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お笑いコンビ・アケガラスのメンバーとして活動しながら、自作のラップや「どんな曲もHIPHOP感出す男」など人気コンテンツを発信するクリエイターとしても活躍するKing Boyに、就活やキャリアについてたずねる連載企画。
連載最終回となる本記事では、SNS発信のターニングポイントにもなった「自分を知る」ことの重要性や、停滞感を打破するためのマインドセットなど、「King Boy流」の熱い就活アドバイスを伺いました。
※本記事は連載記事です。過去の記事は下記のリンクから飛べます。
・1記事目:「どんな曲もHIPHOP感出す男」King Boyの就活論。「面接で自分を偽るのはフェイクじゃない」
・2記事目:「居場所も言葉もなかった」。アケガラス・King Boyがマイクの前に辿り着いた理由
・3記事目:「好き」がやれていれば「嫌い」も仲良し。King Boy流・やりたいならやっちゃえ仕事論
| ▼King Boy(キングボーイ) プロフィール 神奈川県出身。吉本興業所属のお笑いコンビ「アケガラス」のメンバーで、相方のガネとは学生時代からの幼馴染。幼少期から慣れ親しんだラップを取り入れたコンテンツを個人でも発信し、SNS総フォロワーは約14万人と現在進行形で人気を集めている。自身でもリリックを書くなど音楽活動も精力的におこなう SNS:YouTube / X(旧Twitter) / Instagram / TikTok |
【特別インタビュー企画】
「あの人」に聞く未来の“出会い方”社会という広い海へ漕ぎ出す就職活動。
地図も決まった航路もないなかで、
どうやって自分の進むべき道を決断すればいいのでしょうか。
必要なのは、誰かが作った正解ではなく、自分が納得して進むための「羅針盤」。
本企画では、自分だけの羅針盤をもって
オリジナルの道を歩む人たちにインタビュー。
迷いながらも進み続けた人生ストーリーから、
明日からの就活がちょっと楽しみになるヒントをお届けします。
SNS発信のきっかけはコロナ禍の自己分析

──「どんな曲もHIPHOP感出す男」「バイブス高いけど真面目な幼稚園の先生」などSNSでネタを発信をするようになった経緯もお聞きしたいです。
King Boy)新型コロナウイルス感染症が世界的に拡大していたときのことです。ライブも休みでステージに立てない、でも時間だけはある。そのとき、徹底的に自分と向き合ったことがきっかけです。
自分って何が好きなんだっけ。何がしたくて芸人やってるんだっけ。ネガティブな振り返りというより、これからもっと輝くために自分の根っこの部分を振り返ってみたんです。
自分らしさが出てくるとうまくいく

King Boy)浮かんできたのはやっぱりHIPHOP。そこで、「HIPHOPな自分」をそのまま取り入れたスタイルで漫才をやってみたらどうだろう、と方針を変えました。
そのときからSNSでの発信も始めています。漫才一本でやり抜くことにこだわっていた時期もあったんですが、「やってみたら面白いんじゃないか」という好奇心へ素直に向き合ったんですね。
そしたら意外にもウケて。ネタ見せでも構成作家の方から褒められたりすることが増えました。
「あ、自分を出していいんだ」って、このとき驚いたことをよく覚えています。

──自分を出したから、うまくいくようになった。
King Boy)はい。以降は漫才も、SNSの広がり方もずっと良くなりました。今年でアケガラスは活動9年目に入りますが、そのときがちょうど4、5年目だったかな。
それ以前はなかなかうまくいかないことも多かったから、初めて周りから評価を得始めたといっても過言ではない、まさにターニングポイントでした。

「知らないから伝わってない」
──自分の魅力を伝えるための対処法という点では、就活でも同じことが言えそうですね。
King Boy)そうかも。前提としてネタ作りと就活は別物なので同列に語ることは難しいんですが、たとえば面接とかで「自分の魅力が伝わってない、届いてない」と感じることがあるとする。
その原因って、僕の体験と構図は似ているんだと思うんです。つまりは、本当の意味で「自分」を理解していないことに原因がある、という点で。

──「理解していない」?
King Boy)たとえば「自分の強みは責任感です」ってアピールするとしても、それがその場を乗り切るためだけに用意した「表面的な自分」だったら、話も広がらないし、リアルな体験をもって話せないから薄くて、刺さらない。
「自分はこれこそ伝えるべきなんだ」という根っこの部分をしっかりつかみ、それを見せる。すると、やっぱり本当の魅力だったり、「熱」が相手に伝わるんですよ。僕がそうだったように。
過去が積みあがって今がある

──「自分」を知るためには何をすればいいのでしょうか。
King Boy)過去の経験を洗い出すのが良いでしょうね。今の自分は過去が積みあがってできあがったものだし。何が好きで、何が嫌いで、何が得意で、何が苦手でって。さかのぼれる限り「ルーツ」をたどることが大切だと思います。
本当に好きなこと、本当にやりたいこと、その仕事で成し遂げたい未来。これまでの自分を振り返って自信を持って言えるようにしておけば、どんな質問が来ても安心です。
「日記」で感情をメモする

King Boy)あとはね、日記をつけるのもめっちゃおすすめですよ。そんな立派なもんじゃないですけど僕も毎日書いています。水色のノートに、手書きで。
その日あったことを書くだけじゃなくて、たとえば一つの出来事があったとしたら、そのとき悲しかったのか嬉しかったのか、つまらなかったのかを書き留める。思い出せるなら、なぜそう感じたのかまで書いてみる。
まるっと感情ごと日記を書き続けていくと、どんなときに自分が何を感じるのか、心の動き方がよくわかるようになってくるんです。
そうやって理解を深めていけば、「自分」ってもう未知のものじゃなくなっていると思います。

皿を洗って外に出るべし
──たとえば日記を書き続けてもいまいち効果を感じられない、面接もなんだかうまくいかない。そんな人へ一つアドバイスを贈るとしたら?
King Boy)僕の場合、なんかうまくいかないときってだいたい家事が溜まっているときなんですね。
洗い物がシンクに溜まっている。洗濯物がカゴに山積みになっている。「あー、やんなきゃ」って、常に頭がそちらに引っ張られている。

King Boy)この、一つひとつは小さくとも「やれていないこと」が溜まっていくと、思考力とか決定力に影響を及ぼしてくるんです。だから、何かに詰まった時はまず洗い物をするようにしています。
だからこそ言いたい! 悩める就活生の皆さん、あなたの後ろの部屋に溜めている家事、課題はありませんか。まずはそれを片づけてみましょう。
それから行動を起こしてみると、案外あっさりと解決策が見つかるかもしれませんよ。
「迷ったら深夜の神社」

──帰ったらまず洗濯を回そうと思います。
King Boy)ぜひ(笑)。それと、なんだかモヤモヤするときはね、やっぱり外にどんどん出たほうが良いと思いますよ。
たとえば一人で過ごすにしても、部屋のなかでぽつんと過ごすのと、外のざわざわのなかで過ごすのとでは、感じ方も考え方も変わります。
どちらが良い悪いという話ではないのですが、頭の中には自分一人しかいないので、せめて「悩む場所」はオープンにするほうが良いんじゃないかな。僕もリリックで悩んだら深夜の神社に行ったりしますしね。

失敗は怖い。でも、挑戦しないほうが怖い
──それでは、最後に読者へ向けてメッセージをお願いします。
King Boy)僕自身は楽しみながらここまでの道を歩んできましたが、その道中にはたくさんの挑戦があって、その数と同じだけの挫折も経験してきました。
失敗は怖い、でも、挑戦をやめてしまった先にある未来のほうがずっと怖いはず。失敗しても良いから、どうか挑戦をやめないでほしい。そうあなたに伝えたいです。
もし挑戦をすることができたときは、たっぷり自分を褒めてほしい。それってすげえことだから。
そうやって自分で自分のバイブスを高めながら、どんどん一歩を踏み出してください! 応援しています。

取材・執筆・撮影:小林駿平
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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