この記事のまとめ
- 面接で短所を心配性と伝える際にはエピソードと改善策を具体的に述べる
- 心配性の特徴を具体化することで人柄が伝わりやすくなる
- 短所のマイナス面を強調すると入社後のリスクを感じさせてしまうため注意
短所を聞かれた際に、心配性な性格を伝えようと考える学生は多くいます。そのなかで「面接で短所を心配性というとマイナス評価にならないか不安」「どのように心配性の短所を伝えれば良いのかわからない」と頭を悩ませるケースが多く見られます。
実際、心配性という短所をそのまま伝えると、「業務に支障が出るのでは」と懸念されることもあります。そのため、短所の伝え方には注意が必要なのです。
この記事では、キャリアコンサルタントの早川さん、岩崎さん、柴田さん、板谷さんのアドバイスを交えながら、面接で心配性という短所を伝える方法を解説します。
また、面接官経験のある高尾さんには、「心配性が短所」と聞いた際にどんな印象を抱くのか、一般的な面接官の意見と、高尾さん自身が実際に抱いた感想を聞いてみました。上手に伝えて好印象を残した学生の例も教えてくれたので、参考にして伝え方をマスターしましょう。
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短所「心配性」は4ステップで伝えよう
面接では、できる限り自分の良い面を見せたいものです。そのため、心配性という短所の伝え方に悩むのも無理はありません。しかし、心配性を短所として強調しすぎると、相手にネガティブな印象を与えてしまうこともあるのです。
そこで、記事では、面接で心配性という短所を伝えるための4ステップを解説していきます。伝え方のコツや言い換え表現もあわせて確認することで、より前向きな内容に仕上がります。
また、心配性という短所を伝えるためのエピソード別例文も7つ紹介します。回答のコツやNG例も参考にしながら、面接に向けた準備を進めましょう。
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就活のプロにも聞いた! 面接で短所を心配性と伝えるとどんな印象?
面接ではできる限り良い自分を面接官に伝えたいですよね。しかし、「短所」を問われると自分のマイナス面をさらけ出さないといけないため、不安を感じる学生も少なくありません。
まずは、短所として心配性を伝えることで、面接官がどう感じるのかを確認しましょう。心配性の受け取り方を把握しておくことで、ポジティブな印象を強調しやすく、そしてネガティブな印象の対処法を考えやすくなります。
アドバイザーからワンポイントアドバイス弱点と解決策を具体的に示して高評価につなげよう
高尾 有沙
プロフィールを見る「心配性」と聞いたときの印象は、二極化すると考えられます。
たとえば、品質や安全を重視する職場では「事前準備に抜かりがない人」としてプラスに映る一方、スピードと裁量が命の環境では「何かと決め切れない人」と受け取られがちです。
つまり、受ける企業の社風や職種の風土によって変わるといえます。そのうえで印象を分けるのは、短所とどう向き合っているかという部分です。
ある学生は「確認を重ねすぎて提出が遅れた」と弱点を正直に話しつつ、前もって作業を進められるような計画表やチェックリストを作り、60%時点での相談ルールを設けて再発ゼロに努めたと語っていました。
結果として、「慎重さを強みとし、生産性に変える力がある」と評価が上がりました。この例からもわかるように、心配性を伝えるのは問題ありません。ただし改善策と意思決定の基準を必ず添えるようにすることが必要です。
一方で、心配性の明言を避けたいのは、極端なスピード勝負や曖昧な状況で即断即決が常態化する0→1の新規事業、マーケットの瞬発対応が求められるトレーディング事業に携わる場合です。
こうした環境を志望する場合は、タイムボックスや意思決定フレームなど、速さを担保する手段まで語ることが必須であるといえます。
また、そもそも心配性という特性を理解している場合は、0→1の新規事業や、トレーディング事業にかかわる企業を受けるべきかどうかも含めて判断する必要があるのです。
心配性に対する評価は「学生の雰囲気」と「業界との相性」によって変わる
とはいえ、私の場合は心配性という言葉単体だけで、学生の評価をすることはありません。
ただし、それまでのコミュニケーションのなかで、沈黙が多かったり、回答に時間がかかったりすると「やはりそうか」とマイナスの印象が強くなります。
一方で、丁寧によどみなく受け答えができている学生が、自己分析の結果として「こういう点において心配性な側面があります」と説明してくれるのであれば、ネガティブな印象は受けません。
基本的には、それまでのコミュニケーションとの一貫性や、志望する職種との相性によって、その深刻度を判断しています。
丁寧さを活かして正確に仕事をこなせる
短所が心配性な人は、事前準備を怠らず、何度も間違いがないか確認する傾向にあります。そのため、仕事でも同じように入念な事前準備やミスのチェックを欠かさないことが想像できるのです。
社会人のなかには、詰めが甘いまま仕事を終えたり、同じミスに対して対策をしないまま仕事を進めてしまう人も少なくありません。
仕事をするうえでは間違いが許されない場面もあるため、短所が心配性な人はその特性を活かして仕事を正確にこなすことが期待されるでしょう。
心配性な特質を持つ人は、懸念点を払拭するために周りの意見を取り入れて着実に仕事を進めるため、安心して仕事を任せられる印象になります。堅実で安定感のある学生だと評価されることを覚えておきましょう。
慎重になりすぎて優柔不断になってしまう
心配性な人は失敗を恐れたり、不安要素を潰してからではないと行動に移せない傾向にあります。そのため、決断が遅く、臨機応変に動けない可能性があり、変化のある仕事には不向きだととらえられてしまうかもしれません。
また、マイナス思考の傾向もあるため、面接官にストレス耐性があまりないと思われることもあります。
仕事では、ときに大きな責任を負うことがあるため、その状況で冷静に対処できるかも見られています。心配性という性質があれど、「1人で決断ができる」「躊躇せず行動ができる」といった印象を残せるように、面接での回答を作ることが必要です。
基本を把握しよう! 面接で短所を聞かれる理由
面接で短所を聞かれる3つの理由
- 自分を客観視できているか知るため
- 短所を改善する努力や姿勢を知るため
- 社風や職種への適性を知るため
仕事では、自分の苦手とする分野に取り組まなければならない場面もあります。そんなときにできるふりをしたり、反対に「できないから」と適当に仕事をしてしまうと、ミスが発生する可能性もゼロではありません。
だからこそ企業は、学生の短所を事前に正しく把握するために、3つの観点から面接で短所を聞いているのです。そのため、取り繕った回答をする必要はありません。嘘をついて選考を通過してしまうと、入社後のミスマッチが発生する恐れもあるからです。
回答を作成する際には、上記の3つの理由に答えられる内容になっているか確認しましょう。応募企業とのマッチ度の高さ、苦手な事に対しても前向きに取り組む姿勢をアピールして、短所のマイナスイメージを和らげることができます。
ここからは、キャリアアドバイザーの早川さんにも、面接で短所を聞かれる理由を聞いてみました。実際に、面接で短所の回答を聞いたことのあるアドバイザーの意見を参考にして、短所の答え方を考えていきましょう。
プロのアドバイザーはこう分析!短所を正直に伝えられる誠実さも見られるポイント
早川 峻
プロフィールを見る面接官が短所を聞く理由として、上記の3つ以外には「その人が誠実で正直な人間であるかどうか」を見極めたいことが挙げられます。
面接という場であれば誰でも良い印象を面接官に抱かれたいと思うものです。
しかしなぜ、面接官があえてポジティブな要素ではなく短所というネガティブな要素をたずねるのかといえば、それは「その学生が自分のマイナス部分も正直に打ち明けられる誠実な人物かどうか」を知りたいからです。
短所と向き合えることを伝えることが高評価のコツ
仮に自分のマイナス要素を包み隠して、良い部分ばかりを見せようとする学生だったらどうなるでしょうか。たとえばそのような学生は、入社後の業務でミスをしてしまったときに、ちゃんと自分の非を認めて会社に正直に報告をするでしょうか。
また取引先の顧客からの無理な要望に対しても、できもしないのにできるといって仕事を受けてしまい、後で大きな損失を出す可能性もあります。
誰でも短所があるのは当たり前です。だからこそ、その短所の部分も正直に相手に伝えられる人物を企業は求めており、面接の場で質問しているのです。
自分のマイナスポイントは考えるだけでも嫌になりますが、就職活動を良いきっかけにして素直に自分自身と向き合っていきましょう。
4ステップで実践! 短所「心配性」を面接で伝える方法
短所を伝える際には、ネガティブな印象だけにならないような伝え方をする必要があります。今から解説する「面接で短所「心配性」を伝える4ステップ」を押さえることで、面接官の知りたい情報を過不足なく盛り込むことができます。
また適切な構成で短所を伝えることで、面接官にとって話が理解しやすくなるためおすすめです。
アドバイザーからワンポイントアドバイス心配性を武器に! 改善行動を具体的に語ろう
高尾 有沙
プロフィールを見る改善策と成果を語り、長所へとつなげることがコツ
構成の簡潔さと具体性のある話し方で、心配性を上手に語る学生がいました。その学生は、まず冒頭の15秒で「短所は心配性。ただし確認過多による遅延が課題」と結論づけ、自分のタイプを定義付けしていました。
そのうえで、アルバイトの閉店処理で、30分の超過を複数回してしまったという具体的なエピソードを添えていました。
それだけでは終わらず、チェックリスト整備、作業のタイムボックス化、同僚との相互確認、店長への60%相談といった改善策を具体的に伝え、最後に「処理時間を平均-35%にした」「差異ゼロを3カ月継続した」という成果を話していました。
入社後の活かし方も非常に具体的で、高リスク工程では慎重さを、低リスク工程では基準時刻で決めるといった流れを意識したいと話していて、ここまでの流れも2分程度に収まっていたのを覚えています。
この回答例での評価点は、仕事で失敗を素材にし、数字で改善の再現性を示していることです。実際に皆さんが回答を作るときも3つのコツを意識しましょう。
①タイプの言語化をする:何を過剰に心配するのかの特定
②意思決定の基準・時間を明記する:何分で区切るか、誰に相談するか
③長所につなげる:品質担保・事故防止などの意識があるか
こうした表現を加えることで、短所を伝えてもネガティブな印象に終わらず、前向きな姿勢をアピールできます。
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面接でどんな質問がされるか、そして答えられるか不安ですよね。ただ、企業によって何を質問されるか分からない人も多いはず。
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①結論:短所は心配性であること
話をわかりやすくするためには、一言目に「心配性なところが私の短所です」と結論を先に伝えることが必要です。結論を最初に伝えることで、相手は話がどこに着地するのかがわかり、話を整理しながら聞くことができます。
学生のなかには、「こういう経験があって……だから短所は心配性です」とエピソードから話そうとする人もいます。しかし、面接官の立場からすると、エピソードを聞いていても「なんの短所の話だろう」と感じてしまい、スムーズな理解がしづらいです。
また、話を伝えているなかでも自分自身の話の終着点がどこに向かっているのかが明確になるため、話が脱線しづらくなるというメリットがあります。内容を確実に理解してもらうためにも、結論から伝えることを意識しましょう。
②詳細:どんなタイプの心配性か
心配性の具体例
- 慎重すぎる
- 周囲の目を気にしすぎる
- 先を読みすぎる
- 小さなことにこだわる
- リスクを怖がる
- プレッシャーを感じやすい
- マイナスなことばかりを想像してしまう
上記のように、心配性とひとくくりにしても、何が心配と感じるかは人それぞれです。そのため、面接官と学生の間で心配性のイメージが異なると、上手く意思疎通ができなくなってしまいます。
だからこそ、心配性を嚙み砕いて具体的に伝えましょう。たとえば、失敗やミスを過度に恐れてしまう人は「リスクを怖がってしまうタイプ」と補足をすることができます。
面接官の立場からすると、具体的に話してもらうことで、学生をより深く知ることができるのです。面接は学生の本質を知るための場であるため、自分のことをより具体的に表現していくことで、良いコミュニケーションになると覚えておきましょう。
ほかの短所を伝えたいけど短所がわからないという人は以下の記事を参考にしてください。
③エピソード:心配性が短所だと感じた具体的な経験
「今からこんな心配性について話しますよ」と具体的に伝えて、面接官との共通認識ができたら、次はなぜ心配性を短所と思っているのか、その根拠の部分を説明します。
これまでどのような場面で短所が表れたのかエピソードを伝えて、「このような経験があるから心配性が短所なんだな」と面接官に納得してもらえるようにしましょう。
たとえば、失敗を恐れてあらゆるリスクヘッジをし、逆に挑戦できなくなってしまったという経験は心配性が現れたエピソードの1つだといえます。
しかし、たくさんのエピソードを話そうとすると、一つひとつの話が薄くなり、結局何も伝わらなくなってしまいます。それよりも、最も印象的なエピソードを一つに絞り、そのときの状況や行動、そしてなぜそこで短所と感じたのかを具体的に説明しましょう。
そうすることで、面接官はあなたの話を深く理解することができます。
エピソードをどう書いたら良いかわからないという人は、エピソード別! 面接で短所「心配性」を伝える例文7選から自分の体験に近いものを見つけて、自分のエピソードに書き換えてみてくださいね。
短所に関するエピソードである以上は、それが元で起こってしまった失敗談などを話せると良いですね。
しかし、その失敗の内容があまりにも大惨事を招いた話だったり、仕事に影響しそうな話は避けましょう。
面接官があなたへ抱く印象が悪くなり、採用を見送られてしまうこともありますよ。
④改善策:心配性とどのように向き合い対処をしているか
短所が表れたエピソードを踏まえて、短所とどのように向き合い対処をしているか改善策を伝えます。短所を短所のまま、ネガティブな印象で終わらせないためにも、心配性を伝える際にはこの改善策を伝えることが重要です。
面接官は短所と向き合っている姿勢や改善している姿を評価します。「どのように心配性と向き合っているのか」「心配性をプラスに働かせようとしているか」などの具体的な改善策を伝えましょう。
業務に活かせる改善策を伝えると再現性を見出しやすくなり、入社後の活躍イメージもつきやすくなるのです
たとえば、「学業とアルバイトを両立させるために、テストの際には先輩に過去の出題傾向を聞くなどして、時間を有効活用した」といった工夫を伝えることで、柔軟性も備えている人材だと評価されやすくなります。
さまざまな不安に対して、バランス良く対処できる姿勢を見せるようにしましょう。
- 心配性を改善しようという気持ちはありますが、あまりうまく改善できている気がしません。この場合、どのように伝えたら良いですか?
改善結果よりも改善に向けた努力を伝えよう
短所は、簡単に改善や克服ができるものではありません。
大事なのは無理に改善しようとすることではなく、短所と向き合いながら地道に修正していくことです。
また、「まだまだ改善できているとは言えませんが引き続き努力していきたいです」などの一言を添えると向上心が見えて印象も良くなると思います。
心配性以外にどんな弱みがあるか知りたい人は、下記の記事から確認してみましょう。
就活で使える弱み100選! 短所を悪印象なくプラスに見せる秘策
短所一覧と例文60選|面接の印象をぐんと上げる短所の伝え方のコツ
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エピソード別! 面接で短所「心配性」を伝える例文7選
面接で短所「心配性」を伝える例文7選
面接で心配性という短所を伝える構成を習得できたら、次は実際に面接で伝える内容を確認していきましょう。これから紹介するエピソード別の例文7選を参考にして、自分の経験に近い内容を見つけてみてください。
自分の経験をどう伝えれば、面接官に「入社後も活躍してくれそう」と思ってもらえるかをイメージしながら例文を確認し、実際にエピソードを組み立ててみましょう。
①慎重すぎて作業に時間がかかりすぎてしまった
例文①慎重すぎて作業に時間がかかりすぎてしまった
私の短所は心配性です。物事に対して慎重になりすぎてしまい、ミスがないか何度も確認して作業に時間がかかることがあります。
学生時代、うどん屋でアルバイトをしていました。レジを担当していて、締め作業でお金を数えるのですが、自分の計算にミスがないかが心配で何度も繰り返し集計をしてしまい、ほかの人よりも作業に時間がかかっていました。
しかし、基本的に1回目の集計で数字は合っていることが多かったため、時間を無駄にしないためにも、確認作業は3回までと決めて取り組みました。2回目は一人で再度計算をし直し、3回目は社員と一緒に確認をするようにしています。
その結果、レジの締め作業の時間を短縮することができ、その後の店内清掃の時間をきちんととれるようになりました。
この経験から、物事に慎重になりすぎる際には、一人で確認作業を進めるのではなく、ほかの人の力や助言をもらいながら取り組むようにしています。
慎重すぎるという短所について、具体的でわかりやすいエピソードと改善策を織り交ぜながらまとめられていてとても良いですね。
清掃の時間を長く取れるようになったという成果についても記載があるところも、面接官に改善している姿勢を示せるため、良い表現です。
②周囲の意見に振り回されてしまった
例文②周囲の意見に振り回されてしまった
私の短所は心配性です。周囲の目や意見を気にしすぎて、自分の意見を通せずに苦労することがあります。
学生時代、演劇部に所属をしており、私が主演をすることもあったのですが、演じ方の表現方法には三者三様の意見がありました。人の目を気にしてしまう性格であるために、自分の意思を持てず、すべての指導内容に従っていました。
その結果、この演技で何を伝えたいのかがわからないと言われ、主演を降ろされてしまったこともあります。
そんなときある先輩から「誰もが納得する表現をすることは難しい」と言われたことがあり、意識が変わりました。そこからは自分の意志と軸を持つようにしています。
自分ができる最大限の努力をしたうえで、周囲の目を気にしすぎないように行動することが必要だと感じています。
心配性という短所は、得てして人の目が気になりすぎて自己否定的になりがちです。
しかしその短所を客観的にとらえつつ、自分の考えを受け入れながらできることから取り組もうという、前向きな姿勢を提示することができていて良いですね。
③考えすぎて行動までに時間がかかってしまった
例文③考えすぎて行動までに時間がかかってしまった
私の短所は心配性です。あらゆるリスクを考えてしまい、なかなか行動に移せないことがあります。学生時代、文化祭実行委員会の委員長として文化祭の計画をしていました。
文化祭を開催するにあたって細かなタイムスケジュールはもちろん、どのサークルがどの場所に出店をするか、どんなタレントを呼ぶかなど決めることが非常に多くありました。
私はミスが発生しないように計画を綿密に立てていました。
しかし、サークルの出店を取りやめたいなどと細かな変更点が出てきたとき、「その代わりにあれを変更しなくてはいけない」「それをやったら、こう思われるかもしれない」と先々のことを考えすぎてしまったことがあります。
そして、結果的にスケジュールが後ろ倒しになってしまったのです。
この反省を活かして、今では先々の細かなスケジュールを決める前に、大枠を捕らえたうえで物事に優先順位をつけて判断をするようにしています。
たとえば、ゼミのグループ研究においては自分が対処すべきタスクと、周囲と協力して進められるタスクを分け、前者については最優先で行動するよう心掛けています。
優先順位を付けて判断しているというエピソードから改善の姿勢が伝わるため、良い印象を受けました。心配性だとしても、特性を理解し、改善策を立てている様子が見えると好感が持てます。
④完璧を求めすぎてほかの作業に手が回らなかった
例文④完璧を求めすぎてほかの作業に手が回らなかった
私の短所は心配性です。目の前の作業に完璧を求めすぎてしまい、ほかのやるべきことがおざなりになることがあります。自分がミスの原因になるのではないかと不安になってしまうことが理由です。
学生時代、体育会バスケットボール部のマネージャーをしていました。練習試合や試合をビデオカメラで撮影するのですが、少しの手ぶれや撮影の位置などがあまり良くないことを過度に気にしていました。
ドリンクの用意などもしなければならないのですが、撮影の内容にこだわりすぎてしまい時間が少なくなり、結果ほかの作業に手が回らず迷惑をかけてしまうことがありました。
それ以降は、撮影にこだわりすぎないようにするために、部員にアンケートをおこない撮影基準をマニュアル化しました。
マニュアル化することで、小さなことにこだわらないで済むようになり、自分のキャパシティにも余裕が持てるようになっています。
この経験から今でも仕組化することを意識して、小さなことにこだわりすぎないように対策をしています。
部員にアンケートを取って撮影基準をマニュアル化した、という具体的な解決策が書かれている点が良いと思います。
しかし、小さなことにこだわる性格の人であれば「そのマニュアル化する作業自体も結局こだわりすぎてしまうのでは」 という印象も抱かれかねません。
マニュアル作成にどのように取り組んだかも盛り込めるとなお良いです。
⑤リスクを怖がって新しいことに挑戦できなかった
例文⑤リスクを怖がって新しいことに挑戦できなかった
私の短所は、慎重に考えすぎるあまり、新しいことに前向きに取り組めないことがあります。
大学のゼミで研究テーマを決める際、私は失敗する可能性や準備不足の恐れを考えすぎてしまいました。その結果、なかなか自分の意見を言うことができませんでした。
「新しいデータを使うには根拠が必要だ」と想定ができていても、実際に調べるのに時間がかかりそうで決断に踏み込めず、行動が遅れてしまいました。
そこで教授に相談をしたところ、「新しい挑戦をする際は失敗も想定内だから、気にしすぎなくて良い」と言われました。
その言葉を受けて、リスクだけを考えるのではなく、新たな挑戦から得られるメリットに目を向けて、行動をするようにしました。
すると、研究内容に独自の内容を加えることができ、教授やゼミ生から賞賛の声をもらうことができたのです。
この経験をとおして、物事をポジティブに考えることの大切さを学びました。「まずは小さなことからでも一歩踏み出してみる」という姿勢を意識して行動しています。
貴社においても失敗を恐れずに新しい業務に果敢に挑戦し、一日でも早くチームに貢献できる人材になりたいと考えております。
心配性がついやりがちな「事前に調べなければ気が済まない」や「柔軟な行動が難しい」をどう克服するかだけではなく、活かす方法も述べてみるとより良くなります。
たとえば、下調べのおかげで助かったエピソードや、予定通りに行動することでトラブルを回避できたエピソードなどを述べると良いでしょう。
⑥プレッシャーを過度に感じて実力が発揮できなかった
例文⑥プレッシャーを過度に感じて実力が発揮できなかった
私の短所は心配性です。プレッシャーに押しつぶされてしまい、準備してきたことを本番で発揮できない時があります。
学生時代、ゼミで発表をする機会がありました。入念な調査をして発表の準備もしたのですが、プレッシャーのあまりに本番で上手く話せず、研究の核となる部分が教授に伝わらずに良い評価をもらうことができませんでした。
結果として、個人だけでなく、チームの足を引っ張ってしまうことになり、非常に反省をしました。この経験から一言一句完璧に伝えるのではなく、内容の大枠をしっかりと理解し、単語単位で覚えて発表をするという意識をもって、本番に臨んでいます。
大量の原稿を覚える必要がなくなり、その場で内容を補足しながら喋る意識を持つことで、大きなプレッシャーを抱えることはなくなりました。貴社に入社してからも、まず業務の大枠をきちんと理解することで、納得感を持って業務を進めてまいります。
プレッシャーを感じることは、誰にでもあります。適度なプレッシャーは必要だと考える人も多いのではないでしょうか。
そういった意味では、「プレッシャーを感じやすい」は短所と言いつつも、強みにも変えられるものですね。今気を付けていることもわかりやすく、良い例文です。
⑦悲観的に考えて必要以上に落ち込んでしまった
例文⑦悲観的に考えて必要以上に落ち込んでしまった
私の短所は心配性です。何事も考えすぎるタイプでマイナスなことばかりを想像して、勝手に落ち込むことがあります。
学生時代、テレフォンアポインターのアルバイトをしていました。アポイントを取れたとしても、「あのときの発言で嫌な思いをさせたかもしれない」「訪問先で電話についての指摘をもらうかもしれない」と想像して、憂鬱な気分になってしまうことが多かったです。
ある日営業社員から「電話の方が親切で良かったと伝えてくださいと言われました」と話がありました。そこから、必ずしもマイナスなことが起こるわけではないのだなと気付くことができたのです。
そこからは、リスクを言語化して紙に書き出し、実際は起こり得る可能性が少ないと自分を納得させるようにして、ネガティブ思考から抜け出すようにしています。心に余裕ができ、自分の成長にも気づけるようになりました。
マイナスなことを考えそうになったときこそ気持ちを切り替えて、ポジティブな要素を書き出したり今何をすべきかを整理して、前向きに取り組むようにしています。
心配性という特性がよく伝わるエピソードですね。この事例はマイナスな気持ちになりそうな時に、ポジティブ要素を書き出すという行動によって克服するエピソードのため、「気持ちを切り替えて」や「前向きに取り組む」などの精神論はあえて除外して良いでしょう。
心配性に似ている短所の伝え方も知りたいという人は、下記のQAから伝え方を確認してみましょう。
短所も好印象に! 面接で短所「心配性」を伝えるときの3つのコツ
面接で短所「心配性」を伝えるときの3つのコツ
- 行動力や決断力が欠けていると思われないようにする
- 仕事に影響がないとわかるエピソードを選ぶ
- 長所に通じる面もあると伝える
短所で心配性と伝えることは自分のマイナスな面をさらけ出すということです。そのため面接官は少なからず、あなたの失敗する姿やうまくいかない姿をイメージしてしまいます。
しかし、今から解説する「心配性」を伝えるときの3つのコツを押さえることで、ネガティブイメージを払拭しつつ、短所を話せるようになります。
①行動力や決断力が欠けていると思われないようにする
社会人として働く日常は、決断と行動の連続です。多額の取引などの重大な局面でも、自分の意思で判断を下さなければいけない場面にも出くわします。
そのような背景から、面接官は自分の意思を持って主体的に行動をできる学生を評価する傾向にあります。一方「心配性」という短所は、「失敗を恐れて行動に移せない」「自分で物事を決められない」といった懸念を面接官に抱かせてしまう可能性があります。
そのため、単に欠点を述べるだけでなく、行動力や決断力も持ち合わせていると伝えることが非常に重要です。
短所を補う強みを示すことで、面接官に良い印象を与え、あなたの多面的な能力を理解してもらいやすくなるでしょう。
OK例文
計算ミスが起きないかと過度に心配してしまうため、持ち前のコミュニケーション能力を活かして第三者への確認を仰いでいます。
②仕事に影響がないとわかるエピソードを選ぶ
常日頃からネガティブな思考を持ち合わせていることを、マイナスだと感じる面接官もいるかもしれません。仕事でも、心配性が原因で作業が遅れたり、積極的に行動できないと見られてしまうことがあるのです。
そのため、心配性を伝える際のエピソードは仕事には大きな支障がないとわかるものを選びましょう。ポジティブな行動や思考を持ち合わせているとなるべく感じてもらえるように、短所である心配性を伝えていくことが大切です。
たとえば、「心配性だからこそ、危険を避けることはできます。しかし、それだけでは大きな成功につながらないと感じたため、リスクを考えたうえで挑戦をするようにしています」というように、前向きな姿勢もあわせて伝えられると良いですね。
心配性という直球な回答から少しずらし、「慎重」だと伝えるのも一つの手ですね。
「心配性」と直球に伝えてしまうと、その言葉のマイナスイメージにどうしても印象が引っ張られてしまい、プラスの印象を与えるのは難しくなります。
③長所に通じる面もあると伝える
短所で心配性を伝える際には、「心配性」の言葉に含まれるポジティブな印象を引き出して伝えましょう。そうすることで、面接官が「この学生は心配性だけど〇〇してくれそうだ」とあなたの活躍する姿をイメージしやすくなります。
当たり前ですが、面接は複数の質問で成り立ちます。そのため、短所だけで回答を考えるのではなく、面接全体を通した整合性、つまり矛盾がないようにすることを意識しましょう。
短所である心配性を長所に言い換えた表現を意識して、短所を裏返せば長所に当てはまるように伝えることがおすすめです。たとえば、「心配性だからこそ事前準備を欠かさない」などとポジティブに表現できますね。
OK例文①
私の短所は心配性です。自分が責任を持たなければいけないと感じてしまうため、何度も確認を繰り返してしまいます。
OK例文➁
私の短所は心配性です。計画が崩れることが苦手であるため、事前準備ばかりに力を入れて融通が利かなくなってしまいます。
短所「心配性」の長所への言い換え一覧表
短所「心配性」の長所への言い換え一覧表
- 責任感がある
- 法令遵守の意識が高い
- 真面目
- 思慮深い
- 謙虚
- 計画性がある
- 先を読んで行動できる
- 事前準備が得意
- 気配りができる
- 視野が広い
- 失敗やミスが少ない
- 細かい作業が得意
- 慎重
- 几帳面
- マメな性格
短所である心配性も、裏を返せば多くの長所になることがわかりますね。これらの長所となる要素を踏まえて、短所を伝えることを意識してください。
長所を意識することで、長所と短所が表裏一体のアピールとなり面接全体を通しての説得力が増してきます。また、短所のマイナス面が目立ちづらくなりますよ。
たとえば、「ミスが少ない」という長所を意識して心配性を伝えようとすると「心配性のため確認のチェックを繰り返してしまいます」などといえますね。
短所を長所に言い換えたいものの考え方がわからないという人は、以下の記事も参考にしてください。
長所の伝え方も知っておきたいという人は、下記の記事から企業に刺さる回答を確認しておきましょう。
アドバイザーからワンポイントアドバイス心配性は表現のコツを押さえることでポジティブになる
柴田 登子
プロフィールを見る「心配性」という言葉のネガティブさを少しでも払しょくし、短所を好印象に転化させるためにも、短所として選ぶ単語の表現を工夫してみましょう。以下にこの記事で解説されているものをいくつか言い換えてみました。
①「長所になりえる単語」+「~すぎる」
「慎重すぎる」「先を読み過ぎる」など、長所として使われる単語を用いることで、「程度や頻度を調整するだけでいくらでも良くなるのでは」という印象を面接官に抱かせることができます。また、なんとなく「心配性」と表現するよりも具体性があります。
②ダイレクトすぎるネガティブワードを避ける
「リスクを怖がる」というと「怖がる」という単語のネガティブさやマイナスイメージを強く感じる面接官もいるかもしれません。「リスクを回避したがる」など漢語的表現に言い換えると、直球的な印象が多少和らぎます。
③断定の形を避ける
「柔軟に動けない」と言い切ってしまうのではなく「柔軟性が低い」と多少は持ち合わせていることを示す表現を用いるようにしましょう。「〜ない」では「できない」印象を聞き手に強く持たれてしまいます。
改善策を解説! 短所「心配性」のNG例文
短所「心配性」のNG例文
最後に、短所「心配性」のNG例文を紹介します。自分では良い短所の回答が作れたと思っていても、案外抜けている要素や問題点があったりもします。
前向きな印象を強調しすぎて、短所として伝わりにくくなったり、改善策を誇張してしまったりしていませんか。自分の回答が当てはまっていないか照らし合わせながら確認してくださいね。
改善策が抽象的すぎる
NG例文①改善策が抽象的すぎる
私の短所は心配性なところです。
アルバイトでレジの締め作業をしていた際、収支にズレがないか、レシートが漏れていないかが気になり、退勤直前まで一人で何度も確認作業を繰り返してしまいました。
その慎重な姿勢は評価されましたが、ほかのメンバーへの共有が遅れたことで、結果的に迷惑をかけてしまったことがあります。
この経験を通じて、丁寧さだけでなく、チーム全体の動きを見ながら行動することの大切さを学びました。入社後は、周囲との連携を意識しながら、持ち前の注意深さを活かしていきたいと考えています。
この例文のように、改善策の抽象度が高すぎると、きちんと改善できるかどうか伝わりにくいです。
この例文からは、チーム全体の動きを見て行動することの大切さを学んだと見受けられます。
「レシートが漏れていないか気になった段階で、ほかメンバーに相談し、一緒に収支を確認してもらうようにした」など、学びから得た具体的な改善策を示しましょう。
②改善の方向性がずれている
NG例文②改善の方向性がずれている
私の短所は、心配性で物事の細部にこだわりすぎてしまう点です。
ゼミのグループワークで報告書を作成した際、より良い表現や構成にしたいという思いから、締め切り直前まで何度も手直しを加えてしまいました。結果として、自分だけ全体のスケジュールから遅れてしまい、チームに迷惑をかけた経験があります。
この経験から、自分一人のこだわりが全体の進行を妨げるリスクを学びました。そのため、それ以降は自分と周りの考えが異なる場合は、都度ミーティングを設けるようにしています。
その結果、自分の考えをしっかりと相手に伝えることができ、自分の納得のいく報告書が作れるようになりました。
物事に細部までこだわる姿勢自体は、悪いものではありません。
しかし、都度ミーティングをして自分の納得のいく報告書が作れるという改善策では、周囲の人が巻き込まれていて、自己中心的な人であるという印象を与えかねません。
全体のスケジュールやチームワークを意識し、チームの動きに合わせた行動をしているという観点を盛り込むと良いと考えます。
③短所に聞こえない
NG例文③短所に聞こえない
私の短所は心配性です。失敗することが怖いため、何かにとりかかる際には常に計画を立てなければ気が済みません。
学生時代、簿記2級を取得しようと考えたときに、まず落ちることが怖いと感じました。そのため、いつまでに何を勉強するべきかを計画を綿密に立ててから行動に移そうと考え、1週間ごとや1カ月ごとの勉強スケジュールを立てました。
結果として簿記2級に合格できたので、念入りにスケジュールを組んだ成果かなと思いましたが、行動をすぐに起こすことも大切だと思うので、「思い立ったら即行動」という気持ちで心配性を改善をしています。
失敗することへの怖さから、念入りにスケジュールを立てて行動したというエピソードに的を絞りましょう。
短所の回答では、成功体験に捉えられるような内容は最低限に留める必要があります。
そのため、すぐに行動ができるという長所にもとらえられる事柄に関しては、詳しく記載する必要はありません。
面接で短所「心配性」を伝えないほうが良いケースは?
面接で短所「心配性」を伝えないほうが良いケース
- スピード感を求められる
- チャレンジ精神を重視する
そもそも、面接では短所「心配性」を伝えないほうが良いケースも存在します。業界や企業の特性上、心配性な性格が業務に支障をきたす場合は、採用時の懸念にもなりかねません。
今から解説する2つのケースを押さえて、どのような状況や環境であれば伝えないほうが良いのか確認していきましょう。
- 反対に、心配性な人に向いている職種は何かありますか?
細かな間違いやミスが許されない職種が向いている
短所が心配性である人に向いている職種としては、プログラマーや経理、法務職などが挙げられます。
これらの職種は、ごくわずかなエラーや間違いも許されない業務のため、心配性の人に向いているとも言えます。
完了した仕事は何度も何度もチェックして、完璧な状態に仕上げる必要があるため、多少のことは気にしないというおおらかな人よりも、むしろ心配性ぐらいの人がちょうど良いでしょう。
スピード感を求められる
短所が心配性な人は、慎重さや丁寧さがあり仕事を正確にこなせる反面、スピーディーさを求められる仕事は苦手な傾向があると捉えられやすいです。
そのため、スピード感を求められる社風の企業や職種での面接では、短所として心配性を伝えないほうが無難です。
心配性なあまり、1つの作業に時間をかけすぎてしまい、たくさんの人とかかわなければいけない仕事はうまくこなせないと感じられてしまうかもしれません。
スピード感を求められる企業の特徴や職種
- ベンチャー企業
- 生産管理職
- 接客業
- 医療事務
- コールセンター
- 記者
営業やカスタマーサクセスの仕事など、顧客に近いところで仕事をする職種はスピード感が重視されます。
自分のペースではなく顧客のペースに合わせる必要があるため、のんびりしていては相手の満足度が上がらなくなってしまうからです。
チャレンジ精神を重視する
心配性な人はミスや失敗を避けることが多いため、チャレンジ精神を重視する社風の企業や職種では短所として心配性を伝えないほうが無難です。
「臨機応変な人」「柔軟性がある人」などを求める人物像に挙げてる企業に対しても、心配性がその人物像に相反するものではないかと今一度考えてみましょう。
とはいえ、求める人物像がすべてとも限らないため、自分の希望する職種についても何が求められているのか合わせて考えることが大切です。たとえば、チャレンジ精神を重視する企業であったとしても、経理職などでは丁寧さや慎重さが求められることもあります。
チャレンジ精神を重視する企業の特徴や職種
- ベンチャー企業
- 新規事業を多く創出している企業
- 企画職
- 営業職
石油業界は、新エネルギーへの移行や脱炭素化など、早急に抜本的なビジネス路線の変更を余儀なくされています。
既存のリソースを活かしながらもこれまでと違うビジネス展開を構築しなければならないため、石油業界はチャレンジ精神のある人を強く求めているものと思われます。
他の短所を伝えたいけど短所がわからないという学生は以下の記事を参考にしてください。
短所が心配性でもOK! 面接では4ステップで前向きに伝えて選考を突破しよう
面接で短所を心配性と伝える際には、具体的にどのような心配性なのか、今後に活かすためにどう改善をしているのかを伝えることが重要です。ただし、短所は自分の足りない部分を表す内容であるため、一定ネガティブな印象が残っても問題はありません。
まずは、面接官は心配性に対してどのような印象を抱くのかを押さえ、心配性のポジティブイメージを想像しやすくすることが大切です。今回解説した心配性を伝える4ステップと例文7選を参考に自分の回答をブラッシュアップしてくださいね。
短所として心配性を、正しい手順や方法で伝えることができれば、前向きに受け取ってもらうことができるのです。慎重さや丁寧さといった長所につながる特性として受け取ってもらい、選考突破につなげていきましょう。
アドバイザーからあなたにエール企業の仕事の特徴を踏まえた短所を伝えよう
岩﨑 千夏
プロフィールを見る面接で学生の短所を聞くというのは、選考の定番となっています。そのため、事前に短所を聞かれるであろうと想定して回答を準備している学生も多いものです。
短所は、頻出質問であるがゆえに企業側には「どういう人柄であるのか」「自社の求める人物像とマッチするか」を確認したいという明確な意図があります。
また、業務の特性上、仕事をするにあたって負荷のかかる部分と学生の短所の部分が重なっていると早期離職につながる危険性が高まります。そのため、業務の負荷と短所が一致してしまう学生の採用は避けたいという思惑もあります。
入社後に活躍ができるイメージを短所を通して印象付けよう
短所への回答方法は、「私の短所は〇〇です」と短所を述べるだけで終わらせてはいけません。必ず具体的なエピソードや、その短所を克服する努力をしている姿を示し、これからの社会人生活でも改善して活躍ができることを伝えましょう。
企業の究極の目的は、選考を経て入社した学生が、自社で成果を生み出すことです。
そのため、面接官に「活躍できそうな学生」と印象付けるためにも、短所を問われたからといって、正直に何でも話せば良いということではないですよね。短所を魅力的に伝えて合格をつかみましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/留学カウンセラー
Shun Hayakawa〇大手就活メディアの営業を経て、現在は留学支援をおこなうアナザーストーリーの代表取締役を務める。キャリアコンサルタントとして学生の強みの発見から選考対策など幅広く支援
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Takako Shibata〇製造業を中心とした大手~中小企業において、従業員のキャリア形成や職場の課題改善を支援。若者自立支援センター埼玉や、公共職業訓練校での就職支援もおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/HR&Sパートナーズ代表
Chinatsu Iwasaki〇大学理系学部卒業、大手インフラ企業の人事として勤務。開業後、企業の採用コンサルティングや就職支援などをおこなう。現場感と対話を大切にしている
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/コラボレーター代表
Yukari Itaya〇未就学児から大学生、キャリア層まで多様な世代のキャリアを支援。大企業からベンチャー、起業・副業など、幅広いキャリアに対応。ユニークな生き方も提案するパーソナルコーチとして活躍
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