この記事のまとめ
- 就活では10社落ちるのが平均! どんどんチャレンジしよう
- 選考フェーズ別に落ちる原因を特定して改善していくことが大切
- 選考で落ちた後は次の選考のために取るべき行動がある
就活を始めて一定期間が経っても内定が取れないなか、周りの友人が内定を獲得し始めると焦りを感じる人が多いでしょう。しかし、就活で企業から落とされることは珍しいことではありません。実際に多くの学生が複数の企業から落とされながらも、最終的には内定を獲得しています。
とはいえ「自分だけが落ちているのでは?」「何社くらい落ちるのが平均なんだろう?」と不安に思ってしまう人もいるのではないでしょうか。落ちることへの恐怖心から、エントリーをためらってしまう人もいるかもしれません。
この記事では、キャリアアドバイザーの谷猪さん、吉野さん、佐藤さんのアドバイスも交えつつ、就活で落ちる数の平均や選考フェーズごとの通過率、全落ちないための対策方法について解説します。就活を始めて内定が獲得できずに不安を抱えている人は、ぜひ参考にしてくださいね。
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就活では10社落ちるのが平均! 恐れずにチャレンジしよう
就職みらい研究所の就職白書2024によると、調査対象の学生1,802人の平均エントリー数は12.71社、内定社数は2.61社です。つまり、就活では平均して10社程度落ちる傾向にあると考えられます。
この数字を聞いて驚く人もいるかもしれませんが、決して珍しいことではありません。むしろ、複数の企業から落とされることで自己分析や企業研究の重要性に気付き、より良い就職先を見つける機会になる可能性もあるのです。
この記事では選考フェーズ別の通過率の目安と落ちる原因について詳しく解説します。まずは就活の実態を理解することで、具体的な対策を立てやすくなりますよ。
記事の後半では、就活で最適なエントリー数も解説します。自身に最適なエントリー数を理解したうえで、就活に臨みましょう。落ちることを恐れずに、積極的にチャレンジすることが内定獲得への近道です。
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文系・理系でも違う! 平均エントリー数と内定獲得数
就活における平均エントリー数や内定獲得数は、文系と理系で異なります。これは専攻分野の特性や、業界・職種の求人状況の違いが影響しています。自身の就活戦略を立てるためにも、就活における文系と理系の違いを理解しておくことが大切です。
ここでは文系・理系の平均エントリー数と内定獲得数について解説していきます。これらの数字を参考にすることで、自身の就活の進捗状況を客観的に評価できるようになりますよ。
文系学生の平均
キャリタス就活2024によると、2023年7月時点での文系学生の平均エントリー数と内定獲得数は以下のとおりです。
文系男子 | 文系女子 | |
平均エントリー数 | 29.6 | 28.1 |
平均内定社数 | 2.4 | 2.7 |
上記のように、文系学生は平均して約30社エントリーし、2~3社ほどの内定を獲得していることがわかります。
文系学生の就活の特徴として、幅広い業界・職種にエントリーする傾向があります。これは文系学生の専門性が特定の業界に直結しにくく、さまざまな選択肢を検討するケースが多いためです。
内定がなかなか出ずに焦ってしまうのはみんな同じです。入社してキャリアをスタートできるのは1社だけですよね。自分が納得できる企業1社から内定がもらえれば、それは最高の結果が出たということです。
数でもなければ、早い遅いでもありません。
自信が無くなってしまったときこそ、キャリアセンターを活用してみてください。
文系で就職先候補となる業界や職種に迷ってしまった人は、こちらの記事もチェックしておきましょう。文系が就職しやすい職業一覧や、自分に合った文系の職業を探す方法を解説しています。
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理系学生の平均
キャリタス就活2024によると、2023年7月時点での理系学生の平均エントリー数と内定獲得数は以下のとおりです。
理系男子 | 理系女子 | |
平均エントリー数 | 17.7 | 19.4 |
平均内定社数 | 2.3 | 2.5 |
理系学生は平均して約20社にエントリーし、2社強の内定を獲得していることがわかります。
文系学生と比較すると、理系学生のエントリー数は10社程度少ないことが読み取れます。なぜならば理系学生は文系学生と比べて、専門性が特定の業界や職種と直結しやすいため、志望先が絞られる傾向にあるためです。少ないエントリー数でも理系学生の内定獲得数は、文系学生とほぼ同等となっています。
なおここで注意したいのは、これらの数字はあくまで平均値であり、個人の状況や志望業界によってエントリーするべき数は異なる場合があるということです。「平均エントリー数以上は受けなければならない」や「2社以上の内定がないと不安だ」と考える必要はありません。
しっかりと自身の就活の軸を持ち、キャリアビジョンに合った企業から内定を得るために準備することが、効果的な就活につながります。記事の後半では、自分なりの軸を固めて就活を成功させる秘訣を詳しく解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。
- 理系の人が専門外の幅広い業界にエントリーし、平均よりもエントリー数が大幅に増えても問題ないでしょうか?
エントリー数が増えても問題ないがしっかり準備するべき
エントリーが大幅に増えても問題ありませんが、どうして専門外の業界に応募したのかを説明できるようにしておく必要があります。
理系の人は専門性があるため特定の業界と直結しやすく、面接でも質問の範囲が限られるため答えやすいことが多くなります。しかし専門外の業界では自分の強みやスキルをしっかり説明できないと、内定を得るのことは難しくなってしまいます。
理系で就活を有利に進めたい人は、以下の記事がおすすめです。理系向けの資格28選や理系就活における資格の役割や立ち位置を解説しています。
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難易度を理解しよう! 選考フェーズ別の通過率の目安と落ちる原因

難易度を理解しよう! 選考フェーズ別の通過率の目安と落ちる原
企業の選考プロセスは複数のフェーズに分かれており、各段階で通過率が異なります。段階ごとの難易度を理解することで、自身の現在の立ち位置を把握し、効果的な対策を立てやすくなります。また、各フェーズで落ちる一般的な原因を知ることで、改善すべき方向性も見えてくるでしょう。
ここでは、選考フェーズ別の通過率の目安と落ちる原因について詳しく解説していきます。これらの情報を参考にすれば、フェーズごとの準備をより的確におこなえるようになり、選考通過に近づきますよ。
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自己PRのネタを決めても、それを裏付けるエピソードに悩む学生は多いです。しかし、特別なエピソードがなくても受かる自己PRを作ることはできます。
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エントリーシートの通過率と落ちる原因
エントリーシート(ES)の通過率は、一般的に4割前後と言われています。つまり、10人中6人が書類選考で落とされる計算になります。この段階で多くの応募者が落とされるため、ESの対策は非常に重要です。
ESで落とされるおもな原因には、以下のようなものがあります。
ESで落とされるおもな原因
- 志望動機が具体性に欠ける
- 自己PRが印象に残らない
- 業界・企業研究が十分でない
- 文章力や論理性に問題がある
- 指定された文字数を守っていない
ESを通過させるには、まず徹底的な企業研究をおこない、その企業の特徴や求める人材像を理解することが大切です。そのうえで、自身の経験や強みを企業のニーズに合わせて具体的に記述しましょう。
ESは最初の選考となるケースがほとんどです。採用担当者に面談で自身をアピールするために、ESは時間をかけて丁寧に作成し、自身の最善を尽くしましょう。
- 書類選考で落ちすぎて自信をなくしてしまいました……。何からやれば良いでしょうか?
客観的に原因を考え対策をしていこう
書類選考の通過率が低い場合、次の2点を確認しましょう。
① 応募先が適切か
人気企業ばかりに応募していないか、応募数が少なすぎないか
② 書類作成が適切か
記載内容が自己分析に基づいて説得力のあるものになっているか。文字数や体裁が整っているか。
特に②については、キャリアセンターや自治体の就職支援施設などで、個別相談・アドバイスをもらうことができます。ぜひ添削を受けてみてください。
初めて相談する際は緊張するかもしれませんが、一度利用すると「もっと早く来ればよかった!」と感じる方が多いですよ。
まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください
就活では自分のやりたいことはもちろん、そのなかで適性ある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうリスクが高く、適職の理解が重要です。
そこで活用したいのが「適職診断」です。質問に答えるだけで、あなたの強みや性格を分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
まずは強みを理解し、自分がどの職業で活躍できるか診断してみましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
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Webテスト・適性検査の通過率と落ちる原因
Webテストや適性検査の通過率も、ESと同様に4割前後と言われています。これらのテストは、応募者の基礎的な能力や適性を判断するために実施されます。Webテスト・適性検査で落とされるおもな原因は、以下のとおりです。
Webテスト・適性検査で落とされるおもな原因
- 基礎学力(言語・非言語)が不足している
- テストの形式に慣れていない
- 性格適性が企業の求める人材像と合っていない
これらの原因を克服するためには、過去問や類似問題を繰り返し解くことで、テストの形式に慣れておくことが大切です。特に時間配分は重要で、本番でも落ち着いて解答できるよう練習しておきましょう。
また、SPI対策の問題集などを活用して基礎学力を向上させることも効果的です。性格適性テストに関しては、極端な回答を避け、素直に答えることが重要です。Webテスト・適性検査は、多くの企業で採用されている選考方法なので、十分に対策しておくことで内定獲得へ近づきやすくなりますよ。
- 適性検査で毎回落ちてしまいます……。 SPIと性格検査どちらが原因か判断する方法はありますか?
正確に判断する方法はないが模試をうけるのがおすすめ
多くの企業は、適性検査の結果を公表していません。原因を把握するためには、SPIの模試などを受験してみましょう。自分の実力がどれほどなのか客観的に把握できます。
また、性格検査は、全体を通して矛盾していないことがとても大切です。回答を思い返してみて、問題があれば次の機会には修正できると良いですね。
適性検査やWebテストで落とされるケースが多い人は、以下の記事がおすすめです。適性検査で落ちる理由や、Webテストの種類や対策方法を解説しています。
落ちる確率と理由
適性検査で落ちる確率と理由|合否を分ける事前対策を検査別で解説
WEBテストの種類
WEBテスト20種類の見分け方|URLや導入企業も併せて徹底解説
グループディスカッションの通過率と落ちる原因
グループディスカッションの通過率は企業によって異なるため、一概に基準を示すことは難しくなっています。グループディスカッションは、ほかの応募者と直接比較される機会であるため、採用担当者の印象に残ることが重要です。
グループディスカッションで落とされるおもな原因には、以下のようなものがあります。
グループディスカッションで落とされるおもな原因
- 議論への参加が消極的である
- 自分の意見を主張しすぎている
- 他者の意見を聞かない、または否定的である
- 議論が脱線したときに軌道修正できない
- 時間管理ができていない
これらの原因を避けるためには、まず積極的に発言することが大切です。ただし、量だけでなく質も重要で、問題解決に向けて前向きな意見を述べることを心がけましょう。また、ほかの参加者の意見をよく聞き、それを踏まえたうえで自分の考えを述べることで、協調性をアピールできます。
さらに、司会や書記などの役割を担うと、積極性をアピールすることもできます。ただし、役割を押し付けあうのは避け、自然な形で進行することが理想的であることを覚えておきましょう。
グループディスカッションは、今まで培われてきたコミュニケーション方法を見つめ直すいい機会です。苦手意識をもっているのであれば、どこが苦手だと感じているのかを理解し、コミュニケーション方法を改善してみましょう。
グループディスカッションが苦手な人は、以下の記事をチェックしておきましょう。グループディスカッションに臨む前に押さえておくべき流れや、企業が見ている評価ポイントを解説しています。
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グループディスカッションが初めての人必見! すぐに実践できるコツ
グループディスカッションが初めての人に向けて、グループディスカッションの形式や流れ、役割をキャリアコンサルタントとともに徹底解説。各役割に向いてる人の特徴、役割を担わなかった場合に活躍する方法も掲載しています。
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あなたが受けない方がいい職業を確認しよう!
職業選択においてやりたいことはもちろんですが、その中でも適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうため適職への理解が重要です。
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面接の通過率と落ちる原因
面接では応募者の人柄や能力、企業とのマッチング度合いが直接評価されます。そして多くの学生がこの段階で苦戦しているのも事実です。面接の通過率や落ちる原因を理解することで、より効果的な対策を立てられるでしょう。
ここでは、一次面接から最終面接まで、各段階の通過率と落ちる原因について詳しく解説していきます。これらの情報を参考にすることで、今の自分に必要な面接対策をおこなえるようになり、内定獲得に一歩近づくことができます。
一次・二次面接の通過率と落ちる原因
一次面接の通過率は約3割、二次面接は約5割と言われています。書類選考を通過している時点で、企業は応募者に一定の可能性を見出しています。しかし、面接ではさらに詳細な評価がおこなわれるので、次の段階に進むために適切なアピールが必要です。
一次・二次面接で落とされるおもな原因には、以下のようなものが挙げられます。
一次・二次面接で落とされるおもな原因
- 志望動機が具体性に欠ける
- 自己PRが抽象的で印象に残らない
- 企業研究が不十分で、質問にうまく答えられない
- コミュニケーション能力が低い
- 熱意や意欲が伝わらない
- 一次面接と二次面接での回答に一貫性がない
これらを克服するためには、まず企業研究を徹底し、その企業で働く具体的なイメージを持つことが重要です。またES作成時におこなった自己分析をさらに発展させ、面接特有の質問に対応できるよう準備しましょう。
たとえば、自身の強みや経験を企業のニーズに合わせて説明できるようにし、入社後どのように貢献できるかを具体的に示せるように練習します。
また、面接官との良好なコミュニケーションを心がけ、自然な態度で熱意を伝えることが大切です。企業があなたに見いだした可能性を、面接でさらに広げていくことが成功への鍵となります。
一次・二次面接で落とされてしまい悩んでいる人もいるでしょう。しかし、書類選考を突破できていることは素晴らしいですね!しっかり準備をしてきた成果です。
面接も、対策や練習を重ねればきっと大丈夫。対策本を読む、セミナーに参加する、面接練習をするなど、まだ試していない方法があれば、ぜひ取り入れてみてください。
一次面接になかなか通らない人は、こちらの記事を参考にしてみましょう。落ちる人と受かる人の違いや最低限やっておくべきことについて詳しく紹介していますよ。
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一次面接で落ちる割合はどのくらい? 必要な対策や面接官の視点を解説
一次面接に落ちることは決して珍しくありませんが、必要なポイントを押さえるだけで通過率アップが見込めます。この記事では、一次面接に落ちる人の特徴や受かるための対策をキャリアコンサルタントと解説します。選考までにできることをおこない、一次面接突破を目指しましょう。
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面接対策をして選考に備えたい人は、こちらの記事もチェックしておきましょう。面接で企業が評価するポイントや、よくある質問への回答のコツを解説しています。
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面接のコツをつかむには、評価されるポイントを理解することが不可欠です。さらに、種類別の面接のコツをつかめば差別化できます。この記事では、面接を突破するための質問への回答方法や立ち振る舞いなどをキャリアコンサルタントと解説します。
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最終面接の通過率と落ちる原因
最終面接の通過率は一般的に5割以上とされています。ここまで進んだ応募者は、企業から高く評価されており、内定に最も近い位置にいます。しかし、それでも半数近くが最終的に落とされる可能性があるので、入念な準備が大切です。
最終面接で落とされるおもな原因は、以下のとおりです。
最終面接で落とされるおもな原因
- 入社したい気持ちが伝わっていない
- 入社後のビジョンが不明確
- 企業の理念や価値観との不一致
- 専門知識や技能の不足
- ほかの候補者と比較して相対的に評価が低い
最終面接で落ちることを避けるためには、まず入社後のキャリアプランを明確に描き、それを企業の成長とどのように結びつけるかを考えることが重要です。企業の理念や価値観を十分に理解し、自身の価値観とどのように合致するかを説明できるよう準備しましょう。
なお、最終面接では難しい質問や予想外の質問がされる可能性があります。そのような状況でも冷静に対応し、自分の考えを論理的に説明する力が求められます。ここまで評価されてきた自身の強みを最大限にアピールし、内定獲得を目指しましょう。
- 最終面接で毎回落ちてしまいます……。 原因は何でしょうか?
一緒に働きたいと思ってもらえるようなアピールをしよう
最終面接で落ちてしまうということは、将来の展望やどのように貢献したいのかなどの自分の想いをきちんと伝えることができていないため、一緒に働きたいと思うところまで至っていないケースが多いです。
毎回、落ちてしまうということは、アピール不足という理由が大きいでしょう。企業が求めている人物像をしっかりと理解し、自分の想いと会社のビジョンが一致していること、また自分のスキルは会社で役に立つということをしっかりアピールすることが必要です。
最終面接に向けて備えたい人には、以下の記事がおすすめです。最終面接前にやっておきたい対策や、最終面接の逆質問に必要な6つの準備を解説しています。
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最終面接の合格率を高める6つの対策|頻出質問と回答例文で徹底解説
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数字だけにとらわれないで! まず自分なりの軸を固めることが就活成功の秘訣
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- 平均は参考程度に捉えて自身の現状を理解する
- 自分に適したエントリー数を見極める
- 自己分析で興味・価値観・能力を再確認する
就活の平均エントリー数や平均通過率などの数字は参考になる一方で、これらに過度にとらわれすぎると、本来の目的を見失ってしまう危険性があります。就活を成功させるには、単に内定数を増やすことではなく、自身に合った企業や職種を見つけることが大切です。
ここでは数字に振り回されず、自分なりの軸を固めて就活を進めていく方法について詳しく解説していきます。平均値は参考程度にとらえ、自身に合った就活戦略を立てましょう。
平均は参考程度に捉えて自身の現状を理解する
就活における平均値は、全体の傾向を把握するための指標に過ぎません。これらの数字を絶対的な基準とせず、あくまで参考程度としてとらえることが大切です。
就活を成功させるうえで平均値を知るよりも重要なのは、自身の現状を客観的に理解することです。たとえば、エントリー数や内定獲得数が平均より少なくても、志望度の高い企業に絞って質の高い準備をしているなら、問題ありません。
逆に、平均以上のエントリーをしていても、準備が不十分では意味がありません。自身の就活の進捗状況、志望業界の特性、自己の強みなどを総合的に考慮し、現状を正確に把握しましょう。そのうえで、必要に応じて自身の就活戦略を改善していくことが効果的です。
平均を見ると焦ってしまうこともあるでしょうが、平均はあくまでも参考程度に考えましょう。実際に就活生を見ていると、エントリー数も内定獲得数も本当にさまざまです。受ける業界でも傾向は違ってきます。
数だけを追って中身がともなわなければ結果にもつながりません。自分にとってベストな数を判断することが大切だといえます。
自分に適したエントリー数を見極める
就活で適切なエントリー数は、個人の状況や志望業界によって異なります。多ければ良いというわけではなく、自身にとって最適な数を見極めることが重要です。
まず、志望度の高い企業を中心に、興味のある業界や職種を幅広く検討しましょう。そのうえで、十分な準備時間を確保できる範囲でエントリー数を決定します。質の高い準備ができる数に絞ることで、各選考での通過率が高まります。
また、業界の採用動向や自己の適性なども考慮に入れましょう。人気業界や競争率の高い企業を志望する場合は、多めにエントリーしたり、特定の専門性が求められる業界では、自己の強みを活かせる企業に絞ったりすることも良いでしょう。自分に適したエントリー数を見極め、効率良く就活することが、内定獲得への近道となりますよ。
- 内定が出ずに焦ってしまいます。応募する企業の数を増やすべきでしょうか?それとも質を重視して絞り込むべきでしょうか?
内定獲得のためには質×量を意識した行動が必須
まずは、応募の数を確認しましょう。「量」は重要です。本記事にあるように「12社応募して2内定」というデータから、一つの内定を得るためには約6社に応募する必要がある計算になります。
数が十分なら、次は「質」を確認しましょう。ポイントは次の2つです。
① 応募先の競争倍率が高すぎないか
② 企業研究をしっかり行ったうえで、志望動機を作成しているか
もし企業研究を十分にせず、応募数ばかりにこだわっているのであれば、質を重視する方向に切り替える必要があります。
こちらのQ&Aでは、プレエントリーの適切な数について、キャリアコンサルタントが解説しています。併せてチェックして次の選考に備えましょう。
自己分析で興味・価値観・能力を再確認する
自己分析をして自身の興味や価値観・能力を深く理解することで、自分に合った企業や職種を見つけやすくなります。
まずは過去の経験を振り返り、何に興味を持って、どんな価値観を大切にしてきたのかを考えましょう。学業やアルバイト・課外活動など、さまざまな場面での自身の行動やそのときの感情を分析します。
次に、自身の強みと弱みを客観的に評価します。得意なことや苦手なこと・周囲からの評価などを整理し、自己の能力を正確に把握しましょう。
これらの分析結果を基に、自分が本当にやりたいことや、自身の強みを活かせる場所・職種を明確にします。自己分析を通じて自己理解できれば、志望動機の作成や面接での自己アピールにも活かせますよ。就活で内定が獲得できず悩んでいる人は、ここで自身の就活の軸について再確認しましょう。
自己分析することで客観的に自分を見つめることができます。内定が獲得できないのであれば、長所の文面が相手の印象に残るものではないということ。
自己分析することでもう一度、自分を見つめる機会を得ることができます。
就活中に改めて自己分析する際は、こちらの記事もチェックしておきましょう。自己分析をおこなう時期や自己分析を業界・企業選びに活かす方法まで解説しています。
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自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説
自己分析は就活の明暗を分ける重要なポイント。自己分析をするメリットや自己分析のやり方、注意点などをキャリアコンサルタントが解説します。自分に合った自己分析方法を見つけて選考や企業選びに活かしましょう。
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就活で全落ちしないための書類選考&面接対策のコツ
就活で全落ちしないための書類選考&面接対策のコツ
- 業界研究・企業研究を極めて本気度を伝える
- ESや履歴書は第3者にフィードバックをもらう
- 模擬面接を受けて改善点を見つける
就活で全落ちしないためには、書類選考と面接対策を入念におこなうことが重要です。
ここでは、書類選考と面接対策のコツについて詳しく解説していきます。これらの対策を着実に実行することで、あなたの強みや志望動機をより効果的にアピールできるようになり、内定獲得に近づけます。
業界研究・企業研究を極めて本気度を伝える
業界研究と企業研究は、書類選考や面接で自身の本気度を伝えるための重要な準備です。まず、志望業界の市場動向や課題・将来性について徹底的に調べましょう。
次に、志望企業の経営理念・事業内容・競合他社との違いなどを詳しく理解します。これらの情報を基に、自身が志望先企業でどのように貢献できるかを具体的に考えます。
たとえば「御社の〇〇事業に私の〇〇の経験を活かし、〇〇の売上アップに貢献したい」のように、具体的なビジョンまでESに書けると、本気度をアピールしやすくなるでしょう。
また、面接では単に企業情報を羅列するのではなく、自分独自の考えや熱意を交えて語ることが大切です。「御社の〇〇という取り組みに共感し、私も〇〇したいと考えています」といった形で、企業の方針と自身の価値観を結びつけて表現しましょう。
業界研究や企業研究をおこなう前に、以下の記事もチェックしておきましょう。業界研究を効率的に進める方法や、企業研究ノートを作成して企業理解と選考対策をおこなう方法を解説しています。
業界研究
業界研究のやり方|業界全体を捉えたうえで気になる業界を研究しよう
企業研究
作り方例4選|企業研究ノートのまとめ方をイラスト付きで解説!
ESや履歴書は第三者にフィードバックをもらう
ESや履歴書を第三者にフィードバックしてもらうことで、自分では気付かない視点や改善点を見つけられます。大学のキャリアセンターの職員やOB・OGなど、さまざまな視点からアドバイスを受けることで、より客観的な評価を得られます。
特にフィードバックで注目すべき点は、「伝わりやすさ」や「印象の良さ」です。第三者の目を通すことで、自身の強みや志望動機が適切に伝わるかを確認できます。また、業界や企業に対する理解度、熱意の伝わり方についても客観的な意見をもらえるでしょう。
さらに、第三者からのフィードバックは、自分の考えに縛られて凝り固まっている主張や意見の改善にもつながります。異なる視点からの指摘を受けることで、自身の思い込みや偏った考えに気づき、より柔軟で説得力のある内容に修正しやすくなるのです。
なおフィードバックを受ける際は、具体的な質問を準備しておくのがおすすめです。たとえば、「この経験は自己PRとして適切か」「志望動機は説得力があるか」など、明確な観点を設定することで、より有益なアドバイスを得られます。
- 第三者からESのフィードバックをもらいましたが、自信が持てません……。
フィードバックを鵜呑みにするのではなく納得できる形に仕上げよう
ESを添削してもらった際、まずは自分自身納得がいっているのかが大切です。第3者に言われたからとその内容で提出しても、そのあとの面接でESの内容に触れられたときにしっかり答えることができないでしょう。
①一人ではなく複数人にフィードバックをもらうと良い。
人によって言うことが違うかもしれません。そのなかでも納得できるフィードバックをもとに修正をしましょう。
②一度フィードバックをもらっただけでは良いものにならないことが多い。
修正を繰り返し同じ人から何回かフィードバックをもらい、完成に近づける必要があります。
とにかく諦めないで、納得できるものを提出することが大切です。
模擬面接を受けて改善点を見つける
企業は面接を通じて、応募者の「人柄」や「コミュニケーション能力」を評価します。そのため、本番の面接で力を発揮するためには、事前に十分な準備と練習が必要です。そこで模擬面接をおこない、実践的な準備をして備えるのがおすすめです。
まず、大学のキャリアセンターや就活支援サービスなどを利用して、プロの面接官による模擬面接を受けましょう。本番さながらの環境で面接を体験することで、自身の面接における強みや弱みを客観的に把握できます。
模擬面接後は、面接官からのフィードバックを真摯に受け止め、改善していきます。特に、話し方や態度・質問への応答の仕方など、非言語コミュニケーションも含めた総合的な評価を受けることが重要です。
また、友人同士で模擬面接をおこなうのも効果的です。お互いに面接官と応募者の役割を演じることで、多様な視点を得られます。これらの経験を通じて、本番での対応力を高め、自信を持って面接に臨みましょう。
就職のプロに聞いた! 就活で最適なエントリー数とは
就活におけるエントリー数は、多くの就活生が悩むポイントの一つです。「どれくらいの企業にエントリーすべきか」「平均より少ないと実質不利になるのでは」といった不安を抱える人も多いでしょう。しかし、エントリー数は単純に多ければ良いわけではありません。
そこで今回は、多くの就活生を支援し、各業界に精通しているキャリアコンサルタントに、就活における最適なエントリー数について聞きました。これらの情報を参考に、自身の就活の軸に合ったエントリー戦略を立てましょう。
エントリー数が平均より少なくても問題ない?
「エントリー数は平均より少なくても問題ないのか」や「どのようにエントリー数を見極めればいいかわからない」と悩む人もいるでしょう。事前にエントリー数の適切な範囲を理解しておけば、就活の効率を上げつつ、不安も軽減できます。
ここではキャリアコンサルタントの谷猪さんに、エントリー数が平均より少ない場合の影響について詳しく聞きました。
アドバイザーコメント
谷猪 幸司
プロフィールを見る会社にとって必要な人材であることをアピールすることが大事
就職活動を始めてもなかなか内定がもらえないという人は、いつの時代になってもいます。焦りから闇雲にエントリーしていく方もいるでしょう。
しかしエントリーした数は関係なく、実際は自分はこんなことができます!という会社の人に対してアピールできる強みが必要です。
その強みがその会社の採用担当の人に響くかどうかが明暗を分けるのです。採用担当者に響くものになっていないと、会社にとって必要ではないと判断されてしまい、その結果、不採用になってしまっています。
「自分の強みが相手に伝わりやすい文書になっているか」、また「自分自身がその強みを説明できる準備ができているか」をもう一度、確認してみましょう。
貢献できることをアピールするなら企業を知ることも必要
また自分の準備ができているならば、エントリーしたい会社がどのような人を欲しいと考えているか会社を研究してみましょう。会社が求める人物像がどのような人なのかも合わせて調べておくことで、内定を獲得できる確率をあげられます。
業界や職種によって適切なエントリー数はある?
エントリー数が平均より少なくても問題ないことを理解できても、「志望業界・職種ごとの最適なエントリー数を知りたい」と考えている人もいるのではないでしょうか。
事前に業界や職種ごとの適切なエントリー数を理解しておけば、業界特性に合わせた就活の戦略を立てやすくなります。ここではキャリアコンサルタントの佐藤さんに、業界や職種による適切なエントリー数の違いについて詳しく聞きました。
アドバイザーコメント
佐藤 恭子
プロフィールを見る文系・理系でも適切なエントリー数は異なる
文系か理系かでもエントリー数は異なります。理系の場合、自分の専門があり大学での履修科目がエントリーに影響することもあります。また推薦枠もあるのでエントリー数が少ない傾向があります。
一方文系は、業界、職種ともに選択肢が多く、どの業界を選択するかでエントリー数も変わってくるでしょう。
目指す業界の採用人数や就活難易度を見てエントリー数を判断しよう
たとえば、新聞社や出版社はエントリーできる企業の数がそれほど多くありません。また、ESの質問が独特で量も多く、時間をかけて準備する必要があります。人気企業にはエントリーが集中しますが採用人数は多くありません。
そのため、エントリー数は増やしすぎず、丁寧に集中して対策をおこなったほうが良いでしょう。
映像制作会社などのマスコミや音楽関係の仕事に就きたい場合などは、企業数だけで言うと多くの企業があります。エントリー時期も企業ごとにまちまちです。
そのため、アンテナをしっかり張って、募集を見つけたらエントリーをしていくと良いでしょう。一社ごとの採用人数は多くないので、内定を獲得するためにはエントリー数が多くなってくるかもしれません。
ここで全ての業界を取り上げることはできませんが、採用時期や採用人数、内定までの難易度などを見て判断していくと良いでしょう。
落ちた後も大事! 選考で落ちたら取るべき行動
落ちた後も大事! 選考で落ちたら取るべき行動
- 振り返りと改善をおこなう
- 気持ちを切り替えてモチベーションを維持する
- ほかの学生と情報交換をおこなう
就活中に選考で落ちることは、ほぼすべての学生が経験するものですが、落ちたことでモチベーションを失ってしまう人もいるのではないでしょうか。実は、選考に落ちた後の行動が、その後の就活の成否を大きく左右する可能性があります。
ここでは、選考に落ちた後に取るべき行動について詳しく解説するので、選考に落ちた経験を次の成功につなげる機会として活用できるようにしましょう。
振り返りと改善をおこなう
選考に落ちた後は、選考過程での自分の言動や提出した書類を客観的に見直し、改善点を見つけましょう。書類選考や面接など、自身が落ちた選考段階ごとにそれぞれ分析することで、次の選考に向けての具体的な改善策が見えてきます。
また、選考中に感じた違和感や不安な点も重要な情報です。それらは自身と企業との適性の不一致を示している可能性があるので、この気付きを活かして、より自分に合った企業を探す指針にしましょう。
振り返りの結果を踏まえ、ESの書き直しや面接練習の強化など、具体的な改善行動に移すことが大切です。この過程を繰り返すことで、選考に落ちたとしても着実に内定獲得へ近づきやすくなります。
就活は「当たって砕けろ」ではなく「PDCAサイクルを回す」ことが大切です。検証と改善は欠かせないステップであり、これは将来の仕事にも役立つスキルです。就活を通じて、ぜひ検証と改善の習慣を身につけましょう。
気持ちを切り替えてモチベーションを維持する
選考で落ちた後に落胆するのは自然なことですが、長時間引きずりすぎず、次の選考に向けて前向きに行動することが大切です。まずは、小さな成功体験を積み重ねることを意識しましょう。
たとえば、「SPIの模試で8割正答を達成する」や「新しい自己PRポイントを毎日1個見つける」など、小さな進歩を実感していくことでモチベーションを維持しやすくなります。
また、趣味の時間を設けたり、友人や家族と過ごしたりして、就活中のストレスを解消することも重要です。就活に集中することは大切ですが、適度なリフレッシュは心身のバランスを保ち、長期的には選考でのパフォーマンス向上にもつながります。
ただし、リフレッシュする期間は、事前に決めておくことが重要です。たとえば、「週に1日は就活から完全に離れる」と期間を決めることで、効果的にリラックスでき、かつ就活モードへの切り替えもスムーズになります。
さらに、次の選考に向けて自己分析や企業研究をすることも、モチベーション維持につながります。新たな発見や気付きが、次への原動力となるかもしれません。落ちたことをポジティブにとらえ、次のチャンスに向けて準備を進めることで、徐々に自信を取り戻しましょう。
何社も落ちてしまったときは、ちょっとだけ立ち止まって原因を考えてみましょう。
準備不足が原因であるならば対策を取るのは難しいことではありません。キャリアセンターなどに相談にいってみてください。解決方法が見つかると思います。
また落ちてしまう原因が、そもそもその業界や職種が自分に合っていないのかもしれません。もしそうであるならば、今立ち止まれて、気がつけて良かったと言えるかもしれません。
ほかの学生と情報交換をおこなう
ほかの学生との情報交換は、選考に関する有益な情報を得るために重要です。ただし、ここで注意すべきは、ほかの学生の内定状況と自分を比較しないことです。それぞれの状況や志望は異なるため、単純な比較は意味がありません。
情報交換の目的は、選考プロセスや企業の最新動向、効果的な対策方法などの実用的な情報を得ることです。たとえば、特定の業界の面接傾向や、ESのポイントなどを共有し合うことで、選考を突破するヒントが見つけられるかもしれません。
また、悩みや不安を共有することで精神的なサポートを得られることも、情報交換のメリットです。ただし、そこで得た情報を鵜呑みにせず、自身の状況に照らし合わせて取捨選択することが大切です。ほかの学生の経験を参考にしつつ、自分なりの戦略を立てて実行に移すことが、就活成功への近道となりますよ。
就活で落ちることは成長のチャンス! 周りと比べずに前向きに取り組もう
就活で落ちることは、決してネガティブな経験ではなく、むしろ自己分析や企業研究を深める貴重な機会です。落ちた経験から学び、次の選考に活かすことで、その後の選考で内定を獲得しやすくなります。
記事では就活で落ちる数の平均や、選考段階ごとの通過率、そして落ちた後の効果的な対策方法まで解説しました。これらの情報を参考に、自身の就活状況を客観的に評価し、改善点を見出すことが大切です。
またほかの学生の内定事情と比較して焦ったり落ち込んだりするのではなく、自身のペースで着実に前進することが重要です。振り返りと改善・モチベーション維持、そして効果的な情報交換など、記事で紹介したポイントを実践することで、必ず成長につながります。
これらの経験と学びを糧に、自信を持って就活に取り組んでください。落ちることを恐れすぎず、むしろ成長の機会として受け止めて積極的に挑戦することが、内定獲得への近道となります。
アドバイザーコメント
吉野 郁子
プロフィールを見る「こころよく 我にはたらく仕事あれ それを仕遂げて死なむと思ふ」(石川啄木)
人生で情熱を注げる仕事に出会い、それを成し遂げて人生を終えることができたら、どれほど素晴らしいことでしょう。
インターネットが普及する前の就職活動は、今と比べて情報や選択肢が限られていました。「学校推薦」「先輩からの誘い」「はがきで会社資料を請求」などが一般的で、今から見ると「簡単に決まりそう」と感じるかもしれません。しかし、当時は選択肢が少なかったのです。
自由があるということは、時に手間がかかり、主体性という責任を重く感じることもあるでしょう。それでも、自由と選択肢があることはとても大切です。
ベストを尽くして納得のいく就活をしよう!
最近では「キャリア権」という言葉も使われるようになりました。これは、働く人々が意欲や能力に応じて望む仕事を選び、職業を通じて幸福を追求する権利を意味します。
「幸せに働く」ということは、人生において非常に重要です。人生全体の満足度を考えると、就職活動中の数か月の違いは、それほど大きなものではありません。
就職活動はストレスが多く、大変な時期だと思いますが、自分の幸せのために、どうかベストを尽くしてくださいね。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/公認心理師
Ikuko Yoshino〇就職支援歴18年。若者就労支援NPOに勤務の後、独立。現在は行政の就職支援施設にて、学生/既卒/フリーター/ニート/ひきこもり/女性などを対象に相談やセミナー講師を担当
プロフィール詳細国家資格キャリアコンサルタント/キャリア・デベロップメント・アドバイザー
Koji Tanii〇大手メーカーで設計、品質管理に従事。キャリアチェンジののち、高校・大学の就職講師として活動。障がい者の就職や恋と仕事の両立を実現させるコンサルティングなど幅広い支援をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/キャリア・デベロップメント・アドバイザー
Kyoko Sato〇証券会社や航空会社のCAとしての勤務を経て、キャリアコンサルタントとして就職支援をおこなう。大学では就活講座や個別相談、企業では新卒採用関連業務を担当。転職相談などでも幅広く活躍
プロフィール詳細