Q
大学3年生
女性
世界遺産検定1級は就職活動で有利になりますか?
就職活動を控えている大学生です。世界遺産が好きで、先日、世界遺産検定1級を取得しました。
この資格は、就職活動において有利になるのでしょうか? もちろん、直接的に必須となる資格ではないことは理解しています。
具体的にどのような業界や職種で、世界遺産検定1級の知識や取得への努力をアピールできるでしょうか?
面接などで効果的にアピールするための方法や、世界遺産検定1級の取得者が実際にどのように資格を役立てていたかなど、具体的なエピソードがあれば教えていただきたいです。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
世界遺産検定は直接有利にならないがアピールにはなる!
正直なところ、世界遺産検定1級を持っているから直接的に採用で有利になることはほぼありません。
ただし、旅行業界、メディア、観光関連など、親和性の高い業界においては、その分野への強い興味・関心を示す材料として高く評価される可能性があります。
努力の過程を強みとして伝えよう
また、業界にかかわらず、難関資格を取得した継続力や努力する姿勢は、自己PRの強力なエピソードになります。
「なぜその資格に興味を持ったのか」「学んだことをどう活かしたいのか」を具体的に語れるようにしておくと良いでしょう。
たとえば、グローバル系や観光業界の企業の場合は、「各国の世界遺産を学んでいくなかで文化の多様性や、持続可能な観光業界のあり方に関心を持ちました」と伝えると良いです。
また、地域密着型の仕事だったら、「世界遺産検定の知識を地域の魅力を発信する仕事に活かしたい」といった伝え方もできますね。
1級はアピールの強い補助線になる! 成果とセットで語ろう!
結論から言うと、世界遺産検定1級は、それ単体で合否を左右する決定打にはなりにくい一方、関心の深さ・調査力・発信力を裏づける強い補助線になります。
特に効果が出やすいのは、以下の業界や職種です。
・旅行会社、ランドオペレーター、DMOなどの観光・旅行
・地域創生、自治体、観光協会
・博物館、美術館、史料館などの文化施設
・旅行、歴史分野の編集/ライターなどのメディア・出版
・学習塾、EdTechの社会科カリキュラムなどの教育
・インバウンド関連の広報、SNS運用
・ホテル、交通各社の企画やコンテンツ職
一般企業でも、コンテンツマーケやPRで歴史・文化をわかりやすく伝える力を示せれば評価につながります。
アピールのカギは、資格取得で終わらせず「成果物と再現性」を添えることです。
面接では「目的・プロセス・成果・業務への活かし方」を語ろう
面接では、以下の要素を短く通すと伝わります。
①「なぜ挑戦したか」という目的
②学習計画・一次情報の調べ方・現地調査の工夫などのプロセス
③記事・ツアー企画・SNS発信・学内イベントなどのアウトプットといった成果
④調査設計・編集・利害調整・リスク配慮など、ほか業務への転用
数字と他者評価を添えると一気に実務化します。
知識自慢で終わらせず成果を伝えよう!
以下の具体例を参考にしましょう。
「世界遺産1級合格後、ユネスコ基準の『顕著な普遍的価値』の切り口で京都の寺社を再編集し、英日併記の散策マップを作成しました。
学内観光研究会で作成したものを配布したところ、地元店との連携で回遊率を20%伸長させることができました」
一方で注意点は2つ。
第一に知識自慢に終始しないこと常に「誰に、どんな行動変化を起こせたか」を主語にします。
第二に、志望業界と接点が薄い場合は、長期目標を立てて「計画→実行→検証」で達成した経験、専門知を噛み砕いて伝える力といった普遍スキルに翻訳してください。
面接本番前の方へ
39点以下は要注意!面接力を診断してください
内定獲得のためには、面接での印象が大きなポイントとなります。あなたは自分の面接に自信を持っていますか?
少しでも不安に感じる人はたった30秒で面接力を把握できる「面接力診断」を活用しましょう。簡単な質問に答えるだけで、“あなたの強み”と“改善点”が明確になります。
もし39点以下だった場合は要注意です。今すぐ診断で面接力をアップし、就職で失敗する可能性をグッと下げましょう。
・面接でなぜ落ちたかわからない人
・自信を持って、面接に臨みたい人





