Q

就職浪人する人の割合ってどのくらいですか?

現在就活をしていますが、志望企業からなかなか内定がもらえないので、就職浪人を検討しています。ただ、周りに就職浪人する人や、就職浪人を経験した人もいないので不安になっています。実際に就職浪人する人って何割くらいいるのでしょうか?

また、就職浪人をすると何かメリットやデメリットはあるのでしょうか? 正直にいうと、就職活動をやり直すというくらいしか知識がないので、その辺りも併せて教えていただけると嬉しいです。

それと、就職浪人をすると次の就活まで一定期間が空くと思うのですが、このときに何かやっておいた方が良い準備はありますか? なんとか志望企業から内定をもらいたいので、アドバイスをしていただけると幸いです。

2人のアドバイザーが回答しています

質問日 :

※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています

キャリアコンサルタント/勉強カフェ札幌大通スタジオ代表

渡邊 裕樹

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割合は10%ほどでモチベーションの維持が難しいデメリットがある

令和4年度大学等卒業予定者の就職状況調査では、大学卒業者のうち内定をもらえた人の割合は約90%以上という調査があります。そのためここから考えると、就職浪人をする人は大学卒業者のうち10%未満と考えられます。

就職浪人をする1番のメリットは、1年間就職活動をする時間が確保できるということです。その分じっくり業界や企業を調べることができるだけでなく、自分自身のことを考える時間を持つこともできます。

デメリットとして最も大きいのは、モチベーションの低下です。就活は心身ともに労力を要する活動なので、それをもう1年続けることで疲労やストレスが溜まりやすく、モチベーションが下がりやすいという面があります。

また就職浪人中のことを翌年の就活で説明する必要が出てくるので、明確な理由がなければ「単に昨年就職を決められなかった」という印象だけが伝わりかねません。

特に一人暮らしをしているケースでは、生活費なども含めた経済的な面を何とかしなければならないということも多いです。

そうしたメリット・デメリットをよく比較検討して、就職浪人をするかどうかを決定するのが良いかと思います。

就職浪人中は積極的に勉強して自分を磨こう

就職浪人中にやっておいた方が良いことは「勉強」です。

自分が興味を持つ分野の本を何冊も読んだり、関連するイベントに参加したりするなど、興味・関心のある分野の知識を伸ばしておくのがおすすめです。企業選びの際も役立つだけでなく、面接でも話をする材料ができるでしょう。

既卒者の就活状況や就活の進め方はこちらの記事で解説しているので、併せてチェックしてみてください。

キャリアコンサルタント/合同会社渡部俊和事務所代表

渡部 俊和

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就職浪人は時間の浪費になるためあまりおすすめできない

就職浪人は終身雇用の時代には一定数いましたが、今はあまり聞きません。また正直おすすめもできません。なぜなら就職浪人は、仕事に関する経験も情報も増えないまま、ただ時間を費やし年を重ねることになるためです。

終身雇用の時代は、一度会社に入ってしまえばある程度将来の見通しが立ったため、リスクを承知で1年準備する価値もあったかもしれません。

しかし今の時代で就職浪人をすることにメリットはほとんどなく、実社会で働いていない以上、やるべきことも限られてしまいます。

そして企業側の視点としても、社会に出ないで就職浪人をしていたあなたを今以上に評価する可能性が低いというのが実情です。

どうしても入りたい企業があるなら同業種の別企業で実務経験を積もう

もしどうしても入りたい志望企業があるのであれば、就職浪人しても可能性が減るだけではないかと思います。

それなら同じ業種の他社に入社して、少なくとも業界の情報や実務経験を少しでも得てから、実務経験のある第二新卒として、もしくは数年経験してから転職で入社することを目指す方がまだ現実味があるでしょう。

現在内定がなくて困っている人は、こちらで内定なしの状況から逆転する方法を紹介しているので、ぜひ併せて読んでみましょう。

就活するのがつらいと感じている人は、無理せずまずは心をケアすることも大切です。こちらの記事でその原因や解決策を解説しているのでぜひ参考にしてください。

就職浪人はやめた方が良いのか? と悩む人は、こちらのQ&Aでもキャリアアドバイザーのアドバイスも確認しましょう。

以下のQ&Aも就職浪人をするか迷っている質問者に向けて、キャリアアドバイザーが回答しています。併せてチェックしてみてくださいね。

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