退職に良い時期は、業務面と制度面の2つの観点から考えることができます。

業務面では、会社の繁忙期を避け、自身が担当している仕事の引き継ぎを無責任な形で終わらせないことが絶対条件です。周囲への影響を最小限にとどめる配慮が求められます。

制度面、特に税金の観点では、12月末を選ぶ人が多いです。年末に退職すると、会社が年末調整をおこなってくれるため、自身で確定申告をする手間が省けます。

逆に3月ごろまで働くと、翌年の税負担が増える場合もあるため、自身の状況をよく調べることをおすすめします。

会社の規則を守りつつまずは上司に相談しよう

退職を伝えるタイミングも極めて重要です。会社の就業規則で「退職希望日の〇カ月前までに申し出ること」といった定めがあるはずなので、まずはそれを必ず確認しましょう。

そのうえで上司に相談しますが、直前すぎると混乱を招き、あまりに早すぎても自身が働きづらくなる可能性があります。

上司も部署全体の視点で考えているため、まずは相談という形で、自身の意思（「辞めたい」のか「辞めることが決まった」のか）を明確に伝え、調整していく姿勢が大切です。

引き留めにあう可能性もありますが、次の予定が決まっているなど、どうしても譲れない事情がない限りは、可能な範囲で協力する姿勢を見せる方が円満な退職につながります。

やはり第一に、繁忙期は避けるべきです。周りの人にかなり負担をかけてしまいます。

ボーナスに関しては、それは労働者の権利なので、もらってから辞める人が多いのが一般的です。

周囲に配慮はしつつ権利を行使するのはもちろん問題ない

たとえば、夏のボーナスであれば7月の頭にもらって、7月末や8月末に退職するというのが良いでしょう。

また、中途採用の求人が増える時期を狙うのも一つの手です。

とにかく、繁忙期を避け、ボーナスをもらってから辞めても問題ありません。人事担当者もそのあたりは理解しています。