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SPI非言語の「n進法」は、n進法の基本的な考え方や、異なるn進法間を変換するための計算力が求められる問題です。n進法の変換手順を正しく活用して計算し、答えを導きだす必要があります。
この記事では、300名以上の学生のWebテスト支援をおこなってきた西さんとともにSPIのn進法の解き方を解説していきます。n進法から10進法への変換方法や、10進法からn進法への変換方法も詳しく解説しているので、変換のやり方がわからない人は目を通しておきましょう。
記事の後半には練習問題を10問用意しています。n進法の変換に苦手意識がある人や時間内に解ききれない人は、n進法の変換手順に慣れるために繰り返し解いてみましょう。
よりSPIの本番をイメージして対策したい人は、SPI対策模試にも挑戦してみてください。
SPI「n進法」の概要
- 問題パターン:n進法→10進法、10進法→n進法、n進法→n進法
- 1問あたりの時間:1分
- 形式ごとの出題頻度:テストセンター(なし)ペーパーテスト(低)Webテスティング(高)
- n進法を解くときのコツをわかりやすく教えてください!
3つの出題パターンと解法のテクニックを習得しよう
n進法の問題の攻略には、まず「位の重み」を正しく意識することが不可欠です。私達が普段使う10進法は「10集まると桁が上がる」のに対し、n進法は「n集まると桁が上がる」という単純なルールで動いています。
苦手な人は、数字を単なる記号ではなく「1の束、nの束、n^2の束……」がいくつあるかを示す箱の中身だとイメージしてみましょう。
出題パターンはおもに、n進法から10進法への変換、その逆の変換、そして異なる進法同士の変換の3つに集約されます。
変換の際は、どの進法であっても一度「10進法」という共通の尺度を経由するのが最も確実な得点方法です。
SPIなどの試験ではスピードも求められるため、すだれ算(割り算)による変換作業を機械的にこなせるよう、筆算の型を指に覚え込ませておきましょう。
SPI「n進法」練習問題10問|西さんによる解き方の解説付き!
ここからは、SPI非言語「n進法」の練習問題を専門家の解説付きで10問紹介します。n進法は慣れるまで難しく感じやすい単元ですが、変換の手順をパターン化して覚えることでスムーズに解けるようになります。
「n進法」を初めて解く人や変換方法に不安がある人は、「問題を解く前に確認! n進法の解答のコツ」を読んでから、練習問題に取り組みましょう。
問題1(難易度:★★☆☆☆)
問題
次の問いに対して、適切な答えを一つ選びなさい。
5進法で表された213を10進法で表現したとき、正しいものはどれか。
選択肢
正解:B
5進法の213を10進法に直すには、各桁の重みにもとづいて計算をおこなう。右から1つ目の位は5の0乗(1)、2つ目は5の1乗(5)、3つ目は5の2乗(25)である。したがって、式は(25×2)+(5×1)+(1×3)=50+5+3となり、58が導き出される。5の1乗を10と勘違いしたり、単純に数字を足したりしないよう注意が必要である。
私達が普段使う10進法では、右から1の位、10の位、100の位と10倍ずつ大きくなりますが、5進法では「5倍ずつ」になります。
つまり、213という数字の右から「1の位」「5の位」「25(5の2乗)の位」となるのです。
このルールにしたがって計算すると、100の位にある「2」は25が2個で50、10の位の「1」は5が1個で5、1の位の「3」は1が3個で3となります。
n進法を10進法に変換する際は、常に「nの0乗、1乗、2乗……」と考え、掛けて足すという基本を意識しましょう。
問題2(難易度:★★☆☆☆)
問題
次の問いに対して、適切な答えを一つ選びなさい。
10進法の84を4進法で表現したとき、正しいものはどれか。
選択肢
正解:B
10進法の84を4進法に変換するには、84を4で順番に割っていく。84を4で割ると商が21で余りは0、次に21を4で割ると商が5で余りは1、さらに5を4で割ると商が1で余りは1となる。最後に割れなくなったときの商と、これまでの余りを逆から順に並べると2,110ではなく、計算の過程を正確にたどることで1,110となる。割り算の商が4以上であるうちは、さらに割り続ける必要があることに注意すべきである。
このタイプの問題は、「元の数をnで割り続け、その余りを下から並べる」という、いわゆる「すだれ算(はしご算)」のような筆算を使うのが最も確実で早い解き方です。
コツは、割り算の横に余りをしっかり書き留めること、そして最後に「最後の商」を忘れずに含めて、下から逆L字型に数字を拾い上げることです。
この筆算の形を覚えてしまえば、nがいくつであっても機械的に解けるようになります。
問題3(難易度:★★☆☆☆)
問題
次の問いに対して、適切な答えを一つ選びなさい。
10進法の158を6進法で表現したとき、正しいものはどれか。
選択肢
正解:A
158を6で割ると、商が26で余りが2となる。続いて26を6で割ると、商が4で余りが2となる。これ以上は6で割ることができないため、最後の商である4と、出された余りを順に並べて422となる。6進法では一つの桁に6以上の数字は現れないため、もし計算結果に6が含まれていれば、それは割り算が不足している証拠である。慎重に商と余りを書き出すことで、正確な数値を求めることができる。
この計算のコツは、元の数値を変換したい数(今回は「6」)でひたすら割り続け、その「余り」を記録していくことです。
10進法から変換する際は、「すだれ算(はしご算)」のような筆算を書くことでミスを軽減できます。
問題4(難易度:★★☆☆☆)
問題
次の問いに対して、適切な答えを一つ選びなさい。
4進法で表された231を2進法で表現したとき、正しいものはどれか。
選択肢
正解:A
始めに4進法の231を10進法へ変換する。式は(16×2)+(4×3)+(1×1)=32+12+1=45となる。次に10進法の45を2進法へ変換する。45を2で割り続けていくと、余りは下から順に101,101となる。4進法の各桁を2進法の2ケタずつに置き換える方法もあるが、10進法を経由するほうが確実である。桁の数え間違いや、変換途中の足し算ミスに注意が必要である。
4進法で表された「231」を2進法に変換する際は、10進法を経由するよりも「桁の置き換え」を使うのが最もスマートでわかりやすいです。
実は、4進法の「1桁」は、2進法の「2桁」とぴったり対応するという性質があります。具体的には、4進法の0は2進法で「00」、1は「01」、2は「10」、3は「11」と決まっています。
このルールに当てはめると、231の「2」は「10」に、「3」は「11」に、「1」は「01」にそれぞれ置き換わります。
これらをそのまま左から順に並べて合体させるだけで、正解が導き出せます。
このテクニックを使えば、面倒な割り算や掛け算を一切おこなわずに、パズルを解くような感覚で素早く正確に変換できます。
問題5(難易度:★★★☆☆)
問題
次の問いに対して、適切な答えを一つ選びなさい。
7進法で表現された406は、10進法ではどのように表されるか。
選択肢
正解:C
7進法の各桁は、右から7の0乗、7の1乗、7の2乗の重みを持つ。3つ目の位は7の2乗で49、2つ目の位は7の1乗で7、1つ目の位は1である。これにもとづき(49×4)+(7×0)+(1×6)を計算する。49×4=196であり、これに6を足すと202となる。真ん中の位が0であるため、計算を飛ばさないように注意が必要。また、7の2乗を誤って計算すると選択肢を間違えるため正確さが求められる。
7進法で表された「406」を10進法に直す問題は、各桁が持つ「重み(位の値)」を意識することで、シンプルな掛け算と足し算のみで解けます。
私達が日常的に使っている10進法では、右から順に「1の位(10の0乗)」「10の位(10の1乗)」「100の位(10の2乗)」と、左へ行くほど10倍ずつ大きくなります。
これに対し、7進法では「7倍ずつ」位が大きくなります。つまり右から順に、1の位(7の0乗)、7の位(7の1乗)、49の位(7の2乗)です。
コツは、各数字の下に「1、7、49……」と7を掛けていった数字をメモし、それぞれを掛け合わせて足すことです。
問題6(難易度:★★★☆☆)
問題
次の問いに対して、適切な答えを一つ選びなさい。
3進法で表された1,210を5進法で表現したとき、正しいものはどれか。
選択肢
正解:A
まずは3進法の1,210を10進法に直す。式は(27×1)+(9×2)+(3×1)+(1×0)=27+18+3=48となる。この10進法の48を5進法に変換するため、5で割り算をおこなう。48÷5=9余り3、9÷5=1余り4となる。これらを並べると143になる。選択肢の中から、計算過程で生じやすい数字のズレを見極めることが肝要である。
3進法の「1,210」を5進法に変換するには、まず一度10進法に直してから、改めて5進法へ書き換えるという2ステップの手順を踏むのが最も確実です。
まず3進法の1,210は、右から3の0乗、1乗、2乗、3乗の重みを持つため「27×1+9×2+3×1+1×0」と計算し、10進法で「48」であることを導き出します。
次に、この48を5進法に直すため、5で割り続けて余りを出す「すだれ算」をおこないます。48÷5は9余り3、さらに9÷5は1余り4となり、商が5より小さくなったところで計算終了です。
問題7(難易度:★★★★☆)
問題
次の問いに対して、適切な答えを一つ選びなさい。
9進法で表された518を10進法に変換したとき、正しい数値はどれか。
選択肢
正解:C
9進法の数値を10進法へ変換するため、9の冪乗を用いて計算をおこなう。3つ目の位は9の2乗である81、2つ目の位は9の1乗である9、1つ目の位は1である。これらを各桁の数字に掛けると(81×5)+(9×1)+(1×8)という式になる。81×5=405、これに9と8を加算すると422となる。
9進法で表された「518」を10進法に直す別の考え方として、「箱の中身を数える」イメージで解説します。
まず、9進法の「518」は、3つの箱(位)に数字が入っている状態だと考えてください。右から「1ずつのバラ」「9個ずつの束」「81個(9×9)ずつのセット」を入れる箱です。
今回の「518」という数字の場合、一番左の箱には81個入りのセットが「5つ」、真ん中の箱には9個入りの束が「1つ」、右端の箱には1個のバラが「8つ」と考えます。
これらを10進法に戻すには、単純に中身を全部取り出して足せば良いので、81×5+9×1+1×8となります。
問題8(難易度:★★★★☆)
問題
次の問いに対して、適切な答えを一つ選びなさい。
10進法の435を8進法で表現したとき、正しいものはどれか。
選択肢
正解:D
435を8で割ると、商が54で余りが3となる。次に54を8で割ると、商が6で余りが6となる。最後の商である6、2つ目の余りである6、1つ目の余りである3を並べると、663となる。計算ミスに注意が必要だが、正しくは435÷8=54余り3、54÷8=6余り6なので、並びは663となる。
10進法からn進法へ変換する際は、「変換したい数(今回は8)で元の数を割り続け、余りを下から順に並べる」という手順で解けます。
慣れないうちは、割り算の筆算の左側に「8」を書き、下に商、右に余りを書く「すだれ算」の形をノートに書くのがおすすめです。
最後に出た商を拾い忘れるというミスが非常に多いため、必ず「最後の商から余りを遡る」という矢印をイメージして数字を書き出すようにしましょう。
問題9(難易度:★★★★☆)
問題
次の問いに対して、適切な答えを一つ選びなさい。
6進法で表された215を4進法で表現したとき、正しいものはどれか。
選択肢
正解:B
6進法の215を10進法に変換すると、(36×2)+(6×1)+(1×5)=72+6+5=83となる。次にこの83を4進法へ変換する。83÷4=20余り3、20÷4=5余り0、5÷4=1余り1となる。最後の商である1から余りを順に並べると1,103が導き出される。
6進法の「215」を4進法に直すには、一度10進法を経由する2ステップ法が最も確実な解法です。
まずは第1ステップとして、6進法の各桁の重みにもとづき「36×2+6×1+1×5」を計算し、10進法の「83」を導き出します。
次に第2ステップで、この83を4進法へ変換するため、4で割り続ける「すだれ算」をおこないます。
83÷4は20余り3、20÷4は5余り0、5÷4は1余り1となり、商が4より小さくなったところで計算終了です。
最後に、最後に出た商の「1」から順に、余りの「1」「0」「3」を下から上へと拾い上げれば、正解にたどり着きます。
問題10(難易度:★★★★★)
問題
次の問いに対して、適切な答えを一つ選びなさい。
9進法で表された136を2進法で表現したとき、正しいものはどれか。
選択肢
正解:C
9進法の136を10進法に変換すると、(81×1)+(9×3)+(1×6)=81+27+6=114。この114を2進法へ変換する。114を2で割り続けると、商と余りの関係から1,110,010となるはずだが、計算ミスを誘う数値が並んでいる。114÷2=57余り0、57÷2=28余り1、28÷2=14余り0、14÷2=7余り0、7÷2=3余り1、3÷2=1余り1。下から並べると1,110,010となる。
9進法で表された「136」を2進法に変換するこの問題でも、まず一度10進法に直してから、改めて2進法へ書き換えましょう。
第1ステップとして、9進法の136を10進法に直します。右から1の位、9の位、81(9の2乗)の位という重みがあるため、81×1+9×3+1×6を計算し、合計「114」を導き出します。
次に第2ステップで、この「114」を「すだれ算」で2進法に変換します。
練習問題が解けたら、次はSPI模試に挑戦して実力をチェックしてみましょう。
SPI「n進法」を対策する際のポイント
SPIの非言語に関する記事
◇非言語の対策
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SPIに関する記事
◇解答時間
SPIの解答時間を受検方式別に解説! 時間切れを防ぐコツ10選も
◇勉強法
効率抜群なSPIの勉強法|出題形式と頻出問題を踏まえた対策を伝授
◇勉強時間
SPIの勉強時間をプロが解説! おすすめの進め方や重点ポイントも
非言語「n進法」以外の練習問題も解いてみよう!
SPIは多くの分野に分かれています。練習問題を繰り返し解いて、苦手を攻略しましょう。
SPIのそのほかの練習問題
各分野の問題が解けたら、最後にSPI模試に挑戦してみましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi





アドバイザーのリアル・アドバイス!n進法の問題では各桁の重みの概念を理解すべし
キャリアコンサルタント/西雄一教育研究所代表
西 雄一
プロフィールを見るn進法を攻略する最大のコツは、計算を数学としてとらえるのではなく、決まった「型」に当てはめる作業として習得することです。まず絶対に覚えておくべき基本は、n進法の各桁には右から「1、n、n²…」という重みがあるという概念です。
この仕組みさえ理解すれば、10進法への変換は掛け算、その逆は割り算の余りを並べるだけという単純なパターンに集約されます。
頭の中で考えず重みをメモすることがミスを減らすコツ
就活生が陥りがちな失敗は、慣れない計算を頭の中だけで処理しようとして、桁の重みを掛け間違えたり、割り算の余りを並べる順序を逆にしたりすることです。
対策として、試験中は必ず各数字の下に重みをメモし、筆算の横に余りを書き出す癖を付けましょう。特に異なる進法同士の変換は、迷わず一度10進法を経由する道を選んでください。
練習では、典型問題を数多く解いて「手が勝手に動く」レベルまで反復することが重要です。
SPIなどの試験は時間との戦いであるため、少しでも解法が浮かばない難問は即座に飛ばし、得意なパターンを確実に仕留める判断力も磨いておきましょう。