この記事のまとめ
- 好奇心旺盛は自己PRで有効なアピールになる
- 好奇心旺盛の自己PRは4ステップで簡単に完成
- 好奇心旺盛の自己PR例文12選を紹介
- ChatGPT 自己PR作成ツール
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選考に向けて自分の強みを考える中で、「好奇心旺盛は自己PRになるのかな」「どうやって好奇心旺盛をアピールする自己PRを作れば良いかわからない」と好奇心旺盛の自己PRについて悩む就活生は多くいます。
好奇心旺盛は、幅広い業界・業種で求められる力の1つです。好奇心旺盛を魅力的な自己PRにするための考え方を知れば、採用担当者に刺さる自己PRが作成できますよ。
この記事では、キャリアアドバイザーの大場さん、柴田さん、上原さんのアドバイスを交えながら、好奇心旺盛を最高の武器にする考え方を解説していきます。例文も紹介しているので、好奇心旺盛を自己PRにしたい人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
自己PRで「好奇心旺盛」を最強の武器にしよう!
好奇心旺盛をアピールポイントにしても、企業が求めている好奇心旺盛を理解していないと、採用担当者には刺さりません。好奇心旺盛を最強の武器にするために、どんな好奇心旺盛さが求められているかを知る必要があります。
この記事では、好奇心旺盛の具体的な内容や自己PRで有効な理由を紹介しています。好奇心旺盛と言っても幅広いので、自分にはどんなアピールが有効かを見つけていきましょう。
とはいえ、自分のアピールポイントを一方的に伝えるだけでは、採用担当者の心に残る自己PRにはなりません。好奇心旺盛の種類ごとに自己PRの例文を解説しているので、参考にしながら刺さる自己PRを作りましょう。
自己PRは、エントリーシートだけではなく、面接でも聞かれる可能性が高い話題です。選考を突破するために刺さる自己PRは必要不可欠なので、自信を持って話せる自己PRを作成して、好奇心旺盛を最強の武器にしましょう。
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そもそも好奇心旺盛とは?
好奇心は、「珍しいことや未知のことなどに興味を持つ心」という意味です。旺盛が「非常に盛んなこと」なので、好奇心旺盛は「珍しいことや未知のことに強く引かれる」という意味になります。
「知らないことを知ろうとする成長意欲の高さ」「成長したいという向上心」「チャレンジ精神がある」「自発性がある」「何事にも興味を持てる」のような強みがアピールできます。
とはいえ、企業や業種によって求める好奇心旺盛の種類は異なります。自己PRを作る前に、企業分析や業界分析をおこなって求められる好奇心旺盛の種類を把握しておきましょう。
アドバイザーコメント
大場 美由紀
プロフィールを見る採用担当者が求めるのは「成果を生み出せる好奇心旺盛さ」
企業が求める好奇心旺盛は、それが企業に利益をもたらすものであることが前提です。
好奇心旺盛に追求することが、利害を意識しない方向となるようでは、好ましい強みとは言えなくなります。好奇心旺盛は、成果を生み出してこその強みです。学生のように、好奇心の赴くままに追求することと仕事は異なる点を意識してください。伝え方に注意が必要です。
さらに仕事をするようになると、好奇心が持てないような日々の業務も当然でてきます。そうした業務に対してどのような意識で向き合っていくのか、説得力のある答えが必要でしょう。
「好奇心」を自己満足にしないように注意しよう
また、仕事は本来チームでおこなうものなので、好奇心を発動して自己満足で進んでいくと、周囲の人のモチベーションを下げてしまう結果にもなりかねません。独走してしまってミスの発見が遅れ、取り返しのつかない損失を招く恐れがあります。
周囲の人との協力や合意を得ながら、軌道修正していくことができる柔軟な姿勢も必要です。
社会人として好奇心旺盛という強みをどう発揮し、企業や仕事の仲間にどのような良い影響を及ぼすことができるのかをしっかり考えておく必要があります。
好奇心旺盛な人の3つの特徴
好奇心旺盛な人の3つの特徴
- さまざまなことに前向きに取り組むことができる
- 積極的にコミュニケーションが取れる
- わからないことをすぐに聞いたり調べたりできる
好奇心旺盛は、自己PRとして非常に有効です。なぜなら、好奇心旺盛をアピールすると、暗に「コミュニケーション力」や「主体性」もアピールできるからです。
ここでは、好奇心旺盛な人の3つの特徴について解説していきます。志望企業が求める能力に合わせて、具体的なアピールポイントを考えていきましょう。
①さまざまなことに前向きに取り組むことができる
好奇心旺盛な人は、さまざまなことに興味を持ち、好奇心を満たすために行動します。行動することは、自分の欲求を満たすことにつながるので、行動は積極的かつ前向きです。
好奇心旺盛な人は、何事にも興味を持って積極的に取り組むイメージを採用担当者に持ってもらえるでしょう。
社会人になると、学生の時のように与えられた課題をこなしているだけでは評価されません。自ら課題を発見し解決策を考えたり、新規先を開拓したりするなど、主体的に動く姿勢が求められます。
前向きに取り組める人は成長スピードも早いので、積極的にアピールしていきましょう。
②積極的にコミュニケーションが取れる
初対面の人に自分から話しかけたり、大勢が参加する会話の中に参加したりする人はコミュニケーション力があると言えるでしょう。
好奇心旺盛な人は、自分の中のおもしろさや興味を追求し、積極的にコミュニケーションが取れます。旅先の文化や郷土料理を知るために、地元の人と会話する人もいるのではないでしょうか。
コミュニケーション力が必要な仕事は多いです。営業のような顧客と接する職種はもちろん、事務職のような顧客と直接接さない仕事でも、社員同士のコミュニケーションが求められます。
仕事を円滑に進めるためにコミュニケーション力は必要なので、幅広い業界・業種に自己PRとして使用できます。
サービス業界や小売業界など、企業対一般消費者の取引形態であるBtoCの業界では、好奇心旺盛よりもコミュニケーション能力の自己PRの方が有利になるかもしれません。
また、職種で言えば、BtoBの営業職ではコミュニケーション能力の必要性が高くなります。
③わからないことをすぐに聞いたり調べたりできる
好奇心旺盛な人は、知的好奇心を満たすために積極的に行動します。そのため、わからないことをすぐに聞いたり調べたりして、わからないままにしておきません。
この強みは働くうえで非常に重要です。わからないことがあるまま仕事をすると、大きなミスにつながってしまうからです。ミスの内容によっては取り返しがつかなくなることもあるでしょう。
そのため、わからないことをそのままにしない好奇心旺盛な人は、企業に重宝されます。
ここまで解説した以外にも、好奇心の旺盛な人は概して行動が早いと言えます。興味を持ったらすぐにリサーチして、自分がよしと思った方向へ進むことができます。
また、考えすぎて行動を移せずに好機を逃すことなく、チャンスをゲットすることができるのも特徴です。
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好奇心旺盛が自己PRで有効な3つの理由
好奇心旺盛が自己PRで有効な3つの理由
- 仕事への意欲をアピールできるから
- 新卒で求められる成長力をアピールできるから
- 何事にも前向きに挑戦できるとアピールできるから
ここまで好奇心旺盛が自己PRで有効だと解説してきました。しかし、「好奇心旺盛は本当に自己PRになるのだろうか」と思う人もいるでしょう。
ここでは、好奇心旺盛が自己PRで有効な3つの理由を紹介していきます。好奇心旺盛が自己PRになるのか半信半疑な人は、ぜひ読んでみてください。
①仕事への意欲をアピールできるから
好奇心旺盛な人は、チャレンジ精神があり積極的に行動するでしょう。採用担当者は、仕事に取り組む意欲が高いという印象を抱きます。
仕事には、多くの人が嫌がるものもあります。たとえば単調な事務作業。やりがいを感じず、飽きてしまう人もいるかもしれません。しかし、好奇心旺盛な人は事務作業をどのように進めれば、より効率的に仕事を進められるか考えます。
このように、同じ仕事内容でも意味を見出すことで、意欲的に仕事に取り組めるというアピールができます。
②新卒で求められる成長力をアピールできるから
新卒就活は、学生の成長力に期待したポテンシャル採用がおこなわれています。そのため、「今どんなことができるか」よりも「これからどのように成長するのか」を重視しています。
好奇心旺盛な人は、積極的に学ぼうとしたり、チャレンジ精神を持っている人が多いでしょう。そのため、成長速度は早いです。採用担当者には、成長力をアピールできます。
好奇心を持って何かに取り組んだ結果、周囲よりも早い速度で成長した経験がある人は、エピソードとして取り入れていきましょう。
③何事にも前向きに挑戦できるとアピールできるから
企業理念に「挑戦」や「チャレンジ精神」といった単語が入っている企業は多いです。それだけ前向きな挑戦ができる人材を企業は求めています。
好奇心旺盛とアピールすると、採用担当者は何事にも前向きに取り組むチャレンジ精神の持ち主というイメージを抱くでしょう。
とはいえ、エピソードがないと説得力がありません。アルバイトやサークル活動、部活動などで好奇心を満たすために挑戦した経験があれば、アピールしていきましょう。
- 実際、好奇心旺盛をアピールすると、採用担当者はどんな印象を持ちますか? 好印象になるのでしょうか?
成果と併せて伝えることで好印象につながる
どのような仕事も好奇心なしでは身につきませんし、長続きもできません。好奇心あふれる人材であるとアピールすると好印象を与えることができます。
しかし、単に好奇心旺盛だけを強調しすぎると、新しいものや流行を追いかけているだけと軽薄な印象を与える恐れもあります。
何にでも飛びついて「すぐに飽きるのでは」と思わせないように、好奇心旺盛なことから成し遂げたエピソードを示すようにしましょう。
アピールに超有効! 好奇心旺盛が役立つ職種
アピールに超有効! 好奇心旺盛が役立つ職種
- 企画職
- クリエイティブ職
- 営業職
- マーケティング職
- エンジニア職
好奇心旺盛は、刺さる自己PRを作るうえで、非常に有効なアピールポイントです。幅広い業界や職種に使える自己PRですが、特に役立つ職種があります。ここでは、アピールに有効な好奇心旺盛が役立つ職種を5つ紹介していきます。
「好奇心旺盛がアピールポイントだが、どんな職種が自分に向いてるかわからない」「好奇心旺盛をアピールすべきか迷っている」という人は、参考にしてくださいね。
①企画職
企画職は企画を考えることがメインの仕事です。企画を考えるためには、世間の人が何を求めているのか知る必要があります。
好奇心旺盛な人は、普段からさまざまなことに興味を持って取り組んでいるので、世間のニーズを察知する能力に長けています。
また、考えた企画は世間の人に認知してもらわなければ意味がありません。「どうすれば少しでも多くの人に考案した企画を届けられるのか」なども考えます。
好奇心旺盛な人は、どのように宣伝すれば世間の人が興味を持ちやすいか、普段の自分から考えやすいと言えます。
企画職を受ける場合は、好奇心を上手く活性化させることで情報のアンテナを広げつつ、収集した情報をきちんと分析でき、企画を論理的に構成する力があることをアピールできると良いでしょう。好奇心と熱意だけでは企画を立てることができないので、補足して説明してください。
②クリエイティブ職
クリエイティブ職は、0から新しいものを作り上げます。そのため、画期的なアイデアや目新しい商品を生み出すことを求められます。同じような商品では、すでにシェアを獲得している商品に取って代われないからです。
普段からさまざまなことに興味を持っている好奇心旺盛な人にとって、新しい商品やサービスを生み出すクリエイティブ職は、かなり向いているでしょう。
自分が興味を持ったり、興奮したりする商品やサービスを追い求めれば、これまでになかった商品を生み出し、成果につながります。
また、仕事で成果を出すことは自らの好奇心を満たすことにつながります。仕事がただの仕事ではなく、自らの欲求を満たす楽しいものになるでしょう。
③営業職
営業職は顧客との関係構築が非常に重要なので、コミュニケーション能力が求められます。好奇心旺盛な人は、コミュニケーション能力に長けている人も多く、向いている職業と言えるでしょう。
コミュニケーション能力の中でも、傾聴力に優れているとより評価をもらえる可能性が高まります。なぜなら、営業職は顧客の課題や悩みを引き出して解決することを求められているからです。
顧客は悩みがあるからと言って何でも話してくれるわけではありません。何でも話せる関係を構築していく必要があります。コミュニケーション能力を活かして、顧客と良い関係を築けるというアピールをしてみてくださいね。
営業職を受ける場合、好奇心を発動する方向性を柔軟にコントロールできることをアピールしましょう。世間の一部の人のニーズに応えるだけの方向性では、企業成果の実現が厳しい場合があります。好奇心の範囲を広げたり、好奇心の方向性を変えることにも対応が必要でしょう。
営業職に興味があるものの適性が不安な人は、こちらの記事も参考にしましょう。
営業に向いてない人の16の特徴|不向きな人におすすめの道も解説
④マーケティング職
マーケティングは、商品やサービスが売れる仕組みを作る仕事です。「市場ではどんなものが求められているのか」「競合はどの程度いるのか」「競合と差別化するにはどうすれば良いのか」のように、商品やサービスを売るためにはどうすれば良いのか考えます。
そのため、マーケティングには調査や分析が欠かせません。好奇心旺盛な人は、得られたデータや結果を綿密に分析し、より良い戦略を生み出せるでしょう。
また、戦略を立てて実行した後は戦略がうまくいっているか分析し、改善を加えてより良い結果を目指していきます。この計画・実行・分析・改善の流れをPDCAサイクルと呼びます。好奇心旺盛な人は、成果を出すためにこのサイクルをゲーム感覚で楽しめるのではないでしょうか。
⑤エンジニア職
エンジニアは「技術者」のことで、今はITエンジニアを指すことが多いです。ITエンジニアには、プログラマーやシステムエンジニアなど多様な種類があります。幅広い知識が求められるので、貪欲に知識を吸収する好奇心旺盛な人は向いています。
プログラム言語にはJavaScriptやPython、PHPなど何種類もありますが、好奇心旺盛な人は、前向きにより多くの言語を習得することができるでしょう。また、好奇心を満たすために1つの言語を極めるという人もいるはずです。
エンジニア職を受ける場合、単純に新しいもの、珍しいものが好きだとアピールしないように注意が必要です。
興味を持ったものについてはとことん調べ抜いて特徴やメリットを見いだし、活用方法をあれこれ考えるなど、分析力があることを併せて伝えられるようにしましょう。
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要注意! 好奇心旺盛の自己PRで抱かれやすい懸念点
好奇心旺盛の良いところを中心に解説してきましたが、もちろん良いことばかりではありません。ここでは、好奇心旺盛の自己PRで抱かれやすい懸念点について紹介していきます。
せっかく時間をかけて自己PRを作ったのに、マイナスイメージを与えてしまっては意味がありません。自己PRを作成する際は、好奇心旺盛の悪いところが目立つ内容になっていないか必ず確認しておきましょう。
飽きっぽい
好奇心旺盛な人は新しいことにどんどん興味を持って、積極的に取り組みます。何でも積極的にチャレンジするのは良いのですが、新しいことに取り組むということは、今までやっていたことをやめることになります。
新しいチャレンジを始めたばかりなのに、すぐ今以上におもしろいものを見つけて取り組むこともあるでしょう。そのため、採用担当者は飽きっぽいという印象を抱くかもしれません。
「新しいことに取り組むのは一区切りついてから」「解決してから次のチャレンジに取りかかる」のように、やりきる力のアピールも同時におこなうと効果的です。「すぐに飽きる」「逃げ癖がついている」のようなマイナスイメージを与えない伝え方を心がけましょう。
注意散漫になってしまう
好奇心旺盛な人は、いつでも自分が興味のあるものに飛びつけるよう多方面にアンテナを張っています。そのため、目の前のことに集中できず注意散漫になってしまうことも。
集中できず他のことに気を取られていると、仕事ではミスをする可能性があります。
注意散漫になる可能性があると採用担当者に思われないような伝え方を工夫していきましょう。
自己PRで好奇心旺盛を伝える場合、いろいろなことに目移りしたり、途中で投げ出してしまったり、注意散漫であったりという点が懸念されるかもしれません。最後までやり遂げたり、長く続けていたりするエピソードについて語ると良いでしょう。
周りが見えなくなってしまう
好奇心旺盛な人は、興味があることに取り組むと一点集中してしまいます。そのため、周りが見えていないこともしばしば。話しかけても気が付かないこともあります。
ここまで没頭してしまうと、チームで動く仕事には支障をきたします。周囲との連携が取れないという印象を与えるエピソードにならないよう気を付けましょう。
面接では、あえて短所として「周囲が見えなくなってしまう」と伝えるのもありです。長所と短所は表裏一体なので、短所でも自分のアピールポイントを積極的に押し出していきましょう。「話しかけられても気が付かないほど興味があることに没頭してしまう」と話した方が、採用担当者に与えるインパクトが大きい場合もあります。
- 好奇心旺盛をアピールしない方が良い業界や職種はありますか?
地道な作業に取り組む職種ではアピールしないほうが良い
何事にも好奇心を持って仕事をおこなうことができれば、仕事を楽しむことができるでしょう。好奇心は業界や職種によらず、全ての仕事に良い影響を与えます。
その反面、自分が興味を持てることしかやらなかったり、一度興味が無くなってしまったらモチベーションが急低下してしまったりと扱いづらい面があるかもしれません。
そのため、地道な作業に取り組む職種や、同じ企業でも自分の興味と離れた仕事に配属される可能性の高い企業では、好奇心ばかり強調すると敬遠されるかもしれません。
自己PRで好奇心旺盛を伝えるときの3つのコツ
自己PRで好奇心旺盛を伝えるときの3つのコツ
- どんなところで好奇心旺盛なのか具体性を持たせる
- 周りにどのような影響を与えられるかを伝える
- 好奇心旺盛が仕事でどのように役立つか伝える
「自己PRで好奇心旺盛が効果的であることはわかったが、伝え方がわからない」「自己PRで好奇心旺盛を伝えるときのコツはあるのだろうか」のような疑問を持った人もいるでしょう。
ここでは、自己PRで好奇心旺盛を伝えるときのコツを3つ紹介していきます。伝え方に迷っている人は、参考にしてみてください。
- 好奇心旺盛をアピールする学生は多いのでしょうか? ありきたりな自己PRになりそうで不安です。
好奇心旺盛の自己PRは多いものの具体的な説明で差別化できる
学生の間は、さまざまなことに好奇心を持ってチャレンジしようと考え実行した人が多く、自己分析すると「好奇心旺盛」というワードにたどり着くケースは多いかもしれません。
ただ、いろいろなことにチャレンジすればするほど、1つのことに専念する期間が短かかったり、掛け持ちで複数のことにかかわっていく場合が多くなります。
そのため、すべてが中途半端なのではないか、あるいは、飽きっぽいのではないか、深く追求していくことは苦手なのではないか、などと懸念されるリスクも生じます。
そこで、一つひとつのことにどこまで粘り強く取り組み、どのような成果を実感でき、何を学んだかなど具体的な説明を加えることで、その人ならではの唯一無二の自己PRとなります。
①どんなところで好奇心旺盛なのか具体性を持たせる
エピソードがなければ、好奇心旺盛のアピールに説得力はありません。採用担当者に納得してもらうために、好奇心旺盛だとわかるエピソードを盛り込みましょう。
ただ、ES・面接ともに詰め込み過ぎはNGです。長すぎると何を伝えたいかわからなくなってしまうからです。伝えたい部分を絞って、具体的なエピソードを入れていきましょう。
「好奇心旺盛なのが長所だが、具体的なエピソードが思いつかない」という人は、自己分析をおこないましょう。過去の出来事を振り返れば、どうして好奇心旺盛だと言えるのかという具体的な根拠が出てきます。
自己分析をまだやったことがないという人は、こちらの記事で紹介しているので参考にしてください。
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説
②周りにどのような影響を与えられるかを伝える
企業は組織なので、1人で完結する仕事は少ないです。そのため、周囲に良い影響を与える人材が求められています。しかし、好奇心旺盛だけだと自己完結するので、周りに良い影響を与えないと捉えられてしまうかもしれません。
好奇心旺盛だったことで、周りに良い影響を与えたエピソードを自己PRに入れ込んでいきましょう。その際、組織の規模感や当時の心境などが明確だと、採用担当者は具体的なイメージを持ちやすいです。
基本的に周囲とのかかわりの中で仕事をすることになるので、周りに良い影響を与えられる人材だとアピールしていきましょう。
③好奇心旺盛が仕事でどのように役立つか伝える
自己PRを最高の武器にするためには「入社後の姿」も欠かせません。未来の姿を描いているので、採用担当者には強みだけではなく熱意も伝わります。
自己PRポイントである好奇心旺盛が、仕事のどの分野に活用できるのか企業分析をしながら考えていきましょう。未来の姿も、エピソード同様に具体的なほど良いです。
「30歳までにトップの営業成績をとって課長に昇進する」のように業績や年齢など具体的な数字を交えながら、未来の姿を描いていきましょう。
入社後のイメージが湧いていない人は、こちらの記事を参考に、入社後やりたいことを考えてみましょう。
例文10選|入社後にやりたいことの回答で押さえるべきコツは?
アドバイザーコメント
上原 正光
プロフィールを見る自己PRで好奇心旺盛を話す場合はその根拠も伝えよう
好奇心旺盛な人は、新しい環境にも物怖じせず飛び込み、自発的に情報を収集して知識やスキルを吸収できると期待されるため、企業は高く評価するでしょう。自分の思っている好奇心旺盛とはどのようなことなのか、具体的に示せるとと相手は理解しやすくなります。
たとえば、具体的なエピソードを通じて、チャレンジ精神があることや、臨機応変に行動できたこと、前向きに自発的に行動できたことを語ると良いでしょう。
好奇心旺盛はマイナスな印象を持たれる場合もあるので注意
その反面、自己PRで好奇心旺盛を伝えることは懸念をもたれることも少なくありません。興味があるうちは良いですが、いったん興味が無くなってしまうとどうにも動きが鈍くなってしまう傾向があるからです。また、興味がなくなると仕事に見向きもしなくなってしまうかもしれません。
次から次へ興味関心が移るため飽き性で、「着実に仕事をやり遂げることが苦手ではないか」、興味関心のある物事に熱中しすぎるので、「周りが見えなくなってしまい一人で突っ走ってしまうのではないか」といったことまで想像されてしまいます。
また、「すぐ転職するのではないか」というマイナスなイメージももたれるかもしれません。こういったマイナスイメージをもたれる可能性があることを知ったうえで、これらの懸念を払拭できるような説明が必須です。
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好奇心旺盛を具体化するなら言い換え表現もおすすめ
好奇心旺盛の言い換え表現
- チャレンジ精神がある
- 自発的に行動できる
- 新しいことに前向き
- 臨機応変に対応できる
- 何事にも興味を持つことができる
- コミュニケーション能力がある
好奇心旺盛は自己PRとして非常に有効ですが、曖昧な表現なので採用担当者にうまくアピールポイントが伝わらない可能性があります。
採用担当者がよりイメージしやすい具体的な自己PRを作るのであれば、言い換え表現が有効です。
ここでは、好奇心旺盛を具体化する言い換え表現を紹介します。より具体的な表現で自己PRを作成したいという人は、参考にしてみてください。
①チャレンジ精神がある
好奇心旺盛な人は、さまざまなことにチャレンジします。チャレンジして失敗する怖さよりも、好奇心を満たすことを優先しているからです。あらゆることに挑戦しているので、失敗経験も豊富に持っています。
仕事において失敗は良くないものと思われるかもしれないですが、失敗自体は悪いことではありません。事業を成功させるためには、失敗を重ねて試行錯誤する必要があります。
失敗への恐怖が薄いチャレンジ精神豊富な人は企業から好印象です。好奇心を満たすためにチャレンジした経験があれば、積極的にアピールしていきましょう。
チャレンジ精神という表現で自己PRをするなら、こちらの記事も併せて確認しましょう。
例文22選|チャレンジ精神の自己PRは4つのポイントで敵なし!
②自発的に行動できる
自発的な行動力は、企業から重宝されます。受け身では大きな利益を生み出せないからです。
好奇心旺盛な人は、あらゆることに興味を持って行動している点を、自発的な行動と言い換えることができます。
特に営業やマーケティングのような職種では、自発的な行動が強く求められます。好奇心旺盛を具体的に表現したい人は、自発的に行動できると言い換えることもおすすめです。
③新しいことに前向き
好奇心旺盛な人は、未知のことや珍しいことに強い興味を持って前向きに取り組むという点から、新しいことに前向きに取り組むと言い換えることができます。
仕事では新規プロジェクトに加わったり、部署異動でこれまでと違う仕事をしたりと新しいことに取り組む機会があります。ここで前向きに取り組める人は、受動的にただ仕事をこなす人よりも成長が早いです。
好奇心を満たすために新しいことに前向きに取り組んできた経験がある人は、採用担当者に伝わりやすいように言い換えてみるのがおすすめです。
④臨機応変に対応できる
好奇心旺盛な人は、あらゆることに興味を示して取り組んでいるので、物事に対する切り替えが早いです。
そのため、刻一刻と変わる状況に慣れている点から臨機応変に対応できると言い換えられます。切り替えの早さは、仕事で何かトラブルが起きたときの対応に活かせるでしょう。
アルバイトやサークル活動でトラブルに直面した際、臨機応変に対応したエピソードがあれば、アピールポイントとして押し出してみてください。
具体的な自己PRの方法はこちらで解説しているので、臨機応変な対応力を強みに持つ人は、併せて参考にしましょう。
例文8選|臨機応変に対応する力の自己PRで印象に残す4ステップ
⑤何事にも興味を持つことができる
好奇心旺盛な人は、経験がないことや珍しいことに興味を持つという点から、何事にも興味を持つことができると言い換えることができます。
何事にも興味を持つのは仕事では非常に大切です。興味を持って取り組んでいるからこそ、不具合に気がついたり、サービスや商品を良くするための改善点を提案したりできます。
これまで多くのことに興味を持って取り組んできた経験がある人は、より具体的な表現に言い換えてみてください。
ただし、「継続力がない」「飽きっぽい」というマイナスイメージを与える伝え方には注意が必要です。
⑥コミュニケーション能力がある
好奇心旺盛な人は、好奇心を満たすためにさまざまな経験をしています。話題をいくつも持っており面白い話をできる人が多いでしょう。そのため、コミュニケーション能力があると言い換えられます。
また、話す力だけではなく聞く力に長けています。知的好奇心を満たすためには、質問力が欠かせません。良い質問をすれば会話も広がるので、傾聴力も持ち合わせていると言えるでしょう。
アピールする際は、コミュニケーション力の中でも話す力と聞く力のどちらかに絞ると、より具体的になり、採用担当者はイメージしやすくなります。
「ストレス耐性がある」という表現も、好奇心旺盛の言い換えで用いることができます。
これからチャレンジすることにストレスや不安を感じずに「やったことがないから面白い!」とポジティブに取り組める強さは、頼もしく感じさせるアピールポイントです。
好奇心旺盛を題材にした自己PRの書き方4ステップ
好奇心旺盛を題材にした自己PRの書き方
- 好奇心旺盛さを伝えるためのエピソードを見つける
- 1つのエピソードに絞る
- エピソードを深堀りする
- 3つのポイントを押さえてエピソードをまとめる
「好奇心旺盛が強みになることはわかったけど、どうやって自己PRを書けば良いかわからない」と考えている人もいるでしょう。
ここでは、好奇心旺盛の自己PRを作成しやすくなるように、自己PRの書き方4ステップを紹介していきます。
ステップごとの手順に従いながら、採用担当者に刺さる自己PRを作成してみてください。
ステップ①好奇心旺盛さを伝えるためエピソードを見つける
まずは、好奇心旺盛さを伝えるためのエピソードを見つけましょう。エピソードがなければ好奇心旺盛という自己PRに説得力がありません。サークルやアルバイト、部活動などから好奇心旺盛がアピールできるエピソードを洗い出してみましょう。
大学時代の経験から2〜3つほどエピソードを挙げてみてください。どうしても見つからない場合は高校時代のものでも構いません。ただし、大学時代に何も取り組んでいないという印象を抱かれる可能性があります。自己PRに入れるメインエピソードは、できるだけ大学時代のものを選びましょう。
もし、好奇心旺盛さを伝えるためのエピソードが大学時代にないなら、好奇心旺盛の他にアピールポイントがあるかもしれません。自己分析をしなおして、別の強みを探してみましょう。
アドバイザーコメント
大場 美由紀
プロフィールを見るエピソードを見つけるなら学生時代の取り組みを深掘りしよう
まず、自分が学生時代に取り組んだことの要素を項目として挙げてみましょう。たとえば、「授業」「サークル」「ゼミ」「留学」「アルバイト」「ボランティア」といったように挙げていきます。
次に、それぞれの項目の中身となることを、複数あればそれぞれ挙げていきます。たとえば、「授業」であれば、興味を持って取り組んだ授業名を挙げます。
1つである必要はありません。取り組んだ時間数や期間、一緒に取り組んだグループの人数、調べた書籍数や具体的な書籍名など思い出せるものは細かく思い出してメモをします。
最も説明しやすい経験が自己PRの材料となる
そして、なぜその授業に興味があったのか、中でも特に一生懸命に取り組んだテーマについて、その理由などを「なぜ」と自分に問いかけながら深掘りしていきます。
最初に挙げた要素の項目をすべて見ていけば、かなりたくさんのエピソードが挙げられるはずです。中でも細部にわたる内容や「なぜ」という深掘りがスムーズに進むものとそうでないものとにわかれるので、最終的に一番扱いやすく具体的に説明できるものをピックアップすれば良いでしょう。
ステップ②1つのエピソードに絞る
ステップ①で好奇心旺盛をアピールするためのエピソードをいくつか見つけましたが、自己PRで実際に書くのは1つだけです。なぜなら、限られた時間の中でいくつもエピソードを話すのは無理があり、話す内容が薄くなってしまうからです。
エピソードの内容が薄いと採用担当者の記憶に残る自己PRになりません。エピソードは1つに絞って、密度の濃い自己PRを作っていきましょう。
「どうせ1つに絞るなら何個もエピソードを見つけなくても良いのでは」と思った人もいるでしょう。複数のエピソードを見つけるのは面接対策です。面接では、「他に好奇心旺盛なことがわかるエピソードはありますか」のような質問をされることがあります。用意していないと答えるのは難しいでしょう。
自己PRには、周囲を巻き込みながら課題を改善したり、大きな結果を得られたりした自信があるエピソードを選びます。同時に、面接用のサブエピソードもいくつか用意しておきましょう。
ステップ③エピソードを深掘りする
自己PRに使用するメインエピソードが決まったら、5W1Hを使用したり他人から質問してもらったりして深掘りしていきましょう。
5W1Hとは
「When:いつ」「Where:どこで」「Who:だれが」「What:何を」「Why:なぜ」「How:どのように」の英単語の頭文字をとったフレームワーク
具体的な経験・結果・当時の状況や心情・その経験から学んだことなどを、採用担当者に伝わりやすい表現で文章にします。採用担当者がイメージしやすいよう、具体的な表現が大切です。
5W1H
- When(いつ):大学3年生の時、のようにいつのエピソードかを明示します。
- Where(どこで):大学のサッカー部で、居酒屋のアルバイトで、などどこのコミュニティでの話なのかを提示します。
- Who(誰が):自己PRなので自分はもちろん入ります。1人で取り組んだのか、協力して取り組んだのか。協力した場合、協力相手は誰なのかを明らかにします。
- What(何を):人手不足やチームワークの欠如のように、当時何を課題としていたかを明確にします。
- Why(なぜ):他の強豪校と比べてチームワークの不足を感じたから、のように取り組むうえでの動機を明確にします。
- How(どのように):ミーティング内では敬語禁止にしたなど、課題に対してどのように取り組んだのかを具体的にします。
ただし、1つの要素を細かく表現しすぎてしまうと、大事な部分を入れられない可能性があります。面接では、面接官が気になる部分を深掘りしてくれるので、細かく書きすぎないように注意しましょう。
また、エピソードを選ぶ際に「全国大会で優勝した」「学生コンテストでグランプリを取った」のような輝かしい内容を求める学生がいますが、大事なのはエピソードの内容ではありません。
話を盛ったり、嘘のエピソードを作ったりしても採用担当者に見抜かれてしまいます。自己PRは等身大のエピソードを、ありのままに伝えましょう。
ステップ④3つのポイントを押さえてエピソードをまとめる
エピソードを見つけ、自信がある1つを選択し、深堀りできたら自己PRはほとんど完成です。最後に、採用担当者に伝わりやすいよう、エピソードをまとめていきましょう。
とはいえ、「どのように文章をまとめていけば良いかわからない」「採用担当者に刺さるのはどんな文章なのだろうか」と思う人もいるでしょう。そんな人でも、刺さる自己PRを作るための3つのポイントを紹介していきます。
好奇心旺盛の自己PRをまとめる際の3つのポイント
- 好奇心旺盛が強みという結論から伝える
- 好奇心旺盛を発揮した具体例を含め根拠を伝える
- 好奇心旺盛を仕事でどのように活かすか伝える
自己PR以外に、「ガクチカ」や「志望動機」を作るうえでも役立つポイントなので、ぜひ意識して文章を作成しましょう。
①好奇心旺盛が強みという結論から伝える
結論から伝えるのは、就活において基本中の基本です。ES、面接ともに必ず結論から伝えましょう。結論が最初にないと、あなたの主張が伝わりにくくなってしまいます。
「好きな食べ物は何ですか」と聞かれると、「カレーライス」や「焼肉」のように結論から答えるでしょう。「昔から大好きで、小学生のときには誕生日に家族に連れてもらっていた焼肉」と答える人は少ないですよね。
しかし、就活で聞かれる難しい質問になると、結論から伝えられていない人がいます。相手が理解しやすいように、必ず結論から伝える癖をつけましょう。
結論を最初に言うことで、自分がこれから何についての話をするのかが、相手に明確に伝わりやすくなります。
「これからこんなことを話します」と最初に宣言することで、聞き手はこれからどんな話が出てくるのか身構えることなく、頭の中で準備して聞いてもらうことができます。
自己PRの書き出しは、内容全体の印象を左右する重要なパートです。こちらの記事も参考にして、採用担当者の興味を引く書き出しを考えましょう。
自己PRは書き出しで命運が決まる!人事を惹き込むコツを大解剖
②好奇心旺盛を発揮した具体例を含め根拠を伝える
具体的なエピソードが無ければ自己PRに説得力がありません。強みである好奇心旺盛さをアピールするために、必ず具体的なエピソードを盛り込みましょう。
エピソードには、具体的な経験・結果・当時の状況や心情・経験から学んだことなど、採用担当者がイメージしやすい情報を入れると効果的です。イメージしやすいエピソードによって根拠づけされた自己PRは、採用担当者の記憶に残ります。
③好奇心旺盛を仕事でどのように活かすか伝える
採用担当者は、「どのような強みがあって、その強みを活かしてどのように貢献してくれるのだろうか」と考えて、自己PRを聞いています。そのため、強みをアピールするだけでは自己PRとして不十分です。強みと根拠になるエピソードに加えて、入社後どのように活かすのかも一緒に伝えましょう。
また、どのように活かすか伝えるためには企業理解が必要なので、採用担当者には熱意も伝わります。志望企業の商品やサービスを理解して、好奇心旺盛さを活かして活躍する未来の姿を描きましょう。
特徴別! 好奇心旺盛の自己PR例文12選
好奇心旺盛を自己PRとして伝えるときのコツや言い換えを解説してきました。ここでは、好奇心旺盛の自己PR例文を特徴ごとにわけて紹介していきます。
キャリアアドバイザーからのコメントを交えながら解説しているので、好奇心旺盛を自己PRにしようと考えている人はぜひ参考にしてくださいね。
例文①チャレンジ精神がある
OK例文
私は好奇心旺盛で、チャレンジ精神があります。
大学時代、リュックだけで旅するバックパッカーとしてアジア8か国を旅しました。旅ではできるだけ多くの人と交流するために、複数人の旅人と一緒に泊まるゲストハウスに宿泊していました。言語が違うので、コミュニケーションがうまく取れませんでした。
しかし、同じように旅をする外国人と話す機会は貴重だと考え、諦めずに身振り手振りを交えながら意思疎通を図ろうとしました。すると、お互い拙い英語ながらも何とか会話が成立し、仲良くなれました。
言語が違うからと言って諦めずに挑戦することの大切さを学びました。御社でも、困難に直面した場合でも、どんどん挑戦し道を切り拓いていきたいと考えています。
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上記の例文は、一人旅であっても多くの人と交流したエピソードで良いですね。また、言語の壁を乗り越えるための粘り強さを示せたのも良いでしょう。
何日間の旅かなどの数字や固有名詞を入れ込むと、より具体的にイメージしやすくなります。
例文②チャレンジ精神がある
OK例文
私は好奇心旺盛で、さまざまなことにチャレンジしてきました。
大学時代には1年生ながらフットサルのサークルを立ち上げています。私の大学にはすでにフットサルサークルが3つありましたが、どれもフットサルサークルの全国大会に出場できるレベルではなかったので、全国大会に出場できるサークルを目指し立ち上げました。
立ち上げたばかりなので課題だらけでしたが、最も大きな課題は「人を集めること」でした。そこで私が取り組んだのは、SNS発信です。多くの人に認知してもらうために、InstagramやTwitterなどに動画や画像を投稿するようにしました。普段の活動の様子を投稿し、インサイトを分析すると、試合のスーパープレー動画が伸びることに気が付きました。
そこから、試合の様子を動画で投稿するようになると、投稿が拡散されてメンバーが増えるように。新入生歓迎会の時期には積極的に勧誘活動に取り組んだところ、4年生のときには50人を超える規模にまで成長しました。そして、当初の目的だった全国大会出場を達成できました。
私はチャレンジ精神を活かして、御社でも新しいプロジェクトに挑戦し結果を残していきたいです。
上記の例文は、チャレンジ精神をスポーツの実績で示すのではなく「人集め」でアピールしているのが個性的であり、また効果的です。これからは人を巻き込むことのできる人材が重宝されるので、その点ももっと強調してみると良いでしょう。
例文③自発的に行動できる
OK例文
私は自発的に行動できることが強みです。
大学時代に飲食店のアルバイトをしており、アルバイトリーダーを務めていました。人手不足が深刻で、ピーク時は料理提供が遅れてしまっていました。アルバイトが続かない原因はコミュニケーション不足にあると考え、月1回のミーティングでアイスブレイクをかねてゲームを開催しました。
すると、アルバイト同士の関係が深まって、アルバイトを楽しみにやってくるスタッフが増え、人手不足は解消されました。
私はこの経験から同じ空間にいても、誰といるかによって感じ方は大きく異なるということを学びました。御社でも、課題を解決するために自発的に行動し、成長していきたいと考えています。
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上記の例文は、自発的に行動できる点に加え、チームを形作ることができたこと、メンバー間のコミュニケーションの大切さや改善した経験が、短い文章の中で具体的に示されています。人柄が理解できてとても良いと思います。
例文④自発的に行動できる
OK例文
私は自発的に行動できます。
大学時代は硬式野球部に所属し、ピッチャーをやっていました。当時練習は監督が決めたものをピッチャー全員でおこなう方式でした。しかし、それぞれ課題や強化したいポイントが違うのに、同じ練習をしていることに疑問を持っていました。
そこで、選手が自分でメニューを考えて練習する時間を設けてほしいと監督に伝えました。選手ごとに課題を改善するために、個人個人で違うメニューに取り組んだところ、選手の成長スピードは早くなりました。この経験から、自発的に行動することの大切さを学びました。
御社に入社後は成果を出すために、あらゆることに自発的に取り組んでいきたいと考えています。
上記の例文は、個人個人で自分の考えた練習メニューをこなしたら、なぜ成長が早くなったのでしょうか。
「自発的」な点を強調するためにも、自分で考えたやり方であるがゆえに各々がそのやり方に責任を感じつつ、計画通りに進められたことも伝えると良いでしょう。
例文⑤新しいことに前向き
OK例文
私は新しいことに前向きに取り組めます。
さまざまな仕事を体験できるのは大学時代しかないと考え、塾講師1年・飲食店半年・イベントスタッフ半年・カラオケ店員半年・コンビニエンスストア半年と、新しいアルバイトに挑戦してきました。とはいえ、慣れる前にアルバイトを変えてしまうと中途半端に終わってしまうので、一通り業務がこなせるようになるまでは続けていました。
業務をこなせるようになるまでは、次のアルバイトを始めないという制限をかけていたので、新しいことに挑戦するためには最速で業務を習得する必要がありました。そこで、「わからないことをわからないままにしない」「同じミスをしないために丁寧なメモを取る」などを、仕事を早く覚えるために工夫していました。
御社でも、新しいことには前向きに挑戦し、幅広い領域で結果を残したいと考えています。
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上記の例文は、飽きっぽいのではないか、中途半端で投げ出すのではという懸念を払拭するための工夫がある点が良いですね。
一通りの業務をこなした先の、一歩進んだ業務上の自分なりの工夫を伝えるとさらに良くなると思います。
例文⑥新しいことに前向き
OK例文
私は新しいことに前向きに取り組めます。
飲食店のキッチンでアルバイトをしていました。しかし、ホールの人手が足りなくなったので、ホールスタッフとして働くことになりました。同じ店でのアルバイトでしたが、業務内容はかなり違うもので仕事を覚えるのに苦戦しました。
配膳業務やお客様との会話など、これまで経験したことがない業務に戸惑いながらも、他のアルバイトを参考にしていました。毎回のアルバイトを大切に業務を習得したところ、ホールとキッチンの両方がこなせることを評価されてアルバイトリーダーに抜擢されました。
この経験から突然の事態にも、前向きに取り組む大切さを学びました。御社でも異動などで新しい業務に挑戦することがあると思いますが、前向きに取り組んで、仕事の幅を広げていきたいと考えています。
上記の例文は、新しい仕事に前向きに取り組んで成果を上げることができたことがよくわかります。さらに良くするためには、新しい仕事を覚えるときにどんなことに苦労し、具体的にどう工夫したのかを書くとより臨場感が出てくるでしょう。
例文⑦臨機応変に対応できる
OK例文
私は臨機応変に対応できます。
塾でアルバイトしていた際、受験前の3か月前に1人の先生が退職し、新たな生徒を担当することになりました。受験まで3か月と限られた時間の中でしたが、まずは急にこれまで担当してくれていた先生がいなくなった不安を解消することから取り組みました。
そして、同時並行してこれまでのテストや模試を参考に、生徒の苦手な部分を洗い出しました。苦手を改善するための問題を作成したり、過去問を抽出したりした結果、成績は私が担当する前と比べて大きく伸び、志望校の1つ上のレベルの高校に合格できました。
御社でもこの強みを活かして、状況の変化に焦らず対応していきたいです。
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「臨機応変に対応できる」をアピールする時、つい作業の速さや柔軟性のみを強調してしまいがちですが、上記の例文は生徒の気持ちに寄り添いながらイレギュラーな状況を乗り越えた点にとても関心と好感が持てます。
例文⑧臨機応変に対応できる
OK例文
私は状況に応じて臨機応変な判断ができます。
飲食店でアルバイトをしていた際、お客様のテーブル状況を確認しながらベルが鳴る前に注文を聞いたり、お皿を下げたりするという仕事を任されていました。どのようなお客様が来られるかは日によって違うので、お客様ごとに合わせた対応が必要になります。
お客様が何を求めているのか常に考えながら行動した結果、店長から「今まで見てきたアルバイトの中で一番向いている」という評価をいただきました。御社でも、相手の状況に合わせて臨機応変な対応をしていきたいと考えています。
上記の例文は、店長の言葉を入れたことで、自分の強みに対する第三者の客観的な評価として説得力が増しています。
「向いている」という言葉について、どのような点でどのようなことに向いているのか、という説明を加えるとさらに良くなるでしょう。
例文⑨何事にも興味を持つことができる
OK例文
私は何事にも興味を持って前向きに取り組むことができます。
大学時代、これまで縁のなかった家電量販店でアルバイトを始めました。レジ打ち以外にも、商品知識や商品管理、店内清掃など幅広い業務がありました。そこで、私は持ち前の何事にも興味を持てるという強みを活かして、より効率的な方法やマニアックな商品知識を習得しました。
説明書や商品レビューを読み込んで商品知識を習得し、お客様が納得して商品を購入できるよう努めました。
その結果、仕事ぶりが評価されて多くの先輩がいる中で、アルバイトリーダーを任されるようになりました。御社の業務にも興味を持って取り組み、豊富な商品知識を獲得したいと考えています。
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上記の例文は、何事にも興味を持って取り組めることがよくわかる一方で、商品知識を獲得することが仕事の目的と考えているように読み取れます。
豊富な商品知識を獲得することでどんなことに役立つと思っているのか、会社に入ってどんなことをしたいと思っているのかを述べるとさらに良くなります。
例文⑩何事にも興味を持つことができる
OK例文
私は何事にも興味をもつことができます。
私は飲食店のアルバイトでホールスタッフとして働いていました。しかし、ホールとキッチンの連携がうまく取れていませんでした。連携が取れていない原因は、ホールとキッチンがお互いの業務内容をハッキリと知らないことにありました。
そこで、私はしばらくキッチンスタッフとして働き、キッチンの業務内容を学びました。すると、キッチンの業務をスムーズにするためにホールに改善してほしい点、反対にホールの業務をスムーズにするためにキッチンに改善してほしい点が見えてきたので、全体に共有しました。
その結果、ホールとキッチンがうまく連携を取れるようになり、全店で最も高いお客様評価をいただきました。
御社に入社後は、自分の業務の範囲外にも興味を持ち、組織の改善に貢献していきたいと考えています。
上記の例文で提示されたエピソードでは、キッチンとホールの連携という「全体を俯瞰しコントロールやマネジメントできる」という点が強いアピールポイントとなります。さらに、「何事にも興味を持つ」ことが結果的にどのような自分の強みにつながったのか、もう一歩踏み込めると良いでしょう。
例文⑪コミュニケーション能力がある
OK例文
私はコミュニケーション能力があります。
大学時代、飲食店でアルバイトをしている際、仲の良い常連さんが多くいました。しかし、初めから仲が良かったわけではありません。来店ごとに距離を詰めることで、お客様との距離を縮めていました。
意識していたのは、「私はあなたのことを覚えています」というアピールです。お客様は自分のことを覚えてくれているとわかると、積極的に会話してくれるようになりました。一人ひとりのお客様を覚えるために、アルバイト中はメモをしてお客様の特徴をメモしていました。その結果、多くの常連さんと仲良くなり、誕生日をお祝いしてもらえるほどになりました。
私はこのコミュニケーション能力を活かして、多くのお客様と信頼関係を築いていきたいと考えています。
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上記の例文は、コミュニケーションの大切さを理解していることや具体的なコミュニケーションの取り方を工夫していることがよくわかります。さらに良くするためには、お客様と信頼関係を築くことで何ができ、会社に入って何をしたいと思っているのか加えてみましょう。
例文⑫コミュニケーション能力がある
OK例文
私はコミュニケーション能力があります。大学時代は、家庭教師のアルバイトをしていたので、特に伝える力に自信があります。
勉強を教えるためには、子どもにわかりやすい伝え方を意識しなければなりません。しかし、アルバイトを始めた当初、なかなか子どもに授業内容を理解してもらえませんでした。そこで、どの説明がわかりやすかったか、反対にどの説明がわかりにくかったか聞くことにしました。
子どもがわかりやすい説明方法を取り入れた結果、授業の理解度が高まって成績がアップし、志望校に合格できました。御社に入社後は、アルバイトで培ったコミュニケーション能力を活かして、貢献していきたいと考えています。
上記の例文は、勉強を教えて結果を出すための工夫が示されている点が良いですね。
さらに、「わかりやすい説明」とはどのような改善を加えたことで可能となったのかを、コミュニケーション能力というスキルを意識しながら具体的に述べるとより良くなるでしょう。
好奇心旺盛の自己PRで魅力を伝えて選考を突破しよう!
好奇心旺盛は、採用担当者に刺さる最強の自己PRになります。チャレンジ精神豊富や新しいことに前向きに取り組める、コミュニケーション能力があるのような強みに言い換えて、積極的にアピールしていきましょう。
伝える際は、ここで紹介した作成するときのポイントをおさえて、魅力的な自己PRを作成してくださいね。
アドバイザーコメント
柴田 登子
プロフィールを見るこれからはどんな企業でも好奇心旺盛が求められる
好奇心旺盛の言い換えの中でも「チャレンジ精神がある」「新しいことに前向き」は、もしかしたら伝統ある企業、保守的な会社ではあまり好まれないのではとアピールをためらうかもしれません。しかし、そうした会社こそ、近年そのような人材を好む傾向があります。
老舗企業ほどこれまでのやり方から脱却して、社内のさまざまなシステムや販路、製品ラインナップなどを見直しているからです。ずっと同じ会社で働き続けてきた既存の社員では、これまでの仕組みを抜本的に変えることがとても難しいため、今後入社する人材にフレッシュな感覚で改革を進めてほしいと考えていたりするものです。そのため、遠慮なくこれらの点をアピールするようにしましょう。
どんなことでも興味を持って「やる」と言えると好印象
「何事にも興味を持つことができる」についても、最近の若手社員の「やりたくないことはやらない」という傾向に人事は頭を抱えているので、どんなことでも興味を持って「やる」と言い切ると喜ばれるでしょう。
また、リモートワークや人材の多様化などで社内のコミュニケーションは複雑になっています。どのような場合や相手でも対応できる「コミュニケーション能力がある」というアピールは必須と言えます。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/フィナンシャルプランナー
Miyuki Oba〇大学などでカウンセリングや講義、企業や行政における新人研修・セミナーなどに多数登壇。ファイナンシャルプランナーおよび小論文講師としての知見も加味したアドバイスをおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Takako Shibata〇製造業を中心とした大手~中小企業において、従業員のキャリア形成や職場の課題改善を支援。若者自立支援センター埼玉や、公共職業訓練校での就職支援もおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Masamitsu Uehara〇会社員時代は人事部として3000人以上の学生と面談を実施。大学でも多くの学生のキャリア支援をおこなう。独立後は、就活生からシニア層までさまざまなキャリア相談に携わる
プロフィール詳細