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面接になるとうまく話せないのはなぜでしょうか?

就活中の大学4年生です。就活が本格的に始まり、面接でうまく話せないことに悩んでいます。事前にしっかり準備して練習もしているつもりなのですが、本番では頭が真っ白になって言葉に詰まってしまいがちです。なぜ面接になるとうまく話せないのでしょうか?

ほかの学生は面接でも堂々と話せているように見えて、自己嫌悪に陥ってしまいます。緊張しているだけという言い方もできるかもしれませんが、ここまでうまく話せないのはなぜなのか、根本的な原因がよくわかりません。

面接でうまく話せなくなってしまうのは、一般的にどのような原因が考えられるのでしょうか。原因を理解して少しでも改善したいと思っているので、考えられる原因とそれに対する具体的な対策について、何かアドバイスをいただきたいです。

2人のアドバイザーが回答しています

質問日 :

※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています

キャリアコンサルタント/ワーズアンドキャリア代表

楳内 有希子

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失敗を恐れて極度の緊張状態に陥ることが面接でうまく話せない原因

私がこれまで求職者指導をした経験から強く感じるのは、面接でうまく話せないからといって、それは決してあなたの力不足ではないということです。

多くの学生が「失敗を恐れすぎる」「周りを意識しすぎる」「うまくやらなきゃと気負いすぎる」といった気持ちを抱えていると感じます。こうしたあらゆる心理状態が重なることで極度に緊張してしまい、普段の力を出しきれない状態に陥ってしまうのです。

そこで私はいつも学生の皆さんに「面接は失敗してはいけない場」ではなく「自分を知ってもらうための会話の場」ととらえるようにと伝えています。

「完璧でなくて大丈夫」と自分に言い聞かせ、話す内容を丸暗記するのではなく、エピソードのキーワードや流れを意識して練習し、柔軟な対応ができるようにしていきましょう。

リラックスしてありのままのあなたを面接官にアピールしよう

私がおすすめしているリラックス法として、面接前に緊張を和らげるための方法をいくつか紹介しますね。

たとえば、「力を抜くこと」を意識し、肩や手にぎゅっと力を入れてから一気に抜くと、身体がふっと軽くなります。

また、「軽く体を動かすこと」も効果的です。面接会場に入る前に少し歩いたりストレッチをしたりすると、気持ちがリセットされやすくなります。

そして一番は「深呼吸をすること」です。酸素は緊張に打ち勝つ大きな力となります。お腹まで深く息を吸ってゆっくり吐くだけで、心拍数が落ち着き、冷静さを取り戻すことができるのです。

面接など大事な場面では誰でも緊張します。ほど良い緊張は、やる気や集中力を増幅させる効果があるため、適度な緊張感を持って面接に臨むことは悪いことではありません。

大事なのは、その緊張を自分自身でコントロールできるようになることです。面接はあなたの良さを伝える場所だということを忘れないでください。

リラックスしながらあなた自身の言葉で語ることができれば、それが面接官に伝えられる一番の魅力になります。焦らず自分のペースで、一歩ずつ前に進んでいきましょう。その努力は必ず未来へとつながっていくと、私は確信しています。

キャリアコンサルタント/合同会社渡部俊和事務所代表

渡部 俊和

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面接ではうまく話そうと意識しすぎる必要はない

面接でうまく話せないこと、特に本番になると頭が真っ白になってしまうという悩み、よくわかります。多くの学生が同じような経験をしていますよ。

面接でうまく話せないという人に共通して見られる特徴の一つに、「うまく話そうと過剰に意識しすぎている」という点があります。

何事もそうですが「失敗したくない」という気持ちを過剰に意識すると、かえって緊張感が高まり、本来持っている力を発揮しにくくなってしまうものです。結果的に、それが面接での失敗の確率を高めてしまうことにもつながりかねません。

実は、私はスポーツ業界に長年身を置いていた経験があり、そのときの見聞からも、トップアスリートの世界でもまったく同じことがいえると考えています。

過度な緊張状態から抜け出すためには違った視点を持つことが大切

過度な緊張はパフォーマンスを著しく低下させるため、トップクラスの選手になればなるほど、いかに本番でリラックスできるかという点に、さまざまな工夫を凝らしているのです。

緊張というのは、交感神経と副交感神経から成る自律神経の影響と大きなかかわりがあり、話すことも運動と同じように自律神経の影響を受けてしまいます。

緊張状態になると心拍数が上がり、汗をかいたり顔が赤くなったりすることがありますが、これは、戦うときや逃げるときと同じような交感神経の過剰な働きが、いわば自動的に発動している状態なのです。

では、具体的な対策としてどうすれば良いかということですが、緊張しやすい人に「緊張するな」といっても、なかなか難しいものです。

そのため緊張しすぎてしまうという人に対して私は、今自身の身体に起きていることがある意味で自然な防御反応の一部であることを理解してもらい、面接官は決して敵ではなく、選考試験が命がけの戦いでもないということを客観的に伝えています。

自律神経というのは、その「自律」という名前が示す通り、残念ながら自分の意識だけで完全にコントロールできる神経ではありません。だからこそ、無理に緊張を抑え込もうとしても、なかなかうまくいかないのです。

少し逆説的なアドバイスに聞こえるかもしれませんが、特に緊張しやすいタイプの真面目な学生に対しておこなってきたアドバイスの一つに、「物事を少しだけ不真面目に考えてみる」というものがあります。もちろん、これは誰にでも当てはまるアドバイスではありません。

しかし、過度に緊張しやすく、真面目すぎる傾向のある人に関しては、「採用試験に落ちたからといって命まで取られるわけではないし、仮に少し意地悪な面接官がいたとしても、物理的に危害を加えられるわけでもない」といったくらいに、ある意味で開き直って考えてみましょう、と伝えています。

人は普段通りリラックスしているときのほうが、その人本来の良さを自然に発揮できるものなのです。このように、物事に対する考え方を少し変えるだけで、身体の反応も意外と変わってくることがあります。焦らず、自身のペースで、少しずつ試してみてください。

面接でうまく話せない原因はこちらの記事でも詳しく解説しています。対処法や面接でよく聞かれる質問・回答例も説明しているので、参考にしてみてください。

面接はだれしも緊張するものですが、なるべくその緊張を和らげたいですよね。こちらの記事では、事前の準備から当日できることまで対策方法を解説しています。併せてチェックしてみましょう。

こちらのQ&Aでは、面接で緊張して声が震えてしまうのは良くないことか? の疑問にキャリアコンサルタントが回答しています。

面接で「緊張していますか?」と聞かれたときのベストな回答は、こちらのQ&Aをチェックしてみてくださいね。

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