この記事のまとめ
- 鋭い質問を面接官がする3つの真意とは
- 面接で鋭い質問に答えるためには6つの準備をしよう
- 実践で身に付く! 鋭い質問40選と対策法
就職活動の面接は、自分をアピールできる最高の機会です。しかし「定番の想定質問の対策はしている」という人は多くても、鋭い質問にうまく答えられる人は案外少ないもの。ここでうまく対応できれば、ほかの学生と差がつき、内定に近づく可能性がぐっと高まるでしょう。つまり、予想外の鋭い質問にどう答えるかは、あなたの力の見せ所でもあるのです。
しかし、鋭い質問は解答の難易度も上がるため、きちんと答えられるか不安に感じる人も多いでしょう。これらの質問には筋道立てて正直に答えることで、あなたの潜在能力や実際の仕事での対応力の高さを示すことができます。
この記事では、キャリアアドバイザーの谷所さん、永田さん、隈本さんのアドバイスを交えつつ、面接で聞かれる鋭い質問への対策を解説します。面接を控えている人はぜひ実践してみてくださいね。
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面接では鋭い質問への回答でライバルと差がつく
この記事では、面接での鋭い質問に自信を持って回答するための実践的なスキルを身に付けることができます。まず、企業が鋭い質問をする3つの意図を理解し、質問の背景にある目的を把握しましょう。次に、4つの質問ジャンルの特徴を知ることで、幅広い質問に対応する準備ができます。
さらに、実際の鋭い質問40選とその対策、6つの体系的な準備方法を紹介し、回答の質を向上させる方法を解説します。鋭い質問への対策方法がわからない人は、一つずつ試してみてくださいね。また、回答が思い浮かばないときの対処法や、面接官を唸らせる逆質問のコツも紹介します。
これらの対策を実践することで、鋭い質問にしっかり答える力が身につき、ほかの候補者との差別化が図れるでしょう。鋭い質問に自信を持って答えられるようになると、面接に緊張しがちな人でも、心理的な余裕が生まれます。ぜひ、じっくり読んで活用してくださいね。
鋭い質問の前に、面接でよく聞かれる基本の質問が不安な人は、まずこちらの記事を読みましょう。
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面接で聞かれる質問に答えられるか不安ですよね。ただ、何を質問されるか分からず対策しようにも出来ない人は多いはず。
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企業が面接で鋭い質問をする3つの意図を理解しよう
企業が面接で鋭い質問をする3つの意図を理解しよう
- 臨機応変に対応する力を図りたい
- 思考力を試したい
- 本来の姿を見られる質問がしたい
面接で投げかけられる鋭い質問にうまく対応するには、まず企業側がなぜそんな質問をするのか、その狙いを理解することが大切です。一見難しそうな質問でも、その裏には明確な目的があります。企業が面接で鋭い質問をする理由は、大きく分けると3つあります。
これらの狙いをよく理解し、適切に対応することで、採用される可能性を大きく高めることができるでしょう。鋭い質問は、あなたの能力と個性を最大限に発揮するチャンスです。まずは目的をしっかり理解することで、質問の本当の意味を捉えることから始めましょう。
それでは、一つずつ解説していきます。
①臨機応変に対応する力を図りたい
企業が重視する能力の一つが、予想外の状況に柔軟に対応できる力です。今のビジネス環境はどんどん変化し、常に新しい課題が出てきます。そのため、マニュアルや過去の例にとらわれず、状況に応じて最適な判断を下せる人材は多くの企業で求められる人材といえるでしょう。
臨機応変に対応する力は、実際の仕事で突然の問題に対処したり、顧客との予想外のやり取りをしたりする場面など、さまざまな状況で必要です。
つまり面接では、すぐに回答が思い浮かばないような難しい質問にも、冷静に対処し、筋道を立てて建設的な回答を出せるかが評価のポイントになります。面接官が単に回答の内容がよかったかどうかだけでなく、その過程で見せる落ち着きや態度にも注目していることは覚えておきましょう。
- 面接で難しい質問をされたときに「少し時間をください」というのはありなのでしょうか?
丁寧な表現で伝えることでマイナスに働くことはない
面接で難しい質問をされた際に「少し時間をください」と言うのは、まったく問題ありません。むしろ、相手を待たせまいと焦って即答して見当違いの回答をするよりも、冷静に考えたいという姿勢を示すことが評価を高める場合があります。
伝える際には、「少し考えるお時間をいただけますか?」や「深く考えたいので、少しお時間をいただけると助かります」というように、丁寧な表現を使いましょう。
また、「先ほどの質問は〇〇ということでしょうか」など、質問内容を伝え返しながら考える時間を作るという方法も効果的です。
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②思考力を試したい
鋭い質問の多くは、はっきりとした正解がないオープンな質問です。繰り返しにはなりますが、鋭い質問を聞いてくる面接官が知りたいのは、あなたがどのように考え、どんな論理で結論に至るかという思考の道筋です。そのため、この種の質問では、表面的な答えや一般的な話をするだけでは足りません。むしろ、質問をいろんな角度から分析し、自分なりの視点で深く考えることが求められます。
また、その考える過程を明確に言葉にして、相手にわかりやすく伝える能力も同時に評価されるでしょう。実際のビジネスの場でも、会議や商談で自分の提案を言語化する場面は多々あります。企業は、学生が複雑な問題を論理的に分析し、独自の視点で解決策を提案できるかどうかを見ているのです。
思考力は問題解決能力と呼ばれることもあります。次の記事できちんと違いを理解しておきましょう。
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③本来の姿を見られる質問がしたい
企業は、面接を通じてあなたの本当の姿を見極めたいと考えています。しかし、通常の質問では、学生があらかじめ準備した模範解答を聞くことになりがちです。そこで、予想外の鋭い質問をすることで、あなたの自然な反応や本当の価値観を引き出そうとしているのです。
大前提、企業が鋭い質問をするのは、あなたを困らせることが目的ではありません。企業は単にスキルや知識だけでなく、会社の文化や価値観と合う人材を求めています。だから、あなたの個性や信念が垣間見える答えは、企業との相性を図るうえで非常に重要な情報になるのです。
仮に質問の内容が難しかったとしても、嘘はつかず、飾らない自分の姿を正直に表現しましょう。完璧な答えでなくても、真剣に考え、率直に答える姿勢そのものが評価の対象になります。
- 鋭い質問をされたときに、間が開いてしまったり、うまく答えられなくても大丈夫でしょうか?
焦らず落ち着いて対応することで評価につながる
大丈夫だと思います。大事なのは焦らずにゆっくり落ち着いて対応することです。内容も大切ですが、そのような質問にどう対応するのかという部分も見られています。
想定していなかった質問などに関しては慌ててすぐに的確なことを返そうとするのではなく、「少しお時間をいただいてもよろしいですか? 」と前置きをしたうえで3秒〜5秒くらいの猶予をもらいその間に頭のなかを整理するということも一つの方法です。
それにより「あ、ちゃんと冷静になって答えようとしてくれているな」という姿勢に映ります。
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どんなことを聞かれる? 鋭い質問の4ジャンルを把握しよう
どんなことを聞かれる? 鋭い質問の4ジャンルを把握しよう
- 企業研究をベースにした質問
- 入社後のことにまつわる質問
- 学生の個性を問うような質問
- 社会のニュースや業界のトピックに絡めた質問
面接ではさまざまな質問が投げかけられますが、それらは大きく4つのジャンルに分類できます。これらの4つのジャンルを意識して準備することで、面接官のさまざまな質問に対して、より深みのある回答ができるようになります。
鋭い質問のなかには、社会のニュースや業界の課題に絡めた質問など、あらかじめ時間をかけて対策しないと答えられないものもあります。通常の想定質問よりも、鋭い質問の対策は情報収集が鍵になることがあるので、普段から業界の重要トピックには目を通しておきましょう。
実際の質問例は後ほど解説するので、まずは全体像をつかむイメージで、どんなジャンルの質問があるのかを理解していきましょう。それでは、4つのジャンルを一つずつ説明します。
企業研究をベースにした質問
企業研究をベースにした質問は、志望動機の深さや企業への理解度を測るためのものです。採用サイトに載っているような単なる表面的な情報ではなく、企業の課題や将来の展望について、自分なりの見解を持っていることが求められます。
企業研究をベースにした質問の準備のポイント
- 企業の公開情報だけでなく、業界全体の動向を調べる
- 競合他社との比較分析をおこなう
- 企業の強みや弱み、成長の機会と課題を整理する
- 自分がどのように企業に貢献できるかを考える
- CSR(企業の社会的責任)について理解する
たとえば、競合他社との比較分析についての質問をされた場合、まず競合企業の現状を知っていなければ話になりません。そのうえで、志望企業が現在強みとしているサービスや課題を押さえておき、自分はどう考えているのかを言語化する必要があります。
企業研究をベースにした質問した鋭い質問の対策として有効なのは、インターンや OB・OG 訪問を活用し、なるべく社員の声に近いリアルな情報に触れておくことです。こうした準備を通じて、企業に対する理解を深め、自分の意見を交えて話せるようにしてください。
企業研究をベースにした鋭い質問では、候補者がホームページ(HP)などの各種情報をどのように分析し、自分の意見としてまとめているのかなど、分析力や論理的思考力をチェックしていると考えて良いでしょう。
時間が限られた就活という場では、効率的な企業分析のやり方を知っているかどうかにかかっています。次の記事も併せて読んでおきましょう。
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業界・企業を理解するためには、まずは職種ごとの仕事内容を把握する必要があります。不安な人は、次の記事の職種一覧を見て勉強しておきましょう。
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入社後のことにまつわる質問
入社後のことにまつわる質問では、あなたの将来のビジョンと企業の結びつきが問われます。そのため、具体的な個人の目標を述べられるようになっておくことはもちろんですが、中長期的な方向性を踏まえたうえで、どのような経験を積んでいくべきなのかを自分なりに考えておく必要があります。
入社後のことにまつわる質問の準備のポイント
- 企業の人材育成システムや昇進制度について調べる
- それらを活用した具体的なキャリアプランを考える
- 業界の将来トレンド(デジタル化や海外展開など)を把握する
- トレンドに対応するために必要な資格やスキルの獲得方法を考える
たとえば、「入社後3年間で営業の基礎を学び、5年目には新規顧客の開拓を任されるようになりたい」といった将来のイメージを持っているとしましょう。しかし、現実的にこのキャリアプランを叶えるために、企業でどのような現場を経験したり、具体的なスキルを身に付けたりすれば良いのかイメージできている人は少ないです。
企業によっては資格取得のためのサポートが用意されているところや、充実した研修制度を掲げているところもあります。企業の人材育成システムや昇進制度について調べ、その会社だからこそ叶えられる将来のビジョンを考えましょう。
入社後のことにまつわる質問から、具体的なキャリアビジョンや、目標達成のためにやるべきことを把握しているかを見極めています。採用担当者は、この回答から応募者の将来像をイメージしますので、配属先決定にも影響します。
そもそも「キャリア」とは何か、わからない人もいるでしょう。以下の記事で紹介している4つのステップで、自分の人生をより良くするキャリアを見つけましょう。
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さまざまな場所で見聞きするキャリアとはどういう意味の言葉なのか、キャリアコンサルタントとともに解説します。自分なりのキャリアを見つけていくためのコツも解説するため、参考にして、自分の人生をより良いものにしていきましょう。
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よくある面接での質問の一つに、「10年後の自分」について聞くものがあります。どう答えれば良いかわからない人は、こちらの記事で答え方のポイントを、ぜひ確認してみてください。
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学生の個性を問うような質問
学生の個性を問うような質問では、あなたの人となりや、企業文化との相性が評価されます。ここでのポイントは、単に性格や経験を述べるだけでなく、それらが企業の価値観や目指す姿とどのように合うかを示すことです。面接官は、あなたが企業の理念や目標をどれだけ深く理解し、それに共感しているかを見極めようとしています。
学生の個性を問うような質問の準備のポイント
- 企業の行動指針や企業理念を深く理解する
- 自分の価値観や行動の特徴との一致点を見つける
- 具体的なエピソード(サークル活動やプロジェクト経験など)を準備する
- 多様な人材の活用に関する企業の取り組みを理解する
- 自分がどのように多様性に貢献できるかを考える
たとえば、「チームワークを重視する」という企業理念に対して、サークル活動でのリーダーシップ経験や、グループプロジェクトでの協調性を発揮した具体例を準備しておくといいでしょう。このように、あなたの個性と企業文化の親和性を具体的に示すことで、面接官に好印象を与えることができますよ。
実際に長期間働いてみるなかでしか相性がどうかというのは見極められないと思うのですが、やはり少しでも長く関係性を維持したいので、それぞれがマッチしているかというのは重要だと思います。
社会のニュースや業界のトピックに絡めた質問
社会のニュースや業界のトピックに絡めた質問は、あなたの社会を見る目と、業界に対する理解度を測るためのものです。面接官は、あなたが日頃からニュースや業界動向に関心を持ち、それらの情報を批判的に分析する能力があるかどうかを確認しようとしています。
ここで重要なのは、単に事実を述べるだけでなく、それが企業や業界にどのような影響を与えるか、そして、それに対してどのような対応が必要かを筋道立てて説明することです。
新しい技術の登場や法規制の変更について聞かれた場合、その事実を説明するだけでなく、それが業界にどのような変革をもたらす可能性があるか、そして、企業としてどのような戦略を取るべきかについて、自分の見解を述べられることが理想的です。
社会のニュースや業界のトピックに絡めた質問の準備のポイント
- 業界特有の課題(法律の変更、新技術、市場の変化など)を調べる
- それらの課題に対する自分なりの見解を持つ
- 日頃から業界ニュースに注目し、影響や対策を考える習慣を付ける
- 持続可能な社会づくりなどの世界的課題と企業のかかわりを考える
- 企業の社会貢献活動について調べ、自分なりの提案を考える
たとえば、環境問題への取り組みや、社会貢献活動について、企業の現在の取り組みを調べたうえで、自分ならどのような新しい提案ができるかを考えておくと良いでしょう。このような準備は、あなたの視野の広さと、企業や社会への貢献意欲を示すことができます。
- 社会のニュースや業界のトピックに絡めた質問の対策として、新聞を読む以外でおすすめの方法はありますか?
信頼性のあるネットニュースや専門誌から知識を得よう
新聞のほか、新聞社や出版社などが運営している経済や業界に関連するネットニュースや業界団体の公式サイトをチェックするのがおすすめです。新聞は幅広く情報を得ることができますが、ネットニュースは、経済、ITなどに特化した情報を得ることができます。有料であっても信頼性のある情報をチェックしましょう。
また、経済誌や業界に関連する専門誌を読むようにしましょう。経済誌や専門誌を読むことで、経済や業界の知識が深まり、面接の鋭い質問にも対応できます。
面接で時事問題やニュースを答えるときのコツはこちらの記事で解説しています。
ニュース
例文10選|面接で最近のニュースを話すなら「自分の意見」が重要!
時事問題
面接で時事問題に答えるための5ステップ! 業界別の例文12選付き
面接官からの評価が点数でわかる! 本番に備えて面接力を測定しよう!
自分が面接官の目にどう映っているか、きちんと把握できていますか?
「面接力診断」では、あなたが面接本番でどれほどの力を発揮できるかを100点満点で測ります。
39点以下だと実力を発揮できていない可能性が高いです。診断結果から改善策を提案するので、本番に向けて対策しましょう。
- もうすぐ初めての面接がある人
- 自信のあった面接に落ちてしまった人
- 面接への不安を和らげたい人
実例と合わせて紹介! 対策必須の鋭い質問40選
就職活動において、面接は最も重要な山場の一つです。そのなかでも、ここで紹介する40の質問は、特に難易度が高く、深い思考と綿密な準備を必要とする「鋭い質問」です。これらは単なる表面的な回答では太刀打ちできない、あなたの本質を見抜こうとする質問ばかりです。
ただし、準備した内容を機械的に答えるのではなく、質問の意図を理解し、その場の状況に応じて柔軟に対応することも大切です。鋭い質問だからこそ、予期せぬ形での深掘りをされることもあるため、自分の考えを整理し、論理的に説明する力も磨いておく必要があります。
40の質問に真摯に向き合い、丁寧に準備することで、面接官にあなたの魅力を最大限にアピールしましょう。
企業研究をベースにした質問
企業研究をベースにした質問に効果的に対応するためには、表面的な情報収集にとどまらず、深い分析と独自の視点を持つことが重要です。まずは、企業のウェブサイト、年次報告書、プレスリリース、業界誌などを網羅的に調査し、徹底的な情報収集をおこないましょう。また、可能であればその企業の製品やサービスを実際に利用してみるのも良い方法です。
さらに、現状分析だけでなく、企業や業界の将来像について自分なりの見解を持つ未来志向の思考も求められます。単に課題を指摘するだけでなく、それに対する具体的な解決策や新しいアイデアを考えておくと、より印象的な回答ができるでしょう。
企業研究をベースにした質問の例
- 当社の10年後のビジョンについて、あなたの考えを述べてください。
- 当社の最新の経営戦略について、どのような課題があると思いますか?
- 当社の企業文化のなかで、改善すべき点はどこだと考えますか?
- 当社の主力製品・サービスの市場シェアが低下した場合、どのような戦略を提案しますか?
- 当社が新規事業に参入するとしたら、どの分野を提案しますか? その理由も述べてください。
- 当社の財務状況について、あなたの分析を聞かせてください。
- 当社のブランド戦略について、改善点を3つ挙げてください。
- 当社の海外戦略において、最も重要な課題は何だと考えますか?
- 当社のビジネスモデルについて言語化してください。
- 当社の企業理念と実際の企業活動にギャップがあると思いますか? あるとすれば、それは何ですか?
企業研究をベースにした質問だと下記のような質問がほかに挙げられます。
・当社が今後の成長のために注力すべき新技術やトレンドは何だと思いますか?
・当社の既存市場が飽和状態に達した場合、どのようにして新たな成長戦略を打ち立てるべきだと考えますか?
など、業界の現状把握などが必要な鋭い質問をされることもあります。
面接の不安を解消! 本番前に面接力を測って弱点を発見しよう
不安を抱えたまま面接本番に臨むと、面接官に好印象を残せず、内定が遠のいてしまう可能性があります。
そんなときこそ「面接力診断」を受けましょう。
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- 近く面接本番を控えている人
- 自分の面接の改善点を知りたい人
- 過去の面接で力を発揮しきれなかった人
入社後のことにまつわる質問
入社後のことにまつわる質問に答えるためには、自己分析と企業研究の両方が不可欠です。まず、自分のキャリアビジョンを明確にし、5年後、10年後の具体的な目標を設定しましょう。同時に、企業の中長期的な成長戦略や人材育成方針を調べ、自分のキャリアプランとの接点を見つけることが重要です。
企業の人材育成システムや昇進制度について詳しく調べ、それらを活用した具体的なキャリアプランを考えておきましょう。また、デジタル化や海外展開などの業界のトレンドを把握し、それに対応するために必要な資格やスキルの獲得方法を考えておくことも大切です。自分の強みや弱みを客観的に分析し、それらを企業でどのように活かし、または改善していくかを具体的に説明できるようにしておきましょう。
入社後のことにまつわる質問の例
- 当社の既存事業と新規事業のバランスについて、あなたならどのようなアプローチを取りますか?
- 入社後5年間で、当社にどのような変革をもたらしたいですか?
- 当社の人材育成方針について、あなたの視点から改善案を提示してください。
- グローバル人材として、あなたは当社でどのようなキャリアパスを描いていますか?
- 当社の組織構造について、効率化のための提案をしてください。
- 今後10年間で、当社の事業構造をどのように変えていく必要があると考えますか?
- 当社の企業価値を最大限高めるために、あなたはどのような貢献ができますか?
- 当社の次世代リーダーに求められる資質とは何だと思いますか? あなたはそれをどのように獲得しますか?
- 入社後にはどんなスキルを身に付けたいと思っていますか? またそれには何が必要だと思いますか?
- 入社後、将来的に部下の能力を最大限に引き出すために、あなたはどのようなマネジメントスタイルを取りますか?
入社後のことにまつわる質問だと下記のような質問がほかに挙げられます。
・対人関係で「上司と意見が違う場合、あなたはどのように対処しますか?」
・自己分析で「当社があなたを採用するメリットを3つあげてください。」
・企業研究で「当社の○○の事業を5年で1.5倍の売上にするには、何が必要だと思いますか?」
などです。
学生の個性を問うような質問
学生の個性を問うような質問では、主にあなたの思考プロセス、価値観、そして困難に直面した際の対処能力が問われるケースが多いです。質問の性質上、4つのジャンルのなかでも特に回答が曖昧になりやすい傾向があるので、具体的なエピソードを交えつつ、そこから得た学びや成長を説明できるよう準備しましょう。
自己分析を深め、自分の価値観や行動原理が企業の文化や方針とどのように合致するかを説明できるようにしておくことも重要です。企業が求める人物像は欠かさずにチェックしておきましょう。
学生の個性を問うような質問の例
- あなたの価値観と当社の企業理念に相反する部分があった場合、どのように対処しますか?
- 学生時代に経験した最大の失敗は何ですか? それをどのように克服し、どのような教訓を得ましたか?
- あなたの人生で最も困難だった決断について、その過程と結果を説明してください。
- 多様性のあるチームをリードするうえで、あなたが最も重要だと考える要素は何ですか? その理由も述べてください。
- あなたの専門分野と当社の事業領域が直接関連しない場合、どのようにしてその隔たりを埋めますか?
- 自己啓発のために、過去1年間で取り組んだことは何ですか? その成果をどのように評価していますか?
- 倫理的なジレンマに直面した経験はありますか? どのように対処しましたか?
- あなたの人生のゴールは何ですか? それは当社の経験をどのように活かせると考えていますか?
- 予期せぬ障害や反対意見に直面したとき、あなたはどのようにプロジェクトを前進させますか?
- あなたの人生哲学を一言で表すとしたら、何ですか? それは当社でどのように活かせますか?
学生の個性を問うような質問だと、過去には「自分自身を漢字1文字で表すとしたらどのような漢字ですか?またその意味を教えてください」といった質問もありました。回答としてはなるべく前向きでポジティブな意味合いの漢字を選択した方が良いですね。
社会のニュースや業界のトピックに絡めた質問
社会のニュースや業界のトピックに絡めた質問に答えるためには、企業の公開情報を徹底的に研究するだけでなく、業界動向や社会情勢にも目を向け、それらを総合的に分析する力が必要です。また、自分のキャリアプランと企業の成長戦略を結びつけて考え、具体的な提案ができるよう準備しましょう。
日頃からニュースや業界動向にアンテナを張り、それらが企業にどのような影響を与えるかを考える習慣を付けることで、より説得力のある回答ができるようになります。経済動向、技術革新、環境問題、国際情勢など、さまざまな観点から企業の将来を考察し、具体的な戦略を提案できるよう対策しましょう。
社会のニュースや業界のトピックに絡めた質問の例
- 現在の経済情勢が当社の事業に与える影響について、あなたの分析を聞かせてください。
- AIなどの技術革新が加速するなか、当社が競争力を維持するために必要な施策は何だと考えますか?
- サステナビリティの観点から、当社の事業モデルをどのように評価しますか?
- グローバル化と保護主義の両極化が進むなか、当社はどのような国際戦略を取るべきだと考えますか?
- デジタルプラットフォーマーの台頭が当社の事業に与える影響について、あなたの見解を述べてください。
- 人口動態の変化(少子高齢化など)に対して、当社はどのような長期戦略を立てるべきだと思いますか?
- 気候変動問題に対して、当社はどのようなアプローチを取るべきだと考えますか? 具体的な施策も挙げてください。
- データプライバシーに関する規制強化が当社に与える影響と、それへの対応策についてあなたの意見を聞かせてください。
- 新興国市場における当社の戦略について、どのような提案がありますか?
- パンデミックのような全世界的な危機に対して、当社はどのようなリスク管理戦略を構築すべきだと考えますか?
社会のニュースや業界のトピックに絡めた質問だと下記のような質問がほかに挙げられます。
SDGsやDXなどがトレンドでもあるため、「グリーンエネルギーの普及が進むなか、当社が今後どのように持続可能な成長を遂げるべきだと考えますか? 」「AI(人工知能)を活用した業界変革のなかで、当社はどの分野で競争優位を強化できると思いますか? 」などの質問を受ける可能性があります。
対策は完璧? 面接で鋭い質問に答えるための6つの準備
対策は完璧? 面接で鋭い質問に答えるための6つの準備
就職活動の面接で予想外の難しい質問に適切に答えることは、採用されるかどうかを大きく左右します。これらの質問は、単にあなたが持っている情報を確認するためだけのものではありません。むしろ、面接官はあなたの考え方や対応力、そして人間性を見極めようとしているのです。
こうした難しい質問にうまく答えるには、表面的な準備だけでは足りません。深く考え、自分の意見をしっかりと持つことが大切です。また、突然の質問にも落ち着いて対応できる能力も問われています。これは、実際の仕事でも必要となる重要なスキルです。
ここでは、こうした難しい質問に効果的に答えるための6つの重要な準備ポイントを紹介します。これらの準備をしっかりおこなうことで、自信を持って面接に臨み、印象に残る回答ができるでしょう。
企業分析を徹底的にする
企業について深く理解することは、鋭い質問への対応力を高めるうえで非常に重要です。表面的な情報だけでなく、企業の本質や抱える課題まで理解することで、より深い洞察に基づいた回答ができるようになりますよ。
また、綿密な企業分析は、あなたの志望動機をより説得力のあるものにします。企業の理念や方針を深く理解することで、自分のキャリアプランとの整合性を明確に示すことができます。これは、「なぜ当社を志望したのですか?」といった基本的な質問に対しても、表面的ではない、心のこもった回答につながります。
企業分析に自信がない人はこちらの記事も参考にしてみてくださいね。
①業界の現状を正しく把握する
まずは志望企業が属する業界全体の動向を理解することから始めましょう。業界全体を俯瞰することで、個別企業の戦略や課題をより深く理解できるからです。競合他社の状況、市場の成長性、最新の技術トレンド、法規制の変化など、幅広い視点で業界を見ることが重要です。情報が集まっていくうちに、業界の将来性や潜在的なリスクについても自分なりの見解を持つことができるでしょう。
業界の現状を正しく把握できれば、業界の課題や企業の位置づけに関する質問に自信を持って答えられるようになります。さらに、自分がその業界で働くことの意義や、キャリアの可能性についてもより深く考えることができるでしょう。
業界分析をおこなう際は、多様な情報源を活用しましょう。業界レポート、専門誌、ニュース記事、アナリストの見解など、幅広い情報を集めることが大切です。可能であれば業界セミナーや展示会にも参加し、最新の動向や雰囲気を肌で感じることも効果的ですよ。
業界の現状を知るには、業界専門誌や書籍がおすすめです。業界専門誌や書籍から、業界の現状、問題点、将来像などを、客観的に把握することができます。また業界団体のHPからも、業界の現状を知ることができます。
就活はリアルの場での情報収集が鍵を握ります。インターンや企業説明会、OB・OG訪問をうまく活用して、情報を集めましょう。それぞれの特徴は以下の記事で解説しています。
インターン
インターンは就活に不可欠? 8つのメリットと選び方を詳細解説
企業説明会
企業説明会で絶対に聞くべき質問30選! 聞かない方が良い質問も
OB・OG訪問
OB訪問・OG訪問は必要? 就活を有利に進める手順を完全網羅
②企業の強みと課題を理解する
次のステップは、志望企業の強みと課題を多角的に分析することです。企業分析をおこなう際は、企業のウェブサイト、IR情報、プレスリリース、会社説明会の資料などを丹念に読み込むことが基本となります。さらに、業界ニュース、顧客の評価など、外部からの視点も取り入れることで、より客観的な分析ができますよ。
特に大事なのが、競合他社との比較分析です。「今後の業界の課題は何だと思いますか?」「当社の業界における位置づけをどう考えますか?」といった質問は、鋭い質問のなかでも比較的よく聞かれる部類の質問だからです。どんなにアドリブでの回答が得意だったとしても、これらの質問には、事前の下調べなしに説得力のある回答はできません。すべての企業を調べることは不可能かもしれませんが、最低限、業界で高いシェアを誇る企業や、志望企業の競合となりうる企業については調べておきましょう。
- 競合分析という言葉がありますが、具体的に何をしておけば良いですか?
志望企業と競合企業でそれぞれの強みをしっかり理解しておこう
競合分析といっても、いろいろなやり方や調べるべき情報がありますので、すべてをおこなうということは現実的ではないかもしれません。ですから、これだけはしておいた方が良いというポイントとして「各社の強み」は把握しておくと良いでしょう。
商品力なのかマーケティング力なのか、人材育成が強いのかブランド力や発想力なのか。志望企業と”どう違うのか”という点についてそれぞれ比較しておくと、かなり貴重な情報としてインプットしておくことができます。
薄く広く分析するよりも「自分はこの点においては誰よりも分析した」という狭く深くという視点で分析することでほかの学生との差別化にもなりますね。
③SNSや企業のnoteなど参考にする
最後に、企業の非公式な情報源にも目を向けましょう。企業の公式SNSアカウントや、社員が書いているnote記事、LinkedInのポスト、従業員の口コミサイトなどは、公式情報だけではわからない実態を知る貴重な情報源となります。
これらの情報から、企業文化や日常の業務内容、社員の生の声など、より身近で具体的な情報を得ることができます。また、社員の声からは、その企業で働くことの魅力や課題、キャリアパスの実例などを知ることができます。
ただし、SNSやブログの情報は個人の主観が強く反映されている可能性があるため、複数の情報源を比較検討し、全体的な傾向を把握することが重要です。また、得た情報を面接で直接引用する際は、プライバシーに配慮し、一般化して表現することを心掛けましょう。
働くイメージを具体的に固めておく
自分自身のキャリアプランと、志望企業での働き方のイメージを明確にすることは、さまざまな質問に一貫性のある回答をするために不可欠です。また、自分の将来像と企業の方向性が合致していることをアピールすることで、採用担当者に強い印象を与えることができるでしょう。
また、働くイメージを具体化することで、より現実的で説得力のある回答ができるようになります。企業の事業展開や課題を踏まえたうえで、自分のスキルや経験をどのように活かせるかを具体的に説明できれば、採用担当者にあなたの価値を明確に伝えることができるでしょう。
①長期的なキャリアプランを練る
3年後、5年後、10年後の自分の姿を具体的にイメージし、そこに至るまでのステップを考えておきましょう。単なる役職やポジションだけでなく、どのような専門性を身に付け、どのような価値を企業や社会にもたらしたいのかまで考えを広げてください。
長期的なキャリアプランを考える際は、自分の興味・関心、強み、価値観などを深く掘り下げることが大切です。また、業界や企業の将来的な方向性と自分のキャリアプランとの整合性も考慮に入れてください。
ただし、キャリアプランは固定的なものではありません。環境の変化や自身の成長に応じて柔軟に修正していく必要があることも理解しておきましょう。面接では、具体的なプランを持ちつつも、配属などが決定していない以上、状況に応じて柔軟に対応できる姿勢も併せて示すことも重要です。
キャリアプランを考える際には、ライフイベント、加齢や立場の変化による働き方の変化についても考えましょう。「結婚、出産、介護など、人生の節目でどのように働きたいか」「管理職などマネジメント層になった際にどういった役割を果たしたいか」などです。
②強みを企業のなかでどう発揮できるかイメージする
自己分析で見出した自分の強みを、志望企業でどのように活かせるかを具体的に考えましょう。単に自分の強みを列挙するだけでなく、それが企業にとってどのような価値をもたらすのかまで掘り下げて考えられると良いですね。
強みを企業のなかで発揮するイメージを持つためには、まず企業の課題や目標をしっかりと理解することが必要です。そのうえで、自分の強みがどのようにそれらの解決や達成に貢献できるかを具体的に考えていきます。また、自分の価値を企業のニーズと結びつけて説明することができ、採用担当者に強いアピールができますよ。
ただし、強みを活かすイメージを持つ際は、現実的かつ謙虚な姿勢を保つことも重要です。新卒での入社であれば、まずは基本的なスキルを身に付け、徐々に自分の強みを発揮していくというステップを意識しておくと良いでしょう。
③「どんな社会人になりたいのか」を言語化する
面接の鋭い質問のなかは、理想の社会人像や仕事への取り組み方に関する質問に対して深掘りをするものも多いです。「人の役に立てる社会人になりたい」という漠然とした目標ではなく、具体的にどのような価値観を持ち、どのように仕事に取り組みたいのか、そしてそれがなぜ重要だと考えるのかを言葉にしておきましょう。
理想の社会人像を言語化する際は、自分の価値観や信念、これまでの経験から学んだことなどを深く掘り下げて考えることが大切です。また、社会や企業が求める人材像も参考にしつつ、自分らしさを失わない形で表現することを心掛けましょう。面接では、理想とそれを実現するための現実的なアプローチの両方を示すことで、より説得力のある回答ができるでしょう。
「どんな社会人になりたいのか」のほか、仕事に対する価値観や自社の社風やビジョンと合致するかを見極めるために「働く意味」や「あなたにとって働くとは」などの質問を受けることがあります。応募企業の特徴と関連させて、考えた理由と実現するためにやるべきことを考えておきましょう。
働く意義や意味を見出せない人はこちらの記事も読んでみてください。
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鋭いと思われる逆質問とは? 面接官が唸る3つのコツ
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- 自分がされた質問を面接官に聞き返す
- 社員として活躍する意思を見せられる質問をする
- 実体験と結びつけた質問をする
就職活動において、学生からのアピールのチャンスが逆質問です。「最後に質問はありますか?」と聞かれて、「ありません」と流してしまうのはあまりにももったいないです。逆質問は、あなたの熱意そして会社への理解度を示す絶好のチャンスとなるからです。
面接官は、あなたの質問を通じて、あなたがどれだけ真剣に企業研究をおこなったか、そしてどれだけ真剣にその企業で働くことを考えているかを判断しています。
ここでは、面接官を唸らせる3つの逆質問のコツを詳しく解説します。実際の面接で試してみてくださいね。
①自分がされた質問を面接官に聞き返す
逆質問の場では、自分がされた質問を面接官に聞き返すのも良いでしょう。ただし、単純に質問を繰り返すのではなく、「その質問を起点に会社のことを知ろうとしている」という熱意の伝わる質問の仕方をすることが重要です。
面接官に聞き返す逆質問の例
- 「あなたの長所は何ですか?」→「御社ではどのような長所を持つ社員が特に評価され、成功していますか?」
- 「チームワークに必要なことはなんだと思いますか?」→「御社では具体的にどのようなチームワーク促進の取り組みをされていますか? また、その効果をどのように評価されていますか?」
- 「入社後はどのような社会人になりたいですか?」→「御社ではどのような方が新卒で活躍されていますか? その方達に通じる共通点はありますか?」
逆質問を有効に使うことで、あなたが会社を理解しようと努力し、入社を真剣に考えていることを印象付けられます。また、面接官との対話を深め、より有意義な時間にすることができるでしょう。事前に調べられる基本的な情報ではなく、面接官にしか聞けないような質問を選ぶことで、より効果的な逆質問となります。
- 自分がされた質問を面接官に聞き返す際のNG例を具体的に知りたいです。
挑戦的な質問や攻撃的な聞き返しは悪い印象を持たれるためNG
たとえば、「あなたの強みは何ですか?」と聞かれた際に、「では、御社の強みは何ですか?」と、そのまま質問を返すのはNGです。このような質問返しは、面接で何を評価するために候補者に質問しているのか理解していないと捉えられ、相手に不快感を与える可能性があります。
また、面接官の質問に対して「それはどのような意味(意図)ですか?」などの挑戦的な態度や、「私も御社がどうやって利益を上げているのか知りたいです」といった攻撃的なニュアンスを含んだ聞き返しも避けましょう。こういった質問は、コミュニケーション力の低さを露呈するようなもので、面接官に悪印象を与えます。
②社員として活躍する意思を見せられる質問をする
社員として活躍する意思を見せられる質問は、あなたの意欲と将来のキャリアへの計画性を強くアピールできます。特におすすめなのが、将来の自分の姿を具体的にイメージした質問です。入社後のギャップを減らすことにもつながるので、何を聞いたらわからないという人は、まずはここからチャレンジしてみましょう。
たとえば、「入社後3年目の社員は、どのような業務を担当することが多いでしょうか?」という質問は、中長期的なキャリアプランを持っていることを示せます。さらに、「御社では、若手社員の育成にどのような取り組みをされていますか?」や「社内でのキャリアアップの道筋について、具体的な例を挙げていただけますか?」といった質問も、入社後への活躍に熱意を感じる良い質問ですね。
また、「御社の〇〇事業における今後5年間の展望をお聞かせください。そのなかで、新入社員である私にはどのような役割が期待されるでしょうか?」というように、会社の展望と自身の役割を結びつけた質問もライバルと差別化できるでしょう。準備に時間をかけて、とっておきの逆質問を考えてみてください。
③実体験と結びつけた質問をする
自身の経験や知識を踏まえた質問は、あなたがすでに持っているスキルや経験を会社でどのように活かせるかをアピールする良い機会となり、場合によっては、即戦力としての可能性も印象付けます。新卒採用は基本的にはポテンシャル採用なので、スキルがなくても問題ありませんが、前もって業務への知識があるに越したことはありません。
たとえば、「私は学生時代に〇〇のプロジェクトに携わり、△△のスキルを身に付けました。御社ではこのような経験をどのように活かせるでしょうか?」という質問は、自身の強みと会社のニーズを結びつけようとする印象につながります。
また、「御社の××製品に大変興味があります。私は□□の分野で研究をおこなっていましたが、この知識を製品開発にどのように活用できると思われますか?」「私はインターンシップで▽▽業界の課題に取り組んだ経験があります。御社ではこの業界に対してどのようなアプローチを取られていますか?」という質問は、業界への理解と会社の戦略に対する関心を示すことができます。
実体験と結びつけた質問の場合、自分が消費者として製品やサービスを使った経験を活かした内容もおすすめです。商品への愛着が伝わるようなオリジナル性の高い逆質問を考えてみましょう。
「製品が好き」やサービスのファンというだけでは「その程度ならみんな考えるよな」としか思ってもらえず、インパクトに欠けてしまいます。「これでなきゃ嫌だ」「愛してやまない」といったオタク性を認識してもらうことができればそれはあなただけの強みになるでしょう。
思いつかない人は、こちらの記事で面接の逆質問50選のなかから、自分に合う質問を探しましょう。
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面接での鋭い質問にしっかり答えて内定へのチャンスをつかもう
面接での鋭い質問は、難しく感じるかもしれませんが、実はあなたの能力をアピールする絶好のチャンスです。これらの質問に対し、あなたの考え方や企業への理解を示すことで、強い印象を残せます。
重要なのは、正解を言うことではなく、あなたの思考プロセスを伝えること。すぐに答えられなくても焦る必要はありません。落ち着いて考える時間を取ることも、誠実さの表れとして評価されます。
しっかりとした企業研究と自己分析をおこない、業界動向にも目を向けておくことで、さまざまな質問に対応できる準備が整います。この準備があれば、鋭い質問も恐れることなく、むしろ自分をアピールするチャンスとして活用できるでしょう。
自信を持って自分の考えを伝え、鋭い質問を味方につけることで、内定獲得への道を切り開いていけるはずです。
アドバイザーコメント
谷所 健一郎
プロフィールを見る鋭い質問にも臨機応変に対応して企業にアピールしよう
面接で鋭い質問に対応するための準備をおこなうことで、不安は払拭できます。鋭い質問をおこなう意図は、どんな状況でも臨機応変に対応できるか、どういった思考力があるか、さらに本来の姿を見極めたいといったことがあります。
質問内容は、企業研究をベースにした質問、入社後に関する質問、個性や価値観を問う質問、時事問題や業界に関連する質問などです。
企業研究や入社後に関する対策は、企業研究をおこない競合他社との違いや企業の強みを把握します。そして応募企業におけるキャリア目標と達成するためのキャリアプランを整理して、強みを生かしてどういった貢献ができるか具体的に考えましょう。
業界研究や自己分析をして自信を持って答えよう
仕事の価値観に関連する対策は、企業の経営理念や行動指針と自分の価値観との共通点を関連させて、経験などのエピソードを盛り込んだ自分の考えを伝えます。また時事問題や業界に関連する対策は、新聞やネットニュース、専門誌などから情報を得て、自分の考えや提案事項を整理しておきます。鋭い質問例が記載されていますので、回答を考えてみましょう。
鋭い質問の回答は、正解を求めているのではなく、応募者の考え方や捉え方を見極めています。鋭い質問を受けることは、採用担当者が興味を持っている証だと捉えて、業界研究や企業研究、自己分析をおこない、自信を持って自分の考えを述べましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリア・デベロップメント・アドバイザー/キャリアドメイン代表
Kenichiro Yadokoro〇大学でキャリアデザイン講座を担当した経験を持つ。現在は転職希望者や大学生向けの個別支援、転職者向けのセミナー、採用担当者向けのセミナーのほか、書籍の執筆をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/メンタル心理カウンセラー
Syuya Nagata〇自動車部品、アパレル、福祉企業勤務を経て、キャリアコンサルタントとして開業。YouTubeやブログでのカウンセリングや、自殺防止パトロール、元受刑者の就労支援活動をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/性格応用心理士1級
Minoru Kumamoto〇就職・転職サイト「職りんく」運営者。これまで300名以上のキャリア相談を受けた実績。応募書類や採用面接の対策支援をする他、自己分析の考え方セミナーを実施
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