この記事のまとめ
- 最終面接には合格フラグ・不合格フラグと呼ばれるサインがある
- 合格フラグや不合格フラグはあくまで参考程度にしかならない
- 最終面接突破のためにはやるべき対策を着実に進めることが大切
- 面接力診断ツール
【面接前必須】たった3分であなたの面接力がわかる!
この記事を読んでいる人におすすめ
最終面接を控えた学生の中には、合格フラグという言葉を耳にしたことがある学生もいるかもしれません。合格フラグとは、面接官の言動に表れる「合格の可能性が高い」と判断できるサインのことを指します。
一般的に「質問と回答のやりとりが多くなる」「メモをたくさんとる」といった面接官の反応は、合格フラグである確率が高いとされています。
しかし、合格フラグをすべて満たしていたとしても確実に選考を突破できる保証はどこにもありません。合格フラグと同様に不合格フラグに関しても、信憑性は確かではありません。フラグはあくまで参考程度の意味合いしかもたず、合格を決定づけるものではないことは理解しておきましょう。
この記事ではキャリアアドバイザーの谷所さん、平井さん、横山さんのアドバイスを交えつつ、一般的な最終面接の合格フラグを解説します。合格フラグの内容を知りたい人はぜひ読んでみてくださいね。
最終面接の合格・不合格フラグは気にし過ぎないようにしよう
最終面接に限らず、就活における合格・不合格フラグはあくまで参考要素でしかありません。気にしすぎない意識を持って、参考程度に留めましょう。
記事では、まず最終面接の3つの評価ポイントを解説します。すでに最終面接を終えた学生は、自分の当日の態度を思い出しながら読んでみてください。最終面接の合格フラグは、面接官の反応を振り返ることでわかります。
その後で、面接官の態度と発言からわかる17の合格フラグについて詳しく説明します。フラグを振り返ったうえで、最終面接に落ちたかもしれないと思ったときの心構えも解説しているので、不安になってしまった人も落ち着いて次の企業の面接に進みましょう。
また、ほかの学生と差をつけるために最終面接の前にやるべき対策も紹介しているので、最終面接を控えている学生は参考にしてみてくださいね。
通常の面接対策では不十分!
最終面接マニュアルを読んで完璧に対策しよう
最終面接は一次、二次面接と実施目的が異なります。そのため、これまでのやり方だと落とされる恐れがあるので注意が必要です。
そこで、おすすめしたいのが「最終面接マニュアル」です。この資料を活用すれば、最終面接だからこそ気をつけるべきポイントが一目でわかります
無料で見れるので、今すぐ活用して面接対策につなげましょう!
最終面接の3つの評価ポイントとは?
最終面接の3つの評価ポイント
- 学生個人の能力や強み
- 志望度の高さや入社意欲
- 社風・価値観とのマッチ度
最終面接と一次・二次面接との違いは、経営者や役員クラスが面接官として参加する点です。つまり最終面接は、採用の決定権を持つ人が、学生に対して最終的な入社の可否の判断を下す場です。
最終面接を役員との顔合わせが主な目的と思っている学生もいるかもしれません。しかし、最終面接は、学生の入社意欲や価値観をじっくり見極める重要な局面です。
最終面接の合格フラグは、面接官の反応や行動を指すものが多いです。しかし、そもそも企業の評価ポイントがわからないと、なぜその反応が合格フラグとされるのかがわかりませんよね。
この章では、最終面接の3つの評価ポイントを紹介するので、面接官が最終面接の合否をどんな基準で判断しているのかを理解しましょう。
①学生個人の能力や強み
基本的に新卒はポテンシャル採用と言われています。今できることだけで判断するのではなく、人柄や現時点で持つスキルなどから入社後に活躍してくれそうかを見ています。
とはいえ、自己PRや長所、面接時の態度などにはそれぞれの学生ならではの特徴が表れます。企業やその部署が求める能力やスキルをその学生が持っているかは、配属先の部署を決める際の参考要素にもなり得るでしょう。
そのため、企業は最終面接では質問の内容を通して、過去の面接から共有されてきた学生の強みやスキルを再確認しているといえます。
②志望度の高さや入社意欲
最終面接では、過去数回の面接よりも企業への志望度の高さが重視されます。企業にとって最終面接は「内定を出すか決める最後の場」です。
企業は、多額の費用と時間をかけて採用活動をおこなっています。せっかく内定を出した学生に内定辞退をされたり、入社してもすぐに辞めてしまうというのは防ぎたいところ。
最終面接では役員や社長直々に学生とコンタクトをとり、学生の志望度の高さ、つまり企業に対する「本気度」を見ているのです。
最終面接では、志望度の高さや入社意欲が特に見られるでしょう。志望動機や入社意欲の本気度を見極めるために、他社と応募企業の違いなどを問われることもあります。自社が第一志望なのかにこだわる役員や経営者もいます。
③社風・価値観とのマッチ度
最終面接で企業が評価ポイントに含める項目に、企業の社風・価値観とのマッチ度の確認も含まれています。
どれだけ入社の意思を強く持っていたとしても、企業の進む方向とあなたの目指す方向が合っていなければ、長く働くことはできないですよね。さらに、企業にはそれぞれの社風があります。あなたの人柄と企業の社風が合わない場合、あなたにとっても企業にとっても大きなマイナスになってしまうことも考えられます。
だからこそ面接官は、会社と同じ方向に進もうとしているのかを最終面接の場で見極めようとしているのです。
最終面接は対策するべき内容が多くあります。以下の記事を参考に対策をしてみてください。
社長面接
社長面接を攻略する8つの対策|内定をつかむ回答例文付き
質問
最終面接の合格率を高める6つの対策|頻出質問と回答例文で徹底解説
逆質問
最終面接でよく聞かれることとは? 回答のコツや逆質問例も解説
どうしてもフラグが気になるときは面接官の反応を振り返ってみよう
就活の面接のおけるフラグは、あくまで合否を判断するための参考要素にしかなり得ません。しかし、中にはどうしてもフラグを気にしてしまう学生もいますよね。
合格・不合格問わず、一般的にフラグと呼ばれるサインの有無は面接官の反応を振り返ることでわかります。面接官の反応の中でも、注目するべきは発言と態度です。フラグが気になってしまう学生は、自分の面接時の面接官の態度を振り返ってみるといいでしょう。
ただし、特定のフラグの有無にとらわれるよりも、正しい振り返りと対策が次の合格への近道であることは忘れないでくださいね。
- 「フラグはあてにならない」とは言いますが、ネットをみるとさまざまなフラグが溢れていて不安です。どの程度参考にして良いのでしょうか?
フラグとしてではなく面接官の心情を表すものとして参考にしよう
ここで取り上げられるフラグとは、合格フラグというより学生に対する興味・関心の度合い、担当者の反応と考えてください。印象が良い場合も悪い場合も何らかの反応があります。
淡々とした無表情、無関心はマイナスの反応と考えられますが、担当者のさまざまな反応は同じ行動であっても合格の場合も不合格の反応の場合もあります。
したがって「○○だから合格フラグだ」ということはありません。
あなたの選考通過見込を採点!
今すぐ面接力を確認してください
内定獲得のためには、入社への熱意を伝え、いかに面接官に好印象を与えるかが鍵となります。あなたは自分の面接力に自信を持っていますか?
自身がない人はたった30秒で面接力を把握できる「面接力診断」を活用しましょう。簡単な質問に答えるだけで、“合格ライン”と“改善点”が明確になります。
もし39点以下だった場合は要注意なのでまずは自分の面接力を把握しましょう!
・面接でなぜ落ちたかわからない人
・自信を持って、面接に臨みたい人
明確なサインを知りたい! 最終面接の合格フラグ17選
ここからは、最終面接の一般的な合格フラグを解説します。
最終面接の合格フラグは主に17個あります。自分の面接の内容を振り返りながら、読んでみてくださいね。
ただし、これらのサインがあったからといって、確実に合格とは言えません。面接官があなたに好印象を抱いても、評価基準に達しなければ不合格になるケースもあります。その点をふまえたうえで参考にしてください。
面接官の態度に関する合格フラグ
面接官の態度に関する合格フラグ
- 面接官がメモを多くとる
- 面接官の笑顔が多い
- 面接官が目を見て話を聞いている
- 面接官から多く話題を展開される
- 雑談ベースで面接が進む
- 面接時間を予定より長くとっている
まずは、面接官の態度に関する合格フラグです。面接官が学生に興味があるときや、会社をアピールしたいときなど、好意的な反応が態度から垣間見えることがあるでしょう。ここからは、面接官の態度やリアクションからわかる合格フラグを解説します。
面接官がメモを多くとる
面接中に面接官がメモを取っている様子を見たことがある人もいるかもしれません。面接での合格のフラグに、面接官がメモを多くとることが挙げられます。
学生に興味を持っているからこそ、面接官は多くの情報をメモに残していると考えられます。最終面接の場合、面接の内容をその後の入社後の配属を決めるための会議などで使用することも想定できますね。
面接官がメモを多くとりながら聞いてくれると、こちらは手応えを感じますよね。
ただ、皆さんのお友達にも、授業でノートをたくさん取る人と、自分が大事だと思うことだけを取る人と、いろいろなタイプがいるように、面接官のタイプも一概には言えません。
メモを多く取っていたからといって、それだけで合格だと過信しないようにしましょう。
面接官の笑顔が多い
面接中に笑顔で応対されるということは、少なからずあなたに対して良い印象を抱いている可能性が高いといえるでしょう。
しかし無表情の面接官でも、学生に高評価を与えている人もいるので、あくまで一つの目安としてください。
笑顔は社交辞令的な要素が強く、その行動だけで合否のサインとは考えにくいです。目線がしっかりとこちらへ向いているか、興味・関心を持ち、話を共感的に傾聴してくれているかなど雰囲気が重要です。
面接官が目を見て話を聞いている
目を見て話を聞いてくれるというのは、相手が自分の話を興味深く聞いてくれる証拠でもあります。最終面接という重要な局面では、面接官は学生の想いや入社意志を汲み取ろうとする傾向にあります。目を見ることで学生の本気度をみようとする姿勢から、企業側は真剣に学生の本質を捉えようとしているともいえますね。
ただし、合否に関係なくたまたま目を見てくれる面接官に当たることがあります。目を見て話を聞く面接官は、話しやすい環境を築き学生から多くの言葉を聞き出したいと考えています。
また、採用が難しいと考えている状況で、良い面が引き出せないかと考えて、目を見て話を聞くこともあるでしょう。
面接官から多く話題を展開される
面接の中で、面接官自ら企業の特徴や面接中の学生の印象の話をされることも。このように、面接官から多く話題を展開される場合、合否に関して前向きなのかもしれません。
面接官は、より学生に企業の魅力を知ってもらいたいと感じているからこそ、話題を進んで提供していると考えられるでしょう。
最終面接では最終合否を決めるために、面接官が再度自社の説明をしたり応募者に話題を振ったりすることがあります。
自社のことをどれだけ理解しているか、第一志望なのかを確認するためです。この場合は応募者全員に同じようなことを話している可能性もあることを踏まえておきましょう。
雑談ベースで面接が進む
雑談がメインで面接が進む場合、すでに内定がほぼ決まっているケースもあるでしょう。
過去の面接のデータから内定はほとんど決まっているものの、役員や重役が最後に学生と直接コンタクトをとることを望んだときなどに、雑談ベースの面接がおこなわれることがあります。最終面接であるながらも顔合わせの意味合いが大きい場合ですね。
ただし、雑談ベースの面接でもしっかり合否を見極めているケースも当然あります。雑談を交えて学生の本音や素を引き出そうとする面接スタイルもあるため、一概には言えません。
役員や社長と話す最終面接では、趣味などで意気投合することもあります。必ずしも合格フラグとは限りませんが、いわゆる心が通い合うといった雰囲気であれば、雑談だけの面談でも良い結果となることが少なくありません。
面接時間を予定より長くとっている
最終面接では、事前に想定時間を教えてもらえるケースもあります。しかし、事前に教えてもらった時間よりも面接の時間が長い場合もあります。
面接官は通常の業務を抱えながら、採用活動を進めています。特に最終面接の面接官は、時間のない重役や社長が担当することがほとんどです。
そうした多忙な面接官があなたの面接に対して想定以上の時間をかけているのであれば、あなたのことをもっと知りたかったり、自社の魅力付けをしたいというケースがあります。
合格フラグの例外として、学生の回答が長々と要領を得ないため予定時間を超えてしまうことがあります。また回答で気になる点があり、想定していなかった質問をおこなうことで、時間がかかってしまうこともあるでしょう。
かんたん30秒!まずはあなたの面接力を診断してください!
内定獲得のためには、面接での印象が大きなポイントとなります。あなたは自分の面接に自信を持っていますか?
少しでも不安に感じる人はたった30秒で面接力を把握できる「面接力診断」を活用しましょう。簡単な質問に答えるだけで、“あなたの強み”と“改善点”が明確になります。
約3分で面接に必要な力をどれだけ持っているのかを把握できるので、すぐに活用して万全な状態で本番を迎えましょう。
今すぐ診断で面接力をアップし、効率よく企業からの内定を手に入れましょう。
診断スタート(無料)
・面接でなぜ落ちたかわからない人
・自信を持って、面接に臨みたい人
面接官の発言に関する合格フラグ
面接官の発言に関する合格フラグ
- 会社の魅力をアピールされる
- 会社に対してのアドバイスを求められる
- グループ面接で自分ばかり質問される
- 逆質問を多く求められる
- 結果は電話で連絡すると言われる
- 他社の選考状況について詳しく聞かれる
- 適性があると言われる
- 内定すれば就活を終えるか聞かれる
- 入社後の配属の話をされる
- 入社後の上司を紹介される
- 入社後の振る舞いについてアドバイスがある
面接中の面接官の発言からも、合格フラグを見つけることができます。学生によっては「最終面接の場合、面接の最後に内定を言い渡す面接官もいる」と聞いたことがある人もいるかもしれませんが、これもすべての企業に当てはまるわけではないことを覚えておきましょう。
会社の魅力をアピールされる
企業は魅力を感じた学生に対して、就職先に自社を選んでほしいからこそ、会社の魅力をアピールすることがあります。企業によっては学生のキャリアプランをかなえる環境があるかどうかや、現在注力している事業などについて話してくれる可能性も。
学生に入社してほしいと考えていることが伝わる合格フラグとして、会社の魅力をアピールすることが挙げられます。
面接官が会社の魅力をアピールするのは自社を選んでほしい場合もありますし、「この学生は本当に当社を志望してるのか」と疑問に思った場合もありえます。
自分の応答がどうだったかを思い出して、どちらのケースの可能性が高いかを考えてみてください。
会社に対してのアドバイスを求められる
企業によっては、最終面接で会社の事業や採用活動に対するフィードバックを学生に求める場合があります。
特に優秀な学生の視点からのアドバイスは、企業にとっても貴重です。だからこそ、面接を通して気に入った学生に、企業は会社に対してのアドバイスを求めるのです。
一方で、担当者自身が合否の結果を判断する際、本人の口から会社に対するコメントを得ておくことは、合理的な選考を実施するうえでの根拠になります。
また、お互いの理解を共有するために聞かれたり、アドバイスを求められるケースはよくあります。フィードバックを求められても、合格と断定できるわけではありません。
グループ面接で自分ばかり質問される
珍しいケースですが、最終面接がグループ面接の企業もあります。
複数の学生が集まるグループ面接での回答に、ポジティブな反応が続いたり、深掘りされるような質問が続いた場合、合格フラグの可能性があります。グループ面接では、それぞれの学生に平等に時間を割くことが一般的です。しかしそんな中で、面接官があなたに興味を持っているそぶりを見せることは好印象のサインだと捉えて良いでしょう。
一方で、グループの中で悪い意味で目立っていて、目をかけられているため個別に多くの質問をおこなうことがあります。
こういった場合、採用したいから質問をするのではなく、不採用の理由を見つけるために質問をおこなうこともあるでしょう。
逆質問を多く求められる
最終面接の最後には「何か質問はありますか」と逆質問を求められることが一般的です。最終面接は、学生と企業の最後の接点になります。そのため、入社して欲しい学生の懸念点や不安な部分をカバーしたいという面接官の心理とも取ることができます。
一方で、合格を前提としたケースではなく、学生の本気度をみるために、逆質問を多く求められるケースがあります。どれだけ自社について理解しているか、いい加減な気持ちではなく熱意を持って質問をしているかなどが見られています。
最終面接の逆質問は回答次第で面接の流れを逆転させることもできます。こちらの記事では、最終面接の逆質問で面接官の心をつかむ回答を紹介しています。
最終面接の逆質問30選! 内定をつかむ必須準備と差別化のコツを解説
結果は電話で連絡すると言われる
面接官の「結果は電話でご連絡します」という発言も合格フラグの一つです。
採用担当は非常に多忙です。そのため面接に関する連絡は、基本的にメールや採用サイトのマイページを利用しています。
しかし、内定を伝える連絡に関しては、電話で伝えるケースが多いです。「内定を伝えた時の学生のリアクションを知りたいから」「その場ですぐに返事が欲しいから」など理由はさまざまですが、電話での結果連絡を促された場合、内定の可能性が考えられます。
担当者の心情としては不採用を直接伝えるのは、少し負担に感じます。したがって、メールなどで事務的に定型文で報告したいものです。
電話は直接こちら側の誠意を伝えることができるので、ある意味では合格フラグといえるのかもしれません。
他社の選考状況について詳しく聞かれる
他社の選考状況を詳しくヒアリングされた場合も、合格の可能性が考えられます。当然ですが、企業は内定を出したい学生を他社に取られたくありません。
また同時に、企業は時間もお金もかなりのコストをかけて採用活動をおこなっているため、内定を出すからには、できるだけ入社してほしいというのが企業の本音なのです。
アドバイザーコメント
平井 厚子
プロフィールを見るフラグにも例外は多数! 安心しすぎないように要注意
ここまで解説した合格フラグといわれることでも、例外があります。
たとえば、面接官がメモを多くとっている場合、面接の結果を社内で共有する必要があるので、そのために経緯を詳しく残している可能性があります。この場合は合否に関係なく、すべての受験者についてメモをとります。
話が盛り上がったり、雰囲気が良くても合格とは断定できません。採用しなかった学生が今後自社の顧客になる可能性があります。それを考慮して、不採用でも自社についての印象を悪くしないように、面接官が配慮することがあります。
フラグを気にする時間は反省や対策の時間に充てよう
当落線上にある学生について、さらに情報を得ようとした結果、面接が長くなることもあります。この場合は時間が長くなっても、不採用かもしれません。
合格フラグはあくまでも受験した側の感触にすぎません。面接を振り返ることは大切ですが、終わったことをあれこれ解釈するよりは、反省を活かして次の対策に時間をかけてほしいと思います。
次の記事では、他社の選考状況について聞かれたときの回答方法を詳しく解説しています。ぜひこちらも読んでみてくださいね。
例文付き! 面接で他社の選考状況を質問されたときの答え方
39点以下は要注意!
あなたの面接力を診断してください
「面接に自信がない」「今のままで選考通過できるか不安」そんな就活生は自分の面接力を知ることからはじめましょう!
たった30秒で面接力を把握できる「面接力診断」がおすすめです!。簡単な質問に答えるだけで、“あなたの強み”と“改善点”が明確になり、対策もしやすくなります!
・面接でなぜ落ちたかわからない人
・自信を持って、面接に臨みたい人
適性があると言われる
職種やその企業で働くことに対して「適性がある」と面接中に伝えられた場合、合格を匂わせるサインと捉えて良いでしょう。最終面接では、役員や経営者といった企業のトップに近い人が面接官を担当します。
そうした面接担当者が「適性がある」と伝えてくれるということは、企業を理解しているトップが自社との相性の良さを感じてくれている可能性が高いということです。
また「適性がある」という発言の文脈にもよりますが、あなたが望む将来のビジョンに共感してもらえている可能性もあります。
ただし、褒めるタイプの面接官であれば、適性があると言われても、必ずしも合格フラグとは言えないでしょう。学生の良いところを見つけていく加点主義の面接官であれば、学生を褒めることで話しやすい環境を築き、本質を見抜こうとすることがあります。
内定すれば就活を終えるか聞かれる
内定すれば就活を終えるか聞かれた場合も、合格の可能性は高いでしょう。企業が内定を出すつもりで、いち早く学生を囲い込みたいという企業の本音も意図としてあります。
近年ではこの質問をオワハラととらえる考え方もありますが、合格フラグのひとつとして挙げられることも頭の片隅に置いておきましょう。
オワハラとは
「就活終われハラスメント」の略で、企業が内定を出した就職活動生に対し、他社の選考辞退を促し、自社への入社を強要するといった圧力をかける行為のこと
アドバイザーコメント
横山 慶一
プロフィールを見る選考フェーズ後半になると採否のサインがわかりやすくなる傾向がある
企業によっては、あらかじめ面接評価票を作成し、評価項目を設定して数値化する場合があります。そして特記事項は備考欄へ記載しています。その場合、面接は形式的におこない、その後評価票をもとに会議で合否の検討をおこなうので、あまりフラグとしてのサインは見抜けなくなります。
ただし、面接が進んでくると担当者の自由な質問が増え、担当者の指向に沿った内容になっていきます。
ネガティブな評価を受けている場合は反応がわかりやすい
特に役員や取締役クラスになると、それぞれの経営に関する考え方や価値観に沿っているかどうかを質問されることが多いので、自分自身の考えをしっかりと伝えられないと厳しくなります。
この段階では合格フラグよりも、無関心や興味をそがれて無関心になるというようなネガティブなフラグが表れやすくなります。
最終面接の場合、すでに採用担当者からは評価されている前提なので、落ち着いて自信を持って自分らしい面接をすることが大切です。
入社後の配属の話をされる
最終面接の中で、入社後の配属の話をされるケースもまれに見られます。たとえば、採用後に直属の上司になる面接官が配属までの流れの話題を学生に振ったり、配属先の希望についての話題が出たりするケースです。
入社後の話を具体的に進められた場合、「あなたのキャリアプランを具体的に叶えることができる」という企業からのアピールの意味合いが含まれていることも。入社後をイメージさせるような配属の話題は、合格フラグと捉えて良いでしょう。
一方で、入社後のイメージを持っているかどうかで、志望の本気度を探るケースがあります。この場合は最終選考の全員に同じ質問をしている可能性が高いので、合格フラグとは限らないでしょう。
こちらのQ&Aコンテンツでは、面接で入社後の配属の話をする面接官の意図について、キャリアコンサルタントが回答しています。
入社後の上司を紹介される
先ほどの「入社後の配属の話をされる」に続いて、入社後の上司を紹介された場合も合格フラグと捉えられます。学生の入社後の職場環境への不安を少しでも取り除きたい想いがあるからこそ、なるべく具体的に入社後のチームの様子をイメージできるようにしてあげたいと考えている企業も多いです。
入社後の上司を紹介することで、企業の雰囲気や働く上司の人柄を知ってもらい、学生に安心して入社してほしいと考えているとも言えます。
現場サイドからは、どのような新人がくるのかを早く知りたいというケースもあるので、合否に関係なく、確認のために現場責任者が面接に同席するケースはしばしば見受けられます。
入社後の振る舞いについてアドバイスがある
入社後、または内定後に取っておくと良い資格や読んでおくべき本などを紹介された場合も、合格の可能性は高いでしょう。最終面接を突破した後の未来の話に触れるということは、面接官の中で学生の合格の見通しが立っていると考えられます。
内定後や入社後の時間を有効に活用するためのアドバイスをもらった学生は、合格フラグが立ったと捉えて良いかもしれませんね。
ただし、面接の内容があまり良くなかったからこそ、学生の今後を考えて入社後や内定後の振る舞いについて、あえてアドバイスする面接官がいます。この場合は、アドバイスをもらっても採用されるとは限らないでしょう。
ここまで最終面接の合格フラグについて解説しました。以下の記事では最終面接の合格率についてまとめているので併せて参考にしてみてください。
関連記事
最終面接の合格率は? 学生が意外と知らないリアルな数字を解説
選考の最終関門である最終面接の合格率が気になる学生は多いもの。最終面接の合格率は企業によって大きなばらつきがあるものの、基準を明確にすればある程度の傾向は見えてきます。記事では、最終面接の合格率内定と獲得のための具体的な対策方法をキャリアコンサルタントが紹介します。
記事を読む
最終面接の不合格フラグとは?
最終面接の不合格フラグとは?
- 面接時間が予定より短い
- 面接官の反応があっさりしている
- 回答への深掘りがない
- 自分の意見を否定される
- 他社の選考状況を聞かれない
面接には不合格フラグと呼ばれるサインもあります。しかしこちらも合格フラグと同様に、不合格フラグが立ったからといって面接に落ちているとは限りません。不合格フラグも、あくまで結果を予想するための参考要素として捉えましょう。
ここからは、最終面接の不合格フラグを紹介します。合格フラグと合わせて、自分の面接の内容を振り返ってみてくださいね。
不合格フラグも合格フラグも、あくまでもこちらの感触にすぎません。面接官にはいろいろな人がいますし、面接官トレーニングで受講者に反応を読まれないような練習をしている会社もあります。
面接途中で「フラグかな?」と思っても、投げやりにならず最後までしっかり面接を受けましょう。
面接時間が予定より短い
面接官と対面した際に第一印象があまりよくないと、その時点で自社に合わないと思われることがあります。たとえば身だしなみや挨拶など、基本的なビジネスマナーが疎かになっているケースです。
最終面接は特に、身だしなみや基礎的な社会人としてのマナーに厳しい重役が担当します。
また面接官は入社してほしい学生には、最終面接の場で、最後のアピールをおこないたいと考えています。しかし、その必要がないと判断されてしまうと早々に不採用の判断がなされ、面接が短時間で終わる場合もあります。
最終面接では、面接のマナーが今まで以上に重要になります。合格のために身につけておくべき就活マナーを次の記事で勉強しておきましょう。
絶対に落とせない面接のマナー! 「即不合格」にならないための作法
終盤の面接では合否がすでに決定しており、形式的な面談としておこなう場合でも、マナーや身だしなみなどで看過されないケースがあると不合格になることもあります。
こちらのQ&Aでは、最終面接があっさり終わってしまった場合について、キャリアコンサルタントが解説しています。面接時間が短くて不安な人は、併せて参考にしましょう。
面接官の反応があっさりしている
面接官の反応が淡白であることも不合格フラグの一つです。学生の回答が的外れ、もしくは不十分である場合、合格フラグで紹介したような好意的なアクションが得られないこともあります。
最終面接を担当する役員や社長は、「最終面接まで進んできたのだから、きちんと受け答えできる学生のはずだ」と想定しています。それに対し、ガクチカや志望理由といった基本的な質問に適切な回答ができないと、そっけない反応をされたまま不合格となってしまうことがあります。
ただし、面接官も人間なので、さまざまなタイプの人がいます。面接官の性格や個性があっさりしていて、あっさりした反応をする面接官であれば、必ずしも不合格になるとは限らないでしょう。
また合否フラグを感じ取られないために、意識的にあっさり対応する面接官もいます。
回答への深掘りがない
最終面接の合格フラグで紹介したとおり、企業は興味を持っている学生に対して、繰り返し質問の深掘りをする傾向があります。
質問の後にすぐに次の話題に移ってしまう場合、あまり学生には興味がなく形式だけの面接になっている可能性があります。
ただし、もう十分に理解できていて内定を出すと決めていて、それ以上深掘りする必要がない場合もあります。ケースバイケースですが、回答への深掘りがないことは不合格フラグの一つに挙げられます。
ときに最終面接では、誰を入社させるかをある程度決めていて、面接は入社意思の確認や役員との顔合わせ程度に留まることがあります。この場合は質問の深掘りもそれほどなく、面接が終わる場合があります。
こちらのQ&Aでは、面接での質問が少なかった場合について、キャリアコンサルタントが回答しています。併せて参考にしてください。
自分の意見を否定される
回答した内容を否定されるのは、企業の掲げる方針や面接官自身の考えとマッチしていないことの表れだと考えられます。
ただし、就活では、あえて否定したり高圧的な態度をとって、ストレス耐性や逆境への向き合い方を確かめる圧迫面接をおこなう企業も存在します。
圧迫面接は特徴を把握すれば気を楽に受けることができます。次の記事では圧迫面接を予防する方法・本番で対処する方法を解説しています。
圧迫面接とは? どんな圧力も切り抜ける予防・対処法18選を解説
アドバイザーコメント
谷所 健一郎
プロフィールを見る面接官の反応が厳しくても不合格とは限らない
あえて学生の反応を見るために、意見を否定することがあります。高圧的な態度で否定をして、学生のストレス耐性や環境への適応力などを見極める圧迫面接であれば、意見を否定されたからといって必ずしも不合格にはなりません。意見を否定されたときの対応について考えてみましょう。
いきなり反論しない
意見を否定されて「そんなことはありません」とすぐに反論すると、面接官が感情的になってしまうことがあります。
自分の考えを伝えたい場合でも「確かにそう思われるかもしれませんが」と、面接官の指摘をいったん肯定したうえで、自分の考えを冷静に伝えると良いでしょう。面接官の考えに納得できる場合は、指摘を認めて意見の修正をおこなう方法もあります。
感情的にならない
ストレス耐性などを見極める圧迫面接では、学生の言葉だけでなく表情や態度をチェックしています。否定をされてイライラした表情や態度を示せば、ストレス耐性や適応力がないと受け取られる可能性があるのでNGです。
採用したいからこそ厳しい指摘をしていることがあるので、「これが圧迫面接か」、あるいは「採用したいからこそ意見を否定している」と捉えて、感情的にならず冷静に対応しましょう。
こちらのQ&Aでは公務員の圧迫面接についてキャリアコンサルタントが回答しているので参考にしてみてください。
他社の選考状況を聞かれない
入社してほしい学生に対しては、他社の選考状況と自社への入社意思を確認する企業が多く、他社の志望度が高い場合、企業は内定承諾につなげるため自社のアピールに力を入れる必要があります。
決まった流れとして面接に来た学生全員に状況を確認するケースもありますが、あまり詳しく聞かれない場合は不合格かもしれません。
一方で、ほぼ採用人数が充足しており、辞退を考慮して調整をしている段階では、あまり他社状況を聞かないかもしれません。まれに、学生の他社への入社意向を確認しない企業もあります。
こちらの記事では、面接での不合格フラグをさらに詳しく解説しています。
面接の合否サイン32選! 落ちたサインを出されたときの対策も解説
- 不合格フラグにいくつか当てはまってしまいました……。合格の可能性は薄いのでしょうか?
結果は気にせずできることに専念しよう
不合格フラグにいくつか当てはまったからといって、あまり気にしないほうが良いでしょう。
面接官の反応があっさりしている場合でも、合格と考えているためあえて質問をおこなわないこともありますし、意見を否定された場合でも、否定されたときの対応をチェックしていることもあります。
いろいろなタイプの面接官がいますし、企業によっても採用基準は違います。不合格フラグに当てはまり駄目だと思っていても、合格につながることもあります。不合格フラグをあてにし過ぎないようにしましょう。
最終面接に落ちたかも? と思ったときの心構え
合格フラグ、不合格フラグをそれぞれ読んで「最終面接に落ちたかも?」と不安になっている学生もいるかも知れません。しかし、フラグの有無だけで不安になる必要はありません。「最終面接に落ちたかもしれない」と思った時こそ、次の2つの心構えを大切にしましょう。
「落ちる=企業と合わないだけ」と理解する
学生の能力や人間性に欠点がなくても、企業との相性や求める素質の違いにより選考で落ちることも少なくありません。特に最終面接は、決裁者が直接面接の場にいるので、企業の重役との相性も重要です。選考に落ちても「企業との相性が悪かっただけ」と捉えてみましょう。
また次に別の企業の選考を受ける際は、自分と相性の良い企業を選ぶとともに、求める人物像に沿ったアピールを心掛けるようにすると効果的です。
- 一次、二次の選考は合格できるのに、最終面接でいつも落ちてしまいます……。
採用の決め手を提示することが重要
一次・二次をほとんど通過しているということは、優秀なのだと思います。適性検査も高得点を上げているのでしょう。それが最終面接で落ちるのなら、
①採用する決め手がない
②会社や経営者の価値観とずれている
のどちらかだと考えられます。もう一度原点に戻って、志望理由や入社後にやりたいこと、応募先のどこに共感しているかを確認してみてください。
最終面接は冷静なラブレターを送ることだと私は思っています。
この会社のどこが好きで、素晴らしいと思うのか。自分が採用されれば何ができるのかを、感情もこめて伝えることで相手を動かせます。ただし感情だけでは空回りするので、活躍できる根拠などは事実を使って説明しましょう。
フラグを辿るのではなく正しい振り返りをする
合格サインや不合格サインは、あくまで参考程度にしかなりません。フラグの有無が気になるかもしれませんが、落ち着いて通知を待ちましょう。
思うような結果がでないとモチベーションが下がってしまうのは当然のことですが、内定を獲得するために大切なのは、フラグを辿ることではなく適切な振り返りです。
落ち込んでいるときも、ライバルたちは就活の対策を進めています。フラグを辿る時間を、自己分析をしたり企業研究を徹底したりする時間に当てられれば、次の選考までに万全の対策を整えられますよ。
アドバイザーコメント
横山 慶一
プロフィールを見るフラグで一喜一憂せず有意義な最終面接にしよう
フラグはあくまでも、学生に対しての興味関心の強さを示す反応に過ぎないと思います。それにはポジティブなものもありますが、ネガティブなものも、またペルソナを装ったケースもあるので、一概にフラグを信用して一喜一憂することは避けた方が良いでしょう。
むしろ、面談の流れが好意的であったり、お互いに充実感があるものであったかを感じ取ってください。
反省はしっかりおこない次の選考に活かそう
面接は言葉で交わされている内容以上に非言語の部分も重要です。フラグを気にするのではなく、面談終了後にはできるだけ早く振り返りをおこなって、感覚的なものも含めて気づいたことを整理しておきましょう。次回の面談に必ず役に立つはずです。
また、最終面談になるほど人間性やその人の持つ価値観について聞かれるようになるので、日頃から自分の考えや意見をしっかりと持ち、それを人に伝える訓練をしておくことが大切です。
社長と話す機会は社内の従業員でもなかなか得られません。採用面接という場ですが、企業の社長や役員クラスの人と話せる機会なので、それを楽しめる気概を持てるようになれると良いですね。
次の面接につなげよう! 最終面接合格のためにやるべき対策
最終面接合格のためにやるべき対策
- 場数を踏んで慣れておく
- 想定質問への対策をしておく
- 企業情報をあらためて整理しておく
最終面接で求められるのは、いわゆる役員向けの対策です。一次・二次の面接をクリアしている時点で、スキル面には問題がないケースがほとんどです。したがって、入社を希望する企業の役員や代表者などに良い印象を与えるにはどうすれば良いのか、面接前にしっかりと対策を考えておきましょう。
「最終面接はほぼ合格」と聞いたことのある人もいると思いますがその考えは危険です。以下の記事では最終面接の合格率と対策方法をまとめているのでぜひ参考にしてみてください。
新卒の最終面接はほぼ合格って本当? 合格率や対策方法を解説
場数を踏んで慣れておく
面接は慣れが重要です。なかでも重役が面接官を担当する最終面接は、それまで以上に緊張感があり雰囲気にのまれやすい面接です。学生と歳の離れた面接官が2〜3人並ぶことも珍しくありません。
質問内容は企業によって異なりますが、面接官が聞きたい本質は共通していることもあるので、場数を踏むことで緊張感のある面接でもうまく話せるようになります。できれば早い段階で多くの企業の選考を受け、第一志望群の前にほかの企業で最終選考を経験しておきましょう。
面接は練習が命です。次の記事では、当日自分の実力を最大限発揮するための練習法を解説しているので、参考にしてみてくださいね。
効果絶大な面接練習|最短で内定に近づく状況別練習法を紹介
想定質問への対策をしておく
最終面接も、一次・二次面接同様に聞かれやすい質問があります。これらを事前に想定し、準備しておくことで、落ち着いた状態で本番を迎えることができますよ。回答の内容は一次・二次面接から大きく変える必要はありませんが、さらに深掘りをされても問題ないようにしましょう。
最終面接の想定質問の例
- なぜ、(同業界の他社ではなく)弊社を志望しているのですか
- もし弊社からの内定が出れば、入社しますか
- 弊社の事業について知っていることを教えてください
- 弊社に入社した後のキャリアプランを教えてください
- 最近気になっているニュースを教えてください
就活では、ある程度聞かれる質問がパターン化しています。この記事では、よく聞かれる就活の面接質問70選を紹介しているので対策をしておきましょう。
就活の面接の質問70選! 完全攻略できる準備や回答方法を解説
最終面接で他社の選考状況を問われることがあります。選考状況を簡潔に伝えるだけでなく、応募企業が第一志望であると回答すると良いでしょう。
また同業他社との違いを具体的に問われることがあるので、違いを調べておきましょう。
企業情報をあらためて整理しておく
これまでの面接でも業界や企業についての研究をおこなってきた学生も多いですよね。最終面接に向けて、企業情報をあらためて整理しておきましょう。
選考を受けている間に業界や企業に関する話題が出ている可能性もあるため、最新の情報にアップデートしておきましょう。直近で話題になっていることを知らないと、志望度が低いとみなされ印象が悪くなってしまいます。
また、最終面接ならではの押さえておくべきポイントもあるので、次の2つは最低限調べておきましょう。
競合他社との違い
業界内には同じような仕事内容、同じ商品やサービスを扱う企業がいくつも存在します。その中で、「なぜ該当の企業を選んだのか」「なぜ他の企業ではダメだったのか」など、企業を選んだ理由は明確に説明できるようにしておきましょう。
なぜ同業他社ではなくその企業を選んだのか、理由が明確であればあるほど、ほかの企業との差が明確かつ企業についてよく理解しているとアピールできますよ。
社長のプロフィール
社長の名前はもちろん、ざっくりとでも構わないので、これまでの経歴についても最低限押さえておきましょう。最終面接では社長が面接官となるケースもあります。
社長について調べるには、社長本人の著書やブログ、インタビューなどを読む方法があります。SNSや動画に社長自ら顔を出しているケースもあるため、ネットで検索するのもおすすめです。
最終面接で押さえておくべき社長の情報
- 氏名
- 出身地
- 会社を設立した年
- 会社の社長になるまでの経歴
- SNSの内容
- 著書
- 社長の目指す将来のビジョン(または会社のビジョン)
アドバイザーコメント
平井 厚子
プロフィールを見る最終面接は経営視点で見られていることを意識しよう
最終面接は経営視点での採用判断です。経営者がどんな着眼点で考えているかを予測しましょう。着眼点を表すのに、視座・視野・視点という区分があります。
視座:物事をどの位置から捉えるのか。どの立場で見るのか。
視野:物事をどの範囲まで捉えるのか。どれだけの広さで見ているか。
視点:物事をどの観点で捉えるのか。どこを見ているか。
それまでの面接より視座が高くなる
経営者は「視座が高い」のがそれまでの面接官とは異なります。視座が高いとは、物事を客観的・多角的に捉えられることです。
社員の視座で会社を捉えると、自分のポジションから見える会社の内部が中心になるでしょう。
経営者の視座で見ると、社会変化の動向、業界動向、自社の強みと弱み、競合の動きなどを捉えることです。最終面接前にはこのような視座で応募先を再研究してみてください。「SWOT分析」なども有効ですよ。
フラグは気にしすぎず意味のある対策をして最終面接の合格をつかもう!
最終面接で面接官の出す合格・不合格のサインは絶対ではありません。面接官の人柄や採用の企業側の方針によっても、面接官の回答が変わることも簡単にありえるでしょう。就活ではさまざまなフラグが出回っていますが、どれも明確な根拠や理由はなく、あくまで目安に過ぎません。
フラグに振り回されて、本来の力を発揮できないのは勿体ないですよね。あなたの努力を確実に内定につなげるためにも、合格・不合格フラグについては参考程度に留め、適切な面接対策をおこなうことが重要です。
アドバイザーコメント
谷所 健一郎
プロフィールを見る万全の準備をおこなったうえで最終面接に臨もう
最終面接では、学生個人の能力や強み、志望度の高さや入社意欲、社風・価値観とのマッチ度が見極められています。合否フラグと最終面接の準備について考えてみましょう。
合格フラグは面接官の態度と発言で見極めます。態度では、メモをしっかり取っている、笑顔がある、目を見てしっかり回答を聞いてくれているなどの場合は、合格のサインと考えられます。発言では、他社の選考状況を詳しく聞かれる場合や入社後の配属の話をされたときは、合格フラグといえるでしょう。
面接時間が短い、面接官の反応があっさりしている、回答の深掘りがない、意見を否定されるなどの場合は、不合格フラグと考えられます。
合否フラグも不合格フラグも絶対ではない
最終面接の合否フラグで合否の判断がしやすくなりますが、面接官の出す合否のサインは絶対ではありません。合否フラグは、あくまでも参考程度に留めておきましょう。
合格にならなかったとき、合否フラグを辿るのではなく、反省すべき点は反省するなど振り返ったうえで、気持ちを切り替えて次の最終面接に向けて準備をすることが大切です。
これまでの面接でどこが評価されているかを振り返り、アピールすべきポイントを整理しましょう。志望動機や応募企業のキャリアプランなど予測される想定質問について回答を考え、企業情報をしっかり調べて最終面接に臨みましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリア・デベロップメント・アドバイザー/キャリアドメイン代表
Kenichiro Yadokoro〇大学でキャリアデザイン講座を担当した経験を持つ。現在は転職希望者や大学生向けの個別支援、転職者向けのセミナー、採用担当者向けのセミナーのほか、書籍の執筆をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/産業カウンセラー
Atsuko Hirai〇ITメーカーで25年間人材育成に携わり、述べ1,000人と面談を実施。退職後は職業訓練校、就労支援施設などの勤務を経て、現在はフリーで就職・キャリア相談、研修講師などを務める
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/インテグラルキャリア研究所所長
Keiichi Yokoyama〇20歳後半からカウンセリングの勉強を始め、キャリアに比重をおくコンサルティング、人材育成を企業内で推進。独立後は大学のキャリアセンターで学生の就職支援にもかかわる
プロフィール詳細