この記事のまとめ
- 生産技術職の志望動機は業界内容を深く理解することが重要!
- 生産技術職の志望動機を魅力的にする方法を解説
- 生産技術職の業界別志望動機例文5選を紹介
- 志望動機作成ツール
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生産技術職を目指そうと思っても、実際の仕事内容がイメージできず志望動機に何を書いたらいいかわからないという人は多いかもしれません。
生産技術職の仕事内容は外から見えにくいこともあり、具体的な志望動機を書こうとしても難しいですよね。しかし、その分しっかりと事業内容や業界について深く理解してから志望動機を作成することで、周りの学生と差をつけられますよ。
この記事ではキャリアコンサルタントの渡部さん、野村さん、永田さんと一緒に、選考突破できる生産技術職の志望動機を作成する方法や例文を解説します。自信を持ってアピールできるよう、具体性のある志望動機を作成しましょう。
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生産技術職の志望動機は業界内容を深く理解することが重要!
生産技術職は、工場の生産ラインを管理し、より良いラインが作れないか設計する仕事です。既存のラインをより良くできないか見直すと、生産効率が向上し企業の収益につながります。
ものづくりの重要な部分にかかわれるため企業内でも重要なポジションですが、目立つ職業ではないため情報は多くないでしょう。情報が多くないからこそ、生産技術職の志望動機を書くには業界内容を深く理解する必要があります。
この記事では、まず生産技術職の志望動機を書く流れを解説します。どのように書けば魅力的な志望動機が書けるのかをはじめに把握しておきましょう。
そしてその後に実際の仕事内容や生産技術職として働くやりがいや魅力、求められる強みを解説していきます。仕事に対して理解を深め、魅力的な志望動機を書きましょう。
最後にキャリアコンサルタントのアドバイス付きで例文も紹介しているので、ぜひ参考にして自分らしい志望動機を作成してくださいね。
生産技術というのは職種の名称であり、あらゆる業種の中に存在しています。ものづくりという点は共通していますが、業種が変われば作るものは変わるので、自分の適性や知見を活かせるものが何か、業界研究で探していくことが重要です。
やりがいのある仕事に就きたいと考えている人は以下の記事を参考にしてみてください。仕事の見つけ方をプロが詳しく解説しています。
技術職として、他の業界で活躍している人の志望動機を見てみるのも面白いかもしれません。次の記事で、建設業界の技術職の志望動機を紹介しています。気になる人は読んでみてくださいね。
建設業界の志望動機はどう書く? 差別化のコツや注意点を解説
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書き始める前に! 生産技術職の志望動機を書く3ステップ
生産技術職の志望動機を書く3ステップ
- なぜ生産技術職を志望するのか
- 生産技術職の中でもなぜその企業を志望するのか
- 生産技術職として入社後にどのような人材になりたいのか
生産技術職の志望動機を実際書き始める前に、どのような流れで書くと読みやすい文章になるのか知識を付けましょう。
採用担当者は数多くの志望動機を読んだり聞いたりしなくてはならないため、読みづらい文章を書いてしまうと、提出した履歴書やエントリーシート(ES)を最後まで読んでもらえない可能性があります。
せっかく書いた内容が読んでもらえない事態にならないよう、読みやすい文章を心掛けましょう。
①なぜ生産技術職を志望するのか
志望動機の始めには、一番伝えたい内容である「なぜ生産技術職を志望するのか」を記載しましょう。文章の導入に一番伝えたい内容を記載することで、話の主題が読み手に伝わりやすくなります。
話の主題が伝わらないまま文章が進んでいくと、読み手は何が言いたいのかわからず読みづらいと感じる可能性があります。読みづらい文章では、一日に何枚も履歴書やESを読む採用担当者に不親切です。
志望動機に限らず、履歴書やESに書く文章は始めに一番伝えたい内容を書く癖をつけましょう。興味を持った採用担当者が「続きを読みたい」と感じれば、選考突破の可能性が高まります。
②生産技術職の中でもなぜその企業を志望するのか
「その企業でなければ働きたくない」という理由がなければ、採用担当者に「他社でも良いのでは?」と思われてしまう可能性があります。
どの企業も、その企業ならではの強みや理念を持って運営しているはずです。より具体性のある志望動機を書くには、企業ならではの部分を理解しましょう。
志望動機にその企業を志望する理由を明確に書くことができれば、採用担当者の心に残る志望動機が作成できます。
企業ならではの部分を深掘りするためには、企業分析が欠かせません。企業分析のやり方を詳しく知りたい人は、下記の記事を参考にしてください。
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企業分析には自分に合った企業が見つかるなどのメリットが多くあります。また集めた企業情報をうまく活用することで、就活を効率的に進めることができますよ。この記事では、企業分析の正しいやり方から効率化のコツまでキャリアコンサルタントとともに徹底解説します。
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③生産技術職として入社後にどのような人材になりたいのか
志望動機を書くときは、入社をゴールとせずその先の自分がどうなりたいかまで考えて記載しましょう。
将来の目標を明確にすることで、採用担当者に仕事へのモチベーションや自分の考えをアピールできます。企業によって目指す方向性が異なるため、採用担当者は学生の将来の展望が自社とマッチした人材かも理解しやすくなります。
生産技術職の仕事を例に挙げて、そこで自分の資質をどう活かせるのかまでアピールできると、採用担当者があなたと働く姿を想像しやすくなるため、高評価につながります。
志望動機を通して、「この学生と一緒に働いてみたい」と思わせられれば、選考突破が近づくと考えられます。
企業を志望した理由やエピソードで志望動機を終わらせず、入社後の自分を想像して文章を考えることがおすすめです。
生産技術職のキャリアプランは、製造エンジニアや品質管理技術者として約3~5年の経験を積み、その後、生産マネージャーや品質保証責任者を目指すためにさらに約3〜5年を要することが一般的です。
さらに、生産システムアナリストやプロダクトエンジニアなどの専門職へはトータルで10数年以上のキャリアが必要となります。
生産技術職の仕事内容
生産技術職の仕事内容
- 設備の導入・設置
- 生産工程の設計・管理
- 生産工程の改良
良い志望動機を作成するためには、生産技術職の仕事内容を深く理解しておくことが大切です。
仕事内容を深く理解しておくことで志望度の高さをアピールできるだけでなく、実際に働いてみて「思っていたのと違った」とミスマッチが生じるのを避けることができます。
ここからは生産技術職の仕事内容を詳しく解説していきます。参考にして、生産技術職への理解を深めておきましょう。
設備の導入・設置
生産ラインがより良くなるために、設備の導入・設置についての計画や提案をするのも生産技術職としての仕事です。
新しい設備を導入する場合大きなコストがかかるため、設備の導入によって見込まれる生産性の改善部分や、コスト回収までにかかる期間も試算したうえで「なぜ必要なのか」を根拠立てて説明する必要があります。
自分が提案した設備が導入・設置され、成果につながれば大きな達成感が得られます。
生産工程の設計・管理
新しい生産ラインを設置する事業がスタートしたら、稼働時のライン設計も生産技術職がおこないます。生産する製品の品質や納期が守れるよう試算し、最適なラインを作ることが必要です。
また、一度作成した生産ラインでトラブルが起きたときは、原因の調査や復旧も生産技術職の仕事に含まれます。生産ラインが停止すると企業の収益に影響が出るため、早期復旧は重要な仕事です。
企業が安定して収益を得るためには、納期を守りつつ高品質な製品の出荷が欠かせません。設計した生産ラインが問題なく動き、製品の生産が進むように管理することが、生産技術職の役割といえます。
生産工程の改良
一度設計した生産ラインをより良く改善するのも、生産技術職の仕事です。
現場の従業員とコミュニケーションをとり、改善できる部分がないか検討します。
工場内の導線に無駄があれば解消し、人員不足な場所や多すぎる場所がないかも確認する必要があります。
さらに生産ラインを良くするための方法やアイデアを見つけた際は、現場に共有することも生産技術職の仕事です。
アドバイザーコメント
渡部 俊和
プロフィールを見る生産技術は「高品質」「低コスト」な製品を作るために技術的な改善をする仕事
ものを作る時には、材料や素材の段階、加工の段階、組立や縫製などの製品化の段階などがあり、それぞれの段階で多くの技術が使われています。
独自性のある技術は特許などで守られている場合もありますが、多くの技術は公開されている大学の研究成果や業界内の経験知を自社の技術や設備に組み込むことによって各社がそれぞれの製品を作り、他社との差別化を図っています。
生産技術の仕事は、安定した高品質な製品を低コストで作り出すために、品質管理担当部署と協力しながら技術的な改善をし続けることです。
ものづくりとどうつながっているかという視点を持とう
金属を扱う場合と繊維製品や食品などを扱う場合とでは必要となる知識も変わり、知識、スキルのほとんどは働きながら学んでいく場合が多いのですが、扱う商品や業界によっては下地となる基礎知識が必須となる場合もあります。
学生がこの職種を検討する場合、今学んでいる分野がものづくりとどうつながっているかを考えると、どこかに接点が見つかるかもしれません。
また、現代は機械化、自動化が進んでいて、生産技術に製造技術まで含まれている場合もあるので、1からものを作る知識はなくとも、すでにある半製品から製品を作る技術を組み立てられる人や、システム化ができる人ならば、業界、会社によっては可能性がある職種です。
志望動機作成の参考に! 生産技術職のやりがいや魅力
生産技術職のやりがいや魅力
- 仕事の成果が目に見えやすい
- ものづくり全般の工程に携われる
- さまざまな人と連携して働ける
- 海外でキャリアアップを望める
より説得力のある志望動機を作成するためにも、働くことで得られるやりがいや魅力への知識を付けていきましょう。
生産技術職の仕事にどのような魅力があるのか知っておくと、志望動機を書くときにも深みを持たせられます。
ここから生産技術のやりがいや魅力を解説するので、志望動機にどう盛り込めるか考えつつ確認していきましょう。
仕事の成果が目に見えやすい
仕事によっては、自分の業務がどのような形で企業に影響を与えているのかわからず、やりがいを感じられない人も多くいます。しかし、生産技術職は自分が設計した生産ラインが導入され稼働しているのを実際に目の前で見ることができるため、仕事の成果を感じやすいと言えます。
一から生産ラインを設計し、製品が完成するまでは関係各所との調整やトラブルの修復など、さまざまな苦労があります。
しかし、自分が考えた生産ラインによって、従業員の作業効率化や企業の収益に貢献できているとわかると、大きなやりがいにつながります。
ものづくり全般の工程に携われる
生産技術職の仕事は、ものづくりの一部ではなく全般の工程にかかわれるのも特徴です。
ほかの業務だと、生産の一部分にしかかかわれず別の工程のことはわからないというケースも少なくありません。
全体像がわからないと、自分の仕事が企業にどのような影響を与えているのかがわかりづらくなりますが、全般の工程に携われると、コストやスピードといったさまざまな側面からものづくりのことを考えられます。
ものづくりが好きな人や仕事の全体像を理解して働きたい人にとって、生産技術職の仕事は魅力的に感じられると考えられます。
さまざまな人と連携して働ける
生産技術職は、現場の従業員だけでなく製品の設計部門や生産ライン導入にかかるコストを相談する財務部などさまざまな部署とかかわります。
他部署とコミュニケーションをとって協力して仕事をする必要があるため、チームワークを意識して働けるのが魅力です。大人数で一つの目標に向かって努力し、計画的に仕事を進める必要があります。
他者とかかわりながら仕事をしていくのは、大変な作業ですがプロジェクトが完了したときの達成感は大きなものです。
一人で仕事するよりは、他者とかかわって働きたい人に向いている職業です。
さまざまな人と連携して働くことに魅力を感じる人は、こちらの記事も参考にしてみてください。
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- 団体行動があまり得意ではないのですが、生産技術職は合っていないのでしょうか……。
生産技術職への強い興味や思いがあれば団体行動が得意でなくても問題ない
団体行動が得意でなくても、生産技術職に興味や強い思いがあれば問題ありません。まず、第一に必要なものは専門の技術力や問題解決能力、そして自身の成長意欲です。
日々の仕事での成功や失敗という結果だけにこだわらず、仕事でのプロセスとして個人の積極的な周囲への貢献と自らの努力も評価されます。
また、このような経験を積む過程で、あなたのチームワーク能力やコミュニケーション能力も向上します。仕事を通じて生産技術職のキャリアの幅を築き、その結果として、団体行動にも自信を深めることができると思います。
海外でキャリアアップを望める
近年ではグローバル化されている企業が多く、生産現場を海外に置いている企業も多くあります。生産技術職として働けば、現場の従業員とコミュニケーションをとるために現地に足を運ぶケースも少なくありません。
海外で新しい生産ラインを設計する場合は、現地で生産ラインを設計し運用する場合もあります。その場合は現地で、異なる文化や言語を持つチームメンバーと協力して仕事をすることが必要です。日本人だけで働くときとは言語の違いだけでなく、文化や価値観が異なる部分もあり、柔軟に対応できる力が求められます。
海外で仕事をしてキャリアを重ねれば、今後生産技術職としてより成長していくうえでも有益な経験となります。
- グローバル化されている企業も多いとのことですが、生産技術職になるためには語学力が必要でしょうか?
日本に拠点をおく企業であれば語学力は必須ではない
もちろん現場で他言語が必要とされる企業ならば語学力は必須条件になるでしょう。しかし、日本に拠点を置く企業で就業先も国内であるならばそこまで心配はいらないと思います。
今後海外で活躍していきたいというキャリアビジョンを描いているのであれば、入社した後からでも語学の資格を取得したりスキルアップを常にしていくことで、自分が望むステージへ道が拓けることでしょう。
ほかにも海外で仕事をしたいと考えている人は、下記の記事がおすすめです。海外で仕事をする方法や実態を解説しています。
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志望動機でアピールできるポイントを探そう! 生産技術職で求められる強み
生産技術職で求められる強み
- 世代間をまたぐコミュニケーション能力
- 主体的に行動して問題を解決する力
- 論理的な思考
- リーダーシップ
- 責任感
志望動機では「生産技術職のここに惹かれている」というだけでなく、「どのように貢献できるのか」という視点を持ってアピールすることが重要です。なぜなら、企業は入社後に活躍できる人材を求めているためです。
生産技術職で求められる強みを理解しておけば、志望動機作成時に効果的にアピールできます。
ここからは、生産技術職で求められる強みを解説します。自分のアピールポイントはどこか考えながら、志望動機に持ち込む内容をイメージしていきましょう。
また、自分の強みがわからないという人には下記の記事もおすすめです。
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強み一覧付き|自分の強みが必ず見つかる方法9選とアピール方法
就活で自分の強みを何て答えれば良いかわからない、そもそも自分の強みが浮かばない人に向けて、キャリアコンサルタントが自分の強みを見つける方法やアピールのコツを解説していきます。強みを伝える例文も紹介するので、参考にしてください。
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世代間をまたぐコミュニケーション能力
前述したとおり、生産技術職は他部署とかかわるシーンが多いため、人とのコミュニケーションを取ることが好きな人に向いている職業です。現場の従業員とやりとりして現状や改善点をヒアリングし、コストを見ても実現可能な改善か財務部とやりとりする場合もあり、わかりやすく伝える力や傾聴力が求められます。
プロジェクトの進捗状況を報告するために、上司とのコミュニケーションも発生します。適切なコミュニケーションがとれていないと、誤った情報が伝わり業務に支障が出るため注意が必要です。
さらに海外に工場を置く企業であれば、外国語を使った交流も求められます。
年齢や国籍、立場を問わずさまざまな意見を持つ人の中立に立ち、意見を調整できる力が求められます。ゼミ活動やアルバイトなどで周囲の人の意見を調整した経験や良い関係を構築するために努力した経験などを志望動機や自己PRに盛り込むと、就職後も同様に活躍できることがアピールできますよ。
コミュニケーション能力が低い人が合わないとは断言できませんが、一人で黙々とやりたい人が一定レベル以上になると、技術的な知識や情報が自分にしかわからない、という状況になってしまいます。
これは「属人化」といって、長い目で見ると企業にとってのマイナス要素になります。
人間関係構築力を強みに持つ人は、以下のQ&Aで人間関係構築力の自己PR法を解説しているので、併せてチェックしてください。
主体的に行動して問題を解決する力
生産技術職の仕事は、生産ラインを設計し導入したら終わりではありません。導入した生産ラインにトラブルが起きれば、迅速に問題を解決することが求められます。問題が起きた理由を調査し改善しなければ、生産ラインがストップし企業に大きな損害を与える可能性もあります。
また、トラブルが起きていない生産ラインに対してもリスク管理は欠かせません。自主的に、起こる可能性があるトラブルを考え、事前に予防策を用意しておけば、実際にトラブルが起きた場合も焦らず対応できます。
万が一問題が発生しても最短で対処できるため、企業に与える影響を少なくできると考えられます。
問題解決力を持つことで、生産プロセスのスムーズな運営や生産ラインの停止時間の最小化など、生産性や効率性の向上に貢献できます。
また、技術的な問題だけでなく、品質管理やコスト削減などのビジネス上の課題も解決できるため、組織内での評価やキャリアの成長につながります。
論理的な思考
生産ラインに起きたトラブルを解決するためにも、生産技術職には論理的な思考が欠かせません。問題解決にはトラブルが起きた理由を解明し、対策を考えなければなりません。論理的な思考を持たなければ、現実的な解決策が導き出せずトラブル解決までに多くの時間がかかってしまいます。
また新しい生産ラインを作る場合は、コスト面にも目を向ける必要があります。財務部や上層部に納得してもらえるよう、生産ラインを作るメリットやかかるコスト、コスト回収までの期間などの論理的な説明が求められます。
品質を管理しつつ効率的な生産ラインであると理解してもらうためにも、他者にわかりやすく説明する技術も必要です。
論理的な思考を志望動機に書くときは、問題に対しどのような流れで解決策を考えたのか筋道を立てて説明しましょう。
リーダーシップ
生産ラインを効率的に運営するためにも、生産技術職にはリーダーシップが求められます。
生産技術職の仕事は一人でおこなうものではなく、多くの人とかかわりコミュニケーションをとりながら進めていきます。
生産ラインにトラブルが起きたときは、リーダーシップを発揮し問題解決を目指すことが必要です。トラブルに焦らず冷静に対処し、チームで一丸となる必要があります。
また、チームメンバーが成長するようモチベーションの維持や適切なサポート、指導も重要です。生産ラインで働く従業員同士の関係がよくなるよう、常にヒアリングをおこない問題があればどのように対処できるか考える必要があります。
リーダーシップを志望動機でアピールするならば、アルバイトや部活動で他者を引っ張った経験を盛り込むのがおすすめです。
リーダーシップをアピールしたい人は、下記の記事もぜひ参考にしてください。
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例文17選|自己PRでリーダーシップを最強の強みとして伝える方法
自己PRでリーダーシップをアピールする際の注意点や効果的な構成をキャリアコンサルタントとともに解説します。さらに、例文17選も紹介。仕事に活かせる強みとして、リーダーシップをアピールしましょう。
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責任感
生産技術職は、企業の製品を製造する生産ラインの設計や管理をおこなう職種です。生産ラインがストップすると、企業は製品の製造ができず収益の悪化や顧客からのクレームなどさまざまなトラブルを抱える可能性があります。
生産技術職は自分が設計した生産ラインに責任を持ち、起きたトラブルの解決案を考えることが欠かせません。なぜトラブルが起きたのかを考えなければ、別の生産ラインで同様のトラブルが起きる可能性があり、顧客や上層部からの信用を失ってしまいます。
さらに、生産ラインの設計には実際に生産ラインで働く人に、安全な作業環境を確保する責任もあります。さまざまなケースを想定して設計する技術や思考が必要なのです。
志望動機で責任感をアピールする場合は、アルバイトや学生時代に任せられたことをどのようにやりとげたか伝えましょう。
責任感を採用担当者にアピールしたい人は、下記の記事も参考にしてください。
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責任感の自己PRは要注意! 失敗例と絶対響く6例文で徹底差別化
責任感の自己PRは安易に使用すると高評価を得られません。注意点を踏まえて内容を考える必要があります。この記事では仕事で求められる責任感か見極める基準や自己PRでアピールする方法、周囲と差別化するコツをキャリアコンサルタントが解説します。
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アドバイザーコメント
永田 修也
プロフィールを見る生産技術職の志望動機では「リーダーシップ」や「責任感」を自分なりにアピールしよう
やはりリーダーシップは欠かせない要素となってくることでしょう。
リーダーシップと一言で言っても、情熱的に部下をやる気にさせて引っ張っていくタイプ、はたまた常に冷静に判断できて論理的に行動していくタイプ、楽観的で明るく皆を元気にさせてモチベーションを引き出すタイプなどいろいろあります。
自分がどういった特性を持っているかをきちんと理解したうえで、生産技術の職種として共通して必要になってくる「責任感」を自身でどのように考えているかをアピールしていきましょう。
相手目線に立ってどういう人材が求められているのかを考えてみよう
面接官に「いずれこのような人物は会社にとって必要不可欠になってくるだろうな」と思わせるような回答ができれば、そう簡単には選考から漏れることはないと思います。むしろ、一目置かれる存在であるはずです。
相手や会社の立場・視点に立ち、どういう人材が欲しいと思うのかをじっくりと考えていきましょう。
その際に、自分だけの独自の視点に留まらず、PORTキャリアの中でも関連がありそうな記事にひたすら目を通したりなどさまざまな視点からアイデアを得てみてください。きっとすばらしいひらめきにつながるはずです。
特別な動機がなくても大丈夫!
ツールを使えば魅力的な志望動機が作れます
「この職種に就きたい!」と思っていても、なぜそうなのか学生時代に培ったスキル・経験を踏まえて伝えるのに苦戦する学生は多いです。
無料の「志望動機作成ツール」を活用しましょう。簡単な質問に答えるだけで、自分の強みをいかして採用したいと思わせる志望動機が3分で完成します。
ぜひ活用して、志望企業の選考を突破しましょう。
(IT業界の場合)
ほかの学生と差をつけよう! 生産技術職の志望動機を魅力的にする方法
生産技術職の志望動機を魅力的にする方法
- 似た業種との違いを言語化する
- 顧客目線になっていないかを確認する
- 強みや経験をどのように活かすのか具体的にする
- 生産技術職の今後を理解したうえでどう貢献したいのかを考える
生産技術職の志望動機を書くステップやアピールできる能力を解説しましたが、より採用担当者に良い印象を残すためには、ほかの学生と差別化する必要があります。
ここからは、生産技術職の志望動機をより魅力的にするための、4つのコツを解説します。
はじめて志望動機を書く人でも、ポイントを押さえて書けば採用担当者の目に止まりやすい志望動機が作成できるので、意識するべき部分を確認しましょう。
①似た業種との違いを言語化する
生産技術職は、ものづくりをするための生産ラインを設置したり管理したりする職業です。
生産技術職には、製造技術職や生産管理職など名前が似ている職種が多いため、仕事内容の違いを理解しておく必要があります。
仕事内容の違いを理解していると、志望動機を書くときも具体的な内容を記載できます。自分が持つ知識やスキルをどのように活かせるか明確になり、説得力のある志望動機が作成できます。
また、似た業種との違いを言語化できれば業務への理解度をアピールできます。ほかの学生よりも業界研究を重ねている点を理解してもらえ、採用担当者から好印象を得られるのです。
製造技術職
生産技術職は製造工程全体の改善や効率化を仕事としていますが、製造技術職は製造工程の技術的な側面を担当します。具体的には、製造ラインに必要な機械や装置の設計、生産ラインに故障が起きたときの修理などです。
生産技術職は製造ラインの設計を考えるものの、実際の修理はおこなわないケースが多いです。
生産技術職とは違い、製品の製造においてより細かな部分を担当するため専門的な機械工学や電気工学の技術や知識が求められ、使用する素材の形状や荷重のかけ方などを考えます。
ただし、製品の製造で必要な設備の改善や生産工程の最適化を目指している点は変わりません。どの部分にフォーカスしているかが違うと覚えておくと、認識の誤りは防げます。
生産管理職
生産管理職は、生産技術職と違い製品を製造するスケジュールや出荷数量の管理などと運営がおもな仕事です。生産技術職に比べて、機械的な面よりも製品の生産面にかかわります。
製品を製造するための計画やスケジュールを組み、実現するための労働力の確保や資材の調達といった部分を担当します。
商品の供給時期を考えて生産スケジュールを立てる必要があり、先を見て行動する力が求められるのが特徴です。また、製品を安定して供給できるよう、必要な原材料の在庫を確保しつつ過剰に在庫がある状況を作らないようにもしています。
他部署と連携し、できあがった製品の品質に不備がないかの確認も生産管理職の仕事に含まれます。
さらに、現場における従業員の安全性の確保も生産管理職の重要な役割です。トラブルや事故が発生しないように、作業内容や手順などの安全性を常に確認する必要があります。
品質管理職
品質管理職は、各社の品質方針に基づいて実際にできあがった製品の品質や安全性を管理する役割を担っています。商品が世の中に届くまでのすべての工程にかかわり、できあがった製品だけでなく製造現場の体制も管理しています。
品質管理職の仕事内容は、「工程管理」「品質検証」「品質改善」の3つに分けられます。
品質管理職の仕事内容
- 工程管理
作業手順の標準化、作業スタッフの品質教育と訓練、設備の維持・管理 - 品質検証
製品品質の検査、製造における工程能力の監視、製品管理状態の監視 - 品質改善
品質基準に不適合な製品が出た場合の原因究明、再発防止、未然防止
品質管理職は製造した自社のブランド力を守る職業であり、顧客から信頼を得るためにも重要なポジションです。
前述した生産管理職は、一定の品質を保ちつつ期日までに生産できるように管理する仕事であるため、品質管理職との違いが不明瞭であることが多くあります。志望企業がどのような役割の線引をしているのかよく確認しておきましょう。
- ほかの職種と同じような志望動機になってしまいます……。生産技術職ならではの志望動機のポイントはありますか?
ものを産み出すための技術に着目しよう
本来の「生産技術」という言葉は、たとえば蚊の穿刺(せんし)の研究から痛くない注射針ができたように、アイデアとものづくりの接点を言う言葉だと思います。
しかし多くの企業ではそれは厳密に区別されておらず、人手不足や効率化の影響もあり、生産技術も製造技術も生産管理もあいまいな部署が多々あるのが現実です。
もし厳密に類似の職種と区別したい場合は、工程管理や納期管理の話と、機械化、自動化の話を除外していくと、ものを産み出すための技術の話に集約されていくのではないかと思います。
②顧客目線になっていないかを確認する
生産技術職の具体的な仕事内容にフォーカスせずに、「商品制作に携わりたい」「取り扱っている商品のファンだから」という内容だと、顧客目線の志望動機になってしまうため注意しましょう。
顧客目線で書かれた志望動機は、自分が企業に入社した視点から志望動機が書けておらず、自分が入社することで与えられる企業の利益や貢献できる部分をアピールできなくなります。
「この製品が好きだから入社したい」という気持ちがある学生もいますが、企業に勤めるには熱意だけでは歓迎されづらいのです。
志望動機を書くときは、あくまで自分が企業の一員になった姿を想像して書くことが重要です。
なおそのメーカーの製品ばかりに焦点をあてすぎると、顧客目線になってしまう可能性があるので注意が必要です。
③強みや経験をどのように活かすのか具体的にする
せっかく企業に歓迎される強みや経験があるならば、入社した後に活かす方法もセットで考えましょう。コミュニケーション能力や問題解決能力を求める企業は多く、スキルを持った社員にはトラブルが起きたときに安心して仕事を任せられます。
工業系の経験がなくても、アルバイトやゼミ活動などで困難を乗り越えた経験は大きなアピールポイントです。トラブルが起きたときも前向きに努力できた点を伝えれば、業務に向かう姿勢が前向きであると理解してもらえると考えられます。
ただし、強みや経験は伝えるだけでは説得力がありません。入社後にどのように活かしていきたいのかを伝えることで、採用担当者に、働いたときに頼りになる存在だとアピールできます。
④生産技術職の今後を理解したうえでどう貢献したいのかを考える
企業に勤める以上貢献する必要があるため、入社後に自分が企業の一員として何ができるかも考えましょう。将来の目標がしっかりしていれば、志望動機の具体性が増すだけでなく自分のモチベーションにもつながります。
たとえば、外国語が得意な人であれば海外での仕事を任せられます。海外に生産現場を置く企業であれば、頼りになる存在といえます。
また、コミュニケーション能力に自信があれば、他業務とやりとりが多いポジションが向いています。製造技術職は現場の従業員や財務部とのやりとりも多いため、貢献できる人材になれるのです。
自分が目指す働き方やなりたい社員像を想像しておくと、将来の目標がしっかりしている学生だと採用担当者にアピールできますよ。
企業への貢献の仕方を魅力的に伝えたい人は、以下の記事もおすすめです。
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面接で「会社に貢献できることは何ですか?」と聞かれた際や、自己PRや志望動機で貢献できることをアピールするとき、どのように貢献の仕方を伝えれば良いのか、キャリアコンサルタントとともに解説します。
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志望業界別例文5選! 生産技術職の志望動機
志望業界別例文5選! 生産技術職の志望動機
ここまでで、志望動機に必要な生産技術職の仕事内容や志望動機を魅力的にするポイントを解説してきました。
必要な知識を身に付けたら、実際に志望動機作成をおこないましょう。
しかし、実際に書き始めるとどのように書いたらいいかわからない人も多くいます。そんなときは、例文に目を通してみるのもおすすめです。志望動機の書き方の流れがわかり、書き始められます。
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志望動機が書けない人は、やるべきことを整理し、一つひとつステップを踏む意識を持つと良いです。この記事ではキャリアコンサルタントと、志望動機を作成する3ステップを解説します。基本から理解でき、かつ参考にできる例文もあるのでぜひチェックしてください。
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自動車業界の志望動機例文
自動車業界の志望動機例文
私が貴社を志望した理由は、人々が安心して利用できる車作りに貢献できると感じたからです。
私は学生時代に工場でアルバイトをしていました。作業をする中で生産工程にやりづらい部分を感じ、生産技術職の方に相談したことがあります。相談した結果工程の見直しがおこなわれ、作業自体が大きく楽になりました。
その際に社員の方から「良いアイデアのおかげでみんなの効率が良くなった」と褒めていただき、とてもうれしく思いました。
貴社では、安全な車を出荷できるように常に生産プロセスの見直しをおこなっていると、会社説明会の際に伺いました。実際にどのような部分を改善したのかをホームページ(HP)上でも発信もしており、信頼感が高いと感じています。
私が貴社に入社させていただいた際は、車に乗る人皆が安心して利用できる車作りをおこなうための生産ラインを、工場での経験を活かして考えていきたいと思っています。
工場での実体験をもとに構成されていること、HPや会社説明の内容についての理解を伝えていることが良い点です。
改善点は職種との関連が弱いことです。生産技術職でなくともこの志望動機は成立するので、その点は補強したいですね。
Web説明会に参加したことがない人は、以下の記事でWeb説明会への参加方法や収集すべき情報を解説しているので、併せて確認してください。
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この記事では就活生向けにWeb説明会の参加に必要なものから選考に活かすための秘訣までキャリアコンサルタントの解説を交えて網羅的に解説します。Web説明会の参加案内メールの返信方法や悩んだときの対処法も解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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機械業界の志望動機例文
機械業界の志望動機例文
私は学生時代に手芸部に在籍していました。手芸部では文化祭で商品を販売するため、制作する商品や部位別に担当を決めスケジュール管理をしつつ目標個数の制作をおこなっていました。進捗に問題があるときは担当人数や制作工程を見直し、文化祭当日までに目標個数を作り上げることができました。
貴社では、アンケートをとり消費者の欲しいという意見を実際に取り入れるという他社とは違ったやり方で製品開発をおこなっています。貴社で販売されている商品は消費者の「ここが欲しかった」という部分をかなえ、生活を豊かにしていると感じました。
私も貴社に入社させていただいた際には、学生時代の経験を活かして効率的な生産ラインを考え、顧客の生活を豊かにするお手伝いがしたいと考えています。
志望動機の具体的な経験を挙げ、それが機械業界での活躍につながるという点が良いです。経験した手芸部での工程管理やスケジュール管理の経験が、生産管理や製品開発に活かせるという具体性があります。
もう少し機械業界に関連するキーワードや業界理解を強調すると、より魅力的になるでしょう。
食品・飲料業界の志望動機例文
食品・飲料業界の志望動機例文
私は学生時代、台湾へ留学しました。留学先で購入した米の中に虫が混入していた経験があり、日本の衛生管理の高さを実感し、食品・飲料業界に興味を持つようになりました。
貴社の工場へ職場体験に伺った際に、スタッフの方に丁寧に説明いただき、工場にはさまざまな仕事の方がいて協力して業務をおこなっていることを理解しました。中でも、製品の生産工程全体に携われる生産技術職に魅力を感じています。
特に貴社では、どこでも日本食が気軽に食べられるようさまざまな国に自社工場を設置し、海外でも日本と同じ水準で品質管理をおこなっていることから、海外に住んでいる人でも安心して食べられる食品を提供しています。
私も貴社に入社させていただいた際は、どの国にいても安心して食べられる食品を提供できるよう貢献したいと考えています。
留学経験はアピールポイントになると思います。日本の生産現場に身を置く中で、品質の高さや安全性を実感するためには海外とどう違うのかという視点は大切です。
比較対象として海外経験があるということは企業にとってプラスの要素となります。
こちらの記事では飲料メーカーの仕事内容をまとめています。飲料メーカーに興味がある人は参考にしてみてください。
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医薬品業界の志望動機例文
医薬品業界の志望動機例文
私が貴社を志望した理由は、誰でも飲みやすい薬品の製造に携わりたいと考えたからです。
私の母は事故で左手に障害を持っており、日常生活でも不便を感じることが少なくありません。体調が悪くて薬を飲みたくても、小さい錠剤は片手ではなかなか取り出しづらく他者の力を借りなくてはならないことも多くあります。
貴社では、力のないご年配の方でも取り出しやすいシート作りに力をいれています。薬品の出荷量調整があったときも、なるべく早く元の状況に戻せるよう工程を見直していると発表されていました。貴社の発表を見て、安定した製品を製造するには生産技術職の方の存在が必要不可欠だと知りました。
私が貴社に入社させていただいた際には、母と同じように生活に不便を感じる人が便利に使える薬品を、安定して供給できるよう尽力していきたいと思っています。
化学品業界の志望動機例文
化学品業界の志望動機例文
私が貴社を志望した理由は、すべての人が使いやすいように意識して製品作りをしている点に共感を覚えたからです。
私は幼少期から花粉症がひどく、日々使うティッシュペーパーは肌触りや使い心地がいい製品を意識して探していました。貴社のティッシュペーパーは、品質が良いだけでなく花粉症シーズンも在庫が不足することがなく安定した供給がされています。
インターンシップで貴社の工場にお世話になった際に、ティッシュペーパーをはじめとしたさまざまな製品の製造工程に触れました。生産技術職の方がいるからこそ、安定した供給がなされていると知り、生産技術職は縁の下の力持ちとして支える重要な役割を担っていると感じました。
私が貴社に入社させていただいた際は、通年安定した品質の製品を顧客に届けられるよう尽力したいと思っています。
志望企業の商品を日常的に使って気に入っているというのは、志望のきっかけとしては良いですが、あまりその製品にこだわりすぎると視野の狭い志望動機になりかねません。 事業全体のことにも触れるようにしてバランスを取りましょう。
就活のプロが解説! 工業系の学科に在籍していなくても生産技術職に受かる方法とは?
生産技術職になりたいと思っても、「在籍している学部や学科が工業系でないと受からないのでは?」と考える人もいるのではないでしょうか。
そこで、就活のプロである野村さんに工業系の学科に在籍していなくても受かる方法を解説してもらいます。
学生時代に得た経験を活かす方法を知って、なりたい仕事を諦めずに目指しましょう。
アドバイザーコメント
野村 芳克
プロフィールを見る独自の強みや個性を活かすことで工業系学科出身でなくても内定を目指せる
工業系学科以外から生産技術職の選考に向けて合格するには、工業系の専門技術を専攻してこなかったからこそ生まれる独自の強みや個性、熱意を活かすことが重要です。たとえば、ほかの学科で培ったスキルや経験を活かして、新しい視点やアイデアを生み出すことを考えます。
もし、経営学や心理学の知識を持っていれば、チームの効率性や生産性、コミュニケーションを改善する提案力も良いと思います。また、デザインや芸術の分野での経験があるならば、創造的な問題解決や製品改善に挑戦することも良いと思います。
生産技術職の選考においての競争力を高めておこう
個人独自の経験から学外活動やインターンなどの機会を通じて実務経験を積みあげ、業界知識を習得していくこともさらなる強みとなります。
さらに、履歴書や面接では、自身の視点や多様性を具体的な事象とともに強調し、新しいアプローチやアイデアという可能性をアピールすることもできるでしょう。
日頃から自己学習を積極的におこない、志望企業のニーズに合わせた準備もおこなってください。これらから生産技術職の選考においての競争力を高めていくことで成功への道を切り開くことができると思います。
生産技術職の志望動機は業務への深い理解を武器に選考突破しよう!
生産技術職は、普段生活していると目に見えない職種であるうえに似た業種が多くあるため、業務への深い理解が重要となります。
工場をはじめとした製造現場は、さまざまな職種が協力して業務をおこなっています。職種ごとの仕事を理解しておけば、具体的な内容の志望動機が作成できます。
しかし、ひとことで生産技術職といっても業界によって志望動機は異なります。業界に合わせて志望動機を書けるよう、自分が目指す業界の研究も欠かさないことが大切です。
採用担当者の心に刺さる志望動機を作成し、選考を突破しましょう。
アドバイザーコメント
永田 修也
プロフィールを見るなじみのない職種だからこそ「生産技術の仕事がしたい理由」を掘り下げて考えよう
この職種に関する志望動機というのは、普段からなじみがあるわけではない人がほとんどだと思うのでイメージしづらいのではないかと思います。
そのため、業界に関することや企業の製品など別のアプローチ法で志望動機を考えることが良いのではないでしょうか。
そこから掘り下げていき、あらゆる職種があるなかでも「なぜ生産技術の仕事をしたいと考えているのか」という点に論点を移していきながら相手に伝えていくことが大切になってきます。
生産技術職の志望動機はやる気をアピールしよう
私も何度か某企業の生産技術の人と接する機会がありましたが、あらゆる調整をしながら常に忙しく動いているイメージがあり、迅速さやコミュニケーション力なども求められるので、ある程度経験を積んだベテランの人が担うことが多いポジションであると感じます。
まずは「経験のためにどんな仕事にも取り組みたい」というやる気を持つことで将来的に生産技術職への道も拓けると思います。頑張ってください。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/合同会社渡部俊和事務所代表
Toshikazu Watanabe〇会社員時代は人事部。独立後は大学で就職支援を実施する他、企業アドバイザーも経験。採用・媒体・応募者の全ての立場で就職に携わり、3万人以上のコンサルティングの実績
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/キャリアシンク・オフィス代表
Yoshinori Nomura〇IT業界・人材サービス業界でキャリアコンサルタントの経験を積む。培ったノウハウをもとに、その後はNPO支援団体として一般企業人の転職相談・就活生への進路相談を担う
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/メンタル心理カウンセラー
Syuya Nagata〇自動車部品、アパレル、福祉企業勤務を経て、キャリアコンサルタントとして開業。YouTubeやブログでのカウンセリングや、自殺防止パトロール、元受刑者の就労支援活動をおこなう
プロフィール詳細