この記事のまとめ
- パン屋の志望動機ではコンセプトに合う人材かどうかが重視されている
- 自分が正社員になるパン屋側のメリットを志望動機で示そう
- パン屋の各コンセプトを踏まえた志望動機の例文5選を紹介
- 志望動機作成ツール
たった3分で選考通過率の高い志望動機が完成!
この記事を読んでいる人に
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パン屋で働くことに憧れている学生にとって、志望動機はその熱量を伝える絶好の機会です。ただ、「志望動機に何を書けば良いのだろう」「パンが好きだから以外に言いようがない」と、志望動機がうまく書けずに悩んでいる人は多いのではないでしょうか。
この記事では、キャリアアドバイザーの井上さん、小関さん、永田さんのアドバイスを交えつつ、パン屋の志望動機の書き方を解説します。
パン屋の正社員を志望していても、どのような内容で熱意をアピールしたら良いかわからない人は、ぜひ最後までチェックしてくださいね。
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パン屋の正社員を目指すなら志望先のコンセプトを踏まえて志望動機を作成しよう
パン屋の経営者や採用担当者は、新しいスタッフを雇う際、自分のお店のコンセプトに合うかどうかを非常に重視しています。そのため志望動機を作成する際は、応募先のコンセプトを踏まえたうえで作成しましょう。
記事では、まずパン屋の志望動機を作成するために知っておくべき情報を解説します。そのうえで、志望動機の作成手順を説明します。
ただ、「パンが好きだからのほかに志望動機に書けることがない」という人も多いはず。そこで、就職支援のプロであるキャリアコンサルタントから、「パンが好き」という理由から志望動機をより良くする方法を伝授します。
記事の終盤では、応募先のコンセプトに合わせた志望動機の例文5選を掲載。ぜひ最後までチェックして、熱量のこもった志望動機の作り方を習得してくださいね。
- パン屋の採用選考で志望動機は重視されますか?
重視される! HPからヒントを見つけよう
志望動機はどの業界でも重視され、パン屋も例外ではありません。
もし、あなたが経営者だったと仮定して、あやふやな志望動機の就活生と、自社のホームページ(HP)をよく見てきちんと考え抜いた志望動機の就活生の2人が面接に来たとしたら、どちらに好印象を持ちますか?
志望動機がなかなか見つからないという人は、まずは志望するパン屋のHPを見てみましょう。パン屋のコンセプト、企業理念、経営者の思い、夢やビジョン、目標などが書いてあると思います。
それを読んで、共感したこと、素晴らしいと思った点がありませんか? また、店舗数、従業員数、パンの種類などの規模感や数字を見て、何を感じたでしょうか? そこでの感想が志望動機の題材になるかと思います。
パン屋の正社員を目指すなら知っておきたい3つの情報
パン屋の正社員を目指すなら知っておきたい3つの情報
- パン業界の動向
- 正社員の仕事内容
- 志望先のコンセプト
まずはじめに、パン屋の志望動機を作成するにあたって必要となる情報を押さえましょう。これを知らずに志望動機を作成すると、熱意が伝わらなかったり、ミスマッチだと判断されることになりかねません。
パン屋で正社員として活躍できることを志望動機で示すためにも、ここで解説する3つのテーマを理解したうえで志望動機を作成しましょう。
①パン業界の動向
総務省の家計調査によると、2013年以降から現在まで、2人以上世帯では米よりもパンの方が消費金額が高い状態が続いていることがわかります。パンがよく売れているということは、好調なパン屋が多そうに思えますが、一方で倒産しているパン屋が多いことも事実です。
帝国データバンクが2020年におこなったパン製造小売業者の倒産動向調査によると、2019年が過去最多の倒産数となっています。最近でも、数年前にブームとなった高級パン屋が続々と閉店する事態が起きています。
これらの要因として、スーパーやコンビニエンスストアの安くてクオリティが高いパンに対抗できていないことが挙げられます。
パン屋で正社員として働きたいのであれば、このようなパン屋の課題を把握したうえで、打開策を打ち出していくことも必要です。「考え抜いた打開策を実行したい」という方向性で志望動機を作成することも可能ですよ。
さまざまなスキルの中でも、パン屋ではマーケティングの知識は特に求められるかと思います。競合が多い中で勝ち抜いていく必要があることを考えると、戦略を考えるスキルがあるというのは企業にとっても大きなメリットになります。
パン屋の動向についてより深く理解を深めたい人は、前提として食品業界に関する知識が必要です。こちらの記事で解説しているので、ぜひチェックしてください。
例文9選|食品業界の志望動機でやりがちなNG例と高評価のコツ
②正社員の仕事内容
パン屋の仕事は、販売と製造に大きく分けられます。応募時にどちらの仕事がしたいか決めて採用選考に申し込む場合もあれば、正社員として採用された後、研修を通してどちらかに配属が決まる場合もあります。複数のパン屋を経営する大企業の場合は、後者の方が多いでしょう。
また、販売スタッフであっても製造の手伝いをしたり、製造スタッフも時間帯によっては販売の仕事をするケースも珍しくありません。どちらか一方を目指している場合も、両方の仕事を理解しておくと良いでしょう。
販売
パン屋では、顧客が買いたいパンをトレーにのせてレジまで持ってくる流れが一般的です。
スーパーや百貨店と同じ流れに思えますが、パン屋のパンは袋に入れずに陳列する場合が多く、バーコードで簡単に精算をおこなうことができません。そのため、販売スタッフがパンの種類を確実に覚え、迅速に精算機に打ち込む必要があります。
また、冒頭でも述べた通り、パン屋ではコンセプトを大事にしています。顧客にとって、販売スタッフへの印象はパン屋に対するイメージに直結します。たとえば、高級さを押し出しているパン屋でカジュアルに接するスタッフがいると違和感を覚えてしまうように、コンセプトに合う接客が求められるのです。
そのほかにも、販売スタッフには以下のような仕事も任されます。
販売スタッフの仕事内容の例
- 店内の清掃
- POPやチラシの作成
- 商品の陳列
- 季節やイベントに合わせた店内の装飾
また、正社員として働く場合、アルバイトでは感じる機会がないやりがいもあれば、大変さもあります。両方を押さえたうえで、正社員になる覚悟を志望動機で示しましょう。
正社員の販売スタッフのやりがい
・自分の提案した施策で売り上げがアップすることもある
・顧客からの好評を直接聞く機会がある
・店舗のコンセプトにもよるが老若男女幅広くかかわる
正社員の販売スタッフの大変さ
・アルバイトスタッフのシフト管理やフォローもしなければならない
・顧客からの苦情には責任を持って対応しなければならない
・店舗の売り上げが給料に直接影響するケースが多い
パン屋はほかの接客業と違い、パンの金額を手動でレジ打ちするため、記憶力、スピード、正確さを求められます。また、パンがやわらかいため、特に焼きたての場合はつぶれないようにポリ袋に入れるなど気を遣う必要があります。
販売の仕事についてより詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
販売職の仕事内容や魅力を徹底解剖! 就職するために必要な対策とは
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製造
パン屋の製造スタッフの一日は、とにかく朝が早いことが特徴です。9時開店のパン屋であれば、製造スタッフはだいたい朝6時には出勤して仕込みに取り掛かっています。レシピに沿って生地をこねて焼き上げ、開店時間に間に合うように店頭に陳列していきます。
その後もランチタイムに向けてパンの製造を続けます。また、人気のパンが売り切れてしまわないように追加で製造したり、客足が増えたときには接客をおこなうこともあります。
5:30~ | 着替えや必要な道具を準備する |
6:00~ | その日陳列するパンの生地を作る |
7:30~ | 開店時に陳列するパンを焼く |
8:00~ | 焼きあがったパンを店頭に並べる |
9:00~ | 開店。鉄板の掃除やランチタイムに向けた準備に取り掛かる |
11:00~ | ランチタイムに備えて早めに休憩をとる |
12:00~ | 朝仕込んでいた生地を焼きあげる |
15:30~ | 翌日の仕込みをする |
販売スタッフと同じく、製造スタッフにも正社員ならではのやりがいと大変さがあります。仕事内容と併せてこちらもチェックしましょう。
正社員の製造スタッフのやりがい
・新しいパンの提案やレシピの考案ができるようになる
・パンの製造という専門的な技術が身に付く
・自分の考案したパンが人気になれば、雑誌やテレビなどのメディアに取り上げられることもある
正社員の製造スタッフの大変さ
・美味しいパンを作るだけでなく、売れるかどうかという視点でも考えなければならない
・アルバイトスタッフのシフト管理やフォローもしなければならない
・店舗の売り上げが給料に直接影響するケースが多い
- パン屋で正社員として働くのと、アルバイトとして働くのにはどのような違いがあるのでしょうか?
任される仕事の量や種類が異なる
正社員とアルバイトでは、仕事の大枠は同じでも、その中での業務の幅には大きな違いがあります。
たとえば、販売スタッフの場合、アルバイトでは店内清掃・レジ・接客といった業務がメインとなりますが、正社員は店舗全体の販売戦略の立案やイベント企画などもおこないます。
製造スタッフについても、アルバイトは既存商品を指示された通りに製造するのに対して、正社員は新商品の企画・開発も担当します。
このように、裁量権が大きいとその分責任も伴うため、アルバイトより苦労することも当然あるでしょう。
しかし同時に、自分で考えて行動し結果が出たときには、大きなやりがいや成長実感を得られるほか、自身のキャリアアップにもつながります。
仕事内容は各パン屋によって異なる点もあります。各パン屋の仕事内容を詳しく知りたい場合は、こちらの記事を参考に志望先の企業について理解を深めましょう。
企業分析のやり方を完璧にマスターする3ステップ|よくある注意点も
③志望先のコンセプト
街中に出るとさまざまなパン屋がありますが、それぞれお店の雰囲気や売っているパンの種類、価格帯などが異なりますよね。パン屋は開業する際、お店のコンセプトを定めるケースがほとんどです。コンセプトを決めることで、ほかのパン屋と差別化でき、顧客に覚えてもらいやすくなるからです。
たとえば、高級食パンで有名な乃が美は、素材へのこだわりや一つひとつ手づくりで丁寧に焼き上げることを重視し、大量生産はしないと宣言しています。そうすることで、高級食パンのブランド価値を守ってきました。
パン屋で新しいスタッフを採用する際、たとえアルバイトであってもコンセプトに合うかどうかは重視されます。コンセプトに合わない人が顧客と接すれば、お店のイメージは一気に崩れてしまうからです。正社員であればなおさら重視されます。
そのため、志望先のコンセプトは必ず確認したうえで志望動機を作成しましょう。アンデルセングループのように、複数のブランドを展開している企業の場合は、各ブランドの特徴や違いも要チェックです。
企業のコンセプトをきちんと理解したうえでエントリーするということは、「ここで働きたい」という本気度の強さと考えても良いと思います。
どの業界でも企業理解は大事ですが、顧客とより近い位置にいるパン屋だからこそ求められることではないでしょうか。
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パン屋の志望動機に盛り込みたい3つの要素
パン屋の志望動機に盛り込みたい3つの要素
- なぜそのパン屋で働きたいのか
- 正社員になって何がやりたいのか
- 自分が正社員になるとお店にどんなメリットがあるのか
パン業界の動向や仕事内容について解説してきましたが、さらにパン屋で働くことが魅力的に思えたり、「パン屋の正社員になってこんなことがしたい」という具体的なイメージができたのではないでしょうか。
ここからは、そういった思いを的確な言葉にして、志望動機として仕上げる方法を解説します。次の3つの要素を漏れなく盛り込み、熱意の伝わる志望動機に仕上げましょう。
①なぜそのパン屋で働きたいのか
志望動機を読んだパン屋の採用担当者に、「熱意があって良いな」「うちのパン屋を盛り上げてくれそう」といった好意的な印象を持ってもらいたいですよね。そのためには、ほかの飲食業や接客業ではなくパン屋を選ぶ理由や、ほかのパン屋ではなく応募先のパン屋で働きたい理由が明確に示されていると効果的です。
志望動機が「人とかかわる仕事がしたいから」や「パンが好きだから」だとしたら、「ここ以外でも良いのでは?」と思われかねません。
そのため志望動機の書き出しは、「御社の種類豊富な惣菜パンが大好きで、より多くの人に食べてもらいたいと思い志望しました」のような、応募先ならではの魅力に着目した志望理由を述べましょう。
そのパン屋ならではの理由を見つけられなかったり、言葉にできなくて悩んでいる人は、この後キャリアコンサルタントが解説する「パンが好き」から志望動機を作る方法を参考にしてくださいね。
志望動機の書き出しを工夫して、さらに担当者の印象に残したいという人には、こちらの記事がおすすめです。
例文8選|志望動機の書き出しで本気度を見せ差別化する方法
②正社員になって何がやりたいのか
アルバイトやパートスタッフではなく、正社員としてパン屋で働くことになれば、責任が重くなる一方で、仕事の幅が広がりできることが増えます。その中で自分は正社員として何をやりたいのかを志望動機の中で示しましょう。
たとえば、「気持ちの良い接客をしてお客様に喜んでもらいたい」であれば、採用する側からすると「アルバイトでも良いのでは?」と思ってしまいます。記事前半の正社員の仕事内容でも解説した通り、正社員はお店の売り上げに責任を持つ立場であるため、アルバイトスタッフの管理や施策の提案などもおこないます。
「コンセプトに合った接客を率先しておこない、アルバイトスタッフへの指導にも注力して、御社のコンセプトをスタッフ全員で体現したい」といった、正社員だからこそできることを盛り込みましょう。
正社員とアルバイトの違いについては、こちらの記事で解説しているので、ぜひチェックしてください。
正社員で働く8つのメリット! 他の雇用形態との違いと格差問題とは
正社員はパンの製造・販売のほか、店舗全体をまとめ、運営していく責任のある存在です。
パートやアルバイトの指導をしたり、顧客のニーズを探ってパンや店舗全体の雰囲気を決めたり、売り上げが上がる方法や効率的な作業方法を考えたりなど、店を繁盛させる意識や能力が求められます。
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「この職種に就きたい!」と思っていても、なぜそうなのか学生時代に培ったスキル・経験を踏まえて伝えるのに苦戦する学生は多いです。
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(IT業界の場合)
③自分が正社員になるとお店にどんなメリットがあるのか
志望動機を自己アピールとして活かすには、採用する側のメリットを示すことが効果的です。
人材を採用すればパン屋は利益の一部を給料として支出することになるので、本当に給料に見合った働きをしてくれるのかどうか慎重に見極めたいと思っています。そこで、自分が正社員になることでお店が得られる利益を示すと、採用する側は応募者がパン屋に貢献する様子をイメージしやすくなります。
「ホテルフロントのアルバイトで培ったホスピタリティを活かして、御社のコンセプトを体現し、顧客満足度の向上に貢献します」といった前向きな伝え方で志望動機を締めくくりましょう。
志望動機を前向きに締めくくることが難しく感じている人は、こちらの記事を参考にしてください。
志望動機の締めくくり例文13選! そのまま使えるテンプレも紹介
就活のプロと考える! 「パンが好き」から志望動機を作る方法
履歴書の志望動機欄には、おおよそ200〜300字の文章が書けるように枠が設定されています。面接で「志望動機を教えてください」と聞かれたときも、1分程度の回答が理想的とされています。
しかし、なぜパン屋を志望しているのかと聞かれても、パンが好きだからとしか言いようがなくそんなに伝えることがないという人もいるのではないでしょうか。
パン屋への就職を目指すうえで、「パンが好き」という気持ちは武器になります。ただ、「パンが好き」という回答だけでは、説得力が感じられずマイナスな印象を持つ採用担当者もいます。
そこでここでは、就職支援のプロであるキャリアコンサルタントが「パンが好き」という気持ちを活かして志望動機を作る方法を解説します。
アドバイザーコメント
永田 修也
プロフィールを見る「好き」をスタートにして何ができるのかを伝えよう
「好き」という気持ちだけでは志望動機になり得ないのではないかと思いがちですが、実はそんなことはありません。「好き」という思いを入口として、企業への興味に発展していくのでネガティブに考える必要はありません。
とはいえ、そこからどう志望動機を考えれば良いのかわからないのだと思うので、説得力を増すための工夫としてどのようなことがあるのか考えていきましょう。
まず、企業が採用する際の大前提として「入社することで会社が得られるものは何か」という視点で見ています。それは、将来性なのか即戦力としてなのかいろいろな場合があります。いずれにしても「メリット」を探しているのですね。
パン屋が知りたいのはあなたを採用するメリット
そういう視点で見られているときに「私は〇〇が好きで」という言い方をしても響きませんし、それは自分の感想を言っているにすぎません。
そうではなく「好きが故にこの会社に入ったら〇〇なことができます」「御社にとってこんな良いことがありますよ」と、いわば「自分を売り込む」という視点や伝え方が重要になってくると思います。
「好き」という気持ちがあるからこそ伝えられる熱意を上手に転換して、志望動機を作り上げていきたいですね。
志望動機に書くエピソードがなかなか思い浮かばない、もしくは決まらないという人には、こちらの記事がおすすめです。
「志望動機が書けない」から確実に卒業する3ステップ|例文付き
コンセプト別! パン屋の志望動機の例文5選
コンセプト別! パン屋の志望動機の例文5選
志望動機は応募先のパン屋のコンセプトを押さえたうえで作成に取り掛かるべきと解説してきましたが、「押さえたうえでどう志望動機に反映させれば良いのかわからない」という人も多いのではないでしょうか。
ここでは、パン屋のコンセプトを5例挙げ、それぞれを踏まえて作成した志望動機の例文を紹介します。自分の応募先のパン屋に近いものをぜひ参考にしてくださいね。
例文①地域に根付いた小規模なパン屋
例文①地域に根付いた小規模なパン屋
私が貴店を志望した理由は、地域の人たちのニーズを何より重視したパン屋としての在り方に感銘を受けたからです。
この地域でパンを購入する人には、高齢者や主婦が多く、食卓に並べる主食としてのパンや、間食に気軽に食べられる美味しくて安いパンを求める人が多くいます。貴店はそのような人たちにとって、必要不可欠な存在になっています。
私自身この地域で育ち、就職の際は地元に何かしらの形で貢献したいと思っていました。その中で、貴店のスタッフとして美味しいパンを届け続けることができれば、地元の人たちを生活に欠かせない衣食住の「食」の面で支えられ、役に立てるのではと考えました。
貴店の一員になりましたら、まずは仕事に励みながら貴店がなぜここまで地元から愛されるのかを学び、守り続けられるよう尽力いたします。
※AI志望動機作成ツール
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地域に根付いたお店の場合は、例文のようにその地域の特性を把握しておくことが大切です。地域に対する思いとともに、あなたがパン屋としてどのようなことに取り組みたいと考えているのかを明確に伝えましょう。
例文②高級感を押し出したパン屋
例文②高級感を押し出したパン屋
アルバイトで培ったホスピタリティを活かして、貴社に貢献したいと思い志望しました。
私は大学1年生から現在まで、ビジネスホテルのフロントのアルバイトをしています。ビジネスホテルということもあり、最低限のサービスしかおこなっていないため、ホテルに良い印象を持ってもらうためには、短い接客時間の中でどう工夫するかが重要です。
そこで私は、簡潔でありつつ、クッション言葉を使った丁寧なコミュニケーションを心掛けたところ、顧客アンケートで名指しでお褒めの言葉をいただいたことが6回ありました。
貴社のブランドの価値をさらに高めるには、素材や製造へのこだわりはもちろん、接客にも注力していくことが重要だと考えています。
貴社に入社しましたら、ホテルフロントで培った接客スキルを活かし、貴社の顧客満足度の向上に貢献していく所存です。
高級感を押し出したパン屋の場合、上質なパンを大事にする顧客への理解のほか、接客時に丁寧さ、気遣い、などが求められます。
上記の例文では、ホテルでのホスピタリティ、言葉遣いへのこだわり、上質な接客への意識を話題に出している点がとても良く、参考になりますね。
例文③カフェが併設されたオシャレなパン屋
例文③カフェが併設されたオシャレなパン屋
より幅広い人たちに、ベーカリーカフェを通してさらにパンを好きになってもらいたいと思い、貴社を志望しました。
地方にはベーカリーカフェが少ないため、私は大学で上京して初めてベーカリーカフェを訪れました。
香ばしい香りが漂う中でこの後すぐ食べるパンを選んだり、テラスでゆったり焼きたてのパンを味わうのが本当に楽しく幸せで、元々パンが好きだったのが、ベーカリーカフェのおかげでさらに好きになりました。
貴社はベーカリーカフェの店舗を拡大中で、いずれは地方への進出も予定していると伺いました。地方の人たちにも、ベーカリーカフェを通してさらにパンを好きになってもらうために、自分の経験を活かした提案を積極的におこなっていきたいと考えています。
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ベーカリーカフェでは接客力やブランディング力が求められます。アルバイト経験などをもとに、どう貢献したいかアピールしましょう。
また例文では、お店の今後の展望にも触れられています。HPやSNSなどから情報収集しておきましょう。
ベーカリーカフェへの就職を目指す人には、こちらの記事もおすすめです。カフェの仕事内容や活かせるスキルを押さえましょう。
例文10選|カフェの志望動機は簡単3ステップで周りと差別化しよう
例文④全国展開している幅広い層に人気のパン屋
例文④全国展開している幅広い層に人気のパン屋
私は貴社の「美味しいパンを低価格でお届けする」という理念に共感しています。
私にとってパンは食卓に欠かせない存在です。主食にごはんだけでなく、パンという選択肢があることで、日々の食生活が豊かになっていると感じています。貴店のように、美味しいパンを低価格で販売するというシンプルな手法のおかげで、当たり前のようにパンを購入することができています。
また低価格で気軽に購入しやすいことで、地方にも影響力が大きいことも貴社の特徴の一つだと考えています。目の前のお客様だけでなく、その先のより多くの世帯にパンを届けられるという点も貴社ならではの魅力だと感じているので、将来的には店舗拡大にも貢献できればと思っています。
入社後は、私のようになるべく出費を押さえたい人もどんな人でも、気兼ねなく美味しいパンを買えるように、貴社の一員として尽力していきたいです。
「低価格」という部分は確かにポイントですが、ほかにも同じように低価格で販売している企業は無数にあります。そのため、この企業ならではのオリジナリティに注目した志望動機にすることでさらに好印象になると思います。
全国展開している企業に就職した場合、採用コースによっては地方への転勤があり得ます。地元以外の場所で働くことに不安を感じる人もいるのではないでしょうか。こちらのQ&Aで、キャリアコンサルタントが勤務地にこだわるべきかどうかアドバイスしているので、ぜひ参考にしてください。
例文⑤コンセプトの異なる複数のブランドを展開しているパン屋
例文⑤コンセプトの異なる複数のブランドを展開しているパン屋
コンセプトの異なるさまざまなブランドを展開していることに魅力を感じ、貴社を志望いたしました。
貴社が展開しているいずれのブランドも私は頻繁に利用していますが、同じ企業のブランドだということをつい最近まで存じ上げませんでした。それほどブランド同士の差別化や、各ブランドのコンセプトに沿った店舗づくりが実現されているからだと思います。
パンにはさまざまな楽しみ方があるものの、世の中の多くの人は「朝ごはんの主食」であったり、「間食」というような決まった形で消費しているように感じます。より多くの楽しみ方を知ってもらうためには、貴社のようにさまざまなコンセプトを掲げた店舗を展開していくことが重要だと考えます。
入社しましたら、まずはどのブランドに配属されても、そのコンセプトに沿った店舗運営を心掛け、責任を持って多くのお客様にパンを届けていきたいと考えています。
※AI志望動機作成ツール
選考通過率の高い志望動機をつくりたい人は「AI志望動機作成ツール」を活用しましょう!
コンセプトの異なる複数のブランドを展開しているパン屋だからこそ得られる価値について、顧客と社員双方の目線から分析してみましょう。例文のように、どのブランドに配属されても活躍したい意欲も示しておくと良いでしょう。
パン屋の経営者に刺さる志望動機に仕上げて正社員の夢をかなえよう
パン屋で正社員としての内定を勝ち取るために、志望動機の作り方を解説してきました。
パン屋と一口に言っても、コンセプトによってどんな人材を求めているのかは異なります。だからこそ、応募先のコンセプトを理解し、どういった志望動機であれば経営者に刺さるのか考えることが重要です。
前提として、正社員採用をおこなっているパン屋は少なく、選考突破は容易ではないかもしれません。しかし、説得力のある志望動機が伝えられれば、合格に一気に近付きます。記事の内容を踏まえて志望動機を作成し、正社員の夢をかなえてくださいね。
アドバイザーコメント
小関 珠緒
プロフィールを見るパン屋の過酷さを乗り越えるだけの熱意を示そう
「パンが好きだから」とパンのかわいらしさや美味しさ、雰囲気の良さに憧れる人は多いです。
夢を壊すような話にはなりますが、パン屋の仕事は肉体労働です。製造も販売も立ちっぱなしで、製造なら小麦粉の袋、オーブン天板、販売ならトレイなど重い荷物を運ぶことも多く、店内はもちろん、シンクやトイレの掃除など水回りの仕事も積極的におこなっていく必要があります。
発酵時間、焼き時間に追われ、スピーディだけれど丁寧にパンを扱っていかないといけません。また、朝は早く出勤し、土日が休みではありません。それがパン屋の現実です。
コンセプトや理念への共感を伝えよう
ですが、過酷な現実を上回る感動や楽しさ、面白さがパン屋にはあります。それらは店舗のコンセプトや経営者の思い、夢に表現されていることでしょう。
パン屋のコンセプトや理念に共感し、一緒に盛り上げていきたい、繁盛させていきたいという思いを志望動機に盛り込むことで、経営者の心をつかんでいけると思います。パンにまつわる夢や思いを抱いているあなたを、心より応援しています。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント
Natsuki Inoue〇新卒で携帯電話販売代理店業界のベンチャー企業に入社。現場にてBtoC営業を経験した後、人事部では新卒採用を中心に、社内研修講師や社員面談などの人事業務に幅広く従事
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/ヒトノビ代表
Tamao Koseki〇就職時は準備不足で苦労するも大手企業に入社。転職して実用書の編集者を10年経験し、独立。キャリアコンサルタント資格を取得し、現在は強みを引き出して活かす人材育成をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/メンタル心理カウンセラー
Syuya Nagata〇自動車部品、アパレル、福祉企業勤務を経て、キャリアコンサルタントとして開業。YouTubeやブログでのカウンセリングや、自殺防止パトロール、元受刑者の就労支援活動をおこなう
プロフィール詳細