Q
大学3年生
女性
建築業界の就活で導入されている筆記試験の内容を教えてください。
私は建築学科の大学生で、これから本格的に就職活動を始めます。設計事務所やゼネコンへの就職を目指しているのですが、就活の筆記試験について具体的な情報が少なく、何を対策すれば良いのかわからず不安です。
一般常識や小論文などが多いのでしょうか? それとも、建築に関する専門知識を問われる試験が実施されることもあるのか教えていただきたいです。
もし専門試験がある場合、どのような内容が出題される傾向があるのか、それに向けてどのような対策をすべきか具体的に教えてください。
建築業界の就活における筆記試験の実態と、効果的な対策についてアドバイスをお願いいたします。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
建築業界の試験内容は職種で異なる!
筆記試験の内容は、志望する職種によって異なるようです。
たとえば、建築学科で施工管理を志望している大学生や大学院生に一条工務店のような大手の工務店の採用試験について聞くと、多くの場合は通常のWebテストが採用されているようです。
一方で、設計事務所のCADオペレーター職に応募した女性の事例ですが、「図形を回転させたらどうなるか」といった、空間把握能力を問う試験を受けたとのことです。
その設計事務所では、この能力試験の結果でまず合否を判断する、とはっきり言われたそうです。彼らいわく、この能力はトレーニングで身に着くものではないため、必ず試験をおこなうとのことでした。
空間把握能力を問う問題を解いて形式に慣れることが効果的
対策として、形式に慣れておくことは非常に有効です。
SPIなどの適性検査の一環として含まれている場合や、「空間把握能力テスト」といったキーワードで対策用の問題集がインターネット上で多く公開されています。
それらを試しに解き、「どういう問題が出るのか」をあらかじめ理解しておきましょう。
建築業界の試験は適性検査・専門試験・小論文の3本柱!
建築業界の就職活動における筆記試験は、適性検査に加え、専門知識を問う専門試験と小論文の3つの柱で対策をするべきです。
特に大手ゼネコンや設計事務所では、建築の知識や論理的思考力が不可欠であり、これらを測るために専門性の高い試験が導入される傾向があるためです。
基礎能力と専門知識の学習を両立することがカギ!
専門試験では、構造力学、建築計画、法規などの知識が問われます。特に「構造力学」は、建築物や土木構造物がさまざまな重力や力を受けた際に、どのように挙動し、どうすれば安全性を保てるのかという分析的な能力を測るものです。
これらの専門的な知識については、大学の学習内容を復習するとともに、SPIなどの基礎的な知的能力の対策も並行しておこなうことが重要だと伝えてきました。
専門性と基礎能力の両方をバランス良く対策し、志望企業に合わせて重点分野を絞り込む戦略で臨んでください。
もし専門的に深く学んでいない場合でも、特に構造力学と建築計画、関連法規といった、建築業界に不可欠な基本知識を重点的に勉強することが求められます。
対策は大変かもしれませんが、頑張っていただきたいです。
以下の記事では建設業界の特徴や向いている人などを解説しています。建設業界への就職を視野に入れている人は、事前にチェックしておきましょう。
以下の記事ではSPIの出題内容や対策方法などを網羅的に解説しています。これからSPIを受検する予定があり、少しでも不安を抱えている人は一度目を通しておきましょう。
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