この記事のまとめ
- 「やりがいが感じられそう」という伝え方では人事には響かない
- 4つの言い換えを参考に自分のやりがいの形を表現しよう
- やりがいを上手に言い換えた志望動機の例文も紹介!
就活のさまざまな場面で聞かれる志望動機において、やりがいをテーマにしようと考える人は多いです。しかし、やりがいといっても人によって感じ方は異なるため、自分なりのやりがいを具体的に説明できなければ、高評価にはつながりません。
そこでこの記事では、キャリアコンサルタントの永田さん、平井さん、西さんとともに、やりがいを具体的に伝える言い換え表現について解説します。自分なりの言葉に変換する方法も説明するため、やりがいの志望動機の書き方に悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。
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やりがいをただ言い換えただけでは志望動機に説得力が出ない
やりがいをテーマにした志望動機において、ただ「やりがいが感じられそう」と述べるだけではどんなやりがいなのかわからないため、自分なりの言葉に言い換える必要があります。ただし、やりがいをただ別の言葉に言い換えるだけでは、その内容が企業とマッチしているとは限りません。
企業側の特徴や求める人物像などを理解したうえで適切な表現に言い換えることが、志望動機で説得力を出す鍵となります。
そこでこの記事の前半では、やりがいの4つの言い換え表現について紹介しつつ、「やりがいが感じられそう」とそのままで志望動機を伝えてしまう場合に企業が持つ印象について解説します。まずは適切な言い換え表現を用いる重要性を理解しましょう。
記事の後半では、志望動機で使えるやりがいの言い換え方や、やりがいを言い換えた志望動機の例文などを解説します。やりがいの言い換え表現をただまねるのではなく、自分なりの言葉で表現する方法もマスターして、高評価の志望動機を作成しましょう。
面接の初期の練習ではそのように答える学生は多いです。
採用担当者は「やりがいがある」と答える学生に対して、「具体的にどの点にやりがいを感じるのか」と質問します。面接官に伝わる表現に変えられるように対策しましょう。
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やりがいとは? 正しい意味と志望動機で使える4つの言い換え表現
やりがいの正しい意味と志望動機で使える4つの言い換え表現
- モチベーション高く取り組める
- 達成感や喜びを感じられる
- 学びや成長につなげられる
- 好奇心を持ってチャレンジできる
就活では仕事の特徴などを伝える際などに「やりがいがある」という表現を使うことも多いですが、やりがいには物事をおこなった際の充足感や手ごたえという意味があります。たとえば、何かに成功したとき感じる「やって良かった」「やった甲斐があった」という気持ちこそが、まさにやりがいなのです。
やりがいそのものは充足感、手ごたえといった言葉に変換できますが、志望動機でやりがいを言い換える場合には、どんなやりがいなのか、やりがいを感じることでどうなるのかに着目することがポイントとなります。
なぜなら志望動機は、ただ企業に入りたい自分の気持ちだけを簡潔に伝えるものではなく、自分の気持ちの大きさ、つまりは志望意欲の高さをアピールするものであるため、気持ちを具体的に説明する必要があるのです。
そこでここからは、志望動機に使えるやりがいの言い換え表現を4つ解説します。自分なりのやりがいの感じ方がどんなものなのかイメージしながら読んでみてくださいね。
①モチベーション高く取り組める
やりがいがある物事というのは、それに取り組んだ後に「やって良かった」という充足感が得られるということです。そのため、やりがいがあることがあらかじめわかっている物事であれば、モチベーションを高く持って取り掛かることができます。
何かに取り組むときに、その物事の完成形をポジティブにイメージしてやりがいを見つけられると、やってみようという挑戦意欲も湧きやすくなるため、やりがいはモチベーションと深いかかわりがあるといえるのです。
モチベーションを高く維持して仕事に取り組めることは、企業からも、自分なりにやりがいを見つけられる人材として思ってもらえる可能性があるため、おすすめの言い換え表現の一つといえます。
②達成感や喜びを感じられる
やりがいや充足感といった感情をよりわかりやすく表現すると、達成感や喜びという言葉に言い換えることができます。
先でも解説したように、やりがいとは「やって良かった」という感情を示す言葉であるため、やりがいによって自分はどんな気持ちになれるのかという点を具体的に言い換えることで、やりがいの感じ方が明確に伝わる表現になるのです。
仕事では、日々目標に向かって業務をおこなうことになるため、一つひとつの仕事を成し遂げることで達成感を感じることができます。また仕事は、職場の従業員や顧客など人とかかわる機会も多く、そうした場面で自分が認められたり、感謝されたりすることで喜びを感じることもできるのです。
つまり、単にやりがいという言葉をそのまま述べるのではなく、仕事のなかで感じられる達成感や喜びに焦点を当てて言い換えることで、やりがいの感じ方をより詳しく伝えることができます。
- やりがいを達成感や喜びなどの表現にすると気分屋だと思われないか不安です……。
2つの点に注意すれば気分屋な印象になることを防げる
やりがいを「達成感」や「喜び」と表現すること自体は問題ありませんが、企業側が「達成感が得られないと意欲的に取り組めないのでは」と懸念する可能性はあります。
これを避けるためには、以下のポイントを意識して志望動機を伝えると効果的です。
・具体的なエピソードを交える
過去の経験から、達成感を得るためにどのような努力をしたか、困難をどう乗り越えたかなどを具体的に説明します。これにより、自分なりにモチベーションを保つ工夫をして取り組む粘り強さや責任感の強さをアピールできます。
・プロセスへの意欲を強調する
結果だけでなく、目標達成に向けたプロセス自体に価値を感じていることを伝えます。たとえば、「課題解決の過程で新たな知識を得ることに喜びを感じる」といった表現です。
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③学びや成長につなげられる
やりがい、つまり「やって良かった」と思えるということは、その物事に取り組むことで何かしら自分にとって得られるものがあったといえます。やりがいのある仕事において得られるものといえば、業務の知識や技術の習得、社会人としての成長などが挙げられます。
この、得られるものがある点を踏まえると、「やりがいがある」という言葉は「学びや成長につなげられる」といった表現に言い換えることができます。
自分の成長を実感できたり、できることが増えていくことにやりがいを感じるタイプの人は、こうした取り組みによって得られるものに着目して表現してみるのがおすすめです。
「学びや成長」という言葉も抽象的な表現なので、可能であれば「〇〇における学び」「〇〇における成長」とより具体的に相手に理解してもらえるように付け加えることができると言い換えによる評価をさらに高めることができます。
④好奇心を持ってチャレンジできる
皆さんのなかには、まだこれまで取り組んだことのない物事でも、好きなことに類似していたり、自分の興味を惹かれたりするものであれば、挑戦したいと思う人もいるのではないでしょうか。
興味深く感じられる物事には、自分から望んで取り組むことができるため、取り組んだ後にも後悔することなく「やって良かった」とやりがいを感じられる可能性があります。
そのため、「やりがいがある」という言葉は「好奇心を持って取り組める」「意欲的にチャレンジできる」などと言い換えられるのです。
皆さんは、まだ自分が経験したことのない仕事でやりがいが感じられそうと考えているわけなので、言い換え表現を用いて、未知の取り組みであっても自分なりに興味を持って挑戦できる姿勢を示すことができれば、主体性のある人材として評価されることにつながります。
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「やりがいがある」という説明はNG? 企業側の受け取り方
前述の通り、やりがいといっても人によってとらえ方が異なるため、ただ「やりがいがある」と述べただけの志望動機では、あなた自身のやりがいがどんなものなのか伝わらない可能性があります。
では、応募者から「やりがいがある」とだけ伝えられた場合に企業はどういう印象を持つのでしょうか。ここからは、やりがいを的確に説明できなかった場合の企業側の受け取り方について解説します。
「やりがいがある」だけではなぜ不十分なのか、まだよくわからないという人は参考にして、具体的に言い換えることの重要性を理解していきましょう。
自社のどんな部分に惹かれているのかわからない
先ほどのやりがいの言い換え表現の部分でも解説しましたが、やりがいは、物事に取り組む際の興味やモチベーションのほかに、取り組んだ後の達成感や自己成長など、どこに焦点を当てるかによって見え方は異なります。
また企業や仕事に存在する魅力ややりがいのポイントは一つだけとは限らず、そのどれに最も惹かれるのかは人それぞれです。
そのため、ただ「御社ではやりがいが感じられそうだからです」と伝えるだけでは、企業側は「自社の特徴のなかでもどんな部分にやりがいを感じているんだろう」と思ってしまいます。
志望動機を含む選考のさまざまな質問を通して、企業は応募者が自社のことをどのくらい理解しているのかを見ているため、企業のどんな部分にやりがいを感じているのかが伝わらない説明では、企業理解が浅いという評価につながってしまうかもしれません。
本当にやりがいを感じられるのかわからない
これまでの段落でやりがいの感じ方は人それぞれだと解説しましたが、それはどこにやりがいを感じるのかだけでなく、どの程度やりがいを感じるのかも人によって異なるということです。
この、自分が感じるやりがいの大きさというのはただ「やりがいがある」と述べるだけでは伝わりません。皆さんがもし採用担当者だったとして、応募者に「やりがいを感じて働けそう」と言われただけでは、その人のやりがいの度合いを理解することは難しいはずです。
企業にとって、自分なりに仕事にやりがいを見出せる人材は長期的に働いてくれる可能性が高いため魅力的といえます。
しかしその人のやりがいの形が具体的にわからなければ、企業は「この人は本当にやりがいを感じて働けるのだろうか?」「実際にはそこまでやりがいが見出せていないのでは?」と疑問を感じてしまうのです。
「やりがいがある」という言葉に疑問を抱かれてしまえば、当然ながら志望動機自体に説得力が出せないため、評価につながらなくなってしまいます。
- 自分の能力に自信がないのでやりがいを志望動機のテーマに選んだのですが、やりがいを適切に言い換えても「強みがない」と思われてしまう可能性はありますか?
強みはないのにやりがいがあることを疑問視される可能性はある
結論として「やりがい」を適切に言い換えただけでは「ほかに強みがない」と解釈される可能性はあります。
たとえば「留学経験があり海外でボランティア活動をおこない、英語を巧みに使える」という強みがあったとしましょう。
その場合「異なる文化背景を持った人たちと取り組んだ物事を達成できたときにやりがいを感じられる」といった強みが活かせた瞬間に感じるやりがいに言い方を変えることができます。
しかし、自分の強みがよくわからず、強みが発揮された自覚のない状態で「異文化メンバーによるプロジェクトを達成することにやりがいを感じられる」と話してもあまり説得力がありません。
まずは、自己分析をおこない、自分の強みを把握しましょう。そのうえで、その強みを活かして取り組んだことでやりがいが感じられることを証明できるようなエピソードを考える必要があります。
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3ステップで解説! 志望動機に使えるやりがいの言い換え方
志望動機に使えるやりがいの言い換え方
- 自己分析で自分がどんなときにやりがいを感じるかを明確にする
- 企業分析でやりがいにつながりそうな特徴を洗い出す
- 自分のやりがいを企業の特徴にマッチする表現に言い換える
やりがいを具体的に言い換えた表現をいくつか紹介しましたが、それをそのまま使用しただけでは企業に評価されるとは限りません。
なぜなら、やりがいをテーマにした志望動機では、その企業のどんな部分にやりがいを感じたのかを明確にしなければいけないため、ただやりがいを別の言葉に置き換えただけでは、企業の特徴を踏まえたうえでの表現とはいえず、説得力に欠けてしまうからです。
そこでこの章では、自分の目指す企業の志望動機に使えるやりがいの言い換え方の3つの手順について解説していきます。自分なりの言葉に言い換える方法をマスターして、企業側も納得の志望動機を作成しましょう。
①自己分析で自分がどんなときにやりがいを感じるかを明確にする
先で解説した通り、やりがいは人それぞれの感じ方があるため、企業側に自分のやりがいの形を説明できるようにするためには、自己分析でどんなときにやりがいを感じるのかを明確にしましょう。
まずあなたのにとってやりがいとはどういうもののことを指すのか考えます。取り組む際の意欲となり得るものなのか、取り組んだ後の達成感や自身の成長につながる部分のことなのかなど、物事のどんなポイントをやりがいととらえるのかをイメージしましょう。
そうすることで、自分なりのやりがいの形が明確になるため、それをもとにどのようなシチュエーションでそのやりがいを見出せるかを考えることができるのです。やりがいを感じるポイントを見つける方法は次の段落で解説します。
自己分析の基本のやり方がわからない人は、以下の記事がおすすめです。多くの学生をサポートしているキャリアコンサルタントが、自己分析をマスターする秘訣を解説しています。
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自己分析は就活の明暗を分ける重要なポイント。自己分析をするメリットや自己分析のやり方、注意点などをキャリアコンサルタントが解説します。自分に合った自己分析方法を見つけて選考や企業選びに活かしましょう。
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自分のやりがいポイントはモチベーショングラフで見つけよう

自分がどんなときにやりがいを感じるのかを見つけるには、モチベーショングラフを作成してみましょう。
モチベーショングラフはその名前の通り、自分のモチベーション、すなわち意欲や感情の起伏をグラフ化する自己分析方法の一つで、これまでの経験のなかでのやりがいポイントを洗い出すのに役立ちます。
具体的には、中学から大学までの期間を横軸、自分の充足感ややって良かったという感情を縦軸に設定し、物事に対するやりがいの度合いをグラフに落とし込んでいきます。そこから、特にやりがいを感じられていた瞬間にどんな経験をしたのか、当時の状況を振り返ることで、どんなシチュエーションでやりがいを感じられるのかが見えてくるのです。
自分がやりがいを感じられるシチュエーションを把握することができれば、企業探しにおいても仕事のどのような部分が自分のやりがいと合っているのか見つけやすくなります。
モチベーショングラフの詳しい書き方は以下の記事でも解説しているため、併せてチェックしてみましょう。
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②企業分析でやりがいにつながりそうな特徴を洗い出す
自分が感じるやりがいの形ややりがいを感じるシチュエーションがわかっても、企業の特徴を理解していなければ、その企業が自分にとってやりがいを感じられる場所なのかの判断ができません。
そのため、次は企業分析をおこなって、自分がその企業に入社した際にやりがいを感じられそうなポイントを洗い出していきます。具体的にチェックしておきたい項目としては以下の通りです。
企業内のやりがいポイントを洗い出すために見ておきたい項目
- 事業内容
- 志望職種の業務内容
- 社風や企業理念
- 企業のビジョン・経営方針
- 社員紹介コンテンツ
これらの企業情報は、企業のホームページ(HP)や新卒採用の特設ページ、口コミサイトなどを調べることで集められますが、OB・OG訪問や会社訪問などを活用することもおすすめです。
実際にその企業で働いている社員たちの仕事ぶりを間近で見ることができるうえ、社員個人が感じている仕事でのやりがいポイントを聞くことができるため、よりリアルに自分の働く姿をイメージしやすく、仕事でやりがいを感じる点も見つけやすくなります。
アドバイザーコメント
永田 修也
プロフィールを見るその企業の仕事の側面を入社前から全て理解仕切ることは難しい
実際に社会に出てある程度仕事を経験することで、企業や組織で働く大変さというものが理解できるようになるので、学生の時点で仕事について全てを一朝一夕で理解するのはなかなか難しいかもしれません。
とはいえ、企業の表面的な特徴だけをとらえて「やりがいが感じられる」と述べても、「大変さなどの仕事の本質が見えていない」と企業に判断されてしまいます。
では、どのようにして企業分析の段階でそのような本質を捉えたやりがいのポイントを見つければ良いのでしょうか。
経営者視点で仕事のやりがいを考えるには読書がおすすめ
私の考えとしては「読書」がおすすめです。まずは経営者、幹部や役職に就いている人たちの苦悩をしっかりと知識として入れましょう。これは、パソコンや書類上でデータとして出ている企業の理念や情報を見ていても知ることができません。
そのため、志望する企業の経営者が出版している本があればそれを熟読してみてください。もし、出版されていなかったとしてもほかの企業の経営者が出している本はたくさんあります。
そういったところから「会社経営とは」という視点から物事をみることができた時、志望動機で述べるやりがいを根拠付ける言葉や選考時の発言は変わってくるはずです。
とはいえ、知識が頭に入ったとはいえ「自分は新人として入社したいただの求職者なのだ」という謙虚な気持ちを忘れず、やりがいを深掘りしていくことで、かなり高い評価を得ることができると思います。
企業のやりがいポイントを見つけるためには企業分析をしたり、OB・OG訪問を活用して実際に企業を訪れたりする方法があります。以下の記事では企業分析とOB・OG訪問の具体的なやり方解説しているため、やり方がわからない人は読んでおきましょう。
企業分析
企業分析のやり方を完璧にマスターする3ステップ|よくある注意点も
OB・OG訪問
OB・OG訪問は質問選びが鍵! おすすめ質問100選を紹介
企業のなかのやりがいを見つける方法は以下の記事でも詳しく解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。
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やりがいで働き方が変わる! 見つけ方を3ステップで解説
やりがいは働き方に大きな影響があります。記事ではキャリアコンサルタントと一緒に、やりがいが見つけられない原因と、見つけるための3ステップを解説しています。やりがいがどうしても見出せないときの対処法も紹介しているので参考にしてください。
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③自分のやりがいを企業の特徴にマッチする表現に言い換える
やりがいにおける自己理解を深め、企業の特徴についても把握できたら、今度はその両方を照らし合わせて、自分のやりがいを企業の特徴にマッチする言い方に変えてみましょう。
たとえばあなたが、何かに取り組むうえで周囲から褒められたり、認められることにやりがいを見出し、それを取り組みそのものへのモチベーションにつなげるタイプだったとします。
そして企業の特徴の一つとして、取り組みの結果や実績だけでなく、行動した過程に対しても評価する制度があったとしましょう。それらを照らし合わせることで、その企業の志望動機として示せるやりがいは「互いの働き方を賞賛し合う文化によってモチベーション高く行動できる」などという表現に言い換えることができるのです。
このように、自分がどんなやりがいを感じるのかだけでなく、企業のどんな部分がそのやりがいにつながっているのかまでセットで述べることで、自分のやりがいの形を説得力を持ってアピールすることができます。
- 実際に働いていないので、企業で魅力に思う点はあってもそれがどんなやりがいにつながるのか具体的にイメージできず、言い換え表現が見つかりません……。
企業の特徴と自分のやりがいを照らし合わせることが重要
具体的なイメージが湧かない場合は、企業研究や自己分析を工夫しましょう。
まず、企業の評価制度や働き方、活躍する人材の特徴を調べます。次に、過去にやりがいを感じた具体的なエピソードを書き出し、「どんな状況で」「何を通じて」達成感を得たのかを振り返ります。
そのうえで、企業の特徴と自身の経験を照らし合わせましょう。
たとえば、「チームでの取り組みに達成感を得た」という経験と「どんな案件もチームでプロジェクトを進める企業文化」などを結びつけ、「協力して成果を生む環境は、自分にとっても達成感が大きいと感じています」と言い換えることができます。
OB・OG訪問などで働く人のリアルな声を聞くのも効果的です。
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より説得力を高めるには? やりがいを伝える志望動機の2つのコツ
ここまでは、自分のやりがいの形と企業のやりがいが感じられるポイントを照らし合わせた適切な言い換え表現の考え方を解説しましたが、志望動機では「〇〇だから」という志望理由に至った背景まで説明する必要があります。
なぜなら、企業は志望動機など選考のさまざまな質問において、応募者の人間性を分析し自社との相性を判断しようとしているからです。
そこでここから、やりがいをテーマにした志望動機にさらに説得力を出すための2つのコツについても解説していきます。ここでのコツまでしっかり押さえて、「この人ならやりがいを持って活躍してくれそうだ」と人事を惹き付けられるような志望動機を作成しましょう。
①エピソードをもとに自分のやりがいの感じ方を示す
やりがいとは、「やって良かった」と何かに取り組んだ後に実感するものであるため、まだ入社前の企業に対して「こんなやりがいが感じられそう」と説明しただけでは、企業側は「なぜそう思ったのだろう」と疑問に思ってしまいます。
そのため、そう考えた経緯を具体的なエピソードを用いて説明し、志望動機で述べた通りのやりがいを入社後にも実際に感じて働けることを示しましょう。
具体的には、自己分析によって自分がやりがいを感じて取り組めた経験を洗い出し、そこでやりがいを感じられたことで、どんな良いことがあったのか考えていきます。
そうすることで、過去のエピソードからあなた自身の人間性を示しながら、やりがいの感じ方やそれを活かしてどんな働き方ができるのかもアピールできるのです。
やりがいを感じて取り組んだエピソードの例
私は何かに取り掛かる際、最終的な目標だけでなく、小さな目標をいくつか決め、それをクリアしていくことでモチベーションを保っています。
私が大学で所属しているバスケ部では、都大会出場という全体目標を掲げていましたが、なかなか個人のモチベーションを統一させることができていませんでした。
そこで私は自分なりのモチベーションの高め方を例に出し、メンバー個人で小さな目標やチャレンジしたいことを設定して共有し合うことを提案しました。
それぞれが小さな目標を達成していくごとにチームで賞賛し合うことで、徐々にメンバーの士気やスキルも高まり、この春都大会出場を果たすことができました。
②やりがいを感じながら働くことでどんな貢献ができるかも伝える
志望動機は、自分がその企業に入りたい理由とそれを具体的なエピソードで説得力を持って説明するだけでなく、最後に企業に対する貢献意欲まで示すことで、より魅力的な人材としてアピールすることができます。
やりがいをテーマにした志望動機でも、自分がその企業でやりがいを感じながら働くことで、どのような働き方ができるのか、どんなふうにして企業に貢献したいのかなどを伝えましょう。
そうすることで、ただ「やりがいが感じられそう」という企業に対するイメージだけで入社しようとしているのではなく、入社してからも自分なりにやりがいを見出して頑張ろうとしている姿勢が伝わり、主体性や向上心の高さを評価してもらうことができるのです。
- やりがいを感じて働くだけでも評価されないのですか?
やりがいを感じて働くこと自体はさほど企業からは評価されない
はっきりと言ってしまえば、従業員がやりがいを感じるかどうかは企業にとってはさほど重要なことではありません。それは働く側の視点がどうかというだけであって、企業側のメリットにはあまり関係がないのです。
たしかに「やりがいを感じられる」というのは、言い換えれば長く勤めてくれる可能性を感じさせますが、それだけで評価されるかといえば少し厳しい気もします。
相手の企業にとって自分がどういう存在であれば喜ばれるだろうという視点が重要です。採用市場の状況にかかわらず常に相手目線で考えて、相手が納得するアピールをおこないましょう。
選考では志望動機とは別に、「弊社に貢献できることは何ですか?」といった質問をされる場合があります。以下の記事では「会社に貢献できること」を質問された際の答え方を例文付きで解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。
関連記事
例文5選|「会社に貢献できること」を魅力的に伝えて差別化する秘訣
面接で「会社に貢献できることは何ですか?」と聞かれた際や、自己PRや志望動機で貢献できることをアピールするとき、どのように貢献の仕方を伝えれば良いのか、キャリアコンサルタントとともに解説します。
記事を読む

志望動機の基本の構成や締めくくり方について詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてみてくださいね。
志望動機の構成
志望動機はこの構成で決まり! 盛り込む6要素と伝える順番を解説
志望動機の締めくくり方
志望動機の締めくくり例文13選! そのまま使えるテンプレも紹介
キャリアの専門家が解説! 志望動機でやりがいを伝える際のポイント
ここまではやりがいを言い換えて志望動機にする基本的なやり方を解説してきましたが、実際に就活の現場で企業や学生とかかわる機会の多い専門家の見解はどうなのか、気になる人もいるかもしれません。
そこでここでは、学生の就活支援をおこなう傍ら、企業で新人や中堅社員に向けた研修なども担当しているキャリアコンサルタントの西さんに、志望動機にやりがいをテーマにする際のポイントについて聞いてみました。
西さんの解説を参考に、企業側の視点を理解して志望動機で的確に自分のやりがいをアピールしましょう。
アドバイザーコメント
西 雄一
プロフィールを見る志望動機でやりがいをテーマにアピールするコツは4つ
やりがいを言い換えるための必要な行程は4つあります。
1つ目は、過去の「やりがいを感じた瞬間」を整理してエピソードを見つけましょう。
たとえば「吹奏楽部の練習で最初はみんなの意欲がなくバラバラだったが、メンバー一人ひとりと話しをして、それぞれの課題を理解するアドバイスを送ることで、全員が前向きになり、コンクールで入賞できた。その際にチームで困難を乗り越えられたことに喜びを感じた。」などといったエピソードです。
このような過去のエピソードを複数取り出し、就職してからも「再現性があるものかどうか」を確認します。
2つ目は、このエピソードから自分の「強み」を言語化してください。先で挙げたエピソードをもとにするなら「一人ひとりと向き合う」「課題解決に向けて主体的に行動する」などです。この強みが活かせる職場であれば、どんな困難があっても乗り越えていけます。
やりがいを感じることでどんな成長があるのかまで示そう
3つ目は、企業研究をおこない、自分の強みを活かせる企業であるかどうかを確認しましょう。
4つ目は、志望している企業や業界が取り組んでいる事例に対して、自分の強みを活かしてどのようにアプローチするかを考えてください。また、やりがいを感じられた暁には、どのような自己成長があるのかを表現することで、熱意と説得力のあるやりがいの志望動機になります。
伝え方に迷う人必見! やりがいを適切に言い換えた志望動機例文4選
やりがいを適切に言い換えた志望動機例文
- モチベーション高く取り組める
- 達成感や喜びを感じられる
- 学びや成長につなげられる
- 好奇心を持ってチャレンジできる
ここまでの解説で、やりがいをテーマに志望動機を作成する場合の言い換え表現の考え方やアピールのコツについては理解できたかもしれませんが、具体的にどのように伝えれば良いのか正解例を見てみたいという人もいるのではないでしょうか。
ここからは、やりがいを上手に言い換えた志望動機の例文を4つ紹介します。例文を参考に自分のやりがいの形がわかりやすく伝えられる志望動機を作成してくださいね。
例文①モチベーション高く取り組める
例文①
私が貴社を志望した理由は、貴社の挑戦をたたえ合う文化に強く共感し、そうした環境でならどんなことにもモチベーションを高めながら取り組めると思ったからです。
私は、何かに取り掛かる際、最終的な目標だけでなく、小さな目標をいくつか決め、それをクリアしていくことでモチベーションを保っています。
私が大学で所属しているバスケ部では、都大会出場という全体目標を掲げていましたが、なかなか個人のモチベーションを統一させることができていませんでした。
そこで私は自分なりのモチベーションの高め方を例に出し、メンバー個人で小さな目標やチャレンジしたいことを設定して共有し合うことを提案しました。
それぞれが小さな目標を達成していくごとにチームで賞賛し合うことで、徐々にメンバーの士気やスキルも高まり、この春都大会出場を果たすことができました。
以前OB訪問させていただいた際、貴社には単に数値的な成果だけではなく、自社のカルチャーにマッチする行動をした人や意欲的に挑戦した人を表彰する文化があると聞き、取り組んだ過程によってモチベーションを高める自分自身にマッチしていると感じました。
貴社に入社できた暁には、どんな仕事でも自分なりに細かく目標を設定し、一つずつ前向きにクリアしていくことで、大きな成果につなげていきたいと考えております。
具体的なエピソードを通じて自身の価値観と企業文化とのマッチを示しているのが良いですね。特に、過去の経験と志望理由が一貫しており、説得力があります。
「自身の目標設定スキルを活かして貢献できる具体的な仕事のイメージ」を加えると、さらに応募先での活躍がイメージしやすくなるでしょう。
上記の例文のような、社風を志望動機として取り上げたいと考えている人は、以下の記事もおすすめです。社風を志望動機として伝える場合のコツを例文付きで解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。
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「社風の志望動機」は注意が必要! 例文付きで受かるコツを伝授
安易に社風を志望動機にすると選考通過は難しくなります。社風を志望動機とするメリットを理解し、盛り込むべき内容を押さえて志望動機を作成しましょう。キャリアコンサルタント監修の例文も紹介するので参考にしてください。
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例文②達成感や喜びを感じられる
例文②
私が御社を志望した理由は、業務を通じて多くの人々の課題解決に寄与し、その結果として達成感を得られると考えたからです。
私は大学時代、地域の子どもたちを対象とした学習支援ボランティアに携わっていました。なかでも、勉強が苦手だった一人の生徒が私の指導を通じて、模試の成績が飛躍的に向上したとき、生徒さんが見せた笑顔と「ありがとう」の言葉に大きな達成感を覚えました。
この経験から、他者の目標達成をサポートすることで、自分も喜びを感じられる性格だと気付きました。
御社は「顧客第一主義」を掲げ、顧客満足度を高めるための施策を積極的に実施されています。この姿勢に強く共感し、御社での業務を通じて多くの方々に貢献しながら、自らも達成感を得ていきたいと考えています。
入社後は、顧客一人ひとりのニーズに耳を傾け、その期待を上回るサービスを提供することで、御社の信頼と価値向上に貢献したいと考えております。
企業理念を志望動機にする場合のポイントは、以下の記事でキャリアコンサルタントが解説しているため、企業理念に魅力を感じて志望動機を作成しようと考えている人は、併せてチェックしてみましょう。
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例文9選|志望動機で企業理念への共感を伝えて唸らせる4ステップ
志望動機に企業理念を盛り込むときは、差別化と具体性が必須です。企業理念の志望動機のメリット・デメリットを理解しつつ、高評価を得られる志望動機を作成しましょう。この記事では、企業理念の志望動機で差別化する方法や具体性を盛り込むコツ、避けるべき注意点を、キャリアコンサルタントと解説します。すぐに使える例文も紹介していますよ。
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例文③学びや成長につなげられる
例文③
私が御社を志望した理由は、仕事を通じて常に新しい知識やスキルを学び、自分の成長を実感できる環境があると感じたからです。
私は大学時代、ゼミでマーケティングの研究を進めるなかで、他大学の学生や教授と話し合わせていただく機会を積極的に設けました。初めは知識不足に苦しみましたし、プレゼンテーションもうまくいかず伝わらないことが多くありました。
しかし継続して学び、いただいたフィードバックを素直に受け取りプレゼンを改善したところ、最終的には学会で優秀賞を受賞しました。このように、自らの成長を日々実感できることが大きなモチベーションとなっています。
御社では業界の先端技術や知識を吸収し続けることが求められると聞いております。そのため、こうした環境で働くことで、さらに成長できると確信しました。入社後は、積極的に新しいスキルを習得し、学びを成果に結びつけることで、御社の発展に貢献していきたいと考えています。
大学での成長過程が明確で、成長意欲に加え、実際に行動をして「学会での優秀賞」という成果が大きなアピールとなります。エピソードと企業内での活動が一致している点も評価できるポイントです。
付け加えるならば、どのようなフィードバックをもらったのかを具体的に書けるとさらに良くなります。
例文④好奇心を持ってチャレンジできる
例文④
私が御社を志望した理由は、日々生まれる新たな課題に挑戦し、好奇心を持って業務に挑戦できると感じたからです。
私は学生時代、アプリ開発に挑戦しました。プログラミングの知識はゼロからのスタートでしたが、「どうして動くのか」「どのように改善できるか」といった疑問を解決していく過程で、日々新しい発見がありました。
常に改良改善を重ねてアプリをリリースした結果、友人から「とても便利だ」という声をもらい、大きな自信になりました。この経験から、未知の分野であっても好奇心を持って挑戦すれば、成果を得られると学びました。
御社の事業では、常に新しい挑戦が求められると聞いており、その環境で自分の好奇心を生かしたいと考えています。入社後は、未知の課題に対しても積極的に取り組み、新しいアイデアや解決策を提案することで、御社の成長に寄与していきたいです。
- やりがいの志望動機でただチャレンジしてみただけのエピソードは、弱いでしょうか?
挑戦したことでどんな学びがあったかを示せば評価につながる
結果が出ているに越したことはないのですが、個人的にはただチャレンジしただけだとしても一歩踏み出して挑戦したことは賞賛に値すると思います。
むしろ、ベンチャーなどのチャレンジ精神が前面に出ている会社であれば失敗エピソードのほうが好印象の場合もあるのです。
そのため、結果につながらなかった経験からこんなことを学んだと付け加えることでポジティブな評価を得られる可能性があります。仕事と関連するようなチャレンジした経験があれば、結果は気にせず積極的にアピールしていきましょう。
職種別でも見てみよう! やりがいをテーマにした志望動機例文5選
前の段階では、やりがいの言い換え表現を用いた志望動機を4つ紹介しましたが、企業でどんなやりがいが感じられるかは取り組む仕事によって異なるため、職種別でのやりがいの志望動機も見ておきたいという人もいるでしょう。
そこでここでは、5つの職種の志望動機でやりがいをテーマに伝える場合の例文について紹介します。キャリアコンサルタントからのワンポイントアドバイスなども参考にして、自分の希望職種に対してどんなやりがいを感じているのかがしっかり伝わる志望動機を作成しましょう。
例文①営業職
例文①営業職
私が営業職を志望する理由は、お客様の課題を解決し、信頼関係を構築することで成果を出すことにやりがいを感じるからです。
大学時代、地域商店街の活性化プロジェクトに参加し、個々の店舗の課題を聞き、どういった宣伝が効果的かを考え提案していました。その結果、参加店舗の売り上げが前年比で20%向上しました。この経験を通じて、お客様と信頼関係を築きながら価値を提供することにやりがいを感じました。
貴社の営業職では、ただ製品を売るだけでなく、顧客の長期的な課題解決を支援することを重視した理念や運用方針を掲げていて、より人とのかかわりや信頼関係を重視して働きたいという私自身の希望とマッチしていると考えております。
貴社に入社させていただけた際には、顧客のニーズを深く理解し、最適な提案をおこなって、御社の売り上げに貢献していきたいです。
具体的な成功経験を通じて営業職への適性と志望理由を明確に示している点が良いです。顧客課題への対応力と信頼関係構築の能力が伝わります。
プロジェクトでの具体的な役割や工夫した点をもう少し詳しく記述できると、課題解決スキルにさらに説得力が増すでしょう。
また、応募先の具体的な製品や顧客層に触れると、企業研究の深さをアピールできます。
営業職の志望動機の例文は以下の記事でもたくさん紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。
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例文②販売・サービス職
例文②販売・サービス職
私が販売・サービス職を志望する理由は、接客を通じてお客様の期待を超える価値を提供し、喜びを共有できることにやりがいを感じるからです。
大学時代、カフェでアルバイトをしていた際、常連のお客様に「あなたの笑顔があるからここに来るのが楽しみ」と言われたことがあります。私はこの時、接客は単なる商品提供ではなく、お客様の心に寄り添うことが重要だと実感しました。
貴社は「顧客満足度向上を第一に考える」という方針のもと、満足度調査に力を入れている点や、社員と顧客との距離が近いブランドを目指した施策を多くおこなっている点に感銘を受け、私自身も顧客に近い環境で自己研鑽を積みたいと考えました。
入社後は、お客様にとって最良のサービスを提供し、貴社のファンを増やすことで事業の成長に貢献したいと考えています。
多くの人が「お客様から感謝されることが…」といった内容を考えることと思います。
差別化として、もう少し具体的に「〇〇代の〇〇なお客様に向けて」などと企業のターゲットを想定した会話ができると、ほかの学生より一歩踏み込んだやり取りができるはずです。
販売職の志望動機の書き方も見ておきたい人は以下の記事がおすすめです。就活の専門家であるキャリアコンサルタントが、販売職の志望動機の書き方を例文付きで解説しています。
例文③企画職
例文③企画職
私が企画職を志望する理由は、自らのアイデアで新しい価値を創出し、社会に影響を与えることに大きなやりがいを感じるからです。
私は大学時代、学園祭の実行委員長を務め、来場者を増やすためにSNSを活用しました。試行錯誤で運用をおこなった結果、前年の来場者数を大きく上回ることができました。その結果を受けて、戦略的に物事を考え、企画を形にして喜びを提供することにやりがいを感じました。
特に御社ではさまざまなプロジェクトを実施しており、新しいアイディアを次々と試せる環境があります。自分のアイディアを形にできる点が御社の魅力の一つだと考えております。
入社後は、顧客のニーズを満たしながらも、自分自身もワクワクするようなアイディアを形にして多くの人に届けていけるような人材を目指したいです。
企画職の仕事内容についてよくわからないという人は、以下の記事で詳しく解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。
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例文④研究職
例文④研究職
私が研究職を志望する理由は、まだ誰も知らないことを突き詰めて解明し、新しい発見を提供することにやりがいを感じるからです。
大学ではエネルギー素材の研究に取り組み、新しい合成手法を開発しました。国際学会でも発表させていただき、高い評価を得られました。
新しい発見をした時の充実感はもちろんですが、新たな発見をするまでに試行錯誤する過程も楽しさを感じており、それがやりがいの一つとなっています。
御社では、従来品のリニューアルのための研究はもちろんですが、今後はよりサステナビリティを意識した新商品の開発に力を入れていくと伺い、自分の挑戦意欲が搔き立てられました。
物事を突き詰めること自体が好きなので、その好奇心を御社の研究で活かしていき、新たな発見や開発を通して社会に価値を提供していきたいと考えております。
- やりがいを言い換えた志望動機を伝える場合、どんな深掘り質問をされるのでしょうか?
就職後を想定したやりがいに関する深掘り質問に注意しよう
学生が答えに詰まる深掘り質問として、就職後の未来に関する質問が挙げられます。具体的には「あなたのやりがいが、どのように弊社の事業に良い影響をもたらしてくれるのか」という内容の質問です。
「やりがい」という意欲だけでなく、企業や業界が抱えている課題は何か、課題を克服するためにどのような協働作業やコミュニケーション、役割などあるのか、を含めたことを具体的に伝える必要があります。
また、学生が比較的答えやすいのが「どのような成長をしたのか」という質問です。いわゆる「失敗や成功からの学び」です。成長前と成長後の自分を比較して適切な言葉を選びましょう。
研究職でのやりがいを見つけ出すには、その仕事についての理解を深めることが必要不可欠です。以下の記事では研究職の仕事内容を詳しく解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。
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例文⑤技術職
例文⑤技術職
私はものづくりを通じて社会の課題を解決し、人々の生活をより良くすることにやりがいを感じているため技術職を志望しております。
私はロボット工学を専攻し、チームで災害救助ロボットの開発をおこなっていました。私はロボットの設計から試作、改良までを担当しており、ロボットの性能向上のためさまざまなテストを繰り返しました。その結果、コンテストで優秀賞を受賞するほどにまで性能を高めることができました。
この経験から、自分は1つのことを突き詰めることが好きだと気づいたのと同時に、好きなことで世の中の役に立てることが大きなやりがいにつながると感じました。
御社では他社にない革新的な技術の開発を進めているかと思います。私もそのプロジェクトに参画し、やりがいを感じながら世の中に価値を提供できる業務に取り組み、御社の認知度向上に貢献したいと考えております。
良い点としては大学時代の実績がしっかりアピールできている点です。
一方で革新的な技術の開発はさまざまな企業がおこなっていることなので「なぜ自社でなければいけないのか」という点をもう少し具体的に述べたほうが良いと感じます。
以下の記事では、やりがいを感じやすいおすすめの仕事について、キャリアコンサルタントとともに解説しています。どんな仕事がやりがいを感じやすいのか気になる人は、ぜひチェックしてみてください。
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自分のやりがいの形を具体的に言い換えて好印象で選考を突破しよう
やりがいを感じられることは、何かに取り組む際の原動力になったり、自分自身にも成長や学びの機会をもたらしたりすることができるため、志望動機でそれをきちんと証明できれば高評価が目指せます。
ただし、ただ「やりがいが感じられるから」とそのまま述べてしまっては、人それぞれ異なるやりがいの形が具体的に伝わらないため、印象の薄い志望動機になってしまうのです。
自分自身はどんなやりがいを感じるのか、その企業ではどんなときにやりがいを感じられるのかなどをしっかり掘り下げて、自分らしい言葉に「やりがい」を言い換えましょう。
これからやりがいをテーマに志望動機を考えようとしている人は、この記事の解説を参考にして、自分のやりがいを説得力を持ってアピールし、選考突破を目指してくださいね。
アドバイザーコメント
平井 厚子
プロフィールを見るやりがいの言い換えは自己分析と企業研究の両方が肝心
志望動機を作成する際にやりがいをテーマにすることは、自分自身の価値観や働き方を深く見つめ直す良い機会になります。
やりがいの言い換え表現を考える際には、「自分がどんなときに充実感を得るのか」を過去の経験から明確にすることが大切です。そのうえで、企業の特徴や働き方と自分のやりがいを結びつけることで、説得力のある志望動機が作成できます。
たとえ自分の強みに自信が持てなかったり、企業の特徴とのつながりが見えにくかったりしても、焦らず一つひとつ整理してみましょう。
やりがいの感じ方は人それぞれのため自分の言葉で具体的に示そう
やりがいをただ表面的に述べるのではなく、どのようにその企業で自分を活かし、成長しながら貢献できるかを伝えることで、相手に響くメッセージになります。応募先や業界、職種に関連する動画を見たりして、イメージを膨らませるのも役に立つはずです。
やりがいは自分だけの特別な形を持つものといえるため、他人と比較する必要はありません。ぜひ、この記事を参考に、自分らしいやりがいを具体的に言葉にしてみてください。その努力はきっと企業に伝わり、あなたらしい働き方の実現につながるはずです。応援しています!
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/メンタル心理カウンセラー
Syuya Nagata〇自動車部品、アパレル、福祉企業勤務を経て、キャリアコンサルタントとして開業。YouTubeやブログでのカウンセリングや、自殺防止パトロール、元受刑者の就労支援活動をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/産業カウンセラー
Atsuko Hirai〇ITメーカーで25年間人材育成に携わり、述べ1,000人と面談を実施。退職後は職業訓練校、就労支援施設などの勤務を経て、現在はフリーで就職・キャリア相談、研修講師などを務める
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/西雄一教育研究所代表
Yuichi Nishi〇大学では就活に関するスキルを身に付けられる実践中心の授業を展開。また、講師として企業で新人や中堅社員に向けてコミュニケーション研修、キャリアコンサルティングをおこなっている
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