この記事のまとめ
- 志望動機が書けない人には4つの原因が考えられる
- 3ステップで誰でも簡単に志望動機を書けるようになる
- 時間がなくてもすぐに志望動機が完成する方法も解説
志望動機が書けない人は作成に必要なステップを意識することが大切
履歴書やエントリーシート(ES)にて、志望動機がまったく書けず途方に暮れている人も多いのではないでしょうか。「何から書いたら良いのだろう」「そもそもどうやって考えれば良いのかな」などと疑問に思い、手つかずになっているかもしれません。
特に、なんとなくエントリーした企業の志望動機は考えにくい人も多いと思います。しかし、どんな人でも、あるいはどんな企業でも志望動機が書けるようになる方法がありますよ。
記事では、キャリアアドバイザーの小峰さん、三好さん、上原さんと一緒に、志望動機が書けないと悩む人向けに、すぐに書けるようになる方法を解説するので、しっかりチェックしてくださいね。
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ここから解説するのは基本的な志望動機の書き方になるので、高評価を得られる志望動機を作成したい、業界別や職種別の志望動機の作成方法を知りたいという人はこちらの記事をチェックしてくださいね。
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志望動機が書けない4つの原因
志望動機が書けない4つの原因
- 書くべき内容がイメージできていない
- 自分についての理解不足
- 企業についての理解不足
- 志望度が低い
そもそもなぜ志望動機が書けないのでしょうか。書くべきことが思いつかないという人は、根底に4つの原因があることが考えられます。
原因を理解すると、志望動機を書くために必要なことがはっきりと理解できるようになるので、まずはそもそも何が問題なのかをチェックしていきましょう。
「動機」はそもそも自分の内側から湧き出てくるものです。なぜ書けないのか、理由を理解しないまま体裁だけ整えてしまうと、「自分の気持ち」を置き去りにした志望動機になってしまいます。気持ちが入っていない志望動機は、企業に見抜かれますよ。
①書くべき内容がイメージできていない
まずは、志望動機の完成形がイメージできておらず、何をどう書けば良いのかまったくわかっていないというパターンです。
何を目指せば良いのかわからなければ、集めるべき情報や、構成の仕方も見当がつかないですよね。たとえ完成したとしても、それが企業に提出して良いものなのかも判断できないと思います。
志望動機を書く際は、どのような文章にすべきかイメージをしっかりと持ったうえで内容を考えることが大切です。
②自分についての理解不足
志望動機は、「なぜ自分がその企業を志望するのか」を伝えるものとなりますが、そもそも自分が企業のどのような要素に魅力を感じる人なのか、理解している必要があります。
なんとなくその企業に惹かれていたとしても、なぜ惹かれているのかしっかりと言語化できていなければ、志望動機は書けません。
自分が何を大切にしているのか、どのような判断軸を持っているのか、それが企業にどのようにマッチしているのかを伝えることで、説得力のある志望動機を作成できます。そのため、まずは自分について深く理解する必要があるのです。
志望動機というのは、「自分」が「その企業」を選んだ理由を第三者にわかりやすく伝えるものですね。
したがって、まずは「自分」の興味関心・価値観・適性・意図などを自己分析しないとなかなか書けないわけです。
そのため、志望動機が書けない主な原因には、「自己分析不足」が多いのではないかと思います。
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「この仕事に就きたい!」と思っていても、なぜそうなのかをうまく説明できないと悩む学生は多いです。
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③企業についての理解不足
たとえ自己理解ができていたとしても、企業理解が不足していると、「なぜその企業に入社したいのか」が考えられません。
志望動機が書けない人の多くは、企業理解が十分に進んでいません。企業についての情報は膨大で、調べるのは一苦労ですよね。特に、BtoB企業など、普段なじみがない企業であれば、なかなか仕事内容のイメージが湧かずに理解が進まないこともあると思います。
しかし、そもそも企業の特徴をしっかりとつかんでいなけば、その企業に入社したい理由を考えることは難しく、たとえ志望動機を書けたとしても、採用担当者からは「自社のことをよく知らなさそうだし、志望度は低そうだな」と見抜かれてしまいます。
企業を選択したのに志望動機が書けないということは、企業に感じた魅力をうまく言語化できないことに他なりません。企業研究を深めることで、ポイントが見えてきます。
④志望度が低い
たとえば、なんとなく良いイメージがあった、周囲から進められた、周りが受けていた、持ち駒を増やしたい、などの理由で受けており、志望度が低い場合も、志望動機が思いつかないことが多いですよね。
あまり惹かれていないので、どんなに自己分析や企業研究をしても志望動機が思い浮かばないということがあると思います。また、モチベーションが低いので研究する気にもなれないかもしれません。
そのような本音を書くわけにもいかず、志望動機が書けないと悩む人は多いと思います。
アドバイザーコメント
三好 真代
プロフィールを見る何かを望む気持ちがなく志望動機が書けない学生も多い
学生の中には、就活に限らず、「何かを望む気持ち」をあまり強くは持てないと言う人が一定数います。
特に何かやりたいことがあるわけでもなく、これまでの進路も何となく選んできた。大金持ちになりたいとか、成功したいとか、周りの友人たちが思い描くような立派な夢もないし、普通に働いて普通に暮らしていけたらいいと思っている。
そんな穏やかな幸せを望む学生は、「この会社でなければならない」という明確な志望動機を書けずに悩む傾向があります。
今その企業を選んでいる条件から志望動機を考えてみよう
その場合、「どこの会社でもいいのか」と自分に問いかけてみてください。
志望動機を書こうとする企業がある、ということは、何かしらの条件で「志望する or しない」を決めているはず。その条件を改めて確認してみましょう。
選ぶために必要だった条件のなかに、「なぜ志望するのか」のヒントが在りそうです。
「この会社でなければならない」とまでは言えなくてもOK。「○○という条件」があったらどこの会社でもいい、と思えることがあれば、それは志望動機になり得ます。
「(条件)が叶う御社でぜひ働かせていただきたい」と、自分らしい幸せを叶える目的をしっかり伝えましょう。
誰でも確実に完成! 志望動機を作る3ステップ
志望動機を作る3ステップ
- 例文を見て完成形をイメージする
- 必要な情報を収集する
- 情報を結び付けて志望動機の構成にしたがって並べる
志望動機が書けない原因がわかったところで、ここからは、その原因を踏まえ、志望動機が確実に書けるようになる方法を3ステップで解説していきます。いきなりESなどに書くのではなく、段階を踏んで準備してから書くことが大切です。
準備すべきことや考える順番を理解し、志望動機を作成するイメージをつかみましょう。
①例文を見て完成形をイメージする
志望動機が書けない原因の1つとして、書くべき内容がイメージできていないことがあると解説しました。そこで効果的なのは、例文を見て完成形をイメージすることです。
特に、志望企業や業界に関する例文や、自分と共通点のあるエピソードが盛り込まれている例文を見ることが効果的です。たとえば商社業界を志望するのであれば商社業界の例文をチェックしたり、「リーダーシップを活かしたい」と考えるのであれば、リーダーシップがあることをアピールしつつ志望動機を伝えている例文を見るイメージです。
例文を見たうえで、志望理由として伝えるべきことや構成方法を理解し、盛り込むべき内容や調べることを考えましょう。
②必要な情報を収集する
完成形をイメージしたら、必要な情報を収集していきましょう。志望動機が書けない原因として、自己理解不足、企業理解不足があると解説しました。実際に、自分や企業についてのどのような情報が必要なのかをチェックしたうえで収集していきましょう。
たとえ志望度が低くても、志望動機を書くのに必要な情報を押さえれば、あとはそれを組み立てるだけなのですらすらと書けるようになりますよ。
③情報を結び付けて志望動機の構成にしたがって並べる
志望動機を書くのに必要な情報を収集できたら、伝わりやすい志望動機を作成するために、志望動機の構成にしたがって並べましょう。
わかりやすい志望動機の構成は一定決まっており、採用担当者は、その構成に従って志望動機が書かれていないと違和感を感じることがあります。「読みにくい」と思われてしまった場合、内容を吟味せずに落とされてしまうことがあるので注意が必要です。
反対に、構成に則ってわかりやすく書けていれば、多少内容にインパクトがなくても良い印象を残せることがあるので、最後にしっかりと構成を守って書きましょう。
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まずは志望動機の例文をチェックして完成形をイメージしよう
志望動機の例文
- 商社業界を志望する場合
- 保険業界を志望する場合
- 出版業界を志望する場合
- IT業界を志望する場合
では早速志望動機を考えていきましょう。まずは完成形をイメージするために、例文をチェックしてくださいね。
ここでは、商社、保険、出版、IT業界の志望動機の例文を紹介します。自分が志望する業界でなくても、調べるべき企業の情報やアピールすべき自分の情報がわかるようになります。
志望動機の例文①商社業界を志望する場合
商社業界を志望する場合
私が御社を志望する理由は、自由闊達で何事にも挑戦できる社風に惹かれたためです。
私は何事にも挑戦したいという気持ちがあります。たとえば大学3年生のときに参加した、通信業界の営業の長期インターンシップでは、「幅広くさまざまな仕事に挑戦したい」という思いから、社員に掛け合い、社員と同様の仕事に多く挑戦させていただきました。
また、その中でも「インターン生では絶対に無理」と言われていた大型案件に挑戦し、見事受注がきまったときは「何事にも物怖じせず挑戦するところが功を奏したね」と社員からお褒めの言葉をいただきました。
特に創業年数の長い商社業界は、保守的なビジネスになることがあるとお聞きしていますが、御社は自由に、どんなことにもまずは挑戦させる社風だと伺っています。そのような社風の中で、私の、何事も物怖じせず挑戦できる強みを活かして貢献したいと考え志望します。
商社業界は、商材を扱い、新しい価値を見つけて(創造して)、それを必要とする人々に届けていくというお仕事です。
したがって、新たな価値を生み出す創造性や人と人とをつないでいくコミュニケーション力を活かすという点で、自身の経験や強みを言語化して、それを志望動機に表現していくと良いのではないかと思います。
以下の記事で、商社の志望動機の書き方を解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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総合商社・専門商社別の志望動機例文10選|必須の対策4選も解説
毎年、就活生に人気の商社ですが、選考を突破するために徹底した業界・企業研修を実施したうえで志望動機を作成する必要があります。記事では、キャリアアドバイザーの解説を交えながら、商社の志望動機を作成するうえで押さえておくべきポイントや注意点を解説します。総合商社・専門商社の志望動機も交えて解説しているのでぜひ参考にしてみてくださいね。
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志望動機の例文②保険業界を志望する場合
保険業界を志望する場合
私が損害保険業界を志望する理由は、人を支えられるところに魅力を感じたためです。中でも御社は、保険事業にとどまらず幼稚園や老人ホームなど、さまざまな事業を展開されており、多くの人を支えられるのではないかと思い志望します。
私は学生時代、応援部に所属し、体育会の部活動の試合で応援をおこなっておりました。私たちの応援で励まされたという声を聞くときもあり、特に逆転ホームランを決めた野球部の試合では、当時のバッターから「応援部が一生懸命応援してくれている様子を見て、自分も頑張らなくてはと気合が入ったからできたことだ」と聞き、やりがいを感じました。
将来も人を支える仕事をしたいと考えたところ、困った人の支えになる保険業界に魅力を感じました。その中でも、あらゆるリスクを補い、より人々のニーズに応える損害保険業界に魅了されています。
特に御社は、その中でも保険という枠組みに捉われずさまざまなニーズに応えるサービスを提供している点に大変魅力を感じています。
さまざまな人の支えになりたいという熱い思いを持って御社に貢献できるのではないかと考え志望します。
人や組織が直面する困難をサポートするのが保険業界です。人や組織を支援するという観点で企業研究を進めることで、その会社独自の特徴をつかむことができ、志望動機が書けるようになると思います。
金融業界を志望する場合は、こちらの記事を参考にしてくださいね。特徴やトレンドを詳しく解説しているため、業界研究に役立てられます。
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志望動機の例文③出版業界を志望する場合
出版業界を志望する場合
私が御社を志望する理由は、幅広いコンテンツに事業を展開されている点に魅力を感じたためです。
私は人々を楽しませたいという思いが強く、大学では映画サークルに所属し、いわゆるプロデューサーとして映画を制作していました。
ただ、もともと映画が好きでない人にはそもそも映画を見てもらえることは少なく、「もっと多くの人の心に届けたい」と考え、幅広いコンテンツにかかわりたいと感じるようになりました。
そこでエンターテインメント業界、出版業界を中心に企業研究をしていたところ、御社は漫画、児童書、ゲーム、映画、本、アニメなどさまざまな事業をすべて成長させており、大変魅力を感じました。
映画サークルで培った表現力を活かしつつ、さまざまな人の心に届けられるコンテンツを作成し御社に貢献したいです。
出版業界は、新しく魅力ある書籍やコンテンツを創り続けるというお仕事です。
したがって、自分の意見を主張しながら、多様な価値観や意見も取り入れつつ、より新しく魅力あるものを創り上げていくという点を踏まえて志望動機につなげていけると良いのではないかと思います。
出版社を目指している人は、以下の記事も参考にしましょう。出版社に就職するにあたって必要な対策を解説しています。
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志望動機の例文④IT業界を志望する場合
IT業界を志望する場合
私が御社を志望する理由は、企業理念の1つである「執着心」に共感したためです。
私は何事にも執念を持って取り組みます。高校時代、初心者の状態で吹奏楽を始めたのですが、強豪校であり最初はどの舞台にもまったく立たせてもらえませんでした。しかし、「一員となって演奏したい」「ゆくゆくは独奏を任せてもらえるようになりたい」という思いから、たとえメンバーから外されても朝練習、昼練習、夜練習と個人練習を重ねました。
その結果、コーチから「いつも努力している様子を見ている」といっていただき、3年生のコンクールでは独奏を任せていただけるようになりました。3年間かかりましたが、当時は私の執念が結果に結びついたと感じました。
このように私は結果を出すまで執念を持って取り組むことができます。そこで、執着心を企業理念に掲げ、ビジネスをおこなっている御社に惹かれ志望します。
IT業界と一口に言っても多種多様な業種や職種が存在し、選ぶ企業によって働き方や必要スキルなどが大きく異なります。
「誰に」「何を」「どのように」提供するIT企業なのかを押さえ、どこに共感するのかを明確に示すよう意識すると書けるようになりますよ。
IT業界の志望動機の作り方は、こちらの記事で詳しく解説しているので併せて参考にしてくださいね。職種別の例文も紹介していますよ。
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IT業界の受かる志望動機の書き方|職種別の例文10選も紹介
IT業界は5業種に分かれ、それぞれに特化した志望動機の作成が必要です。キャリアコンサルタントが業種・職種別の例文を交えながら、IT業界の志望動機を解説。IT業界の知識を押さえて、受かる志望動機を作成し、選考を突破していきましょう。
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企業理念に共感する志望動機を書く際は注意点があります。こちらの記事で企業理念の志望動機の作り方や評価されるコツを解説しているので、併せてチェックしましょう。
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例文9選|志望動機で企業理念への共感を伝えて唸らせる4ステップ
志望動機に企業理念を盛り込むときは、差別化と具体性が必須です。企業理念の志望動機のメリット・デメリットを理解しつつ、高評価を得られる志望動機を作成しましょう。この記事では、企業理念の志望動機で差別化する方法や具体性を盛り込むコツ、避けるべき注意点を、キャリアコンサルタントと解説します。すぐに使える例文も紹介していますよ。
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ほかにも、業界や職種別の志望動機は以下の記事で例文や作り方を詳しく解説しているので、併せて参考にしてくださいね。
業界別
・ガス業界の志望動機
ガス会社の志望動機は社会貢献では落ちる! 例文付きで作り方も解説
・アパレル業界の志望動機
例文11選|アパレル業界の志望動機に必須の準備と書き方を解説
・コンサル業界の志望動機
例文12選|コンサルの志望動機で必須のアピール内容とNG例を解説
・物流業界の志望動機
例文8選|物流業界の志望動機は2つのコツで差別化しよう
職種別
・事務職の志望動機
例文20選|事務職の志望動機を職種別・業界別に徹底解説
・営業職の志望動機
例文18選|営業職の志望動機で採用担当者を惹きつけるコツ
題材別
・社風の志望動機
「社風の志望動機」は注意が必要! 例文付きで受かるコツを伝授
その他
・英語の志望動機
例文3選|英語の志望動機を簡単に作成する方法を4ステップで大公開
志望動機で困っている人は
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志望動機に必要な情報を収集しよう
志望動機の完成形のイメージが湧いたら、実際に志望動機を作成するために必要な情報を集めましょう。
志望動機が書けない原因として自己理解、企業理解不足があると解説しました。それぞれにおいて必要な情報を具体的に解説するので、集めきれていない情報があれば収集、分析をおこないましょう。
分析すべき自分についての5つの情報
分析すべき自分についての5つの情報
- 興味を持つ対象
- 好きなこと
- 得意なこと
- やりがいを感じること
- 大切にしている価値観
「自己理解をする」と聞くと、「果てしない作業になりそうだな」と感じる人もいるかもしれませんが、たった5つの情報を理解しておくとぐっと書きやすくなります。
また、「自分のことについては誰よりも自分がわかっている」と感じる人も多いのではないでしょうか。その場合も、「志望動機を書くために」必要な自身の情報については理解できていないかもしれません。ここで解説する情報をチェックし、「いまいちわかっていないかも」と感じるものがあれば分析してみましょう。
そもそも自己分析を一度もやったことがない、志望動機以外も書けないので徹底的に自己分析をしたいという人はこちらの記事をチェックしてください。自己分析の方法を徹底的に解説しています。
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自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説
自己分析は就活の明暗を分ける重要なポイント。自己分析をするメリットや自己分析のやり方、注意点などをキャリアコンサルタントが解説します。自分に合った自己分析方法を見つけて選考や企業選びに活かしましょう。
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①興味を持つ対象
まずは、これまでの人生で何に興味を持っていたのか、振り返ってみましょう。関心の対象は志望動機の根拠にすることができます。
たとえば「楽器を演奏し人々を感動させることに興味を持ち吹奏楽を始めた」などと過去を振り返ってみましょう。そうすることで、たとえば「人々に感動をもたらすエンターテインメント業界に関心を持った」などと結びつけることができますよ。
関心を持つものを伝えると、モチベーションの対象がわかり、それを志望動機とすることができます。過去に関心を持って始めたものなどを書き並べ、その共通点を探し出してみましょう。
- 興味を持ったとしても行動に起こしていない、もしくは長続きしていない活動でもピックアップして良いのでしょうか。
長続きしていない活動も含め広くピックアップしよう
はい。逆に、自分を広く知るためのいい視点だと思います。はじめは興味を持ったけど、やらなかった、あるいは続かなかったことには、きっと理由がありますよね。
なにか足りないものを感じたとか、やってみたら向いてなかったとか、そんな理由の中に、興味だけでは計れない、自分の価値観や適性などを見ることができると思います。
②好きなこと
「関心を持つもの」と少し似ていますが、自分の好きなことを分析することも効果的です。たとえば「人々の趣向などを分析することが好きなので、マーケティング職につきたいと考えました」などと、好きなことを志望動機に結びつけることが可能です。
ただ、「好き」というだけでは志望動機の内容として説得力に欠けると捉えられることもあるので、好きでかつ他者から評価されたり、功績を残したり、長期間継続した経験があると良いです。
「興味を持つ対象」と同様、これまでの人生を振り返り、好きで取り組んだことの共通点を探しましょう。
好きで継続したことがある場合は、継続力の自己PRにつなげることも可能です。詳しくはこちらの記事をチェックしてみてくださいね。
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例文13選|継続力の自己PRはどう伝える? 書き方や注意点を解説
継続力は幅広い業界や職種で評価されやすい力の1つです。企業が求める継続力を見極めてアピールしましょう。求められる継続力の見極め方やアピール方法、留意点をキャリアコンサルタントとともに解説します。例文を参考に人事に響く自己PRを作成しましょう。
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③得意なこと
「得意なことしたい」「強みを伸ばしたい」というのも志望動機の根拠になりえます。たとえば「論理的思考で課題を解決することが得意なので、その強みを活かせるコンサル業界を志望する」といったように伝えることができます。
過去を振り返り、努力しなくても自然とできたり、苦に思わず取り組めたり、何気なくおこなって他者から褒められたりしたことなどから共通点を探してみましょう。
「関心があり得意なこと」「好きであり得意なこと」を探すと、より志望動機の根拠として効果的です。関心がなかったり好きでない場合は、たとえ得意であってもそれに取り組みたいとはあまり思わないですよね。そのため、得意というだけでは志望動機の根拠となりにくいこともあります。
「企業に入社したい」という意思を伝える志望動機を考えるには、得意なことから伝える場合、それが好きであること、もしくは関心があることかも考えておきましょう。
志望動機に得意なことや強みを書くことで人柄を表現できます。人柄が書かれることで初めて採用担当者は、会社に合う人材かどうかを判断できるようになるのです。
④やりがいを感じること
やりがいを感じることを根拠に、志望動機を書くのも効果的です。たとえば「人の成長を支えることにやりがいを感じるため、教育業界を志望した」などと伝えることができます。
やりがいとは、充足感や手応えを感じられる事柄です。やりがいが活動のモチベーションになる人は、過去にやりがいを感じて取り組んだことの特徴を考えてみましょう。
たとえば「カフェのアルバイトで顧客に直接感謝の言葉を言われてからやりがいを感じ、それ以降アルバイトが楽しくなった」「部活動は厳しかったものの、成長を感じることがやりがいとなりつらくても続けられた」などとやりがいを感じられた経験があるか振り返ってみてくださいね。
カフェでのアルバイト経験から、就活でもカフェで働くことを目指している人もいるのではないでしょうか。カフェでのアルバイト経験を活かした志望動機の書き方を詳しく知りたい人はこちらの記事を参考にしてください。
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例文10選|カフェの志望動機は簡単3ステップで周りと差別化しよう
この記事では、カフェで働きたいと考えている新卒就活生向けにカフェ業界の現状や志望動機作成のポイント、向いている人などを解説しています。キャリアコンサルタントによる、企業側の視点も解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
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⑤大切にしている価値観
大切にしている価値観をもとに志望動機を書くこともできます。「環境問題を重視すべきだという思いがあり、SDGsの取り組みにより持続可能な社会を作ろうとさまざまな活動をしている御社に惹かれました」などと伝えられます。
今までの決断は、無意識的にも価値観に基づいておこなわれてきたものが多いと思います。たとえば、どの集団に所属するか、困難にあたった際どう解決するかなど決断をするときは、「成長につながることをすべき」などと、「こうあるべき」と考える価値観に基づいておこなわれていることがありますよね。
「行動する際何を考えたか」を思い出し、そこから「なぜそう考えたのか」と深掘りして、大切にしている価値観を見つけてみましょう。
- そもそも自分が持っている価値観って見つけることが難しいと感じますが、簡単に見つけられる方法はありますか?
過去の印象が強い経験を深掘りすると見つけやすい
価値観というのは、自分がより大切にしている基準のことですね。これは過去の経験から培われています。そのため、過去の思い出深い経験から紐解いていくと見つかりやすいです。
たとえば、辛かったけど頑張り続けた経験には、やめずにやり続けるという選択をしているわけですから、そこに自分なりの基準があるはずです。
また、寝食を忘れて没頭できた経験なんかには、そこに没頭できるほどの価値を感じていたわけですから、没頭できた理由を深掘りしていくと、自分がなにより価値を感じていることが見つかるのではないかと思います。
アドバイザーコメント
三好 真代
プロフィールを見る6つの領域から関心の対象を見つけ志望動機を考えてみよう
上でも解説している通り、志望動機を考える時、自分がどのようなことに興味関心を持っているかを知っていると役に立ちます。
アメリカの心理学者ジョン.L.ホランド博士が個人の興味関心を6領域に分けて職業への適合性をはかることができる理論を提唱しました。自分がどの領域に関心を持っているかを知り、志望動機に活用してみましょう。
R: 現実的 Realistic
機械や物を対象とする具体的な活動に興味がある
I: 研究的 Investigative
研究的研究や調査のような活動に興味がある
A: 芸術的 Artistic
慣習的音楽、美術、文芸など芸術的な活動に興味がある
S: 社会的 Social
人に接したり、奉仕するような活動に興味がある
E: 企業的 Enterprising
企画したり、組織を動かすような活動に興味がある
C: 慣習的 Conventional
定まった方式や規則に従って行うような活動に興味がある
どの領域に関心を持っているかは、厚生労働省の職業情報提供サイトjobtagで簡単に診断ができますよ。
特別な動機がなくても大丈夫!
ツールを使えば魅力的な志望動機が作れます
「第一志望以外の志望動機が思い浮かばない……」と感じたことはありませんか?そんな時にぜひ活用してほしいのが「志望動機作成ツール」です。
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志望動機で困ったら、まずはツールを活用してみましょう。
(人材業界の場合)
収集すべき企業についての5つの情報
収集すべき企業についての5つの情報
- 企業理念
- 社風
- 商品やサービス
- 事業内容
- 今後の動向
志望動機が書けない人は、企業情報不足も考えられると解説しました。ただ、企業ホームページ(HP)を見ても多くの情報が盛りだくさんで、何からチェックすれば良いのかわからないと感じる人も多いと思います。
そこで、ここからは志望動機を書くために必要な情報を5つに絞って解説します。企業HPや企業のパンフレットなどと照らし合わせつつチェックしてください。
①企業理念
まず大切なのは企業理念を調べることです。企業理念を調べると、たとえば志望動機として「『安心・安全のテーマパークを作る』という企業理念を拝見し、安心を提供し、前向きな気持ちになってもらうという思いに共感し志望します」などと伝えることができます。
企業理念は企業の根幹となる価値観が反映されているものです。つまり、企業理念に共感していることを伝えられると、企業と自身の根底の価値観が合っていることを伝えられます。
企業理念は企業HPのトップなど、目立つところに掲載されているため、見てみましょう。
また、併せて行動理念もチェックしてみると良いです。行動理念は企業理念に基づいて設定されたものであり、企業理念をかなえるために、具体的にどう行動すべきとされているかがわかります。行動理念も併せてみることで、企業理念に込められている思いをより具体的にイメージしましょう。
企業理念をチェックする際のポイントは、その企業理念の奥にある会社としての価値観を深掘りしておくことです。それを読み解くためには、その会社が何を大切にしているのか、社長メッセージや経営方針などを調べて、整理していくと良いと思います。
②社風
志望動機として社風に共感したことを伝えることも効果的なので、ぜひチェックしてみてください。たとえば「御社の何事にも挑戦する社風と私の価値観がマッチしていると感じ志望します」などと伝えることができます。
社風とは
社員が構成する雰囲気や企業の風土など
社風は企業HPやパンフレットではわからないことが多く、説明会に参加したり、OB・OG訪問などに行き社員の雰囲気を感じ取ったり、社員に「御社の社風を教えてください」などと聞く必要があります。
社員の人柄、評価方法、仕事の進め方などを調べ、企業独自のカラーをチェックしてみましょう。
志望動機に社風を盛り込む方法は、こちらの記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
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「社風の志望動機」は注意が必要! 例文付きで受かるコツを伝授
安易に社風を志望動機にすると選考通過は難しくなります。社風を志望動機とするメリットを理解し、盛り込むべき内容を押さえて志望動機を作成しましょう。キャリアコンサルタント監修の例文も紹介するので参考にしてください。
記事を読む
③商品やサービス
企業の商品やサービスに共感していると伝えるのも志望動機として効果的です。企業HPなどで主力商品の開発時のエピソードをチェックしたり、日頃から愛用している企業の商品の良さを分析したりすると良いです。
ただ、商品の良さを伝える場合は、消費者目線になりすぎず、開発する企業側の目線を持つよう意識することが大切です。消費者目線のみで共感を示していると、採用担当者は「自社の社員ではなく、消費者のままでも良いのではないか」と感じるかもしれません。
企業側の目線を取り込む例として、たとえば「老若男女問わず多くの顧客を幸せにしたいという開発の意図を感じられて良かった」などと伝えると良いです。
消費者や顧客に届く商品やサービスにこそ、企業が最も注力した「結果」が現れています。氷山の一角ともいえるその「結果」から得られる情報には、企業のさまざまなメッセージが込められています。
どのようなメッセージを受け取り志望動機に活かすかは、あなた次第ですよ。
④事業内容
企業がどのような仕事をしているのか、広い視野を持ち事業をチェックすることも大切です。たとえば「主力のカード商品だけでなく、SDGsの取り組みにも力を入れているのだな」などと、商品やサービスの開発だけでない企業の活動をチェックしてみましょう。
特に、現在注力している事業を調べておくと、「それに参画したい」と伝えることができます。たとえば「出版業界である御社はメイン事業である児童書に加え、シニア向け雑誌の売り上げも堅調に伸ばされており、幅広い消費者の心に届くコンテンツを作成されているところに感銘を受けました。私は多くの人に笑顔を届けたいと考えるため、御社の事業に参画し活躍したいです」などと伝えられますね。
企業HPや最近のニュースなどを確認し、企業が注力してきた事業内容をチェックしてみましょう。
- 事業内容といっても、企業の取り組みは多くあり、何を見れば良いかわかりません。事業内容の中で特に見るべきものはありますか?
特に注力していることをチェックしてみよう
事業内容の中でも、これから会社が特に力を入れて取り組んでいくことに注目してみましょう。
会社が将来達成したいことやそれを目指すうえで実行する具体的な施策はホームページに書かれています。
その取り組みを見て、自分のやりたいことや興味と合っているか、自分が大切に感じている価値観とあっているかみてみると良いです。
面接では、直接「最近のニュースで気になっているものはありますか?」などと聞かれることがあります。こちらの記事では、そのような質問への回答方法を解説しているのでチェックしてくださいね。
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⑤今後の動向
調べるべき企業の情報として特に重要なのは、今後の動向です。企業の今後の動きをつかみ、会社が目指す方向にマッチしていることを伝えられると、採用担当者から「入社後活躍しそうだな」という印象を持ってもらえるかもしれません。
たとえば「デジタル化に注力されている御社で、学生時代に培ったプログラミングスキルを活かして貢献できるのではないかと考え志望します」などと伝えることができます。
企業が注力する予定の事業内容については、企業の基本声明や中期経営計画に掲載されています。「企業名 中期経営計画」と検索してチェックしてみましょう。
中期経営計画ついて押さえておくべきことは、「VUCA時代における持続可能性を企業がどのように考えているか」に尽きます。
企業がVUCA時代にどのように対応するのか、それに対して自分は共感するのか、はたまた違和感を感じるのかを整理すると良いですよ。
共感するのであれば、その旨を志望動機に盛り込めば良いのです。
アドバイザーコメント
小峰 一朗
プロフィールを見る企業情報を調べるときは企業の方向性を意識することが不可欠
志望動機を書くうえで調べておきたいそのほかの情報としては、その企業のビジョンやパーパスです。
その企業は事業活動をおこなうことで、どのような人たちに、何を届けて、どんな社会を創ろうとしているのか、それは何を目的としているのか、といったその企業の方向性としてのビジョンやパーパスを調べるということです。
その企業の方向性が自分のキャリアビジョンややりたいことと重なるところを見つけて伝えることにより、会社と自分がそのビジョンに向かってともに成長していくことができ、エンゲージメント高く働き続けることもできる、というメッセージを伝えることができます。
企業と自分それぞれの将来なりたい姿を明確にしておこう
なお、ビジョンやパーパスを明確に記載していない企業については、企業理念や行動指針、社長メッセージなどから、将来のありたい姿を読み取ることもできるかと思うので、ぜひトライしてみてください。
もちろんそのためには、自分のキャリアビジョンというものも言語化しておくことが大事になっていきます。自己分析の結果をもとに、10年後、20年後の自分のありたい姿もぜひ描いてみてくださいね。
志望動機が思いつかない人は、ツールを使うのが一番オススメ
・業界・職種ごとの志望動機がわからない人
・アルバイトやゼミで忙しい人
企業の情報と自分の情報を結び付けよう
ここまで解説した内容で、分析すべき自分の情報と、調べるべき企業の情報が理解できたと思います。それらを結び付けられれば、志望動機の要素はほぼ完成といっても過言ではありません。
たとえば自己分析をして「穏やかな環境でマイペースに活動することが好き」、企業研究をして「穏やかで協調性がある社風」と理解すれば、「協調性を重視される社風があるとお聞きし、私が自分らしく力を発揮できる環境にあるのではないかと感じ志望しました」などと伝えることができます。
企業の情報、自分の情報、まずはそれぞれを書き並べてみましょう。そして、共通点があるものを見出し、志望動機の根拠としてくださいね。
志望動機の構成にしたがって並べよう
志望動機の構成
- なぜその業界や企業を志望するのか
- 根拠となるエピソード
- 入社後にどう貢献できるか
では、実際に志望動機を書くために、伝わりやすい順番に並べ替えましょう。
繰り返しになりますが、志望動機を書く際は内容以上に伝える順番が大切です。順番がわかりにくいと、良い内容を盛り込んでいたとしても「読みにくい」と思われてしまいます。
わかりにくい構成の志望動機に対して、自分の言いたいことを的確に人に伝えることが苦手な人、話がわかりにくく何を言いたいのかよくわからない人、コミュニケーションが取りづらい人という印象を持ちます。
うまく書けないということは、うまく話もできないのだろう、と感じますね。
これまで整理した内容を、わかりやすい順番に並べ、採用担当者が読みやすい志望動機を作りましょう。
①なぜその業界や企業を志望するのか
まずは、なぜその業界や企業を志望するのか、「志望動機を教えてください」という質問の結論となる部分を書きます。
結論から伝える方法はPREP法といい、ビジネスでは特に基本的なコミュニケーションの方法とされています。
PREP法
結論(Point)、理由(Reason)、具体例(Example)、結論の頭文字を取ったもので、コミュニケーションをする際の基本となるフレームワーク
結論から伝えず、たとえば「私は学生時代ダンスサークルに所属し……」とエピソードなどから書いてしまうと、採用担当者は「この話はどこに向かっていくのだろう」と理解に時間がかかってしまいます。
まずは「私が御社を志望した理由は、穏やかで協調性のある社風に惹かれたためです」などと、最も伝えたい結論を相手に伝えましょう。
志望動機の書き出しは、本気度を伝えるため大切な部分です。こちらの記事では、効果的な書き出しの作り方を解説しているのでぜひチェックしてくださいね。
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「志望動機作成ツール」では、AIがあなたの思いや強みを文章に落とし込み、選考に強い志望動機を作成します。
面接官の心に響く内容を準備し、次のステップに進む準備を整えましょう!
②根拠となるエピソード
志望動機を書くためには「好きなこと」「得意なこと」などを自己分析をすると解説しましたが、その際に思い出した好きなこと、得意なことなどに携わったエピソードを根拠として書きましょう。
エピソードは、具体的に書くと、採用担当者にそのときの様子が伝わりやすくなります。固有名詞や数字を用いて具体的に表してみましょう。
たとえば結論が、「私が御社を志望した理由は、穏やかで協調性のある社風に惹かれたためです」であれば、エピソードとしては「20名規模の手話サークルに所属していて、穏やかで協調性のある雰囲気があったからこそ安心して自分らしく活動でき、手話コンテストでは入賞するなど力をつけることもできた」などと伝えられますね。
志望動機に「根拠」が必要なのは、相手の納得感を得るためです。ポイントは他人軸で終わらないこと。
たとえば「周りが喜んでくれるから」など、一見動機としてよさそうですが、それが自分にとってどうなのか(自分軸)を加えることで説得力が増しますよ。
③入社後にどう貢献できるか
最後に、入社後に企業にどう貢献できるかで締めましょう。採用担当者が気になるのは、応募者が将来企業で活躍できるかという部分です。
企業研究で調べた内容と、自己分析した内容をマッチさせ、それを志望動機の締めとして伝えることが大切です。たとえば企業理念が「革新」であり、自分の得意なことが「何事にも恐れず挑戦すること」なのであれば、「何事にも恐れず挑戦できる強みを活かし、『革新』を理念に抱える御社の開拓者として貢献したいです」などと伝えられます。
企業と自身の特徴を照らし合わせ、企業にどう貢献できるかを伝え前向きな姿勢を見せましょう。
志望動機の締めくくりの書き方については、こちらの記事で詳細に解説しているので、うまく書けない人は参考にしてくださいね。
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締切が直前に迫っている人必見! ハイスピードで志望動機を書く方法
ここまで志望動機を書く3ステップを解説しましたが、締め切りが迫っておりそこまで時間を確保できないという人も多いと思います。そこで、ここからはハイスピードで志望動機を書く方法について解説していきます。
ただ、ここで解説する方法で作成すると、ほかの応募者と似たような内容になってしまうリスクがあるということには注意してくださいね。
以下で解説するやり方は、ハイスピードでできる分、表層的な内容になりがちです。そのため、できた内容をもう一歩深掘りして、その動機の根拠や背景、理由などを補足し、オリジナリティを出すと良いですよ。
志望動機作成ツールを利用する
志望動機作成ツールとは、志望動機のテンプレートがあり、そこに穴埋めをしていくツールです。入れるワードを選択できることもあります。
志望動機作成ツールは就職サイトがインターネット上で掲載しているものや、アプリケーションなどがあります。
おすすめのツールは以下の通りです。
おすすめの志望動機作成ツール
- PORTキャリアの志望動機作成ツール
3分ほどで論理的かつ高評価を得られる志望動機を作成できる
ツールを利用すると、わかりやすい構成で文章が作成できるかもしれません。反面、画一的で、誰が書いたのかわからない味気なさがあり、自分自身の味が出しにくいものです。自分の魅力が伝わりにくい文章となるかもしれません。
余裕があれば、穴埋め部分以外にも独自の文言を入れるなどして工夫しましょう。
また、自分自身の表現ではないので、面接で伝えるとたどたどしくなってしまうこともあるので、面接前には提出した文章をよく振り返っておく必要があります。
内定者の志望動機を参考にする
内定者とは、つまりその企業に合格した人なので、その志望動機をチェックすれば、いわば模範解答を知ることができます。
たとえば口コミサイトの就活会議を利用すると、内定者の志望動機を見られるので、ぜひ確認してみてくださいね。
ただ、当然のことですが、内定者の志望動機とほぼ同じ内容で作成するのは避けてください。企業は過去の内定者の志望動機と照らし合わせて、剽窃していないかなどをチェックしていることもあります。
内定を獲得した人の志望動機はつい真似をしたくなりますね。以下の点に注意して活用しましょう。
・その志望動機だけで採用されたわけではない
・採用担当者や採用基準が変わっている可能性がある
・社内の人材バランスにより求める人物像は変わる
「志望動機が書けない」という悩みのみならず、就活全般遅れをとっていてやばいな……という人は、こちらの記事をチェックするとやばい状況を脱することができますよ。
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志望動機が書けなくても大丈夫! 必要な情報と組み立て方を理解して作ってみよう
志望動機が書けずに悩んでいる学生は多いと思います。しかし、多くの場合はすぐに書き出そうとしていることが考えられます。
そうではなく、盛り込むべき内容を整理するために一つひとつ段階を踏んでいけば、自然に志望動機を書くことができるようになります。
時間がない場合はツールなどを駆使して、採用担当者に刺さる志望動機を作成し選考通過を狙いましょう。
アドバイザーコメント
小峰 一朗
プロフィールを見る志望動機が書けない人は「深掘り」が大切
志望動機とは、自分がその企業を志望したいと思うに至った理由や意図などを他者にも理解できるように言語化したものです。
志望動機がなかなか書けないということは、なんとなく良さそうだなと思って選んでいるとか、条件や環境面だけで選んでいるとか、いずれにしても選んだ理由を深掘りすることができていない状態で、書くためのリソースが足りないということかと思われます。
第三者のアドバイスも踏まえて深掘りし志望動機につなげよう
ただ、どんなに表面的な理由であっても自分の感覚で選んでいるわけですから、その理由を深掘りしていくことによって、そこには自分でも気づいていない意図があるはずです。
その深掘りをしていくときの問いとしては「自分はどういう人間なのか?」および「その企業はどんな企業なのか?」ということで、自己理解と企業理解のために、いろいろな視点で深掘りしていくと志望動機を書くためのリソースが揃ってくると思います。
ぜひ、いろいろな角度から、自分と企業を深掘りしていきましょう。なお、一人で深掘りしていくということが難しいと感じる場合は、キャリアコンサルタントやキャリアカウンセラー、コーチなどを活用して、一緒に深掘りしていくのもおすすめです。
自分一人では到達できないほどの深さを感じることができるかもしれませんし、その深さは志望動機の深さにもつながっていくと思います。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/atWill代表
Masayo Miyoshi〇幅広い領域においてキャリアコンサルティングの経験を積み、行政や企業向けのキャリア研修PG開発、講師業などにも携わる。対個人・対組織の支援を両輪でおこなっている
プロフィール詳細キャリアコンサルタント / システムエンジニア
Ichiro Komine〇大手電機メーカーでシステムエンジニアとして従事。若者の人生や成長にかかわりたいと思い、キャリアコンサルタントの資格取得。現在はコンサルティングや自己分析支援をおこなっている
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Masamitsu Uehara〇会社員時代は人事部として3000人以上の学生と面談を実施。大学でも多くの学生のキャリア支援をおこなう。独立後は、就活生からシニア層までさまざまなキャリア相談に携わる
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