面接に受からないのは、発達障害が原因ですか?

現在就職活動中の大学生です。

何度か面接を受けているのですが、なかなか内定をいただけず、もしかしたら自分の持っている発達障害が原因なのではないかと悩んでいます。

特に、面接中に言葉がスムーズに出てこないことがあったり、質問の意図を正確にとらえるのに時間がかかることがあり、それが「コミュニケーション能力が低い」と見なされているのではないかと不安です。

発達障害があることは企業に伝えていません。しかし、このまま隠して就活を進めても、面接での対応がぎこちなくなり、受からないという結果が続くのではないかと焦っています。

発達障害がある人でも、面接でスムーズにコミュニケーションを取るための具体的な対策や工夫、また企業に発達障害があることを伝えるべきかどうかの判断について、アドバイスをいただきたいです。

大学3年生 男性

質問日:

2人のアドバイザーが回答

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キャリアコンサルタント

高尾 有沙

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原因は一つとは限らない! 困りごとを解消する工夫をしよう

面接に受からない理由を一因だけに結び付けるのは危険ですが、発達特性により質問の意図をとらえるのに時間がかかる、言葉が出にくいといった困りごとが評価に影響することはあります。

対策の軸は、質問理解の補助と表現の安定化です。

まず、回答は結論→理由→具体例の順番で固定し、言い出しに迷わないよう結論の定型文を用意します。たとえば「結論から申し上げますと、◯◯です」という型などが使えます。

質問の意図が不明なときは、即答せず「確認させてください。◯◯という前提でお答えすればよろしいでしょうか」と一度要約して同意を得れば、齟齬を減らせます。

想定問答は、数を増やすよりもそれぞれの想定質問に対して1枚のメモにキーワードを3つだけ書く練習が有効です。丸暗記よりも脳内で取り出しやすくなります。

開示する際は特性名より困りごとと対策をセットで伝えよう!

もし視線や手の動きが気になる場合は、机上のペンを軽く押さえるなど小さな固定行動で落ち着きを保ちましょう。

自分の発達障害の開示については、応募先の配慮体制や応募者本人の希望によります。

非開示でも対策は可能ですが、選考途中または内定後に合理的配慮(ゆっくり目の質問、メモ参照可、質問の文字提示など)を求めることで実力を出しやすくなることがあります。

伝える場合は、特性名より具体的な困りごとと有効な配慮・工夫をセットで簡潔に述べるのがコツです。

たとえば「初めての場では言語化に時間がかかるため、要点メモの参照を認めていただけると助かります。その環境では正確さと継続力を評価いただくことが多いです」のように、弱みの管理と強みの発揮を同時に示すと前向きに受け止められます。

キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士

柴田 登子

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発達障害に気づく面接官は少ない! 苦手にはパターン化で対処しよう

発達障害を持っていても採用されている人は非常に多くいます。

正直、面接官で発達障害があるかないかを瞬時に判断できる人はいません。もちろん、長く面談をやっていると、具体的な特徴から気づく人もいるものの、そのような面接官の数は多くありません。

仮に面接に受からない理由を挙げるとしたら、質問の意図を正確にとらえるのに時間がかかることにあるのかもしれません。

その場合は、とにかくパターンをしましょう。想定質問集を徹底的に作り込みます。回答だけでなく、質問内容まで想定して準備するのが大切です。

コミュニケーションがうまく取れない人も、パターン化してしまえばうまくできる人は多いものです。ぜひ実践してみてください。

障害者枠や服薬も検討して就活を進めることも考えて!

また、特性を隠して就職活動を進めることについては、一長一短です。

伝えたからといって、審査基準が甘くなるわけではありません。むしろ、伝えないと業務に支障が出るようであれば、障害者枠での就職を検討することも一つの手です。

もし、診断は出ていても薬は飲んでいない状態なら、医師に相談して処方してもらうのもありです。たとえば最近では、注意欠如・多動性障害(ADHD)の方向けに、散漫になってしまう思考をおさえられるような良い薬もあります。医師に相談のうえ、検討してみてください。

以下の記事では面接で落ちた際に考えられる原因を10選紹介しています。自分に当てはまるものがないか確認し、改善・対策に取り組んでいきましょう。

このQAコンテンツでは、発達障害を持つ方の就活に対するアドバイスをしています。
特性の程度によって、より専門的な支援が必要な場合は一人で悩まずに医師への相談をおすすめします。

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