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公務員試験「経済学分野」は、おもにミクロ経済、マクロ経済、財政学、経営学、会計学の5分野から構成される科目です。
この記事では元公務員の山田さんとともに公務員試験「経済学分野」の解き方を解説します。専門科目の対策を本格的に始めたい人は、各分野の頻出テーマや、職種ごとの出題形式の違いをチェックしましょう。
記事の後半では、練習問題38問を用意しています。一通り解いて、公務員試験「経済」で求められる知識を効率的に身に付けていきましょう。
問題を解く前に確認! 公務員試験「経済」の解答のコツ
公務員試験「経済」の概要
- 問題パターン:ミクロ経済、マクロ経済、財政学、経営学、会計学
- 1問あたりの時間:最大2~3分(目標1分以内)
- 出題頻度:テストセンター(なし)ペーパーテスト(高)Webテスティング(なし)
- 経済学を解くときのコツをわかりやすく教えてください!
いきなり解説丸暗記は遠回りの元! 「まずは原理から」が鉄則
公務員試験における「経済学(ミクロ・マクロ経済学)」は、理論を理解していれば安定的に得点源になる科目といえます。
設問の難易度にもよりますが、経済学分野の1問にかけられる時間は最大で約2分~3分が目安でしょう。文章題などの知識問題は1分以内で素早く処理することを目標にし、浮いた時間を計算処理が必要な問題に充てられるよう、時間配分のメリハリが必要になります。
特に経済学を学んだ経験がない人は、いきなり問題解説の丸暗記をするのはやめておきましょう。
必ず解説と問題文をもとに「自分でグラフを描いてみる」「公式の成り立ちを理解する」という作業をおこない、手を使ってグラフの形や経済の原理を理解することが重要です。
公務員試験「経済」の概要
公務員試験「経済学分野」の出題範囲のなかでも、ミクロ経済やマクロ経済、財政学は多くの職種で出題されるため、優先的に対策することが重要です。
以下の表に、各分野の頻出項目をまとめています。さらに、各職種において経済系科目がどの分野で出題されるのかについてと、それぞれの出題形式についても紹介しています。志望先の試験内容をしっかりと確認し、効率的な学習をすることに役立てましょう。
①頻出分野
| 出題分野 | 頻出分野 | |
|---|---|---|
| ミクロ経済 | 消費者理論、生産者理論(完全競争)、生産者理論(不完全競争)、市場理論、パレート最適と市場の失敗、ミクロ貿易論 | 消費者理論と生産者理論 |
| マクロ経済 | 国民所得理論、IS-LM分析、AD-AS分析、経済変動理論、国際マクロ経済学 | 国民所得の決定、乗数理論 |
| 財政学 | 政府部門と財政制度、評価・経済的影響、政策決定過程 | 一般会計予算 |
| 経営学 | 経営組織。経営戦略論 経営学各論、現代企業の経営 | 特定が難しい |
| 会計学 | 企業会計と会計原則、資産会計、負債及び資本会計、損益会計、財務諸表の種類と表示、外貨換算・金融商品、本支店・合併・連結会計、財務諸表分析、簿記会計 | 特定が難しい |
②経済分野が出題される場合
| 必須科目 | 選択科目 | |
|---|---|---|
| 国家一般職 | なし | 【択一】ミクロ経済、マクロ経済、財政学・経済事情、経営学 ※上記含む16科目から8科目選択 |
| 国税専門官A | 【択一】会計学 | 【択一】会計学、経済学、財政学、経営学 ※選択必須にて選択、または任意解答の必要あり 【記述】経済学、会計学 ※上記含む5科目から1科目選択 |
| 国税専門官B | 【択一】会計学 | 【択一】経済学 ※上記含む42題から選択 |
| 裁判所事務官一般職 | なし | 【択一】経済理論 ※上記含む3科目から1科目選択 |
| 地方上級(全国型) | 【択一】ミクロ経済、マクロ経済学、財政学、経営学 | |
| 地方上級(関東型) | なし | 【択一】ミクロ経済・マクロ経済学、財政学、経済史、経済政策、経営学 ※上記含む50題から40題選択 |
| 地方上級(中部・北陸型) | なし | 【択一】ミクロ経済・マクロ経済学、財政学、経済政策、経済事情 ※上記含む50題から40題選択 |
| 東京都(一般方式) | なし | 【記述】経済学、財政学、会計学、経営学 ※上記含む10科目から3科目選択 |
| 東京特別区 | なし | 【択一】ミクロ経済、マクロ経済、財政学、経営学 ※上記含む55題から40題選択 |
公務員試験の「経済」練習問題38問|山田さんによる解き方の解説付き!
ここからは、公務員試験「経済学分野」の練習問題を山田さんによる解説付きで38問紹介します。ミクロ経済10問、マクロ経済10問、財政学6問、経営学6問、会計学6問を用意しているので、経済科目で出題される幅広い分野を対策していきましょう。
公務員試験「経済学分野」を初めて解く人は、「問題を解く前に確認! 公務員試験「経済」の解答のコツ」で各科目の目安となる解答時間や学習のポイントを理解してから練習問題に挑戦してみてください。
問題1(難易度:★★☆☆☆)
問題
以下の各問いについて、ライフサイクル仮説にもとづく個人の消費行動を想定し、後の問いに対する最も適切な答えを一つ選びなさい。なお、遺産は残さず、利子所得は考慮しないものとする。
現在、毎年600万円の所得があり、1,000万円の資産を保有している40歳の人がいる。この人が60歳まで働き、80歳まで寿命があるとする。50歳までの10年間は現在と同額の所得があるが、その後60歳までの10年間は毎年の所得が400万円となり、その後80歳までの20年間は所得がないという予想の下で、今後生涯にわたって毎年同額の消費をおこなうとしたとき、この人が15年後の55歳のときの年間貯蓄額はいくらか。
選択肢
正解:B
ライフサイクル仮説にもとづき、生涯資源を計算する。資産1,000万円に、40歳から50歳までの所得6,000万円(600万円×10年)と50歳から60歳までの所得4,000万円(400万円×10年)を合計した生涯資源は11,000万円となる。これを残りの寿命40年で割ると、毎年の消費額は275万円となる。55歳時点の所得は400万円であるため、貯蓄額は400万円-275万円=125万円となる。
問題2(難易度:★★☆☆☆)

問題
上記の図は、完全競争市場において、財Xに個別消費税(従量税とする)を課した場合の、需要曲線Dと供給曲線のシフト(S_1からS_2)および均衡点の移動(E_1からE_2)を示したものである。単位あたりの売り手負担はHG、単位あたりの買い手負担はE_2Hとなる。以下の設問に答えなさい。
図のような市場において、需要の価格弾力性が、より(ア)なると、単位あたりの買い手負担E_2Hは(イ)。
選択肢
正解:A
税金の負担については、需要の価格弾力性と供給の価格弾力性の大きさで、売り手、買い手の負担割合が変わってくる。弾力性が大きい曲線は傾きが緩やかになり、負担は小さくなる。したがって、需要の弾力性が大きくなると、買い手の負担は減少する。アには「大きくなる」が入る。
「弾力性が大きい(グラフの傾きが緩やかである)側ほど、税負担は小さくなる」という法則を覚えておきましょう。
弾力性が大きいということは「価格が少し変わればすぐにお客さんが逃げる(買うのをやめる、または売るのをやめる)」ため、結果的に税金を負担せずに済む、とイメージすると理解しやすいです。
問題3(難易度:★★☆☆☆)
問題
以下の条件にもとづいて、均衡国内総生産、均衡利子率、および政策変更にともなう変数の変化を計算し、最も妥当な組み合わせを一つ選びなさい。
ある経済において、貨幣需要LをL=80-100r、消費関数CをC=20+0.6Y、投資関数IをI=40-200r、貨幣供給量MをM=60、政府支出GをG=30とする(Yは国内総生産、rは利子率)。このとき、以下の三つの問いに対する答えの組み合わせとして、最も妥当なものはどれか。
一.均衡国内総生産Y^*と均衡利子率r^*を求めよ。
二.政府が支出を20増やしたとき、乗数効果による均衡国内総生産の増加量を求めよ。
三.貨幣供給量が10増えた場合の均衡国内総生産を求めよ。
選択肢
正解:A
財市場の均衡条件Y=C+I+Gに各式を代入すると、Y=20+0.6Y+40-200r+30となる。これを整理すると 0.4Y=90-200rとなり、Y=225-500rというIS曲線の式が得られる。次に、貨幣市場の均衡条件L=Mより 80-100r=60となり、r^*=0.2が導かれる。これをIS曲線の式に代入するとY^*=125となる。政府支出乗数は1/(1-0.6)=2.5であるため、政府支出を20増やすと国内総生産は20×2.5=50増加する。貨幣供給量が10増えてM=70になると、80-100r=70よりr=0.1となる。これをIS曲線の式に代入すると、均衡国内総生産はY=225-500×0.1=175となる。
IS-LM分析の基礎的な計算問題です。財市場の均衡条件(Y=C+I+G)からIS曲線を、貨幣市場の均衡条件(L=M)からLM曲線を導き出し、連立方程式として解くパターンとなります。
この問題ではLM曲線が利子率rだけの式になるため、計算はシンプルです。
政府支出乗数の公式「1/(1-限界消費性向)」を用いて増加分を計算する手法は、計算時間を節約できるため、必ず使いこなせるようにしておきましょう。
問題4(難易度:★★★☆☆)
問題
ある企業は、完全競争市場において生産物を販売している。この企業の費用関数にもとづき、問いに対する最も適切な答えを一つ選びなさい。なお、TCは総費用、Xは生産量、Pは市場価格を表すものとする。
ある企業の短期費用関数が、
TC=X^3-4X^2+10X+18
で示されるものとする。この企業の損益分岐点における生産量として、最も適切なものを一つ選びなさい。
選択肢
正解:C
損益分岐点では平均費用(AC)と限界費用(MC)が一致する。ACはTCをXで割ったX^2-4X+10+18/Xとなり、MCはTCをXで微分した3X^2-8X+10となる。これらを等号で結んで整理すると、2X^2-4X-18/X=0から2X^3-4X^2-18=0が導かれる。両辺を2で割り、X^3-2X^2-9=0を解くと、X=3が求められる。したがって、損益分岐点における生産量は3となる。
損益分岐点における生産量を求める、ミクロ経済学の典型的な計算問題です。
まずは「損益分岐点では平均費用(AC)と限界費用(MC)が一致する」という定義を思い浮かべましょう。総費用(TC)の式から、TCをXで割ってACを求め、TCをXで微分してMCを求めます。
これらをイコールで結んで方程式を解くプロセスは頻出です。微分の基本操作とともに必ずマスターしておきましょう。
Xが分母になる計算も、慌てずに両辺にXをかけて処理してください。
問題5(難易度:★★★☆☆)

問題
上記の図は,ある製品を生産する企業の限界費用曲線(MC),平均可変費用曲線(AVC)および平均総費用曲線(ATC)を示したものである。以下の設問に答えなさい。ただし,総費用=可変費用十固定費用で,この企業は固定費用(一定額)をすでに負担しているものとする。
次の記述のうち,妥当なものはどれか。
選択肢
正解:E
市場価格がP_A とき、利潤最大化生産量はP_A=MCの交点であるX_2となるためAは誤りである。
このとき、P_Aは平均総費用(ATC)の最小値より大きいため、黒字であることがわかりBは誤りだと導くことができる。
市場価格がP_Bのとき、利潤最大化生産量はP_B=MCの交点であるX_1となるためCは誤りである。
このとき、P_BはATCの最小値より小さくAVCの最小値より大きいため、赤字だが操業を継続するほうが損失は少ない。よってDは誤りとなりEが正解だと求められる。
企業の費用曲線のグラフから、利潤最大化行動を読み取る問題です。「価格(P)=限界費用(MC)」となる点が利潤を最大化する生産量になるという原則を思い出しましょう。
さらに、価格が平均総費用(ATC)を下回っていても、平均可変費用(AVC)を上回っていれば「赤字でも操業を継続したほうが損失が少ない」という判断基準は頻出です。
グラフの交点がそれぞれ何を意味しているのか、視覚的に即答できるようにしておきましょう。
問題6(難易度:★★★☆☆)

問題
上記の図は、完全競争市場において、財Xに個別消費税(従量税とする)を課した場合の、需要曲線Dと供給曲線のシフト(S_1からS_2)および均衡点の移動(E_1からE_2)を示したものである。単位当たりの売り手負担はHG、単位当たりの買い手負担はE_2Hとなる。以下の設問に答えなさい。
需要の価格弾力性が一定であるとき、供給の価格弾力性が、より(ア)なると、単位当たりの売り手負担HGは(イ)。
選択肢
正解:A
税金の負担割合は、需要と供給の価格弾力性の相対的な大きさによって決定される。供給の価格弾力性が大きくなる(供給曲線が寝る)と、売り手は逃げやすくなり、負担割合は小さくなる。したがって、アには「大きくなる」、イには「減少する」が入る。
前問と同じく、価格弾力性と税負担の関係を問う問題です。ここでは「供給の価格弾力性」がテーマですが、法則は同じです。
供給の価格弾力性が大きくなる(供給曲線がよりゆるやかになる・水平に近づく)と、売り手は価格の変化に対して敏感に供給量を調整できるため、結果的に売り手の税負担割合は小さく(減少)なります。
需要・供給曲線のグラフを自分で描いてみて、傾きを極端に寝かせた場合と立たせた場合とで、負担面積がどう変化するかを視覚的に確認してみましょう。
問題7(難易度:★★★☆☆)
問題
あらかじめ与えられた需要曲線および総費用曲線にもとづき、ある独占企業が利潤を最大化するように行動した際の利潤として、最も適切なものを一つ選びなさい。なお、Xは需要量・生産量、Pは価格、TCは総費用を表すものとする。
ある独占企業が生産する財の需要曲線および総費用曲線が次のように示されるとき、利潤最大化における利潤はいくらか。
需要曲線:X=12-P
総費用曲線:TC=2X+6
選択肢
正解:C
利潤は、総収入(P・X)から総費用(TC)を引くことで求められる。独占企業の利潤極大化条件は、限界収入(MR)=限界費用(MC)である。まず需要曲線を価格Pの式に変形し、総収入を生産量Xで微分してMRを求める。次にTCをXで微分してMCを求める。これらが一致する生産量を導き出し、そのときの価格と総費用から利潤を計算する。固定費用の引き忘れといった計算ミスに注意する必要がある。
独占企業の利潤極大化条件「限界収入(MR)=限界費用(MC)」を用いた計算問題です。
完全競争市場とは異なり、需要曲線から自分でMRの式を導き出す必要があります。需要曲線を「P=~」の形にし、それにXをかけて総収入(TR)を求め、さらにXで微分してMRを出す、という一連の計算を反復練習してください。
最後に利潤を計算する際、総費用(TC)の式にある固定費用(+6の部分)を引き忘れることのないようにしましょう。
問題8(難易度:★★★☆☆)
問題
家計、企業、政府、海外の各部門で構成される経済において、示された経済指標にもとづき、次の記述のうち最も妥当なものを一つ選びなさい。なお、利子所得や海外との経常移転などは考慮しないものとする。
ある経済の指標が以下のように示されているとき、次の記述のうち妥当なものはどれか。
国民純生産(NNP)400
民間消費支出220
政府消費支出70
輸出60
輸入40
資本減耗分30
間接税25
補助金5
選択肢
正解:B
国民総生産(GNP)は国民純生産(NNP)に資本減耗分を加えたもので、400+30=430となる。要素費用価格の国民所得(NI)はNNPから(間接税-補助金)を引くため、400-(25-5)=380である。粗投資は、GNP=民間消費支出+政府消費支出+粗投資+(輸出-輸入)の式に代入し、430=220+70+粗投資+(60-40)を解くと120となる。したがって、正解はBである。純投資は粗投資から資本減耗分を引いた90となる。
国民経済計算(SNA)における各指標の定義と関係性を問う計算問題です。
GNP、NNP、NIなどの関係は足し算・引き算だけで求められますが、暗記していないとまったく手が出せないことになります。「GNP=NNP+資本減耗分」「NI=NNP-間接税+補助金」などの基本公式は必ず書き出せるようにしておきましょう。
財市場の均衡条件(支出面からのGNP=消費+投資+政府支出+純輸出)から逆算して粗投資を求める計算は、非常によく使います。
問題9(難易度:★★★☆☆)

問題
上のI図及びII図は、マクロ経済学における2つの異なるモデルについて、縦軸に物価を、横軸に国民所得をとり、総需要曲線ADと総供給曲線ASを描いたものである。それぞれの図に関する記述として、妥当なのはどれか。
I図及びII図の理論的な背景と、政策介入による効果に関する次の記述のうち、妥当なものはどれか。
選択肢
正解:C
II図のように総供給曲線ASが垂直であるのは、すべての価格が伸縮的に調整され、常に完全雇用が実現する古典派モデルの特徴である。このとき、政府が支出を増やすなどしてAD曲線が右へシフトしても、物価が上昇するだけで国民所得は完全雇用所得水準から動かない。 Aは、AS曲線が右シフトすれば、物価の下落とともに国民所得が増大するため誤り。Bは、金融緩和によってAD曲線は右方にシフトするため誤り。Dは、AS曲線が垂直なモデルでは、非自発的失業は存在しないため誤り。Eは、AD曲線が生産物市場(IS)と「貨幣市場(LM)」の同時均衡を示す曲線であるため誤り。
II図は「総供給曲線ASが垂直」になっており、実際の社会では想定できない極端な状況であるが、どのような状況であるかを想像できるようにしておきましょう。
これは、わかりやすくたとえるならば「いくら公共事業を増やして仕事の量や求人数が増えていっても、あっという間に求人が埋まってしまい、そのために給料がちっとも上がらない」というような状況です。
現在の日本のような「人手不足が原因で賃金が上がっている」という、自然な状態とは対象的ですね。
グラフと問題文を正しく読み取り、頭の中、もしくは問題の図に線を書き加えるなどして状況を整理・図示できるようにすることで、正答率は高まります。繰り返し手を動かして演習しましょう。
問題10(難易度:★★★☆☆)
問題
マクロ経済学における成長会計の理論を用いて、与えられた経済成長の要因から特定の指標を算出せよ。
ある経済のマクロ的生産関数が、次のように与えられているとする。
Y=AK^0.4L^0.6(Y:実質GDP、A:全要素生産性、K:資本量、L:労働量)
資本の成長率が2.5%、労働の成長率が1.5%、技術進歩率が1.2%であるとき、労働人口一人当たりの経済成長率として最も妥当なのはどれか。
選択肢
正解:D
成長会計の式を用いる。GDPの成長率は、全要素生産性の成長率1.2%に、資本の成長率2.5%の0.4倍と労働の成長率1.5%の0.6倍を加算して算出する。計算すると1.2%+1.0%+0.9%=3.1%となる。一人当たりの経済成長率は、実質GDPの成長率から労働の成長率を差し引くことで求められる。したがって、3.1%-1.5%=1.6%が正解となる。
問題11(難易度:★★★☆☆)
問題
マクロ経済モデルにおける需給均衡式を用いて、税制の変化が国民所得に与える影響を算出せよ。
国民所得決定モデルが、次のように示されているとする。
Y=C+I+G
C=0.9(Y-T)
T=1/3Y-a
ここで、Yは国民所得、Cは消費、Iは投資(一定)、Gは政府支出(一定)、Tは税収、aは税額控除(a>0)である。政府が減税政策として税額控除aを1だけ増加させたとき、均衡国民所得の変化として最も妥当なものはどれか。
選択肢
正解:D
均衡国民所得の式Y=C+I+Gに消費関数と租税関数を代入する。Y=0.9(Y-(1/3Y-a))+I+Gを整理すると、Y=0.6Y+0.9a+I+Gとなる。左辺にYをまとめると0.4Y=0.9a+I+Gとなる。したがって、aの変化に対するYの変化は0.9/0.4=2.25となるため、所得は2.25増加する。これは租税乗数とは異なり、控除額が消費を通じて所得を押し上げる効果を示す。
マクロ経済モデルにおける「減税(税額控除)」の乗数効果を問う計算問題です。
Y=C+I+Gの均衡条件式に、与えられた消費関数と租税関数を代入して整理する作業が必要となります。式の展開ではカッコを外す際の符号ミスに注意してください。
整理した結果「0.4Y=0.9a+……」という式が導ければ、あとはaの係数(0.9)をYの係数(0.4)で割ることで、aが1単位増えたときのYの増加分(乗数)が求められます。
問題12(難易度:★★★☆☆)
問題
我が国の予算制度や国民経済計算における、公的支出(経費)の分類方法とその特徴に関する記述として、最も妥当なものを次の中から選びなさい。
国の経費の分類に関する記述として、最も妥当なのはどれか。
選択肢
正解:A
正解はAである。所管別分類は各省庁ごとに経費を分けるもので、予算管理上の責任の所在を明らかにできる利点があるが、組織変更の影響を直接受けるため長期間の統計比較には不向きである。Bは目的別、Cは使途別、Dは経済的性質別、Eは主要経費別分類の説明であるため、それぞれ不適切である。公務員試験では、各分類の定義と具体例の組み合わせを正確に把握しておくことが求められる。
予算・経費の分類方法に関する知識問題です。
「所管別」「目的別」「経済的性質別」など、それぞれの分類が何に着目しており、どのようなメリット・デメリットがあるのかを結び付けて暗記しましょう。
たとえば「所管別分類」は「省庁ごと・責任の所在・組織改編に弱い」といった具合です。
経済に関する文章題は選択肢の文章が長くなりがちです。別の分類の説明が入れ替わっていることが多いので、キーワードを見つけて素早く正誤を判断する訓練をしましょう。
問題13(難易度:★★★☆☆)
問題
ある国のマクロ経済モデルが示されているとき、特定の経済条件(完全雇用など)を満たすための政策変数や、その結果生じる財政状態を判定しなさい。
ある国のマクロ経済が、次のように示されている。
Y=C+I+G
C=60+0.8(Y-T)
I=120
G=150
T=tY
ここで、Yは国民所得、Cは消費、Iは投資、Gは政府支出、Tは租税、tは限界税率である。いま、政府が完全雇用を達成するように限界税率tを定めた場合、政府の財政収支に関する次の記述のうち、妥当なものはどれか。なお、完全雇用国民所得は1,000とする。
選択肢
正解:A
完全雇用国民所得Y=1,000を決定式に代入する。1,000=60+0.8(1,000-1,000t)+120+150を整理すると、1,000=1,130-800tとなり、800t=130からt=0.1625が得られる。このときの租税Tは、0.1625*1,000=162.5となる。政府支出Gは150であるため、財政収支はT-G=162.5-150=12.5となり、12.5の黒字であることがわかる。
問題14(難易度:★★★☆☆)
問題
それぞれのモデルを提唱した学者名とその理論の中心的な概念や特徴で正しいものを選択肢から選びなさい。
政策決定のモデルに関する次の記述のうち、妥当なものはどれか。
選択肢
正解:C
選択肢Aはリンドブロムの漸進主義(インクリメンタリズム)の説明であり、不適切。選択肢Bはサイモンの満足モデルについて、最適化モデルを追求すべきとしている点が誤り。選択肢Cはエチオーニの混合走査モデルに関する正確な記述であり、適切。選択肢Dのゴミ缶モデルの四つの要素に「資源」は含まれず、「選択機会」であるため不適切。選択肢Eのドロールのモデルは「最適モデル」であり、満足モデルではないため不適切。
行政学や財政学で出題される「意思決定モデル」に関する知識問題です。学者名とモデル名、その特徴をセットで正確に暗記しているかが問われています。
「サイモン=満足モデル(限定された合理性)」「リンドブロム=漸進主義」「エチオーニ=混合走査モデル」「マーチら=ゴミ缶モデル」という基本の組み合わせは頻出です。
選択肢は学者名と内容がシャッフルされて作られることが多いため、用語はペアにして覚えましょう。
問題15(難易度:★★★☆☆)
問題
各学説の名称、提唱者、およびその理論が示す具体的な内容や特徴について、正しいものを選択肢から選びなさい。
経営組織に関する次の記述のうち、妥当なものはどれか。
選択肢
正解:C
選択肢Aは、テイラーが提唱したのは「差別的出来高払制」であり、一律の賃金設定ではないため誤り。選択肢Bは、ファヨールの管理過程論はトップマネジメントの視点に立つものであり、現場重視の記述は誤り。選択肢Cは、ホーソン実験の結果として社会的要因を重視する人間関係論の正確な記述であり、妥当である。選択肢Dは、フォレットが最も重視したのは「統合」であり、妥協ではないため誤り。選択肢Eは、バーナードが提唱したのは「権限受容説」であり、命令が受け入れられるには部下の理解や実行可能性が必要とされるため誤り。
経営学の基礎となる組織論の歴史に関する問題です。
テイラーの科学的管理法、ファヨールの管理過程論、メイヨーらのホーソン実験、バーナードの組織論など、経営学を学ぶうえで重要な人物が多く出題されます。
特にメイヨーらの「人間関係論(インフォーマル組織や社会的要因の重視)」は頻出です。提唱者、理論の名称、その理論が何を最も重視したか(人間関係か、能率かなど)を表にして整理しておいてみてください。
問題16(難易度:★★★☆☆)
問題
それぞれの提唱者、概念の定義、および戦略の構成要素について、正しいものを選択肢から選びなさい。
企業の戦略策定や事業分析に用いられるフレームワークに関する次の記述のうち、妥当なものはどれか。
選択肢
正解:A
Aは適切。花形は投資額が大きいため、収益は高いが手元に残る現金は少ない。
Bは不適切。金のなる木で得た資金は、他の事業の投資へ回すのが原則である。
Cは不適切。これは「市場浸透戦略」の説明である。
Dは不適切。これは「多角化戦略」の説明である。
Eは不適切。市場成長率もシェアも低いのは「負け犬」である。問題児は、市場成長率は高いがシェアが低い事業を指す。
経営戦略論の代表的なフレームワークであるPPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)と、アンゾフの成長マトリックスに関する問題です。
PPMの4つの象限(花形、金のなる木、問題児、負け犬)それぞれの「市場成長率」と「相対的市場シェア」の高低の組み合わせ、そして「どの事業で稼ぎ、どの事業に投資すべきか」という資金の流れを図で書けるようにしてください。
用語の丸暗記ではなく、図のイメージと結び付けて覚えましょう。
問題17(難易度:★★★☆☆)
問題
企業の経営戦略や競争理論に関する次の記述のうち、妥当なものはどれか。
企業のドメイン設定や市場戦略に関する次の記述のうち、妥当なものはどれか。
選択肢
正解:A
選択肢Aはエイベルのドメイン定義に関する正確な記述であり、妥当である。選択肢Bは、ネットワーク外部性が便益を「増加」させるものであるため誤り。選択肢Cは、成熟期でもコスト・リーダーシップや差別化は有効であり、戦略を限定している点が誤り。選択肢Dは、リーダーを攻撃する企業は「チャレンジャー」であり、記述はフォロワーの説明ではないため誤り。選択肢Eは、範囲の経済と経験効果の定義が逆になっているため誤り。
エイベルのドメイン定義(誰に、何を、どのように)や、コトラーの競争地位別戦略(リーダー、チャレンジャー、フォロワー、ニッチャー)など、マーケティングと経営戦略の問題です。
コトラーの類型は、各地位の企業がどのような戦略をとるべきか(たとえばフォロワーなら模倣・同質化による低リスク運営など)が頻出となります。
また、「ネットワーク外部性」や「範囲の経済」「経験効果」といった経済・経営用語の定義も確認しておきましょう。
問題18(難易度:★★★☆☆)
問題
各原則の定義、会計公準の役割、および財務会計と管理会計の性質の違いについて、正しいものを選択肢から選びなさい。
会計の基礎的な原則および公準に関するA~Dの記述のうち、妥当なもののみを挙げているのはどれか。
A.財務会計は、企業の外部にいる株主や債権者などに対して、一定のルールにもとづき報告をおこなうことを目的とする。一方、管理会計は、企業の経営者などに対して、経営管理や意思決定のための情報を提供することを目的とするものであり、法律上の作成義務はない。
B.会計公準の一つである「企業実体の公準」は、企業の経済活動を所有者である出資者の活動と区別し、企業を独立した主体ととらえる前提である。この公準によれば、法的実体としての個別企業を基本とする個別財務諸表のみが作成され、連結財務諸表は作成されない。
C.企業会計原則の一般原則の一つである「保守主義の原則」は、将来の不確実な事態に備えて、企業の財政的健全性を損なわないように慎重な会計処理をおこなうことを求める。しかし、健全性の確保を理由として、真実な表示をゆがめるような過度に控えめな処理をおこなうことは許されない。
D.「明瞭性の原則」によれば、租税目的や信用目的など、種々の目的のために異なる形式の財務諸表を作成する必要がある場合でも、それらはすべて同一の信頼し得る会計記録に基づいて作成されたものでなければならない。これは、情報の信頼性を担保することを目的としている。
選択肢
正解:B
Aは適切。財務会計は外部向け、管理会計は内部向けである。
Bは不適切。企業実体の公準には法的実体と経済実体があり、後者の見地から連結財務諸表が作成される。
Cは適切。過度の保守主義を禁じる「真実性の原則」との関係も踏まえた記述である。
Dは不適切。記述は「単一性の原則」に関するものである。明瞭性の原則は、財務諸表をわかりやすく表示することを求める原則である。
会計学の基礎概念である会計公準と企業会計原則についての問題です。「企業実体の公準」や「保守主義の原則」などの意味を正確に理解しているかが問われます。
特保守主義の原則は「単に控えめにすれば良いというものではなく、真実性の原則に反してはならない」というセットで覚えるのがポイントです。
また、外部報告用の「財務会計」と内部管理用の「管理会計」の違いは、会計学の入り口として確実に得点源にしたい基本的なテーマです。
問題19(難易度:★★★☆☆)
問題
ある商品の5月1日から5月31日までの入出庫記録にもとづき、移動平均法を用いて算出した(1)次月繰越高と(2)売上原価の組み合わせとして、最も妥当なものはどれか。
【資料】
5月1日 前月繰越 40個 単価 100円
5月12日 仕入 60個 単価 120円
5月20日 売上 70個
5月28日 仕入 50個 単価 110円
選択肢
正解:A
移動平均法では仕入のたびに単価を算出する。5月12日の仕入後の平均単価は、(40個×100円+60個×120円)÷100個=112円となる。次に5月20日の売上原価(2)は、70個×112円=7,840円となる。このときの手元の在庫は30個(単価112円)で金額は3,360円である。最後に5月28日の仕入金額(50個×110円=5,500円)を在庫金額に加えた8,860円が、次月繰越高(1)となる。
商品有高帳の記入方法である「移動平均法」の計算問題です。
仕入れがあるたびに、在庫の合計金額を合計個数で割り算して、新しい「平均単価」を出し直すのが移動平均法のルールとなります。
このルールにしたがって、5月12日の仕入直後に正しい平均単価(112円)を計算していきましょう。
平均単価さえ出せれば、売上原価は「払い出した個数×平均単価」で簡単に計算できます。
ただし、電卓が使えない試験では計算ミスが頻発するため、筆算と丁寧な検算を心掛けましょう。
問題20(難易度:★★★★☆)
問題
以下の各問いについて、ライフサイクル仮説にもとづく個人の消費行動を想定し、後の問いに対する最も適切な答えを一つ選びなさい。なお、遺産は残さず、利子所得は考慮しないものとする。
現在、毎年700万円の所得があり、1,200万円の資産を持つ35歳の人がいる。この人が65歳まで働き、85歳まで寿命がある。45歳までの10年間は現在と同額の所得があるが、昇進にともない45歳から55歳までの10年間は毎年の所得が900万円に増え、その後65歳までの10年間は役職定年などのため毎年の所得が500万円となり、その後85歳までの20年間は所得がないという予想の下で、今後生涯にわたって毎年同額の消費をおこなうとしたとき、この人が25年後の60歳のときの年間貯蓄額はいくらか。
選択肢
正解:A
生涯資源は、資産1,200万円と、各期間の所得(700万円×10年、900万円×10年、500万円×10年)を合計した22,200万円となる。これを残りの寿命50年(35歳から85歳)で均等に割ると、毎年の消費額は444万円と算出できる。求める60歳時点の所得は500万円であるため、ここから毎年の消費額を差し引くと、貯蓄額は500万円-444万円=56万円となる。
ライフサイクル仮説の計算問題です。所得が変化する期間が細かく分かれていますが、やるべきことは同じです。
まずは資産1,200万円と、全労働期間の所得合計を足し合わせて生涯資源(2億2,200万円)を正確に計算しましょう。これを残り寿命の50年で割れば、毎年の消費額(444万円)が出ます。
ここでは特定の年齢の「年間貯蓄額」を問われていますので、その年齢の所得(60歳時は500万円)から消費額(444万円)を引くことで回答が出ます。
問題21(難易度:★★★★☆)
問題
ある企業は、完全競争市場において生産物を販売している。この企業の費用関数にもとづき、各問いに対する最も適切な答えを一つ選びなさい。なお、TCは総費用、Xは生産量、Pは市場価格を表すものとする。
ある企業の短期費用関数が、
TC=X^3-4X^2+20X+64
で示されるものとする。この企業が損益分岐点において生産をおこなっているとき、市場価格(P)として最も適切なものを一つ選びなさい。
選択肢
正解:C
損益分岐点では、価格(P)が平均費用(AC)の最小値に等しく、MC=ACが成立する。ACはX^2-4X+20+64/X、MCは3X^2-8X+20である。MC=ACより、2X^2-4X-64/X=0を整理すると、X^3-2X^2-32=0となる。これを解くとX=4が求められる。このときの価格Pは、MCの式にX=4を代入して、P=3*(4^2)-8*4+20=48-32+20=36となる。したがって、求める価格は36である。
損益分岐点における市場価格(P)を求める問題です。
「AC=MC」の方程式を解いて生産量(X)を求め、X(この場合は4)を導き出した後、それをMC(またはAC)の式に代入することで、市場価格Pを求めることができます。
計算過程が一段階増えるため、符号のミスや代入時の計算間違いをしないように十分注意しましょう。
問題22(難易度:★★★★☆)

問題
上記の図は,ある製品を生産する企業の限界費用曲線(MC),平均可変費用曲線(AVC)および平均総費用曲線(ATC)を示したものである。以下の設問に答えなさい。ただし,総費用=可変費用十固定費用で,この企業は固定費用(一定額)をすでに負担しているものとする。
次の記述のうち,妥当なものはどれか。
選択肢
正解:E
損益分岐点はATCの最小点(生産量 X_3),操業停止点はAVCの最小点(生産量 X_4)であるためAは誤り。市場価格がP_Aのとき,X_3からX_2に生産量を増やすと,限界費用MCが価格P_Aを下回るため,利潤は増加する。よってBは誤り)。市場価格P_Bでの利潤最大化生産量はX_1であるためCは誤り。市場価格P_CはAVCの最小値より低いため,生産をおこなうと固定費だけでなく可変費用の一部も回収できず損失が拡大する。したがって,生産量は0とし,操業を停止するのが妥当である。Dは誤りでEは正解だと導き出せる。
問題23(難易度:★★★★☆)
問題
あらかじめ与えられた需要曲線および総費用曲線にもとづき、ある独占企業が利潤を最大化するように行動した際の利潤として、最も適切なものを一つ選びなさい。なお、Xは需要量・生産量、Pは価格、TCは総費用を表すものとする。
ある独占企業が生産する財の需要曲線および総費用曲線が次のように示されるとき、利潤最大化における利潤はいくらか。
需要曲線:P=30-2X
総費用曲線:TC=X^2+6X+14
選択肢
正解:B
利潤極大化の条件であるMR=MCにもとづき、最適な生産量Xを求める。総収入TR=PX=(30-2X)X=30X-2X^2を微分してMR=30-4Xを得る。また、TCを微分してMC=2X+6を得る。これらを等号で結ぶと30-4X=2X+6となり、X=4が導かれる。このときP=22、TR=88、TC=54となるため、利潤は88-54=34となる。固定費用14を含めた費用計算を正確におこなうことが重要である。
問題24(難易度:★★★★☆)
問題
家計、企業、政府、海外の各部門で構成される経済において、示された経済指標にもとづき、次の記述のうち最も妥当なものを一つ選びなさい。なお、利子所得や海外との経常移転などは考慮しないものとする。
ある経済の指標が以下のように示されているとき、次の記述のうち妥当なものはどれか。
国民総生産(GNP)800
民間消費支出450
政府消費支出120
輸出100
輸入70
資本減耗分50
間接税40
補助金10
選択肢
正解:C
要素費用価格の国民所得(NI)は、国民純生産(NNP)から(間接税-補助金)を差し引いたものである。GNPが800、資本減耗分が50のとき、NNPは800-50=750となる。したがって、NIは750-(40-10)=720であり、正解はCとなる。また、粗投資は支出面からGNPを算出する式より、800=450+120+粗投資+(100-70)から200と求められる。純投資は、粗投資から資本減耗分を引いた150である。
国民経済計算の公式を用いた問題です。
NI(要素費用表示の国民所得)を求めるためには、まずGNPから資本減耗を引いてNNPを出し、そこからさらに「間接税を引き、補助金を足す」という手順を踏みますので、必ずマスターしておきましょう。
間接税や補助金がNIにどう影響するかの理屈(市場価格から政府の介入分を差し引く)を理解しておくと、公式の暗記が楽になります。
粗投資と純投資の違い(資本減耗を含むかどうか)も頻出事項ですので、併せて確認しておきましょう。
問題25(難易度:★★★★☆)
問題
以下の条件にもとづいて、均衡国内総生産、均衡利子率、および政策変更にともなう変数の変化を計算し、最も妥当な組み合わせを一つ選びなさい。
ある経済において、貨幣需要LをL=150-400r、消費関数CをC=50+0.75Y、投資関数IをI=100-600r、貨幣供給量MをM=110、政府支出GをG=50とする(Yは国内総生産、rは利子率)。このとき、以下の三つの問いに対する答えの組み合わせとして、最も妥当なものはどれか。
一.均衡国内総生産Y^*と均衡利子率r^*を求めよ。
二.政府が支出を40増やしたとき、乗数効果による均衡国内総生産の増加量を求めよ。
三.貨幣供給量が20増えた場合の均衡国内総生産を求めよ。
選択肢
正解:A
財市場の均衡条件Y=C+I+GよりY=50+0.75Y+100-600r+50となり、0.25Y=200-600rすなわちY=800-2,400rというIS曲線が導かれる。貨幣市場の均衡条件L=Mより150-400r=110となり、r^*=0.1が導かれる。これをIS曲線の式に代入するとY^*=800-240=560となる。政府支出乗数は1/(1-0.75)=4であるため、支出を40増やすと国内総生産は40×4=160増加する。貨幣供給量が20増えてM=130になると、150-400r=130よりr=0.05となる。これをIS曲線の式に代入すると、均衡国内総生産はY=800-2,400×0.05=680となる。したがって、Aが正解である。
IS-LM分析の連立方程式を解く問題です。数字が大きくても順序通り解けば問題ありません。
Y=C+I+Gの式に代入し、IS曲線を導きましょう。この際、小数の計算(0.75Yなど)が出てきたら、計算ミスを防ぐために分数(3/4Yなど)に直して計算するのも有効です。
貨幣供給量Mが変化した場合の計算も、新たなMの値を用いてrを求め直し、IS曲線に代入します。
問題26(難易度:★★★★☆)

問題
上記の(図I)及び(図II)は、2つの異なるモデルについて縦軸に物価を、横軸に国民所得をとり、総需要曲線ADと総供給曲線ASを描いたものである。また、図IIの国民所得軸上にある(Yf)は完全雇用所得水準を示している。
図I(ケインズ派モデル)と図II(古典派モデル)に関する記述として、最も妥当なのはどれか。
選択肢
正解:B
(図II)は古典派モデルである。古典派では、貨幣供給量が増加するとAD曲線は右にシフトするが、AS曲線が垂直(完全雇用所得水準Yf)であるため、国民所得は変化せず、物価だけが上昇する。これを「貨幣の中立性」と呼ぶ。IS曲線の傾きはAD曲線の傾きに関係しない。ASが急なほど乗数効果は小さくなる。古典派の労働供給は実質賃金の関数である。ケインズ派AS右上がりの要因は貨幣錯覚ではなく、名目賃金の硬直性などである。
AD-AS分析におけるケインズ派と古典派の違いを問う、頻出の理論問題です。
古典派では「総供給(AS)曲線が垂直になる」こと、そして貨幣供給量を増やしても物価が上がるだけで国民所得は変化しない「貨幣の中立性」が成立することを、図とセットで意識してください。
ケインズ派はAS曲線が右上がりとなり、財政・金融政策が国民所得に影響を与えます。両者の仮定(賃金の伸縮性など)の違いを整理して覚えることが重要です。
問題27(難易度:★★★★☆)
問題
マクロ経済学における成長会計の理論を用いて、与えられた経済成長の要因から特定の指標を算出せよ。
ある経済のマクロ的生産関数が、次のように示されているとする。
Y=AK^0.25L^0.75(Y:実質GDP、A:全要素生産性、K:資本量、L:労働量)
資本の成長率が1.2%、労働の成長率が-0.4%、技術進歩率(全要素生産性の成長率)が1.8%であるとき、労働人口一人当たりの経済成長率として最も妥当なのはどれか。
選択肢
正解:C
労働の成長率がマイナスである点に注意が必要である。成長会計の式にもとづくと、GDPの成長率は1.8%+0.25×1.2%+0.75(-0.4%)=1.8%+0.3%-0.3%=1.8%となる。一人当たりの成長率は、GDPの成長率から労働の成長率を差し引いて求める。1.8%-(-0.4%)を計算すると2.2%となり、労働人口の減少が一人当たりの成長率を押し上げる要因となる。
成長会計の計算問題ですが、労働の成長率が「マイナス≒人口減少」になっている点が現代の日本社会を反映しており、実践的な問題です。
公式に当てはめる際、マイナスの符号を落とさないよう慎重に計算し、全体のGDP成長率(1.8%)を導き出しましょう。
さらに「一人当たりの経済成長率」を求める際は、1.8%から「マイナス0.4%を引く(0.4%を足す)」という計算処理が正しくできるかが重要です。
問題28(難易度:★★★★☆)
問題
マクロ経済モデルにおける需給均衡式を用いて、税制の変化が国民所得に与える影響を算出せよ。
ある開放経済のマクロ経済モデルが、次のように示されている。
Y=C+I+G+X-M
C=10+0.8(Y-T)
T=0.25Y-a
M=0.1Y
ここで、Yは国民所得、Cは消費、Iは投資、Gは政府支出、Xは輸出、Mは輸入、aは税額控除とする。投資、政府支出、輸出がすべて一定であるとき、政府が税額控除aを1だけ増加させた場合、均衡国民所得の増加分として最も妥当なものはどれか。
選択肢
正解:C
開放経済の需給均衡式に各関数を代入する。Y=10+0.8(Y-(0.25Y-a))+I+G+X-0.1Yを整理すると、Y=10+0.8(0.75Y+a)+I+G+X-0.1Yとなり、Y=10+0.6Y+0.8a+I+G+X-0.1Yとなる。Yの項を左辺にまとめると0.5Y=0.8a+I+G+X+10になる。ゆえに税額控除aが1増加すると国民所得は0.8/0.5=1.6増加する。輸入の存在が乗数効果を減衰させている。
輸出入を含んだ開放経済モデルでの計算です。式に「X(輸出)」と「M(輸入)」が追加されるため計算量が増えますが、基本はY=C+I+G+X-Mにすべて代入して整理するだけです。
輸入MがYの関数(0.1Y)になっているため、Yの項を左辺に集める際に足し引きを間違えないようにしましょう。
「輸入という漏れがある分、閉鎖経済のときよりも乗数効果は小さくなる」というマクロ経済の理論を知っているとわかりやすくなります。
問題29(難易度:★★★★☆)
問題
我が国の予算制度や国民経済計算における、公的支出(経費)の分類方法とその特徴に関する記述として、最も妥当なものを次の中から選びなさい。
予算の分類方法および経済統計との関係に関する記述として、最も妥当なのはどれか。
選択肢
正解:A
目的別分類は機能別分類ともよばれ、教育や防衛といった政府活動の目的で分けるため、国際比較に最も適している。Bは所管別分類、Cは使途別(目節別)分類、Dは経済的性質別分類、Eは主要経費別分類のそれぞれの定義や特徴を説明したものである。経済的性質別分類は、国民経済計算(SNA)と整合的であり、投資や移転などの項目によって景気への影響を分析するために用いられる。
経費の分類に関する問題です。
特に「目的別(機能別)分類」が「国際比較に有効」であること、「経済的性質別分類」が「SNA(国民経済計算)と整合し、経済への波及効果を測る」ためのものであることは、公務員試験の財政学で頻出の知識となります。
この2つの特徴をしっかり区別できているだけで、多くの選択肢を絞り込むことができますよ。
問題30(難易度:★★★★☆)
問題
ある国のマクロ経済が、次のように示されている。
Y=C+I+G
C=100+0.5(Y-T)
I=300
G=400
T=tY+100
ここで、Yは国民所得、Cは消費、Iは投資、Gは政府支出、Tは租税、tは限界税率である。この国では所得にかかわらず徴収される固定税が存在している。政府が完全雇用を達成するように限界税率tを定めた場合、政府の財政収支に関する次の記述のうち、妥当なものはどれか。なお、完全雇用国民所得は1,400とする。
選択肢
正解:C
決定式にY=1,400を代入する。1,400=100+0.5(1,400-(1,400t+100))+300+400を整理すると、1,400=800+0.5(1,300-1,400t)となり、さらに展開すると1,400=1,450-700tとなる。700t=50よりt=5/70が得られる。このときの租税Tは、(5/70)*1,400+100=200である。政府支出Gは400であるため、財政収支は200-400=-200となり、200の赤字であることがわかる。
先述の問題の類題ですが、租税関数に固定税(+100)が加わっているため、式の展開が少し複雑になっています。
Y=1,400を代入してtを求めるプロセスは同じですが、分数(t=5/70)が出てきても焦らずに計算を進めてください。特に租税Tを算出する際、求めたtYの部分に、固定税の100を足し忘れるミスが発生しやすいです。
財政収支(T-G)がマイナスになれば赤字、プラスになれば黒字という定義とともに、最後まで気を抜かずに計算しましょう。
問題31(難易度:★★★★☆)
問題
それぞれのモデルを提唱した学者名と、その理論の中心的な概念や特徴について正しいものを選択肢から選びなさい。
政策決定のプロセスを説明する理論に関する次の記述のうち、妥当なものはどれか。
選択肢
正解:B
選択肢Aは、アリソンが三つのモデルすべてを用いて分析をおこなう重要性を説いたため不適切。また、記述は「組織内政治モデル」に近い。選択肢Bはリンドブロムの漸進主義についての正確な記述であり、適切。選択肢Cはサイモンの満足モデルではなく「経済人」モデルの説明であるため不適切。選択肢Dは、すべての課題に詳細な分析をおこなうのではなく、戦略的なものに限定するため不適切。選択肢Eの四つの流れに「外部環境」は含まれないため不適切。
意思決定モデルの知識を深く問う問題です。
リンドブロムの「漸進主義」が、現状からの小幅な修正を繰り返す現実的なアプローチであり、多元的な民主主義社会に適合するという理論的背景まで押さえておきましょう。
また、マーチらの「ゴミ缶モデル」における四つの要素(問題、解決策、参加者、選択機会)は、「外部環境」などのもっともらしいダミー用語にすり替えられやすいため、正確に四つ言えるように暗記しておきましょう。
問題32(難易度:★★★★☆)
問題
各学説の名称、提唱者、およびその理論が示す具体的な内容や特徴について、正しいものを選択肢から選びなさい。
組織構造と環境、および戦略の関係に関する次の記述のうち、妥当なものはどれか。
選択肢
正解:A
選択肢Aは、チャンドラーの「戦略と組織」に関する正確な記述であり、妥当である。選択肢Bは、環境変化が激しいときに適しているのは「有機的組織」であるため、記述が逆になっている。選択肢Cは、分化が進むほど対立も生じやすいため「統合」の必要性は高くなる。選択肢Dは、マトリックス組織は二人の上司を持つことになるため、命令一元化の原則とは矛盾する。選択肢Eは、階層構造が最も明確なのは「大量生産形態」であり、記述は技術の複雑さと組織構造の関係を正しくとらえていない。
チャンドラーの「組織は戦略にしたがう」という名言は、経営学の試験でよく出題されます。また、環境の不確実性が高い(変化が激しい)場合には、規則に縛られない柔軟な「有機的組織」が適しているというバーンズ&ストーカーの理論も重要です。
どの学者が、どのような環境下で、どのような組織形態が最適だと主張したのかを、対比させながら暗記していきましょう。
問題33(難易度:★★★★☆)
問題
それぞれの提唱者、概念の定義、および戦略の構成要素について、正しいものを選択肢から選びなさい。
企業の競争優位や業界分析に関する理論についての次の記述のうち、妥当なものはどれか。
選択肢
正解:A
Aは適切。模倣困難性を高める三つの要因を正確に記述している。Bは不適切。コア・コンピタンスは、多様な市場への展開可能性(広範な応用性)を持つことが要件の一つである。Cは不適切。導入期の次は「成長期」であり、成長率が最も高いのも成長期である。Dは不適切。ブルー・オーシャンは競争のない未開拓市場を創出する戦略である。Eは不適切。記述された戦略の名称がそれぞれ逆になっている。
問題34(難易度:★★★★☆)
問題
企業の競争優位と戦略論の変遷に関する次の記述のうち、妥当なものはどれか。
選択肢
正解:B
選択肢Aは、RBVが内部資源に着目するものであり、VRIOの要素も誤っているため不適切。選択肢Bはレントの種類と各戦略論の対応に関する正確な記述であり、妥当である。選択肢Cは、ブルー・オーシャン戦略が新市場の創出と低コスト・差別化の同時追求を目指すものであるため誤り。選択肢Dは、顧客を固定する効果は「ロックイン効果」である。選択肢Eは、相補的資産を保有することで「利益を確保できる」とするのがティースの説である。
問題35(難易度:★★★★☆)
問題
負債及び引当金の会計処理に関する次の記述のうち、最も妥当なのはどれか。
選択肢
正解:B
選択肢Aは、負債には引当金のような法律上の債務ではないものも含まれるため誤り。選択肢Bは、賞与引当金の定義と計上要件、および分類を正しく述べている。選択肢Cは、営業取引から生じる債務には「正常営業循環基準」が適用されるため、1年を超えても流動負債となり誤り。選択肢Dは、貸倒引当金は「評価性引当金」であり、資産の控除項目として扱うため誤り。選択肢Eは、営業外の債務にも1年基準が適用されるため、1年超のものは固定負債となり誤り。
会計上の「負債」は法律上の債務に限らない点(引当金が含まれる点)は重要です。また、「正常営業循環基準」と「1年基準(ワン・イヤー・ルール)」の適用順序は頻出となります。
まず営業サイクル内の債務かどうかを判断し(1年を超えても流動負債)、それ以外のものに1年基準を適用するというルールを正確に覚えてください。
「貸倒引当金=評価性引当金(資産のマイナスになる)」という分類も引っかけの定番です。
問題36(難易度:★★★★☆)
問題
損益会計および収益の認識に関する次の記述のうち、最も妥当なのはどれか。
選択肢
正解:C
A:不適切。記述が逆である。現金主義が現金の収入時に認識し、発生主義(収益は実現主義)が経済活動の成果にもとづき認識する。
B:不適切。委託販売は受託者の販売時に収益を認識するのが原則であり、試用販売は期間経過による購入意思の決定でも収益を認識する。
C:適切。収益認識に関する会計基準における、履行義務の識別と取引価格の配分に関する正確な記述である。
D:不適切。時価の下落は「商品評価損」、数量の減少は「棚卸減耗損」である。また、通常の減耗は営業費用として処理する。
E:不適切。固定資産売却損益は、通常「特別損益」に計上される。また、誤謬の訂正は原則として遡及適用をおこなう。
近年導入された「収益認識に関する会計基準」の基本的な考え方(履行義務の識別と取引価格の配分)は、新しい基準であるため出題確率が高まっているようです。
また、古典的なテーマである「現金主義」と「発生主義・実現主義」の違いや、棚卸資産の数量不足(減耗損)と価値下落(評価損)の用語の区別など、会計学特有の用語の定義が問われています。それぞれの違いをテキストでしっかり確認しましょう。
問題37(難易度:★★★★☆)
問題
財務諸表および連結財務諸表に関する次の記述のうち、最も妥当なのはどれか。
選択肢
正解:E
A:不適切。正常営業循環基準が1年基準に優先して適用される。
B:不適切。重要な後発事象(開示後発事象)は、注記として記載する必要がある。
C:不適切。減価償却方法の変更は将来にわたって処理するが、その旨の注記は必須である。
D:不適切。経済的単一体説と親会社説の説明が逆である。
E:適切。我が国が採用する支配力基準と、一時的支配による除外に関する正しい記述である。
問題38(難易度:★★★★☆)
問題
財務諸表分析に関する次の記述のうち、最も妥当なのはどれか。
選択肢
正解:A
Aは適切。当座資産は棚卸資産を含まないため、現金を棚卸資産に振り替えると分子が減少し当座比率は低下する。
Bは不適切。固定長期適合率は100%を下回るほど安全性が高い。
Cは不適切。借入金による資産拡大は自己資本比率を低下させる。
Dは不適切。営業外費用が収益を上回る場合、経常利益は営業利益より小さくなるため、営業利益率のほうが高くなる。
Eは不適切。固定費削減は損益分岐点を下げ、安全余裕率を高める。
財務諸表分析の各種指標の定義と、取引による数値の変動を問う問題です。
当座比率、自己資本利益率(ROE)、売上高営業利益率といった主要な財務比率の「分子と分母がそれぞれ何で構成されているか」を把握していないと解けません。
それらを暗記したうえで、「現金を商品に替えたら分子はどうなるか」といったシミュレーションを頭の中でおこなう必要があります。
公式の丸暗記だけでなく、各指標が「企業の安全性・収益性の何を測るものか」も併せて理解しましょう。
公務員試験の「経済」を対策する際のポイント
公務員試験に関するQ&A
公務員試験を大学4年生から対策するのは遅いですか?
公務員試験の集団討論について教えてください。
公務員試験のコンピテンシー面接の答え方がわかりません……。
公務員のSPIはどのれくらいの勉強時間が必要ですか?
公務員の総合適性検査はどのような内容ですか?
公務員試験のSPIでは何割あれば安心ですか?
公務員試験のSPIで、効率的な勉強法はありますか?
公務員試験SCOAの合格ラインはどれくらいですか?
公務員試験に全落ちしてしまいました。今後の就職活動をどのように進めたら良いかわかりません。
公務員の性格検査で落ちることはありますか?
既卒2年目ですが、公務員試験はまだ間に合いますか?
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執筆・編集 PORTキャリア編集部
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アドバイザーのリアル・アドバイス!希望職種によって難易度が変わる! 基礎を身に付けよう
国家資格キャリアコンサルタント/2級ファイナンシャル・プランニング技能士
山田 圭佑
プロフィールを見る国家総合職や国家一般職の試験においては計算問題の難易度が高く、深い理解と応用力が試される傾向があるため、かなりの演習量が求められます。
一方、地方上級(都道府県・政令指定都市)レベルでは、ひねった難問よりもIS-LM分析や消費者行動の理論といった頻出の標準問題が繰り返し出題される傾向があるため、基礎の取りこぼしをしないように注意しましょう。
市役所レベルであれば、基本的なグラフの読み取りと用語理解で十分戦えます。
国税専門官や財務専門官を志望する場合は、経済学に加えて「会計学」のウェイトが大きくなるため、簿記の知識などとセットでの対策をしたほうが良いでしょう。
理論の理解が鍵! 日々コツコツと過去問演習をしよう
経済学は決して「暗記科目」ではなく、数学のように理論を理解して臨むべき科目です。経済学を学んだ経験のない人の場合、最初は見慣れない数式が多くて苦しいかもしれませんが、理論を理解して納得できれば、一気に得点力が跳ね上がります。
焦らずに、基礎から一つひとつ確実に理論を学び、過去問を始めとする演習問題を繰り返し解いていきましょう。
日々の勉強の合間に、経済ニュースの解説文などを読んでいくのもおすすめです。