この記事のまとめ
- 自己分析に役立つ質問例を9分野で105個紹介
- 自己分析で多角的に質問すると書類選考・面接対策にも活かせられる
- 質問を活かしたさらなる自己分析もおこない自己理解を深めよう
就活に向けて自己分析を始めている人もいるのではないでしょうか。
自己分析では自分自身を理解するための質問を投げかけることが多々ありますが、「どんな質問を投げかければ良いのかわからない」や「質問を活かした効果的な自己分析の方法を知りたい」など、疑問を持つ人もいると思います。
そこでこの記事では、就活のプロであるキャリアコンサルタントの西さん、大場さん、小関さんと一緒に自己分析で自分に投げかけるべき質問や質問の活用方法などを解説します。
志望企業への選考を突破するには自己分析が必要不可欠です。より効果的な自己分析をするためにも質問の活用方法を理解しておきましょう。
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自己分析はあらゆる角度から質問を問いかけることで価値観が見えてくる
自己分析で自分に投げかける質問は一つや二つでは不十分です。あらゆる角度からさまざまな質問を問いかけることで、自身のこれまで気付かなかった価値観を理解できます。
しかし、「具体的にどんな質問が自己分析に役立つのかわからない」や「質問を問いかけてみたけど自己分析になっている気がしない」など、疑問を抱える人もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、前半で自己分析が重要な理由や役立つ質問一覧を解説します。自己分析の重要性を理解したうえで、役立つ質問を網羅的に把握しましょう。
そして、記事後半では問いかけた質問の回答を選考対策に活かす方法や、自己分析の手法などを解説します。最後まで読むことで自分の価値観や強みをより深く掘り下げた自己分析ができるようになります。
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前提を確認! そもそも自己分析って何?
自己分析とは、自分のこれまでの経験や思考を整理し、自分の価値観などを探っていく作業を指します。あらゆる手段を用いて自分の過去を振り返り、そのときの具体的な情景や各場面で考えていたことなどを思い返して自分の価値観を探っていくのです。
我々が現在抱く価値観や考え方は、過去の経験から作り上げられていることがほとんどです。急に価値観や考え方が決まることはほとんどありません。そのため、自分の価値観や考え方を深掘りするためには過去の経験を振り返り、言語化していくことが有効なのです。
自己分析が役立つのは就活だけではありません。あらゆる局面で何かを決断する際にも役立つため、取り組んでおいて損はありません。
自己分析を具体的にイメージできない人は以下の記事を参考にしてください。自己分析のやり方や就活に活かす方法などを解説しています。
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自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説
自己分析は就活の明暗を分ける重要なポイント。自己分析をするメリットや自己分析のやり方、注意点などをキャリアコンサルタントが解説します。自分に合った自己分析方法を見つけて選考や企業選びに活かしましょう。
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就活のためだけじゃない! 自己分析が重要な4つの理由
就活のためだけじゃない! 自己分析が重要な4つの理由
- 自分の強みや性格を明確にして仕事に活かせるため
- 自分に合った業界・企業探しに役立つため
- 就活で自分について詳しく説明できるようになるため
- 具体的なキャリアプランを立てるのに必要不可欠なため
自己分析は就活のためにおこなうものと認識している人もいるかもしれません。しかし、自己分析は就活以外にも人生のあらゆる局面で役立ちます。そのため、早いうちに自己分析のやり方を身に付けておくことで、早い段階から最適な選択ができるようになる可能性が高まるのです。
ここからは、自己分析が重要な理由を4つ解説します。どのようなキャリアでも自己分析はやって損はありません。これを機に重要な理由を理解してやり方を身に付けておきましょう。
①自分の強みや性格を明確にして仕事に活かせるため
仕事において自分の強みや性格を発揮した方が成果を出しやすくなります。自分の得意なことだったり、好きなことを仕事とすることになるため、好奇心や探究心、積極性を持って行動できるようになるからです。
そして、自分の強みや性格は自己分析によって明確にすることができます。過去に成果を出した場面や楽しかった場面などを思い出し、それを深掘りすることで見つけられます。
このように仕事で成果を出すためにも、自己分析によって自分の強みや性格を明確にするのが重要です。
自分の強みがいまいち見つからない人もいるのではないでしょうか。以下の記事では自分の強みを見つける方法やアピール方法を解説しているので、ぜひ参考にしてください。
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就活で自分の強みを何て答えれば良いかわからない、そもそも自分の強みが浮かばない人に向けて、キャリアコンサルタントが自分の強みを見つける方法やアピールのコツを解説していきます。強みを伝える例文も紹介するので、参考にしてください。
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自己PRで積極性をアピールしたい人はこちらの記事を参考にしてみてください。アピール方法を詳しく解説しています。
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積極性を強みに自己PR文を書こうとして、内容があいまいになってしまったり決め手に欠けると感じたりする学生は多いです。記事ではキャリアコンサルタントとともに説得力ある積極性の自己PRの書き方を解説するのでぜひ参考にしてください。
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②自分に合った業界・企業探しに役立つため
どんな仕事にも向き不向きがあり、誰にでも完璧に合う仕事は存在しません。どれだけ優秀な人でも、向いていない仕事に就けば今以上の成果を出すことは難しくなります。そのため、自分に合った業界や企業を探すことが非常に重要になります。
自己分析を通じて、自分の興味関心を明確にし、その結果を業界研究や企業分析によって得た情報と照らし合わせることで、より自分にマッチする業界・企業を探せます。
実際に仕事をしてみないと、100%合うかどうか見極めるのは難しいですが、ミスマッチの可能性を最小限に抑えることが可能になります。
具体的な業界研究や企業分析の方法がわからない人もいるかもしれません。就活においてこれらは自己分析と同じくらい重要です。具体的なやり方は以下の記事で解説しているので、わからない人は確認しておきましょう。
業界研究
業界研究のやり方|業界全体を捉えたうえで気になる業界を研究しよう
企業分析
企業分析のやり方を完璧にマスターする3ステップ|よくある注意点も
③就活で自分について詳しく説明できるようになるため
就活は自分をアピールする場です。企業に十分アピールするためには、自分のことを理解しておかなくてはなりません。
「自分のことは自分が一番わかっているから自己分析なんていらない」と考える人もいるかもしれません。しかし、自分についてわからないことは意外とあるものです。そもそも自分のことをわかっているのか、わかっていないのかを見極めるためにも自己分析が必要になります。
企業側は「この応募者はどのような人柄・性格の人なのか」や「なぜ我が社に応募したのか」、「入社後はどのような働き方をしたいのか」などを知りたいと考えています。これらに的確に答え、自分をアピールするためには、自分の内面を深く理解する必要があります。
④具体的なキャリアプランを立てるのに必要不可欠なため
できる限り早く成果を出すためには、ゴールを設定し、そのゴールに向けたプランを立てることが大切です。成果に関係ない行動を抑えることができるようになり、行動の効率が良くなるからです。
これは社会人になってからも同様で「将来どのようなことをやりたいのか」という理想像を明確にし、その理想像をかなえるための手順の計画を立てることで、最短で成果を出せる可能性が高まります。つまり、これがキャリアプランです。
将来の理想像や計画などのキャリアプランを立てるためには自己分析が欠かせません。咄嗟に思い付いた理想像ではモチベーションが続かず、成果が出ないうちに諦めてしまう可能性があるからです。
このように、本当に実現したい将来像やその計画を立てるためにも、自己分析はしっかりと取り組んでおきましょう。
面接でキャリアプランについて質問された際、どう回答したら良いかわからず悩みを抱えている人もいるのではないでしょうか。面接でのキャリアプランの回答方法は以下の記事で解説しているので参考にしてください。
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例文14選|面接で聞かれるキャリアプランを効果的に伝えるコツ4選
キャリアプランは面接官が重視する質問の1つ。回答をしっかりと考えることで、入社後のミスマッチを避けられるだけでなく、自分がやりたい業務に配属される可能性が高くなります。この記事では、面接でキャリアプランについて聞かれた際の正しい答え方について、キャリアコンサルタントのアドバイスを交えつつ解説します。
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- VUCAと呼ばれる予測不可能な時代にキャリアプランを立てることに意味はあるのでしょうか。
不確実な時代だからこそキャリアプランをしっかり立てよう
急激に変動し、不確実で複雑、あいまいな時代だからこそ、キャリアプランは立てておいた方が良いでしょう。スピーディな決断や、自分の価値観がベースになったブレない判断が必要だからです。仮プランでかまわないので決めておき、そのときどきで、柔軟に対応し続けることが大切です。
キャリアプランは「自分はどんな人生を生きたいか」の大きなゴールを決め、そこに向かう大まかなプランを10年ごとに決めておくのが理想です。
それが難しければ、10年後(長期)、3~5年後(中期)、1年後(短期)の3つのプランを決めましょう。「管理職につく」「資格を取る」「特定の分野の専門家になる」「結婚する」など、自分のライフイベント含めて、大きく決めておくだけでも良いです。
VUCAとは
ブーカと呼び、Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字を取った言葉。不確実性が高く、将来の予測が難しい状況を指す。
105選のリストを紹介! 自己分析に役立つ質問一覧
105選のリストを紹介! 自己分析に役立つ質問一覧
自分に質問を投げかけ回答し、その回答を深掘りしていくのが自己分析です。しかし、どんな質問でも良いわけではありません。適切な質問を投げかけることで、自分について深く理解することができるようになるからです。
ここからは、自己分析に役立つ質問を105選紹介します。自己分析はあらゆる角度から質問を投げかけることで自分について網羅的に知ることができます。9つの分野に分けて質問を解説するので、自己分析する際の参考としてください。
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自分の弱みはわかっていても、強みは思いつかないものですよね。「それ、強みって言えないよ」と思われたくない人も多いはず。
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過去の自分を深掘りする質問
過去の自分の行動や、その行動によって得られた成果などを振り返ることで、今の自分がどのようにして作られたのかを知ることができます。そのため、過去の自分を深掘りする質問を投げかけるのは有効です。
しかし、一言で過去といってもさまざまなフェーズがあるため、フェーズごとに振り返るのがおすすめです。ここからは、過去の自分を深掘りできる質問を5つの段階に分けて解説します。どの段階も今の自分を形成するにあたって重要であるため、丁寧におこなうことをおすすめします。
幼少期を振り返る質問
幼少期を振り返る質問
- 幼少期に夢中になっていた遊びや興味は何か
- 家族や友達との関係のなかでどのような役割を果たしていたか
- 幼少期に最も楽しかった思い出は何か
- 怖かったことや不安を感じた瞬間はどんな時だったか
- 幼少期の自分は、将来どんな大人になりたいと思っていたか
幼少期に何か意図を持って行動できていた人は少ないのではないでしょうか。
幼少期は無意識で行動することがほとんどであり、自分の本質的な部分が形成される時期でもあります。そのため、幼少期に抱いた興味関心は現在の本質的な価値観や考え方に直結している可能性も考えられるのです。
また、当時の人間関係に関する質問を投げかけることで、今の人間関係がなぜ形成されているかのヒントを得られる可能性があります。そして、当時のポジティブ・ネガティブ両方の感情を把握することで、感情の起伏のパターンを見極められるようになります。
このように、ほとんどの行動を無意識におこなうからこそ、現在の本質的な部分を見出すことができるのです。
幼少期について記憶があまりない場合は、身近な家族に幼少期の日常的な言動や、印象的な出来事とそのときの様子などを聞いてみましょう。
あるいは、祖父母など一緒に過ごす時間を持った人に、幼少期の印象を聞いてみると、日常では発揮されない個性を知れるかもしれません。
小学校時代を振り返る質問
小学校時代を振り返る質問
- 小学校時代に最も得意だった教科や活動は何だったか
- 学校生活の中で、特に嬉しかった出来事や成功体験は何か
- 苦手だったことや挫折を感じた瞬間はどんなときだったか
- 友達や先生からどのような評価や印象を持たれていたか
- どんな人間関係や環境で安心感を感じていたか
小学校に入学すると、徐々に自我が芽生えてきます。意識せずとも行動が好き嫌いや得意不得意に左右されるようになり、少しずつ「自分はこれが好き」や「自分はこれが苦手」などがわかるようになります。
そのため、小学校時代を振り返る際は好き嫌いや得意不得意などに関する質問を投げかけるのがおすすめです。また、周りからの印象を振り返ることで、当時の自分をどのように認識しているかを言語化することができます。
中学校時代を振り返る質問
中学校時代を振り返る質問
- 中学校時代に最も影響を受けた出来事や人は誰だったか
- 自分自身の性格や価値観が変わったと感じた出来事はあったか
- どのようなグループや友人関係に属していて、それに対してどう感じていたか
- 中学生時代に初めて感じた自分の強みや弱みは何か
- 将来について具体的に考え始めたことがあれば、それは何だったか
中学生になると思春期に入り、「自分とは何か」など自分に意識が向き始めるようになります。この思春期の時期に出会った人や影響を受けた人は、人格形成に影響を与えている可能性があるため、深掘りするのがおすすめです。
また、自分の実力や得意不得意などをわかったうえで将来のことを考え始める時期でもあるため、当時抱いていた将来像などを振り返っておくと、現在とのつながりを感じられるかもしれません。
高校時代を振り返る質問
高校時代を振り返る質問
- 高校時代に最も打ち込んだ活動や勉強は何か
- 自分の進路や将来についてどのような考えを持っていたか
- 高校時代の最も大きな成功体験や失敗体験は何か
- 自分の性格や価値観が明確になった出来事はあったか
- どのような友人や先生とかかわることが多くてその人にどのような影響を受けたか
高校生になると進路をはじめとする将来について現実的に考え始めます。特に高校生時代に打ち込んだことや熱中したことをもとに大学や就職先などを考えることが多いため、当時の取り組みを振り返るのがおすすめです。
また、高校生になると成功体験によってその取り組みを続けたり、失敗体験から悔しさなどを覚えて改善したりするなど、意識的な行動ができるようになった人もいるのではないでしょうか。
このような行動は価値観や性格の形成にもつながるため、振り返ることで自分の価値観の源泉にたどり着ける可能性があります。
- 高校時代に何か熱心に打ち込んだことが思い浮かびません。そもそも高校時代を振り返ることはどのくらい重要なのでしょうか。
高校時代を振り返ることは自分を知ることにつながる
なぜあなたは今の大学・学部を選んだのでしょうか?そのような問いに対して有効なのが「高校時代の振り返り」です。
中学とは異なり、高校は勉強の幅が広がります。また交友関係もより拡大し、新しい自分との出会いが生まれるのも高校時代です。高校時代の経験が自分の興味や価値観の形成につながっています。
高校時代に何か熱心に打ち込んだこととして、よく学生が挙げるのが「部活」「文化祭」「合唱コンクール」「大学入試に向けた勉強」「定期テストの勉強」「英検」などです。
このなかから、自分が志望する企業が求めている人物像に近いエピソードを考えてください。たとえば「チームワーク・リーダーシップ」ならば、「文化祭」が良いかもしれません。
大学時代を振り返る質問
大学時代を振り返る質問
- 大学時代に最も関心を持った学問や活動は何か
- 自分のアイデンティティや価値観に影響を与えた出来事や人物は誰か
- 自分の専門分野や将来のキャリアに対してどのようなビジョンを持っていたか
- 社会に出る前に自分が一番心配していたことや不安に感じていたことは何か
- この時期に築いた人間関係はどのように自分に影響を与えたか
大学生は、自分の将来について深く考え、自立に向けて行動することが多くなる時期です。新卒の就活は大学生におこなうことが多いのもあり、大学時代に受けた影響や出来事がキャリアを大きく左右します。
そのため、大学時代の興味関心や影響を受けた人や目標・夢などを振り返るのがおすすめです。まだ年数が経っていないため「大学時代の自己分析はやらなくて良い」と考える人もいるかもしれませんが、キャリアを左右する重要な時期でもあるため、自己分析は取り組んでおきましょう。
あなたが受けない方がいい職業を確認しよう
就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。
そこで活用したいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
性格を深掘りする質問
性格を深掘りする質問
- 性格を深掘りする質問
- 自分がリラックスしているときにどのような行動や考え方をしているか
- 初めての環境や状況において自分はどのように反応するか
- 失敗したときどのように自分を励ますか、またはどのような気持ちになるか
- 褒められたときや、批判されたとき、自分の感情や反応はどうなるか
- ストレスを感じたとき、どのような行動や対処法をとるか
- 周囲の人から自分はどのような性格だと言われるか
- 一人でいるときと他人といるときで、自分の性格はどのように変わるか
- 自分の中で一貫している性格特性は何か
- どのような状況で自分は特に自信を持つことができるか
- どのような状況で自信を失いやすいか
自分の性格を知るには、日常的な反応や行動のパターンを深掘りするのが効果的です。何度も繰り返しおこなっている行動を明確にすることで、自身の傾向が明確になり、それが性格である可能性があるからです。
また、周囲からどう思われているかを振り返ることで、違う視点から自分の性格を見つけられる可能性もあります。
日常の行動や反応について「この状況のときにこのような行動を取る」と振り返り、どのようなパターンがあり、その行動を取るのはなぜなのかを深掘りしてみましょう。
性格は持って生まれた気質(遺伝的要素)だけでなく、どのように育ったかの外部環境(経験や学習)によって形成されます。
家庭環境のほか、学校教育、友人関係、育った国なども影響を与えます。過去どのような環境でどう対応してきたかを振り返ると、性格を掘り下げられますよ。
自分の価値観や考え方を深掘りする質問
自分の価値観や考え方を深掘りする質問
- 人生において最も大切にしていることは何か
- 自分にとって成功とはどういう意味か
- 物事を決定するときに最も影響を与える価値観は何か
- 他人の意見やアドバイスをどう受け止めるか
- 自分にとって理想の社会や組織はどのようなものか
- 何が正しいと感じ、何が間違っていると感じるか、その基準はどこから来ているか
- 他者と意見が異なったときにどのように対処するか
- 自分の考え方や価値観が大きく変わった経験はあったか
- 金銭や地位といった外的なものと、自分の内的な満足感のどちらを優先するか
- 倫理やモラルに関して、どのような考え方を持っているか
価値観や考え方は意思決定をする際に大きく影響します。何かを決定する際、自分にとって良いと思うものであったり、都合が良かったりするのは無意識に判断できます。この良いと思うものや都合などは人それぞれ異なり、価値観や考え方といえるのです。
そのため、これまでのあらゆる場面で何を軸に意思決定してきたかを振り返ることで、自分の価値観や考え方が明確になる可能性があります。
自分が大切にしている価値観について面接で聞かれることがあります。価値観は言語化するのが難しいため回答に迷う人もいるのではないでしょうか。以下の記事では価値観を聞かれた際の回答方法を例文付きで解説しているのでチェックしておきましょう。
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厳選12例文|面接で「大切にしている価値観」を聞かれた際の答え方
大切にしている価値観を聞かれたら、あなたが企業で活躍できる人材であることをアピールするチャンスです。この記事では大切にしている価値観を考えるステップや注意点をキャリアコンサルタントが解説します。例文も紹介しているので、参考にして選考を突破してください。
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自分の強み・弱みを深掘りする質問
自分の強み・弱みを深掘りする質問
- 自分の強み・弱みを深掘りする質問
- 他人よりも自分が優れていると感じる能力は何か
- 他人と比べて苦手だと感じることは何か
- 過去に成功した経験はどのような強みによって達成できたか
- 失敗した経験から見えてきた、自分の弱点は何か
- 自分の強みを活かしてどのように困難を乗り越えてきたか
- 自分の強みはどのように日常生活や仕事で役立っているか
- 自分の弱みを改善するためにどんな努力をしているか
- 他者からよく指摘される自分の強みや弱みは何か
- どんな状況で自分の強みが最大限に発揮されるか
- どんな状況で自分の弱みが表に出やすいか
仕事に取り組むにあたって、自分の弱みにも向き合わなければいけないときがあります。弱みにぶつかった場合、それを自分で乗り越えるのか、他人に任せるのかは人それぞれですが、そもそも弱みであることを把握していなければ適切な行動ができなくなるため、理解しておくことが大切です。
また、自分の強みや弱みを理解しておくことで、自分に向いている仕事やキャリアを見つけやすくなるというメリットもあります。
自分の強み・弱みを知るためには、過去の成功や失敗、得意・不得意などを振り返るのが効果的です。また、他者からのフィードバックを振り返ることで、客観的な視点で強み・弱みを明確にすることもできます。
就活で自身の弱みを伝えることに抵抗がある人もいると思います。しかし、弱みからも自分をアピールすることは可能です。以下の記事では弱みで好印象を残す方法を解説しているので、面接前に確認しておきましょう。
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就活で使える弱み100選! 短所を悪印象なくプラスに見せる秘策
就活における弱みは面接官が重視する項目ですが、しっかり伝えられる学生は少ないものです。記事では、キャリアコンサルタントとともに、就活で伝えるべき弱みの見つけ方や例文などを解説するので、ぜひ参考にしてください。
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まずは自己分析ツールで自分の強み・弱みを確認しよう!
「自己分析って時間がかかるし、正直面倒だな」と思っていませんか。
「自己分析ツール」を使えば、たった3分であなたの強みに合った適職を見つけられます。
自己分析を億劫に感じるときは、ツールを使って効率化しましょう。
- 自分の強みや弱みが分からない人
- 自己PRや志望動機に使える長所を知りたい人
- 自分にあった仕事を知りたい人
人間関係を深掘りする質問
人間関係を深掘りする質問
- 人間関係を深掘りする質問
- 自分にとって理想の友人やパートナーはどのような人か
- 人間関係で最も大切にしている価値観は何か
- 友人や家族との関係で最も感謝していることは何か
- 人間関係でこれまでに直面した最大の困難は何だったか
- 人間関係に関する困難をどのように乗り越えたか、またはどう対処したか
- 他者との関係で自分が果たしている役割はどのようなものか
- 人と深くかかわるときにどんな不安や葛藤を感じるか
- 誰かとの関係を修復するために自分から何か行動を起こしたことはあるか
- 友人や同僚から信頼されるためにどのような行動を取っているか
- 人間関係における自己犠牲と自分のニーズのバランスをどのように取っているか
幸福を得るためには、自分にとって良い人間関係を築くことは必要不可欠です。人々の悩みのほとんどが人間関係に関することといわれていて、理想の人生を歩むにあたって人間関係の構築は重要です。
また、どんな環境でどんな人と過ごすことが自分にとって居心地が良いのかも見えてくるため、企業選びにも役立ちます。
自分にとって良い人間関係を築くには、これまでの良い人間関係やトラブルなどを振り返ることが重要です。理想と避けたい状況が明確になり、理想の人間関係を築くための行動ができるようになります。
人間関係に関する自己分析をして、どんなタイプの人が得意・不得意なのかをはっきりさせることで、今後の人間関係の構築に役に立ちます。
仕事では苦手なタイプの人に出会うこともあります。そこから逃げるのではなく、どのようにすればストレスなくコミュニケーションを取れるのかを研究する材料にもなります。
モチベーションの源泉を深掘りする質問
モチベーションの源泉を深掘りする質問
- モチベーションの源泉を深掘りする質問
- 何をしているときに時間を忘れるほど集中できるか
- 目標に向かって努力するとき最もモチベーションが高まる瞬間はいつか
- 過去に達成したことの中で、最も誇りに思っているのは何か
- モチベーションが下がったときどうやって自分を奮い立たせるか
- 自分にとって成功とは何を意味するか
- 他者との競争が自分のモチベーションにどのように影響するか
- どんな環境や条件が揃うと自分のやる気が最大限に発揮されるか
- 達成感を感じた瞬間はどんなときか
- 自分が持っている長期的な夢や目標は何か
- その夢や目標を追いかけるために日常的にどんな行動を取っているか
モチベーションの源泉を知ることは、目標達成に向けて行動し続ける際に必要となります。
モチベーションの源泉を知るためには、まずは絶対に実現したい目標や夢を明確にすることが大切です。「音楽を聴く」や「美味しいもの食べる」など外的な要因でモチベーションが左右されることもありますが、これらは長続きしません。
一方で、絶対に実現したい目標や夢は内的な要因であり、これらは達成するまで追いかけることになるため、モチベーションが長続きしやすくなるのです。
また、自身が熱中できる場面や意欲が低いときにどう自分を奮い立たせているかなどを振り返ることも効果的です。
「どんなときに、やりがいを感じますか?」と自分に聞いてみましょう。たとえば「サッカーをしているとき」である場合、「どの瞬間がうれしい(面白い、楽しい)?」と深掘りします。
「皆で協力して点を入れたときの一体感」「日々、練習を積み重ねること」「リサーチして作戦を練っているとき」などが出てくるでしょう。それが内的要因のモチベーションであることが多いです。
ストレスに対する考え方を深掘りする質問
ストレスに対する考え方を深掘りする質問
- ストレスに対する考え方を深掘りする質問
- 最近ストレスを感じた出来事は何か
- ストレスを感じたとき自分はどのような反応をするか
- ストレス解消のために普段どのような行動を取っているか
- どんな環境や状況が自分にとって最もストレスを感じやすいか
- ストレスを感じると自分の身体や心にどのような影響が出るか
- ストレスと向き合うときに自分を励ます言葉や思考はあるか
- ストレスを感じた後、どのように自分をリカバリーしているか
- ストレスがかかる場面でも自分のパフォーマンスを保つためにはどうしているか
- ストレスに強くなるために日常的に心がけていることは何か
- ストレスを抱えている他者に対してどのようなサポートを提供できるか
仕事をする際、緊張感を与える良いストレスと、心身の健康に影響を及ぼす悪いストレスがあります。どちらも仕事をするうえで避けることはできないのが事実です。
ただ、重要なのはストレスをなくすことではなく、どう対処するかです。うまく対処できるようになれば、健全な状態で仕事ができるようになります。
ストレスの対処法や捉え方などを明確にするには、普段のストレスに対する向き合い方を深掘りする必要があります。日常生活でストレスを感じる場面を洗い出し、それがどのようなストレスで、どう対処しているのかを明確にすることで、社会人生活でも役立てられます。
将来の夢やビジョンを深掘りする質問
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- 将来の夢やビジョンを深掘りする質問
- 今から5年後、10年後に自分がどうなっていたいか
- 将来どのようなライフスタイルを送りたいと思うか
- 自分が社会に対してどのような貢献をしたいか
- キャリアにおいて達成したい最終目標は何か
- 夢を実現するためにどんなスキルや経験が必要だと思うか
- 過去の夢や目標からどのように現在のビジョンが変わってきたか
- 将来のビジョンを支えるために今からできる小さな行動は何か
- 自分の将来像に対して最も強い影響を与えている人や出来事は何か
- どんな逆境があっても諦めずに追いかけたい目標は何か
- 自分の夢が叶ったとき最も感謝するのは誰か
前述のとおり、モチベーションを維持するためには将来の夢や目標、ビジョンを明確にすることが重要です。そして、夢や目標、ビジョンは理想の将来像をありありと思い描くことで明確になります。上記の質問を投げかける際、自分に対して遠慮をする必要はありません。
ただし、非現実的すぎる夢やビジョンを掲げてしまうと、実現した姿をイメージできずモチベーションが維持できない可能性があることには注意しましょう。
これまでの成長や変化を深掘りする質問
これまでの成長や変化を深掘りする質問
- これまでの成長や変化を深掘りする質問
- 過去5年間で自分が最も成長したと感じることは何か
- 過去に抱いていた価値観や考え方がどのように変わったか
- 自分の強みやスキルがどのように成長してきたか
- 過去に弱みだったものをどのように克服してきたか
- 失敗や困難を通じて学んだ教訓は何か
- 過去の自分に対して今の自分がアドバイスするとしたら何を言うか
- これまでに最も影響を受けた出来事は何か
- 人間関係のなかで自分がどのように成長してきたか
- 自分の感情管理やストレス対処がどのように変わったか
- 過去の自分が抱いていた夢や目標は今どのように反映されているか
高いモチベーションを持って仕事に取り組むためには、自己肯定感を高く持つことが重要です。そして、これまでの成長や変化を確認することは、自己肯定感を高めるうえで有効です。あらゆることについて過去から現在までの変化を振り返ってみると、成長を実感することができます。
また、成長速度が遅いと感じるものがあれば、それがなぜなのか深掘りすることで原因が判明し、その原因を解決することでさらに成長を見込める可能性があります。
スキルや自分の在り方について過去と現在を振り返り、その差から成長や変化を明確にしましょう。
質問をして終わりではない! 自己分析をその他の就活対策に活かそう
上記の質問を投げかけるだけでも自分について理解を深めることができます。しかし、就活対策としてはさらにあらゆる目線を持たなければいけないため、質問を投げかけるだけでは不十分です。
ここからは、その理由を以下で詳しく解説します。自己分析を就活に活かせるようチェックしておきましょう。
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ChatGPTなどの生成AIは、就活準備にも非常に役立ちます。
「就活準備プロンプト集」では、就活のプロが考えた、生成AI用の命令文を豊富に用意していますよ。
このプロンプト集を活用すると、性格と経験を入れるだけで、AIが5つの強みを判断してくれます。プロンプト集で就活準備を効率化しましょう。
- 自己PR、ガクチカ、志望動機作成プロンプト
- チャットを使用した、模擬面接プロンプト
- 自己PRで使える強み診断プロンプト
企業選びに自己分析の結果を活かすメリット
自己分析は企業選びにも役立てられます。自分について知ることで、マッチした企業を見極められるようになるからです。
ここからは企業選びをする際に自己分析の結果を活かすことのメリットを解説します。ただ自分を知るだけでなく、それを仕事にも活かせられるようになるので確認しておきましょう。
自分の強みを活かせるという観点で業界・分野の企業を絞れる
業界や企業によって仕事内容が大きく異なります。そして、業界や企業によって活かせられる強みが異なるため、人によって向き不向きが分かれるのです。
そこで重要なのが、自分の強みを理解することです。自己分析による自分の強みの理解と、業界研究や企業分析を掛け合わせることで、自分の強みを活かせる業界や企業を絞り込めるようになります。
このように強みを発揮できる仕事に就けるようになるのは、自己分析をすることのメリットといえます。
得意・不得意を理解することで向いている職種を判断しやすくなる
誰しも得意・不得意はあるものです。そして、職種によって得意なものと不得意なものが分かれやすくなります。不得意な職種を選んだ場合、成果が出るまで時間がかかってしまうため、得意なことを活かせる職種に就く方がおすすめです。
しかし、自分の得意・不得意を言語化していなければ曖昧な理解のまま職種選びをしてしまい、ミスマッチが起こる可能性があります。
一方で、自己分析をしておくことで自分の得意・不得意を理解でき、得意なことを活かせる職種に就けるようになるのです。
志望する職種や部署ではどのような業務をおこなうのか、OB・OGに話を聞いたり、説明会で質問したりするなどして情報を得ておきましょう。
もし、不得意な仕事を任された場合は、自分一人で抱え込まないことです。先輩や上司に相談してアドバイスをもらって乗り越えましょう。
ES・面接に自己分析の結果を反映するメリット
業界・企業を絞り込んだら、実際に応募してエントリーシート(ES)や履歴書を作成し、面接に臨むことになります。
書類作成や面接対策において、自己分析の結果を活かせます。自己分析から得た自分の強みや価値観を反映することで、企業に対して効果的にアピールすることができます。
ここからは、ES・面接に自己分析の結果を反映することのメリットを解説します。ESや面接は就活で避けては通れない道であるためチェックしておきましょう。
想定質問に対する回答を自己分析の結果から選べる
面接の際は、面接官から質問を投げかけられ、それに回答するのが基本です。そして、質問の回答内容が評価のほとんどを占めるため、どのような質問を問いかけられるかを予想し、あらかじめ準備しておくことが大切です。
この質問に対する回答を用意する際、自己分析をしておくことで、自分の強みや得意なことなどを具体的にアピールできるようになります。
強みや得意分野などはなんとなく理解していても、咄嗟に言語化するのは難しいものです。自己分析をしておくことで、面接で慌てることなく自分をアピールできるようになります。
特にアピールしたい強みや性格を厳選できる
自己分析をすると自分の強みや性格が次々と見つかってくることがあると思います。見つかった強みや性格を整理し、洗い出しておくことで、その企業にマッチしたものを厳選してアピールできるようになるのです。
就活では、複数の企業の選考を受けることが一般的です。ただし、企業ごとに求める人材の特徴や社風は異なるため、アピールすべき強みや性格も企業ごとに変える必要があります。
そこで、自己分析によって強みや性格を洗い出しておくことで、応募先の企業に合わせたアピールができるようになります。
「この企業にはこの強みをアピールする」ということを決める際は、その企業のHPに書かれている「求める人物像」をベースに決めましょう。
「コミュニケーション能力」「チームワーク」「問題解決能力」などさまざまです。そこから自分が話しやすいエピソードを選定し、強みを伝えてください。
質問を活かした自己分析の手法3選! おすすめな人も紹介
質問を活かした自己分析の手法3選! おすすめな人も紹介
- マインドマップ:価値観や考えを大まかに洗い出したい人
- 自分史:時系列で出来事と感情を振り返りたい人
- モチベーショングラフ:印象的な出来事から振り返りたい人
自己分析の方法は一つだけではありません。複数の手法があり、自分のやりやすい方法を選ぶ必要があります。
しかし、そもそも自己分析の手法としてどのようなものがあるのかわからない人もいるのではないでしょうか。
ここからは質問を活かした自己分析の手法を解説します。それぞれおすすめな人を紹介しているので、自分に当てはまるものを選んで自己分析に取り組んでいきましょう。
マインドマップ:価値観や考えを大まかに洗い出したい人

マインドマップとは、特定のテーマから関連する言葉や文章をつないでいき、頭の中を可視化・言語化する手法を指します。
マインドマップは一つのキーワードから次々と自分の考えや価値観を言語化していけるため、雑多に価値観や考えを振り返りたい人におすすめです。
自己分析では、たとえば「理想の仕事とは」というテーマから次々と自分の考えを張り巡らせることができ、自分の将来の夢や価値観、性格など、自分について深く理解できるようになります。
特に何を考えれば良いかわからないと悩む人は取り組んでみるのがおすすめです。
マインドマップを活かした自己分析の方法がわからない人は以下の記事を参考にしてください。マインドマップを活用する際の注意点も解説しているため、あらかじめ理解しておきましょう。
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自分史:時系列で出来事と感情を振り返りたい人

自分史とは、自分のこれまでの人生を時系列で振り返り、可視化したものです。年齢や進学などのタイミングで分け、それぞれどのような出来事が起きたのかを振り返ります。
さらに、各出来事で抱いた感情を振り返ることで、状況に応じた感情の変化を把握することができます。それにより自分が高揚することやモチベーションが上がりにくいことなどを理解できるようになるのです。
時系列で自分のことを振り返りたい人は自分史を活用するのがおすすめです。
自分史の具体的な方法は以下の記事で解説しています。自分史が合いそうなものの具体的なやり方がわからない人はぜひ参考にしてください。
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モチベーショングラフ:印象的な出来事から振り返りたい人

モチベーショングラフとは、これまでの出来事に併せて、そのときのモチベーションの起伏を書き表したものです。横軸を時間、縦軸をモチベーションの起伏という形で表現するのが一般的です。
出来事の内容よりも、当時抱いた感情の方が記憶があるという人はモチベーショングラフを活用するのがおすすめです。感情の起伏から、自分にとって気分が上がるもの、気分が乗りにくいものなどを見極めることができます。
なお、モチベーショングラフを作成する際は、感情の変化が些細であっても記録しておきましょう。小さな変化であっても自分のことを知るヒントになる可能性があります。
以下の記事ではモチベーショングラフのやり方をテンプレ付きで解説しています。具体的な手法を見て、自分に合うかどうかを判断しましょう。
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どの自己分析をやるか迷う際は、ストレスを感じにくい方法が良いでしょう。
几帳面で表作成が苦でなければ自分史のフォーマット作り、自由に思いつくままカラフルに発想を広げるのが得意なら、マインドマップが効果的です。また、喜怒哀楽が明確なら、モチベーショングラフも書きやすいです。
未来のことにも応用できる?自己分析の質問を応用してキャリアプランを描く方法
未来のことにも応用できる?自己分析の質問を応用してキャリアプランを描く方法
- 自己分析で洗い出した価値観に優先順位を付ける
- 優先順位が高い価値観を抽象化して「○○な人」に当てはめる
- 志望先の企業と将来像の共通点を探す
自己分析の効力は就活だけに留まりません。就職後のキャリアプランを描く際にも応用することができるのです。
ここからは自己分析の質問を応用してキャリアプランを描く方法を解説します。キャリアプランを描いておくことは就活にも活かせられるため、やり方を把握しておきましょう。
ステップ①自己分析で洗い出した価値観に優先順位を付ける
自己分析をすることで、複数の価値観が見つかる人もいるのではないでしょうか。ただし、すべてを最優先にすることは現実的に不可能で、状況に応じて取捨選択しなければいけません。
そこで、価値観に優先順位を付けておくことをおすすめします。優先順位を付けておくことで、決断を迫られた場合に何を最も優先すべきかが明確になり、ミスマッチを減らせるのです。
なお、優先順位を付ける際は、直感的に大切にしたいことやこれまでの経験を通じて自分が潜在的に重視していることなどを参考にしましょう。
価値観の優先順位をつけにくいと感じる人は、優先順位の低いものから決めていくとよいでしょう。人は好ましいことよりも、嫌なことの方が決めやすいものです。
または、価値観に対して、あえて点数をつけていくのもおすすめです。直感でかまわないので「98点」「80点」「95点」など数値化すると、順位が決めやすくなります。
ステップ②優先順位が高い価値観を抽象化して「○○な人」に当てはめる
自分を表現する際に一言で表せると、自分にとっても他者にとっても理解しやすくなります。
そこで、優先順位が高い価値観を抽象化して「〇〇な人」にネーミングするのがおすすめです。たとえば、「決めたことは必ずやる」という価値観を持っている人であれば、「自分・他人との約束を守る人」といった具合に表現すると良いでしょう。
「〇〇な人」と表現する際は、必ずしもキャッチーであったり、格好良くあったりする必要はありません。重要なのは、誰にでもわかりやすいネーミングを付けることです。
また、わかりやすく「〇〇な人」とネーミングすることで、「そのような人を目指そう」という意識が働き、理想のキャリア実現に向けて行動を加速化させる効果も期待できます。
ステップ③志望先の企業と将来像の共通点を探す
会社によって実現できるキャリアは異なります。そのため、どれだけ具体的にキャリアプランを描いても、就職先によっては実現できない可能性も考えられるのです。
そこで重要なのが、志望先企業で実現できるキャリアと、自身が描いたキャリアプランの共通点を探すことです。マッチする部分を見つけることで、キャリアプランの実現が可能とわかったうえで仕事に取り組むことができます。
共通点を探すためには、徹底した企業分析も必須であるため、必ず取り組むようにしましょう。
- 自己分析で見つけた強みが企業の求めるスキルと一致しない場合、どうしたら良いでしょうか?
企業がスキルを求めている意味を理解し努力する意思を示そう
まず、企業が求めるスキルをテクニカルスキルとヒューマンスキルに分けて認識しましょう。
テクニカルスキルであれば、得意不得意もありますが、努力で積み上げることができるので、その意欲を示しましょう。一方、テクニカルスキル以外のヒューマンスキルについては、自己分析で見つけた強みとすり合わせをしてみます。
企業がなぜそのスキルを求めているのかを理解し、そのスキルを発揮するためにはどのような要素が必要かを思い巡らせてみてください。
スキルを発揮するために必要となる要素が、もし自分の強みとして挙げている中に含まれていれば、そこにフォーカスしてアピールすることで、企業の求めるスキルに寄せることができます。
自己分析の質問の回答を深掘りして自分に最適なキャリアを見つけよう
自己分析で自分に質問を投げかけることは、自分を深く知るうえで効果的です。適切な質問を問いかけることで、自分でも知らなかった自分に気が付くことができます。
そして、質問の回答を深掘りすることは最適なキャリアの発見と選択にも役立ちます。この記事を参考にして適切な自己分析の質問を投げかけ、新しい自分を見つけましょう。
アドバイザーコメント
小関 珠緒
プロフィールを見る自分自身に質問を投げかけて自分の全体像を把握しよう
「自分に質問をするのは、結構面倒くさい」「質問をしても、答えがなかなか出てこない」。
このように考えて、億劫になって始められなかったり、止まっている人もいるかもしれません。しかし、自分で自分に質問をして自己分析を深めていくことは、とても大切なことです。
頭の中で考えているだけでなく、ノートやPC、スマホに書き出してみるなど実際に手を動かしてみることをおすすめします。
自己分析だけでなく他己分析を取り入れることでより効果的に
また、友人と互いに質問し合ったり、ご両親に質問してもらったりなど、他人に協力してもらうのも一つの手です。「あなたって、こうじゃない?」とヒントをもらったりもできます。大学のキャリアセンターでキャリアコンサルタントに相談するのも良いですね。
こういった小さい作業一つひとつが意外に重要で、小さな情報でも集め続けているうちに、自分の全体像が見えてきます。
さらに働き始めてからも、年齢や経験、環境の変化によって自分が変わるため、折に触れ、自分に質問をして自己分析を深めていく必要があります。この機会に自分への質問に慣れておくと、のちのち役に立ちますよ。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/西雄一教育研究所代表
Yuichi Nishi〇大学では就活に関するスキルを身に付けられる実践中心の授業を展開。また、講師として企業で新人や中堅社員に向けてコミュニケーション研修、キャリアコンサルティングをおこなっている
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/フィナンシャルプランナー
Miyuki Oba〇大学などでカウンセリングや講義、企業や行政における新人研修・セミナーなどに多数登壇。ファイナンシャルプランナーおよび小論文講師としての知見も加味したアドバイスをおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/ヒトノビ代表
Tamao Koseki〇就職時は準備不足で苦労するも大手企業に入社。転職して実用書の編集者を10年経験し、独立。キャリアコンサルタント資格を取得し、現在は強みを引き出して活かす人材育成をおこなう
プロフィール詳細