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就活で休学理由を伝えるとき、嘘をついても良いのか知りたいです。
就活の面接で、大学を休学した理由について聞かれるのではないかと心配しています。実際は、特に明確な理由があったわけではなく、なんとなく大学生活に疲れてしまい、海外を放浪していたという状況です。しかし、これを正直に伝えると、企業側にマイナスな印象を与えるのではないかと感じています。
そのため、休学理由をもっともらしく作り話そうかと考えています。たとえば、「留学に挑戦したかった」「病気療養のため」「家業の手伝いをしていた」などです。
もし休学理由について嘘をついた場合、企業にバレてしまう可能性はあるのでしょうか? また、バレてしまった場合、内定取り消しになることなどになったりするのでしょうか? 正直に話したとしても良い結果になるとは思えないので、嘘をつくしかないかなとは思っています。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
休学理由は経験からの成長として前向きに伝えよう
私がこれまで多くの学生さんをみてきた経験から申し上げると、「なんとなく疲れて海外を放浪していた」という休学の理由だけでは、確かに企業側に主体性や計画性の欠如といった印象を与えてしまう可能性があると懸念しています。
そのため、私が重要だと考えているのは、休学経験をポジティブな方向へと転換し、企業が納得できるような伝え方を工夫することです。
休学に至った要因を前向きに捉え直すことで、たとえば、これは私がよく学生さんにお伝えするのですが、授業や課題に取り組むなかで、「一度立ち止まって広い視野で社会をみてみたいという気持ちが強くなった」というように説明できるのではないでしょうか。
休学を考えたきっかけがご自身の感情であったとしても、それを前向きな理由に言い換えることは、決して嘘ではなく、自分の考え方を表現する一つの方法だといえます。
次に、私が大切だと考えているのは、海外放浪の経験から得られた学びや成長を具体的に伝えることです。たとえば、「異文化を理解するだけでなく、主体的に行動する力が養われた」といった具体的な成果を示すことで、企業はあなたの経験に興味を持つはずだと、私は思います。
休学は誰もができることではない特別な経験
私のこれまでの採用支援の経験から申し上げると、採用担当者は、あなたの経験が自社でどのようにいかせるかという点を見極めようとしています。
ですから、海外放浪の経験から得た「主体的な行動力」や「海外経験で培ったコミュニケーション能力」など、応募企業でいかせる強みを具体的に伝えることが、企業への効果的なアピールになると、私は考えています。
私自身も面接官としての経験がありますが、やはり、留学していないのに「留学した」など、事実に反することを伝える応募者は信頼できないと判断せざるを得ませんでした。
一方で、休学経験をポジティブに捉え、前向きな言葉で語る応募者に対しては、入社後も積極的に仕事に取り組んでくれるだろうと高く評価したことを覚えています。私の考えでは、休学という経験は、捉え方次第で大きなアピールポイントになり得るものです。
休学を通して得た成長と、それが今後のキャリアにどのようにつながるのかを明確に伝えるように心がけることが大切だと、私はアドバイスしています。
休学の嘘は入社後の大きなダメージとなる
私がこれまで多くの学生さんの相談にのってきた経験から申し上げると、休学理由をもっともらしくみせるためにつく嘘は、一時的には気が楽になるのかもしれませんが、採用後に発覚したときのダメージは甚大だと考えています。
私がこれまで模擬面接官として対応したなかにも、病気療養を装って休学理由をいった学生がいました。
その学生さんは、最初は面接官からも特に深掘りされずに選考を通過したのですが、私の記憶では、後日、提出書類の内容と面接での説明に矛盾がみつかり、残念ながら選考途中で採用候補者から外されてしまいました。
そして、私の知る限り、その出来事はその後の就職活動にも大きな影響を及ぼすこととなりました。私のこれまでの採用支援の経験からいえるのは、企業は履歴書や成績証明書、卒業見込証明書などの書類を慎重に確認し、内容に矛盾がないかを非常に重視するということです。
確かに、休学理由そのものを大学に直接問い合わせて確認することは法律上できません。しかし、書類や面接での説明に一貫性がみられない場合は、企業側も疑念を抱き、追加の質問がなされることがあります。
休学から見えてきたことをストーリーにしよう
嘘が露見しなくても、面接中に「なぜその理由を選んだのですか」「具体的に何を学びましたか」といった質問を深く掘り下げられたときに、答えに詰まるリスクが常につきまといます。
企業側も休学中の行動背景を業務適性や個人のマインドを判断する材料の一つとしてとらえるため、説明の整合性や納得感を重視する傾向にあります。
一方で、私が推奨するのは正直に「大学生活で行き詰まりを感じ、自分自身と向き合う時間を持ちたかった」と伝えたうえで、海外放浪の経験からえた柔軟な適応力や新しい環境でも主体的に学ぶ姿勢といった点を強調することです。
そうすれば、面接官に成長意欲と自己理解の深さを印象づけられると、私は考えています。
嘘をつかずに、ご自身の体験をポジティブな成長の物語として昇華させることこそが、むしろ面接での信頼を勝ち取る近道になると、私は確信しています。
こちらの記事では就活で嘘をつくリスクを解説しています。併せて参考にしてみてください。
以下のQ&Aでは、大学を休学するのデメリットがあるのではないか? と悩む学生に向けてキャリアコンサルタントがアドバイスをしています。
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