この記事のまとめ
- 公務員試験の服装はスーツが無難
- 公務員試験に適した色やサイズのスーツ、アイテムなどの準備が必要
- 服装だけでなく身だしなみも整えて清潔感をアピールしよう!
公務員を目指す人は、公務員試験を受ける際、「当日はどのような服装で試験会場に向かえば良いのだろう?」と気になる人も多いのではないでしょうか。
この記事ではキャリアアドバイザーの渡部さん、谷所さん、木村さんと一緒に公務員試験の適切な服装を解説します。公務員試験を受ける予定がある人は、当日不適切な服装を選ばないよう事前に把握しておきましょう。
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スーツが無難! 公務員試験にふさわしい服装を心がけよう
結論から言うと、公務員試験の服装はスーツが無難です。スーツを着れば試験官から「服装が不適切」と思われるリスクを大きく下げられます。
一方で、「どんな色や形のスーツが適切?」「私服はダメなの?」「小物はどうすれば良いのだろう?」と、公務員試験の服装に関して細かい部分を知りたい人もいるのではないでしょうか。
この記事では、前半で公務員試験の基本的な服装やマナー、試験別の適切な服装などを解説します。まだ基本を押さえられていない人は要チェックです。
また、記事後半では避けるべき不適切な服装や身だしなみの整え方、当日にチェックすべきポイントなどを解説します。後半の内容を押さえることで、試験官・面接官から好印象を持たれるようになりますよ。
- 一般企業では面接で私服OKな場合もあるようですが、公務員試験の場合、服装はどの程度重要視されているのでしょうか?
基本的なマナーを守れていないと減点につながるリスクがある
公務員は仕事の性質上、規律を守ることや堅実であることが求められるため、服装の印象も重要になります。
民間企業よりも減点評価の要素が強いので、マナーや身だしなみなど初期段階の評価では、悪い方に目立ってしまうことがリスクになります。スーツに白いシャツ、襟型もレギュラーで、清潔感のあるベーシックなスタイルで統一してください。
公務員の面接では、個性を出すのはもっと選考が進んでからです。初期段階では、基本をしっかり守ることを意識しましょう。
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前提を確認! 公務員試験時の基本的な服装とは
前述の通り、公務員試験のときはスーツを着るのが無難です。スーツを着て行けば、服装から「この人はTPOを考えられないのではないか?」と、悪い印象を持たれるリスクを下げられます。
しかし、ただスーツを着れば良いというわけではありません。色やサイズなど考慮すべきことがいくつかあります。
ここからは、公務員試験でおすすめの基本的な服装を解説します。失敗を避けるためにも必ず確認しておきましょう。
一般企業も受ける人は、以下の記事から面接時にふさわしい服装もチェックしておきましょう。
面接の服装に迷う就活生必見! 基本マナーから私服対策まで完全網羅
色:無地の黒または濃紺のスーツが基本
公務員試験のときの服装として適切なのは、無地の黒または濃紺などの落ち着いた色味のスーツです。いわゆるリクルートスーツと呼ばれるものを選ぶのがおすすめです。
リクルートスーツとは
学生向けに販売されている、就活時に着用できるスーツ。採用試験や面接などで着用することを前提に作られているため、清潔感があり、派手さがないことが特徴
一方で、グレーやベージュなども落ち着いた色と考える人がいるかもしれません。しかし、公務員試験ではそれらの色のスーツは明る過ぎると思われる可能性があります。
「すでにスーツ自体はあるから買うのは面倒」と思う人もいるかもしれませんが、リスクを下げるためにも無地の黒または濃紺のスーツを着用するようにしましょう。
サイズ:自分の体格に合ったサイズのスーツを選ぶ
スーツを選ぶ際、サイズも重要です。自分の体格に合ったサイズのものを選びましょう。
サイズが大きすぎると、スーツに着られているように見え、だらしない印象を持たれてしまいます。一方で、サイズが小さすぎると窮屈な印象を持たれてしまいます。サイズ選びでミスをしないためにも、スーツ購入時は必ず店員に体のサイズを測ってもらってから、サイズの合うものを選んでもらいましょう。
肩幅が広かったり、胸板が厚かったりして一般的なスーツでは合わない人は、オーダースーツを検討するのもおすすめです。近年は既存のスーツとあまり変わらない値段でオーダースーツを作ることができますよ。
身幅については、第一ボタンを留めたときにこぶし1個分くらいのゆとりがあるのがベストです。きつい服やゆるい服はそれぞれシワが出てしまいます。
着丈はおしりが隠れるくらい、袖はジャケットからシャツの袖が見えるくらいがちょうど良いサイズです。
スーツが苦手な人は機能性も重視する
「スーツを着続けるのが苦手」や「スーツを着ると体調が悪くなる」など、スーツの着用に苦手意識を持っている人もいると思います。スーツが苦手な人は機能性が高いものを選ぶのがおすすめです。
近年、夏でも涼しく着られる通気性の高いスーツや、ストレッチ性が高いスーツ、洗濯機で洗えるスーツなど、機能性を備えているものが販売されるようになりました。スーツが苦手な人は色やサイズを考慮したうえで機能性を兼ね備えたスーツを選びましょう。
黒や濃紺系であれば、ストレッチ性の高いスーツや洗濯機で洗えるスーツでも問題ありませんが、カジュアルなデザインの機能性スーツは、公務員試験の服装としてふさわしくないでしょう。
また夏ではないのに、通気性の高いスーツを着ることも避けた方が良いですね。
公務員試験にふさわしい服装とマナーをタイプ別に解説!
公務員試験にふさわしい服装とマナー
- 全員に共通するアイテムとマナー
- メンズスーツ特有のアイテムとマナー
- レディーススーツ特有のアイテムとマナー
スーツはシャツやジャケット、ボトムスなどさまざまなアイテムで構成されています。また、メンズスーツであればネクタイやシューズ、レディーススーツであればスカートやストッキングなど、それぞれ特有のアイテムも身に着けることになります。
実はアイテム一つを取っても、公務員試験にふさわしいものやそうでないもの、マナーが存在します。公務員試験時の服装の基本を押さえたら、次に各アイテムの選び方やマナーを確認していきましょう。
全員に共通するアイテムとマナー
全員に共通するアイテムとマナー
- シャツ
- ジャケット
- ボトムス
- ベルト
- カバン
最初にメンズスーツやレディーススーツに関係なく、全員が共通して身に着けるアイテムの選び方やマナーを解説します。
細かい部分であるため、見よう見まねで選んでいる人もいると思います。しかし、試験官から不適切と判断されるリスクを確実に下げるためにも、全員に共通するアイテムの選び方とマナーを確認しておきましょう。
シャツ
公務員試験のシャツ選びのポイント
- 襟付きの白いシャツがおすすめ
- 色や柄が付いたシャツは避ける
シャツはワイシャツまたはトップスと呼ばれることもあり、ジャケットの内側に着用します。公務員試験の際は襟付きの白いシャツを着るのがおすすめです。真面目で誠実なイメージを演出できるだけでなく、清潔感を印象づけられます。
一方で、社会人としてすでに働いている人の中には水色や薄いピンク、柄が付いたシャツなどを着る人がいます。「社会人が仕事で着ているから良いのではないか」と思う人もいるかもしれませんが、公務員試験では派手な印象を持たれる可能性が高くなります。そのため、襟付きの白いシャツを選ぶのがおすすめです。
シャツを着る際は、必ずシワやシミなどが付いていない、アイロン掛けされた状態のものを着るのが基本です。色や素材が適切なものであっても、シミやシワがあると見た目が悪くなってしまうので注意しましょう。
ジャケット
ジャケットの選び方は前述しましたが、もう一度確認しましょう。
公務員試験のジャケット選びのポイント
- 色:無地の黒または濃紺
- サイズ:自分の体格に合ったもの
公務員試験だけでなく、ビジネスに関する場面ではジャケットの着用が必須です。複数の面接を受ける場合は、その度に着用することになります。そのため、就活の際、一着自分に合ったジャケットを準備しておくのがおすすめです。
また、スーツに苦手意識がある人は、通気性が高いものやストレッチ性が高いものなど、機能性を備えているジャケットを選ぶのもおすすめですよ。
ファッションに偏ったものは襟の高さや幅が違います。イタリアン系は襟が細く低めの位置に、トラッド系は襟が太く高めの位置になります。
無地のジャケットならあまり気にしなくても大丈夫ですが、ブランド物などはデザインが凝りすぎていないか注意してください。
以下の記事では面接でのスーツの色について、採用側の印象を紹介しています。スーツの色で迷っている人は参考にしてみてください。
面接のスーツは何色が正解? 3つの鉄則をおさえれば黒以外でもOK
ボトムス
公務員試験のボトムス選びのポイント
- 丈は足の甲に軽く当たるくらいに調整する
- 食事や長時間座ることを想定してウエスト周りに手が入るほどの余裕を持たせる
ボトムスとは下半身に着用する服のことで、ズボンやスカートのことを指します。ボトムスを選ぶ際もジャケットと同様に色やサイズ、機能性を重視して選ぶようにしましょう。
ボトムスのサイズにおいて重要なポイントは丈感です。丈が長すぎるとだらしない印象になり、逆に短すぎると窮屈な印象になってしまいます。ジャケットを選ぶときと同様に、店員にサイズを相談のうえ、適切な丈になるようにしましょう。
なお、メンズとレディースではボトムスの適切なサイズ感が異なります。レディースのボトムスを選ぶ際も店員に確認すると安心です。
ボトムスは、丈の長さに加えてウエストのサイズと合っているものを選びましょう。緩めのボトムスではだらしなく見えて、反対にウエストがきついとお腹が出てしまいます。また裾はシングル・ダブルのどちらでも構いませんが、シングルの方がスッキリ見えるでしょう。
ベルト
公務員試験のベルト選びのポイント
- 派手な柄や色のものは避ける
- ボトムスに色に馴染むものを選ぶ
- ベルトの太さはメンズは3cm、レディースは2cmを目安にする
ベルトは目立ちにくいですが、柄や色、サイズ、素材によって印象が大きく変わります。そのため、公務員試験の際は派手な柄や色のベルトは避けるようにしましょう。
具体的には、ボトムスの色に馴染むような無地で黒色のベルトがおすすめです。また、カジュアルな印象を持たれないためにも革素材のベルトを選ぶのが無難です。
なお、ベルトの太さはメンズスーツが3cm、レディーススーツが2cmを目安に選びましょう。
ベルトにまで気を配るのは面倒かも知れないですが、バックルの色が金色など光る色が目立つものは避けた方が良いでしょう。またスーツやネクタイ、シャツなどは新しいのに、ベルトだけ使い古されたものだと変に気になるのでバランスを考えることも大切です。
カバン
公務員試験のカバン選びのポイント
- A4サイズが折らずに収まるサイズのものを選ぶ
- 黒色のものを選ぶのが無難
- 自立するタイプのものを選ぶのがおすすめ
公務員試験の服装ではカバン選びも重要です。ただ荷物を入れられれば良いわけではありません。柄物のバッグなどは避け、就活バッグを選ぶようにしましょう。
具体的には、履歴書や書類などA4サイズのものを折らずに収納できるサイズで、素材はナイロンやポリエステル、または革製のもの、色は黒を選ぶのが無難です。
また、面接の際はカバンを床に置くこともあるため、手を離しても倒れない自立するタイプのカバンを選ぶのがおすすめです。
就活のカバン選びに迷っている人はこちらの記事がおすすめです。リュックがふさわしいかどうかなど、就活時のカバンの選び方を詳しく解説しています。
就活でリュックはOK? 好印象を残すための鞄の選び方を徹底解説
かつては革製品でまとめる場合は、靴、カバン、ベルト、腕時計のバンドなど、革小物の色を合わせるのがセオリーでした。今は品質の良い合成皮革もたくさんあるので、本革にこだわる必要はありません。
靴の色とカバン、ベルトの色を合わせるとスマートに見えます。大きさにも注意しましょう。
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メンズスーツ特有のアイテムとマナー
メンズスーツを着用する際、ネクタイやスーツ・靴下も着用する必要があります。「目立たないから何でも良いのではないか」と思う人もいるかもしれません。しかし、ネクタイやシューズの色、靴下の長さなどで印象が大きく変わります。
公務員試験に適切な形でメンズスーツを着用できるように、各アイテムの選び方とマナーも確認しておきましょう。
ネクタイ
公務員試験のネクタイ選びのポイント
- 落ち着いた色のものを選ぶ
- ネクタイ幅は7〜8cmが適切
- 黒色の無地のものは避ける
公務員試験で着用するネクタイを選ぶ際、重視すべきポイントは色と幅です。
公務員試験では青または紺などの落ち着いた色のネクタイを選びましょう。また、必ずしも無地である必要はなく、チェック柄やレジメンタル柄を選ぶのもおすすめです。
そして、ネクタイの幅は7〜8cmのものを選びましょう。幅が狭すぎるとカジュアルな印象を持たれてしまいます。公務員試験にふさわしい服装にするためにも、ネクタイ購入時に幅も確認することも大切です。
なお、目立たないという観点から無地の黒を連想する人もいるかもしれませんが、これは喪服として着用するものです。葬式を連想させてしまうため、公務員試験時は避けましょう。
ネクタイの素材は、ポリエステル、ウール、コットン、シルクなどがありますが、できればシルクの素材を選ぶのがおすすめです。シルクのネクタイは、スーツにしっくり馴染んで落ち着いた印象を与えます。派手な柄やロゴが入ったネクタイは避けたほうが良いでしょう。
シューズ・靴下
公務員試験のシューズ・靴下選びのポイント
- 黒色が基本
- シューズはシンプルな形状のものを選ぶ
- 靴下は膝丈のものを選ぶと足首が出ることを避けられる
公務員試験では黒の革靴を履くのが基本です。スニーカーやランニングシューズはカジュアルな印象を持たれてしまいます。
なお、革靴にはさまざまな種類があり、種類によって特につま先の形が異なります。公務員試験の際はストレートチップ、プレーントゥ、スワロートゥといったシンプルな形状のものを選ぶようにしましょう。
シューズの形状
- ストレートチップ:つま先に横に一本線が入っている
- プレーントゥ:つま先に装飾がない
- スワロートゥ:つま先までに2本の線が入っている
また、ジャケットやボトムスと同様に、靴下は無地の黒または濃紺といったシンプルなものを選びましょう。長さは膝丈のものを選ぶと、下がってきても足首が出ることを避けられます。
適切な形やサイズのシューズを選ぶことは大前提ですが、当日は汚れが付いていない、磨かれた状態にしておくことも大切です。特に、天候が悪い日に履いた靴を翌日にも履くときは、しっかり乾かしておくことを忘れずにケアしましょう。
レディーススーツ特有のアイテムとマナー
スカートやストッキングなど、レディーススーツにもメンズスーツにはない特有のアイテムがあります。これらのアイテムも目立ちにくいですが、不適切なものを選ぶと悪目立ちすることがあります。
「すでに家にあるから」という理由だけで選ぶのではなく、これから解説する内容を踏まえて公務員試験にふさわしいものを選ぶことが大切です。
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スカート
公務員試験のスカート選びのポイント
- スカート丈は着席時に膝上5cmとなる長さを目安にする
- ヒップ周りにゆとりを持たせる
- 色はジャケットと同じ色にする
スカートを着用する際、重要になるのがスカート丈です。公務員試験時の適切なスカート丈は、着席時に膝上5cmとなる長さです。丈が長すぎるとスカートに着られている印象を持たれ、逆に短すぎるとカジュアルな印象を持たれてしまいます。
また、ウエストやヒップ周りのサイズ感も重要です。ウエストはピッタリ合うように、ヒップ周りは少しゆとりがあるサイズのものを選びましょう。
そして、色はジャケットと同じ色のものをセットで選ぶのがおすすめです。
スカートはヒップから裾にかけての絞り具合でさまざまなスタイルがあります。新たに買う場合でも手持ちのものを着用する場合でも、必ず試着して確認しましょう。ベーシックに見えても、タイトすぎるものは動いてみると窮屈なときがあります。体型が変わりやすい人は特に注意してください。
スカートを着用する予定の人は、こちらの記事も読んでおきましょう。就活時に適切なスーツのスカート丈について解説しています。
スーツのスカート丈は油断禁物! 就活で好印象を残すマナーと選び方
ストッキング
公務員試験で履くストッキングは以下のものを選ぶのがおすすめです。
公務員試験のストッキング選びのポイント
- 自分の肌に合った色
- 25デニール程度
- 自分に合ったサイズ
黒色のストッキングは暗い印象を持たれてしまいます。さらに、無地の黒色のスーツを着用しているため、お悔やみをイメージさせてしまう可能性があるのです。そのため、自分の肌の色にあったストッキングを選びましょう。
また、ストッキングのデニールの数値が低すぎると伝線の原因になってしまいます。逆に、デニールの数値が高すぎると保温性が高い一方で色味や厚みが不自然に見えることがあります。
着用したときに自然に見えるストッキングを選ぶようにしましょう。
ストッキングは何かの拍子に急に伝線したり穴が開いたりする可能性もあるため、できれば同じ種類のストッキングを何本か予備として購入しておくと良いです。またパンツスーツなら良いですが、スカートスーツの場合は膝下丈のストッキングは避けましょう。
パンプス
公務員試験のパンプス選びのポイント
- 派手な色のものは避ける
- ヒールの高さは3〜5cmが目安
- つま先が丸みを帯びている、または四角のものがおすすめ
レディーススーツを着用する際、パンプスも履くことになります。パンプスにはさまざまな材質、色のものがありますが、派手なデザインのものは公務員試験には不適切です。色は黒色、ヒールの高さは3〜5cmのものが一般的です。
また、メンズスーツの革靴と同様に、パンプスにもさまざまな形状のものがあります。その中で、ラウンドトゥやスクエアトゥなど、つま先が丸みを帯びていたり、四角くなっていたりするものがおすすめです。
パンプスの形状
- ラウンドトゥ:つま先が丸みを帯びている
- スクエアトゥ:つま先が四角い形状になっている
パンプスは防水加工されたソールを選ぶと良いですね。防水加工されていれば、雨の日でも足元を心配する必要がありません。サイズが合わないと足が痛くなるので、つま先に5〜10ミリの余裕があり、歩いてもかかとが抜けないパンプスを選びましょう。
- 公務員試験では服装で個性やオリジナリティを出すのは避けるべきですか? 応募人数が多いため少しでも印象に残ることをしたいです。
服装で差別化を試みるのはリスクもあるので避けよう
選考を少しでも有利にしたいと思うのはよくわかります。しかし服装で個性やオリジナリティを出そうとするのは、必ずしも好印象につながらないため避けた方が無難です。
少しでも好印象を残したいのであれば、面接の態度や姿勢で示しましょう。たとえば面接では、誰もが緊張して表情が硬かったり、動作がぎこちなくなったりしてしまうものです。
それでも自然な笑顔やハキハキとした受け答えの姿勢を見せることができれば、それだけで印象はグッとよくなります。服装でほかの応募者との差別化を試みるよりも、その方が効果的だと思いますよ。
面接官からの評価が点数でわかる! 本番に備えて面接力を測定しよう!
自分が面接官の目にどう映っているか、きちんと把握できていますか?
「面接力診断」では、あなたが面接本番でどれほどの力を発揮できるかを100点満点で測ります。
39点以下だと実力を発揮できていない可能性が高いです。診断結果から改善策を提案するので、本番に向けて対策しましょう。
- もうすぐ初めての面接がある人
- 自信のあった面接に落ちてしまった人
- 面接への不安を和らげたい人
私服でもOK? 一次公務員試験の服装
一次公務員試験の服装
- 私服で参加する人も多い
- オフィスカジュアルを意識することが大切
- 体温調節のできる服装を意識する
ここまで「公務員試験は基本スーツ着用」と解説してきました。しかし、一次公務員試験の場合は指定がなくスーツ以外での参加が可能なことがあります。
とはいえ、私服の中にもふさわしいものとそうでないものがあります。ここからは、一次公務員試験の服装を詳しく解説します。これから受ける予定がある人は確認しておきましょう。
私服で参加する人も多い
前述の通り、一次公務員試験では服装の指定がない場合があります。一次試験では筆記試験のみで面接や専門的な実地試験などはおこなわれないケースが多いです。筆記試験の点数だけが評価の対象となるため、服装が重要視されていないのです。
とはいえ、これから社会人になる立場として、短パンやサンダル、派手なTシャツなど、その場にふさわしくないラフな服装は避けた方が良いでしょう。
オフィスカジュアルを意識することが大切
一次公務員試験はあくまでも正式な場です。どんな服装でも良いわけではありません。そこで、一次公務員試験の私服としてふさわしいのがオフィスカジュアルを意識した服装です。
オフィスカジュアルとは
スーツなどフォーマルな服装を少しカジュアルにした服装のこと。ビジネスシーンで着用するため、カジュアルすぎないことと清潔感があるものを選ぶのが大切。
しかし、オフィスカジュアルの中にも一次公務員試験に適したものとそうでないものがあります。評価の対象外とはいえ、派手すぎたり、目立ちすぎる服装は試験官に悪い印象を持たれる可能性があるからです。
ここからは、具体的にどのようなオフィスカジュアルを意識すべきかを解説します。
- ジャケットなど一般的なオフィスカジュアルの服を持っていません。この場合、どのような服装で試験に参加するべきでしょうか。
基本はスーツの着用が無難
オフィスカジュアルの服装を持っていなければ、スーツで問題ありません。特に面接官がスーツの可能性があるならば、スーツで参加するほうが無難かもしれません。黒、紺、グレー系のビジネススーツやリクルートスーツで良いでしょう。
ただし今後社会人になればオフィスカジュアルの服装を着る機会はあるので、黒、紺、グレー系のジャケットと、メンズスタイルはジャケットに合わせたチノパンやスラックス、レディーススタイルは膝丈スカートもしくはロングパンツを用意しておいても良いですね。
派手な色のアイテムは避ける
スーツと同様に派手な色のアイテムの着用は避けましょう。前述の通り、一次公務員試験もビジネスの場です。派手すぎる色のものを選ぶと社会人としてのマナーや身だしなみができていないと思われる可能性が高くなってしまいます。
具体的には、黒や濃紺、グレーやベージュなどの落ち着いた色のものを着用するのがおすすめです。これらの色は落ち着いた印象があり、一次公務員試験の際に悪目立ちすることを避けられます。
汚れやキズがあるアイテムは着用を避ける
「過去に買ったものを着用しよう」「父が普段使っているものを借りよう」と検討している人は、汚れやキズがないか必ず確認しましょう。汚れやキズがあるアイテムを着用すると「清潔感がない」という印象を持たれてしまう可能性があります。
特に確認すべきアイテムはシャツです。シャツは肌に触れやすいアイテムであるため、皮脂や汗で汚れやすくなっています。また、シワがある場合は入念にアイロンがけをしましょう。
ほかにも、ジャケットやボトムス、靴に汚れや破けがあったら、新調したり、クリーニングや仕立て屋に出したりするなどの対応をしましょう。
ジャケット・革靴・パンプスを着用
オフィスカジュアルで一次公務員試験に参加する際、ジャケットと革靴もしくはパンプスの着用は基本です。
前述の通り、オフィスカジュアルとはスーツなどのフォーマルな服装を少しだけカジュアルダウンした服装を指します。Tシャツ一枚やサンダルなど、カジュアルすぎる服装は避ける必要があります。
そして、ジャケットや革靴、パンプスはフォーマルなイメージがあり、ビジネスの場としてふさわしい服装と言えます。スーツより色や形状などの選択肢が増えますが、あくまでもフォーマルさを意識した服装を心がけましょう。
フォーマルな場に適した服装を心掛ける
前述の通り、一次公務員試験はビジネスの場であり、フォーマルな服装を心掛ける必要があります。Tシャツ一枚やサンダルなど、カジュアルすぎる服装は避けましょう。
カジュアルすぎてNGな服装例
- 派手すぎる色や柄のもの
- Tシャツ一枚やパーカー、短パン
- スニーカーやサンダル
具体的にはジャケットや革靴、パンプスに加えて、襟付きのシャツやチノパンなどを選ぶのがおすすめです。シャツは白色のものだけでなく、薄いピンクや青など、落ち着いた色のものであれば問題ありません。
そして、カバンやベルトなどの小物類も落ち着いた色のものを選ぶのが重要です。
チノパンもアイテムによってはチノ素材であっても、プリーツ付きのものとそうでないものがあります。ジーンズと同じような5ポケットと呼ばれるデザインはあくまでも作業着を前提としたもので、ビジネスウェアとしては不向きなので、プリーツ付きのチノパンを選びましょう。
面接の不安を解消! 本番前に面接力を測って弱点を発見しよう
不安を抱えたまま面接本番に臨むと、面接官に好印象を残せず、内定が遠のいてしまう可能性があります。
そんなときこそ「面接力診断」を受けましょう。
簡単な質問に答えるだけで自分の弱点がわかり、改善方法も提案してもらえます。ぜひ活用して面接を突破してください。
- 近く面接本番を控えている人
- 自分の面接の改善点を知りたい人
- 過去の面接で力を発揮しきれなかった人
体温調節のできる服装を意識する
一次公務員試験で服装の指定がない場合、季節に合わせて体温調節ができる服装を意識するのが大切です。服装で体温調整ができないと筆記試験に集中できなくなることがあります。
夏の試験の場合は案内に「クールビズ可」と記載されているケースがあります。記載があればクールビズを意識した服装で問題ありません。一方で、クールビズに関する記載がない場合は、通常通りジャケットを着用していくのが無難です。試験場がクーラーで寒くなることも考えられるため、ジャケットは着用しましょう。
公務員の種類によってはスーツが無難な場合がある
ここまで一次公務員試験でのオフィスカジュアル着用に関して解説してきましたが、公務員の種類によってはスーツを着ていくのが無難な場合があります。一次公務員試験でもスーツを着用するのが無難なのは警察官・警察事務です。
警察官や警察事務も服装の指定がない場合がほとんどです。ただ、試験場で多くの人がスーツや制服を着用している傾向にあります。そのような場で余計な動揺を避けるためにもスーツを着用することをおすすめします。
- 一次試験をスーツで行くか私服で行くか迷います……。結局どちらで行けばいいのでしょうか?
迷ったらスーツで行けばどんなシーンにも対応できる
私服でという指定が特にないのであれば、スーツで行けばまず間違いはないです。採用試験も面接も仕事の場には違いないので、仕事をする服装のスタンダードはスーツです。
もし私服で行って周りがスーツの学生ばかりだった場合と、逆にスーツで行って周りが私服ばかりだった場合をイメージすれば、どちらがリスクが少ないかわかるでしょう。
スーツスタイルはネクタイを外してシャツの第一ボタンを外せば私服としても十分使えるものなので、場の雰囲気に応じてアレンジすれば良いのです。私服だったら、もし場の雰囲気に合わなければアレンジのしようがなく、そこで余計なストレスを抱えることになります。
基本はスーツ! 二次公務員試験の服装
二次公務員試験の服装
- 身だしなみも評価されるためスーツ着用が必須
- 指示があればクールビズでもOK
- 冬は防寒着も用意する
一次公務員試験に次いで、二次公務員試験での適切な服装を解説します。
結論から言うと、基本的にはスーツを着用しましょう。一方で、夏にはクールビズが認められたり、冬はさらに防寒が必要になったりするなど、イレギュラーが発生することがあります。イレギュラーも含めて二次公務員試験の服装を確認していきましょう。
身だしなみも評価されるためスーツ着用が必須
二次公務員試験では、面接を実施することがほとんどですが、服装を含めた身だしなみも評価の対象となることがあります。つまり、面接でどれだけ良い回答ができても、身だしなみが不適切だった場合、試験に落ちる可能性があるのです。
基本を把握していないが故に、面接官に「身だしなみが不適切」と思われるリスクを軽減するためにも、これまで解説した基本を押さえてスーツを着用するようにしましょう。
面接官は年代を問わず、清潔感があると感じられる身だしなみかどうかをチェックしています。スーツに折り目が付いていない、靴が汚れている、襟足が汚れている、フケがスーツに付いてる、派手なネイルをしている場合などは、清潔感が欠けていると判断しますので注意しましょう。
公務員の面接ではどのようなことが質問されるか不安になりますよね。以下の記事で公務員面接の頻出質問と回答方法を解説しているので、参考にしてみてください。
公務員面接の頻出質問15選|意図を汲み取った回答で好印象を残そう
指示があればクールビズでもOK
自治体によっては、公務員試験時にクールビズが認められる場合があります。その際は、試験の案内に「クールビズ可」または「軽装でお越しください」などと記載されています。記載があり必要性を感じた場合はクールビズを意識した服装で試験に参加しましょう。
一方で、夏場の試験でも「クールビズ可」「軽装でお越しください」などの記載がない場合があります。その際は、自分で判断することなく、まずは基本のジャケットとネクタイを着用したスタイルで参加しましょう。
ただし、暑い中で体調を崩してまで服装を厳守する必要はありません。面接中にあまりにも暑いと感じた場合は、早めに面接官に相談のうえ対応するのがおすすめです。
クールビズの場合で気を付けたいのは、ジャケットやネクタイを外していてもだらしなく見えないようにするということです。ジャケットで隠せないため、シャツそのものの形状や大きすぎてだらしなく見えないように、サイズにも気を配りましょう。
冬は防寒着も用意する
冬場の試験の場合、ジャケットを羽織るだけでは移動時に寒さを感じてしまいます。万全な状態で二次公務員試験に臨むためにも防寒着を着用することがおすすめです。
スーツ着用時にふさわしい防寒着はコートです。コートにもさまざまな種類がありますが、公務員試験時に適しているのはトレンチコート、またはステンカラーコートです。黒や紺、グレー、ベージュなど、落ち着いた色のものを選ぶと悪目立ちすることはありません。
一方で、ダウンコートやピーコート、ダッフルコートなどはカジュアルな印象を持たれてしまうためおすすめしません。
要注意! 公務員試験にふさわしくない服装やアイテムを解説
公務員試験にふさわしくない服装やアイテム
- 肌の露出が多い服装
- カジュアルすぎる服装
- 目立ちすぎる装飾品
- スポーツウォッチなどの時計
公務員試験を受ける際、試験官・面接官から悪い印象を持たれてしまう不適切な服装・アイテムがあります。不適切な服装・アイテムを選ぶと、筆記試験や面接の回答がうまくいっても選考に落とされる可能性もあるのです。
どのような服装がふさわしくないか、どんなアイテムの着用を避けるべきかなど、公務員試験時に避けるべき服装やアイテムを解説します。
肌の露出が多い服装
短パンやミニスカート、サンダル、タンクトップなど、肌の露出が多い服装はカジュアルな印象を持たれてしまいます。また、「ビジネスの場でオシャレを第一優先にしている」と思われたり、誠実さが伝わりづらかったりするなど、デメリットが多くあります。
さらに、「入職後も状況に合わせたふさわしい行動ができない」とイメージを持たれて、選考に落とされる可能性が高くなってしまうのです。
夏の暑い時期でも肌の露出を控え、フォーマルな服装を心掛けるようにしましょう。
カジュアルすぎる服装
前述の露出が多い服装を含め、Tシャツやジャージなどのカジュアルすぎる服装も避けましょう。さすがにジャージや部屋着のような服装で会場に向かう人はほとんどいませんが、注意すべきアイテムがジーンズです。
社会人でもジーンズを着用して出社する人はいます。「社会人が出社するときに着ているからフォーマルな服装だろう」と考える人もいるかもしれませんが、ジーンズはカジュアルなアイテムの一つです。不適切と思われるリスクを軽減するためにもジーンズをはじめとするカジュアルすぎる服装は着用しないようにしましょう。
目立ちすぎる装飾品
公務員試験時はピアスやネックレス、指輪など、目立ちすぎる装飾品は身に付けないのがおすすめです。派手な装飾品はビジネスの場に適さないため、公務員試験時でも悪い印象を持たれる可能性があります。
また、面接官によっては小さくて目立たないアクセサリーでも評価に悪影響を及ぼす場合があります。そのため、特別な理由がない限りはアクセサリーを外して参加するのが無難です。
スポーツウォッチなどの時計
公務員試験はスポーツウォッチやスマートウォッチなど、時計以外の機能を備えている時計は必ず外しましょう。公務員試験によってはこれらの時計の着用を厳しく禁止している場合があります。
たとえば、国税専門官の受験案内には以下のような記載があります。
試験実施中にスマートフォンなどの携帯電話、タブレット端末、スマートウォッチ、電子辞書等の電子機器類を操作した場合、操作しなくても身に付けていた場合、机の上や机の中に置いていた場合は、不正行為となりますので注意してください。
引用:国家公務員 国税専門官採用試験 受験案内
この場合、「落とされる可能性が高くなる」ではなく、明確に「不正行為」と記載されているため、絶対に着用してはいけません。少しのミスでこれまでの努力が水の泡になる可能性があるため、スポーツウォッチなどは避け、時計の機能だけを備えたシンプルな腕時計を着用するようにしましょう。
アドバイザーコメント
渡部 俊和
プロフィールを見る就活での服装のミスはマナーを軽視していることから起きやすい
マナーで失敗する根本的な原因は、服装やマナーなど基本的なことを雑に考えてしまうことです。たとえば、服選びは正しくても手入れが悪い、汚れに気づかない、といった細かいことでイメージを悪くしてしまうことがあります。
普段の私生活では服装はさほど重要ではないことが多く、個人の好みの違いでしかありませんし、能力や成果に影響することは少ないでしょう。しかし仕事をするうえでは外見や第一印象は意外に大事であり、成果にも影響することがあります。
服装は公務員になってからも仕事の成果に影響する大事な要素
仕事で会う人のほとんどは、あなたの人となりや内面を知っているわけではありません。どうしても見た目で判断されることが多くなり、それが対人関係を作るうえで大きな要素になります。
公務員の場合は国民、県民、市民という範囲で年代や経歴の違う人々に行政サービスを提供する仕事になるので、誰からも好感を持たれるような、それでいて仕事に合った身だしなみでなければなりません。というのも公務員は特殊な専門職でもなければ、基本的に仕事相手を選ぶことはできないからです。
服のしわや汚れなど、この程度は大丈夫だろう、という油断は禁物です。
国税専門官に興味のある人はこちらの記事も参考にしてみてください。志望動機の書き方と仕事内容について詳しくまとめています。
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服装以外も大丈夫? 公務員試験に適した身だしなみの整え方
公務員試験に適した身だしなみの整え方
- 髪型
- ヒゲ
- メイク
- 爪・ネイル
公務員試験の際、服装以外にも身だしなみを整える必要があります。たとえば、どれだけ適切な服装を着用しても、髪型がボサボサだったり、ヒゲが整っていなければ不潔な印象を持たれてしまうからです。
ここからは、公務員試験に適した身だしなみの整え方を解説します。少しの手間で印象を大きく変えられるため、事前に確認しておきましょう。
髪型
大前提として、寝癖をそのままにしたり、セットしない状態で試験に向かうと、「清潔感がない」や「頼りない」などの印象を持たれてしまいます。身だしなみで悪い印象を持たれないためにも、寝癖を直して最低限のセットはするようにしましょう。
ここからは公務員試験で適切な髪型を詳しく解説していきます。
男性向け:公務員試験に適した髪型
公務員試験時に髪型で印象を左右するのは、一般的に髪の毛の長さとセットと言われています。
公務員試験時に適切な髪の毛の長さ
- 前髪:目にかからずおでこが見える
- もみあげ:耳が出る
- 襟足:短く整っている
上記の3点を意識することで、清潔感と爽やかさを演出することができます。
また、ワックスやジェルを大量に使用するのは控え、少量で爽やかな髪型になるようセットするのがおすすめです。整髪剤で固めすぎてしまうと高圧的な印象を持たれる可能性があります。
服と同様、ファッションに偏り過ぎないことに注意しましょう。流行りの髪型でよく手入れされていても、仕事の場にそぐわなかったり仕事がしにくかったりするものはふさわしくありません。仕事をする場面を想定した髪型に整える方が良いと思います。
女性向け:公務員試験に適した髪型
以下のポイントに気を付けると、好印象につながりやすいとされています。
公務員試験に適した髪型
- 地毛か地毛に近い色にする
- 前髪が目にかからないようにする
- 耳が出るように一つにまとめる、またはショートヘア
これらを意識して髪型を整えるとスッキリした印象や誠実さなイメージを演出することができます。
一方で、髪色が派手だったり、前髪が目にかかっていたり、顔周りに髪の毛があったりすると野暮ったいイメージや不誠実な印象を持たれる可能性があるため注意しましょう。
髪型は顔の一部として、その人の印象を形づくる比較的大きな要素です。髪の長さや髪型でその人の印象が大きく変わることもあります。
公務員試験では、自分の個性を髪型で過度に表現しようとせず、どちらかといえば地味でシンプルな髪型で臨む方が無難だと考えておくのが良いでしょう。
こちらのQ&Aでは地毛が茶色の場合の対処法をキャリアコンサルタントが回答しています。地毛が明るい人は参考にしてみてください。
ヒゲ
ヒゲもしっかり処理しておきましょう。ヒゲに対する印象や価値観は人それぞれですが、公務員試験という場においては清潔感や誠実さをアピールする必要があります。その際、ヒゲが伸びていると「清潔感がない」や「不誠実そう」と思われる可能性が高くなるのです。
青ヒゲや剃り残しがイメージダウンにつながる可能性があるため、当日の朝にヒゲを剃るのがおすすめです。そして、あらゆる角度から剃り残しがないか確認するようにしましょう。
メイク
メイクは表情を明るくしたり、健康的なイメージを演出したりするのに効果的です。
しかし、公務員試験において濃すぎるメイクは不適切です。「オシャレを第一優先にしている」と思われる可能性が高くなってしまいます。「明るい」や「誠実そう」という印象を持たれるためにもナチュラルメイクを心がけましょう。
公務員試験に適切なメイク
- ベースメイク:ナチュラルメイクを意識して清潔感を感じさせる
- 眉毛:自然な形状に仕上げる
- アイメイク:自然なグラデーションで目力と立体感をアップさせる
- チーク:血色感を加えて健康的な印象を持たせる
- リップ:グロスやパール感は控えめにする
爪・ネイル
非常に細かい部分ですが、公務員試験の面接の際、爪の長さやネイルなども見られています。なぜなら、身振り手振りで説明したり、座ったときに太ももの上に手を置いたりなど、手先の動きが目立つ場面が多くあるからです。
爪は深爪にならない程度に切っておきましょう。爪が長かったり、汚れが付いていたりすると不潔な印象を持たれてしまいます。そして、ネイルはしないのが無難です。派手な色のネイルは悪目立ちする可能性があります。
アドバイザーコメント
谷所 健一郎
プロフィールを見る服装以外の身だしなみでほかにも気を付けたいポイントを押さえよう
カバン
スーツと合わない違和感がある色やデザインのカバンだと、服装を着こなしていてもマイナス評価になる可能性があります。 原則として黒、紺、グレー系で派手ではなく、A4サイズのファイルが入るカバンを選んでください。
腕時計、アクセサリー
高級ブランドの腕時計は、目立つので控えたほうが良いですね。また面接では、ピアス、指輪などのアクセサリーも外して臨みましょう。
スーツのポケット
スーツのポケットに物を入れ過ぎて膨らんでいると、だらしなく見えます。物を入れる場合は最小限にして、膨らまないようにしてください。
歯の汚れ
見落としがちなのが歯の汚れです。昼食後の面接で、食べたものが歯に残っていると清潔感がありません。食後に歯を磨くなどして、歯の汚れをチェックしましょう。
香水、体臭
香水やコロンは不快感を持つ面接官がいるので、原則として使用しないほうが良いでしょう。汗が気になる場合は、制汗スプレーやシートを使うなどの対策をしてください。
フケ、目やに
フケや目やにも清潔感がない印象を与えるので、面接前に鏡でチェックをおこなうことが大切です。
最終チェック! 公務員試験当日に確認すべき服装のポイント
公務員試験当日に確認すべき服装のポイント
- スーツ・シャツの汚れやシワ
- ネクタイの位置・結び目
- ストッキングのキズ
- 靴の汚れ
ここまでの内容から、公務員試験はどのような服装が適切か理解できたと思います。しかし、試験会場についてから汚れやキズなどが見つかる可能性もあります。そのため、試験当日に自宅で服装を最終チェックすることが大切です。
ここからは、公務員試験当日に確認すべき服装のポイントを解説します。最後まで気を抜くことなく、100%に近い状態で試験に臨めるようにしましょう。
スーツ・シャツの汚れやシワ
どれだけ色やサイズが適したスーツを選んでも、当日に汚れやシワが付いていると台無しになってしまいます。そのため、できれば事前にクリーニングに出すことが理想的です。クリーニングに出す時間がない場合でも、洗濯とアイロンがけはするようにしましょう。
また、シャツは移動中にシワができてしまう可能性があります。シワを最小限に抑えるためにも、移動中は座ったり、走ったりするなど、大きな動きは控えることをおすすめします。
ネクタイの位置・結び目
ネクタイは顔に近いため、意外と見られるポイントの一つです。試験場に到着する直前で結ぶこともできますが、自宅の落ち着いた環境で結んでおくことをおすすめします。
そして、ネクタイの位置がズレていないか、結び目が緩んでいないかなどを入念にチェックしましょう。時間がある場合は、試験場に到着する直前に鏡で確認しておくのがおすすめです。
ストッキングのキズ
ストッキングにキズがあると「だらしない」と思われる可能性が高くなってしまいます。しかし、どれだけ気を付けても知らぬ間に伝線することがあり、防ぐのは難しいです。
試験の際に伝線したストッキングを履くことを避けるためにも、カバンに替えのストッキングを入れておくのがおすすめです。もし伝線した場合はトイレなどの個室で替えるようにしましょう。
靴の汚れ
靴の汚れもあまり目立たないですが、見られた場合に「身だしなみが整っていない」という印象を持たれる可能性があります。自宅を出る前に革靴やパンプスなどの汚れは拭き取っておくようにしましょう。
しかし、試験場に向かう道中で靴が汚れてしまうことがあります。靴が汚れた場合に備えて、いつでも靴の汚れを拭けるようにウェットティッシュやティッシュペーパーを持ち歩くことをおすすめします。
公務員試験当日で慌てていると、ベルトをするのを忘れてしまうケースがあるので注意しましょう。またスーツにフケが付いていないか、スーツのボタンが取れかかっていないか、ネクタイにシミが付いていないかなど、再度確認をすることも大切です。
身だしなみも大切! 公務員試験にふさわしい服装で好印象を与えよう
公務員試験の際、基本の服装はスーツです。私服を着る場合はカジュアルオフィスを心がけましょう。
そして、特に二次公務員試験では服装だけでなく髪型やメイクなどの身だしなみも見られます。どれだけ良い回答ができたり、服装に気を遣ったりしても、身だしなみが整っていなければ不誠実な印象を持たれる可能性があります。
本記事を参考にして、公務員試験にふさわしい服装を着用して、「清潔感がある」や「誠実そう」などの好印象を目指しましょう。
アドバイザーコメント
木村 千恵子
プロフィールを見る公務員試験は身だしなみや清潔感も隠れた評価ポイントになっている
公務員という職業は、市民などの一般人からの目が厳しいという傾向があります。そのため公務員の服装で大切なのは、清潔感を与えることです。
スーツ、シャツ、靴、髪型、カバンなど、すべてにおいて清潔感を与えられるかがとても重要になります。公務員を目指す応募者も、同じように清潔感を与えられる人材かどうかも見えない選考基準の一つといえるでしょう。
服装のマナーを守って自信を持って試験に臨もう
たとえばどんなに成績が優秀であろうと、応募書類が完璧であろうと、面接時に身だしなみが整っていなければ、清潔感を与えることはできません。クールビズが適用されてある程度堅苦しさを緩めることが認められている場合であっても、シャツにシワや汚れが付いていては印象が悪くなります。
公務員を目指す皆さんは、つつましやかな印象を与えながらも明るく快活な笑顔を忘れずに、自分の服装と持ち物をきれいな状態に保っておくようにしてください。そうすることで、清潔感のある印象を与えられると同時に、自分に自信をもって面接に臨むことができます。
本コンテンツにおける編集方針
近年では「ダイバーシティー&インクルージョン(D&I=多様性と社会的包摂)」およびジェンダー尊重の重要性が増しており、PORTキャリアでは、就職活動・転職活動においてそうした取り組みを推進する立場をとっています。
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執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/合同会社渡部俊和事務所代表
Toshikazu Watanabe〇会社員時代は人事部。独立後は大学で就職支援を実施する他、企業アドバイザーも経験。採用・媒体・応募者の全ての立場で就職に携わり、3万人以上のコンサルティングの実績
プロフィール詳細キャリア・デベロップメント・アドバイザー/キャリアドメイン代表
Kenichiro Yadokoro〇大学でキャリアデザイン講座を担当した経験を持つ。現在は転職希望者や大学生向けの個別支援、転職者向けのセミナー、採用担当者向けのセミナーのほか、書籍の執筆をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/Koyoriキャリアワールド代表取締役
Chieko Kimura〇2度のアメリカ留学、20年以上の外資系IT企業勤務を経て、現在は留学生向け就職支援をおこなう。また、企業のキャリア支援や新入社員のクラウドコーチングなどにも幅広くたずさわる
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