Q
大学院2年生
男性
大学院の留年率はどれくらいですか?
現在大学院生として研究に取り組んでいるのですが、研究テーマが進まず、このままだと修了できずに留年してしまうのではないかと不安を感じています。
大学院の留年率がどれくらいなのか、一般的なデータや感覚的なものでもかまいませんので、知りたいです。特に理系の修士課程の場合、どうなのでしょうか?
もし留年してしまった場合、就職活動においてどれくらい不利になるのか教えていただきたいです。企業にどう説明すればマイナスイメージを払拭できるか、具体的なアドバイスをお願いいたします。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
留年が必ずしも不利とは限らない! 納得できる理由を伝えよう
大学院の留年率は、学校、学部、文系か理系かによって異なります。
留年率のデータは各学校によって異なるため、ご自身で各学校のデータを見ていただくのが一番です。
納得度の高い理由を企業に伝えられるかが評価の分かれ目
正直に言うと、希望の就職先に行けなかったためにあえて留年する人もたくさんいます。そして、留年した理由を明確に伝えられるのであれば、企業側は考慮してくれると思います。
たとえば、「研究をもう少し続けたかった」という理由などです。「ただ単に遊び呆けて留年した」「アルバイトばかりやっていて留年した」といった理由でなければ、企業はそこを汲み取ってくれるでしょう。
「それならまあ留年するのも選択肢だよね」と企業に思わせるような、明確な説明ができるように準備しておくことが重要です。
大学院の留年率は専攻による! 改善の姿勢を示すことが大切
大学院の留年率は大学・専攻・指導体制で大きく差があります。
実際の留年率については公表が少ないため一概に言えませんが、理系修士では研究の遅れ、実験トラブル、論文提出基準により一部で留年が発生します。私の担当する学生でも複数例ありました。
その割合より重要なのは、「なぜ遅れたか」を説明できるかです。
不利とは限らない! 課題改善の姿勢を見せよう
就活で不利かどうかは、説明の質で変わります。面接では次の順で端的に話すと伝わりやすいです。
・原因:研究計画の見積もり甘さ/装置故障など事実、家庭の事情などやむをえない事情
・対策:週次計画・指導教員との合意・実験プロトコル改善・研究ログなど具体策
・成果:データ再取得/発表/修了見込みなどの進捗。研究が進捗して卒業見込みならその旨を伝える。
・再発防止:見積もりのバッファ設計・リスク管理表の導入など。実体験をともなっているからこそ説得力も増します。
今からできることとして、学生のうちは学内で学べる範囲を確実に積み上げることが近道です。
留年の有無自体を気にすることより、課題を特定し改善してやり切った姿勢が評価されます。
「留年すると就職できないのではないか」と不安を抱える人もいると思います。以下の記事では留年した場合の就活への影響や内定を得るための対策方法などを解説しています。留年の可能性がある人、確定している人はチェックしておきましょう。
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