいね

特に、面接官の話を聞いている際に、面接官の顔を見ることを意識しすぎて目線が下がりやすい傾向にあるため、注意しましょう。

他の就活生が話している時はその人を見る

他の就活生の発言中は、その就活生を見て話を聞けば問題ありません。カメラ目線を続けていると、他の就活生に圧力をかけてしまったり、不自然な印象を持たれてしまう可能性があるためです。

ただ、他の就活生の方を見ると必然的に目線が下がってしまうので、笑顔でいることを心掛けるようにしてくださいね

木村 千恵子

プロフィール

基本的には話し手を見るのが自然です。多めにうなずくなどのリアクションをし、時々カメラを見てアイコンタクトを送るイメージでいると良いでしょう。

③他の人を配慮した振る舞いをしよう

WEB面接では、面接官や他の就活生の動きが見えにくい分、特に配慮が必要となります。自己アピールに集中しすぎず、他者の邪魔にならないようにするという意識が大切です。

ここでは、具体的に必要な配慮について紹介していきます。WEBでは非言語的コミュニケーションに制限があり、他者に気遣いしにくい環境となっています。だからこそ、細心の注意を払うようにしてくださいね。

声が被らないようにしよう

面接官が説明している時に被せて発言してしまったり、他の就活生の発言中に口を出してしまうことは避けるようにしましょう。

発言するタイミングについては、他者の発言から1秒後を目安にすると、発言を被せてしまうことを避けられますよ

WEBでは時差が発生する可能性もあるため、時間が限られているからと言って慌てずに構えるようにしましょう。

他の人が話している時はミュートにしよう

面接官や他の就活生が話している際は、ミュートにしておくようにしましょう。ミュートにしていないと、こちらの雑音が聞こえてしまったり、ハウリングしてしまったりするリスクがあります。

自分が発言するタイミングでミュート解除、発言終了後にミュートすることを心掛けましょう

ただ、発言し終わった後すぐにミュートをすると「消極的だ」といった印象を持たれる可能性があります。発言し終わった後、面接官から深掘り質問がないことを確認してからミュートにしてくださいね。

WEB面接の攻略法はこちらの記事で紹介しているので合わせて確認してくださいね。
WEB面接マニュアル決定版|よくある失敗を押さえた攻略法5選

グループ面接やWEB面接のみならず、さまざまな面接のコツを一気にチェックしたい!という人もいるのではないでしょうか。こちらの記事では、ほぼすべての面接のコツを解説しているのでぜひ参考にしてくださいね。
面接のコツ|通過率を飛躍的に上げる初心者必見の対策を解説

グループ面接は差をつけるポイントと落とし穴を押さえて端的に伝えよう

グループ面接は、個人面接と異なり他者と比較されることから、マイナスの部分をなくし、プラスの部分を積極的にアピールする必要があります。

そのためには、グループ面接で落とし穴となるポイント、高評価を得られるポイントをそれぞれ把握し、効果的にアピールできるようにしましょう。

他者の存在を尊重しつつアピールすることは意外にも難しいものです。協調性を持ちながらアピールできるように、沢山練習を重ねてみてくださいね。

アドバイザーコメント

他者がいても自然体で臨むことを忘れずに

グループ面接では、自分とは異なる他者が複数いる中で、協調性、発言力、積極性をどうバランスよく発揮できるかが問われています。

他者を意識することは必要ですが、他の就活生の発言や立ち居振る舞いを自分と比較して動揺したり焦ったりせずに、普段通りの自分の自然体で臨むことが一番大切です。

他の就活生は切磋琢磨できる仲間と捉えよう

面接での受け答えが素晴らしいと感じる就活生がいたら、「よく準備してきている人だな、自分も頑張ろう」と素直に認めましょう。また、極度に緊張している就活生がいたら、「自分だけじゃないんだな、一緒にこの面接を乗り越える仲間だな」と共に難局を乗り切ろうという気持ちで臨みましょう。

グループ面接は、同じ就職活動という取り組みに対して他者のパフォーマンスを直接知ることができるため、自分の就職活動に対する準備のどの部分が足りないのかを知る絶好の機会です。

面接がうまくいったか失敗したかという結果だけではなく、その後の就職活動に活かすポイントを学ぶ機会だという気持ちで、心を落ち着けた状態で臨んでくださいね。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了
全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-220824001-02942)
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