Q
大学4年生
男性
大学院に落ちて留年するか卒業するか悩んでいます。
現在大学4年生で、志望していた大学院の院試に落ちてしまいました。卒業研究は終わっています。
来年また受験したいと考えているのですが、このまま大学に留年して対策をしながら再受験を目指すべきか、それとも卒業して一度無職という形になって来年受験すべきかで非常に悩んでいます。
もし卒業して無職になった場合、就職活動をする際に大きく不利になってしまうのでしょうか? また、留年した場合も「大学院に落ちた」という事実は就活で不利になるか不安です。
どのようにするのが最善か、今後の進路について具体的なアドバイスをお願いいたします。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
予備校か留年が現実的な選択肢! 中途半端は避けよう
これはケースによって対応は変わります。
留年して再受験を目指すのも良い選択肢ですが、大学院によっては予備校のような位置付けの「大学院の予備科」が設けられている場合もあるため、そうした予備科に通うというのも一つの手かもしれません。
一方、就職するという道を選んだ場合、仕事と再受験の勉強とでどっちつかずの状態になりやすいでしょう。
仕事も中途半端になってしまいがちで、今まで学生だった人がいきなり就職というまったく違う世界で仕事をしながら、翌年の大学院受験のための勉強をすることは、おそらく難しいと考られます。
中途半端になりやすいという意味では、留年することも懸念がないわけではありません。
そのため、もし志望する大学院が予備科を持っているようなら、その予備科に入ることを一番におすすめします。そして、2番目が留年、3番目が就職というのが、私の考える優先順位です。
両立の困難さが最大の懸念
なお、一旦就職したいという気持ちは理解できますが、私自身の経験や多くの事例から見ても、どっちつかずになりやすい点が一番の懸念です。
私の甥も私立の医学部に入学した後、国立を目指して仮面浪人をしたものの、医学部のカリキュラムをこなすだけで精一杯になり、結局進級を優先してあきらめていました。
人は、どうしても今かかわっているコミュニティや現実を優先順位高くとらえてしまいがちです。
そのため、どっちつかずになる可能性が高いのが就職です。それよりも、予備校に通うか留年するのが現実的な選択肢であると言えます。
留年か卒業かは目的とコストで総合的に判断しよう
どちらにもメリットとリスクがあるので、以下の点を比較して決めると良いです。
・目的:来年必ず合格したい、就職の選択肢も残したいなど。
・コスト:学費・生活費・精神的負担
①留年して在学のまま再受験する場合:学生証・研究室の設備・教員の指導を使いやすく、環境面は有利です。ただし学費と時間がかかります。また、履歴上は「留年の理由=大学院再挑戦・研究継続」と説明できます。
②卒業して無所属で再受験する場合:学費負担がなく、就活を並走しやすい一方、研究設備・指導へのアクセスが弱くなります。また、外圧なく自己管理で再受験となるため、プレッシャーが必要以上にかかってしまう可能性もあります。
履歴書には「卒業後に大学院再挑戦の準備」と明記し、学習計画や、受験科目の過去問記録、英語スコアなど成果を証拠として示すと納得されやすいです。
どちらを選んでも事実を具体的に説明できるようにしよう
就活面の有利・不利は、事実ではなく理由と行動の一貫性が示せるかで変わります。
どちらを選んだとしても、以下を準備し、説明できる状態にしておくと安心です。
・年度内の学習計画:週次の学習時間・科目・模試など、どのように計画したか
・マイルストーン:月ごとの到達目標をどのように設定したか
・成果の見える化:模試スコア推移、研究ノートなどで、どのようにPDCAを回したか
なお、学業が主軸なので、その期間中に無理にインターンシップなどで実務経験を増やす必要はありません。
学内の指導・講義・過去問演習を丁寧に積み上げ、まずは希望の大学院に進学することを最優先しましょう。
「留年すると就職できないのではないか」と不安を抱える人もいると思います。以下の記事では留年した場合の就活への影響や内定を得るための対策方法などを解説しています。留年の可能性がある人、確定している人はチェックしておきましょう。
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