この記事のまとめ
- 面接で長所や短所が質問される意図を把握して回答を作成しよう
- 短所は表現を言い換えて長所に変換するのがコツ
- 例文を参考にして自分の魅力が伝わる長所と短所をアピールしよう
- 面接力診断ツール
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面接では、自己PRの一環として「あなたの長所と短所を教えてください」と質問されることが多々あります。この質問に対する回答も合否に影響するため、選考を突破するには長所や短所をきちんと伝えられるようにしなければいけません。
しかし、ただ長所と短所を伝えるだけでは不十分で、企業側が質問する目的や社風に沿った回答をしたり、適切な内容を盛り込んだ回答にしたりしなければ、採用担当者に刺さるものにはならないのです。
この記事では、キャリアコンサルタントの井上さん、富岡さん、遠藤さんと一緒に、面接における長所や短所の答え方を解説します。「長所や短所は見つけられているけど答え方がわからない」「そもそも自分の長所・短所を理解できていない」という人は参考にしてください。
面接では人柄が明確に伝わる長所と短所を回答することがカギ
企業が学生に長所や短所を質問する目的は複数ありますが、多くの場合は「どんな人柄かを知りたい」という目的を持っています。つまり、長所や短所の質問は人柄が明確に伝わる回答をすることが求められているのです。
しかし、「長所や短所についてどう回答したら人柄が伝えられるのか」や「そもそも自分の長所や短所がわからなくて困っている」と悩む人もいると思います。
この記事では、前半で企業側の目的やそもそもの「長所」「短所」の定義を解説します。まずは長所・短所に関する前提を把握して、適切な回答ができるよう土台を固めておきましょう。
そして、記事後半では長所・短所の見つけ方や答え方、言い換え表現などを例文付きで解説します。基本的な答え方やより魅力的な回答になるコツを解説するので、確実に好印象を残すためにも最後までチェックしてください。
把握しておこう! 企業が面接で長所や短所を聞く理由・目的
企業が面接で長所や短所を聞く理由・目的
- 自己分析ができているか確認するため
- 自社で一緒に働くイメージが湧くか判断するため
- 応募者の性格や人柄を把握するため
先ほども述べたように、企業が面接で長所や短所を聞くことには理由・目的があります。
企業は学生の回答から、質問の目的を満たしていて、かつ自社に適した人材かどうかを判断しているので、長所や短所について回答する際はまず企業側の目的を理解しなければ、的を射た内容にはならないのです。
ここからは、企業が面接で長所や短所を聞く理由・目的を解説します。まずは企業側の目的を押さえて、基準を満たせる回答ができるよう準備しましょう。
自己分析ができているか確認するため
自己分析をしていなければ自分に合った企業に就職できない可能性が高くなるため、就活において自己分析は大切です。
そして、企業側にとっても自己分析をしていない学生は、自社に合うかどうかを確認せずに応募しているように見えてしまい、早期退職のリスクとなるため採用を避けたいと考えるケースが多いと言えます。
自分の長所と短所に関して、なんとなく把握している人は多いでしょう。しかし、面接で明確に伝えられるようにするには自己分析が必須なのです。自己分析ができているかどうかは受け答えや回答内容のスムーズさ、論理的かどうかなどから判断されるため、きちんと取り組んだうえで面接に臨むようにしましょう。
自己分析の方法がわからない人は、以下の記事を参考にして取り組んでみてください。
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自己分析は就活の明暗を分ける重要なポイント。自己分析をするメリットや自己分析のやり方、注意点などをキャリアコンサルタントが解説します。自分に合った自己分析方法を見つけて選考や企業選びに活かしましょう。
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自社で一緒に働くイメージが湧くか判断するため
企業側は面接全体をとおして、学生が自社で一緒に働くイメージが湧くかどうかを見ています。一緒に働くイメージが湧かない人は「自社に合わない」と判断される可能性があるため、採用を避けたいと考えるのが一般的です。
長所や短所に関する質問は、学生の得意・不得意を把握するものでもあります。得意なことが仕事で必要なかったり、不得意なことが仕事で必要不可欠だったりした場合は、自社では十分に能力が発揮できないと判断されることもあるのです。
しかし、その企業で能力が発揮できないと判断されることが悪いのではありません。逆にそのまま就職したほうが早期退職のリスクとなるため、学生にとっても避けるべきです。
その企業に合う・合わないを判断してもらうためにも、まずは一緒に働くイメージを持ってもらえるような回答を心掛けることが大切です。
その企業の業務内容や大切にしている価値観、求める人物像とリンクした回答ができると働くイメージを持ってもらいやすいです。
また、その回答を裏付ける具体的なエピソードも簡潔に盛り込まれていると良いですね。
応募者の性格や人柄を把握するため
企業側は目的に合わせて質問内容を変えますが、性格や人柄を知ることを目的に長所や短所に関する質問をする企業が多くあります。
そして、学生の性格や人柄を知っておくことで、社風や仕事内容などのミスマッチを未然に防げるようになります。企業は早期退職のリスクを避けるためにも、性格や人柄が社風・仕事内容とマッチした人を採用したいと考えるのが一般的なのです。
長所や短所を回答する際は、人柄や性格まで伝わるよう、具体的な回答を心掛けましょう。
- 人柄や性格をその企業の社風や特徴に寄せられるように、長所や短所を回答するのが良いのでしょうか。
複数ある自分の長所や短所から企業に合うものを伝えよう
自己分析をすると長所、短所が複数見つかると思います。
その中から志望企業の社風や、特徴に合っているものを選ぶと良いでしょう。正反対のものを回答してしまうと企業の求める人物像ではないと判断されてしまい選考通過が難しくなってしまいます。
しかし内定が欲しいからといって、自分の長所ではないことを長所と言ってしまうのはNGです。たとえ内定をもらえたとしても入社後にミスマッチになってしまうので注意してください。
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長所と短所とは? 定義を確認
理解が曖昧なままだと的外れな回答をしてしまう可能性があるため、長所や短所を回答するにあたって、そもそもの定義や似た言葉との違いを把握しておくことが大切です。
ここからは長所・短所の定義やそれぞれの似た言葉との違いを解説します。回答内容を考える前に定義や違いを理解しておきましょう。
長所
長所 | 仕事やプライベートにかかわらず、自分が持つ優れた能力や人柄、性格など |
強み | 仕事を通じて身に付けた、または仕事で活かせる能力・スキル |
自己PR | その企業で発揮できる能力や人柄をアピールすること |
長所とは、仕事やプライベートにかかわらず、自分が持つ優れた能力や人柄、性格などを指します。
そのため面接で長所を回答する際は、「毎日料理ができる」や「友人との会話を長期間覚えていられる」のように、必ずしも仕事に直結しなければいけないわけではなく、プライベートで発揮した能力や人柄でも問題ありません。
とはいえ、選考の場なので仕事に関連する長所であるに越したことはありません。そのため面接で長所を回答する際は、長所そのものを伝えるだけでなく、仕事にどう活かせるかも考えてみてください。
強みとの違い
就活における強みとは、仕事を通じて身に付けた、または仕事で活かせる能力・スキルのことを指します。そのため、「ギターが弾ける」や「長距離を速く走れる」などのプライベートに関する回答ではなく、仕事に直結する回答が求められるということです。
大学生活において、部活動や文化祭、ゼミ、授業などで身に付けた能力はそのまま仕事に活かせることがあります。面接で強みを聞かれた際には仕事に直結した能力や人柄を伝えるようにしましょう。
自分の強みをまだ見つけられていない人は、以下の記事を参考にしてください。
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就活で自分の強みを何て答えれば良いかわからない、そもそも自分の強みが浮かばない人に向けて、キャリアコンサルタントが自分の強みを見つける方法やアピールのコツを解説していきます。強みを伝える例文も紹介するので、参考にしてください。
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- 仕事に直結するような強みを発揮した経験がありません……。
仕事の場面と似ている経験を照らし合わせよう
まずは仕事に直結するかしないかは置いておき、自分の強みと言えるものを洗い出しましょう。そのうえで、それを発揮した場面に似たものが仕事の場面であるかどうか考えてみてください。
たとえば部活動でレギュラーになれなかった時、そこでくさらずに周りのサポートに注力した経験があるとします。仕事でも思っていた業務に就けないことはあるものです。
そんなときでも自分なりの方法でチームに貢献しようという意識が持てるのであれば、二つの場面に共通する強みとして「状況に柔軟に対応する力」や「組織への貢献意欲の高さ」などがあげられるでしょう。
自己PRとの違い
自己PRの定義は強みと大きく変わりません。その企業で発揮できる能力や人柄をアピールすることを指します。
自己PRはアピールすることが前提です。そのため、長所や強みを回答するとき以上に、その企業が求める人物像を把握し、それに沿った回答を心掛けなければいけません。
ただ、自己PRをするためにも長所や強みを理解することが前提となるため、どちらにせよ自己分析が大切になります。
自己PRと強みの違いをより詳しく知りたい人には、以下の記事がおすすめです。
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例文10選|自己PRと強みは違う? 各質問の適切な回答方法を解説
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短所
短所 | 仕事やプライベート問わず、人柄や性格、能力において欠点である部分 |
弱み | 仕事や組織での活動において改善が必要な人柄や性格、能力 |
短所は仕事やプライベート問わず、人柄や性格、能力において欠点である部分を指します。そのため、短所について質問されたときは、長所と同様に必ずしも仕事に直結するものでなければいけないわけではありません。
ただ、プライベートに関する短所でも、仕事に悪影響を与えると判断されればマイナスの印象を与える可能性があります。そのため、短所を改善するためにどのような行動をし、その結果どんな成果を得られたのかまで回答することが重要です。
短所についてより詳しく知りたい人はこちらの記事を参考にしてください。
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短所一覧と例文60選|面接の印象をぐんと上げる短所の伝え方のコツ
短所は面接でよく聞かれるため、回答を準備しておく必要があります。この記事では、面接で短所について聞かれた際の正しい答え方について、キャリアコンサルタントのアドバイスを交えつつ解説します。面接でいきなり短所について聞かれても、しっかりと答えられるように準備しましょう。
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弱みとの違い
就活での弱みとは、仕事や組織での活動において改善が必要な人柄や性格、能力を指します。弱みを聞かれた際には、企業での仕事に直結するものを回答する必要があります。
弱みを回答する際は、弱みだけを回答するとマイナスの印象を与えてしまうことがあるので注意が必要です。短所と同様に、その弱みをどう改善し、その結果どんな成果が得られたのかまでセットで回答すると、自分の弱みを受け入れて改善しようと努力していることが伝えられるようになります。
「弱みの伝え方がわからない」と悩む人は、以下の記事を参考にしてください。
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就活で使える弱み100選! 短所を悪印象なくプラスに見せる秘策
就活における弱みは面接官が重視する項目ですが、しっかり伝えられる学生は少ないものです。記事では、キャリアコンサルタントとともに、就活で伝えるべき弱みの見つけ方や例文などを解説するので、ぜひ参考にしてください。
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短所は性格的な意味合いが強く、「おっちょこちょい」、「飽き性」などと答えられます。
一方で弱みは能力やスキルという意味合いが強いので、「数字に弱い」「論理的に話すことが苦手」などと答えられます。弱みは能力、スキルなので練習や訓練で改善が可能です。
まずは長所の考え方・答え方をマスターしよう!
面接対策をするなかで「自分の長所くらいは把握している」と安易に考えている人もいるかもしれません。しかし、面接においてはただ長所を伝えるだけでは不十分です。企業が求める長所を把握し、採用担当者に伝わりやすい構成で回答することが大切なのです。
そして、長所を考える際は、前述のとおり企業が質問をする理由・目的を把握し、それを満たせるものを選びましょう。
また、長所を回答する際は以下の構成でアピールするのがおすすめです。
長所を伝える際のおすすめの構成
- 結論:「私の長所は〇〇です」
- エピソード:「〇〇という長所を活かして、××をし、△△という成果を残しました」
- 仕事への活かし方:「この長所を活かして、▲▲という行動を意識して御社に貢献します」
この構成を活用することで、採用担当者は常に「今何の話をしているのか」が把握でき、より当時の状況をイメージしやすくなるのです。
この構成は社会人になってからも商談やプレゼン、日常的な連絡など、さまざまな場面のベースとなるため、今のうちに身に付けておきましょう。
面接での長所の答え方をより詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてください。
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例文25選|面接での長所の答え方で差別化する方法を解説
面接における長所の答え方をキャリアアドバイザーの視点から解説しています。結論となる長所を最初に述べて、根拠となるエピソード、入社後の活かし方の順番で話します。例文も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
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たとえばエピソードから話が始まり、「これが長所だ」というキーワードがはっきりわからない場合、端的に質問に答えていない印象になります。
また、いくつも長所を盛り込んである場合は、要点が絞り切れない人、という印象になります。
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基本の構成! 面接で長所を聞かれたときの答え方
面接で長所を聞かれたときの答え方
- 自分の長所は何か
- 長所がわかる具体的なエピソードは何か
- 長所を活かして入社後どう貢献できるか
前述のとおり、長所を伝える際は結論、エピソード、仕事への活かし方という順番で伝えると、採用担当者にとって理解しやすい構成になります。
しかし、それぞれで具体的にどんなことを回答すれば良いかわからない人もいるでしょう。ここからは面接で長所を聞かれたときの答え方を解説します。
回答内容が決まっていても伝え方によっては十分なアピールができないこともあるため、「回答内容は決まってきたけど、具体的にどう伝えれば良いかわからない」という人は答え方を事前に把握しておきましょう。
自分の長所は何か
最初に自分の長所は何か、結論を伝えることが大切です。最初に結論を伝えることで、その後に話す内容がより鮮明にイメージできるようになるからです。
たとえば、「集中力が高い」を長所にしている人が、最初に結論を伝える場合と伝えなかった場合の回答内容を見比べると以下のようになります。
最初に結論を伝えた場合の例文
私の強みは集中力が高いことです。
集中力の高さを特に発揮したのは大学のテスト勉強です。私は計画的にテスト勉強に取り組むタイプなのですが、3年生の春はテスト直前に体調を崩したこともあり、短期間でのテスト勉強が必要でした。
その際、夕方4時から夜の1時まで高い集中力を保ちながら勉強に取り組み、高得点で単位を取得することができました。
御社に入社後はこの高い集中力を活かして、急を強いられた状況でも顧客の要望に答えられるよう取り組みたいと考えています。
最初に結論を伝えていない場合の例文
私は、いつも計画的にテスト勉強に取り組んでいるのですが、大学3年生の春のときはテスト直前に体調を崩し、短期間での勉強が必要でした。
しかし、夕方4時から夜の1時まで高い集中力を保ちながら勉強に取り組み、高得点で単位を取得することができました。
このように、私は集中力が高いことを強みとしています。
御社に入社後はこの高い集中力を活かして、急を強いられた状況でも顧客の要望に答えられるよう取り組みたいと考えています。
最初に結論を伝えない場合、最初のエピソードが何の話をしているかわからないという状況になります。このような状況を避け、採用担当者に余計な疑問を持たれないようにするためにも最初に結論を伝えることが大切なのです。
- 自己分析もしてみたのですが自分の長所がわかりません……。どのようにしたら長所を見つけられるのでしょうか?
自分一人で長所を見つけられないときは他己分析がおすすめ
自分で見つけられないときは周囲の人に自分の長所を聞いてみましょう。この方法は他己分析といい、他人に自分のことを分析してもらう自己理解の深め方です。
自分ではどこが自分の長所なのか気付いていなかったとしても、人には必ず何かにおいて長所となる部分はあります。
部活やゼミの仲間、先生、アルバイト先の人たちなどあなたをよく知る人に自分の長所はどこなのか聞いてみてください。
長所だと思った理由も聞くことで客観的に見た自分の長所が見えてきますよ。
アピールする長所は一つに絞ろう
長所を回答する際、「長所はたくさんアピールしたほうが良い印象を持ってもらえるかもしれない」と複数アピールしたいと考える人もいるのではないでしょうか。
しかし、長所は一つに絞るのがおすすめです。複数の長所を伝えると、それぞれのエピソードが薄くなり、最終的に採用担当者にとって何も印象に残らない回答となってしまう可能性があるからです。
そして、アピールする長所を一個に絞る際は、企業が面接で長所を聞く目的に沿ったものかどうかも考慮して選びましょう。
おさらい! 企業が面接で長所を聞く目的
- 自己分析ができているか確認するため
- 自社で一緒に働くイメージが湧くか判断するため
- 応募者の性格や人柄を把握するため
その企業が求める人物像と最もマッチしていると思う長所を選ぶと良いでしょう。
それでも絞り込めない場合は、入社後にどの部署に配属されたとしても、活かせると思う長所を選択してみてください。
長所がわかる具体的なエピソードは何か
次に、長所を発揮した具体的なエピソードを伝えます。エピソードを伝えることはその長所がどんな場面でどのように発揮されるのかを鮮明にイメージしてもらうためにも重要です。
そして、エピソードをより信ぴょう性のあるものにするためにも、数字を活用するのがおすすめです。たとえば、数字を活用したエピソードと活用していないエピソードを比較すると以下のようになります。
数字を活用したエピソードの例文
集中力の高さを特に発揮したのは大学のテスト勉強です。夕方4時から夜の1時まで高い集中力を保ちながら勉強に取り組み、高得点で単位を取得することができました。
数字を活用していないエピソードの例文
集中力の高さを特に発揮したのは大学のテスト勉強です。朝から晩まで高い集中力を保ちながら勉強に取り組み、高得点で単位を取得することができました。
このように、期間や個数、時間、順位などを数字で伝えることで、採用担当者は当時の状況をより鮮明にイメージできるようになります。意識すれば簡単にできることであるため、ぜひ実践してみてください。
強みを活かして状況がどのように変化したかbefore/afterで語ることです。
その際に「○%増えた」というように数字を用いて説明できると面接官は客観的に評価することができます。客観性を持たすためには、第三者の発言を組み込むのもおすすめです。
長所を活かして入社後どう貢献できるか
最後に、入社後にその長所を仕事にどう活かすか、どのような方法で会社に貢献するかをアピールしましょう。
採用担当者は、学生が自社に入社して活躍している姿をイメージできるかどうかを採用・不採用の判断材料の一つとしています。どれだけ人柄がマッチしていても、入社後に活躍できなければ、企業と学生の両方にとって不利益となるからです。
なお、入社後の貢献方法は企業分析をしたうえで考えましょう。企業分析を怠ると的外れな貢献方法をアピールしてしまう可能性があるからです。
企業分析の方法がわからない人は、まずはこちらの記事を読んでおくことがおすすめです。企業分析の方法を理解してから入社後の貢献方法を考えましょう。
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企業分析のやり方を完璧にマスターする3ステップ|よくある注意点も
企業分析には自分に合った企業が見つかるなどのメリットが多くあります。また集めた企業情報をうまく活用することで、就活を効率的に進めることができますよ。この記事では、企業分析の正しいやり方から効率化のコツまでキャリアコンサルタントとともに徹底解説します。
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会社への貢献方法をどう伝えたら良いかわからない人は、以下の記事を参考にしてください。例文を参考に、自分なりの回答を作成しましょう。
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面接で「会社に貢献できることは何ですか?」と聞かれた際や、自己PRや志望動機で貢献できることをアピールするとき、どのように貢献の仕方を伝えれば良いのか、キャリアコンサルタントとともに解説します。
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面接でアピールできる長所一覧30選
ここまで長所を聞かれた際の答え方などを解説してきましたが、「面接でどんな長所をアピールすれば高評価を得られるのだろう」と、長所の選び方に迷っている人もいると思います。
ここからは、面接でアピールできる長所と仕事への活かし方を30個紹介します。自分に当てはまるものがあるか確認してみましょう。
長所 | 仕事への活かし方 |
---|---|
真面目である | 業務を確実に遂行する |
協調性がある | メンバーの意思を尊重しながら進められる |
計画性がある | 進むべき方向を明確にすることができる |
自分の意思を貫ける | 有言実行を実現できる |
集中力が高い | 仕事のスピードが上がり納期の遅れを防げる |
誠実である | 顧客との信頼関係を築きやすい |
柔軟性がある | 急な変更やトラブルに対応できる |
コミュニケーション能力が高い | 報告・連絡・相談を滞りなくできる |
問題解決能力が高い | 課題を瞬時に発見して解決できる |
創造力に長けている | 新しいアイデアを思い浮かべられる |
忍耐力が高い | プレッシャーやストレスにも耐えられる |
責任感がある | 重大な仕事も最後までやり遂げられる |
リーダーシップ能力を身に付けている | チームをまとめてメンバーを引っ張れる |
自己管理能力が高い | タスクの納期を守れる |
時間管理能力が高い | 効率的に業務を進められる |
対人スキルに長けている | 顧客や社内の人と良好な関係を築ける |
学習意欲が高い | 新しい知識・技術を積極的に学べる |
積極性がある | 新しい仕事も進んでチャレンジできる |
チームワークを発揮できる | メンバーと協力して目標を達成できる |
細部への注意力が高い | ミスを防いで品質の高い成果を出せる |
自己改善ができる | 指摘を受け入れて成長し続けられる |
忠実である | 会社の方針に則って行動できる |
論理的思考を身に付けている | 複雑な問題も整理して効率的に解決できる |
決断力がある | 迅速かつ正確な判断ができる |
感情が安定している | 常に一定のパフォーマンスを発揮できる |
規律性を持っている | ルールを守りスムーズに業務を進められる |
公平性がある | 公平な評価ができる |
観察力が高い | 細かい変化に気が付ける |
実行力が高い | 計画を実行に移せる |
上記のほかに、困っている人を放っておけない人は「面倒見が良い」、じっくり考えてから動く人は「慎重である」、新しいことへの興味関心が強い人は「好奇心旺盛である」といった長所を持っていると言えるでしょう。
ほかにもどのような長所が面接でアピールできるか知りたい人は、以下の記事を参考にしてください。
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長所が思いつかない人必見! 好印象を得られる長所の選び方
好印象を得られる長所の選び方
- 長期間発揮し続けている
- 恒常的に発揮できる
- 集団のなかで発揮した経験がある
面接対策を進めるなかで「自分の長所は何だろう」や「長所は思い浮かぶけど面接で好印象を得られるか不安」と悩む人もいるでしょう。
ここからは、長所が思い浮かばない、自分の長所に不安という人に向けて、好印象を得られやすい長所の選び方を解説します。これから解説する内容を実践してみて、自分自身の長所を見いだしていきましょう。
長期間発揮し続けている
「複数の長所が思い浮かぶけどどれを選べば良いかわからない」という人は、長期間発揮し続けられているものを選ぶのがおすすめです。最近身に付けた長所よりも身に染みていることをアピールでき、信ぴょう性の高い回答ができるようになります。
また、逆に長所が思い浮かばない人は長期間続けているものは何かを探してみるのもおすすめです。その継続力自体も長所としてアピール可能ですが、その行動を掘り下げるとまた違った自分の長所が見つかるかもしれません。
このように、長所選びに迷った際は、どんなことを長期的におこなっているかを軸に考えてみましょう。
継続力を長所としてアピールしたい人はこちらの記事を参考にしてください。
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例文13選|継続力の自己PRはどう伝える? 書き方や注意点を解説
継続力は幅広い業界や職種で評価されやすい力の1つです。企業が求める継続力を見極めてアピールしましょう。求められる継続力の見極め方やアピール方法、留意点をキャリアコンサルタントとともに解説します。例文を参考に人事に響く自己PRを作成しましょう。
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恒常的に発揮できる
恒常的に発揮できる長所はどんな状況でも一定のパフォーマンスを出せるため、面接でもアピールが可能です。
社会人として働くうえでは、体調不良などの身体的要因や、周りの人間関係などの外的要因などからさまざまな影響を受けることになります。そのなかで企業は、体調や感情に左右されず、常に一定のパフォーマンスを発揮できる人材を採用したいと考えているため、恒常的に長所を発揮できる人は求められるのです。
毎日の行動を振り返り、いつも心掛けていることや、考えずともできることがあれば書き出してみましょう。それが企業に求められる長所になる可能性もありますよ。
自身の前向きさを長所としてアピールしたいと考えている人は、以下のQ&Aコンテンツも確認しておきましょう。
- いつも無意識に行動しているため、どれが長所かわかりません……。
他己分析で周囲の人からより多く上がったものを長所にしよう
自己分析をしてもどれが自分の長所なのかわからないという人には「他己分析」がおすすめです。
家族や友人など自分のことをよく知っている人に、自分の長所が何かを聞いてみましょう。
その際、「なぜそれが長所だと感じたのか」も併せて確認しておくと、具体的なエピソードも明確になります。
自分の長所は自分ではなかなか気付きにくいものですが、周りの人から教えてもらうことで、自分では今まで当たり前だと思っていたことが長所だと認識しやすくなるでしょう。
また、他己分析はできるだけ多くの人に質問することで、より自己理解も深まっていきます。長所として一番多く挙がったものをベースに過去のエピソードを振り返ってみましょう。
集団のなかで発揮した経験がある
ほとんどの仕事は一人で完結することはありません。顧客や取引先、社内のメンバーと協力して一つのプロジェクトを遂行します。
仕事は誰かと協力して何かに取り組むことが多いため、集団のなかで発揮できる長所がある人は求められる傾向にあるのです。
集団のなかで発揮できる長所には、リーダーシップ力や協調性、コミュニケーション能力などが当てはまります。誰かといるときの自分を振り返り、そこに長所が隠れていないかを考えてみましょう。
集団で発揮できる長所にはさまざまなものがありますが、以下の記事から自分に当てはまる長所があれば、アピール方法を確認しておきましょう。
リーダーシップ力
例文17選|自己PRでリーダーシップを最強の強みとして伝える方法
協調性
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コミュニケーション能力
例文12選| コミュニケーション能力の自己PRを3ステップで解説
傾聴力
14例文|傾聴力の自己PR作成に欠かせない必勝3ステップ
キャリアコンサルタント直伝! 自分の長所を見つける自己分析法とは
ここまでの内容を理解できても、実際に面接対策をしようとしたときに自分の長所が見つけられない人もいると思います。
自分の長所を見つけるためには徹底した自己分析が必須です。しかし、自己分析の具体的な方法がわからない人もいるでしょう。
そこで、就活のプロであるキャリアコンサルタントの富岡さんに、自分の長所を見つける際におすすめの自己分析法を聞いてみました。自己分析を効率的におこなうためにも、プロの意見も取り入れておきましょう。
アドバイザーコメント
富岡 順子
プロフィールを見る自分が大変だったことをどう乗り越えたかで強みを見つけよう
おすすめの自己分析法は、今まで大変だったこと、壁にぶつかったことを振り返り、そこから見つけていく方法です。
いきなり長所を考えようと思っても、なかなか思いつかないものですが、自分が今まで乗り越えてきた大変な経験を振り返ってみると長所は見つけやすいですしょう。
そして、そのエピソードを語ることで面接官も納得させることができます。
「大変だったこと」がすぐに思い出せる場合
・何がどう大変だったのか(before)
・それを自分のどんな強みや長所で乗り越えたのか
・結果どう変わったか(after)
上記3つを書き出してストーリーを整えてください。
「大変だったこと」が思い出せない場合
・ライフラインチャートを作成する
・モチベーションや幸福度がマイナスになっている点の深掘りをしていく
・マイナスからプラスに転じている点に着目する
マイナスからプラスに変わったということは辛いことや課題を乗り越えて改善したということです。ここまでできたら上記と同じ方法でそのときの状況の詳細を思い出してみましょう。
自己PRと被る人もいると思うので、いくつかパターンを用意しておくと安心ですよ。
より説得力が出る! 長所を伝える際のエピソードは苦労した経験も交ぜてみよう
ここまでの内容に加えて、さらに説得力が出る長所の伝え方を解説します。その方法とは、苦労した経験をエピソードとして加えることです。
苦労した経験で説得力が増す理由は、長所を発揮したことで得られた成果の振れ幅が大きいからです。順調な状態のときと、苦労している状態のときでは、苦労した状態のほうがマイナスな状況と言えます。そのマイナスの状態から現在に至るまで長所を発揮したエピソードのほうが長所を発揮しなければいけない振れ幅が大きくなるのです。
ただ、必ずしも苦労したエピソードを交ぜる必要はありません。エピソードに説得力がない、何か物足りないと悩む人は苦労した経験も織り交ぜてみてください。
長所を発揮したことで、苦労していた状態から「何がどのように変化したのか」を具体的に示しましょう。
たとえば、「売上が◯%アップした」「打率が◯割上がった」など、結果を数値で表せるとより説得力が増します。
短所は伝え方に要注意! 短所の考え方・アピール法を把握しよう
短所を伝える際、「面接で自分の弱みを伝えることになるけど大丈夫なのか」「マイナスの評価を付けられるのではないか」など不安を感じる人もいると思います。しかし、伝え方を意識すれば、短所でも高評価を得られる可能性があるのです。
具体的には、その短所を克服しようと行動し、どんな成果が得られたかを明確に伝えることが重要です。この改善行動をセットで伝えることで、「自分の弱みを明確にし、改善しようと努められる人だ」と評価してもらえるのです。
短所を短所のままで終わらせず、むしろ長所ととらえられるようなアピールをしましょう。
私の好きな言葉に「人は強みで必要とされ、弱みで愛される」というものがあります。
短所は改善する姿勢も大切ですが、思い切って割り切って誰かの力を借りるというのもチームで働くうえでは大切です。
その分自分にはこれができると長所をアピールするのも素敵だと思います。
王道の伝え方! 面接で短所を聞かれたときの答え方
面接で短所を聞かれたときの答え方
- 自分の短所は何か
- 短所がわかる具体的なエピソードは何か
- 短所を克服するために何をしたか
- 経験を活かして入社後どう貢献できるか
前述のとおり、短所を聞かれた際は短所だけを伝えるのはNGです。短所を克服するための行動もセットで伝えることが重要で、むしろ長所ととらえられるような答え方を意識しましょう。
ここからは、面接で短所を聞かれたときの答え方を解説します。王道といえる構成でもあるため、面接対策を始める前に押さえておきましょう。
自分の短所は何か
長所と同様に、最初に「自分の短所は何なのか」という結論を伝えます。前述の通り、最初に結論を伝えなければ、採用担当者は何の話をしているのかわからなくなるからです。
結論の伝え方は以下のようにシンプルです。
「自分の短所は何か」という結論を最初に伝えた例文
私の短所は、重要な場面で緊張しやすいことです。
このように、一文で自身の短所を伝えるようにしましょう。最初に結論を伝えることで、採用担当者はその後のエピソードや実践した改善方法、入社後の貢献方法などがイメージしやすくなります。
短所がわかる具体的なエピソードは何か
次に、長所と同様にその短所が出てしまった具体的なエピソードを伝えましょう。
「短所が出てしまったエピソードを伝えることはマイナスの印象を与えるのではないか」と思う人もいるかもしれません。しかし、エピソードも具体的に伝えなければ、学生の人柄が伝わらず、曖昧な評価にしかならないのです。
企業が面接で長所や短所を質問する理由・目的をもう一度確認しましょう。
企業が面接で長所や短所を聞く理由・目的
- 自己分析ができているか確認するため
- 自社で一緒に働くイメージが湧くか判断するため
- 応募者の性格や人柄を把握するため
このように、学生の人柄や就職に向けた取り組みなどを見ることが目的であり、短所が出たエピソードの良し悪しで採用・不採用を決めるものではありません。
また、長所と同様に具体的な数字や期間なども伝えると、より鮮明にイメージしてもらいやすくなりますよ。
- 短所に関するエピソードを話すことに不安があります。マイルドな印象になるよう面接用に話をすり替えても問題ないでしょうか。
話をすり替えるのではなく短所を直そうという意識が大切
短所はマイナスイメージにつながると思うと、話すのが不安になる気持ちはわかります。
マイルドに伝えたいものですが、嘘をつくのと言い方を工夫するのは別物です。
実際起こったことではないことを口にすると、掘り下げられたときにつじつまが合わなくなり、嘘がばれたり考えが整理されていないように見えたりと、悪い印象を招いてしまいます。
短所のエピソードは詳しくなくても良いので、「たとえばこんなときに短所が出てしまうことがあるが、このようにして直そうと努力している」と改善の意欲を伝えてみてください。
短所を克服するために何をしたか
エピソードを伝えたら、必ず短所を克服するために何をしたかという具体的な行動を伝えましょう。なぜなら、短所だけを伝えた場合、「自分で短所とわかっているのに改善しようとしないのか」とマイナスの印象を与えてしまう可能性があるからです。
短所を克服するための行動を伝えた例文と、短所だけを伝えた例文を見比べてみましょう。
短所を克服するための行動を伝えた例文
私の短所は、重要な場面で緊張しやすいことです。
特にこの短所が発揮されてしまったのが大学1年生のときです。私は柔道部に所属しており、大学1年生のときにインカレに出場しました。その際、緊張のあまりこれまでの練習の成果をまったく発揮できず、初戦で敗退してしまいました。
「このままではいけない」と思い、この短所を克服するためにメンタルコーチに付いてもらい、メンタルトレーニングに取り組むことにしました。
その結果、次の新人戦では緊張することも含めてイメージトレーニングできている状態で臨むことができ、練習の成果を発揮して優勝することができました。
御社に入社後も大事なプレゼンなど重要な場面が多々あると思います。その際、イメージトレーニングを積んで、実力を最大限発揮できるように努めてまいります。
短所だけを伝えた例文
私の短所は、重要な場面で緊張しやすいことです。
特にこの短所が発揮されてしまったのが大学1年生のときです。私は柔道部に所属しており、大学1年生のときにインカレに出場しました。その際、緊張のあまりこれまでの練習の成果をまったく発揮できず、初戦で敗退してしまいました。
御社に入社後はこの短所を受け入れたうえで貢献したいと考えております。
このように、短所だけを伝えると悪い印象で終わってしまいます。短所からも良い印象を持ってもらうためにも、実際におこなった改善行動とその結果も伝えるようにしましょう。
- まだ改善するための行動ができていないのですが、最近始めたばかりの行動でも問題ないでしょうか?
改善結果よりも短所を自覚して行動に移していることが大切
問題ありません。短所の改善は結果が出ているかどうかよりも、自分の短所を認識し、それを解決するためにどういった対策を考え、実践しているのかが大切になってきます。
最近始めたばかりのことでもやってみると何かしらの変化や気づきがあったはずです。
行動してみてからの新たな気づきも一緒に伝えてみてください。そうすれば改善したいという熱意をさらにアピールすることができますよ。
経験を活かして入社後どう貢献できるか
長所と同様に、最後は入社後にどう貢献するかを伝えて締めるようにしましょう。
ここでは短所そのものを活かしてどう貢献するかではなく、短所を改善したことで得られた強みや特徴を活かしてどう貢献するかを伝えることが大切です。企業側としては、短所を克服して、強みを活かした状態で自社の成長に貢献できる人材を採用したいと考えるからです。
また、短所を改善したことで得られた強みや特徴は長所ととらえられることもあります。つまり、結果的に短所ではなく長所を伝えられるということになるのです。
なお、仕事への活かし方は入念な企業分析をおこなったうえで考えるようにしましょう。
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悪いイメージで終わらせない! 面接で使える短所と言い換え表現一覧30選
短所はそのまま伝えるのではなく、別の表現に言い換えるのがおすすめです。表現によって悪いイメージが払拭され、むしろ良いイメージを残すことも可能だからです。
面接で使える短所とそれぞれの言い換え表現を一覧にしてまとめました。自身に当てはまる短所があれば、その言い換え表現を確認しておきましょう。
短所 | 言い換え表現 |
---|---|
完璧主義である | 高品質な成果を提供できる |
自分を批判的に見てしまう | 常に自己改善して高みを目指せる |
頑固である | 目標達成に向けて粘り強さを発揮できる |
内向的である | 慎重に考えたうえで行動できる |
決断に時間がかかる | 分析をしてリスクを最小限に抑えられる |
多動である | 多くのタスクをこなせる |
直感的な判断で行動してしまう | 迅速な意思決定ができる |
自己主張が激しい | 自分の意見を積極的に提案できる |
行動が遅い | 計画的に物事を進められる |
過度に協力的である | チームの成果を最重要視できる |
細かい部分にこだわりすぎてしまう | ミスを防げる |
優柔不断である | 慎重な判断で最良の選択ができる |
感情的になりやすい | 情熱を持って仕事に取り組める |
厳格である | 常に高い水準を維持できる |
自己中心的な考えで行動してしまう | 自信を持って行動できる |
短気である | 瞬時の判断で行動できる |
リスクを取りがちである | 新しいことにも積極的に挑戦できる |
一つのことに集中しすぎてしまう | 高い成果を上げることができる |
物事を批判的にとらえてしまう | 改善点を見つけてより良い成果を出せる |
独立志向が高い | 自分で問題発見・解決ができる |
緊張しやすい | 重要な場面で慎重に行動できる |
優しすぎる | 良好な人間関係を築ける |
注意が散漫になりやすい | さまざまなことに好奇心を持てる |
自信が過剰である | 失敗を恐れず挑戦できる |
感情表現が苦手である | 常に一定の感情を保てる |
競争心が強すぎる | 他社に負けない成果物を出せる |
一人で抱え込んでしまう | 強い責任感を持っている |
指示を待ちがちである | 指示に忠実に従うことができる |
こだわりが強すぎる | 一貫性を持って行動できる |
上記のほかに、「自分に厳しすぎる」人は「ストイック」と言えます。
ほかにも「他人にすぐに相談してしまう」人は「早い解決を望むあまり周りに早い段階でアドバイスを求めてしまう」と言い換えることができるでしょう。
適切な短所が思いつかない人必見! 選考で伝える短所の見つけ方
選考で伝える短所の見つけ方
- 努力で改善できるものを探す
- 長所を言い換えてみる
- 社会生活を送るうえで致命的でない特徴を選ぶ
- 身体的なコンプレックスは伝えない
「自分にも短所はあるけど、それを面接で伝えるのが適切かどうかわからない」と悩む人もいるのではないでしょうか。仕事をするにあたって致命的な短所を伝えてしまうとマイナスの印象しか与えないこともあるため、短所は慎重に選ぶことが大切です。
ここからは、選考で伝えるのに適切な短所の見つけ方を解説します。現時点で思い付く短所を面接で伝える自信がない人はぜひ参考にしてください。
努力で改善できるものを探す
現時点で思い付く短所に不安を感じる人は、その短所が努力で改善できるかどうかを見極めるのがおすすめです。そして、努力で改善できるものは面接で伝えても問題ありません。
たとえば、「身長が低い」や「足が短い」など、コンプレックスに近いものを短所と考える人もいると思います。しかし、それらは採用担当者にとっても短所を質問する目的を達成できる回答ではないため、選考の場においてはふさわしくありません。
そうではなく、努力で改善できるものを探すことで、採用担当者も学生の人柄を把握できるため、良いイメージにつながりやすくなるのです。
このように、「この短所を面接で伝えるべきか」と迷った際は、努力で改善できるものかどうかという指標で選択するのもおすすめです。
長所と同様に、人柄や性格がイメージしづらいような短所は避けたほうが良いでしょう。
また、「短所がないことが短所です」といった回答は、面接官の質問の意図に沿っていないと判断される可能性があります。
長所を言い換えてみる
「今思い付く短所を伝えたところでマイナスの印象を与えるだけではないか」と悩んでいる人は、自身の長所を言い換えて短所と表現するのもおすすめです。
たとえば、以下のように長所を短所に言い換えることができます。
長所 | 短所 |
---|---|
真面目である | 柔軟性に欠ける |
協調性がある | 自分の意見を強く主張するのが苦手 |
計画性がある | 急な変更に対応するのが苦手 |
自分の意思を貫ける | 他人の意見を聞かないときがある |
このような作業をすると、以下のように短所を長所として変換することも可能になるのです。
短所を長所に変換した例文
私の短所は急な変更に対応するのが苦手なことです。
大学2年生のときに友人と初めての海外旅行をしたのですが、時より計画にはなかったことが発生して若干パニックになったという経験があります。
一方で、計画性の高さには自負がございます。そして、急な対応が発生することも含めた計画を立てることで、自分の短所も補うことができると考えています。
御社に入社後は、まずは業務で発生するあらゆる出来事を把握し、すべての出来事を含めた計画を立てて、プロジェクトがスムーズに進行するよう努めたいと考えています。
「短所でマイナスのイメージを与えてしまいそう」と不安を抱える人は、長所を言い換えて短所にするということを試してみてください。
リフレーミングと呼ばれるのですが、ゲーム感覚で友人とネガティブな状況をポジティブに変換する遊びをしてみてください。
一人では思いつかないようなことも、ほかの人の思考を借りるとものの見方や考え方を広げることができます。
社会生活を送るうえで致命的でない特徴を選ぶ
面接でほかの回答内容が良くても、その短所から「自社で働くのは難しい」と判断されて、不採用となる可能性が高くなってしまうからです。
たとえば、「カッとなると物に当たってしまう」や「人の悪口を言ってしまう」などは社会人としてふさわしくない行動です。採用担当者の立場になって考えてみても、そのような短所を持っている人を採用するのは会社にとって大きなリスクとなってしまいます。
このような致命的な短所は入社前に改善するのが前提ですが、面接では伝えないほうが不採用のリスクを下げられるでしょう。
身体的なコンプレックスは伝えない
身体的なコンプレックスは長所に言い換えることができないため、短所を短所のままにとらえられる可能性が高くなります。前述のとおり、短所を伝えるときは長所ととらえられるような表現に言い換えたり、改善行動をアピールしたりすることが大切なので、明確な改善策がない短所は就活にはふさわしくないと言えます。
面接では身体的なコンプレックスではなく、自身の性格や考え方、行動などに関する短所とその改善行動を述べるようにしましょう。
就活のプロが解説! 選考で印象が良い短所の特徴とは?
ここまでの内容から、面接では短所からも学生の良い側面を伝えられることが理解できたと思います。しかし、実際にどんな短所であれば良い印象を持たれるか疑問に思いますよね。
そこで、就活のプロであるキャリアコンサルタントの遠藤さんに、選考で印象が良い短所の特徴を聞いてみました。短所の選び方に迷っている人は参考にしてみてください。
アドバイザーコメント
遠藤 美穂子
プロフィールを見る改善できる程度の短所や他人に許容してもらえるような短所を選ぼう
自分の特徴のうち、長所は「良いところ」、短所は「直したいところ」です。選考で良い印象につなげられる短所は、「そのくらいなら許容範囲」と思ってもらえるようなものが良いでしょう。
たとえば「完璧を求めるあまり締め切りがぎりぎりになることが多い」という短所があったとします。
この場合、自分としては「もう少し余裕をもって仕上げたい」という思いがあり短所として定めたものの、面接官は「最終的に間に合うのであれば、より良いものにしたいという気持ちが強いだけだ」と前向きに受け取ってくれる可能性があるのです。
現時点では短所のものもこれから改善していこうという姿勢も大切
短所は「良く言えば長所になり得る」と面接官に思ってもらえるようなものを伝えると良いですが、一つ注意が必要です。
自分で「短所は〇〇ですが、一方で△△という長所でもあります」と、自分で長所として言い換えてしまうと、「短所とは思っておらず長所として見せたいのかな?」と思われ、短所を聞いている質問に的確に答えていないことになります。
短所はあくまで「現段階で自分が直したいと思っているところ」であるため、「直すためにこのような努力や工夫をしている」ということを付け加えることでアピールしましょう。
短所のエピソードは「改善するためにした行動」をセットで伝えよう
面接で短所を聞かれた際、採用担当者に「〇〇が短所なのか」という印象だけを残すのは非常にもったいないです。なぜなら前述の通り、短所の回答の仕方によっては、短所を長所ととらえてもらうことも可能だからです。
そのために特に重要なのが、改善するためにした行動をセットで伝えること。自分を俯瞰的に見られていることに加え、短所があっても改善しようと努められる、問題解決能力が高いなどの良い印象を持ってもらうこともできるのです。
このように、短所を伝える際は、必ず改善するためにした行動もセットで伝えましょう。
- 改善するための行動はしているのですが、成果はまだ出ていません……。成果が出ていない行動でもアピールして良いのでしょうか。
改善に向けてどんな行動を取っているかを具体的に伝えよう
まだ成果が出ていなくても、短所を改善するために取り組んでいることはアピールしておきましょう。
なぜなら、面接官は成果そのものだけではなく、短所を改善するためにどのような努力をしているのかを知りたがっているからです。
もちろん成果が出ているのに越したことはありませんが、人の短所はそう簡単に変えられるものではありません。
成果が出ていなくても諦めずに試行錯誤する姿勢や、自身の課題に対してトライアンドエラーを繰り返すことは仕事においても非常な要素です。
ただし、行動内容が「心掛けていること」だけにならないよう注意しましょう。具体的にどんな行動をしているかまできちんと伝えられるよう事前に準備しておきましょう。
面接で長所・短所を聞かれたときの答え方の例文
面接で長所・短所を聞かれたとき答え方の例文
「長所や短所の見つけ方や文章構成はわかったけど、具体的に面接でどう回答したら良いかわからない」と悩む人もいると思います。そのような人はまずはほかの人の文章を見てまねてみることからスタートするのがおすすめです。
ここからは、面接で長所・短所を聞かれたときの答え方の例文を紹介します。どのような流れで回答しているか傾向をつかみ、自分ならどう回答するかを考えながら確認してみましょう。
例文① 長所「真面目」短所「考えすぎる」
長所「真面目」短所「考えすぎる」の例文
私の長所は真面目な性格です。
この真面目さが特に発揮されたのは大学の毎授業で実施される小テストでした。私は小テストでも絶対に高得点を取りたい、高得点でなければ単位を取得できない可能性があると強く思い、毎回5時間以上の勉強をしてから臨むようにしていました。
その結果、すべて90点以上を獲得でき、無事単位も取得できました。
一方で、真面目であるがゆえに考えすぎてしまうという短所もあります。
ほかの人であれば気楽に考えられるようなことでも、頭がそれでいっぱいになるほど考えてしまうため、頭がパンクしてしまうこともあります。
しかし、現在は「今自分は考えすぎている」と少しでも感じたら友人に相談して、第三者目線から真面目に考えすぎる必要があるかどうかを判断してもらうようにしています。
御社に入社後はこのような性格を活かして、目の前の業務を確実、かつ高品質で遂行し、御社と顧客の成長に貢献したいと考えています。
「強く思い」という表現はネガティブな印象を与えるので「高得点で単位を取得したいと思い」とすると良いでしょう。
短所は業務に支障を来すほどではないようで、対応策が書かれていて良い印象です。
例文② 長所「協調性がある」短所「自分の考えを主張できない」
長所「協調性がある」短所「自分の考えを主張できない」の例文
私の長所は協調性に長けているところです。
私は小学生から大学までサッカーに取り組んでいました。練習や試合中に常に考えていることは「自分の得点ではなくチームの勝利を目指す」ということです。そのため、自分の得点にはならなくてもチームの勝利につながるのであれば、どんどんパスを回していました。
その結果、大学ではレギュラーとして全国大会ベスト8まで上り詰めることができました。
一方で、自分の考えを主張するのが苦手という短所もあります。
ミーティングのなかで「こっちのほうが良いのに」と思ったこともなかなか言えず、自分の考えが反映されないまま終わるということが多々ありました。
そこで、今はミーティング時は必ず1回は発言するということを決めて参加するようにしています。強制的に自分の考えを主張できるため、自分の意見もチームの方向性に反映されるようになったのを実感しています。
御社に入社後は、長所である協調性を活かして、メンバーへの配慮も考えながら意見を主張し、正しい方向に引っ張っていけるよう努めてまいります。
短所を改善するための行動が「必ず1回は発言する」と数字を用いて示されているため、イメージしやすいです。
自分の意見が実際にチームにどのように反映されたのかまで具体的に伝えられるとなお良いでしょう。
例文③ 長所「計画性がある」短所「臨機応変な対応が苦手」
長所「計画性がある」短所「臨機応変な対応が苦手」の例文
私の長所は計画性があるところです。
私は分刻みで計画を立ててから一日をスタートさせています。まずはやるべきことを洗い出し、優先順位を付けてそれをスケジュールに落とし込むという作業をしています。
もともとは「TOEICで900点を取る」という目標を達成するために計画を立てるようになったのですが、約2年間続けたところ目標を達成することができました。
一方で、臨機応変な対応が苦手という短所もあります。
計画を立ててそれどおりに行動しているがゆえに、臨機応変な対応が必要になったとき、何を優先すべきかわからなくなり、無駄な時間が発生してしまうということがありました。
今はこれを改善するために、臨機応変な対応が必要になったらまずはスケジュールを開いて、もう一度計画を立て直すということをやっています。その結果、優先順位を守りながらやるべきことをやれるようになりました。
御社に入社後も臨機応変な対応が必要になることがあると思います。その際、すぐに計画を立て直してやるべきことを確実に完了できるよう努めてまいります。
表裏一体の長所と短所を表現できているので、話に一貫性があります。
改善点をあえて挙げるとしたらTOEICの目標達成がどのくらいの難易度だったのか、計画を立てる前と立てた後の違いが点数で比較できると良いですね。
例文④ 長所「自分の意思を貫ける」短所「マイペース」
長所「自分の意思を貫ける」短所「マイペース」
私の長所は自分の意思を貫けることです。
私はどんな状況においても自分の意思を貫き、その意思が達成できるよう行動することができます。大学受験の際、私は偏差値の高い〇〇大学を志望していたのですが、先生や家族を含む周りの人からはもう少し偏差値の低い大学を勧められていました。
そのなかでも自分の意思を貫き、勉強し続けた結果〇〇大学への合格を達成することができました。
一方で、マイペースという短所もあります。
自分の意思ばかりに従っていたため、ほかの人に合わせることに苦手意識を感じ、自分のペースでしか行動できないという時期もありました。
しかし、チームにおいては自分の意思を貫くだけではうまく回らないということを実感し、今は周りの人とよく話し合い、自分も含めた全員が納得できるような行動をすることを心掛けています。
御社に入社後もさまざまな選択が迫られるかと思います。その際、自分の意思を貫き、必ず達成して貢献したいと考えています。
自分で決めたことを貫徹するまで頑張れる意志の強さが伝わってきます。
短所は「人とペースを合わせるのが苦手」であれば「マイペース」で良いですが、「意見を合わせるのが苦手」であれば「こだわりが強すぎる」というような表現も検討してみてください。
例文⑤ 長所「集中力が高い」短所「マルチタスクができない」
長所「集中力が高い」短所「マルチタスクができない」の例文
私の長所は集中力が高いところです。
私は一度作業を始めるとのめり込み、周りが一切気にならなくなるほど集中することができます。大学のテスト期間では夜の8時から朝の6時まで勉強にのめり込んでいたという経験もあります。
一方で、マルチタスクができないという短所もあります。
一度何かを始めるとその作業に集中してしまうため、ほかのことができなくなってしまいます。
これを改善しようとしたのですが、やはりマルチタスクはあまりうまくできませんでした。しかし、一つの作業を時間を決めて取り組み、時間が来たら作業をやめて次のことをするという取り組みを始めたところ、短時間で多くの作業をすることができるようになりました。
御社に入社後も自身の集中力を活かしつつ、しっかり時間を決めて取り組み、タスクをしっかりこなしていきたいと考えています。
集中力が長時間持続することがよく伝わります。
時間を決めて取り組むことで複数の作業を短時間で終わらせるという対策ができているため、マルチタスクに挑戦してできなかったことは省いてしまっても問題ありません。
注意点を把握しておこう! 長所・短所の答え方のNG例文
長所・短所の答え方のNG例文
面接で長所・短所を回答する際、いくつか注意しなければいけないことがあります。その注意点を把握せずに臨むと、高い評価を得られない可能性が高まってしまうのです。
ここからは、長所・短所の答え方のNG例文を紹介します。また、注意点も解説するので事前に理解しておきましょう。
長所NG例文① 複数の長所を羅列しているだけ
複数の長所を羅列しているだけのNG例文
私にはたくさんの長所があります。
真面目であることや、協調性があること、計画性があること、自分の意思を貫ける、集中力が高いなどです。
御社に入社後はこれらを活かして成果を出せるように頑張りたいと思います。
上記の例文は自身の長所をただ羅列しているだけで、この回答から人柄や性格などを伝えるのは難しくなります。
長所はたくさん回答すれば良いというものではありません。その企業で活かせる長所を選び、それについてエピソードや仕事への活かし方を深掘りするのが重要なのです。そうすることで、企業側はあなたの特徴や魅力を把握でき、採用するかどうかを判断することができます。
長所を回答する際は一つを深掘りするということを意識しましょう。
いくつもの長所を単語で羅列されてしまうと、説得力がまったくありません。
自分ではたくさんの長所をアピールしたつもりかもしれませんが、企業側から見ればどんな人物なのかがあまり伝わらず、印象にも残らないと言えます。
長所NG例文② 仕事に活かせない長所を述べている
仕事に活かせない長所を述べているNG例文
私の長所は私服がオシャレなところです。
幼少期から洋服が好きで、いつもオシャレを追求して服選びをしてきました。これまで購入した洋服は100着以上で、たくさんの服を着てみたからこそ、自分にとってのオシャレにたどり着くことができました。
御社では制服が指定されていますが、プライベートで続けていきたいと思います。
企業側が面接で長所や短所を聞く目的には、「その人の特徴や性格が自社で活かせられるかどうか」も含まれています。
上記の例文の場合、長所を仕事に生かすことができないため、企業側にとってあまり有益な情報にならないのです。
長所を述べる際は仕事への活かし方もセットで伝える必要がありますが、その前に企業分析をおこなって、その企業で活かせる長所を選ぶようにしましょう。
短所NG例文① 短所の改善に向けた行動が伝えられていない
短所の改善に向けた行動が伝えられていないNG例文
私の短所は臨機応変な対応が苦手なところです。
臨機応変な対応が必要になったとき、頭が真っ白になり、結局何も進まないという時間が発生することが多々あります。
大学のテスト期間にテスト勉強の計画を立てていたのですが、急遽バイト先から「シフトに入ってほしい」と連絡が来たとき、頭が真っ白になって1時間ほど何もしないという時間が発生してしまいました。
御社に入社後は臨機応変な対応もできるように努めてまいります。
上記の例文はただ短所を伝えただけで、それを改善するための行動が伝えられていません。
「短所を聞かれたから短所だけを答えた」という人もいると思います。しかし、この質問から企業側が知りたいのは、自社にふさわしい人材であるかどうかです。短所だけを伝えても「自社にふさわしい」と思われることはほとんどないでしょう。
仕事においても苦手分野や失敗はあるものです。重要なことはその苦手分野や失敗をどう改善し、成果を上げるかです。
短所の改善は社会人においても必要なことであるため、面接でも短所を改善した経験があることを伝えるようにしましょう。
簡潔な答え方のつもりで短所の説明だけで改善に向けた行動が伝えられておらず、気をつけると結んであるだけだと、説明不足の印象です。
「その短所をどうカバーするつもりですか」とさらに問いを重ねたくなりますね。
短所NG例文② 明らかに仕事に悪影響を及ぼす短所を伝えている
明らかに仕事に悪影響を及ぼす短所を伝えているNG例文
私の短所は朝起きるのが苦手なことです。
私は毎晩お酒を飲む習慣があるのですが、毎朝若干二日酔い気味で朝起きるのが遅くなってしまいます。何回か授業に遅れたこともありました。
このような短所があるため、大学ではできる限り一限目は入れないようにしました。
御社に入社後は毎朝遅れず出社するよう努めてまいります。
どれだけほかの回答が良くても、仕事に悪影響を及ぼす短所を持っていると判断されれば、短所の回答だけで不採用となる可能性もあるので、上記のような明らかに仕事に悪影響を及ぼす短所は避けましょう。
このような明らかに仕事に悪影響を及ぼす短所があると自覚のある人は、学生のうちに改善しておくことをおすすめします。
長所と短所を魅力的に伝えられるよう面接の準備をして差別化を図ろう
面接で長所や短所を聞かれることは多々ありますが、ただ回答すれば良いのではありません。内容が伝わりやすい構成を把握したうえで、仕事への活かし方や短所の改善行動などもセットで伝えることが重要です。
記事内で説明したように、企業側は目的を持って長所や短所を質問します。その目的に沿った、かつ魅力的な回答をして、選考突破を目指しましょう。
アドバイザーコメント
井上 捺稀
プロフィールを見る長所と短所の質問は面接での自分の印象を決める重要なもの
「長所と短所を教えてください」という質問は、どの企業の面接においても必ず聞かれる質問といっても良いでしょう。特に、一次面接など早い段階で聞かれることが多いため、この回答次第で第一印象が変わるといっても過言ではありません。
そのため、事前の準備がとても大切です。まずは長所と短所の一覧を参考にしながら、自分に合った回答を作成してみてください。
自分自身を相手に理解してもらうためにも素直に自分の特性を受け入れよう
その際、自分を良く見せようと嘘をついたり、誇張しすぎたりすることはやめましょう。どうしても受かりたい一心で、自分の長所を強調したい、短所はできるだけ見せたくないという気持ちもわかりますが、面接で深掘りをされたときにボロが出てしまうとかえって印象が悪くなります。
また仮に受かったとしても、採用時の情報をもとに配属先が決まることもよくあるため、入社後に自分自身が誇張しすぎた長所に苦労させられてしまう可能性もあるのです。
大事なのは、いかに自分の良さを「伝えるか」ではなく、「理解してもらえるか」です。ありのままの自分の長所と短所を受け入れ、自信を持って面接に臨んでくださいね。応援しています!
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント
Natsuki Inoue〇新卒で携帯電話販売代理店業界のベンチャー企業に入社。現場にてBtoC営業を経験した後、人事部では新卒採用を中心に、社内研修講師や社員面談などの人事業務に幅広く従事
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/産業カウンセラー
Junko Tomioka〇南箕輪村のキャリア教育推進コーディネーターに就任後、独立。現在は地方中高生やベトナム人留学生の就活支援、企業内キャリアコンサル、地方就職のサポートをおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Mihoko Endo〇メガバンクで法人営業や新人研修講師、採用面接に携わる。現在は「その人らしさを引き出すカウンセリング」をモットーに、大学での就活支援、社会人向けキャリア開発研修をおこなう
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