この記事のまとめ
- 志望動機を400字で書く前に自分の考えをすべて書き出そう
- 「結論→理由→たとえ話→要点」の構成で400字にまとめる
- 文字数が400字にならない場合は文章の工夫をする
就職活動を進めるなかで、エントリーシート(ES)の提出が求められる場面は多々あります。そのなかでも、志望動機は企業が重視するものであるため、しっかり考えて提出する必要があります。
企業のなかには「志望動機を400字にまとめて提出せよ」と字数制限を設けている場合もあります。限られた文字数で熱量を伝えないといけないので難しく感じますよね。
この記事では、キャリアアドバイザーの吉野さん、塚本さん、谷猪さんのアドバイスを交えつつ、志望動機を400字でまとめるにはどういった構成が良いのか、文字数を調整するためにどういったことを意識すれば良いのかなどを解説します。
採用担当者が採用したくなるような志望動機を簡潔にまとめる力をつけて、内定に一歩近づきましょう。
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志望動機を400字でまとめるには準備や構成が大切!
ESなどでは、志望動機を簡潔にまとめるよう求められることがあります。採用担当者は数多くの求職者の志望動機を見るため、まとまっている方が読みやすいのです。その端的さを一定の基準にするために字数制限が設けられることが多くあります。
400字以内で志望動機を記載するよう求められることが多く、志望動機をまとめようと思うと、書く前段階での準備と構成が非常に重要です。
それでは具体的にどんな準備をして、どんな構成で志望動機を書けば良いのでしょうか。またそのほかにどういったことを意識して志望動機を書くと、わかりやすくまとめられるのでしょうか。
この記事で解説していくので、最後まで読んで志望動機をまとめる力をつけていきましょう。
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志望動機を400字で作成するのはどんな企業・場面?
志望動機を400字でまとめるよう求められた際、ルールに則って提出できていないと選考から漏れてしまう可能性もあります。
そうならないためにも、字数制限があるなかで自分の思いを的確に伝える力をつけておく必要があります。
400文字というのは、読み上げると1分ほどの時間です。面接官から口頭で志望動機を話すよう求められた場合にも、短すぎず長すぎないこのくらいの時間で話せると、しっかり考えて応募していることが伝わります。面接の台本として使うために400文字程度で志望動機を準備できると良いですね。
そのほかにも志望動機を400文字でまとめるよう求められることが多いです。一体どういった場面が考えられるのでしょうか。
エントリーシート提出時
志望動機を400字で記載するよう求められるのは、ESを提出するときが1つのシーンとして挙げられます。
ESは学生が面接前に企業に提出する応募書類の1つで、学歴や自己PRなどを記載する欄があります。
企業には多数の学生から応募がくるため、全員を面接していたらいくら時間があっても足りません。そのためESを見て、どの学生と面接するかを決めています。つまりESは企業の面接を受けるための1つの通過点といえます。
企業側が受け取るESの数はかなり多くなるため、すべてに目を通すのもかなり大変です。また、多くの企業が面接の場で就活生に志望動機を聞くことになるので、ES上では手短に志望動機を知りたいと感じています。そのため、志望動機は400字にまとめて提出を求める企業が多くなっています。
履歴書提出時
面接前に履歴書の提出を求められることもあります。面接官は面接時に提出された履歴書を手元におき、学生の話を聞きます。
履歴書にはこれまでの経歴や自分の強み、志望動機などが書かれていて、面接官はそれを見て質問します。
履歴書に面接で話すこともすべて書いてしまうと、面接で書いていることをそのまま読み上げている印象を持たれてしまいます。また、面接官は学生がどれくらい熱量を持っているのか、どの程度自社のことを見ているのかを知るためにも、面接の場で直接志望動機を聞きたいと考えています。
そのため履歴書も400字で志望動機をまとめて提出するよう求められる場合が多いです。
履歴書と面接で内容が似てくるのは自然なことです。同内容であっても問題はありませんが、アピールの機会を活かすためには、違った視点や自分の強みを多角的に伝える方が、採用の可能性を高めることにつながります。
400字にこだわる前に! 志望動機を考える際のポイントと注意点
400字にこだわる前に! 志望動機を考える際のポイントと注意点
- 徹底的に自己分析をする
- 企業研究を欠かさずおこなう
- 今後のキャリアパスを明確にする
- その企業を選んだ理由を明確にする
志望動機を400字でまとめるよう求められた際、いきなり400字にこだわって文章を作ってしまうと、自分が本当に伝えたい重要なポイントが入りきらないような、非常にもったいない志望動機になってしまいます。
志望動機を400字にまとめる前に、まずは自分が伝えたいことや企業が聞きたいと考えているポイントを押さえて文章を作成し、それをまとめましょう。
志望動機を考える際にはいくつかポイントや注意点があるので、まずはどういったことを意識すれば良いのか解説します。
徹底的に自己分析をする
志望動機を作成する際、徹底的に自己分析をおこないましょう。自己分析をおこなわなければ、自分の強みや軸が明確になりません。
その状態で志望動機を書いたとしても、どうしてその企業でなければならないのか、どのように会社に貢献できるのかを伝えられないため、採用したい人材だとは思ってもらえません。
面接や志望動機を通して、企業側に自分という人材を採用するメリットをしっかり伝えなければならないため、まずは徹底的に自己分析をおこない、自分の強みや自分の考え、価値観などを明確にしましょう。
そもそも自己分析とは一体どんなものかわからなかったり、自分の考えを明確にしきれていない人はこちらの記事も併せて参考にしてください。
関連記事
自己分析とは? わかりやすいやり方と選考での6つの活用法を解説
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企業研究を欠かさずおこなう
志望動機にはどうしてその企業に入社したいのかを記載します。そのため、当然ですがその企業のことを知らないと志望動機は書けません。
表面上の情報だけで理由を作ったとしても、ありきたりな文章になってしまい、面接官に自社のことを調べていないと見透かされてしまいます。
必ず見ておきたいのが企業理念です。企業理念はその企業が持つ価値観といっても過言ではありません。この部分が一致していないと、入社したとしても自分の働き方や考え方が企業の方針と異なり、長く続けるのが難しい場合があります。
企業理念と求職者の価値観が一致しているかどうかは、面接官もチェックしているポイントなので、必ず確認しておきましょう。
企業理念に共感した志望動機の作り方や企業研究については、以下の記事も併せて参考にしてください。
企業理念への共感の仕方
例文9選|志望動機で企業理念への共感を伝えて唸らせる4ステップ
企業研究の方法
作り方例4選|企業研究ノートのまとめ方をイラスト付きで解説!
- 福利厚生や待遇が魅力で行きたい企業があるのですが、企業理念にはあまり賛同していません。その場合でも、企業理念に賛同したという志望動機にした方が良いでしょうか?
無理に企業理念に賛同する必要はない
無理に企業理念に賛同していると書くことはおすすめしません。なぜなら、その先、面接でそこを深掘りされ、見抜かれる可能性が高いからです。
自分の思いと企業理念に矛盾があるのに志望動機に書くことは、墓穴を掘りかねません。事実、企業理念に基づき会社の方針が決定されるので、企業理念に賛同できないとご自身が仕事をしていても、気に入らないことが多数出てくる可能性があることも忘れないでください。
福利厚生も待遇も働くうえではとても重要です。しかし、それだけではほかにもっと良い条件の企業が見つかれば、志望度は低くなるかもしれません。もう一度、ご自身の軸を考え直してみましょう。
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今後のキャリアパスを明確にする
キャリアパスを明確に示すことで、仕事に熱量高く取り組む姿勢をアピールできます。そのため、自己分析を通して、今後どういったキャリアを歩んでいきたいのかを明確にしておきましょう。
キャリアパスは自分の将来設計にもかかわってきます。将来的に自分はどんなライフスタイルを送りたいのか、どういった働き方をしたいのか、どんなスキルを身に付けたいのかなど5年後、10年後の自分を思い浮かべて書き出してみましょう。
これらを書き出すことで、どうしてこの企業でなければならないのか、どうしてこの部署を志望するのかなどがより明確になり、面接官にも自分の思いをしっかり伝えられます。
キャリアパスを考えることは将来設計を見つめ直す機会にもなるので、ぜひ取り組んでみてください。
その企業を選んだ理由を明確にする
自己分析や企業研究をおこなったうえで、その企業に就職したいと感じている理由を明確にしましょう。
たとえば企業理念に共感した、自分の強みを活かせると感じた、自分が実現したいキャリアパスを実現できると感じた、といった理由がまずは挙げられます。
ここでのポイントは、その理由をとことん明確にすることです。企業理念に共感した、自分の強みを活かせると感じた、という言葉は誰でも言えます。この部分をさらに具体的にしていきましょう。
たとえば「私は部活のマネージャーを通して周りの人をサポートする大切さを学び実践してきました。御社の企業理念でもある人々との調和という理念は、まさに私の強みを活かせると感じたため、入社を希望しています」など、その企業でなければならない理由を明確にしましょう。
- 給与面や待遇が良いという理由で企業を選んでいるのですが、その場合は正直にそのことを志望動機に書いても良いのでしょうか?
給与や待遇を求めるのは実績を挙げてから
会社は採用する人に対して長く働いてほしいと思っています。一般的に志望動機は、どうしてこの会社を選んだのか? という強い意欲を明記しておかないと、選考で落とされてしまいます。
給料や待遇が良いということで、通用するのは経験を積んで実績を挙げてきた人だけです。そのため給料や待遇面で選んだとしても別の理由で志望動機を書くようにしましょう。
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すぐに文章を書かないで! 400字の志望動機を書くための準備
すぐに文章を書かないで! 400字の志望動機を書くための準備
- 自分の思いをすべて書き出す
- 最も伝えたいことを1つ選ぶ
- 伝えたいことを補強するエピソードを書き出す
- その企業でなければならない理由を明確にする
400字で志望動機を書くために、そもそも志望動機を考える際に何を意識しないといけないのかを解説してきました。
志望動機を書くとなったときに、頭のなかから出てくるものをつらつらと書いてしまうと、最も伝えたいと思っていることが400字内に収まらなかったり、文章が乱れてしまい読みづらい印象を与えてしまう可能性があります。
そのため、下準備をおこなってから志望動機を400字にまとめるという手順を踏んだ方が、読み手に自分の思いが伝わる文章を作れます。
それでは400字の志望動機を書く前に、どういった準備をおこなえば良いのでしょうか。
①自分の思いをすべて書き出す
400字という量は、自分のストーリーを語り、思っていることをすべて伝えるには少なすぎる文字数です。
まずは一度文字数制限を外して、自分の考えをすべて書き出しましょう。自分が考えていることを書き出すことで、何を伝えるべきなのか、どの順番で伝えれば良いのかを可視化して、整理することができます。
ポイントは出てきたものに対して「なぜ」を繰り返して次々と深掘っていくことです。これをおこなうことで、自分の本当の思いや価値観に気づく瞬間が訪れます。
最初に文章として書き出しても良いですし、マインドマップを作成しても良いでしょう。頭を整理する時間にもなり、より志望動機が明確になります。
マインドマップを活用した自己分析の方法は以下の記事でも紹介しているので、併せて参考にしてください。
関連記事
マインドマップで自己分析を極めよう! 活用方法や注意点を徹底解説
マインドマップでおこなう自己分析は新しい自分を見つけるための有効的な手段です。記事では、マインドマップを用いた自己分析方法や注意点などを解説します。キャリアアドバイザーの意見を参考に、精度の高い自己分析を実施しましょう。
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②最も伝えたいことを1つ選ぶ
自分が考えていることをすべて書き出し、マインドマップなどにまとめると自分の思いや価値観が明確になってきます。そのなかから企業に最も伝えたいことを1つ選びましょう。
2~3つ出てきた場合、すべてを伝えたくなるかもしれませんが、それでは400文字に収まらない可能性もありますし、一つひとつの伝えたいことが薄くなってしまい、採用担当者の印象に残らない志望動機になってしまいます。
大切なのは、採用担当者にあなたを採用したいと思ってもらえるよう、インパクトを残すことです。最も伝えたいことを1つ選び、自分の思いを補強するエピソードなどを加えることで、その企業への志望度の高さをアピールできるため、伝えることは1つに絞りましょう。
ただしインパクトに残ればどんなことを言っても良いというわけではありません。インパクトに残る言葉を選びつつも、好印象につなげられるよう意識しましょう。
③伝えたいことを補強するエピソードを書き出す
自分が伝えたいことを決めたら、それに付随するエピソードを書き出していきましょう。
過去のエピソードを付け加えることで、自分にしか伝えられない企業に対する思いを表現できます。
たとえば「”移動”に感動を、未来に笑顔を。」という企業理念に対して、幼少期にバスガイドさんが笑顔で接してくれたから旅行を楽しめたというストーリーを加えると、企業理念に共感している理由も伝わりますし、うわべだけではなく本心で共感していると伝えられます。
ほかにも部活動や学業、インターン、サークル活動、ボランティア活動、研究活動などこれまでに取り組んできたことは多くあるのではないでしょうか。
こうしたエピソードをできるだけ具体的に、鮮明に書き出しておきましょう。
④その企業でなければならない理由を明確にする
志望動機ではその企業でなければならない理由が明確になっていないと抽象的な内容になってしまいます。その状態で志望動機を提出すると、面接官はどこの企業でも良いのではないかと考えてしまいます。
そう思われてしまったら企業側もよほど採用するメリットがない限り、一緒に働きたいとは思ってもらえず、採用には至りません。
その企業でないといけない理由を明確にして言語化しましょう。企業研究や自己分析をおこなったうえで、多角的にその企業のことを見ると、その企業でないといけない理由が見えてきます。
たとえば「私はサッカーを15年以上続けてきて、毎日欠かさずコツコツ練習を続けてきました。御社の企業理念である、できることを誰よりも熱心に、というワードは、まさに私のためにある言葉のように感じ、私の強みを活かして活躍できると感じたため志望しました」といった志望動機が作れます。
- たくさんの企業があって、その企業でなければならない理由を見つけるのが難しく感じています。どうすればその企業でないといけない理由が見つかりますか?
企業のポジティブ面だけでなくネガティブ面も研究しよう
企業研究では、企業の良い点や魅力だけでなく、実際の業務での大変さや辛い面もしっかりと調べましょう。ネガティブな側面を見ることで、企業間の違いがより明確になります。表面的な情報で終わらず、ポジティブ・ネガティブの両面を把握することが、より深い企業研究につながります。
また、自己分析で明らかになった「困難な状況でも発揮できる自分の強み」や「将来どのような人物になりたいか」といった点から、企業とのマッチングポイントを見つけ、「御社との相性が良い理由」を伝えると効果的です。
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志望動機で困ったら、まずはツールを活用してみましょう。
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ここまで志望動機を400字で書く前に取り組みたいことについて解説してきました。
志望動機を400字で書くために、まずは自分が何を伝えたいのかを明確にしなければなりません。
これをおこなったうえで志望動機を400字にまとめていきますが、400字にまとめる際、文章構成がポイントになります。
相手にしっかり伝えるために、ここからは400字の志望動機の構成について解説していきます。
①結論: 伝えたいことは一番初めに(50文字)
冒頭では、自分がその企業にどうして入社したいのかという結論を簡潔に述べましょう。
結論がわからないまま話が始まってしまうと、聞き手は結局何を伝えたいのかがはっきりせず話が入ってきません。
また冒頭部分が100文字など長くなってしまっても、聞き手側はどこが最も重要なのかが見えづらくなってしまい、自分の思いが伝わりづらくなってしまいます。
冒頭部分は簡潔に結論だけを述べ、一度文章を区切りましょう。そしてその後詳しく志望理由を述べるような構成にすることで、相手に自分の思いがしっかり伝わる志望動機になります。
「私が御社を志望する理由は〜〜です」という形に当てはめて文章を作ってみてください。
志望動機の書き出しに迷う方は以下の記事も併せて参考にしてください。
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例文8選|志望動機の書き出しで本気度を見せ差別化する方法
志望動機の書き出しは、志望動機全体を印象付ける大事な部分です。書き出しのコツは「本気度」を伝えること。書き出しの基本的な考え方や高評価を得るコツ、やりがちな失敗についてキャリアコンサルタントとともに解説します。そのまま使える便利なフォーマットも紹介しているので、参考にしてください。
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②業界を志望する理由(150文字)
結論の次に、どうしてその業界を志望しているのか理由を述べましょう。業界を志望する理由を伝えることで、その業界に対する理解がどの程度か、どのくらい志望度が高いかなどを伝えられます。
たとえば「自分の知識を活かして人の力になりたいと考えたため、コンサルティング業界を志望します」といったように、業界への志望理由をしっかり伝えましょう。
業界に対する理解がないと的外れな理由を述べてしまうことになります。そうならないよう、業界研究をしっかりおこなったうえで業界への志望理由を記載しましょう。
文字数としては150文字程度で、2~3文に分けて記載すると良いです。
③業界のなかでもその企業を志望する理由(150文字)
業界を志望する理由を述べた後、そのなかでもどうしてその企業でなければならないのかを明確に記載しましょう。
ここでのポイントは、企業研究を入念におこない、その企業でなければならない理由を明確にすることです。
同じ業界でもさまざまな企業が存在します。そのなかでもどうしてその企業でないといけないのかが明確でないと、企業側には自社への理解が足りていない、働ければどこでも良いのだと感じられてしまいます。
その企業のHPで多用されているキーワードがあれば、志望動機のなかにキーワードを含めることでしっかり企業研究をしていることも伝えられます。
志望動機を書くなかで必ず、選んだ職種に関係する自分の好きなことやできることの内容と会社を選んだ理由、そしてその会社で何をしたいと思っているのかを話すように促しています。
④要点: 再度結論を述べる (50文字)
理由をしっかり述べた後、最後にもう一度結論を述べましょう。冒頭で結論を述べていますが、途中に登場する過去ストーリーや具体的な志望理由などを挟んでいるため、もう一度伝えることで重要な結論部分を再度印象付けることができます。
最も述べたいのは、どうして自分がその企業に入社したいかという結論の部分です。最後に自分が入社したいという意志を伝えて熱意があることをわかってもらうことも大切です。
冒頭部分と同じような文章で、「こうしたことから、私は〜〜な理由で御社を志望します」という型に当てはめて文章を作ると相手に自分の思いを伝えやすいです。
文章の終わりに、再度最も伝えたい結論を述べましょう。
もっと魅力的に! 400字の志望動機をブラッシュアップするコツ
もっと魅力的に! 400字の志望動機をブラッシュアップするコツ
- 目を引くワードを入れる
- キャッチコピーを作成する
- 自分の人柄がわかるエピソードを交える
- 入社後にどう活躍したいか伝える
ここまで志望動機を400字で書く構成をお伝えしてきました。構成も重要ですし、それ以上に何を伝えるかをすべて洗い出し、そこから構成に当てはめ文章としてきれいに形を作っていくことも大切です。
これらの基礎的な部分をしっかり取り組んだうえで、志望動機がよりよく見えるような工夫ができると、400字でも面接官の目を引き興味を持ってもらえます。
それでは400字の志望動機をさらにブラッシュアップするためにどんなことを意識すると良いのでしょうか。
目を引くワードを入れる
まずは目を引くワードを入れることを意識しましょう。
意識したいのは、その企業が大切にしているキーワードです。たとえば企業理念として成長に重きを置いている場合、成長というワードを入れると企業とのマッチ度をアピールできるかもしれません。
また、ありきたりな表現はすぐに忘れられてしまいます。普通の人が使わないようなワードを400字のなかに入れると、面接官の印象に強く残る可能性が高くなります。
たとえば「普通な見た目だが異常な行動力」「当たり前のことを誰よりも熱心に取り組む」といったように、正反対のワードを入れて文章を作るとインパクトを残せます。
どんな言葉が面接官に刺さるのかを考えながら、面接官の目を引くワードを入れることを意識してみてください。
キャッチコピーを作成する
キャッチコピーを作成することも効果的です。構成の部分で結論から述べるようお伝えしましたが、この結論部分をキャッチコピーに変えると、より覚えてもらいやすくなります。
たとえば「私は御社の人間性を高める文化という企業理念に共感したため、御社を志望しました」という結論を、「スポンジ並の吸収力で成長し、御社の企業理念を体現します」といったキャッチコピーに変えると、ほかの学生とも差別化を図れます。
冒頭でどれだけインパクトを残せるかで続きの文章を読まれるかどうかが変わります。400字の志望動機を、興味を持って読んでもらえるようキャッチコピーで面接官を引きつけましょう。
キャッチフレーズの作り方についてはこちらの記事でも紹介しているので併せて参考にしてください。
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自分の人柄がわかるエピソードを交える
自分の人柄がわかるエピソードを交えることで、自分という人間を面接官に知ってもらえます。ここでは特に、企業理念に沿った人間性をアピールできるストーリーを交えて志望動機を作成しましょう。
キャリア採用の場合、スキルや現場経験をある程度問われることがありますが、新卒採用の場合、採用してから育成し後々活躍できる人材を輩出したいと考えているため、スキルを最重視する企業は多くはありません。
反対に新卒採用では人柄を重視する傾向があります。
経歴や資格ではその人の人となりは判断できません。その人の思いや過去のストーリーなどに人間性が反映されます。
志望動機ではそういった部分も見せることができるので、過去のエピソードもうまく活用しましょう。
エピソードは、限定されません。エピソードそのものが良い悪いよりも、どんなエピソードであっても、それをやった事実(行動)だけでなく、そのときの「思い」まで伝えることで、人柄がより伝わりやすくなりますよ。
入社後にどう活躍したいかを伝える
入社後に自分がその企業でどう活躍したいかも志望動機のなかで伝えましょう。
入社後の活躍イメージを伝えることで、その企業の業務などについてしっかり調べていることが伝わります。そのほかにも将来のキャリアビジョンも考えて志望していることや、仕事に対する熱量の高さをアピールすることにもつながります。
さらに、面接官に自分が入社してから何に貢献できるかを記載することで、面接官に自分が活躍しているシーンを想像させ、会社が良い方向に向かっていくイメージを持ってもらえます。
企業としては採用した人材が長く働いてくれるかどうかも採用する際のポイントです。企業内でのキャリアビジョンを語ることで、この人なら長く働いてくれそうというイメージを持たれ、前向きに採用を検討してもらえます。
アドバイザーコメント
谷猪 幸司
プロフィールを見る何をどう伝えるかを明確にしよう
志望動機の添削をおこなう際に、採用担当者に何をどのように伝えるかを考えるように促しています。意識するようにアドバイスしているそのポイントは大きく、6つあります。
①企業研究の内容を反映
自分のできること・興味があることなどの自己分析で見つけたものと企業研究で調べた内容をしっかりと文章のなかに入れること。
②伝えたいことを絞る
志望動機で自分が何を最も訴えたいのかを絞り込んで伝えること。
③理由の明確化
自分のキャリアプランをもとに、その会社を選んだ理由と、やりたい仕事を選んだ理由を明確にしておくこと。
④具体的に書く
曖昧な表現や抽象的な表現は避け、常に自分自身に対して「何を」「どのように」「なぜ」を問いかけながら書くこと
⑤読みやすい文章を意識
基本的なマナーを守り、読み手の立場に立った読みやすい文章にしておくこと
⑥面接対策も兼ねる
面接で質問されることを想定しながら準備すること
志望動機は、応募選考において重要な要素の1つです。上記の6つを意識して書くようにして、書類選考から面接選考につながるようにしましょう。
志望動機の添削で悩んでいる人はこちらの記事を参考にしてみてください。添削方法や注意点を詳しく解説しています。
関連記事
志望動機の添削方法6選|独自性を出して質を引き上げるポイント
志望動機を作成した後に添削してもらうことが、完成度の高い内容にするためにも重要です。この記事ではキャリアコンサルタントと一緒に、志望動機の添削方法を解説します。自分でできる方法も解説しているのでぜひ参考にしてください。
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業種別400字の志望動機の例を紹介!
業種別400字の志望動機の例を紹介!
ここまで志望動機を400字で書く際の構成や志望動機を書く前にやるべき準備などを解説してきました。
実際に志望動機を書こうと思うと、どう書けば良いのかわからなかったり、何かを参考にしたいと感じるかもしれません。
また業界によっても志望動機が異なるため、業界別に例があると参考になりますよね。
ここからは、業種別に400字の志望動機の例を紹介していきます。こちらを参考にしながら自分ならではの志望動機を作ってみてください。
企業に刺さる志望動機は、AI作成ツールを試してください
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飲食業界の志望動機の例
飲食店の志望動機例
私は御社が掲げる「地産地消を活かした地域に根付く食文化の創造」という企業理念に強く共感し、御社の一員として働きたいと考えています。御社では地域の特産品を活かしたメニュー開発を通じて、地域社会の活性化に貢献できると感じています。
私は大学時代に地元の飲食店で働き、地元の野菜を用いた料理フェアの企画に携わりました。その際、地域の農家の方々と協力しながら特産物の魅力を最大限に引き出す料理を提案し、参加した9割以上の顧客に喜んでいただけました。この経験を通して、地域の食材に秘められた可能性を引き出すことが地域の活性化につながると感じました。
御社では、地域の素材を活かした独自の食文化や新たな食体験を提案できると考えています。私の経験も活かしながら、地域にさらなる価値を提供し、御社の取り組みに貢献したいと考えています。
商品開発は人気の高い花形業務で、多くの学生が憧れる分野です。そのポジションにたどり着くまでに、どれだけの努力や苦労が必要かを理解し、覚悟ができているかが、志望動機に表れます。学生が考える商品開発と、プロとして直面する課題の違いを理解することが重要です。
IT業界の志望動機の例
IT業界の志望動機例
私は、御社の「テクノロジーで人々の生活を豊かにする」という理念に共感し、エンジニアとして御社で活躍したいと考えています。特にユーザーエクスペリエンスを重視し、革新的なモバイルアプリ開発をリードしている点に魅力を感じています。
大学では、スマート家電の操作アプリを開発するゼミのプロジェクトに参加しました。このプロジェクトでは、インターフェースの設計と機能性のバランスに苦戦しましたが、想定していた100人よりもはるかに多い1,000人以上の利用者から高評価をいただきました。
この経験からユーザー視点でアプローチすることが大切だと感じたため、その経験を活かして利用者にとって直感的で使いやすい製品を生み出していきたいです。
入社後は、チームでの開発に参加しながら、技術力をさらに磨いていきたいと考えています。そして将来的には、プロダクトマネージャーとして人々の生活を豊かにする製品を世の中に生み出していきたいと考えています。
食品業界の志望動機の例
食品業界の志望動機例
私は「健康とおいしさで世界を豊かにする」という理念に共感し、御社で働きたいと考えています。御社の製品ストーリーを知り、おいしいだけでなく、栄養バランスが考えられていることや製造過程の安全性が徹底されていることを感じ、多くの人に届けたいと思いました。
また、私自身栄養学に興味があり、大学で食品科学を学び、栄養価の高い食品の開発や安全性の検証に取り組んできました。
1人でも多くの人が健康的に過ごせるよう力になりたいという思いがあり研究を始めましたが、その思いを御社の製品という形で多くの方に届けられると感じたため、志望させていただきました。
また学生時代の経験を製品開発に活かし、より多くの顧客に、安全で栄養価の高い商品を届けられると考えています。
入社後は、開発チームで新商品の企画から販売までの全工程に携わり、消費者にとって魅力的で信頼される製品を生み出したいです。将来的には開発部門のリーダーとしてプロジェクトを牽引し、新製品を世界中の人々に届けたいと考えています。
- これまで研究をおこなったことがありませんが、研究開発職に就きたいと考えています。その場合、どのように志望動機を記載すれば良いでしょうか
研究職を志望する場合でも必ずしも研究経験が必要とは限らない
基本的には、研究開発職は理系採用が多いです。ただ必ずしも研究をしている必要がない場合もあります。
受験資格があるかどうかは、各企業に問い合わせてみましょう。もし、受験資格があるのならば、自身がやってきたことのなかで研究に近しいことや強み、興味関心が研究開発に活かせることがないかを徹底的に振り返ってみましょう。
研究開発に必要な問題解決能力、分析力、プロジェクト管理能力、忍耐力などは、ほかの事例でも証明できます。研究開発に対する熱意、研究開発を通しての成長意欲を伝えていきましょう。
金融業界の志望動機の例
金融業界の志望動機例
私は御社の革新的なフィンテックサービスに魅力を感じたため、ぜひ入社したいと考えています。
御社が提供するモバイルバンキングアプリや資産管理ツールは、ユーザーにとって直感的で使いやすい設計がされており、特に即時のファイナンシャルアドバイスが受けられるサービスがほかにないものだと感じています。
大学時代、私はビジネスコンテストで顧客データを分析し、特定のターゲット層に最適なマーケティング戦略を提案するプロジェクトに携わりました。この経験を通じて、データを用いたアプローチでビジネスの成長が加速することを実感しました。
御社でもその経験を活かして、新たな金融サービスの開発に貢献したいと考えています。入社後は、まずリサーチやデータ分析などの経験を積み、将来的にはプロジェクトマネージャーとして新商品の開発などにも携わりたいと考えています。
製造業界の志望動機の例
製造業界の志望動機例
私は、御社の「ものづくりを通じて人々の未来を切り拓く」という理念に強く共感し、入社したいと考えています。特に御社が持つ最先端の技術力と、業界をリードする品質基準に感動しています。
御社の製品は特に耐久性に優れていて、それによって多くの顧客から信頼され続けていると感じています。
私は大学時代、自動車部品の製造に関するプロジェクトに携わり、設計から生産までをおこないました。その経験を通じて、品質管理の大切さを実感しました。そのため品質を追求し続けている御社に入社し、高い製品基準を維持しつつ、さらなる品質向上に貢献したいと考えています。
入社後はまず製造部門で実務経験を積み、最終的にはプロジェクトリーダーとして今以上に品質管理を徹底したうえで新しい製品の開発に携わりたいと考えています。
- 企業研究をおこないましたが、その企業の強みがなかなか見つかりません。その場合、どのように志望動機を書けば良いでしょうか?
企業の強み以外のトピックスで志望動機を書こう
企業研究でなかなか企業の強みを見つけられない場合、その会社の事業内容や業界における興味関心、その企業の経営理念などに共感する理由を示しましょう。
志望動機は自己分析を取り入れて具体的に書くことが大切です。企業の強みが見つからなくても、自身のキャリアや将来の展望に合わせて志望動機を書くことで、企業側に自身の真剣な姿勢が伝わるでしょう。
広告業界の志望動機の例
広告業界の志望動機例
私は、御社の「人と心をつなぐクリエイティブ」という理念に共感したため、ぜひ御社で働きたいと考えています。
御社が展開する広告は、どれも消費者の感情に響くアイデアが組み込まれていると感じており、私自身そこに魅力を感じています。また、いつでも新しい挑戦を受け入れ、創造性を発揮できる環境があることや、ブランドや製品のストーリーを大切にして、それらも消費者に届けていく姿勢も魅力的に感じています。
私が大学時代に参加した広告制作のイベントでは、「地元の特産品を応援する」をテーマにしたキャンペーンを考えました。この際、多くの人に共感してもらえるキャッチコピーやビジュアルを提案し、最優秀チームとして評価されました。この経験を通じて、魅力的な広告が人々の心にどれほど影響を与えるかを実感しました。
こうした経験もあり、御社のように常に挑戦し創造性を発揮できる環境で成長しながら、多くの人に感動を与えられる広告を作りたいと考え、入社を希望しました。
- これまでアルバイトやインターン、学部で学んだことがない分野に就職したいと考えていますが、その場合はどのように志望動機を書けば良いでしょうか?
志望動機に書けることを今から考えて実行しよう
上記以外の人生経験から、応募先企業とのつながりや共通点を見つけて述べましょう。また、志望動機を提出するまでにできる努力を考え、実行することも大切です。
応募先の仕事について理解を深めるために、たとえば本を読む、関連するテレビ番組を観る、体験プログラムに参加するなど、さまざまな方法が考えられます。こうした努力を実行するかが、単なる思いつきでの応募か、情熱を持って本気で取り組んでいるかの差を示すポイントとなります。
運送業界の志望動機の例
運送業界の志望動機例
私は、御社の「顧客第一、迅速なサービスの提供」という理念に共感したため、ぜひ御社で働きたいと考えています。
御社が提供する運送サービスは、単なる荷物の配送にとどまらず、顧客のビジネスを支える重要な役割を果たしていると感じています。
大学時代には、物流管理の授業で実際の配送ルートの最適化に取り組み、スピード感を持って配送することが顧客の満足度を高めることを実感しました。
御社は全国に多数のネットワークを保有しているため、迅速な配達が実現できていると感じています。ぜひ御社に入社し、迅速な配達で多くの人のサポートをしたいと考えています。
また最新の技術も積極的に取り入れ、常にサービスをアップデートしている点も魅力的に感じており、入社してからも迅速にサービス提供できると考えているため、御社に入社したいと考えています。
出版業界の志望動機の例
出版業界の志望動機例
御社は出版業界に革命を起こすアプローチを実践していると感じ、出版業界を変えるべくぜひ御社で働きたいと考えています。
私は幼少期から本を読むのが好きでした。本を手に取って読むのも好きでしたが、書かれているものからストーリーを想像したり情報を得たりすることで、自分の世界を広げられることが好きでした。
御社が取り組んでいるデジタルコンテンツや新しいメディア形式への展開は、変化する市場に対応する戦略として重要だと感じています。私自身、より多くの人にコンテンツを届けて、自分の世界を広げる体験をしてほしいと感じています。
そのため御社が実践しているアプローチに参加させていただき、出版業界を変えるような仕事をしたいと考えています。
将来的には私の強みであるコミュニケーション能力を活かしながら、新しい才能を発掘し、製作者の作品を世の人々に届けられるようなプロデューサーになりたいと考えています。
まずは、業界の「商品」である「本(活字や出版物)」が好きであることはアピールしたいポイントです。幼少期に出版物から受けた影響が語れるエピソードがあれば、それを具体的に書いていくのも良いでしょう。
インフラ業界の志望動機の例
インフラ業界の志望動機例
私は、御社の持続可能なインフラの推進に貢献したいと考えています。特に、御社が手掛ける再生可能エネルギーやスマートグリッドのプロジェクトは、環境問題の解決だけでなく、地域経済の活性化にも貢献していると考えています。
大学時代には、エネルギー効率を改善するために、地域の太陽光発電システムの導入プロジェクトに参加しました。地域住民に対して具体的なコスト削減効果を示すプレゼンテーションをおこなった結果、プロジェクトが採用され、実際に導入された経験があります。この経験から、現場のニーズを理解し、適切な提案をする大切さを学びました。
御社では先進的な技術を導入し、環境に優しいインフラを確立しつつも、その過程でコミュニティとの対話も重視していますが、私自身一人ひとりのことを考えた提案をしたいと思っているため御社の方針に賛同しており、ぜひ入社したいと考えています。
将来的には再生可能エネルギー供給の新規プロジェクトを進めることで、地域の人々の力になりたいと考えています。
小売業界の志望動機の例
小売業界の志望動機例
私は、御社が掲げる「顧客ファースト」の方針に賛同しています。その方針を打ち出すだけでなく、店舗の作りや商品の配置など細かい部分まで顧客のことを考えて作られている部分に惹かれ入社したいと感じました。
大学時代、私は地元のスーパーでアルバイトをしていました。そこで顧客から商品が見つからないという声を受けて、売り場のレイアウトを見直す提案をおこないました。
オーガニック商品を売り場の目立つ位置に移動させたところ、顧客からは「健康に気を遣われているものがすぐに見つかってうれしい」という声を多くいただき、店舗の売上も前年比で1.5倍に増加しました。
この経験から顧客の声を聞き、顧客のためにサービスを提供することが重要だと感じ、御社では私の経験も活かしながら働けると考えたため入社を希望しています。
将来的には商品の企画やマーケティングにも携わり、本当に顧客に喜んでもらえるものを形にしたいと考えています。
アルバイトの経験や部活動、勉学など特に学校で頑張ってきたことがなかったとしても、自分の趣味など好きなものを題材にして志望動機を記入することも1つの方法です。
マスコミ業界の志望動機の例
マスコミ業界の志望動機例
私は多くの人々に影響を与えるコンテンツを制作したいと考えています。なかでも御社は常に新しい視点を提供するコンテンツを配信していると感じており、私も多くの人々に新たな気づきを与えられるような存在になりたいと考えているため、御社への入社を志望しています。
私自身、学生時代にある経営者から生き方についてお話をいただくきっかけがありました。その方は「借金できたってラッキーだね。だってがんばる理由ができたしお金を貸していただいて今までと同じ生活をできるんだから」とおっしゃっていました。これまで借金は悪いものと考えていましたが、この話を聞き借金のイメージが変わりました。
このようにいろいろな考え方を発信することで多くの人の考え方、人生が変わっていくと感じました。御社でも多様な意見を積極的に発信しているため、ぜひ入社して御社に貢献したいと考えています。
そもそも業種がどう分かれているのかわからない、自分にはどの業種が合っているのかわからないという場合は、こちらの記事も併せて参考にしてください。
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400字にならない……! そんなときの文字数の増やし方・減らし方
ここまで飲食業界やIT業界など、業界別に志望動機の例を紹介してきました。
これらの例を参考にしながら志望動機を作っていくと、多くの人が文字の過不足によって400字にならないという課題にぶつかるかもしれません。
400字に収めるのが難しい場合もあれば、文字数が足りずに困っている場合もあるのではないでしょうか。
最後に400字に近づけるために文字数を増やす、または減らす方法を解説します。
文字数を増やす方法
志望動機を書いていると、200字や300字などもう少し文章を付け加えた方が良いと感じることも多くあると思います。
とはいえ、冗長な表現にして字数を稼いだり、意味のない文章を付け加えてしまうと、かえって読みづらくなります。
文字数を増やす際には自分の思いをより具体的に伝えたり、ストーリーや理由を強化することが大切です。
それではどのようにして文字数を増やしていけば良いのでしょうか。
自己分析・企業分析をもう一度おこない志望動機を明確にする
もしまだ自分の思いが明確でなく、企業に何を伝えて良いかわからない場合、再度自己分析と企業分析をおこないましょう。
自己分析をおこなうことで、自分の強みや弱点がわかり、今後どんなことに挑戦していきたいのかが見えてきます。
さらに企業分析をおこなうことで、その企業での取り組みや現状の課題、企業を通して社会に貢献できることなどがわかります。
この2つをおこなったうえで、企業の方針と自分の軸とで重なる部分を探しましょう。そこを主軸にできるとしっかりボリュームのある志望動機が書けます。
- 自己分析などをやったつもりですが、志望動機が明確になりません。具体的に企業研究や自己分析は特にどういった部分に力を入れれば良いでしょうか?
企業と自分の価値観がマッチするかを確認しよう
その企業が果たしている社会での役割、貢献の仕方などが自分にマッチするかを確認し、もし合致する場合は記載しましょう。会社の役割や貢献の仕方とは、たとえば「縁の下の力持ち的存在」や「有形商材で目に見える形での貢献」などです。これが自分の大事にしたいことと一致する部分があるかどうかをチェックしましょう。
また、社員インタビューなどで語られる「やりがい」が自分もやりがいと思えそうか、など自分の価値観とのマッチ度を確認しましょう。そのやりがいの部分に自分も同じやりがいを感じた具体的なエピソードがあるのか、などもヒントになるでしょう。
エピソードをより具体的にする
最も文字数を増やしやすいのはエピソードの部分です。ここをより具体的にすることで、面接官はこれまで経験してきたことをより鮮明にイメージでき、どうして自社を志望しているのかもより伝わります。
エピソードを具体的にするために、自分が過去どんな状況だったか、どんな体験をして何を感じたのか、その後自分自身にどんな変化があったのか、その結果どう考えるようになり、どうしてその企業に就職したいと感じたか、を明確にしましょう。
就活で用いられるエピソードとしては、部活動や学業、研究活動、アルバイト、インターンなどが挙げらます。すべてのエピソードを書き出し、最も頑張ったと思えるエピソードを使用しましょう。
ここを具体的に書き出して文章にすると文字数も増えますし、より面接官に自分のストーリーが伝わりやすくなります。
伝えることを2つに増やす
伝えたいことを1つ追加することで文字数が大きく増えます。1つのことを深掘っても文字数が400文字にまったく満たない場合、伝えたいことをもう1つ追加することも検討しましょう。
ただし伝えたいことが複数あると、企業としては複雑に感じる場合もあります。そのため、メインで伝えたいことを決め、もう1つは補足的に述べる形にしましょう。こうすることで、自分の思いをしっかり書きつつ文字数も400文字に近づけられます。
たとえば2つ目の志望理由は、「また〜〜といった事業も魅力に感じ志望しました」といったように、端的に述べるよう意識しましょう。
文字数を減らす方法
たくさん伝えたいことがある場合、400字に収まらない可能性も出てきます。
文字数が多い場合は文章を削って短くする必要がありますが、重要な部分を誤って削ってしまうと何も伝わらない志望動機になってしまいます。
そのため文字数を減らす際にもいくつか注意したいポイントがあります。ここからは、志望動機が長すぎて400字に収まらない場合の文字数の減らし方を解説します。
最も伝えたいことを明確にする
文字数が多すぎる場合、志望動機に伝えたいことが複数記載されている場合があります。その場合、まず自分が本当に伝えたいことを1つ明確にして選びましょう。
その後、最も伝えたい部分ではないものを削ることで文字数を削減できます。
手当たり次第に文章を削っていると、本当に自分が伝えたいことまで削ってしまう可能性があります。そうならないように伝えたいことを明確にしたうえで文章を短くする作業に取り掛かってください。
文章を書いていると何を書きたかったのかわからなくなってしまうことも多くあります。志望動機の構成を意識することで、最も伝えたいことを忘れずに書けるので、文章を作成する際は構成を頭の片隅に置いておきましょう。
具体例はわかりやすくする
過去のストーリーや具体例が長いと、志望動機も長くなってしまいます。ストーリーなどはどうしても文章が長くなってしまう部分もありますが、的確に伝えるべき情報だけを伝えましょう。
もう一度自分の具体例やストーリーを読み返してみて、ここはなくても伝わるなという情報がないか見返していきましょう。
具体例やストーリーがわかりづらいと、面接官も何を言いたいのかがわからず、自分の思いが伝わらない志望動機になってしまいます。
本当に自分の思いが伝わる具体例になっているか、ストーリーを通して自分の思いが表現されているかを再度見返して、不要な部分は削りましょう。
短く言い換えられる表現は短くする
短く言い換えられる表現は短くしましょう。たとえば「開始する」は「始める」に、「選択する」は「選ぶ」といったように少し表現を変えるだけでも文字数を少なくできます。
こうした表現が多くあれば、すべて変えていくだけでもある程度文字数を減らせますし、読みやすい文章にもなります。
文章は自分の表現の癖が出るので、より良くできる部分がないか見返すことは今後文章を書くうえでも活きてきます。
表現が思い浮かばない場合は類義語を検索して当てはまる単語を使用するとスムーズに言い換えられます。
ただし表現を変えるだけで100文字などを削るのは難しいです。まずは構成レベルで不要な部分がないかをチェックし、文字数の微調整で短く言い換えられる表現は短くしましょう。
冗長な表現があれば短くする
冗長な表現は短い表現に変えましょう。
たとえば「〜することができる」という表現は「〜できる」だけでも意味が伝わります。ほかにも「〜していくつもりです」という表現は「〜します」と言い切りにした方が短くなりますし、断定的な表現で良い印象を与えられます。
冗長な表現も自分で書いていると気づきにくいです。しかし読み返してみると読みにくい文章になっていることも多いので、こうした表現がないかチェックしながら見返しましょう。
読み返す癖がついていたら、自分の文章の癖も見えてくるので、文章を書いているときにも注意しながら執筆できるようになります。
志望動機は400字でも伝わる! 限られた文字数に思いを込めよう
この記事では、志望動機を400字で書くためには何を意識すれば良いのか、どういった文章構成で書けば良いのかを、具体例も紹介しながら解説してきました。
志望動機は企業側が一番聞きたい部分で、採用するかどうかを判断する大きな材料の1つといえます。
志望動機を400字で作る前に、まずは伝えたいことをすべて書き出してください。その後、結論→理由→たとえ話→要点という構成で文章を執筆し、400字程度になるように調整しましょう。
志望動機は企業へのラブレターでもあります。具体例も紹介してきたのでそちらも参考にしながら、ぜひあなたの思いを400字のなかに込めて、面接官にこの人とだったら一緒に働きたいと思ってもらえるような志望動機を作ってください。
アドバイザーコメント
吉野 郁子
プロフィールを見る志望動機は伝えたいことを簡潔にまとめることがポイント
これまで多くの志望動機を添削してきた経験からお話します。
書きたいことが多すぎる場合、企業資料からの引用部分をできるだけ削除しましょう。たとえば、「御社の~~~~という企業理念に共感しました」という記述では、引用部分を省き、「私が御社の企業理念に共感した理由は~~」と、自分の言葉での記述に文字数を割くと効果的です。
また、状況説明は簡潔にしましょう。「私が所属していたヒップホップダンスサークルでは幹部会議といって、ミーティングが毎週あり……」という長い説明は、「サークル運営での苦労点は」のように最低限にとどめた方がより、伝えたいことが焦点化できます。
企業研究と自己分析を徹底的におこなおう
一方、書くことが思い浮かばず文字数が余る場合は、企業研究と自己分析に力を入れましょう。特に企業研究では、企業の良い点だけでなく、課題や仕事の難しさまで調べて考えることが、内容の充実につながります。
同じ文字数を書いても、内容の密度が違えば、読み手に伝わる情報も感情も違ってきます。
文章をまとめるのは大変ですが、これは働き出してからもずっと使える、生涯能力です。
今の努力は、きっと将来も役立つので、今は苦しいことも多いかもしれませんが応援しています。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/公認心理師
Ikuko Yoshino〇就職支援歴18年。若者就労支援NPOに勤務の後、独立。現在は行政の就職支援施設にて、学生/既卒/フリーター/ニート/ひきこもり/女性などを対象に相談やセミナー講師を担当
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級ファイナンシャルプランニング技能士
Tomomi Tsukamoto〇航空会社CAとして育成担当を経験。その後複数大学でキャリアセンター相談員を務め、就活サイトの講師も担当。採用代行や新入社員研修講師、転職支援など幅広い就活領域で活躍
プロフィール詳細国家資格キャリアコンサルタント/キャリア・デベロップメント・アドバイザー
Koji Tanii〇大手メーカーで設計、品質管理に従事。キャリアチェンジののち、高校・大学の就職講師として活動。障がい者の就職や恋と仕事の両立を実現させるコンサルティングなど幅広い支援をおこなう
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