この記事のまとめ
- 面接練習は一人でも効果を得られる
- 一人でおこなう面接練習は「臨場感」と「振り返り」が重要
- 一人でおこなう面接練習で万全な準備をして本番に臨もう
- 面接力診断ツール
【面接前必須】たった3分であなたの面接力がわかる!
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就活において避けては通れない面接。面接練習をおこないたくても「練習相手がいない」「人に見られながら練習するのは恥ずかしい……」などの理由から、一人で面接練習をおこないたいと考えている人もいるのではないでしょうか。
面接練習は、対人でおこなうイメージがあり、「一人で練習しても意味がないのでは?」と不安になる人も多いと思います。
面接練習は一人でも正しい方法でおこなえば、十分に効果を得ることができます。ただし、適切な方法や、効果的におこなうコツを理解して実施する必要があります。
この記事では、キャリアアドバイザーの隈本さん、平井さん、柴田さんのアドバイスを交えつつ、一人でも効果的に面接練習できる方法を解説します。一人で面接練習をしたいと考えている人はぜひ参考にしてください。
面接練習は一人でも意識次第で効果を得られる
就活の選考過程で必ずある面接ですが、事前に練習しておくことは必須と言えます。面接練習といえば面接官役と対人でおこなうイメージがありますが、一人で面接練習しても意識次第で効果を得られます。
この記事では、まず一人で面接練習するメリット・デメリットを紹介します。そのうえで
一人で面接練習する方法やコツも解説するので、しっかり実践すれば効果を最大限発揮できる練習方法を習得できますよ。
面接練習を一人でおこなう際のチェックポイントや頻出質問の回答例についても解説するので、一人で面接練習する際に確認してみてくださいね。
面接に自信をもって臨むには、練習の裏付けが一番です。「これだけ練習したのだから大丈夫」「できることは全部やったから後悔しない」と自分に言えるようにしておくには、1人でじっくり取り組む練習も十分効果があります。
面接練習をする際は、併せて面接を通過するためのコツも把握しておきましょう。こちらの記事では、企業が評価するポイントを一挙公開しています。
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面接であまり手応えを感じられず落ち込んだ経験がある人もいるのではないでしょうか。面接の手応えを判断する基準を知り、次につなげる方法を知りたい人はこちらの記事を参考にしてみてくださいね。
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一人で面接練習をする4つのメリット
一人で面接練習をする4つのメリット
- 自分のタイミングで練習できる
- 声に出して練習することで内容を覚えやすい
- 面接への不安が和らぐ
- 自分の面接を客観的に見て修正できる
「一人で面接練習をして本当に効果があるの?」と心配になっている人も多いですよね。面接練習は一人でも正しい方法でおこなえば、十分に効果を得られます。
一人でおこなうからこそのメリットもあるので、「一人での面接練習は無駄だろう」と諦めずに、練習に取り組みましょう。
①自分のタイミングで練習できる
自分一人で面接練習をするため、相手の都合に合わせることがなく、気軽に練習できます。
家族や友人など誰かに面接練習をお願いする場合は、予定の調整をして場所を確保する必要があります。準備段階でつまずき、面接練習がなかなかできない人もいるのではないでしょうか。
一人で面接練習をする場合は、自分のタイミングでいつでもどこでもできるため、空いた時間を活用して、繰り返し面接練習ができます。
また、内容も自分に合わせておこなうことができます。たとえば、自信がある部分は飛ばして不安なところを何度も重点的に練習するなど、自分の判断で練習内容の調節も可能です。
②声に出して練習することで内容を覚えやすい
面接練習を一人でおこなう場合、想定される質問を用意したうえで声に出して練習します。
声に出して練習すると内容を覚えやすく、自信を持って答えることができます。対人での面接練習では伝えたいことが上手に伝えられないといった人は、最初は一人で面接練習を重ね、自信を付ける方法もおすすめです。
声に出して繰り返し練習することで、話すスピードやトーンにも意識を向けることができます。
③面接への不安が和らぐ
面接に対し不安な気持ちを感じてしまうことも多いですよね。面接練習は自分の不安要素を確認し、解消するためにおこなうものです。
面接練習をすることで「話し方がぎこちない」「回答に具体性がない」などといった自分自身の面接における問題点を可視化できます。
一人で面接練習をおこなう場合、自分のタイミングで何度も好きなように練習できるため、把握した問題点を繰り返し対策し、不安要素を解消できます。
また、本番で緊張してしまっても、繰り返し練習したことが安心材料になり、前向きな気持で面接に臨むことができます。
面接に苦手意識があり、不安に思っている人はこちらの記事も参考にしてくださいね。
面接の苦手意識を克服する21手|得意にする秘訣は「考え方」にあり
面接が怖いと感じている人もいますよね。繰り返し練習をして自信を持つ以外にも、意識を少し変えてみると恐怖心は軽減できますよ。こちらの記事も参考にしてみてください。
「面接が怖い」は誰しも同じ! 恐怖を克服する対策18選
④自分の面接を客観的に見て修正できる
一人でおこなう面接練習は、自分の姿を客観的に確認できる点もメリットと言えます。
対人での面接練習では、姿勢や表情を指摘されても、自分では見えていないため、具体的な改善策が不明瞭なことも。また、自分では意識してできているつもりの場合、指摘内容に納得できないこともあります。
自分で自分の姿を確認して面接練習をおこなうことで、問題点を客観的に見て修正できます。
アドバイザーコメント
平井 厚子
プロフィールを見る一人の面接練習は面接官の視点で自分自身をチェックできる
一人で練習する一番のメリットは、面接官の視点を持てることです。
そのために、一人で面接練習をする場合はぜひ録画して、振り返りましょう。オンラインで練習するならカメラを見ながら話して録画し、リアルで練習する場合は、自撮りスタンドなどで面接官の目の位置にスマートフォンをおいて撮影します。
応募企業の判断基準を想定できるくらい企業研究をしよう
外見では姿勢や話し方にヘンな癖がないかをみます。特に姿勢です。背筋は伸びていますか。話すときに身体が揺れたり、髪や口元を不必要に触ったりしていませんか。
内容は、次の2点をチェックしてください。
①伝えたいことが伝わる話し方ができているか
②企業の求める人材像にあった内容を話せているか
この視点でセルフチェックするには、企業研究をしっかりおこない、応募先の面接官の判断基準を想定することが必要です。一人で面接練習すると、この視点が養われます。
一人では意味ない? 一人で面接練習するデメリット
一人で面接練習するデメリット
- 本番同様の緊張感を出すのが難しい
- 予定外の質問への対策ができない
- 練習後のフィードバックが得られない
自分のタイミングでいつでもどこでも練習でき、正しく面接練習をおこなえば一人でも効果を得ることができますが、理解しておきたいデメリットもあります。
ここからは、一人で面接練習するデメリットについて、詳しく解説していきます。デメリットを理解したうえで、対策を考えて準備しましょう。
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①本番同様の緊張感を出すのが難しい
対人の面接練習は他人からの評価があるため、自然に緊張感が生まれ、本番と同様の雰囲気の中練習できます。一方で、一人で面接練習をおこなう場合、見ている人がいない分、本番のような緊張感が生まれにくいです。
適当な練習になってしまっては、面接力の向上につながりません。一人で面接練習する際は、本番同様の環境を整えたり、話す場面だけでなく入退室までセットで練習したりするなどして、本番同様の臨場感を作り出す工夫が必要です。
面接の一連の流れを再現して練習すると本番と同様の緊張感を出しやすくなります。面接の流れはこちらの記事で解説しているので、あわせて確認してみてください。
直前でも間に合う! 面接の流れを頻出質問6例文付きで徹底解説
②予定外の質問への対策ができない
対人の面接練習は、会話のキャッチボールの中で面接官役から質問をされます。そのため、事前に準備していた質問以外の質問に対して、考えて答えるといった臨機応変に受け答えする練習が可能です。
一人で面接練習をする場合は、質問も自分で考えるため、予想外の質問への練習はできません。一人で面接練習する際は、話し方や表情、動作などを細かくチェックすることを目的とし、臨機応変な対応力を鍛える際は対人での面接練習をおこなうことをおすすめします。
- 対人での面接練習は緊張するので、その前に予想外の質問への対策をしておきたいです。対人での面接練習以外に方法はありますか?
質問をランダムに選んで答える練習を繰り返そう
対人以外での面接練習方法でおすすめなのは、スマホなどで動画撮影しながらの面接練習です。部屋に入室するところから挨拶、席に座るまでの一連の流れや、質問に答える練習を撮影しながらおこないます。
予想外の質問への対策については難しいですが、あらかじめ質問表を作ったり、項目別に質問カードを作ってランダムに選んだりして、即座に答えられるか確認するといいでしょう。
鏡を用いておこなう面接練習もありますが、記録が残らないと振り返りが難しいので、動画撮影をして改善点を見つけた方が面接力は向上しやすいです。
③練習後のフィードバックが得られない
対人の面接練習は振り返りの際に客観的な意見や評価を得られますが、一人で面接練習した場合は自分自身で振り返るしかありません。
自分では手応えを感じて上達したと思っていても、本番で面接官からの評価が低ければ意味がありません。
一人で面接練習を何度か実施したあとは、のちに解説する対人の面接練習もおこない、客観的に評価してもらいましょう。自分では気が付かなかった改善点を見つけることができ、面接力向上につながります。
アドバイザーコメント
柴田 登子
プロフィールを見る「話すこと」に慣れる目的で一人の練習に取り組んでみよう
面接練習は誰かと一緒にしたほうが本番さながらの雰囲気を味わえますし、あなたの言動が他の人からどう見えているのかというフィードバックを得られます。
しかし一緒に練習ができる仲間やアドバイザーと予定を合わせるのも大変だと思います。一人でもできることは、少しでもやっておくに越したことはありません。
安心して面接を受けるために必要なのは「慣れ」です。普段からビジネス用語や敬語を使いなれていないと、話すときに言いよどんだり、何と言えばいいのかわからなくなったりします。
面接で聞かれるであろう質問の回答を正しい言葉遣いで準備し、すらすらと発声できるように何度も口に出しておくだけでもかなり効果がありますし、これなら一人でもできます。
録音や録画をおこない改善点をみつけよう
一人で練習をするときに大切なのは、やみくもに質問に対する回答をするのではなく、常に改善点を見出そうとすることです。自分の用いた言葉が適切なのか、自分の経験したことについてそれを見たことがない人にも正しく伝わるかどうか、などは作成した原稿を読み上げるだけではわかりません。
録音・録画しそれを第三者目線でチェックする姿勢が必要です。こうした振り返りの姿勢を持てる人は一人の面接練習でも効果が得られます。
間違った方法だと効果減! 面接練習を一人でおこなう際の大前提
面接練習を一人でおこなう際の大前提
- 緊張感を持って練習する
- 本番に近い雰囲気を作る
- 丸暗記せずに回答する
面接練習は、一人でおこなうか対人でおこなうかよりも「正しい方法で練習できているか」が重要です。
一人でおこなう面接練習は繰り返し手軽に練習できるメリットがありますが、間違った方法でいくら練習しても効果を得にくく、時間がもったいないですよね。
ここからは、面接練習を一人でおこなう際の前提を解説します。しっかりとチェックして正しい練習をしましょう。
緊張感を持って練習する
前述したとおり、一人で面接練習をおこなう場合、本番と同様の緊張感を出すのが難しい
面があります。しかし、自分一人だからといって気を抜いて練習してしまっては、本番で活かせる練習にはなりません。
面接本番で緊張したときや想定外の事が起こったときに落ち着いて対処できるかどうかは、本番と同様の環境で何度も練習できたかによって決まります。
練習の段階から本番を意識して、緊張感を持って練習しましょう。
おすすめなのは、回答時間を計測しておくことです。たいていの質問を1分以内でまとめられるかどうか、原稿作成の時点で調整し、面接練習では必ずその時間内に収められるように話しましょう。
これを繰り返すと「自分の1分で話せる量」が感覚的に掴めるようになり、面接でも適量の回答ができるようになります。
本番に近い雰囲気を作る
一人の練習でも、本番に近い雰囲気を作ることが重要です。本番同様の雰囲気の中で面接練習をおこなうことで、緊張感を持って練習することができます。
服装や髪型は、面接本番のように整えましょう。面接は質疑応答だけが評価のポイントではありません。身だしなみも印象を左右する重要なポイントなので、しっかり事前に確認してください。
また、環境作りも重要です。正しい姿勢や座る位置、動作などを確認するために、一人でも椅子や机を準備して本番のような環境に整えましょう。
Web面接の予定がある場合は、実際に面接を受ける場所で練習をおこない、背景に余計なものが映らないように片付けて、本番と同様の状態で練習しましょう。本番で使うツールを実際に使って練習できると、操作方法なども確認できるためおすすめです。
Web面接の練習をする人はこちらの記事もあわせて確認してください。Web面接の準備の方法や攻略方法を解説しています。
WEB面接マニュアル決定版|よくある失敗を押さえた攻略法5選
本番で使うツールがZoomの人はあわせてこちらの記事も参考にしてください。
Zoom面接で失敗しない! 魅力的に伝えるコツや準備を徹底解説
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丸暗記せずに回答する
一人での面接練習は、自分で用意した質問に対して話す形になるので、どうしても答えを暗記して回答しようとしてしまいます。
回答の要点となる内容は、覚えておいたほうが安心して受け答えできますが、面接は丸暗記したものを発表する場所ではないため注意が必要です。
丸暗記したとおりに話そうとすると、棒読みになったり話すスピードが速くなったりする可能性があり、不自然な印象を残してしまいます。
準備をしていること自体へのマイナス印象はありませんが、全体的に丸暗記の回答が多ければ「対応力がない」「失敗を過度に恐れる」「熱意がない」「コミュニケーション力がない」といった印象を持たれてしまいます。
面接は面接官と会話をしながらおこなうものです。覚えたことをそのまま伝えるのではなく、面接官とのやり取りの中で臨機応変に自分の考えをわかりやすく伝えることが重要です。
回答を覚えて話せるようになることが目的ではなく、わかりやすく伝えることが目的であると意識して練習するよう心がけましょう。
- 丸暗記が良くないのはわかりましたが、面接練習を繰り返すとどうしても丸暗記してしまいそうです……。どうすればいいでしょうか?
丸暗記しようとして読むのと練習を重ねた結果丸暗記するのは別物
丸暗記が絶対悪いわけでもありません。キーワードを意識しながら、順番を組み立てて話す練習をする。その結果覚えてしまったら、それはそれでOKです。
初めから丸暗記しようとして覚えてしまうと、本番で少し言葉の順序が変わっただけで頭が真っ白になったりするのでおすすめしませんが、何度も練習して結果的に覚えてしまった場合は、そんなに心配する必要はないです。
むしろ自然に覚えるくらいまで練習したんだと自信をもって本番に臨んでください。大丈夫ですよ。
アドバイザーコメント
隈本 稔
プロフィールを見る身だしなみや時間など面接本番の環境に近づけて練習しよう
面接試験の本番に近い臨場感を出すことは難しいですが、練習する際には身だしなみなどを整えるのはもちろん、入室から退室まで時間を測りながらおこない、限られた時間内で対応する経験を積むことも大切です。
緊張感を出すためには、スマホなどで録画しながら練習をして「見られている」環境を作ることも大切です。録画すれば後からどこに時間がかかったか見直すこともできるので、一人での面接練習では必須のツールでしょう。
質問項目は日頃から収集してストックを作っておこう
一人での面接練習では、質問項目の準備が特に重要です。自分で考えられる質問項目には限界があるので、面接対策本や学校のOB・OGの就職活動情報、就職面接セミナーなども参考に、面接でよく質問される項目はできるだけ多く集めるようにしましょう。
丸暗記せずに回答することは重要ですが、練習の度に答える内容が変わってしまうことも好ましくありません。
回答案は文章で作るのではなく、「結論」「裏付けの理由」「補足(エピソードなど)」などを箇条書きでまとめるなどして、キーワードをしっかりと伝える練習を心がけましょう。
一人でも方法はたくさんある! 一人で面接の練習をする方法5選
一人で面接の練習をする方法5選
- 録音する
- 動画で撮影する
- 鏡の前で確認する
- YouTubeを利用する
- 面接練習ができるアプリを利用する
一人で面接練習をしようと考えていても「具体的にどのような方法でおこなうべきだろう」と迷っている人もいるのではないでしょうか。
一人で面接練習をおこなう方法は前述した録画をする以外にもさまざまな方法があります。ここからは、具体的な練習方法5選を解説します。自分にあった練習方法を見つけて、面接力を向上させましょう。
①録音する
面接の練習をしている様子を音声で録音する方法です。スマートフォンの録音機能を活用すれば、すぐに練習できるメリットがあります。
自分の声を聞いてみると思っていたより声が小さかったり、聞き取りづらい部分があったりと改善点を客観的に見つけることができます。
録音したものを移動中に聞いて振り返れば隙間時間を活用できるためおすすめです。
②動画で撮影する
表情や所作を確認する際は、面接の練習をしている様子を動画で撮影する方法がおすすめです。
面接のポイントが知識として頭に入っていて、実際にできているつもりでも、撮影した動画で確認してみるとイメージとは違ったということもあります。撮影した動画を見ると、表情や話し方、口癖などが客観的に見えてきます。
より実際の面接に近くなるように、面接会場と同様の環境をつくりましょう。また、質疑応答の場面だけでなく入退室までセットでおこなうと、面接の流れも確認できます。
もう一度企業のHPや求人サイトを読み込み、企業がどんな人材を求めているかのイメージをつくって、採用担当者の目線で録画を見直してください。どんな自己採点になりましたか。
③鏡の前で確認する
表情や身だしなみなど細かい部分を確認するのであれば、鏡の前で練習する方法もあります。「手鏡」か「全身鏡」かによって確認するポイントが異なります。
「手鏡」では、自分の顔の表情を確認しましょう。硬い表情になっていないかや目線が動きすぎていないかなどを確認していきます。
「全身鏡」では、身だしなみや動作、姿勢などの全身を細かく確認していきます。
動画の撮影や音声の録音をする前に、まずは鏡の前で何度も練習をし、細かな部分がある程度できるようになってから動画で撮影したり録音したりして確認する方法もおすすめです。
④YouTubeを利用する
YouTubeは、就活の情報を得るツールとして活用できます。
「面接練習」と検索すると、面接官役になって質問を投げかけてくれる動画や、面接時のマナーやポイントを解説している動画など、多数の動画を見つけることができます。
特に質問を投げかけてくれる動画を活用すると、模擬面接のような感覚で面接練習がおこなえるためおすすめです。少し間隔を空けて質問が投げかけられるので、限られた時間内に回答する練習もできます。
YouTubeでの練習風景を動画で撮影し、あとから振り返る方法もおすすめです。YouTubeを使って練習することで、本番と同様の面接を疑似体験することができるため、緊張したときにどのような受け答えになるのかや、時間内に伝え切るには長すぎるなどの改善点も見えやすいです。
面接時のマナーの解説動画などもあわせて確認し実践すれば、より網羅的に面接練習をおこなうことができます。
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⑤面接練習ができるアプリを利用する
面接練習ができるアプリを活用するのも手軽でおすすめです。面接練習ができるアプリでは、「志望動機を3分以内で答えてください」などと質問と回答時間が与えられ、本番を想定した練習ができます。
アプリだけで面接練習を完結するのは難しいですが、寝る前に数分練習してから寝るなどと習慣づけておこなうと面接力アップにつながります。
また、メモ帳やドキュメントのアプリを利用して、音声入力を使って練習することもおすすめです。話した内容をテキストに起こしてみると、客観的な視点で自分では気がつかなかった口癖を見つけられたり、話の内容に矛盾点がないかを確認したりできます。
- 面接まで時間がないので、なるべく効率良く練習したいです。一人でやるならどの練習方法が一番おすすめですか?
録画による客観的なチェックは欠かせない
面接練習を一人でするときには必ず録画をし、それを自分で何度もチェックするのがとにかくおすすめです。
一人でする練習では他者からのフィードバックが得られません。どこが良かったか、どう改善すべきかを意識しながら練習しても、話しながらではあまり気付かないものです。
ただひたすら自分で受け答えを繰り返すだけでは、話し方が向上することはあっても、話した内容が理解しづらい、立ち居振る舞いが良くないなどの点に気づけないものです。
練習の際は都度録画し、わかりづらい内容や言い回し、そして態度などをチェックしたらそこを修正して再度録画、を繰り返しましょう。
一人の面接練習をより効果的にするコツ6選
一人の面接練習をより効果的にするコツ6選
- 練習する目的を定める
- 質問への回答を準備する
- 声に出して練習する
- 時間を計測する
- 一人二役を演じ分ける
- 記録して振り返りをおこなう
忙しい中せっかく面接練習をするのであれば、効果を最大化したいですよね。ただ面接練習をおこなうのと、今から解説するポイントを実践しておこなうのでは得られる効果が違ってきます。
ここからは、一人の面接練習をより効果的にするコツ6選を解説します。質の高い練習をして本番で活かしましょう。
①練習する目的を定める
練習を開始する前に、面接練習で何を得たいのか、練習する目的を明確に定めましょう。
「面接がうまくなりたい」のようなざっくりとしたものではなく、どんな印象を残したいのかや、どの部分を改善したいのかなど、詳細な目的を定めて一つひとつクリアしていくと、習得も早く自信がつきやすいです。
練習する目的の例
- 笑顔で明るい印象を残す
- 面接官の目を見て話せるようになる
- 緊張せずに面接に臨む
- 噛まずに落ち着いて話す
- わかりやすい言葉で簡潔に話す
- 論点がずれないように気をつけて話す
なんとなく面接が上手になりたいという気持ちで練習してしまうと、練習自体が目的になってしまい、なかなか面接が上達しない可能性もあります。
一人で面接練習をするからこそ、細かな目的を定めて、意識して練習に取り組みましょう。
②質問への回答を準備する
面接でよく聞かれる頻出質問に対して、回答を準備しましょう。
質問の回答をその場で考えようとすると、一貫性がない回答になったり、何を伝えたいのかわからない回答になったりしてしまいます。
回答を準備する際のポイントは「要点メモを作成すること」と「深掘りを想定して準備すること」です。
要点を書き出したメモを作成する
質問への回答を準備すると言っても、回答原稿を作るわけではありません。すべてを詳細に書き出してしまうと書いたものを丸暗記して発表することになり、不自然になってしまいます。
面接での頻出質問へはPREP法にのっとり、どのように回答するのか要点をまとめる方法がおすすめです。
PREP法とは
「結論(Point)→理由(Reason)→具体例(Example)→結論」の頭文字を取った文章構成
たとえば自己PRの回答の場合、以下のようなメモを作成してみてください。
自己PRの要点メモ例
- 結論
→協調性 - 理由
→ゼミの発表で価値観の違う人とも協力して物事を進めた - 具体例
→目的を明確にし主張を整理した
再度話し合うよう提案した
団結力が向上し発表が成功した - 結論
→さまざまな価値観を持つ人と協力しながら、売り上げに貢献する
PREP法を意識して面接の練習を進めれば、面接官に伝わりやすい回答方法が次第に身に付くようになるためおすすめです。
面接官によってさまざまな角度から質問をされるため、質問に対する回答をその場でアレンジして回答できるように、きっちり決めすぎないことがポイントです。
長所を聞かれたら「私の長所は粘り強いところです」とまず面接官の質問に対する回答を簡潔に答えます。先に回答、つまりこれから話すポイントを伝えておくと、それを聞いている人は内容がとても頭に入りやすくなり、記憶や印象にも残ります。
回答に対して深掘りされることを想定する
頻出質問への回答を準備できたら、次は回答に対して深掘りされることを想定して、自分の回答をブラッシュアップさせましょう。
志望動機や自己PRなどすべての自分の用意している回答に対して「なぜ」「どうして」「どのように」と深掘りして考えましょう。面接で面接官に深掘りされることをあらかじめ自分でおこなっておけば、本番でもスムーズに回答できます。
回答に対する質問の例
- 自己PRをしてください
→その強みをほかの場面で活かせた経験はありますか
→強みを活かしても結果がでなかったときはどうしますか
→逆に短所だと思うところはありますか
→志望する部署では活かせそうですか
深掘り質問に対応できない学生は、自己分析や企業分析が不十分だと判断され、志望度が低い印象になってしまいます。
「自分が面接官だったらどのようなことが気になるだろう」と考えながら準備し、さまざまな角度から深掘りした質問をされても対応できるようにしましょう。
面接で聞かれたちょっと変わった面白い質問50選については以下の記事で解説しています。どんな質問にも答えられるようにしておきたい人は、ぜひ参考にしてみてください。
本当にあった面接での面白い質問50選! 印象アップする答え方を解説
③声に出して練習する
質問に対する回答が準備できたら、声に出して練習しましょう。
「一人で面接練習しているのだから心の中で練習すれば良いのでは?」と考える人もいるかと思いますが、面接は話す内容以外にも、話し方も重要なポイントです。
声に出して練習する際は「声の大きさ」「声のトーン」「話すスピード」を意識しましょう。評価の基準は相手にとって聞きやすいかどうかです。
また「えっと」「あのー」などのつなぎ言葉を何度も言ってしまっていないかの確認もしましょう。このようなクセは発言に自信がない印象を残してしまう可能性もあります。
声に出して自分の耳で聞いてみることで、相手が聞き取りやすい話し方ができているかの確認はもちろん、相手に伝えたいポイントの表現が的確かどうかの判断もでき、回答内容を見直すきっかけにもつながります。
④時間を計測する
面接練習をする際は、回答にどれくらい時間がかかったか計測するようにしましょう。一つの質問に対しては1〜2分程度で回答できるのが望ましいです。
あまり短くても内容が伝えきれませんが、あまり長すぎると面接官に何を伝えたいのかよくわからなくなってしまいます。
回答が長くなりすぎてしまった場合は、深掘り質問があることも想定し、簡潔に回答することを心がけましょう。
回答を適切な長さでまとめるためのコツを以下で解説しています。回答が長くなりすぎてしまう人は参考にしてみてください。
志望動機
面接の志望動機の最適な長さは? 時間別の例文付きで解説
自己PR
例文12選|1分の自己PRで魅力を伝え切る必勝法
自己紹介
自己紹介は1分で印象付けられるかが鍵! まとめ方や例文を徹底解説
⑤一人二役を演じ分ける
一人で面接練習する際は、自分の回答をするだけでなく、面接官役も自分でおこない質問から読み上げることをおすすめします。一人二役の練習方法は臨場感がでるだけでなく、質問されてから回答するまでのテンポも練習できます。
一人で自分の回答のみを練習してしまうと、一方的な練習になってしまい、面接官との会話のキャッチボールを想定した練習になりにくいです。
また、一人二役で練習すると面接官の視点に立って考えることもできるため、面接官の意図に沿った回答をする練習にもなります。
⑥記録して振り返りをおこなう
一人で面接練習をする場合、客観的な視点を自分自身で持つことが重要です。あとから振り返って修正できるように、記録を撮りましょう。
スマホで録画する場合は、三脚を利用して固定しておくと途中でずれる心配がないためおすすめです。スマホを手に持って録画すると、映像がぶれてしまったり、顔しか映らず全体像の確認ができなかったりするため、面接練習の際は避けましょう。
また複数録画できるものがあるという人は、さまざまな角度から録画しておくと姿勢や所作の確認時に役立ちます。
録画したものを見比べて、どこを改善するとどのような印象になるのかを把握しておくと自信につながります。
アドバイザーコメント
柴田 登子
プロフィールを見る自分の回答の「もっと聞きたい」ポイントを見つけよう
面接では定型的な質問もあれば、受け答えによっては応募者に対して「もっと聞きたい」と思ったことを尋ねられる場合もあります。そこにうまく回答することで、面接官が応募者に持つ好感度はかなり上がるので、ぜひそのような「もっと聞きたい」にうまく回答する準備をしておきましょう。
一人でやる面接練習で自分の受け答えを録画したのなら、回答として良しあしや改善点を見出すだけでなく「この応募者の回答に対し、自分が面接官だったらどの部分を掘り下げてさらに質問を重ねるか」を考えてみてください。
「もっと聞きたい」への回答を準備しよう
人は誰かの話を聞いたとき「その事例のその後はどうなったのだろう」「その経験をしたときにこの人はどんな気持ちだったのか」と何かしら思うものです。それを一つひとつ書き留めておきます。そしてその書き留めた項目にそれぞれ自分なりの回答を準備しておきます。
そうすることで、面接で質問内容を掘り下げられたときにもすぐ答えることができます。また最初に準備していた回答に対し、不足していた情報を補い、ブラッシュアップすることもできます。
ぜひ面接官の「もっと聞きたい」ポイントを面接官の視点で探し、回答を準備しておきましょう。
確認しよう! 面接練習を一人でおこなう際のチェックポイント
面接練習を一人でおこなう場合、評価してくれる人がいないので、どこをチェックすれば良いのだろうと悩んでしまう人もいるのではないでしょうか。
ここからは一人で面接練習をおこなう際の、チェックするポイントを解説します。
一人で面接練習する際は、自分でチェックするからこそ評価が甘くなってしまったり、問題点を見過ごしてしまったりしがちです。これらのチェックポイントを漏れなく確認して、面接官に好印象を残す方法を習得しましょう。
身だしなみ
メラビアンの法則とは?
言葉と表情、態度が矛盾している場合、「視覚情報:55%」「聴覚情報:38%」「言語情報:7%」という割合で優先して処理するという心理学上の法則
メラビアンの法則によると、視覚、聴覚、言語情報の中で人間は視覚情報を最も優先する傾向があると言われています。話す内容に注力しがちですが、身だしなみも印象面の評価を大きく左右します。
一人だし、練習だから、とつい服装や髪型を整えないまま練習をしてしまおうと考える人もいるかもしれませんが、練習時もしっかり身だしなみを整えて確認しましょう。
第一印象でだらしないという印象になってしまうと、どんなに良い回答内容でアピールしても印象を挽回できない可能性もあります。
身だしなみのチェックポイント
- スーツにシミやほこりがついていないか
- ネクタイやシャツが曲がっていないか
- 靴が汚れていないか
- 表情が見えやすい髪型か
- メイクは濃すぎずナチュラルか
身だしなみは減点評価になるため、非常に重要です。ビジネスでは、人に不快感を与えない身だしなみはできていて当たり前のことなので、もしビジネスマナーから外れていたら、面接官はあなたを減点評価することになってしまいます。要注意です。
こちらの記事では面接での正しい服装を詳しく解説しています。服装における基本マナーや意識するポイントを理解して、身だしなみを整えましょう。
面接の服装に迷う就活生必見! 基本マナーから私服対策まで完全網羅
身だしなみを含む面接のマナーはこちらの記事も確認してみてください。
絶対に落とせない面接のマナー! 「即不合格」にならないための作法
表情
面接では緊張してしまうため、表情が硬くなってしまったり、目線が定まらずキョロキョロしてしまったりする人が多いですが、暗い印象や落ち着きのない印象を持たれてしまう可能性があります。
話しているときの表情は、意識しないと気が抜けやすいポイントです。表情も視覚情報に影響するため、しっかり確認しましょう。
表情のチェックポイント
- 口角があがっているか
- 面接官の目をみているか
- 時折笑顔を見せながら明るく振る舞えているか
- 面接では意識することが多く、表情まで考える余裕がありません。表情を明るく保つコツはありますか?
事前準備を入念におこなって自信を持って臨もう
面接に不安な気持ちのまま臨むと表情に出てしまいやすいので、まずは事前準備をしっかりとおこないましょう。
志望動機や自己PRなどは面接の冒頭に確認されやすいので、まずはそれらの質問をしっかりと乗り越えられるような準備をしておくと良いでしょう。
本番では、面接官も緊張しているのはわかっているので、最初の挨拶は元気よく笑顔を意識しましょう。雰囲気が重いと感じるとさらに不安になるので、「少し緊張していますが、よろしくお願いします」などと添えると場も和みやすくなります。
これらのハードルが高い場合は、下を向かないことと、口角を上げるというポイントだけを意識してみましょう。
姿勢
面接中は、話すことに夢中になって前のめりになってしまったり、他の人が話しているときに気を抜いてしまったりと、姿勢が悪くなってしまう学生も多くいます。姿勢も視覚情報に影響するため、正しい姿勢を保てているかをしっかり確認しましょう。
姿勢のチェックポイント
- 猫背になっていないか
- 正しく椅子に座れているか
- 体の真正面を面接官に向けているか
- 椅子に向かうまでの歩き方が不自然ではないか
話し方
面接は回答内容が評価ポイントであると認識されがちですが、話し方も面接官への印象に大きな影響を与えます。小さな声で棒読みしているよりも明るくハキハキ話すほうが、業務に前向きに取り組む印象を持ちやすいですよね。
言葉遣いや話し方は、始めは上手にできなくても練習すると格段に良くなるポイントです。録画したものを見てみたら想像以上に早口だったり、声が小さく聞きにくかったりすることもあるので、声の大きさやトーン、スピードなどを細かく確認しましょう。
話し方のチェックポイント
- 大きな声でハキハキと話しているか
- 抑揚をつけてゆっくり話しているか
- 適度に身振り手振りを交えて話しているか
- 丁寧で正しい言葉遣いか
- 無意識に髪や顔を触りながら話していないか
- 語尾まで明瞭に発音できているか
面接において適度に身振り手振りを交えて話すことは有効なアピールになります。こちらの記事では、身振り手振りの適切な使い方や高評価を得るコツを解説しています。あわせて参考にしてみてください。
面接は身振り手振りを適切に使って制す! 好印象を残すコツを解説
回答内容
想定質問への回答を準備した段階では伝えたいことをうまくまとめられていたとしても、実際に口頭で回答すると上手に伝えられないこともあります。
熱意を伝えたいという気持ちからどうしても回答が長くなってしまったり、面接官の表情が気になって話している内容がまとまらなかったりする可能性もあります。
そのため、面接練習では声に出して練習し、しっかりと回答できているのかを確認しましょう。
回答内容のチェックポイント
- 結論ファーストになっているか
- 伝えたいことが明確か
- 具体的に説明できているか
- 話す内容は簡潔で長すぎないか
- 回答に一貫性があるか
- 回答が質問の意図とずれていないか
アドバイザーコメント
隈本 稔
プロフィールを見る「適切なジェスチャー」「言動にクセがないか」もチェックしよう
回答内容や姿勢、話し方などはもちろん最もチェックしなければならない項目ですが、それ以外にも以下のポイントをチェックしてみましょう。
①ジェスチャーを交えた応対ができているか
面接では言葉以外にも、身振りや手振りなどのジェスチャーが印象を左右します。会話をするときに膝の上に手を置いたまま話し続けていると固い印象を与えやすく、自分自身も緊張したままになってしまいます。
言葉で説明するのも大事ですが、動作を交えたノンバーバル(非言語)コミュニケーションができているかもチェックしましょう。
②面接の中で繰り返し出てしまうクセがないか
面接などの緊張する場では、その人独特の行動のクセが出てしまいます。髪や顎を頻繁に触ったり、すぐに俯いたりなど、ちょっとした行動が面接官の目につくこともあるので、無意識にとっている気になる動作をチェックしましょう。
質問に対して答える際にも、「あっ、」「それに関しましては、」「そうですね、」など、必ずつけてしまう余計な言葉がないかも確認して修正する必要があります。
面接練習の際にうまく話せないと悩んでいる人は、こちらの記事も参考にしてみてください。適切な対処法や考え方について解説しています。
「面接で上手く話せない」を克服する6つのコツ|緊張緩和の方法も
練習前に要チェック! 面接で頻出の質問と回答例
面接で頻出の質問
- 志望動機
- 自己PR
- 長所・短所
- 他の企業の選考状況
- 企業への逆質問
面接では学生がどのような価値観を持っていて、どのように企業で活かせるかを確認する場のため、面接官はさまざまな質問であなたについて知ろうとします。
質問内容は企業や面接官によって異なるため、すべての質問に対して事前に回答を考え準備するのは不可能です。
しかし、ある程度共通して出される質問もあります。頻出の質問ということは企業側も重要視している質問であるため、しっかり練習して上手に回答できるようにしましょう。
ここからは頻出質問の面接官が見ているポイントやアピールの方法を解説します。例文も紹介するので、一人で面接練習する際にぜひ参考にしてください。
- 面接練習で自分が用意した回答が適切か判断するのが難しいです。何か判断する基準はありますか?
キャリアセンターでアドバイスをもらって練習に活かすのがベスト
企業研究を十分におこない、応募先企業がどんな人材を求めているのかを予測して、回答を用意しましょう。可能であれば、想定質問と回答を書き起こして、事前にキャリアセンターなどで見てもらうと良いでしょう。
回答内容は事前にアドバイスをもらって準備し、一人練習ではそれを口頭で表現できているか、意図したとおりに伝えられているかの確認を目的にしておこなえば、十分効果はあります。練習を繰り返すことで、回答内容が自分のものになります。
今回紹介する頻出質問以外にも練習できているとより安心です。面接で聞かれることのある質問はこちらの記事で解説しているので、参考にしてみてください。
就活の面接の質問70選! 完全攻略できる準備や回答方法を解説
面接の質問150選!回答例から答え方まで質問対策を完全網羅
志望動機
志望動機は面接で必ず聞かれるといっても過言ではない質問です。どうしてその企業を希望しているのかや、入社後にどのように活躍したいのかを明確に伝えて熱意をアピールしましょう。
面接官は、自社を魅力に感じ長く活躍してくれる人材を探しているため、数ある企業の中からなぜ応募先の企業を志望しているのかを明確に伝えてください。
面接官が志望動機の質問で見ているポイント
- 自社に対する熱意・志望度の高さはどれくらいか
- 長く働いてくれそうか
- 企業研究が十分にできているか
志望動機を伝えるときは以下の構成にしたがって答えるとわかりやすく説明できます。
志望動機
- 結論(志望する理由)→根拠となるエピソード→入社後にどう貢献するのか
志望動機は企業が最もチェックしておきたい項目です。よって誰もが念入りに準備をしているはずですが、気を付けてほしいのが「準備をしすぎないこと」。
事前に用意した回答だとすぐわかるような文章の暗唱にならないように、大まかな内容を頭に入れ、多少はその場で思いついたことを付け加えるといった自然な展開を意識しましょう。
志望動機の回答ポイントはこちらの記事で解説しています。あわせて参考にしてくださいね。
基本の回答方法
面接の志望動機の答え方を10例文で解説! 書類と同じ対策はNG
書き出し
例文8選|志望動機の書き出しで本気度を見せ差別化する方法
締めくくり
志望動機の締めくくり例文13選! そのまま使えるテンプレも紹介
志望動機がうまく思い浮かばずに悩んでいる人はこちらの記事も参考にしてみてください。
「志望動機が書けない」から確実に卒業する3ステップ|例文付き
例文
志望動機
私が御社を志望する理由は「ファッションを通して顧客の幸せを実現する」という理念に共感したからです。
自分の体型にコンプレックスを持っており、いつも同じような服ばかりを購入してしまい悩んでいたところ、御社の販売員が私に合った服の選び方やコンプレックスを目立たなくする方法を教えてくださいました。その基準に服を選んでいくと、今までは自信がなくて手に取れなかった服にも挑戦することができました。
その後は、教えていただいたアレンジ方法に挑戦してみたり、ファッション誌を読んでより自分に合うものを研究したりと、おしゃれをすることが楽しくなり、コンプレックスがあった自分にも自信が持てるようになりました。ファッションには外見を着飾るだけでなく内面を豊かにする力があると感じています。
御社に入社後は、ただ商品を販売するだけではなく、悩みや希望に寄り添い、丁寧な接客をおこなうことで、顧客をより輝かせるお手伝いをしたいと考えています。
志望している会社に入社したい理由を、具体的な体験とともに説明できている点が良いと思います。理念が一般的すぎる面もあるので、実際に購入した商品がどう良かったかなどを加えると、さらに深掘りした志望動機になるでしょう。
自己PR
自己PRは、自分が企業で活躍できることをアピールするものです。自分の強みが何かを把握し、企業でどのように活かせるかを考える必要があるため、自己分析と企業研究が欠かせません。
面接官は自己PRを質問して、単に長所を知りたいわけではありません。長所を挙げてアピールするだけではなく、「自分を採用するメリット」や「企業でどのように活躍したいのか」などを伝える必要があると理解したうえで内容を考えましょう。
面接官が自己PRの質問で見ているポイント
- 自社で活躍してくれそうか
- 仕事内容や社風とのミスマッチがないか
自信をもって堂々と話しましょう。そのためにはPREP法で、PRの根拠となるエピソードを盛り込んでおくと良いです。自慢話になると困りますが、変に謙虚になりすぎても伝わりません。
自己PRを伝えるときは以下の構成にしたがって答えるとわかりやすく説明できます。
自己PRの構成
- 結論(アピールポイント)→根拠となるエピソード→入社後にどう活躍できるのか
自己PRの回答のポイントはこちらの記事で解説しています。あわせて参考にしてくださいね。
例文12選|面接必勝の自己PRはエピソードが最重要!
何をアピールすべきかわからないと悩んでいる人はこちらの記事も参考にしてみてください。
自己PRがない人必見! 就活必勝の題材の見つけ方を例文付きで解説
自己PRの作り方がわからないという人は、こちらの記事も参考にしてみてください。
自己PRは4つのステップで簡単に書ける! テンプレートと例文付き
例文
自己PR
私の強みは、粘り強く努力を継続できるところです。
高校から続けている野球でその力を発揮しました。
高校時代野球部に入部しましたが、圧倒的に他の部員との技術や体力に差がありました。私はチームに貢献したいと考え、毎日誰よりも早く練習場に向かい、部活後は遅くまで残って自主練習に励みました。また、より有意義な練習にするためにその日の目標をたてて練習に取り組み、寝る前に改善点を振り返るノートにつけることで、課題を明確にして一つひとつクリアしていきました。
その結果、球速が20キロアップし、コントロールも上達して、チームに貢献できるようになりました。
御社でも日々目標をたてて粘り強く努力を継続し、売り上げに貢献したいと考えています。
目標を立てて自主練習のメニューを自分で作成していたことに主体性が感じられ、高評価が得られそうです。また、スポーツ系の「粘り強さ」は行為そのものの長所だけでなく、体力があることを同時に示せるのも良いでしょう。
部活動での経験を自己PRしようと考えている人はこちらの記事も参考にしてみてください。
部活の自己PRで高評価を得る必勝法|15例文を役職・部活別で紹介
粘り強さを自己PRしようと考えている人はこちらの記事もおすすめです。
例文11選|粘り強い性格の自己PRで知らないと損する注意点
長所・短所
面接官は、長所・短所を質問することで、学生がどんな人で、企業とマッチする人材なのかや、自分について客観的に分析して課題を見いだす力があるのかを知ろうとしています。
面接官が長所や短所の質問で見ているポイント
- 自分を客観視できているか
- 人柄や性格が社風にマッチしているか
- 既存のメンバーとの相性が良いか
- 入社後に活躍できるか
上記の他にも、自分を客観視しつつ、きちんと言葉で説明できる論理展開力があるかを確認しています。一人で練習する際には、長所や短所を裏付ける理由やエピソードがわかりやすく矛盾がないように説明できるようにしましょう。
気をつけるべきポイントは、長所と短所が矛盾しないようにすることです。長所と短所に一貫性がないと、あなたという人間の軸が見えなくなってしまい、内容に説得力がなくなってしまいます。
長所・短所を伝えるときは以下の構成にしたがって答えるとわかりやすく説明できます。
長所・短所
- 長所 結論(長所)→裏付けるエピソード→企業で活かす方法
- 短所 結論(短所)→具体的なエピソード→どのように向き合っているのか
長所・短所の答え方についてはこちらの記事で詳しく解説しています。あわせて参考にしてくださいね。
長所
長所一覧表50選|自分に合うアピールポイントを受ける職種別に解説
短所
短所一覧と例文60選|面接の印象をぐんと上げる短所の伝え方のコツ
「自分の長所と短所ってなんだろう……」と悩んでしまっている人はこちらの記事も参考にしてみてください。
長所と短所がわからない」の脱出方法10選|例文や伝え方も紹介
例文
長所
私の長所は、向上心を持って学ぶ力があることです。
大学1年生のときに、ダブルスクールでパソコンスキルを磨きました。3カ月でITパスポートの試験に合格することを目指し、毎日2時間欠かさず勉強を続けたところ、無事合格することができました。スクール卒業後も学習を続け、学んだスキルを活かしてアルバイト先ではマニュアルやシフトの作成、顧客情報の管理などを任されてます。
入社後も向上心を持って学び続ける力を活かし、さまざまな知識を吸収して、御社に貢献していきたいと考えています。
自己PRで向上心をアピールしようと考えている人は、こちらの記事も参考にしてみてください。
例文12選|向上心の自己PRでアピール必須の3要素と注意点
とても良いと思います。長所としてあげていることも仕事ですぐに役立ちますし、エピソードであげたパソコンスキルも仕事に直結していますね。アルバイトで活かしていることも、入社後の活躍イメージにつながると思います。
短所
私の短所は、心配性なところです。
常に先回りして考えて不備はないか、万が一の場合にどのように対処するかなどを考えすぎてしまう傾向があります。
学園祭実行委員として野外ステージの運営に携わった際も、時間が押した場合はどのようにすべきかや天候不良の場合の対応方法など細かな部分を考えすぎてしまい、予定していたスケジュールどおりに準備を進められないことがありました。
この反省を活かし、まずは物事の全体像を把握したうえで優先順位を付けて判断するように心がけています。
業務を正確におこなうことは大切であると考えているので、慎重に見る視点は持ちながら、優先順位を考えて迅速に行動していきたいです。
短所である心配性な所を素直に反省し、どのように克服したいと考えているかを具体的に述べてあります。また、短所を単純に改善するだけではなく、逆に「慎重に見る視点」として活かしているのも好感が持てます。
短所を心配性な点と回答しようと考えている人は、こちらの記事も参考にしてみてください。
例文7選|面接の短所「心配性」の回答で面接官を惹き込むコツ
他の企業の選考状況
面接では他社の選考の進行状況や応募状況について聞かれることもあります。
面接官はどのような企業を受けているのかで、学生がどのような軸を持って就活に取り組んでいるのかや、内定を出した際に入社してくれそうかということを確認しています。
面接官が他の企業の選考状況の質問で見ているポイント
- 自社への志望度や熱意があるか
- 本当にこの業界を志望しているのか
- 就活の軸は何か
応募している業界・業種の一貫性や自社への入社意欲を特にチェックしています。詳細な回答を求められる質問ではないので、「受けている業界」「最も選考が進んでいる会社の状況」に絞って、できるだけ短く回答する練習をしましょう。
選考状況に関しては素直に答えるべきですが、できる限り受けている企業と同業界や、類似している業界を中心に一貫性を持たせる回答をしましょう。
他の企業の選考状況を伝えるときは以下の構成にしたがって答えるとわかりやすく説明できます。
他の企業の選考状況
- 就活の軸→他の企業の選考状況→その中でも受けている企業が第一志望であること
例文
他の企業の選考状況
私は、誰かの人生の転機に良き相談役としてかかわりたいという思いから、人材業界を志望しています。
そのうえで選考状況を申し上げますと、すでにA社からは内定をいただいております。B社は一次面接を控えており、C社は二次面接の結果待ちという状況です。
現在受けている企業の中でも、御社は企業と人材とのマッチ度が高く、入社後の離職率が低いことに魅力を感じています。店舗見学をした際も、就職が決まったら終わりではなく企業側と就職者側双方にアフターフォローを徹底しているとうかがい、私の「良き相談役になる」という思いを実現できると感じているため、御社が第一志望です。
面接では企業から第一志望かどうか聞かれるケースもあります。そのようなときの回答法について、以下の記事で解説しているので参考にしてみてください。
例文15選|面接で第一志望を聞かれたときの回答法と企業の本音
企業への逆質問
多くの企業が面接の後半に「なにか質問はありますか」と学生側から質問する機会を設けています。これは一般的に「逆質問」と言われ、働くイメージができていることや、企業についてよく調べたことをアピールできれば、熱意を伝えることができます。
面接の中で用意していた質問に対する答えが出てしまったり、ほかの学生が先に質問してしまったりする可能性もあるため、質問は複数用意しましょう。
また、事前に調べればわかる内容や、後ろむきな印象になる質問は避けましょう。
避けるべき逆質問の例
- 有給消化率はどれくらいですか?
- 企業理念について教えてください。
- お昼休みはどのように過ごしていますか?
- ノルマを達成できなかった場合はどうなりますか?
- 研修合宿が不安なのですが、どのような内容ですか?
自分が入社することを前提に考えて質問しましょう。たとえば「20代前半のうちに、どんな経験をしておくのが良いと思われますか」「一年目で必ず身につけておくべきことは何ですか」などです。
逆質問に関してはこちらの記事でも詳しく解説しています。あわせて確認してみてください。
面接で「質問はありますか」と聞かれたら? 回答例66選を大公開
面接のフェーズごとの逆質問については、こちらの記事で解説しているのであわせて確認してみてください。
一次面接
一次面接の逆質問例60選|4つのポイントを押さえて好印象を掴もう
最終面接
最終面接の逆質問30選! 内定をつかむ必須準備と差別化のコツを解説
例文
企業への逆質問の例
- 柔軟な対応力が求められるとのことでしたが、働くうえで気をつけていることは何ですか?
- 御社で活躍している社員の方に共通している特徴はありますか?
- 業務に携わる中でやりがいに感じたことや困難に感じたことをお聞きしたいです。
- 入社までに学んでおいたほうが良いことや、やっておくべき経験などあれば教えていただきたいです。
- おおよその一日のスケジュールを教えていただきたいです。
- 他部署と共同でプロジェクトに取り組むことはよくありますか?
最近は昇進・昇格を望まない人が増えており、それが企業の悩みの種になっています。
「御社でリーダーやマネジメント的な役割は入社何年目からどのように携われますか」
「御社でリーダーシップをとるときにはどのようなスキルや能力が求められるのですか」
といった質問はとても喜ばれるのではないでしょうか。
さらに効果を高める! 一人でおこなう以外の面接練習
一人でおこなう以外の面接練習
- 友人やOB・OGを相手に面接練習をする
- 就活イベントに参加する
- 就職エージェントに面接練習を依頼する
- 大学のキャリアセンターなどで模擬面接をする
- ハローワークで模擬面接を受ける
- 実際に面接を受けてみる
一人でおこなう面接練習で自信をつけたら、本番までに第三者から客観的に評価してもらう面接練習をおこないましょう。
自分だけで面接練習をしていると、いくら気をつけていても、評価が甘くなってしまったり問題点に気がつなかったりする可能性があります。本番で誤りに気がつくことがないように、面接前に客観的な評価をしてもらう機会を設けましょう。
対人での面接練習では、自分一人では気がつくことができなかった新しい気づきを得ることができるためおすすめです。
- 緊張しやすいので、いきなりアドバイザーなどと練習をするのは怖いです。段々と面接に慣れていきたいのですが、初心者にもおすすめの練習方法はありますか?
複数人で簡単な模擬面接をやってみよう
複数人を募ってグループで練習してみてください。お互いに面接官役、応募者役、オブザーバを交互にやってみるのです。理由は2つあります。
①面接官役で聞き手の心理を知る
練習で面接官役をすると、応募者に対して「こういうことは突っ込んで聞いてみたい」「このような受け答えは失礼に感じるのだな」と面接官が何を見ているのか、どこを評価しているのかなどの気付きが得られます。
②他の人の受け答えから学ぶ
誰かの良いところ、改善点は自分よりも他人のものの方が目に付きます。他の人が面接を受けている姿を見て、良いところは取り入れ、改善点はマネしないようにする。他者からの学びはとても参考になります。
さらに効果を高める練習方法として、模擬面接がおすすめです。模擬面接に関してはこちらの記事で解説しているので、参考にしてみてください。
模擬面接の効果を発揮させる6つのコツ|準備から進め方まで一挙解説
友人やOB・OGを相手に面接練習をする
大学の友人やOB・OGに面接練習を依頼するのも一つの方法です。
大学の友人であれば、お互い面接官役と学生役を交換しておこなうことで、相手の良いところを真似できるメリットがあります。また、面接官としての立場も経験できるため、新しい発見があるかもしれません。
親しい友人だと緊張感が持ちづらくなってしまう注意点があるため、意識して取り組むようにしましょう。
OB・OGであれば、企業のことを理解しているため、より面接官に近い立場で質問してもらえます。面接を突破しているため、選考についても具体的なアドバイスをしてくれる可能性があります。
知り合いにOB・OGが見つからない場合はOB・OG訪問アプリを利用するのもおすすめです。
おすすめのアプリ
OB・OG訪問で面接練習を依頼する際は、こちらの記事も確認してください。
OB訪問・OG訪問は必要? 就活を有利に進める手順を完全網羅
練習をする前に、特に自分が苦手なポイントやフィードバックが欲しい点を伝えるようにしましょう。全体的な評価をもらうよりも、「説明した内容がわかりやすいか?」「矛盾点や気になる点がないか?」といった点を重点的に確認してもらった方がプラスになります。
就活イベントに参加する
面接で自分の魅力を最大限に発揮できるか否かは、慣れの部分も大きいので、就活イベントに参加するのもおすすめです。
1日で複数の企業との面接練習ができるため、面接の場数をこなすことができます。また、多くの学生を相手に模擬面接をおこなっている面接官がフィードバックをしてくれるため、より的確なアドバイスを貰えます。
おすすめの就活イベント
就職エージェントに面接練習を依頼する
就職エージェントは就活に詳しいプロが、企業の紹介から内定後まで一貫してサポートしてくれるサービスです。
就職エージェントに面接練習を依頼すると、回答内容のチェックから面接におけるマナーまで幅広く教えてもらうことができます。また、独自のノウハウや経験を活かして企業に特化した対策をしてもらえる可能性もあります。
おすすめの就活エージェント
大学のキャリアセンターなどで模擬面接をする
大学にあるキャリアセンターや就職課に相談して、模擬面接を依頼する方法もあります。
キャリアセンターや就職課の職員は、実際の人事の視点から学生にアドバイスができるように専門的な研修を受けていることが多く、包括的なサポートをしてくれます。また、これまで多くの学生のアドバイスをしてきたため、経験も豊富です。
個別の面接練習とは別にグループ面接講座が開かれていることもあるため、情報を収集してみてください。
ハローワークで模擬面接を受ける
転職者のための場所と考えてしまいがちなハローワークですが、面接練習を無料で実施しているところもあります。面接時のマナーから回答の内容まで、網羅的に教えてもらえるのが特徴です。新卒のための求人もあるため、一度訪れてみるのもおすすめです。
面接官を変えて何度でも練習でき、本番と同様の練習をすることで面接への不安を減らし、自信をつけることができます。
ハローワークによっては面接練習をおこなっていることをホームページ(HP)に記載していないこともあるため、ハローワークに事前に電話し、面接練習ができるかどうかを確認しましょう。
実際に面接を受けてみる
面接は経験を積むごとに上達していきます。もっとも実践的な面接練習方法は、実際に選考を受けて面接に臨むことです。
本命企業の選考を受ける前に、選考が早めの企業の面接に挑戦してみるのも良い練習となります。
選考が早めの企業の例
- ベンチャー企業
- 外資系企業
- IT系企業
- 人材企業
練習では上手にできていても、用意していた質問が出なかったり、緊張から落ち着いて受け答え出来なかったりと、実際の面接ではうまくいかないことが多々あります。
実際に面接を受けてみての気づきや反省点を振り返り、次の面接までに改善して対策しましょう。本命企業の面接までに、実際の面接を経験して反省点の改善ができていれば、自信を持って面接に臨むことができ、自分の実力を発揮できる可能性が高くなります。
- いろいろな練習方法があることはわかりましたが、何からやればいいのかわかりません。おすすめの方法はどれですか?
就職エージェントに相談してみよう
自分一人で一般的な質問事項についての回答練習を一通りおこなった後に、就職エージェントを利用するのがおすすめです。
面接練習をするならば、就職活動の早い段階で内定に結びつきやすい面接の対応方法や模擬面接のフィードバックをもらうことが不可欠です。そのため、採用面接の経験や詳細な情報を持たない人との面接練習では、的確なフィードバックがもらえない恐れがあります。
よって、就職エージェントのように業界・業種ごとの質問の傾向に詳しく、過去の面接試験の情報を豊富にもっているサービスを利用するのが効果的です。
面接練習は一人でも可能! 面接力を鍛えて本番に挑もう
面接は誰かとおこなうべきものと考えている人も多いかと思いますが、ポイントを押さえて正しい方法でおこなえば、面接練習は一人でも可能です。
一人でおこなう面接練習は、いつでもどこでも手軽に練習できるメリットがあります。
繰り返し正しい方法で練習することで面接力を鍛え、本番であなたの魅力を最大限にアピールしましょう。
アドバイザーコメント
平井 厚子
プロフィールを見る一人で練習に取り組んだ時間が本番での自信になる
誰でもいきなり模擬面接の練習は尻込みしますね。自分で準備をして、ステップを踏んで練習していけば大丈夫です。
まずは想定質問と回答内容を準備します。頻出質問や回答の作り方は、PORTキャリアの他の記事を見れば十分な情報が入手できます。
客観的視点そして企業視点を常に意識しよう
回答内容を準備する際は、企業の視点を忘れないでください。応募先企業はどんな会社で、どんな人材を求めているのか。企業研究がとても重要です。
企業の視点で用意した回答を、一人練習で今度は企業の面接官の立場で再度振り返ります。そうすることで、より応募先にアピールできる回答内容になります。
いまは録音・録画だけでなく、アプリやYouTube動画など使えるツールがたくさんあり、この記事でも紹介されています。これらを活用して、繰り返し練習しましょう。本番で「あれだけ練習したんだから、きっと大丈夫」と思えるくらいまでやれば、こっちのものです。
一人でも練習しようと思う意欲が素晴らしいです。ぜひその意欲を大切にしてください。応援しています。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/性格応用心理士1級
Minoru Kumamoto〇就職・転職サイト「職りんく」運営者。これまで300名以上のキャリア相談を受けた実績。応募書類や採用面接の対策支援をする他、自己分析の考え方セミナーを実施
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/産業カウンセラー
Atsuko Hirai〇ITメーカーで25年間人材育成に携わり、述べ1,000人と面談を実施。退職後は職業訓練校、就労支援施設などの勤務を経て、現在はフリーで就職・キャリア相談、研修講師などを務める
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Takako Shibata〇製造業を中心とした大手~中小企業において、従業員のキャリア形成や職場の課題改善を支援。若者自立支援センター埼玉や、公共職業訓練校での就職支援もおこなう
プロフィール詳細