新卒の最終面接はほぼ合格って本当? 合格率や対策方法を解説

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この記事にコメントしたアドバイザー

  • 井上 捺稀

    保有資格:国家資格キャリアコンサルタント(登録番号21069437)

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  • 柴田 登子

    libero firm代表 保有資格:国家資格キャリアコンサルタント(登録番号16034907)/2級キャリアコンサルティング技能士(第21S17401472号)/公認心理師(登録番号:55348)/トーストマスターズインターナショナル日本語スピーチコンテスト全国1位(2013、2019年) SNS:Facebook

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  • 谷所 健一郎

    キャリアドメイン代表 保有資格:キャリア・デベロップメント・アドバイザー(登録番号CDA130542) SNS:X(旧Twitter)/Facebook

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新卒の選考は、一次・二次と複数回の面接が実施されるケースがほとんどです。そして、最終面接を突破すると内定を獲得できます。その中で「新卒の選考は最終面接まで行けばほぼ合格」と聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。

しかし、最終面接まで行けばほぼ合格と考えるのは危険です。なぜなら、最終面接に進んでも落ちる可能性が高い企業もあるからです。

この記事ではキャリアアドバイザーの井上さん、谷所さん、柴田さんと一緒に「新卒選考は最終面接まで行けばほぼ合格」という噂の実態を解説します。

最終面接はほぼ合格なのではと油断していたり、そのような噂に惑わされてしまっていた人は、この記事を読んで身を引き締め、対策を進めましょう。

「ほぼ合格」は本当? やる目的を理解して新卒の最終面接に臨もう

新卒の最終面接はほぼ合格かどうか確認する前に、最終面接を実施する目的を理解したうえで臨むことが大切です。目的を把握することで、その企業の最終面接に進めばほぼ合格かどうかがよりわかるようになり、対策しやすくなります。

この記事では前半で「ほぼ合格」の実情や最終面接の合格率など、新卒の最終面接のリアルな情報を紹介します。まずは、実態を把握しましょう。

そして、記事後半で新卒の最終面接に合格する・落ちる人の特徴や対策方法などを解説します。前半で実情を把握したうえで、それを活かした対策方法を学んでいきましょう。

最終面接が思っていたよりあっさり終わってしまったと感じる人は、こちらのQ&Aにあるキャリアアドバイザーの解説も確認してみましょう。

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結論! 新卒の最終面接の合格可能性は企業によって異なる

新卒の最終面接は「ほぼ合格」と噂されることもありますが、結論、合格可能性は企業によって異なります。最終面接に残った人数とほぼ同じ人数が採用されるケースもあれば、さらに絞られるケースもあります。

このように、「新卒の最終面接はほぼ合格」とは言い切れないのです。では、なぜ「ほぼ合格」と言われることがあるのでしょうか。次に「新卒の最終面接がほぼ合格」と言われるようになった理由・背景を解説します。

最終面接が顔合わせだけという噂を聞いたことがある人もいるでしょう。こちらのQ&Aにあるキャリアアドバイザーの解説も参考にしてみてくださいね。

「ほぼ合格」と言われることがあるのは一般的に合格率が高いため

「新卒の採用面接はほぼ合格」と言われる背景には、最終面接が一次・二次面接に比べて合格率が高いことが考えられます。

選考では複数回面接が実施されますが、企業によってはそれぞれ以下のような目的で面接が実施されることがあります。

面接の段階目的
一次面接明らかに自社に適さない人を見極める
二次面接学生が持つ価値観や考え方、性格、能力などが自社の社風・業務内容に合っているかを確かめる
最終面接入社後に本当に活躍できるか、社風とマッチするかなどを最終確認する
各面接の目的

このように、一次・二次面接で自社で活躍できる人材を選別し、最終面接は本当に自社で活躍できるかを最終チェックするなどと、目的を分けて面接を実施する企業もあります。

最終面接は能力や価値観、性格などが一次・二次面接で認められている状態であるため、ほかの面接よりも合格率が高くなるケースがあるのです

この合格率の高さが「ほぼ合格」と言われる背景になっていると考えられます。

井上 捺稀

プロフィール

最終面接に進むということは、一次・二次面接の採用担当者が「求める人物像とマッチしている」と判断したということです。

最終面接官は「自社の社員が認めた学生」という認識で面接をおこなうため、合格率が高くなります。

一次面接の通過率はこちらの記事で解説しています。これを読めばよりフェーズごとの合格率の違いが理解しやすくなるので、ぜひ確認してください。
一次面接の通過率は? 合格率を劇的に上げる対策方法も徹底解説

実際はどう? 新卒就活の最終面接の合格率

新卒就活の最終面接の合格率

前述のとおり、最終面接の合格率は企業によって異なります。そのため、「最終面接に進めたからほぼ合格」と言い切ることはできません。

しかし、企業の特徴によって最終面接の合格率に共通の傾向があります。ここからは、企業の特徴別で新卒の最終面接の合格率を解説します。どの企業でも油断は禁物ですが、傾向を把握しておきましょう。

合格率が高い例①中小企業や社員の入れ替わりの激しい企業を受けている

中小企業や社員の入れ替わりが激しい企業は、最終面接の合格率が高い傾向があります。中小企業は、大手企業などと比較すると知名度の低さなどから応募人数が少なくなり、人材確保のため高い確率で合格者を出す傾向にあるのです

中小企業や社員の入れ替わりの激しい企業は、確実に人材を確保するためにも、最終面接の合格率が高い傾向にあります。

合格率が高い例②理系の推薦枠で就活している

特に研究職の選考などでは、理系の推薦枠を設けているケースがあります。企業と信頼関係を築いている大学や教授が、「入社後活躍できるに違いない」と実力を認めたうえで学生を推薦する制度で、一般的な選考ルートよりも選考回数が少なかったり、早期に内定を得られることがあります

いわば教授などからのお墨付きの状態であるため、最終面接の合格率が高くなりやすい傾向にあるのです。

ただ、理系の推薦枠だからといって必ずしも合格できるわけではありません。最終面接に合格するには、「企業をしっかり理解している」「社風と性格がマッチしている」「一定のビジネスマナーが身に付いている」などの条件をクリアする必要があります。

学校推薦の就活事情を知りたい人はこちらの記事を参考にしてください。学校推薦のメリットや落とし穴などを解説しています。
学校推薦で就職する際の落とし穴とは? 利用メリットや注意点を解説

学校推薦を利用して就活しようと思っています。そもそも学校推薦の合格率はどのくらいですか?

谷所 健一郎

プロフィール

企業によっては合格率が90%に上る場合もある

合格率は企業によって異なるものの、高い場合は80~90%に達する場合もあります。ただし、基準は企業ごとに異なるため、不採用にならないわけではありません。

学校推薦は研究職などの理系に多く、学生は実力を認められて推薦されているということです。選考の一部免除を受けられることもあり、合格率は通常の学生より高いと考えられます。

早期選考の最終面接で連絡がこない場合は、こちらのQ&Aを参考に対処を検討してみてくださいね。

かんたん30秒!まずはあなたの面接力を診断してください!

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合格率が低い例①大企業や離職率が低い企業を受けている

大企業の場合、募集人数に対して多くの応募者が集まることがあります。そもそも応募者数が何千人、何万人と多くなることから、最終面接にも多くの人材が残るため、倍率が上がり、合格率が低くなる傾向があるのです

そして、離職率が低い企業は、従業員数が十分確保されているため、募集人数も少ないケースがあります。その結果最終面接の合格者も数人に絞られ、合格率が低くなるのです。

合格率が低い例②早期選考を受けている

早期選考の場合、次年度の入社までに長い時間が設けられます。その期間に優秀な人材に出会える可能性があるため、自社に適して活躍が見込める人材しか合格としない可能性が高いです。そのため、最終面接の合格率が低い傾向にあります。

リクルートの就職プロセス調査によると、2023年卒の早期選考の内定率は22.6%で狭き門となっています。早期選考は、前提として内定率が低いことを把握したうえで受けましょう。

早期選考を受ける予定がある人はこちらの記事がおすすめです。早期選考で内定を得るための対策方法を解説しています。
早期選考を実施する業界一覧! 早めに内定を獲得する5つの秘策

アドバイザーコメント

事業内容が変化途上にある企業は合格率が高い傾向にある

新規事業や成長分野に力を入れている企業も比較的、合格率の高い会社であるといえます。

新しい事業を立ち上げるとき、または新しい技術やサービスを開拓している際には多くの人材を必要とします。そのような環境では、既存の枠にとらわれず、新しい感覚やビジネススタイルが求められるため、新卒採用が増える場合が多いのです。

なかなか内定を得られないときには、このような要素のある企業を狙ってみるのも良いでしょう。

それとは反対に、あまり新しいビジネスに力を入れず変革を求めていない企業は、安定している一方で人の出入りが少ない傾向にあります。新卒採用をしたとしても、世代間に空白を生じさせないことが目的だったりするので、内定が出にくいです。

同業者が多い企業も積極的に採用しているケースが多い

ほかに合格率を左右する要素として、同業他社の数があります。

同業他社が多ければ重複して応募する学生も多いため、結果的に内定辞退者も少なくありません。そのため、予定よりも多めに内定を出す企業もあるので、よくチェックしておきましょう。

逆に同業他社があまりない企業は、その事業内容に魅力があればあるほど応募者が集中しがちなので、内定が出にくくなります。

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新卒の採用経験者が語る! 最終面接=ほぼ合格?

前述のとおり、企業の特徴によって最終面接の合格率が異なります。しかし、より具体的に最終面接の合格率が高い・低い企業の特徴を知っておきたい人もいるのではないでしょうか。

実際に採用経験のあるキャリアコンサルタントの谷所さんに、最終面接は合格する確率が高くなるのか、実態を聞いてみました。

SNSなどではわからない合格率の実態を踏まえて、改めて最終面接とどのように向き合うべきか考えてみましょう。

アドバイザーコメント

入社意欲が高く回答に一貫性のある学生は最終面接=ほぼ合格だった

私が担当していた新卒採用では、これまでの面接の回答と一貫性があり入社意欲が高ければ、最終面接=ほぼ合格となることが多かったです。

逆に迷いがある学生に対してはその場では合格とはせず、面接後に本人の迷いについて話を聞いたうえで合否の判断をしたこともあります。

ある経営者は、最終面接に臨む学生に、入社する確率をパーセントで書いてもらっていました。100%以上と書かない学生は不合格としていたものの、合格を出していた学生からも内定辞退の連絡を受けることが多くあり、悩んでいたのです。

そこで、私は経営者に対し、学生の声から入社意欲を判断するようアドバイスしました。本人の自己申告よりも、対話の中で入社を判断することに切り替えたところ、内定辞退が減ったといいます。

最終面接に臨む学生は、これまでの面接と一貫性を持ちながら、しっかりと入社を考えているということを伝えることが大事です。

最終面接=ほぼ合格となるのは新卒採用特有のケース

中途採用では、実務経験や入社時期などの採用条件が異なるため、最終面接=ほぼ合格となることは少なく、最終面接で選考がおこなわれるケースが多いです。

一方、新卒採用では、入社意欲が高くこれまでの面接で評価されている点をしっかりアピールできれば、不採用につながるような問題発言がない限り、最終面接=ほぼ合格となることが多いといえるでしょう。

ほぼ合格のサイン? 合格率が高い新卒の最終面接の特徴

合格率が高い新卒の最終面接の特徴

  • 自分の考え方や価値観への採用担当者の共感度が高い
  • 他社の選考状況を入念に聞かれる
  • 会社の魅力や入社後の働き方に関する話題が多い

「最終面接を受けたけど合格しているか不安」や「面接中に合格する可能性が高いかどうかを知る術を把握しておきたい」と考える人もいるのではないでしょうか。合格率が高い最終面接には共通の特徴が見られます。

ここからは、合格率が高い新卒の最終面接の特徴を解説します。これから解説する特徴がある最終面接は合格の可能性が高いため把握しておきましょう。

自分の考え方や価値観への採用担当者の共感度が高い

志望動機や自己PR、入社後に実現したいことなど、最終面接ではあなたの考え方や価値観などを表明する機会が多くあります。採用担当者がこれらの考え方や価値観に強く共感していると内定を獲得できる可能性が高くなります。

その理由は、会社の理念や社風などとマッチした人材を採用したいと考える企業が多くあるからです。就活時点で能力やスキルが身に付いていなくても業務を経験しながら身に付けられます。

一方で、考え方や価値観は簡単には変えられないため、会社側は選考段階で入念にチェックし、自社と本当にマッチするかどうかを判断したいと考える傾向にあるのです。

考え方や価値観の共感度が高いとき、採用担当者はどのような反応をすることが多いですか?

井上 捺稀

プロフィール

同意や関連したエピソードを話されたら共感している証拠

あなたの回答に対して採用担当者が同意してくれたときや、それに関連した社員のエピソードを話してくれたときは、共感度が高いと思われます。

ただし、共感を得ようと自分の意見を曲げる必要はありません。考え方や価値観のマッチ度は、あなた自身がやりがいを持って働くためにも重要な指標です。

無理に合わせてしまうと、入社後に価値観の不一致が生じる可能性があるので注意してくださいね。

採用担当者の反応をうかがいながら話す内容を変えるのではなく、ありのままの自分の考えを伝えることを意識しましょう。

他社の選考状況を入念に聞かれる

他社の選考状況を入念に聞かれるということは、「他社への入社が決まる前に我が社に入社してほしい」と考えている可能性があります。他社の選考状況や面接を受けている会社の志望順位などを入念に聞かれた場合は、合格の可能性が高いと考えて良いでしょう。

一方で、「他社が第一志望」と回答したり、回答をあいまいにしたりすると、合格率が低くなる可能性があります。優秀でも辞退する可能性が高い人に内定を出すのはリスクがあるからです。内定辞退された場合は再度内定者を考え直す必要があり、手間がかかってしまいます。

そのため、他社の選考状況を入念に聞かれたからと慢心せず、適切な回答を心掛ける必要があります。

他社の選考状況の答え方がわからない人はこちらの記事を参考にしてください。選考状況を聞かれたときの答え方を例題付きで解説しています。
例文付き! 面接で他社の選考状況を質問されたときの答え方

会社の魅力や入社後の働き方に関する話題が多い

会社の魅力や入社後の働き方に関する話題が多い場合、採用担当者はあなたを採用する前提で物事を進めようとしている可能性があります。つまり、「あなたが今後の我が社に必要でぜひ採用したい」と考えられるのです。

また、入社後に即戦力として活躍してもらうために、入社後に勉強しておくべきことや取得しておくと役立つ資格などのアドバイスをしてもらえるケースもあります。このように入社を前提とした話題が多い場合は、ほぼ合格と考えても問題ないでしょう。

柴田 登子

プロフィール

一般的に、最終面接が思いのほか早く終わるとそれは内定がすでに決まっているからだといわれています。

一次・二次面接で採用担当者が応募者に興味を持っておらず、質問したいことが早々になくなって早く終わるのとはまったく意味が違うパターンが多いのです。

最終面接で「一緒に働きたい」と言われたにもかかわらず、企業から連絡がない状況になった場合は、こちらのQ&Aを参考にしてみてくださいね。

合格率が下がる! 新卒の最終面接で落ちる人の特徴

合格率が高い新卒の最終面接には共通の特徴があると解説しましたが、最終面接で落ちる人にも共通の特徴があります。落ちる人の共通の特徴を知らずに最終面接を受けると合格率が下がってしまうことも考えられます。

ここからは、新卒の最終面接で落ちる人の特徴を2つ解説します。不本意に落ちるのを避けるためにも、落ちる人の特徴を把握しておきましょう。

一次・二次面接の内容と一貫性がない

一次・二次・最終面接では、それぞれで同じ、または似た質問をされることがあります。その際、それぞれで異なった内容を回答すると「一貫性がない」や「その場しのぎの回答をしている」など、不信感を持たれ、落ちる可能性が高くなります。

また、履歴書やエントリーシート(ES)も同様にチェックされています。軸があることや入社後に実現したい目標があることなどをアピールするためにも、それぞれの面接で一貫性のある回答を心掛けましょう

谷所 健一郎

プロフィール

一次・二次面接では、同業他社のみに応募していると語っていた応募者が、最終面接で別の業界にも応募していると伝え、一貫性がない回答とみなされたケースがあります。

また、一次・二次面接とまったく違う自己PRをした学生もいました。一貫性のない回答は、企業が回答の信憑性を疑ってしまうことにつながるのです。

入社する可能性が低いと見抜かれてしまっている

入社する可能性が低いと見抜かれた場合、合格率は下がりやすくなります。前述のとおり、会社側にとって内定辞退されることは人材が不足するリスクがあり、できるだけ避けたいと考えるからです

特に最終面接では「入社する意欲があるかどうか」を問われる質問をされる場合があります。その際、入社意欲をアピールできないと「内定辞退する可能性があるから、ほかの人に内定を出そう」と落ちる可能性が高くなってしまいます。

内定の確率をよりアップさせるためにも、「入社したい」という想いを伝えて、入社意欲の高さをアピールしましょう。

最終面接では第一志望と答えなければ落ちてしまうのでしょうか?

柴田 登子

プロフィール

即不採用となるわけではないが不利に働くこともある

最終面接で第一志望であると言った方が確かに印象は良く、内定を得るために有利に働くこともあるでしょう。しかし、第一志望だと言わないと即不採用となるわけでもありません。

志望先の採用ポリシーによっては第二志望であると伝えても、どうしても欲しい人材であれば内定を出して気長に待ってくれるところもあります。

大切なのは目先の内定のためにごまかしたり嘘をついたりせず、誠実に自分の考えを伝え、その理由を相手が納得できるように説明することです。

アドバイザーコメント

企業とマッチングが悪い回答をすると落ちてしまうことがある

他社の応募状況を問われて、他社を含めて検討するという回答では、最終面接で落ちる可能性があります。

最終面接では役員や経営者が面接をおこなうことが多いため、他社と比較検討するという回答を嫌い、第一志望の応募者を採用したいと考える傾向があるのです。

また一次・二次面接で、スキルや人柄に問題なければ選考を通過させる企業では、最終面接の志望動機などの回答で落ちてしまう人がいます。

たとえば、年功序列型の企業で「実績重視の企業でキャリアアップしたい」と回答すれば、企業の社風や方向性と違うと判断されてしまいます。ほかにも、転勤に関する質問を受け、「できれば転勤はしたくない」と答えてしまうと、採用につながらないでしょう。

なぜその企業なのかという部分を深掘りして回答できるようにしておこう

面接後半におこなわれる逆質問で、労働条件や労働環境に固執した質問をすると、仕事内容に興味がないと受け取られるケースや、「特にありません」と一言で終わらせてしまい入社意欲がないと判断されて、落ちてしまう人もいます。

最終面接では、「なぜ当社なのか」という部分にこだわる役員や経営者がいるので、企業の情報収集をおこない、応募企業への入社意欲を言葉でしっかり伝えることが大切です。

内定率アップ! 新卒の最終面接で合格するための対策方法

新卒の最終面接で合格するための対策方法

  • 一次・二次面接と同等の緊張感を持つ
  • 志望度の高さを伝える
  • 入社後のプランを明確にする
  • 会社のビジョンと価値観のマッチ度を伝える
  • 最終面接でよく聞かれる質問の回答を用意する

ここまでの内容から「必ずしも新卒の最終面接はほぼ合格とは言えない」ということを理解できたでしょうか。そこで、合格率を上げるために必要なのが徹底的な対策です。

ここからは、最終面接で合格するための対策方法を解説します。少しの工夫で合格率がアップする可能性もあるため、できることから始めていきましょう。

一次・二次面接と同等の緊張感を持つ

前述のとおり、最終面接の合格率が高い企業と低い企業があります。合格率が高い企業であっても「ほぼ合格だから」と油断してはいけません。一次・二次面接と同等の緊張感を持つことが大切です。

そして、最終面接は役員が実施する企業が多くあります。これまでの面接から事前情報は入れているものの、応募者と対面するのは初めてであることがほとんどです。その際にフランクな姿勢で回答すると「その場にふさわしい行動ができない」と判断されかねません

ほぼ合格のサインが出ていても、最後まで緊張感を持って臨みましょう。

志望度の高さを伝える

最終面接ではあなたの能力やスキルなどよりも、熱意や志望度をよく見られる傾向があります。

新卒採用において、能力やスキルは大きな差ではなく、入社後に身に付けられるものと捉えられます。それよりも、志望度が高く入社後に熱心に仕事に取り組んでくれるかどうかを大きな判断基準としている企業が多くあるのです

志望度の高さをアピールする方法には、その企業や業界に対する理解度を深めること、入社後のビジョンを明確にすることなどが挙げられます。最終面接の前に改めて企業研究をして、志望度の高さをアピールしましょう。

井上 捺稀

プロフィール

志望度の高さを判断するために、採用担当者は質疑応答にも注目しています。ネット上の情報だけでなく、その企業の商品を利用したり、店舗に足を運んで接客を受けたりして、自分で取得した情報をもとに質問してみましょう。

入社後のプランを明確にする

志望度の高さをアピールするためにも、入社後のプランを明確にすることが大切です。プランが明確だと、そのプランを達成するために行動ができる、また、困難が立ちはだかった際も乗り越えられるとアピールできます

そして、プランを立てる際は長期的な視点を持つのがおすすめです。入社意欲とあわせて長く働き続けることをアピールできるからです。そして、その長期的なプランを達成するための短期的な目標も明確にするとより具体性が増し、入社意欲をアピールできます。

入社前の段階で立てるキャリアプランに説得力があるのか不安です。

谷所 健一郎

プロフィール

志望動機と一貫性のあるキャリアプランを伝えよう

企業説明会やこれまでの面接でわかったことを踏まえ、志望動機とずれのないキャリアプランを伝えることが大切です。

キャリアプランが立派でも実現不可能であれば採用につながることはなく、志望動機と一貫性がないとキャリアプランの信ぴょう性が疑われてしまいます。

応募企業で働いた場合の将来像をイメージしたうえで、必要な知識やスキルを踏まえた具体的な行動を伝えると、説得力のあるキャリアプランになります。

会社のビジョンと価値観のマッチ度を伝える

多くの会社にはビジョンや理念など、会社が進むべき方向性を示したものがあります。そのビジョン・理念と自身の価値観がマッチしていることをアピールすると合格率が高まる可能性があります。

会社のビジョンと価値観がマッチしていると、仕事を自分ごと化でき、より責任感を持って取り組むことが可能です。そして、新卒の選考はポテンシャルを重視する傾向にあるため、会社のビジョンと価値観がマッチしていることがとても大切になるのです

ただし、嘘の価値観を述べるのは良くありません。企業研究と自己分析を入念に実施し、会社の特徴と自分の性格・強みが重なる部分を見つけてアピールしましょう。

企業研究の方法がわからない人はこちらの記事を参考にしてください。企業研究ノートの作り方を解説しています。
作り方例4選|企業研究ノートのまとめ方をイラスト付きで解説!

また、自己分析の方法がわからない人はこちらの記事を参考にしてください。
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説

最終面接でよく聞かれる質問の回答を用意する

最終面接は「本当に自社に合うかどうか」をチェックする段階であり、聞かれる内容に一定の傾向があります。よく聞かれる質問を把握し、準備しておくことで満足のいく回答ができるようになるでしょう。

なお、最終面接でよく聞かれる質問の例はこちらです。

最終面接でよく聞かれる質問

  1. 改めて志望動機を教えてください
  2. あなたの強みと弱みを教えてください
  3. この業界は今後どのようになると予想しますか?
  4. 同業他社ではなく、なぜ当社なのでしょうか?
  5. 当社が第一志望ですか?
  6. 他社の選考状況を教えてください
  7. 当社で実現したいことは何ですか?
  8. 5年後のキャリアプランを教えてください
  9. 当社に入社したらどのように貢献できると思いますか?
  10. 最後に伝えておきたいことはありますか?

以下の記事では上記の質問の回答方法や最終面接前にやっておくべき対策などを詳しく解説しています。最終面接の前にチェックしておきましょう。
最終面接の合格率を高める6つの対策|頻出質問と回答例文で徹底解説

アドバイザーコメント

これまでの面接のフィードバックをもらっておこう

一次・二次面接の段階で、採用担当者から面接のフィードバックをもらっておくと対策が立てやすいため、できれば質疑応答の際などに面接に関する質問をしておくことが望ましいです。

就職エージェントから紹介された企業の選考の場合は、採用担当者が自身をどう評価しているかを担当者経由で教えてもらえることもあるため、確認して準備すべきポイントを明確にしましょう。

最終面接でしかできない逆質問が選考通過に効果的

また、最終面接は役員や社長が面接官を務める企業も多くあります。

逆質問に向けて、調べればすぐにわかるような質問ではなく、その企業の経営戦略や将来ビジョンについてなど役員や社長にしか聞けない質問を準備しておくと、志望度の高さも伝わりやすいです。

最終面接はそれまでの面接よりも緊張する場合も多く、緊張していても落ち着いて受け答えができるように、イメージトレーニングだけでなく、ロールプレイングをしておくと良いです。

その際に言葉に詰まってしまった部分があれば、再度自己分析や企業研究をしてから面接に臨みましょう。

社長が面接官を担当する社長面接には、把握しておくべき独自のポイントがあります。以下の記事を参考に社長面接の対策を進めましょう。
社長面接を攻略する8つの対策|内定を掴む回答例文付き

油断は禁物! 入念な準備をして新卒の最終面接を突破しよう

「新卒の最終面接はほぼ合格」と言われることがありますが、合格率は企業によって異なります。「ほぼ合格」と勘違いして対策せずに臨むと落ちる可能性も十分にあるのです。

最終面接であっても油断は禁物です。最後まで徹底的な対策・準備をして、最終面接を突破し、内定を勝ち取りましょう。

アドバイザーコメント

最終面接に進んでいても油断大敵!

最終面接までコマを進めているということは、企業があなたを採用したい人材であると認識し、積極的に話を聞きたいと思っているのです。そのことを意識し、自信を持って臨みましょう。

しかし、油断は禁物です。落ちないだろうと高を括って失言したり、遅刻をしたりなどの失敗が望まぬ結果を招いたりもします。

落ちないために必ず3つのポイントを守ろう

特に、以下の3点に留意しながらしっかり準備をしましょう。

①絶対に遅刻しない
日本の社会は時間に厳しく、特に遅刻は禁物です。どんなに優秀な人物であってもタイムマネジメントができないのなら組織でもうまくいくはずがないと捉えられます。

②これまでの面接で良かった点を確認する
最終面接までの段階で面接官とどのようなやりとりがあり、どこに興味を持たれたのかを振り返っておきましょう。さらに、その点をよく掘り下げて説得力を持たせる事例などを用意しておくと良いです。

③ポジティブな姿勢
日常生活では謙遜も美徳ですが、就職活動ではネガティブな言動に映ることがあります。自分の能力や経験を堂々と伝え、かつそれを企業での業務にどう役立てられるかを伝えましょう。

また、先方の質問・要望などに積極的に答える姿勢も示してくださいね。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了
全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-220824001-02942)
国家資格キャリアコンサルタント

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