この記事のまとめ
- IT業界の志望動機は業種・職種の特性に合わせて作成する必要がある
- IT業界で求められるスキルを志望動機に盛り込んでいくと良い
- IT業界における職種別の志望動機の例文10選
- 志望動機作成ツール
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需要が高く将来性があるIT業界。人気業界のため多くの就活生が志望していますが、高い専門性を求められていることも事実です。
志望動機作成にあたり、「専門的な知識がない中で、志望動機を書けるか不安」「文系出身なので、志望動機で何を伝えれば良いかわからない」といった悩みを抱えている人も多くいるかと思います。
この記事では、キャリアアドバイザーの上原さん、横山さん、渡部さんのアドバイスを交えつつ、IT業界を志望する学生向けに志望動機で盛り込むべきポイントや職種別の例文などを解説していきます。
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IT業界はさまざまな業種があり、業種ごとに志望動機の書き方は異なる
そもそもIT業界はインターネット系や通信系など、大きく5つの業種に分かれています。業種ごとに志望動機でみられる観点は異なるため、業種・職種に特化した志望動機の作成が必要不可欠です。
この記事では、業界構造や専門知識を踏まえて、実際に志望動機で盛り込むべきポイントなどを解説していきながら、業種・職種別の志望動機の例を解説していきます。「企業に刺さるIT業界の志望動機」作成を目指していきましょう。
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まずはIT業界の特徴を押さえよう
新型コロナウイルス感染症により、大学の授業がオンライン化となったり、リモートワークが普及するなど、IT技術は常に私たちの生活において新しい価値を生み出し、日常生活においても必要不可欠なものとなっています。
前述のようにIT業界は業種がさまざまあるため、業種ごとに志望動機でみられる観点は異なります。ここでは志望動機作成にあたって押さえておきたいIT業界の特徴について解説していきます。
IT業界は毎年人気のため、志望動機の対策は必須
IT業界は変化が激しく、常に新しい価値を社会に生み出しています。昨今ではリモートワークの導入率も高く、将来性が高い領域として、IT業界を志望する学生は年々増えているため、大手人気企業では高倍率の企業も増えています。
また、日本は深刻なITエンジニア人材の不足に悩まされており、経済産業省が2020年に発表したIT人材需給に関する調査によると2030年には最大で79万人のエンジニアが不足すると言われています。 そのため、高い報酬や好待遇で人材を迎え入れる会社も増えているので、平均年収の高い業種であることも人気要因の一つです。
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アドバイザーコメント
上原 正光
プロフィールを見るIT業界は将来性が高く文理問わずチャレンジできる人気業界
いまやITなくして人々の生活は成り立ちません。ITに関する技術は変化が早く刺激的です。また、前例にとらわれず、現在進行形で新しい技術が絶え間なく生まれています。
そのため、世の中を変える技術開発が期待され、事業規模は拡大し続けているため、将来性については申し分ありません。
適性や学習意欲がある人材が求められている
専門的なスキルを保有する人材の不足は極めて顕著です。ゲーム業界から社会基盤を支える業界まで幅が広く、ITの力が必要とされています。
加えて、人気の要因のひとつとして、興味と適性さえ合えば、理系にかかわらず、文系や芸術系など今までの自分の専攻に関わらずチャレンジできることもあげられます。
IT業界では成長を目指して新しいことに挑戦していくことが求められます。技術や機器の進歩が早く、常に新しい情報を入手し、IT技術を追求し勉強を続ける熱意が必要です。
したがって、適性があり、学習意欲が高ければチャレンジできる業界です。
IT業界における5つの業種
前項でIT業界は5つの業種に分かれると伝えましたが、具体的にどのような業種があるでしょうか。IT業界に分類される5業種の特徴についてそれぞれ解説していきます。
インターネット・Web業界
インターネット・Web業界は、「一般消費者や法人向けにインターネット上でサービスを提供し、対価をもらう」というビジネスをおこないます。パソコンやスマートフォンの普及により、成長を続けている業界です。
インターネット・Web業界は、一般消費者を顧客とした「To C(To Customer)」と、サービスと企業など法人を顧客とした「To B(To Business)」のサービスに分けられます。
「To C」では、ポータルサイトや通販サイト、電子書籍、オンラインゲーム、ソーシャルメディア、シェアアプリなどがあげられます。
「To B」では、通販サイト運営会社やWebサイト制作、Web広告代理、Webマーケティングの代理などがあげられます。
インターネット・Web業界の主な大手企業
インターネット・Web業界はTo B・To C含め多くの企業が存在します。また、代理店などもあるため、志望動機を作成する際には、なぜインターネット・Web業界を選んだのか、数多くのIT企業の中からなぜ当社を選んだのか、その理由は押さえておきましょう。
通信業界
通信業界は「私たちがインターネットサービスを使う際に必要な通信インフラを設置・運用する」業界です。通信業界は大きく「固定回線」「無線通信」の2つに分けられます。
固定回線とは?
電柱から自宅までを物理的にケーブル接続することで自宅や職場にあるインターネットの使用を可能にする通信回線。
固定回線で代表的なものは、NTT東日本・NTT西日本が提供し、高速大容量でインターネットを使用できるフレッツ光などがあげられます。
無線通信とは?
電波を利用した通信の総称。ケーブルなどを用いる通信は、有線通信と呼ばれる。
Wi-Fiをはじめとする無線LANや、NTTドコモやKDDI、ソフトバンクなどが提供する移動通信システム、宇宙にある人工衛星を介しておこなう衛生通信が代表的です。
「5G」と呼ばれる高速大容量で利用できる移動通信システムが出現したこともあり、通信業界は今もっとも動きが激しい業界です。
新技術や新しい概念が次々生まれているので、面接で質問されても説明できるように、常に最新情報を入手していきましょう。
ハードウェア業界
ハードウェア業界は、コンピュータなどのシステムにおいて物理的に存在する電子機器を扱います。パソコンにおけるハードウェアとは、パソコン本体やディスプレイ、キーボード、マウス、ハードディスクなどの物理的なパーツの総称を指します。
これまでは、パソコンやマウス、モニターなどパソコンの周辺機器がハードウェアの代表例としてあげられていましたが、近年では、IoT(Internet of Things)の発展により、モノのインターネット化が進んでいます。これにより、冷蔵庫やエアコンなどもハードウェアと総称されつつあります。
ハードウェア業界は、これまでの取扱商品、ジャンルの垣根を越えたサービスを展開する企業が多く存在します。事業は生活全般をカバーしているため、社会課題の解決という大きな視点と、生活者としてのユーザー視点の両方が必要になります。
ソフトウェア業界
ソフトウェア業界は、パソコンにインストールして使用する文字入力ソフトや図表作成ソフトなどを扱っています。ハードウェアが目に見える電子機器などを指すのに対して、ソフトウェアは目に見えないパソコン上で特定の機能を動作させるためのアプリケーションやアプリケーションを動作させるための基盤となるOS(オペレーティングシステム)を指します。
ソフトウェア業界は「受託ソフトウェア」と「パッケージソフトウェア」の2つの分野に分かれます。
受託ソフトウェアとは?
ユーザーの要望をヒアリングしてから開発するシステムやソフトウェア。
パッケージソフトウェアとは?
市販で販売されるソフトウェア。
パッケージソフトウェアで有名なものには、マイクロソフトが開発・販売するMicrosoft Officeやトレンドマイクロが開発・販売するウイルスバスターなどがあります。
志望動機を作成するうえでは、なぜソフトウェア業界を選択したのか、自分のどんな特徴を活かすことができると考えているのかを明確にすることがポイントです。
また、情報処理技術者試験など、IT関連の技術を保有している場合には具体的に示しましょう。
保有していない場合は、「どうしてソフトウェア業界を志望するのか」や「自分の適性と想定する仕事内容との相性」、「これから勉強していく意気込み」をかなり熱く語ることが必要です。
ハードウェアとソフトウェアについてはIT業界の中のインフラエンジニアに属しています。以下の記事ではインフラエンジニアの志望動機を詳しくまとめているので参考にしてみてください。
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情報処理サービス(SI)業界
情報処理サービス(SI)業界は、顧客企業のシステム構築などを実施するシステムインテグレーター(SIer)と顧客企業のオフィスにエンジニアを派遣して、技術的なサービスを提供するシステムエンジニアリングサービス(SES)の大きく2つが存在します。
どちらも顧客企業のシステム開発や運用、保守をするため、仕事内容に大きな違いはありません。
ですが、SIerはシステムを納品して対価を得るのに対して、SESはSIerの仕事を一部請け負う形となります。わかりやすく言うとSIerは一次請け、SESは下請けという構造です。
情報処理サービスは、プロジェクトや企画提案のようなチームで結果を出すサービス業と考えるとイメージしやすいです。
業界構造も複雑なので、業界全体の理解も深めてください。
ここまでIT業界の特徴を解説しましたが、以下の記事ではIT業界の将来性やトレンドをまとめているので参考にしてみてください。
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IT業界とは、情報技術を活用したサービスを展開する業界を指します。この記事では、IT業界に興味を持っている学生向けに、業界の仕組みやトレンドワードなどの就活するうえで押さえておきたい情報を、キャリアコンサルタントと解説します。
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差をつける! 志望動機作成前に押さえておきたいIT業界の専門知識
IT業界はシステムの企画やプログラミングなど、実際に働くとなると専門的な知識やスキルが必須の業界です。
IT業界は専門用語が多く、分野が少し異なると言葉が全然通じないことがあるので、多少の専門知識は調べておきましょう。
たとえば、電子部品のひとつにラズベリーパイ(Raspberry Pi)というものがありますが、「ラズベリーパイを使って……」と言われて、本当に食べるパイを想像したらまったく話がかみ合いません。
多くの企業では入社前、もしくは入社後に研修を実施します。IT業界は、業種に限らず「学習意欲が高い人」が求められるため、志望動機作成の段階で知識を押さえておくと学習意欲の高さをアピールでき、かつ入社後に実施したいことを具体的に伝えられるので、他の就活生と比較して意欲の高さで差をつけることができます。
ここでは、IT業界で必要な専門的な知識を情報収集する方法や、IT業界を志望するうえで押さえておきたい頻出ワードについて解説していきます。
専門知識が多いからこそ、情報収集の方法が明暗を分ける
特に文系学生など、ITに関連しない学部の場合、大学などでIT技術について学んでいるわけではないので、情報収集の方法に悩む人も多いのではないでしょうか。また、日々の生活でITサービスを利用しているものの、専門知識についてはなかなか情報収集しづらいですよね。
そんな人のために、情報収集する方法について解説していくのでぜひ参考にしてみてくださいね。
- 今のところIT業界しか志望業界がないのですが、他の業界の情報収集も必要ですか?
幅広く業界研究を進めていこう
まずは自分がどんな分野に興味があり活躍できそうか、改めて自分自身を幅広く見つめ直してください。
どんな業界でもITは武器となります。視野を広げれば思いもかけずピンとくる仕事内容に出くわすかもしれません。IT業界そのもの以上に、多くの業界ではIT人材不足に直面しているからです。
したがって、検討の初期段階では視野を最大限に広げることがおすすめです。IT業界内に限ることなく、たとえば金融、損保、シンクタンク、メーカーなども調べてみましょう。
ニュースサイト・情報サイトを読む
IT業界は日々進化し続けています。そのため、常に最新の情報を収集していく必要があります。
ニュースサイトや情報サイトは、情報のアップデートが容易なため、常に最新の情報に触れることができます。一方で、インターネットはさまざまな情報で溢れているため、作成者の意見や主張の偏りがないかを慎重に検討しましょう。
おすすめのニュースサイト・情報サイト
専門書を読む
ニュースサイトや情報サイトに記載されている情報に留まらず、更に専門的な知識を身につけたい方におすすめしたいのが専門書です。
専門書などの本は、その領域において詳しい専門家やその専門家を監修に筆者たちが執筆し、数ヶ月の期間をかけて作成されるため、一般的にインターネットの情報よりも信頼性が高いと言われています。
一方で、IT業界は情報アップデートのサイクルが早いため、出版年度が古いと情報そのものが古くなってしまう場合があります。また、何冊も読むとなると出費がかさむため、インターネットなどの無料コンテンツと併用するのもおすすめです。
IT関連の知識をつけるうえで初心者でもわかりやすくまとめられている専門書は以下の通りです。
おすすめの専門書
動画コンテンツを視聴する
「本やサイトの情報は文章量が多いので続かない……」という人におすすめしたいのが、YouTubeなどを活用した動画コンテンツでの情報収集です。
動画コンテンツの場合、文字・画像・音声で情報を得ることができるため、ニュースサイト・情報サイトや専門書と比較して、解像度高く情報を習得することができます。
IT関連の知識をつけるうえで初心者でもわかりやすくまとめられている動画コンテンツは以下の通りです。
おすすめの動画コンテンツ
IT業界への理解を深めるには、実際に先輩の話を聞く機会を積極的に作り出すことが最も大切です。
IT業界のみならずさまざまな分野でIT関連の仕事をしている人々に話を聞きにいきましょう。ネットからではなく、現実の姿を通して、自分自身で視野を広げることができます。
IT業界で注目が集まっているトレンドワード5選
情報をキャッチアップする方法にはさまざまありますが、すぐに全てを習得するにはある程度時間が必要です。そこで今回は、IT業界を志望する皆さんのために押さえておきたいIT業界の頻出ワードを解説します。ぜひ参考にしてみてください。
- IT業界の頻出ワードを理解したら、どのように志望動機に活かせばいいですか?
自分の経験を踏まえた考えややりたいことと紐づけよう
これらのワードは、新しく生まれたものが多く、正しく理解されないまま言葉だけが広まっているものもあります。できるだけ正確な情報を集めて正しい理解に努めてください。
まずは、自分にとって身近なもの、たとえばSNSなどITサービスを利用するうえで良かった点、不安に感じることなど、自分の経験を踏まえた考えを話せるようにしておきましょう。
さらに、DXやSociety5.0などのビッグワードについては、自分の夢と志望動機を結びつけるなど、社会的にどのような貢献ができるのか展開すると良い志望動機になるはずです。
デジタルトランスフォーメーション(DX)
デジタル・トランスフォーメーションとは?
IT技術をサービスや商品、新しいビジネスモデルの開発に活用することで、人々の生活をより良いものに変革させていくという概念。一般的にDXと略されることが多い。
たとえば、これまで飲食店では店員に注文を実施していましたが、タブレットでの注文を実現することで人件費の削減や客の注文データを活用した新しい商品の開発なども可能にします。
このようにDXは人々の生活をより良くし、産業構造を大きく変革する概念として、注目が集まっています。
AI(人工知能)
AIとは?
人工知能とも呼ばれ、「人が実現するさまざまな知覚や知性を人工的に再現する技術」とされている。
私たちの生活に身近なAIを用いた商品だと、スマートスピーカーや自動掃除ロボットなどがあげられます。
AIは発達により私たちの生活に大きな革新をもたらしますが、技術の進歩も早いため技術者として習得するスキルにゴールがなく、技術的な難易度が高いことが特徴です。
XaaS
XaaSとは?
X as a Serviceの略で、「ザース」と呼ばれる。XaaSとはインターネットうえで提供されるサービスの総称。
近年では、「SaaS(Softwear as a Service)」や「PaaS(Platform as a Service)」、「IaaS(Infrastructure as a Service)」、「MaaS(Mobility as a Service)」などが挙げられます。
主なXaaSの代表例
- SaaS
– クラウドにあるソフトウェアを利用できるサービス
(代表例)
Slack、ZOOM、freee会計 - PaaS
– クラウドにあるプラットフォームを利用できるサービス
(代表例)
Amazon Web Services(AWS)、Google Cloud Platform(GCP) - IaaS
– ネットワークやサーバーシステムをインターネットで利用できるサービス
(代表例)
IBM Cloud、NHN Cloud - MaaS
– カーシェアやタクシー配車アプリ、シェアサイクルのようにITを用いて移動をより便利にさせるサービス
(代表例)
Uber、オリックスカーシェア、LUUP
これまでソフトウェアやプラットフォームなどはベンダーと契約を結んで利用することが一般的でしたが、XaaSはインターネット環境があり導入コストも低くメンテナンスが不要のため、中小企業を中心に導入が進み、市場規模を伸ばし続けています。
5G
5Gとは?
5世代移動通信システムの略称で、一般的に5th Generationから5Gと略されている。5Gの特徴として、「高速大容量」「高信頼・低遅延通信」「多数同時接続」を実現し、前述のDXの基盤となると言われている。
私たちが日々使うスマートフォンはこれまで4Gが主流でしたが、4Gは「スマートフォンのためのモバイルネットワーク技術」と言われています。
一方で、5Gは「社会を支えるモバイルネットワーク技術」としてIoT化(モノのインターネット化)の加速やスポーツ観戦の多角化、4K・8Kのライブ配信などを実現するとされています。
メタバース
メタバースとは?
「Meta」と「Universe」から造られた造語で、コンピュータの中に構築された3次元の仮想空間を指す。
有名な映画「マトリックス」の世界が実現されているとイメージすると想像つきやすいかと思います。メタバースでは、自分の分身となるアバターを用いてインターネット上で生活を楽しむことができるようになっています。
2021年には、Facebookが基幹事業をメタバースに据えるために社名を「Meta」に変更しており、ファッションブランドなどはメタバース上でファッションショーを開催するなど、次世代のSNSとしても注目を集めています。
アドバイザーコメント
横山 慶一
プロフィールを見るトレンドワードを使用する際は注意が必要
これらの新しいワードは定着していないことも多く、中途半端な理解ではかえって信頼を損なう可能性もあります。また、「流行っているので何となく聞いたことはあります」というような表現もNGです。
自分の経験を踏まえて志望動機に盛り込んでいくことが大事
言葉そのものを詳しく説明できる必要はありませんが、できるだけ自分の経験を踏まえた話をするように心掛けましょう。
たとえば、「Facebookは社名がMetaに変わったと新聞で読みました。これはメタバースという仮想空間を指す言葉から由来していると言うこともあとで知りました。次々と新しい言葉ができるので、正直この業界で活躍するのは大変だなと不安も感じていますが、それ以上にIT業界に飛びこむことにとてもワクワクしています。」など。
キーワードに物怖じせず、そこから触発される期待やチャレンジ精神をしっかりと伝えることが大切です。また、日頃からこれらのキーワードに接していると、志望企業でやりたいことや提案につながる可能性もありますよ。
業種ごとに異なる? IT業界の業種別求められる人物像
IT業界は業種が多く存在します。同様に職種も多く、どのようなキャリアを歩みたいかで求められる人物像も異なります。
志望動機は、なぜ応募した企業で働きたいのかを伝えるものです。したがって、志望動機を通じて、「この人と一緒に働きたい」と採用担当者に思ってもらうために、業種・職種ごとに求められる人物像を意識して作成する必要があります。
ここではIT業界で共通して求められる人物像と業種別に求められる人物像を解説していきます。ぜひ参考にしてみてくださいね。
IT業界で共通して求められる人物像
IT業界は業種が多く存在しますが、どの業種でも共通して求められる人物像は以下の通りです。
IT業界で共通して求められる人物像
- 論理的思考力
- コミュニケーション能力
- 学習意欲の高さ
システムエンジニアなどの職種では要件定義・設計工程における仕様書の作成をします。ここで、論理的に破綻した仕様書を書いてしまうと、後々の工程に大きな支障をきたしてしまいます。したがって、論理的思考力は重要視されているというわけです。
また、1つのシステムやサービスを作るにあたって、関係者が多く存在するため、交渉や提案などが必要です。そのため、コミュニケーション能力が高い人が求められる傾向にあります。
加えて、IT技術は発展が早いので1年前に使っていた技術が古いものになってしまうこともあります。したがって、トレンドにあったやり方を取り入れられるよう、常に学習し続ける意欲の高い人が重宝されます。
IT業界であれば、これらのスキルはどの業種でも求められるため、志望動機では盛り込んでいけると良いですね。
- 志望動機で論理的思考力をアピールする場合はどのような見せ方をすれば良いのでしょうか?
論理ツリーを使ってみよう
応用の利くフレームワークで「論理ツリー」というものがあります。
何か言いたいことを見つけたら「なぜそう考えたか」をもれなく書き出すもの(Whyツリー)や、将来こうしたい、と思うことを見つけたら「どうやって実現するか」をもれなく書き出すといったもの(Howツリー)です。
書き方は枝分かれの図になるのですが、階層が明確になるので論理的に考えを整理できます。ツリーをそのまま見せるのも1つの方法ですが、テーマが志望動機なので、本来の使い方のように完璧に抜け漏れなくは作れません。
ただ、これをやってから志望動機を作ると、抽象度の異なる話が混在することが少なくなり、文章であっても論理的な思考が見えるようになると思います。
インターネット・Web業界
DXの推進によりユーザーニーズの変化は激しさを増しており、ニーズに迅速に対応できるようにするため、インターネット・Web業界は新しい技術に対して積極的という特徴があります。
インターネット・Web業界には、Webエンジニア・Webデザイナー・Webディレクター・Webマーケター・営業といった職種がありますが、特にWebエンジニアやWebデザイナーといった職種では、前述のように変化が激しいため、「変化に対して臨機応変に立ち回る」人が求められる傾向にあります。
インターネット・Web業界で求められる人物像
- 論理的思考力
- コミュニケーション能力
- 学習意欲の高さ
- 臨機応変に立ち回ることができる
- 変化に強い
インターネット・WEB業界は、動きが速いうえに不確実性が高い業界です。時には計画通りに進まない状況も見られます。
その中で忍耐力(レジリエンス)、迅速性(アジャイル)、諦めないしぶとさ(グリット)などが求められます。あえて、英語の表記を記載したのは、昨今IT業界で注目され始めているキーワードだからです。
通信業界
通信業界は、職種が事務系と技術系に分かれ、事務系は営業職やマーケティング職といった職種があります。一方で技術系にはエンジニア職、研究職、データサイエンティスト職などの職種が存在します。
スマートフォンやパソコンは今や誰もが持ち、なくてはならないものに発展しています。したがって、通信業界はなくてはならないインフラを支えるという社会的な意義のために「責任感を持ち、地道な努力ができる」人が求められる傾向にあります。
通信業界で求められる人物像
- 論理的思考力
- コミュニケーション能力
- 学習意欲の高さ
- 変化に強い
- 責任感が強い
- 地道な努力ができる
変化に強く、学習意欲が高いことがかなり重視されると考えています。
また、責任が重いうえにイレギュラーも頻発する業界なので、突発的な出来事にも動じない胆力などもポイントになりそうですね。
ハードウェア業界
ハードウェア業界には、製品に内蔵される電子回路を設計するハードウェアエンジニアと、製品に組み込まれるシステムの開発・設計をおこなう組み込みエンジニア、営業職と技術職の両要素を持つセールスエンジニアという職業があります。
技術の知識が必要不可欠な業界ですが、他の人や企業と連携して業務に取り組むことが多く、周囲の人との連携が必要です。そのため、コミュニケーション能力もさることながら、関係者を巻き込みながら、決められた期日と予算内で、システムを作り上げて納品するマネジメント能力が求められる傾向にあります。
また、基礎的なプログラミングスキルも必要です。こちらについては、未経験でも採用する企業があるため、未経験で志望する人は「高い学習意欲」など、前述のIT業界で全般的に求められる能力を志望動機でアピールしていきましょう。
ハードウェア業界で求められる人物像
- 論理的思考力
- コミュニケーション能力
- 学習意欲の高さ
- マネジメント能力
- 基礎的なITスキル
ハードウェアを制作している会社の多くはグローバルに展開しています。そのため、激しい変化の中で果敢にチャレンジし、時代のニーズや変化を敏感に察知できる必要があります。
世界を変えていくというくらいのチャレンジ精神とグローバルな視点が求められます。
ソフトウェア業界
ソフトウェア業界では、技術系と事務系の大きく2つの職種に分かれます。
技術系の職種では、ソフトウェア開発におけるプロジェクト全体のプロデューサーのような役割を担うSE(システムエンジニア)やプログラマーといった職業が存在します。
事務系の職種では企業や個人の課題に対して、ITを活用した解決策を提案するITコンサルタントや自社のソフトウェアなどを販売する営業といった職種が存在します。
ハードウェア業界同様に技術の知識は必要不可欠な業界です。
また、システムの設計やプログラミングなど細やかな作業が多くあるので、一般的に「コンピテンシー」と呼ばれる業務を的確に遂行していく能力が求められる傾向にあります。
ソフトウェア業界で求められる人物像
- 論理的思考力
- コミュニケーション能力
- 学習意欲の高さ
- コンピテンシーの高さ
- 基礎的なITスキル
他のIT業界と同様ですが、ソフトウェア業界では、コミュニケーション能力を活かして顧客のニーズを掘り起こすことが得意であることや、それを実現できるプログラムを組み立てていく想像力が求められます。
情報処理サービス業界
銀行の送金システムやリモートワークのセキュリティ対策など、日常のあらゆる場面で活用されるIT技術を支えているのが情報処理サービス業界です。基本的に顧客の要望に応じてさまざまな仕事を請け負います。
したがって、顧客の要望をヒアリングし提案などをおこなうITコンサルタント、要件を作るシステムエンジニアといった職種に加え、情報システムを稼働させるための基盤を作るインフラエンジニアや営業とエンジニアの間を取り持つセールスエンジニアという職種があります。
SIerは顧客企業などから依頼されて、システムを開発することが多いため、依頼されたことに対して「PDCAを回していきながら、課題解決できる能力」が求められます。
情報処理サービス業界で求められる人物像
- 論理的思考力
- コミュニケーション能力
- 学習意欲の高さ
- 課題解決能力の高さ
情報処理サービス業界では、顧客のニーズを把握することも含めた「課題解決力」は非常にウェイトが高いと考えられます。
また、課題解決力に含まれるものになりますが、プロジェクトマネジメントに必要なスケジュール管理やメンバーのマネジメント力も重要になってきます。
アドバイザーコメント
渡部 俊和
プロフィールを見るIT業界は「根気強さ」のアピールも有効
ここまで解説した以外にもIT業界に求められるスキルを1つ挙げるとしたら、「根気」です。たとえば、ハードウェア系であれば、情報機器や機械製品の高度化は非常に早く、製品もサービスもかつては想像できないほど多機能、多品種になってきています。
通信系やWeb系も同様な状況かと思われるので、これからも続く技術革新についていくには相当の根気が必要です。
システムエンジニア(SE)では特に「根気」が求められる
SEなど情報系の場合は、クライアントの情報リテラシーがバラバラで、システムになじみのない顧客にシステムを導入するような仕事もあります。場合によってはほとんど顧客企業内で仕事をするようなケースも少なくありません。
コミュニケーション力も必要ですが、根気よくニーズを聴き取り、相手の業界について学びながら、顧客と二人三脚のようにして深くかかわることになります。まとまれば高額になる案件も多いですが、なかなか根気のいることだと思います。
根気が要る分、達成できた時のやりがいも大きい仕事ですが、そのような苦労とやりがいを知ったうえで志望してくる就活生なら、すでに差がついているのではないでしょうか。
特別な動機がなくても大丈夫!
ツールを使えば魅力的な志望動機が作れます
「この職種に就きたい!」と思っていても、なぜそうなのか学生時代に培ったスキル・経験を踏まえて伝えるのに苦戦する学生は多いです。
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IT業界の志望動機で盛り込むべき5つのポイント
業種・職種ごとに求められる人物像は異なります。それぞれに合わせて志望動機を作成する必要がありますが、具体的にどのようなことを盛り込めば良いかわからないという人も多くいるかと思います。ここではIT業界の志望動機で盛り込むべきポイントについて解説していきます。
①IT業界を志望する理由は、業界への本気度や理解度がみられる
業界を志望する理由が伝わらないと、他の業界ではなくIT業界を志望する理由がわからず、「業界への理解度が低いのではないか」、「志望している割には本気度が感じられない」といった印象を与えてしまいます。
一方で、業界を志望する理由を伝えることで、しっかりと準備をしてきたことに対しての「仕事への本気度」や、業界の構造把握やトレンドの理解などを盛り込むことで「業界への理解度」をアピールすることができます。
加えて、たくさんある業界の中でなぜその業界を志望したのか、なぜ他の業界に興味を持たなかったのかなど、判断基準である「学生の価値観」を企業は知ることができます。
IT業界を志望する理由の例
- 「IT技術を活用して、地方都市の過疎化を救いたい。」
- 「5Gの技術を活用して、世界中の人をつなげるサービスを開発したい。」
アドバイザーコメント
上原 正光
プロフィールを見るやりたいことを見つけるためには積極的な行動が大切
実際に働いたこともないのに、やりたいことを述べろと言われても難しいですよね。イメージすらわかないかもしれませんし、やったこともないのにやりたいと思える方が稀だと思います。そのため、わからなくても当然です。そんな時は、可能な限り自ら積極的に動いて、実際の業務や雰囲気を感じてみましょう。
偶然のようにして出会った会社やものごと、人間関係のネットワークを通じてピンときたこと、我に返ったこと、そんな自分の感性を大切にしてください。さまざまな触れ合いの中から自分が目指したい姿や興味が見えてくるはずです。
たくさんの人と出会えば自分に合う環境が見えてくる
具体的には、合同説明会などでいろいろな会社の説明を聞いてみることがおすすめです。IT業界に限らず、幅広くさまざまな業界の会社の説明を聞いてください。
そして、興味がわいた会社のインターンシップやOB・OG、先輩との懇談会に出席してみましょう。数を稼いでさまざまな人と出会い語らうことで、自分に合うなという感覚が得られると思います。
間違った業界の絞り方は、就活失敗となったり、入社後に「こんなはずではなかった……」といった状態になりかねません。明確にIT業界を志望する理由を見つけられていない人は、こちらの記事をぜひ参考にしてみてください。
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就活で業界の絞り方を失敗しないためには事前準備が必須です。まずは就活で業界を絞るメリットデメリットを理解しましょう。この記事では業界の絞り方や注意点などをキャリアコンサルタントが解説します。
記事を読む
②その企業でしか実現できないことを盛り込んで、入社意欲の高さを伝えよう!
業界の志望理由が明確でも、その企業独自の内容がなければ入社意欲のアピールにはなりません。他の企業でも使いまわせるような志望動機は「本当に志望しているのか見えてこない」「自社じゃなくても良いのでは」といった印象を与えてしまう可能性があります。
なので、「同業他社ではなくその企業を志望する理由」「他の企業と比較して、志望企業でしか実現できないこと」「それを志望企業で実現したい理由」などを明確にし、志望動機に盛り込んでいく必要があります。
特定の企業を志望する理由の例
- 「貴社が研究開発をしているAIの技術を用いて、人々の生活を豊かにしていきたい」
- 「貴社が通信事業で作ったビッグデータを活かして、金融領域で新規事業を作りたい」
企業独自の理由を見つけるには、そこで実際に働いている先輩に会って、働き方ややりがいについて話を聞いてみてください。同じ業界でも会社による違いに気がつくと思います。
応募企業の志望動機になるものとして、企業の特色がでる「社風」があげられます。この記事では、社風を志望動機で取り上げる際の注意点や例文などを紹介しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。
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③自分自身の強みを売り込んで、希望職種で活躍できることをアピールしよう
前述した志望業界や企業への入社したい理由は、企業に対して自分自身のやる気や熱意を伝えることができます。ですが、やる気や熱意だけで仕事はできません。
これはIT業界に限った話ではありませんが、採用担当者は場合によって、何千もの履歴書やエントリーシート(ES)を読み、何百もの学生との面接を実施します。そのため、他の就活生と差をつけるためにも志望動機を通じて自分自身を売り込み、採用した場合どのようなメリットがあるかを提示する必要があるのです。
注意点として、志望職種によって求められるスキルは異なるので、希望職種で自分の強みがどのように活かされるかを志望動機で提示していきましょう。
「自分の強みや経験が希望の職種で活かせる」ことを伝える場合の例
- 「部活動での主将経験で培った『粘り強く諦めないで目的を達成する経験』を活かして、AI技術を用いた新しいサービスの開発を実現していきたい。」
- 「アルバイトのバイトリーダーで培った『相手の立場に立って考えながら、物事を推進していく力』を活かして、システムエンジニアとしてさまざまなステークホルダーを巻き込みながら、自分自身が実現したいプロジェクトを推進していきたい。」
④IT業界で必須の学習意欲の高さを伝えよう!
IT業界における必須スキルとして前述している「学習意欲の高さ」。IT業界は変化が早い業界のため、新しい技術やマーケティング手法が次々と出てきます。したがって、IT業界では何事も前向きに取り組み、新しい知識やスキルの習得が好きな「学習意欲が高い」人が求められます。
また、学び続けるスタンスは自分自身のスキルアップにつながります。特にベンチャー企業では変化が多く、教育制度も整っていない企業が多いため、非常に大事です。
このように「学習意欲の高さ」はIT業界では必要不可欠なため、志望動機で盛り込んでいきましょう。
学習意欲の高さを伝える場合の例
- 「成長のためにどん欲に新しい知識を吸収していく」
- 「現状に満足せず、常に自分のスキルを磨き続ける」
⑤伝え方には注意が必要!「コミュニケーション能力が高い」ことわかるエピソード
「コミュニケーション能力が高い」こともIT業界における必須スキルとして前述していますね。IT業界はエンジニアやデザイナー、関連企業、顧客企業などステークホルダーが多く存在します。
エンジニアというと黙々とパソコンなど機械をいじり続ける職人気質な人が多いイメージですが、実際には双方がWinWinとなるような交渉能力や顧客企業へわかりやすく伝える提案能力、相手の信頼を得るための関係構築力が必要です。
このようにIT業界ではコミュニケーション能力が求められるため、志望動機でも盛り込んでいく必要があります。
一方でコミュニケーション能力は漠然としていて、伝わりづらいものなので、実績や取り組みは具体的に伝えたり、なるべく実際の仕事で使えるような言い換えた表現にしていくのがおすすめです。
コミュニケーション能力が高いことを伝える場合の例
- 人見知りせずにさまざまな人とコミュニケーションを取ることができる場合
– 「さまざまな人と連携しながら、プロジェクトを推進することができる」 - アイデアや意見を言語化して、適切に主張できる場合
– 「相手の立場に立って、自分自身の意見を述べることができる」
- 志望動機に盛り込むべき要素は多くありますが、限られた文字数の中で何を重点的にアピールすればいいですか?
「自分の強みや経験が活かせるかどうか」を重点的にアピールしよう
ここまで解説した中で、「業界への関心」と「コミュニケーション能力」は少し抽象度が高いテーマです。また、「その企業でしか実現できないこと」は、企業側のニーズよりも就活生側のニーズが強いテーマなので、これを強く志望動機にすると独りよがりな印象になる場合があります。
したがって、「業界への関心」や「コミュニケーション能力」、「その企業でしか実現できないこと」はどちらかといえばサブ的に使いたいところです。
可能であれば「自分の強みや経験が活かせるかどうか(活かせるという事は相手企業のメリットになるという事)」を軸に志望動機を構成し、企業の成長に貢献するとともに自分の能力も発揮できるという両面を盛り込んでいくのがおすすめです。
業界への関心やコミュニケーションは文脈の中で自然に伝わるような構成が良いですね。
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例文10選! IT業界における職種別の志望動機
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インターネット・Web業界
インターネット・Web業界は主に営業、マーケティング職などビジネス系の職種とエンジニア、デザイナーなど開発系の職種の2種類に分かれます。今回はビジネス系の営業職向け志望動機と開発系のエンジニア職向け志望動機を紹介します。
ビジネス職(営業職)の志望動機例文
私が貴社を志望する理由は、インターネットを通じて、世の中の「不」を解消したいからです。
私の実家は、地方で小さな飲食店を経営しています。新型コロナウイルス感染症により、私の実家も売上が大幅に縮小し、廃業の危機に陥りました。私はなんとかしたいという思いから、店で提供している料理の一部をECサイトで販売することを提案し、ECサイトの立ち上げから運用までを実施しました。
当初はうまくいきませんでしたが、諦めずにECに載せる商品の掲載画像や掲載文を改善し続けていった結果、コロナ前と同水準の売上まで伸ばすことができました。
私自身、今回の経験を通して、地方と都会での情報格差を実感し、情報格差を埋めることで救われるものがあると知りました。貴社は人材や不動産といった領域において、インターネットサービスを提供し、情報の非対称性を解消しています。
したがって、私自身が家業のECサイト立ち上げで培った「継続力」を活かし、難しい環境でも今やれることを常に考えて成果につなげ、社会の「不」を解消していきたいと考えます。
※AI志望動機作成ツール
選考通過率の高い志望動機をつくりたい人は「AI志望動機作成ツール」を活用しましょう!
※AI志望動機作成ツール
選考通過率の高い志望動機をつくりたい人は「AI志望動機作成ツール」を活用しましょう!
インターネット業界の営業職は無形の商材を扱うことが多いため、顧客の解決方法はさまざまです。難しい局面に立たされた際に、「臨機応変に対応できる能力」が問われます。
この志望動機では「臨機応変に対応してきた」エピソードが盛り込まれており、かつ自身が感じている課題を志望企業で解決できるということも盛り込まれていることがわかります。
自分自身の実家の出来事として、情報格差の問題を自分事として捉えており本気度が伝わります。
また、具体的な行動も書かれており、臨機応変さやECサイト立ち上げの交渉などコミュニケーションスキルも発揮できたであろうことが伺えます。
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開発職(エンジニア職)の志望動機例文
私は「貴社のニュースサイトで集めた会員データをもとに、ITリテラシーがない人でも使えるような新しいサービスを創出したい」と考え、貴社を志望しています。
実現したい背景として、大学時代の学生団体での経験があげられます。当時、自分達の活動を広めるためにWebサイトを作成し、SNSやWeb広告を用いて発信していった結果、団体史上最高額の資金調達をおこなうことができました。
私はその当時ITリテラシーが低く、右も左もわからない中でインターネットに載っている情報をもとに、トライアンドエラーを繰り返しながら、団体の仲間と連携して、粘り強くサイト作成をおこないました。情報収集をしていく中で「もっとわかりやすいサイトがあればいいのに」と感じる部分が多々ありました。
貴社は新規事業を次々と創出しており、チャレンジングな風土が魅力的であると感じています。私が学生団体での活動で培った「周囲と連携していきながら、愚直に物事を進めていく力」と貴社が持つアセットを活かして、ITリテラシーがない人でも使えるような新しいサービスを作りたいと考えます。
「トライアンドエラーを繰り返している」「仲間と連携している」といったようにエンジニアとして求められる粘り強さやコミュニケーション能力が盛り込まれていることがわかります。
また、エピソードから不明なことに対して、自分自身で学習していきながら進めていく「学習意欲の高さ」も盛り込まれていますね。
新規事業を創出しているような企業で、BtoCの事業領域であれば非常に魅力的な内容だと思います。
ことさらPRされていなくても、行動力やユーザー視点の持ち主であることがわかる内容で、資金調達の実績も出せたといったように結果も提示できている点が良いですね。
通信業界
通信業界は、営業、マーケティング職などビジネス系の職種とエンジニア、データサイエンティストなど開発系の職種の2種類に分かれます。
おさらいにはなりますが、通信業界は社会のインフラを支える仕事をしているため、「責任感が強い」人が求められる傾向にあります。したがって、志望動機は責任感が強いことがわかるエピソードを盛り込んでいけると良いです。
総合職の志望動機例文
私が貴社を志望する理由は、通信サービスをより充実させ、通信サービスをもとにして生まれた資産を用いて新規事業を創出したいためです。
私は大学時代にラクロス部に所属していました。ラクロスは未経験でまさにゼロからはじめたのですが、できることが増えていく感覚が楽しく、3年次からは主将にも任命されました。一方で部全体のモチベーションが低かったのですが、主将としてビジョンを何度も伝え、練習の参加率引き上げを図った結果、大学3年次はインカレに初出場し、3位に入賞することができました。
このような経験から私は、ゼロの状態からできることを増やしていく感覚が自分のモチベーションであると考えます。貴社は通信サービスをもとにして生まれた資産を用いて、金融や不動産など多様な領域において、事業を展開しており、社内での新規事業コンペなども実施しています。
私が部活動で培った「責任感の強さと粘り強さ」を活かし、貴社が現在進めている不動産のサービスをさらに成長させ、新規事業の開発に携わりたいと考えています。
以上のことから、私は貴社を志望します。
「新規事業を作りたい」と志望する人は多くいるため、採用担当は動機を特に気にします。
この志望動機では自分自身の原体験に沿って自分自身の価値観に触れ、「なぜ新規事業を作りたいのか」を伝えられており、内容に説得力が増していますね。志望企業の事業内容や制度にも触れられており、企業理解が深まっていることもわかります。
また、責任感の強さも訴求できており、求める人物像も満たしていますね。
自分のやりたいことと適性がよく語られている志望動機ですね。
文中で「不動産のサービス」を提示しているので、具体的にどんな新規事業をやりたいのか面接で聞かれると思います。
魅力的な回答ができるかどうかが分かれ目になるため、「どんな新規事業を作りたいのか」はしっかりと準備が必要です。
技術職の志望動機例文
私は学生時代の学習塾でのアルバイトで、運営マニュアルを作成した経験をしました。この経験から、私は貴社が研究開発を進めている5Gの技術を用いて、地方との情報格差を解消するユーザーファーストの新規事業を作りたいと考え貴社を志望しています。
貴社は常に通信業界を牽引し、公共分野やグローバル分野など多様な顧客に対してサービスを展開しており、5Gの技術に関しては、業界でも最大額の投資をおこなっています。
私自身地方出身であり、大学で東京に出てきた際に、地方との地域格差に課題を感じました。このことから、貴社であれば5Gを用いて、私が実現したい地方との情報格差を解消できると考えます。
アルバイトでの運営マニュアル作成では、浸透に時間がかかりましたが、さまざまな方にヒアリングをして、課題を吸い上げながら改善していった結果、所属していた塾の合格率は前年対比で向上しました。
この経験から「相手の立場に立って何かを作り、その結果課題が解決すること」に喜びを感じました。以上のことから、社内外の多くの人を巻き込みながら、社会に貢献したいと考えます。
この志望動機では、エンジニアとして必須スキルである「コミュニケーション能力」が「傾聴力」と言い換えられています。また、こちらの志望動機も原体験に基づいて、新規事業への意欲を紐づけられていますね。
企業分析をしっかりとおこなえていることがわかる志望動機ですね。
よりインパクトがある志望動機にするという観点でみると「運営マニュアル作成では、浸透に時間がかかりましたが、さまざまな方にヒアリングをして、課題を吸い上げながら改善~」を最初にあげた方が整合性がとれたものになります。
ハードウェア業界
ハードウェア業界は納期までに多くのステークホルダーを巻き込む「マネジメント能力」や「コミュニケーション能力」が求められます。
したがって、志望動機ではマネジメント能力やコミュニケーション能力を活かして、ハードウェア開発で実現したいことを訴求していきましょう。
組み込み系エンジニアの志望動機例文
私が貴社を志望する理由は「裏方として、生活の発展に寄与したい」と考えたからです。
私は大学時代にサッカー部にマネージャーとして所属していましたが、大学2年次に大きな怪我をしてしまいました。退部も検討しましたが、裏方として残り、部員が自分と同様の経験をしないようにテーピングの方法や練習後のケアなどを勉強し、他の部員がサッカーに集中できる環境を作りました。
結果的にチームメイトから感謝の言葉をもらい、組織に貢献するために裏方として働くことに喜びを感じることができました。
貴社はハードウェア業界でAIの研究開発やIoTを用いた「〇〇」という商品を開発しています。したがって、私は部活動で培った「裏方として周りを支えてきた経験」を活かし、組み込みエンジニアとして、生活の発展に寄与できるようなハードウェアを開発したいと考えます。
ハードウェア業界の組み込みシステムはさまざまなシーンで電子機器を支えていますが、表向きにわかるものではありません。したがって、組み込みエンジニアは、裏方のポジションで周りを支えることが好きな人に向いています。
この志望動機では組み込みエンジニアの求める人物像に沿って、裏方としての自分自身の適性を全面に押し出せているため、一貫性があります。
また、志望企業が実施している研究開発などにも触れており、企業のリサーチもおこなっていることがわかります。
全体的に一貫性のある内容ですね。
ただし、やや「裏方」が強調され過ぎている印象なので、「ケアを勉強した」という点を掘り下げて、挫折をバネに成長したという方向で話すとさらに良くなると思います。
セールスエンジニアの志望動機例文
私が貴社を志望する理由は「クライアントとエンジニアの間に立ち、最適なソリューションを提供し、企業の課題解決に貢献したい」と考えているからです。
そう考えた理由として、私が大学時代に所属していた学園祭実行委員会での委員長としての活動があげられます。新しいイベントの企画を進めていく際に、メンバー間同士の対立が起きてしまいました。
そこで私はそれぞれの話をヒアリングし、それぞれのメリット・デメリットを洗い出したうえで解決に持っていきました。また、再発防止に向けて、チーム間の連携を円滑にできるようにコミュニケーション頻度をあげました。
結果、私が委員長を勤めた年の学園祭はアンケートの満足度が過去1番となりました。
貴社のシステムは品質が高く、研究開発にも積極的に投資しているため、半導体などの分野で魅力的な製品を生み出しています。それらは日本国内のみならず、海外も含めたさまざまな企業のDX推進に大きく貢献しています。
したがって、私が学園祭実行委員会で培った「相手の立場に立って物事を進めていく推進力」を活かし、セールスエンジニアとして「クライアントとエンジニアの間に立って、最適なソリューションを提供しながらより企業の課題解決に貢献していきたい」と考えます。
セールスエンジニアの必須スキルであるコミュニケーション能力について、実際の業務でどのように活かしていくかうまく訴求できています。また、将来的になりたい像も実際のエピソードとマッチしており、非常にわかりやすい志望動機ですね。
具体的な体験談と自分の目指したい姿が関連づけてよく語られていると思います。
「貴社のシステムは品質が高く」という記述については、どのような根拠でそう言えると考えたのか面接で回答できるように準備しておきましょう。
ソフトウェア業界
ソフトウェア業界は、技術系と事務系の大きく2つの職種に分けられます。
ハードウェア業界と同様に、ソフトウェア業界では「マネジメント能力」や技術の知識も一定数、求められます。また、事務系の職種では、営業とコンサルタントといった職種があり、「コミュニケーション能力」が求められます。
したがって、志望動機ではマネジメント能力やコミュニケーション能力を活かして、ソフトウェア開発で実現したいことや挑戦していきたいことを訴求していきましょう。
プログラマーの志望動機例文
機械が苦手な人でも簡単に使えるソフトウェアを開発し、暮らしをもっと便利にしたいと考え貴社を志望します。
私自身、元々機械が苦手でITとは無縁の人間でした。しかし、私が所属していたゼミではMicrosoft Officeやウイルスバスターといったソフトウェアを積極的に活用しており、私も利用していく中で奥深さを知り、独学で学習していくうちにIT業界に携わりたいと考えるようになりました。
また、基本情報技術者の資格を取るために、独学でトライアンドエラーを何度も繰り返しながら学習し続け、結果的に基本情報技術者の資格を取る事ができました。
貴社は最新のAI技術などの投資に積極的であり、これまでにない革新的なサービスを積極的に作っています。私はこの「粘り強く諦めないで目的を達成する」経験を活かして、貴社でプログラマーとして自分が理想とする「パソコンが苦手な人でも簡単に使える」ソフトウェアを開発するために貴社を志望します。
やる気を前面にだした素直なPRになっていると思います。「独学で」「トライアンドエラーを何度も繰り返し」「学習し続け」「資格」を取れたことなど、この業界で必要な適性を伝えることができています。
自分自身で学習し、ITの資格を取得していることがわかりますね。スキルとしても十分ですが、「学習意欲が高い」ことがわかるエピソードです。また、将来的にやりたいことを原体験に基づいて語れているため、内容に説得力が増しています。
システムエンジニアの志望動機例文
私はアメリカに2年間留学していた経験があり、大学ではシステム情報を専攻していたことから、世界で活躍できるシステムエンジニアになりたいと考えています。
貴社は多種多様な顧客を持ち、ソフトウェアをグローバルに展開しているため、特技の英語を用いて、海外で仕事をすることができると考えています。特に主力製品である「〇〇」については、世界中で使われており、注目度の高い製品です。
貴社に入社後は、システムエンジニアとしてステークホルダーに対して、留学で培った「相手の視点に立って物事を考える」強みを活かし、主力商品である「〇〇」の更なるアップデートに貢献したいと考えます。
システムエンジニアの仕事はシステム工程の上流を担当します。そのため、予算や人員、進捗管理などのマネジメントなどを実施します。したがって、業務上ステークホルダーも多く存在します。
今回の志望動機は、システムエンジニアの仕事の特徴と自分自身の強みを掛け合わせたものになっており、活躍のイメージが湧きやすいものとなっていますね。
大学時代の留学経験や専攻を活かせるということがわかる志望動機ですね。
留学経験で得た強みを結びつける文章にするとより良くなります。たとえば、「特技の英語」ではなく「異文化交流」の方向で留学経験を使い、部活動の具体的な体験が入れば、もっと一貫して世界のあらゆる顧客に、相手視点で貢献できるという内容になります。
情報処理サービス業界
情報処理サービス業界は、基本的に顧客の要望に応じてさまざまな仕事を請け負います。そのため、顧客に対しての「コミュニケーション能力」や依頼に対して「忠実に実行し切る能力」が求められます。
したがって、志望動機ではチームで動いた経験や何かを成し遂げた経験を活かして、入社後どのように会社で貢献できるかを訴求していきましょう。
システムエンジニアの志望動機例文
クライアント企業の求めるニーズに応えた今までにないシステムの開発をしたいと考え、私は貴社を志望します。
きっかけはアルバイトでの経験です。私は大学1年時からコーヒーチェーン▲▲のオープニングスタッフとして、一から店舗の立ち上げや運営にかかわる中で、チームで協力し合い一つの物を創り上げていく事へ喜びを感じました。また大学2年次からバイトリーダーとして、働く中でお客さまや共に働く同僚の立場を考えて行動した結果、アンケートによるお客様満足度が高いお店として表彰されました。
貴社は独立系のSIerであるため、クライアント企業も幅広く、自由にプロジェクトや経営戦略を組めるため、自分自身のスキルを伸ばすことができると考えています。また、日本のIT技術は世界に対して遅れを取っている中で、貴社は世界的に注目の高いブロックチェーンの研究開発も実施しており、常に未来を見据えて、人々の生活をより良いものにしていると感じます。
以上のことから、私はアルバイト経験を通して培った「周囲との関係構築力」を活かして、システムエンジニアとして、クライアント企業の課題を解決できるこれまでにないシステムの開発をできると考え、貴社を志望します。
同業種の他企業との差別化ポイントを伝えられており、企業研究をしっかりとおこなっていることがわかりますね。また、自分自身の経験からどのような強みを活かすことができるかも語られている点も良いですね。
具体的な体験談から考察した自身の強みと目指したい姿を関連づけてよく語られていますね。
志望企業の研究も他社と比較したうえで強みをよく捉えた表現となっていて良いと思います。
ITコンサルタントの志望動機例文
VR技術を用いた商品開発によって、年齢問わずに誰もが安心して暮らせる社会を作りたいと考え、貴社を志望します。
きっかけは、介護のために田舎で一人暮らしをする祖母の元を訪れた際、都心との情報格差に課題を感じたことです。今やパソコンは誰もが持つものとなりましたが、まだ高齢者にはうまく利用できていない人も多くいます。現に私の祖母もうまく利用できず、悪徳業者に騙されるということがありました。この課題解決のために、ITコンサルタントとして顧客に寄り添い、生活者視点で最適なソリューションを提供したいと考えます。
私は学生時代に部活で主将としてインカレ出場を目標に掲げ、部として初のインカレ出場を果たしました。貴社は、業界最大手として、さまざまな業界でVRを用いたソリューションを提供していますが、私が部活で培った「目標に対して、やりきる力」を活かして、社内外の多くの人を巻き込みながら、変化の激しい社会の中で誰もが不自由なく暮らせる社会の実現に貢献できると考えます。
自分自身の原体験と入社後に実現したいことにつながりがあり、非常にわかりやすい志望動機ですね。また、志望企業の具体的な事業内容についても記載できているので、企業研究をおこなっていることがわかる内容となっています。
また、インカレに出場したエピソードから、情報処理サービス業界で求められる「忠実に実行し切る能力」も発揮できることがわかりますね。
「目標に対して、やりきる力」「多くの人を巻き込む」キーワードはGOODですね。
課題を発見し解決策を提案するコンサルタントという仕事に結びつけると志望動機が更に明確になります。
IT業界の志望動機で注意したいNG例文5選
ここまで業種・職種別の例文について解説してきました。業種・職種別に訴求するべき要素は異なります。
ですが、ただ要素を盛り込めばいいというわけではありません。ここではNGの例文を踏まえて、注意点について解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。
どの企業でも通用する志望理由になっている
どの企業でも通用してしまうNG志望動機例文
私が貴社を志望する理由は、通信サービスをより充実させたいためです。
私は大学時代にラクロス部に所属していました。ラクロスは未経験でまさにゼロからはじめたのですが、できることが増えていく感覚が楽しく、トレーニングはきついものが多くありましたが、成長へのモチベーションとなっていました。結果、厳しいトレーニングを続けた結果、大学3年次はインカレに初出場し、3位に入賞することができました。
貴社は大手通信業者の強みを活かし、業界のトップ3以内に属しています。私が部活動で培った「粘り強さ」を活かし、通信サービスをより充実させたいと考えています。
以上のことから、私は貴社を志望します。
「通信サービスをより充実させたい」という入社後に実現したいことは、少し抽象度が高いですね。
また、業界3位以内に入っていることについて言及していますが、トップ3位以内に属する他企業との差別化がわかりづらいため、採用担当からすると「他の企業でもいいのではないか」という読後感になります。
「通信サービスの充実」が何を指すか、それが「粘り強さ」とどう関連するのかの説明が抜けており、また指摘にある通り「トップ3」になぜ言及したかが不明です。
未経験から結果を出すまで努力した経験があるので、そこをもっとアピールしていきましょう。
やりたいことが非現実的
やりたいことが非現実的なNG志望動機例文
私は大学時代に「〇〇」というサービスを利用していました。このサービスは業界に変革を起こす商品であり、私自身も利用することで学生生活を充実させることができました。
現在、「〇〇」のようなサービスは社会では当たり前となっていますが、私も貴社に入社した暁には、「〇〇」のような社会では当たり前のサービスを作りたいと考えています。
入社後に実現したいことが漠然としており、ユーザー目線から脱却できていないですね。前述したように、企業は「入社後に活躍してくれるかどうか」という観点で採用をおこないます。企業や商品の魅力を伝えることは、感想に留まってしまっている印象です。
「〇〇」というサービスの何に惹かれ、それを踏まえてどのようなことを実現していきたいかを具体的に書く必要があります。
サービスや商品を作り上げるうえで自分の特性がどのように活かされ、会社に貢献できるのかを加えられると良いですね。
たとえば、志望企業でどんなサービスを具体的に展開できそうかを答えられるようにしておきましょう。
給与や福利厚生が最優先になっている
給与や福利厚生が最優先になってしまっているNG志望動機例文
私は30歳までに年収800万円を稼げるようになりたいと考えています。貴社は同業界の中でも給与水準が高く、賞与も充実していると考えます。
また、大手企業のグループ会社という強みを活かし、健康保険制度や福利厚生も充実しており、将来のことを考えた際に安心して働く環境が整っていると考え、貴社を志望します。
個人の価値観のため、年収や福利厚生が就活の軸であることは問題ありませんが、それを志望動機で前面に押し出してしまうと、働くことへの意欲を疑われてしまうかもしれません。
素直に福利厚生に魅力を感じているのであれば、前面ではなく一部分だけ訴求していくのがおすすめです。たとえば、「事業や仕事に集中するうえで福利厚生が魅力的に感じている」という見せ方が良いですね。
給与は働くことへの対価です。「年収800万円を稼げるようになりたい」よりも「年収800万円の働きをしたいから」「事業や仕事に集中して結果を出すうえで福利厚生の充実は大きな魅力です」といった表現にすると良いですね。
「何をしたか」が先行していて「実績の過程」がわからない
実績の過程がわからないNG志望動機例文
私の実家は、地方で小さな飲食店を経営しています。新型コロナウイルス感染症により、私の実家も売上が大幅に縮小し、廃業の危機に陥りました。
私はなんとかしたいという思いから、店で提供している料理の一部をECサイトで販売することを提案し、ECサイトの立ち上げから運用までを実施しました。
結果として、コロナ前と同水準の売上まで伸ばすことができ、実家の飲食店を廃業の危機から救いました。
この志望動機では何をしたかが先行していると、企業の採用担当としても活躍のイメージが湧きづらいものとなってしまいます。
したがって、「どのような困難があったか」「どのような工夫をしたか」がわかるような見せ方に変えていきましょう。
過程も抜けていますが、結論も抜けていますね。やったことが書いてあるだけなので、「だからどうなのか」、「そういう自分が何を活かしてどうしたいのか」まで書きましょう。その根拠として乗り越えた困難や工夫の中身が必要になります。
「学びたい」「成長させてほしい」などスタンスが受け身
スタンスが受け身になってしまっているNG志望動機例文
私は大学時代にAIについて授業で学習しました。その際にAIで実現できる未来について学び、ぜひ私も貴社でAIの発展に寄与したいと考えます。
特に貴社はエンジニアとして未経験の採用もおこなっており、未経験の私でもAI言語である「Python」について学習することができ、成長することができる教育制度があるため、貴社を志望します。
会社は学校ではありません。IT業界は学習意欲が高い人が好まれる傾向にありますが、「学びたい」「学ばせてほしい」といった受け身のスタンスでは意欲が伝わりません。
未経験であるのになぜITエンジニアを選択したのか、何をしたいのか語っていきましょう。そのうえで、自分にIT関連の適性がありそうであることや進んで勉強していきたいという強い意思を示すことが必要です。
また、この内容では教育制度について語られているため、働く環境のイメージがまったく理解できていないと受け取られてしまいます。
したがって、会社研究を深めて仕事理解が十分にできていることは、志望動機に記載していきましょう。
エントリーシートに記載する志望動機は、企業に提出書類の中でも特に重要視されている部分です。こちらの記事では、エントリーシートの志望動機をどのように作成すればいいのか解説しているので、これからエントリーシートを作成する人はぜひ参考にしてみてください。
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面接で答える志望動機では、エントリーシートなどの書類よりも踏み込んだ内容にする必要があります。この記事で、面接における志望動機の答え方について解説しているので、面接を控えている人はぜひ参考にしてみてくださいね。
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志望動機の内容がしっかりしていれば、IT業界は文系でも働くことができる!
ここまでIT業界の志望動機で盛り込むべき要素と例文について解説してきましたが、いかがでしたか。
ITというと専門的な知識が多い印象を抱えている人も多いかと思いますが、志望動機では専門的な知識について語るのではなく、アルバイトやサークルなど大学時代の経験でもまったく問題ありません。したがって、最近では未経験の人や文系の人の応募も多く、企業も積極的に採用しています。
ここでは、文系や未経験の方がIT業界に応募する際のポイントについて解説していきます。
IT業界の職種はエンジニアだけではない
IT業界は技術系の職種と事務系の職種の2つに分かれ、技術職の場合はエンジニアやプログラマーなど専門的な知識をフルに活用する業務です。
一方で事務職では、営業やコンサルタント、マーケティング担当などが存在します。
事務系の職種の場合、営業などからキャリアをスタートさせる会社も多いですが、コンサルタントやマーケティングへのキャリアステップもある会社がほとんどです。そのため、未経験でもIT業界で働くことはできます。
事務系の職種を希望する人は採用サイトの募集要項やキャリアステップのページを読み、求める人物像を把握しておきましょう。
営業やマーケティングなど、それぞれの職種をより詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてください。
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未経験でも募集している企業は数多くある
エンジニアというと専門的な学部に在籍しているか、特定の資格を求められるイメージが強いですが、未経験からでも募集している企業は数多く存在します。
未経験からの募集の場合、入社前もしくは入社後に教育制度が整っている会社が基本です。したがって、未経験でも安心して入社することができます。
この場合、ポテンシャル採用となるため、IT業界で求められる論理的思考力やコミュニケーション能力、学習意欲の高さなどがみられます。これらの能力がわかる志望動機を作成しましょう。
アドバイザーコメント
横山 慶一
プロフィールを見るIT業界は今後ますます幅広いスキルや人材が求められる
IT業界では、「心理学や教育の領域の知見を最先端技術を用いて社会にどのように活かしていくか」について、まだ未踏の領域かつ、今注目が集まっている領域です。
ITが進む中で、理系のプログラミングという概念に留まらず、幅広いコミュニケーション全般を扱うようになってきました。そのため企業は、従来の文系理系といった枠を超えた、チャレンジ精神あふれる豊かな創造性の持ち主を待望しています。
大学の学びを活かすプライドと自信を持って就活に臨もう
IT業界では、顧客や社内チームでコミュニケーション能力を発揮し、多くの人と良好な信頼関係を築き、全体俯瞰ができる人材を評価するようになっています。
今後、IT業界は数値化・可視化ができない領域を攻めていきます。したがって、人々の感情や自己実現といった抽象的な領域とIT技術をつなぐためには文系の学びも非常に重要です。
文系の学生の皆さんはエンジニアやプログラムの経験がないことを気にする場合がありますが、大学で学んだことをしっかりと就職先でも活かすプライドを持ってくださいね。
IT業界以外も受けたいけれど、志望動機が書けない……という人は、こちらの記事を参考にしてくださいね。志望動機の書き方を基本から解説しています。
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業種や職種の特性に合わせた志望動機を作成して選考突破しよう!
IT業界は業種、職種が幅広く存在し、それぞれに合わせて志望動機を作成する必要があります。したがって、業界への志望理由や入社後に実現したいこと、自分の強みをどのように活かしていくかなど、IT業界で一般的に求められる能力を押さえておけば、採用担当者が「一緒に働きたい」と思う志望動機が作成することができます。
今回紹介した例文や盛り込むべき要素を参考に、ぜひ受かる志望動機を作ってみてください。
アドバイザーコメント
渡部 俊和
プロフィールを見る志望動機はIT業界と自分の未来をつなげる意識で考えてみよう
自己PRはこれまでの体験を深堀りして自分自身のことを根拠を持って説明しますが、これは企業側から見れば「過去質問」にあたります。これまでの体験を通じて、自分のことを具体的に説明して欲しい部分です。
一方で、志望動機は意欲や理想の将来像など、根拠のないことや具体的でないことを含めたこれからのことを訊かれる「未来質問」にあたります。
自分とITのつながりが志望動機の切り口になる
IT業界は、サービスの幅が広がり、あらゆる分野にまたがる基幹産業となっています。ここで得た知見は、他の業界にもいずれ普及浸透します。
今や伝統産業や飲食店もネットでモノを売り、中小企業でも在庫管理システムやAIを使っています。普段の生活においても、これまで関心を持ってきたことと、情報技術は必ずどこかでつながっています。
自分が興味を持ち、強みを活かせることと情報技術のつながりの中に、独自の志望動機を作るうえでのヒントが必ずあります。
企業が求めるスキルも幅広く、志望動機の切り口もたくさんあるので、この記事を参考に工夫してみてくださいね。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Masamitsu Uehara〇会社員時代は人事部として3000人以上の学生と面談を実施。大学でも多くの学生のキャリア支援をおこなう。独立後は、就活生からシニア層までさまざまなキャリア相談に携わる
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/インテグラルキャリア研究所所長
Keiichi Yokoyama〇20歳後半からカウンセリングの勉強を始め、キャリアに比重をおくコンサルティング、人材育成を企業内で推進。独立後は大学のキャリアセンターで学生の就職支援にもかかわる
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/合同会社渡部俊和事務所代表
Toshikazu Watanabe〇会社員時代は人事部。独立後は大学で就職支援を実施する他、企業アドバイザーも経験。採用・媒体・応募者の全ての立場で就職に携わり、3万人以上のコンサルティングの実績
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